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Michael: Classic音楽,リュート,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

C.デイヴィス:Haydn Sym No.102、101 (LP)  

LP時代、ハイドンSymの録音ではD.グラモフォンにはあまり聴くべきものはなく、3人の巨匠でNo.82~104の名盤を作ろうという企画があり、パリ・セットをカラヤン、No.90~92をK.ベーム、ロンドン・セットをO.ヨッフムに割り振った、が、いずれも筆者には好ましい出来ではなかった、DGで初めて良いと思ったのはC.アバド、ヨーロッパ室内Oである、 
一方、フィリップスは前々から、N.マリナーやC.ディヴィスといったハイドンを上手く聴かせる指揮者を抱え、ツボを心得たような録音でスコアの聴きたい音がちゃんと聞こえてくる、
フィリップスはハイドンがお得意か、
c d hay s101 102 lpc d hay lp
コリン・ディヴィス指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウO
まず、コリン・デイヴィスの102番、
これはハイドンのsymの中で最も傑作ではないかという評を目にするが、たしかに第1楽章展開部から終結までの練られた書法は見事、第2楽章は新しいアイデアで、trp、hornにcon sordino(弱音器)の指定があり、独立したvcソロのパートがある、
hay s102 sc02 01
[56]では弱音器付trpが余韻を響かせるが、当録音では明確に再生される、
hay s102 sc02 54
メヌエット楽章などハイドンは何曲書いたことか、それでも新しい感覚が尽きず、終楽章も斬新である、当盤は秘められた内容が明確にミキシングされて聴ける、
*デイヴィスの102番はyou tubeに挙がっていない、参考にC.アバド指揮、ヨーロッパ室内O、これも好演、
c a hay s102 you
you tube: 交響曲 第102番 変ロ長調 Hob.Ⅰ:102 アバド 1994

次に裏面の101番「時計」、何しろ昔からよくわからないまま聴いていたので、その聴き癖が残っているが、今、初めて聴いたとしたら斬新な曲に感じるかもしれない、
この曲にはクラリネットが2本加わっているが独立して奏でる箇所はなく、総奏部で和声の一部を担うのみ、
sc s101 01 36
しかしこの録音ではclが響きに彩りを加えているのがよくわかるようだ、
主題はメロディアスな要素が少なく、器楽的で音階を昇ったり降りたりする基調で書かれている、とくに第1楽章はキビキビ小刻みである、
sc s101 01 13
C.デイヴィスはこの特徴をくっきり小細工なしに溌剌と聴かせ、録音は管のパートがよく響いて効果的、第2楽章は"時計"らしく活発なリズムで進め、メヌエットも重くならず小気味よい、例のトリオでフルートが和声から外れる[86]もはっきり、
sc s101 03 trio01
終楽章は速すぎない程度に、折り目正しく決める、
こちらはyou tubeにあった、
c d hay s101 you
you tube:Haydn: Symphony No. 101 in D Major, Hob.I:101 "The Clock" -
1. Adagio - Presto 2. Andante
3. Menuet. Allegretto - Trio 4. Finale. Vivace

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category: F.J.ハイドン

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昭和のTVとステレオ  

テレビで見た映像や音声というと白黒時代のものがより懐かしい、これらのCMは毎日のように耳にした、 
ribon01_20201126094706876.jpg
you tube:サッポロのリボンちゃんTVCM集
vicks_202011260947104e2.jpg
you tube:ヴィックスドロップCM
この頃のTVはよく故障して、電気屋さんに来てもらった、まるで医者の往診で、症状で故障原因の察しもつくらしい、電気製品には必ず付属していた回路図を見ながら、故障部分を探り出し、修理してくれる、
mono TVColor TV
発熱する部品が多いので裏蓋は穴空きのパーチクルボード、このとき子供だった自分は後ろから興味深く覗いた、
showa tv 03tv 02
プリント基板も集積回路もなかった頃、真空管はじめコンデンサ、整流器、抵抗器など、街中の建物群みたいにびっしり部品が詰まり、配線が巡っていた、しかしブラウン管に寿命が来ると買い換え時だった。

うちで初めて購入した本格ステレオはズバリこれだった、
trio ste
TRIO製でセンターはプレーヤー、アンプ、ラジオチューナーが一体でスピーカーがセパレートになったもの、3ウェイでウーファーは25cm、帯域上はのちの"小型高性能SP"がいくら頑張っても及ばない再生力があった、この頃は増幅回路はトランジスタだったが、すぐに劣化して鉱石ノイズが酷くなり、音場が曇って使用に耐えなくなった;
次に購入したのは、Pioneerのセットものだったが、専用のラックがあり、アンプ、プレーヤーなど各部は単体に別れていて、順次差し替えもできた、
poneer st
下段の空きにはカセットデッキなど入れた
ここに初めてのCDプレーヤーを繋いだところ、音圧がきつくて耳に刺さるようだった、
初期CDの収録音とアナログ盤時代に対応したスピーカーやアンプでは特性が合わなかったかもしれない、その後、アンプをDENONのPMA-390初代機に替えたら、旧機との差に驚いた、
ラウドネス機能は使わず、常にフラットが良いのもわかった、他の機材も順次差し替え、いつの間にかCDが普通に聴けるようになった、
近年では部品の劣化も少なくなり、アンプは10年経っても何ともない。
液晶のTVやDVDデッキも20年持っていて、初期状態と変わらず観られる、コロコロ故障していた昔とは違い、技術の進歩は有り難いv
ただし、PCの基本ソフトやスマホの機能更新には着いていけない;

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category: 昭和の記憶

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今さら聴けない曲  

今日はまったく自分勝手なことを書いて恐縮; 
相変わらず巷では「癒し、ヒーリング」などという言葉が軽々しく使われている、
宇宙の景色を眺めて「コズミックフロント・ヒーリング」なんてのも"違う"し・・
「癒しのクラシック」なんぞというCDの曲など聴かされるのは退屈である;

甘ったるい曲も今さら聴きたいと思わない;
Chopin.jpg
you tube:ショパン:ノクターン 第2番

大仰な曲もいろいろある、
これは外に漏れる音量でかけるのが恥ずかしくなる、
Tchaikovsky.jpg
you tube:チャイコフスキー 白鳥の湖「情景」

唯一有名なギター協奏曲「アランフェス」の第2楽章も同様である、
Aranjuez.jpg
you tube:ロドリーゴ: アランフェス協奏曲:第2楽章
PS.ポール・モーリア編
you tube:Paul Mauriat 恋のアランフェス

これも同様、
Mascagni.jpg
you tube:マスカーニ: 歌劇"Cavalleria Rusticana" 間奏曲

スッペの「軽騎兵」序曲も名曲集で聴いて以来、あらためて聴くことはない、
Suppé
you tube:「軽騎兵」序曲 フランツ・フォン・スッペ
有名になりすぎた弊害もあるが、J.シュトラウスのワルツなど、こんな中に入りそうでも、不思議と嫌気がささない、似ているようでセンス1つの差だろうか、個人と曲との相性もある、

そう言えば、バッハのvnとobのための二重協奏曲BWV1060は人気のあるほうだと思うが、
バッハにしちゃあ、ヤワな曲に思える(演奏しだいでもあるが)、まあ1曲くらいいいか;
bwv 1060 you
you tube:Bach - Concerto for Violin and Oboe in D minor, BWV 1060
協奏曲ではイタリアの様式を取り入れながらもドイツっぽく聞こえるのがバッハの魅力、
鋼のようなBWV1052なら好きだが・・

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category: 音楽様式

K.ベーム:LPとリマスターCD (更新)  

音楽を演奏する会場というのは重要で、今では日本にも良いホールが出来たが、欧米には名ホールと言われるところが幾つもある、残響音の長さが適度でその音質が良くないといけない、
録音会場として天井の高い教会のドームが使われることも多い、ウィーン・フィルの本拠地、ムジークフェラインザールの残響時間は空席時で3.3秒と結構長い、満席時は約2秒だそうで、空席ならセッション録音には良い響きが得られていると思う、
Musikverein.jpg
ムジークフェライン・ザール
K.ベームがここで1971年に録音したベートーヴェン Sym No.6「田園」だが、過去のLP盤を聴くと直接音の割合が多く、やや室内楽的で奥行きがなく、従来のDGらしい音のまとめ方だった、これなりの良さもある。一方、1993年に発売されたリマスターCDでは残響音の割合を増やし、中央付近の管楽器が距離を置いた聞こえ方になり、会場の奥行きが感じられる、各部のマスター音源からバランスを取り直したのだろうか、
20130212.jpg20161030.jpg
左:初期LP、 右:リマスターCD
第2楽章の鳥の描写など、この響きのほうが効果的でorch音楽に相応しい、
20190622.jpg
なお、このyou tubeにあるベームの「田園」は"Original image bit processing"とあるので、旧盤どおりにバランスを処理したものかと思う、
bohm be s6 you
you tube:Beethoven Symphony No 6(Karl Bohm 1971)
*こちらはリマスター後の音のようだが(アップされた音は少し荒い)第1楽章のみ、
k b be s6 02 you
you tube:Karl Böhm: Beethoven - Symphony No. 6 in F major, ‘Allegro ma non troppo’ Op. 68

同じくK.ベームとVPOのJ.シュトラウス:ワルツ集をLPとCDで比べると大幅に広がり感が違う、リマスターCDはDECCAサウンドみたいだが自然でわるくない、
20180627 (2)20180627 (1)
左:初期LP、 右:リマスターCD
*リマスターされた音で「電光と雷鳴」、音響がわかりやすい
k b plka
you tube:Johann & Josef Strauss - The Blue Danube Album

音がデッド過ぎると不評だったカラヤンの'80年代初期CDもその後同じ傾向にリマスターされたようだ、ベーム,VPO盤ほどの効果はないようだが;
会場のベルリン・フィルハーモニーも響きを良くするため2008年に改修工事が行なわれ、残響時間は空席で2.4秒、満席で2.1秒だそうだが、この録音は改修前になる、
RSB_Philharmonie.jpg
ベルリン・フィルハーモニー
ちなみにサントリーホールの残響時間は空席で2.6秒、満席で2.1秒だそうだ、
santori h
サントリーホール
残響の質も大事だが、

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category: ロマン派

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エンディングのクドい曲  

曲の最後、終結部に注目するのも面白い、モーツァルトなど洒落た終わり方をする曲がある、
さて、「尻ッ定番!ベスト・ヒップ・クラシック!」という面白いCDがでているそうだ、
詳細:CDJournal
様々な曲のインパクトのある終結部を集めたもので、この中で興味湧くのは"派手、大袈裟"の類いだが、「熱狂」「壮大」「暴走」「しつこい」のどれに入れるべきか、区別は難しい、
チャイコフスキーの序曲「1812年」は「暴走」になっている、
1812.jpg
you tube:序曲「1812年」
マーラー: 交響曲 第1番 ニ長調の終わりは「しつこい」になっている、
Mahler Sym No 1
you tube:マーラー: 交響曲 第1番 ニ長調「巨人」バーンスタイン 1987
ほか聴き憶えのある曲では、
ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》「キエフの大門」のorch編の終わりは「壮大」に入れられているが、かなり大袈裟でしつこいとも思える;
Celibidache.jpg
you tube:組曲《展覧会の絵》 キエフの大門 チェリビダッケ指揮 
この曲をクラシックギター独奏に編曲、演奏した例もあるが、楽器の限界を超えたビシバシ音には耳が疲れる;以上の曲は殆ど聴かないが;

ハイドンはまずさっぱり終わるがSym No.102の終楽章はやや、もったい付けた終わりかな、
お馴染みベートーヴェンの「第5」の終楽章は「しつこい」になっている、確かに[364]Prestoから終止[446]まで、足取りも踏ん張り、しつこいか?;
sc be s5 04 355
f fbe s5 you
you tube:Beethoven: Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67 - IV. Allegro
しかし、これまでの楽章の内容からして、あっさりとは終われない、どうしてもこうなるっていうのもわかる、
「第7」終楽章も「しつこい」に挙げられているが、スピーディに巻き込むような終わりは痛快で、しつこいとは思わない、「熱狂」ではないだろうか、
「第9」の最後は「熱狂」、たしかにこれくらい熱狂して終わらせるしかない、
k bohm be s9 you
you tube:交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125 / カール・ベーム指揮 VPO
大した中身じゃないのに、終わりだけしつこい、というのはお尻でっかちだが、ベートーヴェンにはそれだけの中身がある、

バッハのオルガン作品にも壮大に終わる曲がある、
また、エンディングではないが、終わり近くでダメ押し?してくるような曲がある、
無伴奏チェロ組曲No.5のプレリュード、多声を含む旋律がねちねちと動きまわる曲だが、終わり近くのゼクエンツはクライマックスとも言える、
bwv 1011 166
ここはデュナーミクも無用、フォルテのまま弾き通せばよい感じだ、
チェンバロ協奏曲No.1の終楽章でも、終結近く、
bwv1052 03
エネルギッシュな最後の山場にきこえる、

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category: 音楽様式

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安くあげるオーディオ  

今年は夏から立て続けにオーディオ機をリニューアルした、もちろん安く普及クラス、これ以上は必要ない、プリメインアンプとCDデッキは新製品、DENON PMA-600NE、 DCD-600NEに替えたところ、 
denon amp cd
コスト削減か、リモコンはまったく共通品;
Remote controller
またDA変換回路がアンプにも入り、CDデッキとダブっている、どっちを使ってもよいのだが;主要部の性能は先代機よりだいぶ良くなった、
一方レコードプレーヤーは過去に使った'80年代の機種、DP-47Fを中古で再購入、今は作られないアナログ時代最後の技術が詰まっている、どうでもいい所じゃなく効果のある所に技術を投入している、(関連:即時制御  ライバル機:フルオート・プレーヤー
dp 47f
you tube:DENON DP-47F
スピーカーだけは随分前に自作したもの、何時だったかよく思い出せない、新旧混合状態;
my sp
ごく普通の2ウェイ、バスレフ型にして、ネットワーク回路は初めから外に出してある、
network_2020112210380368d.jpg
同じユニットでもコンデンサーとコイルを替えてウーファーとトゥイーターの受け持ち帯域(クロスオーバー)を変えたり、トゥイーターのアッテネーター値を変えたりすると音の傾向やバランスが変わる、
crossover.jpg
2ウェイ・クロスオーバー
アンプはソースダイレクトにして、バロック音楽を再生し、ヴァイオリンが甲高くならない、チェンバロが引っ込まない、人の声が自然、など意識してちょうど良い所に追い込んでいく、あまり頭が煮詰まるとわからなくなるので;クールダウンした翌日また聴いてみる、
音質の気に入ったメーカー品SPと聴き比べるのも1つの手である、
解像度の良いユニットでウーファーの受け持ち帯域を広げたほうが好ましかった、

MCカートリッジ用の昇圧トランス、これもメーカー品はバカ高いが、自作なら材料費5000円弱で済む;回路図を取得して半信半疑で作ったが、十分用を成すのに驚いた、
電気回路なんてこんなもん^^;
Transformer_20201122102650bca.jpg
表側にMC/MM(パス)切換えスイッチを設けた
工作に明け暮れる趣味はないのでさっさと作り、これでよしと思ったら後はいじらない;

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category: Low cost audio

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Beethoven:「第5」カラヤンとスウィトナー   

ベートーヴェンSym No.5に「運命」という副題を付けなくなったのは海外ではだいぶ前からのようだ、日本語の解説書やタスキには「運命」とあるが、オリジナルデザインのLPジャケットには Symphony No.5 とあるだけ、 
「第5」は古くからシューベルトの「未完成」とカップリングされるのが慣習で(これも日本だけか?)、第5もLPの片面に収められる曲、というのが定着していた、しかし、これも時間的に"詰め込み"である、先日の「LP1枚に収めた第9」とは逆に「2面に分けた第5」のLPも興味が湧く^^その後はこれが主流である、当然、充実サウンドが期待できる。
まず、カラヤンで音源は共通の1963年のものだ、
kara be s5 lp
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
1963年 DG 独盤

手元にあるのはドイツ盤だが、同じジャケットで国内盤も出ていたようだ、音溝は太めに刻んであり、情報量がゆとりで詰まっている、低域から足場のしっかりしたサウンドが立ち上がり、会場の見渡し感も上々、BPOの弦楽の上手さもクリアに味わえる、例によってカラヤンは足早の演奏だが、パワフルでしなやか、第3楽章、[141]アウフタクトで始まるバスは、コントラバス群団の響きが圧巻、
sc03 141
左チャンネルにまで溢れてくる、これ以上の演奏はないだろう、終楽章は輝かしく、金管群が厚く響く、同じマスター音源でもカッティングに余裕があると物量的に豪快である、
kara be s5 you
you tube:Beethoven - Symphony No. 5 in C minor, op. 67

もう1つ、DENONのスウィトナー盤、こちらは初盤から2面分けである、アナログ盤時代最高の音源と言えるだろう、
sui be s5 lp
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
1981年 DENON

Recording venue
orchの楽器バランスは弦楽が厚くならずこんな感じ、
orch b 01
清涼に聴ける第5であるが、引き締めた気合いがある、第3楽章の[141]からはコントラバスが圧倒はしないが、ゆったりと懐深い演奏、終楽章は過剰な力感を控え、悠々としている、クドい終結部も踏ん張り過ぎず、常識?を覆すようにさらりと終わる。
sui be s5 you
you tube:Symphony No. 5 In C Minor, Op. 67
しかし、スウィトナーはライヴでは随分キレた演奏を聴かせることもある。
sui be s5 live you
you tube:Otmar Suitner: Beethoven Symphony No. 5 "Fate" (SKB, 1981)

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category: ベートーヴェン

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巻弦の問題点  

リュートの歴史が一旦途絶えた原因は多々あると思うが、最適な弦を何本も揃えるのが難しいのも一因かもしれない。
20世紀、復興後のリュート弦もかつてはギターのナイロン弦や巻弦と同質のものしか普通には手に入らなかった、低音用の巻弦はナイロン繊維の芯線に銅線を隙間なく巻き付けたものだ、楽器に張れば芯線はある程度伸びて巻線に隙間ができる、その隙間が均一なら良いが、偏りがあると振動不良が起こるだろう、 
makigen 02
巻弦:Pyramidはアルミメッキでギター弦と同質、Aquila"D"は樹脂コーティングで倍音を抑えた性質
今はヒストリカルな性質を狙った弦が作られ、巻弦をリュートに使う例は減ってきているようだ?(手を加えて使う例はある)、
cd string 02
Aquila ローデド・ナイルガット

ここで"巻弦"について、
ある太さの芯線と巻線があり、それを隙間なく(あるいは一定の隙間を開けて)巻いていくと、ガット単線径の何mmに相当する弦が出来るか、算出するエクセル表を作った、
(弦を自作する方がいて、その製作結果とほぼ一致した)
wound strings
*この計算例で、1.2mの弦を作ると、巻線の全長は21.5mとかなりの長さになる、
巻線にする銅線は弦専用に作られておらず、電線材など多目的だろう、その太さも段階的に用意される、低音用の巻弦を作るにあたり、徐々に質量の大きい弦を作るには、ある所で巻線と芯線の太さ比率を変えざるをえない、微調整は芯線(ナイロン繊維の束)の太さで行なう、
図は①から順に弦のゲージ(重さ)が大きくなる、
makigen_20201120090644721.jpg
②から③へ移るところで、巻線径が一段上がり、芯線を細くして重さの増え過ぎを調整する、よって③では金属割合が多くなり、音も金属っぽく、順に弾き比べると音質や余韻が不揃いになる、メーカーによってはこの不揃いぶりが目立つ弦もある、また巻線の太さは精密でなく、不均一な部分が使われると振動が悪くなる、

低音は音楽の土台として重要、表現上少しでも有利な弦を張りたい、倍音を抑えればその分、低音にエネルギーが集まった鳴り方になる、また、余韻が短いほど弾弦時の瞬発力が上がるが、各楽器に程よいものを選ぶ、
21世紀でも弦について苦心する状況は変わらず、プロ、アマチュアともに試行錯誤している、
先日の"巻弦のオイル漬け"も金属っぽい音を押える1つの策である、ただし、上述の原因で弦によって余韻の長さにいくらか違いは出る、
11c lute
PS.マブチモーターなど小型のモーターには細い銅線でコイルが巻いてある、銅線同士ショートしないようエナメルの絶縁被覆がしてある、Aquilaの巻弦も一見、裸銅線みたいだが錆びてこないので、同様のコーティングがされていると思われる。

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category: Lute

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ハッブル宇宙望遠鏡:30周年  

まず、関係ないが;うちの居間にあるTVとDVDデッキ(HDD付)は購入して20年を過ぎたが、未だ画質、機能とも健在で不満なく観られる(DVDは1度修理した)、けっこう長持ちv
そのDVDデッキで随分宇宙番組を録画した、その多くは打ち上げから30周年となるハッブル宇宙望遠鏡(HST)の画像である、
HST_202011190954374f5.jpg
こちらもスペースシャトルで何度も修理や性能アップが行なわれた。
hst 02
HSTがあるとないとでは大違い、宇宙科学が大きく進展、極めて鮮明な分解能で、その天体で物理的に何が起こっているのか、まず直感的に予測しやすい、
当ブログのカテゴリ「宇宙・天体」でも興味深い話題を拾ってきた、
それまで塊にしか見えなかった球場星団の密集した星の1つ1つを見分け、数年かけてその星々の動く様子を捉えたり、
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Globular Cluster 47 Tucanae拡大

これは中心の明るい星々の光圧で星雲が吹き払われ、空洞域ができている様子、
large_web_202011190954416a7.jpg

撮像された最遠の重力レンズ効果、手前の銀河がその真っ直ぐ後方にある1つの銀河を4つの像に見せている、
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J1000+0221

一時的に増光した星の光が、周囲にあった暗い星雲を照らす範囲が光速で拡がっていく様子を人間時間の変化で捉えたり、
SN2014J_202011191852381ae.jpg
「光が進む様子」:超新星 SN 2014J

また衝突、合体しつつある銀河の例も多数、
arp 87
Arp 87
挙げればきりがない成果である、
今後もできる限り長持ちしてほしいHSTだが、後継機となるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はコロナ感染の影響等でまた少し延期、2021年10月31日になるとの予定。
jwst_20201119095440189.jpg
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
さらに「ローマン宇宙望遠鏡」というHSTと口径は同じながら、視野が100倍広いという宇宙望遠鏡も、2025年打ち上げ計画で進められているそうだ、
人間にとって欠かせない眼となったHST、後継機の稼働まで頑張ってほしいところ、

また地上望遠鏡にも大きな期待がかかる、
大気の揺らぎによる画像のぼやけを補正する、補償光学という技術が確立されて以来、地上に巨大光学望遠鏡を設置する価値が成立した、現在あるESOの8.5m望遠鏡:VLTで撮った画像を見ても補償光学の威力がわかる、海王星の撮影を例に比較すると、
low_full_jpg.jpg
HST:撮影
eso1824b.jpg
VLT:撮影、左は補償光学装置使用、右は不使用、

欧州超大型望遠鏡(E-ELT)は口径39m、
計画通りに行けば2025年に"ファーストライト"の予定である。
E ELT
E-ELT:完成予想図
筆者の小学生の頃は世界最大の望遠鏡で見える最遠の天体(銀河)は50億光年が限界だった、今は観測可能な果て(138億光年)に迫ろうとしている。

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category: 宇宙・天体

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Beethoven:「田園」カラヤンとスウィトナー  

中古盤で見つけたカラヤンの2枚組LPで、「英雄」と「田園」のセットは珍しい気もするが、ちょうど聴きたい2曲なので具合よかった。'60年代の録音で、先日の「第9」と同様、イエス・キリスト教会の響きもよく入ったクリアな音質、1面は内周をかなり残している、
反復を全て省略し、速めのテンポの演奏は音の絵巻を一気に聴かせる、時折こちらを聴きたいことがある、 
kara be s6 lp
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
1962年 DG

第1、第2楽章は音量を控えた涼やかな演奏で進む、ボリュームをいじらずに聴いていくと、第4楽章の嵐の場面でfffくらいに最大音を轟かせ、嵐の猛威を描写、ここにピークを合せた録音になっているのがわかる、金管も歪みなく響き、稲妻を表すピッコロは[97]~、および[101]~ではflと同音のところ、oct.高い演奏を採用している、
sc01 b
終楽章はカラヤンのレガート奏法も効果をあげ、BPOの厚くも爽快なサウンドが効いてくる。
kara be s6 you
you tube:Beethoven - Symphony No.6 "Country" Op.68 Karajan Berlin Philharmonic 1962

さて、もう一つ好きなのがスウィトナー盤、
sui be s6 lp
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
DENON 1980年録音

会場の響きが申し分なく、こちらは清涼な弦楽、木管楽器の色合いをゆったり聴かせ、とくにクラリネットに魅了される、
orchの各パートがこれ以上ないほど見渡しよく、終楽章の情感豊かさ、[237]からの密やかな表現で引き付けて終わる。
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詳細に聴かせるDENONの録音とも、じっくり味わうスペシャルメニューの感覚になる、
sui be s6 you
you tube:Beethoven - Symphony No. 6, "Pastorale"

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category: ベートーヴェン

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