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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

ラム圧  

以前、「クラゲ銀河」という題で書いたことのある、ESO 137-001という銀河だが、みなみのさんかく座の方向約2.2億光年の距離にある、
heic1404a.jpg
「クラゲ銀河」
今年10月、アルマ望遠鏡とESOのVLT、そしてHST、それぞれの観測データを合成した新たな画像が公開された、
potw1939a.jpg
渦巻銀河「ESO 137-001」:銀河とその周辺がハッブル宇宙望遠鏡、明るい紫色で示された水素の流れがVLTの分光器「MUSE」、オレンジ色で示された銀河内から流出する一酸化炭素がアルマ望遠鏡によって、それぞれ撮像された、
【資料:ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), P. Jáchym(Czech Academy of Sciences) et al.】

相対的に移動してくる銀河が銀河団の高温のガスで満たされた中へ落下してくる、このガスと銀河のガスが衝突すると、ラム圧(動圧)によって、銀河のガスが剥ぎ取られ、移動した後方に棚引く、これは銀河が動いた道筋を表わす、この棚引く尾の中でもガスが圧縮されて爆発的な星形成が起きるらしく、その分、星の材料が消費されたことになる、
*銀河団内に高温のガスが存在するのは、 銀河団の外側から銀河団へと落ちてくるガスは衝撃波を形成し、重力エネルギーが熱エネルギーへと変換され、結果、ガスが加熱されるため。
銀河団の中心へ行くほど、新しい星の材料を失った楕円銀河が多くなるそうだ、
Coma_Cluster_of_Galaxies.jpg
かみのけ座銀河団
楕円銀河の一つ、NGC4150(かみのけ座)は僅かに塵や星間ガスが見られる、合体した小規模な銀河から吸収したものと考えられる、
ngc4150 b
NGC 4150

このクラゲ銀河の尾から、もし球状星団のような纏まりができるとしたら、銀河の外れに形成される、以前記事にした銀河間球状星団にも関連する事なのか?このへんがわかれば興味深い、「銀河間球状星団」
因みに天の川銀河はおとめ座銀河団に属し、中心から外れた"過疎地"にあるらしい。

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category: 宇宙・天体

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落語:宿替え(粗忽の釘)  

昔は漬物といったら大抵、各家々で作り、子供には持てない大きな川原石を一つ漬物樽へ乗せていた、今思えばあんな重たい石を持ってこなくても、もうちょっと小さめの石を何個か乗せれば同じではないか、一つの塊である必要があるのだろうか、と疑問である; 
tukemono taru
しかし今もコンクリートか何かで出来た漬物石を通販でも売っている、取っ手を付けたらカーリングのストーンになりそうな;
落語にはそんな漬物石まで持っていくという引っ越し話がある、上方では「宿替え」、江戸では「粗忽の釘」という、これも主人公があまりにアホでお馴染み、
まず、上方は桂文珍
bunchin yadokae
you tube:桂文珍 宿替え
元は長い話で、途中でオチをつけて終わることが多い。

もう一つ江戸版「粗忽の釘」を柳家小三治で、
kosanji sokotu
you tube:柳家小三治 「粗忽の釘」
"粗忽"とはまさにこういう主人公を表わし、粗忽者は落語ネタ、お笑いには欠かせない^^

nagaya 02

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category: 落語

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弦楽器の変遷  

初期のバロック音楽を立ち上げた一人、クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)が生まれる前にはヴァイオリン属はすっかり完成していた、現存するvnで最も古いvnがアンドレア・アマティ(1505-1580)の楽器だそうだが、1566年作という楽器を見ても、現在のvnとまったく同じ姿である、ヘッド部のスクロール・デザインなど細部まで! 
amati.jpgAndrea Amati
vnは突然完成した、とよく言われるが、その元となった楽器は中世からある、レベックやフィドルと呼ばれる弓弦楽器に違いない、しかし試行錯誤してvnへと発展していく過渡的な楽器が残っておらず、あるとき誰かが今の完成形を考案したかのように思える?また、音楽と楽器の発展は並行して進むと思うが、楽器だけ先に準備されたかのようで、歴史的な謎である、
rebec.jpgRebec
fidel.jpgFidel
弦楽器のボディはその音域に合わせ最も効率的に鳴るサイズを探ってきただろう、これはボディの固体としての振動に加え、ボディ内の空気共振も補助として鳴り、響孔から発する管楽器的要素も持っている、ボディの内容積と響孔の大きさで最大共振数が決まってくるので、その値は重要である、空気は低域のほうに共振させると豊かな音になる、vnはそれも始めからBestに作られているようだ、

ビウエラ、バロックギター・・と続いてきたギター属は指ではじくヴァイオリンあるいはヴィオールの仲間として存続してきたように思える。
バロックギターから初期の19世紀ギターまで小振りのサイズを維持してきたのはその音域に対し最も効率的だからではないだろうか、以前、所持していた19世紀ギターのボディ容積と響孔の大きさから「ヘルムホルツ共鳴器」の原理で共振周波数を計算してみた、
20191003.jpg
guitar frequency
92hzほどになった、これは⑥弦の3か4ポジション(GかG♯)に相当する、弦を鳴らし響孔に手をかざすと、この付近の音程で空気の振動をよく感じる、中の空気も上手く鳴っている。
この時代のギターがvn属と響きの相性がよいと言われるのは同じ性質で音を発しているからかもしれない?

ここでお気に入り盤、エウロパ・ガランテによるL.ボッケリーニの曲集から、ギター五重奏曲 ニ長調G.448「ファンダンゴ」を聴いてみる、ギターはジャンジャコモ・ピナルディ、
getimage 02
Giangiacomo Pinardi
e g you
you tube:Quintetto IV in re maggiore g.448 ᐸᐸfandangoᐳᐳ:
I.Pastorale II.Allegro maestoso III.Grave assai IV.Fandango
楽器のデータはないが、おそらくロココギターとか呼ばれる、バロックと19世紀の間に位置する楽器だと思う、聴き始めにはっきり、モダンギターとは質の違う音がわかる、

現代の一般的クラシックギターはA.トーレスが作ったスパニッシュtypeが元になっていて、19世紀ギターの流れとは枝分かれするだろう、ボディは大幅に大きくなり、内容積から計算するとヘルムホルツ共鳴器の共振は⑥弦開放:Eよりずっと低い周波数になる、目立った空気共振は利用せず、絶対的に広い響板の振動と内部からの反射音で音量を得る方式だと思う。

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category: L.ボッケリーニ

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宇宙網  

2019年10月、すばる望遠鏡によって115億光年離れた宇宙に銀河同士を繋ぐ水素ガスの網構造が観測された。ビッグバンのあとの初期宇宙に生じた宇宙網である、この構造は理論・シミュレーションにより予測はされていたが、実際の観測は光が非常に弱く困難だった、
fig2j.jpg
宇宙網のシミュレーションの例、水素を主成分とするガスがクモの巣状のネットワークを形成し、その中でガスが密集した場所 (茶色の領域) で銀河やブラックホールが作られ、成長すると考えられる。
理化学研究所の梅畑豪紀氏らはみずがめ座方向の原始銀河団「SSA 22」に注目し、宇宙網の検出に挑んだ、アルマ望遠鏡ほか複数の観測施設を使い、段階的に観測を重ね、SSA 22の400万光年ほどの範囲に星形成の活発な銀河、大質量BHが18個密集していることを突き止めた。
宇宙網の主成分である水素ガスは銀河などの光を受け、紫外線を出すが、宇宙膨張により、地球に届くころには波長が伸び、可視光になる、すばる望遠鏡の広視野カメラ(Suprime-Cam)で、その光がおぼろげに捉えられた、
HSC.jpg
さらにESOのVLTで追観測され、水素ガスの網目に繫がった構造が確かめられた、複数の観測画像を重ね、銀河や大質量BHなどの分布が宇宙網に一致しているのがわかった。
18595_web.jpg
(左)青い部分が水素ガスの宇宙網(右)宇宙網の3次元分布、青色が淡く見える部分、紫色が明るく見える部分、銀河や大質量BH(赤の四角)が宇宙網に沿って分布しているのがわかる。
これまで、理論・シミュレーションによる予測に過ぎなかった初期宇宙での銀河や大質量BHが形成される過程を観測から支持することになる。

宇宙が無限だとすれば、膨張する前の狭い宇宙?だった頃から無限だったことになる、そこに起きる膨張とはどういうことか;
観測では宇宙のあらゆる場所が同じように膨張しており、ビッグバンは特定の一点を爆心とする爆発ではないように見える、インフレーションの時点ですでに無限の広がりがあり、その全ての場所が同時爆発したような?;
006_201910191315210ef.jpg
*検索すると、インフレーションの前にビッグバンがあったような図が見受けられるが間違いである、
ビッグバンのあと、どのようにこの網目構造ができたのか、
005_20191019094052149.jpg
宇宙大規模構造
爆発という現象には急激な膨張とその反動の圧力がかかると思われる、空間を埋める物質が局所的に集まった部分と空洞部分とができて、空間に拡がる立体網のように残る・・なんとなくそんな様子は浮かび、不思議ではない気がする?・・これはさておき、元になるムラはインフレーションの時からあったようだ、

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category: 宇宙・天体

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落語:百年目2  

昨日の続きで恐縮;
いつも小言を言っている番頭さん、奉公人達も馴れてしまって逆に自立心がなくなるかも、
いっそのこと朝、皆を集めて「今日は一日、何も言わず黙って見ている、そのかわりお前達、自分で考えて仕事に励んでおくれ」と言ったらすごく効き目ありそう^^
sensu 02
さて堅物で通っている番頭が内緒でハメを外しているところを主人に見られる、その翌朝の話が大詰め;このヒヤヒヤ場面を落語家がどう演じるか、アレンジも含め楽しみな名作「百年目」、まずは古今亭志ん朝の心地よい名調子、
shincho hyakunenme
you tube:古今亭志ん朝 百年目

次は「ガッテン」でお馴染みの立川志の輔、
枕なしで入る、番頭がその夜、悩むところも可笑しいが、翌朝の場面にぐっと溜めを置く、
「遠慮は外でするもんだ」 とか「それにしても昨日は楽しそうだったね」 がガツンとくる;
褒めているのか皮肉っているのか、どちらにも取れる話の中、旦那が話を止めて丹念にお茶を煎れるあたり、次は何を言われるのかと聞き手は番頭の心理になる^^;
しかし流石は旦那、懐が深い、
shinosuke hyakunenme
*音量差注意
you tube:立川志の輔「百年目」落語で疲労回復…

この話に出てくるセンダン(栴檀)の木だが調べてみると、葉の形に見覚えがある、拙宅のすぐ北にある私鉄の駅には昔、桜の木が並んでいたが、1本だけ違う背の高い木が立っていた、センダンの樹液はクマゼミが好むそうだが、たしかにこの木に限ってクマゼミが多くとまっていた、駅舎が改修され今はないが、あれがセンダンだったかと懐かしく思った。
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センダン

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category: 落語

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落語:百年目1  

普段は律儀で堅物の番頭、いつも店を切り盛りして、奉公人達に小言をいう鬼上司であるが、そういう人物ほどときに羽目を外したいもの、店の人々には内緒で顔なじみの太鼓持ちや芸者らと派手に宴を催すことしばしば、桜の季節となったある日、店を抜け出し、借りてあった屋形船に乗り込み盛り上がる、川沿いの桜の名所へ着いたところ土手の桜が満開なので、船から降りようと皆から誘われるが、堅物で通っている番頭が人に見られてはまずい、そこで太鼓持ちの案で扇子を顔に掛けて隠せばよい、骨の間から見通せるってことで土手にあがり、芸者達と鬼ごっこに興じる、そこで人違いをして捕まえた人物が・・
sensu.jpg
なんと店の旦那様!旦那は医者の友人と風流に花見に来ていたのだ;番頭の遊興三昧がバレてしまった!逃げるように先に帰った番頭だが、旦那に会わす顔がない、部屋にこもり、許してもらえるか?ヒマを出される前に夜逃げしようか・・と眠れぬ夜を過す、
さて翌朝、旦那に呼ばれてからが聞きどころ、

「百年目」は上方が発祥と言われ、商人の都らしい話だが江戸にも原話があったと言われる。
まずは上方の桂米朝、喜寿を迎えた東京公演から、
beicho hyakunenme
you tube:米朝 百年目

次は東京で三遊亭圓生の一席でじっくり、
ensho you
you tube:圓生 百年目

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category: 落語

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ドップラー法  

系外惑星の見つけ方として現在は惑星が中心星の前を横切る際の減光を捉えるトランジット法が主流で、ケプラー宇宙望遠鏡はこの方法でM型矮星を廻る惑星を数多く発見してきた、後継機として系外惑星探査衛星TESSが観測中である。 
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系外惑星探査衛星TESS
系外惑星を初めて観測した、ジュネーブ天文台のミシェル・マイヨール氏とディディエ・ケロー氏が2019年のノーベル物理学賞を受賞した、二人の発見が系外惑星探査の幕開けとなった。昔から天文学の発見というのは、諦めず気長に、執念深く観測した結果だと言える、彼らが用いた観測法はドップラー法だった。
当時は観測対象として、太陽と似た恒星が選ばれた、その一つ、ペガスス座51番星(約50光年)に惑星がある証拠が観測された、
Pegasus_51.jpg
1995年、オート=プロヴァンス天文台の口径1.93mの望遠鏡に精度を高めた分光計とCCDカメラを取付け、惑星の重力により中心星が視線方向に近づいたり遠ざかったりする僅かな揺れを観測するドップラー法によって発見した、
Doppspec-above.jpg
中心星の揺れ:動画
この惑星は質量が木星の約1/2、公転周期はわずか4.2日で、太陽と水星の1/6の距離を廻っていた、惑星の表面温度は1000℃ほどと見られる、その後もケプラー宇宙望遠鏡による発見と地上望遠鏡の追加観測で続々と惑星が確認されたが、その多くは巨大ガス惑星が中心星のすぐ近くを廻るホットジュピターであった、もし太陽系の木星がこんな位置にあったら、地球ほか小さな内惑星は存在できない。
hot jup
Hot jupiter
トランジット法、ドップラー法、どちらでも地球サイズの惑星は中心星に対し明るさも重力も小さすぎて見つけるのは困難である。

地球サイズの惑星が発見されたのは中心星が小さく暗いM型矮星で、そのきっかけになったのはケプラー宇宙望遠鏡に起きたトラブルだった、姿勢制御が効かなくなり、年に4回、観測方向を変えることになり、M型矮星も観測対象となった。
GJ1214b.jpg
M型矮星
後継機のTESSでは対象をM型矮星に絞り、広視野で系外惑星探査を行なっている、発見できるのは視線方向に影を作る惑星系のみ。
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惑星AとBは発見できる
いずれ地上に建設される超大型望遠鏡やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で、系外惑星の大気を分析し、そこに酸素やメタンなど生命由来の成分を探る予定である。
同じハビタブルゾーンでも、太陽系とM型矮星の周りとでは大きく環境が違う、それでも生命が存在可能かどうかが鍵になりそうだ。
因みにM型矮星はフレア活動が激しく、恒星風や放射線によって惑星の大気と水が剥ぎ取られている可能性がある。

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category: 宇宙・天体

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ナットのスペーシング  

ギターやリュートはナット側で弦の間隔が狭く、ブリッジ側が拡がっている、多コースのリュートも複雑な押弦をするのは6コースまでだが、ナットでの間隔の取り方は微妙で演奏性を左右する、ナットでの間隔を測ってみると、目測で思うより意外に狭い、
各楽器の1~6コース間(ダブルコースではその中心)の長さを比較する、

この7コース、ルネサンスluteは37.5mmと手持ちでは一番狭い、ただしブリッジ側はフィゲタ奏法に合わせ大きく拡がっている。
7c lute
7c lute 02

11コースのバロックluteも40.0mmと案外狭い、
11c lute
バロックluteでは鳴っている弦に触れずに隣のコースを押える弾き方が多いので、間隔は開いているとその点は助かるが、
2015071121524287d_20191015101057e44.jpg
あまり開くと低音弦が遠のき、指を大股に開くことになって、これがまたやり辛い、諸条件を考慮するとこれくらいがベストになってくる、なおバロックluteのブリッジでのスペーシングはほぼ標準的に揃っている、「10コースはこのあたり・・」とか指が位置を覚えているので、そこから外れると困る;

バロックguitarはもともと5コースしかないが、その間が38.0mmくらい、
b guitar
リュートの1~6コース間とほぼ同じで、わりと間隔に余裕がある、隣のコースに触れずに押えるという奏法がより重要になる楽器なので理に叶っている。

ナットを何度か自作したが、一番緊張するのが弦の溝入れである、理想の位置から0.2mmずれても具合が悪い;
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category: Instruments

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O.スウィトナー:Brahms Sym No.2 (再)  

昨日は台風一過の日和、被災した地方はこれからが大変だが、ひとまずほっとしたい気分、こんなときまず聴きたいと思うのはブラームスSymのNo.2である。
 
スウィトナー指揮するorch.演奏に親しんでくると、弦、木管、金管、打楽器が各々の天然さをを活かし、以心伝心でorch.の自発性を引き出して進める、"自生"の美しさのように感じる。
全楽器の物腰に統一感を持たせ、すべて意のままに操るカラヤンとは対極に思える。
肩の力の抜けた清潔サウンドにピリっと張り詰めた内面性がある、ブラームスの第2番にはそんな期待がぴたりと嵌る気がする、録音会場の旧東独、キリスト教会の響きと、D.シャルプラッテンの好録音で快適に聴ける。
sui br sym2 
ブラームス交響曲第2番ニ長調op.72
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン 1984年録音

第一楽章、Allegro non troppo、
始まりはさすが清々しく、hornが柔らかく鳴り、いきなり「田園」を印象づける、vn群は控えめで清涼、vc、vaによる第二主題も滋味を持たせた歌い方、
20180311.jpg
木管が奏でる残響音までよく聴こえ、音場に透明感がある。
[218]から出るtrb.とB tub.のペアは特別な存在のようで、このあとも金管らしく生々しく唸る、その分、展開部や再現部でのダイナミズムが効いてくる。
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第二楽章 Adagio non troppo - L'istesso tempo,ma grazioso
は第一楽章の印象に対し、意外に豊かな響きで始める、概ねソナタ形式でこの楽章も各パート間で複雑な綾が組まれ味わい深い、hornに木管が重なるアンサンブルが一際美しい、劇的な展開部~終結もかなりエネルギーを帯びた演奏に引き込まれる。
第三楽章 Allegretto grazioso (Quasi andantino) - Presto ma non assai - Tempo I
A,B,A,B,A形式でobが長閑に始め、hornや他の木管が絡む、Bの Presto ma non assaiがスケルツォ的で、小気味よい。
第四楽章 Allegro con spirito
楽章の手法は交響曲第3番にも似た感じだ、スウィトナーは穏やかに始めるが[23]のfからシフトアップ、ぐいぐい攻め込んでいく、主題の性格でチェンジしながら進める、清潔な響きを崩すことなく、熱気をもって運んでいく、[395]から終結まで思い切った加速で終わる。
ブラームスやシューマンの演奏では第一楽章が清涼で、終楽章でエネルギッシュになるのはスウィトナーの特徴のように思える。
sui br sym2 you
you tube:スイトナー指揮ブラームス交響曲第2番

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category: ブラームス

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異常事態  

台風19号はデカいうえに動きが遅く、いつまでも膠着状態でイラついた、高気圧に阻まれ、進行が遅く、勢力もしつこく保たれた。辿ったコースや遅さは先月の15号に似ている、 
t 19
昨日、朝一番に聞いたのは千葉県の竜巻だった、夕方には千葉南部で地震が発生、震度4でまだよかった・・とさえ思うが、その後19号が来るかと思うとさんざんだと思う、

日中は殆ど東海沖に居座った感じで、その後関東甲信越、東北へとじりじり北上、台風の雲は進行方向に伸び、気象庁の雨雲の動きを動画にして見ると、その間ずっと同じ地域に降り続いていたのがわかる、
kishocho 03
同じ状況が東北でも続いた、
これほど何カ所もの河川で川幅一杯の急流が橋桁にぶつかるほど増水しているのは見たことがない、怖くてとても橋は渡れないだろう、長野県の千曲川など暗いながら、堤防の上限近くまで増水し、周囲の市街地より水面が高くなった画像は恐ろしく見えた、
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水の凄まじさを感じる、風も怖いけど、空気だからまだいいか、とさえ思わせる、
レベル5の大雨特別警報が広域にだされ、また城山ダムほか満水となった所は緊急放流を始めた、その影響はどうだったのか・・
昨夜のうちに氾濫が確認された河川も多かった、明るくなって氾濫や堤防決壊による被害箇所は広域で数えきれないほど、とにかく水の被害が途方もない、懸命の救助活動中だが、その後復旧にどれほどかかるのか、堤防決壊は今後を考え深刻である、
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上流域に保水されている水が下ってくるので、水がひくのに時間がかかると見られている、

海水温は昨年の今頃ともに日本近海が暖かいだろうか、
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category: 時事・雑記

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