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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

C.ホグウッド:Vivaldi「四季」(LP)  

昨日は早朝から神社の社殿、境内の掃除を行い、夕方から新嘗祭(秋の収穫祭)という祭礼に加わって少々疲れた;長い曲はしんどいので、バロックがいい、久しぶりにヴィヴァルディの「四季」、ホグウッド指揮 AAM盤に針を下ろした、爽快な響きで癒やされる。 
1980年、古楽器による「四季」として他に先駆けて出た名盤だと思う、これに続くのがピノック盤だが、当時相変わらずだったイ・ムジチ盤より数倍充実した楽しみがある、
透明感のある音場、クリアなvn、深く押し出す低音、録音もHiFiと言ってよい、
hog viva q s
クリストファー・ホグウッド指揮、
エンシェント室内O
1980年 オワゾリール

4つの協奏曲をAAMのメンバーが交替でソロを弾く面白さ、緩叙楽章で行う各奏者センスの良い装飾、通奏低音は「春」と「秋」ではチェンバロとバロックギター、「夏」と「冬」ではオルガンとアーチリュート、この組み合わせも雰囲気に相応しい響きだ、
img145.jpg
快活に始まる「春」ではバロックギターが楽しく弾む感じを作るソロvnは描写的にアゴーギグを行うが合奏群が呼吸を合わせるのが醍醐味。
「夏」は一番好きだが、こうしたソロと合奏のシンフォニックな対比がのちの交響曲に発展したと言われる。
「秋」のソロもアゴーギグが巧み、緩叙楽章が一際魅力、チェンバロが最小限に和音をアルペッジョで入れ、静謐な音楽に効果的、
「冬」の始まり、ソロはインテンポでキレ良く弾く、寒さに凍えるイメージ、次く緩叙楽章で暖炉の前で寛ぐ安堵感が引き立つ。
lp 02

you tubeは「春」と「秋」のみあった、
hog vi q s you
you tube:ヴィヴァルディ 「四季」ホグウッド指揮AAMより「春」 「秋」

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category: ヴィヴァルディ

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オーケストラとフレット楽器 <追記あり>  

まず、フレット楽器ではないが、撥弦楽器としては同じハープのためのコンチェルト、ヘンデルの変ロ長調HWV294は本当に美しい傑作だと思う、特に憂いに満ちた第2楽章など、 
he hap con you
you tube:G. F. Handel: HWV 294 / Concerto for harp, strings & b.c. in B flat major / Tafelmusik B. Orchestra
ハープの特性に合わせて書かれ、小さな音量がプラスの要素になっているようだ。

さて、本題のフレットを持つ撥弦楽器とorch.の関係する作品、となると歴史的にも傑作として楽しめる曲は少ない、どうもフレット楽器との相性が良くないのか、
リュート協奏曲というのはあるにはあったが、先般のS.L.ヴァイスの協奏曲のようにパートが失われていたり、バロック期の傑作と言えるものは現存しないようだ、
PS.前古典派期に、カール・コハウトなどいくつかLute Concertoを書いている、
Karl Kohaut Lute Con you
you tube:Karl Kohaut Lute Concerto
近い楽器として、マンドリンのための協奏曲をヴィヴァルディが書いているが、まずまず楽しめる、この演奏は2つのマンドリンのための協奏曲だが、片方をソプラノ・リュートにしているのが面白い、
vi ma con you
you tube:Vivaldi: Mandolin and Lute Concerti (Full Album)
古典派後期になると、ギター協奏曲を他の楽器の協奏曲と渡り合うような内容にしようとしている、代表としてM.ジュリアーニの協奏曲No.1、イタリア風で付点リズムをもつテーマが好んで使われる。ソロ、orch.ともに達者なのはこれだろうか、
m giu gt con you
you tube:Giuliani Complete Guitar Concertos, Pepe Romero 1/2
また、ジュリアーニと交友関係だったJ.N.フンメルも古典派期としては珍しいマンドリン協奏曲を書いている、
j n h ma con you
you tube:Hummel Mandolin Concerto
作風も近いがフレット楽器のため協奏曲としてはジュリアーニのほうが長じているだろうか、

その後はorch.との関わりは薄くなり、シューマンが交響曲No.4の第2楽章(ロマンツェ)の初稿でギターを入れようとして断念している、またunagiさんが記事にされたが、G.マーラーは後期の3つの交響曲でマンドリンを(No.7ではギターも)使っている例がある、

少し脱線するが、バッハのBWV1052、原曲はvn協奏曲で、クラシックギターによる演奏もあるが、なぜかエレキギターが決まっているというか、その流儀の中に吸収している、バックの奏者もいてアドリブができるともっと良いかも、
bwv1052 you
you tube:BWV 1052 - J.S. Bach [for Metal Guitar]
しかし、古楽奏者達も覇気は負けていない^^
bwv 1052 you 2
you tube:Bach: Harpsichord Concerto No.1 in D Minor BWV 1052 (Jean Rondeau: Dynastie)
一番充実感あるのはヘンデルとバッハかな、
PS.そして一番うまくいってるフレット楽器はエレキGかも^^
vivaldi you
you tube:Summer presto guitar cover Laura, classical, antonio vivaldi metal

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category: 楽器について

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N.アーノンクール:Beethoven Sym No.3「英雄」  

先日も書いたように、アーノンクールがこのレコーデングをする際のリハーサル風景だったと思うがTVで紹介され、曲は「英雄」だった記憶、少し聴いただけだが、みょうに引き付けられた憶えがある。これも全集を取り寄せて保留してあって、あらためて聴いた; 
20181112.jpg
ベートーヴェン 交響曲No.3変ホ長調「英雄」
ニコラウス・アーノンクール指揮
ヨーロッパ室内O
Teldec 1990

第1楽章、ぐっと速めのテンポで、快活な切れ味を基調に、例によってしなやかな奏法も多分に用いる、速いながらも緻密な充実感で引きつける、[59]からスタッカートの付いた四分音符をレガートに繋ぐよう指示があるが、
20181117092201be1_201811172221340ea.jpg
気分はスタッカートに、音はしなやかに、という意味だろうか、アーノンクールはまさしくこのように演奏する、その前[57, 58]の p< > の雰囲気が続く感じでもある、
mosiki 01
orch.は金管とtimpのみ古楽器タイプを入れていて、ナチュラル管のクリアで鋭い響きが再現部でのクライマックスで非常に効果的だ。
第2楽章、ロンド形式だが、三部形式、またはソナタ形式の要素もあると言われる、好きなところはvn2で始まるフーガ書法のところ、アーノンクールの弦楽奏法はバロックを思わせる、楽器が増していき、金管、timpの強奏が極めつけに良い、
第3楽章、速めにキビキビした魅力は期待どおり、トリオでのナチュラルhornが良い意味で粗野な趣き、ここで魅力を十分味わえる、
終楽章、冒頭は急速に開始、ドラマティックな進展のある変奏曲、フーガになったり、トルコ行進曲風になったり、多彩な内容だ、小編成のorch.がちょうど良いようで木管パートの表情も明確に聴きやすい、フーガ部分の開始はしなやかな弦がバロック風に聞こえる、最後ではナチュラルの金管が刺激的に響きわたり、timpの強打が痛快に決める。
you tubeにも全曲あるようだ、
be sym 3 you
you tube:Beethoven : Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, "Eroica" / Nikolaus Harnoncourt & Chamber

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category: ベートーヴェン

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本当に欲しいオーディオ用品  

ばけぺんさんのブログにも紹介されていてわかったのだが、ターンテーブルがこのように空中に浮くプレーヤーが近々発売されるらしい、いかにも近未来的な雰囲気^^
yukimuというスロベニアのメーカーの開発で、MAG -LEV Audio ML-1という製品、電磁石の磁力で浮かせ、回転も磁力の誘導で動かすそうだ、
you tube
you tube:Mag-Lev ML1 - der schwebende Plattenspieler - vorgestellt
テーブルは2.2kgでABSプラスチック、炭素繊維、金属の混合物から構成される、センター軸が無く、完全に台座とは接触していない、よって、下からの振動の悪影響は一切ない、など利点があるとのこと・・
しかし逆に考えるとターンテーブルはセンター軸にガチっと嵌っていてこそ、安定するのではないか?宙に浮かせちゃっていいのだろうか、浮く高さは重量盤などを乗せても常に一定なのか、強い磁力を使うので、他の機器への影響対策は万全なのだろうと思うが、
yukimu:MAG -LEV Audio ML-1 説明ページ
どんな具合か、いずれユーザーのレビューを見てみたい^^

以上はさておき、オーディオ用品メーカーはブトいケーブルだの、インシュレーターだの、結構どうでもよい製品をバカ高い値段で出すが、あると助かるという肝心な物が少ない、
こんなのをどこかの町工場が作ってくれるといいんだけど、
LP盤はたまに反りがひどいのがあり、回転させると上下にうねり、音揺れやノイズが生じて、適正針圧もへったくれもない;
ターンテーブルに矯正密着させる簡易な外周フレームがあるといい、
003_2018111620223268b.jpg
ターンテーブルの径は統一されておらず製品により、LP盤と同じだったり、大きめだったり様々で、特定の機種専用の外周スタビライザーならあるがアホみたいに高価;
加工は簡単だと思うが、真鍮製でいいので、いろんなサイズを想定したラインナップを用意して安く提供されれば助かるんだけど、
009_20181117101853c4b.jpg
円周の一部がカットされていて、LP盤の浮く部分を押さえつけながらネジ又は別の方法でテーブルに締め付けていく、って要領でうまく行けばだが、機種によってはテーブルの露出部が少なくてこの方法は使えない、製品そのものにこういう補助具が付いているのが一番だが。
(メーカーはわからないが高級なプレーヤーにはこんなフレームが付いていた)
LP盤によっては、"パラボラ形"に窪んで変形したのもある、テーブルに乗せて凸面状態のときはセンター軸を強めのクリップで挟み、一緒に押さえ込んでやればいい、裏返して凹面になるときは外周フレームがあるといい。

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category: Low cost audio

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良い楽器との巡り会い  

心地よい晴天が続いているのに、相変わらず自治会の用が忙しく、先月から何度も歯科に通い現在も治療が続いている;体調も崩し、楽器の再開はまだきつい;
 
さて、クラシックギター等は専門店に優秀な"五つ星"級の楽器が何本も置かれていて、その中から選ぶことができる、良いのがいくつもあって迷うかもしれない、店主が選りすぐりの楽器を選んできた、などのコストも加わり、割高になるのは仕方ないが、完成品なので気に入ればすぐ手にすることができる。
リュートの場合、事情がかなり違う、専門店がなく、いくつも楽器を試奏出来ないので、どんな楽器が最良なのか、知る機会すら少ない、昔はとても使えるレベルにない楽器も出ていて、こういうのがリュートか、と勘違いさえあり得た(今も残存品をネット市場で見かける;)
定評のある製作家、あるいは新しい製作家でもプロが評価して使っている楽器など、誰かが持っているのを試奏して、こういうのが"五つ星"だ、というレベルを経験しておく必要がある、四つ星はけっこうあるけど、五つ星はめったにない。
13c lute (1)
13コース lute
そこで気に入った製作家に直接注文する、先約順に作るので何年か待つ必要がある;という流れで、満足いく楽器に出会えるまではかなり時間がかかる、
ひょんなことから中古、あるいは新古のとても良い楽器が巡ってくる幸運もたまにあるが、気長に構えつつも、機会を逃さない貪欲さも必要^^;
11c lute
11コース lute
五つ星だと思う楽器を手にしたら、それ以上の楽器はめったに存在しないので、買い換えなど考える必要もない、残りの人生考えると、今ある楽器を維持していけばよい場合も^^;
13c lute (2)
7コース lute
面白いのは、現在はリュート弦の選択肢が広いこと、ナイロン弦、各種ガット弦、新素材の弦それぞれ音の特徴、雰囲気が大きく変わる、
よって試奏の際、どんな弦を張ってあるかでも判定に迷う;大抵は最安値の弦である、
L NG
低音用弦
古楽器の値段は概ね内容と比例していてバカ高いものはなく相応で、そこは助かる。
2000万円のスピーカーと500万円の2段チェンバロとどっちが手間がかかっているか、だけでもわかる;

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category: 楽器について

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B.ハイティンク:Beethoven Sym No.6「田園」(LSO盤)  

ベートーヴェンの「田園」となると、旧来の"よくある演奏"では退屈になってしまう、なにか新しいものに気付かせてくれないと; 
B.ハイティンクも既に巨匠となった後も、新しい演奏に踏み出している、そこで2006年ライブ録音のLSO盤、重厚なRCO盤(1988年)に対し身軽になった感覚で、全般に快速なテンポになっている、とくに第2~4楽章に開きがある、ただし終楽章の清涼な魅力は共通に感じる。
hai be sym 6
交響曲 No.6ヘ長調「田園」
ベルナルト・ハイティンク
ロンドン交響楽団
2006年 ライヴ

第1楽章、「田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め」は快活に明るい気分を表すようだ、適度に歯切れ良い表現をとる、vn1と2を左右に配置して、[228]のような箇所でvn2が立体的に耳に入る、
sc01 226
[308]では弱奏を破るようにhornの連符が繰り出す、
sc01 303
ほかバランスを上手く取り、パートを印象的に聴かせる。
第2楽章、速めの歩調で弦は極めて控えめで柔らか、管によるハーモニーが浮き立つ、[18]からのppの連符もふわっと立ち上げる、
sc02 17
misiki_2018111110313819b_201811141107131ec.jpg
弦、管ともに同質化したような弱奏部が引き付ける、
第3楽章、過去の演奏より快速でキビキビと迫る、エッジを立てた弦楽が引き締める、
第4楽章、嵐の描写はtimpの強打が主導して、右チャンネルから突出してくる、金管は強過ぎず爽快に輝く、
終楽章、cl、hornがゆっくりなテンポに導く、弦楽の滑らかな美音が沸き立ち、木管やhornの色彩感が重なる。

you tubeにはRCOとの録音のみ挙っていた、'80年代の名演だろう。
hai be sym 6 you
you tube:BEETHOVEN: Symphony No. 6 in F major op. 68 "Pastorale" / Haitink ・ Concertgebouw Orchestra

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category: ベートーヴェン

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サンプル・リターン2  

生まれてきて、気が付いたら地球という球体の上に居て、宇宙なんてものがあって、物質やらエネルギーやらある・・で、これって何なの?
と究極の謎を考えつつも、人間はできることから調べている;
 
さて、アメリカの小惑星探査機、オシリス レックスも目的地の小惑星ベンヌ (101955 Bennu)に接近し、鮮明な姿を見られるようになった、
bennu 2
ベンヌ(約197kmの距離から撮影)
NASA:OSIRIS-REx Sees Bennu from 'All Sides'
形といい、細かな岩石が寄り集まったような表面の様子といい、リュウグウとよく似ている、ソロバン珠形で張り出しが自転の赤道部分と一致している、
ryugu_20181113084256f93.jpg
リュウグウ

ところで1999年、カナダの宇宙望遠鏡:NEOSSatが捉えたというベンヌの画像は何だったのだろう、黒いピラミッド形?の突起部があり、似ても似つかない画像が公開され、オカルト系のいいネタになっていたが;
bennu_20181113084250836.jpg

ベンヌ、リュウグウともアポロ群と呼ばれる地球近傍小惑星のグループに入り、将来的に地球への衝突の可能性も低いながら持っている、
Minor_Planets_-_Apollo.jpg
Eが地球軌道、緑がアポロ群の軌道
サンプルの採取方法ははやぶさ2のタッチダウン方式に対し、オシリス レックスはアームの先端に付けたTAGSAM という円盤形状の装置を小惑星の表面に押し付け、窒素ガスで表面物質を吹き飛ばしてサンプルを採取する方式だ、
OSIRIS-REx02.jpg
それぞれ異なる方式で有効性の高い採取法を試すことにもなる。
またオシリス レックスはベンヌにヤルコフスキー効果がどれほど働いているかも調べる予定、
ベンヌとリュウグウは炭素質の小惑星だが、タイプは異なるらしい、両方ともサンプルリターンに成功し結果を知りたいところ。

関連過去記事:
サンプルリターン
小惑星を塗装?

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category: 宇宙・天体

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N.アーノンクール:Beethoven Sym No.6「田園」  

アーノンクールが1990-1991にかけてヨーロッパ室内Oと録音したベートーヴェンSym全集、この発売前にレコーディングの様子がTVで紹介されたことがある、「英雄」を少し聴いただけで、それまで聴いたことがない魅力が耳に飛び込んできた憶えがある。
今日は全集の中の「田園」、これは保留したまま忘れていて遅きに失した、アーノンクールの演奏の中でも傑出した魅力だった、 
n h be sym 6
交響曲No.6ヘ長調「田園」
ニコラウス・アーノンクール指揮
ヨーロッパ室内O
Teldec 1990

「田園」は標題をもったSymであり、timpは第4楽章しか使わないのも特殊な曲だ、旧来型の演奏にはなかった、アーノンクールのピリオド奏法が反映した、新世紀の先駆け的演奏がひじょうに効いてくる、
第1楽章の穏やかなテンポとひらすら清涼な演奏でまず魅了される、アバドが「田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め」を心理描写のように快活に演奏したのに対し、こちらは清々しい空気や景色そのものを描いて感じさせるようだ、
アーノンクールのレガート奏法が最大に活かされる(*単にレガートという言葉が適切かわからないが、柔らかく音を立ち上げ、しなやかに繋ぐ)、たとえば[53]~
sc01 50
clとfag、hornが柔らかな立ち上げのタンギングで弦楽と同様にしなやかに繋ぐ、
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全体にもnon vivulato奏法が透明な美しさで満たし、適切なritardandoの効果が良い、
第2楽章、遅すぎないテンポで滑らかに運ぶ、第1楽章の表現からもこの楽章は十分予感できる、[18]からのppは昨日のアバドと同じだ、管の響きも鮮やかで最後の鳥の声も即興性があり、描写的、
第3楽章、快活な演奏だが、[165]からのa tempo allegroは一際活発になる、
第4楽章、嵐の描写はアーノンクールも強奏楽器のtimpと金管に委ね、鋭く表現、弱奏でぐっと引いて、効果的に轟く。
終楽章、ゆったりした感覚で、ここは第1楽章、第2楽章で聴いた美質が十分に発揮される、終結音の爽やかなこと。
n h be sym6 you
you tube:ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68 / ニコラウス・アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団 1990-91年

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category: ベートーヴェン

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C.アバド:Beethoven Sym No.6「田園」(BPO)  

期間を置いてあらためて聴いてみると、気付かなかった良さが見えてくることがある、アバドのベートーヴェン「田園」、BPO盤を再聴してみた。
VPO時代とはスタイルを変えている、 
20140221.jpg
交響曲No.6 ヘ長調「田園」
クラウディオ・アバド指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
DG 2000年5月

このシリーズ録音は、はじめはボリュームの設定に迷うがあまり大きくしないほうがよい、orch.の物量感で押してくることはなく、旧来の演奏に馴れた耳をリセットする必要がある。
全体が弱奏基調で、身を軽くして表現力を高めている、
第1楽章は快調なテンポ、弾む感じを維持して進める、木管や弦の内声などが主要なパートとなる際は明瞭に浮き立たせている、旋律の動きに応じた強弱、レガートな中にも心地よい切れ目が入ったり、細やかで味わい深い、
第2楽章が先に述べた効果がさらに魅力で聴きどころ、この楽章も遅くせず、12拍子の3拍を1つにしてリズミカルな感覚で通す、
[18]からあるppの所は16分音符6つになるが、
sc02 17
小刻みではなく、ふわっとレガートに繋ぐ、
misiki_2018111110313819b.jpg
アーノンクールもよく使う奏法だ、[20]で管はcl、hornだけなのもわかる気がする、
全体に管の響きが発色の柔らかいイメージで効いている、鳥の声の描写も型どおりではなく奏者の即興性を感じる、
第3楽章がまた速めで活気と切れ味十分、木管やhornによる強弱の対比も引き付ける、
第4楽章、ここで適切なボリューム設定がわかるが、cbの唸りに始まり、真に強奏が可能なtimpと金管が鋭く抜きん出て嵐を描写、カラヤン盤以上に驚かせる、各楽器が自然な扱いで、一層生々しく感じる。
終楽章、涼やかでリズミカルに始まるが深く引き込む力がある、ポリフォニックな部分では各パートが対等に分離して重なりあう、終結部の弱奏も引き付けて終わる。
c a be sym 6 you
you tube:Claudio Abbado - BEETHOVEN : Symphonien 5 & 6

2000年7月にアバドは胃癌の手術を受けたそうだが、この演奏はすぐ前の5月に録音されたものだ、退院後もすぐに復帰して精力的に活動している。

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category: ベートーヴェン

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衝突銀河:ガイア・エンケラドゥス  

天体の命名、あるいは探査機の愛称としてもギリシャ神話に由来する名がよく用いられる、
位置天文衛星「ガイア(Gaia)」の名はギリシャ神話に登場する女神ガイアで天と地を象徴する、カオスから生まれた世界の始まりから存在する原初神とされる、エンケラドゥスはガイアから生まれた巨神の一人だそうだ。 
gaia p
ガイア

さて、位置天文衛星「ガイア」のデータに基づき、また興味深いシミュレーション研究の結果が発表された、天の川銀河の大イベントになる、
gaia_20181110092048b59.jpg
esa:gaiaページ
オランダ・フローニンゲン大学のAmina Helmi氏らの研究により、約100億年前に天の川銀河に規模の大きな銀河衝突があった明らかな形跡が捉えられた。
ガイアの第2期データの内、約700万個の星が三次元的な移動速度も捉えられている、これらの内3万個程の動きが天の川銀河の大部分の星に対し逆方向で、細長い軌道を描き、銀河を取り囲むハローの領域を動いているそうだ、
Milky Way
シミュレーション結果と観測データを元に作られた、他と異なる動きを見せる星々の位置や運動を示したイラスト(資料:esa)拡大画像

また、地上からのAPOGEEサーベイで得られたデータで星の化学組成を調べたところ、これらの星は天の川銀河の星とは異なる性質を持っているとわかった。
現在ある規模の大きな銀河は矮小銀河を呑み込み、ときに大きな銀河と衝突合体して成長してきたと考えられるが、今回の研究結果は天の川銀河に規模の大きな衝突があったことを示し、約100億年前、小マゼラン雲より少し大きな銀河が、当時はまだ小さかった天の川銀河に衝突(相対的に大きな衝突と言える)、この衝突してきた今はない銀河に「ガイア・エンケラドゥス」と名付けたそうだ、
Milky Way you
you tube:Merger in the early formation stages of our Galaxy
天の川銀河(青)の形成初期に起こったガイア・エンケラドゥス(赤)との合体シミュレーション動画(esa)
(因みに地球と最後の大衝突を起こし、月を作ったという原始惑星「テイア」も仮説上の天体名だ、「ネメシス」なども?)
また、ガイア・エンケラドスと同じような軌道をもつ数百の変光星と13個の球状星団も見つかったので、これも裏付けとなる。
以前から天の川銀河本体とは逆向きの軌道を持つ星々がハロー内に発見されていて、由来の異なる衝突銀河の名残と考えられていた。

PS. 銀河衝突といえば、8月にお隣のアンドロメダ銀河でもあった事について書いた、
第3の銀河:M32p
こちらは20億年ほど前で、もっと大規模らしい、

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category: 宇宙・天体

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