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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

フルトヴェングラー:「第九」VPO 1951 (LP)  

今はさっぱりだが、昔は結構、恒例行事とか歳月の節目を意識していた。 
3月過ぎまでは自治会役員で嫌が上にも行事に付き合ったが、今年2月、カレンダーの書き込みはこんな有り様だった、今月とえらい違い;
2019.jpg
暮れは大まか掃除を済ませ、年末年始のTV番組(紅白を除く)、N響のベートーヴェン「第九」の放送も見ていた、第三楽章になると、一年の垢が清められる気分だった、
O.スウィトナーが指揮した頃などじっくり集中して聴いた、(動画は音量小さめ)
sui be s9 nhk
you tube:Beethoven: Symphony No.9 in D Minor op.125 Otmar Suitner NHK Symphony Orchestra (1986)
近年のパーヴォ・ヤルヴィ指揮「第九」も聴いてみた、新時代的な演奏、
be sym9 nhk
you tube:Beethoven Symphony No. 9 / Paavo Järvi
第1楽章で「おやっ?」と気付く音があるが、[81]のflとobである、従来版はB♭だったが、長3度上、Dになっている、
sym9 sc 01 79
ベートーヴェンの作品で、従来楽譜の様々な誤りをジョナサン・デル・マーが調査、校訂した「批判的校訂譜」がベーレンライター社から出版され、2000年代からはこの楽譜で多く演奏されるようだ、S.ラトル、A.フィッシャー盤等も同じ。

さて、フルトヴェングラーの第九は数ある中で、EMIが録音したバイロイト盤が全体の出来栄えとして最も良いとされるが、EMIは当初、この録音はフルトヴェングラーから拒否されていたそうだ、原因は当時フルトヴェングラーが忌み嫌っていたカラヤンとEMIが仲良しだったせいとかで^^;結局録音されたが、フルトヴェングラーの生前には発売されなかった。
今回はバイロイト(1951年7月)の半年前、1951年1月録音のVPOとのライヴを再聴、
20171229.jpgW F be 9 lp
W.フルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィルハーモニーO.
録音に一部不具合があるが、音質は好ましく聴きやすい、内容はバイロイト盤に近いが、特筆はVPOらしい魅力がよく聴かれ、第三楽章はバイロイト盤の上をいくようだ、ふくよかで絹の触感のようなVPOの弦楽、深いデュナーミクに引き込まれ、最後は長くrit.して終わる。
W F VPO Be s9
*この古いモノラルの音源はフルトヴェングラーの生きた時代そのもので、時空的に一体となっている、彼の演奏を最新の録音技術で聴いたら・・なんて考えても想像しにくい、
W F be s9 you
you tube:Beethoven "Symphony No 9" Furtwängler 1951 Wien

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category: ベートーヴェン

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バーチャル飛行:オリオン大星雲(New)  

NASAが作った新しい動画だそうで、オリオン大星雲の立体データを元にした、遊覧飛行である、画面の任意のところでクリックしてずらすと、全方向角度を変えて見られる、"スペースビュー"になっている、若く明るい星、星が生まれたばかりの所・・いろいろ見られる、
M42 you
you tube:Flight Through the Orion Nebula in Visible and Infrared Light - 360 Video

さて、オリオン大星雲まで1300光年ほど距離があるが、仮にそこに行った話として、実際このように動く景色は見られない、あくまでバーチャルで、この動画の動きは光速を遙かに超えている、先日、「星と星の間」でも書いたように、星間や星雲の拡がりなど途方もない距離で、オリオン大星雲は差し渡し20光年を超えるらしい、
2 Orion_Nebula_-_Hubble_2006
仮に光速の7%くらいで飛べる宇宙船があったとして、端から端まで飛行するのに、大方250~300年かかるだろう、("理論上"今の技術でこの程度まで加速は可能という、原子爆弾の爆風を何発も受けるとか;)

*もし、光速に近いような速度で飛行できたら、宇宙船から見る景色はどうなるか?
あらゆる方向からくる全ての光は進行方向の一点に寄っていき、宇宙船のフロント窓に、極度に波長の短い眩い光が見え(肉眼では見えないか;)、あとは真っ暗、
Near light speed
これだけの景色になるらしい;

冬の夜空を彩るオリオン座、左上のベテルギウスは寿命の殆どを終えているらしい、
alma_20191208095229963.jpg
アルマ望遠鏡が捉えたベテルギウスの表面
我々の存命中?か、千年以上先かわからないが、超新星爆発する見込み、その直前にはニュートリノの放射が観測され、わかるはず、ほか小爆発など兆候があるかもしれない。
img_0b_20191208092402052.jpg
興味尽きない星座に想いを寄せて眺めてみるのも一興かと^^
Orion_constellation_map.jpg
オリオン大星雲の位置、条件が良ければ、双眼鏡でもよく見える、

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category: 宇宙・天体

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美味しい食感  

ちょっと昭和っぽい話になるかな、 
たい焼きと大判焼き、たぶん腹に入ってしまえば同じだろう、でも、たい焼きは焼きたての皮がカリカリするのが美味しい、ふやけてしまったら、オーブントースターで焙ったりする、
02taiyaki.jpg05obanyaki.jpg
大判焼きはふわっとして分厚い食べ応えが良い、デパート「高島屋」の地下食のが人気で、焼けるのを待って行列ができていた、ごく普通に美味しいからかな;

あと子供の頃から好きなのが、菓子パイ、
詰め合わせでいろいろ入ったのをよくお土産でもらった、
pie 01pie 02
多層の薄生地で歯が横すべりするのが何ともいえず、ほかにない食感である^^
3pie 03
源氏パイは左のように層を縦に切ってあるが、右のようでないといけない、

子供の頃親しんだカルピスは茶色瓶で包装紙で包んであった、飲み物も口へ入るときが肝心で、器で味わいが変わって感じる、
02calpis.jpg
カルピスグラスもあって、朝顔型に上が開いた形、これはストローを使っちゃいけない、
190702_calpis_01.jpgimages 02
この広い飲み口から流し込んで飲むのが美味しいと思う、マドラーで氷をカラカラ廻しながら^^
映画館で買うホットコーヒーは蓋に飲み口が付いているが、熱いのがピンポイントで入ってきて味わいづらい;

器に拘りだすと、かき氷とか・・(寒いのに恐縮)、器はガラスで、金属スプーンでサクサク混ぜながら、半解凍にして食べるのが良かった、果物などトッピングは不要、シロップだけでよい、*ザラメを溶かしたシロップが風味があって良かった、
面白いことにかき氷にも、関東式と関西式がある、関東では器に先にシロップを入れ、上に氷を削って乗せていく、
chiba shaved ice
千葉県の例
関西ではかき氷を程よく押さえつけながら盛って、上からシロップをかける、因みに岐阜では関西式を採用している、東海地方は、ものによって関東風、関西風で入り組んでいるようだ、
今は持ち歩けるように紙や発砲スチロールのカップが使われ味気ない、スプーンストローは掬いづらく中途半端だ;
images_20191207112256733.jpg

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category: 時事・雑記

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フルトヴェングラー:「運命&未完成」1954 Paris  

まず余談となるが、最初期のレコード録音に関する事を以前書いたが、音の経路に電気の補助が一切なく、真にアクースティックな録音法だった、聴いてみると結構楽しめる、
過去記事参照:シュトローヴァイオリン 
02 acoustic_recording
1920年代~フルトヴェングラーの時代には勿論、マイクロフォンはじめ現在の基盤となる電気を使った録音だが、戦中と戦後しばらくまでは、先日の1947年録音の「運命」のようにゴリゴリした歪みはやむを得なかった、1950年代以降の録音を聴くと、歪みが軽減され、弦楽器などがふくよかに聴けるようになった、今日取上げる1954年録音の「運命&未完成」もそうだが、あと3-4年も経てばステレオ録音の時代に入り、技術は一気に進んだ感がある、F.フリッチャイの晩年は既に充実時代で、今聴いても遜色ない録音がある。

さて、このLP盤、考えるのも恐ろしいほど長く倉庫に放置していたのを引っ張り出してきた、日光と雨露が凌げるだけで快適にはほど遠い倉庫だが、盤、ジャケットとも状態は良好、
昔吹き付けた静電スプレーの効果も持続している^^;
spray.jpg
2 W F be sch lpW F be sch lp 2
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
1954年5月4日、パリ、オペラ座 ライヴ

1954年、過密スケジュールの演奏旅行中、パリでのライヴ録音である、スタジオ録音と比べ、やや荒削りな感じがいい、「運命」については同年、EMIにスタジオ録音した演奏に近い、1947年の鬼気迫る演奏とはだいぶ変わっている、じっくり落ち着いた老境の味わいと言うべきか、「第九」で言えばバイロイト盤とルツェルン盤のような違いがある。
当録音のyou tubeは細切れで面倒だが;
W F Be s No 5
you tube:Furtwangler conducts Beethoven Symphony 5 (Paris 1954);
1/5 2/5 3/5 4/5 5/5

このLPで魅力に思うのは同日の録音で、B面のシューベルト「未完成」、第1楽章では熱い表現があり、第2楽章が良い、テンポは比較的速めだろうか、[96]から嬰ハ短調のダイナミックな部分に入り、[111]からニ長調になった弦楽の温もり溢れるような表現は他に例がない、
sc02 111
深いヴィヴラートが効果的で意味を持つ。
W F sch s 8
you tube:Schubert "Symphony No 8 in B minor" Wilhelm Furtwängler 1954

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category: ベートーヴェン

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星と星の間  

HSTが捉えた星団の写真でとくに見事なのが大マゼラン雲のタランチュラ星雲の中にある「R136a」だろうか、大マゼラン雲は星の材料が豊富で、大集団で星が生まれる、画面に青く明るく見えている星々は大質量星で、最も明るい「R136a-1」という最大級の巨星もある。 
Star_R136a03.jpg
R136a拡大
星団の周りの星雲は星団からの光圧で吹き払われ、空洞になっている、写っていないような小さな星は桁違いに沢山あるだろう、
こういう星の写真は露光時間をかけるので、明るい星ほど光が回折して大きく写り、接触しそうなほど密集して見えるが、実際の星の大きさを画面内に表わしたとしたら、顕微鏡でも見えない小さな点になるだろう、
太陽近辺のような星のまばらな所では直径5光年球内に2つ3つ星があるくらい、仮に太陽と隣の恒星アルファ・ケンタウリが10円玉の大きさだとすると、距離関係は東京と岡山に置いた10円玉に相当する;
10yen.jpg
R136aのような星団なら遙かに密集しているが、それでもまず衝突など起こらないほど星同士の距離は空いている、

銀河系内にあるオリオン大星雲もタランチュラ星雲には及ばないが星が数多く生まれているところ、中央で星雲全体を照らしている、トラペジウムという巨星の集まりがあるが、
opo0019b.jpg
よく見るCG画像でも見やすいように星の大きさを極端に強調している、これも実際の尺度で描いたら見えない点になってしまうからだ、
Orion Nebula
you tube:コズミックフロント「オリオン大星雲へ ハッブルが見た星のゆりかご」
こういう画像では星と星はすぐ近くで賑やかそうな錯覚を受けるが、連星でない限り、実際はお互いにものすごく離れ、寂しいのである^^;
銀河全体を見ると数千億個の星の集団で賑やかに見えるが、
M81_20191205103837414.jpg
やはり、個々の星の間は恐ろしく離れている; 「近くだな」と実感してよいのは"大きさ"が見える月や惑星くらいかな;近年ようやく、HSTやアルマ望遠鏡でアンタレスやベテルギウス等、巨星の大きさを実視できるようになった。

PS.最も近いアルファ・ケンタウリの距離を年周視差(三角測量)で測るとする、三角形の底辺は地球の公転直径(2億9920万km:光で約17分)を利用して半年後に角度の差を測り、距離を割り出すと4.3光年になる、(1光年=9兆4607億km)
Annual parallax
これを地上の東京と富士山(約100km)の距離測定に縮小してみると、
201706241329407b9_20191205103834b38.jpg
三角形の底辺は73.5cmしかない、角度差は両辺の傾き合わせて0.0004216°である;
この極めて難しい恒星の距離測定に初めて成功したのがドイツの天文学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ベッセルだった、はくちょう座61番星(11.4光年)を測定し、かなり正確な距離を出したのが1838年である。

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category: 宇宙・天体

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フルトヴェングラー:「運命」 BPO 1947  

いつの時代も演奏家や指揮者は同時代を生きた人々の期待に応えて演奏してきたはずで、当時の気運、価値観が反映するのはごく当然だと思う、
フルトヴェングラーのベートーヴェン「運命」は過去にLPを持っていたものの、しっかり聴いた憶えがない、今頃になってやっとCDを買い直して聴いたしだい、随分あと回しになった;

ナチス協力者の疑いで連合国から演奏活動を禁止されていたフルトヴェングラーだが、1947年にその疑いが晴れた、実際彼はナチには反抗しており、自らも危うい状況になりながら、ユダヤ系音楽家らの国外脱出に加勢していたそうで、無罪と決まり復帰できた、
この頃ベルリンはまだ廃墟同然だったらしいが、ティタニア・パラストで行なわれた復帰後、最初の演奏会は特別なものがあっただろう、
titania-palast.jpg
ティタニア・パラスト
この日を多くの人々が待ちわび、貧窮の中、貴重品を処分してでもチケットを求めた人がいたという、ここで最も相応しい曲目はやはりベートーヴェンだろう、まさかこんな時にパガニーニのvn協奏曲などない;
プログラムの最初が「エグモント」序曲、次が「運命」で当CDに収まっている、
W F be s5 CD
W F be s502
1947年5月27日 ティタニア・パラスト
2曲とも復帰演奏会3日目の放送用録音だが音源の保存状態が良い、音質自体はマイクロフォン、磁気テープ、録音機等、この時期の性能なりで歪みもあるが、ノイズが殆ど無いのが良い、眼前に現場そのものがあるような空気感、弱奏から爆音的強奏まで生々しく再生される、当然モノラルだが、大きめのSPで重厚に再生する意味がある、「エグモント」序曲の開始音からして、この時の会場が追体験できるようだ。
エグモント」序曲
W F be egm
you tube:Beethoven: Egmont Overture, Furtwängler & BPO (1947)
交響曲第5番ハ短調「運命」
W F be S5
you tube:Beethoven: Symphony No. 5, Furtwängler & BPO (1947)

titania-palast02.jpg
近年のティタニア・パラスト

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category: ベートーヴェン

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アーノンクール:Haydn オラトリオ「天地創造」  

大作曲家の歴史との関わりも興味深い、クラシックの名作には逸話が伴った曲があり、それらしい話だが、後世の勝手な創作と判明したものが多く、出来過ぎた話はいかにも眉唾だが、そっとしておきたい話もある、 
ハイドンの時代は決して大昔ではない、科学史的にもI.ニュートンはハイドンが生まれる前の人であり、「光の速度」もJ.ブラッドリーの天体を利用した測定で正確にわかっていた、機械技術も進み、身の回り品では懐中時計も作られていた、同時代のウィリアム・ハーシェルが天王星を発見し、銀河系のおよその形も掴んでいた、ハーシェルは天文学に専念するようになったが本来は音楽家でクラリネットも演奏した。
800px-William_Herschel01_201912030911539cc.jpg
ウィリアム・ハーシェル(1738-1822)とニュートン式反射望遠鏡、経緯台で現代の大型望遠鏡と同じである、
ハイドンがロンドンを訪れた際、ハーシェルに会ったかどうかだが、ハイドンが訪問したところ、ハーシェルは不在だったという記録があるらしい、訪問が事実なら少なくともハーシェルから何かを得たい意志はあったといえる、
因みにアーノンクールの解説文の中には「ハイドンはハーシェルの天文台で、圧倒的な宇宙に畏敬の念を抱いた」・・云々の記述がある、
ウィーンに戻ったハイドンはJ.P.ザロモンの依頼でオラトリオ「天地創造」を作曲する、
ストーリーは旧約聖書の「創世記」とJ.ミルトンの「失楽園」を元にしているが、序曲に当たる「混沌の描写」は傑作で、聖書に基づく神話的イメージだけで書けるだろうか、
当時最新の科学に基づく世界観が反映している気もする、そう思って聴くのも一興、
S.ホーキング博士によると宇宙が誕生する前は"無の世界で時間も存在しなかった"、時間すらなければ神が何かを成すことも出来ない。それでも全てを超越する神が時間も無い混沌から、形ある世界を創ったという前提になる、
ロンドン交響曲では限定的だったクラリネットがここでは効果的によく活躍する、二管編成にflを1本追加(3本)、コントラfagを加えたオーケストレーションもひじょうに楽しませる。
20160412153632d7a_2019120309115188c.jpg
さて、アーノンクールの演奏、「混沌の描写」は無から何かが生まれそうで生れない揺らぎを思わせる、こうした場面の描写、また歌唱部分の言葉のアクセントへの同調、同じ旋律でも当てはめられた言葉に応じ、強弱法や速度も変える、修辞的演奏に徹し、息をのむ間と強弱の対比・・神経を込めた演奏で進める。
第1部では第4曲、ガブリエル(sop&合唱)の「喜ばしき天使の群れは・・」が、orchが力強くもレガートに寄り添う、第12曲、ウリエル(tenor)のレチタティーヴォ「今や輝きに満ちて・・」はorchの前奏と描写の間奏も置かれる、神と天体への畏敬の念が込められたようだ。第13曲、合唱「もろもろの天は神の栄光を・・」は重厚に閉じる。
第2部は生命が創造される、第15曲、ガブリエル(sop)のアリア「力強い翼をひろげて・・」は鳥類の誕生、躍動感に満ち、木管による描写が楽しませる。続く第16曲、ラファエル(bass)のレチタティーヴォ「神は大きな鯨と・・」ではコントラバスが唸るような効果をあげる。第21曲、ラファエル(bass)のレチタティーヴォ「大地はただちにその胎を開き・・」は特に描写が見事で音の絵画だ。続く第22曲、ラファエル(bass)のアリア「今や天は光にあふれた輝き・・」も同様、第二部の最後、第26~28曲、独唱部を間に置く合唱「大いなる御業は成りぬ」はハレルヤで見事に歓喜を歌い上げる、アーノンクールは堂々たる構えでしなやかさを持たせ、耳心地のよい量感。
第3部は人間の誕生、第29曲、ウリエルのレチタティーヴォに木管が活躍する前奏および間奏があり美しい。以下アダムとイヴの独唱、二重唱など合唱を伴って綴られる、終曲の第34曲、第二部の終曲と同様、ヘンデルのオラトリオに触発された見事なアーメン合唱で終わる。

「天地創造」は多くの動画が挙っているが、当盤アーノンクールと、アダム・フィッシャーのライヴを代表で、
N H Creation you
you tube:Haydn: Die Schopfung - Harnoncourt/CMW(2010Live)
A F Creation you
you tube:Haydn - The Creation / Die Schöpfung (with Annette Dasch & Thomas Quasthoff)

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category: F.J.ハイドン

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超高速度星:S5-HVS1  

これまで、天の川銀河内を秒速1000kmを超える速度で移動する高速度星を取上げてきた、2019年11月に、これまでの最高記録1500km/sを超える超高速度星が見つかった、
「S5-HVS1」と名付けられ、南天のつる座29000光年の距離にあり、1755km/sで移動しているそうで、ESAの天文衛星:ガイアのデータから確かめられた。 
Artist-impression-of-S5-HVS1.jpg
S5-HVS1:想像図
ちなみに銀河の多くの星々も銀河回転により移動しているが、その平均速度からみて10倍になるらしい、新幹線の最高速度は0.0083km/sなので、S5-HVS1は約2万倍の速度になる、
S5-HVS1.jpg
you tube:Black Hole Ejects Star Out Of Our Galaxy
*なお、他の動画サイトの中に秒速1万6千kmと桁を間違えて挙げているのがある; ほかにネガが裏返しになった画像が挙っていたり、あてにならないネット情報がある;

このような速度になったのは、以前にも書いたように、銀河系中心のブラックホール(いて座A*)とそこに接近した連星が原因と考えられている。2つの星が周り合う連星が銀河系中心の巨大ブラックホールに接近し、1つがその重力に捕えられ、もう1つは引き合っていた相手を失い、ハンマー投げの選手が手を離したように投げ出される、
004_20191202145523775.jpg005_20191202145525449.jpg
S5-HVS1もこのまま銀河系の外へとはじき出される、
同様なことは、よその銀河でも起きるだろう、昨年10月頃発表されたガイアの第2期観測データにより、その動きの向きから、銀河系の外からやってきたらしい超高速度星が13個見つかっている、銀河から抜けだし、銀河間を飛び交う星は数多いようだ。
ESA_Gaia_Sprinting_Stars_1280_20191202122039516.jpg
黄色の矢印が他の銀河から来たものと思われる13個の超高速星、赤い矢印が天の川銀河から離脱するほどの速度で銀河の外へ向かう7つの超高速星【資料:ESA(イラストと画像の合成)】

超高速星に惑星は付いて行かないだろうが、もし銀河間のようなところに地球があれば夜空に星はなく真っ暗、近傍の銀河が見えるだけ・・そんな景色かな?

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category: 宇宙・天体

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お好み焼き、おでん  

冬に食べたいもの、の続き^^ 
マックのハンバーガーなんて無かった昭和の話で、屋台や店先でさっと買って食べる温かいファーストフードといえば、お好み焼き、たこ焼き、おでん、焼きそば、みたらし団子もそうかな、これらも地方で違うが、すべて地元風が好きというわけじゃない、
岐阜は名古屋に近い食文化であるが、違ったところもあり、地元に絞って思い出すと、お好み焼きはネギがベースだった、店先で作るのを何度も見ていたが、あまり分厚く作らず、軽食サイズでこんな感じ、ほかにもいろいろ具をのせる、
negiyaki.jpg
薄く伸ばした溶き粉にネギほか具を乗せ、粉かつお、紅ショウガをふる、ツナギの溶き粉を少量かけ、裏返して焼く、表に戻してさらっとしたウスターソースを染み込ませる、これで昔らしいお好み焼きの匂いが立ち込める、
近年は地元でも様々で、広島風だろうか?キャベツベースでお好み焼き自体には味付けせず、粘りのあるお好み焼きソースをたっぷり塗る、このタイプが多くなった、
kagome 02
溶き粉に初めから具を混ぜたり、マヨネーズを塗ることも多い・・
また昔のお好み焼きを食べたいが、作るしかない;

おでんに関しても各地様々だと思う、
まず好きなのは関東のおでん、さっぱりしたスープで長く煮込むのが美味しい、煮物を分類すると「含め煮」「煮付け」「煮しめ」の順に味付けが濃くなる、おでんは「含め煮」かな、
赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」のチビ太が持っているのが関東おでんである、
oden_20191201092556d6f.jpg
このおでん、上はこんにゃく、次がつくね玉(又は丸はんぺん)、下は鳴戸巻き(または竹輪麩)と見られる;
なお、赤味噌(八丁味噌)の文化圏では味噌おでんがあり、名古屋では味噌をスープに溶かし込んで煮るようで、"味噌煮込みおでん"というべきか、
nagoya oden
一方、当地では"味噌田楽"に近い、ほんの下味で昆布は入れるものの、具材は素茹でに近く、それにダシで溶いた味噌だれを付けて食べるのが普通に言う"おでん"であった、
oden miso
駄菓子屋でも火鉢に大鍋が置いてあり、鍋の中央に大きな湯呑みで味噌だれも温めてあった、周りを串に刺した具材が囲んでいた、淡泊な具とこってりした味噌だれのコントラストが美味いと思った、すぐに使える味噌だれは売っているので、家で手軽にできるが・・
miso tare
いつも関東風に作ってしまう;

ついでにみたらし団子、当地も含め、みたらし団子といえば、焼き団子に甘醤油のタレをつけるが、高山など岐阜北部は醤油だけつけてさらに焙る、
syoyudango.jpg
甘味なしの焦し醤油風味である、これは好きで焼き餅も同じ味付けにする。

*お好み焼きなど持ち帰るときはスギやアカマツ等を削った経木(きょうぎ)に包んでくれて、この木の香りが何でも美味しくした、
kyogi_20191201092549458.jpg
駅弁や寿司で、木の折り箱は最高^^

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category: 時事・雑記

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「エグモント」序曲で聴く今昔  

冥王星の詳細な姿とか、ブラックホールの実写画像など、生きているうちに見られたし・・
クラシック演奏の変遷も楽しめる、歳食うのもわるくないか^^;
ベートーヴェンの「エグモント」序曲でそれを辿ってみるのも一興。

まずはフルトヴェングラー、問答無用に迫る、引き込まれたら逃げられない、
W F
you tube:Beethoven - Egmont Overture - Wilhelm Furtwängler, 1953
次はF.フリッチャイ、フルトヴェングラーと戦法は変わるが、やはり引き込まれる、
F F
you tube:Beethoven: Egmont Overture, Fricsay & BPO (1958)
カラヤン、機動力をもった分厚い弦が圧倒する、
H von K
you tube:Herbert von Karajan / BP – Beethoven: Ouvertüre "Egmont", Op. 84 (Rec. 1969)
カラヤンに師事した小澤征爾
S O
you tube:Beethoven: "Egmont" Overture / Ozawa Saito Kinen Orchestra (1996 Movie Live)

さて、ここから新時代を思わせる演奏、
「エグモント」序曲も始まりに付点リズムを持つが、昨日書いたように付点を強調する習慣がこの時代もあったようだ、指揮者によってその傾向を聴かせる、
be eg sc01
まず、アーノンクールから、
N H
you tube:Beethoven Egmont Overture Op.84 by Harnoncourt, COE (2003)
次は古楽器orchで、ジャネット・ソレル指揮、Cleveland Baroque Orchestra
J S
you tube:Beethoven: Egmont Overture - Apollo's Fire, Jeannette Sorrell
最後にダニエレ・ガッティ、orch編成は大きいが始めから響きの作りが違う、フルトヴェングラーの凄まじさとはかなりの距離・・
D G
you tube:Beethoven : Ouverture d'"Egmont" sous la direction de Daniele Gatti

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category: ベートーヴェン

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