古楽器による Mozart:fl & harp Con K.299(更新) 
2020/04/24 Fri. 10:49 [edit]
fl con No.2が聴きたくて買ったDENON盤だが、カップリングのfl&hp Con K299も良かった、有田正広のflトラヴェルソと当時のharpを用いた長澤真澄のソロで聴くK.299は希少で、この曲の真の聴きどころはharpの幽き美音であることがわかる、flは良き相方で曲を充実させる。
有田正広:flトラヴェルソ、長澤真澄:harp(ピリオド楽器)
寺神戸亮:リーダー、東京バッハ・モーツァルトO
2006年、横浜みなとみらい小ホール DENON
以前、ヘンデルのharp.Conで古楽器harpによる演奏について取り上げたが、これも同様、使われているharpは作曲当時に使われていたタイプでペダルの踏み替えが一段式、現代のものより共鳴板が薄く、細いガット弦が張られる、音量は小さめだが透明感のある音はより細やかで耳を集中させる、当然、flトラヴェルソとの相性もよい。
使われたHarp
第1楽章ではソロが弾く部分でのorch.助奏は弦楽を1人ずつにしている、全楽章素晴らしいが、第2楽章の演奏が引き付ける、harpの小さな響きに深みを見いだす味わい、ppの音も明瞭に聴ける、有田のflもプライベートな語り合いのように奏でる。
DENONの録音はこれ以上ないほど明瞭でナチュラル、このCDが有名通販から完璧な梱包で無傷で届く、すべてが"日本製"という感じだ^^
you tubeを探すと、flトラヴェルソとモダンharpの組み合わせだったり、様々な演奏が挙っているが、DENONの当盤は挙っていない、
you tube:Mozart Flute & Harp Concerto K299 Katja Pitelina, Victoria Davies
flトラヴェルソと古楽器harpによる演奏で、トン・コープマン指揮の演奏がある、これはオフ・マイクぎみの録音で楽器の魅力は明瞭には聴きづらいが・・
harpソロのSaskia Kwastはコンチェルト・ケルンとも録音している、
you tube:Mozart: flute and harp concerto, K 299.
Wilbert Hazelzet - flute, Saskia Kwast - harp, Amsterdam Baroque Orchestra on period instruments, conducted by Ton Koopman.
ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: W.A.モーツァルト
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コメント
こんばんは。
モーツァルトのfl&hpのための協奏曲は、ふだんはあまり聴きませんが、リラックスしたいときに聴くのはいいですね。
私がよく聴くモーツァルトの曲は、「晩年」の曲がほとんどです。
それまでのモーツァルトの曲とは相当異なります。
うまく表現できませんが、哀愁が満ちている?のです。
たとえば、クラリネット協奏曲です。
私はピアノ三重奏曲k564の曲でモーツァルトの音楽が好きになりました。
幸福感に満ちていますが、どこか哀愁もただよっています。
ところで、きのうの「千々の悲しみ」は何度も聴いてしまいました。
リュートはやはり奥深い音色?がしますね。
yamashiro94 #- | URL
2020/04/24 23:00 | edit
yamashiroさん こんばんは
>哀愁が満ちている
ピアノ協奏曲No.27もそんな感じですね、肩の力が抜けて緩叙楽章など安らぎと慈愛の念が深まったように聞こえます。
その反動で元気一杯の楽しい曲も聴きたくなりますけどね^^
>千々の悲しみ
今の我々が聴いてもいい曲ですし、当時も様々な編曲がされたようで、まだ知らない名編曲もありそうな気がします。
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