Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

ハイドン「驚愕」のベスト盤 (独断)  

○○さん個人の感想です・・的、無責任シリーズ^^;

演奏者-録音技術者-聴き手(自分)が1本に繋がってピンとくるのが名盤、今日はハイドンの交響曲No.94「驚愕」を強引に絞って5つほど、
あまりに観賞歴が長い曲で頭がマヒ状態、並みの演奏は聴き流してしまうが、良い演奏はちゃんと引き付けて飽きない。

コリン・デイヴィス指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウO.
1981年 PHILIPS
hay sym94 c davis
じつに折り目正しく、活気良く、引き締まった演奏で早くから印象に残っていた1つの理想の演奏だ。パート・バランスが良くPHILIPSの名録音でもある、
you tube:交響曲No.94ト長調 「驚愕」 コリン・デイヴィス指揮 RCO

ブルーノ・ヴァイル指揮、カペラ・コロニエンシス
2008年 Ars
hay sym94 weil
第一楽章、序奏は短い弓使いでサラリと行くが、主部は速くない、古楽orch.のvn群はあくまでしなやか、総奏での管やtimpのリズムが押し出し、がっちりした構えに聴かせる、trpが透明感のある響きで、[164]から長くcresc.をかけるのが効果的で爽快、
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ややマイクの離れた録音で会場の奥行きを感じ、各パートもよく聴ける。

ロイ・グッドマン指揮、ハノーヴァー・バンド
Helios 1993年
hay sym94 goodman
これも古楽orch.だが、活気に溢れ肉迫してくる、ヴァイル盤よりもマイクは接近した音響で、強奏でのパンチが効く。

アンタル・ドラティ指揮、フィルハーモニア・フンガリカ
DECCA 1970年
hay sym94 a d
C.デイヴィス盤と並ぶ好演、こちらは弦のしなやかさ、おっとり上品なメヌエットが特徴。
you tube:Symphony No 94 G major'Surprise', A.Dorati PH

ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮、ウィーン交響楽団
DECCA(PHILIPS原盤)1961年
hay sym94 sawa
正統派サヴァリッシュの「驚愕」は少し意外だった、第一楽章主部は記憶する限り最もテンポが速い、しかし、しっかり決め、構築感も聴かせつつ、キビキビと巻き込んでいく感覚は他に聴けない魅力だ、第二楽章とメヌエットではウィーンのorch.らしい美音も聴かせる、終楽章はサヴァリッシュらしい決め方、録音も古い感じがなく鮮明、これもPHILIPSだ。
you tube:交響曲第94番「驚愕」W.サヴァリッシュ指揮 VSO
*動画ページには誤って"ウィーン・フィル"と記されている

ほか、全集のD.R.デイヴィス、J.L.コボス、G.セルなど良い「驚愕」を録音している。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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ハイドン「太鼓連打」のベスト盤 (独断)  

昔、クラシックを聴き始めた頃、はじめて、ハイドンの交響曲第103番「太鼓連打」を聴いたときの印象、まず副題どおりtimpの連打がある、そして何やら低音で、のったりしたテーマ、不思議な雰囲気・・「何なんだこれは」という感じだった;それだけに主部に入ると舞曲的で溌剌とした主題が印象的、以来聴き馴染み、好きな曲の1つになった。これまで聴いた「太鼓連打」の名演を独断で拾ってみた、ほかにも候補はあるが、以下の4つに絞った、

クラウディオ・アバド指揮、ヨーロッパ室内O (1989年録音)
c a hay 103
始めてtimpの自由なソロを聴かせた、orch.サウンドも小編成らしく見渡しよく、ツボをよく捉えた演奏で、DGにしては珍しい?ハイドンの名盤だった。

アイヴォー・ボルトン指揮、ザルツブルク・モーツァルテウムO (2011年録音)
i b hay 103
低域のしっかりした、良い意味で量感のある響き、しかし見透しのよい快演で、終楽章に豪快さが出てくる。

ブルーノ・ヴァイル指揮、カペラ・コロニエンシス (2014年録音)
b v hay 103
古楽器orch.で、序奏はかなり速めにさらりと終え、主部が意外に速くなく、古楽器orch.によるがっちりとした演奏で魅了する、

アンタル・ドラティ指揮、フィルハーモニア・フンガリカ (1970年録音)
a d hay 103
序奏はゆっくり清涼、主部は速めで溌剌とする、全楽章がtimpの活躍する曲であることを印象付ける、ドラティ盤は総合的に名盤だ。

共通なのは聴きたいパートがよく聴けるところ、例えば終楽章の[91]から、vn2とvn1がパッセージの掛け合いをするが、vn1にはflが重なる、ここが明確に聴けると心地よい、
hay sym103 04

ハイドンは第一楽章の提示部を聴いただけで、聴きたいか否かが概ね決まる、orch.音が分厚い塊に聴こえたら没、(怖いもの見たさにチェリビダッケを聴いたら、ガマンして時間が経つのを待つだけだった;)
T.ファイ盤も良い演奏に違いないが「ファイの演奏」と期待を大きくし過ぎてもいけない、N.マリナーも早くからハイドンの快演を聴かせていた。しかしそれより前に録音したドラティは少しも古いとは感じない、短期間の全集録音で1曲ずつ入念に取り組んだような味わい。
筆者個人の感想です
ご覧いただき、ありがとうございました。
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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.102  

ドラティ盤のハイドン交響曲全集をいくつか聴いてくると、およその予測がつき、期待ができる、今日は傑作どころの一つ102番、

同じフォルテの指定があっても、控え目にfか、本当にfか、数段に効果的な使い分けがされる、pも極めてpだったりするので、ボリューム位置を決め難いが;奥行きがある。DECCAの録音も全曲統一的というより、曲ごとに魅力をよく拾いあげる設定かもしれない。
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you tube:Symphony No 102 B♭major, Antal Dorati/PH
アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA


交響曲No.102変ロ長調
第一楽章 Largo Vivace
序奏は透明感をもった響きで、心地よい始まり、主部は快速で歯切れよい、しかし程良くしなやかでもある、先にも述べたように強弱の設定が上手く、力み過ぎることなく、量感を持たせる、この楽章は展開部が緻密で見事だが、再現部以降も引き付ける内容を維持して終わる、
第二楽章 Adagio
ヘ長調で、優美な主題のソナタ形式、vcのソロが置かれ、コンチェルト風の活躍ではないが、味わいを添える、ソロvcはやや渋い響きだがわるくない、展開部は憂いを帯びた趣き。
メヌエット Allegro
このメヌエットは活気に溢れた楽章だという印象が強かったが、ドラティのゆったりしなやかな開始は逆攻法の?魅力に聴こえて驚かされる、やはり強弱の深い設定で、
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[50],[52]のffに効果的に量感が来る、ドラティらしいメヌエット楽章を特に印象づける。
終楽章 Presto
心地よい快速でぐっとpで始める、反復後の[38]でようやくffとなる、ロンドの書法が基盤だがソナタ形式で展開部の対位法や、その後は斬新な進め方だ、ドラティは歯切れよく引き締めて痛快に終わる。

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F.フリッチャイ:ハイドン 交響曲No.101「時計」  

tou tubeで見つけた、F.フリッチャイ指揮、ローザンヌ室内Oによる「時計」が意外に良かった、1951年のライヴ録音だが、SN比のよいくっきりとした音源で、フリッチャイ指揮らしい弦楽の撫でやかな特徴がよく聴ける、
f f hay 101
you tube:HAYDN Symphony No.101 | OCL, F.Fricsay | live 1951
じっくりと味わい深い第二楽章や快速なテンポの終楽章の覇気は圧巻、今からすれば前時代的な演奏ではあるが、この味わいなら大いに結構^^

ところでだいぶ前に取り寄せたステレオのLPはどうだったか聴き直してみた、こちらはベルリン放送響で1954年頃のD.G原盤をヘリオドールが疑似ステレオ化したものらしい。
f f hay 101 lp af f hay 101 lp b
フェレンツ・フリッチャイ指揮
ベルリン放送交響楽団
*発売:1965年 ヘリオドール(英)


交響曲No.101ニ長調「時計」
tou tubeの音源のような生々しさではないが、落ち着いたサウンドで、疑似ステレオ!?と知って驚いた;orch.配置のあるべき方向から各楽器が聴こえ、不自然さがない、元の音源も良好のようで、上手くできている。
第一楽章は序奏からフリッチャイのサウンドで引き付ける、主部は十分活気をもたせながら、弦楽の弓をたっぷり、しなやかに歌わせる感覚で全体が覆われるようだ、こういう音楽性が余計な要素に感じない。
第二楽章もリズムはソフトタッチに始め、短調のfに入っても豪腕な響きは控え、弦楽の歌う感覚を失わない、
メヌエット、けっして重々しくならず、前楽章と同じ美質が続く、このあたりカラヤンの演奏とは対照的だ、
終楽章、ここは快速にエネルギッシュに引き込む演奏だが、荒々しさはない、弦楽の細やかな味わいは終始絶やさない。

'50~'60年代の「時計」のレア盤としてはあとK.リステンパルト盤が手元にあるが、個人的にはフリッチャイ盤が気に入ってしまった。
昔、物の本で名盤と謳われたT.ビーチャム盤は欲しくないし、F.ライナー盤も手放した。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.86(LP:英盤)  

磁気テープというのは保管状態にもよるが、経年劣化していくはず、
マスターテープがまだ新しいうちに刻んだLP盤ならそのままじゃないか?そんな期待をもってドラティ盤をもう1枚だけ取り寄せた^^;発売は1976年なので、十分新しいはずだが、
パリセットの第3集で、86番と87番の英国盤があった、これが中古で出ていたということは、マニアックな人が取り寄せたのか、それを買う自分も・・^^;
針をおろすと盤状態に問題はなく、期待どおりのきめ細かいサウンドが味わえる(CDも決してわるくないが)とくにDECCAの録音は弦を美しく捉えていて、見通しもよい。
a d hay86aa d hay86b
アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA


さて、ドラティによる86番ニ長調、
第一楽章 Adagio-Allegro spiritoso
序奏部から音楽表現の上手さで表情豊か、弱奏で溜めを置き、fでは低音が効いてtrp&timpが晴れやか、主部は心地よい快速、奥行きも持たせ、キビキビした快演、今まで多くの86番を聴いたが、これはすんなり耳に馴染む、
[74]からvn1,2の力強いトレモロになり、[78]からvn2だけになるが、引っ込まず力感を維持して聴こえるのが良い、
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第二楽章 Capriccio: Largo
変奏形式やソナタ形式ではない、カプリチォというのが珍しい、ハイドンが新しい趣向を考えたのか?ここはPHの"聴きたいサウンド"が魅了する、
メヌエット Allegretto
ゆったりとした演奏で、力みのないさらりとした感覚、トリオの旋律は好きだが、じつに健やかな気分になる。
終楽章 Allegro con spirito
程良い快速、[13]から出るバスの押し出しが効いている、
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また[27]からのtrpが景気良く、これも痛快、
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[60]からのバスも十分押し出す、
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この楽章の楽しみを十分心得た演奏で閉じる、
両端楽章が多いに聴きどころだ。
a d hay
you tube:交響曲第86番 ニ長調 Hob.I:86 アンタル・ドラティ指揮、PH

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.45「告別」  

ドラティ盤で、ハイドンの「告別」と「驚愕」だけは過去にLP盤を聴いたことがあった、
新鮮で印象強かったのは「告別」で、それまで多かったロマンティックな、あるいは"ネオ・バロック的"な?やんわり演奏とは違い、「疾風怒涛」の趣きを初めて聴いた気がする。
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アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA

you tube:Symphony No 45 F♯ minor 'Abschied' A.Dorati PH

交響曲No.45嬰ヘ短調「告別」
第一楽章 Allegro assai
当時としては異例な快速で駆け抜ける(のちのN.マリナー盤とほぼ同じ)ドラティは適宜スラーで繋ぎ、緊迫の中にレガートも聴かせる、
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[50]からは力感のある2度を響かせ、甘ったるさはない。
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この楽章は展開部の最後、[108]から新たな主題が出て、形式上[142]から再現部と思われるが、ここからが聴きどころで、
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[169]からは非凡な霊感で引き付ける。
第二楽章 Adagio
これも「疾風怒涛期」の緩抒楽章の傑作で味わい深い、ドラティは極めて弱音を用い、奥行きをつける、楽章の後半は深く瞑想に誘う。
メヌエット Allegretto
前楽章 Adagioの続きのように、清涼な弱奏で始めるのが良い、いつもながらドラティは耳心地のよいメヌエットに仕立てる。
終楽章 Presto- Adagio
メヌエットからアタッカの繋がり、ここはあまり急速にせず、折り目正しく聴かせる、後半の
Adagioのテーマはいつも健やかな気分にしてくれる、PHの奏でる美音で申し分ない。

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.40  

ハイドンの交響曲No.40も全集ものでないとまず録音されないが、気に入っている曲。
orch.編成は大きめだが、ドラティはいつもどおり爽快な響きでわるくない(*you tubeの音質よりCDは滑らか)、逆に小編成では聴けない豊かな良さを感じる。
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アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA

you tube:Haydn Symphony No 40 F major, A.Dorati PH

交響曲No.40ヘ長調
作曲は1763年とのことで、まだ「疾風怒涛期」前の作風のようだ、バロック的書法も多い、
第一楽章 Allegro
快活で流麗な主題をもち、バスが対位法的に聴かせる部分も目立つ、
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この演奏はバスのラインが量感をもって聴けるのが良い、後半[52~88]が展開部だが、この時期の他の作品同様、充実して聴き応えがある。
第二楽章 ndante piu tosto-Allegretto
弦楽のみで完全な2声で書かれていて、対位法的に重なる、主題もスタカートが付いた、淡々としたもの、
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ハイドンは何故こういう楽章にしたのか狙いはわからないが、この演奏ではcemb.がリアライゼーションで飾り、効果的だ。
メヌエット、トリオ
前期古典派的な趣きの主題で、ドラティは一際ゆったり、雅びな味わいにする、着飾った人々が優雅に踊る雰囲気、続く急楽章との対比も成す。
終楽章 Allegro
始まりのvn2が奏でるテーマを聴けば、フーガ楽章だと直感する、
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バス部を伴わずvn2が裸で始まればヘンデル風になりそうだ、この楽章の充実がこの作品の価値を高めている、ドラティは適切なテンポで明快、申し分ない。

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.101「時計」  

ハイドン交響曲全集では、やはりドラティ盤が一番完成度が高く、どの曲も集中力を感じる、
同時期に出た、O.ヨッフムとロンドン・フィルの「ロンドンセット」や、続くN.マリナー盤も名演だが、orch.の演奏ぶりはドラティ盤のPhilharmonia Hungaricaが最も好ましい。
今日はドラティ盤のNo.101「時計」について。
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you tube:Symphony No 101 D major 'The Clock', Antal Dorati PH
アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA


交響曲No.101ニ長調「時計」
第一楽章 Adagio- Presto
序奏は食前の吟醸酒みたいにスーっと喉を通って行く感覚、美しく聴かせるために入念にリハーサルしたみたいな?秀演だ、主部はプレストらしいテンポで快活だが、弦楽には程良いしなやかさがある、主題はいずれも器楽的な素材で、展開部の対位法は歯車が噛み合うように緻密な聴き応えがある。
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強奏でも木管とのバランスが良い鮮やかなサウンド、特にflが効いている。
第二楽章 Andante
昔はF.ライナー盤が名演とされていたが過去のものだ、あの物々しさにはくたびれる;
ドラティは申し分なく心地よい、リズムはfagが目立ち、軽やかに開始、弱奏で透明な弦が続き、効果的なデュナーミクで引き付ける、ト短調のffの[34]からも期待どおり、爽快な響きで、[60]までクライマックスを聴かせる。
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[38]でv1とvn2が引き継いでいるが、スコアを見るまで気付かなかった、また、flソロが終始ほぼノンヴィブラートで美しく溶け合うのが心地よい。
メヌエット Allegretto
ドラティはじっくりしたテンポだが、例によって力みを抜いて歯切れよく、上品で飽きさせない、トリオの[81~96]は普通は反復記号になるところ、ランドン版は二度書かれ、
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[86~88]の和声が[102~104]では安定する、これも原譜に従ったものだろう。ここでもflのソロが魅了する。
終楽章 Vivace
落ち着いたテンポで内容をかっちり聴かせる、ドラティは強弱法の設定が上手く、ゴツくさい強奏を聴かせず、彫りの深さを出すのが良い。
全般に特異な要素はないがハイドンは絶妙な匙加減で曲が活きてくる。

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.22「哲学者」  

朝夕は小寒いくらい、エアコンを止めてppまでよく聴けるようになった、m
9 12
昨日の夕方

さて、ドラティのハイドン交響曲全集は趣くままにランダムに聴いているが、No.22「哲学者」が意外に印象的だった、
a d hay 22
アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA

you tube:Symphony No 22 E♭major 'The Philosopher', A.Dorati PH

交響曲No.22変ホ長調「哲学者」
第一楽章 Adagio
ハイドンが「神と愚かな罪人との対話」と語ったという作品かもしれない?との推測もある、主題はバスの一貫したリズムに乗り、明確なhornに続き、2本のコールアングレがユニゾンで独特の響きを放つが、この演奏はオン・マイク的に詳細に録音されており、一際印象強く、少々驚いた、(you tubeの音声ではさほど感じないかもしれない)
またvn群は弱音器を付けるが、倍音を押えた音でもあり、弱音ながら和声は鮮やかになる、後半は弦のみで始まり、[25]以後、vn1とvn2が2度-3度の響きを度々聴かせ、神秘的になる、
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ドラティは清涼な響きと奥行きのある強弱法でその魅力を大切に聴かせる。
ハイドンの意図とは違うかもしれないが、生々しいコールアングレと夢想的な弦の対比が特にこの演奏では超現実というか、不思議な世界を鮮明に見るような空想をしてしまう。
第二楽章 Presto
適度な快速で演奏、ここでもコールアングレが印象的に鳴りながら、快活な楽章となる、展開部も聴き応えがあリ、後半も反復される。
メヌエット、トリオ
すっきり簡潔な主題は心地よく飽きが来ない、トリオも同様の感覚、ドラティはまさにすっきりと聴かせる。
終楽章 Presto
小刻みな主題にhornとコールアングレを効果的に使っているが展開部は簡潔ですっきり終る。
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コールアングレ(イングリッシュホルン):モダン・タイプ

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.88(LP)  

88番はよく演奏されるが、各楽章均整がとれ、主題に華があるのが人気の要因だろうか。
今日はドラティのLP盤で残りとなる88番、「V字」という副題も懐かしいような;タスキを見ると「R.ランドンの権威ある校閲楽譜によるドラティの貴重な名演盤」と、どこか"通"向けのキャッチコピーだ^^m
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アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA


交響曲No.88ト長調
第一楽章 Adagio - Allegro
この楽章だけ、timpとtrpが用いられず、軽快な楽しさで統一されている、付点リズムの序奏からその雰囲気、主部はスタカート付きのauftaktで始まる2拍子(オレンジ線)で、
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楽譜を知らないと、4拍子(紫線)のように聴いてしまう;一度この聴き癖がついてしまうと、頭から離れない;;しかし[32]にくると、
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小節の頭にアクセントがあって、2拍子らしく聴こえる;
軽快ながら、ポリフォニックな書法で展開部は聴き応えがある、再現部の[180]からflが華を添えるのが心地よい、
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ドラティは適切なテンポで過不足なく、バランスのとれた演奏。
第二楽章 Largo
優美な主題による変奏、[41]から総奏のffとなるが、ドラティは程々の強さで爽快に響かせるのがひじょうに良い。変奏としても魅力的な楽章だ、
メヌエット Allegretto
いつも通り、力みのない上品なメヌエットで心地よい、timpの弱奏が余韻をもって聴こえる、
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こういう細やかな一味が良い、
トリオはドローンバスに乗った民謡風で趣きを変える。
終楽章 Allegro con spirito
この出だしはバス部のリズムでちゃんとauftaktに聴こえる^^
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ロンド風の主題は弱奏にfagを目立たせたバランス、テンポはまさに適切な快速で進む、[108]からの目まぐるしい対位法は圧巻、終結も華々しい傑作楽章、ここはドラティ、PHに任せておけば安心、というところだ。
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Symphony No 88 G major, Antal Dorati PH

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