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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

室内楽編:ハイドン Sym No.100 ほか  

これまでも何度か触れたが、ハイドンのロンドンセットSymをヨハン・ペーター・ザロモンが室内楽に編曲しており、ザロモン編とも呼ばれる、ザロモンはさすがこれらの曲の初演でコンサートマスターを務めただけに、原曲の響き、趣きを知り尽くした編曲者である。 
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Johann Peter Salomon(1745-1815)
編成はflが1本に弦楽四重奏、fpと6人になる、flは原曲の様々な管パートの主要な所を渡り歩くように書かれ、常に色彩感を保つ、fpは通奏低音で補助的な役割となり、orchの主要パートを与えていないところが、鍵盤音楽的にならず、原曲の趣きを損なっていない。
ハイドンのSymはかつては編成の大きなorchで、ガサガサ音が重なり聴き辛い演奏が多かったが、近年は小編成の透明感あるサウンドで聴き易く、真価のわかる演奏が多くなってきた、
室内楽の利点は奏者1人ずつで各パートがさらに明瞭で細やかに聴けるところ、ザロモン編はC.ホグウッドが録音したのが最初だったと思うが、その後も少ないが良い録音が出ている、

まずはARCO BALENOによるSym No.100「軍隊」、始まりから美音に魅了される、
arco baleno
ARCO BALENO
hay S B s100 you
you tube:Symphony No. 100 'Military' G major,
I Adagio-Allegro II Allegretto
III Menuetto : allegretto moderato IV Finale : Presto
fpを除きモダン楽器だが奏法は優れたピリオド、この曲がこんなに上品に聴けるのかと驚く、第2楽章の軍隊ラッパはvnが模倣する、
*ARCO BALENOはこのほか、No.94、98、99、101、104を録音している、

ザロモン編のNo.103「太鼓連打」を聴いたことがないのでyou tubeを探したら、良い演奏があった、モスクワ音楽院バロック・アンサンブルの演奏で、このCDも欲しいところだが、現在は入手困難のようだ、No.94も入っている、
hay sym Moscow
you tube:F.J.Haydn. Symphony No.103 in E flat major, Hob.I:103, "Drumroll".
I - Adagio - Allegro con spirito II - Andante piu tosto
III - Menuetto: Allegretto - IV - Finale: Allegro con spirito
この演奏も美しい室内楽として味わえる、最初のtimp連打をどうするか興味あるところ、
原曲のorch版では第1楽章の[54-55]でvn1が総奏音にかき消されてしまう例が多いが、これも問題ない、
sc01 53
orch.総譜
因みにorch演奏では、A.ドラティ盤、N.マリナー盤はよく配慮されている。

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category: F.J.ハイドン

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室内楽編:ハイドン オラトリオ「天地創造」  

CDなどよく注文する某通販サイトから、お薦め商品のお知らせメールがよく来る、こちらが商品ページを見ていた時間が長いのを記録しているのだろうか、直後ではなく、数日経ち、忘れかけた頃の絶妙なタイミングで該当の品や関連商品の案内がくる、すると「やっぱり欲しいな」って気になり、術中にはまる^^;これもAIみたいな機能があって、最も効果のある頃合いを統計的に把握し、自動的に送ってくるのだろうか、見事な商戦略である、
結果、満足な買い物となれば文句ないが;
 
ちょっと気になっていたのが、ハイドンのオラトリオ「天地創造」の室内楽編である、録音という手段がなかった時代、大編成の名作をプライベートに楽しめるように、ヒットしたオペラの序曲だけでも少人数の室内楽への編曲譜を出すとよく売れたらしい、ロンドンセットSymを室内楽に編曲したJ.P.ザロモン編も大いに売れたらしく、これも上手い商戦略^^
「天地創造」を編曲したのは当時のアントン・ヴラニツキーでこの人も優れた作曲家だが、
Antonin_Vranicky.jpg
Anton Wranitzky(1761-1820)
壮大な音楽絵巻をどのように室内楽編にしたのか・・
hay creatuin
ハイドン:オラトリオ「天地創造」
A.ヴラニツキー(編曲)
パンドルフィス・コンソート(古楽器)
フリッツ・フォン・フリードル(朗読)
2018年7月15-17日 録音

弦楽五重奏と朗読1人という編成である、原曲はorchと合唱、アリアとレシタティーボで書かれているが、レシタティーボの部分はナレーションのみに置き換え、アリア、合唱部分の音楽は楽器で演奏され、ナレーションが重ねられる、これでオラトリオの内容は十分にわかる、
これに気付いたヴラニツキーのアイデアも画期的で名編曲といえる、
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モーツァルトの歌劇「魔笛」もレシタティーボなしでセリフで話を進めるが、音楽とは重ねない、「天地創造」は描写音楽が多く、プロコフィエフの「ピーターと狼」を先取りしたような効果で近代的だ、当然ナレーターと奏者は絶妙に呼吸を合わせる必要がある、
これをCD化したのもまた商戦略^^?
amazon TOWER
パンドルフィス・コンソートの演奏は見事で、同時に作品が器楽のみでも非常に充実しているのがわかる、弦が管のパートも弾くが、管楽器のように聞こえる、また原曲のフル編成にはない美しさが聴ける、大編成に付きものの響きの雑味がなくなり、音楽がくっきり見えてくる、vn:2、va:2、vc:1の編成で、ダイナミズムは暗示的に表現できる、しばしばvcがアリアの旋律を弾き、バス楽器がいなくなるが不足感はない、単に"縮小版"ではない価値がある。
creation 1808
1808年、「天地創造」再演の様子、中央で椅子に座っているのがハイドン、指揮はA.サリエリが行なった、

昔、「天地創造」の日本語版をFM放送で聴いたことがあるが、直接わかる言葉の力は強い、
文法の違う言葉の歌詞に置き換えるのは苦心しただろうが、ナレーションなら自然な日本語が乗せられるだろう。

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category: F.J.ハイドン

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ハイドンのフーガ楽章  

これまでにも、ハイドンが書いたフーガ楽章をいくつか取上げたが、今日はまとめ編、 

まず、知る人ぞ知る、Sym No.13 D majorの終楽章、簡潔ながらモーツァルト「ジュピター」の終楽章と同じ動機が登場する(こちらはニ長調で調は1音違う)、[89]からほんの4小節弱だが、和声進行もそっくり同じな部分があり、ハッと気付く、
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ハイドン Sym No.13:終楽章
2 moz sc04 166
モーツァルト「ジュピター」:終楽章
(以下、SymはC.ホグウッド指揮:AAM)
hay s 13 hog
you tube:F.J. Haydn - Hob I:13 - Symphony No. 13 in D major (Hogwood)

次にSym No.40 F majorの終楽章、爽快で巧みにまとめられている、
you tube:J. Haydn - Hob I:40 - Symphony No. 40 in F major (Hogwood)

ロンドンセットのNo.95の終楽章も見事なフーガだが、それ以前に最も傑作と言うべきSym No.70 D major の終楽章がある、この楽章がNo.70を隅に置けない作品にしている、ppで始まる単純な動機からは予測できない内容だ、
s70 sc 04 01
you tube:J. Haydn - Hob I:70 - Symphony No. 70 in D major (Hogwood)
ヘンデルの曲を思わせるバロック的書法が魅了するが、ユーモアも加えている、

弦楽四重奏曲にも魅力なフーガ(終楽章)がいくつかある、まずHob III:36 A mojorで、2つの主題を持つ2重フーガ、
(以下、演奏:フェシュテティーチ四重奏団)
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you tube:J. Haydn - Hob III:36 - String Quartet Op. 20 No. 6 in A major

次はHob III:35 F minorの終楽章、快速ながら主題がモーツァルトのレクイエム:「キリエ」を思わせる、
hay sq fuga 01
you tube:J. Haydn - Hob III:35 - String Quartet Op. 20 No. 5 in F minor

最後にHob.III:32 C majorの終楽章、4つの主題で書かれた緻密な書法で、小難しい感じにならず、あくまで楽しいのが素晴らしい。
2 hay sq fuga 02
you tube:J. Haydn - Hob III:32 - String Quartet Op. 20 No. 2 in C major

このほかに部分的にフーガ書法を使った曲も入れるとじつに多い、
古典派で充実したフーガを聴かせるのはハイドン、モーツァルト、J.M.クラウス、続くベートーヴェンくらいしか知らない;

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category: F.J.ハイドン

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アーノンクール:Haydn オラトリオ「天地創造」  

大作曲家の歴史との関わりも興味深い、クラシックの名作には逸話が伴った曲があり、それらしい話だが、後世の勝手な創作と判明したものが多く、出来過ぎた話はいかにも眉唾だが、そっとしておきたい話もある、 
ハイドンの時代は決して大昔ではない、科学史的にもI.ニュートンはハイドンが生まれる前の人であり、「光の速度」もJ.ブラッドリーの天体を利用した測定で正確にわかっていた、機械技術も進み、身の回り品では懐中時計も作られていた、同時代のウィリアム・ハーシェルが天王星を発見し、銀河系のおよその形も掴んでいた、ハーシェルは天文学に専念するようになったが本来は音楽家でクラリネットも演奏した。
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ウィリアム・ハーシェル(1738-1822)とニュートン式反射望遠鏡、経緯台で現代の大型望遠鏡と同じである、
ハイドンがロンドンを訪れた際、ハーシェルに会ったかどうかだが、ハイドンが訪問したところ、ハーシェルは不在だったという記録があるらしい、訪問が事実なら少なくともハーシェルから何かを得たい意志はあったといえる、
因みにアーノンクールの解説文の中には「ハイドンはハーシェルの天文台で、圧倒的な宇宙に畏敬の念を抱いた」・・云々の記述がある、
ウィーンに戻ったハイドンはJ.P.ザロモンの依頼でオラトリオ「天地創造」を作曲する、
ストーリーは旧約聖書の「創世記」とJ.ミルトンの「失楽園」を元にしているが、序曲に当たる「混沌の描写」は傑作で、聖書に基づく神話的イメージだけで書けるだろうか、
当時最新の科学に基づく世界観が反映している気もする、そう思って聴くのも一興、
S.ホーキング博士によると宇宙が誕生する前は"無の世界で時間も存在しなかった"、時間すらなければ神が何かを成すことも出来ない。それでも全てを超越する神が時間も無い混沌から、形ある世界を創ったという前提になる、
ロンドン交響曲では限定的だったクラリネットがここでは効果的によく活躍する、二管編成にflを1本追加(3本)、コントラfagを加えたオーケストレーションもひじょうに楽しませる。
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さて、アーノンクールの演奏、「混沌の描写」は無から何かが生まれそうで生れない揺らぎを思わせる、こうした場面の描写、また歌唱部分の言葉のアクセントへの同調、同じ旋律でも当てはめられた言葉に応じ、強弱法や速度も変える、修辞的演奏に徹し、息をのむ間と強弱の対比・・神経を込めた演奏で進める。
第1部では第4曲、ガブリエル(sop&合唱)の「喜ばしき天使の群れは・・」が、orchが力強くもレガートに寄り添う、第12曲、ウリエル(tenor)のレチタティーヴォ「今や輝きに満ちて・・」はorchの前奏と描写の間奏も置かれる、神と天体への畏敬の念が込められたようだ。第13曲、合唱「もろもろの天は神の栄光を・・」は重厚に閉じる。
第2部は生命が創造される、第15曲、ガブリエル(sop)のアリア「力強い翼をひろげて・・」は鳥類の誕生、躍動感に満ち、木管による描写が楽しませる。続く第16曲、ラファエル(bass)のレチタティーヴォ「神は大きな鯨と・・」ではコントラバスが唸るような効果をあげる。第21曲、ラファエル(bass)のレチタティーヴォ「大地はただちにその胎を開き・・」は特に描写が見事で音の絵画だ。続く第22曲、ラファエル(bass)のアリア「今や天は光にあふれた輝き・・」も同様、第二部の最後、第26~28曲、独唱部を間に置く合唱「大いなる御業は成りぬ」はハレルヤで見事に歓喜を歌い上げる、アーノンクールは堂々たる構えでしなやかさを持たせ、耳心地のよい量感。
第3部は人間の誕生、第29曲、ウリエルのレチタティーヴォに木管が活躍する前奏および間奏があり美しい。以下アダムとイヴの独唱、二重唱など合唱を伴って綴られる、終曲の第34曲、第二部の終曲と同様、ヘンデルのオラトリオに触発された見事なアーメン合唱で終わる。

「天地創造」は多くの動画が挙っているが、当盤アーノンクールと、アダム・フィッシャーのライヴを代表で、
N H Creation you
you tube:Haydn: Die Schopfung - Harnoncourt/CMW(2010Live)
A F Creation you
you tube:Haydn - The Creation / Die Schöpfung (with Annette Dasch & Thomas Quasthoff)

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category: F.J.ハイドン

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O.ダントーネ:Haydn Sym No.81  

交響曲No.81 ト長調 Hob.I:81もハイドンがパリセットを書く直前の意欲作で、意表を突くところも多分にあるのはNo.80と同じか、先日の続きでO.ダントーネ指揮による演奏、 
20170411095930d19_20191122110309eba.jpg
オッタヴィオ・ダントーネ指揮
アカデミア・ビザンチナ(ピリオド楽器)

第1楽章、和音を弾いた後、間を置いてvn2の内声が先に出て緩やかに入る主題が斬新、
sc01 1
ここでvcが入れるリズムは駒の近くを弾く音で浮き立たせている、
動と静を効かせた活気に満ちた提示部を繰り返し、展開部から再現部まで緻密で気を抜かせない書法が続く。
第2楽章、変奏形式でvn1にflが重なって、ハイドンらしい歌唱的な主題を始める、
sc02 1
4つの変奏が続く、変奏曲の手本のような曲だが、第一級の味わい、鋭い第2変奏を置き、最後は元の主題の上に木管アンサンブルを乗せる。
メヌエット、主題が意表をついて面白い、トリオはドローンの上に民謡調の主題、
sc03 01
ところで、これと似たメヌエット、ほかに聴いた憶えがあり、Sym No.54 G majorのメヌエットだった、曲を入れ替えても気付かないかも^^
*参考 you tube:J. Haydn - Hob I:54 - 2nd Version - Symphony No.54 in G major (Hogwood) 3. Menuetto: Allegretto
終楽章、ここも活気あふれる、主題はNo.53「帝国」の終楽章を思わせるが、展開部の入り[51]で休符にフェルマータが付き意表を突く、
sc04 50
どのくらいにするか匙加減だが、ダントーネはまあ程々だろうか、この楽章も展開部以降は緻密で堰を切ったように聴き応えがあるが、[69~82]ののような転調しながらのゼクエンツって、あまり好きじゃないので別の内容が欲しいところ;
sc04 69

20191116100933616_20191122110311505.jpg
you tube:Haydn: Symphony No.81 in G Major, Hob.I:81 - Edited H.C. Robbins Landon
1. Vivace 2. Andante 3. Menuetto - Allegro 4. Finale - Allegro

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フェシュテティーチSQ:Haydn「日の出」  

ハイドンの全集ものとして、さすがに交響曲は一人の指揮者が入念な演奏で完成させるのは鬼門のようだ;A.フィッシャーとD.R.デイヴィス盤は手放し、残しているのはA.ドラティと、C.ホグウッドの未完の全集のみ、 
hay sym box
DECCAから出た古楽器orchによる全集は、疾風怒濤期などホグウッド盤に統一したほうがよいところ、ブリュッヘン盤を混ぜてきている、無神経なたたき売り感がいただけない;
T.ファイ盤は全集が出る前に大方揃えてしまった^^
弦楽四重奏の全集はコダーイSQを持っていたが、フェシュテティーチSQ盤を手にしてからは、これだけにしている、
hay sq box
フェシュテティーチ弦楽四重奏団(ピリオド楽器)
こちらは四重奏曲でもディヴェルティメントやカッサシオンに類する曲は省いてあり無駄がない、古楽器SQによる完成度の高い全集だが、聴くのは久しぶり;
変ロ長調 Op76-4 Hob.Ⅲ-78「日の出」は健康的で好きな曲である、
ヴィヴラートは押えているので常に透明感があり、和声もきれいに響く、
第一楽章は日の出の情景のようにpで始まり、朝の澄んだ空気を思わせる、
sc01 01
やがてぐんぐんと元気になっていく、これも好きな主題である、
展開部は楽しい音の綾取り、
sc01 91
再現部もその続きのように聴きどころ。
第二楽章、変奏形式、「皇帝」のような名旋律を持つ楽章に対し、こちらはさらりとして深夜の静けさを思わせる、物想いにふけるような味わい。
メヌエット、アレグロでスケルツォ風、快活で親しみ易い良い主題、vcを効かせるポリフォニックで凝った書法、トリオではドローンを入れ、趣きを変える。
終楽章、コーダを持つ三部形式でアレグロ・マ・ノン・トロッポに始まり、アレグロ、プレスト、とテンポアップしていく、始まりからポリフォニックな要素が多く、聴き応え十分。
sc04 01
今回検索したらyou tubeに挙っていた、
feste hay you
you tube:String Quartet in B-Flat Major, Op. 76, No. 4, Hob. III:78 "The Sunrise":
I. Allegro con spirito II. Adagio
III. Menuet (Allegro) IV. Finale (Allegro,...

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O.ダントーネ:Haydn Sym No.80 (更新)  

昨日の続編的な話しになるが、ハイドンがJ.M.クラウスと出会った後くらいの作品でSym No.80とNo.81があるが、パリ・セットを前にした両曲には意欲的な進歩を感じる、 
まずはNo.80 D minor、
DECCAの「古楽orchによるHaydn Sym全集」の穴埋めを兼ねたO.ダントーネ指揮、アカデミア・ビザンチナの演奏で聴く、
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オッタヴィオ・ダントーネ 指揮
アカデミア・ビザンチナ
2015年 DECCA

交響曲No.80ニ短調は疾風怒濤期に書かれたスタイルとは明らかに異なり、主役らしい第1主題(ニ短調)が颯爽と活躍しようとするが、ゆるキャラ風の第2主題(ヘ長調)が雰囲気を変え、優勢になっていく、
第1楽章 Allegro soiritoso ニ短調の第一主題はバスに明確に現れる、
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vn、vaのトレモロが伴い険しさがあるが、提示部の最後、[57~64]にのみ現れる第二主題はレントラー風でリズム的にもおっとり、
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展開部は第2主題で始まり[74~78]で仕切り直しかと思わせ、また第2主題が出る、
sc01 74
ダントーネは第二主題の入りにルバートをかけ、やんわり表情を出す。展開部以後は第二主題に主座を奪われた感がある。楽章の後半に反復記号はないようだ、確かに一度が効果的かも。ダントーネは張り詰めたスタッカートの力感の間に柔軟なレガート、強弱法を聴かせ、ユーモアも十分心得た心地良さだ。
第2楽章 Adagio 気品ある主題のソナタ形式、これも「十字架上の七つの言葉」まさにその時期を思わせる緩抒楽章、多彩な変化を聴かせ緊迫した場面も見せる、[24]から続けて(p)で奏でるflは芳香漂うような効果、当演奏のflトラヴェルソは一際心地よい。
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メヌエット ニ短調の淡々としたメヌエット、トリオは交響曲No.26にも登場したグレゴリオ聖歌風の主題で印象づける。
終楽章 Presto この楽章もユーモアだ、2拍子でアウフタクトから繋がるシンコペーションで始まり、vn2が入れるリズムで余計に拍節が掴み辛い、
sc04 01
[110]からの管パート(ob、fag)もリズムの入れ方が変わり、惑わされる;
sc04 110
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you tube:Haydn: Symphony No.80 in D Minor, Hob.I:80 - Edited H.C. Robbins Landon
1. Allegro spiritoso 2. Adagio 3. Menuetto 4. Finale (Presto)

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Haydn:ヴァイオリンCon No.4 ほか  

有名作曲家の曲でも、一般に人気筋でよく演奏される曲以外が好みだったりする、
ハイドンのvn協奏曲はNo.1がよく演奏されるが、好きなのはNo.4である、
第一楽章から、前期古典派らしい趣味が聴かれる、Allegro moderatoの落ち着いた歩みで、優美でセンスの良い主題で構成される、
第2楽章、Adagioは清々しく、気分の移ろいも豊か、
終楽章はハイドンの急楽章らしい切れ味十分、多感様式の趣きはないが、C.P.E.バッハの協奏曲のスタイルを引き継いだ感がある。
演奏はエリザベス・ウォルフィシュのバロックvnが、一際しなやかな演奏で気に入っている、
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Elizabeth Wallfisch:vn
Orchestra Of The Age Of Enlightenment

you tube:Violin Concerto in G major Hob.VIIa: 4:
I. Allegro moderato II. Adagio III. Finale : Allegro

vc協奏曲のほうはNo.2が人気のようだが、近頃はNo.1のほうを好んで聴く、1961年にプラハでこの筆写譜が発見されたそうで、復活したのはそれほど昔ではない、先のvn協奏曲より凝った内容になっている。
第1楽章は雅な雰囲気の中に張り詰めた感覚も起いて引き締める、
第2楽章、Adagio、vcソロがppからcresc.で現われる、三部形式の中間部が引き付ける、
終楽章、Allegro moltoはvcソロの急速なパッセージの技巧が聴かせどころ、
vc con sc04 118
演奏はエンリコ・ブロンツィのvcが緻密に決まり切れ味があって良い、こちらはモダン楽器、
hay vc con 1 you
Enrico Bronzi:vc
Orchestra di Padova e del Veneto

you tube:Cello Concerto No. 1 in C Major, Hob. VIIb:1:
I. Moderato II. Adagio III. Allegro molto

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S.クイケン:Haydn Sym No.103「太鼓連打」  

前日、S.クイケン指揮、La Petite Bandeのハイドン Sym 「朝、昼、晩」を聴いて、編成の大きいロンドンセットも聴きたくなった、
DHMのSym12曲を4枚のCDに収めたセットは手放せない逸品、編成が大きくとも、透明感のある響きは変らず録音はよく捉えていて、HiFiバランスでorchのスケール感も十分。 
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ハイドン Sym No.103変ホ長調「太鼓連打」
シギスヴァルト・クイケン指揮、La Petite Bande1995年 DHM

No.103「太鼓連打」のライヴが動画に挙っているが、セッション録音と同時期の演奏だ、
ヒストリカルで美しいサウンドに拘っているクイケンの演奏がこの音声や弦奏者のしなやかな弓さばきからも伝わってくるようだ、
S K hay sym103 you 01
you tube:Haydn: Symphony No.103 "Drum Roll" / J.Ku?ken La Petite Bande (1994 Movie Live)
第1楽章の主部に入ってすぐ、[47]から、vn1&va、vn2&vcがペアになっている(色枠オレンジと紫)、またfl&clとvn1&vaが重なり、逆進行のobパートを分散形にしたのがvn2&vc、という関係になっている、また、例の[53]からの聞こえにくいvn1のみのパートはflほか多くが奏でるパートの分散形である、
timp(E♭、B♭音)も木管群と同等の活躍をするよう書かれている、
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たぶん[47~49]も聴いただけではオレンジ枠のパートが優勢に響き、紫枠パートには気づきにくいだろう、総譜を見ると細かい仕組みも聞こえてくるようで面白い、展開部はカノンが多く使われる。
第2楽章はレガート基調だが心地よく節目を付ける、弦のしなやかさが魅了するが、Concert Master寺神戸亮のソロが代表的にそれを聴かせる、
メヌエット、快調で楽しいテンポに乗せられてしまう、ユーモラスな表情と短調が交互にくる主題が飽きさせない、
終楽章、程よい快速で始める、clの加わったハイドンのフル編成扱いの巧みさ、弱奏部とtuttiの対比の効果が古楽器orch.のやや大きい編成でよく味わえる。

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C.アバド ほか:Haydn Sym No.103「太鼓連打」  

昔からティンパニのような太鼓はtrpのファンファーレ同様、開幕の合図に使われるというのはあったようだが、ハイドンのSym No.103「太鼓連打」の開始部分を見ると、timpに主音E♭の連打と"Intrada"の指示があるのみ、実際どう演奏すべきか明らかではない、 
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Intradaには開幕の楽曲の意味もあり、一対のtimpが2音を使って即興を演じるのもあり得る、そんな実例を録音で聴かせたのはC.アバド盤が最初だったと思う、そのtimpも硬いマレットで叩く古楽器で、連打の粒立ちが明快。
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クラウディオ・アバド指揮、ヨーロッパ室内O
1995年 DG

そのように始まる第1楽章、主部はスリムな響きで明快な表現、まさに希望を叶える演奏だ、[53]から総奏の中でvn1だけが異なるパートを弾く、ここはfz(フォルツァンド):"強くアクセントをつけて"であり、"強く"ではない、
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ここではvn1を打ち消さない程度の強調だろう、しかし音盤ではvn1が分離して聴きやすいのは3例ほどしかない、
N.マリナー盤、A.ドラティの全集盤など、当アバド盤も比較的聴けるほうだ、
第2楽章、程よいテンポで始まる変奏主題はレガートに入るが、付点の部分を二重付点に近くしてリズミカルでもある、vnのソロでは奏者のセンスのよい装飾がある、
メヌエットは速めで活気と気品がある、トリオはテンポを緩め、ここでもソロのclが少し装飾を入れる、
終楽章、快速で爽快な始まり、金管やtimpが痛快にダイナミズムを繰り出す、flのパッセージなども切れ味良く、引き締まったアンサンブルも上々。
この「太鼓連打」は今も数少ない名盤の1つになる。
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you tube:Haydn: Symphony No.103 In E-Flat Major, Hob.I:103 - "Drum Roll"
1. Adagio - Allegro con spirito 2. Andante piu tosto allegretto
3. Menuet - Trio 4. Finale (Allegro con spirito)

次は'70年代になるが、初めて全集録音を果たしたA.ドラティ盤、じつはこの録音前にも旧盤があり、楽譜はR.ランドン版が普及する前のようだ。
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アンタル・ドラティ指揮、フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA

'70年代としては他に例がないほど新感覚が感じられる、同時期のマリナー盤やヨッフム盤は20世紀流なorchの優等生ぶりがやや鼻につくが、ドラティ盤は使い古された演奏スタイルではなくスッキリ、
第1楽章のtimpはランドン版に基づき、ffで始まるが、全楽章でtimpの活躍が目立つ扱いだ、小編成的な清しいサウンドで快速ぎみのテンポ、
メヌエット楽章はゆっくりめだが、いつも上品にまとめる。
終楽章の[91]から、vn2とvn1がパッセージの掛け合いをするが、vn1にはflが重なる、
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ここが明確に聴けて心地よい、
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you tube:Haydn: Symphony in E flat, H.I No.103 - "Drum Roll"
1. Adagio - Allegro con spirito 2. Andante più tosto allegretto
3. Menuet - Trio 4. Finale (Allegro con spirito)

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category: F.J.ハイドン

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