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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

ハイドン:Sym No.101「時計」、古今の演奏  

その昔、ハイドンのSymを聴き始めた最初の曲が「時計」だった、思えば、聴く順序として早すぎた。「時計」は第1楽章の音階的に小刻みに動く主題など、やや異色な曲と言える、
ハイドンの初期や疾風怒濤期の曲から親しむのがよいが、その辺の曲が殆どレコーディングされていなかったせいもある。 
最初に買ったのが、J.カイルベルト指揮、バンベルクSOだった、妙な小細工も、過剰な表現もなく、すっきりと端正な演奏は今も好感がもてる、
j k hay s101 lp
ヨーゼフ・カイルベルト指揮、バンベルクSO
j k hay s101 you
you tube:Symphonie No. 101 in D Major, Hob. I: 101 "L'Horloge":
I. Adagio - Presto II. Andante
III. Menuet. Allegretto IV. Finale. Vivace

高校生の頃、名曲・名盤ガイドのような本を借りて、ハイドンの「時計」で一番の評価で挙っていたのが、F.ライナーとT.ビーチャム盤、次いでK.リヒター盤だった、まあ著者の好みだろうが、その内、ライナー盤を期待して買ったところ、
F R hay s101 you
you tube:Haydn: Symphony No. 101 (The Clock), Reiner & HisSO (1963)
あまりにロマンティックな脚色の演奏は一番苦手であった;この時点では最初のカイルベルト盤が良かった、その後もいろいろ聴いたが、新しい何かに気付く演奏はなかった。

F.ブリュッヘンが18世紀Oとレコーディングを始め、「時計」を聴いたときは良い意味でショックであり目から鱗でもあった、曲が秘めた構成感や躍動感を初めて明確に聴かせ、真の良さがわかった気がした。古楽器orchの響きが塊にならないのも効いており、各パートの持つ意味がよく聞こえてくるようだ、演奏史の行き詰まりを打開した1つだろう、
f b hay s101
フランス・ブリュッヘン指揮、18世紀O
1987年録音

f b hay s101 you
you tube:J. Haydn - Hob I:101 - Symphony No. 101 in D major "The clock" (Brüggen)

20世紀終り頃まで、古楽とモダンは別分野のような感があったが、やがてアーノンクールはじめ、ブリュッヘン、コープマン、ピノックらが次々、モダンorchの指揮台に立った。
その後C.アバドもヨーロッパ室内Oとピリオド指向に移行する演奏を聴かせた。
kumoha40_20200615101803633.jpg
you tube:Haydn: Symphony No.101 In D Major, Hob.I:101 - "The Clock" -
1. Adagio - Presto 2. Andante
3. Menuet (Allegretto) - Trio 4. Finale (Vivace)

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第1主題と第2主題  

古典派時代に完成したソナタ形式、前身となる形式はバロック期からあったが、活気のある第1主題、穏やかな第2主題で構成されるのが一応、標準?とされるが、そこは様々で、第1と第2主題が近似する例もある。第1楽章(急楽章)はほぼ例外なくソナタ形式、時代が下るほど多様な書法が組み込まれていく、
ハイドンのSymだけでも、標準的なものから斬新なものまで数あり面白い、
1182502.jpg
以下、第1楽章に注目していく、

Sym No.35 変ロ長調
清々しい第1主題の最後にでてくる弾むような副主題[9]~が楽しい、 
s35 01 7
某解説本ではここを第2主題としているが、[40]からの第1主題の変形が第2主題の位置づけのようだ、
s35 01 40
C.ホグウッド指揮、AAM
hay s43 s45 you
you tube:F.J. Haydn - Hob I:35 - Symphony No. 35 in B flat major (Hogwood)
*後半も反復あり

Sym No.43 変ホ長調「マーキュリー」
ハイドンがかなり書法を充実させてきた頃だろう、第1主題が結構息が長く、どう進むのか弄るような瞑想的趣きだ、[84]から出るのが第2主題、
sc s43 01 84
流れる景色にちらりと清々しさが目に入るような趣きがある、展開部は第1主題で入る、両主題で入念に書かれ、再現部に移る前にも転調の弄りがある、
C.ホグウッド指揮、AAM
you tube:J. Haydn - Hob I:43 - Symphony No. 43 in E flat major "Mercury" (Hogwood)
*後半も反復あり

Sym No.45 嬰ヘ短調「告別」
終楽章も例外的でお馴染みだが、第1楽章は第2主題と言えるものがなく、特殊な書き方である、単一主題のみで緊迫して突き進む、
20200430102659f6d_202005011528311d5.jpg
展開部の終りにだけ出るこの主題は
s45 sc 01 102
再現部への効果的な経過句で、第2主題とは言えないだろう、再び緊張を増した再現部~終結が一番聴かせどころに思える。
C.ホグウッド指揮、AAM
you tube:J. Haydn - Hob I:45 - Symphony No. 45 in F sharp minor "Farewell" (Hogwood)
*後半も反復あり

Sym No.80 ニ短調
よく取上げる曲だが、記録が正しければ、ハイドンがJ.M.クラウスに会い、斬新な短調交響曲の献呈を受けた後くらいに書かれたことになる。ハイドンもここで誰も書いたことのない斬新なアイデアを盛り込んだのだろうか。
第1主題に対し第2主題は副産物のように似通っていたり、目立たない例もあるが、 No.80ではまったく正反対の性質をぶつけている、
s80 1st theme
第1主題
s80 2nd theme
第2主題
異質な映画キャラクターのコラボみたいな・・
いったい次はどうなるのか?という展開が引き付ける、
s80 74
最後は第2主題が主役を奪ったように終わる;
O.ダントーネの演奏は第2主題を表情豊かにしている、
O.ダントーネ指揮、アカデミア・ビザンチナ
hay s80 you
you tube:Haydn: Symphony No.80 in D Minor, Hob.I:80 - Edited H.C. Robbins Landon - 1. Allegro spiritoso

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G.クーパー:Haydn Sym No.44「悲しみ」  

これまでハイドンの疾風怒濤期のSymについていろいろ書いてきたが、その中で特に霊感冴えるのがNo.44やNo.45だろうか、ハイドンは音楽の都会であるウィーンやパリと離れたハンガリー西部で、耳の肥えたエステルハージ侯爵に使え、少人数の優れたorchと仕事をしていた、
これが良い意味で他者の影響を受けず、独創性を持つことになったと言われる、凝った書法が用いられ、味わい深い緩叙楽章も他に例がない、なお、エステルハーザorchにはva奏者が一人しかいなかったが、ハイドンは重要なパートなので二人に強化するのを望んでいたという、
 
録音の素晴らしさも特筆の、ガリー・クーパー:指揮、アリオン・バロックorchのNo.44「悲しみ」を再聴、エステルハーザのorchを再現した編成で、奏者1人ずつの音が分離して聴けるように鮮明、エステルハージ侯はこんな音を聴いていたのだろうか、と思えてくる。
hay sym44
ヨーゼフ・ハイドン
交響曲 第44番 ホ短調 Hob.I-44「悲しみ」
ガリー・クーパー:指揮、アリオン・バロック・オーケストラ
2008年 ケベック(カナダ)サントーギュスタン・ド・ミラベル教会

第1楽章は程よい快速、2本のobが効果的に使われているのが引き立つ、疾走する弦の上で繫留しながら和声、非和声と聴かせる、自然な音の膨らみも心地よい、
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再現部でもobの和声が効果的に入る
sc01 112
第2楽章にメヌエット、上声の主題に対し低音が徹底したカノンを奏でる、
第3楽章、このAdagioはハイドン自身もお気に入りだったようで、この時期の緩叙楽章を代表する傑作、アリオン・バロックOの美音で満たされる、
終楽章、緊迫感いっぱいに快速、cresc.によりテンションを上げていく途中にワンクッション入れて、じりじり進める表現法が効果的、
展開部で[79]からfの指示があるが、ここからも適切なcresc.効果を使う。
sc04 75
hay sym 44 you
you tube:Symphony No. 44 in E Minor, Hob.I:44, "Trauersinfonie" (Mourning) :
I. Allegro con brio II. Menuet - Trio
III. Adagio IV. Presto

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ハイドン:リラ・オルガニザータ 作品  

ハイドンは奏者も少なかったであろう珍しい(マニアックな)楽器のために作品を書いているが、1つは雇い主だったエステルハージ侯が弾いていた「バリトン」という楽器、 
Baryton.jpg
ヴィオラ・ダ・ガンバが元になった楽器のようで、フレット付きの指板上にガット弦が張られ、弓で弾く、さらにネックの裏側に金属の共鳴弦が12本前後張られ、間近に聞く人や奏者自身には魅力な響きのようだ、この共鳴弦は左手親指で撥弦もされる、
hay baryton you
you tube:Haydn - Two Baryton Trios - La Jolla Music Society SummerFest 2014

さらに凝った仕掛けの「リラ・オルガニザータ」という楽器があり、ハイドンはこれを2台使う、2つのリラのための協奏曲を5曲書いている、
まず楽器についてだが、ハンドルで回転させる円盤が弦を擦り、鍵盤を押え弦の長さを変えて音程を取る、ハーディ・ガーディが元になっている、
hurdy gurdy
ハーディ・ガーディ:ドローン弦を持ち、バグパイプの弦楽器版のような楽器になる、共鳴胴はリュート型、ギター型などがある
*大正琴は撥弦楽器だが仕掛け的にはハーディ・ガーディに近い、弦を押えるキーはタイプライターがヒントになったそうだ。
Taishogoto.jpg
たぶんカラクリ好きの誰かがハーディ・ガーディを見て、「ハンドルを廻すんなら、フイゴも動かせる、パイプを並べて一緒に鳴らしちゃえ」ってなアイデアを浮べたのだろう、鍵盤を押すとハーディ・ガーディ同様に弦の音程を変え、同時にパイプにも空気を送る、オルガンと弦が一緒に鳴る面白い楽器になった^^
lira org
リラ・オルガニザータ:パイプは卓上オルガンのタイプで角形の木製、
ハンドルを廻し音を出す作業は右手、鍵を押え音程を作る作業は左手、というのはヴァイオリンと同様に自然なのだろうか?弦にヴィヴラートもかけられるv
Lira organizzata you
you tube:Rue de begles
ナポリ王のフェルディナンド4世がこの楽器を得意とし、ハイドンが依頼を受けて書いた作品で、ハイドンの"ソロ楽器2つを持つ協奏曲"で真作と言えるのはこれらだけだが、1声しか弾けない機能からして2つ必要のようで、ダブル・コンチェルトらしい楽しみではないが、複数の楽器が協奏交響曲のように加わる、
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この第2楽章で、楽器の特色が味わえる、
hay lira you
you tube:Haydn Notturno No.2 (Lira Organizzata) Ensemble Baroque de Limoges
アマチュアの楽しみ用とは言え、本格的で聴き応えのある内容だ。

ハイドンが最後に書いたトランペット協奏曲も"新案機能付き"のキーtrpのための曲で、珍しい楽器の機能を踏まえ、傑作にしている。
key trp

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category: F.J.ハイドン

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ハイドン:歌劇「無人島」序曲 ほか  

ハイドンは短調交響曲には序奏を付けていないが、短編歌劇の「無人島」、この序曲には序奏を置き、主部ともにト短調である、書かれたのは1770年代後半、ハイドンがオペラの作曲に集中した時期で、交響曲の作曲は少ない頃である、C.W.グルックの作品の影響を受けているとも言われる、 
Largoで劇的な序奏のあと、同調のままVivace assaiのソナタ形式、
sc01 01
序奏部開始
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主部開始
展開部の緊迫感が聴きどころ、穏やかなメヌエット風の部分が挿入され、急速に戻って終わる、やや異例の作品なのが興味深い、
haydn ov
you tube:HAYDN: L'Isola d'isabitata Overture - Apollo's Fire/Jeannette Sorrell

この「無人島」序曲を聴くと、J.M.クラウスの劇音楽「オリンピア」序曲も思い出す、やはりグルックの影響を受けており、短調で書かれた序奏に始まり、いかにも劇的である、こちらも主部はソナタ形式で序奏部を最後にも再現する緩、急、緩の構成、
kraus o
you tube:Joseph Martin Kraus: Ouvertüre zu der Oper "Olympie"

また、クラウスは短調交響曲にも序奏を付けている、交響曲ハ短調 VB142はハイドンに献呈した曲で、この曲ではhornが4本あり、vaやbassパートまで全て2声ずつに分けられている、重ねる部分もあるが、別パートで動く部分も多い、
sc kraus sym
序奏部開始、対位法的である、
kraus sym
you tube:Kraus Symphony VB 142 | Giovanni Antonini | Kammerorchester Basel (Haydn2032 live)
当時としてはかなり独創性のある凝った作品といえる。

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I.ボルトン:Haydn Sym No.102 (更新)  

ハイドン、Sym No.102の続き、これもお気に入り盤の一つで、アイヴァー・ボルトン指揮、ザルツブルク・モーツァルテウムOの演奏、モダン楽器で編成も大きめに聞えるが現代らしいピリオドスタイルである、編成を活かした懐深い響きと、精緻に整ったアンサンブルが聴きどころ、vn1と2は左右の配置で効果的、 
i b hay sym 102
交響曲No.102 変ロ長調
アイヴァー・ボルトン指揮
ザルツブルク・モーツァルテウムO
2011年

メヌエットやロンド風の終楽章は反復でスコアのページ数が節約されるが、
第1楽章は全ページの半分近くを占める、主部は活き活きとした主題とどっしり構えた感覚が満喫できる、この[60]からは一押し楽しさを加えたようだ、vn2の右側配置が効果的、
sc01 59
展開部では対位法の面白さが十分、再現部以降の充実感も見事、
第2楽章は3つの変奏からなる三部形式とも言える、vcのソロが通して活躍、ミュートを付けたtrpは余韻のように響かせる、
第3楽章、このメヌエットは初めて聴いたとき、踏み込みの強い、随分武骨なテーマに思ったが、今は何とも言えぬ高貴な趣きに感じる、どっしりした貫禄としなやかな気品を持つ感じ、ボルトンは活気のあるテンポで[50]からtimpが入るところ、orch.の量感を痛快に効かせる、
sc03 49
トリオはレントラー風に気分を変える、
終楽章、プレストはすばしこい動物を追いかけていくようなイメージ、斬新で遊び心いっぱいの楽章でもある、ボルトンは快速かつ精緻に決めていく、
hay sym 102 you
you tube:Symphony No. 102 in B-Flat Major, Hob.I:102:
I. Largo - Vivace II. Adagio
III. Menuet - Trio: Allegro IV. Finale: Presto

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B.ヴァイル:Haydn Sym No.102  

ハイドンのSymで最も傑作ではないか、と評される事の多いNo.102、今は録音物も充実しているが、昔は録音されることは少なかった、確かに筆者としても、とっておきの曲で、演奏にも拘ってしまう、 
数日ぶりにステレオの前に座って、ブルーノ・ヴァイル指揮、カペラ・コロニエンシス(古楽器)で聴いた、どんな演奏だったか憶えがなかった、
hay sym 102 weil
交響曲No.102 変ロ長調
録音はひじょうに繊細に各楽器の音を捉え、透明である。
weil cc
第1楽章の序奏はさらりと行くが主部は意外に急がず、がっしりしている、主題は軽やかだが総奏がどっしり来る、この演奏はその対比をよく押し出す、書法的にも見事で、展開部の対位法は彫りが深く、再現部も華々しい。
第2楽章はヘ長調で涼やかに始め中間部でハ短調になり、劇的な展開になる、この楽章ではtrpとhornに"con sordino"(ミュート付き)が指示され、初めての事である、弱音よりも、音色の変化が狙いのようだ、当演奏では[56]でtrpがよく響き、印象的で近代趣向を思わせる。
sc02 54
メヌエットはAllegroで活気良く、金管とtimpがどっしり来たあとに軽やかなvnの対比が痛快。
sc03 45
終楽章、Prestoだが、アンサンブルをカチっと決めるのが聴きどころ、ヴァイルは急ぎすぎず、折り目正しく聴かせる。
hay sym 102 weil you
you tube:Symphony No. 102 in B-Flat Major, Hob. I:102:
I. Largo-Vivace II. Adagio
III. Menuet. Allegro-Trio IV. Finale. Presto

またNo.102のお気に入りを取上げる予定。
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ハイドン:Sym No.35(4枚)  

ここしばらく、落ち着かずステレオの前に座っていなかった、聴き始めはハイドンがいい、
疾風怒濤期に入る前頃の曲でSym No.35はすんなり楽しめる、充実しているのは第1楽章だろう、清々しい第1主題の最後にでてくる弾むような副主題が楽しい、 
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展開部の後半が緊迫感で引き付ける、
sc01 88
第2楽章は弦楽のみで穏やか、まだ疾風怒濤期らしい充実は聴かれない、
全般にhornが奏でる高域が豪快だ、
ハイドン Sym全集が出ている4つの演奏から聴いてみる、

アンタル・ドラティ指揮、PH
a d hay s35
you tube:Haydn Symphony No 35 B fllat major, Antal Dorati Philharmonia Hungarica
初の全集で'70年代の録音だが最も統一感がある出来栄え、R.ランドン盤の楽譜を用い、当時最も進んだ活気ある演奏、やや厚いorchの響きで彫りの深い対比が聴ける、

クリストファー・ホグウッド指揮、AAM
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you tube:F.J. Haydn - Hob I:35 - Symphony No. 35 in B flat major (Hogwood)
ホグウッドの全集は未完に終わったが、古楽orchとして特に気に入っている、作品が書かれたエステルハージorchを再現した編成で、弦楽に程よいしなやかさがあり、活気で引き締める、録音も明瞭で耳心地よい、

手元にはないが、アダム・フィッシャー指揮、Austro-Hungarian Haydn Orchestra
a f hay s35
you tube:Symphony No. 35 in B-Flat Major, Hob. 1/35:
I. Allegro di molto II. Andante
III. Menuet & Trio IV. Finale
全集完成までに年数を要し、その間に進歩がみられる、この録音は終り近い頃ではないだろうか、近年のフィッシャーを思わせる細やかな工夫と表現が聴かれる。

最後にトーマス・ファイ、ハイデルベルク響の全集から、
b s hay s35
you tube:Symphony No. 35 in B-Flat Major, Hob. I:35:
I. Allegro di molto II. Andante
III. Menuet IV. Finale: Presto
このNo.35はT.ファイが事故で復帰できなくなった後、Concert masterのベンジャミン・スピルナーが率いて録音している、まさにファイを引き継いだ踏み込んだ魅力で痛快、低音部がパワフルに押し寄せる、

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category: F.J.ハイドン

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室内楽編:ハイドン Sym No.100 ほか  

これまでも何度か触れたが、ハイドンのロンドンセットSymをヨハン・ペーター・ザロモンが室内楽に編曲しており、ザロモン編とも呼ばれる、ザロモンはさすがこれらの曲の初演でコンサートマスターを務めただけに、原曲の響き、趣きを知り尽くした編曲者である。 
Johann_Peter_Salomon.jpg
Johann Peter Salomon(1745-1815)
編成はflが1本に弦楽四重奏、fpと6人になる、flは原曲の様々な管パートの主要な所を渡り歩くように書かれ、常に色彩感を保つ、fpは通奏低音で補助的な役割となり、orchの主要パートを与えていないところが、鍵盤音楽的にならず、原曲の趣きを損なっていない。
ハイドンのSymはかつては編成の大きなorchで、ガサガサ音が重なり聴き辛い演奏が多かったが、近年は小編成の透明感あるサウンドで聴き易く、真価のわかる演奏が多くなってきた、
室内楽の利点は奏者1人ずつで各パートがさらに明瞭で細やかに聴けるところ、ザロモン編はC.ホグウッドが録音したのが最初だったと思うが、その後も少ないが良い録音が出ている、

まずはARCO BALENOによるSym No.100「軍隊」、始まりから美音に魅了される、
arco baleno
ARCO BALENO
hay S B s100 you
you tube:Symphony No. 100 'Military' G major,
I Adagio-Allegro II Allegretto
III Menuetto : allegretto moderato IV Finale : Presto
fpを除きモダン楽器だが奏法は優れたピリオド、この曲がこんなに上品に聴けるのかと驚く、第2楽章の軍隊ラッパはvnが模倣する、
*ARCO BALENOはこのほか、No.94、98、99、101、104を録音している、

ザロモン編のNo.103「太鼓連打」を聴いたことがないのでyou tubeを探したら、良い演奏があった、モスクワ音楽院バロック・アンサンブルの演奏で、このCDも欲しいところだが、現在は入手困難のようだ、No.94も入っている、
hay sym Moscow
you tube:F.J.Haydn. Symphony No.103 in E flat major, Hob.I:103, "Drumroll".
I - Adagio - Allegro con spirito II - Andante piu tosto
III - Menuetto: Allegretto - IV - Finale: Allegro con spirito
この演奏も美しい室内楽として味わえる、最初のtimp連打をどうするか興味あるところ、
原曲のorch版では第1楽章の[54-55]でvn1が総奏音にかき消されてしまう例が多いが、これも問題ない、
sc01 53
orch.総譜
因みにorch演奏では、A.ドラティ盤、N.マリナー盤はよく配慮されている。

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category: F.J.ハイドン

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室内楽編:ハイドン オラトリオ「天地創造」  

CDなどよく注文する某通販サイトから、お薦め商品のお知らせメールがよく来る、こちらが商品ページを見ていた時間が長いのを記録しているのだろうか、直後ではなく、数日経ち、忘れかけた頃の絶妙なタイミングで該当の品や関連商品の案内がくる、すると「やっぱり欲しいな」って気になり、術中にはまる^^;これもAIみたいな機能があって、最も効果のある頃合いを統計的に把握し、自動的に送ってくるのだろうか、見事な商戦略である、
結果、満足な買い物となれば文句ないが;
 
ちょっと気になっていたのが、ハイドンのオラトリオ「天地創造」の室内楽編である、録音という手段がなかった時代、大編成の名作をプライベートに楽しめるように、ヒットしたオペラの序曲だけでも少人数の室内楽への編曲譜を出すとよく売れたらしい、ロンドンセットSymを室内楽に編曲したJ.P.ザロモン編も大いに売れたらしく、これも上手い商戦略^^
「天地創造」を編曲したのは当時のアントン・ヴラニツキーでこの人も優れた作曲家だが、
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Anton Wranitzky(1761-1820)
壮大な音楽絵巻をどのように室内楽編にしたのか・・
hay creatuin
ハイドン:オラトリオ「天地創造」
A.ヴラニツキー(編曲)
パンドルフィス・コンソート(古楽器)
フリッツ・フォン・フリードル(朗読)
2018年7月15-17日 録音

弦楽五重奏と朗読1人という編成である、原曲はorchと合唱、アリアとレシタティーボで書かれているが、レシタティーボの部分はナレーションのみに置き換え、アリア、合唱部分の音楽は楽器で演奏され、ナレーションが重ねられる、これでオラトリオの内容は十分にわかる、
これに気付いたヴラニツキーのアイデアも画期的で名編曲といえる、
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モーツァルトの歌劇「魔笛」もレシタティーボなしでセリフで話を進めるが、音楽とは重ねない、「天地創造」は描写音楽が多く、プロコフィエフの「ピーターと狼」を先取りしたような効果で近代的だ、当然ナレーターと奏者は絶妙に呼吸を合わせる必要がある、
これをCD化したのもまた商戦略^^?
amazon TOWER
パンドルフィス・コンソートの演奏は見事で、同時に作品が器楽のみでも非常に充実しているのがわかる、弦が管のパートも弾くが、管楽器のように聞こえる、また原曲のフル編成にはない美しさが聴ける、大編成に付きものの響きの雑味がなくなり、音楽がくっきり見えてくる、vn:2、va:2、vc:1の編成で、ダイナミズムは暗示的に表現できる、しばしばvcがアリアの旋律を弾き、バス楽器がいなくなるが不足感はない、単に"縮小版"ではない価値がある。
creation 1808
1808年、「天地創造」再演の様子、中央で椅子に座っているのがハイドン、指揮はA.サリエリが行なった、

昔、「天地創造」の日本語版をFM放送で聴いたことがあるが、直接わかる言葉の力は強い、
文法の違う言葉の歌詞に置き換えるのは苦心しただろうが、ナレーションなら自然な日本語が乗せられるだろう。

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category: F.J.ハイドン

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