Micha: Classic音楽とLuteの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

ハイドン:疾風怒濤期の緩叙楽章  

まずは燕の観察日誌、なにしろ2階の窓の横なのでラク、夜は親に暖めてもらい、昼は餌を待ってじっとしている、眼が開き、羽色も燕らしくなってきた、 
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6月13日夜、14日朝
見ている間にも親が何度も餌を持ってくる、日ごとに大きくなるはずだ。
      *  *  *  *  *  *  *  *

さて、ハイドンの長い交響曲の歩みの中で、4つの楽章をいかに充実させるか、創意工夫が重ねられてきた、第2楽章(又は第3楽章)に置く緩叙楽章に注目しても興味深い、後期になると変奏形式が定着していき、その変奏も聴衆を退屈させない斬新さとセンスを備えている。
また疾風怒濤期に当る作品の緩叙楽章の魅力も特筆すべきで、40番代~50番代の一部になるがソナタ形式で書かれ、弱音器を付けた弦楽が主体で、ob、hornが効果的に使われる、天高くから、あるいは深い森の奥から聴こえてくるような、夢想の世界に引き込む静謐な音楽、
お馴染みのところでNo.44「哀悼」やNo.45「告別」の緩叙楽章も傑作だが、No.49「受難」の緩叙楽章は冒頭で短調なので特例的だ、
No.43「マーキュリー」の緩叙楽章も魅力である、
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you tube:J. Haydn - Hob I:43 - Symphony No. 43 in E flat major "Mercury" (Hogwood)第2楽章、
後半[49]~は始まりから引き付ける、
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No.46 Hob1:46の第2楽章はシチリアーノのリズムを持ち、後半展開部に入ってからの[42]~のobと内声弦による和声がひじょうに魅力、
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you tube:J. Haydn - Hob I:46 - Symphony No. 46 in B major (Hogwood)第2楽章、

No.54 Hob1:54の第2楽章など精神性を深めた傑作だと思う、反復を全て行うとかなり長い、ホグウッドの録音では17:51になる、
you tube:J. Haydn - Hob I:54 - 2nd Version - Symphony No. 54 in G major (Hogwood)第2楽章、

ほかにもNo.42など傑作だが、最も堪能させてくれるのが反復を省略しないホグウッド盤、次いでT.ファイ盤だろうか、ドラティ盤の全集も魅力をよく捉えている。
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鈴木秀美:Haydn Sym No.53「帝国」  

ご無沙汰していたハイドン、耳を清める意味で相応しい盤を取り出した、 
ハイドンの交響曲など、優れた古楽器orch.の演奏で聴くと極めてピュアな音楽であることがわかる、いつもはあまり気に止めなかった部分が一際美しく聴けることがある、鈴木秀美指揮、O.リベラ・クラシカのライヴは透明でナチュラルな録音も助けて、それが十分味わえる。1曲目にSym No.14が入っていて、小振りな作品で書法的充実はないものの、閃きと澄んだ響きには後の時代には聴けない魅力がある。今日のメインはNo.53「帝国」、
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ハイドン 交響曲第53番ニ長調 Hob.1-53「帝国」
鈴木秀美:指揮
orch.リベラ・クラシカ 2003年 浜離宮朝日ホール TDK

第1楽章、timpを堂々と鳴らし序奏が始まる、弦楽とobが重なる部分もそういう一体の響きを狙っている、主部は快活なテンポだがフレーズの節目に僅かに溜めを入れ、じっくり進める、動機は主和音上を動くhornとvcによる単純なもの、
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これが力強く発展し、展開部では重要になる、がっちり型の曲だ、展開部は密やかに入り、ポリフォニックでバスの動きに活気を持たせる、動と静の対比をつけて引き付ける、提示部の[29]から動機をoctで繰り返しているが、再現部[188]では一度のみに詰めている、
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[222]からの第2主題、vn1とflトラヴェルソが重なり質感を揃える、すっきりしたvnに程よく酸味?を加えたような良い響き、これも古楽orchならではの味わい。
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第2楽章は歌謡調の主題による変奏、ハイドンの変奏のセンス、アイデアが光る傑作だ。
メヌエット、この簡潔で溌剌としたテーマは心地よく飽きることはない、
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トリオでもflトラヴェルソとvn1が重なる味わいを聴かせる。
終楽章にはいくつか異稿があり、ライヴではA稿が演奏され、B稿も追加録音されている、どちらを演奏しても活気に満ちた魅力がある、ドラティ盤、ホグウッド盤など両方録音される例が他にもある、C、D稿もあるが偽作とされる。

参考動画はC.ホグウッド指揮、AAMによる演奏(終楽章はA、B稿に加えC、D稿が続く)
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you tube:J. Haydn - Hob I:53 - Symphony No. 53 in D major "L'imperiale"
こちらも古楽orchならではの魅力がよく聴ける1枚だ。

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びっくりしない《驚愕》:ハイドン  

お馴染みのハイドンsym No.94「驚愕」第二楽章[16]のffは何も知らず初めて聴く人なら驚くかもしれないが、殆どの人は知っているので驚かない、
指揮者の故・岩城宏之氏が打楽器奏者だった頃、策を練ってティンパニの(お古の)皮にナイフで破れる寸前まで切り込みを入れ、本番で叩けば破れる予定だったが、破れず、まともに鳴ってしまった、という話を聞いた^^
M.ミンコフスキもライヴ録音で策を弄していたが、あれはその場限りで、録音で何度も聴けるものじゃない;録音する際は真面目に?普通にやればいいと思う。
でも、録音なしの演奏会なら、ハイドンの目論見を継いで何かやってもよさそう^^
たとえば、このffはGの和音だが、timpはCとGに調律され、Gを叩くところ、
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ここでCのほうを叩けば破壊的な非和声音が鳴る?、一緒にtrpもCを吹けば凄いんじゃないかと;実際どんなものか、聴いてみたいとおバカを考えている^^;

さて、手元に「驚愕」の音盤は多々あるが、特に好きなのが、W.サヴァリッシュがウィーン響を指揮した「驚愕」、第一楽章が誰よりも快速でキビキビ攻めてきて心地よい。
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you tube:交響曲第94番「驚愕」ハイドン/ヴォルフガング・サヴァリッシュ

A.ドラティの演奏は全集の中でも「驚愕」は気に入った1つで、清涼なサウンドがいい。
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you tube:Haydn Symphony No 94 G major 'Surprise', Antal Dorati Philharmonia Hungarica

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<旋律美>:ハイドン sym No.32  

演奏史上、近年は伝統的演奏とピリオド演奏に一旦別れ、新世代が融合しつつあるように思うが、新しい価値観に付いていく巨匠演奏家もあるようだ、ハイドンも長い活躍の中で、古い作曲家にならず、親子二代でやりそうな進歩をしているところ、あまり例がない気がする。 

疾風怒濤期に入る前のハイドン初期の交響曲は前期古典派らしい旋律美をもった趣味で書かれ、さらに個性である活気も備わっていて、この時期ならではの魅力がある。これまでNo.36やNo.17など取り上げたが、今日はNo.32をじっくり、vn協奏曲No.1を書いた頃に当たる。
No.32はハ長調で書かれ、trpとtimpが入る祝祭ムード、hornの奏でる高域も痛快、こういう曲はいかに楽しくするかが勝負どころか、J.B.ヴァンハルも似たタイプの曲をいくつか書いているが、展開部の聴かせぶりはハイドンが長じている。
第一楽章の[20]弱起からと、再現部[157]弱起から変化して出てくるこの副主題?は心地よい、
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展開部は対位法の聴きどころを置く、
第二楽章にメヌエットがくる、典雅で晴れやかなメヌエットと、弦楽のみで感傷的なトリオの対比が効果的。
第三楽章が旋律美の緩叙楽章、弦楽のみだが表情豊かで、純粋な主題がセンス良い、カノン風に始まる後半も転調の深みを聴かせる、
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後半の始まり
No.39の淡泊な主題の緩叙楽章とは対照的だが、このような優美な緩叙楽章をNo.39に置いても性質が合わない気がする。
終楽章は快活だが、凝った書法はなく軽く切り上げる。

参考動画は今日もドラティとホグウッドを挙げる、ドラティは編成の強みを活かしている、1970年代初めの演奏だが前時代的古さを感じない。第三楽章はホグウッド盤のしなやかな弦楽が心地良い。
交響曲No.32 ハ長調
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you tube:Haydn Symphony No 32 C major, Antal Dorati Philharmonia Hungarica

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tou tube:F.J. Haydn - Hob I:32 - Symphony No. 32 in C major (Hogwood)

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<アウフタクト> ハイドン sym No.39  

日本の古謡にはないと思うが、西洋音楽には弱起(アウフタクト)で始まる曲が多くある。
強拍の前に準備的な拍(または拍の一部)が置かれる、この起源はヨーロッパの言語における冠詞や前置詞のようなものと説明される、実際ドイツ語などは名詞の前に置かれる冠詞や前置詞は強唱しない。よって冠詞,前置詞で開始する詩を歌詞として曲を作る際、そこを弱起に充てるのが自然である。
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シューベルト:「美しき水車屋の娘」より"Das Wandern"
なるほど、

ハイドンの短調交響曲で最初に親しんだのが、「告別」次が「哀悼」、3つ目がNo.39だった、過去はこのあたりの音盤は少なかった。No.39 ト短調も弱起で始まる曲だが、これが一味違って聴こえた。
第一楽章では早くも[4]から4拍休符を置き、再び弱起で始まる、
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下手な接続句があるより純度が高まり聴き手を集中させる。
展開部ではvn1と2がカノンを奏でる下でvaがポリフォニックなパートを弾く、
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A.ドラティ、PHの演奏では、大きめの編成を活かし、pとfの対比を付け、このvaパートがしっかり浮かんできて、ぐっと情熱感が出る。
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you tube:Haydn Symphony No 39 G minor Antal Dorati Philharmonia Hungarica

もう一つ好きな演奏がホグウッド盤だ、ハイドンのエステルハージorch.と同じ規模の編成の古楽器で、弦,管バランス良く、まさにこんな響きだっただろう。
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you tubeJ.: Haydn - Hob I:39 - Symphony No. 39 in G minor (Hogwood)
第一楽章、各パートは聴きやすい。
第二楽章は疾風怒濤期の緩叙楽章として、少々物足りないが、ホグウッド盤ではしなやかに気品を帯び、心地よい。
メヌエットはト短調に戻り、トリオはhornが聴きどころ、
終楽章、内声弦のトレモロを伴い疾風のように始まる、展開部の開始[39]は変ロ長調で新たな主題に聴こえるが、
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第一主題の変形のようだ。
ドラティ盤は急がず重厚感をだす、ホグウッド盤は快速にしなやかなタッチで聴かせる。

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形だけのソファ  

気温の低い日が続き、先日降った雪も日陰では溶けず、夜はバリバリです、m
しかしこれだけ寒いからこそ、暖かい煮物など美味しいし、裸足でコタツに入ったときの極楽感は格別ですv 恥ずかしながら、うちのTVのある居間はこんな感じ、
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冬はコタツに入って、ソファは後ろの背もたれ兼物置き台と化しています^^; コタツは布団を外せばテーブルでオールシーズン使えるのでこのまま、冬以外も結局、床に座ってしまうので、ソファに座ることはめったにないです; すぐに寝転べる体勢が良いんですね、
こういう脚上げ台で少し高くすると、横向きに寝転ぶとき具合よいです、
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TV観るときはすっかりダメ人間に浸っている^^;
いや人間だけじゃなく、コタツを準備しだしたら、犬も大喜びみたい!
you tube:こたつ天国の幕開けです
you tube:こたつの中の猫
*そう言えば、また昭和の話で; 初期の電気ごたつは暖まるのに時間がかかり、足に熱線を照射する感じでした、赤外線こたつが登場してからホンワカと暖かく快適でしたが、今はファン式で温風を出す仕組みのようです。

でも一応クラシック音楽聴くときは、リスニング椅子にちゃんと座り、ひと仕事する?みたいな体勢です。
昨夜はフェシュテティーチSQのハイドン 弦楽四重奏曲全集から最後の完成作品、No.82ヘ長調Hob.III:82を聴いた。
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No.82は「雲が行くまで待とう」の副題があるらしい、
やはりハイドンのSQはほっこり、コタツに入った気分v フェシュテティーチSQの雑味感のない申し分ない演奏で最後の充実したSQが聴ける、
第一楽章の[20]からが第二主題だろうか、[21],[23]の7度の響きが好きなところ、これが展開部でも聴きどころとなる。
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第二楽章、メヌエットPrestoは実質スケルツォの雰囲気で活気がある、
第三楽章はポリフォニックな書法を入れた変奏で充実、
終楽章は総奏音を鳴らしたあと、軽快なテーマに入る、民族音楽的なリズムの魅力を下地に楽しい外殻と緻密な内部構造をもつ、
you tubeにはモザイクSQの録音が挙がっていたが、これも同様に好演。
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you tube:J. Haydn - Hob III:82 - String Quartet Op. 77 No. 2 in F major

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J.カイルベルト:ハイドン 交響曲No.101「時計」【再】  

自分がハイドンを聴き始めた頃、国内では音盤の数も少なく、やたらロマンティックな装いの演奏しかなかった、昔、"名盤ガイド"のたぐいの本に紹介されていた「時計」は、トーマス・ビーチャム指揮:ロイヤル・フィルハーモニーO、フリッツ・ライナー指揮:交響楽団あたりが筆頭に挙がっていた、今、両者ともtou tubeで聴けるが、
トーマス・ビーチャム(1879-1961)
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you tube:Haydn: Symphony No. 101 (The Clock), Beecham & RPO (1958)
フリッツ・ライナー(1988-1963)
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you tube:Haydn: Symphony No. 101 (The Clock), Reiner & HisSO (1963)
この時代なりに優れた演奏で、わるくはないが、物々しく脚色された序奏部、第二楽章、メヌエット・・自分にはどっちも同じに聴こえる、

しかし、録音は同じ頃と思われるが、次の世代でカラヤンと同年生まれのヨーゼフ・カイルベルト(1908-1968)の演奏はかなり違う、10年も世代が違えば芸術上の潮流、価値観も変わってくるようだ。
一昨日のK.リヒター、モーツァルトで挙げたLPのA面だが、これは初めて聴いたハイドン交響曲のLPでもあり、当時はよくわからずに聴いていた;
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ヨーゼフ・カイルベルト指揮、バンベルクSO
交響曲No.101ニ長調「時計」 TELEFUNKEN

第一楽章、序奏は引きずらず、さらりと清涼、主部は小刻みな両主題をキビキビと粒立て、聴かせどころを心得た演奏、
第二楽章、ファゴットが前に出て、振子のリズムを刻む、遅すぎないテンポでリズミカルに聴かせるのが良い、
メヌエットもスタッカート気味で歯切れ良く、聴き疲れしない、
終楽章は程よいテンポで構成をきちんと聴かせる。
全楽章、楷書的演奏で、ロマンティックな脚色がなく作品に対する真摯な姿勢を感じる。
この名演は残念ながらyou tubeにはなかった。
「時計」のベスト盤となると容易には選べないが、これはその1つに加わりそうだ。

次はカイルベルトのモーツァルト交響曲について書く予定、演奏姿勢は同じで好ましい。

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ハイドン「オックスフォード」のベスト盤【独断】  

交響曲No.92 ト長調「オックスフォード」はよく演奏されるだけに、聴くに当っては、いろいろ注文したいことが出てくる;m
第一楽章主部は属七でさりげなく入り、[25]の跳躍ががっちり力感を持つ、展開部のポリフォニックな充実と[115]からの転調は引き付けるが、[25]の跳躍を和音上昇に変えたのが、より引き付ける感じ、
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第二楽章では押しつけがましいカンタービレに嫌気がさす演奏もあるが、ここに挙げるのは、程良く節目が入り、すっきりしている。中間部のffでニ短調となるところ、鋭いのはよいが、あまり重い響きは聴きたくない。メヌエットもあまりずっしり来ないほうが良い、K.ベームなどはゴツゴツ感がちょっと聴き辛い、そこで深く考えず4枚を選んだ;

コリン・デイヴィス指揮、RCOの演奏を初めて聴いた時には、これ以外の音盤は聴きたいと思わなかった、それほど、C.デイヴィスは手堅く、余計な要素がなく、フィリップスのバランスの取れた録音で、整い切った1枚だった、
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コリン・デイヴィス指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウO

次にトーマス・ファイ盤、「これは"飛び道具"だ!?」と言えそうな快演で、T.ファイ、一番の出来ではないかと思うほど、
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トーマス・ファイ指揮、ハイデルベルク交響楽団
全楽章、覇気に満ちていて、急楽章は速いながらがっちり決め、timpの即興性が効果的、第二楽章は清々しさと鋭さで聴かせる。

サイモン・ラトルもまた新感覚で「オックスフォード」の味わいどころを緻密に聴かせる、快活で強弱表現がじつに巧妙、弱音を用い奥行きを付ける、timpは古楽器を使う。
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サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
第一楽章、[115]でぐっとpに落とし、じりじりとcresc.するのが効果的、第二楽章はラトルとしてはやや新鮮味に欠けるか?ほかは申し分ない。EMIの録音は明確で聴き易いが、会場(ベルリン,フィルハーモニー)の響きに面白みがないのが惜しい。

最後に古い方へ溯るが、A.ドラティ盤がなかなか良い、よく整いながら、弦のしなやかさも聴かせる、LPで聴いたがDECCAの録音は奥行きを感じる良いサウンドで、各パートもくっきり、
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アンタル・ドラティ指揮、フィルハーモニア・フンガリカ
第二楽章のカンタービレが程良い表現で心得た感じ、中間部ffも耳心地良くまとめる、メヌエットはゆっくりめだが丸みをもち上品、終楽章はちょうどよい快速で緻密に聴ける、
hornが低音楽器として使われることが多いが、[267]から、fagから受け継いだようなパートを吹く、ドラティ盤で初めて気付いた;
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you tube:Symphony No 92 G major 'Oxford', Antal Dorati P H

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ハイドン:trp協奏曲 ベスト盤【独断】  

トランペットが続きます;
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古典派時代の終り近くまで、ナチュラルtrpしかなかったが、低域でも自由な音階がとれる「キー・トランペット」なる楽器を当時のtrp奏者、アントン・ヴァイディンガーが発明した。trpといえば簡潔明快なのが持ち味だったが、常識破りのtrpの登場で当時は驚いたと思う、すんなりしたナチュラル管は音が透明だが、このtrpはいくらか音を犠牲にしており、やがてヴァルヴで管を切り替えるモダンtrpの原形が作られ、すぐに消えてしまった。
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キーtrpのためにハイドンやフンメルが協奏曲を書いたのはよく知られる、ハイドンにとってはこれが最後の管弦楽作品であり、trpのための名作が残されたのは幸運だった。
モダンtrpでようやく自由を得たと言えるが、キーtrpでも聴いてみる価値はある、数は少ないが、マーク・ベネット、フリーデマン・インマーなど古楽trp奏者が録音している、録音含めた出来栄えはM.ベネット盤が良いようだ。
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マーク・ベネット:キーtrp
トレヴァー・ピノック指揮、イングリッシュ・コンサート 1985年 ARCHIV

you tube:Haydn - Trumpet Concerto in E-flat major
このARCHIV盤は各パートが聴き易く、trpが休止する間のorch.の助奏、特にflや1st vnなどが入るところ、充実した味わいがある。
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第一楽章より

もう一つ参考動画で、キーtrpとfp伴奏による第二楽章
hay trp con trpfp
you tube:Joseph Haydn: Trumpet Concerto. 2nd Movement: Andante
orch.パートをfpで聴くのも、純粋な響きで良い。

次にモダンtrpによる名演、まずはM.アンドレ、
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モーリス・アンドレ:trp
ハンス・シュタットルマイア:指揮、ミュンヘン室内O 1966年 ARCHIV

これはアンドレの第一期完成盤とも言える録音、ARCHIVの飾りっ気のない自然なサウンドに充実感がある。
動画はヘリオドールのLPを再生したもの
you tube:Haydn Trumpet Concerto , Maurice Andre

最後はアンドレの弟子で師を凌ぐか?というほどの若手、1992年スペイン生れのルベン・シメオ、録音時は16歳だった、力の抜けた余裕の滑らかな美音はこの上ない、師アンドレを引き継いだ趣きもあるが新しさもある、独創性をもった活躍を期待したい、ケン・シエ指揮のorch.はピリオド・モードで、新時代の感覚で聴かせる。
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ルベン・シメオ:trp
ケン・シエ指揮、orch.アンサンブル金沢 2008年

動画はR.シメオが読響と共演した日本公演、
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tou tube:第一楽章 第二楽章 終楽章

以上、他にも聴くべき名盤は多々あるが、代表として強引(無責任)に絞った^^;
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ハイドン「驚愕」のベスト盤 (独断)  

○○さん個人の感想です・・的、無責任シリーズ^^;

演奏者-録音技術者-聴き手(自分)が1本に繋がってピンとくるのが名盤、今日はハイドンの交響曲No.94「驚愕」を強引に絞って5つほど、
あまりに観賞歴が長い曲で頭がマヒ状態、並みの演奏は聴き流してしまうが、良い演奏はちゃんと引き付けて飽きない。

コリン・デイヴィス指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウO.
1981年 PHILIPS
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じつに折り目正しく、活気良く、引き締まった演奏で早くから印象に残っていた1つの理想の演奏だ。パート・バランスが良くPHILIPSの名録音でもある、
you tube:交響曲No.94ト長調 「驚愕」 コリン・デイヴィス指揮 RCO

ブルーノ・ヴァイル指揮、カペラ・コロニエンシス
2008年 Ars
hay sym94 weil
第一楽章、序奏は短い弓使いでサラリと行くが、主部は速くない、古楽orch.のvn群はあくまでしなやか、総奏での管やtimpのリズムが押し出し、がっちりした構えに聴かせる、trpが透明感のある響きで、[164]から長くcresc.をかけるのが効果的で爽快、
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ややマイクの離れた録音で会場の奥行きを感じ、各パートもよく聴ける。

ロイ・グッドマン指揮、ハノーヴァー・バンド
Helios 1993年
hay sym94 goodman
これも古楽orch.だが、活気に溢れ肉迫してくる、ヴァイル盤よりもマイクは接近した音響で、強奏でのパンチが効く。

アンタル・ドラティ指揮、フィルハーモニア・フンガリカ
DECCA 1970年
hay sym94 a d
C.デイヴィス盤と並ぶ好演、こちらは弦のしなやかさ、おっとり上品なメヌエットが特徴。
you tube:Symphony No 94 G major'Surprise', A.Dorati PH

ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮、ウィーン交響楽団
DECCA(PHILIPS原盤)1961年
hay sym94 sawa
正統派サヴァリッシュの「驚愕」は少し意外だった、第一楽章主部は記憶する限り最もテンポが速い、しかし、しっかり決め、構築感も聴かせつつ、キビキビと巻き込んでいく感覚は他に聴けない魅力だ、第二楽章とメヌエットではウィーンのorch.らしい美音も聴かせる、終楽章はサヴァリッシュらしい決め方、録音も古い感じがなく鮮明、これもPHILIPSだ。
you tube:交響曲第94番「驚愕」W.サヴァリッシュ指揮 VSO
*動画ページには誤って"ウィーン・フィル"と記されている

ほか、全集のD.R.デイヴィス、J.L.コボス、G.セルなど良い「驚愕」を録音している。

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