Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.40  

ハイドンの交響曲No.40も全集ものでないとまず録音されないが、気に入っている曲。
orch.編成は大きめだが、ドラティはいつもどおり爽快な響きでわるくない(*you tubeの音質よりCDは滑らか)、逆に小編成では聴けない豊かな良さを感じる。
a d hay 40
アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA

you tube:Haydn Symphony No 40 F major, A.Dorati PH

交響曲No.40ヘ長調
作曲は1763年とのことで、まだ「疾風怒涛期」前の作風のようだ、バロック的書法も多い、
第一楽章 Allegro
快活で流麗な主題をもち、バスが対位法的に聴かせる部分も目立つ、
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この演奏はバスのラインが量感をもって聴けるのが良い、後半[52~88]が展開部だが、この時期の他の作品同様、充実して聴き応えがある。
第二楽章 ndante piu tosto-Allegretto
弦楽のみで完全な2声で書かれていて、対位法的に重なる、主題もスタカートが付いた、淡々としたもの、
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ハイドンは何故こういう楽章にしたのか狙いはわからないが、この演奏ではcemb.がリアライゼーションで飾り、効果的だ。
メヌエット、トリオ
前期古典派的な趣きの主題で、ドラティは一際ゆったり、雅びな味わいにする、着飾った人々が優雅に踊る雰囲気、続く急楽章との対比も成す。
終楽章 Allegro
始まりのvn2が奏でるテーマを聴けば、フーガ楽章だと直感する、
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バス部を伴わずvn2が裸で始まればヘンデル風になりそうだ、この楽章の充実がこの作品の価値を高めている、ドラティは適切なテンポで明快、申し分ない。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.101「時計」  

ハイドン交響曲全集では、やはりドラティ盤が一番完成度が高く、どの曲も集中力を感じる、
同時期に出た、O.ヨッフムとロンドン・フィルの「ロンドンセット」や、続くN.マリナー盤も名演だが、orch.の演奏ぶりはドラティ盤のPhilharmonia Hungaricaが最も好ましい。
今日はドラティ盤のNo.101「時計」について。
a d hay101
you tube:Symphony No 101 D major 'The Clock', Antal Dorati PH
アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA


交響曲No.101ニ長調「時計」
第一楽章 Adagio- Presto
序奏は食前の吟醸酒みたいにスーっと喉を通って行く感覚、美しく聴かせるために入念にリハーサルしたみたいな?秀演だ、主部はプレストらしいテンポで快活だが、弦楽には程良いしなやかさがある、主題はいずれも器楽的な素材で、展開部の対位法は歯車が噛み合うように緻密な聴き応えがある。
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強奏でも木管とのバランスが良い鮮やかなサウンド、特にflが効いている。
第二楽章 Andante
昔はF.ライナー盤が名演とされていたが過去のものだ、あの物々しさにはくたびれる;
ドラティは申し分なく心地よい、リズムはfagが目立ち、軽やかに開始、弱奏で透明な弦が続き、効果的なデュナーミクで引き付ける、ト短調のffの[34]からも期待どおり、爽快な響きで、[60]までクライマックスを聴かせる。
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[38]でv1とvn2が引き継いでいるが、スコアを見るまで気付かなかった、また、flソロが終始ほぼノンヴィブラートで美しく溶け合うのが心地よい。
メヌエット Allegretto
ドラティはじっくりしたテンポだが、例によって力みを抜いて歯切れよく、上品で飽きさせない、トリオの[81~96]は普通は反復記号になるところ、ランドン版は二度書かれ、
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[86~88]の和声が[102~104]では安定する、これも原譜に従ったものだろう。ここでもflのソロが魅了する。
終楽章 Vivace
落ち着いたテンポで内容をかっちり聴かせる、ドラティは強弱法の設定が上手く、ゴツくさい強奏を聴かせず、彫りの深さを出すのが良い。
全般に特異な要素はないがハイドンは絶妙な匙加減で曲が活きてくる。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.22「哲学者」  

朝夕は小寒いくらい、エアコンを止めてppまでよく聴けるようになった、m
9 12
昨日の夕方

さて、ドラティのハイドン交響曲全集は趣くままにランダムに聴いているが、No.22「哲学者」が意外に印象的だった、
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アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA

you tube:Symphony No 22 E♭major 'The Philosopher', A.Dorati PH

交響曲No.22変ホ長調「哲学者」
第一楽章 Adagio
ハイドンが「神と愚かな罪人との対話」と語ったという作品かもしれない?との推測もある、主題はバスの一貫したリズムに乗り、明確なhornに続き、2本のコールアングレがユニゾンで独特の響きを放つが、この演奏はオン・マイク的に詳細に録音されており、一際印象強く、少々驚いた、(you tubeの音声ではさほど感じないかもしれない)
またvn群は弱音器を付けるが、倍音を押えた音でもあり、弱音ながら和声は鮮やかになる、後半は弦のみで始まり、[25]以後、vn1とvn2が2度-3度の響きを度々聴かせ、神秘的になる、
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ドラティは清涼な響きと奥行きのある強弱法でその魅力を大切に聴かせる。
ハイドンの意図とは違うかもしれないが、生々しいコールアングレと夢想的な弦の対比が特にこの演奏では超現実というか、不思議な世界を鮮明に見ているような空想をしてしまう。
第二楽章 Presto
適度な快速で演奏、ここでもコールアングレが印象的に鳴りながら、快活な楽章となる、展開部も聴き応えがあリ、後半も反復される。
メヌエット、トリオ
すっきり簡潔な主題は心地よく飽きが来ない、トリオも同様の感覚、ドラティはまさにすっきりと聴かせる。
終楽章 Presto
小刻みな主題にhornとコールアングレを効果的に使っているが展開部は簡潔ですっきり終る。
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コールアングレ(イングリッシュホルン):モダン・タイプ

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.88(LP)  

88番はよく演奏されるが、各楽章均整がとれ、主題に華があるのが人気の要因だろうか。
今日はドラティのLP盤で残りとなる88番、「V字」という副題も懐かしいような;タスキを見ると「R.ランドンの権威ある校閲楽譜によるドラティの貴重な名演盤」と、どこか"通"向けのキャッチコピーだ^^m
a d hay88 lp
アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA


交響曲No.88ト長調
第一楽章 Adagio - Allegro
この楽章だけ、timpとtrpが用いられず、軽快な楽しさで統一されている、付点リズムの序奏からその雰囲気、主部はスタカート付きのauftaktで始まる2拍子(オレンジ線)で、
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楽譜を知らないと、4拍子(紫線)のように聴いてしまう;一度この聴き癖がついてしまうと、頭から離れない;;しかし[32]にくると、
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小節の頭にアクセントがあって、2拍子らしく聴こえる;
軽快ながら、ポリフォニックな書法で展開部は聴き応えがある、再現部の[180]からflが華を添えるのが心地よい、
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ドラティは適切なテンポで過不足なく、バランスのとれた演奏。
第二楽章 Largo
優美な主題による変奏、[41]から総奏のffとなるが、ドラティは程々の強さで爽快に響かせるのがひじょうに良い。変奏としても魅力的な楽章だ、
メヌエット Allegretto
いつも通り、力みのない上品なメヌエットで心地よい、timpの弱奏が余韻をもって聴こえる、
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こういう細やかな一味が良い、
トリオはドローンバスに乗った民謡風で趣きを変える。
終楽章 Allegro con spirito
この出だしはバス部のリズムでちゃんとauftaktに聴こえる^^
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ロンド風の主題は弱奏にfagを目立たせたバランス、テンポはまさに適切な快速で進む、[108]からの目まぐるしい対位法は圧巻、終結も華々しい傑作楽章、ここはドラティ、PHに任せておけば安心、というところだ。
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Symphony No 88 G major, Antal Dorati PH

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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R.グッドマン:ハイドン 交響曲No.82「熊」  

アーノンクールの「熊」を聴く予定だったが、ふらふらっとグッドマンのほうに目が行ってしまった、久しぶりで、どんなだったか憶えていなかったし;m
r goodman hay 82
ロイ・グッドマン指揮
ハノーヴァー・バンド
録音:1991年 hyperion


交響曲No.82ハ長調「熊」
第一楽章 Vivace assai
開始からtimpの活躍が目立つ、動機に基づき、バスパートやhornパートと重なったり、単独だったりする、
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グッドマンは快速に踏み込み、timpは雷鳴のように押し出す、弦のみの弱奏は涼やかでこの力感の差は他に例がないほどだ、第二主題のflとvnの溶け合いが心地よい、
第二楽章 Allegretto
変奏形式だが、ロンドのように始めのテーマが(少し変化を入れて)戻ってくる、この楽章は楽譜どおり、端正に演奏される、
メヌエット、トリオ
第一楽章と同じ活気が戻り、timpが際立つ、その合間に弱奏されるob、fag、さらに通奏低音のCembがスタカートで一際細やかに聴こえる、
終楽章 Vivace
快速なテンポを取るが、楽譜の細かな指示が明確に音となって耳に入ってくる、[90]からの強弱指示などが緻密に再現されている、
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しかし展開部の最後の部分、[176~]はffに強調している、
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[172]と[174]に同じパターンがあり、3つ目になるし、これは良い手だ。
終結前に展開部が短く再現されるが、[264]からtimpの連打がffで入る、
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指示どおりでもあるが、ここも強調している、
あらためて、欲求不満を満たしてくれるような快演だ^^

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.82「熊」  

ハイドンの交響曲全集で、単独盤でも欲しいような演奏は、A.フィッシャー盤やD.R.デイヴィス盤の中にもいくつかあったが、ドラティ盤はその密度が高い、
今日はパリセットからNo.82「熊」、
過去に聴いた中では、モダンorch.に絞ると、コリン・ディヴィス(RCO)盤がひじょうに良かったが、ドラティ盤の整った心地よい演奏は同格か、上を行くくらいかも。
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アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA

you tube:Symphony No 82 C major'The Bear' Antal Dorati PH

交響曲No.82 ハ長調「熊」
第一楽章 Vivace assai
ドラティは快速なテンポだがランドン版のffの始まりはさほど強奏ではない、これが力み過ぎず心地よい印象を与える、[5~7]でpとなり、[8]のfからぐっと力感が入ってくる、ドラティは強弱の設定が細かく効果的で、のちのS.ラトルの演奏を思わせる。
ポリフォニックな書法が多いが、[25]からバスが動機、vaがリズム、vn1,2がシンコペーションの和声、といった重なりが心地よい、hornの響きが浮き立ち効果的だ、
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緻密に書かれた展開部と変化に富んだ再現部も引き締まり上々、
第二楽章 Allegretto
へ長調で始まる、小ざっぱりとした主題による変奏、
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なかなか充実感がある、ヘ短調となる変奏が挟まり、始めの主題に少し味な変化をつけて戻る、[175]から終結までの締めくくりが良い。
メヌエット、トリオ
これもパリセット共通のフランス好みっぽい主題、obやhornの響きが効き、timpが引き締め、気品を帯びた演奏
終楽章 Vivace
ハイドンの傑作終楽章の1つ、ドラティは程良く快速、pの部分をぐっと引き、立体感をだす、そんな中、hornの響きが効いている、
展開部は[140]からが壮大な対位法で素晴らしいところ、
期待どおり、ドラティは申し分なく決めるv

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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アーノンクール:ハイドン 交響曲No.104「ロンドン」  

アーノンクールの104番って、ちょっと記憶してなかったので聴き直してみた、m
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ニコラウス・アーノンクール指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウO.


交響曲No.104ニ長調「ロンドン」
第一楽章 Adagio - Allegro
序奏は重厚な印象だが、アーノンクールは1拍、又は2拍ずつにdim.をかけ、
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弦の推移イメージは下図のようだ、
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これにより、vn2からvn1への受け渡しも滑らかに繋がる、
弓を一杯に使わない古楽奏法の反映か、重く引きずらない響きが良い、
主部はわりとゆったりした歩調、"爽と剛"の使い分けがあるが全体に堅牢な味わいだ、
(*C.ホグウッドの軽やかさとはだいぶ異なる)
第一主題がfとなる[32]から、ランドン版楽譜のレガート指示を取り払い、鋭くしている、
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アーノンクールの演奏では自然だろう、
以上から、展開部以降も期待どおり、彫りの深い演奏となる、
第二楽章 Andante
あまり遅くせず、さらりと始まる、ト短調となる中間部で[42]から、ひじょうにエネルギッシュな踏み込みとなる、
この楽章はこちらのブログを参照:ハイドン探求 三次科学技術教育協会
メヌエット Allegro、トリオ
まさにAllegroのテンポで鋭く畳みかける、それが自然でこのメヌエットにふさわしいと感じる、[20]からvn1,2の活力が効き、
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vaとvcがヘミオラの効果を重ねる、トリオはテンポを緩め涼風のように穏やか、
終楽章 spiritoso
程良い快速、他の楽章と同様、骨組み感はがっちり、
pの爽、fの剛で聴き手を引き込んでいく。

n h hay 104 you tube
you tube:Haydn, Symphony nr.104, Concertgebouworkest, Harnoncourt

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.31「ホルン信号」  

ドラティ指揮のフィルハーモニア・フンガリカはいつも述べているように、ハイドンに相応しいサウンドで聴かせる、今日取り上げる「ホルン信号」で各パート奏者のソロが聴けるが、弦も木管も過剰にvibratoを行わず、透明感が出ているように思われる、
'70年代にはN.マリナーもハイドンの魅力を伝える演奏を聴かせた、アカデミーCO.は非常に上手いが、音作りは、やや前時代的な感がある、
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アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA

you tube:Symphony No 31 D major 'Hornsignal' Antal Dorati PH

交響曲 No.31ニ長調「ホルン信号」
第一楽章 Allegro
幾分落ち着いたテンポだが、その分、hornを朗々と聴かせる、4本のhornの響きはさすがにorch.音の大半を占めるが、そのバランスで録音されている、ドラティはhornの味わい十分に爽快で過不足なく聴かせる、
第二楽章 Adagio
この楽章はト長調になる、vnのソロで始まるが高域の弱奏で、次に出るhornとの対比が大きいがくっきり響く、vcのソロも同様、現実的な音量差が奥行きに感じる、
後半に入り、[41]からvnソロが始まり、[44]から[51]までvcソロが重なって行く、
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ここも美しい聴きどころだ、
メヌエット、トリオ
弱音基調で気品ある演奏、始まりからhornを短く切った演奏が緩やかな中に明確で印象的、
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*hornは移調記譜でハ長調になっているが、実音はニ長調
またトリオの中で、horn1のソロに対し、[52~56]だけflが控え目に重なるところ、洒落た味わいを作っている、
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終楽章 Moderato molto
全パートが順々にソロを聴かせる楽章、各奏者はここでも大味にならず、細やかな聴き応えで締めくくる。

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アーノンクール:ハイドン 交響曲No.103「太鼓連打」  

アーノンクールのロンドンセットでは特に第一期の6曲に他にはない魅力を感じたが、第二期の曲もあらためて聴いてみた、まず「太鼓連打」から、m
n h hay
ニコラウス・アーノンクール指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウO.


交響曲No.103変ホ長調「太鼓連打」
第一楽章 Adagio - Allegro con spirito
序奏はtimpのソロをfで開始、続く弦の弱奏の中にもエネルギーを感じさせ、引き付ける、主部に入ると、ガチっとした骨組みに細やかな表現が寄り添い、コンセルトヘボウの会場に豪快に響く様子が録音されている、各パートが分離よく聴けるほどではないが、大編成的なダイナミズムとキレの良さで魅了する、
第二楽章 Andante piu tosto Allegretto
爽快な弦で始まり、リズミカルな要素も聴かせる、vnソロの後の短調は期待どおり、キビキビと切れ味よい、
メヌエット 
ここもリズムの鋭さとレガートな要素の対比で見事に引き付ける、トリオはテンポを緩め、クラリネットが味わえる。
終楽章 Allegro con spirito
程良く快速だが、骨組み感はしっかり、主題はポリフォニックに扱われる部分が多い、
ただ、[91]から総奏の中でvn2、vn1とflが交互に奏でるパッセージがドラティ盤ほど浮んでこないのが惜しいところ、
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[107]から弦が奏でる和声とリズムは、始めにスタッカート記号があるが、アーノンクールならではのレガート奏法を聴かせる。
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レガート奏法のイメージ
全般にはやはり"剛と爽"の対比が引き付け、弱奏の中にも集中力のエネルギー感が潜む。

n h you tube
you tube:Haydn, Symphony 103 E-flat major 'Drum Roll' N.Harnoncourt

ご覧いただき、ありがとうございました。

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.53「帝国」  

ドラティの録音では(どうなんだろう)timpの音が好ましく、モダン楽器的な響きではないような気もする?
今日も取って置きの1曲、No.53「帝国」について、
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アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA

you tube:Symphony No 53 D major 'L'Imperiale', A.Dorati P H

交響曲No.53ニ長調「帝国」
第一楽章、短くも堂々とした序奏が置かれ、主部Vivaceはvn2の持続音に乗って、主和音を動く動機が穏やかに始まる、
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この動機は主要に使われていく、ドラティは十分レガートにこの穏やかさを表現、[29]のfから活気づいていく、
[41]からvn2はvn1に並行しながら小気味よい切れ味を入れる、ここでのバス部はfag.を目立たせ明快に聴かせている、
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[76]から第二主題が出るが、[83]のfから第一主題の性格に変わり、提示部の締めくくりへと繋がっていく。
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展開部は[118]から[187]までと思われるが、長く劇的に構成されている、[141]のfから白熱、[167]のpからは瞑想的、
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第二楽章、andanteは歌謡風の主題と変奏になっていて、変奏の性質がピアノ曲風にも思える、編曲すれば親しまれるかも。ドラティはやや速めに小ざっぱりした感覚、
メヌエット、簡潔でいつもながら心地よい主題、ドラティは落ち着いたテンポで、力まず気品を帯びているのが一味違う、
終楽章にドラティはBヴァージョンのprestoを演奏している(Aヴァージョンは別盤、CD33に収録)、まさしくprestoでキレキレ、PHがぴしっと決め、急速感と強弱の起伏で白熱させる。
奏者の上手さが出張らず、orch.サウンドが心地よい、

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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