Micha: Classic音楽とLuteの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

スウィトナー:Mozart Sym No.36 "Linz"  

新しい演奏をいろいろ聴いたあとでも、O.スウィトナーの演奏は心地よいorchバランスだからか、すんなりと耳に入る、一方で良い意味で古き時代も思わせる、今は聴けない魅力も持つ、
SKDを指揮したモーツァルトSym「リンツ」をLPで聴いた、
sui mo s 36
交響曲No.36ハ長調K.425「リンツ」
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
セラフィム(D.シャルプラッテン原盤)

第1楽章、序奏の開始音から、低域に重心のある響きが心地よい、主部はやや速めだろう、[42]からのva、vcが歯切れ良く、しっかり前に出て、vnはくっきりスタッカート、
sc01 39
過剰な物量感なく見渡しのよいサウンドで、このあたり先日のカラヤンとは対照的だ、
第2楽章、しなやかな演奏だが、やはり弦の涼しげな響きで、嫌気がこない程度に歌わせる、
メヌエットはじつにゆったり、大らかでここが特筆したい演奏、
sc03 01
スタッカートとtimpの打音に何とも言えぬ気品が伴い、ほかに例がないスウィトナーの魅力。
終楽章、プレストは快速に演奏、キビキビと進めていくが、それでも力の抜けた爽快サウンドでまとめる、終結にかけて熱気をあげて終わる。
高校生時分に買ったLPで大昔だが^^;いまだに飽きることはない。
「リンツ」はN響との唯一のセッション録音(DENON)でも残されているが、これは過去のSKDとの録音が魅力だ。
sui denon
you tubeはなかったので割愛、

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: モーツァルト

tb: 0   cm: 0

R.ヤーコプス:Mozart Sym No.41 "Jupiter"  

クラシックを聴くようになって、演奏も時代とともに変わってきた、'60年代~'70年代は伝統的なクラシックお決まりの作法があり、いつの時代の曲であろうと性質は同じに聴こえた、'80年代始め頃から、古楽演奏家の活躍が目立ちはじめ、熱心な研究家達でもあった。 
好きな曲は大きく変わらないが、演奏は新しいものに惹かれる、
今日はR.ヤーコプスのモーツァルト「ジュピター」、
r j moz s 41
モーツァルト交響曲No.41ハ長調 K.551「ジュピター」
ルネ・ヤーコプス指揮、フライブルク・バロックO
2006年 harmonia mundi

第1楽章、快速で歯切れ良く始める、例によって強弱の巧みな操作によってダイナミズムの効果を上げている、モダンorchに対し音量幅の少なさの解決とともに、木管パートの細やかな表情を聴くことができる、総奏の中でも1本入ったflトラヴェルソが明瞭で彩り豊かに感じる、trpは輝かしい、第2主題に入るとテンポを緩め徐々に快速に戻す、
第2楽章、弱音器の弦ですっきりと始まり、緩叙楽章でも程よく緊張感を張り巡らす、現在はモダンorchでも行われるが、弦はノンヴィブラートにすることによって音が純粋になり、和音が鮮やかになる、[61]でたった1つ、vn1が f になっているのを印象的に聴かせる、
sc01 57
[67]の f からhornを鋭く奏でるのも初めて聴く効果。
sc02 66
メヌエットは3拍子が速めの1拍に収まる、K.ベームなどと比べると倍以上の速さかも?この速さでも典雅な雰囲気はあって自然である、トリオ[68]からの鋭さはこのテンポで効いてくる。
sc03 66
終楽章、ここは落ち着いたテンポで緻密に聴かせる、スコアを見ずとも、精緻に組み込まれた各パートが洩れなく聴こえてくる、清涼な流れと力感の対比が続く、[115]で p に下げ、徐々にcresc.するのが特に効果的、
sc04 115

これはyou tubeに挙がっていた、
r j moz s 41 you
you tube:Mozart / Symphony No. 41 in C major, K. 551 "Jupiter" (Jacobs)

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: モーツァルト

tb: 0   cm: 0

カラヤン:Mozart Sym No.36 "Linz"('71)  

21世紀には古典派に相応しい演奏というのが定着したようで、先日のA.フィッシャーもその優れた一人だと思う。もちろん過去にも作品の美質を捉えた良い演奏はあったが、今はこういう演奏、まずないだろう、というのも多々ある;
ふと取り出したのが、カラヤンとBPOが1971年、EMIに録音したモーツァルトSym集で、No.35 36 38 39 40 41の二枚組、そこからNo.36「リンツ」を聴いた。 
kara moz s 36
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1971年 EMI

D.グラモフォンの中域が太く音が塊ぎみのバランスより、EMI盤のほうが爽快で聴きやすい、が、BPOの大編成な響きは同じだ、
第1楽章、序奏から弦楽のたっぷり厚い響き、主部はやや快速、レガートタッチが貫かれ、音の泉が湧き出す、[43]などスタッカートな性格であろうところも力感を付けながらしなやかに繋いでいる、
sc01 39
雄大に聴こえる良さもあるが、きりっとしたアインザッツは聴かれない。f に入ったところはボリューム感たっぷり。
第2楽章はPoco adagioとして普通くらいか、trpやtimpは控えめでカンタービレな穏やかさでまとめ、レガートな弦楽が主体、flやclがないので元々木管の響きは地味だが、管楽器はやや引っ込みがちだ。
メヌエット、これまたかなりゆっくりな演奏でスタッカートに聴かせる部分はない、大編成ながら、きめの整ったBPOの弦楽は味わいどころと思うが、これはこれで他では聴けない魅力かもしれない。
終楽章、presto、わりと快速、全楽章でここが一番魅力か、内声弦の[46]からのトレモロがぐっと押し出し、パワフルな活気がある、
sc04 41
終結部でぐっとテンションを上げて終わるのも痛快。

「リンツ」はyou tubeになかったので、参考に「ハフナー」を挙げる、演奏の傾向は同じく、速めでレガート、厚い響き、といったところ。
karajan moz 36 you
you tube:Symphony No. 35 - Wolfgang Amadeus Mozart, Herbert von Karajan

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: モーツァルト

tb: 0   cm: 0

A.フィッシャー:Mozart sym No.36 "Linz"  

演奏者と聴き手個人のウマが合う、っていうのはよくあるようで、聴けばまず期待どおりの演奏なのが推察できる。 
アダム・フィッシャーはハイドンの交響曲全集録音を1987年から2001年(38歳~52歳)にかけて成し遂げ、その間にも演奏には進歩があった、
20120914190831366_20180630201046139.jpga f hay sym all
その意味でこの全集は興味深いが、もっと期待するのはその後の録音だ。再録音のハイドンは買い損ねたが、またそのうち出るだろう; PS.1枚出品されていたv

フィッシャーのモーツァルトも大いに期待して取り寄せた、まずはデンマーク国立室内Oを指揮した、No.36「リンツ」から、
(*モーツァルトが4日間で書いたと伝わる、もしそうなら、リンツに到着してから演奏までの日数からして、1日でパート譜作りと演奏リハーサルをやったことになる、対位法など込み入った書法は少ないので、速筆的な曲かもしれないが?)
a f moz s 36
モーツァルト交響曲No.36ハ長調「リンツ」K.425
アダム・フィッシャー指揮、デンマーク国立室内O
2012年 DACAPO

一応SACDだがうちのCDデッキは対応していない;それに関係なく鮮明な好録音だ、
第1楽章、助奏から切れ味があり、ピリオド奏法が響く、主部はやや快速、全音符のゆったりした主題に始まり、[30]からのfに瞬発力があり威勢が良い、
2018063009444288d_2018070110250229f.jpg
しかし強弱法の設定は細かく、上品にまとめる、
展開部は[123~158]と短く複雑な書法はない、再現部も型どおりで後半の反復記号はない。
第2楽章、poco adagioも速めで節目を付けながらの演奏に爽快さがある、モーツァルトでは異例の緩叙楽章でのtrp、timpの使用があるが、そこではしっかり f の強奏を響かせる、展開部で効果的なcrsc.の表現がありシンフォニック、それでいて優美な雰囲気も十分。
メヌエットはあまり急がず、テーマはアウフタクトに溜めをつけ、しなやかに初め、[4]からくっきりしたスタッカートで締める、
sc03 01
しなやかさと切れ味の対比で優雅に聴かせる。
終楽章、わりと速めで軽快な始まりだが、f にぎっしりエネルギーを込める、弦楽の涼やかな弱奏に、timpを伴う瞬発力を持った響きが効いて、デンマーク国立室内Oの合奏は美しく決める、全楽章で最も聴き応えがある。

フィッシャーの「リンツ」の動画はなかったが「フィガロの結婚」序曲を挙げる、
f のところ、"拳法"みたいな指揮振りに驚くが・・楽しい^^
a f moz you 02
you tube:Mozart - Ouverture til Figaros bryllup - DRUO - Adam Fischer
   *  *  *  *  *  *

今朝も燕の声がして、思わず見に出てしまった、これは6月23日の写真、DSCF0491.jpg
尾羽の右が短い、昨日と同じ燕かも?

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: モーツァルト

tb: 0   cm: 0

R.ヤーコプス:Mozart Sym No.39  

昨日あたりから、急に湿気の高さにまいっている;; 
九州、山陰にかけて強い雨雲、前線の南に入った嫌な天気だ;
kisyocho_201806290919475be.jpg
気象庁
今朝も燕を撮った、尾羽が片方短いので昨日の燕かな?
6 29 01 b
6 29 02 b
     *  *  *  *  *  *

さて、モーツァルトの交響曲で、個人的には一番好きなNo.39をR.ヤーコプス指揮、フライグルク・バロックOで聴いた。
freib_ork.jpg
この録音も隅々までくっきり見渡せるように鮮明、モーツァルト時代の演奏が目の前にあるかのように思える。
r j moz s 39
モーツァルト 交響曲No.39 変ホ長調 K.543
ルネ・ヤーコプス指揮、フライブルク・バロックO
2008年 harmonia mundi

第1楽章、助奏は付点リズムを強調し活気がある、主部は快速、歌う主題滑らかに始まり、[83]からのように弱奏に押さえたうえでcresc.を行うなど、効果的な強弱法を随所で緻密に設定して引き付ける、
sc01_20180629085211762.jpg
木管や弱奏で打つtimpも合奏に埋もれず明確に分離して聴こえ、常に見渡しよい響きが心地よい。展開部はそう長くないが、再現部に充実感がある、強弱対比を上手く用い切れ味良く魅力を引き出す。
第2楽章、変イ長調で弦楽のしんなり涼やかな響き、ppくらいまで弱奏を使い奥行きをつける、[28]でヘ短調にかわり[30]から2本のhornを鋭く鳴らすのが劇的で魅力、
sc02_20180629085212d2f.jpg
メヌエット、速いテンポをとるがスケルツォの雰囲気ではない優雅さがある、木管の刻むリズムが前に出て心地よい、clが中心のトリオはゆっくりならレントラー風になるが、ここは快速のままで行く。
終楽章、あまり快速にせず、がっちり踏みしめるような力感をつける、この楽章はそれが魅力、強弱法の効果も十分。
r j moz s 39 you
you tube:JACOBS\FREIBURG plays MOZART: Sinfonie Nr 39

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: モーツァルト

tb: 0   cm: 0

R.ヤーコプス:Mozart Sym 「プラハ」  

たまにはモーツァルトの新盤も加えようと、ルネ・ヤーコプス指揮、フライブルク・バロックOの盤を取り寄せた、SymのNo.38&41、No.39&40、ついでにハイドンのNo.91&92も^^
随時書いていきたい。 
2枚組の厚さのケースに、Harmonia mundiの分厚い2012年のカタログが入っていた;
r jaco moz sym38catalogue.jpg
ルネ・ヤーコプス指揮
フライブルク・バロックO 2006年


当盤より今日はMozart Sym No.38「プラハ」、
まず、第1楽章、序奏[17]からさっそく出てくる前打音だが、
sc01 14
これの演奏は、様々な例がある、
①事実上、この譜でいう32分音符を2つ並べる
②"前打"らしく小さく短く入れる(拍の頭から)
従来は①が当り前のように行われたが、②の演奏例も少なくない、バロックと古典派でも演奏習慣に違いがあるが、
ここで、どれが正しいかはさておき、ヤーコプスは楽譜どおりに②の奏法を全箇所で行っている、個人的にはこれが自然で好ましく思える。
古楽器orchによる演奏もじつに数が増えて珍しくはないが、ヤーコプスの演奏は既存の演奏例を消し去り、あらたに楽譜に問い直したような新鮮なもの、変にいじくるのではなく、音楽のツボを引き出している。
古楽器を用いればおのずと答えが導かれる部分もあるが、作曲当時の楽器で最善の聴き応えある演奏への探求は続いているようだ、これがモダンorchにも影響していく。
フライブルク・バロックOは誰が言ったか?古楽器のBPOと言えるほど上手いとか^^ヤーコプスの理想を見事に具現化しているようだ。
弦は厚くないがくっきり音のラインとして響く、管とtimpの絶妙な効果、似たような編成でもSymphonyとDivertimentoは違うと実感させる。ヤーコプスは強弱の操作をこれまで以上に巧みに行い、ダイナミズムへの効果を一層高める、
第2楽章も新鮮な楽しみに引き込まれる、
終楽章、かなり速いテンポだが、これも視点を引いて、曲全体を一気に見渡すような効果を感じる、もちろんフライブルク・バロックOの切れ味抜群の演奏にも魅了される。
you tubeにこの演奏があった、
R Jaco Moz sym38 you
you tube:Mozart: Symphony No. 38 in D Major, K. 504 - "Prague"

freibur ba o
フライブルク・バロックO
   *  *  *  *  *  *

PS.燕、一週間の成長ぶり
6 11
6月11日
6 18 d
6月18日

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: モーツァルト

tb: 0   cm: 0

スウィトナー:Mozart Sym「プラハ」ほか  

まずは燕の観察、昨夜の様子、雛は親鳥の下にもぐり背を向けて寝ていた、だいぶ羽も出来上がってきたのがわかる。 
tubame 6 15 n
昼間、眼がぱっちり開いて、2m程の近くから撮っているが、まったく気にしない様子^^
6 16 d s
    *  *  *  *  *  *

さて、いつもランダムに盤を選んでいるが、たまにはラックの端から、その日の気分で聴きたいと思ったのを抜き出すのもいい、
たしか高校生くらい?の頃から持っていたLPで、スウィトナー指揮、SKDのモーツァルト交響曲、31、35、36、38番の2枚組で、EMI系の兼価レーベル、セラフィムから出ていたが原盤はD.シャルプラッテンのはず、たぶん'60年代後半の録音と思われるが、当時から好録音だった、低域が豊かなウォームサウンドで拡がりがある。
38番「プラハ」と31番「パリ」の入った1枚を聴いた。
sui moz s 31 38
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ドレスデン


Sym No.38「プラハ」
第1楽章、序奏から粘らずすっきりと演奏、主部は快速で緻密に合奏を決めながら、力を抜いた感覚でサラサラと進める、木管がゆとりをもって響いてくるバランス、"西"で活躍していたカラヤンとは速めのテンポは共通だが音作りはまったく違う、弦が奏で、木管が引き継ぐところなど対等な掛合いで心地よい、弦楽が小気味よい掛合いをする中、[81]からob、flが和声を乗せていく様、好きなところだが、
sc01b_20180616084538bea.jpg
sc01c_20180616084537a1e.jpg
ここを豊かに堪能できる。
第2楽章は遅すぎずスッキリとした演奏で、第1楽章もそうだが、節目をつけて引き締めた感覚がある。
終楽章、速すぎないテンポで端正、開始の弦楽はぐっと弱奏で、[3]からの木管のリズムと和声をくっきり押し出す、
sc04_201806160845352e9.jpg
この美的バランスだけで引き付けられる。
moz sym38 you
you tube:Mozart - Symphony No. 38 in D, K. 504 [complete] (Prague)
*you tubeに演奏者の表示はないが、当盤と同じ音源、

Sym No.31「パリ」
「プラハ」で書いたと同様の演奏スタイルで涼しげな響き、これ以上ないほど引き締める、第1楽章は快速で[40]からのように適切にスタッカートで決める。
sc s31
数ある「パリ」の演奏で最も気に入っている。
moz sym31 you
you tube:Mozart,Symphony No 31 Paris, Suitner
*you tubeはLPの再生で、元々テンポの速い演奏だが、ターンテーブルの回転が少し速すぎるようだ。


もう一つ、覇気に満ちた演奏を挙げる、アダム・フィッシャー指揮の「パリ」、Fischer.jpg
you tube:Mozart - Symfoni nr. 31 (Paris) - DR UnderholdningsOrkestret - Adam Fischer さすがと言うか、

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: モーツァルト

tb: 0   cm: 2

ベザイデンホウト:Mozart 鍵盤音楽  

私は何事も「長くなる」のが好きじゃない、宴席も長くて1時間半が切り上げどきだと思うが、下手すると2時間超え;皆よくそんなに喋る事があるもんだと;誰とは言わないが、ご近所同士の立ち話や長電話、同じような内容を延々20分超え・・私なら2、3分で済む; 

ハイドンはあまり接続句を入れず、休符を挟んでパっと切り替える、そんな書き方が個人的に性に合うが、深淵な緩叙楽章など長く聴きたいと思う曲もある。
モーツァルトは流暢で話し上手というか、長くても退屈させない術がいくらでもあるようだ。(かったるい演奏では退屈な事も;)
先般「モーツァルトのバロック作品」ということで取り上げたK.ベザイデンホウトのシリーズ録音はモーツァルトの有名曲の間に、めったに演奏されない小品など"落ち穂拾い"的に収録しているのが面白い、
bez moz 01
クリスティアン・ベザイデンホウト:fp

バロック風のK.399のほかに、トリオのないメヌエットK.355やジーグK.574も入っている、これら2曲揃えば組曲完成と言いたいところ・・どうも様相が違う、楽譜ではポリフォニックでバロック風かと思えても、書かれたのはK.399より7年後、晩年近い頃で、モーツァルトの作風として消化されているようだ。ジーグのほうはyou tubeにあった、
moz gigue
Gigue K.574
moz k574
you tube:Mozart Gigue in G major, KV574 | Kristian Bezuidenhout

このアルバムにはピアノを始めた人が最初に弾くであろうモーツァルト作品、ソナタ K.545が入っている、易しく書かれたこともあり、書法的充実は乏しいが、それでも楽しませるのがモーツァルト、さらにベザイデンホウトは心地よいアゴーギグと古典派趣味の装飾をセンスよく加え、リピートが楽しい、こうした装飾のヒントは具体的に音符にされた楽句の中にたくさんあると思う。
moz k545
tou tube:Mozart Piano Sonata No.16 in C major, KV545 "Sonata facile" | Kristian Bezuidenhout

もう1曲、モーツァルトの変奏曲で特に好きな「デュポールのメヌエット」の主題による変奏曲K.573が入っていた、
moz k573
K.573
moz 003
you tebe:Mozart - 9 Variations in D major, KV573 | Kristian Bezuidenhout
当時のフォルテピアノの音の特性は立ち上がりは明確、余韻は短め、鍵盤上をコロコロ転がる書き方はそんな楽器にぴったり、ダイナミックな変奏もあり、聴きどころ。
変奏曲というと在り来たりで退屈な曲もあるが、モーツァルトはじつに言葉巧み、9つもの変奏が新鮮でよく湧いてくるもんだと思う、こういう繰り返し、長話ならわるくない。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: モーツァルト

tb: 0   cm: 0

バロックなモーツァルト:K.427   

レクイエムと並ぶ傑作として有名なミサ曲 ハ短調 K.427は先日のK.399と同様、モーツァルトがバロック体験した直後くらいに書いた曲と思われ、ヘンデルやバッハのエッセンスが沸き立つような楽章を持つ。 
ただこのK.427も全曲は完成できずに終わっていて、1783年に"初演"されたときは出来上がっている楽章(kyrie、Gloria、Sanctus、Benedictus)に、過去のミサ曲から欠落曲を転用して演奏したとみられる。またK.427はイタリア語の歌詞をつけて、カンタータ 「悔悟するダヴィデ」 K.469という曲に転用されていて、完成されないわりに使われている;
今回聴いたのはガーディナー盤、
j e g mo mass
ミサ曲 ハ短調 K.427
シルヴィア・マクネアー(S)、ダイアナ・モンタギュー(S)
モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮


1曲目の kyrieは深く威厳を持つように素晴らしい、
2曲目、 Gloria Gloria in excelsis Deoもフーガで書かれたラッパと太鼓華々しい合唱と管弦楽、ヘンデルが思い浮かぶ、
sc01_201804181112022c3.jpg
you tube: Gloria Gloria in excelsis Deo
一方、3曲目、Gloria Laudamus teになると完全にモーツァルトらしくなる、ホモフォニックでオペラのアリア同様、ソプラノ歌手による技巧的なコロラトゥーラの聴かせどころとなる、
sc02_2018041811120397c.jpg
you tube:Gloria Laudamus te
5曲目の Gloria Domine は再びバロック風、声楽とorch.の上声、通奏低音、それぞれが独立した動きでポリフォニック。
sc03_20180418130254817.jpg
you tube:Gloria Domine
10曲目、Credo Credo in unum Deumも興味深い、この楽章は未完で合唱とバスのパートのみ書かれていて、あとは補筆された版で演奏されるが、骨格は出来ていたとみてよいだろう、timpがチューニングされるGとCの音で主題が導かれる、これまたヘンデルの何かの曲から引っ張ってきたようだ。
sc06_20180418131147709.jpg
you tube:Credo Credo in unum Deum
11曲目、Credo Et incarnatus estはモーツァルトらしく、ソプラノよるコロラトゥーラをじっくり聴かせる。
you tube:Credo Et incarnatus est
全曲バロック風に統一しないところが面白い。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: モーツァルト

tb: 0   cm: 0

モーツァルトのバロック作品  

モーツァルトは支援者であったヴァン・スヴィーテン男爵からバロック期の楽譜を提供され、バッハやヘンデルの作品にすっかりのめり込んだらしい、これらはモーツァルトの宗教作品にも活かされているし、以前記事を書いたフーガ作品の元にもなっているだろう。 
古典派のフーガ
単にバロック作品の習得、再現ではなくモーツァルトならではの変化技も投げかけてくるようで芸術的な冴えを感じるのは流石と言おうか。
今日は興味深いところで、モーツァルトが書いた鍵盤曲、K399について。
これはヘンデルの手法で書いたとされるが、バッハ風、もありそうだ。
主要作品ではない?とみなされているせいか、録音は少ないようで、クリスティアン・ベザイデンホウトのfpによる演奏を聴いた。
moz suite
クリスティアン・ベザイデンホウト:fp
ハルモニア・ムンディ

1曲目はハ長調、フランス風序曲で、付点リズムのグラーヴェにフーガのアレグロが続く、
moz01.jpg
グラーヴェからアレグロへ入るところ
2曲目はアルマンド、ハ短調で優美なテーマは優れたバロック作品を思わせる、
moz02.jpg
3曲目はクーラント、変ホ長調
moz03.jpg
4曲目、ト短調サラバンドは書きかけで終わっている、
moz04.jpg
バロック組曲は同じ調で統一されるので、調の違うこれらは単独曲とみるべきだろう。
後期バロックの様式を見事に再現しながら・・ちょっぴりモーツァルト自身もちらつくような仕上がりで面白い。このように未完に終わっている曲が他にもあり、モーツァルトにとっては試作的な楽しみだったかもしれない?

C.ベザイデンホウトのfpによる動画が挙がっていた
mos suite02
you tube:Mozart - Suite in C major, KV399 | Kristian Bezuidenhout

過去の作品を研究するというのは優れた作曲家は皆やっているようだ、ハイドン、ベートーヴェンはフーガの手法を巧みに用いている、ブラームスも師のシューマンが所蔵する大量の楽譜から古くは教会音楽、バロック、古典派~と過去の作品を熱心に書き写し、それまでの音楽史を集大成するような作曲法を築いている、その典型が交響曲No.4だろう。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: モーツァルト

tb: 0   cm: 4

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック