Micha: Classic音楽とLuteの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

「田園」のピッコロ  

また、細かいところシリーズで、今日はベートーヴェンの「田園」、 
この曲は第1~第3楽章までtimpは使われず、第4楽章の「嵐」で初めて使われる、ベ-トーヴェンも明らかに前楽章との音響の対比を狙っていたと思われるが、それを現代のorch.で目いっぱい表現しているのがカラヤン指揮、BPOの演奏、厚い量感があり、瞬足なスーパーカー的なorch.だ^^一番好きなのは60年代、ベルリン、イエス・キリスト教会でのDG録音。
LP盤に針を下ろすと第1楽章はいつものボリュームでは随分音量が小さい、
ka be sym 6
1面(第1、2楽章)のカッティング部分は少ない
実際の演奏も70%くらいに押さえている気がする、しかし第4楽章になると100%で全開、嵐の脅威が襲う、この演出効果はカラヤンならでは。
この楽章のみflピッコロが使われ、稲妻の閃光を表すものと思われる、原譜では最高音で吹くのは[94-95]の高いG音までで、[97]からはoct.下がって1st.flと同音になるが、カラヤンはoct.上のまま高音を維持する、
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*以下、動画はこの部分から挙げる
ka be sym6
you tube:ベートーヴェン - 交響曲第6番《田園》Op68  カラヤン ベルリンフィル 1962
カラヤンの演奏にはこれが合うのかも、同じに行っている例として、フルトヴェングラー、C.クライバーがあった。
c k be sym6
you tube:ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68 / カルロス・クライバー指揮バイエルン国立管弦楽団 1983年11月
こういう譜が出ているのか、指揮者による変更なのかわからない。

個人的にはピッコロの高音Gは原譜どおり、1か所[94-95]だけが良い気がする、
C.アバドとS.ラトルの演奏例を挙げる、
ab be sym6
you tube:ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68 / クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1986年9月
ra be sym6
you tube:ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68 / サイモン・ラトル指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 2002年4月-5月
ほかに、B.ワルター、K.ベーム、O.スウィトナー、W.サヴァリッシュなど同様に演奏していて、これが多数のようだ。

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C.アバド:ベートーヴェン《英雄》  

2014年、80歳で亡くなったC.アバドは2000年に胃癌の手術を受けたそうだが、DGに《英雄》を録音したのが2000年3月とあり、下記動画のローマ聖チェチーリア音楽院ホールでの演奏が2001年2月とあるので、本当に早い復帰だったのに驚く。 
アバドに関心を持ち始めたのはDGにヨーロッパ室内Oを指揮したハイドンsymを録音した頃で、他の20世紀的な巨匠指揮者らとは一線を画す印象だった。アバドはドイツ系の作品に名演が多く、自国イタリアの作品では、ロッシーニには積極的だったが、プッチーニやその後のヴェリズモ・オペラは取り上げないという方針だった。
ベートーヴェン以前の作品ではピリオド指向にスタイルを変えていったが、快活な中にも流線的で巧みなアゴーギグで運ぶ天性も活きているようだ。晩年は活動拠点をボローニャに移し、モーツァルトOを指揮、録音した古典派作品もすばらしい。

さて、アバドの《英雄》、手元にはDGへの2000年録音がある、BPOのサウンドはカラヤン時代とは別物のようだ、アバドの"VPO時代"の演奏とも違う、
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ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」
クラウディオ・アバド指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
2000年3月 DG

you tube:Claudio Abbado - BEETHOVEN : Symphonien 3 & 4
第一楽章は開始音に力みがなく、快速で物量感を控えた見渡しよい響き、ズバっと入るダイナミズムとスっと収まる心地よさ、長い展開部と再現部も充実する、楽譜は原典に忠実な改訂版を用いているそうだが、例の終結部のtrpはこのとおりだ、
sc be sym 3
第二楽章もぐっと弱奏で始め、強奏も心地よい、後半のフーガも涼やかに音を重ね、timpが鋭く入り、引きつける、
次のスケルツォ、アバドの演奏は一際快活に決めていて魅力だ、トリオのhornはナチュラルhorn風に響かせる。
終楽章も快速で、乱奏的始まりは鋭い、続く弦楽の弱奏は気体の漂うような響き、フガートの部分でも弦楽、木管、各パートが音色の重なりを織りなす、和音の響きも良く濁った響きにならない。hornが高らかに主題を吹くところもよく輝き、付点リズムをやや強調するのがいい、終結も切り立った響きで痛快。

動画をもう1つ、2001年:ローマ聖チェチーリア音楽院ホールにて
c a be sym3
you tube:ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」/C.アバド (2001)

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「第九」の細かいところ  

ベートーヴェン続きですが、「英雄」が連続すると感覚がマヒするので、ちょっと「第九」に寄り道を; 
針を下ろしたのはF.フリッチャイ盤、1957年のステレオ録音で1枚のLPに収めてある、
f f be sym9 02f f be sym9 01
ベートーヴェン 交響曲No.9ニ短調《合唱」
フェレンツ・フリッチャイ指揮
ベルリン・フィルハーモニーO.
1957年 DG(ドイツ盤)

you tube:Beethoven: Symphony No. 9, Fricsay & BPO (1958)
演奏時間68分で意外に速めのほうだ、このLP盤はややボリュームを上げる必要があり、それだけノイズが少ないのが望ましいが、これは一か所も目立ったノイズがない希少盤で大事にしている。また、バリトンのD.フィッシャー・ディースカウが聴ける唯一の第九だそうだ。

ところで「第九」の終楽章はバリトンのソロが始まる前に壮大な前奏があり聴きどころで、フリッチャイ盤もここが素晴らしい、
vcとcb.によるレチタティーボ、前楽章の回想、そして低音が「歓喜の歌」を奏で始め、徐々に壮大になっていくが、そのクライマックスへ昇る[196]でいつもトーンダウン?というか物足りない響きになるのだが、obが3拍目からオクターヴ下がるのが原因のようだ、
sc be sym9
sc be sym9 02
flはそのまま上昇するが、obの音域限界だろう、これもベートーヴェンの頭に響く音楽に楽器が対応しきれない例かもしれない、

雅楽の篳篥は古来からあるダブルリードの楽器で、obと同族だが音域が狭く、オクターヴ移動をよく行う、第九:終楽章[196]のobも、これと似た印象に聴こえてしまう(のは自分だけか^^)、ダブルリードはそれだけ存在感がある。

PS.余談だが、前述の[196]で、obは下げるなら弱拍からが良いように思えるが?;
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フルトヴェングラー:ベートーヴェン《英雄》1944年  

確定申告の時期ですが、提出は3月15日までですね、すっかり今月15日までと勘違いしてて、昨日記入して出してしまった;まあ早いのはいいけど^^;e-taxは使わないけど、国税庁:確定申告書等作成コーナーで簡単にできますね。
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D.ジンマンに続けて、ベートーヴェン《英雄》を新旧取り混ぜて聴いていくことにした。
今日はフルトヴェングラー、音源は1944年、放送用の録音で聴衆はいないらしい、しかしEMIに録音したセッションより、フルトヴェングラーらしい熱演になっている、
fu be sym3
交響曲第3番 変ホ長調op.55《英雄》 
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニーO.(1944年)

作品に新しい発見をさせるジンマンの緻密な演奏とはさすがに隔たったもので、フルトヴェングラーの音楽表現には長い時間スケールが必要、演奏時間は52分(反復演奏なし)と長めになる、特に第一楽章では激しく燃焼する前の準備としてテンポを落とし加速していく、強弱もそれに伴い、ダイナミックな起伏を存分に聴かせる、第二楽章もひじょうにゆっくり、このLP盤では第二楽章の途中で盤を裏返すことになる;

*ところで第一楽章の終結部、[659]からtrpがテーマを奏でるが、この演奏では赤で書いたように変更されている、
sc01 (1)
sc01 (2)
このほうが華々しい、ってことで、のちの指揮者とか出版社が変更したのだろうか?出版譜をいくつか探ってみたが、こうなっているのは見つからなかった;
憶えのある範囲ではほかに、カラヤンとベームが"赤"に変更した版を採用している。
元の譜はtrpにとっては尻切れトンボみたいだが、テーマはhorn、木管が引き継ぐので差し支えない、これがベートーヴェンの意図した響きと思える。ジンマン、アーノンクール、アバド、ラトル、スウィトナーなど他は元の譜のとおり演奏している、たぶん近年では元の譜どおりが常識なのだろう。


さて、第二楽章、葬送行進曲はじっくりとしたテンポで楽章が1つの鎮魂歌のようだ、後半のフーガに入ったあたりは壮絶な面持ち、最後は目一杯テンポを落とし消え入るように終わる、
スケルツォ楽章は例によってエネルギッシュである。
終楽章、乱奏的な導入のあとは変奏形式、(パッサカリアだとも言われる)楽章全体はドラマチックな構成も持つ、フルトヴェングラーは各部にふさわしい劇的な変化をつけていくが、ややもすれば、聴き疲れする?演奏であるかもしれない。

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D.ジンマン:ベートーヴェン Sym「英雄」  

先送りしていた、D.ジンマンのベートーヴェンsym集より、まずは「英雄」から、 
この曲は長丁場だと意識していたが、ジンマンは全楽章の時間は45:24でしかも提示部など反復を行っている、因みにチェリビダッケは反復なしで57:08、K.ベームは49:47、カラヤンも49:44(緩叙楽章がゆっくりなため結構長い);
しかし、ジンマンの演奏はテンポを納得させる自然なもの、金管とtimpは古楽器を使い、vn群の分厚い量感を押さえ、低域の効いたバランス、弦の内声、木管、hornなど、各パートの細やかな表現が明確に聴ける。
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you tube:ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調「英雄 Op.55 / デヴィッド・ジンマン指揮 チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
第一楽章、快速な中に緻密な筆さばきを見せ、歯切れよい推進力、これまで"普通の演奏"として聴き流していた所に新しい発見をさせる。木管のソロ部分では心地よく装飾も入れ、曲の武骨なイメージを取り払う。
第二楽章、葬送行進曲は、弦が刻む3連符が弱奏ながら、
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常にくっきり弾かれ、引き締める、
[114]から対位的な2つのテーマ(譜例:オレンジと紫)でフーガになるが、
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[121]から2本のcl.が重なってくっきり響き印象的、金管、timpも要所で押し出し、楽章を渋い雰囲気ではなく鮮やかにしている。
次のスケルツォも一際快速、強弱対比が深く、緊迫感を帯び、[110]から弦ほか全パートが四分音符を鋭くたたみ込む。
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終楽章、対位法も駆使される充実した変奏、[44]~[77]が弦楽のみとなるが、この演奏では[62]~[77]を各1人の弦楽四重奏にしているのが面白く効果的。
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前楽章と同様、終楽章も新鮮な発見があり、他の曲も楽しみだ。

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59分の「第九」  

おそらく、演奏時間が1時間を切るベートーヴェンの「第九」はこれが初めてだろう、先日「コリオラン」序曲で取り上げた、デイヴィッド・ジンマンの演奏に惹かれ、交響曲全集+序曲集を取り寄せた、CD5枚に収まっている。
d z be sym
デイヴィッド・ジンマン指揮、チューリヒ・トーンハレO.
アーノンクール盤もそうだったが、中古市場に安価に出てしまっているのはもったいなく思う、誰よりも手間暇かけた内容と思われるからである。
聴き慣れた"標準的?"な演奏を期待した人は手放してしまうかもしれない、(今どき、何を標準的とするかわからないが)
これらの交響曲が作曲されて以後、19世紀、20世紀と力感、量感を込めた演奏へとエスカレートしてきた、orch.の楽器や編成もパワーアップしてきたせいもあるだろう。
これを元にリセットするには、原曲に忠実な改訂楽譜も必要だし、弦はボウイングを大幅に変更することにもなるそうで、それまでの手慣れた演奏をいろんな面でスクラップ&ビルドするらしい、
テンポは自然であれば極端に遅くしない、過剰に速くもしない、ffも大音響ではない、第九の合唱団も室内編成で"軽量級"のサウンドだ・・と言うとつまらないかもしれないが、物量に任せた感覚を捨て、巧みにバランスを操り、時々の主要なパートを明確に聴かせる、
今まで気づかなかった曲の構造が見えてくる、というのは魅力だ、例えば「ここでホルンが鳴る意味がわかる」とか・・
絶対的音量がなくとも、力感は表現できることも、また速めに進むことで全体像が視野に収まる感じがする、

第1番から9番まで、全般に速めのテンポだが全てではない、最良と判断した速さだろう、「第九」の演奏時間を調べてみるとB.ハイティンク、LSOのライヴ録音も68分なので大きく変わらない、カラヤンも同じくらい、K.ベームは73分、ほかフルトヴェングラーが75分、チェリビダッケが77分!これはえらい違いだ;

1曲ずつの感想はあらためて^^;
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ツィメルマン:ブラームス ピアノ協奏曲 No.1  

このような大曲の音符の数は気が遠くなるほどだが、ド素人の立場でいつも不思議に思うのは、作曲家はどんな手順で書いていくのだろうか、ということ、
まず、全体の大きな素描のような着想があって、同時に具体的素材(テーマ)もあって構築していくのか、とても細かいピアノのパッセージ、さらにorch.パートと、その沢山の音符を書いている間にも、ついさっき浮かんだアイデアを忘れてしまわないものかと^^;高い思考処理力と記憶力を持ち、数式はいつも頭に入っている物理学者のようにも思える?

ブラームスの pf協奏曲No.1ニ短調は1854~1857年にかけて書かれた。初めは2台のpfのためのソナタとして書いたものの満足せず、交響曲に書き直そうとしたが行き詰まり、1855年にpf協奏曲に書き換えを思いつき、改訂の末今の形になったとのこと。
初演は不評だったそうだが、そんな経緯があるからこそ、「ピアノ付き交響曲」と言われる異例の?深く練られた内容を持つのかもしれない。
各主題は関連付いた部分もありそうだが、第一楽章、Maestosoは堂々とした内容、第一、第二主題ほか各副主題を拾うと以下のようになるだろうか、

第一主題、Maestosoらしく、トリルを多様した険しい雰囲気、
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対照的に内向的な趣き
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やや悲哀味を帯びている
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この主題はホルン向きのようで牧歌的
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第二主題は夜想曲風で、pfソロで登場
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安堵感と温もりを帯びたテーマ
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各テーマが緻密に織り込まれていく、
第一主題が対位法的に書かれるところはさすが魅力、後半ではpfが力強く、orch.と対等の掛合いがある、じっくり進んでいくだけに、終結に向けてのエネルギー感も圧巻となり、交響曲No.4にも匹敵しそうだ。
第二楽章、アダージョ、亡くなったシューマンへの追悼の意も込められているという、宗教曲的雰囲気の楽章、静寂ながら後半ではpf、orch.ともに盛り上がりを見せる。
終楽章、ABACABのロンド形式で古典派協奏曲を継承する要素が大きい、ブラームスらしい渋めだが急き立てるように印象的なロンド主題、間に入る副主題も多彩だが、ロンド主題を使ったフガートも聴かせ、ここもブラームスらしく期待に応えた内容。

新たに取り寄せたCDはツィメルマンとラトルの演奏、音にゆったり潤いと太さを感じる好録音だ、ラトルはppをじつに微かに奏で、ツィメルマンのピアノがデリケートに溶け合う。
br z pf con 1 abr z pf con 1 b
クリスチャン・ツィメルマン:pf
サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィルハーモニーO.

you tube:Brahms Piano Concerto No.1

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category: ブラームス

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序曲を楽しむ 4  

オペレッタは19世紀半ば、パリに始まり、「天国と地獄」でお馴染みのオッフェンバックなどが人気となり、これがウィーンにも及んだ、ドイツ語圏ではスッペ、J.シュトラウス2世、レハールほか名だたる作曲家がいたわけだが、はじめJ.シュトラウス2世はオペレッタを手がける気はなかったそうだ、スッペが既に大成功を収めていて、参入の余地はないと思ったらしい。しかし周囲の強い勧めでオペレッタを書くことになり、確かな成功を収めたのは3作目でこれが「こうもり」だった。この序曲はお得意のワルツ、ポルカを組み込んだJ.シュトラウスの魅力が見事にまとめられている。

最も好きな音盤からF.フリッチャイ、60年代DGの好録音で収められた名演で、ブラスやパーカッションが明確に効いているのが痛快、しなやかな弦楽も味わい深い、48歳で亡くなった、F.フリッチャイ晩年近い録音でもある。
f f j st
you tube:Johann Strauss : Ouverture from Die Fledermaus - Ferenc Fricsay and Berlin Radio Orchestra
フェレンツ・フリッチャイ指揮、ベルリン放送SO
1961年 ベルリン、イエス・キリスト教会


次はカルロス・クライバー、バイエルン国立Oの日本公演から、アンコール曲のようだ、
c k j st
you tube:Carlos Kleiber -Johann Strauss II "Die Fledermaus"
カルロス・クライバー指揮、バイエルン国立管弦楽団

次はK.ベーム指揮、VPO
k b j st
you tube:"El Murcielago" (Die Fledermaus) de J. Strauss
カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO
全曲収録の一部でオーケストラ・ピット内だ、きっちり折り目正しい演奏。

幼少の頃、見聞きしたものは頭に焼き付く、
自分にとって「こうもり」序曲とは、これなのだ!^^
tom jerry 04
you tube:Tom and Jerry in the Hollywood Bowl
セリフなしで意思が伝わる7分程の活きた動画、これが本当のアニメーションだと思うが、今の日本でTV放送しているのは動く紙芝居だ。

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category: その他・ロマン派

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序曲を楽しむ 3  

うちにある湿度計、1つは27%、1つは32%、時計に付いているのは"LL"で「低すぎ」としか表示しない;m
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もうこのあたりになると正確な測定は出来ないだろう、慌てて加湿器を入れた、湿度設定は50%にしている、こう乾燥したり加湿したり、っていうのも良くないと思う、楽器はケースに入っているので急変は避けられるとは思うが?;
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さて、今日もベートーヴェン、
緊迫感に満ちた魅力をもつ序曲、というと「コリオラン」もはずせない、「エグモント」もそうだが、「運命」にも通ずる主題で書かれ、直線的で角張った構成に感じる、なだらかな要素は第二主題が現われる部分だけ、全体の武骨さに嵌められる;
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この第二主題も[45]のあたりから導き出されるように[52]から現われる。
終結は「エグモント」のように輝かしい勝利なく、
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[299]から動機がのらりと緩慢になり、眠りにつくように終わる。
(運転中、こうなってはいけない;)

古くから名演で好きなのが1958年録音のカール・ベーム指揮、BPOだった、ゴツくさいけど引き締まっているのがコリオランにぴったり。
k be co
you tube:Beethoven,Coriolan Overture, Karl Bohm

このほか興味ある動画を漁ってみた。
まず、レナード・バーンスタイン指揮、VPO
l b be co
you tube:序曲《コリオラン》L.バーンスタイン指揮 ウィーンフィルハーモニーO
1本の指揮棒を両手で持つところあり、のびのび明快な表現で決める。

次は韓国放送公社(KBS)所属のKBS交響楽団、我が国のN響に相当する。
コリアンorch.によるコリオランだ^^
指揮は2014年から主席指揮者に就任している、ヨエル・レヴィ
kbs co
★you tubeはボリューム・レベルが大きいので絞る必要あり
you tube:Beethoven Coriolan Overture :KBS Symphony Orchestra
じつに、がっちりスタイルの演奏が印象的。

クリスティアン・ティーレマン指揮、VPO
te vpo co
you tube:Christian Thielemann: Wiener Philharmoniker Beethoven: "Coriolan" Overture, Op. 62
幾分速めにキビキビと始まる、第二主題ではぐっと穏やかにして、表情と響きの対比を十分つける、ピリオド指向の要素もある。

最後は現代らしい、まさにピリオド指向、orch.は金管など一部古楽器のようだ。
d z vpo co
you tube:ベートーヴェン:「コリオラン」序曲 ハ短調 Op. 62 / デヴィッド・ジンマン指揮 チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
快速で各パートが緻密に浮き立って引きつける、
デヴィッド・ジンマンはアメリカの指揮者で、新時代的演奏が希望に合うが、1936年生まれでシャルル・デュトワと同年なのに驚いた、ちょっと注目したい。

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category: ベートーヴェン

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ベートーヴェン:「vn協奏曲」のpf編  

昨日も寒かったが、家内が着付け教室に通っていて、借りた会場の空調設定が28℃になっていたが、ちっとも暖かくならないので、よく見ると「冷房」になっていたそうで、わるいけど、笑ってしまった;
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さて、お馴染みベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調だが、作曲者自身がピアノ協奏曲に編曲していて、そこは何だかバッハみたい^^この曲をどのようにピアノに乗せるかも興味深いところだが、なるほど流石であるv ピアノ協奏曲に限ってはベートーヴェンはカデンツァも書いていて、この編曲でも書いている。pfソロをtimpが序奏するという異例の?カデンツァである、うちにあるCDはこれ1枚のみ、
be pf con(vn)
pf:イェネ・ヤンドー
ベーラ・ドラホシュ指揮、
ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア

you tube:Beethoven - Piano Concerto Op.61a: 1st
*第一楽章、カデンツァ部分~
vn協奏曲の動機がtimpで始まるのも奇抜だがこの打音が重要な要素になっていることが、カデンツァでも示されるようだ。

vnによる演奏のカデンツァはクライスラー版がよく演奏され、多声的に書かれた部分などひじょうに味わい深いが、vn奏者のヴォルフガング・シュナイダーハンはベートーヴェンのpf用カデンツァをvnに移して演奏している、
be vn con sc
you tube:Wolfgang Schneiderhan-Beethoven-Violin Concerto
*第一楽章、カデンツァ部分~
timpのリズムに快調に乗るところ、馬術音楽風にも聴こえたり?なかなか面白いと思う、

また、トーマス・ツェートマイアーが古楽器vnで録音しているが、カデンツァはシュナイダーハン編を採用している、
t z be vn con
you tube:Beethoven violin concerto, Zehetmair, Bruggen
*第一楽章、カデンツァ部分~
"ピリオド"の立場としては作曲者に由来する版がよいだろう。

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