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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

フルトヴェングラー:Brahms Sym No.3 (2枚)  

フルトヴェングラーのブラームス Sym No.3はだいぶ後になってから聴きだしたので、ちょっと新鮮な楽しみでもあった、いずれもorchはBPO、会場はティタニア・パラストで1949年と1954年のライヴ録音を聴き比べた、 
まず'49年から、
W F br s3 EMI
1949年12月18日 EMI
音質はわりと耳ざわりよく聴きやすい、
第1楽章、柔らかい響きで始め、常に流線美を描くタッチで、柔軟にエネルギーを操る、提示部を反復するが、一回目の余熱が残る感じで、単なる繰り返しではない、加速状態で展開部に入る、[77]からva, vcが第2主題を弾き、vn1, 2のシンコペーションがより躍動的、
sc01 77
例によって終結部はかなりテンションを上げ巻き込んで行く、
第2楽章、やはり柔軟なタッチ、cresc.で内声部もぐっと湧き上がり懐深い、
第3楽章、Allegrettoはやや速めのテンポで弱々しくならず、流線的に起伏を大きく持たせる、
終楽章、ゆっくり始めるが期待どおり破天荒な気合いに巻き込む、
W F br s3 49 you
you tube:Brahms, Symphony No. 3 Op, 90 - Furtwangler, live 1949 (complete)

続いて'54年、フルトヴェングラー晩年の録音、
W F br s3 DG
1954年4月27日 DG
音質はだいぶ鮮明になるが、鑑賞する分には大差ない、
第1楽章はじっくりした入り、提示部は反復しない、'49年と共通するところもあるが、端正な落着きも感じ、じりじりとクライマックスへ運ぶ、
第2楽章は弱奏で穏やかに始め、夢見心地に運ぶ、後半で深く引き込む、
第3楽章、弦のしなやかさが魅了する、ppに入るとぐっと弱奏で聴き手を引き込む、最後にテーマを熱く聴かせる、
終楽章、'49年と基盤は共通だが、いくらか落着き整えた感じ、秀演としてはこちらだろうか。
W F br s3 54 you
you tube:Brahms: Symphony No. 3, Furtwängler & BPO (1954)

PS.しかし、ブラームスはストレートに甘美だったり、大仰な旋律にしない一歩控えた感覚が飽きることなく良い、ドイツ的なのだろうか、チャイコフスキーとなるとちょっと苦手;好みの分かれるところか、
tsc sc01
チャイコフスキー Sym No.6より

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category: ブラームス

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F.リスト:Beethoven Sym No.9 (2台のピアノ編)  

今回も興味深い編曲もので、フランツ・リストが編曲したベートーヴェン「第九」の2台(4手)のピアノ編を聴いた、
これほどのスケールの曲になると、少人数の室内楽で各楽器を有効に使う・・というのは逆に難しそうで、いっそピアノ一色でorchをイメージさせたほうが幅が効きそうに思える、ピアノにはorch楽器の最高音から最低音まで備わっている。
奏者にとっては「orch原曲から→こう持ってきている」という把握が必要だろう、 
NAXOSから出ている、 Leon McCawleyと Ashley Wassによる演奏は特に良いと思う。
liszt be sym9
第1楽章、ppでの始まりはorchが鳴っているような錯覚を受ける、パッセージも粒立ちよくorch以上に明確に聴きやすい、
sc01_20200104102013724.jpg
展開部でtimpが長い連打を聴かせるイメージもある、
sc02 2
第2楽章、スケルツォはピアノにぴったりくるように聞こえるが、難技巧には変わりないだろう;トリオが快調である。
第3楽章、orchより少し速めのテンポで弾く、ピアノの響きで始まると、ノクターン風に聞こえて、浮かぶ情景も変わるのが面白いが、ピアノならではの物腰とハーモニーでこの楽章の美しさを再認識できる、
終楽章、4人の独唱、合唱、orchをpf、4手でいかに表現するかが聴きどころ、これはあくまで原曲のフル編成による演奏を憶えていて、イメージ再現するタイプの編曲と言えそうだ、逆にあらためてorchを聴けば、聴き漏らしていた声部に集中できるかもしれない。
liszt be s9 you
you tube:Beethoven - Symphony No. 9 in D Minor, S. 657/R. 376, "Choral":
I. Allegro ma non troppo, un...
II. Molto vivace
III. Adagio molto e cantabile -...
IV. Finale. Presto

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category: ベートーヴェン

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フルトヴェングラー:Brahms Sym No.1(3枚)  

フルトヴェングラーがほぼ4か月の間に指揮した、ブラームスSym No.1で、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、北ドイツ放送響、3つのライヴを聴き比べる、時期を隔てない異なる演奏というのも興味深い、
長いので一度には聴けない;数日でぼちぼち聴いた、 

まず、DGから出ているBPO盤、
W F Br s1 BPO
ベルリン・フィルハーモニーO
1952年2月10日 ベルリン、ティタニア・パラストでのライヴだが、手元の盤はAM放送を聴くようなエッジの丸まった音質が惜しい(別の音盤には良いのがあると聞く)、少しボリュームは上げぎみで耳が慣れれば内容は聴ける、
*you tubeに挙っているこの音源のほうが明らかに良い!^^
W F Br s1 BPO you
you tube:Brahms: Symphony No. 1, Furtwängler & BPO (1952)

次がEMIから出ているVPO盤、
W F Br s1 VPO
ウィーン・フィルハーモニーO
1952年1月27日 ウィーン、ムジークフェライン・ザールのライヴ、こちらは熱気を感じるようなウォームサウンドで、SN比も良く各パートも細やかに聴ける、
W F Br s1 VPO you
you tube:ブラームス: 交響曲 第1番 ハ短調 作品68 フルトヴェングラー /VPO 1952

3つ目がtahra盤で、北ドイツ放送交響楽団(NDR) 
W F Br s1 NDR
北ドイツ放送交響楽団
1951年10月27日 ハンブルクでの録音とある、録音はこれが最もくっきりした印象で、金管やtimpも鋭く効いてくる、
W F Br s1 NDR you
you tube:Brahms - Symphony No.1 (recording of the Century : Wilhelm Furtwängler 1951)

それぞれ、楽章ごとの演奏時間を書きだしてみた、
BPO盤 ①14:40 ②10:39 ③5:20 ④17:06
VPO盤 ①14:29 ②10:29 ③5:07 ④16:51
NDR盤 ①14:51 ②10:01 ③5:12 ④17:18
楽章によって結構差があるが、意外にこの時間と聴いた印象はあまり一致しない;?速度の緩急変化のせいだろうか、
第1楽章で一番がっしりした趣きなのはNDR盤で凄まじい、
VPO盤は幾分、物腰柔らかく、じわっと来る迫力を感じる、
終楽章の設定は概ね共通に思えるが、フルトヴェングラーとして一番完成度高く決まっているのはBPO盤に思える、

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category: ブラームス

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スウィトナー:Brahms Sym No.1(3枚)  

1人の指揮者がどのように変化をみせるかというのも興味深い、
今日はオットマール・スウィトナーのブラームス Sym No.1で約10年の間のライヴ2つとセッション1つを聴いてみる、orchはいずれもSKBである、 
まずは1978年11月9日 東京厚生年金会館での収録、なかなか好録音である、
sui br sym1 you 01
you tube:ブラームス交響曲第一番 スウィトナー / ベルリン国立歌劇場O 
第1楽章、序奏部からじっくりした構えで、主部に入っても清涼な響きながら、timpは鋭く重厚なエネルギー感だ、終楽章は深い息づかいの強弱で入る、ブラームス版「歓喜の歌」は滋味を帯びてゆっくり歌い、[94]ffからぐっとテンポを上げ踏み込みよく進むのが効果的、以降、緩急の対比で引き付けていく、
sc04 86

次は'86年のセッション録音、D.シャルプラッテンの録音は明瞭で会場の拡がりを感じさせる、
20181109a.jpg
第1楽章、序奏は速めでさらりとした入りに変わっている、しかしこの速さが熱気を帯びたダイナミズムと相乗効果となる、主部もやや速くなったか、提示部を反復する、ここではスマートな感覚と気合いの両方があるようだ、終楽章、設定は'78年の演奏に近いが"緩"の歩みでじっくり力を溜め、炸裂させる効果がよい、
sui br sym1 you 02
you tube:スイトナー指揮ブラームス交響曲第1番

最後に1988年6月13日、サントリーホールでのライヴで、nhkによる収録、
20181109.jpg
(*じつはこの1か月前に、カラヤンとBPOが最後の来日公演を同会場で行なっており、ブラームス1番をnhkが収録、こちらはDGから出ていて興味深い)
スウィトナーの演奏は'86年のセッション録音が基盤のようだが、それが一段と熱気凄まじくなる、演奏を固定化せず、判で押したような繰り返しはしない、一番好きなのはこの演奏だ。
第3楽章をいつも以上に速く進め、十分間を置いてから渾身の気合いを入れた終楽章に入る、[267]ffからの追い上げが熱烈、
sc04 263
you tubeはビデオ録画から起こしたようで細切れにアップされている、音質もいまいちだが、同録音のCD化された方は良好である、
sui br sym1 you 03
you tube:スウィトナー /ブラームス/交響曲第1番
第1楽章(Part1) 第1楽章(Part2)
第2楽章
第3楽章
第4楽章(Part1) 第4楽章(Part2)
*you tubeに挙った音源は音質の良否、音量レベルがまちまちなので考慮して聴いている、

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category: ブラームス

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室内楽編:ベートーヴェン Sym No.7 ほか  

原曲であるorch作品を小編成に、あるいはピアノ連弾などに編曲した楽譜は多々あるが、良くできた編曲譜は単に縮小版ではなく、独自の良さがあり、原曲のorchでは気付きにくい部分が明確に聴けたりする利点もある、 
1994年、プラハで発見された、ベートーヴェンSymの弦楽五重奏への編曲譜は、ベートーヴェンと同年生まれで親しかったという作曲家C.F.エバース(1770~1836)が書いたそうだ。
他にもじつに様々な編曲があり、F.リストのピアノ編はよく演奏される、J.N.フンメルの室内楽編ほか有名作曲家による編曲もあり、第2楽章をF.タレガがギター独奏編にしたのもある、
参考:タレガ編ではなく、新たな編曲のようだ、(ギター編曲は運指パズルみたいなもの;)
be sym 7 guitar
you tube:L.V. Beethoven - Symphony No. 7, Allegretto, (classical guitar arrangement by Emre Sabuncuoğlu)
よく演奏されるのは聴き甲斐のある編曲だけだろう、先述のC.F.エバース編は早々1996年に、プロ・アルテ・アンティクァ・プラハがレコーディングしている、
be sym no7 prague
プロ・アルテ・アンティクァ・プラハ
ピリオド奏法による透明感のある溶け合い、切れ味が引き付ける、orch演奏に馴染んでいると、弦楽一色のはずが、管が鳴っているように感じたり、チェロの力強い低音にtimpが伴っているように暗示される、そしてorchのガサゴソ重なった音塊からは聴きにくかった内声パートがくっきり分離して出てくるのだ、
20190512081900ef5_20191223084720142.jpg
*第1楽章、orchでは[164]~など、vn2とvaによる歯切れ良さが聴きづらい例が多い、
be sym no7 you
you tebe:Beethoven - Symphony No. 7 String Quintet Arrangement:
I. Poco sostenuto-Vivace II. Allegretto
III. Presto - Assai meno presto IV. Allegro con brio

管楽器は全般に基音のしっかりした音であり、管楽アンサンブルというのはハーモニーが引き立つ、弦楽器は波形の複雑な倍音を多く含むが、可能な限りハーモニーがきれいな演奏が望ましい、そうでないと、バロックなど聴きどころがない、
ベートーヴェンのSymは当時から管楽アンサンブル編もあるようで、この編成ならではの良さが聴ける、なお、コントラfagはこの頃、未発達な楽器だったので、ここだけコントラバスが使われたらしい、
参考動画はこの編曲を元にモダン楽器のコントラfagを使い、timpを加えているようだ、
be sym no 7 you 2
you tube:Ludwig van Beethoven Symphony No. 7 in A major, Op. 92 (1812), transcribed by Pierluigi Destro

プラハで発見された弦楽のための編曲譜に「エグモント」ほか序曲も四重奏編で書かれたものも含まれる、当盤の演奏が良いが、you tubeになかったので代りの演奏を挙げる、
be egum sq you
you tube:Egmont - Overture - L. W. Beethoven (For String Quartet)

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category: ベートーヴェン

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フルトヴェングラー:Brahms Sym No.4 (2枚)  

もう昔の話になるが、フルトヴェングラーの録音をEMIがCD化して発売しだした頃、FMでブラームスのSym No.4の第1楽章のみ、プロモーションとして放送された、1948年、BPOとの録音だったが、すっかり虜になり、同録音のLP盤のほうを買ったのを憶えている、表紙デザインも初盤の頃を再現している、 
W F br s4 01
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1948年、ティタニア・パラスト ライヴ

第1楽章の始め、アウフタクトからフルトヴェングラーは枯淡の境地のような入り方、
動機は3度下、6度上、3度下、6度上、oct下、3度上・・と途切れ途切れに動き、内声が揺らめき、じわじわとエネルギーが高まる、
sc01 01
録音レンジに収まり切らないようなダイナミズム、コーダでは合奏不可能なまでの加速の凄まじさである、
sc01 422
第2楽章の弦楽による[88]から、生で聴いたらさぞ素晴らしかろうと想像させられる、
sc02 88
第3楽章はわりとじっくり始め、熱気を高めていく、
終楽章のパッサカリアは整然と進めるのも効果的だが、フルトヴェングラーは各変奏の表情に応じ、シフトを変え、最後は熱烈にして終わる、
W F br s4 1948
you tube:Brahms - Symphony No.4 - Furtwangler, BPO (Live 1948)
[1/4]  [2/4]  [3/4]   [4/4]

次は同じくBPOで、5年遡って1943年12月12~14日とあるライヴ録音、
マスターテープの劣化が激しいため、残された良好なLP盤から起こしたCDになる、磁気テープよりも、固形化されたLP盤のほうが保存性が高い、
W F br s4 02
BPO 1943年
5年後より全般にスロットルの踏み込みが早くて強い、聴衆とその場の空気を背に受けて指揮するかのような即興性がある、
完璧な演奏とクリアな音質を当り前のように聴いてきた今の若い人がこの録音を聴いたら「なんて聴きづらい音だ」というのが第1印象だろう、合奏がわやくちゃになるほどの加速、昔はこんなエキサイティングな演奏があったのかと、ただ驚くだけか、ハマるか?"若い人"になってみないとわからない^^;
W F br s4 1943
you tube:Furtwangler - the Melodiya records - Brahms Symphony No. 4 (1943)

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category: ブラームス

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フルトヴェングラー:Beethoven Sym No.7 (2枚)  

先日の「英雄」でも書いたように、フルトヴェングラーのレコーディングへの考えが気になる、今、録音でしか聴けない我々はその内容の何%か?外枠くらいしか聴けていないとも言える;録音されていない、その場限りの演奏にはもっと凄いものがあったかもしれない;
W F BPO
フルトヴェングラーはベートーヴェンのSym No.7も好んで演奏しており、「運命」に次いで録音数が多い、No.7は躍動的なリズムが支配しているが、主題は大らかに羽ばたく趣きもあり、雄大な流れも持つのが魅力である、
まず、1953年、BPOとの放送用録音がDGより出たもの、
W F be7 dg 1953
1953年 ベルリン・フィルハーモニーO
W F be s7 BPO you
you tube:Wilhelm FURTWÄNGLER conducts Beethoven - Symphony No. 7 LIVE (1953)
音源はやや保存が良くない気がするが、わりとウォームな音質である、
フルトヴェングラーの晩年近い特徴だろうか、とくに第1楽章はじっくりと構えた感があるが、じわじわと内面的に湧きたつようだ、第2楽章は遅めのテンポでじわっとした意気込み、第3楽章、加速ぎみの表現はあるがやや控えめか、終楽章もフルトヴェングラーらしい期待に応えるが、'50年以前ほどの加熱感ではないか・・

次に録音年が前後するが1950年、VPOとのEMI、スタジオ録音、
W F be7 emi 1950
1950年 ウィーン・フィルハーモニーO
W F be s7 VPO you
you tube:Beethoven: Symphony No. 7, Furtwängler & VPO (1950)
第1楽章、長い序奏部から、引いては迫る物量感の対比で圧倒する、'40年代のライヴ録音と大差ない感じだ、EMIのやや硬質だがスタジオ録音らしい明瞭さでそれがよく聴ける、第3楽章も活気にあふれ、終楽章は始まりから加熱ぎみでターボがかかったように燃焼度が高い、総演奏時間はBPO盤より1分短いだけだが、かなりの違いに聞こえる。

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category: ベートーヴェン

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フルトヴェングラー:Beethoven「英雄」 VPO(2枚)  

このところ、フルトヴェングラーに再燃しているところ^^ 手元にウィーン・フィルと録音した、比較し甲斐のあるベートーヴェンSym「英雄」が2枚があった、
フルトヴェングラーは、「ラジオを通しての音楽会が完全な代りを果たしうることはない」と述べた一方、「コンサートの音楽を保護するためにも、レコード音楽を滅ぼしてはいけない」とも言っており、本物のコンサートへの期待を抱いてもらうための効果として録音物の価値も認めていたらしい、
 
まず、fontanaレーベルから出ていたLPで1944年の録音、
こちらは放送用の録音で、聴衆は入っておらず、ライヴではないが、まさにこの時期らしい、破天荒な気合いの入った演奏となっている、
W F be s3 fon
第1楽章は展開部が非常に長く、また再現部でも大きな山場があり、フルトヴェングラーの聴かせどころである、第2楽章、終楽章も劇的である、
録音は保存状態も関係するだろうが、歪みは致し方ない、内容は十分に聴ける、
W F be s3 1944
you tube:Beethoven: Symphony No. 3, Furtwängler & VPO (1944)

もう1枚、VPOとの録音で1952年のEMI、スタジオ録音がある、
W F be3 EMI cd
録音は格段に良くなっていて、各楽器が味わえる、8年前の1944年盤のような表現は控えめとなるが、これが冷静なコントロールが入ったフルトヴェングラーの演奏だろうか、晩年に近いほど、端正で落ち着いた傾向になるが、内面的にひしひしと迫ってくるものはある、
W F be s3 1952
you tube:Beethoven: Symphony No. 3, Furtwängler & VPO (1952)
いわゆるフルトヴェングラーらしい、気合いのこもった演奏を期待するなら、1944年盤に軍配があがる、
W F

次回は「第7番」の予定、
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category: ベートーヴェン

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フルトヴェングラーの序曲(映像あり)  

フルトヴェングラーで、好きな序曲をいくつか聴きたくなった、 
まず手持ちのCDにある、VPOとのスタジオ録音でEMI、ウェーバー:「魔弾の射手」序曲
なぜかVPOとの録音には魅力的なものがある、録音も良く弦楽の味わいがしなやかに聴ける、
「魔弾の射手」序曲というと、クラシックを聴き始めた頃、名曲集盤で親しんだ懐かしさがある、いくつもの場面を表わした緊迫感が引き付け、フルトヴェングラーの手腕が効いてくる、
W F ouv 01
1951 VPO EMI
これはyou tubeにないので、1952年、BPOとのライヴを挙げる、
W F Weber you
you tube:Furtwängler: Freischütz Overture most lively! 8-12-1952 Berlin Philharmonic

ここで貴重なカラー映像つきでお馴染み、モーツァルト「ドン・ジョバンニ」序曲、フルトヴェングラーの動く映像を初めて見たとき、何だかイメージどおりだったのを思い出す。
w f moz you
you tube:Furtwängler conducting Mozart's Don Giovanni Overture Salzburg 1954 (In Colour)

シューマンの「マンフレッド」序曲、これもフルトヴェングラーに相性ぴったりの曲のようで期待に応える、これは手持ちのCDに入っている、1949年、ティタニア・パラストのライヴが熱気十分で録音も良好、
W F ouv 02
you tube:Schumann - Manfred Overture Op. 115 (1852) - Furtwängler, BPO, 1949

最後に、時代は遡るが、C.W.グルック(1714-1787)の序曲、グルックはC.P.E.バッハと同年生まれ、初期古典派でオペラの大家であった、orch曲では伴奏パートにアルペッジョをよく用いるのが特徴か、
「アウリスのイフィゲニア」序曲、これは人気のあった曲らしい、歌劇序曲で本編と繫がった書き方だったので、単独演奏用にモーツァルトが終結型に編曲している、ここではR.ワーグナーが編曲したものを採用、原曲部分はほぼそのままだが、エンディングがやや大仰で長くなっているのもこの時代らしいか、1954年、VPOとのスタジオ録音で最高の音質で聴ける、
w f ouv 03
you tube:WILHELM FURTWÄNGLER 'IPHIGENIE EN AULIDE' Gluck, Overture

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category: その他・ロマン派

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フルトヴェングラー:「第九」VPO 1951 (LP)  

今はさっぱりだが、昔は結構、恒例行事とか歳月の節目を意識していた。 
暮れは大まか掃除を済ませ、年末年始のTV番組(紅白を除く)、N響のベートーヴェン「第九」の放送も見ていた、第三楽章になると、一年の垢が清められる気分だった、
O.スウィトナーが指揮した頃などじっくり集中して聴いた、(動画は音量小さめ)
sui be s9 nhk
you tube:Beethoven: Symphony No.9 in D Minor op.125 Otmar Suitner NHK Symphony Orchestra (1986)
近年のパーヴォ・ヤルヴィ指揮「第九」も聴いてみた、新時代的な演奏、
be sym9 nhk
you tube:Beethoven Symphony No. 9 / Paavo Järvi
第1楽章で「おやっ?」と気付く音があるが、[81]のflとobである、従来版はB♭だったが、長3度上、Dになっている、
sym9 sc 01 79
ベートーヴェンの作品で、従来楽譜の様々な誤りをジョナサン・デル・マーが調査、校訂した「批判的校訂譜」がベーレンライター社から出版され、2000年代からはこの楽譜で多く演奏されるようだ、S.ラトル、A.フィッシャー盤等も同じ。

さて、フルトヴェングラーの第九は数ある中で、EMIが録音したバイロイト盤が全体の出来栄えとして最も良いとされるが、EMIは当初、この録音はフルトヴェングラーから拒否されていたそうだ、原因は当時フルトヴェングラーが忌み嫌っていたカラヤンとEMIが仲良しだったせいとかで^^;結局録音されたが、フルトヴェングラーの生前には発売されなかった。
今回はバイロイト(1951年7月)の半年前、1951年1月録音のVPOとのライヴを再聴、
20171229.jpgW F be 9 lp
W.フルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィルハーモニーO.
録音に一部不具合があるが、音質は好ましく聴きやすい、内容はバイロイト盤に近いが、特筆はVPOらしい魅力がよく聴かれ、第三楽章はバイロイト盤の上をいくようだ、ふくよかで絹の触感のようなVPOの弦楽、深いデュナーミクに引き込まれ、最後は長くrit.して終わる。
W F VPO Be s9
*この古いモノラルの音源はフルトヴェングラーの生きた時代そのもので、時空的に一体となっている、彼の演奏を最新の録音技術で聴いたら・・なんて考えても想像しにくい、
W F be s9 you
you tube:Beethoven "Symphony No 9" Furtwängler 1951 Wien

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category: ベートーヴェン

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