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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

H.グリモー:Brahms pf Con No.1 (更新)   

オリンピック選手もそうだが、ロシア(旧ソビエト)のような大国からは十分養成され選び抜かれた強豪がでてくる、音楽の演奏家も同じではないか、と勝手に思ったりする^^
ブラームスのpf協奏曲で、最初に聴いたのは今も名盤として名高い、E.ギレリス:pf、O.ヨッフム指揮、BPOのDG盤だった、 
E G br pf con 1 you
(参考)you tube:Emil Gilels plays Brahms: Piano Concerto No. 1 In D Minor
orchは重厚この上なく、ギレリスは鋼鉄の指と言われる剛腱でorchと対等な圧倒ぶり、こういうのも魅力なのは確かだ、ただこの録音はバランス的にvn群が強く、低域が引っ込んでいるのが残念、もっと全体にドシっと来てほしい。

さて昨日に続き、pfはエレーヌ・グリモー、指揮:アンドリス・ネルソンス、バイエルン放送交響楽団によるCon No.1を再聴した。
with nelsons
グリモーはフランス出身でアメリカへ移住、ドイツ・ロマン派が主なレパートリーだったが、近年は演奏対象を広げているそうだ。
新鋭指揮者、A.ネルソンスは2020年のVPO、New Yearコンサートの指揮をするそうだ。

第一楽章は交響曲のような始まり、これが強く印象づける、まずネルソンス指揮、バイエルン放送響の充実した前奏が気に入ってしまった、爽快な響きで十分な力感を出す、[76]から弦がセンスよくレガート、[79]から金管,timpがくっきり打ち出す対比が良い、対位法的なところに立体感をだす。
br pf con01
pfソロは柔軟なアゴーギグを伴って始まる、pfが最初に弾くffのトリル[110]だけゆっくりにして力感を入れている、
br pf con02
全般に詩的な緩急の表現で進める、pfの単独ソロでは一段と深まるが、orch.が伴う部分も息を合わせる、pfと1つのhornが合わせる所もある[211]、
br pf con 05
pfのffで入る展開部では急き立てる感覚を徐々に増していき、清々しさを挟みながら、熱気をもって終結へ進む。
第二楽章、弦の弱奏の涼やかなタッチは現代的、pfソロはより夢想的でppは本当に微かで引きつける、cl.が奏でる音はレクイエムの雰囲気、
終楽章、快活なテンポでソロが開始、鮮やかな切れを聴かせorch.のダイナミズムが量感を加える、ロンドテーマによるorch.のフガートを挟み、
br sc04
再び活気を帯びて終結へ運ぶ。
h g br 02
D.グラモフォンの録音は潤いがあり、バランスのとれた好録音だ。
h g br you
ブラームス pf協奏曲No.1 ニ短調 op.15
エレーヌ・グリモー:pf
アンドリス・ネルソンス指揮、バイエルン放送交響楽団
2012年録音 D.グラモフォン

you tube:Brahms - Piano Concerto No. 1 (Helene Grimaud)

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category: ブラームス

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H.グリモー:Beethoven pf Con No.5 "Emperor"  

ベートーヴェンのpf Con「皇帝」はあまりに聴き慣れた曲だが、20世紀的な重々しい演奏しか耳になかった、フォルテピアノと古楽orchによる演奏はあったが、この曲自体あまり聴かないので、モダン編成の新時代らしい演奏は聴いていなかった、
久々の「皇帝」、新しいのを1枚取り寄せた、
 
フランス出身のエレーヌ・グリモーはそのレパートリーからもわかるようにフランス近代音楽にさして興味がなく、ドイツ・ロマン派音楽にとりわけ魅了されると本人は言っているそうだ。シューマンのpf協奏曲など聴いてみると、アルゲリッチのような剛腕な弾き方ではない、古典派感覚の残るベートーヴェンも興味あるところ、V.ユロフスキ指揮、SKDとの共演を聴く、ロシア出身でドイツで活躍する指揮者 V.ユロフスキにも興味が湧くところだが。
シュターツカペレ・ドレスデンは編成は大きくないようで、近年のベートーヴェン演奏らしく、過剰な量感なく透明感と和声をよく聴かせ、管楽器の味わいも引き立つ、
e g be pf con 5
Beethoven pf Con No.5 "皇帝"
エレーヌ・グリモー:pf
ウラディーミル・ユロフスキ:指揮、ドレスデン国立O
2006年 ドレスデン、聖ルカ教会 DG

第1楽章のはじめ、グリモーのピアノは単独ソロではアゴーギグを効かせ、軽やかでorchともに重厚というより、耳心地がよい、
第2楽章は静謐に奏で、細やかに引き込む、pfにはモーツァルトに近い感覚も聞えてくる、助奏する木管もさらりとして現代感覚、
sc02_20191113110949dac.jpg
終楽章へ入る前は一際弱奏で引き付け、pfで入るが、終楽章も重くならずリズミカルで程よく切れ味がある、ある意味肩の力を抜かせる、新感覚の演奏に思う。
e g be pf con 5 you
you tube:Beethoven: Piano Concerto No.5 In E Flat Major Op.73 -"Emperor" -
1. Allegro 2. Adagio un poco mosso 3. Rondo (Allegro)

'60~'70年代頃、グラモフォン、EMI、フィリップスなど老舗レーベルには独特のサウンド作りがあったようで、バランスの好みによって不満も生じたが、今はどこもナチュラルで良い録音になり、レーベルの違いなど気にならなくなった。

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category: ベートーヴェン

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スウィトナー:Beethoven Sym No.8 (更新)  

ベートーヴェンの第8は長大にならず、聴きどころが詰まっていて一番好きかもしれない、
スウィトナーの演奏とDENONの録音技術は相乗効果となったように相性が良い、木管やホルンの生々しい色彩、低音の量感、trp、timpのパンチ、弦楽は個々の楽器の胴鳴りが聞えてくるようで、これらが東ベルリン、キリスト教会の響きで美しく溶け合い、スウィトナーのベートーヴェンSymシリーズ録音は他のどの音盤より音場感が鮮明である。
PCM(デジタル)録音をアナログ盤に刻んだ音が、何故か絶品である。
sui be s 8
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン
1983年録音 DENON

過去に持っていたNo.8の入ったLPは長いNo.4とカップリングされていたので、No.4が2面に渡り、No.8のスペースが詰められていて物足りなかったが、
20170829.jpg
No.1とカップリングされた当盤は片面一杯に入っていて万足。LP盤選びはこの点も要注意だ、
第一楽章の始まりから[12]にはいると、総奏の中で、vn2とvaが小刻みに内声を入れるが、
be s 8 01
これがくっきり、弦の集まりというだけでなく、個々の楽器のボディが鳴る感じも伝わり、心地よい切れ味。始まりから爽快だが、この楽章は展開部の盛り上げっぷりがじつにいい^^
第二楽章は速めにさらりと聴かせる、この楽章が楽しく、長くないのがある意味良いところ、
第三楽章、この楽章はスウィトナーの美質が際立つ、思い切ったゆったりテンポでじわじわ助走をつけるようにはじめ、
be s 8 03
[3]のアウフタクトからvn1がpで一際力を抜き、浮遊する感覚、トリオを持つので、メヌエット楽章の位置づけのようだが、あまり舞曲風ではなく、スウィトナーは清涼な緩抒楽章のように演奏、これが他に例がない魅力だ、トリオでのclやhrnの音色が鮮やかに味わえる。
終楽章も内容は充実、スウィトナーは快速に、ダイナミズムも清潔サウンドでしめくくる。
今回は当演奏がyou tubeにあった、
sui be s 8 you
you tube:Ludwig Van Beethoven - Sinfona N°8

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category: ベートーヴェン

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サヴァリッシュ:Schumann Sym No.4 (更新)  

うちのシステムで、まだレコード盤再生をやっていなかった頃の写真、機器は最小限のローコスト品だけで、ごちゃごちゃせずスッキリしていた、 
20190316.jpg
SPは自作物でラックの下にあるのは外部付けのネットワーク回路、今は一番上にレコードプレーヤーを置いている、
006_20191110095937074.jpg
昇圧トランスも自作で材料費はたしか5千円未満、
音質はレコード盤、カートリッジ、SPの各特性が合わさって決まる、

しばらく休止していたレコード盤、特に好きな盤を順に聴いていくことにした、
カートリッジ、AT33PTG/IIを取付け、
20190320.jpg
EMI盤のサヴァリッシュ指揮、SKDのLPでシューマン Sym No.4を再聴、この曲では一番好きな演奏だ。演奏時間約27分はLPの片面ぎりぎりのところ、CDと比べ、若干音はおとなしくきこえるが弦楽のきめ細かい味わいが良い、
sawa sch sym4
ウォルフガング・サヴァリッシュ:指揮
シュターツカペレ・ドレスデン 1972年録音 EMI

Sym No.4ニ短調の特徴は一応ソナタ形式だが、第一楽章主部に再現部がなく、展開部はほぼ繰り返す形をとり、盛大な終結部に移るという書法で、スコアの第一楽章分はかなり長い。
*全楽章休まず続けられるが、参考にしたスコアは通しの小節番号になっており、全部で879小節、そのうち第1楽章が358小節を占める。
この名主題の動機が全楽章の基本因子となって引き付ける、
sc02_201609111301461b8_20190316102746c8e.jpg
この効果と会わせシューマンのSymのcresc.はじつに引き付ける。
ザヴァリッシュは第一楽章、序奏の第一打からビシっと緊迫感をだす、主部は快速なテンポで、キビキビと入りが心地よい、[39]ffに向けてぐーっと白熱するのがたまらなくいい、
sc01 32
弦がトレモロを奏でるところ、ピシっと粒立つ、壮年期のザヴァリッシュらしい印象だ、
第二楽章ロマンツェは悲歌的な主題に始まり、すぐに序奏部が再現される、続いてvnソロの入るテーマはロマンツェらしい、休まずに第三楽章スケルツォに入るが、サヴァリッシュは意外なほど力感を込め、踏み込みが強い、
sc03_20160911130322386_201903161027479e0.jpg
拍の頭を打つ木管、細かく動く弦、ともにスタッカートぎみに切り立てる、穏やかなトリオは第2楽章のvnソロのテーマが使われ、最後にも現れ、終楽章に繋ぐ、
終楽章の導入部はニ短調で、弱奏であの名主題が現れる、じわじわ重力で引き付けるように主部へ入る、ニ長調となり、快活でエネルギッシュ、第一楽章同様、サヴァリッシュはきりっと引き締め、爽快に終わる。
sawa sch s4 you
you tube:SCHUMANN - Symphony no. 4 (SAWALLISCH, conducted)

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category: シューマン

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ブレンデル:Brahms pf協奏曲 No.1 (更新)   

同曲の音盤を数多く聴いていると、各々にどんな特徴があったか思い出せない、過去記事に書いた感想を見てみて、ほんとにそうだったか、と疑いつつ、また聴いてみるのも面白い^^;
アルフレッド・ブレンデル:pfとC.アバド、BPOによるブラームス、pf協奏曲No.1を再聴、 
ブレンデルはPHILIPSお抱えであるが、アバド&BPOがPHILIPS盤に入るのは珍しい気がする、会場はベルリン、フィルハーモニーだが、DG盤と一味違い、音質はしっとり、orchパートの弱奏もくっきり聴きとれ、pfもフォーカス良く響く、PHILIPSらしい特色を感じる、
bre bra pf con1
アルフレッド・ブレンデル:pf
クラウディオ・アバド指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
1986年 PHILIPS

第1楽章は22:40と平均的なところだが、全体には速度の効果的な緩急変化がある。
前奏は重厚な味わいだが、あまり重すぎず程よい、リズミカルな心地よさもある、pfの入りは透明な響き、ブレンデルは剛腕というより、細やかな緩急、強弱の変化を入れる、pfソロの後をorch楽器がすんなり自然に引き継ぐ、この曲の力強いトリルもあまり気張らずorchとともに細やかな質を揃える、pfソロがひとしきり弾いたあとのorch、[117]からのポリフォニックなところがたまらなく良い、上に重なる管も効いている、
sc01 117
まさに"ピアノ付き交響曲"
いくつもの主題がでてくるがpfによる[157]からのテーマのひっそりとした開始が引き付ける、
sc01 157
ショパン風なエレガントな表情もある、
[211]からpfとhorの二重奏となり、ゆっくりとなった余韻をさらにorchが弱奏で引き継ぐ、
sc01 211
[226]からテンポに戻りffのpfソロが始まるが、さほど強烈にはせず、その後もわりと落ち着いた進め方、
sc01 226
展開部はorchが踏み込み大きく盛り上げていくがpfともに冷静さも保っている感じだ。
第2楽章、予期したとおり、pfの弱奏へ向けての間の取り方が深い、寄り添う弦楽の静謐な響きの和声も非常に味わいどころ、
[91]からのpfのパッセージも弱奏で粒立ちよく鮮やか。
sc02 92
第3楽章、歯切れ良い印象のpfソロで始まる、アバドのorchも切れの良い表情でキビキビと進めるロンド楽章、[238]からの主題を元にしたフガートも締まった表現、
sc03 238
pf、orchともパッセージや装飾的動きがピタリと決まる。

bren bra pf con 1 you
you tube:ブラームス: ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 ブレンデル, アバド 1986


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category: ブラームス

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LSO主席:ブラームス 二重協奏曲 (再)  

複数のソロ楽器を持つ協奏曲、あるいは協奏交響曲というのが結構あるが、ソロ楽器1つの作品と比べると少ない、傑作と言えるのはさらに絞られる気がする、各時代の様式、趣味も関わると思うが。ハイドンの協奏交響曲はソロ楽器4つだが、長くない時間に巧みに凝縮されている。ベートーヴェンはpf,vn,vcの「トリプル」を書いているが、長大で今一つ集中に欠け、傑作群からは後退する感じだ、密度高くまとめるのが難しいのだろうか。ブラームスはvnとvcの「ダブル」に留めている、聴けば聴くほど味のある、密度高い傑作だ。 
今回はハイティンク指揮、LSOレーベルのライヴからLSOの首席奏者がソロを弾いた録音。
br d con lso 02
ブラームス vnとvcのための二重協奏曲 イ短調op.102
Gordan Nikolitch:vn Tim Hugh:vc
Bernard Haitink:cond. London Symphony O.
May 2003

従来は2人の奏者が左右チャンネル方向に位置した録音が多かったが、これは生の客席で聴くように両者は中央寄りに聴こえる、鮮明な好録音。全楽章深いヴィヴラートをかけ、炎がたつ感覚だが響きは清潔で引き付ける、
第一楽章、総奏で始め、まずvcの緊迫したソロ、次に[26]から管が清々しい第二主題を奏で、
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vnソロが続き、orch.による前奏に入る、これでツカミはばっちり、過去の作曲家に学んだ要素は多いと思うが、2つのソロとorch.が緻密に結びついた書法は見事、
2つのソロが並行したり、逆行したり、弾き継ぎしたり、と譜を見るだけで面白い、
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[189]からのスタッカート、当演奏ではこれ以上ないほど鋭利に切り立て、痛快である^^
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第二楽章 Andanteはソロにespress.と指示がある、低音線に深いヴィヴラートをかけ、人の声のように弾く、
sc01_2018042408470471b.jpg
この演奏ではテンポはあまり遅くしないのでそれがクドくなく聴ける。
終楽章、心地よいリズム感が印象的、テンポは速めにソロが軽やかに始める、その分orch.の総奏になると壮大でキビキビした感覚になり効果的。両ソロは重音奏法など技巧的な聴きどころも十分、[69]からはvcが雄大な流れのような主題を奏で、vnが続く、
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[119]からは趣を変え、展開的内容、[128]から始めの主題に戻る、縦横無尽の楽章だ。
今回はyou tubeに当盤が挙っていた、
brahms vn vc con you
you tube:Concerto for Violin and Cello in A Minor, Op. 102:
I. Allegro II. Andante III. Vivace non troppo

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category: ブラームス

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コヴァセヴィチ:Brahms Piano con No.1(再)  

好きな曲はハマると依存症になってくるが、ブラームスのpf協奏曲No.1もその1つ、異なる演奏者で何枚も音盤を揃えてしまった、その中から今日はスティーヴン・コヴァセヴィチpf、W.サヴァリッシュ指揮、ロンドンPOの演奏を再掲。 
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ブラームスpf協奏曲No.1
スティーヴン・コヴァセヴィチ:pf
ウォルフガング・サヴァリッシュ:指揮
ロンドン・フィルハーモニーO

第一楽章、前奏部はレガート気味に悠然とした演奏も、それなりに魅力がでるが、サヴァリッシュの楷書的でキビキビとした演奏は期待どおり引きつける、コヴァセヴィチのpfソロはアゴーギグは控えめでサラサラと入る、粒立ちとキレのよい心地良さ、[157]からのソロは弱奏で大事に聴こうとさせる、
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木管合奏を挟み、[184]から同じテーマを弦の弱奏でしみじみと引きつける。

*余談だが、pfパート、左手が9連符で上が6つだったり、部分的に3連符の表示があったり、聴いていても難しそう;数の違う連符が重なる場合、考えないほうがいいと聞いたことがある;
204.jpg

[226]から展開部で、pfが加速気味にffで開始、ここからはダイナミックに追い込んでいく、
[438]からpでtimpが叩かれるのに気づいた、細やかに聴かせてくる。
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第二楽章、orch.はひじょうに弱音基調だ、それが一段と荘厳な雰囲気になる、pfも同様、遠く微かに響く、約14分間、聴き手を集中させる、楽章の最後2小節のみ、timpがpで鳴っているのが印象的。
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第三楽章、pfソロで開始するが、けっこう快速なテンポ、コヴァセヴィチの鋭敏な指さばきが見事でパッセージもくっきり小気味良い、orchもスタッカート気味に切り立て、急き立てて進む、orch.のみのフガートも聴きどころだ、強弱の設定が深く、じつに引き締まった終楽章。
今回はyou tubeに挙っていた、
kova bra pf con you
you tube:Piano Concerto No. 1 in D Minor, Op. 15:
I. Maestoso II. Adagio III. Rondo (Allegro non troppo)

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category: ブラームス

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O.スウィトナー:Brahms Sym No.2 (再)  

昨日は台風一過の日和、被災した地方はこれからが大変だが、ひとまずほっとしたい気分、こんなときまず聴きたいと思うのはブラームスSymのNo.2である。
 
スウィトナー指揮するorch.演奏に親しんでくると、弦、木管、金管、打楽器が各々の天然さをを活かし、以心伝心でorch.の自発性を引き出して進める、"自生"の美しさのように感じる。
全楽器の物腰に統一感を持たせ、すべて意のままに操るカラヤンとは対極に思える。
肩の力の抜けた清潔サウンドにピリっと張り詰めた内面性がある、ブラームスの第2番にはそんな期待がぴたりと嵌る気がする、録音会場の旧東独、キリスト教会の響きと、D.シャルプラッテンの好録音で快適に聴ける。
sui br sym2 
ブラームス交響曲第2番ニ長調op.72
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン 1984年録音

第一楽章、Allegro non troppo、
始まりはさすが清々しく、hornが柔らかく鳴り、いきなり「田園」を印象づける、vn群は控えめで清涼、vc、vaによる第二主題も滋味を持たせた歌い方、
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木管が奏でる残響音までよく聴こえ、音場に透明感がある。
[218]から出るtrb.とB tub.のペアは特別な存在のようで、このあとも金管らしく生々しく唸る、その分、展開部や再現部でのダイナミズムが効いてくる。
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第二楽章 Adagio non troppo - L'istesso tempo,ma grazioso
は第一楽章の印象に対し、意外に豊かな響きで始める、概ねソナタ形式でこの楽章も各パート間で複雑な綾が組まれ味わい深い、hornに木管が重なるアンサンブルが一際美しい、劇的な展開部~終結もかなりエネルギーを帯びた演奏に引き込まれる。
第三楽章 Allegretto grazioso (Quasi andantino) - Presto ma non assai - Tempo I
A,B,A,B,A形式でobが長閑に始め、hornや他の木管が絡む、Bの Presto ma non assaiがスケルツォ的で、小気味よい。
第四楽章 Allegro con spirito
楽章の手法は交響曲第3番にも似た感じだ、スウィトナーは穏やかに始めるが[23]のfからシフトアップ、ぐいぐい攻め込んでいく、主題の性格でチェンジしながら進める、清潔な響きを崩すことなく、熱気をもって運んでいく、[395]から終結まで思い切った加速で終わる。
ブラームスやシューマンの演奏では第一楽章が清涼で、終楽章でエネルギッシュになるのはスウィトナーの特徴のように思える。
sui br sym2 you
you tube:スイトナー指揮ブラームス交響曲第2番

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category: ブラームス

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「運命」の第3→終楽章  

ベートーヴェンのSym No.5「運命」では、第3楽章と、終楽章へ入っていくところが特に好きなところ、様々な演奏で、ここに注目してしまう、
今日はLP盤から特徴的なものを3枚、針を下ろすのはB面だけ;
 
まず、F.フリッチャイ指揮、BPOのグラモフォン原盤('61年)
f f be sym5 lp
名盤として親しんでいる人も多いだろう、全楽章ゆっくりのテンポ設定、深淵に引き込むような第3楽章だ、[141]からのコントラバスの深々とした響きには、このLPを初めて聴いたときから魅了された、
sc03 133
終楽章にアタッカで移る前はppで引き付けるが、最後の[171]ではtimpの連打が遅くなってわかるが、cresc.に伴い思い切ったritardandoをかけ、終楽章突入のパワーとなる、
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また、フリッチャイの演奏は常に弦をしなやかに聴かせるのが心地よい。
f f be sym 5 you
you tube:Beethoven: Symphony No.5 In C Minor, Op.67 -
3. Allegro 4. Allegro

次はカラヤン指揮、BPOでグラモフォン'62年盤、
ka be sym5 lp
ka be sym 5 you
第3楽章以降
you tube:Beethoven - Symphony No. 5 in C minor, op. 67
LPはA面に全楽章入ったのもあるが、2面に分けたものが良い、ドイツ盤で見つけた、
[141]からのコントラバス軍団が凄い、左右チャンネルを埋めて押し出してくる、それなりのシステムで聴けば圧巻、これは'62年盤(会場:イエス・キリスト教会)が一番である。
ka be sym5 lp 02

最後にO.スウィトナー指揮、SKB、'81年のDENON PCM録音
このPCM録音されたシリーズはCDで出たものより、なぜかLP盤のほうがHiFiサウンドで充実しているのに驚いた、先にCDのほうを買ったが、こぢんまりと丸められた音なのだ;マスタリングの違いだろうか。
sui be sym5 lp
sui be sym 5 you
第3楽章以降
you tube:Symphony No. 5 In C Minor, Op. 67
カラヤン盤とは対照的に、スウィトナーらしい清涼でバランスのよいサウンド、木管の残響音もよく聞こえリアルな音場感、演奏の美質と録音技術の相性がじつに良い。
sui be sym5 lp 02

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category: ベートーヴェン

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ピアノ ソロ(or 連弾)⇔ オーケストラ  

今日も35℃まで上がる予報だが、大陸性の空気でわりと過しやすい、南の海上には次々台風の種が発生しているが、日本近海に来てからも強く発達するので警戒が必要だ。 
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気象庁

さて、編曲の話が続くが、今日はとてもお気に入りの編曲、
ベートーヴェン(1770-1827)とフランツ・リスト(1811-1886)はともにA.サリエリ(1750-1825)に師事したという接点がある、ただし年代差があるので、リストはサリエリ晩年の弟子である、そのリストがベートーヴェンの9つの交響曲をピアノ・ソロに編曲しているのは有名(第九は連弾編もある)、その一つ、Sym No.7 イ長調を挙げる、
シプリアン・カツァリスの演奏、
be sym 7 pf you
you tube:Beethoven/Liszt - Symphony No. 7 in A major, Op. 92 (Cyprien Katsaris)
いかにリストが超名手でも、手は2本しかない、orchパートから不足の生じない範囲で省略を行なうが、各パートでゼクエンツの続くところは1本の手があっちこっちの声部を弾きに移動する、本当に不足なく聴けるのが見事で、原曲を正しく消化しきっての編曲だろう。
一例:第1楽章[89]からバスで奏でられる基本リズムがピアノ編では前の3拍が省略される、
sc01 85
楽章の活気ある動機は主部の開始[64]から十分に提示され、
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聴き手の耳に残っているので少しも不足に感じない、

次はブラームス、4つの交響曲はブラームス自身が本編であるオーケストラ版と、試演のためのピアノ連弾編と両方書いている、これはもう他人が手を出す余地はない、ほかの管弦楽曲もピアノ連弾編を書くのが常だったようだ。
デュオ・クロムランクの演奏でSym No.4 ホ短調を挙げる、
パトリック・クロムランクと桑田妙子夫婦のデュオで、オーケストラの名演を連想させるとともに2人だけの演奏による小回りのよさも聴かせるようだ、
bra sym pf you
you tube:ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op. 98 (ピアノ連弾編) / デュオ・クロムランク(p)
しかし、ピアノで聴いても良い曲だ^^
オーケストラ版に対し、ピアノのくっきりした粒立ちで、今まで目立たなかった声部の動きが明快に聴けるのが利点、原曲を知っていればダイナミズム(量感)も頭の中で補って聴ける。

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category: ベートーヴェン

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