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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

O.スウィトナー:Beethoven Sym No.7 (LPとCD)  

ステレオ録音は大きく分けて、ワンポイント録音とマルチマイク録音になるが、 
ワンポイントは必ずしもLとR、2本だけとは限らない、中央を拾うマイクを加え3本が多いらしい、それを最後にはLRチャンネルに分ける、補助のマイクがあったとしても、基本的に楽器が発した音の到達する時間差もあるがままに捉え、再生音に自然な音場の拡がりを聴かせる録音方針を総じてワンポイントと言うらしい、このためには楽器からの直接音に対する指向性もあり、周囲からの残響にも反応が良い高性能マイクロフォンが必要になる、またあるがままの録音ゆえ、バランスを取り直すなど編集が殆どできないらしい、無修正の写真と同じか・・
マルチマイク録音は一応ワンポイントと同じようにメインマイクを3本ほど据えるが、各パートの直接音や周囲の残響音をピックアップする指向性マイクも林立させ、要りそうな音をマルチトラックに全部拾っておき、あとでこれらをバランス良く調整し、マスタリングする、
Multi microphone
マルチマイクのセッティング
どちらにも一長一短があり、ワンポイントは自然な音の広がりをもつが、各パートの明瞭さに欠ける例が多い、マルチのほうはおそらく生で聴けば溶け込んでしまう特定の楽器の弱奏をくっきり浮かばせることもできるし、鳴りすぎの楽器を押えることもできる、ときに編集による継ぎ接ぎで現実離れした貼り絵のようにもなる、(*過去に磁気テープに基づくLPで、再生中にテープノイズが目立ったり消えたりすのがあった、いろいろ操作した痕跡か?)

DENONのPCM録音はD.シャルプラッテンとの技術協力で名録音が多数あり、ワンポイント的な全体の自然な拡がりと、orch各パートの明瞭さを両立している、デンマークのB&K社のマイクロフォン使用とある、LP盤のカッティングも優れ最高水準と言える、このO.スウィトナー指揮、SKBのベートーヴェン Sym No.7は手持ちの音盤で5本の指に入る、
20140723.jpg
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン 
1981年 東ベルリン・キリスト教会

LP盤の場合、カッティングの行程が加わるが、このLPは群を抜く解像度で聞こえてほしいパート音もくっきり聴ける、
20170926.jpg
vn群の個々の音、胴の鳴りっぷりまで聞こえるような・・
20180920.jpg
しかし、先に手にしたCD(2007年発売、兼価盤)のほうは音が冴えない、HiFiバランスを丸めたようなモコモコした音で、音場の解像度も下がる、リマスター時の帯域調整の違いかと思うが、DENONの他のCDは大方良好なのに何故こんな音にしてしまったのか、
20140126.jpg
初期に出たCDはLP同様良かったのか?相変わらずDENONの音源はyou tubeへのアップが難しい様子だが、珍しく第2楽章のみ挙っていた、
sui be s 7 you
you tube:スイトナー指揮 ベートーヴェン:交響曲 第7番 第2楽章
このyou tubeに挙っている音質のほうが良い気がする、PC用の小型SPではわかり辛いので、PCからstereoシステムに電波で音声を送る装置を使ってみた、
sojushin_201906231053245bd.jpg
デジタルで送信、受信機はD-A変換してアンプのライン入力へ行く、
条件を同じにするため、CDもPCにセットして電波送信した、
pc tray
やはり、tou tubeの音が冴えている、LPから取った音に思える、
同じ録音でも複数出た音源ソフトのどれが良いか聴いてみるまでわからない;

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category: ベートーヴェン

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K.ベーム:Beethoven Sym No.6「田園」 (リマスターCD)  

音楽を演奏する会場というのは重要で、今では日本にも良いホールが出来たが、欧米には名ホールと言われるところが幾つもある、残響音の長さが適度でその音質が良くないといけない、席の場所にもよるが長すぎると集中力が削がれる、反射音が硬質だと耳疲れする。
録音会場として天井の高い教会のドームが使われることも多い、ウィーン・フィルハーモニーO.の本拠地、ムジークフェラインザールの残響時間は空席時で3.3秒と結構長い、満席時は約2秒だそうで、空席ならセッション録音には良い響きが得られていると思う、
Musikverein.jpg
ムジークフェライン・ザール
カール・ベームがここで1971年に録音したベートーヴェン Sym No.6「田園」だが、過去のLP盤を聴くと直接音の割合が多く、やや室内楽的で奥行きがなく、従来のDGらしい音のまとめ方だった、これなりの良さもある。一方、1993年に発売されたリマスターCDでは残響音の割合を増やし、中央付近の管楽器が距離を置いた聞こえ方になり、会場の奥行きが感じられる、第2楽章の鳥の描写など、この響きのほうが効果的でorch音楽に相応しい、
sc02 128
20130212.jpg20161030.jpg
各部のマスター音源からバランスを取り直したのだろうか、同じくK.ベームとVPOのJ.シュトラウス:ワルツ集をLPとCDで比べると大幅に広がり感が違う、リマスターCDはDECCAサウンドみたいだが自然でわるくない、
20180627 (2)20180627 (1)

音がデッド過ぎると不評だったカラヤンの'80年代初期CDもその後同じ傾向にリマスターされたようだ、ベーム,VPO盤ほどの効果はないようだが;
会場のベルリン・フィルハーモニーも響きを良くするため2008年に改修工事が行なわれ、残響時間は空席で2.4秒、満席で2.1秒だそうだが、この録音は改修前になる、
RSB_Philharmonie.jpg
ベルリン・フィルハーモニー
ちなみにサントリーホールの残響時間は空席で2.6秒、満席で2.1秒だそうだ、
santori h
サントリーホール
単に残響時間だけで善し悪しは決められないが。

なお、you tubeにあるベームの「田園」は"Original image bit processing"とあるので、旧盤どおりに処理したということか、PC用の小型SPでは判別し辛い;
bohm be s6 you
you tube:Beethoven Symphony No 6(Karl Bohm 1971)

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W.サヴァリッシュ:Beethoven Sym No.7 (新・旧)  

ベートーヴェンの「第7」はリズムが支配した熱狂的な作品と捉えられがちだが、繊細な味わいどころが多分にある、そこをよく聴ける演奏と録音に仕上がった音盤を聴くのが近頃は好みになった、手元の音源では1962年(サヴァリッシュ、39歳)、コンセルトヘボウO.アムステルダムとの演奏と、1991年(68歳)同じくRCOとの演奏がある、'62年のLPのほうはPHILIPS原盤らしく各パートをピックアップしたような明瞭な音がうまくミキシングされていて、影で奏でる弱奏の楽器もくっきり聴ける、 
20161007_201906200952160b8.jpg
サヴァリッシュは誇張なく、幾分快速で精緻な演奏を聴かせる、演奏、録音ともに完璧を目指したような仕上がりだ。
このLPは第二楽章のトラックで"カッシーニの隙間"みたいに暗いところがある、
20161110_2019062012290986b.jpg
弱音部分でカッティングスペースを細く節約し、ダイナミックレンジを大きく確保するスペーシングでSN比の良い厚みのある音が期待できる。
この録音はyou tubeに挙っている、
sawa be s 7 you
you tube:Beethoven: Symphony No. 7, Sawallisch & COA (1962)
もう1枚は1991年、EMI原盤のCD、こちらは会場の響きが豊かで奥行きがある、それでいて各パートも分離して聴きやすい好録音だ。これはyou tubeなし、
20180425c.jpg
第1楽章[205]からのvn2が奏でるキビキビした活力がハッキリ効いてくる、
sc205_2019062009322776a.jpg
'62年録音に比べ、若干テンポは緩やかに思える、相変わらず堅実だが、弦の味わいが柔軟性を帯び耳心地良い。
ほかにyou tubeで2つ聴ける、まず1988年のN響との演奏で終楽章のみだが、サヴァリッシュ65歳でまさに全盛期を思わせる、(60代なんて、まだまだ元気^^)
20180425.jpg
you tube:Sawallisch Conducts Beethoven Symphony No. 7 4th movement(1988)
次は2004年、81歳のときの演奏、確かに高齢だがだいぶ体力は控えた指揮になる、N響でのサヴァリッシュ最後のステージだそうだ、
20180425b.jpg
you tube:Beethoven: Symphony No.7 / Sawallisch NHK Symphony Orchestra (2004 Movie Live)*音量小さめ
コンサートマスターのサポートが目立って見える気がする。

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R.クーベリック:Beethoven Sym No.8(LP)  

梅雨らしい気候になったが、梅雨ってそんなに嫌いではない、曇り空とアジサイ、雨、田んぼと蛙の声、なんだか落ち着く、寒暖差の大きい5月のほうが過しにくかった;
 
このところ気分快復のため、お気に入り盤を聴いている、クーベリックが70年代、DGの企画によりベートーヴェンのSymを1曲ごとにorchを変えて録音したシリーズがあるが、録音が不揃いというデメリットのほうが大きい気がする、
最も気に入ったのが、クリーヴランドOを指揮したNo.8である、活気に満ちた、すんなり楽しめる演奏で録音も好ましい、全楽章、timpが豪快に出て引き締めている、
r k be sym8 lp
交響曲No.8ヘ長調
ラファエル・クーベリック指揮
クリーヴランドO 1975年 DG

20181008.jpg
第1楽章、活気をもって開始、ぐっと弱奏は引いて、弦はしなやかなタッチ、vn1、vn2を左右に配置しているので、パートも分離して聴きやすい、
sc01 10
展開部など対位法の部分で弦パートの位置関係が立体的で効果がある、
sc01 145
第2楽章は普通くらいのテンポで小気味よくまとめる、
第3楽章は単調ではない面白い楽章で指揮者による違いも興味深い、アウフタクトで助走を付けるような始め方でtrp、timpにより主題が先行して現われ、強調されるのが効果的、
sc03 01
その後もずれた形で現われる、クーベリックはゆったりしたテンポでリズムに十分重みを持たせる、長閑なトリオのhornとclは滑らかで心地よい、
終楽章、快速で、弱奏との対比十分にキビキビと決める、バランスの良い録音で最後まで心地よく聴ける。 
No.8は対位法など書法的充実が十分で"長くない"のが良いv

you tubeもLPからの音源、
R K be sym8 you
you tube:Beethoven Symphony No.8 - Raphael Kubelik/Cleveland Orchestra (from LP)

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R.クーベリック:Beethoven Sym No.7(LP)  

一旦、レコード盤も殆ど失ってしまい、先日のフリッチャイ盤などは僅かに残っていたものだが、アナログ再生を再開した頃は随分、中古ショップで買い漁った、オークションものは盤状態が気になるが、通いのショップは状態の悪いのは除いてあるようで、クーベリックのベートーヴェン Symシリーズも無垢盤状態だった、No.7も長く聴いていなかった、
交響曲1曲ごとにorch.を替える企画だったので、録音状態にどうしてもバラつきがでるのは難点、No.7はVPOで、ムジークフェライン・ザールだろう、これはホールの響きがよく入った耳心地よい仕上がりになっているが、今少し接近した解析度もほしい。 
r c be sym 7 lp
ラファエル・クーベリック指揮
ウィーン・フィルハーモニーO.
1974年 DG

r k be sym 7 lp2
第1楽章、序奏はずっしりと開始、そのあと響きは濁らず心地よい、vn1とvn2を左右に配置、cbは中央後ろに位置し、弦パートの掛合いが聴きやすい、木管の色合いも豊かに聴ける、
主部は落ち着いたテンポ設定、この基本リズムを常にがっしりと捉えて進める、
sc01 63
展開部もじりじり弦と管の掛合いの彫りが深い、終結のffに入る前、[437]から弦が一丸となった響きがこれまでのエネルギーを集約したように重厚、
sc01 437
第2楽章もゆっくりめ、清涼なまとめ方で、中間部で遠鳴りするようなppのtrpとtimpが印象的にきこえる。
第3楽章、わりと快速、強拍と弱拍を緻密に整え、ぐっと弱奏に引いてcresc.をかける、
終楽章、ほどよく快速だが端正に整える、[360]から弦パートの掛合いで長い起伏を作っていく、クライマックスが[400]から、
sc04 400
ここでtrp、timpが2小節おきに出るが、クーベリックは強調して打ち出し効果的だ。

you tubeは第1楽章のみ挙っていた、
r k be sym 7 you
you tube:Beethoven - Symphony No. 7: Poco Sostenuto-Vivace (LP Rip)

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F.フリッチャイ:Beethoven Sym No.7(LP)  

今日も気温は高いがカラっとして、真夏のクソ暑さではないのがいい、しばらく何だか落ち着かず、音盤はお休みにしていたが、ちょっと耳を休めて聴くのも良い、 
6年ぶりだろうか;F.フリッチャイのベートーヴェンSym No.7を取り出した、1960年の録音だが、古いなりによくまとまったD.グラモフォンらしいサウンドである、
f f be sym 7 lp
f f be sym 7 lp2
フェレンツ・フリッチャイ指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1960年 ヘリオドール(DG原盤)

第1楽章、序奏はガツンとくる総奏で入り、続くobが柔らかい、低音は深く、vn群は柔軟、木管の彩り感があり、timpは剛性をおびて引き締める、主部はゆっくりめのテンポ設定、じっくり踏みしめて歩を進める感覚が引き付ける、武骨なようでしなやかな弦が心地よく和らげる、展開部ではパート間の掛合いを明確に表現、[254]からffだが、[256]から木管群を浮き立たせ、他のパートはぐっと控える、
sc01 254
これがひじょうに効果的で印象強く、他の演奏に聴かれない、
第2楽章、アレグレットもゆっくりめの設定、低弦から上声までテーマが一際神聖な響きで受け継がれ最高潮に達するまでに、ひしひし迫る運命を受け入れるような進行、
第3楽章もだいぶゆっくりなほう、軽やかというより重厚で強弱の起伏を十分もたせ、スケルツォ・リズムの一拍ずつが力強く凄みがある、トリオでのtrp、timpが輝かしく痛快、
終楽章、やはり速くしない、繰り返される基本リズム、
sc04 01
の打音は常にかっちり整え、溜めを置きながらじりじり進める迫力がある、フリッチャイも終盤では徐々に加速をかけるが、極端にではなく、大質量の物体が僅かずつ加速するような感覚が引き込む、最後までかっちりと決め、弦は常にしなやかな味わい。
f f be sym 7 you
you tube:Beethoven: Symphony No. 7, Fricsay & BPO (1960)

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C.アバド:Beethoven Sym No.7(BPO盤)  

20世紀流の重い衣装を脱ぎ捨てた演奏はアーノンクールが先駆であろうが、それまでの演奏習慣を白紙にして、作品の素(す)の良さを探る方に目が向けられるようになった、古楽指向ではなくとも、こうしたピュアな演奏が今は普通になり、有名指揮者の中でいち早く実践したのがアバドだった気がする、晩年になるほどその傾向は強まった。 
久方ぶりにアバドのベートーヴェンSym No.7で、1999年録音、BPO盤を取り出した、全楽章速めで旧盤より時間も短くなっている。
abbado be sym 7 bpo
クラウディオ・アバド指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1999年 DG

第1楽章、orchサウンドは全体に軽量、身軽になった感覚で活気に満ちている、長く充実した序奏部があり、模索するように主部の第1主題が現われる、このリズムパターンが楽章の基本因子となる、
sc01 63
[164]から出るvn2とvaはこれを切れ味良くしたもので、ここがくっきり聴けると引き締まる、
sc01 159
低音部や管の響きは明確、弦の内声も聴きやすく、展開部では木管、金管、timpがぐっと押し出して効果をあげる、
第2楽章、アレグレットは木管の和音のあと低音弦は淡々と始める、繰り返しは微かなppで行い、va、vnへとテーマが移るにつれBPOの優美な弦の味わいになる、びしっとした表現も加え引き付ける。
第3楽章、スケルツォは弾むように快活、トリオではtrpとtimpが付点を強調し[477]、高らかにパンチを効かせる、
sc03 470
終楽章、アバドは急速で、セッション録音ながら白熱した緊迫感が伝わってくる、BPOの合奏の上手さはもちろん、きっちり制動のかかった心地よさで引き付けていく。
この盤は通常より少しボリュームは上げぎみがよい、
abbad be s 7 bpo you
you tube:Claudio Abbado - BEETHOVEN : Symphonien 7 & 8

14年前のVPOを指揮した録音との違いは明確である。
abbado be s 7 vpo you
you tube:BEETHOVEN: Symphony No. 7 in A major op. 92 / Abbado ・ Wiener Philharmoniker

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ワイセンベルク:Beethoven Piano Con No.5「皇帝」 (LP)  

ベートーヴェンのpf con「皇帝」は昨日のポリーニ、ベーム盤のほかにワイセンベルク:pfとカラヤンのLPがあった、これも中古セールで見つけてしまいっぱなしだった;無垢盤のような状態でジャケットも真新しい、 
w k be p con 5 lp
アレクシス・ワイセンベルク:pf
ヘルベルト・フォン・カラヤン:指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1974年 EMI

'70年代のレコードジャケットのタスキを見ると、「当社開発の○○カッティング方式」とか新技術を用いた謳い文句が見られ、これはCD時代になっても変わらない、だからといって従来より明らかに良くなったと感じた事は殆どない^^音源を仕上げるバランス・エンジニアにかかってくるだろう、昨日のポリーニ盤(DG)と比べ、やや音のエッジが甘い感じだが、バランスのとれた味のある録音だ、
w k be p con 5 lp2
第1楽章、導入のあと、orchの前奏に入るが、カラヤンは昨日のベームとは筆のタッチが対極、ここの弦の味わいは、"技で作られた上手さ"と"天然の美味さ"の違いといえようか^^;
大編成の響きだが立ち上げがしなやか、楽章の基本因子といえる[11]の3連符を含むキレのある動きは"皇帝"にふさわしい気高さがあるが、カラヤンは[12]の付点はやんわりと立ち上げて、気品に置き換えた感じだ、
sc01 10
総奏での繰り返し[18]ではtimpのパンチが伴うので力抜けはしない。
sc01 15
ワイセンベルクのpfはひじょうに鮮やか端正で、BPOはレガート基調で包み込む、普通くらいに落ち着いたテンポで雄大、時間は約20分、これはこれで良いのだが、やや引きずる感じもしないではない;も少しぎゅっと追い込む感覚もほしい、ポリーニ盤を聴いた後のせいもあるかもしれない。
第2楽章はゆっくり、じっくり、きめの細かい弦で始まる、pfソロは強弱法を深く取り、細やかに語りかけるようだ、
pfがアタッカで終楽章へ入りテンポを確定するが、ここは快速(約10分)、カラヤンとBPOは厚み十分の響きと柔軟さ、同時に活気も持たせソロを支える、pfソロの弾む軽やかさと力感の対比も良いと思う、一番気に入ったのは終楽章かな。
w k be p con 5 you
you tube:ベートーヴェン: ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73《皇帝》ワイセンベルク, カラヤン 1974

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M.ポリーニ:Beethoven Piano Con No.5「皇帝」  

ベートーヴェンのピアノ協奏曲No.5「皇帝」はクラシック音楽に親しみだした頃は好きでよく聴いたが、その後めったに聴かなくなり、手持ちの音盤も少ない、たまに聴いていたのはクラウディオ・アラウの老練な演奏だった。 
先日のポリーニとベームが組んだブラームス、pf con No.1がとても良いので、同コンビのベートーヴェン「皇帝」があったのを思い出して探した、これをまともに聴いた憶えがない^^;
p b be p con 5 b
ベートーヴェン ピアノ協奏曲No.5 変ホ長調「皇帝」
マウリツィオ・ポリーニ:pf
カール・ベーム指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1976年、DG

録音はバランス良く、pfもくっきり音が立ち不満はない、
第1楽章、ベーム指揮:VPOの演奏はいつものようにゴツくて弱奏にも芯がとおり味がある、pfソロと共に導入するが、全般に速めのテンポのようだ、ポリーニは34歳頃、鮮やかな指さばきで粒立ち整った音が心地よく、パワフルでもある、
気に入ってしまったのは、pfが一旦休み、[11]から改めてorch.の前奏となるところ、ここのVPOの弦がじつに味わい深い、
sc01 10
ポリーニのソロは流麗でffに切り替えた時の張り詰めた入力がよい、間に入るorchも歯切れ良く一体となった感覚、pfソロもorchもぐいぐい追い込んでいく。
第2楽章、この楽章の主題も良いもので、懐かしくもある;
低音のしっかりしたピッツィカートに弱音器を付けたvnが深みのある弱奏を聴かせる、透明感のあるpfの弱音もくっきり、長いトリルも美しく転がる。
pfソロが終楽章へアタッカで入り、ロンド主題を確率、快活な楽章でpfの弾む感覚と切れ味は申し分ない、テンポは速めに追い込む、ベームとVPOのバックはここでも"身の締まった歯応え"を感じさせ、これが一段と活気と味わいを加えるようだ、orchだけの部分も気に入ってしまうが、pfと一体になって引き付けていく。
m p be p con5 you2
you tube:Pollini / Bohm, Beethoven Piano Concerto No.5 Op.73

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ムター:Beethoven Violin Concerto(LP)  

年度越しをして、まだ少し町内の引き継ぎ仕事はあるが、まあ「あとは野となれ・・」気分だ^^やっと大曲を聴けるかな、といったところ、しかし今日もクソ寒い;
 
とても良い1枚だと思いつつ、数年聴いていなかった、アンネ=ゾフィー・ムター:vn、カラヤン:指揮のこのLPを取り出した、何しろ構えの大きな曲だけにあまり気軽には聴けない;
m be vn con 01
ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
アンネ=ゾフィー・ムター:vn 
H.von.カラヤン指揮: ベルリン・フィルハーモニーO
D.グラモフォン'79年録音、Rec.エンジニア:G.ヘルマンス

m be vn con 02
バランスも上手く取れ、DGのアナログ期最後の録音として最高の出来かも、'70年代でもすべて良いとは限らない。
第1楽章、始めのtimpによる主題が余韻をもって良い聞こえ具合、カラヤン指揮のBPOは総奏部分のスケール感たっぷりで、しなやかな身のこなし、ムターのvnは全体からみて小粒な存在に感じるが、くっきりピンポイントで音の細部が聴き取れる、
展開部の弱奏で推移するところが、一際密やかで、[331]から[365]の直前までの弱奏が素晴らしく、ムターのソロ、orch.ともに引き付ける、
sc01 330
カデンツァはクライスラー版で、重音のポリフォニックな部分が見事で聴きどころ、
第2楽章は遙か遠方から聞こえるような弱奏に始まり澄み切っている、続くvnソロの透明感が魅力、ハーモニクスかと錯覚するほどの美音が浮かぶ、助奏するclなど絶妙に溶け合う感じ、ムターのvnはさらにpppへ引き込んでいく、楽章の最後は終楽章への導入でもあり、終楽章はvnソロで入る、軽快なリズムだがBPOの精鋭コントラバス軍団の厚く充実した響きも入れながら、vnソロの緻密な美しさの対比が引き付けていく。
be vn con you
you tube:アンネ=ゾフィー・ムター:vn H.von.カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニーO 1979年9月

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