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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

スウィトナー:Beethoven SymのLP(PCM)  

LP時代は、D.Gramophone、EMI、PHILIPS、DECCAなど各クラシックレーベルには再生音に個性があったようだ、近年はどこであれ、ナチュラルサウンドを求める傾向に思える。
DECCAなど早くからHiFiバランスのLPを出していたが、当時「卓上ステレオ」と呼ばれた簡易なシステムでは十分な再生ができず、あるレベル以上のシステムで真価が聴けた。D.Gは中域にエネルギーを寄せたバランスでそこそこのシステムでも充実サウンドが聴ける、というタイプだった、CD時代に入ってもこの特性はしばらく維持された気がする。

DENONのスウィトナー指揮、SKBのベートーヴェンSymはCDでは単品で集め、全曲揃ったのだが、中古で見つけた同音源のLPに針を下ろして驚いたのが、マスタリングが非常にHiFiに仕上がっていること、無色透明で曇りのない空間に各楽器の音が鮮やかに拡がる、'70~'80年代は本格オーディオが求められた頃だった気がするが、その期待に応えたような、
カッティング技術も優れており、ラインコンタクト針なら音溝の情報をしっかり拾える。 
sui be sym lp
中古ショップの合同セールに何度か出かけ、大方揃った。
CDのほうが記録媒体として器は大きいので、どの様にも余裕で収まるはずだが、曲によっては帯域バランスを丸めたようなリマスターになっている(ミニコンポ向けみたいな?)、
「田園」などはCDも遜色ないのだが、第7、第5、第9など特に違いを感じ、LPのほうが懐の深いサウンドで素晴らしい、

エアコンが止められる時季、夜はほぼ無音となり、pppまでくっきり聴ける、聴く環境もSN比が高くないといけない^^;昨夜は「田園」と「第7」に針を下ろした、
まず「田園」で印象付くのは、スウィトナーは過剰に感じる表現はなく、自然体ですんなりと受け入れられる、緩叙楽章など、やたら思い入れの諄い、遅いテンポで始まったりすると、「これに付き合うのかよ、」とストレスだったりするが;それもない、「田園」の第2楽章、小川は"ゆったり"というより"サラサラ"な感じ、木管の鳥達の声も鮮やかに場内に拡がる、
スケルツォ、嵐場面も乱暴な響きはなく、雷鳴、稲妻をクリアに聴かせる、終楽章は程よいテンポで期待どおり弦はそよ風のような響き、大味にならないところが良い。
sui be sym 6 you
you tube:Symphony No. 6 In F Major, Op. 68 "Pastorale"

「第7」は第1楽章の開始音から"塊"にならず心地よい、低域が懐深く、vn1が出張り過ぎず、vn2やvaの内声が埋まらずにくっきり聴けるのは他に例が少ない、もちろん木管、金管、timpも理想のバランス、提示部が反復されるがぜひとも聴きたい演奏である。
「第7」はyou tubeに挙っていないが、これはLPをそれなりのシステムで聴きたい。
denon lp

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スウィトナー:Beethoven Sym「運命」(Live 動画)  

スウィトナーのベートーヴェン「運命」、一昨日記事の同会場で、貴重なライヴ録画が挙っていたので、またセッションとの聴き比べをした、
sui be sym 5 you 01
まずDENONのLP盤から、
20190917104144221_20200316101919731.jpg1981年8月、東ベルリン・キリスト教会
カートリッジはMCに換え、昇圧トランスは名古屋大須で買った電材で作ったもの^^
後に出たCDで聴くよりHiFiで充実サウンドである、
mc mm
スウィトナーのベートーヴェンSymはいずれもcbの低域が充実し、高域の弦は決してヒステリックにならず涼しげ、木管もゆとりをもって味わいを聴かせ、金管とtimpのパワーでダイナミズムを押し出す、モーツァルトと同様、心地よく響き、スパっと気合いのこもった演奏で引き付ける、スケルツォ~終楽章への移行も痛快、終楽章の最後は結構巻き上げる、
sui be sym you 00
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
you tube:Symphony No. 5 In C Minor, Op. 67

次に神奈川県民ホールでの録画、
このライヴも1981年で上述のセッション録音の直前なのも興味深い、
録音環境は違うが、パートバランスは同じに聞こえ、同様の美質で聴けるようだ、
*音量小さめだが、ボリュームを上げると良好、
sui be sym 5 you 021981年7月、神奈川県民ホール
you tube:Otmar Suitner: Beethoven Symphony No. 5 "Fate" (SKB, 1981)
いつもながら、スウィトナーはセッションとライヴでは熱の入り方が違うように思う、
上述のLPはやや落ち着いて整えた印象だが、こちらは第1楽章から一段と気合いが入り、聴き手を巻き込んでいく、
[52~]のffはtimpを強打した激しさが際立つ、
sc01 48
展開部以降[479~]はさらに極めつけ、
sc01 473
この印象から期待どおりスケルツォ~終楽章も熱気渦巻く、これもCD化してほしい演奏だ。

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F.リスト:Beethoven Sym No.9 (2台のピアノ編)  

今回も興味深い編曲もので、フランツ・リストが編曲したベートーヴェン「第九」の2台(4手)のピアノ編を聴いた、
これほどのスケールの曲になると、少人数の室内楽で各楽器を有効に使う・・というのは逆に難しそうで、いっそピアノ一色でorchをイメージさせたほうが幅が効きそうに思える、ピアノにはorch楽器の最高音から最低音まで備わっている。
奏者にとっては「orch原曲から→こう持ってきている」という把握が必要だろう、 
NAXOSから出ている、 Leon McCawleyと Ashley Wassによる演奏は特に良いと思う。
liszt be sym9
第1楽章、ppでの始まりはorchが鳴っているような錯覚を受ける、パッセージも粒立ちよくorch以上に明確に聴きやすい、
sc01_20200104102013724.jpg
展開部でtimpが長い連打を聴かせるイメージもある、
sc02 2
第2楽章、スケルツォはピアノにぴったりくるように聞こえるが、難技巧には変わりないだろう;トリオが快調である。
第3楽章、orchより少し速めのテンポで弾く、ピアノの響きで始まると、ノクターン風に聞こえて、浮かぶ情景も変わるのが面白いが、ピアノならではの物腰とハーモニーでこの楽章の美しさを再認識できる、
終楽章、4人の独唱、合唱、orchをpf、4手でいかに表現するかが聴きどころ、これはあくまで原曲のフル編成による演奏を憶えていて、イメージ再現するタイプの編曲と言えそうだ、逆にあらためてorchを聴けば、聴き漏らしていた声部に集中できるかもしれない。
liszt be s9 you
you tube:Beethoven - Symphony No. 9 in D Minor, S. 657/R. 376, "Choral":
I. Allegro ma non troppo, un...
II. Molto vivace
III. Adagio molto e cantabile -...
IV. Finale. Presto

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室内楽編:ベートーヴェン Sym No.7 ほか  

原曲であるorch作品を小編成に、あるいはピアノ連弾などに編曲した楽譜は多々あるが、良くできた編曲譜は単に縮小版ではなく、独自の良さがあり、原曲のorchでは気付きにくい部分が明確に聴けたりする利点もある、 
1994年、プラハで発見された、ベートーヴェンSymの弦楽五重奏への編曲譜は、ベートーヴェンと同年生まれで親しかったという作曲家C.F.エバース(1770~1836)が書いたそうだ。
他にもじつに様々な編曲があり、F.リストのピアノ編はよく演奏される、J.N.フンメルの室内楽編ほか有名作曲家による編曲もあり、第2楽章をF.タレガがギター独奏編にしたのもある、
参考:タレガ編ではなく、新たな編曲のようだ、(ギター編曲は運指パズルみたいなもの;)
be sym 7 guitar
you tube:L.V. Beethoven - Symphony No. 7, Allegretto, (classical guitar arrangement by Emre Sabuncuoğlu)
よく演奏されるのは聴き甲斐のある編曲だけだろう、先述のC.F.エバース編は早々1996年に、プロ・アルテ・アンティクァ・プラハがレコーディングしている、
be sym no7 prague
プロ・アルテ・アンティクァ・プラハ
ピリオド奏法による透明感のある溶け合い、切れ味が引き付ける、orch演奏に馴染んでいると、弦楽一色のはずが、管が鳴っているように感じたり、チェロの力強い低音にtimpが伴っているように暗示される、そしてorchのガサゴソ重なった音塊からは聴きにくかった内声パートがくっきり分離して出てくるのだ、
20190512081900ef5_20191223084720142.jpg
*第1楽章、orchでは[164]~など、vn2とvaによる歯切れ良さが聴きづらい例が多い、
be sym no7 you
you tebe:Beethoven - Symphony No. 7 String Quintet Arrangement:
I. Poco sostenuto-Vivace II. Allegretto
III. Presto - Assai meno presto IV. Allegro con brio

管楽器は全般に基音のしっかりした音であり、管楽アンサンブルというのはハーモニーが引き立つ、弦楽器は波形の複雑な倍音を多く含むが、可能な限りハーモニーがきれいな演奏が望ましい、そうでないと、バロックなど聴きどころがない、
ベートーヴェンのSymは当時から管楽アンサンブル編もあるようで、この編成ならではの良さが聴ける、なお、コントラfagはこの頃、未発達な楽器だったので、ここだけコントラバスが使われたらしい、
参考動画はこの編曲を元にモダン楽器のコントラfagを使い、timpを加えているようだ、
be sym no 7 you 2
you tube:Ludwig van Beethoven Symphony No. 7 in A major, Op. 92 (1812), transcribed by Pierluigi Destro

プラハで発見された弦楽のための編曲譜に「エグモント」ほか序曲も四重奏編で書かれたものも含まれる、当盤の演奏が良いが、you tubeになかったので代りの演奏を挙げる、
be egum sq you
you tube:Egmont - Overture - L. W. Beethoven (For String Quartet)

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フルトヴェングラー:Beethoven Sym No.7 (2枚)  

先日の「英雄」でも書いたように、フルトヴェングラーのレコーディングへの考えが気になる、今、録音でしか聴けない我々はその内容の何%か?外枠くらいしか聴けていないとも言える;録音されていない、その場限りの演奏にはもっと凄いものがあったかもしれない;
W F BPO
フルトヴェングラーはベートーヴェンのSym No.7も好んで演奏しており、「運命」に次いで録音数が多い、No.7は躍動的なリズムが支配しているが、主題は大らかに羽ばたく趣きもあり、雄大な流れも持つのが魅力である、
まず、1953年、BPOとの放送用録音がDGより出たもの、
W F be7 dg 1953
1953年 ベルリン・フィルハーモニーO
W F be s7 BPO you
you tube:Wilhelm FURTWÄNGLER conducts Beethoven - Symphony No. 7 LIVE (1953)
音源はやや保存が良くない気がするが、わりとウォームな音質である、
フルトヴェングラーの晩年近い特徴だろうか、とくに第1楽章はじっくりと構えた感があるが、じわじわと内面的に湧きたつようだ、第2楽章は遅めのテンポでじわっとした意気込み、第3楽章、加速ぎみの表現はあるがやや控えめか、終楽章もフルトヴェングラーらしい期待に応えるが、'50年以前ほどの加熱感ではないか・・

次に録音年が前後するが1950年、VPOとのEMI、スタジオ録音、
W F be7 emi 1950
1950年 ウィーン・フィルハーモニーO
W F be s7 VPO you
you tube:Beethoven: Symphony No. 7, Furtwängler & VPO (1950)
第1楽章、長い序奏部から、引いては迫る物量感の対比で圧倒する、'40年代のライヴ録音と大差ない感じだ、EMIのやや硬質だがスタジオ録音らしい明瞭さでそれがよく聴ける、第3楽章も活気にあふれ、終楽章は始まりから加熱ぎみでターボがかかったように燃焼度が高い、総演奏時間はBPO盤より1分短いだけだが、かなりの違いに聞こえる。

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フルトヴェングラー:Beethoven「英雄」 VPO(2枚)  

このところ、フルトヴェングラーに再燃しているところ^^ 手元にウィーン・フィルと録音した、比較し甲斐のあるベートーヴェンSym「英雄」が2枚があった、
フルトヴェングラーは、「ラジオを通しての音楽会が完全な代りを果たしうることはない」と述べた一方、「コンサートの音楽を保護するためにも、レコード音楽を滅ぼしてはいけない」とも言っており、本物のコンサートへの期待を抱いてもらうための効果として録音物の価値も認めていたらしい、
 
まず、fontanaレーベルから出ていたLPで1944年の録音、
こちらは放送用の録音で、聴衆は入っておらず、ライヴではないが、まさにこの時期らしい、破天荒な気合いの入った演奏となっている、
W F be s3 fon
第1楽章は展開部が非常に長く、また再現部でも大きな山場があり、フルトヴェングラーの聴かせどころである、第2楽章、終楽章も劇的である、
録音は保存状態も関係するだろうが、歪みは致し方ない、内容は十分に聴ける、
W F be s3 1944
you tube:Beethoven: Symphony No. 3, Furtwängler & VPO (1944)

もう1枚、VPOとの録音で1952年のEMI、スタジオ録音がある、
W F be3 EMI cd
録音は格段に良くなっていて、各楽器が味わえる、8年前の1944年盤のような表現は控えめとなるが、これが冷静なコントロールが入ったフルトヴェングラーの演奏だろうか、晩年に近いほど、端正で落ち着いた傾向になるが、内面的にひしひしと迫ってくるものはある、
W F be s3 1952
you tube:Beethoven: Symphony No. 3, Furtwängler & VPO (1952)
いわゆるフルトヴェングラーらしい、気合いのこもった演奏を期待するなら、1944年盤に軍配があがる、
W F

次回は「第7番」の予定、
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フルトヴェングラー:「第九」VPO 1951 (LP)  

今はさっぱりだが、昔は結構、恒例行事とか歳月の節目を意識していた。 
暮れは大まか掃除を済ませ、年末年始のTV番組(紅白を除く)、N響のベートーヴェン「第九」の放送も見ていた、第三楽章になると、一年の垢が清められる気分だった、
O.スウィトナーが指揮した頃などじっくり集中して聴いた、(動画は音量小さめ)
sui be s9 nhk
you tube:Beethoven: Symphony No.9 in D Minor op.125 Otmar Suitner NHK Symphony Orchestra (1986)
近年のパーヴォ・ヤルヴィ指揮「第九」も聴いてみた、新時代的な演奏、
be sym9 nhk
you tube:Beethoven Symphony No. 9 / Paavo Järvi
第1楽章で「おやっ?」と気付く音があるが、[81]のflとobである、従来版はB♭だったが、長3度上、Dになっている、
sym9 sc 01 79
ベートーヴェンの作品で、従来楽譜の様々な誤りをジョナサン・デル・マーが調査、校訂した「批判的校訂譜」がベーレンライター社から出版され、2000年代からはこの楽譜で多く演奏されるようだ、S.ラトル、A.フィッシャー盤等も同じ。

さて、フルトヴェングラーの第九は数ある中で、EMIが録音したバイロイト盤が全体の出来栄えとして最も良いとされるが、EMIは当初、この録音はフルトヴェングラーから拒否されていたそうだ、原因は当時フルトヴェングラーが忌み嫌っていたカラヤンとEMIが仲良しだったせいとかで^^;結局録音されたが、フルトヴェングラーの生前には発売されなかった。
今回はバイロイト(1951年7月)の半年前、1951年1月録音のVPOとのライヴを再聴、
20171229.jpgW F be 9 lp
W.フルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィルハーモニーO.
録音に一部不具合があるが、音質は好ましく聴きやすい、内容はバイロイト盤に近いが、特筆はVPOらしい魅力がよく聴かれ、第三楽章はバイロイト盤の上をいくようだ、ふくよかで絹の触感のようなVPOの弦楽、深いデュナーミクに引き込まれ、最後は長くrit.して終わる。
W F VPO Be s9
*この古いモノラルの音源はフルトヴェングラーの生きた時代そのもので、時空的に一体となっている、彼の演奏を最新の録音技術で聴いたら・・なんて考えても想像しにくい、
W F be s9 you
you tube:Beethoven "Symphony No 9" Furtwängler 1951 Wien

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フルトヴェングラー:「運命&未完成」1954 Paris  

まず余談となるが、最初期のレコード録音に関する事を以前書いたが、音の経路に電気の補助が一切なく、真にアクースティックな録音法だった、聴いてみると結構楽しめる、
過去記事参照:シュトローヴァイオリン 
02 acoustic_recording
1920年代~フルトヴェングラーの時代には勿論、マイクロフォンはじめ現在の基盤となる電気を使った録音だが、戦中と戦後しばらくまでは、先日の1947年録音の「運命」のようにゴリゴリした歪みはやむを得なかった、1950年代以降の録音を聴くと、歪みが軽減され、弦楽器などがふくよかに聴けるようになった、今日取上げる1954年録音の「運命&未完成」もそうだが、あと3-4年も経てばステレオ録音の時代に入り、技術は一気に進んだ感がある、F.フリッチャイの晩年は既に充実時代で、今聴いても遜色ない録音がある。

さて、このLP盤、考えるのも恐ろしいほど長く倉庫に放置していたのを引っ張り出してきた、日光と雨露が凌げるだけで快適にはほど遠い倉庫だが、盤、ジャケットとも状態は良好、
昔吹き付けた静電スプレーの効果も持続している^^;
spray.jpg
2 W F be sch lpW F be sch lp 2
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
1954年5月4日、パリ、オペラ座 ライヴ

1954年、過密スケジュールの演奏旅行中、パリでのライヴ録音である、スタジオ録音と比べ、やや荒削りな感じがいい、「運命」については同年、EMIにスタジオ録音した演奏に近い、1947年の鬼気迫る演奏とはだいぶ変わっている、じっくり落ち着いた老境の味わいと言うべきか、「第九」で言えばバイロイト盤とルツェルン盤のような違いがある。
当録音のyou tubeは細切れで面倒だが;
W F Be s No 5
you tube:Furtwangler conducts Beethoven Symphony 5 (Paris 1954);
1/5 2/5 3/5 4/5 5/5

このLPで魅力に思うのは同日の録音で、B面のシューベルト「未完成」、第1楽章では熱い表現があり、第2楽章が良い、テンポは比較的速めだろうか、[96]から嬰ハ短調のダイナミックな部分に入り、[111]からニ長調になった弦楽の温もり溢れるような表現は他に例がない、
sc02 111
深いヴィヴラートが効果的で意味を持つ。
W F sch s 8
you tube:Schubert "Symphony No 8 in B minor" Wilhelm Furtwängler 1954

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フルトヴェングラー:「運命」 BPO 1947  

いつの時代も演奏家や指揮者は同時代を生きた人々の期待に応えて演奏してきたはずで、当時の気運、価値観が反映するのはごく当然だと思う、
フルトヴェングラーのベートーヴェン「運命」は過去にLPを持っていたものの、しっかり聴いた憶えがない、今頃になってやっとCDを買い直して聴いたしだい、随分あと回しになった;

ナチス協力者の疑いで連合国から演奏活動を禁止されていたフルトヴェングラーだが、1947年にその疑いが晴れた、実際彼はナチには反抗しており、自らも危うい状況になりながら、ユダヤ系音楽家らの国外脱出に加勢していたそうで、無罪と決まり復帰できた、
この頃ベルリンはまだ廃墟同然だったらしいが、ティタニア・パラストで行なわれた復帰後、最初の演奏会は特別なものがあっただろう、
titania-palast.jpg
ティタニア・パラスト
この日を多くの人々が待ちわび、貧窮の中、貴重品を処分してでもチケットを求めた人がいたという、ここで最も相応しい曲目はやはりベートーヴェンだろう、まさかこんな時にパガニーニのvn協奏曲などない;
プログラムの最初が「エグモント」序曲、次が「運命」で当CDに収まっている、
W F be s5 CD
W F be s502
1947年5月27日 ティタニア・パラスト
2曲とも復帰演奏会3日目の放送用録音だが音源の保存状態が良い、音質自体はマイクロフォン、磁気テープ、録音機等、この時期の性能なりで歪みもあるが、ノイズが殆ど無いのが良い、眼前に現場そのものがあるような空気感、弱奏から爆音的強奏まで生々しく再生される、当然モノラルだが、大きめのSPで重厚に再生する意味がある、「エグモント」序曲の開始音からして、この時の会場が追体験できるようだ。
エグモント」序曲
W F be egm
you tube:Beethoven: Egmont Overture, Furtwängler & BPO (1947)
交響曲第5番ハ短調「運命」
W F be S5
you tube:Beethoven: Symphony No. 5, Furtwängler & BPO (1947)

titania-palast02.jpg
近年のティタニア・パラスト

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「エグモント」序曲で聴く今昔  

冥王星の詳細な姿とか、ブラックホールの実写画像など、生きているうちに見られたし・・
クラシック演奏の変遷も楽しめる、歳食うのもわるくないか^^;
ベートーヴェンの「エグモント」序曲でそれを辿ってみるのも一興。

まずはフルトヴェングラー、問答無用に迫る、引き込まれたら逃げられない、
W F
you tube:Beethoven - Egmont Overture - Wilhelm Furtwängler, 1953
次はF.フリッチャイ、フルトヴェングラーと戦法は変わるが、やはり引き込まれる、
F F
you tube:Beethoven: Egmont Overture, Fricsay & BPO (1958)
カラヤン、機動力をもった分厚い弦が圧倒する、
H von K
you tube:Herbert von Karajan / BP – Beethoven: Ouvertüre "Egmont", Op. 84 (Rec. 1969)
カラヤンに師事した小澤征爾
S O
you tube:Beethoven: "Egmont" Overture / Ozawa Saito Kinen Orchestra (1996 Movie Live)

さて、ここから新時代を思わせる演奏、
「エグモント」序曲も始まりに付点リズムを持つが、昨日書いたように付点を強調する習慣がこの時代もあったようだ、指揮者によってその傾向を聴かせる、
be eg sc01
まず、アーノンクールから、
N H
you tube:Beethoven Egmont Overture Op.84 by Harnoncourt, COE (2003)
次は古楽器orchで、ジャネット・ソレル指揮、Cleveland Baroque Orchestra
J S
you tube:Beethoven: Egmont Overture - Apollo's Fire, Jeannette Sorrell
最後にダニエレ・ガッティ、orch編成は大きいが始めから響きの作りが違う、フルトヴェングラーの凄まじさとはかなりの距離・・
D G
you tube:Beethoven : Ouverture d'"Egmont" sous la direction de Daniele Gatti

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