Micha: Classic音楽とLuteの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

バーンスタイン:Beethoven Sym No.8  

昨日のツバメの巣、孵化したようで雛の嘴がちらっと見え隠れするが、巣が深いせいかこの角度から撮り辛い;もう少し成長すれば撮れるかも。 
tubame 6 5
子は巣を出てもしばらくは親のそばにいて、独り立ちできるまで世話をしてもらう。

さて、今までほとんど聴いた記憶のないバーンスタインのBeethoven Symphony、まとめて聴けるよう全集を取り寄せてしまった;何か良い物が入っていそうな赤い布地貼りのBOX、すべてライヴ録音だが、内容がしっかり聴ける好録音で整っている。まずはNo.8から、
bern be all sym
ベートーヴェン 交響曲No.8 ヘ長調op.93
レナード・バーンスタイン指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1978年 D.グラモフォン

No.8はNo.7との姉妹作で共通のアイデアが盛り込まれた部分もあり、短めの演奏時間に聴きどころを上手く圧縮してあるところがいい。
第1楽章、線の太い響き、ぐっと控えた弱奏と力感をもった強奏の対比はゴツゴツしているとも言えるが、バーンスタインは一貫してこの活気を通す、姉妹作のNo.7とも共通した魅力を内包しているが、[12]からのような内声がくっきり響いて小気味よい。
sc01 10
展開部に入り[145]からは対位法も聴かせ、じつに上手く盛り上げて書いてある、
sc01 145
バーンスタインはパワフルに追い込んでいく感じだ。
第2楽章、Allegretto scherzando、あまり急速にせず、前楽章の熱気をさますようだ。
第3楽章、ゆったりとTempo di Menuetto(メヌエットのテンポで)を始め、timpの余韻をたっぷり聴かせ優雅な雰囲気、トリオのややくすんだウィンナhornとclの掛合いに味がある、
終楽章、Allegrio vivace やや快速なテンポをとるが、しっかり足場を押さえた感覚、この楽章もアイデアに満ちた楽しみがあり、各所を明確に聴かせる。

動画は例によってバーンスタイン氏の解説付き、
be sym 8 you
you tube:Beethoven: Symphony No.8 【with commentary】 / Bernstein Wiener Philharmoniker (1978 Movie Live)

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

C.ティーレマン:Beethoven Sym No.7  

ラックの中にずっと前からあったCDで、これは、というのを探して取り出した。 
C.ティーレマンのBeethoven Sym No.5&7、フィルハーモニアOを指揮した、交響曲の録音としては最初のもので、ティーレマン(1959年4月1日~)37歳の頃、その後長くBeethovenのセッションは出さず、2008-2009年、VPOとのライヴDVDでSym全集を出している。
thiele be sym7
Beethoven Sym No.7 A-dur
クリスティアン・ティーレマン指揮
フィルハーモニアO
1996年 DG


ティーレマンは一貫して、orch.のvn1とvn2を左右に配置するヨーロッパ式を好むようだ。
vpo_20180502095519bde.jpg
VPOでの配置
「舞踏の神化」と言われるような躍動感よりも端正な美しさで聴かせる感覚だ。
第1楽章、序奏は整った響きで引き締めた感覚、序奏から主部へ繋ぐ部分は弱奏でじわりと溜めを置く、主部は落ち着いたテンポ、ダイナミズムは清潔なサウンド、整然とした感覚でしなやかなレガートも織り込む、弱奏はぐっと密やかにしてcresc.する、
vn1,2の左右配置で例のここもvn2が明確になり効果的、
sc205_20180502095515fb3.jpg
木管群の響きも効いていてバランス良く端正に聴かせる。
第2楽章、ちょうど好ましいテンポで素朴に歌い始める、ここもぐっと弱奏に下げる効果で引きつける、
スケルツォ、Prestoも程よい快速、トリオではテンポをかなり緩やかにする、cresc.して金管、timpを雄大に聴かせるが響きは清潔、
終楽章、快速に始めるが、この動機が乱れず、ぴしっと決まるのを前提としているようだ、
sc01_20180502095513dac.jpg
[26]ffからやや加速するが、端正な演奏だけにその変化がわかりやすい、[133]からはっきりテンポを落とす、[254]から再び加速、効果的な変化を付けていく、[361]から弦楽の受け継ぎになり、[408]に至るが、vn1,2は左右配置であるべきだと思える。
sc408.jpg
終結に向けて熱気を増すが、最後まで動機をびしっと決める快演。

動画はVPOを指揮したライヴ、
thiele vpo
you tube:Beethoven: Symphony No.7 in A major - Wiener Philharmoniker, Christian Thielemann (HD 1080p)

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

サヴァリッシュ:ベートーヴェン Sym No.7  

N響の桂冠名誉指揮者、W.サヴァリッシュ(1923-2013)の追悼番組の録画も大切に保存している、N響を指揮したのは2004年が最後で、ベートーヴェン Sym No.7だった。 

手元にはRCOを指揮した、(1962年 PHILIPS)と(1991年 EMI)がある、シャープに決めた若い頃に対し後者は芳醇な感覚を帯びているようだ。特異に感じるところはなく、何が必要で何が要らないか、知り抜いた演奏といった感じ。1991年 EMIの録音はコンセルトヘボウ会場の豊かな響きが入り、サヴァリッシュの録音では最もよいものだろう。
sawa be sym
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウO
BRILLIANT CLASICS (1991年、EMI原盤)

第一楽章、序奏はtimpから導かれるバランスのとれた響きでじっくりと開始、主部はちょうど良いテンポ、強奏でも心地よい響きにまとめる、展開部の[205]、vn2をキビキビと前に出し、活気をつける、常に端正に整いきった演奏だ。
sc205.jpg
第二楽章、ゆっくりめに低音部の淡々とした演奏で始まる(ここでのカラヤンの過剰なレガートとヴィヴラートは好きじゃないが)、vnまで昇るとRCOの清々しい響き、timpが威厳をつけて打つ。
スケルツォ、快活だが速すぎず、一音ずつをしっかり足固めしていく感覚が心地よい、トリオでのtrpが透明感があって輝く。
終楽章も速すぎず、ブレることなくカチっと決める、歯切れ良く端正にじりじり進め、ダイナミズムも程よく響き、理性的で落ち着いた心地よさがある。

終楽章のみ、1986年と2004年にN響を指揮した録画
sawa n s01
you tube:Sawallisch Conducts Beethoven Symphony No. 7 4th movement(1986)

sawa n s02
you tube:Beethoven Symphony No7 4thMovement - Wolfgang Sawallisch(2004)

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 2

ジンマン:ベートーヴェン Sym No.7  

ちょっと日にちが空いたジンマンのベートーヴェンsym、今日はきわめつけの第7番、 
テンポは快速基調だが、異例なほどではない、魅力は歯切れの良さ、絶妙のバランスにある。
編成はいくらか小さい響きで、管の味わいも聴きやすい爽快サウンド。
d z be sym7 02
ベートーヴェン交響曲 No.7 イ長調 op.92
デヴィッド・ジンマン指揮
チューリヒ・トーンハレO、 1997年

第一楽章、序奏の第1音から感じるが、引きずらず節目を付けていく、主部は程よい快速で自然だ、適切にレガートな表現も入れる。vn1ほか、大らかな主題を奏でる中、vn2、vaは16分音符を刻んでいく、[120]からの流れ下りが明確、
sc120.jpg
[161]から繰り返されるキレのよいリズムにはcresc. dim.の起伏をつけているのがよくわかり、内声部を効果的に聴かせる。
sc159.jpg
展開部では金管が輝き、各パートの噛み合いもよく聴ける、終結は心地よくダイナミック。
第二楽章も一昔前とは一新した感覚、あまり粘ることなく、節目を置いて小気味よい、弦が清々しく、clやhornの美音が印象的。
第三楽章、快活なスケルツォ、ここも清潔な響きだが、トリオも軽やか感覚、金管,timpの入る部分も歯切れ良く締め、耳疲れしない。
終楽章、快速ながら力みすぎず、軽やかな開始、総奏の中でもflやclなどが浮かんで聴こえる。熱気渦巻く演奏より冷静な感じだが、要所でff十分に響かせ、さらに張り詰めた感覚と切れ味がダイナミックな効果となって引きつける。
d z be sym7 you
you tube:ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op. 92 /デヴィッド・ジンマン指揮 チューリヒ・トーンハレ管弦楽団 1997年12月

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

アーノンクール:ベートーヴェン Sym No.4  

アーノンクールは近年のピリオド指向の演奏の先駆けとなる人だろう。ヨーロッパ室内Oを指揮した、ベートーヴェンsym全集を用意して、まだ全部は聴いていなかった; 
sym No.4にもアーノンクールならではの聴きどころが多い。楽器は金管がナチュラル管でtimpも古楽器のようだ。録音は良好で音場が透明に拡がる。
har be sym4
ベートーヴェン 交響曲No.4 変ロ長調 op.60
ニコラウス・アーノンクール指揮
ヨーロッパ室内O 1990年 Teldec

第一楽章、序奏はノンヴィヴラートの響きが神秘感をだす、主部はナチュラル管が響き豪快な入り、心地よい切れ味が基調ではあるが、アーノンクールは適所でこのようなレガート奏法を使う、(ムード音楽的なレガートとは本質が違い、聴き手を集中させる)
mosiki07_20180415095055404.jpg
レガート奏法のイメージ
[121]からはスタカートの指示があるが、きっぱりとじゃなく、ふわっと切る、
sc119.jpg
さらに[135]から一際レガートにし、切り立った演奏の中に上品な対比ができ、効果的だ。
sc131.jpg
第二楽章、付点リズムに乗り、優美な主題が一際涼やかに奏でられる弦の響きが味わい深い、ダイナミズムが置かれるが極端に刺激的じゃない、中間部に入って力感が強調される、そのあと、ppのclはじめfl、hornのソロもレガートで美しい。
第三楽章、スケルツォは快速でズバっとくる感覚、しかし響きには透明感があり常に耳心地良い。トリオは少し緩やかで変化をつける。
終楽章、ここも快速な演奏、金管、timpが輝きとパンチを効かせ、弦はキビキビした中に、しなやかな味わいも両立、展開部の[135]fにくると、何かポリフォニックな凝った書法を期待してしまうが、以降は意外に簡潔だ、
sc129.jpg
声部が並行して力強く奏でるところが多いようで推進力と変化で引きつけていく。
be sym 4
you tube:ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60 / ニコラウス・アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団 1990-91年

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

アバド:ベートーヴェン Sym No.4  

ベートーヴェン交響曲No.4、続いてはC.アバドを聴いてみた。 
この演奏でもBPOはカラヤン時代とは大きく様変わりしたサウンドを聴かせる。因みにカラヤン、BPOによる同曲を聴くととにかくvn群が厚い響きで強烈だ。アバドの演奏では編成も少し小さくして、vn群は常に優しい弾き方、重心の低いバランスで、内声部や木管パートが余裕ある響きで聴ける、耳疲れしないサウンドで新しい感覚。
2014022822031430a_2018021711132229d_20180412105520891.jpg
クラウディオ・アバド指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1999年12月 D.G

第一楽章、序奏はかなり弱音で開始、暗がりをさまよい、主部入りの輝かしさを引き立てる、主部は快速、低音やtimpの量感が効いてダイナミックな効果がある、展開部はあまり込み入った書法はなく、転調と響きの対比を聴かせる。アバドはアゴーギグの上手さと合わせ心地よく運ぶ。
第二楽章、付点リズムを持ちながら、しなやかな美しさも持つ楽章、timpがダイナミズムの音源で弦や管が爽快にあふれ出すような響きが良い、弦の弱奏の上にclがソロを乗せるところも聴きどころ、終結にも少し楽器ソロの魅力を置く。
第三楽章、スケルツォ、快活な楽章だがアバドは適度に柔軟な味わいも聴かせ、武骨にはならない、トリオは洒落た雰囲気で対比をつける。
終楽章、ハイドンのロンドンセットあたりでは、終楽章の内容を詰め、面白く聴かせる手法はできているが、このソナタ形式の楽章はその発展版のような楽しみがある、アバドは6:42の快速、目まぐるしい開始はぐっと弱奏で、cresc.がかかりffとなるのは[21]からだが、[25]からの堂々とした立ち上がりが印象強い、
20180410175954a6d_20180412105524017.jpg
提示部の最後をポリフォニックにたたみ込む、展開部は込み入った書法より快調さが際立つようだ、再現部~終結は大いに変化をつけて面白い。
abbado be sym4
you tube:Claudio Abbado - BEETHOVEN : Symphonien 3 & 4

こちらは2001年:ローマ聖チェチーリア音楽院ホールにて、BPOとの演奏、
c ab be sym4 r
you tube:ベートーヴェン 交響曲第4番変ロ長調作品60 / クラウディオ・アバド (2001)

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

ハイティンク:ベートーヴェン Sym No.4(ライヴ)  

ベートーヴェンの交響曲No.4、2つめは2006年11月に収録されたライヴでハイティンク、77歳の時になる、LSOレーベルから全集として出ており、第4番の演奏時間は11:19/9:05/5:37/6:47(計32:48)、これも全般に快速である、録音はライヴ独特の残響の少ないものだが、演奏内容は肉迫してくる、'80年代、PHILIPSにRCOと録音した演奏に対し、ピリオド指向が入ってきて、より活気と切れ味が際立つ。 
hai rco be sym4 01jpg
ベートーヴェン 交響曲第4番 変ロ長調 op.60
ベルナルト・ハイティンク指揮
ロンドン交響楽団 2006年11月

第一楽章、序奏から主部の入りまで、混沌から何かが生まれるような効果に聴こえる、主部はスパっとした切れ味が基調、各パートが明瞭に押し出し、やはり強弱の起伏が深く、昨日のジンマンに近い活力、切れを感じる。
[297~]のtimpのppはマレットがフェルト巻きのようで微かになる。
sc289_20180410123910ea8.jpg
第二楽章、付点リズムが基調で、[9]では全パートがこのリズムを重ねる;ダイナミックな要素と対比して[81~]のclなど木管の滑らかなソロが美しい、
sc79.jpg
第三楽章、スケルツォ、昨日も書いたように凝った書法だ、バシっとくるエネルギッシュな演奏も痛快。
終楽章、前作「英雄」の終楽章(長い変奏形式)に対し、ハイドンに立ち帰ったようなソナタ形式で切り替え早く推進する、ハイティンクのテンポはジンマンとほぼ同じ、timpは硬いマレットに替え、打音はさらに景気よい、覇気では勝っているかも^^

動画はほぼ同時期と思われるヨーロッパ室内Oを指揮した演奏、
hay eo be sym4
you tube:BERNARD HAITINK - Beethoven Symphony # 4 - Chamber Orchestra of Europe

参考に1987年5月録音の、ハイティンク58歳 ロイヤル・コンセルトヘボウOの録音、高齢となったのちの演奏より幾分落ち着いている。
hai rco be sym4
you tube:BEETHOVEN: Symphony No. 4 in B flat major op. 60 / Haitink ・ Concertgebouw Orchestra

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

ジンマン:ベートーヴェン Sym No.4 <修正あり>  

ベートーヴェンの交響曲は偶数番のほうが好みだという声も結構聞く、特に4番、8番は長大にならないところも良く、技法も充実して楽しみどころが詰まっているようだ。 
まずはD.ジンマンの時間的にも圧縮された演奏から聴いてみた、
zin be sym4
デイヴィッド・ジンマン指揮
チューリヒ・トーンハレO

第一楽章、ピリオド指向のすっきりとした奏法の序奏に続き、主部 Allegro vivaceは提示部の反復ありで10:01に収める快速、強弱を深くとり、アンサンブルは切れ味よく決まり心地よいこと、これで"飛ばしすぎ"と感じさせない自然さだ、展開部で面白いのは[297~]弱奏の弦楽にtimpだけ、あるいは[317~]でfl、hornが重なってppを奏でるところ、
sc289.jpg
sc309_20180409103612a68.jpg
timpは硬いマレットなのでppでもハッキリ聴こえる。
第二楽章、Adagioは演奏時間8:15、緩叙楽章ながら付点リズムが基調で結構ダイナミックな要素が多い、展開部を欠くソナタ形式だが再現部が充実して補う、最後にtimpが付点リズムを打って終わる。
第三楽章、Menuetto Allegro vivaceとあるがスケルツォ楽章だ、始まりから、シンコペーション、ヘミオラが多用され、ポリフォニックでもあるひじょうに凝った書き方になっている。
終楽章、Allegro ma non troppo 演奏時間6:15、目まぐるしく始まる主題のパッセージはfagにも求められ、難しいそうだ、この始まりも[25]できりっと締まる感覚が心地よい、ジンマンの演奏は一際快速でチューリヒ・トーンハレOはびしっと決める、
sc23 b
全体が魅力の終楽章だが、聴きどころが圧縮してあふれ出すようだv
zin youtube be
you tube:ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op.60/D.ジンマン指揮 チューリヒ・トーンハレO. 1998年5月
↑すみません、リンクが繋がっていなかったので修正しました。

しばらく第4番をいくつか聴いてみたい。
ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

D.ジンマン:ベートーヴェン sym No.8  

C.ジンマン指揮、ベートーヴェンの続きです。
第7番の姉妹作品だが、ベートーヴェンは8番を「小さいほう」と呼び、愛着があったらしい。じっくりドラマティックに進む《英雄》に対し、切り替えの思い切りよく、聴きどころが凝縮されたのが8番の魅力、簡潔だが両端楽章は展開部以後が充実している。
例によってジンマンの演奏は各パートはくっきり聴こえ、快速な中で精密に整っている心地良さは例がないほど。全演奏時間は22:55という速さで終える。
zin be sym 8
you tube:ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 Op. 93 / デヴィッド・ジンマン指揮 チューリヒ・トーンハレ管弦楽団 1997年12月
第一楽章では[12]からvn2、vaの切分音が粒立って押し出す快速感が良い、
sc02_201803051011251ba.jpg
[70]から付点の頭を強く、後を余韻にする、
sc01_20180305101124a16.jpg
展開部の[218]からhornがバスと掛合いになっているのにこの演奏で気づいた。
sc05_20180305101128ae2.jpg
第二楽章は聴き慣れたテンポだ、もともと4分ほどの短い楽章だが、強弱と音の粒立てが効いて活気がある。
第三楽章、Tempo di Menuettoで必ずしも「メヌエット」ではないが、トリオがあるのでその位置づけだろう、3拍子が強調されず、雄大な流れがある、やや速めだがゆったり感じる。トリオはhornのとclの掛合いだが、[47]からはvcをソロにするアイデアが効いている。
sc06_20180305101130803.jpg
終楽章は快速、第一楽章同様、かっちり決める。
これも新鮮な楽しみ一杯の演奏だ。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

O.スウィトナー:ベートーヴェン《英雄》LP  

このところ、カートリッジはMM型のAT44Mbをよく使っている、過去にはAT7Vを使っていてフラットで癖がないのが気に入っていたが、楕円針だったのが降格して今は丸針(AT5V)しかない、AT440Mbは音質的には似通っていて、ML針が付くところが普段聴きに申し分ない。 
AT.jpg
DENON-PCM音源のアナログ盤は最高レベルだろう、エジソン時代から続いてきた録音原理の発明も偉業だが、ここまで水準を上げた、技術開発はそれ以上の偉業に思える。
DENON盤でO.スウィトナーの《英雄》を久しぶりに聴いた、反復演奏があるせいか、1面全部に第一楽章が刻まれ、2面に第2~4楽章が収まっているのは珍しい、優れたカッティングで、AT440Mbで聴いてもCDに勝る充実サウンドだ。
su be sym3
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン 1980年

K.ベームが楷書的ならスウィトナーは程よく行書的、
第一楽章は落ち着いたテンポ、終止肩の力が抜けた物腰で、物量感で押し出してくるところはまったくない、弦楽はしなやかで総奏部分でも木管群のハーモニーがきれいに浮き立つ、心地よいサウンドで、1面(18:40)が長く感じない、終結部[659]からのtrpは原譜どおりだが、
sc be sym 3
柔らかく奏でているので自然に木管に継がれて聴こえる。
第二楽章は普通のテンポくらい、ここでも透明感のある弦楽と木管の色彩が鮮やか。
スケルツォは期待どおり快速で、清涼サウンドを保ちながら十分に快活、トリオのhornが狩りの角笛を思わせて大らか。
終楽章も速めにサクサクと行く、荒々しい表現はなく、最後まで美音で仕上げ、聴き手を放さない演奏だ。
1面だけ聴くつもりが、全部聴いてしまった。

動画にはN響とのライヴ録音があった、
001_20180303100236ecc.jpg
you tube:ベートーベン作曲 交響曲第3番「英雄」全楽章
1980年11月14日 NHKホール
*少しボリュームを上げる必要あるが音質は良い、SKBとのセッション録音と同年の演奏。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック