バーンスタイン:Schumann Sym No.1≪春≫ (更新) 
2020/04/04 Sat. 10:34 [edit]
毎年こんな時季、聴きたいのがシューマンのSym No.1「春」、ブラームスのSym No.2はもう少し経った新緑の頃が合うだろうか^^
「春」はサヴァリッシュやハイティンクなどの堅実な演奏も好きだが、バーンスタインのまさに"Spring" 跳ねるような活き活きとした演奏は格別に楽しい、VPOとの演奏はライヴ録音でホールの響きはあまりないが、各パートが明確に聴き取れる。

R.シューマン交響曲No.1変ロ長調
レナード・バーンスタイン指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1984年 ライヴ DG
シューマンは第1楽章の動機が印象的でこのリズムが全体の基本因子になっている、またスコアも第1楽章が全ページの半分近くを占める、
バーンスタインは序奏から十分粘り腰で引き付ける、主部は快速、切れ味十分に活気づく、曲が求める自然な加速、減速、終結前のAnimato Poco a poco stringendoは・・

文字通り、活き活きと徐々に速く、誰よりも思い切りよくやっている、
第2楽章、変奏的要素もある楽章で、シューマンはベートーヴェンの緩叙楽章を参考にしていると言われるが、特に「第九」の第3楽章を思わせる、細やかで深い内容、この演奏はVPOの弦の各パートがソロ演奏のような表情を聴かせる、
第3楽章、スケルツォのテーマはニ短調で深々とした弦で始まる、第1トリオは第1楽章の主題に基づくようだ。
終楽章、華々しい序奏があり、主部はまさに飛び跳ねるようである、主題には第1楽章との関連性がある、バーンスタインは第1楽章同様、活き活きとした魅力、終結部では序奏部が回想され、華々しく終わる。

you tube:Lenard Bernstein Schumann Symphony No.1&4 CD4
余談:岐阜県内で新型コロナウイルスに感染が確認されている会社員らしい1人が、マスクもせずにパチンコ店へ行き、3時間程で咳など症状が酷くなって帰ったという、同店内にいた他の客に感染した可能性がある、
県ではパチンコ店名を公表し、注意喚起したいが、当該店が公表を拒否していて説得中とのこと、パチンコ店も被害者ではあるが、他の店では一斉に「当店ではない」の張り紙をしているらしい、元々リスクの高い場所だがそれでも行きたいって人は兎も角、危機意識のある人は個々に警戒するしかない、
ご覧いただき ありがとうございました。

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「春」はサヴァリッシュやハイティンクなどの堅実な演奏も好きだが、バーンスタインのまさに"Spring" 跳ねるような活き活きとした演奏は格別に楽しい、VPOとの演奏はライヴ録音でホールの響きはあまりないが、各パートが明確に聴き取れる。

R.シューマン交響曲No.1変ロ長調
レナード・バーンスタイン指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1984年 ライヴ DG
シューマンは第1楽章の動機が印象的でこのリズムが全体の基本因子になっている、またスコアも第1楽章が全ページの半分近くを占める、
バーンスタインは序奏から十分粘り腰で引き付ける、主部は快速、切れ味十分に活気づく、曲が求める自然な加速、減速、終結前のAnimato Poco a poco stringendoは・・

文字通り、活き活きと徐々に速く、誰よりも思い切りよくやっている、
第2楽章、変奏的要素もある楽章で、シューマンはベートーヴェンの緩叙楽章を参考にしていると言われるが、特に「第九」の第3楽章を思わせる、細やかで深い内容、この演奏はVPOの弦の各パートがソロ演奏のような表情を聴かせる、
第3楽章、スケルツォのテーマはニ短調で深々とした弦で始まる、第1トリオは第1楽章の主題に基づくようだ。
終楽章、華々しい序奏があり、主部はまさに飛び跳ねるようである、主題には第1楽章との関連性がある、バーンスタインは第1楽章同様、活き活きとした魅力、終結部では序奏部が回想され、華々しく終わる。

you tube:Lenard Bernstein Schumann Symphony No.1&4 CD4
余談:岐阜県内で新型コロナウイルスに感染が確認されている会社員らしい1人が、マスクもせずにパチンコ店へ行き、3時間程で咳など症状が酷くなって帰ったという、同店内にいた他の客に感染した可能性がある、
県ではパチンコ店名を公表し、注意喚起したいが、当該店が公表を拒否していて説得中とのこと、パチンコ店も被害者ではあるが、他の店では一斉に「当店ではない」の張り紙をしているらしい、元々リスクの高い場所だがそれでも行きたいって人は兎も角、危機意識のある人は個々に警戒するしかない、
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category: シューマン
サヴァリッシュ:Schumann Sym No.4 (更新) 
2019/11/10 Sun. 10:17 [edit]
うちのシステムで、まだレコード盤再生をやっていなかった頃の写真、機器は最小限のローコスト品だけで、ごちゃごちゃせずスッキリしていた、

SPは自作物でラックの下にあるのは外部付けのネットワーク回路、今は一番上にレコードプレーヤーを置いている、

昇圧トランスも自作で材料費はたしか5千円未満、
音質はレコード盤、カートリッジ、SPの各特性が合わさって決まる、
しばらく休止していたレコード盤、特に好きな盤を順に聴いていくことにした、
カートリッジ、AT33PTG/IIを取付け、

EMI盤のサヴァリッシュ指揮、SKDのLPでシューマン Sym No.4を再聴、この曲では一番好きな演奏だ。演奏時間約27分はLPの片面ぎりぎりのところ、CDと比べ、若干音はおとなしくきこえるが弦楽のきめ細かい味わいが良い、

ウォルフガング・サヴァリッシュ:指揮
シュターツカペレ・ドレスデン 1972年録音 EMI
Sym No.4ニ短調の特徴は一応ソナタ形式だが、第一楽章主部に再現部がなく、展開部はほぼ繰り返す形をとり、盛大な終結部に移るという書法で、スコアの第一楽章分はかなり長い。
*全楽章休まず続けられるが、参考にしたスコアは通しの小節番号になっており、全部で879小節、そのうち第1楽章が358小節を占める。
この名主題の動機が全楽章の基本因子となって引き付ける、

この効果と会わせシューマンのSymのcresc.はじつに引き付ける。
ザヴァリッシュは第一楽章、序奏の第一打からビシっと緊迫感をだす、主部は快速なテンポで、キビキビと入りが心地よい、[39]ffに向けてぐーっと白熱するのがたまらなくいい、

弦がトレモロを奏でるところ、ピシっと粒立つ、壮年期のザヴァリッシュらしい印象だ、
第二楽章ロマンツェは悲歌的な主題に始まり、すぐに序奏部が再現される、続いてvnソロの入るテーマはロマンツェらしい、休まずに第三楽章スケルツォに入るが、サヴァリッシュは意外なほど力感を込め、踏み込みが強い、

拍の頭を打つ木管、細かく動く弦、ともにスタッカートぎみに切り立てる、穏やかなトリオは第2楽章のvnソロのテーマが使われ、最後にも現れ、終楽章に繋ぐ、
終楽章の導入部はニ短調で、弱奏であの名主題が現れる、じわじわ重力で引き付けるように主部へ入る、ニ長調となり、快活でエネルギッシュ、第一楽章同様、サヴァリッシュはきりっと引き締め、爽快に終わる。

you tube:SCHUMANN - Symphony no. 4 (SAWALLISCH, conducted)
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SPは自作物でラックの下にあるのは外部付けのネットワーク回路、今は一番上にレコードプレーヤーを置いている、

昇圧トランスも自作で材料費はたしか5千円未満、
音質はレコード盤、カートリッジ、SPの各特性が合わさって決まる、
しばらく休止していたレコード盤、特に好きな盤を順に聴いていくことにした、
カートリッジ、AT33PTG/IIを取付け、

EMI盤のサヴァリッシュ指揮、SKDのLPでシューマン Sym No.4を再聴、この曲では一番好きな演奏だ。演奏時間約27分はLPの片面ぎりぎりのところ、CDと比べ、若干音はおとなしくきこえるが弦楽のきめ細かい味わいが良い、

ウォルフガング・サヴァリッシュ:指揮
シュターツカペレ・ドレスデン 1972年録音 EMI
Sym No.4ニ短調の特徴は一応ソナタ形式だが、第一楽章主部に再現部がなく、展開部はほぼ繰り返す形をとり、盛大な終結部に移るという書法で、スコアの第一楽章分はかなり長い。
*全楽章休まず続けられるが、参考にしたスコアは通しの小節番号になっており、全部で879小節、そのうち第1楽章が358小節を占める。
この名主題の動機が全楽章の基本因子となって引き付ける、

この効果と会わせシューマンのSymのcresc.はじつに引き付ける。
ザヴァリッシュは第一楽章、序奏の第一打からビシっと緊迫感をだす、主部は快速なテンポで、キビキビと入りが心地よい、[39]ffに向けてぐーっと白熱するのがたまらなくいい、

弦がトレモロを奏でるところ、ピシっと粒立つ、壮年期のザヴァリッシュらしい印象だ、
第二楽章ロマンツェは悲歌的な主題に始まり、すぐに序奏部が再現される、続いてvnソロの入るテーマはロマンツェらしい、休まずに第三楽章スケルツォに入るが、サヴァリッシュは意外なほど力感を込め、踏み込みが強い、

拍の頭を打つ木管、細かく動く弦、ともにスタッカートぎみに切り立てる、穏やかなトリオは第2楽章のvnソロのテーマが使われ、最後にも現れ、終楽章に繋ぐ、
終楽章の導入部はニ短調で、弱奏であの名主題が現れる、じわじわ重力で引き付けるように主部へ入る、ニ長調となり、快活でエネルギッシュ、第一楽章同様、サヴァリッシュはきりっと引き締め、爽快に終わる。

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L.バーンスタイン:Schumann Sym No.1「春」 
2019/04/12 Fri. 10:45 [edit]
何年前か忘れたが、サクラが満開で、タイヤをとっくにノーマルに換えた後、雪が積もったこともある;

寒の戻りもさほどではなくなった気がするが、夜の屋外はまだ寒く、冬の外着がしまえない;
うちの風呂場の天井には温風機が付いているが、本来風呂を乾かす為にあり、暖房としては中途半端だ、濡れた体に温風が当ると暖かいような寒いような^^;
元気よく春らしい、バーンスタインのシューマンSym No.1「春」を聴いた、この曲に限ってはこの演奏に嵌ってしまう、ライヴ録音でホールの響きはあまりないが、各パートがくっきり明快に聴き取れる。

R.シューマン交響曲No.1変ロ長調
レナード・バーンスタイン指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1984年 ライヴ DG
シューマンは第1楽章の動機が印象的で全体の基本因子になっている、またスコアも第1楽章が全ページの半分近くを占める、
バーンスタインは序奏から引き締め、主部は快速、切れ味十分に活気づく、終結前のAnimato Poco a poco stringendoは

ここは文字通り、活き活きと徐々に速く、誰よりも思い切りよくやっている、
第2楽章、変奏的要素もある楽章で、シューマンはベートーヴェンの緩叙楽章を参考にしていると言われるが、特に「第九」の第3楽章を思わせる、この演奏はVPOの弦の各パートがソロ演奏のように細やかな表情を聴かせる、
第3楽章、スケルツォのテーマはニ短調で深々とした弦で始まる、第1トリオは第1楽章の主題に基づくようだ。
終楽章、華々しい序奏があり、主部はまさに「春」が飛び跳ねるようである、バーンスタインは第1楽章同様、活き活きとした魅力で痛快にまとめる。

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寒の戻りもさほどではなくなった気がするが、夜の屋外はまだ寒く、冬の外着がしまえない;
うちの風呂場の天井には温風機が付いているが、本来風呂を乾かす為にあり、暖房としては中途半端だ、濡れた体に温風が当ると暖かいような寒いような^^;
元気よく春らしい、バーンスタインのシューマンSym No.1「春」を聴いた、この曲に限ってはこの演奏に嵌ってしまう、ライヴ録音でホールの響きはあまりないが、各パートがくっきり明快に聴き取れる。

R.シューマン交響曲No.1変ロ長調
レナード・バーンスタイン指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1984年 ライヴ DG
シューマンは第1楽章の動機が印象的で全体の基本因子になっている、またスコアも第1楽章が全ページの半分近くを占める、
バーンスタインは序奏から引き締め、主部は快速、切れ味十分に活気づく、終結前のAnimato Poco a poco stringendoは

ここは文字通り、活き活きと徐々に速く、誰よりも思い切りよくやっている、
第2楽章、変奏的要素もある楽章で、シューマンはベートーヴェンの緩叙楽章を参考にしていると言われるが、特に「第九」の第3楽章を思わせる、この演奏はVPOの弦の各パートがソロ演奏のように細やかな表情を聴かせる、
第3楽章、スケルツォのテーマはニ短調で深々とした弦で始まる、第1トリオは第1楽章の主題に基づくようだ。
終楽章、華々しい序奏があり、主部はまさに「春」が飛び跳ねるようである、バーンスタインは第1楽章同様、活き活きとした魅力で痛快にまとめる。

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カラヤン:Schumann Sym No.4('71年、LP) 
2019/04/07 Sun. 09:51 [edit]
CDもLPも特に分類せず、ランダムに置いてあるので、聴きたいのを見つけるのに手間取る、探していると買ってきたことすら忘れていたLPがあったりする^^;
過去記事に2016年7月、中古盤セールで購入と記録があった、カラヤン指揮、BPOのシューマン Sym No.1とNo.4のカップリングでどんな内容だったか憶えがない、
録音は1971年、ベルリン、イエス・キリスト教会とある、

R.シューマン 交響曲 No.4 ニ短調
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1971年 DG
針を下ろしてみて興味深いのは同じ会場で行われたDG'60年代の多くの録音とも、'80年代のデジタル期の録音ともタイプの違うサウンドであるところ、音場の分離がよく、木管の色合いもよく、金管が輝きをもって押し出してくる、

ザヴァリッシュのキビキビと踏み込む演奏(これが一番好き)やハイティンクなどの堅実な演奏に馴染んでいるので、カラヤンは一風変わって感じるが、全般に思ったほどハイテンポじゃなく、適度にレガートな表現も入る、
第1楽章、序奏部から繋がる主部は普通くらいの快速か、提示部のffへと運ぶこの部分、カッと白熱して引きつけるのが魅力、

展開部も繰り返され終結部を経て第2楽章が続く、第2楽章もBPOのしなやかな味わい、ソロvnもくっきり美音を聴かせる、
第3楽章、スケルツォはカラヤン,BPOらしい厚い響き、コントラバスがずっしり押し出す、
続いて終楽章への導入が極めて弱奏で始まり、壮大に盛り上げる、活発な主部へ入るが、テンポは意外にじっくり、切れ味が基調だが、しなやかなタッチをかなり用いる、ブラス群が豪快に押し出す、
これは意外にじっくりした構えで味わえる1枚だった。
you tubeは1987年、VPOとのライヴ録音があった、BPOと表記されているが誤りである、演奏スタイルは'71年とほぼ同じに思える。

you tube:Schumann: Symphony #4 In D Minor, conducted by Karajan
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過去記事に2016年7月、中古盤セールで購入と記録があった、カラヤン指揮、BPOのシューマン Sym No.1とNo.4のカップリングでどんな内容だったか憶えがない、
録音は1971年、ベルリン、イエス・キリスト教会とある、

R.シューマン 交響曲 No.4 ニ短調
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1971年 DG
針を下ろしてみて興味深いのは同じ会場で行われたDG'60年代の多くの録音とも、'80年代のデジタル期の録音ともタイプの違うサウンドであるところ、音場の分離がよく、木管の色合いもよく、金管が輝きをもって押し出してくる、

ザヴァリッシュのキビキビと踏み込む演奏(これが一番好き)やハイティンクなどの堅実な演奏に馴染んでいるので、カラヤンは一風変わって感じるが、全般に思ったほどハイテンポじゃなく、適度にレガートな表現も入る、
第1楽章、序奏部から繋がる主部は普通くらいの快速か、提示部のffへと運ぶこの部分、カッと白熱して引きつけるのが魅力、

展開部も繰り返され終結部を経て第2楽章が続く、第2楽章もBPOのしなやかな味わい、ソロvnもくっきり美音を聴かせる、
第3楽章、スケルツォはカラヤン,BPOらしい厚い響き、コントラバスがずっしり押し出す、
続いて終楽章への導入が極めて弱奏で始まり、壮大に盛り上げる、活発な主部へ入るが、テンポは意外にじっくり、切れ味が基調だが、しなやかなタッチをかなり用いる、ブラス群が豪快に押し出す、
これは意外にじっくりした構えで味わえる1枚だった。
you tubeは1987年、VPOとのライヴ録音があった、BPOと表記されているが誤りである、演奏スタイルは'71年とほぼ同じに思える。

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W.サヴァリッシュ:Schumann Sym No.4 (LP)  
2019/03/16 Sat. 10:35 [edit]
うちのシステムで、まだアナログ盤再生をやっていなかった頃の写真、機器は必要最小限の軽量ローコスト品だけで、ごちゃごちゃないのはスッキリする、

ラックの下にある箱はSPのネットワーク回路で、ここからトゥイーターとウーファーに繋いでいた、アナログプレーヤーを置いて以来、雑然としてきた;
さて、シュアーのMMカートリッジM75EDで、次はEMI盤のサヴァリッシュ指揮、SKDのLP、シューマン Sym No.4を聴いた、

演奏時間約27分はLPの片面ぎりぎりのところだが、M75EDが不足ないほどに量感を補ってくれる、低音は深くゆったり、ブラスに厚い豪快さが出る、丸針のはずだがトレース性は良いようで、最後のほうも聴き辛いほどビリビリしない。


ウォルフガング・サヴァリッシュ:指揮
シュターツカペレ・ドレスデン 1972年録音 EMI
Sym No.4ニ短調の特徴は一応ソナタ形式だが、第一楽章主部に再現部がなく、展開部はほぼ繰り返す形をとり、盛大な終結部に移るという書法で、スコアの第一楽章分はかなり長い。
*全楽章休まず続けられるが、参考にしたスコアは通しの小節番号になっており、全部で879小節、そのうち第1楽章が358小節を占める。
この名主題の動機が全楽章の基本因子となって引き付ける、

この効果と会わせシューマンのSymのcresc.はじつに引き付ける。
ザヴァリッシュは第一楽章、序奏の第一打からドシっと緊迫感をだす、主部は快速なテンポで、キビキビと入りが心地よい、[39]ffに向けてぐーっと白熱するのがたまらなくいい、

弦がトレモロを奏でるところ、ピシっと粒立つ、壮年期のザヴァリッシュらしい印象だ、
第二楽章ロマンツェは悲歌的な主題に始まり、すぐに序奏部が再現される、続いてvnソロの入るテーマはロマンツェらしい、休まずに第三楽章スケルツォに入るが、サヴァリッシュは意外なほど力感を込め、踏み込みが強い、

拍の頭を打つ木管、細かく動く弦、ともにスタッカートぎみに切り立てる、穏やかなトリオは第2楽章のvnソロのテーマが使われ、最後にも現れ、終楽章に繋ぐ、
終楽章の導入部はニ短調で、弱奏であの名主題が現れる、じわじわと重力で引き付けるように主部へ入る、ニ長調となり、快活でエネルギッシュ、第一楽章同様、サヴァリッシュはきりっと引き締め、爽快に閉じる。

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ラックの下にある箱はSPのネットワーク回路で、ここからトゥイーターとウーファーに繋いでいた、アナログプレーヤーを置いて以来、雑然としてきた;
さて、シュアーのMMカートリッジM75EDで、次はEMI盤のサヴァリッシュ指揮、SKDのLP、シューマン Sym No.4を聴いた、

演奏時間約27分はLPの片面ぎりぎりのところだが、M75EDが不足ないほどに量感を補ってくれる、低音は深くゆったり、ブラスに厚い豪快さが出る、丸針のはずだがトレース性は良いようで、最後のほうも聴き辛いほどビリビリしない。


ウォルフガング・サヴァリッシュ:指揮
シュターツカペレ・ドレスデン 1972年録音 EMI
Sym No.4ニ短調の特徴は一応ソナタ形式だが、第一楽章主部に再現部がなく、展開部はほぼ繰り返す形をとり、盛大な終結部に移るという書法で、スコアの第一楽章分はかなり長い。
*全楽章休まず続けられるが、参考にしたスコアは通しの小節番号になっており、全部で879小節、そのうち第1楽章が358小節を占める。
この名主題の動機が全楽章の基本因子となって引き付ける、

この効果と会わせシューマンのSymのcresc.はじつに引き付ける。
ザヴァリッシュは第一楽章、序奏の第一打からドシっと緊迫感をだす、主部は快速なテンポで、キビキビと入りが心地よい、[39]ffに向けてぐーっと白熱するのがたまらなくいい、

弦がトレモロを奏でるところ、ピシっと粒立つ、壮年期のザヴァリッシュらしい印象だ、
第二楽章ロマンツェは悲歌的な主題に始まり、すぐに序奏部が再現される、続いてvnソロの入るテーマはロマンツェらしい、休まずに第三楽章スケルツォに入るが、サヴァリッシュは意外なほど力感を込め、踏み込みが強い、

拍の頭を打つ木管、細かく動く弦、ともにスタッカートぎみに切り立てる、穏やかなトリオは第2楽章のvnソロのテーマが使われ、最後にも現れ、終楽章に繋ぐ、
終楽章の導入部はニ短調で、弱奏であの名主題が現れる、じわじわと重力で引き付けるように主部へ入る、ニ長調となり、快活でエネルギッシュ、第一楽章同様、サヴァリッシュはきりっと引き締め、爽快に閉じる。

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短調の劇音楽序曲 
2019/02/26 Tue. 08:50 [edit]
今日は、古典派からロマン派にかけて、好きな短調の序曲を3曲取り上げる、いずれも劇附随音楽として書かれたもので、序曲や劇中に演奏される作品だ、運命的な趣きの序奏で始まるのが共通している。
まずは古典派、J.M.クラウスの「オリンピエ」序曲、
ヨーゼフ・マルティン・クラウスは作曲家のほか劇作家、画家としても活躍したマルチな芸術家でもある、音楽作品にもどこか並の感覚とは違う深みを感じさせる。「オリンピエ」序曲は序奏を持つソナタ形式だが、劇的な序奏に主部も短調で続く、展開部は簡潔で再現部も提示部の再現であり、終りにも冒頭の序奏を再現、静かに終り、劇に繋がるという形だろう、簡潔な書き方にも関わらず、クラウスの短調交響曲の魅力が凝縮されたようだ。you tubeにひじょうに良い演奏があった、ヨハネス・シュレフリ指揮、マンハイム室内Oの演奏、

you tube:Joseph Martin Kraus: Ouverture zu der Oper "Olympie"
次はお馴染み、ベートーヴェンの「エグモント」序曲、
ゲーテの書いた戯曲「エグモント」に付けられた音楽で、序曲と合わせ10曲があるが、最後の「勝利のシンフォニア」は序曲のコーダと同一だそうだ。
これはF.フリッチャイ指揮、BPOの演奏が昔から好きで、しなやかな音作りながら、フルトヴェングラー時代を継承したような表現が圧倒する、

you tube:Beethoven - Egmont - Berlin / Fricsay
1958年 DG
最後にロマン派、シューマンの「マンフレッド」序曲、
マンフレッドは英国の詩人、ジョージ・ゴードン・バイロンの詩劇に登場する主人公である、これにシューマンが劇音楽として独唱、合唱、orch.による音楽を付けた。力強い和音に続き、緩やかな序奏、じりじりと熱気を帯びてアレグロに入る、
演奏はW.サヴァリッシュ指揮、SKDの1972年の録音が特に素晴らしい、キビキビとした運びで引き込み、[132]アウフタクトからの踏み込みの強さが圧倒し、以降ますます引き付ける、


you tube:Schumann "Manfred" Overture Sawallisch & SKD
1972年 EMI
you tubeはLP盤のようだが、これはCD化の音も良好で、滑らかなサウンドでボリューム感も不足ない。
ご覧いただき、ありがとうございました。

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まずは古典派、J.M.クラウスの「オリンピエ」序曲、
ヨーゼフ・マルティン・クラウスは作曲家のほか劇作家、画家としても活躍したマルチな芸術家でもある、音楽作品にもどこか並の感覚とは違う深みを感じさせる。「オリンピエ」序曲は序奏を持つソナタ形式だが、劇的な序奏に主部も短調で続く、展開部は簡潔で再現部も提示部の再現であり、終りにも冒頭の序奏を再現、静かに終り、劇に繋がるという形だろう、簡潔な書き方にも関わらず、クラウスの短調交響曲の魅力が凝縮されたようだ。you tubeにひじょうに良い演奏があった、ヨハネス・シュレフリ指揮、マンハイム室内Oの演奏、

you tube:Joseph Martin Kraus: Ouverture zu der Oper "Olympie"
次はお馴染み、ベートーヴェンの「エグモント」序曲、
ゲーテの書いた戯曲「エグモント」に付けられた音楽で、序曲と合わせ10曲があるが、最後の「勝利のシンフォニア」は序曲のコーダと同一だそうだ。
これはF.フリッチャイ指揮、BPOの演奏が昔から好きで、しなやかな音作りながら、フルトヴェングラー時代を継承したような表現が圧倒する、

you tube:Beethoven - Egmont - Berlin / Fricsay
1958年 DG
最後にロマン派、シューマンの「マンフレッド」序曲、
マンフレッドは英国の詩人、ジョージ・ゴードン・バイロンの詩劇に登場する主人公である、これにシューマンが劇音楽として独唱、合唱、orch.による音楽を付けた。力強い和音に続き、緩やかな序奏、じりじりと熱気を帯びてアレグロに入る、
演奏はW.サヴァリッシュ指揮、SKDの1972年の録音が特に素晴らしい、キビキビとした運びで引き込み、[132]アウフタクトからの踏み込みの強さが圧倒し、以降ますます引き付ける、


you tube:Schumann "Manfred" Overture Sawallisch & SKD
1972年 EMI
you tubeはLP盤のようだが、これはCD化の音も良好で、滑らかなサウンドでボリューム感も不足ない。
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W.サヴァリッシュ:Schumann Sym No.1「春」 
2019/02/21 Thu. 09:00 [edit]
拙宅の玄関に表札はなく、郵便受けの簡単な表示がそれを兼ねている、自治会長の表札だけご大層なのを預かったが、掛けるところがないし面倒なのでドアホンに針金でぶら下げてある、あとしばらくだが;

白地に黒文字でよいと思うが;自治会用表札を専門に作っている業者さんもあるのに驚いた、プレートに文字を掘り込んで耐久性の良い樹脂を流し込み、擦れても消えない、長く引き継げるというわけだ;
さて、春ももうそこまで、というところで、シューマンのSym No.1「春」をW.サヴァリッシュの指揮、SKDの演奏で聴いた、

交響曲No.1変ロ長調「春」
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
シュターツカペレ・ドレスデン

この曲はシューマンは初め各楽章に<春の始まり><夕べ><楽しい遊び><たけなわの春>という標題を付けたが、後に取り消しているそうだ、しかし相応しい標題で4つの楽章を持つ交響詩のようでもある。
第1楽章、序奏部は冬の終りだろうか、雪溶け水が大きな流れになるようだ、主部に入るとこの弾む動機が活気づく生き物達のように楽章を埋め尽くす、

サヴァリッシュは心地よく快速に入リ、きりっと整った感覚で進める、自由度のあるソナタ形式、展開部では先述の動機のリズムが弱奏からじりじり盛り上げ、シューマンらしい魅力だ。
第2楽章もシューマンが付けた標題に相応しい、ベートーヴェンの緩叙楽章を手本としてると言われ、充実をはかっている。
第3楽章は続けて入り、ニ短調のスケルツォだ、2つのトリオを持ち、第1トリオは第1楽章の主題が引用される、
終楽章は序奏を持ち、<たけなわの春>の主部に入る、快活で華々しく終わる。
録音はホールの響きをよく捉え、耳心地よいサウンドが拡がる、内容も詳細に聴き取れる好録音である。

you tube:Symphony No. 1 in B Flat Major, Op.38 'Spring' (2002 Remastered Version)
you tubeは全楽章続けて再生される
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白地に黒文字でよいと思うが;自治会用表札を専門に作っている業者さんもあるのに驚いた、プレートに文字を掘り込んで耐久性の良い樹脂を流し込み、擦れても消えない、長く引き継げるというわけだ;
さて、春ももうそこまで、というところで、シューマンのSym No.1「春」をW.サヴァリッシュの指揮、SKDの演奏で聴いた、

交響曲No.1変ロ長調「春」
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
シュターツカペレ・ドレスデン

この曲はシューマンは初め各楽章に<春の始まり><夕べ><楽しい遊び><たけなわの春>という標題を付けたが、後に取り消しているそうだ、しかし相応しい標題で4つの楽章を持つ交響詩のようでもある。
第1楽章、序奏部は冬の終りだろうか、雪溶け水が大きな流れになるようだ、主部に入るとこの弾む動機が活気づく生き物達のように楽章を埋め尽くす、

サヴァリッシュは心地よく快速に入リ、きりっと整った感覚で進める、自由度のあるソナタ形式、展開部では先述の動機のリズムが弱奏からじりじり盛り上げ、シューマンらしい魅力だ。
第2楽章もシューマンが付けた標題に相応しい、ベートーヴェンの緩叙楽章を手本としてると言われ、充実をはかっている。
第3楽章は続けて入り、ニ短調のスケルツォだ、2つのトリオを持ち、第1トリオは第1楽章の主題が引用される、
終楽章は序奏を持ち、<たけなわの春>の主部に入る、快活で華々しく終わる。
録音はホールの響きをよく捉え、耳心地よいサウンドが拡がる、内容も詳細に聴き取れる好録音である。

you tube:Symphony No. 1 in B Flat Major, Op.38 'Spring' (2002 Remastered Version)
you tubeは全楽章続けて再生される
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category: シューマン
サヴァリッシュ:Schumann "Manfred" 序曲  
2018/09/03 Mon. 10:51 [edit]
シューマン:「マンフレッド」序曲の演奏で特に気に入っているのがサヴァリッシュがSKDを指揮したEMI盤である、LP盤を聴くと良好で弦の音質は魅力だが、全体に厚みが少し不足にも思える、CD化したほうは音質に問題なく、量感十分でエネルギッシュな感覚が伝わってくる、交響曲No.3とNo.4に加えてカップリングされて充実した1枚だ、


ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
1972年 EMI
序奏部から主部に入った後の加速は誇張なく自然に安定飛行に入る、キビキビと引き締めて進め、極端に減速することもない、[31]からのcresc.にはゾクゾクする、

flはじめ木管も彩りよく響く、展開部と思われるが、[130]まで弱奏で、[132]のアウフタクトからvn1がぐっと強く踏み込み、そのまま熱気を帯びて進めていく、

先日のフルトヴェングラーは同じ箇所を柔らかく入って徐々に加熱する、指揮者によってここをどうするか興味深い。
[154]からvaとvcが同音で重なり、第2主題を下降して弾く、

おのずと深い響きになるがSKDの一段と滑らかな演奏は味わいどころ、trp、timpをよく響かせ引き締めるが、[203~]のtimpを徹底してスタッカートにしているのが印象強い、

序奏部に戻って消えるように終わる。
you tubeはLP盤から取ったもので、少し音が荒れる、

you tube:シューマン「マンフレッド序曲」 - サヴァリシュ / ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
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ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
1972年 EMI
序奏部から主部に入った後の加速は誇張なく自然に安定飛行に入る、キビキビと引き締めて進め、極端に減速することもない、[31]からのcresc.にはゾクゾクする、

flはじめ木管も彩りよく響く、展開部と思われるが、[130]まで弱奏で、[132]のアウフタクトからvn1がぐっと強く踏み込み、そのまま熱気を帯びて進めていく、

先日のフルトヴェングラーは同じ箇所を柔らかく入って徐々に加熱する、指揮者によってここをどうするか興味深い。
[154]からvaとvcが同音で重なり、第2主題を下降して弾く、

おのずと深い響きになるがSKDの一段と滑らかな演奏は味わいどころ、trp、timpをよく響かせ引き締めるが、[203~]のtimpを徹底してスタッカートにしているのが印象強い、

序奏部に戻って消えるように終わる。
you tubeはLP盤から取ったもので、少し音が荒れる、

you tube:シューマン「マンフレッド序曲」 - サヴァリシュ / ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
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フルトヴェングラー:Schumann "Manfred" 序曲 
2018/08/31 Fri. 09:45 [edit]
1953年にフルトヴェングラーがD.グラモフォンに残した、シューマンの交響曲No.4は最も録音状態が良いことは確かで、セッションらしい仕上がり、ベルリン、イエス・キリスト教会での録音でモノラルだがD.Gの黄金時代を予感させる、
ただ、フルトヴェングラーは晩年近いほんの数年は落ち着いてきたというか、鬼気迫る熱気が影を潜めている、この録音にもそういう要素はあまり期待できない。

you tube:Schumann: Symphony No 4 Furtwängler/Berlin
これ以外の古い録音がないか検索したが見つからないので何とも言えないが;
当盤にカップリングされた「マンフレッド」序曲は1949年、ティタニア・パラストでのライヴ録音で、こちらは熱気渦巻く演奏が聴ける。


ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1949年 ベルリン、ティタニア・パラスト
例によって会場の物音だらけの録音だが、鑑賞には支障のない録音だ。
1小節の導入のあとフェルマータを長く取り、じわりと序奏に入る、主部にはいると徐々に燃焼にターボがかかる、BPOはフルトヴェングラーの加速の度合いが掴みきれず乱れが生じる場面があり、スリリング、曲は劇的な構成が取られている、緩やかに減速し、場面の変わる[131]の f も柔らかく緩やかに入り、

じわじわと勢力をつけ、再現部に入り再び燃焼、劇音楽であるため最後は密やかに曲を閉じる(このあと第1幕が始まる)。

you tube:Schumann - Manfred Overture Op. 115 (1852) - Furtwangler, BPO, 1949
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you tube:Schumann: Symphony No 4 Furtwängler/Berlin
これ以外の古い録音がないか検索したが見つからないので何とも言えないが;
当盤にカップリングされた「マンフレッド」序曲は1949年、ティタニア・パラストでのライヴ録音で、こちらは熱気渦巻く演奏が聴ける。


ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1949年 ベルリン、ティタニア・パラスト
例によって会場の物音だらけの録音だが、鑑賞には支障のない録音だ。
1小節の導入のあとフェルマータを長く取り、じわりと序奏に入る、主部にはいると徐々に燃焼にターボがかかる、BPOはフルトヴェングラーの加速の度合いが掴みきれず乱れが生じる場面があり、スリリング、曲は劇的な構成が取られている、緩やかに減速し、場面の変わる[131]の f も柔らかく緩やかに入り、

じわじわと勢力をつけ、再現部に入り再び燃焼、劇音楽であるため最後は密やかに曲を閉じる(このあと第1幕が始まる)。

you tube:Schumann - Manfred Overture Op. 115 (1852) - Furtwangler, BPO, 1949
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スウィトナー:シューマン Sym No.4 
2018/06/04 Mon. 11:04 [edit]
DENONとD.シャルプラッテンの共同製作の中でも特に名録音と思うのがスウィトナーによるシューマンの交響曲で、旧東ベルリン、イエス・キリスト教会の場内の広がりが十二分に収まっている、cbの低音はブーミーでなく、本当の低音、高域はきめ細かくうるさくない、先日話題にしたHi-Fiサウンドの典型、こういう録音となると、このクラスのSPならさぞかし素晴らしいだろうと憧れる;問答無用の30cmウーファー!

ONKYO D77-NE(現行製品)
ま、今のSPでも雰囲気は聴けるので我慢して・・;

R.シューマン 交響曲No.4ニ短調 op.120
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン 1987年 DENON
第1楽章、序奏開始のfはtimpが重心となって繰り出す、基本的に弦は力むことなく、しなやかで木管がよく溶け合う、室内楽的なサウンド作り、序奏から現われるこの動機は全楽章の基本動機となって使われる、

サヴァリッシュの楷書的にキビキビ推進する演奏に対し、スウィトナーは柔軟タッチで聴き手の心理に緊迫を導くようだ、両巨匠の違いがわかりやすい曲でもある、[39]のffに至ってもvnの力は控え、涼しいサウンド、

常に弦と管がバランスよく色彩を聴かせる、提示部は反復、展開部はあまり複雑でない、終結では金管が華々しく締める、
休まず第二楽章Romanzeに入る、小節番号は前楽章の続きで数えられるようだ、まもなく第1楽章の序奏が回帰して楽章に溶け込む、[384]からvnのソロが入るが、優しく控えめの響き、
続けて第3楽章、スケルツォに入る、この主題も基本動機に関連している、スウィトナーは力を抜いた演奏だが、切れ味を感じさせる。
終楽章への移行部が置かれ、序奏部へ繋がる、
ppの基本動機に始まり第1楽章の緊迫感が戻るが、主部はニ長調の明るさと活気に転じる、ここも提示部は繰り返している、展開部はブラームスほど巧みではないが書法的聴きどころを置いている、[710]からパートの受け渡しがある。

終結は金管を豪快に聴かせ、弦のパッセージを決めて終わる。

you tube:スイトナー指揮シューマン交響曲第4番
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ま、今のSPでも雰囲気は聴けるので我慢して・・;

R.シューマン 交響曲No.4ニ短調 op.120
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン 1987年 DENON
第1楽章、序奏開始のfはtimpが重心となって繰り出す、基本的に弦は力むことなく、しなやかで木管がよく溶け合う、室内楽的なサウンド作り、序奏から現われるこの動機は全楽章の基本動機となって使われる、

サヴァリッシュの楷書的にキビキビ推進する演奏に対し、スウィトナーは柔軟タッチで聴き手の心理に緊迫を導くようだ、両巨匠の違いがわかりやすい曲でもある、[39]のffに至ってもvnの力は控え、涼しいサウンド、

常に弦と管がバランスよく色彩を聴かせる、提示部は反復、展開部はあまり複雑でない、終結では金管が華々しく締める、
休まず第二楽章Romanzeに入る、小節番号は前楽章の続きで数えられるようだ、まもなく第1楽章の序奏が回帰して楽章に溶け込む、[384]からvnのソロが入るが、優しく控えめの響き、
続けて第3楽章、スケルツォに入る、この主題も基本動機に関連している、スウィトナーは力を抜いた演奏だが、切れ味を感じさせる。
終楽章への移行部が置かれ、序奏部へ繋がる、
ppの基本動機に始まり第1楽章の緊迫感が戻るが、主部はニ長調の明るさと活気に転じる、ここも提示部は繰り返している、展開部はブラームスほど巧みではないが書法的聴きどころを置いている、[710]からパートの受け渡しがある。

終結は金管を豪快に聴かせ、弦のパッセージを決めて終わる。

you tube:スイトナー指揮シューマン交響曲第4番
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