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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

O.スウィトナー:Brahms Sym No.4 (セッション & ライヴ)  

O.スウィトナーのブラームスも何度か取り上げてきたが、交響曲No.4はSKBを指揮した、セッションとライヴ録音が手元にあり、楽しみなセットになっている、スウィトナーは隅から隅まで型どおり仕上げるというより、自然に芽吹き、湧き上がる美しさを促すような演奏に思う、セッションとライヴを聴き比べてもそんな柔軟性を感じる、 
sui br s 4sui br s 4 live
ブラームス 交響曲No.4 ホ短調
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
左:1986年 セッション録音 D.シャルプラッテン、 右:1981年6月8日 ライヴ録音(東京厚生年金会館)

セッションのほうは録音会場の音場感豊かでD.シャルプラッテンらしい名録音だ、豊かな低音、彩り感十分のhornや木管、清涼なvn群、ピラミッド・バランスで、スピーカーシステムが良ければそれに応える音源だ。
ライヴのほうはホールトーンが殆どなく、orchに接近した分離のよい音で別の意味で好録音、SKBサウンドの聞こえ方の違いも興味深い、

第1楽章は意気込まずさらりと開始、展開部以降、熱気を込める、ライヴのtimpは爆音的だ、
第2楽章は管が主体で始まるが、その天然な味わいが良い、[88]からの弦楽は清涼で深みがあり、慈味を帯びていて、ライヴのほうは極めつけと言える、
sc02 87
第3楽章は速めのテンポでキビキビ引き付けていくが、ライヴのほうはさらに速く、強調された感じである。
第4楽章、演奏の基盤はセッションも同じだが、終楽章は特にライブのエネルギー感が圧倒する、パッサカリアの開始はゆっくりめ、じりじりと懐深く進め、穏やかな中間部を経て、[129]から速度を速める、[132]からのffが凄い、
sc04 126
以降、緊迫感のうちに最後まで運び、終結音もスパっと短く切る、

幸い、両録音がyou tubeに挙っている、
sui br s 4 you
you tube:スイトナー指揮ブラームス交響曲第4番(セッション)

sui br s 4 you 02
you tube:Brahms Symphony No. 4 - Suitner, Staatskapelle Berlin (ライヴ, 1981)

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category: ブラームス

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E.ギレリス:Brahms Piano Con No.1(LP)  

長く使っているSPは自作物だが、以前は真空管のパワーアンプをソースダイレクトで使っていた、サブウーファーも自作して左右に低音補強をしていたが、別個にアンプも要り、機器が増えて邪魔くさかった、サブウーファーはアンプ内蔵のメーカー品に換えた、 
my sp 02
sp 02
メインアンプのトーンコントロールも反映されて一石二鳥v

今日はエミール・ギレリス:pf、オイゲン・ヨッフム指揮:BPOで、ブラームス pf協奏曲No.1 ニ短調、
E G br pf con 1
Emil Gilels, Piano
Eugen Jochum, conductor
Berliner Philharmoniker1972年 DG

この録音はバランス的にやや低域が引っ込んだ感がある、こういう時こそ、トーンコントロールの"BASS"で補強する、サブウーファーも連動して、pfもorch.も奥行き感が豊かになる、
e g br pf con lp2
第1楽章、「不沈艦」に例えられそうな第1楽章、じっくりテンポで始まり、前奏部は悠然と進むが、弦は常にしなやかで距離を置いた雄大さに感じる、ノクターン風のpfソロが始まる、アゴーギク、強弱法などあまりロマンティックな表現に陥らず、整然とした感覚、[110]からのトリルは誰よりも鋭くパワフル、
20190504.jpg
"鋼鉄の指"と言われるギレリスの技が光る、展開部は一段と彫りの深い構えだ。
第2楽章、極めて弱奏を用い、BPOの弦楽が滑らか、pfソロの始め、
sc02 15
跳躍するところは天に向けて小声で呼びかけるようだ、そのあと[20]アウフタクトからの弦楽が一際神秘的、ppゆえに[20]の不協和が印象強い。
20190504091410d93_20190504114455949.jpg
終楽章はロンド形式、古典派協奏曲を継承する要素が大きい、ブラームスらしい印象的なロンド主題、間の副主題も多彩だが、ここは速めのテンポで追い込んでくる、
予期せぬところで、ロンド主題を使ったフガートも入る、
sc03 238
スケールの大きな演奏に相応しく、ここはぐっと弱奏に控えて引き付ける。

e g br pf con you
you tube:Emil Gilels plays Brahms: Piano Concerto No. 1 In D Minor

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category: ブラームス

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LSO & ハイティンク:Brahms Double Concerto  

ソロ楽器が2つ以上ある協奏曲はバロック期から多く書かれている、しかし集中度の高い傑作となると数は絞られてくるように思う、ソロ楽器の数が多いほど傑作から離れてくる、各ソロ楽器を対等に活躍させ、充実してまとめるのが難しいせいか、同じテーマを楽器が代わって繰り返し、長くなると退屈だったりする; 
vn vc
バッハのチェンバロ協奏曲でいうと、BWV1052と1053は充実した傑作だが1台のための曲で、複数台はさほど聴きたいという程ではない、原曲の楽器で聴くほうが良い。
協奏交響曲も含めるとモーツァルトのK.364(vnとva)は傑作になり、音域の隣り合う楽器が巧みに絡み、音色の違いも楽しませる、flとHarpのための協奏曲は雅びでHarpが入る曲として希少だが、演奏しだいでやや退屈な場合もある;
ハイドンの協奏交響曲Hob.I-105は4つのソロ楽器を持つが、長すぎず上手く出来ている、弦楽四重奏の書法が活かされていると言われるが、vn属とob属の2種に分けた対等な活用も効果をあげていると思う。
ベートーヴェンの頃になると協奏曲も長大になり、傑作ならよいが、そうでなければ大袈裟なだけの退屈なものになる;ベートーヴェンのライバル、J.N.フンメルのpf協奏曲など今一つ集中させるものに欠ける、ベートーヴェンの書いた協奏曲でも、トリプル・コンチェルトはピアノ・トリオとorch.の組み合わせと言えるが、まとめ切れず集中に欠けた感じ、"傑作の森"には入らないだろう、わざわざ3人のソリストを集め演奏される機会も少ない、

ブラームスのダブル・コンチェルトはさすが緻密な内容を持つ成功作でvnとvcを用いた効果が十二分に感じられる、これも本来、ブラームス5曲目の交響曲として準備されたのだが、ダブルcon.へと変更され、pf.Con No.1と似た経緯となった、そこも興味深い、
第1楽章は総奏の第1主題で始まり、vcだけの緊迫したソロが先行するのが引き付ける、[27]アウフタクトからclで始まる穏やかなテーマが安堵感を与える、
sc01 26
楽章全体でもこのテーマが印象強く感じる、
2つのソロは受け継いだり、oct.ユニゾンで重なったり、音色の味わいも楽しませる、
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手持ちの音盤で気に入っているのがLSOの楽員がソロを弾いたB.ハイティンク指揮の1枚だ、
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ブラームス vnとvcのための二重協奏曲 イ短調op.102
Gordan Nikolitch:vn Tim Hugh:vc
Bernard Haitink:cond. London Symphony O.   May 2003

2つのソロは実際のステージのように中央寄りから聞こえ、実在的に聴ける、
第1楽章[189]からのスタッカートで思い切りエッジを立てるのが痛快、
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また終楽章の軽やかで活気に満ちたところがいい。

you tubeからはI.パールマン:vn、M.ロストロポーヴィチ:vc、ハイティンク指揮:RCOの演奏を挙げる、vnとvcの透明感のある美音の溶け合いが魅力、
br vn vc con you
you tube:Brahms Double Concerto in A minor, Perlman, Rostropovich

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category: ブラームス

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W.サヴァリッシュ:Brahms Sym No.2  

ブラームスのSym No.2も昨年の今頃、いろんな演奏で連続聴きをした、とくに好みの演奏として耳に残るのがサヴァリッシュだった、 
田園的な心穏やかな曲だが、カッと燃える要素も多分に秘める、サヴァリッシュは清涼で端正な構えを基調にそこを切り立ててくる、
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ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
ロンドン・フィルハーモニーO
1989年 EMI

第一楽章、弦の響きは爽快だが、芯の通った感覚がある、始まってすぐ、[19]からpでvn1とva(→vc)が下降音型を心地よく奏で、続く[32]から、ppのtimp連打と金管が引きつける、
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vn1の[44]からのテーマは満ち足りた気分、
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vcとvaの[82]からは憂いをおびた名旋律、
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[118]のfに入る前、timpに思い切ったcresc.をかけ、バンッと締める、
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展開部[204]からはフーガの書法が引き付ける、
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[224]からtrbとB.tubが入るが、B.tubが懐深く聴き応えあり、
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[246]と[259]からの2段構えのクライマックスも切り立った力感、
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以降再現部、終結部も巧みな書法で味わい深い。
第二楽章も、スコアを見ながら聴くと、orch.の楽器の組み合わせ方には無数の選択肢があり、
よく決められるもんだと関心する;ブラームスはorch.作品をまずピアノ連弾の形で書くそうだが、入念な推敲を重ねるのだろう。
第三楽章は始まりのAllegretto grazioso(Quasi Andantino)の1小節が、[33]からの
Presto ma non assaiの3小節分に相当し、拍節が入れ子になっている、
sc04 30
始めのAllegretto graziosoのテンポがPresto ma non assaiの急速感を決めるがサヴァリッシュは速めにキビキビと進める。
終楽章、普通かやや速め、楷書的で引き締まった演奏で爽快さもある、終結に向けて端正さを崩さず痛快に決めて終わる。
sawa br sym 2 you
you tube:Johannes Brahms, Symphony Nr. 2, D-major, Op. 73, Wolfgang Sawallisch

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M.ポリーニ:Brahms Piano Con No.1  

同じ曲の連続聴きによく陥るが、昨年の今頃もブラームスのピアノ協奏曲 No.1を何枚か続けて聴いてしまった。
昨夜は特に気に入った1枚、M.ポリーニ:pf、K.ベーム指揮:VPOを再聴、 
m p bra pf con
マウリツィオ・ポリーニ:pf
カール・ベーム:指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1979年 DG

交響曲になるはずだったこの曲、
第1楽章前奏部分で十分聴き手を捕える、ベームとVPOは戦車が進むようで最高、演奏時間は20:55と速めのほうだ、ポリーニのソロは表情豊かだがテンポを延ばすアゴーギグは少なめ、展開部から終結にかけてぐいぐい追い込んでいく、これが時間を詰めているようだ。
トリルはこの楽章の重要な要素だが、ポリーニはパッセージやトリルの粒立ちを正確に決める、提示部を静かに終え、展開部[226]からpfソロが先導するが結構快速に駆け抜ける、
sc226_20190414094045b7d.jpg
動と静が繰り返される展開だが、あまり緩めることなく、白熱していく様は群を抜くようだ。
第二楽章、ppで始まるAdagio、極めて弱奏だが充実感がある、[27]からppとあるが、
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ここはpppくらい密やかに演奏され引き込まれる、
終りの[91]から弾かれるようなパッセージとトリルが合わさったところ、
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ppで粒立ちよく滑らかに弾くのって難しそうだが?ここもじつに鮮やか;
終楽章、ソロによる力強い始まり、11:57と比較的快速、装飾的に挟まれた音も正確にくっきり聴かせる、ベームも白熱したバックを演奏する、意外なところ[238]でふっと弱奏のフガートが挿入される、
sc03 238
ハイドンの「時計」の終楽章にもフガートがあるが気の利いた効果で流石、

当演奏、今回はyou tubeにも見つけた。
p b bra p con 1 you
you tube:Brahms: Piano Concerto No. 1 in D Minor, Op. 15
1. Maestoso - Poco piu moderato
2. Adagio
3. Rondo (Allegro non troppo)

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K.ベーム:Brahms Sym No.3 (LP)  

ベームのBrahms Sym全集、いずれも水も漏らさぬ演奏に満足していたが、シュアーのカートリッジM75EDであらためて聴き直している、他のカートリッジやCDとは一味違い、肉付きのよい響きになる。
20190313b.jpgM75ED.jpg
今回は第3番、 
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交響曲No.3へ長調op.90
カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO
1975年 DG

第1楽章、ブラスで始まる響きはブリリアント、落ち着いたテンポで入る、この楽章は勇壮なところもあるが、内面的でデリケートな要素が多く、リズムも単純ではない、複数のパートが緻密にかみ合っていて奥深い、挙げればきりがないところ、[83]からvn1が主題を弾いているが、他のパートは独自のパターンで動いている、各奏者が持つパート譜だけ見ても全体を把握しないとわかりづらそうな気がする^^?
sc01 82
各パートの音のラインがくっきりして、そこをじっくり聴かせる、ウィンナobの明快さも助けになっている感じだ、展開部~終結もじっくり堅実な演奏。
第2楽章、clとfagでゆったりとした主題が始まる、テンポも緩やかにとる、[40]から同じくclとfagで出る3連符を含んだ第2主題は趣きを変えるが、これは終楽章で現われる主題の予告になっている。
sc02 40
第3楽章、憂愁な趣きの有名なテーマだが、いつもながらブラームスはあまり情緒に浸らず、適度に躱し、クールな趣きも備える、
ベームとVPOは過不足なく聴かせるが、[87]からdim.がかかり、[91]からさらに密やかになるところ、pppくらいにして引き付ける。
sc03 86
終楽章、程よく快速だがしっかり足もとを固める、[19]で第2楽章で予告された主題が早くも出てくる、
sc04 18
これは展開部で重要となり、[149]からクライマックスへ発展する、
sc04 149
ベームはほぼ全開で痛快な響きに運んでいく、[167]の3連符が堂々とパワーを感じさせる、
sc04 167
終結では第1楽章の主題が穏やかに再現され静かに閉じる。
20180311b.jpg
you tube:Brahms : Symphony No. 3 in F Major, Op. 90 / Karl Bohm & Vienna Philharmonic Orchestra 1975

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K.ベーム:Brahms Sym No.1(LP)  

カートリッジは似た傾向のものは1つ代表を残し、今は3本だけにしている、このところAT社のMCカートリッジを付けっぱなしだったが、久しぶりにシュアーのM75EDを付けてみた、 
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M75ED
出力が大きく、フラットバランスの万能タイプで、全体に音が太くなる、高域は神経質じゃなく滑らかで、打楽器のパンチも出る、安価なMM型だがこれは手放せない、
幸い交換針も出続けている。
gd 6375
NAGAOKA GD 63-75
ベーム指揮、VPOのブラームス Sym No.1のLP盤にはまだ針を下ろしていなかった、
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カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO.
1975年 DG

最初はチリチリとカビノイズが出る、針先に白い繊維状のものが絡みつき、1回通せば大方取り除かれる、針先の掃除にはこれが一番便利、
a 116
アルジャントクリーナーのベルベット掃除用だが、ブラシが低いので針もアームを上げず掃除しやすい、

さて、M75EDで聴いた音、序奏から量感を帯びた響き、強めに弾く弦が緊迫感を出し、timpのパンチが締める、ほか演奏について細かな感想は昨年12月24日に書いたところなので省略するが、このDGの録音に相性のよい音で、CD化した音よりずっと味わいがでるようだ、
bohm br sym1 lp
低音はよく押し出し、vnはしっとり滑らか、クラリネットやオーボエの色合いも味がある、
ブラームスの交響曲は4曲とも全楽章好き嫌いなく聴ける、ベームとVPOの演奏は良い意味での標準的位置づけでDGの録音の仕立てと会わせ、信頼のブランドといった感じ、すこし間を置いてまた4枚、M75EDで聴きたくなった。
bohm br s1 you
you tube:Brahms : Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68 / Karl Bohm & Vienna Philharmonic Orchestra 1975

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K.ベーム:Brahms Sym No.4(LP)  

ベームは優しい旋律の主題であっても、決してヤワな表現はせず、芯のある音で全てが明確、楷書的でモーツァルトでも甘ったるさがないのがいい、 
ベーム指揮、VPOのブラームスSym全集は昔LPを買って手放し、その後CDを取り寄せたが、再びLPも取り寄せた・・という経緯^^;
k bo br sym box 01
ブラームス 交響曲第4番ホ短調 Op.98
カール・ベーム指揮、 ウィーン・フィルハーモニーO
1975年 DG

録音は厚い響きではないが"仕立てが良い"感じで、緻密に引き締まってちょうど良い。
k b br sym4
第一楽章、落ち着いた始まりだが遅すぎることもない、速度の変化は押さえ、弱奏部も微かなほど小さくせず、しっかりした筋で描いていく、[57]からvcに野性味を帯びたウィンナhornの重なる主題が味わい深い、
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金管が光沢を持ち、timpはちょうど良く締めどころに効くバランス、展開部から終結までのクライマックスも着実な演奏でじりじり引き付けていく。
第二楽章も程よいテンポ、柔和に過ぎる表現は取らず、そこが渋く清々しい、この楽章の山場の1つ、[84]からのff 3連符、強調はしていないが、ここまでの整然とした運びのせいか、威風堂々と聴こえる、
sc02 84
そのあと[88]からの多声的な弦楽、vnも低い音域を使いブラームスらしい深み、
sc02 88
第3楽章、落ち着いたテンポだが、がっちり締まった感覚が心地よく聴ける。
終楽章、遅くはないテンポで整然、エネルギー感もちょうど良い、大きく3部に分けられるパッサカリアで劇的な構成も持たせてある、穏やかな中間部もほぼインテンポで通す、再び強奏となる[133]から十分劇的で、金管、timpも豪快に用いる、
sc04 126
しかし最後まできっちり整えていく。
br sym4 you
you tube:Brahms : Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98 / Karl Bohm & Vienna Philharmonic Orchestra 1975

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K.ベーム:Brahms Sym全集(LP)  

K.ベームとVPOのBrahms Sym全集、過去には一度持っていのだが、再びLPの全集を取り寄せた、新譜で出た頃は高価だった記憶だが、今は手軽に中古が手に入る、ボックスに一部ヒビがあるということで格安だったが気にするほどではなく、中身は良好、 
k bo br sym box 01
最初チリチリとカビ・ノイズらしい音が出たがひどくはなく、一度針を通せば掃除され、あとはクリアに聴ける、これは何度も経験済み^^
k bo br sym box 02
この全集は室内楽的に緻密に各パートがピックアップされ、厚い響きではないが、ブラームスのorch.作品を聴くには好ましいと思う、カッティングマシン、針とカートリッジ、フォノイコライザーというプロセスが入ることにより、CDとは一味違う音を作る、VPO独特のサウンドはウィンナobやウィンナhornの響きだろう、特にウィンナobは合奏の中で弱音を奏でていても、くっきり音の線として分離して聞こえ、ブラームスのSymでも随所でそれが効いてくる。
昨夜は第2番を通して聴いてみた、ひじょうにバランスの取れた録音で、内容についてはCDで聴いた過去記事のとおり。

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you tube:Brahms : Symphony No. 2 in D Major, Op. 73 / Karl Bohm & Vienna Philharmonic Orchestra 1975
年末は雑事を忘れ、レコードに針を下ろしてゆっくり過したい。

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K.ベーム:Brahms Sym No.1('75)  

かつてはLP盤の新譜セットがあり、長く親しんだベーム、VPOの演奏だが、Brahms Sym No.1はここでは確か?初めて取り上げる;
他のSymの演奏もそうだが、飾りっ気なく、きちっと仕立てられたベームらしいブラームスはわるくない、録音も音の厚みは程々で、各パートがくっきり聴きやすい好録音、演奏とともに完成度の高さを感じる。以前は響きにもう少し厚みがほしい、とか思っていたが、今はちょうどよく感じる。 
k bo br sym 1
カール・ベーム指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1975年 DG

第1楽章、序奏はtimpが明確に響き、じっくり踏みしめて始まる、主部は落ち着いているが遅すぎない、[42]からのvn2とvaの小刻みなリズムがくっきり出て地に足の着いた感覚だ、
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輪郭のはっきりした、骨筋張った着実さで引き締める、
第2楽章は室内楽的な味わいも持つが、極端な弱奏の淡い表現はせず、あくまで明確に演奏するのが良い、
第3楽章、わりと速めに清しく進める、中間部もあるが終楽章前の過渡的な雰囲気の楽章だ、
間を置かず、終楽章に入る、導入部はさすが威厳をもつ感覚、[61]からのテーマは比較的速めで、さらりとした面持ち、悠々と進める感じだ、
sc04 61
以降テンポの緩急変化で引き付ける手法は使わず、着実な歩みで引き込んでいく、
そして[234]から対位法が続き、深みをもってクライマックスへ運んでいく、
sc04 234
ブラスも輝きをもって、timpも程よくダイナミズムを切り立てる、終結も急ぎ過ぎず、着実感を維持して終わる。

k bo br sym 1 you
you tube:Brahms : Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68 / Karl Bohm & Vienna Philharmonic Orchestra 1975
・・これはちょっとLP盤でも再度聴きたくなった^^;

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