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クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

C.アバド:Brahms Sym No.2【'71 独LP】(更新)  

1年~数年以上聴いていない盤もあり、こんな演奏だったか、と意外に思うこともある、ちょっと寝かせて忘れるのも新鮮な楽しみとなる。
今日はC.アバドが'70年代に録音したブラームスSymからNo.2、 
この頃アバドは4つの交響曲を異なるorch.で録音しているが、結果の善し悪しは別にしてDGは面白い企画をやっていた、
C.アバド指揮、ブラームス交響曲全集
第1番 ウィーン・フィルハーモニーO
第2番 ベルリン・フィルハーモニーO
第3番 シュターツカペレ・ドレスデン
第4番 ロンドン交響楽団

会場も異なり録音の特徴も各々違いがある、第2番は好ましく、ちょっと離れた位置で聴くような響きで音場の奥行きがあり、木管の色あいもよく配置感覚もある、ちょっとD.シャルプラッテンを思わせる音が面白く、この演奏に相応しい、
abbado br s2 lp
交響曲第2番 ニ長調op.73
クラウディオ・アバド指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
1971年 DG(独盤)

これもドイツ盤だった、第1楽章は提示部を反復して1面に収め、第2楽章から2面になる。
盤状態はノイズレスで、若干ゆがみがあり上下に揺れるが、DP-47Fのアームが軽々と順応しているのがわかる(針のカンチレバーが撓らない)。
lp_20201031083027ade.jpg
第1楽章、レガートに歌う感覚で始まる爽快サウンド、弦は澄んだ空気、hornは遠方の景色を表わす印象、[82]からのvaとvcによる第2主題が前に出て十分深みをもつ、
sc01 75
展開部に入り[204]からのフーガは締まった感覚のレガート、またtrbとtubが一段とブリリアントに響く、
sc01 204
第2楽章、BPOの弦楽がきめ細かく味わいどころ、flやhornの上手さも耳を引く、全パートが重要な声部を担っていて、vcもバス声部よりもvaと組んだ内声として活躍する部分が多い、
第3楽章、3/4拍子の始まりはobが長閑な田園を思わせるが、[33]から2/4拍子でPresto ma non assaiとなり、弦に厚みを持たせたスタッカートで、
sc03 30
田園に蒸気機関車が快速でやって来たような、都会の慌ただしさも一緒に乗せて、そうイメージすると面白い^^
終楽章、弱奏で始まるが活気を帯びていて、第3番の終楽章に通じる感もあるが、こちらは歓喜に溢れる、金管がよく輝いて歪みのない響きが良い、終結部は一際華やかで、ちょっとドヴォルザークが思い浮かぶ。
*you tubeはLP盤からの再生 (回転速度は正確)
abbad br s4 you
you tube:Brahms / Claudio Abbado, 1973: Symphony No. 2 in D Major Op. 73 - Berlin Philharmonic

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category: ブラームス

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K.ベーム Brahms sym No.4 (更新)  

K.ベームのブラームスSym全集のLPは中古で多数出ているが、幸い盤状態の良いのを入手できた、ベームは柔和な旋律の主題であっても、芯のある音で明確、楷書的でモーツァルトでさえ同様である、時折じっくり聴きたくなる、 
今日は第4番、
be br sym lp
ブラームス 交響曲第4番ホ短調 Op.98
カール・ベーム指揮、 ウィーン・フィルハーモニーO
1975年 DG

録音はさほど厚い響きではないが"仕立てが良い"感じ、緻密に引き締まってちょうど良い。
k be br s4 lp
第一楽章、落ち着いた始まりだが遅すぎることもない、速度の変化は押さえ、弱奏部も微かなほど小さくせず、しっかりした線で描いていく、[57]からvcに野性味を帯びたウィンナhornの重なる主題が渋い光沢を放ち味わい深い、
sc01 57
金管群も輝きがあり、timpはちょうど良く締めどころに効くバランス、展開部から終結までのクライマックスも着実な歩調でじりじり引き付けていく。
第二楽章も程よいテンポ、柔和に過ぎる表現は取らず、そこが清々しい、この楽章の山場の1つ、[84]からのff 3連符、強調はしていないが、ここまでの整然とした運びのせいか、堂々と聴こえる、
sc02 84
そのあと[88]からの弦楽、vnも低い音域を使い、vn2以下を2声に分けているブラームスらしい深みが凄い、
sc02 88
第3楽章、テンポは急がずエネルギッシュ、がっちり締まった感覚が心地よく聴ける。
終楽章、遅くはないテンポで整然と進める、大きく3部に分けられるパッサカリアで劇的な構成も持たせてある、穏やかな中間部もほぼインテンポで通す、再び強奏となる[133]から十分劇的で、金管、timpも豪快に用いる、
sc04 126
しかし最後まできっちり整えていく。
be br s4 you
you tube:Brahms : Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98 / Karl Bohm & Vienna Philharmonic Orchestra 1975

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category: ブラームス

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西と東のブラームス Sym No.1  

過去に何度か記事にしたが、興味深い2枚のブラームス Sym No.1を改めて聴き比べた、
1つはH.von.カラヤン&BPOの来日公演で1988年5月5日、カラヤンが亡くなる前年の収録、 
kara br 1kara br 1 b
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニーO amazon TOWER
もう1つはO.スウィトナー&SKBで、1988年6月13日の収録、引退前の最後の公演である、
sui br 1
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン TOWER amazon
1か月半ほど間があるだけ、いずれもNHKが放送用に収録した音源で、たぶん録音技術も共通とみてよいだろう、会場も同じサントリーホール、両者の違いが録音でわかる、と思われる点も興味深い、発売元は異なるがⓃⒽⓀCDである、

まず、カラヤン&BPOだが、いつものD.G風ではなく、DENON風の音質なのが面白い、サントリーホールの響きが良質なせいかもしれない、orchバランスはいつもどおりに聞こえる、D.Gのセッション録音より全般にテンポは少しゆっくり、
第1楽章序奏が堂々と始まり、アレグロの主部も音はレガートに繫がれた弦楽に満たされている、木管は上手いがバランス的にやや奥に引いた感じ、第2楽章も弦楽が深々と満たす基調、
終楽章が一番ライヴっぽいかな、ドラマティックに構成された楽章だが、落ち着いてじっくり進め、[61]からのテーマをしなやかに始め、
sc04 61
やや加速して次へ繋ぐ、クライマックスへの持って行き方は流石である、とくに終結で深い溜めを置くのが印象的、
kara br 1 you
you tube:ラヤン ベルリンフィル 最晩年のブラームス第1番 劇的ライヴ

次にO.スウィトナー&SKB、カラヤン盤より少しボリュームを上げぎみにするが、演奏自体のバランス設定が随分違って聞こえる、低域のしっかりした支えにvn群は清涼に重なる、強奏部でも耳心地よいバランスを保つ、
序奏は速めにさらりと入るがtimpのパンチを効かせエネルギーを立ち上げる、主部はセッションよりやや速め、徐々に追い込んでいく感覚、第3楽章は異例な速さで終楽章の前奏的印象、
終楽章はセッションでの表現をより加熱したように入る、[61]からのテーマはゆったりしなやか、[94]からぐっと切換えて加速する、
20181109_2020082410462292d.jpg
[285]のffで凄まじい高鳴りを聴かせ、
sc04 283
この熱気を帯びたまま終結まで進む、
当CDはyou tubeに挙がった録画と同じ音源である、
20181109_202008241023325f3.jpg
you tube:スウィトナー /ブラームス/交響曲第1番
第1楽章(Part1) 第1楽章(Part2)
第2楽章
第3楽章
第4楽章(Part1) 第4楽章(Part2)

you tubeでは良い音質で聴けないが、両者とも「日本での最後のステージ」を意識したかのような熱演に感じる。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: ブラームス

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ツィメルマン&ラトル:Brahms Piano Con No.1  

筆者にとってクラシック音楽を本を読みながらとか、何かしながらBGM的には聴けない、本を読むならそれだけにする、
音楽は各パートに集中して初めて聴いたと言えるが、気が散るのはストレスになる;
全て聴き取るには静寂が必要、屋外の物音がしない夜、近年はエアコンの送風音も静かになったが、止めれば万全;
 
昔は再生機器も今ほど良質じゃなく、「ウー」というハムノイズ、「サー」という鉱石ノイズが目立つ機器もあった(ウーのほうは大して邪魔ではないが)、初期のCDデッキにも気になる駆動音が再生中に出るものがあった、
先日揃えたDENONのアンプは無再生状態でボリュームを12時の位置まで上げてもノイズが出ない、CDデッキも始動時の音が僅かに出るのみ、再生中は耳をそばだてても見事に無音、これでこそ音場が晴れ渡る条件である、
pma dcd600

過去にはDG、EMI、PHILIPS等、各レーベルによってサウンド作りに個性があった、新開発の録音方式云々と売り文句が付いてきたが、別段どうということはなかった;
2000年代頃からか、どのレーベルであれ、ナチュラルサウンドを目指しているようで、ピラミッドバランスで、弦楽のサウンドが良くなり耳疲れしない、
H.グリモー盤もそうだったが、K.ツィメルマン(Piano)、S.ラトル指揮、BPOによるブラームス:Piano Con No.1もDG新時代の好録音、
orchには潤いがあり、ピアノはくっきり立ち上がる、フォーカスの良い音場が拡がる、
z r br p con
演奏は第1楽章の展開部以降、ぐっとエネルギッシュになるのが圧巻、
第2楽章は[31~]の弦楽はpppほど微かであり、集中するところだが、ここは送風音も止めた静寂がないと聴けない、
br pf con sc
終楽章は快速で切れ味よく、細やかな表現、
z r br p con you
you tube:Brahms: Piano Concerto No.1 In D Minor, Op.15 -
1. Maestoso - Poco più moderato
2. Adagio
3. Rondo (Allegro non troppo)

PS.音楽に集中できるよう、部屋の照明を暗めにする?というのもあるが、別段集中できる気はしない、逆に他事が頭に浮かんでしまう、薄暗いのは何かと不便でこれもストレスである;

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グリモー&ネルソンス:Brahms Piano Con No.1 (更新)  

アンプを替えて良好録音の音盤を次々聴くのが楽しみ、バロック協奏曲の澄んだサウンドや生っぽいヴォーカルなどで性能がよくわかるが、ブラームスのSym No.4 第1楽章はオーディオチェックには向かない^^;弦の燻したような渋い響きで始まり、鮮明なはずの録音も、よくわからない;ピアノ協奏曲No.1ならわかりやすい、はじめに雄大なorchサウンド、そしてピアノの透明感を確かめられる、特に好録音のH.グリモー盤はよい試聴になる、 
ブラームスのピアノConというと、E.ギレリスとO.ヨッフム、BPOによる演奏で初めは親しんだ、ギレリスのトリル音の個々までパワフルな剛腱が圧倒したが、録音はこの時期のDGらしいというか、硬質でvn群が強く、vcやbasが引っ込みぎみでやや聴き辛い、
e g br pf con
エミール・ギレルス盤 1972年 DG
近年はひじょうにデリケートな演奏が出てきた、DGの録音も硬質ではなく潤った響き、バランスも良くゆったり心地よく聴ける、
20180323.jpg
エレーヌ・グリモー:pf
アンドリス・ネルソンス指揮、バイエルン放送交響楽団
2012年録音 DG

20191114.jpg
まず、A.ネルソンス指揮、バイエルン放送SOの前奏が良い、orchは厚くなりすぎず、各パートが分離良く心地よい量感である、ピアノは澄んだ良い響き、グリモーは細やかで味わい深いアゴーギグを使い、orch楽器との間で室内楽的な呼吸のやり取りがある、こういう所って、指揮者の棒より、奏者同士で合わせると聞いた。
20180323112618c65_202006250917072fd.jpg
提示部をじっくりと進め、展開部に入ったソロからぐっと緊迫した気合いが入る、
sc01 226
第1楽章だけで充実した絵巻のようだ、
第2楽章、弦の弱奏の涼やかなタッチは静謐でpppで引き付けるが、聴くには空調の送風音を止める必要があるほど、pfソロはより夢想的で密やかに引きつけ、clが印象的なパートを奏でる、
終楽章、前楽章が消え入って、ピアノソロが快速なテンポで開始、鮮やかな切れと白熱感を出す、orch.は涼やかでダイナミズムの量感も心地よい、[238]からロンドテーマによるorch.のフガートがあり、さすがブラームス、
20191114122705dd5_20200625091708bb6.jpg
そのあと再び活気を帯びて終結する。
H G Br of con 1 you
you tube:Brahms - Piano Concerto No. 1 (Hélène Grimaud)

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ポリーニ&ベーム:Brahms piano Con No.1  

ブラームスのピアノ協奏曲No.1は交響曲No.2と同じく体に染みついてしまった曲で、程よく時が経つと頭で鳴り出して聴きたくなる^^作品成立の経緯から、pianoソロとorchが対等のように聴かせる内容に惹かれるのかもしれない。
約1年ぶりに聴く、M.ポリーニ:pf、K.ベーム指揮:VPOの演奏である、 
m p bra pf con
マウリツィオ・ポリーニ:pf
カール・ベーム:指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1979年 DG

この曲はまず、第1楽章のorch前奏が聴きどころ、VPOは弦の弱奏もしなやかながら芯のある感覚、総奏の中に響くウィンナob独特の音色が緊張感を与え、戦艦が進むような前奏で引き付ける、ポリーニのソロは表情豊かだがアゴーギグは控えめに着々と行く、展開部から終結にかけてぐいぐい追い込んでいく、これが時間を詰めているようで、演奏時間は20:55と速め、
トリルはこの楽章の重要な要素だが、ポリーニはパッセージやトリルの粒立ちを良く決める、
提示部を静かに終え、展開部[226]からpfソロが先導するが結構快速に駆け抜ける、
sc226_20190414094045b7d.jpg
動と静が繰り返される展開だが、あまり緩めることなく、終結部の白熱した畳み込みが見事で群を抜く。
第二楽章、ppで始まるAdagio、極めて弱奏だが充実感がある、[27]からppとあるが、
sc27_2019041409404302d.jpg
ここはpppくらい密やかに演奏され引き込まれる、
終りの[91]から弾かれるようなパッセージとトリルが合わさったところ、
sc92_20190414094044d0e.jpg
ppで粒立ちよく滑らかに弾くのは難しそうだが?ここもじつに鮮やか;
終楽章、pianoによる力強い始まり、11:57と比較的快速、装飾的に挟まれた音も正確にくっきり聴かせる、ベームも白熱したバックを演奏する、意外なところ[238]でふっと弱奏のフガートがorchで挿入される、
sc03 238
ここはさすがブラームスらしい、

p b bra p con 1 you
you tube:Brahms: Piano Concerto No. 1 in D Minor, Op. 15
1. Maestoso - Poco piu moderato
2. Adagio
3. Rondo (Allegro non troppo)

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ドホナーニ:Brahms Sym No.1 (2009)  

このCDは4月20日に発注したのが遅れに遅れて、届いたのは5月27日、追跡もできない状態だった、今は何を取り寄せてもこんなもんかもしれない; 
さて先日もyou tubeでちらっと聴いて、とても良いと思ったドホナーニ指揮、フィルハーモニアOのブラームスSym No.1だが、通販サイトのレビューも5つ星、これは"サクラ"ではないだろう^^これもCDでじっくり聴きたいと思った。
ライヴ録音だがセッションにもめったにないような好録音で、"聴きたい"と思うパートがくっきり聴ける、"画像"に例えるなら「解像度が高く、発色豊かで眼に優しいコントラスト」・・といったイメージか、ドホナーニも一段と充実した演奏を聴かせる、
あのスウィトナーとSKBによる全集と同様、持っていて損はない名盤だと思う、数々の有名盤に対し、やや陰にかくれた感もあるだろう。
先に届いたNo.2、No.4と同じく、No.1、No.3が1枚ずつの2枚組になっているが、
まずはNo.1から、
doh br sym1
クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮
フィルハーモニアO
2009年Signum Royal Festival Hall (Live)

第1楽章序奏は滑らかな響きの中にtimpが明確に響く、主部は落ち着いたテンポで柔軟タッチ、いわゆるゴツゴツした物量感で押してくる演奏ではないが低音は豊かに支えている、強弱の設定が深く張り詰めている、展開部の山場、[320]で大きく溜めを付けるのも見事に決まる、
sc01 315
第2楽章、弱奏基調で清々しい、後半からでてくるvnを中心としたソロもこれまでになく精妙で耳を惹く、
第3楽章、快速ぎみにさらりと進め、終楽章の前奏となる、
終楽章は単独で一つのドラマのような内容、ドホナーニは全体に快速基調だが、速度の緩急を巧みに設定、ツボを押えたようにぐいぐい追い込んでいく、木管やhornの弱奏が細やかに聞こえ、ブラス群のブリリアントな響きも心地よい。
doh br s 1 you
you tube:Symphony No. 1:
I Un poco sostenuto – Allegro
II Andante sostenuto
III Un poco allegretto e grazioso
IV Adagio – Più andante – Allegro non troppo ma con brio

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サヴァリッシュ:Brahms Sym No.3(1991)  

サヴァリッシュのブラームスSym No.3も久しく聴いていなかった、
1991年、ロンドン・フィルを指揮した円熟の演奏を再び、 
bra sym 3b
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮、ロンドン・フィルハーモニーO
1991年 EMI Studio Abbey Rood
(第一楽章提示部は反復あり)

Sym No.3の第1楽章はシンコペーションで小節を跨がるような緻密に入り組んだ書き方が奥深い、サヴァリッシュの演奏は適度に楷書的に整い、その仕組みが聴きやすい、
第1楽章の冒頭2小節はあまり豪奏にせず、3小節からぐっと力感を入れる、この最初の懐深い手法が全体に活かされる、まさに奥行きの深い楽章だ。36小節からの穏やかな主題、clがpで入り、さらにppとなるところは微かなほどに押さえられる、
20150524c.jpg
また気づかないほどのアッチェルランドで展開部へ入り、内向的な気分と発散の対比を存分に聴かせる。
第2楽章では終楽章に出てくる、2つの主題が予告される、1つ目は変化形で暗示するが、
sc 02 04 01
もう一つはほぼそのまま、
sc 02 04 02
サヴァリッシュは間の深さと微かな弱奏でぐっと引き込む、あまり間を置かず第3楽章に入る、セッション録音で無音だがこの間は演奏の狙いと思われる、
第3楽章、思いのほか弱奏でじわっと開始する、ここも柔和だが粘り過ぎず、そういう意味で淡々とした味もあるが、思い切った弱奏で一際夢想的に引き込む。
終楽章、弦楽とfgによる開始はぐっと弱奏、そして28小節目、金管が<fで鋭く立ち上がり、強奏へ導入する、サヴァリッシュのエネルギッシュな演奏を予感させる、そして期待どおり、起伏の深い演奏で進む、167小節からのファンファーレは極めつけの炸裂、
sc04 167
終結部は穏やかになり、最後には第一楽章の主題が静かに再現され、眠りにつくように長くritして終わる、
この終結でのtimpの弱奏も大切な音として聴かせる、
20150524b.jpg
第一楽章の主題の入りでも連打されるが、静かな回想か・・
w s br s3 you
you tube:Johannes Brahms, Symphony Nr. 3, F-major Op. 90, Wolfgang Sawallisch

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スウィトナー:Brahms Sym No.3(1985)【更新】  

クラシックに興味を持ちだした頃、TVのN響番組もよく観ていた、指揮者や演奏者が映像で見られるというのは興味ひかれ、何か得るものがある、始めはモノクロ画像で、TVの放送音は今のように詳細に聴けなかったが、
W.サヴァリッシュ、O.スウィトナーはお馴染み、ホルスト・シュタインやロヴロ・フォン・マタチッチなども記憶に強い、正指揮者、岩城宏之氏も度々聴いた。 
スウィトナー氏は1990年を前にパーキンソン病のため引退した、2010年1月 87歳で死去、nhkの追悼番組でN響を指揮した最後のブラームス Sym No.3の録画は大切に保存している、同演奏はCD化もされているが、
20191117.jpg
久しく聴いていなかったSKBとの1985年のセッションCDを聴く。
sui br sym3
ブラームス 交響曲No.3へ長調 op.90
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン
1985年 D.シャルプラッテン

この曲は初演の指揮者がブラームスの「英雄」と呼んだと伝わるが、本質は内向きで繊細、室内楽的だと思う。個人的には4つの交響曲で最も安らぐ曲だ。
第一楽章はブラスの導入のあと、第一主題はシューマンの「ライン」が関係していると言われる、勇壮な一ときがあり、早くも[15]から穏やかな趣きになり、拍節をはっきりさせず、複数のせせらぎが交錯するような書き方だ、vcからvn2に、あるいはvaにパートが渡されたり、内声も細やかで室内楽的、[31]からイ長調になり[36]から木管がpで第二主題を奏で、さらにppになり夢想的で安息感がある、
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展開部に入り[77]から嬰ハ短調、第二主題のせせらぎが大きな流れとなり、魅力を深める、
sc77.jpg
再現部は再び繊細、終結部で一旦勇壮になり、静かな終りになる。
第二楽章、三部形式だが、clが主導する穏やかなテーマ、中間部はclとfagがコラール風の主題を始める、[81]からの弦パートの弾き継ぎが面白い、
sc81.jpg
sc85.jpg
やはり内面的でしみじみくる楽章だ。
第三楽章、ハ短調、それまでのスタイルではスケルツォになるところ、vcで始まる優美な楽章になっている、憂いはあるが悲愴感はない、中間部の終り[87]からdim.がかかり密やかなppになるところが引きつける。
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終楽章、最もエネルギッシュな楽章、ヘ短調で模索するように始まる、展開部では熱気渦巻き、スウィトナーはテンションを上げる、終結は第一楽章の主題が戻り、安息の中に落ち着いて終わる。
sui br sym 3 you
you tube:Symphony No. 3 in F Major, Op. 90:
I. Allegro con brio II. Andante
III. Poco allegretto IV. Allegro

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O.スウィトナー:Brahms Sym No.1(1986)  

通販で取り寄せるものは国内に在庫があればすぐだが、海外取り寄せ品となると、"コロナ"の影響でかなり遅れる、空輸便が欠航する、税関で時間を取るとかで、個々の商品の配送追跡も困難らしい、「発送した」と通知はあるので、商品はあるのだろうが、(ドホナーニのBrahms Sym No.1ライヴを頼んだ)
主要国を見ると、中国、韓国、台湾を除きまだ収束に向かう傾向は見られない、 
5 14 shibosu

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まあ、入荷は気長に待つことにして、手持ちの音盤を聴く、
スウィトナー指揮のブラームスSym No.1は1988年のライヴ録音がすっかり気に入り、こればかり聴いていたが、
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1988年、サントリーホール ライヴ
'86年のセッションは久しぶりに聴く、ライヴのその時限りの熱気も魅力だが、セッションならではの"完成形"であろう演奏をじっくり聴くのもよい、
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オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン
1986年、D.Schallplatten

D.シャルプラッテン盤ではじめは徳間ジャパンから千円盤で出ていたが、この表紙がプラケースに挟んであるだけで、あとは白紙だった;しかし中身は最高、すぐ店に行きNo.3、No.4も買った、No.2は品切れで取り寄せた。録音の質はDENON盤のPCMと変わらない、弦、木管、ブラスの味わい、色彩感が申し分なく聴ける。
ベルリン・キリスト教会の良い響きに包まれた、スウィトナーとSKBの清潔サウンドは始め穏やかな印象を受けるが、ライブで聴くのと変わらない鋭い気合いも感じられる、
第1楽章を例にすると、序奏部の後半でぐっと熱気を増し、[87]から[89]sfに向けてtimpが強烈なcresc.をとる、
sc01 85
終楽章の序奏でも同様の緊迫感、
有名な終楽章のテーマ、弦楽が極めつけに滑らかで美しい、
sc04 61
続く部分は大いに変化をつけて終結まで引き付ける。
you tubeはBERLIN Classicsから出た同録音、
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you tube:スイトナー指揮ブラームス交響曲第1番

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