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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

H.グリモー:Brahms pf Con No.1 (更新)   

オリンピック選手もそうだが、ロシア(旧ソビエト)のような大国からは十分養成され選び抜かれた強豪がでてくる、音楽の演奏家も同じではないか、と勝手に思ったりする^^
ブラームスのpf協奏曲で、最初に聴いたのは今も名盤として名高い、E.ギレリス:pf、O.ヨッフム指揮、BPOのDG盤だった、 
E G br pf con 1 you
(参考)you tube:Emil Gilels plays Brahms: Piano Concerto No. 1 In D Minor
orchは重厚この上なく、ギレリスは鋼鉄の指と言われる剛腱でorchと対等な圧倒ぶり、こういうのも魅力なのは確かだ、ただこの録音はバランス的にvn群が強く、低域が引っ込んでいるのが残念、もっと全体にドシっと来てほしい。

さて昨日に続き、pfはエレーヌ・グリモー、指揮:アンドリス・ネルソンス、バイエルン放送交響楽団によるCon No.1を再聴した。
with nelsons
グリモーはフランス出身でアメリカへ移住、ドイツ・ロマン派が主なレパートリーだったが、近年は演奏対象を広げているそうだ。
新鋭指揮者、A.ネルソンスは2020年のVPO、New Yearコンサートの指揮をするそうだ。

第一楽章は交響曲のような始まり、これが強く印象づける、まずネルソンス指揮、バイエルン放送響の充実した前奏が気に入ってしまった、爽快な響きで十分な力感を出す、[76]から弦がセンスよくレガート、[79]から金管,timpがくっきり打ち出す対比が良い、対位法的なところに立体感をだす。
br pf con01
pfソロは柔軟なアゴーギグを伴って始まる、pfが最初に弾くffのトリル[110]だけゆっくりにして力感を入れている、
br pf con02
全般に詩的な緩急の表現で進める、pfの単独ソロでは一段と深まるが、orch.が伴う部分も息を合わせる、pfと1つのhornが合わせる所もある[211]、
br pf con 05
pfのffで入る展開部では急き立てる感覚を徐々に増していき、清々しさを挟みながら、熱気をもって終結へ進む。
第二楽章、弦の弱奏の涼やかなタッチは現代的、pfソロはより夢想的でppは本当に微かで引きつける、cl.が奏でる音はレクイエムの雰囲気、
終楽章、快活なテンポでソロが開始、鮮やかな切れを聴かせorch.のダイナミズムが量感を加える、ロンドテーマによるorch.のフガートを挟み、
br sc04
再び活気を帯びて終結へ運ぶ。
h g br 02
D.グラモフォンの録音は潤いがあり、バランスのとれた好録音だ。
h g br you
ブラームス pf協奏曲No.1 ニ短調 op.15
エレーヌ・グリモー:pf
アンドリス・ネルソンス指揮、バイエルン放送交響楽団
2012年録音 D.グラモフォン

you tube:Brahms - Piano Concerto No. 1 (Helene Grimaud)

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category: ブラームス

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ブレンデル:Brahms pf協奏曲 No.1 (更新)   

同曲の音盤を数多く聴いていると、各々にどんな特徴があったか思い出せない、過去記事に書いた感想を見てみて、ほんとにそうだったか、と疑いつつ、また聴いてみるのも面白い^^;
アルフレッド・ブレンデル:pfとC.アバド、BPOによるブラームス、pf協奏曲No.1を再聴、 
ブレンデルはPHILIPSお抱えであるが、アバド&BPOがPHILIPS盤に入るのは珍しい気がする、会場はベルリン、フィルハーモニーだが、DG盤と一味違い、音質はしっとり、orchパートの弱奏もくっきり聴きとれ、pfもフォーカス良く響く、PHILIPSらしい特色を感じる、
bre bra pf con1
アルフレッド・ブレンデル:pf
クラウディオ・アバド指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
1986年 PHILIPS

第1楽章は22:40と平均的なところだが、全体には速度の効果的な緩急変化がある。
前奏は重厚な味わいだが、あまり重すぎず程よい、リズミカルな心地よさもある、pfの入りは透明な響き、ブレンデルは剛腕というより、細やかな緩急、強弱の変化を入れる、pfソロの後をorch楽器がすんなり自然に引き継ぐ、この曲の力強いトリルもあまり気張らずorchとともに細やかな質を揃える、pfソロがひとしきり弾いたあとのorch、[117]からのポリフォニックなところがたまらなく良い、上に重なる管も効いている、
sc01 117
まさに"ピアノ付き交響曲"
いくつもの主題がでてくるがpfによる[157]からのテーマのひっそりとした開始が引き付ける、
sc01 157
ショパン風なエレガントな表情もある、
[211]からpfとhorの二重奏となり、ゆっくりとなった余韻をさらにorchが弱奏で引き継ぐ、
sc01 211
[226]からテンポに戻りffのpfソロが始まるが、さほど強烈にはせず、その後もわりと落ち着いた進め方、
sc01 226
展開部はorchが踏み込み大きく盛り上げていくがpfともに冷静さも保っている感じだ。
第2楽章、予期したとおり、pfの弱奏へ向けての間の取り方が深い、寄り添う弦楽の静謐な響きの和声も非常に味わいどころ、
[91]からのpfのパッセージも弱奏で粒立ちよく鮮やか。
sc02 92
第3楽章、歯切れ良い印象のpfソロで始まる、アバドのorchも切れの良い表情でキビキビと進めるロンド楽章、[238]からの主題を元にしたフガートも締まった表現、
sc03 238
pf、orchともパッセージや装飾的動きがピタリと決まる。

bren bra pf con 1 you
you tube:ブラームス: ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 ブレンデル, アバド 1986


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category: ブラームス

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LSO主席:ブラームス 二重協奏曲 (再)  

複数のソロ楽器を持つ協奏曲、あるいは協奏交響曲というのが結構あるが、ソロ楽器1つの作品と比べると少ない、傑作と言えるのはさらに絞られる気がする、各時代の様式、趣味も関わると思うが。ハイドンの協奏交響曲はソロ楽器4つだが、長くない時間に巧みに凝縮されている。ベートーヴェンはpf,vn,vcの「トリプル」を書いているが、長大で今一つ集中に欠け、傑作群からは後退する感じだ、密度高くまとめるのが難しいのだろうか。ブラームスはvnとvcの「ダブル」に留めている、聴けば聴くほど味のある、密度高い傑作だ。 
今回はハイティンク指揮、LSOレーベルのライヴからLSOの首席奏者がソロを弾いた録音。
br d con lso 02
ブラームス vnとvcのための二重協奏曲 イ短調op.102
Gordan Nikolitch:vn Tim Hugh:vc
Bernard Haitink:cond. London Symphony O.
May 2003

従来は2人の奏者が左右チャンネル方向に位置した録音が多かったが、これは生の客席で聴くように両者は中央寄りに聴こえる、鮮明な好録音。全楽章深いヴィヴラートをかけ、炎がたつ感覚だが響きは清潔で引き付ける、
第一楽章、総奏で始め、まずvcの緊迫したソロ、次に[26]から管が清々しい第二主題を奏で、
sc26.jpg
vnソロが続き、orch.による前奏に入る、これでツカミはばっちり、過去の作曲家に学んだ要素は多いと思うが、2つのソロとorch.が緻密に結びついた書法は見事、
2つのソロが並行したり、逆行したり、弾き継ぎしたり、と譜を見るだけで面白い、
sc175.jpg
[189]からのスタッカート、当演奏ではこれ以上ないほど鋭利に切り立て、痛快である^^
sc189.jpg
第二楽章 Andanteはソロにespress.と指示がある、低音線に深いヴィヴラートをかけ、人の声のように弾く、
sc01_2018042408470471b.jpg
この演奏ではテンポはあまり遅くしないのでそれがクドくなく聴ける。
終楽章、心地よいリズム感が印象的、テンポは速めにソロが軽やかに始める、その分orch.の総奏になると壮大でキビキビした感覚になり効果的。両ソロは重音奏法など技巧的な聴きどころも十分、[69]からはvcが雄大な流れのような主題を奏で、vnが続く、
sc69.jpg
[119]からは趣を変え、展開的内容、[128]から始めの主題に戻る、縦横無尽の楽章だ。
今回はyou tubeに当盤が挙っていた、
brahms vn vc con you
you tube:Concerto for Violin and Cello in A Minor, Op. 102:
I. Allegro II. Andante III. Vivace non troppo

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category: ブラームス

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コヴァセヴィチ:Brahms Piano con No.1(再)  

好きな曲はハマると依存症になってくるが、ブラームスのpf協奏曲No.1もその1つ、異なる演奏者で何枚も音盤を揃えてしまった、その中から今日はスティーヴン・コヴァセヴィチpf、W.サヴァリッシュ指揮、ロンドンPOの演奏を再掲。 
51BAQNml4bL_20180328105726a5a.jpg
ブラームスpf協奏曲No.1
スティーヴン・コヴァセヴィチ:pf
ウォルフガング・サヴァリッシュ:指揮
ロンドン・フィルハーモニーO

第一楽章、前奏部はレガート気味に悠然とした演奏も、それなりに魅力がでるが、サヴァリッシュの楷書的でキビキビとした演奏は期待どおり引きつける、コヴァセヴィチのpfソロはアゴーギグは控えめでサラサラと入る、粒立ちとキレのよい心地良さ、[157]からのソロは弱奏で大事に聴こうとさせる、
157_2019103112025368c.jpg
木管合奏を挟み、[184]から同じテーマを弦の弱奏でしみじみと引きつける。

*余談だが、pfパート、左手が9連符で上が6つだったり、部分的に3連符の表示があったり、聴いていても難しそう;数の違う連符が重なる場合、考えないほうがいいと聞いたことがある;
204.jpg

[226]から展開部で、pfが加速気味にffで開始、ここからはダイナミックに追い込んでいく、
[438]からpでtimpが叩かれるのに気づいた、細やかに聴かせてくる。
438_201910311202555e7.jpg
第二楽章、orch.はひじょうに弱音基調だ、それが一段と荘厳な雰囲気になる、pfも同様、遠く微かに響く、約14分間、聴き手を集中させる、楽章の最後2小節のみ、timpがpで鳴っているのが印象的。
96.jpg
第三楽章、pfソロで開始するが、けっこう快速なテンポ、コヴァセヴィチの鋭敏な指さばきが見事でパッセージもくっきり小気味良い、orchもスタッカート気味に切り立て、急き立てて進む、orch.のみのフガートも聴きどころだ、強弱の設定が深く、じつに引き締まった終楽章。
今回はyou tubeに挙っていた、
kova bra pf con you
you tube:Piano Concerto No. 1 in D Minor, Op. 15:
I. Maestoso II. Adagio III. Rondo (Allegro non troppo)

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O.スウィトナー:Brahms Sym No.2 (再)  

昨日は台風一過の日和、被災した地方はこれからが大変だが、ひとまずほっとしたい気分、こんなときまず聴きたいと思うのはブラームスSymのNo.2である。
 
スウィトナー指揮するorch.演奏に親しんでくると、弦、木管、金管、打楽器が各々の天然さをを活かし、以心伝心でorch.の自発性を引き出して進める、"自生"の美しさのように感じる。
全楽器の物腰に統一感を持たせ、すべて意のままに操るカラヤンとは対極に思える。
肩の力の抜けた清潔サウンドにピリっと張り詰めた内面性がある、ブラームスの第2番にはそんな期待がぴたりと嵌る気がする、録音会場の旧東独、キリスト教会の響きと、D.シャルプラッテンの好録音で快適に聴ける。
sui br sym2 
ブラームス交響曲第2番ニ長調op.72
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン 1984年録音

第一楽章、Allegro non troppo、
始まりはさすが清々しく、hornが柔らかく鳴り、いきなり「田園」を印象づける、vn群は控えめで清涼、vc、vaによる第二主題も滋味を持たせた歌い方、
20180311.jpg
木管が奏でる残響音までよく聴こえ、音場に透明感がある。
[218]から出るtrb.とB tub.のペアは特別な存在のようで、このあとも金管らしく生々しく唸る、その分、展開部や再現部でのダイナミズムが効いてくる。
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第二楽章 Adagio non troppo - L'istesso tempo,ma grazioso
は第一楽章の印象に対し、意外に豊かな響きで始める、概ねソナタ形式でこの楽章も各パート間で複雑な綾が組まれ味わい深い、hornに木管が重なるアンサンブルが一際美しい、劇的な展開部~終結もかなりエネルギーを帯びた演奏に引き込まれる。
第三楽章 Allegretto grazioso (Quasi andantino) - Presto ma non assai - Tempo I
A,B,A,B,A形式でobが長閑に始め、hornや他の木管が絡む、Bの Presto ma non assaiがスケルツォ的で、小気味よい。
第四楽章 Allegro con spirito
楽章の手法は交響曲第3番にも似た感じだ、スウィトナーは穏やかに始めるが[23]のfからシフトアップ、ぐいぐい攻め込んでいく、主題の性格でチェンジしながら進める、清潔な響きを崩すことなく、熱気をもって運んでいく、[395]から終結まで思い切った加速で終わる。
ブラームスやシューマンの演奏では第一楽章が清涼で、終楽章でエネルギッシュになるのはスウィトナーの特徴のように思える。
sui br sym2 you
you tube:スイトナー指揮ブラームス交響曲第2番

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O.スウィトナー:Brahms Sym No.4 (セッション & ライヴ)  

O.スウィトナーのブラームスも何度か取り上げてきたが、交響曲No.4はSKBを指揮した、セッションとライヴ録音が手元にあり、楽しみなセットになっている、スウィトナーは隅から隅まで型どおり仕上げるというより、自然に芽吹き、湧き上がる美しさを促すような演奏に思う、セッションとライヴを聴き比べてもそんな柔軟性を感じる、 
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ブラームス 交響曲No.4 ホ短調
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
左:1986年 セッション録音 D.シャルプラッテン、 右:1981年6月8日 ライヴ録音(東京厚生年金会館)

セッションのほうは録音会場の音場感豊かでD.シャルプラッテンらしい名録音だ、豊かな低音、彩り感十分のhornや木管、清涼なvn群、ピラミッド・バランスで、スピーカーシステムが良ければそれに応える音源だ。
ライヴのほうはホールトーンが殆どなく、orchに接近した分離のよい音で別の意味で好録音、SKBサウンドの聞こえ方の違いも興味深い、

第1楽章は意気込まずさらりと開始、展開部以降、熱気を込める、ライヴのtimpは爆音的だ、
第2楽章は管が主体で始まるが、その天然な味わいが良い、[88]からの弦楽は清涼で深みがあり、慈味を帯びていて、ライヴのほうは極めつけと言える、
sc02 87
第3楽章は速めのテンポでキビキビ引き付けていくが、ライヴのほうはさらに速く、強調された感じである。
第4楽章、演奏の基盤はセッションも同じだが、終楽章は特にライブのエネルギー感が圧倒する、パッサカリアの開始はゆっくりめ、じりじりと懐深く進め、穏やかな中間部を経て、[129]から速度を速める、[132]からのffが凄い、
sc04 126
以降、緊迫感のうちに最後まで運び、終結音もスパっと短く切る、

幸い、両録音がyou tubeに挙っている、
sui br s 4 you
you tube:スイトナー指揮ブラームス交響曲第4番(セッション)

sui br s 4 you 02
you tube:Brahms Symphony No. 4 - Suitner, Staatskapelle Berlin (ライヴ, 1981)

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category: ブラームス

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E.ギレリス:Brahms Piano Con No.1(LP)  

長く使っているSPは自作物だが、以前は真空管のパワーアンプをソースダイレクトで使っていた、サブウーファーも自作して左右に低音補強をしていたが、別個にアンプも要り、機器が増えて邪魔くさかった、サブウーファーはアンプ内蔵のメーカー品に換えた、 
my sp 02
sp 02
メインアンプのトーンコントロールも反映されて一石二鳥v

今日はエミール・ギレリス:pf、オイゲン・ヨッフム指揮:BPOで、ブラームス pf協奏曲No.1 ニ短調、
E G br pf con 1
Emil Gilels, Piano
Eugen Jochum, conductor
Berliner Philharmoniker1972年 DG

この録音はバランス的にやや低域が引っ込んだ感がある、こういう時こそ、トーンコントロールの"BASS"で補強する、サブウーファーも連動して、pfもorch.も奥行き感が豊かになる、
e g br pf con lp2
第1楽章、「不沈艦」に例えられそうな第1楽章、じっくりテンポで始まり、前奏部は悠然と進むが、弦は常にしなやかで距離を置いた雄大さに感じる、ノクターン風のpfソロが始まる、アゴーギク、強弱法などあまりロマンティックな表現に陥らず、整然とした感覚、[110]からのトリルは誰よりも鋭くパワフル、
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"鋼鉄の指"と言われるギレリスの技が光る、展開部は一段と彫りの深い構えだ。
第2楽章、極めて弱奏を用い、BPOの弦楽が滑らか、pfソロの始め、
sc02 15
跳躍するところは天に向けて小声で呼びかけるようだ、そのあと[20]アウフタクトからの弦楽が一際神秘的、ppゆえに[20]の不協和が印象強い。
20190504091410d93_20190504114455949.jpg
終楽章はロンド形式、古典派協奏曲を継承する要素が大きい、ブラームスらしい印象的なロンド主題、間の副主題も多彩だが、ここは速めのテンポで追い込んでくる、
予期せぬところで、ロンド主題を使ったフガートも入る、
sc03 238
スケールの大きな演奏に相応しく、ここはぐっと弱奏に控えて引き付ける。

e g br pf con you
you tube:Emil Gilels plays Brahms: Piano Concerto No. 1 In D Minor

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category: ブラームス

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LSO & ハイティンク:Brahms Double Concerto  

ソロ楽器が2つ以上ある協奏曲はバロック期から多く書かれている、しかし集中度の高い傑作となると数は絞られてくるように思う、ソロ楽器の数が多いほど傑作から離れてくる、各ソロ楽器を対等に活躍させ、充実してまとめるのが難しいせいか、同じテーマを楽器が代わって繰り返し、長くなると退屈だったりする; 
vn vc
バッハのチェンバロ協奏曲でいうと、BWV1052と1053は充実した傑作だが1台のための曲で、複数台はさほど聴きたいという程ではない、原曲の楽器で聴くほうが良い。
協奏交響曲も含めるとモーツァルトのK.364(vnとva)は傑作になり、音域の隣り合う楽器が巧みに絡み、音色の違いも楽しませる、flとHarpのための協奏曲は雅びでHarpが入る曲として希少だが、演奏しだいでやや退屈な場合もある;
ハイドンの協奏交響曲Hob.I-105は4つのソロ楽器を持つが、長すぎず上手く出来ている、弦楽四重奏の書法が活かされていると言われるが、vn属とob属の2種に分けた対等な活用も効果をあげていると思う。
ベートーヴェンの頃になると協奏曲も長大になり、傑作ならよいが、そうでなければ大袈裟なだけの退屈なものになる;ベートーヴェンのライバル、J.N.フンメルのpf協奏曲など今一つ集中させるものに欠ける、ベートーヴェンの書いた協奏曲でも、トリプル・コンチェルトはピアノ・トリオとorch.の組み合わせと言えるが、まとめ切れず集中に欠けた感じ、"傑作の森"には入らないだろう、わざわざ3人のソリストを集め演奏される機会も少ない、

ブラームスのダブル・コンチェルトはさすが緻密な内容を持つ成功作でvnとvcを用いた効果が十二分に感じられる、これも本来、ブラームス5曲目の交響曲として準備されたのだが、ダブルcon.へと変更され、pf.Con No.1と似た経緯となった、そこも興味深い、
第1楽章は総奏の第1主題で始まり、vcだけの緊迫したソロが先行するのが引き付ける、[27]アウフタクトからclで始まる穏やかなテーマが安堵感を与える、
sc01 26
楽章全体でもこのテーマが印象強く感じる、
2つのソロは受け継いだり、oct.ユニゾンで重なったり、音色の味わいも楽しませる、
sc01 43
手持ちの音盤で気に入っているのがLSOの楽員がソロを弾いたB.ハイティンク指揮の1枚だ、
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ブラームス vnとvcのための二重協奏曲 イ短調op.102
Gordan Nikolitch:vn Tim Hugh:vc
Bernard Haitink:cond. London Symphony O.   May 2003

2つのソロは実際のステージのように中央寄りから聞こえ、実在的に聴ける、
第1楽章[189]からのスタッカートで思い切りエッジを立てるのが痛快、
sc189_201904201029067b5.jpg
また終楽章の軽やかで活気に満ちたところがいい。

you tubeからはI.パールマン:vn、M.ロストロポーヴィチ:vc、ハイティンク指揮:RCOの演奏を挙げる、vnとvcの透明感のある美音の溶け合いが魅力、
br vn vc con you
you tube:Brahms Double Concerto in A minor, Perlman, Rostropovich

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category: ブラームス

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W.サヴァリッシュ:Brahms Sym No.2  

ブラームスのSym No.2も昨年の今頃、いろんな演奏で連続聴きをした、とくに好みの演奏として耳に残るのがサヴァリッシュだった、 
田園的な心穏やかな曲だが、カッと燃える要素も多分に秘める、サヴァリッシュは清涼で端正な構えを基調にそこを切り立ててくる、
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ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
ロンドン・フィルハーモニーO
1989年 EMI

第一楽章、弦の響きは爽快だが、芯の通った感覚がある、始まってすぐ、[19]からpでvn1とva(→vc)が下降音型を心地よく奏で、続く[32]から、ppのtimp連打と金管が引きつける、
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vn1の[44]からのテーマは満ち足りた気分、
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vcとvaの[82]からは憂いをおびた名旋律、
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[118]のfに入る前、timpに思い切ったcresc.をかけ、バンッと締める、
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展開部[204]からはフーガの書法が引き付ける、
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[224]からtrbとB.tubが入るが、B.tubが懐深く聴き応えあり、
sc01 224
[246]と[259]からの2段構えのクライマックスも切り立った力感、
sc244.jpg
以降再現部、終結部も巧みな書法で味わい深い。
第二楽章も、スコアを見ながら聴くと、orch.の楽器の組み合わせ方には無数の選択肢があり、
よく決められるもんだと関心する;ブラームスはorch.作品をまずピアノ連弾の形で書くそうだが、入念な推敲を重ねるのだろう。
第三楽章は始まりのAllegretto grazioso(Quasi Andantino)の1小節が、[33]からの
Presto ma non assaiの3小節分に相当し、拍節が入れ子になっている、
sc04 30
始めのAllegretto graziosoのテンポがPresto ma non assaiの急速感を決めるがサヴァリッシュは速めにキビキビと進める。
終楽章、普通かやや速め、楷書的で引き締まった演奏で爽快さもある、終結に向けて端正さを崩さず痛快に決めて終わる。
sawa br sym 2 you
you tube:Johannes Brahms, Symphony Nr. 2, D-major, Op. 73, Wolfgang Sawallisch

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M.ポリーニ:Brahms Piano Con No.1  

同じ曲の連続聴きによく陥るが、昨年の今頃もブラームスのピアノ協奏曲 No.1を何枚か続けて聴いてしまった。
昨夜は特に気に入った1枚、M.ポリーニ:pf、K.ベーム指揮:VPOを再聴、 
m p bra pf con
マウリツィオ・ポリーニ:pf
カール・ベーム:指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1979年 DG

交響曲になるはずだったこの曲、
第1楽章前奏部分で十分聴き手を捕える、ベームとVPOは戦車が進むようで最高、演奏時間は20:55と速めのほうだ、ポリーニのソロは表情豊かだがテンポを延ばすアゴーギグは少なめ、展開部から終結にかけてぐいぐい追い込んでいく、これが時間を詰めているようだ。
トリルはこの楽章の重要な要素だが、ポリーニはパッセージやトリルの粒立ちを正確に決める、提示部を静かに終え、展開部[226]からpfソロが先導するが結構快速に駆け抜ける、
sc226_20190414094045b7d.jpg
動と静が繰り返される展開だが、あまり緩めることなく、白熱していく様は群を抜くようだ。
第二楽章、ppで始まるAdagio、極めて弱奏だが充実感がある、[27]からppとあるが、
sc27_2019041409404302d.jpg
ここはpppくらい密やかに演奏され引き込まれる、
終りの[91]から弾かれるようなパッセージとトリルが合わさったところ、
sc92_20190414094044d0e.jpg
ppで粒立ちよく滑らかに弾くのって難しそうだが?ここもじつに鮮やか;
終楽章、ソロによる力強い始まり、11:57と比較的快速、装飾的に挟まれた音も正確にくっきり聴かせる、ベームも白熱したバックを演奏する、意外なところ[238]でふっと弱奏のフガートが挿入される、
sc03 238
ハイドンの「時計」の終楽章にもフガートがあるが気の利いた効果で流石、

当演奏、今回はyou tubeにも見つけた。
p b bra p con 1 you
you tube:Brahms: Piano Concerto No. 1 in D Minor, Op. 15
1. Maestoso - Poco piu moderato
2. Adagio
3. Rondo (Allegro non troppo)

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category: ブラームス

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