FC2ブログ

Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

ハイティンク:Brahms Sym No.3(更新)  

ブラームスのオーケストラ作品は室内楽のように緊密だとよく言われるが、交響曲No.3など聴くとまさに、多くのパートが一人の奏者のように息を繋いで受け渡すアンサンブルのようだ。
B.ハイティンク指揮、ロンドン響のライヴCDは、ホールの響きはあまりないが、弦楽の表情が近接して細かく聴ける。 
hai bra sym3
ベルナルト・ハイティンク指揮
ロンドン交響楽団 2003年

交響曲第3番ヘ長調op.90
誇張した所なく、端正な演奏、弦楽が味わい深く複雑な構成の内声もよく聴ける、
第一楽章 アレグロ・コン・ブリオ、4分の6拍子、勇壮な始まりだが、穏やかで繊細な部分が多い、内声の弦などはシンコペーションで和声を入れることが多く、
sc01_20170609104035f68.jpg
3連符系の変拍子となったり、パッセージが別パートに受け渡される所が多い、
[36]からは4分の9拍子となり、klar.が第二主題を奏で、va、vc2が和声を弾くが、
sc09.jpg
vaは拍の頭を避けた絡みになる、[49]で6拍子にもどる。
展開部の[77]からはvaとvcが6拍子型になった第二主題を深く奏で、
sc03_20170609104137913.jpg
vn1,2は拍の頭から生じた波紋のように聴こえる、リズム上も単純ではない音の織り込みが何とも深い味わい。
[187]から、f marcatoとなり、ここで加速気味に畳み込む演奏もあるが、ハイティンクはテンポは維持し、じりじりと白熱させる。
第二楽章 アンダンテらしく、あまり引っ張らず素朴な雰囲気で始める、やはりスコアをみるとそれまで気づかなかったような、ppの微かな音まで各パートの複雑な織り込みがされている、[80]から、管が引き付け、弦パートはppであまり耳に飛び込まないが細かな受け継ぎなどで深みを作っている。[40]からの主題は終楽章にも出てくる。
sc07.jpg
第三楽章 ポコ アレグレット、有名な主題をvcが弾き、vn1,2とvaは、pp leggieroで目立たない細やかな声部を絡ませている、
sc05_20170609105627098.jpg
じつに襞の細かい味わい。
終楽章 アレグロ、ヘ短調の不安な動機で始まる、最も熱気を持つ楽章、 [19]で第二楽章で予告された動機がppで出る、
sc08.jpg
ハイティンクは比較的落ち着いたテンポで引き締め、[167]のffに向けても、じりじり、整然と歩を進める、作品そのものをしっかり聴かせる正統な演奏だと思う。
hai br sym 3 you
you tube:Symphony No. 3 in F Major, Op. 90:
I. Allegro con brio II. Andante
III. Poco allegretto IV. Allegro - Un poco sostenuto

ご覧いただき ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 0

K.ベーム:ブラームス Sym No.2(更新)  

ブラームスは第1番の作曲に21年の期間を要したのに対し、第2番は4か月と短期間に書かれている、準備はもっと前からされていたという説もあるが、「第1番」という大仕事を済ませた、ゆとりの中からできたような、第1楽章始まりの主題は頭から離れず、一生飽きない。 
さて、1年ぶりにK.ベーム盤に針を下ろす、落ち着いたテンポで入り楷書的、VPOの奏でる音のライン一本ずつに芯が通った感覚、こういう演奏も良い。
bohm br sym 2
カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO
第一楽章はhornにふさわしい第一主題が始まり木管が続く、
br sym2 00
弱音もくっきり聴こえる、好きなのが[82]から出る、やや憂いをもつ第二主題、
br sym2 01a
ここはvaの3度上をvcが弾いている、vcの高域のほうが豊かに響くからだろうか。第二主題は後で長調に転じて出てくるが「ブラームスの子守歌」に近い旋律だ、[118]からの付点は穏やかな流れを引き締め心地よい、
sc07_201803111301035f5.jpg
ここでtimpが入ってもよさそうだが、ここでは使える音がない(再現部では入る)。
展開部は対位法でさすがに聴き応えあり、[246]からffでtrb.とtub.が交互に第一主題を吹くのが目立つが、
br sym2 02
次でoct.下がる動きになり、様相が変わる。
第二楽章は自由なソナタ形式、後半にはダイナミックな山場が置かれている、timpの用い方が弱奏部でも効果的でデリケート、こうした用い方はハイドンのSymの頃からよく見られる。
第三楽章、Allegretto graziosoとPresto ma non assaiのスケルツォが交互に現われる形式。
終楽章は静かな始まりだが、躍動する楽しさがあの手この手と駆使して書かれている、ベームの演奏は落ち着いた折り目正しさが印象的、同時にけっこうエネルギッシュだ、sym No.3終楽章でも同様の印象があった、しかしNo.2は歓喜に湧いて終結する。
bohm br
you tube:Brahms : Symphony No. 2 in D Major, Op. 73 / Karl Bohm & Vienna Philharmonic Orchestra 1975

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 2

アシュケナージ:Brahms piano con No.1(更新)  

ピアノ協奏曲第1番ニ短調、これはブラームスの最初の交響曲として着想されたが、理由あってピアノ協奏曲に転作されたという作品、その特殊性が逆に魅力となっている。
時が経つとそろそろ聴きたい・・と依存症気味;
V.アシュケナージのピアノとハイティンク指揮、RCO、初期のデジタル録音だがCD、LP両方揃えた、カートリッジの特性か、LPがやや滑らかにきこえる。 
20160827143844c82_2020022910024887a.jpg
ウラディミール・アシュケナージ(ピアノ)
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
ロイヤル・コンセルトヘボウO
録音1982年 LONDON

第一楽章、4分の6拍子、マエストーソ、timp連打を伴う切り立った第一主題で始まる、一旦穏やかな主題で静め、再び始めの主題が対位法的に迫る、[76]からの踏み込みがじつにいい、
sc01 76
ハイティンクはややエッジを立てた感覚で引き締める、この前奏部が圧倒する内容、
弱奏となり、ピアノソロは別のノクターン風の主題で始まる、
sc01 91
アシュケナージのピアノは剛腕というより、端正な印象、バランス良く整った演奏で心地よい。ピアノはコンチェルトソロというよりもう一つのオーケストラみたいな活躍に感じる、複数の主題が巧みに折り重なり奥深い、展開部ではオケのパートをピアノが再現、鍵盤のオクターヴを重ねた力強い響きが多用される。Sym No.4を思わせるエネルギッシュな終結もいい。
第二楽章、アダージョ、亡くなったシューマンへの追悼の意も込められているという、宗教曲的気分の楽章、静寂ながら後半ではピアノ、オケともに盛り上がりを見せる、終結の部分だけ弱奏でtimpが入る、
96_20200229100247509.jpg
終楽章、ロンド、アレグロ・ノン・トロッポ、ロンド形式で古典派協奏曲を継承する要素が大きい、ブラームスらしい渋めだが急き立てるように印象的なロンド主題、間に入る副主題も多彩だが、ロンド主題を使ったフガートも聴かせ、ここもブラームスらしく期待に答えた内容、
sc04 238
この頃としては古めかしく、古典派流のカデンツァも入る、終楽章ではだいぶピアニスティックな要素も聴かせる。
Ashkenazy pf con 1 you
you tube:Brahms: Piano Concerto No.1 in D Minor, Op. 15 -
1. Maestoso - Poco più moderato
2. Adagio
3. Rondo (Allegro non troppo)

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 4

ハイティンク:Brahms Sym No.2 (更新)  

ドイツ3大Bとはよく言ったもので、3人以外でBが付いても入り込む余地はない、特にバッハとブラームスには駄作にきこえる曲は1つもない、ベートーヴェンは"ご愛嬌"作品も少しあるが;そんな時代でもあった; 
さて、ブラームスSym No.2は聴いていると情緒が安定し、なおかつ味わい深い傑作。
今日はハイティンク指揮、LSOのライヴ録音、Double concertoとのカップリングで残響は少ないが音質はきめ細かく、各パートがよく聴ける、2003年の録音。
hai br sym2
ブラームス交響曲第2番 ニ長調op.73
ベルナルト・ハイティンク指揮
ロンドン交響楽団 2003年

第1楽章、主題は滑らかで清々しい美音で始める、trbとtubは使われる箇所が少なく、[33]に出たときから特殊な存在として印象付く、
sc01 31
[118]からのfはぐっと切り立て引き締める、その前までtimpはfを予感させ、[118]からは沈黙する、(*timpはAとD音の一対で、ここで使える音がない)
sc01 115
[204]からのフーガはレガートに演奏するが、締まった感覚を保つ、
sc204_20190415091112175_20200225020220ddd.jpg
[246]でtrbとtubが異質に踏み入って展開部のクライマックスへ導く、
sc01 246
上述の提示部[118]で沈黙していたtimpは[386]からA音D音とも鳴らせる、
sc01 384
結果的に提示部に対し、再現部で力感が強調され効果的でもある。
第2楽章、この楽章もドラティックな内容を持ち、ふくよかな弦で始まる、
[91]まで弦が緊迫したパッセージを聴かせ、休符の次はffの総奏が来そうなところ、12/8拍子でじわりとcresc.なのが内的な緊張を持たせる^^
sc02 90
vn属それぞれの特徴で、vnの低音部で弾く音は渋く、同じ音をvcの高音部で弾くとつややかだ、ブラームスはそうした各弦楽器の響きを使い分けるのが深い味わいどころ、vaがvnより上の声部を弾くこともある。
第3楽章、3/4拍子でobが主導する始まりは大らかでスケルツォの雰囲気ではないが、[33]のPresto ma non assaiは2/4となり、ここからの3小節がそれまでの1小節に当てはまり、入れ子の関係になる、
しかし、[100]からのobやfagの休符を挟みスタカートがつき、タイで繋がっているって、どう演奏するのか楽譜だけでは困惑する^^;
sc03 98
終楽章、この楽章も対位法を用いた充実した内容だが、Sym No.1のときとは違い、解放されたような楽しさ、ゆとりを感じる、ライヴ録音でorchに近づいたようなサウンドは一段と肉迫してきて覇気が伝わる。
you tubeにはモノラルの状態で挙っている、
hai br sym 2 you
you tube:Symphony No. 2 in D Major, Op. 73:
I. Allegro non troppo II. Adagio non troppo
III. Allegretto grazioso IV. Allegro con spirito

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 4

W.サヴァリッシュ:Brahms Sym No.2 (更新)  

ブラームスの4つのSymで、 No.2の始まりは安堵感がありながら印象的で、時が経つと主題が頭に流れて、そろそろ聴きたいなと思えてくる曲だ、 
sc01 01
一頃いろんな演奏で連続聴きをしたが、とくに好みの演奏の1つがサヴァリッシュだった、
田園的な穏やかな曲だが、カッと燃える要素も多分に秘める、サヴァリッシュは清涼で端正な構えを基調にそこを切り立ててくる、
201804030.jpg
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
ロンドン・フィルハーモニーO
1989年 EMI

第一楽章、弦の響きは爽快だが、芯の通った感覚がある、始まってすぐ、[19]からpでvn1とva(→vc)が下降音型を心地よく奏で、続く[32]から、ppのtimp連打と金管が引きつける、
sc28_20190415101518fa2.jpg
vn1の[44]からのテーマは満ち足りた気分、
sc44_201904150911078dc.jpg
vcとvaの[82]からは憂いをおびた名旋律、
sc82_20190415091109aa9.jpg
[118]のfに入る前、timpに思い切ったcresc.をかけ、バシっと締める、
sc115_20190415121020990.jpg
展開部[204]からはフーガの書法が引き付ける、
sc204_20190415091112175.jpg
[224]からtrbとB.tubが入るが、B.tubが懐深く聴き応えあり、
sc01 224
[246]と[259]からの2段構えのクライマックスも切り立った力感、
sc244.jpg
以降再現部、終結部も巧みな書法で味わい深い。
第二楽章も、スコアを見ながら聴くと、orch.の楽器の組み合わせ方には無数の選択肢があり、
よく決められるもんだと思う;ブラームスはorch.作品をまずピアノ連弾の形で書くそうだが、入念な推敲を重ねるのだろう。
第三楽章は始まりのAllegretto grazioso(Quasi Andantino)の1小節が、[33]からの
Presto ma non assaiの3小節分に相当し、拍節が入れ子になっている、
sc04 30
始めのAllegretto graziosoのテンポがPresto ma non assaiの急速感を決めるがサヴァリッシュは速めにキビキビと進める。
終楽章、普通かやや速め、楷書的で引き締まった演奏で爽快さもある、終結に向けて端正さを崩さず痛快に決めて終わる。
sawa br sym2 you
you tube:Johannes Brahms, Symphony Nr. 2, D-major, Op. 73, Wolfgang Sawallisch

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 4

フルトヴェングラー:Brahms Sym No.3 (2枚)  

フルトヴェングラーのブラームス Sym No.3はだいぶ後になってから聴きだしたので、ちょっと新鮮な楽しみでもあった、いずれもorchはBPO、会場はティタニア・パラストで1949年と1954年のライヴ録音を聴き比べた、 
まず'49年から、
W F br s3 EMI
1949年12月18日 EMI
音質はわりと耳ざわりよく聴きやすい、
第1楽章、柔らかい響きで始め、常に流線美を描くタッチで、柔軟にエネルギーを操る、提示部を反復するが、一回目の余熱が残る感じで、単なる繰り返しではない、加速状態で展開部に入る、[77]からva, vcが第2主題を弾き、vn1, 2のシンコペーションがより躍動的、
sc01 77
例によって終結部はかなりテンションを上げ巻き込んで行く、
第2楽章、やはり柔軟なタッチ、cresc.で内声部もぐっと湧き上がり懐深い、
第3楽章、Allegrettoはやや速めのテンポで弱々しくならず、流線的に起伏を大きく持たせる、
終楽章、ゆっくり始めるが期待どおり破天荒な気合いに巻き込む、
W F br s3 49 you
you tube:Brahms, Symphony No. 3 Op, 90 - Furtwangler, live 1949 (complete)

続いて'54年、フルトヴェングラー晩年の録音、
W F br s3 DG
1954年4月27日 DG
音質はだいぶ鮮明になるが、鑑賞する分には大差ない、
第1楽章はじっくりした入り、提示部は反復しない、'49年と共通するところもあるが、端正な落着きも感じ、じりじりとクライマックスへ運ぶ、
第2楽章は弱奏で穏やかに始め、夢見心地に運ぶ、後半で深く引き込む、
第3楽章、弦のしなやかさが魅了する、ppに入るとぐっと弱奏で聴き手を引き込む、最後にテーマを熱く聴かせる、
終楽章、'49年と基盤は共通だが、いくらか落着き整えた感じ、秀演としてはこちらだろうか。
W F br s3 54 you
you tube:Brahms: Symphony No. 3, Furtwängler & BPO (1954)

PS.しかし、ブラームスはストレートに甘美だったり、大仰な旋律にしない一歩控えた感覚が飽きることなく良い、ドイツ的なのだろうか、チャイコフスキーとなるとちょっと苦手;好みの分かれるところか、
tsc sc01
チャイコフスキー Sym No.6より

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 0

フルトヴェングラー:Brahms Sym No.1(3枚)  

フルトヴェングラーがほぼ4か月の間に指揮した、ブラームスSym No.1で、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、北ドイツ放送響、3つのライヴを聴き比べる、時期を隔てない異なる演奏というのも興味深い、
長いので一度には聴けない;数日でぼちぼち聴いた、 

まず、DGから出ているBPO盤、
W F Br s1 BPO
ベルリン・フィルハーモニーO
1952年2月10日 ベルリン、ティタニア・パラストでのライヴだが、手元の盤はAM放送を聴くようなエッジの丸まった音質が惜しい(別の音盤には良いのがあると聞く)、少しボリュームは上げぎみで耳が慣れれば内容は聴ける、
*you tubeに挙っているこの音源のほうが明らかに良い!^^
W F Br s1 BPO you
you tube:Brahms: Symphony No. 1, Furtwängler & BPO (1952)

次がEMIから出ているVPO盤、
W F Br s1 VPO
ウィーン・フィルハーモニーO
1952年1月27日 ウィーン、ムジークフェライン・ザールのライヴ、こちらは熱気を感じるようなウォームサウンドで、SN比も良く各パートも細やかに聴ける、
W F Br s1 VPO you
you tube:ブラームス: 交響曲 第1番 ハ短調 作品68 フルトヴェングラー /VPO 1952

3つ目がtahra盤で、北ドイツ放送交響楽団(NDR) 
W F Br s1 NDR
北ドイツ放送交響楽団
1951年10月27日 ハンブルクでの録音とある、録音はこれが最もくっきりした印象で、金管やtimpも鋭く効いてくる、
W F Br s1 NDR you
you tube:Brahms - Symphony No.1 (recording of the Century : Wilhelm Furtwängler 1951)

それぞれ、楽章ごとの演奏時間を書きだしてみた、
BPO盤 ①14:40 ②10:39 ③5:20 ④17:06
VPO盤 ①14:29 ②10:29 ③5:07 ④16:51
NDR盤 ①14:51 ②10:01 ③5:12 ④17:18
楽章によって結構差があるが、意外にこの時間と聴いた印象はあまり一致しない;?速度の緩急変化のせいだろうか、
第1楽章で一番がっしりした趣きなのはNDR盤で凄まじい、
VPO盤は幾分、物腰柔らかく、じわっと来る迫力を感じる、
終楽章の設定は概ね共通に思えるが、フルトヴェングラーとして一番完成度高く決まっているのはBPO盤に思える、

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 0

スウィトナー:Brahms Sym No.1(3枚)  

1人の指揮者がどのように変化をみせるかというのも興味深い、
今日はオットマール・スウィトナーのブラームス Sym No.1で約10年の間のライヴ2つとセッション1つを聴いてみる、orchはいずれもSKBである、 
まずは1978年11月9日 東京厚生年金会館での収録、なかなか好録音である、
sui br sym1 you 01
you tube:ブラームス交響曲第一番 スウィトナー / ベルリン国立歌劇場O 
第1楽章、序奏部からじっくりした構えで、主部に入っても清涼な響きながら、timpは鋭く重厚なエネルギー感だ、終楽章は深い息づかいの強弱で入る、ブラームス版「歓喜の歌」は滋味を帯びてゆっくり歌い、[94]ffからぐっとテンポを上げ踏み込みよく進むのが効果的、以降、緩急の対比で引き付けていく、
sc04 86

次は'86年のセッション録音、D.シャルプラッテンの録音は明瞭で会場の拡がりを感じさせる、
20181109a.jpg
第1楽章、序奏は速めでさらりとした入りに変わっている、しかしこの速さが熱気を帯びたダイナミズムと相乗効果となる、主部もやや速くなったか、提示部を反復する、ここではスマートな感覚と気合いの両方があるようだ、終楽章、設定は'78年の演奏に近いが"緩"の歩みでじっくり力を溜め、炸裂させる効果がよい、
sui br sym1 you 02
you tube:スイトナー指揮ブラームス交響曲第1番

最後に1988年6月13日、サントリーホールでのライヴで、nhkによる収録、
20181109.jpg
(*じつはこの1か月前に、カラヤンとBPOが最後の来日公演を同会場で行なっており、ブラームス1番をnhkが収録、こちらはDGから出ていて興味深い)
スウィトナーの演奏は'86年のセッション録音が基盤のようだが、それが一段と熱気凄まじくなる、演奏を固定化せず、判で押したような繰り返しはしない、一番好きなのはこの演奏だ。
第3楽章をいつも以上に速く進め、十分間を置いてから渾身の気合いを入れた終楽章に入る、[267]ffからの追い上げが熱烈、
sc04 263
you tubeはビデオ録画から起こしたようで細切れにアップされている、音質もいまいちだが、同録音のCD化された方は良好である、
sui br sym1 you 03
you tube:スウィトナー /ブラームス/交響曲第1番
第1楽章(Part1) 第1楽章(Part2)
第2楽章
第3楽章
第4楽章(Part1) 第4楽章(Part2)
*you tubeに挙った音源は音質の良否、音量レベルがまちまちなので考慮して聴いている、

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 0

フルトヴェングラー:Brahms Sym No.4 (2枚)  

もう昔の話になるが、フルトヴェングラーの録音をEMIがCD化して発売しだした頃、FMでブラームスのSym No.4の第1楽章のみ、プロモーションとして放送された、1948年、BPOとの録音だったが、すっかり虜になり、同録音のLP盤のほうを買ったのを憶えている、表紙デザインも初盤の頃を再現している、 
W F br s4 01
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1948年、ティタニア・パラスト ライヴ

第1楽章の始め、アウフタクトからフルトヴェングラーは枯淡の境地のような入り方、
動機は3度下、6度上、3度下、6度上、oct下、3度上・・と途切れ途切れに動き、内声が揺らめき、じわじわとエネルギーが高まる、
sc01 01
録音レンジに収まり切らないようなダイナミズム、コーダでは合奏不可能なまでの加速の凄まじさである、
sc01 422
第2楽章の弦楽による[88]から、生で聴いたらさぞ素晴らしかろうと想像させられる、
sc02 88
第3楽章はわりとじっくり始め、熱気を高めていく、
終楽章のパッサカリアは整然と進めるのも効果的だが、フルトヴェングラーは各変奏の表情に応じ、シフトを変え、最後は熱烈にして終わる、
W F br s4 1948
you tube:Brahms - Symphony No.4 - Furtwangler, BPO (Live 1948)
[1/4]  [2/4]  [3/4]   [4/4]

次は同じくBPOで、5年遡って1943年12月12~14日とあるライヴ録音、
マスターテープの劣化が激しいため、残された良好なLP盤から起こしたCDになる、磁気テープよりも、固形化されたLP盤のほうが保存性が高い、
W F br s4 02
BPO 1943年
5年後より全般にスロットルの踏み込みが早くて強い、聴衆とその場の空気を背に受けて指揮するかのような即興性がある、
完璧な演奏とクリアな音質を当り前のように聴いてきた今の若い人がこの録音を聴いたら「なんて聴きづらい音だ」というのが第1印象だろう、合奏がわやくちゃになるほどの加速、昔はこんなエキサイティングな演奏があったのかと、ただ驚くだけか、ハマるか?"若い人"になってみないとわからない^^;
W F br s4 1943
you tube:Furtwangler - the Melodiya records - Brahms Symphony No. 4 (1943)

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 4

H.グリモー:Brahms pf Con No.1 (更新)   

オリンピック選手もそうだが、ロシア(旧ソビエト)のような大国からは十分養成され選び抜かれた強豪がでてくる、音楽の演奏家も同じではないか、と勝手に思ったりする^^
ブラームスのpf協奏曲で、最初に聴いたのは今も名盤として名高い、E.ギレリス:pf、O.ヨッフム指揮、BPOのDG盤だった、 
E G br pf con 1 you
(参考)you tube:Emil Gilels plays Brahms: Piano Concerto No. 1 In D Minor
orchは重厚この上なく、ギレリスは鋼鉄の指と言われる剛腱でorchと対等な圧倒ぶり、こういうのも魅力なのは確かだ、ただこの録音はバランス的にvn群が強く、低域が引っ込んでいるのが残念、もっと全体にドシっと来てほしい。

さて昨日に続き、pfはエレーヌ・グリモー、指揮:アンドリス・ネルソンス、バイエルン放送交響楽団によるCon No.1を再聴した。
with nelsons
グリモーはフランス出身でアメリカへ移住、ドイツ・ロマン派が主なレパートリーだったが、近年は演奏対象を広げているそうだ。
新鋭指揮者、A.ネルソンスは2020年のVPO、New Yearコンサートの指揮をするそうだ。

第一楽章は交響曲のような始まり、これが強く印象づける、まずネルソンス指揮、バイエルン放送響の充実した前奏が気に入ってしまった、爽快な響きで十分な力感を出す、[76]から弦がセンスよくレガート、[79]から金管,timpがくっきり打ち出す対比が良い、対位法的なところに立体感をだす。
br pf con01
pfソロは柔軟なアゴーギグを伴って始まる、pfが最初に弾くffのトリル[110]だけゆっくりにして力感を入れている、
br pf con02
全般に詩的な緩急の表現で進める、pfの単独ソロでは一段と深まるが、orch.が伴う部分も息を合わせる、pfと1つのhornが合わせる所もある[211]、
br pf con 05
pfのffで入る展開部では急き立てる感覚を徐々に増していき、清々しさを挟みながら、熱気をもって終結へ進む。
第二楽章、弦の弱奏の涼やかなタッチは現代的、pfソロはより夢想的でppは本当に微かで引きつける、cl.が奏でる音はレクイエムの雰囲気、
終楽章、快活なテンポでソロが開始、鮮やかな切れを聴かせorch.のダイナミズムが量感を加える、ロンドテーマによるorch.のフガートを挟み、
br sc04
再び活気を帯びて終結へ運ぶ。
h g br 02
D.グラモフォンの録音は潤いがあり、バランスのとれた好録音だ。
h g br you
ブラームス pf協奏曲No.1 ニ短調 op.15
エレーヌ・グリモー:pf
アンドリス・ネルソンス指揮、バイエルン放送交響楽団
2012年録音 D.グラモフォン

you tube:Brahms - Piano Concerto No. 1 (Helene Grimaud)

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 2

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック