Micha: Classic音楽とLuteの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

K.ベーム:Brahms Sym No.3  

ベームとVPOのブラームスSym全集は発売当初からLPを持っていたし、その後CD化されたのも揃えていたが、ここで取り上げたのは第2番のみだった、いずれも水も漏らさぬ演奏には満足していた。DGの録音は低域はあまり押し出さず、太い響きではないが、緻密で分離のよいサウンドで、これはCD化後も殆ど同質に聴こえる。
まずは第3番から、 
007_20180713113048aca.jpg
交響曲No.3へ長調op.90
カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO
1975年 DG

第1楽章、ブラスで始まる響きはブリリアント、落ち着いたテンポで入る、この楽章は勇壮なところもあるが、内面的でデリケートな要素が多く、リズムも単純ではない、複数のパートが緻密に絡んでいて奥深い、各パートの音のラインがくっきりして、そこをじっくり聴かせる、ウィンナobの明快さも助けになっている感じだ、展開部~終結もじっくり堅実な演奏。
第2楽章、clとfagでゆったりとした主題が始まる、テンポも緩やかにとる、
[40]から同じくclとfagで出る3連符を含んだ第2主題は趣きを変えるが、これは終楽章で現われる予告になっている。
sc02 40
第3楽章、憂愁な趣きの有名なテーマだが、いつもながらブラームスはあまり情緒に浸らず、適度に躱し、クールな趣きも備える、
ベームとVPOは過不足なく聴かせるが、[87]からdim.がかかり、[91]からさらに密やかになるところ、pppくらいにして引き付ける。
sc02 86
終楽章、程よく快速だがしっかり足もとを固める、
[19]で早くも第2楽章で予告された主題が出てくる、
sc04 18
これは展開部で重要となり、[149]からクライマックスへ発展する、sc04 149
ベームはほぼ全開で痛快な響きに運んでいく、この3連符が堂々とパワーを感じさせる、
sc04 167
終結では第1楽章の主題が穏やかに再現され静かに閉じる。

20180311111551e1a_2018071311371322c.jpg
you tube:Brahms : Symphony No. 3 in F Major, Op. 90 / Karl Bohm & Vienna Philharmonic Orchestra 1975

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ブレンデル:Brahms Piano Con No.1  

ブラームスのpf con No.1、また1枚追加してしまった、すっかり依存症^^ 
A.ブレンデルとC.アバドが組んだ演奏、
PHILIPSらしい特色のでた録音で音質はしっとり、各部がよく聴きとれ、pfはクリアに響く、
bre bra pf con1
アルフレッド・ブレンデル:pf
クラウディオ・アバド指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
1986年 PHILIPS

第1楽章は22:40と平均的なところだが、全体には速度の効果的な緩急変化がある。
前奏は重厚な味わいだが、あまり重すぎず程よい、リズミカルな心地よさもある、pfの入りは透明な響き、ブレンデルは剛腕というより、細やかな緩急、強弱の変化を入れる、pfソロの後をorch楽器がすんなり自然に引き継ぐ、この曲の力強いトリルもあまり気張らずorchとともに細やかな質を揃える、pfソロがひとしきり弾いたあとのorch、[117]からのポリフォニックなところがたまらなく良い、上に重なる管も効いている、
sc01 117
まさに"ピアノ付き交響曲"みたいだ、
いくつもの主題がでてくるがpfによる[157]からのテーマのひっそりとした開始が引き付ける、
sc01 157
ショパン風なエレガントな表情もある、
[211]からpfとhorの二重奏となり、ゆっくりとなった余韻をさらにorchが弱奏で引き継ぐ、
sc01 211
[226]からテンポに戻りffのpfソロが始まるが、さほど強烈にはせず、その後もわりと落ち着いた進め方、
sc01 226
展開部はorchが踏み込み大きく盛り上げていくがpfともに冷静さも保っている感じだ。
第2楽章、予期したとおり、pfの弱奏へ向けての間の取り方が深い、寄り添う弦楽の静謐な響きの和声も非常に味わいどころ、
[91]からのpfのパッセージも弱奏で粒立ちよく鮮やか。
sc02 92
第3楽章、歯切れ良い印象のpfソロで始まる、アバドのorchも切れの良い表情でキビキビと進めるロンド楽章、[238]からの主題を元にしたフガートも締まった表現、
sc03 238
pf、orchともパッセージや装飾的素早さがピタリと決まる。

bren bra pf con 1 you
you tube:ブラームス: ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 ブレンデル, アバド 1986
  *  *  *  *  *  *

PS.昨日の燕、
雛たちの羽はすっかり伸びて今にも飛び立てそう、
6 22 d 01b
でも餌はお父ちゃん お母ちゃんにもらっている、
6 22 d n
巣が狭くなり、夜はごちゃごちゃに寝ている;

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ブラームス Sym No.2 まとめ  

燕の子、昨日覗いてみたら、少なくとも4羽は確認できた、もう少し居るかも、 
tubame 6 11
数日の間にぐんと成長したようだ。

さて、ブラームス Sym No.2もけっこう聴いたので、ちょっと振り返ってみる、ブラームスって聴き出すと後を引く、この曲もピアノCon No.1と同様、依存症ぎみになってしまった;

K.ベーム:ブラームス Sym No.2
楷書的で音の一本ずつに芯がある、けっこうエネルギッシュ、
カラヤン:ブラームス sym No.2('83)
orch.がカラヤンの"独奏楽器"のように感じる、
bohm br symra br s2 (2)

フルトヴェングラー:ブラームス Sym No.2('52)
timpの爆音、trpの劈くほどの響きは不可欠の運び、
O.スウィトナー:ブラームス Sym No.2
一際清涼、orch.の自発性を引き出し、"自生"の美しさ、
fu br s 2sui br sym2

S.ラトル:ブラームス Sym No.2(DVD)
深い強弱法でしなやか、筋肉質な活力もある、
サヴァリッシュ:ブラームス Sym No.2
端正に筋の通った感覚、キビキビと決める心地よさ、
ra br s2 (1)sawa br s2

4手のピアノ:ブラームス Sym No.2
各パートがすべて明確、pf曲として美しく聴かせる、
ハイティンク:Brahms Sym No.2(ライヴ)
ライヴ録音でorchに近づいたサウンドは一段と覇気が伝わる、
4h pf br s2 (1)hai br s 2

C.アバド:Brahms Sym No.2('71年 LP)
しなやか基調、LP盤の澄んだ響きがいい、
バーンスタイン:Brahms Sym No.2
落ち着いた堅実な演奏に感じる、活力十分な魅力も、
J.カイルベルト:Brahms Sym No.2
清涼で自然な緩急の変化、終楽章は快演、
abba br s2bern br s2keil br s2

以上の中で特に好きなのが、サヴァリッシュとスウィトナーかな、ベームとカイルベルトもしばらくして繰り返し聴きたい演奏だった。

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スウィトナー:Brahms ハンガリー舞曲集  

ブラームスは難しい曲ばかりでなく、ヒット曲的な親しみ易い曲も書いていて、「ハンガリー舞曲」がお馴染み、ドヴォルザークにもこの手の作曲を薦めて「スラブ舞曲」が生まれた。
また、録音史上初めて、ブラームス自身のpf演奏でエジソン式蓄音機の蝋管に刻まれている、辛うじてハンガリー舞曲No.1とわかる音が聴ける^^; 
br han no 1
you tube:Brahms Plays His Hungarian Dance No.1 (Excerpt), 1889
劣化していなければもう少し聴きやすいと思うが?

さて、保留しっぱなしだったスウィトナー指揮のハンガリー舞曲を聴いてみた。
sui br han d
ブラームス ハンガリー舞曲全曲
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン
1989年、DENON & D.シャルプラッテン

原曲はすべて4手のpfのために書かれ、演奏会のアンコールピースでお馴染みの管弦楽への編曲はブラームス自身も含め数人の人達が行っている、
当録音での編曲者は下記のとおり、
No.1 No.3 No.10 arr Johannes Brahms
No.2 arr Andreas Hallen
No.4 arr Paul Juon
No.5~No.7 arr Martin Schmeling
No.8 No.9 arr Robert Schllum
No.11~No.16 arr Albert Parlow
No.17~No.21 arr Antonin dvorak


短い曲ばかりなので数曲続けて聴くのが楽しい、
全曲でどれが好きかというと、渋くも気品のあるテーマのNo.1ト短調、同じくト短調でお馴染みのNo.5、姉妹曲の感じがする、No.4嬰ヘ短調は悲哀感に始まりながら、非常に捻った内容で面白く全曲で一番長い、No.6ニ長調も有名な曲だが、スウィトナーの清々しい演奏がまた良い、No.7ヘ長調は少しJ.シュトラウスのポルカを思い出す。No.10へ長調はやや近代の作品を思わせるユニークさがある、No.15変ロ長調は軽くポリフォニックな書法が入る、No.16ヘ短調はメランコリックでパープの響きが合う、陽気な部分を入れて対比を付ける。
以下21曲もありながら、1つずつ新鮮な個性があって焼き回しがないのが凄い、また編曲者の工夫が反映して面白い、ブラームス自身が編曲した3曲を手本としているのか、特異に聴こえる編曲はないようだ。
スウィトナーの演奏はyou tubeに3曲挙がっていた、
sui br you
you tube:ハンガリー舞曲第1番 管弦楽版
you tube:ハンガリー舞曲第2番 管弦楽版
you tube:ハンガリー舞曲第5番 管弦楽版

第5番といえば、このシーンを一度見たら頭から離れない^^
Charles Chaplin
映画「独裁者」より
you tube:ハンガリー舞曲のヒゲ剃り
pf原曲からMartin Schmelingの編曲によって、髭剃りの描写っぽくきこえる、
pf 152
ピアノ原曲譜(上声パート)
sc no 5 149
管弦楽編曲譜
チャップリンもここで閃いたのかもしれない。

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J.カイルベルト:Brahms Sym No.2  

ツバメの雛、昨日辛うじて2羽の嘴だけ撮れた、 
tubame hina
何羽いるか確認できないが、まだ小さいようだ。
昔、ホオジロの雛を育てたことがあった、薄い竹べらにすり餌を付けてあたえたが、人が近寄るだけで大きく口を開けておねだりする、それだけしかできない、じつにか弱い命で放っては置けなくなる;

さて、今日はちょっと古い録音でJ.カイルベルトのブラームスSym No.2、ライナーノーツにはこのような但し書きがあった、
keil bra sym2 note
録音年はすごく曖昧だが;聴いてみるとそんなにわるくない、鮮明とまでは行かないがブラスや弦はけっこう爽やかに響く。
中域にエネルギーを寄せた録音は厚みを帯び、ときに塊に聴こえたりするが、これはフラットな感じで耳心地よい。
keil bra sym2keilberth01.jpg
ブラームス 交響曲No.2ニ長調 op.73
ヨーゼフ・カイルベルト指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
TELDEC(旧 TELEFUNKEN)

第1楽章、始まりのテーマを聴くとほっとする、弦の低音と管のみで始まるところは雄大な景色、[17]から初めて出るvnは心地よい風が吹き始めるイメージ、
sc01 14
開始部分から清らかに聴こえる、カイルベルトは自然で適度な緩急の変化をつける、[66]くらいから少しゆっくり、[82]からのva vcによる第2主題をしなやかに奏でる、ツボを押さえた進め方、強弱も細やかに設定し、[118]のfへの推移が良い。
sc01 115
展開部第1主題を木管、hornが転調して入る、魅力的な対位法があり、trbとtubが鳴って流れを変える、クライマックスもスコアどおりよく整い、盛り上がる、再現部は提示部と調が変わり[386]からtimpが使えてダイナミズムが強化される。
sc01 384
第2楽章、[17]から弦が休み、hornと木管のアンサンブルとなるが聴きどころ、[27]から弦が爽快に入る、中間部の劇的な部分も響きが心地よい。カイルベルトはスコアの忠実な再現といえるがこの楽章も美しく修め、印象強い。
第3楽章、obの開始は一際穏やか、[33]からのpresto ma non assaiは強弱の深さが効いて心地よく整う。
sc03 30
終楽章、ぐっと押さえた弱奏で始まるが[23]からのfに対比がつき活気に満ちて、たたみ込む切れ味、けっこう肉迫してくる快演だ、
you tubeに終楽章のみ挙がっていた、
keil bra sym2 you
you tube:ブラームス 交響曲第2番第4楽章 カイルベルト指揮ベルリン・フィル

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アバド:Brahms Sym No.4('72年)  

あらためて取り寄せたアバドのCDは最初の録音となる'72年、LSOを指揮した演奏でアバド39歳の頃、過去に持っていたLPとやはり同じで響きがデッド、ロンドンのEMIスタジオでの録音とあるが、同時期録音の第2番とだいぶ違い、「古い時代の録音」を彷彿させるようだ。 
内容的にはよく聴ける、のちのBPOとの再録音ではだいぶ演奏も変容しているが、それだけアバドは進化していくタイプかと思う。
abbado br sym4
ブラームス交響曲 No.4ホ短調 op.98
クラウディオ・アバド指揮、ロンドン交響楽団 
1972年 D.グラモフォン

第1楽章、第1主題の動機は切れぎれの溜め息のように3度、6度(3度の転回)、そしてオクターヴ、という究極の単純と言える力を示し、発展していく、
sc01 01
アバドはのちのBPOとの再録音より少し速め、自然な緩急変化をつけ、レガートな運びに沈静化と熱気を込める、展開部もしなやかな感覚で拍の頭を固くせず、呼気で燃焼させる、
終結部[398]くらいから徐々に前のめりに加速していく。
sc01 392
第2楽章、フリギア旋法の主題、テンポはじっくり、
[88]から内声の充実が凄い、vnが低音部を弾く弦楽の渋く厚い響きが聴きどころ、
sc02 88
EMIスタジオでのデッドな響き効いてか、前時代の熱い演奏を思わせる。
第3楽章、速めのテンポでキビキビ、エネルギー溢れダイナミック、timpはかなり爆音。
終楽章、パッサカリアのテーマはバッハのカンタータ「主よ、われ汝を仰ぎ望む」BWV150の終曲に基づくとされる、
BWV150.jpg
バッハ カンタータBWV150 終曲のバス
sc 04 01
ブラームス Sym No.4 終楽章
テンポは遅くせず整然と、弦楽に熱く歌わせ、切れ味も凄まじく、ここでもアバドの若々しい魅力が聴かれる、穏やかな中間部を経て、[133]からは期待どおり熱烈である。
20171104101019679_201806020949190e6.jpg

you tubeはLP盤の再生、内周歪みもそのまま味わえる^^;
abbado br sym4 you
you tube:Brahms / Claudio Abbado, 1972: Symphony No. 4 in E minor, Op. 98 - London Symphony, DG LP

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バーンスタイン:Brahms Sym No.2  

バーンスタインがVPOを指揮した多くのライブ録音がD.グラモフォンにあるが、いずれも滑らかな好録音で聴ける、Brahms Sym No.2は聴かせどころを押さえた活きの良さもあるが、ドヴォルザークやシューマンのときと違い、全体には落ち着いた堅実な演奏に感じる、響きはやや厚めといえるが心地よい。 
berns br sym2
ブラームス 交響曲第2番ニ長調 op.73
レナード・バーンスタイン指揮
ウィーン・フィルハーモニーO 1982年 ライヴ

第一楽章、始まりはウィンナhornの一味違う濃い響き、弦楽のしなやかさも堪能させる、[134]から始まるシンコペーションが[152]まで長く続き、じわじわ引き付けていく
sc01 137
[156]アウフタクトから第2主題は風になびく草原、細やかに奏でるflも何かヒラヒラ舞うような?無理にイメージしなくてよいが^^;この曲は何か描写しているように聴こえてくる、
sc01 154
提示部は反復されるが、これで展開部の入りが印象深くなる、さっそくフーガ書法に入り、trbとtubが鳴って流れを変え、山場に移る、バーンスタインはさすがダイナミックに聴かせる、再現部も一段と力強くなる。
第2楽章、VPOの弦を十分に歌わせ、ドラマティックな楽章を懐の深い強弱で引き付ける、
第3楽章、ウィンナobで始まる長閑なテーマ、急速なPresto ma non assaiが2度入るが、ここは切れ味と活気で聴かせる、田園を駆け抜ける快速列車のようだ。
終楽章、テンポはあまり急がず、がっしり線の太い響きで歯切れ良くまとめる、終結部もインテンポを崩さず、堅牢豪快な終り。

動画はバーンスタイン氏の解説付き、ブラームス嫌いな評論家の話から始まる、
beans bra sym2
you tube:Brahms: Symphony No.2 【with Commentary】 / Bernstein Wiener Philharmoniker (1981 Movie Live)

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C.アバド:Brahms Sym No.2('71年 LP)  

先日のSym No.1に続いてアバドのNo.2もぜひ聴きたいと思い、中古盤を取り寄せた。
この頃アバドは4つの交響曲を異なるorch.で録音しているが、R.クーベリックもベートーヴェンのSymをすべてorch.を換えて録音している、結果の善し悪しは別にしてD.グラモフォンは面白い企画をやっていた、
C.アバド指揮、ブラームス交響曲全集
第1番 ウィーン・フィルハーモニーO
第2番 ベルリン・フィルハーモニーO
第3番 シュターツカペレ・ドレスデン
第4番 ロンドン交響楽団

録音の特徴もそれぞれ違っていた?記憶だ。
第2番はBPO、ちょっと離れた位置で聴くようなサウンド、音圧が押してくる感じではないが、音場の奥行きと木管など位置感覚もくっきり、高域寄りだが歪み感なく聴きやすい。第1楽章は提示部を反復して1面に収め、第2楽章から2面になる。
abba br sym 2
交響曲第2番 ニ長調op.73
クラウディオ・アバド指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1971年 DG(独盤)

第1楽章、先述のとおりのサウンドで爽快、弦は澄んだ空気、hornが遠方の景色を眺める印象、[82]からのvaとvcによる第2主題が前に出て十分深みをもつ、
sc01 75
展開部に入り[204]からのフーガは締まった感覚のレガート、またtrbとtubが一段とブリリアントに響く、
sc01 204
第2楽章、BPOの弦楽がきめ細かく味わいどころ、flやhornの上手さも耳を引く、全パートが重要な声部を担っていて、vcもバス声部よりもvaと組んだ内声として活躍する部分が多い、
第3楽章、3/4拍子の始まりはobが長閑な田園を思わせるが、[33]から2/4拍子でPresto ma non assaiとなり、弦に厚みを持たせたスタッカートで、
sc03 30
蒸気機関車が快速でやって来たみたいだ、都会の慌ただしさも一緒に乗せて、そうイメージすると聴き応えがある^^
終楽章、弱奏で始まるが活気を帯びていて、第3番の終楽章に通じる感もあるが、こちらは歓喜に満ちている、金管がよく輝いて歪みのない響きが良い、終結部は一際華やかで、ちょっとドヴォルザークの曲も思い浮かぶ。
you tubeはLP盤の再生、
abba br sym2 you
you tube:Brahms / Claudio Abbado, 1973: Symphony No. 2 in D Major Op. 73 - Berlin Philharmonic
こうなるとSKDを指揮した第3番も聴きたくなる;第4番は過去にLPを持っていたが、何だか音がデッドだった、CD化されても同じだろうか?

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ハイティンク:Brahms Sym No.2(ライヴ)  

昨日から明日にかけて暑いが、土曜日からまた気温は平年並みの見込み、前線が近づいて曇るようだ。
 
今日はハイティンク指揮、LSOのライヴ録音、先日のDouble concertoとのカップリングで残響は少ないが音質はきめ細かく、各パートがよく聴ける。2003年の録音でハイティンク74歳、練りに練った演奏だろう。
hai br sym2
ブラームス交響曲第2番 ニ長調op.73
ベルナルト・ハイティンク指揮
ロンドン交響楽団 2003年

第1楽章、主題は滑らかで清々しい美音で始め、申し分ない、trbとtubは使われる箇所が少なく、[31]に出たときから特殊な存在として印象付く、
sc01 31
[118]からのfはぐっと切り立て引き締める、その前までtimpはfを予感させ、[118]からは沈黙する、(*timpはAとD音の一対で、ここで使える音がない)
sc01 115
[204]からのフーガはレガートに演奏するが、締まった感覚を保つ、
sc01 204
[246]でtrbとtubが異質に踏み入って展開部のクライマックスへ導く、
sc01 246
上述の提示部[118]で沈黙していたtimpは[386]からA音D音とも鳴らせる、
sc01 384
結果的に提示部に対し、再現部で力感が強調され効果的でもある。
第2楽章、この楽章もドラティックな内容を持ち、ふくよかな弦で始まる、
[91]まで弦が緊迫したパッセージを聴かせ、休符の次はffの総奏が来そうなところ、12/8拍子でじわりとcresc.なのが内的な緊張を持たせる^^
sc02 90
vn属それぞれの特徴で、vnの低音部で弾く音は渋く、同じ音をvcの高音部で弾くとつややかだ、ブラームスはそうした各弦楽器の響きを使い分けるのが深い味わいどころ、vaがvnより上の声部を弾くこともある。
第3楽章、3/4拍子でobが主導する始まりは大らかでスケルツォの雰囲気ではないが、[33]のPresto ma non assaiは2/4となり、ここからの3小節がそれまでの1小節に当てはまり、入れ子の関係になる、[101]でその種明かしがある、
sc03 94
しかし、このobの休符を挟みスタカートがつき、タイで繋がっているって、どう演奏するのか楽譜だけでは困惑する^^;
終楽章、この楽章も対位法を用いた充実した内容だが、Sym No.1のときとは違い、解放されたような楽しさ、ゆとりを感じる、ライヴ録音でorchに近づいたようなサウンドは一段と肉迫してきて覇気が伝わり、圧巻の一言。

動画はRCOとの録音(1970~1973年)、こちらは会場のコンセルトヘボウの響きが美しい。
hai br 2
you tube:Brahms - Symphony No.2 in D major, op.73 - Bernard Haitink - Concertgebouw
覇気、パンチはLSO盤のほうが良いかな^^

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ブラームス:pf協奏曲No.1 まとめ  

まとめなんて律儀に書かなくてよいが^^;今まで聴いたブラームス:pf協奏曲No.1について振り返ってみた。曲が素晴らしい上に、どの演奏にもハッとする個性があって楽しみになる。
 
エミール・ギレリス:ピアノ
オイゲン・ヨッフム:指揮

ベルリン・フィルハーモニーO
D.グラモフォン 1972年、ベルリン、イエス・キリスト教会
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鋼鉄の指を持つと言われるギレリスの技巧とパワーが炸裂、ヨッフムはじっくりとしたテンポでスケールたっぷり、

ウラディミール・アシュケナージ(ピアノ)
ベルナルト・ハイティンク(指揮)

ロイヤル・コンセルトヘボウO
録音1982年 LONDON
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ハイティンク指揮RCOはバランスよく引き締める、アシュケナージのピアノは剛腕というより端正な印象、すべてがバランス良く整い心地よい。

クリスチャン・ツィメルマン:pf
サイモン・ラトル:指揮

ベルリン・フィルハーモニーO.
2003年 D.グラモフォン
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ラトルはppをじつに微かに奏で、ツィメルマンのピアノがデリケートに溶け合う。

クラウディオ・アラウ:pf
ベルナルト・ハイティンク:指揮

ロイヤル・コンセルトヘボウO
1969年 PHILIPS原盤
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アラウは大らかで、味のあるテンポルバートを入れ、ロマン的な趣も聴かせる。

ダニエル・バレンボイム:pf
セルジュ・チェリビダッケ:指揮

ミュンヘン・フォルハーモニーO(ライヴDVD)
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チェリビダッケによる前奏は悠然と力を抜いたレガートタッチ、威風堂々、白熱、

エレーヌ・グリモー:pf
アンドリス・ネルソンス:指揮

バイエルン放送交響楽団
2012年録音 D.グラモフォン(ライブ)
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ネルソンス指揮、バイエルン放送響の充実した前奏が気に入ってしまった、グリモーのソロは柔軟なアゴーギグ、

スティーヴン・コヴァセヴィチ:pf
ウォルフガング・サヴァリッシュ:指揮

ロンドン・フィルハーモニーO
1981年 EMI原盤
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サヴァリッシュの楷書的でキビキビとした演奏は期待どおり、コヴァセヴィチの鋭敏な指さばきが見事で細かなパッセージもくっきり小気味良い、

セドリック・ティベルギアン:pf
イルジー・ビェロフラーヴェク:指揮

BBC交響楽団 harmonia mundi 2007年
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前奏は威厳ある力感とともに柔軟なタッチ、ティベルギアンはしなやかさと力強さのある若々しい良さ、

マウリツィオ・ポリーニ:pf
カール・ベーム:指揮

ウィーン・フィルハーモニーO
1979年 DG
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ベームとVPOの前奏、端正だが良い意味の武骨さがなんともいい、ポリーニ、展開部から終結にかけてぐいぐい追い込んでいく、

意外と言っては失礼だが、最後のポリーニ&ベーム盤は気に入ってしまった、コヴァセヴィチ&サヴァリッシュ盤も好きな演奏、ツィメルマン&ラトル、ティベルギアン&ビェロフラーヴェクも良い、他の演奏も順繰りに聴きたい内容だ。

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