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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

O.スウィトナー:Schubert Sym No.8「未完成」(LP)  

シューベルトのSym「未完成」で演奏、録音ともに一番好きなのがこれ、
清涼サウンドのO.スウィトナー指揮、SKBの録音、 
sui sch s8 lp01
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン 
1983 D.Schallplatten

録音時はとうにCD時代、同録音がDENONのPCMからも出ているが、D.SchallplattenのETERNAレーベルから出たDMMカッテイングのLP(独盤)というのが面白い(DENONのカッティングは別の方式のはず)、さすが手持ちのLPでは最高レベルのサウンドだ。
sui sch s8 lp
ベームもカラヤンも重厚な演奏を聴かせるが、スウィトナーの重すぎないorchバランスが良い、オペラではなくドイツリートの感覚というか、シューベルトに相応しく思える。
第1楽章、テンポは遅すぎず、開始部分は極端に弱奏ではない豊かな低音、vn群の涼音が始まり、[13]からはobとclが同音でミックスされ、新たな管楽器のように聴かせる効果だ、
sc01 12
こうした木管の味わいもよく聴ける、
ぞくぞく引き付けるのが[67]からの弦のトレモロ、まさに楽譜どおりと言えるが、fzからぐっと弱奏に押さえ、再びじわじわとfzに持っていく効果が深く引き付ける、
sc01 67
展開部の総奏はtrombを含むブラスの豪快さとtimpの引き締めがしっかり効いて、心地よい響きで整える。
sc01 182
第2楽章、始まりの弦がじつにきめ細かい、短調に入ると第1楽章と同様、心地よい総奏で魅了する、
you tubeに珍しく?当録音があった、
sui sch s8 you
you tube:Schubert - Otmar Suitner (1983) Symphony № 8 h moll D 759 ≪Unfinished≫

PS.昔の日本家屋は土壁で天井板の間からも隙間風があった、室内にも砂埃が入りレコード盤に付着、静電気がしっかり除去できるスプレーもなかった、「未完成」の始まりはノイズで聴き辛いという記憶が強い;
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category: シューベルト

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スメタナSQ:Schubert SQ 「死と乙女」(LP)  

忘れた頃、ふと聴きたくなる曲、今日はこれ、
スメタナ弦楽四重奏団のシューベルト、弦楽四重奏曲第14番ニ短調「死と乙女」、ライヴだが、いつものPCM好録音。 
s sq sch lp
岐阜市民会館 1978年、DENON
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録音は左右チャンネルいっぱいに拡がらず、広いステージの中央に集まった感じが実在的だ。
昔、弦楽四重奏という地味そうな楽曲に親しむきっかけとなったのがシューベルトの「死と乙女」で、圧倒する力と優美さも備え、交響曲さえ凌ぐ充実感に思えた、ハイドンのSQなど聴いたのはもっと後になる。
スメタナSQは強調しすぎることなく端正に引き締め、作品そのものを純度高く聴かせるようでこれがいい、
第一楽章は運命的動機があり休符を置く、[41]で再び現われたあとはvn1~vaの接続の力が緊迫を増し、ゾクゾク来る、続くvcも、ここだけで最初、嵌まってしまった。
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第二主題はおだやかに対比を作る、展開部も深い充実感、コーダでは一度活力を見せ、沈むように終わる。
第二楽章はシューベルトの歌曲「死と乙女」の伴奏を主題とした6つ変奏、変奏曲というのは作曲家のセンスやインスピレーションの見せ場の一つと思う、退屈な曲もあったりするが;ここはシューベルトの非凡さが引きつけていく、旋律的な変奏のみならず、対位法的な奥行きも加え、あくまでロマン派音楽だが、パッサカリア的な吸引力も感じる。
スケルツォは短いが切分音の主題が多声的に絡み、充実した楽章だ、
終楽章はやや怪しげな主題、タランテラ風の意外なリズムを持つロンド・ソナタ形式のプレストで、この楽章も切れ味をもち、多声的な聴きどころも十分、vaやvcの活躍も凄みを持って迫ってくる。

なお、弦楽合奏による演奏もよくあるが、各パート1人のSQのほうが集中力があると思う。
相変わらずDENON盤はyou tubeに少なく、当演奏もなかった、ベルチャ弦楽四重奏団の白熱した演奏を挙げる、
sch sq you
you tube:Schubert: String Quartet No. 14 in D Minor, D. 810 "Death and the Maiden"- Belcea Quartet

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category: シューベルト

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O.スウィトナー:Schubert Sym No.5(LP)  

ベートーヴェンがSym No.7、No.8を初演したのが1814年、シューベルトがNo.4とNo.5を書いたのは後の1816年である、私設orch.のために書かれたらしいが、No.5ではcl、trp、timp、を欠く時代を逆戻りしたような小編成でこれも逆に興味が湧く、ベートーヴェンはSym No.7、No.8では何か開眼したような執拗なまでの盛り上げっぷりだが、シューベルトはあくまで耳心地良い音楽に仕上げている。
再び聴いたのはO.スウィトナー指揮、SKBによるSym No.5変ロ長調、デジタル音源をDMMカッティングしたLPというのも面白い、再生音は確かに良好、
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シューベルト 交響曲No.5 変ロ長調
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
D.シャルプラッテン

スウィトナーの指揮はいつもどおり、清潔な響き、この曲には一際相性がよい。
この作品はハイドンの確立した形式がしっかり基盤として感じられ、同時に和声の移ろいなどシューベルトらしい魅力も聴かれる。
第一楽章、さらりとした短い導入があって弦で溌剌とした第一主題に入る、第一主題をしばし扱い、穏やかな第二主題に入る。展開部も第一主題導入部から始まり、同主題を扱うが短いもので、再現部に移る。再現部内にも小さな展開を設けて終結する。
第二楽章、始まりを聴くと、ハイドンのSym No.90の第二楽章の雰囲気、3部形式で中間ではシューベルトらしい趣きに包まれる。
第三楽章はト短調で書かれ、平穏ぎみの作品の引き締めどころでもある。モーツァルトSym No.40のメヌエットとの近似性がよく指摘されるが、ユニゾンで導入する性格はNo.25のメヌエットに近い気がする、トリオは独特の穏やかな主題、
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終楽章ソナタ形式、ここでも軽快なハイドンのロンド主題を思わせる、第2主題も優美、展開部は複雑に凝った内容ではなが、再現部で一押し聴きどころを置いている。書法的な深みは少し物足りないが、センス良く均整が取れた魅力。

参考動画はチャールズ・マッケラスがエイジ・オブ・インライトゥメントO(ピリオド楽器)を指揮した興味深いもの、
sch sym 5 you
you tube:Schubert / Symphony No. 5 in B-flat major, D. 485 (Mackerras)
ピリオド楽器の清涼な響きで木管の味わいが前に出るが、スウィトナーとSKBのサウンド作りはこのイメージに近い。

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スウィトナー:Schubert Sym No.4 "Tragic"  

シューベルトの交響曲はサヴァリッシュの全集を揃え、スウィトナーも結局揃えてしまった、2016年2月に買っているが、つい先日に思えて時の経つのが恐ろしい^^;サヴァリッシュのorchはSKD、スウィトナーはSKB、原盤はいずれもD.シャルプラッテンになる。 
今日はスウィトナーによるNo.4 c-moll「悲劇的」、録音は1983~1986年、DENONとD.シャルプラッテンの技術協力によるHiFiサウンドで申し分ない。
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シューベルト 交響曲No.4ハ短調「悲劇的」 
オットマール・スウィトナー指揮 シュターツカペレ・ベルリン

orchは当時のフル編成をとる、この曲が書かれた頃、ベートーヴェンは既に第8番まで書いていた時期で、ベートーヴェンはorchの巧みな構成法とともに斬新な作法を築いていたのに対し、シューベルトはまだそこが未熟な状態だった、この後、シューベルトはさらに古典に回帰したような第5番を書いている。
第1楽章、序奏の始まりや経過を聴くとハイドンの「天地創造」の始まりをちょっと連想する魅力な序奏だ、主部に入ると快速、清涼な響きに気合いが入る、主題には少し「運命の動機」を意識した動きがあるが、短調の要素は少ない、
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展開部の内容は今一つ物足りないところだが楽章はスタイリッシュにまとまっている。
第2楽章、変イ長調の優美で穏やかな主題に始まるが、突如fzが響きヘ短調に変わる、
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ここで登場する主題が第1楽章、第1主題の動機に由来する、この短調部分は再度挟まれる。
第3楽章、半音進行を持つ一風変わった主題、スケルツォの性格が強いとされる楽章だが、スウィトナーはあえてメヌエットに近い物腰で演奏する、trp、timpを効かせ雄大な雰囲気を出す、トリオの主題にもまた第1楽章の動機が関係している。
終楽章、ソナタ形式で急速感のある主題、シンフォニックな醍醐味を効かせるが流麗な心地よさもある、展開部も長くとってあるが、対位法など緻密な書法による聴き応えは期待できない、とはいえ均整のとれた全体の美しさには価値があり、スウィトナーの演奏が良い。
you tubeには挙がっていないので今日は割愛、
amazon
  *  *  *  *  *  *

昨日の燕、
もう親とかわらない大きさになっている、
6 21 d 01
しかしクチバシが黄色いうちは"雛ちゃん"で親に頼りっきりだ、
6 21 d 02
そういえば、演奏会の夜の正装は"燕尾服"なので、少しは関係するかも、
太った人が着るとペンギン風だが^^

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スメタナSQ:シューベルト《死と乙女》  

一昨日の「清水ミチコが面白い」という話題ならランキング・サイトのけっこう上に居させてもらえるようですが^^めげずに今日もクラシックです; 

スメタナ弦楽四重奏団のシューベルト「死と乙女」、ライヴだが、いつものPCM好録音。
smetana sq sc
1978年、岐阜市民会館
昔、弦楽四重奏なる地味そうな楽曲に親しむきっかけとなったのが「死と乙女」だった、ハイドンのSQなど聴いたのはもっと後になる。
スメタナSQは気負い過ぎず引き締め、作品そのものを純度高く聴かせるようでこれまたいい、
第一楽章は"運命的"動機があり、休符で緊迫させるが、[41]で再び現われたあと、vn1~vaで緊迫が具現化されゾクゾク来る、続くvcも、ここだけで最初、嵌まってしまった。
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第二主題はおだやかに対比を作る、展開部も深みがあり、コーダでは一度活力を見せ、沈むように終わる。
第二楽章はシューベルトの歌曲「死と乙女」の伴奏を主題とした6つ変奏、各変奏の非凡さが引きつけていく。
スケルツォは短いが切分音の主題が多声的に絡み、充実した楽章だ、
終楽章はタランテラ風の意外なリズムを持つロンド・ソナタ、プレストでこの楽章も切れ味をもち、多声的な聴きどころ十分、vaやvcの活躍も凄みを持って迫ってくる。

スメタナSQの動画はなかったが、1964年、W.ボスコフスキーほかVPOメンバーによるSQを挙げる、VPOのトップ奏者らしい、しなやかな音づくりで引き締まった好演に思える。
Death and the Maiden vpo sq
you tube:Franz SCHUBERT: String quartet in D-, D810 "Death and the Maiden" (1964)
VIENNA PHILHARMONIC STRING QUARTET

G.マーラー編曲による、弦楽orch.版もある、
death and maide arr
you tube:Schubert Death and the Maiden Quartett for Strings
スコア表示あり
はたして、これが良いのかどうか?絶対音量のダイナミック効果は出るが、SQののほうがぐっと集中させる、力を感じるのだが。

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K.ベーム:シューベルト 交響曲No.5(LP)  

以前、シューベルトの「未完成」を取り上げた、K.ベームのドイツ盤ですが、B面の第5番をすっかり忘れていました、これも晩年近い録音。
この作品の興味深いところは作曲時期がベートーヴェンが第8番を書いた後で、ハイドン時代に戻ったような作風を見せていること、私設オーケストラのために書いたためもあってか、この時期としては楽器編成が小さく、ベーシックな古典派オケの規模で、
(フルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、弦5部)
親しみ易い中にシューベルトらしい趣味も備えていることでしょうか。
ベーム sch sym5
カール・ベーム:指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1979年12月録音


交響曲No.5変ロ長調
第一楽章、アレグロ、木管で始まる溌剌とした第一主題と穏やかな第二主題、健康的で古典派的な趣味をもつ、ベームは落ち着いたテンポで折り目正しく組み上げる、展開部はさほど手は込んでいないが、再現部の変化が聴きどころとなる。
第二楽章、アンダンテ・コン・モート、ロンド形式、ハイドンの交響曲90番に少し似た主題、ベームはVPOの弦の味わいを活かすが、過度に甘美にはしない、前半は古典派を再現したような味わい、後半での調の移ろいはシューベルトらしい、ロンド主題の変奏的書法も入る。
第三楽章、アレグロ・モルト、ト短調、いつも話題にしているモーツァルトの交響曲No.40、メヌエットとの類似性だが、弱起で始まる主題の形は確かに似た所があるが、性格はNo.25に近い気がする、楽譜を比較すると、
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各メヌエットの開始部分
シューベルトNo.5とモーツァルトNo.25は全パートがユニゾンで明快に開始するのが印象強く、モーツァルトNo.40は対位法的である、いずれにしてもモーツァルトへのオマージュかもしれない、トリオは牧歌的に気分を変える。
終楽章、アレグロ・ヴィヴァーチェ、快活な主題のロンド風ソナタ形式で、ハイドンの終楽章を彷彿させる、展開部にもまして再現部の充実がすばらしい、ここではベームは意外に急速なテンポをとる、他の作品でも効果的な場合はハイ・スピードで聴かせる、しかし、楷書的なきっちりした整え方は変わらず、畳み込む快演となる。

category: シューベルト

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O.スウィトナー:シューベルト 交響曲No.7(8)「未完成」(LP)  

オットマール・スウィトナー指揮、SKBのシューベルト「未完成」と第5番の同録音のCDはとっくに持っていたのですが、ちょっとこれが気になり、取り寄せたしだい。
独.シャルプラッテンのエテルナ・シリーズで出ていた、DMM(ダイレクト メタル マスターリング)という盤作り方式によるもの、ラッカー盤じゃなく、直接金属番にカッティングしてで工程を減らしたものだそうです。
s s sym8
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
1983年


ヨーロッパで良好なアナログ盤を探し、品質確認済みの盤を通販している業者さんがありますが、これもそこからです。ちょっと割高なのは手数料ですね。
針を下ろすと期待どおり、CDよりも一味鮮度の高い音質に感じ、懐の深いピラミッドバランス、スウィトナーの繊細な美質が伝わってきます。

第一楽章、開始はppながら、最低音がしっかり響く、vn群、木管が色彩鮮やかで味わい深い、オペラではなく、ドイツ・リートを思わせる演奏ぶりはスウィトナーならでは、強烈な響きは使わない。コントラバスのpizz、timpの明快な打音が支える上に爽快な歌が乗っていく。
ぞくぞく引き付けるのが67小節からの弦のトレモロ、
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スウィトナーはまさに楽譜どおりと言えるが、fzからぐっと弱奏に押さえ、再びじわじわとfzに持っていく、これほど深く表現した例が他にない。美しいバランスのまま展開部ではブラスが輝き、鬼気迫るように引き込む。
第二楽章、あまり遅いテンポにせず、やはり爽快なサウンドの中に懐の深さで魅了する。
最もお気に入りの「未完成」をDMM盤であらためて満喫できた。

category: シューベルト

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K.ベーム:シューベルト 交響曲第7(8)番「未完成」(ドイツ盤)  

今日は無性に○○が食べたいな~、というときがありますが、音楽にもそういうのがあります ^^今日は何だかシューベルトの「未完成」が聴きたい気分、ちょうど先日買った、K.ベーム、VPOのグラモフォン、ドイツ盤に針を下ろしてみた。B面が第5番のカップリッグも気に入った。幸いトレースノイズも出ないほど盤は良好、開始の低音弦のppも支障なく聴ける。

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カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO

第一楽章、ベームらしくゆっくりのテンポだが、1、2vnではじまる16分音符のテーマがひしひしと迫る感覚が際立ってくる。
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第二主題でvcが安らぎを聴かせ、展開部はじりじりと高みに上り、176小節からが圧巻だが、ベームの演奏は一大事件が勃発したような迫力に至る、
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184小節から、timpやブラスが付点リズムを打ち、熱気の中ににスマートな感覚が入り、シューベルトのセンスがいい。

第二楽章、ホ長調の安らぎに満ちたテーマに始まる、ここでも96小節から、第一楽章展開部と同様、突如の鬼気迫る緊迫感が魅力、ベームの老練、武骨ともいえる演奏で、これは存分に聴ける。

category: シューベルト

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スメタナ弦楽四重奏団:シューベルトSQ No.14「死と乙女」  

クラシック・ビギナーの頃は弦楽四重奏なんて地味で聴けないと思っていたところ、何か1枚くらい聴いてみようと、このシューベルトSQ No.14「死と乙女」の兼価盤を購入、イタリアSQの演奏でしたが、曲の凄さに開眼させられました。その後はSQの父、ハイドンから聴かなきゃ、という経緯です;
さて昨日求めたスメタナSQの「死と乙女」がすっかり気に入ってしまいました。この作品は全曲、まさに死神が忍び寄るようなオカルティックな趣ですので、クールな響き、ゾクっとくる鋭さがあってよいと思いますが、スメタナSQはぴたりツボを得た印象。録音は地元、岐阜市民会館でのライヴ、1978年DENONのPCM録音で、音場の広がりは左右いっぱいではなく、ちょうどホールの中央席で聴くような感じ、近すぎず遠すぎず、いつもながらPCMの清涼なナチュラル・サウンドがいい。MCカートリッジで聴けばそれに応える音質です。

スメタナSQ sch

第一楽章から適度に快速ぎみ、各声部の小刻みな動きを緻密に聴かせ、クールに澄んだvl、深々としたvc、そして力強いトゥッティが深い淵に引き込んでいく、提示部で圧倒され、展開部、また再現部とゾクゾクの連続;
第二楽章、陰鬱な歌曲からの主題と6つの変奏、シューベルトらしい和声進行、vcが主旋律を弾き、vlがオブリガートを弾く、続いて全楽器による激しい変奏・・静寂と熱気が入り混じる見事な変奏楽章。
第三楽章、魔性の者の踊りのようなスケルツォ、短いが切れ味抜群の魅力、中間部ではしばしの安らぎ。
終楽章、ここも急速で死神が迫りくるような小刻みな主題、推進力とともに各声部のシンフォニックな交わりも見事、テンポを速めた終結部がさらに熱気をおびる。スメタナSQは大味を付けず緻密なアンサンブルでかっちりと決める。

category: シューベルト

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B.ハイティンク:シューベルト交響曲第5番  

息子の寮にお古のアナログ・プレーヤーも送ることになった。LP盤も聴けるようにしたいとのことで、面倒な子供である;あちらのアンプにはフォノ・アンプが内蔵していないので、このフォノ・イコライザーを注文。ドイツ設計の中国産とのことで、1980円、国産では考えられない値段^^;送る前に試聴してみたところ、ノイズも出ないし音質も上々、私の使うプリメインの内蔵フォノ・アンプより良いかもしれない?これで故障しなければ大助かりv
アナログ再生は若者にも普及、といってもオヤジなど前世代が吹き込んでしまった部分も大きいかも^^;

フォノイコライザー

今日はイコライザーの試聴ついでにベルナルト・ハイティンク指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウOによるシューベルト交響曲第5番変ロ長調。1975年録音のPHILIPS、これも中古店で目についたLPで、ハイティンクによるシューベルト、PHILIPSの好録音に期待した。針を下すとバランス良く厚みを帯びたPHILIPSサウンドが広がり、アナログの黄金期を思わせる。

sch 5 hai

シューベルトがこの曲を書いた頃、ベートーヴェンはすでに第8番まで書いているというのにやや驚き、かなり古典回帰した作品ということになります。ベートーヴェンのような凝りに凝った内容は聴かれませんが、爽快な美しさに溢れ、やたら長くないのもこの曲に親しんでしまう要因かも。
第一楽章、遅いテンポはとらず、堅実にかっちり、古典的様式美を聴かせるのはハイティンクらしい。第二楽章も大袈裟にならず、すっきりとした面持ち、三部形式で構成的深さはないが、ハイドン的温もりとモーツァルト的優雅さを併せ持つような楽章、短調に移るとシューベルトらしいロマン派的味わいを聴かせる。ト短調で書かれたメヌエット(スケルツォ)はモーツァルト風でお馴染みの楽章、ここもハイティンクは標準的テンポできちんとまとめる、優美な第二楽章のあとをト短調のスケルツォできりっと引き締める。終楽章は第一主題のあたり、ハイドンの交響曲88番の終楽章に近い雰囲気を感じるがハイティンクの速めのテンポで古典的にかっちりまとめた演奏で一段とそれを感じる。

category: シューベルト

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