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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

O.スウィトナー:Strauss family ワルツ、ポルカ集(LP)  

情景を表す手段として、描写音楽というのがあるが、実際、我々の耳に聞こえてくる音、そのものを擬音化する場合と、擬態化(イメージ)で表す場合がある、
擬音では鳥の声など木管楽器が得意、雷鳴はティンパニやバスドラム、大砲の音もバスドラムでいけるが、ズバリ本物を使ったりする;
一方、雷の電光など、光に音はないがピッコロの高い音でイメージさせられる、日本語でいう「ピカッ」と言うのに近いかな、ベートーヴェンのSym「田園」では様々聴ける、
ヨハン、ヨゼフのシュトラウス兄弟もポルカの中で描写をよく聴かせる、作曲者自身が書いた描写もあれば、別人が擬音効果を書き加えた版もある、 

さて、O.スウィトナーのヨハン、ヨゼフ兄弟の曲を集めたアルバム、兄ヨハンの曲は有名どころのみA面に収め、B面は弟ヨゼフのポルカになっているのが目先が変わって新鮮である、
o sui j s lp
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
ドレスデン・ルカ教会(1970/1979)D.シャルプラッテン

収録曲は以下のとおり、青文字はyou tube:にリンク
ヨハン・シュトラウスII
o sui waltz you
1. ワルツ「美しく青きドナウ」op.314
2. アンネン・ポルカ op.117
3. ポルカ「雷鳴と電光」op.324
4. ワルツ「我が人生は愛と喜び」op.263
ヨハン・シュトラウスI
5. ラデッキー行進曲 :ヨハンI op.228
ヨハンII&ヨゼフ
6.ピチカート・ポルカ op.234
ヨゼフ・シュトラウス
sui j s waltz polka you
7.ポルカ 休暇旅行で op.133
8.ポルカ 女心 op.166
9.ポルカ 風車 op.57
10.ポルカ とんぼ op.204
11.鍛冶屋のポルカ op.269
12.ポルカ おしゃべりな可愛い口 op.245

1.ワルツ「美しく青きドナウ」はさすがスウィトナーらしい美質で聴かせる、ゆっくりめだが心地よくリズムに引き込み、しなやかで気品がある、
3.ポルカ「雷鳴と電光」ではウィンド・マシンを使って強風の音も加えている、のちに加えられたアイデアで、これは厚布をローラーで摩擦して風音を作る楽器である、
Wind machine
6.ピチカート・ポルカも名演、強弱幅を大きく取り、中間部で用いるグロッケンシュピール(鉄琴)を微かに鳴らして溶け込ませる、
8.ポルカ「女心」って・・「こうなの?」と教えられるような^^
10.ポルカ「とんぼ」、とんぼを描写した音楽は初めて、無音の羽ばたきをvnの弱奏トレモロで表現、空中に静止したり素早く移動するイメージが見事に浮かぶ、
11.鍛冶屋のポルカ これはとても楽しい、本物の鉄床を2つ使う、
Amboß_klein
sc 001
ドレスデン、ルカ教会に響く極上の鉄床音、D.シャルプラッテンの鮮明な録音で伝わる、
o sui j s lp 02
こういう音源こそ、かつてのHiFi時代のスピーカーで聴き応えありそうだ、

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W.サヴァリッシュ:J.Strauss ワルツ集(LP)  

昨日もどうやら天気は持ったので連日ちょっと出かけた、一昨日のレコードショップは名古屋の本店だったが、支店が岐阜市街にもある、
過去にもそうだったが、枚数の揃った本店でめぼしいものが1枚もないときがある一方、支店のほうが意外に掘り出し物があったりする、いつか欲しいと思いつつ、オークションにも出てこなかった盤がひょいと見つかる、
昨日の収穫は、N響ゆかりでお馴染みのW.サヴァリッシュ、O.スウィトナー、両氏のJ.シュトラウス一家(ワルツ、ポルカ)のレコードが続けざまに出てきた、これらの音盤が出ていることも知らなかったので興味津々、
録音がPHILIPS(原盤)とD.シャルプラッテンというのも期待できる、 
w saw j s lpo sui j s lp
左:ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮、ウィーン交響楽団(1961)
右:オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデン(1970/1979)

J-POPのコーナーで、盤を次々とめくっていった最後のほうで阿川泰子のアルバムが出てきた!
昔、友人に借りて欲しいと思っていた1枚、やはり支店は呼ぶ^^
y agawa sunglow lp
阿川泰子:アルバム「サングロウ」

いずれも盤状態は良好、まず、サヴァリッシュのJ.シュトラウスを聴いた、
スウィトナーがN響でJ.シュトラウスを指揮したのは一度だけTVで聴いたが、サヴァリッシュは憶えがない、録音が出ていたのも知らなかった;
兼価盤のfontanaで原盤はPHILIPS、orchはVSOで会場はムジークフェライン・ザール、1961年の録音だが古さはまったくない、会場の響きも程よく入り、厚みのあるサウンドでブラスやパーカッションがガツンと出てくる、さらに各パート音が明瞭に聴ける、PHILIPSらしい良い仕事をしている、
sawa j s lp
「ブルードナウ」を頭に名作を集めてある、「ウィーンの森の物語」のツィター奏者は記されていないが心地よい名演、
サヴァリッシュはワルツやポルカをorch作品として手堅く、シューマンかブラームスでも聴かせるような引き締めた感覚で申し分ない、同年にD.グラモフォンに録音された、F.フリッチャイ指揮、ベルリン放送SOのシュトラウスに匹敵する充実感がある、J.シュトラウスは小編成の編曲でも演奏されるが、やはり、フルorchでシンフォニックなのがいい。
w s j s you
ここを開くとサヴァリッシュの動画が一連で出てくる、
you tube:Wolfgang Sawallisch Johann Strauss

PS.ツィターの演奏は難しく、弾く人も今は少ないと聞く、
Zither.jpg
you tube:Rolf Playing the Zither

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E.オーマンディ:J.Strauss Ⅱ Waltz & Polka  

親しみ易く飽きることないワルツ王、J.シュトラウス2世だが、先日のベーム盤のときも書いたようにあまり音盤は集めていない、演奏になにか特徴的な魅力があれば加えていきたいが、1枚追加したのが、E.オーマンディ指揮、フィラデルフィアO
録音は1959、61年で、DGのフリッチャイ盤と同じく古いながら好録音で聴ける。 
ハンガリー出身で19世紀生まれのオーマンディにとってJ.シュトラウスは身近な作品だったと思われるが、アメリカの名門orch.で演奏するのが興味あるところ、当録音以外にも繰り返し録音しているそうだ。
J.シュトラウスはその旋律美から、小編成のorch.や室内楽編曲によっても楽しめるが、好きなのはやはり、フル編成のorch.サウンドで聴くことだ。
e o j strauss
ユージン・オーマンディ指揮
フィラデルフィアO
CBS-SONY 1959、1961年

全般にゆっくりすぎるテンポは避けていて、お馴染みの「ブルー・ドナウ」ほかワルツは洒落た速度変化の妙で楽しませる、
j st you
you tube:Johann Strauss II - The Blue Danube Waltz
「南国の薔薇」も入っているが、ベーム&VPO盤とは一味違う楽しさがある、
you tube:Johann Strauss II - Roses from the South Waltz
「ウィーン気質」を聴くと弦楽の内声が豊かでブラームスのorch.みたいに聞こえる、
you tube:Johann Strauss II - Vienna Blood Waltz
興味深いのは「アンネン・ポルカ」で通常とは違う編曲版で演奏される、資料不足で何時の誰による編曲か不明だが、どこかアメリカン?で、ポップスorch.向きな雰囲気が面白い、
you tube:Annen-Polka, Op. 117
因みにオーマンディは旧盤(1956年)でもこの編曲で演奏している。
なお、このCD化された音は上々でLP盤を探す必要はなさそう、
e o Phila o

上述のフリッチャイ盤はLPもあるが、演奏時間から少し詰まったカッティングになっている、これのCD化の音も上々で、LPより低域が余裕あるサウンドで聴ける、
f f j st 01f f j st 02
F.フリッチャイ指揮、ベルリン放送SO
D.G 1961年


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K.ベーム:J.Strauss Waltz「南国の薔薇」ほか  

ワルツ王、ヨハン・シュトラウス2世ほど時代を超えて、これほど好き嫌いなく普遍的に親しまれている作曲家はあまりいないかもしれない、ワルツに使われるテーマの美しさと管弦楽の充実が、聴く音楽としても大いに魅力だ。 
そのわりに音盤はそんなに集めていない、気に入った演奏があると、これでよいという感じで、いろんな指揮者、orch.で聴こうとはあまり思わない。
VPOのニューイヤーコンサートのライヴ録音は音響的につまらない、交響曲同様、セッション録音の良いサウンドで聴きたい。
ということで、殆ど手元にある2枚、ベーム、フリッチャイ盤しか聴かない、
k be strauss lp
カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO
k be strauss
最初に買ったのはCD化されたもので、DECCAの録音みたいなリマスタリングだったが、このLPは従来のDGらしいサウンド、同一音源が2種類の録音のように楽しめる、
J.シュトラウスⅡのワルツは第1テーマが曲の顔となり、次々気分を変えたテーマが出てきて、その切り替えが良いのだが、とくに好きなのが「南国の薔薇」、このゆるやかなテーマで出るところはじつに心地よい、
sc01_201711240241209e2_20181016094347d44.jpg
k b straus you
you tube:Johann & Josef Strauss - Rosen Aus Dem Süden, Op. 388 : Karl Böhm
「皇帝円舞曲」は皇帝の名にふさわしいこのテーマ、
201711240241220b2_20181016094341c29.jpg
ベームは一段とアクセントに力感を込め、気高く演奏する、
ほか、ピッチカート・ポルカがじつに懐深い響き、ポルカ「電光と雷鳴」はバスドラムを加え、これはCD化されたサウンドに迫力があるv

フリッチャイの演奏はorch.音楽としての充実感が良い、1961年の録音だが、D.グラモフォンの名録音といえる、
f f strauss
フェレンツ・フリッチャイ指揮、ベルリン放送SO
アンネン・ポルカやラデツキー行進曲ではブラスを重厚に鳴らし、他では聴けない魅力。
f f annen p
you tube:Johann Strauss II Annen Polka, Op.117.

追加するなら、E.オーマンディ指揮、フィラデルフィアOの演奏など、興味湧いているところ。
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序曲を楽しむ 4  

オペレッタは19世紀半ば、パリに始まり、「天国と地獄」でお馴染みのオッフェンバックなどが人気となり、これがウィーンにも及んだ、ドイツ語圏ではスッペ、J.シュトラウス2世、レハールほか名だたる作曲家がいたわけだが、はじめJ.シュトラウス2世はオペレッタを手がける気はなかったそうだ、スッペが既に大成功を収めていて、参入の余地はないと思ったらしい。しかし周囲の強い勧めでオペレッタを書くことになり、確かな成功を収めたのは3作目でこれが「こうもり」だった。この序曲はお得意のワルツ、ポルカを組み込んだJ.シュトラウスの魅力が見事にまとめられている。

最も好きな音盤からF.フリッチャイ、60年代DGの好録音で収められた名演で、ブラスやパーカッションが明確に効いているのが痛快、しなやかな弦楽も味わい深い、48歳で亡くなった、F.フリッチャイ晩年近い録音でもある。
f f j st
you tube:Johann Strauss : Ouverture from Die Fledermaus - Ferenc Fricsay and Berlin Radio Orchestra
フェレンツ・フリッチャイ指揮、ベルリン放送SO
1961年 ベルリン、イエス・キリスト教会


次はカルロス・クライバー、バイエルン国立Oの日本公演から、アンコール曲のようだ、
c k j st
you tube:Carlos Kleiber -Johann Strauss II "Die Fledermaus"
カルロス・クライバー指揮、バイエルン国立管弦楽団

次はK.ベーム指揮、VPO
k b j st
you tube:"El Murcielago" (Die Fledermaus) de J. Strauss
カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO
全曲収録の一部でオーケストラ・ピット内だ、きっちり折り目正しい演奏。

幼少の頃、見聞きしたものは頭に焼き付く、
自分にとって「こうもり」序曲とは、これなのだ!^^
tom jerry 04
you tube:Tom and Jerry in the Hollywood Bowl
セリフなしで意思が伝わる7分程の活きた動画、これが本当のアニメーションだと思うが、今の日本でTV放送しているのは動く紙芝居だ。

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序曲を楽しむ 2  

ウェーバーの「魔弾の射手」序曲や「狩人の合唱」は小学校か中学校?の音楽鑑賞でもたしか聴いた、懐かしくも馴染みの曲だった。m
you tube:ウェーバー: 歌劇「魔弾の射手」より、狩人の合唱
カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826)はロマン派初期に当たり、当時主流だったイタリア・オペラに対抗し、ドイツ・ロマン派のオペラ様式を完成させた。
作品はいかにもドイツ的な味わいだ、「魔弾の射手」序曲は劇中の場面を反映してか、ドラマティックで山あり谷あり、フェルマータも多く、ダイナミックレンジの広い曲だ、[269]からのppは環境が静かでないと聴こえない、SP盤時代は針ノイズに埋もれていた;
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このあと、ffで輝かしい終結部に入る、その緊迫した展開が聴きどころ、指揮者による違いを聴いてみるのも面白い。

まずはシモーネ・ヤング指揮のN響、
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you tube:歌劇「魔弾の射手」序曲 Overture From 'Der Freischutz'
シモーネ・ヤング(1961-)は1997年にN響と共演して以来、来日している。

次はまさに全盛期のカラヤン&BPOの演奏
h k weber
you tube:歌劇《魔弾の射手》序曲(ウェーバー)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)

これはオンドジェイ・ヴラベッツ指揮、チェコ・フィルの演奏、
o v weber
you tube:歌劇《魔弾の射手》序曲(ウェーバー)
オンドジェイ・ヴラベッツ(1979-)
やはり、新時代らしい感覚に聴こえる。

最後はO.スウィトナー指揮、N響、
これはスウィトナーの追悼番組でも放送されたので録画を残してある、
o s weber
you tube:Weber : Der Freischutz Ouverture (Suitner/NHKso)
オトマール・スウィトナー(1922-2010)
何とも言えぬ緊迫した間、終結部のキビキビした巻き上げは最高v

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J.シュトラウス:D.Gベスト盤【独断】  

独断、無責任シリーズです

J.シュトラウス・ファミリーのワルツやポルカも時折聴きたくなる。
ハイドンの作品にも登場するレントラー風の曲はいかにもワルツに似ているが、レントラーはワルツの前身ではなく系統上、親戚関係にあるとのことだ。
J.シュトラウスⅡらの音盤については、気に入ったのがあれば、あれこれ聴きたいと思わない、名盤としてお馴染みだった、W.ボスコフスキー盤(DECCA)も良いが、手元にある、K.ベームとF.フリッチャイ盤が一番いい。
いずれもorch.音楽として充実して聴かせるところが良い、
1971年録音のK.ベーム指揮、VPOはリズムにさほどウィーン訛り?の雰囲気は感じず、格調高い管弦楽に聴こえる、
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カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO
左:初期LPジャケット

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特に「南国の薔薇」「皇帝円舞曲」は好きな曲で、「南国の薔薇」はこのテーマが出てくるところはじつに心地よい、
sc01_201711240241209e2.jpg
「皇帝円舞曲」はこの気高いテーマをベームは力強く入るのが良い、
sc01 (2)
またポルカ「電光と雷鳴」はオーディオ的に楽しませるv(リマスターされたCDが良い)
k b j s you tube
you tube:Johann & Josef Strauss- Walzer und Polkas : Karl Bohm(アルバム全曲)

もう1枚、D.GでF.フリッチャイ盤が格別に良い、orch.はベルリン放送響で、失礼ながら思わぬ名盤だった、
f f j sf f j s lp
フェレンツ・フリッチャイ指揮、ベルリン放送SO
左:初期LPジャケット

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1961年、D.Gの最も充実した録音でもある、フリッチャイ最晩年の録音だそうだが闘病中だったとは思えない覇気がある、LP、CDともに良好に聴ける、
初めの喜歌劇「こうもり」序曲から、気合いが入り、また洒落っ気も十分聴かせる、
you tube:J.Strauss : Ouverture from Die Fledermaus- Fricsay
ワルツの「ブルー・ドナウ」、「皇帝円舞曲」など、管弦楽の醍醐味を聴かせ、「ウィーンの森の物語」でのツィターが名演で実物大に聴こえるのがいい、
you tube:Geschichten aus dem Wienerwald, Op.325
大抵シュトラウス・コンサートの最後に演奏される「ラデツキー行進曲」では管、打楽器がびしっと力強く、これぞ"行進曲"だと気付かされる(精鋭部隊向けの^^)。
f f j st you tube
you tube:J. Strauss I: Radetzky March, Fricsay (1961)
他にも名指揮者の録音をいくつか聴いたが、結局この2枚が残る。

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N.ミルシテイン:メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲  

当ブログでメンデルスゾーンを取り上げるのは初めてなんですね;音盤はいくつかありますが、4大vn協奏曲の1つ、ホ短調を聴きます、やはりメンデルスゾーンが一番親しみやすいかな、一番シブいのがブラームスか・・;
vnソロはナタン・ミルシテイン(1903-1992)、ウクライナ出身でちょうど20世紀真っただ中に活躍した傑出したvn奏者の一人。録音当時は70歳のときでしょう、しかし演奏はとても若々しく聴こえます。C.アバド指揮、VPOとの共演。
n mil me vn con
ナタン・ミルシテイン:vn
クラウディオ・アバド:指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1973年録音 DG


ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
短調の作品ながら暗い印象はなく、"アパッショナート"とはいえ、優美で健やか、これほど名旋律に満たされた曲はメンデルスゾーンならでは。
第一楽章、アレグロ・モルト・アパッショナート、やや速めのテンポかと思う、ミルシテインは磨かれたような音であまり粘らず、控え気味のヴィブラート、オケに対してあまり張り出す音量にならず、くっきりと美音が聴こえる、131小節から、木管が優しいテーマを奏で、ソロvnがG線の開放を8小節弾くところがある、(これにヴィヴラートをかける方法があるそうだ)
sc001_20161110114816e9f.jpg
ここでミルシテインは微かなppから< >の間にふっと存在感を出し、美しくテーマを引き継ぐ。アバド指揮VPOはシンフォニックで、第一楽章はきりっと締まった心地よさ。
第二楽章、アンダンテだがここではゆっくり、情感を聴かせる、短調となる中間部の主題は第一楽章始めの主題に起因する感じだ、ミルシテインはここの重音奏法も端正で美しい。
終楽章はvnソロの入った序奏があり、この主題も第一楽章冒頭を回想させる、アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェに入ると、ミルシテインは非常に軽やかに速めのテンポをとる、(このリズムはチャイコフスキーのvn協奏曲とよく似ている)鮮やかかつ美音のvnソロにアバド:VPOもぴたり同調し、ひじょうに心地よい。

今日もご覧いただきありがとうございました。

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好録音再聴:ベームの J.シュトラウス(リマスターCD)  

ヨハン・シュトラウスⅡ世の名演で、先日のフリッチャイ盤のほか、もう1枚好きなのがK.ベームとVPOの録音です、こちらも充実した管弦楽が楽しめます。いつもはCDよりLPに軍配をあげていますが、今日は1997年に発売されたDGのLimited EditionというシリーズでCD化されたほうです。1971年録音の音源をリマスターしてホールトーンを多く取り入れたバランスに変わり、これが嫌味なく、英デッカの好録音みたいな音響、CD化の好ましい例かと思います。
ベーム j シュトラウス
カール・ベーム:指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
DG 1971年


ベームのセッション録音も祝祭気分じゃなく、管弦楽としての醍醐味で堂々と聴かせるところがいい、ワルツでは「南国の薔薇」が一番好きですが、次々現れる各テーマが良く、特にこのテーマが出てくるところは浮遊するような心地よさ、
sc01_20161020101819207.jpg
1st vn パート
「皇帝円舞曲」はその名に相応しい、気高さがあり、このテーマが象徴的、
sc03b.jpg
1st vn パート
ベームはその前のppに対し、一際強く踏み出し、背筋が伸びる名演。
ポルカ「電光と雷鳴」はオーディオ効果も満点、ベートーヴェンの「田園」とは違い、シュトラウスは雷鳴を楽しんでいる、因みにシュトラウスよりもずっと前、1752年にはB.フランクリンが雲で雷が発生するメカニズムをつきとめ、その後避雷針も発明された、シュトラウスと同時代、1864年にはJ.C.マクスウェルが電磁気学を確率している、科学的に解かってしまえば恐るるに足らずか。
弦だけのピチカート・ポルカは音場感豊かで懐深く響く。

LP盤のほうは従来のD.グラモフォンらしいバランスの音響で、もちろんこちらもわるくない、こちらが好みの方も多いでしょう。
be シュトラウス
LP盤ジャケット

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好録音再聴:フリッチャイの J.シュトラウス(LP)  

ヨハン・シュトラウスのワルツを始めとする作品は、ウィーンのオケ中心に数多くの録音がありますが、それまでW.ボスコフスキーとかVPOのニューイヤー・コンサートのライヴ録音のようなものしか聴いたことがなく、フリッチャイ指揮、ベルリン放送響による抜きん出た名盤があることを近年まで知らずにいました。このLPはオークションのセット売りだった1枚、同じ録音がヘリオドールとDG SPECIALで2枚入っていて、良い方を聴いてくださいという感じ^^
DG SPECIALの方が良好でした。micha
フリッチャイ jシュトラウス 
フェレンツ・フリッチャイ:指揮
ベルリン放送交響楽団
1961年録音 DG


J.シュトラウスをこれほど真っ向から"管弦楽"の醍醐味で聴かせる演奏はほかにない、さらに本場の演奏家さながらの洒落た感覚も十分楽しませる。またサウンドが1961年当時の録音では飛びぬけて優れたもので、こういう盤は少し時が経つとまた聴きたくなります。
フリッチャイ jシュトラウス02 
J.シュトラウスの曲は概ね1st vnが主要なパートを取っていくが、フリッチャイは全パートをシンフォニックに操っている、始めの「こうもり」序曲から見事なもの、皇帝円舞曲などお馴染みのワルツもコンサート向けの王道を行く演奏、ラデツキー行進曲は、ブラスや打楽器が堂々と高鳴り、"行進曲"とはこういうものだったと気づかせる、トリッチ・トラッチ・ポルカは快速で活き活き、キレの良いこと、最後の「ウィーンの森の物語」では奏者はわからないが、ツィターがじつに名演、小音量のバランスだが、SN比の良さで鮮明に味わえる。

D.グラモフォンはかつて通称"チューリップ盤"とよばれる初期仕様だったが、当時の一般的な再生機に合わせ、帯域バランスを中域に寄せてあったようだ、(全てかどうかわからない)
dg
その後、ヘリオドール・レーベルなどから再版された頃から、HiFiバランスにリマスターされたようで、例としてフリッチャイ指揮のドヴォルザーク「新世界」がそうだった。

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