Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

リュート用小物  

趣味の工作も含め、こまごまとした、リュート用の小道具を用意しています^^

まずこれは自作のペグ廻し、
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突起飾りのついたペグが多いので、それが嵌る穴を奥に設けています、あくまで手がくたびれたときの補助で、ペグは直接、感触を確かめながら廻すのが良いです。

ナットの具合が悪ければいつでも作り替えるよう、材料は用意しています、
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象牙は無理なので、獣骨か黒壇です、外形だけ作って溝を彫らずに忘れていたのがあった;

これは製作家さんが作ったもので、ギターの夏用エッジカバー、
mu 01
楽器の右腕が当る角に取り付けると、角が丸くなり、腕の汗から楽器を守り、一石二鳥v この吸盤はリュートでも9枚リブでニスのツヤありなら取り付きますが、小さめの吸盤に替えればもっと使いやすいでしょう、内側のスポンジもフェルト布に替えると良いかな。

最後はメーカー品で、小型のチューナー、D'Addarioの PW-CT-12
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反応速度、表示の捉え易さ、今までのチューナーで一番で、合わせやすいですv
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表示が「緑」で安定すれば、概ね問題ない程度になる、A=410~480hzの設定ができ、発信音は出ないが、メトロノーム機能も付いている、自動電源OFF機能、直前の設定が保持される、安くて優れ物です。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 楽器について

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理想のテンション  

バロック期のリュート奏者はどれくらいのテンションで弦を張っていたのか?ブリッジ近くを弾く例が多いのでたぶん緩かったことと推察しますが、奏者それぞれで差はあったでしょう。
b lute01b lute02
バロック期のよくある例
現代では、プロの方々で公開演奏する人は強めに張っているかもしれませんが、いわゆるプライヴェートな使い方で、ちょうど良いところはどれくらいか?
リュート弾きの皆さんはどれくらいで張っておられるか、参考に知りたいところです。

因みに私の場合はこんなところです、A=415hzで計算していますが、適宜ピッチを下げることもあります、
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13コース バロックリュート(弦長 69.5/78cm)
緩めのほうと思いますが、緩いなりに右手はブリッジ寄りに手応えの良い位置へいきます。
ただし、上の計算表は弦メーカーが用意しているcalculatorと同じく、弦が伸びない仮定の計算結果で、選定のときの目安値です。テンションは弦長内の弦の質量を基に計算しますが、実際、弦は伸びて数値は下がります。

新しい弦を張るとき、弦のナット位置に印を付けておき、巻いて安定した頃、また印を付けると、全体の何%伸びたかわかります、
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伸びた分だけ質量が減ったわけで、弦長70cmの楽器で10cm伸びたとすると、弦長内に残っているのは87%になり、テンションも同じ率だけ下がることになります。しかしそれが実用上、ちょうど良い張り具合なら問題ないわけで、計算上のテンションではないというだけです。
ガット弦は伸び率が低いのでテンションは強く保たれる、ナイロンやNG等はかなり伸びる性質なので、選定を考慮すべきでしょう。

楽器の性質や強度、奏者の弾き方で変わってくるので、これが標準、と決めにくいでしょうが、すぐ変形したりしない範囲ですね;

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート

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弦に石鹸を塗る  

今朝は大雨が続き、どうやら線状降水帯に入っているようです、m
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7/14 8:30 気象庁
朝は自室の湿度が65%くらいになっていて、快適とは言えません、まずはエアコンを「除湿」にして、風量を少し強めにする、やがて50%くらいに下がる、
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これであとは普通の冷房でどうにか凌げるようです、楽器を弾くときは60%は越えないようにしたいです。
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さて先日、13コースluteで張り替えた低音弦、ローデド・ガットですが、軟質のため、日が経つとナットに密着してきて、調弦の際、やや滑りの良さに欠けるようです、"アラミド糸"の効果で大方は良いのですが、あと少し・・
そこで、弦のナットに接する付近に固形石鹸を塗りました、
sekken 13c
張り直した後は弦の上側の余分な石鹸をティッシュで拭き取ればいいです。
sekken nut
調弦は問題なく滑らかになりましたv
ナットの溝に鉛筆を塗る策は、ほんとにナット部分だけですが、これはナット前後に塗るので効果も持ちます。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 楽器について

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ローデドNGに張り替え  

頼んであった低音用の弦、ローデド・ナイルガット(以下、NGL)がようやく全部届き、昨夜は13コースluteの張り替えをしました。ゲージの"115"と"120"がなかなか入荷せず、それは抜きにして送ってもらいました。
13c 01
NGLの難点としては、最初張るとき非常に伸びて、ペグの巻きしろが足りなくなるという点、また⑥~⑧コースに使う細めのゲージに振動不良の確率が高いところ、もしダメだったら、KF弦のままにしようと思ったが、今回のは使えそうv
伸びが多いことへの対策として、どれくらい伸びるか印を付けておき、その位置から伸びない性質のアラミド糸などに連結してペグに巻く、
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巻く前、連結部は指板上の丸印の位置にあります、巻いて調弦が合うとき、ちょうどナットを超えるくらいにします(越えるときはちょいと摘みあげる)、ペグボックス内での伸縮がないので、ペグが遠い⑥~⑧コースも微調弦がしやすいですv
NGLの良い点としては、柔らかくて巻き付けがしやすい、また、他の硬質の弦はナットに当る部分で"折れ形"が付いて微調弦し辛くなるが、
ore kata
その問題も少ない、最初は伸びるが、安定するのは早い、太いものは振動不良が少なく、音程が明確になる、といったところ。シングルに張るテオルボの低音、弦長の短いルネサンスluteやヴィウェラにも具合良いでしょう。
ひとまずNGLでいきますが、今まで張っていたKF弦もわるくないです、もっと図太い鳴り方がいいな、と思ったらKF弦かな^^;

PS.7コースluteの⑤コース用:1本を半分に切って節約、ギリギリとどいた;
7c lute01
ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート

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Lute:タブラチュアについて  

一応、リュートのこと、書いているブログですが、よく引用するリュート譜(Tablature)はリュート弾きにしか馴染みがなく、意味不明で申し訳ないので、あらためて概略を書かせていただこうと思います。

タブラチュアは横線が弦を表し、線上にアルファベットで押える位置を示します、aは開放弦で、b,c(r),d,e・・と順に記号が決まっています。
(*ceと見間違いやすいので、代りにrを使うことが多いです、jiと間違えやすいので、とばしてkにします。)
各コースの開放弦と実音を対照すると以下のとおり、
tab01_20170626100228584.jpg
B lute tu02
①~⑥コースまではバロックlute調弦で譜例のとおり六本線上に書かれ、⑦コース以下は音階で下がっていく調弦で、基本的に開放弦のみ弾きます、よって線を引く必要はなく、下の線外に弦を示す記号があればいい、⑦~⑩コースまでは a~///a のように書きますが、それ以下は4、5、6、(つまり斜線の本数のみ)、数字で書きます。開放で弾く低音は曲の調に応じ、♭や♯に調弦を変えます。
以下は指板上の音を示した図と楽器を同じ向きに置いた写真です。
b lute fb
13c lute f b
指板上は図のように、同音が別の弦でも出せるところがあり、どの弦を使うか(どう運指を取るか)は迷うところですが、リュート作品は作曲者がそれも決めて書くことになります、どう運指をとるかで響き方が変わり、そこは作曲者の意図が反映しているので、変更せずタブラチュアどおりに弾くのが原則、というか鉄則に近いです^^;

参考:バッハBWV998のアレグロ、下のタブラチュアは現代書かれたもので原調の変ホ長調にしてある、タブラチュアの上に音価を示す旗が最小単位で記される。
bwv998 sc
bwv998 tab
赤囲いの音は⑦コースを押えるところ、⑧コースを押えるときは"/b"のように書きます。
PS.この曲の動画(Lute:今村泰典)
you tube: Prelude, fugue and allegro in E flat major BWV 998, III Allegro

五線譜じゃないのがリュートを入門し辛くしているかもしれませんが、馴れればとても助かる記譜法です、現代のギターでも「タブ譜」ってのが一部使われますが、同じことです。

ご覧いただき ありがとうございました。

category: リュート

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ナット溝の位置調整  

今やっている、S.L.ヴァイスのフーガの始まりで、いきなり押え辛いところがあります;m
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赤丸は③コースを小指4で押えるけど、この楽器は2本とも掴みづらく、音がビリやすい、
11c lute00
さらに0.2mmほどナットで間隔を寄せました、写真では変わりなく見えますが;これだけで押えやすくなります。
11c lute01a
11c lute01b
11c lute02
調整はこれで2回目です;弦1本の幅もない調整なので、円面の鑢で今までの溝をキャンセルして、浅く彫り直しました、
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ナット面は綺麗じゃなくなるけど、まあ目立ちませんね^^;
しかし、ハイポジションほど間隔は開いていきます、運指上可能であれば、ローポジションで触れておき(押えず)ずらすという手もあります。

ご覧いただき ありがとうございました。

category: リュート

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経年変化:June 2017  

10年一昔と言えど、西暦2000年以後は大して年数は経っていないような錯覚を受けます(自分的には)、2007年なんてつい此間のようで・・;m
この13コースluteは間もなく10歳を迎えます。
13c hikaku 2017
期間を置いて、新品の頃の写真と比べていますが(同じデジカメを使用)、また鼈甲飴色が濃くなった感じです、柾目に沿った濃淡も目立つ。しかも、この楽器より古い楽器を追い抜いて変色が進んでいる;指板の中央のココボロ材も褪せてきた、

これは響板に使われたスプルースそのものの個体的性質か、それとも表面に薄~く塗られた塗料が関わるのか?
リュートの響板は無塗装に近いもので、薄いセラックニスを塗って研磨仕上げしてあったり、亜麻仁油等でオイル仕上げしてあるだけ、と聞きます。この13コースluteは薄いセラックニスだと思います。

しかし・・新品の清々しさも良いですね^^;→拡大
ご覧いただき ありがとうございました。

category: リュート

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弦楽器:テンションの不思議  

手持ちの2つの11コースluteの弦長は66cmと67cmです、弦のゲージは同じのを張ってあるので、テンションは66cmのほうが僅かに緩いはず、しかし手にすると、弦を押えた感触だけで66cmのほうが張りが強く感じます?弾けば右手にも力を要するようです、ギターでも同様な経験はありました、いったい何故なのか?楽器の形状はかなり違う。m

まず66cmのほうは重量が1.02kgでこのサイズとしては重いほうだと思う、指板の黒壇が厚く(7㎜程)、ボウルもバランスを取った重さ、ただし響板は薄い、
11c 66
11c 66b11c toshi 02
ブリッジは楽器の縁に近く、6.5cmの位置にある、内部のブリッジから縁までの力木は垣根状で全体に強固な作り?、という特徴がある、振動系である弦や響板以外の"台座"部分ががっちりしているように思われる、重くて強固なエンクロージャのスピーカーみたいに音像がくっきりするタイプ・・のような印象?

もう一つの67cmの重量は0.88kgで普通くらいかと思う、
11c 67
11c 67b11c chikaraki
ボディはスリム型で、指板は薄かった、ブリッジは縁から7.5cmの位置、力木はズバリ修理時の写真があるが;シンプルな配置で、痕跡から初期状態と変わっているかも?弦の感触は幾分ヤワい感じで、楽器全体の"しなり"がそうさせるのか、ほんのりした鳴りで、右手もおのずとヤワい弾き方になる、箱の"鳴き"を利用したスピーカーのような印象か?最低音(⑪コース:C)はこの67cmのほうがゆったり深みが出ます。

PS.弦長が大幅に短い楽器(ソプラノサイズのリュート、マンドリンなど)がとても張りが強く感じるのは弦が短く、伸縮の余地が少ないからで、また別の話になります。

ご覧いただき ありがとうございました。

category: 楽器について

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ギターとリュートの両立期  

過去、ギターとリュート両方を弾いていた時期が結構ありました、時期を分けてどちらかに重点は置いていましたが。最後に手にしたクラシックギターは河野ギターでしたが、河野賢さん最後期の作だったと思います、
kono guitar
それまでの河野ギターとは一味違う、くっきり鋭敏な音で色香もあり、気に入っていたので、これも弾きたいと思い、一時期、右爪の形をこんなふうにしていました、
(お薦めはできません^^;)
yubi01.jpgyubi02.jpg
青線が爪のラインです、この頃、リュートはルネサンス、バロックとも*サム・インサイドで爪を掛けずに弾いていました、
thumb inside
(*Thumb inside:親指pが他の指の内側で、i,m,aは指先の小指寄りの側で弦を弾く)
一方、ギターは*サム・アウトサイドで、爪が掛かる角度で弾いていました;理想的ではないが、それぞれ結構狙いどおりに音が出た記憶です。
しかし、その後バロックリュートは技法的にサム・アウトサイドが良いとわかり、爪が掛かってしまうので、全部切って、リュートに専念することにしました。
thumb outsideギターの場合、もう少し親指を立てて爪を掛ける
(*Thumb outside:親指pが外に出て、i,m,aは指先の中央~やや親指寄りで弾く)

両楽器には基本的な音の出し方(パワー)や技法、音楽の性格に開きがあるので、個人的には両立は難しいと考えました。
河野ギターは即、引き取って下さる方がいました^^

ご覧いただき ありがとうございました。

category: 楽器について

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ローデドNGを半分に切る  

昨日の続きです、この7c.luteは弦長58.5cmですが、⑥、⑦コースを替えました。
120cmあるローデド・ナイルガットをちょうど真ん中で切り、⑥コースのユニゾン2本分にできましたv 事前に伸び度合を調べたところ、とどくと判明。
7c lute01
アラミド糸を繋いで、ペグを巻く前、繋ぎ目は指板上にあります、調弦を合わせると伸びてちょうどナットを越えます、越えるときにちょいと摘み上げればOK、
7c lute02
(ローデドNGは連結結びもしやすい)
糸倉内はほとんどアラミド糸なので、調弦のレスポンスも良く、一石二鳥!
20170610.jpg
短い楽器なので、ローデドNGの太さも具合良い、⑤コースはKFだが音質は繋がる感じ。
調弦対策は何とかなりそう、湿度も関係ないだろうし、冬の寒暖差の影響が少なければ最も具合良い弦と言えます。

PS.長さが足りない弦の連結はよくやりますが、以下の点に注意しています、
string.jpg
結ぶ作業で、bのあたりを手に持ち、aの端を引っ張ると部分的に張力がかかり、弦全体の伸びが不均一になり、振動不良の原因になりそうで、2本のラジペンを使って、aの付近だけを引っ張るようにしています、元からダメな弦は仕方ありませんが;

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート

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