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Classic音楽,リュート,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

K.リステンパルト:Albinoni ob協奏曲ほか  

今回は懐かしく、1950~'60年代録音のバロックブームのLPを取り出した、カール・リステンパルト指揮、トマゾ・アルビノーニの作品集、
これも原盤はLe club françaisだと思うが録音は1966年なので、リステンパルト晩年頃になる、かつてエラート・レーベルで日本コロムビアから出ていたシリーズで、兼価盤はレーベルの半分が赤茶色である、 
k r al lp
一曲目にレモ・ジャゾットによる「アダージョ」が入っていて、解説文にもアルビノーニによる原曲の断片が存在する云々と書かれているのもこの時代らしいが、のちに全てジャゾット作と判明、そもそもバロック様式が無い、ポール・モーリア向き?の曲である;
しかし2曲目に入ったオーボエ協奏曲ニ短調の旋律美を聴くと当時最も好まれたバロックの華と言える曲だろう、ただ演奏当時の好みにアレンジされた演奏もあったようだ、当盤のobソロはジャック・シャンボン、管楽器の名奏者というとフランス勢が目立った。
k r al ob con you
you tube:Concerto 5 À Cinq Op. 9 N° 2 En Ré Mineur
そういえばオーボエはリードの作り方で音色が結構変わり、2人の奏者が交互にソロを奏でると違いがわかり、それも面白い味わいだった、

2面に入ったもう1曲、trp協奏曲ニ長調だが、これも原曲はob協奏曲で、モーリス・アンドレがtrpで演奏したもの、トランペットの場合、発音体は人体の唇のほうにあるので、これも吹く人によって変わる、
k r al ob con you
you tube:Concerto Op. 7 N° 6 En Ré Majeur Pour Trompette
アンドレはtrpを吹くために生まれてきたと言われるほど身体に恵まれ、聴けばアンドレの演奏とすぐわかる、こんなに明朗に柔らかく吹ける人は彼しかいなかった、バロックブームを支えた重要な人でもあった、

*参考にC.ホグウッド指揮する古楽器によるob協奏曲も挙げる、バロックobでは世界初録音だそうで、装飾演奏も聴きどころ、
c h al ob con you
you tube:アルビノーニ:オーボエ協奏曲ニ短調op.9-2 / フランク・ドゥ・ブリュイヌ(ob),クリストファー・ホグウッド指揮エンシェント室内管弦楽団
バロック・オーボエを初めて聴いた頃、現代のobよりも、ソプラノ・サクソフォンに近い音色に聞こえた、本当にsop.saxで演奏しても良い雰囲気になるかも^^

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category: その他・バロック

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R.ゲーベル:Bach Brandenburg Con(新・旧)  

かつて、ムジカ・アンティクヮ・ケルンを率いてARCHIVに数々録音したラインハルト・ゲーベルだが、当時は速い、鋭い、で強く印象付けたブランデンブルク協奏曲 全曲を30年ぶりに録音している、先日もモダン楽器によるピリオド奏法に関連して書いたところだが、 
Brandenburg Concerto no.2 (モダン楽器のピリオド)
新盤はBPOのメンバーで編成されたベルリン・バロック・ゾリスデンを指揮した録音、こちらはモダン楽器で構成され、ゲーベルも古楽器では表現できなかったピリオド演奏に乗り出したということか、ちょっと期待して新盤も取り寄せた、
r g br cd 01
左:2016年録音(SONY)ベルリン・バロック・ゾリスデン、モダン楽器
右:1986-87年録音(ARCHIV)ムジカ・アンティクヮ・ケルン、古楽器

reinhard-goebel--berliner-barocksolisten.jpg
ベルリン・バロック・ゾリスデン
確かに新盤には新たな聴きどころが備わっているが、先に言ってしまうと、旧盤のほうが全般に魅力である;演奏の洗練度といい、録音の鮮明さといい、どちらが新盤かわからないほど、30年の隔たりがあると思えない!?
モダン楽器のコシのある響き、古楽器の透明な響きの違いがよくわかるが、モダンのA=442hzはちょっと高く感じてしまう、
テンポ設定は第6番を除いてほぼ同じ、緩叙楽章は新盤のほうが速くなっている、

第2番を聴いてみると新盤のtrpはReinhold Friedrich、まるで木管楽器のように鮮やかに吹いている、第2楽章の装飾も凝っている、モダン管楽器の機能で古楽器では出来なかった装飾法の価値はあるだろう、ここは聴きどころだが、旧盤のFriedemann Inmerのバロックtrpも柔らかで代えがたい味わいがある、
[33]からのような合奏群のvn1、vn2が奏でる和声も旧盤のほうが鮮やかに聴ける、
sc br 2

第5番は新盤の演奏も優れているが、どうしても、flトラヴェルソの幽玄な味わいで旧盤に軍配があがる、そしてチェンバロのカデンツァ部分も旧盤のAndreas Staierによる深い溜めと鋭いキレの演奏には敵わない、

第6番が大きく変わって新盤の第1楽章は穏やかなテンポになった(と言っても速めだが)、
旧盤の驚きの速さによる躍動感とスタッカーティシモのキレにはちょっと中毒性がある^^;
br6 sc

速いといえば第3番の終楽章、こちらも新盤は旧盤に対し僅かにゆっくりではあるが、それでも聴いていてテンション上がるv

you tubeは新盤のほうは挙がっていないので、旧盤(MAK)の演奏のみ、
mak br you
you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.2 In F Major, BWV 1047 -
1. (Allegro) 2. Andante 3. Allegro assai

you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.5 In D Major, BWV 1050 -
1. Allegro 2. Affettuoso 3. Allegro

you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.6 In B-Flat Major, BWV 1051-
1. — 2. Adagio ma non tanto 3. Allegro

you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.3 In G Major, BWV 1048 -
3. Allegro

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category: J.S.バッハ

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Brandenburg Concerto no.2 (モダン楽器のピリオド)  

21世紀には歴史的な演奏習慣とモダン楽器の機能を活かし、より魅力ある演奏を実現しようという方向だと思うが、そんな演奏も普通になってきた、バロックや古典派、ロマン派の演奏にもそんな録音が主流になった、
 
ブランデンブルク協奏曲では20世紀終わり、1995年にコンバッティメント・コンソート・アムステルダムがモダン楽器によるピリオドと言える録音を先駆けて行なっている、現在も録音で知る限りモダン楽器による演奏では最も好演である、
その中からNo.2 BWV1047を、
第1楽章、[33]からのように合奏群のvn1とvn2が5度-4度の和声を伸びやかに弾くが、当演奏では印象的に響かせる、また[32、33]で弦パートがforteに入る箇所が違う、巧妙でデリケートな指定も明確に聴かせる、
sc01 32
c c a br2 you
you tube:Brandenburg Concerto no. 2 In F major, BWV 1047:
[Allegro] Andante Allegro assai

次にC.アバド指揮、モーツァルトO、同様にピリオド指向の演奏である、
弦楽器はモダンだが、バロック弓を用いている、一方リコーダーはハーモニックリコーダーと呼ばれるトリプルキーの付いた、従来の音量を補強したモダンタイプが使われるのが面白い、
Harmonic recorder
Harmonic recorder
c a br2 you
you tube:Bach: Brandenburg Concerto No. 2 in F major, BWV 1047 (Orchestra Mozart, Claudio Abbado)(アンコール演奏あり)

比較のため、100%古楽器による、S.クイケン指揮、ラ・プティット・バンドによる演奏、
真正な古楽器:ナチュラルtrpをJ.F.マドゥフが吹いている、
n trp 2
Natural trumpet
s k br2 you1
you tube:Bach: Brandenburg Concerto no. 2. Kuijken, La Petite Bande
ちなみにクイケン、プティット・バンドの初盤(DHM)ではtrpではなく、ナチュラルhornで演奏されている(バッハはこれで演奏するのを可としている)、録音時には真正ナチュラルtrpで吹ける奏者がいなかったためだが、この演奏もあらためて聴くと魅力である、trpに対しoct.低い演奏になる。
s k br2 you2
you tube:Bach - Brandenburg Concerto No. 2 in F-major BWV 1047

そんなわけで、現代は多種多様な方針に基づく演奏が聴けて面白い。
追記:J.F.パイヤール指揮で、M.アンドレ、J.P.ランパルら名手が揃ったNo.2は20世紀の完成形といえる秀演で華やかさもあり魅了するが、ピリオドではない。
j f p br2 you
you tube:Brandenburg Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047:
I. (Without tempo indication) II. Andante III. Allegro assai

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category: J.S.バッハ

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K.レーデルほか:Bach Brandenburg Con No.2  

バッハの曲というのは音楽通じゃなくても、初心者あるいは子供さえ引き付ける、純粋な音楽要素があり、「絶対音楽」とよく言われる。
幼少の頃、誰の何と言う曲かも知らずに、たぶんラジオで聴いたのはバッハやヘンデルだったと思う、小学校にあがって吹いたリコーダーはすでに聴き憶えのある音だった。 
積極的に聴きだした頃は千円のLP盤やラジオ放送に聴き入っていた。
ある日、とても良い曲がかかって、アナウンスが「バッハ作曲、ブランデンブルク協奏曲第2番でした」とか言ったのを憶えてさっそくレコード店を探った、
そこで見つけたのが、クルト・レーデル ミュンヘン・プロ・アルテOのエラート盤だった、
k re br 2 lp
活き活きとしたテーマで4つのソロ楽器から音楽が湧き上がる、そして華となるtrp、
sc01_20210106100050d46.jpg
(この録音ではリコーダーの代わりにflが演奏)
このとき、trpってこんな演奏が可能なのかと驚き、また高域の音にも魅了された、レーデル盤のtrpはアドルフ・シェルバウム、当時この曲を吹けるのはこの人だけだったと聞く、
やがてモーリス・アンドレも登場、シェルバウムに触発されてtrp奏者を目指したらしい。
手元のLPは初期ステレオ盤だが、you tubeはモノラルのようだ。
k re br 2 you
you tube:Brandenburg Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047
I. (Allegro) II. Andante III. Allegro assai

これをきっかけに現在まで、Brandenburg Concertoは次々買い漁ってきた、レーデル盤に続くのはこのあたり、
カール・リステンパルト指揮 ザール室内O
k ris br cd
trpはヘルムート・シュナイドヴィントで、録音物ではあまり知られないが高い技の持ち主で悠々とした演奏を聴かせる、
k ris br 2 you
you tube:Bach / Karl Ristenpart, 1960: Brandenburg Concerto No. 2 in F major

続いてカール・リヒター指揮、ミュンヘン・バッハO
k r br 2 lp
アルヒーフ・レーベルの旗手だったK.リヒターのBrandenburg ConcertoNo.2、
trpはピエール・ティボー、この人も録音物は少ないが第一線の奏者である、
k r br 2 you
you tube:Bach / Karl Richter, 1962: Brandenburg Concerto No. 2 in F major

パイヤール盤、過去のイ・ムジチ盤は買わずじまい、
やがてBrandenburg Concertoも古楽演奏の時代へと入る、
<続くかも>

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category: J.S.バッハ

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Bach:Brandenburg Con. No.5 (3つ)  

バッハ、ブランデンブルクcon No.5のソロはチェンバロがメインではあるが、ヴァイオリンとフルートも重要な3重協奏曲で、随分と聴いてきたが印象に残る演奏を再聴してみた、
このところflトラヴェルソの演奏に聴き入っているので、集中してしまう、
vnもflトラヴェルソも人の声と同じく音律はほぼ自由であり、一定の音律を正確に演奏するだけじゃ得られない、人間の琴線を揺らす演奏ができる(そうでなければ、あっけらかんと平坦でつまらない)、チェンバロだけでは表現できない要素を2つの楽器が聴かせる、

古楽器を味わうには鮮明な録音が不可欠だが、それが可能になった、1976年、G.レオンハルト率いる奏者らが演奏したSEONの録音、錚々たる顔ぶれで、古楽器によるバランデンブルクconの金字塔でもある、
g l br no5 lp
グスタフ・レオンハルト指揮、チェンバロ
フランス・ブリュッヘン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(バロック・ヴァイオリン・ソロ)
ルシー・ファン・ダール(バロック・ヴァイオリン)
ウィル・ペータース(バロック・ヴィオラ)
アンナー・ビルスマ(バロック・チェロ)
アントニー・ウッドロウ(ヴィオローネ)

flトラヴェルソはフランス・ブリュッヘンでこの味わい深さは貴重なものだ、
第1楽章の[95]から、オリジナル譜にはPianissimoと書かれ、2小節に渡って?波線が記されている、波線は何らかの装飾と思われるが、トリルか装飾ヴィヴラートか?また波線は[95、96]の2小節だけを指定したのか、同パターンの[100]まで行なえという意味なのか・・
たぶん[100]までを指示したように思える、原譜を見ないと気付かない事は多々ある、
20201226.jpg
ここは奏者によって様々である、印刷譜のまま[95、96]だけトリルしている例もあるが、このppの全音符は何か密やかで幽玄な趣きを求めているようだ、
ブリュッヘンは[100]まで装飾ヴィヴラートを続ける(クロスフィンガリングを使った技法にきこえる)、この演奏が最もツボを捉えたように感じる、
全体にメリハリがくっきりした演奏はレオンハルト指揮の特徴だろうか、
g l be no5 you
you tube:Gustav Leonhardt - Brandenburg Concerto #5

ブランデンブルクconの音盤はどれだけ揃えたかすぐ思い出せないが、NAXOS盤のスイス・バロック・ソロイスツは特に良かった印象、No.5のflトラヴェルソはステファーヌ・レティであるが、第1楽章で[95~100]の解釈はブリュッヘンと同じのようだ、
swiss b s br 5 you
you tube:Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050:
I. Allegro II. Affettuoso III. Allegro

最後にS.クイケン指揮、ラ・プティット・バンドの近年の演奏を挙げる、
flトラヴェルソはバルトルト・クイケン、第1楽章[95~100]は何も行なわず、幽玄な味わいを醸し出している、
20171126.jpg
シギスヴァルト・クイケン(指揮 / ヴィオロン・チェロ・ダ・スパラ)
ラ・プティット・バンド
ヴァイオリン:サラ・クイケン 
フラウト・トラヴェルソ:バルトルト・クイケン
チェンバロ:エーヴェルト・デメイエール

s k br no5 you
you tube:Bach : The Brandenburg Concertos No.5 in D major (BWV 1050)

ところで、この第1楽章、tuttiのテーマだが、
sc01 01
同音が2つずつあるのは弦楽の弓のダウンとアップで滑らかに繫がる音形で、タンギングのあるflやチェンバロでは奏しない、
以前このパートをギター重奏で弾いたCDを聴いたが、可笑しなものになっていた;

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category: J.S.バッハ

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Swiss Baroque Soloists:Bach Brandenburg Con  

バッハのブランデンブルクConはいろいろ買い漁ってきたが、ざっとこのとおり、 
古楽系で、G.レオンハルト盤ほかT.ピノック、C.ホグウッド、R.グッドマン、T.コープマン、
J.ラモン、R.ゲーベルP.J.ベルダーアンドレス・ガベッタS.クイケンE.ゼフィロ、J.W.de.フリエンド、C.アバド(*フリエンド、アバド盤はモダン+古楽器)、
古いところではA.ヴェンツィンガー、コレギウム・アウレウム、
またかつてのバロックブームから、K.レーデル、K.ミュンヒンガー、K.リヒター、R.バウムガルトナー、K.リステンパルト、H.von.カラヤン、イ・ムジチなど(パイヤール盤はない)、
これらの中で、今後も聴きたいと思う魅力ある盤というのは絞られてきて、上記オレンジ文字が該当、あとは経歴で、バロックでは"古い名盤"を聴きたいという気になれない。

NAXOSから出ている、スイス・バロック・ソロイスツ盤も魅力を放つ名盤だと思う、音楽監督とvnはアンドレス・ガベッタ、収録会場の美しくクリアな音場が拡がる録音も秀逸、バロックは"音"を楽しむのも重要な要素だ。
s b s bach br con
2005年 フランス、ミュルーズ、サン・ジャン寺院
全体に速めのテンポを取りながら、短い時間の中に表現をしっかり盛り込み、小忙しく感じない、各楽章のリズム感を楽しませる、気品ある装飾も見事、

第2番で、名手ニクラス・エクルンドが吹いているバロック・トランペットが注目だったが、さすがに上手い、柔らかな響きで難しい最高音も透明に聴かせる。ほかに美しく鳴らしている人はフリーデマン・インマーと、P.J.ベルダー盤のウィリアム・ロスだろうか、第2番のtrpも曲集の価値を上げる要素である^^
なおこれらのtrpは音程補正孔を設けた現代の古楽器?である、
naumann-trumpet1_20200816084342f4c.jpg
you tube:Brandenburg Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047:
I. [Allegro] II. Andante III. Allegro assai

第3番の"中間楽章"はいかなる扱いか不明、という学究的理由で終楽章への軽い導入程度のソロで済ませる例が多かったが、久しぶりにチェンバロによる積極的な演奏が入って楽しませるのに好感もてる、終楽章は4:09とR.ゲーベル盤に迫る速度で小気味よくきめる。
s b s bach br con you
you tube:Brandenburg Concerto No. 3 in G Major, BWV 1048:
I. — II. Adagio III. Allegro

地味にも受けられがちな第6番、筆者は好きな曲で、こう聴きたいとイメージしていた演奏である、第1楽章に心地よい活気と気品がある、第2楽章は滑らかなソロとバスのリズムが絶妙、
you tube:Brandenburg Concerto No. 6 in B-Flat Major, BWV 1051:
I. — II. Adagio ma non tanto III. Allegro

第5番がまたいい、速いテンポでも小忙しく感じさせない滑らかな演奏、カデンツァのチェンバロは和音を聴かせる所ではじわっと間を取り、トリルも始まりをゆっくり、リズムの柔軟な伸縮で引き込んでいく、第2楽章は装飾を十分楽しませる、
you tube:Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050:
I. Allegro II. Affettuoso III. Allegro

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category: J.S.バッハ

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C.ホグウッド:Bach Brandenburg Con (1984)  

ハイドンの交響曲の室内楽版(ザロモン編)を最初に録音したのはホグウッドだったろうか、ちょっと他では聴けない新鮮どころを持ってくるのが彼の常だった、ヘンデルの「水上の音楽」も通常版以外を録音しているし、バッハのブランデンブルクConも通常演奏される第2版ではなく、初版を演奏しているがこれが好評だったようだ、必ずしも第2版が優れているとは言い切れない良さがある、最初の閃きが宿っているからかも? 
20190731111726aca_2020081009322522a.jpg
クリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内O
DECCAの技術でマルチマイクでなく、ワンポイントマイクで録音したというのも興味深い、音は妙な厚みがなく、すっきり清涼に響き、チェンバロの基音がよく聞こえる、
レポートによると僅か2日で録音完了したとのこと・・そう聞くと入念な収録ではなく、腕利きが揃って全曲さらりと出来たような?そんなのもわるくないと思う。
第1番は3楽章のみで、ヴィオリーノ・ピッコロが使われず、普通のvnでoct.低く演奏されるがつまらない響きではなく、落ち着いた感じも良い、第3楽章がメヌエットだが、トリオⅠとポラッカのみで、楽器の入れ替え前の状態でもあるが新鮮に聞こえる。
hog br you
you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No. 1 in F Major, BWV 1046a -
1. (Allegro) 2. Adagio 3. Allegro
第2番はバロックtrpの名手F.インマーが安定的で伸びやか、4つのソロ楽器が音の万華鏡を楽しませる、それも各パートが巧妙に組み合った上でのこと、バッハの凄さである、
第3番、4番はお手の物といったところ、第4番のvnソロはモーツァルトSym全集録音から共演しているJ.シュレーダーが担当、
第5番、初版の第1楽章のカデンツァは短いがこれでいい、ほかの聴きどころに集中できる、
華やかな演奏が数ある中、このしっくり端正な演奏は逆に飽きがこない。
bwv1050a.jpg
第5番 初版のチェンバロ譜:カデンツァの入り、ソロ部分以外は通奏低音の数字が記され、vnのパートも小さく補記されている、
you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050a -
1. Allegro 2. Affetuoso 3. Allegro
ブランデンブルクConはNo.4とNo.5を除き、第1楽章の速度指定が書かれていない、奏者の判断しかない、第6番は快調さを持ちながら落ち着いたテンポ、ヴィオラ・ダ・ガンバが装飾を加えながら滑らかで雅びな雰囲気でまとめる。
you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.6 in B flat, BWV 1051a -
1. -- 2. Adagio ma non tanto 3. Allegro

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category: J.S.バッハ

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R.ゲーベル:Bach Brandenburg Con (1986)  

バロックの演奏において、これが完全無欠の演奏、というのはあり得ないだろうし、"オーソドックス"な演奏、というのも成り立たないと思う。
作品に対し、光の当て方によって、いろんな反射が返ってくる、時に異例的な試みをすることによって、今まで見えなかった輝きに気付くこともある。
 
1986年の当時、衝撃的といえるブランデンブルク協奏曲を出したのがラインハルト・ゲーベル指揮、ムジカ・アンティクヮ・ケルンだった、
r g bach br cd
かつてこのCDを注文したときは入荷が遅れた、話では人気が高く品不足だったそうで、
これを音楽仲間の人に貸したところ、「これは聴けない」と言われ、当時は好き嫌いの分かれる先進的演奏でもあった、
まず全曲とも当時の常識からして非常に速いテンポが取られ、No.3の終楽章は極限的レベルで、No.6の第1楽章の速度にも始め驚いた。スタッカート奏法により一段と張り詰めた感覚でもある、しかし雑な印象はなく、きっちり整えている。ロマンティックな趣きはなく、音の一つずつを活き活きと躍動させる純粋な楽しみといったところか。
No.5のチェンバロのカデンツァは前半じっくりとアゴーギグを利かせ、後半のパッセージからはひじょうにスリリングな対比を繰り出す、
bwv 1050 sc
また緩叙楽章での装飾も小気味よく聴かせる、
r g bach br you
you tube:J. S. Bach - Brandenburg Concerto No. 5 in D major BWV 1050 (1/2) - Musica Antiqua Köln

No.2では快速ながらF.インマーのバロックtrpが鮮やかに決めている、第1楽章のtuttiで合奏群のvnが重なる所も効果的に涼やかに響いてくる、
bwv 1047 sc
you tube:J. S. Bach - Brandenburg Concerto No. 2 in F major BWV 1047 - Musica Antiqua Köln - ("Cavoletto")

No.3の終楽章は先述のとおり、演奏時間:3:51(反復あり)と今も最速記録でこれではじめて楽章のエネルギーが全開になって聞こえる。その後もこのテンポに迫る演奏はある。
you tube:J. S. Bach - Brandenburg Concerto No. 3 in G major BWV 1048 - Musica Antiqua Köln

No.6の第1楽章は急速に拍節を大きく捉えたように進んでいく、バスパートは殆どの部分で同音が並び単純で、tuttiではリズムが強調される、通奏低音のチェンバロは同じ和声内でゆったりと和音を奏で、大きく間を取った落着きも聴かせる、
bwv1051 sc
you tube:J. S. Bach - Brandenburg Concerto No. 6 in B major BWV 1051 (1/2) - Musica Antiqua Köln

ほかでも聴けそうな演奏はすべて避けたような、常に気を抜かせない演奏はある種、中毒性?がある^^

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category: J.S.バッハ

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S.クイケン:Bach Brandenburg Con(2009)  

バッハのブランデングルク協奏曲の音盤はいろんな興味の観点から随分と買い漁った、一つの演奏団体で6曲じっくり聴くことはめったになく、中には初めて聴く印象のものさえある; 
ご無沙汰していたS.クイケン指揮、ラ・プティット・バンドの2009年盤を聴いてみた、
クイケン自身はもっぱらヴィオロンチェロ・ダ・スパッラという小型サイズのチェロ音域の楽器を演奏、ソロはすべて他のメンバーが演奏している。
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CD1にはNo.3、5、1、の順に入っている、
クイケンのテンポ設定はさほど急速じゃなく落ち着いている、No.3では弦楽のしなやかで透明な響きを印象づける、この全集ではチェロ、コントラバスの代わりに、それぞれ、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ、バス・ド・ヴィオロンという小型化した低音楽器が使われ、どっしりくる響きではないが、大会場でない限り、良いバランスではないだろうか。
録音も秀逸で、No.3はこの写真どおりの音の展開、
s k bach br
No.5は気品にあふれ、終楽章の快活さが心地よい。
CD1で聴き漏らしていたNo.1が魅力的、2本のナチュラルhornが良い意味で荒々しくもあり、柔らかな味わいもあり、音場いっぱいに拡がる、クリアに整った弦楽と対比が際立ち、この曲の良さを最も味わえるようだ。horn奏者はNo.2でtrpも吹いているJ.F.マドゥフと弟である、
CD2はNo.4、6、2、の順、
No.4は秀逸な演奏、第2楽章を比較的ゆっくり、しなやかな響きで味あわせる。
vnが入らないNo.6も渋いというより、滑らかな美しさが印象強く、終楽章も急がず、雅やかな気品を帯びている。
最後のNo.2は希少な演奏、現代はバロックtrpとして、音程補正孔を設けた半古楽器?のタイプが多く使われるが、クイケンはこれを古楽器と認めなかったようだ、
trp奏者J.F.マドゥフは何の仕掛けもない真正な古楽器であるナチュラルtrpで演奏している、
バッハと同時期の、ゴットフリート・ライヒェのような名手のために書かれたであろう曲を、そのままの楽器で再現している。
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ゴットフリート・ライヒェ(1667-1734) *ホルン型に巻いたtrp

No.2のライヴより第3楽章、
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you tube:Bach BWV1047-3
左手は何もせず腰に当てる、

当盤の全曲
bach br you
you tube:Bach: The six Brandenburg Concertos. Kuijken, La Petite Bande

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category: J.S.バッハ

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20世紀バロックブームと現在  

20世紀中頃から、イ・ムジチ、K.ミュンヒンガー、パイヤール、K.レーデル等のバロック演奏が一世を風靡して、ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデルなどバロック期の名作に親しむことができた、K.リヒターの作品の骨格を明確に聴かせる演奏スタイルも特徴的だった。
ただ、この頃の演奏スタイルは当世流で、真に古楽復興とは言えず、それなりに楽しめて人気を集めたのはヴィヴァルディやマルチェッロなどイタリアの作品やその影響を受けたバッハやヘンデルの作品など、馴染みやすい旋律美を持ったものが多かった、
A.コレッリの曲も旋律美で聴けたが、近年では装飾法の研究による洗練された演奏で、活き活きとした真価が楽しめる。
corelli you
you tube:Corelli - Sonata for violin and continuo opus 5 no 7 in d minor (live and unedited)
コレッリが実演した装飾演奏の聴き書きが残っているのが有名で貴重な資料である、
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聴き書き譜
また、vnの名手G.タルティーニは装飾的内容を細かに作品の中に書き込んでいる。

当時ドイツでバッハよりずっと人気の高かったテレマンやグラウプナーなどは20世紀中頃の演奏法では真価が十分表現できなかっただろう(演奏もあまりされなかった)、グラウプナーはまだ多くの作品が公開されていなかったので演奏のしようもなかった、グラウプナーの作品群は彼が仕えたダルムシュタット方伯の城館に200年以上保管されていた、死蔵だったとも言えるが、これが作品の散逸を免れ、下手に演奏されることなく、古楽研究の整った近年、日の目を見たのは逆に幸運だったと言える。

テレマンのソナタイ短調TWV 42:a4を挙げるが、テレマンは民族音楽も取り入れていて、古楽奏法の快活な切れ味、装飾は不可欠な要素になる、
tele you
you tube:G.Ph.Telemann - Trio Sonata in a minor for recorder, violin and basso continuo, TWV 42:a4

バッハの通称「G線上のアリア」でお馴染み、管弦楽組曲No.3のアリアで最も好きなのがR.ゲーベルとムジカ・アンティクヮ・ケルンの演奏、1985年の録音だが、先進的な演奏で音楽の楽しみに溢れている、
BWV1068 MAK
you tube:Bach Orchestral Suite no. 3 BWV 1068, Musica Antiqua Köln
またMAKのNo.3やNo.4ではtrpが室内的に柔らかな奏法なのが心地よい。
MAKといえば、テレマンの演奏もひじょうに魅力だった。

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category: ルネサンス・バロック

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