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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

C.アバド:Bach Brandenburg Concertos  

かつて、バロックを親しみ易い演奏で現代に広めたイ・ムジチは功労者であるが、古楽演奏が定着してきた'80年代にどんな演奏をしていたのか、バッハのブランデンブルク協奏曲を聴いてみた、管楽器奏者はゲストを迎える必要があるが、flの巨匠、S.ガッゼローニを迎えたNo.5では一際昔に戻ったスタイルにきこえる、 
Musici, I 1984
you tube:バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番 BWV 1050 イ・ムジチ 1984
M.シルブがリーダーだった頃の「四季」では通奏低音にLute属を使い新鮮味を加えたものの、演奏は変わり映えしなかった。
I Musici - 1995
you tube:Vivaldi - Op. 8 incl. the Four Seasons - I Musici - M.Sirbu - 1995
この後、アンセルミの時代からのイ・ムジチはよくわからない;

モダン楽器によるバロックでもこんな演奏だったらいいな、と思っていた演奏を代わりにやってくれたのがC.アバドとモーツァルトOだった、
アバドは巨匠指揮者の中でも時代の変化に合わせ進歩を見せた人である、アバドのブランデンブルクと言えば、1974年のミラノ・スカラ座メンバーとの録音があるが、まったく転身している、2007年のメンバーはvnのジュリアーノ・カルミニョーラ、cembのオッタヴィオ・ダントーネほか古楽奏者の人も多い、アバドは監修者というところだろう、
abbado bach br
クラウディオ・アバド:concertatore
Orchestra Mozart 2007年4月 DG

これがライヴ録音というのに驚いた、そういえば聴衆席の物音が僅かに入る、
面白いのは管楽器はすべてモダン楽器で、リコーダーもモダンタイプと言えるハーモニック・リコーダーを用いている、奏者はミカラ・ペトリ、
Harmonic recorder
ハーモニック・リコーダー:音域を拡張してある
一方、弦楽器は本体はモダンだが、バロック弓を使っているというアイデアだ、腰のある響きだがタッチはしなやかである、古楽奏法の魅力とモダン楽器の機能を融合させた、一つの理想といえようか。
Abbado Brandenburg 2
you tube:Bach: Brandenburg Concerto No. 2 in F major, BWV 1047
*アンコールがあり、第3楽章を演奏、M.ペトリはソプラニーノ・リコーダーに持ち替えている、
Abbado Brandenburg 5
you tube:Bach: Brandenburg Concerto No. 5 in D major, BWV 1050
br no 6
you tube:Bach: Brandenburg Concerto No. 6 in B flat major, BWV 1051

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category: J.S.バッハ

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バロックのクラリネット  

管楽器ってどれも、まともに音を出すだけで難しいという先入観がある、トランペットもフルートも、リード管もデリケートそうで・・;リコーダーはすぐに音は出せるが、その先が大変で立派に演奏できるまでの道のりは結局長い; 
rec_201910101014319a4.jpg
*リコーダーは歌口は口で塞ぐが、頭管部に横笛と同じ発音構造を持つ開管楽器である

今日はクラリネットの前身にあたるシャリュモーという楽器について、
chalumeau.jpg
バロック期のシャリュモー
外見はリコーダーと似ているが基本構造はクラリネットと同じで閉管楽器、じつはリコーダーと同様、学校の音楽教具用に作られた楽器もあり、見た記憶がある、
JAP_3_Klappen_Chalumeau.jpg
教具シャリュモー、そういえば低音出ていた
わざわざバロック楽器の現代版が教具に使われたのはリコーダー同様"作音楽器"であり、フィンガリングのほか吹き具合で音程調整を要し、音をよく聴くからと聞いた。
音はまさしくクラリネット系、
まずはテレマンで2本のシャリュモーのための協奏曲ヘ長調、バロック期の音楽ではあまり聴き慣れないせいか、始まりで古典派かと錯覚しそう、
te Chalu 01 you
you tube:Telemann - Concerto for 2 Chalumeaux (clarinet) in F major
もう一つテレマンのニ短調、第1楽章での半音進行が不思議な印象、急楽章はタンギングによる粒立ちが心地よい、
te chalu 02 you
you tube:Telemann-Konzert fur 2 chalumeaux, streicher und B.C. d-moll-Musica Antiqua Koln

次はC.グラウプナーのFlute, Viola d'Amore & Chalumeauのための序曲、フランス風序曲である、グラーヴェに続くアレグロで3つの楽器が活躍するが、FluteとViola d'Amoreに対し、Chalumeauは低声部を担当する傾向、
c g ouver you
you tube:Suite for Flute, Viola d'Amore & Chalumeau in F Major, GWV 450: I. Ouverture

グラウプナーの唯一の?弟子だったというJ.F.ファッシュもシャリュモーの協奏曲を書いている、こうして見るとリコーダーの半分程の長さだが低域が出るのはやはり不思議に感じる;
Fasch you
you tube:Concerto en si bemol majeur pour chalumeau (FaWV : B1) - Johann Friedrich FASCH (1688 - 1758)

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category: G.P.テレマン

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トンボー(tombeau)とは  

トンボー(tombeau)はフランス語で墓碑の意味であり、音楽用語では故人を追悼する器楽曲の意味を持つ。 
トンボーの形式の基盤となっているのは4拍子の荘重なアルマンド、もしくはパヴァーヌである、トンボーの多くはバロック期フランスのリュート音楽と結びつき、嘆きの暗喩である下降4音が多く見受けられるが、ジョン・ダウランドの「ラクリメ」に影響された表現らしい、
参考:
dowland you
you tube:Dowland : Lachrimae Pavan
リュートにはこのようなイメージが付きまとうのかもしれない^^;

本題のトンボー、まずリュート作品から、R.de.ヴィゼの「老ガロに捧ぐトンボー」
visee Tombeau you
you tube:Robert de Visee (c.1665-1732/3) - Tombeau du Vieux Gallot | Miguel Serdoura, 11c Baroque lute
リュートのトンボーと言えばS.L.ヴァイスの「ロジー伯爵へのトンボー」をA.セゴビアがギターで演奏して以来知られるが、O.M.ドンボアが初めて本来のバロックluteで録音した、
曲中でてくる、同形又は同音の続くところ、そして長い音階下降、
weiss tab 06
修辞的な意味を持ちそうだが、それが何かはわからない;
参考: you tube:WEISS Tombeau sur la mort de M.r Comte de Logy arrivée en 1721 Evangelina Mascardi Luth baroque

トンボーは他の楽器のための作品としても多く書かれている、傑作どころで、マラン・マレがヴィオールと通奏低音で書いた「サント・コロンブへのトンボー」、終盤の不協和音が引き付ける、通奏低音にテオルボのみ使った演奏を挙げる、
Marais you
you tube:Tombeau pour Mr de Sainte-Colombe (Extrait du IIe Livre)
この曲でも修辞的に何か訴えるような同音の連続がある、
Marais tombeau

フランスのクラヴサン音楽はリュートから多くの影響を受けた、その一人ルイ・クープランは珍しい長調で「ブランロシェ氏へのトンボー」を書いている、
L Couperin you
you tube:Louis Couperin ・ Tombeau de Mr de Blancrocher ・ Gustav Leonhardt

また、クリストフ・グラウプナーは管弦楽組曲の中に「トンボー」と題される楽章を置いていて、ニ長調の曲だが、この楽章はニ短調になる、
c g ouver sc
trp、timpを伴い、これが哀悼の面持ちをより深くしている、
c g ouver you
you tube:Overture in D Major, GWV 420: VI. Tombeau
特定の「誰々に捧ぐ・・」という曲ではないので、抽象的な位置づけと思われる、

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category: Lute music

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バッハの編曲術:ヴァイオリン⇒鍵盤  

バッハのチェンバロ協奏曲の多くは旋律楽器のための協奏曲からの編曲であり、唯一BWV1061(2台のcembのための協奏曲)だけが、鍵盤用オリジナルである、 
原曲が残っている曲と失われている曲があるが、ブランデンブルク協奏曲 No.4もcem協奏曲 No.6へと編曲されている、
まず、原曲をフライブルク・バロックOの演奏で、終楽章
Freiburger Barock you
you tube:Bach: Brandenburg Concerto No. 4 in G major, BWV 1049 (Freiburger Barockorchester)
チェンバロ協奏曲への編曲に当たっては原曲のト長調から1音低いヘ長調に変更している、これはcembの甲高い響きを避けるためという説があるが、リコーダーはやや響きにくくなる、
原曲のvnソロパートをcembが取っているが、第2楽章ではリコーダーのソロ部分もcembに移している、終楽章ではvn的な技法部分[106~]があるが、鍵盤技法に変えている、
bwv1049 03
vn譜
bwv1057 03
cemb譜
アンドレアス・シュタイアーのcembで、終楽章
Staier you
you tube:J.S. Bach Harpsichord Concerto in F major BWV 1057, Andreas Staier

次にバッハの協奏曲で最高傑作に類するcemb協奏曲No.1ニ短調BWV1052だが、これは失われたvn協奏曲からの編曲と見て間違いない、あまり甘美ではなく、鉄光りのような主題が飽きがこない。ニ短調はvnの弦上の技法に合うので調は変えていないだろう、vnの同音異弦の技法をそのまま移し、原曲の緊張感を維持している、
bwv1052 cemb
cemb譜
cembではここを2段鍵盤を交互に用いて弾く例もある、
アンドレアス・シュタイアーのcembで、
bwv 1052 cemb you
you tube:J.S. Bach Harpsichord Concerto in D minor BWV 1052, Andreas Staier
原曲のvn協奏曲は失われており、多くのvn奏者が各々、復元編曲して演奏している、原曲はRobert Reitz(1884-1950)による復元でBWV1052Rとする出版譜もあるが、今やこのまま使う奏者はいないだろう、
02 bwv 1052 vn
R.Reitzによるvn譜
両曲残っている曲はバッハの編曲術を知る貴重な資料だが、原曲の聴きどころを壊さない方針ながら、意外に変更していたり、そのままに近かったり、case by caseのようだ、復元するに当たっても、確信のもてる復元は難しいと思われる。
ベルリン古楽アカデミーでソロを弾くMidori Seilerは一段とvnらしく自然な復元編曲を試みている、速めのテンポを取りながら、cemb協奏曲として演奏する際よりもvnの柔軟な弓さばき、強弱法を合奏群も含め全体の基調にしている、
bwv 1052 vn you
you tube:Bach - Violin Concerto in D Minor BWV1052 - Mov. 1/3-3/3
全楽章、順に再生される
このCDで読み取り面が黒いのは初めて見た、必要な波長は反射している、
20180824.jpg02 20180824

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category: J.S.バッハ

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パッサカリア&シャコンヌ  

パッサカリアとシャコンヌ、どちらも3拍子の舞曲名だが、バロック期には1つのオスティナート・バスが繰り返される上に書かれる変奏として確立した、自由な変奏曲とは違い、一定のバス、和声進行を変えずに進めていくある種の厳格さが引き付ける。
これらの形式の集大成のような曲をバッハが書いている、
オルガンのためのパッサカリアとフーガ ハ短調 BWV 582は純粋な意味でこの形式の最大傑作だと思う、提示されるオスティナート・バスは暗い、重い、とも評されるが;絶対的重力源のようでもあり、整然として壮大な森羅万象のイメージに感じる、同じ主題でフーガが続く、
まずはT.コープマンによるオルガン演奏、
bwv 582 org you
you tube:J. S. Bach - Passacaglia and Fugue in C minor, BWV 582 - T. Koopman
02 bwv582 sc
オルガンによる演奏も良いが、相変わらず好きなのが、このペダルハープシコードによるD.アムリンの演奏である、
bwv 582 pe you
you tube:Passacaglia and Fuguein C minor BWV 582

もう一つの傑作として無伴奏vnパルティータ ニ短調 BWV1004のシャコンヌがあるが、こちらは人間的で、この形式を借りて喜怒哀楽を盛り込んだ特別な作品のように思える、
今回はG.レオンハルトによるチェンバロ編曲で、
g l bwv1004 you
you tube:J.S.Bach Chaconne BWV1004 Gustav Leonhardt

日頃親しんでいるリュートにとってフーガのような形式は難しいが、パッサカリア、シャコンヌは具合のよい形式で、作品数も多い、
Dubut(デュビュ)というlute作曲家が書いたイ短調のシャコンヌをCDで聴いてとても気に入った(もう少しテンポはゆっくりめが好きだが)、
演奏、ルッツ・キルヒホーフ
dubut Chaconne
you tube:"Preludio/Chacona en La menor" (Mouton/Dubut) para laud
ただ楽譜の出どころがさっぱりわからない、演奏者のキルヒホーフ氏に尋ねたところ、リュート・ソサエティ・アメリカ所蔵のマイクロフィルムに入っているとわかり、貸し出しで送ってもらって写した、
dubut.jpg
弾きたい曲1曲のために随分手間がかかった^^;

ロマン派の時代になってもこの古い形式を持ち出したのがブラームスで、交響曲No.4の終楽章がパッサカリアである、
you tubeはO.スウィトナー指揮、SKB
sui br s4 you
you tebe:O.Suitner SKB Brahms Synphony No.4
初めて聴いた頃はソナタ形式のような治まりを見せず進んでいくのに戸惑ったが、バロックのパッサカリアに馴染んだ後はひじょうに魅力的な楽章となった。あくまでロマン主義的だがブラームスらしいストイックな趣きがこの形式にぴったりくる。

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category: その他・バロック

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テレマンの民族風作品  

ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767)は生涯に渡って作曲を行ない、晩年には古典派様式へ橋渡しする(ロココ様式)作品を書いている、また、20歳代~30歳代に接したフランス、イタリア、ポーランドの民族音楽からの影響があり、これが作風の幅を広げ、バッハやヘンデルには聴けない魅力となっている、
そんな好例となる3曲を挙げてみる、
 
まず、トリオ・ソナタ a-moll (リコーダー、vn、通奏低音)TWV 42:a4
旋律美も十分でよく演奏される曲だ、
TWV 42 a4 you
you tube:G. Ph. Telemann - Trio sonata in A minor (TWV 42: a4)
第2楽章の主題の快活なリズム感は舞曲的で2つのソロが掛け合う、
TWV 42 a4
終楽章がさらに快活、この時代、バロックギターはラテン諸国では流行ったが、ドイツには広まらなかったらしい、よって歴史的には場違いかもしれないが、現代は好んで使われる、こうした民族味をもつ曲の通奏低音には打って付けのように合うのである。

次はリコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲a-mol TWV 52:a1
これも前曲のトリオ・ソナタに近い魅力、
TWV 52 a1 you
you tube:Telemann - Concerto for Recorder (Flute), Viola da gamba in a minor, TWV 52:a1 (Reinhard Goebel)
第2楽章のリズミカルなソロ同士の掛け合い、
TWV 52 a1
やはり民族味をおびたテーマが引き付ける、

最後にフルートとリコーダーのための協奏曲e-moll TWV 52:e1
これも各楽章、魅力がありよく演奏される、
TWV 52 e1 you
you tube:G.Ph. Telemann: Concerto for Traverso and Recorder in E minor, TWV 52:e1 - Bremer Barockorchester
終楽章では主題も民族風だが、さらにバスが持続低音のドローンを奏でる、
TWV 52 e1
これは民族楽器のバグパイプ、あるいはハーディーガーディーを模した効果である、
参考:ハーディガーディ
hurdy gurdy you
you tube:An Dro, vielle a roue - hurdy gurdy
古典派のハイドンもこのドローン効果をよく用いる、たとえば交響曲 No.82「熊」の終楽章、これが熊の唸り声に似ているので副題になったと言われる、
hay s 82 you
you tube:Joseph Haydn - Symphony No. 82 in C-Major: "The Bear" Finale. Vivace

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category: G.P.テレマン

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テレマンのユーモア作品1  

ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767)は作品数が膨大なだけに、まだ聴いたことのない面白い曲がいくらでもある、というのが楽しみ、今日はベルリン古楽アカデミーの管弦楽組曲集の2枚組で、テレマンのユーモア・センスが効いた曲を集めている。
まずCD1から、 
tele ov
1.組曲 ニ長調 TWV55: D18
2.組曲「諸国民」TWV55: B5
3.ヴァイオリン協奏曲 イ長調「雨蛙」TWV 51:A4
4.序曲「風変わり」ト長調 TWV 55:G2
ベルリン古楽アカデミー 録音: 2001年3月


1.の組曲は始まりに相応しい快活で華々しい曲、
te ov 01 you
you tube:G.P. Telemann / Overture-Suite in D major, TWV 55:D18
フランス風序曲で始まるが、アレグロのフーガ主題をtimpがバス部に伴い(2音に簡略化して)奏でるところ、ヘンデルやグラウプナーもこうした書法が多いが、曲を活気付けて楽しい、
01 TWV 55 D18 sc32
5曲目のアリアはバッハの管弦楽組曲No.3のアリアを思わせる情緒豊かな美しさである、どの楽章もありふれた舞曲楽章に替えて楽しませる曲が置かれる。

2.からがユーモア作品で「諸国民」と題された組曲、3曲目から、トルコ人、ロシア人、ポルトガル人、など出てくる、今の我々からすると「??」なところもある、当時のドイツでイメージされた異国情緒か、マァ、現代人だって正しく外国の様子はわかっていないし、妙にひねくったりもする^^
te ov 02 you
you tube:G.P. Telemann / Overture-Suite in B-flat major "Les Nations", TWV 55:B5
6曲目のポルトガル人はラテン的か?とにかく面白い^^

3.に「雨蛙」と題された協奏曲が1曲だけ加わっているが、この曲集に相応しいユーモア作品、
te con you
you tube:Telemann - Violin Concerto in A major "The Frogs", TWV 51:A4
イタリア風の3楽章協奏曲らしいtuttiで入る、vnソロがさっそく蛙を描写する、弦楽パートはvnが3つに分けられ、ソロvn以外も重音、同音異弦の奏法を使って一斉に蛙の合唱を奏で、この楽譜のとおり旋律的な動きが殆どない、
02 TWV 51 A4 sc81

4.の「風変わり」と題された序曲、弦楽のみの曲だが、
te ov 03 you
you tube:Telemann - OVERTURE LA BIZARRE IN G DUR - TWV 55:G2
1曲目のグラーヴェからして、他の曲の主題を持ってきて織り交ぜたような複雑な感じ、アレグロに入ってもvn1で始まった主題が4小節後にバスに現われるくらいしか規則性がわからない、
TWV 55 G2 sc
様々な変化技が入ったような?熟達したテレマンならではの曲か、複雑な面白さ、続く曲にも風変わりな要素が聴ける、5曲目のサラバンドが味わい深い。
民族音楽など多様な要素を備え、ユーモアも多分に楽しませるテレマンはバロック期のハイドン、といった存在か。

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category: G.P.テレマン

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テレマン: 多数の楽器のための協奏曲集  

気になっていたテレマンの協奏曲のCDを取り寄せた、ベルリン古楽アカデミーの演奏で、豪華なお菓子の詰め合わせみたいな1枚であるv
J.S.バッハの曲はどれを聴いてもバッハらしいDNAが聞こえてくるが、テレマンはじつに七変化というか、作風も見事に使い分けるようだ、協奏曲は大きく分けて4つの楽章を持つ、コレッリ流といえるタイプと、3楽章のヴィヴァルディ流がある、典型的なバロック趣味の曲もあれば、民族音楽を取り入れたテレマン独特の曲もある、 
tele con cd
当盤は以下の8曲が入っている、
①協奏曲 TWV54:D3 ニ長調[トランペット3、ティンパニ、オーボエ2、弦、通奏低音]
②協奏曲 TWV53:h1 ロ短調(ドレスデン版)[フルート2、カルケドン、弦、通奏低音]
③協奏曲 TWV44:43 変ロ長調[オーボエ3、ヴァイオリン3、通奏低音]
④ソナタ TWV44:32 ヘ短調[ヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ、通奏低音]
⑤協奏曲 TWV53:F1 ヘ長調[マンドリン、ハンマード・ダルシマー、ハープ、弦、通奏低音]
⑥協奏曲 TWV53:d1 ニ短調[オーボエ2、バソン、弦、通奏低音]
⑦協奏曲 TWV54:D2 ニ長調[ホルン3、ヴァイオリン、弦、通奏低音]
⑧アダージョ(協奏曲 TWV 43: G5 ト長調より)[vn2、va、vc、通奏低音]

ベルリン古楽アカデミー
2016年9月、テルデックス・スタジオ(ベルリン)


①は4つの楽章、trpが3本入る華やかな曲、第1楽章がグラーヴェで第2楽章がフーガ形式のアレグロ、続けるとフランス風序曲にもきこえる、グラーヴェではtrpとtimpの活躍がグラウプナーの序曲と共通した感じで、これがドイツ風だろうか、
you tubeは映像付きのCroatian baroque Ensembleの演奏を代わりに挙げる、
twv 54 d3 you b
you tube:Telemann Concerto for 3 trumpets, 2 oboes, timpani, strings & b.c. in D major TWV 54:D3
②では通奏低音にカルケドンという、リュートを細長くしたような楽器がこの演奏では使われる(使用楽器は自由だが)
calchedon.jpg
tutti以外の所でvc、cbが休み、この楽器だけでバスを弾いて味わいが出る、
you tubeには挙っていなかった
③は3楽章で、珍しい楽器はないが、テレマンらしい快活な楽しさに溢れる、
twv 44 43 you
以下は当盤、ベルリン古楽アカデミーの演奏
you tube:G.PH. TELEMANN: Concerto for 3 Oboes, 3 Violins and B.C. in B-flat major TWV 44:43
⑤は聴き憶えがあると思ったら、ターフェルムジーク第2集にある、3つのvnのための協奏曲と同曲だ、独奏をマンドリン、ハープ、ハンマード・ダルシマー、とすべて弦をはじく、若しくは叩く楽器に置き換えており、編曲者:Peter Huthとある、
twv 53 f1 you
you tube:G.PH. TELEMANN: Concerto for Mandolin, Hammered Dulcimer and Harp in F major TWV 53:F1
3つの楽章で、始まりはマンドリンが聞こえてヴィヴァルディ風の印象、同じ音域で少しずつ音の違う、撥(&打)弦楽器が交錯する、楽器にもお国柄を感じ、マンドリンはイタリア風だが、ハンマード・ダルシマーが聞こえるとどこか東洋、又は東欧風になり、国籍入り乱れた感じ、通奏低音にもチェンバロとリュートが入り、撥弦だらけで面白い^^
Hamard Dulcimer
ハンマード・ダルシマー(聴いただけでは中国の楊琴と区別つかない;)
第2楽章はニ短調になり、撥弦同士のメランコリックな趣きが効果的で、ヘンデルのハープ協奏曲のような深みが出る、この編曲を思いついたのが素晴らしい。

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category: G.P.テレマン

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秀吉も聴いた?ビウエラ  

似たような話ばかりで恐縮; 
vihuela 004b
昨夜の放送、ららら♪クラシック「戦国武将を癒やした音色」の録画を聴いてみた、
佐藤亜紀子氏のビウエラとリュートの演奏は良かったのだが、録音がひじょうに高感度で、かなりピックアップされた音だった、TV放送でも聴きやすい配慮だと思うが、
ちなみに佐藤氏のビウエラはボディの浅いタイプで弦はオールガットのようだった、克明な録音でそこはよく聴けた^^
後半、L.de.ナルバエスの「皇帝の歌」に話が絞られていった、
Wikipediaによると
天正遣欧少年使節は1582年(天正10年)に九州のキリシタン大名、大友宗麟・大村純忠・有馬晴信の名代としてローマへ派遣された4名の少年を中心とした使節団、
JapaneseEmbassy.jpg
彼らはローマ教皇に謁見し、スペイン、ポルトガルに滞在、
帰国後の1591年3月3日(天正19年閏1月8日) 聚楽第において豊臣秀吉を前に、西洋音楽(ジョスカン・デ・プレの曲)を演奏する。
Toyotomi_hideyoshi.jpg
彼らはイベリア半島滞在中に音楽を学び、この地はビウエラが盛んな国だったので、披露した楽器の1つに挙げられる、「秀吉を前に、西洋音楽(ジョスカン・デ・プレの曲)を演奏」というのは確実ではないだろうが、当時最も人気の高かった作曲家の曲を演奏しない手はないだろうとも考えられる。「千々の悲しみ」という歌曲をナルバエスがビウエラに編曲したのが「皇帝の歌」だが、神聖ローマ皇帝カール五世がこの曲を好んだのでこう呼ばれる、
l de na
ホプキンソン・スミスの演奏で「皇帝の歌」
h s vihuela you
*画像は録音に使われた楽器ではない
you tube:Luys de Narvaez
この編曲は独奏用と歌の伴奏を兼ねたようにきこえる、
j d
you tube:Mille regrets-Josquin Memling

秀吉は彼らの演奏をアンコールして3回聴いたという、複数の旋律が和声的に重なった音楽というのは未知で不思議だっただろう、現代の日本人も「1本の旋律で細かく拍子を取る」という習慣は消えていないと思う。

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category: ルネサンス・バロック

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ギターによる、バッハ:シャコンヌ(BWV1004)  

シャコンヌ(チャコーナ)は大航海が始まって以降、16世紀終りに南米から持ち帰られたギターを伴奏とする歌付きの舞曲だそうで、3拍子の快活なものだったそうだ、これが南ヨーロッパに広まり流行した、バロック期にはオスティナート・バスに乗った変奏形式が定着した。
スペインの舞曲を起源とするパッサカリアも類似した変奏楽曲となり、シャコンヌとの区別は不明確である。
 
バッハの無伴奏vnパルティータ No.2 d-moll BWV1004のシャコンヌは比類のない名作として、演奏史も長い、vn以外の楽器にも編曲され、ギターに最初に編曲したのはアンドレス・セゴビアだった。
a s bwv1004 you
you tube:J.S. BACH, Chaconne (Violin Partita No. 2 BWV 1004) ? Andres Segovia, 1959 ~ RARITY!

20世紀にはロマンティックな捉え方で「音の一大絵巻」のような気合いの入った演奏が定着し、快活な舞曲の要素は聴かれず、なんか気が重くなる曲だった、名ヴァイオリニストが表情記号を一杯書き加えた楽譜も出版された。
古楽演奏が研究されだして、そういう流れはリセットされたようだ、シギスヴァルト・クイケンの演奏を聴くと心地よい舞曲の味わいも聴かれ、耳疲れしない。
j k bwv1004 you
you tube:J.S.Bach - Partita II d-moll BWV 1004/Ciaccona (S.Kuijken)

ギター属による演奏で興味深いのはバロックギターを用いたマルコ・メローニである、バロックギターは事実上広い音域を持たないが、この独自の調弦法が効果をあげている、
m m bwv1004 you
you tube:Marco Meloni シャコンヌ Chaconne BWV 1004 J.S.Bach バロックギター
4、5コースは擬似的なバス弦であり、高音弦としても使われる、
20190811100444cd1_2019090909253453a.jpg
調弦例
オクターヴ弦は先に親指が当たる側に張る、リュートとは逆である、
02 b guitar lute
これは上手くやればスケール演奏やポジション移動の小忙しさを軽減し、鮮やかな装飾やパッセージを可能にするようだ、演奏もレガートに繋がりやすい、どうやっても難しい部分はあると思うが、舞曲らしい快活さをこれだけ聴かせる演奏は他に憶えがない、聴き手も肩の力を落とせる。

もう一例、クラシックギターで福田進一を挙げる、
s h bwv1004 you
you tube:J.S.Bach "Chaconne" from Violin Partita No.2, BWV1004 :Guitar version by shin-ichi fukuda
R.ブーシェのギターを用いたパワフルな演奏で対極的。

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category: J.S.バッハ

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