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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

J.ヘルト:S.L.Weiss 初期作品集  

ちょっとマニアックかもしれないが、最近知ったリュート奏者、ヨアヒム・ヘルトによるS.L.ヴァイスの初期作品のアルバムが届いた、録音はガット弦に思えるが、ブリッジに近い側を弾く人のようで、弱音では指が弦をかするような音が目立って聞こえる。
j held
Joachim Held
シルヴィウス・レオポツト・ヴァイス(1687-1750)は父にluteの手ほどきをうけ、若い頃にはイタリアに滞在し、明朗なイタリア音楽の影響を受けた、一方d-moll調弦のバロックlute音楽はフランスで発展を見せたが、こちらは深くデリケートな音楽である、各国の流儀を身につけたヴァイスはバロック期のlute音楽の集大成をした人とも言える、当盤はイタリア色の強い初期作品を集めている、luteは11コースで対応できる。
j h weiss
(1)幻想曲とフーガ ニ長調「Weiss a Rome」
(2)組曲 イ長調 SW 44
(3)組曲 ニ短調 SW 61
(4)ソナタ ハ短調 SW 7
(5)幻想曲 ニ短調
(6)組曲 ヘ長調 SW 1
2017年1月22-25日/エァレーザー教会(ヴァーレンドルフ) Hanssller

リュートに親しんでいる人にはオーセンティックな味わいというところ。
(4)のハ短調ソナタはドレスデン:Manuscriptにも含まれる曲で深みがあって良い曲だが、初期作品だったとは意外、you tubeはこれを挙げる、
j h weiss you
you tube:Lute Sonata in C Minor, Weiss SW7:
I. Allemande II. Courante III. Gavotte
IV. Sarabande VI. Gigue
weiss d m
Allemande

さて話かわって、これまで多弦ギターが様々登場し、G.セルシェルが使ってお馴染みの11弦ギター(調弦法はルネサンスluteと同じ)でバロック作品にも対応していたが、いかんせんバロックluteとは調弦が異なり、結局、編曲作業は避けられない; いっそバロックluteのd-moll調弦にしてしまえば編曲要らずということで、国内でも一時?そういうギターが出回った、しかし外観は11弦ギターをモデルにしたようで、良いスタイルとは言い難かった、19世紀に登場した多弦ギターもモノごっつい感じ;
11 13 guitar
開放弦しか弾かない低音部に指板は不要、その後、理に叶った姿の楽器が登場したようだ、
ジャーマンテオルボをモデルにしたような姿で、ネックも軽くなる、
この楽器は弦はすべてシングル、バス弦のテンションは緩めと思われる、
13c guitar 01 you
you tube:Sylvius Leopold Weiss Allemande SW 49
こちらは6コース以下をオクターブに張るタイプ、①~⑤弦はギターらしい美音で奏で、低音部にはリュートの利点を持たせるというアイデアだろう、
13c guitar 02 you
you tube:Sylvius Leopold Weiss, Allemande d-moll (Sonata no.35, Dresden Manuscript), Guitar: Mauro Zanatta
響きからしてどちらもわるくない、ヴァイス等の作品を苦心して6弦、11弦ギターに編曲する手間より、タブラチュアに馴れてしまうほうがずっと楽だと思うし;d-moll調弦の上に出来た音楽が活きてくる、バッハにも有用だろう。

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J.リンドベルイ:S.L.Weiss Lute Music II  

リュートや古楽のCDはTOWER RECORDSさんに頼むが、取り寄せで入荷するかどうかわからないものが多い;忘れた頃に届いたりする、今回届いたのはJ.リンドベルイのヴァイス:リュート音楽IIで大作のソナタを収録している、 
j l weiss sonata 03
シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス Lute Music II
ヤコブ・リンドベルイ:Lute
BIS 2009年

リンドベルイのヴァイスの前アルバムではオリジナル楽器にガット弦を張った演奏で楽器の音にも味わいがあった、今回は2009年の録音でマイケル・ロウ作の13コースlute、弦は1コースがナイロン、あとはAquilaの"NG"と巻弦"D"のようだ、まあ2009年頃というと、ローデドNGもなかったし、こんな組み合わせが多かった、BISの録音が鮮明なだけに1コース(ナイロン弦)のペランとした音質が目立ってしまう、
1曲目のSonata No.39 ハ長調はフランス風序曲をもつ、クーラントやサラバンド、終曲のプレストなど長大である、リンドベルイはいつものように端正で落ち着いた演奏、序曲はグラーヴェに続き、アレグロはストレッタのフーガで緻密に書かれている、バス弦によるラインは特に消音を行なわず前楽章大らかに聞こえる。
2曲目に入った、「ロジー伯の死を悼むトンボー」も弱奏基調で深遠な味わい。
3曲目はSonata No.50 変ロ長調、これも計30分の大作、ヴァイスの舞曲等は前半後半の二部だが、後半には転調で引き付ける展開部的要素があり、ソナタ形式の前身のようだ。

*ここで聴いた Sonata No.39 ハ長調ほか、特に今村泰典の演奏に匹敵するものは他になく、鍵盤曲のように徹底したバスラインのコントロールで音楽が引き締まる、
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you tube:YASUNORI IMAMURA - Silvius Leopold Weiss, Sonata No 39 C Major "Grande Partita"
*興味深いところで、鍵盤による演奏(序曲のみ)もあったが、今村氏のリュートのほうが快調である、
weiss sonata key you
you tube:Sylvius Leopold Weiss (1686 - 1750) Sonata No. 39 in C major, Ouverture and Allegro
20190323.jpg
sonata no.39 序曲より

「ロジー伯の死を悼むトンボー」は初めて録音で紹介したのは、ギターのA.セゴビアだろうか、意外に古くから知られているが、6弦のギターでは音域不足をもろに感じてしまう、この曲はどう捉えて表現するか難しい、これまで聴いたなかでは、エドアルト・エグエスの鬼気迫る演奏が強く印象に残る。

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