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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

落語:宿替え(粗忽の釘)  

昔は漬物といったら大抵、各家々で作り、子供には持てない大きな川原石を一つ漬物樽へ乗せていた、今思えばあんな重たい石を持ってこなくても、もうちょっと小さめの石を何個か乗せれば同じではないか、一つの塊である必要があるのだろうか、と疑問である; 
tukemono taru
しかし今もコンクリートか何かで出来た漬物石を通販でも売っている、取っ手を付けたらカーリングのストーンになりそうな;
落語にはそんな漬物石まで持っていくという引っ越し話がある、上方では「宿替え」、江戸では「粗忽の釘」という、これも主人公があまりにアホでお馴染み、
まず、上方は桂文珍
bunchin yadokae
you tube:桂文珍 宿替え
元は長い話で、途中でオチをつけて終わることが多い。

もう一つ江戸版「粗忽の釘」を柳家小三治で、
kosanji sokotu
you tube:柳家小三治 「粗忽の釘」
"粗忽"とはまさにこういう主人公を表わし、粗忽者は落語ネタ、お笑いには欠かせない^^

nagaya 02

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category: 落語

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落語:百年目2  

昨日の続きで恐縮;
いつも小言を言っている番頭さん、奉公人達も馴れてしまって逆に自立心がなくなるかも、
いっそのこと朝、皆を集めて「今日は一日、何も言わず黙って見ている、そのかわりお前達、自分で考えて仕事に励んでおくれ」と言ったらすごく効き目ありそう^^
sensu 02
さて堅物で通っている番頭が内緒でハメを外しているところを主人に見られる、その翌朝の話が大詰め;このヒヤヒヤ場面を落語家がどう演じるか、アレンジも含め楽しみな名作「百年目」、まずは古今亭志ん朝の心地よい名調子、
shincho hyakunenme
you tube:古今亭志ん朝 百年目

次は「ガッテン」でお馴染みの立川志の輔、
枕なしで入る、番頭がその夜、悩むところも可笑しいが、翌朝の場面にぐっと溜めを置く、
「遠慮は外でするもんだ」 とか「それにしても昨日は楽しそうだったね」 がガツンとくる;
褒めているのか皮肉っているのか、どちらにも取れる話の中、旦那が話を止めて丹念にお茶を煎れるあたり、次は何を言われるのかと聞き手は番頭の心理になる^^;
しかし流石は旦那、懐が深い、
shinosuke hyakunenme
*音量差注意
you tube:立川志の輔「百年目」落語で疲労回復…

この話に出てくるセンダン(栴檀)の木だが調べてみると、葉の形に見覚えがある、拙宅のすぐ北にある私鉄の駅には昔、桜の木が並んでいたが、1本だけ違う背の高い木が立っていた、センダンの樹液はクマゼミが好むそうだが、たしかにこの木に限ってクマゼミが多くとまっていた、駅舎が改修され今はないが、あれがセンダンだったかと懐かしく思った。
sendan.jpg
センダン

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category: 落語

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落語:百年目1  

普段は律儀で堅物の番頭、いつも店を切り盛りして、奉公人達に小言をいう鬼上司であるが、そういう人物ほどときに羽目を外したいもの、店の人々には内緒で顔なじみの太鼓持ちや芸者らと派手に宴を催すことしばしば、桜の季節となったある日、店を抜け出し、借りてあった屋形船に乗り込み盛り上がる、川沿いの桜の名所へ着いたところ土手の桜が満開なので、船から降りようと皆から誘われるが、堅物で通っている番頭が人に見られてはまずい、そこで太鼓持ちの案で扇子を顔に掛けて隠せばよい、骨の間から見通せるってことで土手にあがり、芸者達と鬼ごっこに興じる、そこで人違いをして捕まえた人物が・・
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なんと店の旦那様!旦那は医者の友人と風流に花見に来ていたのだ;番頭の遊興三昧がバレてしまった!逃げるように先に帰った番頭だが、旦那に会わす顔がない、部屋にこもり、許してもらえるか?ヒマを出される前に夜逃げしようか・・と眠れぬ夜を過す、
さて翌朝、旦那に呼ばれてからが聞きどころ、

「百年目」は上方が発祥と言われ、商人の都らしい話だが江戸にも原話があったと言われる。
まずは上方の桂米朝、喜寿を迎えた東京公演から、
beicho hyakunenme
you tube:米朝 百年目

次は東京で三遊亭圓生の一席でじっくり、
ensho you
you tube:圓生 百年目

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category: 落語

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落語:「子ほめ」  

落語の定番というと、脳天気で頭を使わない主人公と普通に賢い人物のやり取りではじまり、主人公が生半可に知恵を拝借し、とんちんかんをやらかすという噺はいくらでもある、
今日はその一つ「子褒め」、
桂米朝がやると、賢い人物がじつに落ち着いて品があっていい、これが持ち味でその分、主人公と対比がついて面白い、
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you tube:桂米朝・子ほめ

同じ話を桂枝雀で聞く、枕から枝雀流の世界に引き込み、期待どおり笑わす、
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you tube:枝雀寄席 008 子ほめ TV録画 VHS

子ほめは東京落語でもお馴染み、なるほど同じ話が江戸っ子調に面白くなる、
一押しが柳家喬太郎、
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★音量大
you tube:柳家喬太郎「子ほめ」
話の本筋は同じだが、落語家それぞれに枕を聞かせ、ここでかなり盛り上げる、本筋は大丈夫かってくらい^^

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category: 落語

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落語:流暢と間(溜め)  

ちょっと疲れて、何するのも面倒くさいな、というとき、やっぱり落語が一番、定番の話でいい、今日は東京落語の二人、 

古今亭志ん朝はさすがテンポよく、間(ま)を空けずトントンと進めるのが心地よい、喧嘩で啖呵切れば立て板に水、お馴染みの「三方一両損」で存分に味わえる、
shincho you
you tube:【落語】三方一両損【古今亭志ん朝】

次は柳家小三治、こちらは結構"間"を置くがそれが絶妙で、客の反応を読みながら、音楽で言えば休符を上手く使ったような効果、次の台詞に引き付け深みがでる、講演会などでも間を上手く使って話す人がいる、
今日はお白州もの揃えで「鹿政談」、白州の場面をじっくりといく。
kosanji.jpg
*音量差注意
you tube:柳家小三治 鹿政談
それぞれの持ち味で練り上げられた話芸であるv

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category: 落語

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落語:「代書」  

昭和の初期に作られた落語というのは古典か新作か? 内容からするともう古典というイメージで、昭和もすっかり昔になった、この「代書」という話を作ったのは米朝の師匠、桂米團治だそうだ、米朝はやる人がいなくなった古典落語を復活させてきたが、これもそのたぐいの演目になりそうだ。桂米團治は一時、落語をやめ、代書屋をやった時期があり、その経験を元にした、当時の新作落語になる、役所等へ提出する法的な書類を不慣れな人に代わって作成する、司法書士のような仕事で、今も通称、代書屋さんで呼び名だけは残っている、地味な話にも思えるが、これを聞くと、昭和初期の世情が伝わってくるし、この時代に成り立つ意外な笑いどころがあって面白い、
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you tube:落語 桂米朝 代書
この話は面倒な客3人が代書屋を訪れるが、3人目の客は朝鮮半島の人で妹の渡航証明が必要で尋ねてきた、当時は向こうにも戸籍があった、
戸籍謄本では死んだ人がまだ生きている、「死亡届け出さなかった」そうで、代書屋は「届けを出さないと遺体の始末が認可されないはずだ」というが、「その人、虎に食われて死んだので、始末要らなかった」という; また肝心の妹(18歳)が載っていない、「まだ出生届出してない」とか;嘘か本当かすごくいいかげんな話;オチもうまくひねってある、

もう一つ、桂枝雀、客は最初の1人目に絞られるが、十分過ぎるほど面白い、
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you tube:桂枝雀 Shijaku Katsura 代書屋 落語 Rakugo
土地家屋測量士と言っているが、正しくは土地家屋調査士である、米朝の話の3人目が出てくるともっと面白そうだが、

しかし韓国は近年、戸籍制度を廃止している、差別問題など戸籍が個人によっては不利益になるという事情だそうだ。
日本の戸籍は時代に合わせ、変化してきた、昔は家単位で、戸主(こしゅ)を定め一家全員載っていた、子が家督相続すると戸主が代わった、本籍はその家のある場所であった。
今は住所地と本籍は別である、戸籍は夫婦単位で作られ、妻の姓で婚姻してもよい、戸主は「筆頭者」に変わった、子は婚姻すると戸籍を出るので孫は載らない。相続等の際に身分、血縁関係を証明するのに戸籍が必要で、本籍は住所地以外でも実在する場所ならどこでも置ける、本籍を定めるのは、どこの役場で戸籍の証明がとれるようにするか、の選択に過ぎない、番地まで定めるのは戸籍を特定する表示にするためである。本籍地を変えるだけなら転籍届でできる、他の市区町村へ移動する転籍をすると新たに作成する役場では既に戸籍から出て「除籍」となった人は記載しないなど不要な情報は消えていく。
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外国人と婚姻する場合、当人の本国法も関わってくるので、添付する証明書類も様々異なる。

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category: 落語

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東西落語:「茶碗」の話 2題  

数値評価のできない美術、骨董品の値段というのはどのように決まるのか、作るのも評価するのも同じ人間、楽器についてもしかり、有名な製作家が数個しか作らなかったというだけで値が上がる、もちろんそれなりの良さが認められてだろうが、値段だけが一人歩きしていく。
希少価値、付加価値など除いて、まったく客観的に真性に物品自体を評価すると、そこまで高価なもんじゃないだろう; ただ土を焼いただけの茶碗、使い道もただの器であるが、経緯によってどんな値がつくかわからない、落語の題材としても面白い展開にできる、 

まず「はてなの茶碗」、これも一旦、演者が途絶えた話を桂米朝が復活させた1つ、完全な原作は残っていないので、米朝が再構成したそうだが、見事な古典としてまとまっている、
話は清水にある茶屋に始まる、有名な茶道具屋の金兵衛、通称「茶金」と呼ばれる目利きでも有名な人物が茶を飲んだ茶碗を見回し、「はてな」と言って去る、それを見ていた油売りの男が「これは相当の値打ちもんや」とにらんで店の主人からその茶碗を3両で強引に買い取る、これを持って茶金の店に持ち込んで買い取らせようとするが、ただの安茶碗だった。「はてな」と言ったのはヒビも穴もないのにお茶が漏れるのを不思議がってのことだった、気の毒に思い、茶金さんは男が買い取った値で引き取るが、水の漏る不思議さが評判となり、ときの帝も興味を抱き見たいと希望する、茶碗を検めた帝は筆を取り「はてな」という箱書きを書いた、これで安茶碗に大変な値がつくが・・
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you tube:桂文珍師匠の落語「はてなの茶碗」
いつもの文珍流の面白さである、

次は江戸の「井戸の茶碗」という話、
屑屋の清兵衛がある裏長屋の浪人、千代田卜斎に古い仏像を200文で買い取って欲しいと頼まれるが、仏像の目利きはできないと断るも、そこを曲げてと頼まれ買い取った、それが細川屋敷の勤番をしていた高木佐久左衛門の目にとまる、仏像の中にもう一体小さな仏像が入った(腹籠り)らしく縁起物だと気に入り、300文で買い取った、すすけた仏像を洗っていたところ、台座の紙が破れ、50両の小判が出てきた、中間が儲かったと喜ぶが、佐久左衛門は買ったのは仏像であり、中の50両まで買ってはおらぬ、とまた清兵衛が通りかかるのを待ち、50両の件を伝える、中身を元の持主に返すよう頼まれ、卜斎を尋ねるが、売ってしまった以上、中身もろとも自分のものではない、と受け取らず、清兵衛は両者の間を行ったり来たりで困り果てる・・大家の仲介で分け合うことで折り合いをつけるが、卜斎は分けの20両受け取る形に古い茶碗を佐久左衛門に渡す、しかしこの茶碗が「井戸の茶碗」という名器だとわかり、300両で細川の殿様が買い取る・・またこの大金の始末に困るが・・
shincho ido
you tube:古今亭志ん朝(三代目) - 井戸の茶碗
金銭欲よりプライドを優先する江戸っ子話「三方一両損」の武士バージョン、
この話はTBSドラマ「大岡越前」の脚本にも数回アレンジされている。
ido chawan
国宝:大井戸茶碗
どちらかというと「はてなの茶碗」が実在したほうが面白いが^^

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category: 落語

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東西落語:「鹿政談」  

古典落語には本筋の短い話もあるが、桂米朝は枕に当るところで、当時の歴史的実態など、後学になるような話を加えて面白く聞かせる、あの桂枝雀も師匠の影響か、枕や本筋の中盤に話を挿入して短い話も楽しませている、
 
今日の話「鹿政談」の原作に登場する奈良奉行は根岸肥前守だそうだが、桂米朝は川路聖謨(かわじ としあきら)に代えている。
川路聖謨は真面目な人物像が残るようで、弘化3年(1846年)から奈良奉行に就任しており、奈良奉行というのは左遷先とされた所であるが、ここで6年に渡り実績を残した。
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奈良奉行所:復元模型

豆腐屋の六兵衛が夜の内から豆腐作りをして、絞りかすのオカラを樽に入れて表に出しておいたところ、野良犬が食っている、追い払おうと薪を投げつけたら、当たり所が悪く死なせてしまった、よく見ると犬ではなく鹿で、奈良では殺せば死罪となる神獣であった、根が正直な六兵衛は隠そうともせず、ひとまずお縄となったが・・
白州で奉行の川路聖謨は六兵衛を死罪にするつもりは毛頭なく、無罪となるよう仕向けて問うのだが、六兵衛は正直者で覚悟を決めている、そこで奉行は死骸を検め、「これは鹿に似た犬ではないか」と周りの与力に問い、与力らも察して同意する、鹿の守り役の代官はこれに異を唱えるが、奉行は、もしこれが鹿であれば、人家に餌をあさりにくるは空腹に耐えかねてのこと、幕府より十分なる餌代の支給があるにかかわらず、鹿が空腹なるは餌代を横領する者がおる疑いあり、本件はさし置き、そちらを先に詮議せねばならぬ、と脛に傷ある代官らに矛先が向いてくる、そこで代官も犬だと同意し、六兵衛は無罪となる。白州の場で役人の不正に迫るところ、先般の「佐々木裁き」に近い筋書きである、
beicho sikaseidan
you tube:米朝 鹿政談

さて、同じ話の江戸版で、三遊亭圓生の名調子を1つ、こちらは豆腐屋は与兵衛という名で、奉行は根岸肥前守である、話の舞台は奈良なので、白州の場で町人のセリフに関西弁が出てくるが、そこは上手いもの。
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you tube:名作落語76 三遊亭圓生 鹿政談

余談: 芦「あし」を「よし」とも読むのは"悪し"より"良し"が験がいいからそうなったらしく、現在、植物の芦は「ヨシ」が正式名らしい。
因みに日本の戸籍制度では氏名の漢字は家庭裁判所の許可がない限り変更できず、相応の事情(嫁いだ家の姑と同じ名だったり)があれば許可されるが、氏の変更は難しい、しかし、読み方はいつでも変更できる、戸籍や住民票に読み仮名を記すのは義務づけられておらず、役所により記しているが便宜上のものである、芦原で「あしはら」と名乗っていた人が「よしはら」にしてもよい・・っていうか読み方はまったく自由で、住民票等の読み仮名は本人申し出で変更できる、二郎と書けば「じろう」と大抵読まれるが「つぐお」でも好きな読み方で名乗ってよい、変えると当分はいちいち面倒だが;

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古今亭志ん朝:「唐茄子屋政談」  

古典落語の良さはせせこましい現代から離れて、昔話の世界にゆったり遊べるところだろうか、今回も古今亭志ん朝がそんなひとときに浸らせてくれる一席で「唐茄子屋政談」、
shincho you
大店の若旦那が遊びが過ぎて、勘当されるってのはよくある話だが、友人宅にも長くは世話になれず行く当てがなくなり、食うや食わずで行き詰まり、川に身投げしようとしたところへ、通りがかった叔父に止められる、「おめえとわかってりゃ止めるんじゃなかった」と言いつつも;叔父が面倒をみることになり、商人を一から修行させようと、担ぎの唐茄子(かぼちゃ)売りをさせることに、
重い天秤を担ぎ歩いていたら、転んで荷も散らばってしまう、居合わせた気のいい男が助け、通りがかっていく近所の知り合いを次々呼び止め、唐茄子を買わせる、ここがトントンといいところ、大方売れて軽くなった残りを担ぎながら、売り声の稽古をするが、吉原通いを思い出して、新内小唄など口ずさむ粋な場面もある、
shincho 02 you
やがてある貧乏長屋に行き着く、その一軒のかみさんに呼び止められ、唐茄子を売るが、その家の子がえらく腹を空かせている、事情を聞けば亭主は浪人で小間物屋で旅商いをしているが、送金が途絶え、長屋の雑用を請けながら苦しい暮らしが続いている、そこでこの若旦那、あまりに気の毒で売上金を全部置いて飛び出してきた、
叔父の家に帰るが、売上げを人にやってしまった理由を話す、一応事を確かめようと、叔父と一緒にその長屋へ行く、すると例の一軒の前に人だかりが・・そのかみさんが首吊りをはかったらしい、医者が診ているが助かるかわからない、隣に住むばあさんに話を聞くと、そのかみさんがあの売上金を返さなきゃと、唐茄子屋の若旦那を追っかけていったが、長屋の因業大家に出くわし、溜まっていた家賃として取り上げられてしまった、それで思い詰めて首を吊ったらしい、それを聞いて怒った若旦那、大家の家に乗り込み、啖呵を切りとっちめる、ここが痛快、長屋の連中も喜ぶ;首を吊ったかみさんはなんとか助かり、若旦那は良い事をしたと勘当が解かれ、めでたし。
結構長い話だが、人の情、粋、喧嘩、テンポ良く何をやっても絵になる志ん朝の話芸がじっくり味わえる。
shincho 03 you
you tube:古今亭志ん朝(三代目) - 唐茄子屋政談

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category: 落語

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落語:算段の平兵衛 Ⅱ  

落語にも登場する「三方一両損」のような頓知を効かせた民事裁きは「大岡政談」の中にあるが、江戸時代前期には板倉勝重という名奉行とされる人がいた、江戸町奉行、京都所司代を勤めている、この板倉が裁いた記録として「板倉政要」という判例集が残っている、頓知で実際の事件は裁けないが、何か古い説話を混ぜたような内容で、後の大岡政談にも取り込まれているらしい。古くは中国の南宋の頃、「棠陰比事(とういんひじ)」という名裁判の記録を編纂した書があり、これが江戸時代初期に日本へ入ってきて、板倉政要、大岡政談に影響したと考えられる。事実か説話か今では謎とするしかないが、正義や公正な裁きを切望する庶民の産物で、こういう要素は落語にもドラマの脚本にも無意識に使われるだろう。
 
一方、正義などまるでない話で;一旦はやる人が途絶えたという古典を桂米朝さんが復活させた1つ「算段の平兵衛」、算段というと上手い手段を考え出すという意味だが、先まで読んだ悪知恵に合う感じがする。米朝さんは、あんまりおもろない、と前置きしながら、あまりに面白かったので、ほかの人のも聞いてみたくなった。
今回は桂文珍と桂南光のお二人で聞いた、本筋は米朝さん直伝のようだが、それぞれの持ち味からして聞く前から期待できる、枕も個性がでる、最後の下げも各々変えている。
bunchin you
you tube:算段の平兵衛【桂文珍】
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東尋坊

nanko you
you tube:桂南光 「算段の平兵衛」

庄屋は自業自得の部分もあるが、死んだあとの扱われ方が凄い;出てくるのは己の都合ばかり考え、平兵衛に頼る不心得な連中ばかり、しかしバレなければ自分もそうしたいと思わせるのが;人の暗黒面を突いた笑いだ^^

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