Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.102  

ドラティ盤のハイドン交響曲全集をいくつか聴いてくると、およその予測がつき、期待ができる、今日は傑作どころの一つ102番、

同じフォルテの指定があっても、控え目にfか、本当にfか、数段に効果的な使い分けがされる、pも極めてpだったりするので、ボリューム位置を決め難いが;奥行きがある。DECCAの録音も全曲統一的というより、曲ごとに魅力をよく拾いあげる設定かもしれない。
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you tube:Symphony No 102 B♭major, Antal Dorati/PH
アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA


交響曲No.102変ロ長調
第一楽章 Largo Vivace
序奏は透明感をもった響きで、心地よい始まり、主部は快速で歯切れよい、しかし程良くしなやかでもある、先にも述べたように強弱の設定が上手く、力み過ぎることなく、量感を持たせる、この楽章は展開部が緻密で見事だが、再現部以降も引き付ける内容を維持して終わる、
第二楽章 Adagio
ヘ長調で、優美な主題のソナタ形式、vcのソロが置かれ、コンチェルト風の活躍ではないが、味わいを添える、ソロvcはやや渋い響きだがわるくない、展開部は憂いを帯びた趣き。
メヌエット Allegro
このメヌエットは活気に溢れた楽章だという印象が強かったが、ドラティのゆったりしなやかな開始は逆攻法の?魅力に聴こえて驚かされる、やはり強弱の深い設定で、
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[50],[52]のffに効果的に量感が来る、ドラティらしいメヌエット楽章を特に印象づける。
終楽章 Presto
心地よい快速でぐっとpで始める、反復後の[38]でようやくffとなる、ロンドの書法が基盤だがソナタ形式で展開部の対位法や、その後は斬新な進め方だ、ドラティは歯切れよく引き締めて痛快に終わる。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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F.フリッチャイ:ハイドン 交響曲No.101「時計」  

tou tubeで見つけた、F.フリッチャイ指揮、ローザンヌ室内Oによる「時計」が意外に良かった、1951年のライヴ録音だが、SN比のよいくっきりとした音源で、フリッチャイ指揮らしい弦楽の撫でやかな特徴がよく聴ける、
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you tube:HAYDN Symphony No.101 | OCL, F.Fricsay | live 1951
じっくりと味わい深い第二楽章や快速なテンポの終楽章の覇気は圧巻、今からすれば前時代的な演奏ではあるが、この味わいなら大いに結構^^

ところでだいぶ前に取り寄せたステレオのLPはどうだったか聴き直してみた、こちらはベルリン放送響で1954年頃のD.G原盤をヘリオドールが疑似ステレオ化したものらしい。
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フェレンツ・フリッチャイ指揮
ベルリン放送交響楽団
*発売:1965年 ヘリオドール(英)


交響曲No.101ニ長調「時計」
tou tubeの音源のような生々しさではないが、落ち着いたサウンドで、疑似ステレオ!?と知って驚いた;orch.配置のあるべき方向から各楽器が聴こえ、不自然さがない、元の音源も良好のようで、上手くできている。
第一楽章は序奏からフリッチャイのサウンドで引き付ける、主部は十分活気をもたせながら、弦楽の弓をたっぷり、しなやかに歌わせる感覚で全体が覆われるようだ、こういう音楽性が余計な要素に感じない。
第二楽章もリズムはソフトタッチに始め、短調のfに入っても豪腕な響きは控え、弦楽の歌う感覚を失わない、
メヌエット、けっして重々しくならず、前楽章と同じ美質が続く、このあたりカラヤンの演奏とは対照的だ、
終楽章、ここは快速にエネルギッシュに引き込む演奏だが、荒々しさはない、弦楽の細やかな味わいは終始絶やさない。

'50~'60年代の「時計」のレア盤としてはあとK.リステンパルト盤が手元にあるが、個人的にはフリッチャイ盤が気に入ってしまった。
昔、物の本で名盤と謳われたT.ビーチャム盤は欲しくないし、F.ライナー盤も手放した。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.86(LP:英盤)  

磁気テープというのは保管状態にもよるが、経年劣化していくはず、
マスターテープがまだ新しいうちに刻んだLP盤ならそのままじゃないか?そんな期待をもってドラティ盤をもう1枚だけ取り寄せた^^;発売は1976年なので、十分新しいはずだが、
パリセットの第3集で、86番と87番の英国盤があった、これが中古で出ていたということは、マニアックな人が取り寄せたのか、それを買う自分も・・^^;
針をおろすと盤状態に問題はなく、期待どおりのきめ細かいサウンドが味わえる(CDも決してわるくないが)とくにDECCAの録音は弦を美しく捉えていて、見通しもよい。
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アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA


さて、ドラティによる86番ニ長調、
第一楽章 Adagio-Allegro spiritoso
序奏部から音楽表現の上手さで表情豊か、弱奏で溜めを置き、fでは低音が効いてtrp&timpが晴れやか、主部は心地よい快速、奥行きも持たせ、キビキビした快演、今まで多くの86番を聴いたが、これはすんなり耳に馴染む、
[74]からvn1,2の力強いトレモロになり、[78]からvn2だけになるが、引っ込まず力感を維持して聴こえるのが良い、
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第二楽章 Capriccio: Largo
変奏形式やソナタ形式ではない、カプリチォというのが珍しい、ハイドンが新しい趣向を考えたのか?ここはPHの"聴きたいサウンド"が魅了する、
メヌエット Allegretto
ゆったりとした演奏で、力みのないさらりとした感覚、トリオの旋律は好きだが、じつに健やかな気分になる。
終楽章 Allegro con spirito
程良い快速、[13]から出るバスの押し出しが効いている、
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また[27]からのtrpが景気良く、これも痛快、
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[60]からのバスも十分押し出す、
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この楽章の楽しみを十分心得た演奏で閉じる、
両端楽章が多いに聴きどころだ。
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you tube:交響曲第86番 ニ長調 Hob.I:86 アンタル・ドラティ指揮、PH

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.45「告別」  

ドラティ盤で、ハイドンの「告別」と「驚愕」だけは過去にLP盤を聴いたことがあった、
新鮮で印象強かったのは「告別」で、それまで多かったロマンティックな、あるいは"ネオ・バロック的"な?やんわり演奏とは違い、「疾風怒涛」の趣きを初めて聴いた気がする。
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アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA

you tube:Symphony No 45 F♯ minor 'Abschied' A.Dorati PH

交響曲No.45嬰ヘ短調「告別」
第一楽章 Allegro assai
当時としては異例な快速で駆け抜ける(のちのN.マリナー盤とほぼ同じ)ドラティは適宜スラーで繋ぎ、緊迫の中にレガートも聴かせる、
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[50]からは力感のある2度を響かせ、甘ったるさはない。
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この楽章は展開部の最後、[108]から新たな主題が出て、形式上[142]から再現部と思われるが、ここからが聴きどころで、
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[169]からは非凡な霊感で引き付ける。
第二楽章 Adagio
これも「疾風怒涛期」の緩抒楽章の傑作で味わい深い、ドラティは極めて弱音を用い、奥行きをつける、楽章の後半は深く瞑想に誘う。
メヌエット Allegretto
前楽章 Adagioの続きのように、清涼な弱奏で始めるのが良い、いつもながらドラティは耳心地のよいメヌエットに仕立てる。
終楽章 Presto- Adagio
メヌエットからアタッカの繋がり、ここはあまり急速にせず、折り目正しく聴かせる、後半の
Adagioのテーマはいつも健やかな気分にしてくれる、PHの奏でる美音で申し分ない。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.40  

ハイドンの交響曲No.40も全集ものでないとまず録音されないが、気に入っている曲。
orch.編成は大きめだが、ドラティはいつもどおり爽快な響きでわるくない(*you tubeの音質よりCDは滑らか)、逆に小編成では聴けない豊かな良さを感じる。
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アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA

you tube:Haydn Symphony No 40 F major, A.Dorati PH

交響曲No.40ヘ長調
作曲は1763年とのことで、まだ「疾風怒涛期」前の作風のようだ、バロック的書法も多い、
第一楽章 Allegro
快活で流麗な主題をもち、バスが対位法的に聴かせる部分も目立つ、
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この演奏はバスのラインが量感をもって聴けるのが良い、後半[52~88]が展開部だが、この時期の他の作品同様、充実して聴き応えがある。
第二楽章 ndante piu tosto-Allegretto
弦楽のみで完全な2声で書かれていて、対位法的に重なる、主題もスタカートが付いた、淡々としたもの、
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ハイドンは何故こういう楽章にしたのか狙いはわからないが、この演奏ではcemb.がリアライゼーションで飾り、効果的だ。
メヌエット、トリオ
前期古典派的な趣きの主題で、ドラティは一際ゆったり、雅びな味わいにする、着飾った人々が優雅に踊る雰囲気、続く急楽章との対比も成す。
終楽章 Allegro
始まりのvn2が奏でるテーマを聴けば、フーガ楽章だと直感する、
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バス部を伴わずvn2が裸で始まればヘンデル風になりそうだ、この楽章の充実がこの作品の価値を高めている、ドラティは適切なテンポで明快、申し分ない。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.101「時計」  

ハイドン交響曲全集では、やはりドラティ盤が一番完成度が高く、どの曲も集中力を感じる、
同時期に出た、O.ヨッフムとロンドン・フィルの「ロンドンセット」や、続くN.マリナー盤も名演だが、orch.の演奏ぶりはドラティ盤のPhilharmonia Hungaricaが最も好ましい。
今日はドラティ盤のNo.101「時計」について。
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you tube:Symphony No 101 D major 'The Clock', Antal Dorati PH
アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA


交響曲No.101ニ長調「時計」
第一楽章 Adagio- Presto
序奏は食前の吟醸酒みたいにスーっと喉を通って行く感覚、美しく聴かせるために入念にリハーサルしたみたいな?秀演だ、主部はプレストらしいテンポで快活だが、弦楽には程良いしなやかさがある、主題はいずれも器楽的な素材で、展開部の対位法は歯車が噛み合うように緻密な聴き応えがある。
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強奏でも木管とのバランスが良い鮮やかなサウンド、特にflが効いている。
第二楽章 Andante
昔はF.ライナー盤が名演とされていたが過去のものだ、あの物々しさにはくたびれる;
ドラティは申し分なく心地よい、リズムはfagが目立ち、軽やかに開始、弱奏で透明な弦が続き、効果的なデュナーミクで引き付ける、ト短調のffの[34]からも期待どおり、爽快な響きで、[60]までクライマックスを聴かせる。
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[38]でv1とvn2が引き継いでいるが、スコアを見るまで気付かなかった、また、flソロが終始ほぼノンヴィブラートで美しく溶け合うのが心地よい。
メヌエット Allegretto
ドラティはじっくりしたテンポだが、例によって力みを抜いて歯切れよく、上品で飽きさせない、トリオの[81~96]は普通は反復記号になるところ、ランドン版は二度書かれ、
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[86~88]の和声が[102~104]では安定する、これも原譜に従ったものだろう。ここでもflのソロが魅了する。
終楽章 Vivace
落ち着いたテンポで内容をかっちり聴かせる、ドラティは強弱法の設定が上手く、ゴツくさい強奏を聴かせず、彫りの深さを出すのが良い。
全般に特異な要素はないがハイドンは絶妙な匙加減で曲が活きてくる。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.22「哲学者」  

朝夕は小寒いくらい、エアコンを止めてppまでよく聴けるようになった、m
9 12
昨日の夕方

さて、ドラティのハイドン交響曲全集は趣くままにランダムに聴いているが、No.22「哲学者」が意外に印象的だった、
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アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA

you tube:Symphony No 22 E♭major 'The Philosopher', A.Dorati PH

交響曲No.22変ホ長調「哲学者」
第一楽章 Adagio
ハイドンが「神と愚かな罪人との対話」と語ったという作品かもしれない?との推測もある、主題はバスの一貫したリズムに乗り、明確なhornに続き、2本のコールアングレがユニゾンで独特の響きを放つが、この演奏はオン・マイク的に詳細に録音されており、一際印象強く、少々驚いた、(you tubeの音声ではさほど感じないかもしれない)
またvn群は弱音器を付けるが、倍音を押えた音でもあり、弱音ながら和声は鮮やかになる、後半は弦のみで始まり、[25]以後、vn1とvn2が2度-3度の響きを度々聴かせ、神秘的になる、
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ドラティは清涼な響きと奥行きのある強弱法でその魅力を大切に聴かせる。
ハイドンの意図とは違うかもしれないが、生々しいコールアングレと夢想的な弦の対比が特にこの演奏では超現実というか、不思議な世界を鮮明に見ているような空想をしてしまう。
第二楽章 Presto
適度な快速で演奏、ここでもコールアングレが印象的に鳴りながら、快活な楽章となる、展開部も聴き応えがあリ、後半も反復される。
メヌエット、トリオ
すっきり簡潔な主題は心地よく飽きが来ない、トリオも同様の感覚、ドラティはまさにすっきりと聴かせる。
終楽章 Presto
小刻みな主題にhornとコールアングレを効果的に使っているが展開部は簡潔ですっきり終る。
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コールアングレ(イングリッシュホルン):モダン・タイプ

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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J.M.クラウスSQ:J.M.クラウス 弦楽四重奏曲 op.1-4  

よくある、一般ウケする古典派音楽とは一味違う趣きをもった、ヨーゼフ・マルティン・クラウス(Joseph Martin Kraus 1756-1792)はドイツ出身、スウェーデン国王グスタフ3世のもとで王室付きの芸術家として活躍した。王に献呈された弦楽四重奏曲からは、王とクラウスのインテリジェンスの高い関係が伝わってくる、m
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グスタフ3世
フーガの技法で書かれた傑作もある、楽章の数も3つ、あるいは2つ、と定形にこだわらず、余計な楽章は割愛し、王が満足する内容に絞った、そんな作品群に思える。
その中の傑作op.1-4(VB184)を聴く、演奏は古楽器SQで、W.エールハルト率いる、その名もJ.M.クラウス四重奏団、
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ヨーゼフ・マルティン・クラウス四重奏団
レーベル:CAVALLI RECORDS
 


弦楽四重奏曲 ニ長調 op.1-4(VB184)
第一楽章 Allegro
主題は明確なタイプではなく、流麗に始まる、
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vn1とvcの間で印象的な掛け合いが目立つが4パートによるポリフォニックで調の移ろいもデリケートな書法、ソナタ形式だが各部の区分けを意識する必要ないような流れに聴こえる。
また、このパターンはクラウスがよく用い、スマートな歩調だ、
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第二楽章 Larghetto
ニ短調の悲痛な面持の主題で書かれた変奏形式だが、
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"変奏の楽しみ"は二の次で、あくまで音楽の内面に引き込んでいく、中間部で長調となり、始めのテーマに戻る、
終楽章 Allegro molto
クラウスならではの才気が効いた傑作楽章に思う、fで始まる主題は切り立ったリズム、これが全体に緊張を与えながら、[7]からのpのデリケートな要素が交錯するが、
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僅かな緩和を入れて引き付けていく、展開部では一段と緊迫、北欧の宮廷でスペイン風?にも聴こえる熱情的な曲が演奏されたのだろうか、こんなのはハイドンも書いていない、J.M.クラウスSQは切れ味よく曲の持つ躍動感を目一杯に聴かせる。
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tou tube:J.M.Kraus String Quartet Op.1-4 in D major(VB 184)
1. Allegro (0:00)
2. Larghetto (5:48)
3. Allegro molto (13:49)


ご覧いただき、ありがとうございました。

category: J.M.クラウス

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A.ドラティ:ハイドン 交響曲No.88(LP)  

88番はよく演奏されるが、各楽章均整がとれ、主題に華があるのが人気の要因だろうか。
今日はドラティのLP盤で残りとなる88番、「V字」という副題も懐かしいような;タスキを見ると「R.ランドンの権威ある校閲楽譜によるドラティの貴重な名演盤」と、どこか"通"向けのキャッチコピーだ^^m
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アンタル・ドラティ 指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA


交響曲No.88ト長調
第一楽章 Adagio - Allegro
この楽章だけ、timpとtrpが用いられず、軽快な楽しさで統一されている、付点リズムの序奏からその雰囲気、主部はスタカート付きのauftaktで始まる2拍子(オレンジ線)で、
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楽譜を知らないと、4拍子(紫線)のように聴いてしまう;一度この聴き癖がついてしまうと、頭から離れない;;しかし[32]にくると、
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小節の頭にアクセントがあって、2拍子らしく聴こえる;
軽快ながら、ポリフォニックな書法で展開部は聴き応えがある、再現部の[180]からflが華を添えるのが心地よい、
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ドラティは適切なテンポで過不足なく、バランスのとれた演奏。
第二楽章 Largo
優美な主題による変奏、[41]から総奏のffとなるが、ドラティは程々の強さで爽快に響かせるのがひじょうに良い。変奏としても魅力的な楽章だ、
メヌエット Allegretto
いつも通り、力みのない上品なメヌエットで心地よい、timpの弱奏が余韻をもって聴こえる、
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こういう細やかな一味が良い、
トリオはドローンバスに乗った民謡風で趣きを変える。
終楽章 Allegro con spirito
この出だしはバス部のリズムでちゃんとauftaktに聴こえる^^
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ロンド風の主題は弱奏にfagを目立たせたバランス、テンポはまさに適切な快速で進む、[108]からの目まぐるしい対位法は圧巻、終結も華々しい傑作楽章、ここはドラティ、PHに任せておけば安心、というところだ。
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Symphony No 88 G major, Antal Dorati PH

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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R.グッドマン:ハイドン 交響曲No.82「熊」  

アーノンクールの「熊」を聴く予定だったが、ふらふらっとグッドマンのほうに目が行ってしまった、久しぶりで、どんなだったか憶えていなかったし;m
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ロイ・グッドマン指揮
ハノーヴァー・バンド
録音:1991年 hyperion


交響曲No.82ハ長調「熊」
第一楽章 Vivace assai
開始からtimpの活躍が目立つ、動機に基づき、バスパートやhornパートと重なったり、単独だったりする、
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グッドマンは快速に踏み込み、timpは雷鳴のように押し出す、弦のみの弱奏は涼やかでこの力感の差は他に例がないほどだ、第二主題のflとvnの溶け合いが心地よい、
第二楽章 Allegretto
変奏形式だが、ロンドのように始めのテーマが(少し変化を入れて)戻ってくる、この楽章は楽譜どおり、端正に演奏される、
メヌエット、トリオ
第一楽章と同じ活気が戻り、timpが際立つ、その合間に弱奏されるob、fag、さらに通奏低音のCembがスタカートで一際細やかに聴こえる、
終楽章 Vivace
快速なテンポを取るが、楽譜の細かな指示が明確に音となって耳に入ってくる、[90]からの強弱指示などが緻密に再現されている、
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しかし展開部の最後の部分、[176~]はffに強調している、
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[172]と[174]に同じパターンがあり、3つ目になるし、これは良い手だ。
終結前に展開部が短く再現されるが、[264]からtimpの連打がffで入る、
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指示どおりでもあるが、ここも強調している、
あらためて、欲求不満を満たしてくれるような快演だ^^

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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