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Michael: Classic音楽,リュート,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

C.デイヴィス:Haydn Sym No.102、101 (LP)  

LP時代、ハイドンSymの録音ではD.グラモフォンにはあまり聴くべきものはなく、3人の巨匠でNo.82~104の名盤を作ろうという企画があり、パリ・セットをカラヤン、No.90~92をK.ベーム、ロンドン・セットをO.ヨッフムに割り振った、が、いずれも筆者には好ましい出来ではなかった、DGで初めて良いと思ったのはC.アバド、ヨーロッパ室内Oである、 
一方、フィリップスは前々から、N.マリナーやC.ディヴィスといったハイドンを上手く聴かせる指揮者を抱え、ツボを心得たような録音でスコアの聴きたい音がちゃんと聞こえてくる、
フィリップスはハイドンがお得意か、
c d hay s101 102 lpc d hay lp
コリン・ディヴィス指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウO
まず、コリン・デイヴィスの102番、
これはハイドンのsymの中で最も傑作ではないかという評を目にするが、たしかに第1楽章展開部から終結までの練られた書法は見事、第2楽章は新しいアイデアで、trp、hornにcon sordino(弱音器)の指定があり、独立したvcソロのパートがある、
hay s102 sc02 01
[56]では弱音器付trpが余韻を響かせるが、当録音では明確に再生される、
hay s102 sc02 54
メヌエット楽章などハイドンは何曲書いたことか、それでも新しい感覚が尽きず、終楽章も斬新である、当盤は秘められた内容が明確にミキシングされて聴ける、
*デイヴィスの102番はyou tubeに挙がっていない、参考にC.アバド指揮、ヨーロッパ室内O、これも好演、
c a hay s102 you
you tube: 交響曲 第102番 変ロ長調 Hob.Ⅰ:102 アバド 1994

次に裏面の101番「時計」、何しろ昔からよくわからないまま聴いていたので、その聴き癖が残っているが、今、初めて聴いたとしたら斬新な曲に感じるかもしれない、
この曲にはクラリネットが2本加わっているが独立して奏でる箇所はなく、総奏部で和声の一部を担うのみ、
sc s101 01 36
しかしこの録音ではclが響きに彩りを加えているのがよくわかるようだ、
主題はメロディアスな要素が少なく、器楽的で音階を昇ったり降りたりする基調で書かれている、とくに第1楽章はキビキビ小刻みである、
sc s101 01 13
C.デイヴィスはこの特徴をくっきり小細工なしに溌剌と聴かせ、録音は管のパートがよく響いて効果的、第2楽章は"時計"らしく活発なリズムで進め、メヌエットも重くならず小気味よい、例のトリオでフルートが和声から外れる[86]もはっきり、
sc s101 03 trio01
終楽章は速すぎない程度に、折り目正しく決める、
こちらはyou tubeにあった、
c d hay s101 you
you tube:Haydn: Symphony No. 101 in D Major, Hob.I:101 "The Clock" -
1. Adagio - Presto 2. Andante
3. Menuet. Allegretto - Trio 4. Finale. Vivace

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category: F.J.ハイドン

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I.ヘブラー:Mozart Piano Con No.20 (LP)  

モーツァルトは全ての曲種に傑作を書いているが、ピアノ協奏曲を大きく進展させた事で特筆される、少年期に書いたNo.1~4は他作からの編曲で、真作と言えるのはNo.5からである、
フリー作曲家となったウィーン時代からは自ら演奏する予約演奏会の作品や、名手から依頼を受けた作品があり、ピアノソロとorch楽器、とくに管楽器の活用でソロパートの掛け合い、引き継ぎといった妙技を確率し、内容を高めていった、No.16 K.451は「ピアノ付き交響曲」と呼ばれるほどorchパートを聴かせる(ピアノは控えめな活躍)、そんな曲も書いている、 
参考you tube:Mozart: Piano Concerto No. 16 in D Major K. 451
試行錯誤の結果、20番代にもなればすっかり書法が完成された傑作が続く、その中にはNo.20とNo.24の短調の傑作がある、

このところ、長く聴いていない盤を引っ張り出しているが、イングリット・ヘブラーのNo.20 K.466をかけてみた、PHILIPS(オランダ盤)で、レーベルが青灰色は珍しい、
i haebler moz
Piano:Ingrid Haebler
Conductor:Witold Rowicki, London Symphony O.

短調作品というのは当時、特殊な曲でモーツァルトがピアノConとしては初めて書いたNo.20はニ短調、弦のシンコペーションで暗雲が迫るように始まる、劇的な内容で、初演の際どう受け止められたのか?聴きながらそんな事を思う、
ヘブラーのピアノは力みなく細やかに粒立ち、引き込んでいく、
i haebler mo you
you tube:Mozart "Klavierkonzert No 20" Ingrid Haebler
カデンツァはベートーヴェンが書いたのが弾かれるが、この曲を盛り上げる名作のようだ、
第2楽章のテーマはこの上なく優しく安息感がある、なお映画「アマデウス」のエンディングに使われたせいか、物寂しくもある?それほど映画などに使われた印象は拭いきれない、っていうかモーツァルトは何かと使われやすく余計な先入観が付く;中間部はかなり劇的になる、
終楽章 Allegro assaiはpianoソロで開始、orchがシンフォニックな前奏で魅了する、木管の使用も巧みでpianoと交互に聴きどころを築く、
レコードはPHILIPSらしく耳優しい音質で各パート明確なミキシング、過去のレコードにはそれぞれ録音技術の個性が聴かれて面白いところでもある。

もう一つ、手元のCDでロバート・レヴィン:fp、ホグウッド&AAMを聴くと、モダンのpianoやorchより鋭く、パワフルに聞こえるのだ、
levin hog
levin k466 you
you tube:Mozart - Piano Concerto No. 20 - K. 466 [Robert Levin - Fortepiano | AAM | Christopher Hogwood]

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category: W.A.モーツァルト

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演奏時間:Mozart:Sym No.29   

モーツァルトのSym No.29はあまり聴かないが、比較的人気はある曲のようでよく演奏される、第1楽章に絞ってみるとソナタ形式のよくまとまった優美な曲である、展開部はさほど凝っておらず短いが全体には結構長く、終結部が付く、Allegro moderato(ほど良く速く)なのだが、「ほど良く」ってのは曖昧で、判断に幅が出てきそうだ。 

まず、K.ベームを聴いてみる、ゆっくりめで手堅い演奏、芯の通った描き方はベームらしいが、このテンポは温和で長々と流れ、さらに終結部が冗長に感じさせる、
(前半反復、後半反復なし 9:12)
bohm moz s29
you tube:モーツァルト: 交響曲 第29番 イ長調 K.201 ベーム, BPO 1968

スウィトナーもこの曲はゆっくりで穏やか、orchはスウィトナーらしい清々しいバランスで、[22]hornの2度が印象的に響く、
sc01 19
ただ、ほかのSymで聴くような密度感がなく、やはり温和で長々と感じる、
(前半反復、後半反復なし 8:46)
sui moz s29
you tube:Symphony No. 29 in A Major, K. 201: I. Allegro moderato

カラヤンは快速だが弦楽が強すぎ、管の味わいが乏しい、(前半反復、後半反復なし 7:45)
kara moz s29 you
you tube:Mozart Symphony No. 29 Karajan-Live in Tokyo 1988

長くしまい込んでいたLPだが、これなら聴けるな、と思った好例がホグウッド盤である、
1979年録音で、ひじょうに鮮明、始まるとAAMの古楽器の有効性もよくわかる、
moz s29 hog
第1楽章が快速で活力があり、後半も反復しているが、それでも 9:30に圧縮されて、集中力が削がれず心地よい密度感、長ったらしくない、
hog moz s29 you
you tube:Mozart: Symphony No.29 in A, K.201 - 1. Allegro moderato

you tubeから新しい好演、コンセルトヘボウ室内管弦楽団のライヴ、
Concertgebouw Chamber o you
you tube:Mozart: Symphony No. 29 in A major, K.201 - Concertgebouw Chamber Orchestra - Live Concert HD

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category: W.A.モーツァルト

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ベーム:Mozart Sym「ジュピター」BPO (LP)  

今度のプレーヤーDP-47Fはヘッドシェルの首元は回転せず角度調整できない、水平を確認したところ、ひとまず問題ないようだv 
suihei_2020110710114796b.jpg20201107.jpg

さて、ベームのモーツァルトSym「ジュピター」、これも後のVPO盤よりBPO盤のほうが覇気があっていい、因みに筆者個人はベームの「40番」はあまり好きではなく、聴くのは「39番」と「ジュピター」になってしまう・・
「いや、40番もすばらしい」とご指摘もありそうだが^^;
bohm moz s40 41bohm moz s41 lp 02
BPO盤:初盤と手持ち盤
カール・ベーム指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
1962年 DG ベルリン、イエス・キリスト教会

音質はこの頃のDGらしい響きでクリアではないが、弦の各パート、木管パートとも聴きやすくミキシングされている。
第1楽章は速めで、がっしり、パンチと切れのある演奏、各パートはバランスよく聞こえる、[80]の全休符がぐっと引き付けて効いている、
sc01 75
展開部も低域が対等に押し出し、彫りの深い聴かせ方、
第2楽章、弱音器をつけたvn群だが、ベームはいつもどおり芯の通った表現、
メヌエット、穏やかに始まるが、足取りはしっかり、[28]から雄大な運びで「ジュピター」のメヌエットに相応しい、
sc03 28
終楽章、速めでよく整えながら、のちのVPO盤より明らかに覇気がある、形式上は再現部となるが、そこからが最大の聴きどころ、vcとcbのパートも分けられ、終結部ではそれまでの全ての主題が交錯する、
sc04_202011071004268fa.jpg
cbにも目まぐるしいパッセージがある、
sc04 409
bohm moz s41
you tube:Mozart - Symphony No. 41 in C major, K. 551, "Jupiter"

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category: W.A.モーツァルト

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ユーモア センス  

日本人のお笑いというのは、1人がバカなことをやって、誰かがツッコミを入れる、皆でコケる(吉本新喜劇)など、派手なリアクションが必要である、 
欧米のお笑いはどうだろう、たとえばチャップリンの映画、チャップリンが1人でバタバタ大ドジをやっていても周りの人物らはさほど反応せず(無表情だったり)受け流している、これが見ていて可笑しいのである。
また、現代米国映画のセリフに多いが、対話で皮肉やブラックな返答をする、ワンクッション置いた笑いと言えようか、バカな発言に対し無言で立ち去るのも可笑しい。
往年のフランス、英国あたりの喜劇映画を見ても主人公は大真面目に大ドジをやるが、周りの人々はさほど動じず、何事もなかったように進める、なんともおっとりとした状況が笑える。
Peter Sellers
ピンクパンサー・シリーズでお馴染みだった、ピーター・セラーズ(1925-1980)、
なんともトボけたオーラを持っていて、それだけで可笑しい^^

ただ和洋共通なのが「繰り返しのギャグ」で何をやっても同じオチに行き着くってのがある。

こういう洋風のユーモア センスは昔からだったかもしれない、
モーツァルトはズバリ「音楽の冗談」という曲を書いていて、仕掛けはいろんな所に^^
Mozart A Musical Joke
you tube:モーツァルト 音楽の冗談 スウィトナー&SKD (1961)

ハイドンも交響曲に、いくつもユーモアをこっそり仕掛けているが、演奏の際には何食わぬ顔でやったのではないだろうか、演奏中にvnが"調弦"する曲もある(Sym No.60「迂闊者」)、
Sym No.101「時計」で第3楽章のトリオだが、R.ランドン版のスコアでは、[84]からflソロが始まり、弦楽はD majorの和音である、[84]ではflがEで和声から外れてしまう、
trio01.jpg
一方[100]から繰り返しになるが、[102]ではv1~vaがC majorを奏で落ち着く、
(バスはDのままなのでC on Dとなろうか)、
trio02.jpg
[86]で一度外れるのはおっとりしたユーモアと見るべきだろう、かつてはここを誤りとみられたのか、[86]を[102]と同じに修正?した版が用いられた。
you tubeはトリオに入る部分から、弱奏の中で「あれっ?」と思わせる。
hay s101 03 T
you tube:Haydn Symphony No 101 D major „Die Uhr“ The clock The New Dutch Academy

No.94「驚愕」は第2楽章のびっくり箇所は知られている、現代、新たにびっくりさせるには・・と画策する指揮者や楽員もいた、成功,不成功はともかく、
第2楽章はハ長調だが、びっくりの[16]は属和音のト長調である、
sym 94 02
timpはGとDにチューニングされ、楽譜ではGを打つが、Dを打っても和声音である、もう1つ和声外の"A"にでも合せたtimpを用意して、思い切り叩いたら、どんなだろう?知っている人はtimpが3つもあったら、怪しいと気付くだろうが;

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category: F.J.ハイドン

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O.スウィトナー:Mozart Sym No.36「リンツ」 LP  

多くのレコードは一旦手放してしまったが、このセラフィム2枚組は昔買ったのが残っている、O.スウィトナー指揮、SKDでモーツァルトSym「パリ」「ハフナー」「リンツ」「プラハ」を収めたアルバム、1000円盤が1200円になった頃である、何度針を下ろしたかわからないが、レコードは扱いしだいで本当に長持ちする。 
sui moz s36 lp 012400yen_20201105113725625.jpg
初めて聴いたときは、演奏、音作りが他とはまるで違うのに驚いた、K.ベームのDG盤を聴いた後はその差が大きい、快速なテンポと精緻な合奏が見事、「ハフナー」の第1楽章は回転数を間違えたかと思う速さである。
今回はNo.36「リンツ」をじっくり聴いた、
sui moz s36 lp 02
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデン
セラフィム(D.シャルプラッテン原盤)

低音部の支えがしっかりしたバランスで、vc、cb、fagが一体となってバスのラインが明確、
弦楽の高域は耳疲れするほど張り出すことなく、緻密でキュっと締まっている、
vn2やvaのパートもはっきり聴ける、
第1楽章、序奏の開始音から、低音とtimpがしっかりした土台のように響く、そこに爽やかなvn群が乗っかる、主部のテンポは中庸くらい、[42]からのva、vcが歯切れ良く、しっかり前に出て、vnはくっきりスタッカート、
sc03 (2)
第2楽章、しなやかな演奏だが、すっきり感覚で嫌気がこない、
メヌエットはじつに大らかながら、スタッカートで引き締め、timpの打音に何とも言えぬ気品が伴う、
sc03 (1)
終楽章、プレストは快速に演奏、キビキビと進めていくが、それでも力の抜けた爽快サウンドでまとめる、終結では熱気をあげて終わる。
sui moz s36 you
you tube:Symphony No. 36 in C Major, K. 425 "Linzer":
I. Adagio - Allegro spiritoso II. Andante
III. Menuetto IV. Presto

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category: W.A.モーツァルト

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K.ベーム:Mozart Sym No.39 BPO (LP)  

うちで唯一、厚紙で見開きジャケットのベーム、国内盤で、モーツァルトSym「39番」と「リンツ」である、(ドイツ盤は資源節約のためか、ジャケットは薄手の紙が使われる) 
bo moz s39 lp 01
モーツァルト 交響曲No.39&No.36「リンツ」
カール・ベーム指揮、ベルリン・フィルハーモニーO

録音は1966年で、もう少し古いかと思ったが意外だった、音質はいかにもDGらしく渋く落ち着いた仕上がり、まだ1958年録音のベートーヴェンSym No.7のほうが音場もクリアでSN比も高く聞こえるのである、(過去記事:60年代のLP 名録音
しかし、No.39はのちのVPO盤よりもこちらの方を好んで聴いてしまう。
bo moz s39 lp 02
さて、No.36「リンツ」のほうは序奏から主部への入り、もう少し、しなやかな感覚もあってよさそうなところ、骨筋張った聴かせ方がベームらしい、主部のテンポは比較的速めで、折り目正しく佳演だが、各楽章、もう少し洒落た気分もほしい曲でもある、O.スウィトナーの演奏は好きだが。
一方、No.39に針を下ろすと、曲の構築的風格というか、こちらにはベームの演奏がぴたっとはまるのである、
序奏部で印象づくのが、この録音ではtimpが余韻短く締まった響きで合奏の要となって、心地よい、主部は適正なテンポで整然と行く、この楽章はvn1に大きな跳躍があり、伸び伸びした明るさである、timpの打つ付点リズムが凛々しく、足取り軽やかなところも魅力、
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展開部
各パートはバランス良く、明瞭に味わえる。
第二楽章、変イ長調で展開部をもたないソナタ形式、緩抒楽章でも折り目正しい感覚、ヘ短調となる劇的な部分では結構厚く押し出してくる、
メヌエット、アレグレットはゆっくり目でスタッカートを強調、武骨な感覚に嵌められる、
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終楽章も程良い快速で、ぴっしり整っている。
bo moz s39 you
you tube:Mozart - Symphony No. 39 in E-flat major, K. 543

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category: W.A.モーツァルト

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B.スピルナー:Haydn Sym No.35,46,51  

トーマス・ファイはハイドンの交響曲全集完成をめざし、あとひといきのところで、事故に合い、復帰できなくなった、しばらく収録が中断した後、ハイデルベルク響のConcertmaster、ベンジャミン・スピルナーが後を継いで、録音を再開し、24集が出たところだ、 
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第24集 ベンジャミン・スピルナー指揮、ハイデルベルクSO
今日はスピルナーが指揮した、この前の23集より、No.35,46,51という単独で録音される機会は少ないが魅力ある作品、
No.35は第1楽章が溌剌として小気味よくまとまったソナタ形式、ハイドンに親しむなら、いきなりロンドンセットより、このあたりからが良いと思う、
hay s35 you
you tube:Heidelberger Sinfoniker - Joseph Haydn Sinfonie Nr. 35 B-Dur

No.46の第1楽章はNo.44「哀悼」の第1主題を裏返しにしたような共通性がある、
sc 44 46
ロ長調だが短調に向かう傾向があり、展開部は疑似再現を置く進め方、再現部も凝っている、
第2楽章はvnが弱音器をつけた疾風怒濤期らしい魅力でシチリアーノで書かれる、終楽章の中でメヌエット楽章が再現される、
hay s46 you
you tube:Symphony No. 46 in B Major, Hob. I:46:
I. Vivace II. Poco adagio
III. Menuet IV. Finale: Presto e scherzando

No.51は一段とアイデア満載の聴き応えがある、
第1楽章は彫りの深い構成で、[26]のffに入ったところが引き付ける、
sc01 23
展開部は第2主題で入り、[108]から疑似再現を行ない、
sc01 108
疑似再現の頭
そこからが素晴らしい、再現部も多様な変化を見せて引き付ける、後半も反復される、
第2楽章は疾風怒濤期の特徴を見せながら、hornソロの活躍が聴きどころ、最高音から最低音まで奏でる、
メヌエットは明確な主題で心地よく、ここもトリオでhornの超絶技巧を聴かせる、
終楽章は活気あるロンド風主題で、hornの高鳴りを聴かせる力強い変奏を入れ、短く終わる。
you tube:Symphony No. 51 in B-Flat Major, Hob. I:51:
I. Vivace II. Adagio
III. Menuetto IV. Finale: Allegro

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category: F.J.ハイドン

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スウィトナー:Mozart Sym No.39 (エテルナ LP)  

レコード盤で特に優れているのが、DENON(PCM)だが、その前からD.Schallplattenの録音には同様の魅力がある、O.スウィトナーの録音はSchallplatten原盤で、かつて様々なレーベルを経由して入ってきた(EMI、DG、PHILIPS等)が、やがて徳間音楽工業(株)がエテルナ(Schallplatten)レーベルとして出すようになった。 
今日は1975年録音のエテルナ盤で、スウィトナーのモーツァルトSym No.39、
sui moz s39 lp 02
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデン
1975 ドレスデン、ルカ教会 

序奏部が始まると、低域のしっかりした涼やかな弦楽と管の色彩が溶け合い最後まで聴きたいと思わせる響きである、
sui moz s39 lp
主部は快速でしなやかだが、ピリっと張り詰めた感覚もあって引き付ける、2本のクラリネットのハーモニーがよく聴ける、
第2楽章は全てが爽やかで、ヘ短調の主題に入ったところ[30]~も重くならず、よい響きで引き締める、
sc 02 28
メヌエット楽章は簡潔な良い主題で書かれると飽きがこないが、この楽章もその好例、
sc03 01
スウィトナーは管楽器の総勢をよく響かせ、リズムを切り立て、この楽章の魅力を聴かせる、
終楽章、けっこう速いテンポをとる、弦の爽快な感覚と足取りのしっかりした踏み込み、木管がくっきり浮かび心地よい、
全楽章、反復は省略しているが、短時間にさらりと聴くのも良い。

当盤と同じSKDとの録音、
sui moz s39 you
you tube:Symphony No. 39 in E-Flat Major, K. 543:
I. Adagio - Allegro
*第2楽章以降も続きで再生される、

もう一つ、N響とのライヴ、
orchと録音は違えど、やはり"スウィトナーの演奏"が伝わってくる、
sui moz s39 hhk you
you tube:モーツァルト 交響曲第39番 スウィトナー指揮 N響
近年ではorchを過剰に重くしない演奏が主流になってきているが、スウィトナーはそこも耳に馴染み、古くならない。

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category: W.A.モーツァルト

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Haydn Sym No.53 「帝国」(3枚)  

ハイドンの交響曲はNo.82以降の「パリセット」あたりから完成期に入ったとも言えるが、
その前、1778-79年に書かれたNo.53ニ長調「帝国」は充実した傑作で当時も評価が高かったという、エステルハージ侯はハイドンに外部からの注文に応じ作曲してもよいと許可を出していた、No.53は楽譜が出版され、当時のアメリカにも知られていたらしい。
 
第1楽章は短くも荘重な序奏が付く、主部Vivaceは主和音を上下するだけの簡潔な主題だけに印象も強い、全体にこの主題が目立って使われ、発展性を持っている、
sc 01 17
なお[46]からvn1は2声になるが、重音奏法で、A線の開放をドローン風に奏で、上声はE線を一弓で弾く響きだろう、
sc01 46
第2主題からイ長調に変わり、活力をもって提示部を終わる、展開部も第1主題がメインに発展していく、展開部後半[167]で弱奏に転じ、幻想感のある転調で進める、
sc01 164
第2楽章は歌謡調の主題による変奏、主題の性格をあまり変えずにセンスよく進められる、
メヌエットは明確で溌剌とした主題、こういう主題は印象的で飽きが来ない。
sc03 01
終楽章はいくつか異稿があり、A稿とB稿がよく演奏され充実している、以下いずれもA稿の演奏で始まる、

今日はお気に入りの演奏を3枚、
まず、クリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内O
エステルハージOを再現した小編成である、響きの透明感が心地よく第1楽章は快速ぎみに切れ味よく決める、1本入ったflトラヴェルソが全楽章で華やかさを添える、終楽章もアンサンブルの決めっぷりが見事、
c h you
you tube:J. Haydn - Hob I:53 - Symphony No. 53 in D major "L'impériale"

ニコラウス・アーノンクール指揮、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
同じく古楽器orchだが、ホグウッド盤に対し編成は大きく、その量感も効いてくる、いつものようにアーノンクールらしいアプローチで引き付ける、
アーノンクール盤は先日こちらのブログでも取上げられている、
>ハイドン探求 三次科学技術教育協会 
n h you
you tube:Symphony No.53 in D major, 'L'Impériale' :
I Largo maestoso - Vivace II Andante
III Menuet - Trio IV Finale - Capriccio - Moderato

トーマス・ファイ指揮、ハイデルベルクSO
モダン楽器に古楽器の金管、timpを合せた編成、第1楽章序奏から堂々とがっちり聴かせて引き付ける、以下、作品の魅力を120%に引き出すファイの手腕で楽しませていく、
メヌエットのがっちり感がツボで心地よい、こういう演奏も聴きたかった・・というのをしっかり提供してくれるv
t f you
you tube:Symphony No. 53 in D Major, Hob.I:53, "Imperial":
I. Largo maestoso - Vivace II. Andante
III. Menuetto IV. Presto

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category: F.J.ハイドン

tb: 0   cm: 4

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