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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

ギターによる、バッハ:シャコンヌ(BWV1004)  

シャコンヌ(チャコーナ)は大航海が始まって以降、16世紀終りに南米から持ち帰られたギターを伴奏とする歌付きの舞曲だそうで、3拍子の快活なものだったそうだ、これが南ヨーロッパに広まり流行した、バロック期にはオスティナート・バスに乗った変奏形式が定着した。
スペインの舞曲を起源とするパッサカリアも類似した変奏楽曲となり、シャコンヌとの区別は不明確である。
 
バッハの無伴奏vnパルティータ No.2 d-moll BWV1004のシャコンヌは比類のない名作として、演奏史も長い、vn以外の楽器にも編曲され、ギターに最初に編曲したのはアンドレス・セゴビアだった。
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you tube:J.S. BACH, Chaconne (Violin Partita No. 2 BWV 1004) ? Andres Segovia, 1959 ~ RARITY!

20世紀にはロマンティックな捉え方で「音の一大絵巻」のような気合いの入った演奏が定着し、快活な舞曲の要素は聴かれず、なんか気が重くなる曲だった、名ヴァイオリニストが表情記号を一杯書き加えた楽譜も出版された。
古楽演奏が研究されだして、そういう流れはリセットされたようだ、シギスヴァルト・クイケンの演奏を聴くと心地よい舞曲の味わいも聴かれ、耳疲れしない。
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you tube:J.S.Bach - Partita II d-moll BWV 1004/Ciaccona (S.Kuijken)

ギター属による演奏で興味深いのはバロックギターを用いたマルコ・メローニである、バロックギターは事実上広い音域を持たないが、この独自の調弦法が効果をあげている、
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you tube:Marco Meloni シャコンヌ Chaconne BWV 1004 J.S.Bach バロックギター
4、5コースは擬似的なバス弦であり、高音弦としても使われる、
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調弦例
オクターヴ弦は先に親指が当たる側に張る、リュートとは逆である、
02 b guitar lute
これは上手くやればスケール演奏やポジション移動の小忙しさを軽減し、鮮やかな装飾やパッセージを可能にするようだ、演奏もレガートに繋がりやすい、どうやっても難しい部分はあると思うが、舞曲らしい快活さをこれだけ聴かせる演奏は他に憶えがない、聴き手も肩の力を落とせる。

もう一例、クラシックギターで福田進一を挙げる、
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you tube:J.S.Bach "Chaconne" from Violin Partita No.2, BWV1004 :Guitar version by shin-ichi fukuda
R.ブーシェのギターを用いたパワフルな演奏で対極的。

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category: J.S.バッハ

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2つの「2つのvnのための協奏曲」  

2つのvnソロによる協奏曲というのはバロックを最後に殆ど見られなくなった、
vnとva、vnとvcのようなvn属の異なる楽器同士ならあるが、そもそも複数のソロ楽器を持つ曲が減っていった。
2つのソロによる主題の掛合い、一方が助奏する、2つが和声並行する、バロックまではこんな聴かせ方で成り立ったが、楽曲の複雑化とともに複数のソロを対等に扱い、さらに集中度の高いまとめ上げが難しくなったのだろうか、モーツァルトとハイドンの協奏交響曲あたりが最後の傑作か、ベートーヴェンのトリプルConも労作のようだが、あまり演奏されない;
"2つのvn"に限っていうと、バッハのそれが最後の傑作だろうか? 

まず、ヴィヴァルディの「調和の霊感」に含まれる2つのvnのための協奏曲イ短調 RV522はひじょうにお馴染み、楽譜を見ると、ほぼ2つのvnソロとバス旋律が骨格になっており、合奏群はtuttiの部分で和声的に響きを加えるリトルネッロ形式、
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旋律と和声の美しさで聴き手を捉えている、
T.ピノック指揮、イングリッシュ・コンサート
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you tube:A. Vivaldi - Op. 3 No 8 in A Minor, Rv 522
バッハも簡潔な書法ながら音楽の霊感に魅了されただろう、熱心に作法を学んでいる、オルガンのための協奏曲イ短調 BWV593はヴィヴァルディ、RV522からの編曲である、
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you tube:J. S. Bach - Organ Concerto in A Minor BWV 593 after Vivaldi RV 522.

次にバッハの2つのvnのための協奏曲ニ短調 BWV1043、
第1楽章、のっけからフーガ書法である;ソロのvn1と2はtuttiの部分では合奏の一員として弾く、vaにも不可欠なパートが与えられ、バスも通奏低音とフーガの一声の役を担う、簡略化の余地はない。
002_20190801104247f1a.jpg
優美な第2楽章に続き、終楽章が急き立てるようなテーマで引き付ける、2台のチェンバロのための協奏曲にも編曲されているが、やはり2つのvnの鬼気迫る演奏が魅力だろう。
アンドルー・マンゼ、レイチェル・ポッジャーによる演奏、
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you tube:Johann Sebastian Bach, Concerto for two violins, BWV 1043, Manze, Podger
もう一つ、C.ホグウッド、J.シュレーダー率いる演奏、
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you tube:♪J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043

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category: J.S.バッハ

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J.S.Bach:ブランデンブルクCon No.5,あれこれ   

チェンバロをメインとした3つのソロ楽器を持つブランデンブルクCon No.5 BWV1050は昔から人気が高く、うちにある音盤を数えるのも面倒くさい、しかし現在、聴いてみたいと思うのは、あのG.レオンハルトほか錚々たるメンバーの1977年SEON盤以来の時代に限られる、 
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最新盤を含め、お気に入りをいくつか拾い聴きした。

まず、1984年の録音で、C.ホグウッド指揮&チェンバロのAAM盤、いつも他の人がやらない所を拾ってくるホグウッドはブランデンブルク協奏曲集の第1版を使っている、バッハが手を加えた第2版のほうが聴き応えはあるが、最初の発想で出来た内容も興味あるところ、No.5のカデンツァでのチェンバロ・ソロは短めだが斬新でもある、
hog br bwv1050
この録音は室内的で3人のソロがくっきり前に出て、ホグウッドはカチっと端正に決め、C.マッキントッシュの清楚なvnも心地よく、終楽章の充実感は飽きがこない。
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you tube:C.Hogwood J.S.Bach Brandenburg Concerto No.5 BWV 1050a (Complete).

次はスイス・バロック・ソロイスツによる演奏、快活でしなやかな運びが心地よい、第2楽章ではセンスよいアゴーギグが引き付け、チェンバロはじめ、各々の装飾も楽しませる、終楽章の軽やかさも逸品、flトラヴェルソのほんのりした味わいも印象的、NAXOSの名盤の一つではないだろうか。
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you tube:Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050:
I. Allegro II. Affettuoso III. Allegro

新しいところで、ゼフィロの演奏は速めのテンポで踏み込み鋭く活気がある、この録音もソロ楽器がくっきり前に出て鮮やかに聴ける、ときにバスパートや合奏群がソロのように効果的に踏み出し、気付かなかった楽しみを聴かせる、全楽章、巧みな装飾も聴きどころ、
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you tube:Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050:
I. Allegro II. Affettuoso III. Allegro

最後にS.クイケン指揮、La Petite Bandeチェンバロは若手のEwald Demeyere、ソロvnはシギスヴァルト・クイケン、flトラヴェルソは
バルトルド・クイケンの巨匠兄弟である、S.クイケンの一弓ごとの抑揚が味わい深い、B.クイケンのトラヴェルソは小味の効いた装飾で高貴な雰囲気を持つ、you tubeは日本公演のライヴ収録を挙げる、鮮明だがやや高域が強く張りだして聞こえる、
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you tube:La Petite Bande Osaka 2011: Bach Brandenburg Concerto No.5
(1/3) .mp4 (2/3).mp4  (3/3).mp4
セッション録音は会場にマイルドに響く音質でひじょうに心地よい。
s k bwv1050 you 02
you tube:Bach: The six Brandenburg Concertos. Kuijken, La Petite Bande

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category: J.S.バッハ

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J.S.Bach:ブランデンブルクCon No.2,あれこれ  

昨夜は超蒸し暑いなかで夏祭り、大型電機店と家具店の共同駐車場を借りて行なっている、
昨年は主催者の町内役員でめちゃ疲れたが、今年も少年補導員の役で場内と周辺を歩きまわり少々疲れた、行き来は自転車でやたら重いと思ったらタイヤの空気が減っていて最悪;
  
先日も古楽器のモダン楽器化ということを書いたが、リュート属の場合、狂いやすいガット弦を公開演奏で用いるのは弦数の多さから大変で、殆どの奏者は現代素材の弦を使う、
またナチュラル・トランペットと真正に呼べるのはすんなりした管だけで仕掛け無しの楽器である、自然倍音のみで、低域で出せる音は限られ、曲もこれに合わせて書かれる、
Eheiii.jpg
オリジナル、ナチュラルトランペット
n trp
しかし現代の聴き手は正確な音程を希望するという環境だ、trp奏者のマイケル・レアードが考案した管の途中に"vent hole"が施され、不正確な音程を補正するタイプが多く使われ、これも古楽器として扱われる、
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vent hole付き
本来の透明な響きは損なっていないが、昔にはあり得なかった演奏が出来てしまうことにもなる;? 区別のため、こちらをバロックtrpと呼ぶことが多い、個人的には何ら不満のない楽器であるが、S.クイケンはあくまで作品が書かれた当時、存在した楽器で最良の演奏をするという方針で一貫しおり、ブランデンブルクConの1回目の録音ではtrpの代りにナチュラルhornを使っている(バッハも代りにhornを使うのを可としている)、2回目の録音で真正ナチュラルtrpが吹ける奏者、J-F.マドゥフが登場してようやくtrpによるBWV1047が実現した。

そこで、ブランデンブルクCon No.2 BWV1047をいくつか聴いてみる、
まず、vent hole付きのバロックtrpによる名演を3つ挙げる、
ニクラス・エクルンド:trp、スイス・バロック・ソロイスツ
bwv 1047 01 you
you tube:Brandenburg Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047:
I. [Allegro] II. Andante III. Allegro assai
エクルンドのtrp、vnほか他の合奏陣も滑らかタッチで心地よい、

ウィリアム・ロス:trp、ピーター・ヤン・ベルダー指揮、Musica Amphion
bwv 1047 02 you
you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concertos (Full Album)-BWV 1047
ウィリアム・ロスは先日のコレッリで、trpの入る唯一のソナタでも名演を聴かせた、

ガブリエレ・カッソーネ:trp、アルフレド・ベルナルディーニ指揮、ゼフィロ・バロックO
bwv 1047 03 you
you tube:Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047:
I. [¢] II. Andante III. Allegro assai
快活で切れ味良い演奏、室内的な響きで各楽器が間近に聴こえ、克明で引き付けられる、

最後はジャン-フランソワ・マドゥフのナチュラルtrp、シギスヴァルト・クイケン指揮、La Petite Bandeによる演奏、
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you tube:Bach: Brandenburg Concerto no. 2. Kuijken, La Petite Bande
*第3楽章のみ、映像付きがある、
bwv 1047 04 you
you tube:Bach BWV1047 3 1 La Petite Bande
右手でtrpを持つのみ、左手は腰にあて何の操作もしない、これぞ問答無用の切り札である^^

PS.ブラームスの時代には自由に音階の吹ける現代のバルヴ式trpはあったが、ブラームスはorch曲の中で、ナチュラルtrpで演奏可能に書いているとのこと。
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category: J.S.バッハ

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Bach:Pedal harpsichord の魅力  

ペダル・ハープシコードとはどんな響きなのか、後述のダグラス・アムリンのCDを聴くまで知る機会がなく、オルガンの練習用楽器として存在するくらいに思っていた、しかしその素晴らしいこと、立派なコンサート楽器である。(*D.アムリン以前にも、パワー・ビッグスなどorg奏者の録音はあったがモダン仕様の楽器で音がゴツくさい、)

始めに最もポピュラーなトッカータとフーガ ニ短調BWV565をこの楽器の演奏で、
P H BWV565 you
Luc Beausejour:Pedal harpsichord
you tube:J.S. Bach, Toccata in d minor / en re mineur, BWV 565
オルガンに引けを取らない、
音が減衰する分、次に重なる音が聴きやすい、オルガンより有利な部分もある、

*ちょっと話がそれるが、BWV565は原曲はヴァイオリン・ソロのため曲だと以前から推測されてきた、確かにvn上のテクニックを思わせるところがある、何人かのvn奏者が復元編曲と演奏を試みているが、例によって容易ではなさそう;
まず、Maxim Vengerovの演奏、調はニ短調のままがvnに乗りやすいようだ、
BWV565 you
you tube:Sonata for solo violin BWV 565 (attriibuted to Bach)
よく探求したアンドルー・マンゼの演奏も興味深い、和音が長く続くところはアルペッジョに置き換える方法をとっている。
A M vn BWV565 you
you tube:Bach Toccata & Fugue d minor BWV 565 - Transcribed for Solo violin and played by Andrew Manze
編曲は他にも挙っており様々だが、vnソロにorchが加わったのもある、「トッカータ」は一人の奏者の即興性を聴かせる楽曲であり、大勢で合奏するってのは、かのL.ストコフスキー編と同じく異様である、まあ一つのパフォーマンスか;

*話を戻し、ここからダグラス・アムリンのPedal harpsichordによるバッハ、手鍵盤はあくまでharpsichord的な魅力で聴かせる、
Amrine-D-R02a[Priory-CD]
Douglas Amrine:Pedal harpsichord
1999年 PRIORY

ファンタジアとフーガ ト短調BWV542もドラマティックな良い曲だ、バッハは足鍵盤の達人と言われたが、このフーガにも聴かれる、テーマは足鍵盤に具合良いジグザグ進行が多い、それがフーガをより迫り来る様相にして一石二鳥、
bwv542 01
D A BWV542 you 02
you tube:Fantasia and Fugue in G minor BWV 542
こうした楽器を聴いていると、バロックには広く動く低音域が不可欠で、楽器の都合でオクターヴ上げたりするのはNGで深い魅力を損なう。
バッハはパッサカリア、シャコンヌといった変奏曲にも壮大な曲を書いているが、オルガンではパッサカリアとフーガ ハ短調BWV582が傑作、このテーマが「重い、暗い」という人もあるようだ、しかし冷静でもあり、BWV1004:シャコンヌのような中間部を置かず、同調で最後まで行くところが引き付ける、同じテーマで休まずフーガが続く、この深い満足感はブラームスのSymにも匹敵する。
D A BWV582 you 02
you tube:Passacaglia in C minor BWV 582

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category: J.S.バッハ

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バッハ:Prelude, Fugue & Allegro BWV998,あれこれ  

バッハのプレリュード、フーガとアレグロ BWV998はリュート風鍵盤曲と言うべきか、他の鍵盤曲とは一味違う美しい流れを持っていて、鍵盤奏者にも好んで演奏されるようだ。 
まず先般も一度取り上げた今村泰典氏のバロックluteによるBWV998の演奏を新旧盤で聴き比べてみた、
imamura bach 01imamura bach 02
1990 ETCETERA            2018 NAXOS
旧盤からして、他のリュート演奏、ギター演奏も含めて追随を許さないような完成度だ、新盤でも大きく変った要素はないが円熟味が加わったようで、腕前の冴えは変らない、例によって開放弦で弾くバスラインも音楽的によく整い、上声と対等に制御している、終曲アレグロも妥協を許さず速いテンポで決めている。
録音はETCETERAの旧盤がウォームサウンドで落ち着いた感じ、NAXOSの新盤はクリアなのでいくらか印象は変わる、
y i bwv998 you et1990 ETCETERA
you tube:Prelude, fugue and allegro in E flat major BWV 998,
I Prelude II Fugue III Allegro

y i bwv998 you na 2018 NAXOS
you tube:Prelude, Fugue & Allegro in E-Flat Major, BWV 998:
I. Prelude II. Fugue III. Allegro

以前、luteの教室で有名奏者の録音を聴いて「間違い探し」というのをやった、
ジュリアン・ブリームのギターによるBWV998で気付いたのは終曲アレグロで、
J B bwv998 allegro
you tube:Prelude, Fugue, and Allegro, BWV 998
楽譜の[6]のG音をoct.上げている、これは奏者の変更かもしれないが不適切だ、
[12]では"A♮"が正しいが、"A♭"で弾いている、これは使用楽譜の誤植か?
bwv 998 allegro 02
鮮明な手稿譜コピーでは確かに"♮"である、
bwv 998 allegro 01b
*) オリジナル手稿譜では上段のト音の線が下から3本目である
動画をいくつか聴いたが、同箇所が間違った演奏が他にもあり、広く出回った楽譜かも、
因みにジョン・ウィリアムズはOKであるv
J W bwv998 allegro you
you tube:Prelude, Fugue & Allegro in E-Flat Major, BWV 998 (Arr. J. Williams for Guitar) : III. Allegro

BWV998といえば手稿譜を上野○園大学が長年、非公開で所蔵し、あげくにオークションに出したのが2016年のこと、(落札後、どう扱われているかは不明)
不鮮明なファクシミリしかなく、出版社がそれを元に楽譜を作ったとすれば、♮記号と♭記号は判別しづらかったかも。どのみち出版物には誤植(あるいは編者による変更)は付きものなので、鮮明なオリジナルが見られる環境がほしい。
なお、件の所蔵譜はPreludeとAllegroの最後がページに収まらず、紙面を取らない鍵盤タブラチュアに変えて書いたようだ。
bwv 998 pre allegro

PS. このヤコブ・リンドベリの動画は競売にかかる前の筆写譜なのか?
J L BWV998 you
you tube:A Rare, Hand-Written Copy of J. S. Bach’s Prelude in E Flat Major, BWV 998

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category: J.S.バッハ

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ゼフィロ:Bach Ouvertures No.3, 4ほか  

昨日は大陸側の高気圧に入って、少しは過しやすかったがまた低気圧がやってくる、低気圧hpaといえばバッハのBWV番号でlute作品あたりの数字だ^^; 
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気象庁の長期予報はころころ変るが、今日のところは夏の前半は平年より気温低めの予想だ、
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桂枝雀風に「お日ーさんが、、カー」とくる熱さはまだないようだが;
去年は異例の南下進路をとる台風12号が接近した翌日、一っち番クソ暑い日に夏祭りの作業をした、っていうか年中、行事の度に悪天候だった;
先日は九州南部を中心に記録的豪雨、深層から山そのものが崩れるというのは想像を絶する、重ねて豪雨被害が出ないことを祈るばかり、
*  *  *  *  *  *  *  *  *  *

さて、フランス風序曲というのは文字通りフランスが発祥だが、バロック後期のドイツで充実した発展をみせた形式だ、付点リズムのグラーヴェに始まりフーガ形式の急速部に入る、この対比はいつ聴いても良い、バッハのほか、テレマン、グラウプナー、ファッシュなど長大で充実した内容にしている、そこに舞曲が組曲となって続く。
TOWERさんに頼んでおいたゼフィロ バロックOのバッハ、管弦楽組曲No.1, 3, 4が届いた、
zefiro bach ouv
組曲No.2はブランデンブルクConとカップリングされていて先に聴いたが、室内楽的でflトラヴェルソの装飾が見事な演奏だった。
No.1, 3, 4はob、trp、timpが入る華やかなサウンドとなる、細かいことは抜きにして、当盤もひじょうに気に入った。
zefiro bach ouv 02
始めにカンタータBWV119の序曲を入れている、初めて聴くがtrpが4本入る、合唱パートを含むが器楽に置き換えて編曲した演奏、一風変った感覚で魅力がある、また、グラウプナーを聴いたときと似た感じもあり、ドイツ音楽らしいと言えようか。
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you tube:Ouverture in C Major, BWV 119R
次にNo.3 BWV1068、序曲やBourree、Gigueは快活、音場感十分の録音でtrpが光沢をもって響き、timpが良い意味で粗野に小気味よく打ち出してくる、2曲目のAirは合奏の形をとり、弦楽のハーモニーが一際透明に味わえる、
you tube:Ouverture No. 3 in D Major, BWV 1068:
I. Ouverture II. Air III. Gavotte 1 & 2
IV. Bourree V. Gigue
*因みに第2曲、Airをvnソロにして、装飾の妙を聴かせた演奏はムジカ・アンティクヮ・ケルンが素晴らしい、
MAK bach air you
you tube:Bach Orchestral Suite no. 3 BWV 1068, Musica Antiqua Koln 2. Air
最後にNo.4 BWV1069、序曲はグラーヴェに続くアレグロが一貫して9/8拍子の付点リズムなのが特徴で、和声の推移とともに魔術にかかったように引き込まれる、
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管楽器の活用法が古典派とはまるで違うのも面白い。
終曲のRejouissanceは上声とバスの組み合いが面白く、最後は乱奏的にも聞こえ、華々しい終りとなる。
you tube:Overture No. 4 in D Major, BWV 1069:
I. Ouverture II. Bourree 1 & 2 III. Gavotte
IV. Menuet 1 & 2 V. Rejouissance

*20世紀のバロックブームの演奏で聴くと、もはや別の音楽に聞こえる;
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ゼフィロ:J.S.Bach Ouverture BWV1067  

今日は前線が南下し、大陸高気圧でカラリと心地よい、適度に梅雨の中休みがあるのは助かるv 
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気象庁の「平年値」というのは西暦年の1の位が1の年から続く30年間の平均値をもって平年値とし、10年ごとに更新する、今の平年値は「1981年から2010年まで」の平均値が使われているが、気温は平年を上回る年が圧倒的に多い、今年の夏くらい、猛暑日の少ないことを願いたい;;

さて、しばらくバロックから遠ざかってしまっていた、
うちにある最新盤といえば、アルフレド・ベルナルディーニ指揮、ゼフィロによる、Bach ブランデンブルクCon全曲+管弦楽組曲No.2のカップリングだが、ソロ、バス、内声の助奏パート、いずれもエネルギッシュに迫ってきて、今まで意識しなかったパートにも引き付けられる、録音はぐっと近づいた感じで各楽器の味わいが詳細に聴ける、
まずは管弦楽組曲No.2ロ短調BWV1067、
2018112609010309d_20190625092436322.jpg
マルチェッロ・ガッティ: flトラヴェルソ
アルフレド・ベルナルディーニ:指揮、ゼフィロ

1曲目、フランス風序曲は弾む付点リズムで始まり、flトラヴェルソは小味の効いたキレのある装飾を常に聴かせる、アレグロはフーガ形式でflコンチェルトの書法が織り込まれる、flはvn1と重なり、フーガの一部を演奏したり、
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ソロの部分もある、弦がソロの助奏で弾く響きもひじょうに味わい深い、
sc01 157
メインのパート以外に耳を向けても魅力が聞こえてくる、
flのソロは序曲のほか、ロンド、ブーレー、ポロネーズ、バディヌリに与えられるが、ポロネーズのソロが充実している、他はvn1と重なる、当盤のブランデンブルクConもそうだが、低音パートが弾むように活き活きとして、じつに味わい深く引き込んでいく。
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you tube(抜粋):Ouverture [No. 2] in B Minor, BWV 1067:
I. Ouverture
V. Polonoise (Moderato e staccato. Lentement) - Double
VII. Battinerie

ブランデンブルクConのほうもじっくり聴き直したい。
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category: J.S.バッハ

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有田正広(fl):Bach Suite No.2 BWV1067  

BRILLIANT CLASSICSといえば、オリジナルの録音も行なっているが、他社の音源ライセンスを得て、兼価なBOXセットを出すのでお馴染み、音源元の会社と並行発売のものもある、完璧にとは行かないが質の高い演奏を集めたセットがあり、このバッハのブランデンブルクcon(演奏:ムジカ・アムフォン)と管弦楽組曲(演奏:ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン)のセットは優れた演奏でお買い得だった、管弦楽組曲はDENON原盤である、 
管弦楽組曲No.2 BWV1067はめったに聴かないが、有田正広がflトラヴェルソで加わった演奏は時折聴きたくなる、DENONのナチュラルで鮮明な録音も申し分ない、
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アンドルー・マンゼ指揮、ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン
flトラヴェルソ:有田正広
1994年録音 DENON原盤

No.2 BWV1067のflソロ部分は序曲のアレグロ、ロンド、ブーレー、ポロネーズ、バディヌリにあるが、ほかはvn1のパートと重なっている、序曲のグラーヴェから有田の息づかいとvnのボウイングが緻密に同調した響きが美しい、お互いの音を聴きながら見事に質感を合わせた感じだ、グラーヴェからふっとアレグロに入る瞬間に気品がある、続くロンドではわずかに感じさせるインネガルが絶妙、flソロがないサラバンドではまたflとvnの協調が引き付ける、バディヌリを軽快に演奏して終わる。
bach bwv1067 you
you tube:J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067 / ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン,有田正広(fl) 1994年

当盤には興味深いボーナストラックがあり、カンタータBWV29とBWV146のシンフォニアが入っている、両曲とも原曲がvnソロというのも面白い。
BWV29はお馴染み、無伴奏vnパルティータBWV1006のプレリュードからの編曲だが、オルガンが一貫して原曲を弾き、trp、timp入りのorchが付く、後付けパートなので対位法的に組み込めないが、無伴奏vnの曲にバッハがどんなイメージを持っているか具現化されている。
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you tube:J.S.バッハ:カンタータ第29番「神よ、我ら汝に感謝す」BWV29~シンフォニア / ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン,クリストフ・レーマン(og) 1994年
もう1曲、BWV146のシンフォニアはチェンバロ協奏曲No.1 BWV1052と同曲(原曲はvn協奏曲)だが、ソロをオルガンが弾き、弦に管が加わる、
you tube:J.S.バッハ:カンタータ第146番「われらは多くの艱難を経て」BWV146~シンフォニア / ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン,クリストフ・レーマン(og) 1994年
過去作品の使い回しが多いが、バッハ自身お気に入りの曲なのだろう、バッハの編曲術が聴けておもしろい。

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category: J.S.バッハ

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今村泰典:Bach リュート作品集(新盤)  

気付かずにいたら、今村泰典氏のバッハ、リュート作品集の2度目の録音がNAXOSから出ていた、2018年のリリース、 
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今村泰典:バロックlute
2015-2016 NAXOS

旧盤は1991年、Etceteraレーベルに録音しており、ここでも紹介したが、旧盤からして他に例のない完成度高い秀演であった。
imamura bach et
旧盤 1991年、Etcetera
今村氏は鍵盤も弾くので、開放弦のみで旋律を弾くバスも含め、全声部の音楽的処理に手が行き渡るのが当然なのだろう。
使用楽器は
*ホセ・ミゲル・モレーノ作 13コース:BWV1006a、BWV997、BWV999、BWV1000、
*ホセ・ミゲル・モレーノ作 14コース:BWV995、
*ヘンリック・ハーゼンフス作 13コース:BWV996、
以上のように使い分け、各曲に適した調弦法を設定、原曲に忠実な演奏をしている、また秀逸な録音で、各楽器の特性も明瞭に聴き取れる、
パルティータ BWV1006aとBWV996より終曲Gigueを挙げる、
imamura 1006a you
BWV1006a:Gigue(楽器:J.M.モレーノ)
you tube:Lute Partita in E Major, BWV 1006a VII. Gigue
BWV996:Gigue(楽器:H.ハーゼンフス)
you tube:Lute Suite in E Minor, BWV 996: VI. Gigue
PC用の小型SPではわかり辛いが、モレーノ作は絶対的に音量があり余韻は短めの特性がある、楽器を見たことがあるが響板は非常に薄くスピーカーのコーンを思わせる、プロ活動には有用だが、耐久性では問題があり、償却資産といったところか?ハーゼンフス作は音量は譲るが余韻の美しさは格別のようだ。
BWV995は特筆で、今村氏ならではの力量で充実した演奏が聴かれるが、1曲ごとについてはあらためて書いていきたい。

これほどの優秀演奏を聴いても、他の演奏に聴き甲斐がないわけではない、例として2つ、
まずはK.ユングヘーネルのluteでBWV1006aのGigue、
jungh 1006a you
you tube:JS Bach Complete Lute Works,Konrad Junghanel
わりとアバウトで豪快にリュートを鳴らす演奏だが、Gigue楽譜の色で示したところ、
gigue_20190502083331de3.jpg
付点が付いたような、少し間(ま)を置いたようなリズムの取り方が活き活きとした感覚で引き付けずにおかない、

次にM.ダゴストの演奏、ホプキンソン・スミスに学んだ人で、今村氏と同じ門下である、ちょっと共通した面も感じられるが、同じくBWV1006aのGigue、
DAgosto 1006a you
J.S. Bach: Complete Lute Music: Mario D'Agosto (lute)
とてもゆっくり、しかしその分、音楽的流れを細やかに味わえるようだ。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: J.S.バッハ

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