FC2ブログ

Classic音楽,リュート,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

Lute harpsichord によるバッハ:リュート作品  

前にも書いたようにバッハはリュートという楽器に感心が深かったらしく、S.L.ヴァイスとの親交があったこともわかっている、彼の遺産の中にリュート・ハープシコード(ラウテンヴェルク)があったことが記されているが、実際どのような楽器だったのか実物は残っていない、バッハ自身がリュートをイメージして書いた作品を弾いたものと思われる。 
bwv995 gigue
BWV995 Gigue
史料をもとに復元が試みらたという楽器の1つにアメリカの製作家ケイス・ヒル(Keith Hill)が製作した楽器があり(どれだけ史実に近づいたかわからないが)、外見はチェンバロと同じで、金属弦ではなく、ガット弦(若しくはそれに代わる弦)を用い、音を止めるダンパー機構がなく、響きが残るのでそこはリュート風になる、
k h lautenwerk
Keith Hill作、リュート・ハープシコード
この楽器でバッハのリュート作品をエリザベス・ファーが弾いた録音がNAXOSから出ている(2007年録音)、
20140113203135191_20210507101600afc.jpg
音はあくまで"鍵盤"で、強弱が付かないのもチェンバロの仲間である、2段鍵盤の使い分けと、音の伸縮や微妙な間(ま)を置くなど強弱を暗示させる必要がある、
E.ファーの演奏はBWV995のプレリュードを聴いてもわかるが、セパレーと言うべきか、低音から上声のタイミングを分散する奏法が行なわれ、リュートの雰囲気も醸し出している、
E Farr Bach you
you tube:Lute Suite in G Minor, BWV 995 (arr. for lute-harpsichord) :
I. Prelude

BWV996の全楽章や、BWV998のアレグロなど特に鍵盤的ではあるが、完全にではなく、リュート的要素もある、使われる音域が概ねリュートの音域であり、BWV998のアレグロを見ると2声でバスに上声のような動きは出てこず、バッハの他の鍵盤曲には見られない。
bwv998 sc
また、BWV997のフーガは複数のテーマが重なるタイプで、リュートやギターには一段と難しいが、不可能ではない範囲で書かれている;
201902130914561f6_20210507101559d37.jpg
*you tubeは「Elizabeth Farr Bach Lute BWV(番号)」で検索すると拾いやすい、作品番号はBWV 995、996、997、998、999、1000、1006a、で全てである。

PS.リュート・ハープシコードの録音はNAXOSがけっこう充実しており、最近知ったのが、Wolfgang Rübsamによるゴールドベルク変奏曲 BWV988の録音、金属弦の楽器より余韻の短い音を分散しつつ弾く、この曲には効果的と思える、
演奏に惹かれますます眠れなくなるかも;
bwv 988 you
you tebe:Bach: Goldberg Variations, BWV 988 (Lautenwerk/lute-harpsichord: Wolfgang Rübsam)

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: J.S.バッハ

tb: 0   cm: 2

クラヴィコードによる半音階的幻想曲とフーガ  

リュートやクラヴィコードのような弱音楽器は少人数もしくは奏者自身が聴くプライベートな楽器で、大きな会場で演奏することはない、 
低音には指向性がないので遠達力がない、それを補うため、コントラバスや大型spのウーファーは振動面積を大きくして、距離が離れても聞こえるようにしているが、バロックリュートはコントラバス音域まで持ちながら大きなボディではなく、近くで聴くしかない、
奏者から5m以内?の距離で聴くのが理想だろうか、
7c lute
この音を詳細に録音するには、マイクを接近させるしかない、しかし近づけ過ぎるとステレオの展開が大きくなり、図②のように楽器が肥大化したような音像になる、
mic_20210323134951ba3.jpg
図①のように離せば音像や距離感は自然になるが、暗騒音が入りやすい、実際に奏者の前で聴くくらいの距離に指向性の高いマイクを置くのが一番良いのだろうか?
J.リンドベルイがBISレーベルに録音した、J.ダウランドの全集はCD再生で、3mくらい前で実物大のリュートが鳴っているように聞こえる、(*小型再生機やヘッドホンでは感じ取りにくい)
j l dow you
you tube:A Fancy (6) Lachrimae (15)

さて本題のクラヴィコードはじつにシンプルな仕掛けで、覗けば大方わかる、
Hillclavichord.jpg
鍵盤楽器の中で唯一、ヴィヴラートがかけられる、鍵を押すとシーソーのように奥側が上り、金属のタンジェントが弦を叩き、そのままフレットの役割にもなる、タンジェントの反対側にはフェルトテープが巻かれ鳴らないようにしてある、鍵の押さえ込み加減で音程が揺らせる、音量は小さくリュート同様、録音の難しさがあるかもしれない、
とは言えこの楽器は無段階の強弱が表現可能で、中低域は渋くドスのある響きで引き込む、
"幻想曲"のような発想の趣くままに書かれた曲には相応しい楽器だろう、
このクラヴィコードでバッハの名作、半音階的幻想曲とフーガ BWV903をコリン・ティルニーが演奏したLPが興味深く、随分前から持っている、
bwv903 lp
*当盤のジャケットにあるクラヴィコードの写真はネガが裏返しで左右が逆になっている、アルヒーフにあるまじきミスだが、修正されなかったのだろうか;
高音のほうは弦長が短いせいで、余韻も短い、ここは聴き手が頭の中で伸ばして聴く、
you tubeもLPからの再生である、
bwv903 you
you tube:Fantasien Fantasisas Fantaisies - Colin Tilney (Pt.1)

純粋にアコースティックな楽器 vs メカニカルな楽器で、次は同曲をデジタル・ハープシコードで演奏した動画である、足ペダルスイッチで弦(サンプリング音)のセッティングを変えられるが、左脇のスイッチでも巧みに設定を変えている、
c 30 bwv903 you
you tube:15. Chromatic Fantasy and Fugue BWV 903 by J.S.Bach

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: J.S.バッハ

tb: 0   cm: 0

J.S.バッハ:三重協奏曲 イ短調 BWV1044  

ブランデンブルク協奏曲No.5と同じ編成でありながら、あまり陽の当らぬ曲かもしれないが、チェンバロ、ヴァイオリン、フルートによる三重奏曲イ短調 BWV1044も好きな曲である、
手持ちでは今もT.ピノック盤(ARCHIV)が良いと思う、 
20150826.jpg
ARCHIV 1984
flトラヴェルソが一段と幽玄な趣きを醸す深みのある曲で、ブランデンブルクCon No.5と同時期に新作で書かれたものかと思っていたが、これもバッハがよく行なった旧作からの編曲だと知ったときは意外だった、
第1、第3楽章はチェンバロのための前奏曲とフーガイ短調BWV894が原曲で、第2楽章はオルガンのためのトリオソナタNo.3ニ短調BWV527の第2楽章を転用している寄せ集めだが、これが1つの協奏曲として作曲されたかのようにしっくりまとまって感じる、
第1、第3楽章は元が鍵盤ソロなので、解体して、3つのソロに再配分したり、追加のパートも書かないといけない、協奏曲だけにtutiの前奏で始める必要もある、
第2楽章は元がorgan用トリオソナタで両手による2声と足鍵によるバス旋律のみであり、三重協奏曲では1声部増やす必要があるので、やはり解体と再配分、声部の追加が必要、
これは音楽の組成全てが頭にあるバッハ自身にしか手の着けられない複雑な仕事に思える、
こういう編曲はお手の物だったろうが、
まず、第1、第3楽章に転用された原曲 BWV894、
bwv894 sc
BWV894の始まり、
bwv894 you
Trevor Pinnock
you tube:BWV 894 - Prelude & Fugue in A Minor (Scrolling)
始まりは"プレリュード"とはいえ形式が整ったもので、のちに協奏曲の第1楽章にするため準備されたかのように聞こえるのが不思議、

次に第2楽章に引用されたBWV527の第2楽章、
bwv527 sc
BWV527、第2楽章始まり、
bwv527 you
Marie-Claire Alain
you tube:BWV 527: Trio Sonata No.3 in D Minor (Scrolling)-2.Adagio e dolce

最後に編曲後のBWV1044
bwv1044 sc
協奏曲BWV1044、Cembソロの始まり、原曲BWV894よりoct低く始まる、
bwv1044 you
Lisa Beznosiuk, Simon Standage, The English Concert, Trevor Pinnock
you tube:BWV 1044 - Triple Concerto in A Minor (Scrolling)

たぶんこれらの曲を選び出し、1つにまとめるのはバッハしか思いつかないだろう、2つの原曲と編曲後の三重協奏曲の楽譜は見られるので、じっくり見比べてみるのも面白い。
なお、旧作や他作からの転用はヘンデルも大いに行なっている。

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: J.S.バッハ

tb: 0   cm: 0

A.ヴェンツィンガー:Bach Brandenburg Con  

このところ、随分古い盤も引っ張り出して聴いている、 
今回はアウグスト・ヴェンツィンガー指揮、バーゼル・スコラ・カントルム合奏団のブランデンブルクconで、1951~'53年に録音され、かつてはアルヒーフ盤で出ていたもの、
a w br con lp
レオンハルト盤よりさらに四半世紀ほど前の古楽演奏となるが、当時の楽器事情からして完全な古楽器編成ではなさそうである、ヘリドール盤から、よくこんな古い録音が出たもんだと思う、勿論モノラルで音質もさすがに古い;
a e br con lp2
奏者の顔ぶれはvcとガンバ奏者で指揮のA.ヴェンツィンガー、G.レオンハルトの師であるチェンバロのエドゥアルト・ミュラー、リコーダーのグスタフ・シェック、フルートはヨーゼフ・ボップ、オーボエはヘルムート・ヴィンシャーマンの名があり、古楽専門の音楽大学バーゼル・スコラ・カントルムを創設、教鞭をとった人達である。バーゼル・スコラ・カントルム合奏団というのは常設ではなく、レコーディングや演奏会のたびに結成しているらしい。古楽復興の黎明期なので、すべてが完璧とはいっていないし、楽器のデータも記載がない。一部現代仕様の楽器もまじえているようだが、一応ピッチはA=415Hzのバロック・ピッチで聴こえる。チェンバロはモダン・チェンバロに聴こえるが、vn属の弦楽器はレオンハルト盤と共通で倍音の特徴がきこえる。おそらく編集などしていない一発勝負的な録音はありのままが伝わってきて、熱気のようなものを感じる。こういう感覚は最新録音では味わえない。
いずれの曲もテンポは今聴いても普通に感じるが、いわゆる第1期バロック・ブームで歴史的奏法には殆ど無頓着ながら人気を博した数多の演奏とは一線を画したものだろう。
第1番ではメヌエットの真ん中に置いたポラッカで活発なリズムに変えるところがさすがと思わせる。
第2番のtp奏者はアダム・ツェーヤー、楽器の仕様は不明だがA.シェルバウムの前に吹いている人がいるわけで、あまり鮮やかとは言えないが、この曲を吹いたのは偉業かと思う。
第3番は弦楽だけなので少し録音に有利なようで、詳細に聴ける、古楽器のvn属の響きが古い録音なりに伝わり、熱気を感じる、ただ中間楽章のチェンバロソロは当時の実用版か?他でも聴いた憶えがある、
第4番は終楽章が意外に堂々として痛快。
第5番のフルートはヨーゼフ・ボップ、明らかにflトラヴェルソの響きだが、この当時よくあった細かく振わすヴィヴラートがどうもいただけない、vnも同様だが;チェンバロのE.ミュラーは見事。
第6番、これも弦楽だけでしかも高音楽器がないので一番聴きやすい録音となり、雅びな味わいだが、ちょっと音程を外したような音も聴こえてくる。
古楽奏法は研究段階の時期と言えよう、この2枚も演奏史の1つとして貴重で興味深い。
a w br you
you tube:
J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.5 In D, BWV 1050 -
1. Allegro 2. Affetuoso 3. Allegro
J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.3 In G, BWV 1048 -
1. (Allegro) 2. Adagio 3. Allegro
J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.2 In F, BWV 1047 -
1. (Allegro) 2. Andante 3. Allegro assai
J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.6 In B Flat, BWV 1051 -
1. (Allegro) 2. Adagio ma non tanto 3. Allegro

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: J.S.バッハ

tb: 0   cm: 0

R.ゲーベル:Bach Brandenburg Con(新・旧)  

かつて、ムジカ・アンティクヮ・ケルンを率いてARCHIVに数々録音したラインハルト・ゲーベルだが、当時は速い、鋭い、で強く印象付けたブランデンブルク協奏曲 全曲を30年ぶりに録音している、先日もモダン楽器によるピリオド奏法に関連して書いたところだが、 
Brandenburg Concerto no.2 (モダン楽器のピリオド)
新盤はBPOのメンバーで編成されたベルリン・バロック・ゾリスデンを指揮した録音、こちらはモダン楽器で構成され、ゲーベルも古楽器では表現できなかったピリオド演奏に乗り出したということか、ちょっと期待して新盤も取り寄せた、
r g br cd 01
左:2016年録音(SONY)ベルリン・バロック・ゾリスデン、モダン楽器
右:1986-87年録音(ARCHIV)ムジカ・アンティクヮ・ケルン、古楽器

reinhard-goebel--berliner-barocksolisten.jpg
ベルリン・バロック・ゾリスデン
確かに新盤には新たな聴きどころが備わっているが、先に言ってしまうと、旧盤のほうが全般に魅力である;演奏の洗練度といい、録音の鮮明さといい、どちらが新盤かわからないほど、30年の隔たりがあると思えない!?
モダン楽器のコシのある響き、古楽器の透明な響きの違いがよくわかるが、モダンのA=442hzはちょっと高く感じてしまう、
テンポ設定は第6番を除いてほぼ同じ、緩叙楽章は新盤のほうが速くなっている、

第2番を聴いてみると新盤のtrpはReinhold Friedrich、まるで木管楽器のように鮮やかに吹いている、第2楽章の装飾も凝っている、モダン管楽器の機能で古楽器では出来なかった装飾法の価値はあるだろう、ここは聴きどころだが、旧盤のFriedemann Inmerのバロックtrpも柔らかで代えがたい味わいがある、
[33]からのような合奏群のvn1、vn2が奏でる和声も旧盤のほうが鮮やかに聴ける、
sc br 2

第5番は新盤の演奏も優れているが、どうしても、flトラヴェルソの幽玄な味わいで旧盤に軍配があがる、そしてチェンバロのカデンツァ部分も旧盤のAndreas Staierによる深い溜めと鋭いキレの演奏には敵わない、

第6番が大きく変わって新盤の第1楽章は穏やかなテンポになった(と言っても速めだが)、
旧盤の驚きの速さによる躍動感とスタッカーティシモのキレにはちょっと中毒性がある^^;
br6 sc

速いといえば第3番の終楽章、こちらも新盤は旧盤に対し僅かにゆっくりではあるが、それでも聴いていてテンション上がるv

you tubeは新盤のほうは挙がっていないので、旧盤(MAK)の演奏のみ、
mak br you
you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.2 In F Major, BWV 1047 -
1. (Allegro) 2. Andante 3. Allegro assai

you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.5 In D Major, BWV 1050 -
1. Allegro 2. Affettuoso 3. Allegro

you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.6 In B-Flat Major, BWV 1051-
1. — 2. Adagio ma non tanto 3. Allegro

you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.3 In G Major, BWV 1048 -
3. Allegro

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: J.S.バッハ

tb: 0   cm: 2

Brandenburg Concerto no.2 (モダン楽器のピリオド)  

21世紀には歴史的な演奏習慣とモダン楽器の機能を活かし、より魅力ある演奏を実現しようという方向だと思うが、そんな演奏も普通になってきた、バロックや古典派、ロマン派の演奏にもそんな録音が主流になった、
 
ブランデンブルク協奏曲では20世紀終わり、1995年にコンバッティメント・コンソート・アムステルダムがモダン楽器によるピリオドと言える録音を先駆けて行なっている、現在も録音で知る限りモダン楽器による演奏では最も好演である、
その中からNo.2 BWV1047を、
第1楽章、[33]からのように合奏群のvn1とvn2が5度-4度の和声を伸びやかに弾くが、当演奏では印象的に響かせる、また[32、33]で弦パートがforteに入る箇所が違う、巧妙でデリケートな指定も明確に聴かせる、
sc01 32
c c a br2 you
you tube:Brandenburg Concerto no. 2 In F major, BWV 1047:
[Allegro] Andante Allegro assai

次にC.アバド指揮、モーツァルトO、同様にピリオド指向の演奏である、
弦楽器はモダンだが、バロック弓を用いている、一方リコーダーはハーモニックリコーダーと呼ばれるトリプルキーの付いた、従来の音量を補強したモダンタイプが使われるのが面白い、
Harmonic recorder
Harmonic recorder
c a br2 you
you tube:Bach: Brandenburg Concerto No. 2 in F major, BWV 1047 (Orchestra Mozart, Claudio Abbado)(アンコール演奏あり)

比較のため、100%古楽器による、S.クイケン指揮、ラ・プティット・バンドによる演奏、
真正な古楽器:ナチュラルtrpをJ.F.マドゥフが吹いている、
n trp 2
Natural trumpet
s k br2 you1
you tube:Bach: Brandenburg Concerto no. 2. Kuijken, La Petite Bande
ちなみにクイケン、プティット・バンドの初盤(DHM)ではtrpではなく、ナチュラルhornで演奏されている(バッハはこれで演奏するのを可としている)、録音時には真正ナチュラルtrpで吹ける奏者がいなかったためだが、この演奏もあらためて聴くと魅力である、trpに対しoct.低い演奏になる。
s k br2 you2
you tube:Bach - Brandenburg Concerto No. 2 in F-major BWV 1047

そんなわけで、現代は多種多様な方針に基づく演奏が聴けて面白い。
追記:J.F.パイヤール指揮で、M.アンドレ、J.P.ランパルら名手が揃ったNo.2は20世紀の完成形といえる秀演で華やかさもあり魅了するが、ピリオドではない。
j f p br2 you
you tube:Brandenburg Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047:
I. (Without tempo indication) II. Andante III. Allegro assai

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: J.S.バッハ

tb: 0   cm: 0

K.レーデルほか:Bach Brandenburg Con No.2  

バッハの曲というのは音楽通じゃなくても、初心者あるいは子供さえ引き付ける、純粋な音楽要素があり、「絶対音楽」とよく言われる。
幼少の頃、誰の何と言う曲かも知らずに、たぶんラジオで聴いたのはバッハやヘンデルだったと思う、小学校にあがって吹いたリコーダーはすでに聴き憶えのある音だった。 
積極的に聴きだした頃は千円のLP盤やラジオ放送に聴き入っていた。
ある日、とても良い曲がかかって、アナウンスが「バッハ作曲、ブランデンブルク協奏曲第2番でした」とか言ったのを憶えてさっそくレコード店を探った、
そこで見つけたのが、クルト・レーデル ミュンヘン・プロ・アルテOのエラート盤だった、
k re br 2 lp
活き活きとしたテーマで4つのソロ楽器から音楽が湧き上がる、そして華となるtrp、
sc01_20210106100050d46.jpg
(この録音ではリコーダーの代わりにflが演奏)
このとき、trpってこんな演奏が可能なのかと驚き、また高域の音にも魅了された、レーデル盤のtrpはアドルフ・シェルバウム、当時この曲を吹けるのはこの人だけだったと聞く、
やがてモーリス・アンドレも登場、シェルバウムに触発されてtrp奏者を目指したらしい。
手元のLPは初期ステレオ盤だが、you tubeはモノラルのようだ。
k re br 2 you
you tube:Brandenburg Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047
I. (Allegro) II. Andante III. Allegro assai

これをきっかけに現在まで、Brandenburg Concertoは次々買い漁ってきた、レーデル盤に続くのはこのあたり、
カール・リステンパルト指揮 ザール室内O
k ris br cd
trpはヘルムート・シュナイドヴィントで、録音物ではあまり知られないが高い技の持ち主で悠々とした演奏を聴かせる、
k ris br 2 you
you tube:Bach / Karl Ristenpart, 1960: Brandenburg Concerto No. 2 in F major

続いてカール・リヒター指揮、ミュンヘン・バッハO
k r br 2 lp
アルヒーフ・レーベルの旗手だったK.リヒターのBrandenburg ConcertoNo.2、
trpはピエール・ティボー、この人も録音物は少ないが第一線の奏者である、
k r br 2 you
you tube:Bach / Karl Richter, 1962: Brandenburg Concerto No. 2 in F major

パイヤール盤、過去のイ・ムジチ盤は買わずじまい、
やがてBrandenburg Concertoも古楽演奏の時代へと入る、
<続くかも>

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: J.S.バッハ

tb: 0   cm: 6

Bach:Brandenburg Con. No.5 (3つ)  

バッハ、ブランデンブルクcon No.5のソロはチェンバロがメインではあるが、ヴァイオリンとフルートも重要な3重協奏曲で、随分と聴いてきたが印象に残る演奏を再聴してみた、
このところflトラヴェルソの演奏に聴き入っているので、集中してしまう、
vnもflトラヴェルソも人の声と同じく音律はほぼ自由であり、一定の音律を正確に演奏するだけじゃ得られない、人間の琴線を揺らす演奏ができる(そうでなければ、あっけらかんと平坦でつまらない)、チェンバロだけでは表現できない要素を2つの楽器が聴かせる、

古楽器を味わうには鮮明な録音が不可欠だが、それが可能になった、1976年、G.レオンハルト率いる奏者らが演奏したSEONの録音、錚々たる顔ぶれで、古楽器によるバランデンブルクconの金字塔でもある、
g l br no5 lp
グスタフ・レオンハルト指揮、チェンバロ
フランス・ブリュッヘン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(バロック・ヴァイオリン・ソロ)
ルシー・ファン・ダール(バロック・ヴァイオリン)
ウィル・ペータース(バロック・ヴィオラ)
アンナー・ビルスマ(バロック・チェロ)
アントニー・ウッドロウ(ヴィオローネ)

flトラヴェルソはフランス・ブリュッヘンでこの味わい深さは貴重なものだ、
第1楽章の[95]から、オリジナル譜にはPianissimoと書かれ、2小節に渡って?波線が記されている、波線は何らかの装飾と思われるが、トリルか装飾ヴィヴラートか?また波線は[95、96]の2小節だけを指定したのか、同パターンの[100]まで行なえという意味なのか・・
たぶん[100]までを指示したように思える、原譜を見ないと気付かない事は多々ある、
20201226.jpg
ここは奏者によって様々である、印刷譜のまま[95、96]だけトリルしている例もあるが、このppの全音符は何か密やかで幽玄な趣きを求めているようだ、
ブリュッヘンは[100]まで装飾ヴィヴラートを続ける(クロスフィンガリングを使った技法にきこえる)、この演奏が最もツボを捉えたように感じる、
全体にメリハリがくっきりした演奏はレオンハルト指揮の特徴だろうか、
g l be no5 you
you tube:Gustav Leonhardt - Brandenburg Concerto #5

ブランデンブルクconの音盤はどれだけ揃えたかすぐ思い出せないが、NAXOS盤のスイス・バロック・ソロイスツは特に良かった印象、No.5のflトラヴェルソはステファーヌ・レティであるが、第1楽章で[95~100]の解釈はブリュッヘンと同じのようだ、
swiss b s br 5 you
you tube:Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050:
I. Allegro II. Affettuoso III. Allegro

最後にS.クイケン指揮、ラ・プティット・バンドの近年の演奏を挙げる、
flトラヴェルソはバルトルト・クイケン、第1楽章[95~100]は何も行なわず、幽玄な味わいを醸し出している、
20171126.jpg
シギスヴァルト・クイケン(指揮 / ヴィオロン・チェロ・ダ・スパラ)
ラ・プティット・バンド
ヴァイオリン:サラ・クイケン 
フラウト・トラヴェルソ:バルトルト・クイケン
チェンバロ:エーヴェルト・デメイエール

s k br no5 you
you tube:Bach : The Brandenburg Concertos No.5 in D major (BWV 1050)

ところで、この第1楽章、tuttiのテーマだが、
sc01 01
同音が2つずつあるのは弦楽の弓のダウンとアップで滑らかに繫がる音形で、タンギングのあるflやチェンバロでは奏しない、
以前このパートをギター重奏で弾いたCDを聴いたが、可笑しなものになっていた;

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: J.S.バッハ

tb: 0   cm: 0

Swiss Baroque Soloists:Bach Brandenburg Con  

バッハのブランデンブルクConはいろいろ買い漁ってきたが、ざっとこのとおり、 
古楽系で、G.レオンハルト盤ほかT.ピノック、C.ホグウッド、R.グッドマン、T.コープマン、
J.ラモン、R.ゲーベルP.J.ベルダーアンドレス・ガベッタS.クイケンE.ゼフィロ、J.W.de.フリエンド、C.アバド(*フリエンド、アバド盤はモダン+古楽器)、
古いところではA.ヴェンツィンガー、コレギウム・アウレウム、
またかつてのバロックブームから、K.レーデル、K.ミュンヒンガー、K.リヒター、R.バウムガルトナー、K.リステンパルト、H.von.カラヤン、イ・ムジチなど(パイヤール盤はない)、
これらの中で、今後も聴きたいと思う魅力ある盤というのは絞られてきて、上記オレンジ文字が該当、あとは経歴で、バロックでは"古い名盤"を聴きたいという気になれない。

NAXOSから出ている、スイス・バロック・ソロイスツ盤も魅力を放つ名盤だと思う、音楽監督とvnはアンドレス・ガベッタ、収録会場の美しくクリアな音場が拡がる録音も秀逸、バロックは"音"を楽しむのも重要な要素だ。
s b s bach br con
2005年 フランス、ミュルーズ、サン・ジャン寺院
全体に速めのテンポを取りながら、短い時間の中に表現をしっかり盛り込み、小忙しく感じない、各楽章のリズム感を楽しませる、気品ある装飾も見事、

第2番で、名手ニクラス・エクルンドが吹いているバロック・トランペットが注目だったが、さすがに上手い、柔らかな響きで難しい最高音も透明に聴かせる。ほかに美しく鳴らしている人はフリーデマン・インマーと、P.J.ベルダー盤のウィリアム・ロスだろうか、第2番のtrpも曲集の価値を上げる要素である^^
なおこれらのtrpは音程補正孔を設けた現代の古楽器?である、
naumann-trumpet1_20200816084342f4c.jpg
you tube:Brandenburg Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047:
I. [Allegro] II. Andante III. Allegro assai

第3番の"中間楽章"はいかなる扱いか不明、という学究的理由で終楽章への軽い導入程度のソロで済ませる例が多かったが、久しぶりにチェンバロによる積極的な演奏が入って楽しませるのに好感もてる、終楽章は4:09とR.ゲーベル盤に迫る速度で小気味よくきめる。
s b s bach br con you
you tube:Brandenburg Concerto No. 3 in G Major, BWV 1048:
I. — II. Adagio III. Allegro

地味にも受けられがちな第6番、筆者は好きな曲で、こう聴きたいとイメージしていた演奏である、第1楽章に心地よい活気と気品がある、第2楽章は滑らかなソロとバスのリズムが絶妙、
you tube:Brandenburg Concerto No. 6 in B-Flat Major, BWV 1051:
I. — II. Adagio ma non tanto III. Allegro

第5番がまたいい、速いテンポでも小忙しく感じさせない滑らかな演奏、カデンツァのチェンバロは和音を聴かせる所ではじわっと間を取り、トリルも始まりをゆっくり、リズムの柔軟な伸縮で引き込んでいく、第2楽章は装飾を十分楽しませる、
you tube:Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050:
I. Allegro II. Affettuoso III. Allegro

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: J.S.バッハ

tb: 0   cm: 0

C.ホグウッド:Bach Brandenburg Con (1984)  

ハイドンの交響曲の室内楽版(ザロモン編)を最初に録音したのはホグウッドだったろうか、ちょっと他では聴けない新鮮どころを持ってくるのが彼の常だった、ヘンデルの「水上の音楽」も通常版以外を録音しているし、バッハのブランデンブルクConも通常演奏される第2版ではなく、初版を演奏しているがこれが好評だったようだ、必ずしも第2版が優れているとは言い切れない良さがある、最初の閃きが宿っているからかも? 
20190731111726aca_2020081009322522a.jpg
クリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内O
DECCAの技術でマルチマイクでなく、ワンポイントマイクで録音したというのも興味深い、音は妙な厚みがなく、すっきり清涼に響き、チェンバロの基音がよく聞こえる、
レポートによると僅か2日で録音完了したとのこと・・そう聞くと入念な収録ではなく、腕利きが揃って全曲さらりと出来たような?そんなのもわるくないと思う。
第1番は3楽章のみで、ヴィオリーノ・ピッコロが使われず、普通のvnでoct.低く演奏されるがつまらない響きではなく、落ち着いた感じも良い、第3楽章がメヌエットだが、トリオⅠとポラッカのみで、楽器の入れ替え前の状態でもあるが新鮮に聞こえる。
hog br you
you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No. 1 in F Major, BWV 1046a -
1. (Allegro) 2. Adagio 3. Allegro
第2番はバロックtrpの名手F.インマーが安定的で伸びやか、4つのソロ楽器が音の万華鏡を楽しませる、それも各パートが巧妙に組み合った上でのこと、バッハの凄さである、
第3番、4番はお手の物といったところ、第4番のvnソロはモーツァルトSym全集録音から共演しているJ.シュレーダーが担当、
第5番、初版の第1楽章のカデンツァは短いがこれでいい、ほかの聴きどころに集中できる、
華やかな演奏が数ある中、このしっくり端正な演奏は逆に飽きがこない。
bwv1050a.jpg
第5番 初版のチェンバロ譜:カデンツァの入り、ソロ部分以外は通奏低音の数字が記され、vnのパートも小さく補記されている、
you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050a -
1. Allegro 2. Affetuoso 3. Allegro
ブランデンブルクConはNo.4とNo.5を除き、第1楽章の速度指定が書かれていない、奏者の判断しかない、第6番は快調さを持ちながら落ち着いたテンポ、ヴィオラ・ダ・ガンバが装飾を加えながら滑らかで雅びな雰囲気でまとめる。
you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.6 in B flat, BWV 1051a -
1. -- 2. Adagio ma non tanto 3. Allegro

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

category: J.S.バッハ

tb: 0   cm: 0

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック