Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話題など

第103番「太鼓連打」  

ハイドンのこの曲の冒頭は連打の前に何らかのティンパニ・ソロ演奏がされるのが常識?になってきましたかね^^
いずれにしてもこの連打と続く低音だけのゆっくりした、とりわけ美しいでもない重い旋律で序奏が始まります。これにどういう狙いがあったのかわかりませんが?聴衆は異様な始まりに引きつけられるのは間違いないでしょう^^私はここがあまりにゆっくり演奏されると、じれったくなってきますが;それも狙いかもしれません。
主部に入ると一変して明るく舞曲風のテーマが弦だけで軽く奏され、全奏がドンと来る、いつもの手法ですが、イイんですね^^この第一楽章の元気さは好きです。
第二楽章、変奏曲形式ではあとで美しいヴァイオリン・ソロが入りますが、この旋律が先にできていて?逆に単純化して短調にした旋律を初めに持ってきた感があります。
99番以後の第二期ロンドン・セットではメヌエット楽章も聴かせますね。

sym103a

オイゲン・ヨッフム、ロンドン・フィル盤はロンドン・セット全曲のLPを持っていたのですが失くしました。録音がとても良かった記憶なので、103番と104番のものだけ復刻CDを買いました。さすが巨匠の手腕でよく整った演奏で、弦の響きも滑らか、とても味わえます、やや低域の量感が弱い録音ですが、そこはトーンコントロールですね。ソース・ダイレクトしか聴けない真空管アンプで以前は不自由してましたが、今は安いプリメインで一挙解決です^^;

sym103b

もう1枚は、クラウディオ.アバド、ヨーロッパ室内O、先に出た93番と101番の演奏のような神経質なほどの?アーティキュレーションは控えた感じで、バランス、テンポ、アンサンブルの上手さ、デリケートな希望にすべて答えてくれたような演奏で最も気に行っています。

ほかはブリュッヘン、18世紀Oもいいですね、103番ってお気に入り盤が意外と少ないです。

category: F.J.ハイドン

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New カートリッジ試聴  

予備に購入したaudio-technicaのカートリッジ、AT100E(VM型)が届いたのでさっそくセットしました。ピンセットでリード線を繋ぐのも懐かしい^^針圧は1.0~1.8だそうですが、ひとまず標準の1.4にしました。使っているプレーヤーは針圧も電子制御だそうで、電源を入れるとアームに重さがかかってきます、どんな仕掛けかさっぱりわかりませんが信用するしかありません^^;

at100e

試聴盤としては、やはり耳馴染んだベームやこのクリュイタンスのBPO盤です、これで音の傾向がわかる。
今まで使っていた同社AT7Vの半分の値段なので多少我慢も必要かと思っていたのですが、弦の滑らかさ、コントラバスの量感、全体にも痩せた音ではない、特にクセもない。グラモフォン盤がグラモフォンらしく聴けるので文句なしです^^、外観は普及品風ですが期待以上のCP比です。
若干出力は少なぎみですが、ボリューム位置にしてわずかな差でちょうどいいくらいです。

be 07

アナログ盤の時代はとっくに終わったのに、進歩した製品が安く出てくるのはありがたいですね。
暇があれば中古LPを扱う店など覗いてみてもいいな、と思えてきました。

category: オーディオ

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第101番「時計」  

しばらくはハイドンの話が続くかもしれません^^

私が初めて買ったハイドンのLPは交響曲No,101 「時計」、選んだ理由は番号が3桁というすごさと副題が「時計」というのに興味あったから、だけのこと^^;ヨゼフ・カイルベルト指揮、バンベルク響でテレフンケンから出ていた千円盤です。どうもテレフンケンは片面40分近いような詰め込み録音が多く、やたら薄い音響でした;;その薄い音も今となっては懐かしいですが、次にリヒター指揮、BPO、グラモフォンを買ってようやくまともな音響で聴けました。

101

この101番というのは、今思えば少々特異な曲でした、全曲通じて音階を昇ったり下ったりするような旋律で埋め尽くされていて、冒頭の短調の序奏からしてそうですね、プレストの主部に入るとキビキビした音階で^^;大成したハイドンのある種遊び心というか、それで立派なシンフォニーが構築されるのが見事ですが、ちょっと他の作品にはない大きな特徴をもっています。それを最初に繰り返し聴いちゃったんですね、頭に刷り込まれたせいか今でもこの101番は懐かしさと同時に特別な曲に聴こえます。
その後多くのLPやCDを集めましたが、特に良いと思ったのは、
・カール・リヒター、BPO(D.G) 強弱差を大きくとった、まさにシンフォニックな演奏できっちり真面目、第1楽章展開部のビシバシ押してくる感じは快感、BPOの上手さも聴きもの。
・コリン・ディヴィス指揮、コンセルトヘボウ・アムステルダム(PH)、いつもながらバランスが整い、旋律に生気があり、蛇足に感じる表現が一切ないですね。
・フランス・ブリュッヘン指揮、18世紀O(PH)、これほどメリハリがあると同時に透明、細やかな演奏は聴いたことがなかったですが、曲に隠れていた旨味を聴かされた感じです。
・J.クイケン指揮、ラ.プティット・バンド(D.H.M)、ブリュッヘンの演奏に準ずる感じですが、このCDはいわゆるHi-Fiサインドで大きなシステムで聴くとピラミッド・バランスのスケール感で聴けます。
・C.アバド指揮、ヨーロッパ室内O(D.G)、精鋭部隊、上手すぎで、もう少し大らかさもほしい感もありますが^^溌剌としたピリオド演奏にも傾向した現代的演奏です。(やたらテンポのゆっくりな演奏は今日では聴かれませんね)

ほかにも良い演奏が多々あるし、つまらない演奏も少なくない^^;
妙に流麗に仕上げようとした小奇麗な演奏はつまらないですね・・

category: F.J.ハイドン

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管弦楽組曲・ピノック盤  

次はピノック盤です。古楽器演奏が本格化した初期の頃、'78~79年の録音があり、その後'93~94年に2度目の録音をしていますね。

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録音会場はいずれも名ホールと言われる、ヘンリー・ウッド・ホールだそうですが、録音法は違うようです。正直、一回目の録音が好きですね、どこか60年代後半のリヒター時代の好録音を思わせる、それの古楽器版のような感じです?各セッションの音がバランス良く聴き取れ、音質も滑らかでじつにいい。のちの数々の録音もこれで行ってほしかったくらい・・たぶんこのホールで聴衆席で聴いたらこのようには聴けないでしょうね、全体が美しく溶けあう響きは聴けるでしょうが、録音音楽ならではの聴き方もあってよいと思います。この演奏ではLP盤時代の都合でしょう、リピートが省略されているのが残念ですが、第3番の「アリア」はヴァイオリン・ソロの演奏でS.スタンディジによる装飾演奏も楽しめます。S.プレストンのトラヴェルソも(変な言い方ですが)上手すぎない味があります^^

2回目の録音はすべてリピートあり、CD時代対応に録ったのでしょうか、快活だけど極端にテンポを上げない演奏に変りはなく、録音はホール・トーンをよく取り入れた感じでこれも良いのですが、あまり集中させられない・・;「アリア」も弦合奏になり、全般に上手すぎると同時に普通?になってしまった。

category: J.S.バッハ

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管弦楽組曲・リヒター盤  

K.リヒターのバッハ管弦楽組曲はかつてグラモフォンから出たLPを持っていましたが、今はリマスター盤のCDのみです。音はLP盤と変りありません。

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リヒターの録音としては古いほうで、最近の好楽家にはどうもこの録音がいただけないという評も聴きます。
確かに全体に音が甲高く、第3番のトランペットは劈くような響き、好みが分かれるのも当然でしょう、後年の録音のようなもう少しウォームなサウンドにしてほしかったとも思いますが、これが(アルヒーフ)の録音方針だったのでしょうね。たぶんマルチ・マイクで各パートの音をしっかり拾い、ステレオにミキシングしてある・・聴衆席ではなく指揮者の位置で聴くみたいな直接音の強い録音です。しかし私はこの"鉄の響き"を辛抱しつつも虜になってしまいます。スコアに書かれたすべての音が克明に聴こえてくる弦の鉄壁のアンサンブル、古楽器では弱々しくなる低弦もコシの強い響き・・序曲は近年の古楽演奏よりゆっくりのテンポですが、足元をしっかり踏みしめながら運ぶような元気さがあって、これにはある種の快感を覚えます。

category: J.S.バッハ

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カテゴリ再編  

リュート・ブログのはずでしたが、いつのまにかクラシック鑑賞ブログになってしまい^^;カテゴリを再編しました。まあ、リュートの件も追って書いていこうと思いますが・・

category: 時事・雑記

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C.P.E.バッハのコンチェルト  

私が始めて購入した古楽器によるLPはカール・フィリップ・エマヌエル・バッハのシンフォニア集で、コレギウム・アウレウム合奏団の演奏でした。何はともあれ、エマヌエル・バッハのエネルギッシュな音楽と古楽器オケの未知の響きで二重の衝撃をうけたものです。それ以来、父バッハよりもいいかも?と次々聴きました。

エマヌエル・バッハは鍵盤のための協奏曲をはっきりしているだけで、45曲も書いています、のちの心地よ~く流れる古典派音楽とは違い、多感様式とよばれる、意外な展開をする音楽で、襞の細かい精神の移ろいに聴き入ってしまいます。
鍵盤協奏曲から何曲かフルートの名手だったフリードリヒ国王のためにフルート協奏曲に編曲され、曲からして国王はかなりの名手だったようですね。
鍵盤協奏曲は分散的で細やかな音の粒が魅力ですが、フルートになると旋律が一本にまとまったようで、ソロ・パートとしては聴きやすいです。

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Miklos SpanyiがBISレーベルから、鍵盤協奏曲の全集を録音していますが、はじめはチェンバロでの演奏でした。その後はもっぱら、タンジェント・ピアノを使っているようです、構造はピアノに近いようですが、木片が弦を叩くという仕掛けで、フォルテ・ピアノより軽やかな響きがいいです、録音は最高。

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一方、フルート協奏曲は現在も、'86年録音のKonrad Hunteler(fl)、Ton Koopmanがベストのようです。やはり、ここはフラウト・トラヴェルソで聴きたいところ^^
このCDは買おうと思った時には通販リストから消えていて;タイミングよくオークションに出ていたものです。

参考:
フルート協奏曲Wq22
鍵盤協奏曲Wq23より
鍵盤協奏曲Wq37

category: C.P.E.バッハ

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リュートのピッチ  

現代ではバロック・ピッチをA=415Hzということで一応の標準として普及していますが、ほんとのバロック期の標準だったわけじゃなく、便宜上ですね、管楽器のピッチがバラバラじゃ困るし。
リュートなどソロで弾く弦楽器は415にこだわる必要はなく、私の楽器ではアンサンブルやレッスンに持っていく場合を除いて、その楽器が一番よく鳴って、弾きやすいピッチ、テンションに合わせています。405だったり、430だったり、、
このコルグ:クロマチック・チューナーは無段階にピッチが変更できることで、発売当初から古楽器弾きには必需品となった感があります。

チューナー

右上が旧型OT-12、左が新型OT-120ですが機能は同じです。指針表示と液晶表示の両方で音程の狂い具合が掴めるのはとても調弦しやすいです。右下の装着タイプは便利ですが、液晶表示のみ、イメージがわかりやすいよう、表示法はかなり工夫してありますが、ナマの指針には及ばない感じです。

category: リュート

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スピーカー工作  

外観はあえて自虐的に仕上げています;
これらのユニットは始めて自作した時のもので、17年ほどたちます。その後もいくつか作りましたが、結局最初のものが良かったです。
私もそれまではメーカー品の良いものを求め、自作ものはアテにしていなかったですが、日本の自作ユニットはクウォリティが高く、使い方さえ失敗しなければ、まともなSPになります。これらのユニットはマグネット、コイルが充実していて、情報量の多い再生をします。音場が晴れあがるんですね、それで結構ウォーム・サウンドでグラモフォンの音源とも相性がいい、ということで長く使っています。ウーファーのエッジはウレタンを鹿革に替えました。

sp

ネットワーク回路のコイルとコンデンサを替えて、クロスオーバー(ウーファーとツィーターの受け持ち帯域の境目)位置を変えたり、アッテネーター(固定抵抗)を替えて、ツィーターの押えこみ具合でウーファーとのバランスを調整したりして、鳴り方を好みに追い込めます、エンクロージュア(箱)をどう作るかでも大きく変わります、ここが自作の能動的な利点です。

net

まあこれは偶然ユニットの性能に救われた要素が大きいと思いますが、これを作っていなかったら、メーカー品を使っていたと思います。これ以前はデンマーク製の評判のよいSPを使っていて、これも良かったですが、場所を取るので売りに出しました(すぐ売れました、原価並で^^;)

category: 趣味のハンドメイド

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カートリッジ  

オーディオで音質(色合い)が決まるのは今やスピーカーだけ、CDデッキやアンプが影響するのは帯域バランスくらいで音質には関わっていないはずですが、アナログ時代は音の入り口、カートリッジの特性も大きく関わり、交換する楽しみもありました。
私は高級なアナログ・プレーヤーを使ったことがないので、カートリッジもリーズナブルなクラスで、昇圧トランスを要しない、MM型か、VM型です。右はオーディオテクニカのVM型でメインに使っています。交換針はメーカーでは生産終了、ナガオカも作っていないそうで、今のところ健在ですが寿命がきたら替りの製品が必要です;VM型はカンチレバーの根元に小さなマグネットの円柱がVの字に付いています、針交換はこのマグネットごと替えるので結構割高;カートリッジ本体から替えてもいいですね^^;

左はシュアーのMM型、幾分デッドで肉太な音質で高域が派手なLP盤のとき使います。これも交換針を買うのと丸ごと替えるのと値段は変らなかった記憶です。針部分のコストが大きいんでしょうね。

カートリッジ

category: オーディオ

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Bach チェンバロ協奏曲Nr.1  

バッハのコンチェルトの中でも、BWV1052は特に好きな曲です。甘さを廃した旋律が支配し、鉄光りするような曲想がなんともいい。
この曲が始めてFMで耳に飛び込んできたのは、パイヤール指揮、ラクロワ(Cem)の演奏でしたが魅了されて、その直後くらいに今度はK.リヒターの演奏がFMで流されて、この曲にはこの演奏だ!と思ったものです^^アルヒーフ絶好調の録音で、リヒターのチェンバロもさることながら、バックの弦楽がイイです!

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2台のチェンバロのための協奏曲BWV1061のみオリジナルで、あとはヴァイオリン、オーボエなど旋律楽器の協奏曲からの編曲ですね。元の旋律楽器のほうがいいなあ、と思ったりしますが、第1番BWV1052は絶対音楽というか?ヴァイオリンへの復原演奏でもいいし、チェンバロの演奏でもいい、あえてヴァイオリン的な旋律を変えず、鍵盤でなぞるところがまた引きつけられます。
古楽演奏の時代に入って、レオンハルトの演奏を聴き、その後、アルヒーフの騎手となったトレヴァー・ピノックによる切れ味のよい演奏が出ました。

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ピノック盤で残念なのは、最初に録音された第1番の音質が硬いんです、これは'79年、アナログ最後の録音ですが、たぶん録音方式の問題でなく、音の仕上げ方の問題でしょうね、ちょうどこの時期、鮮明度を強調したような音質が流行って?デジタルへの移行期に重なったみたいな・・アルヒーフのみならず、他のレーベルもそんな傾向でした。
ピノックの全集録音は数年かけて録音され、第2集からデジタルですが、後になるほど音は良好になっていきます。この全集は数年間の録音方針の変遷を聴くようでもあります。

category: J.S.バッハ

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LP盤を水洗い  

K.ベーム指揮、BPO、ベートーヴェン交響曲No,7 1958年録音
演奏内容は今更言うまでもないでしょう、録音が特筆もので'58年の録音なのですが、並の"60年代録音"より上行ってるし、'70年代VPOの録音より好録音なんです。

災難にあって、スス混じりの水で汚れて廻すのは諦めていましたが、今日水洗いを試みました;
洗剤をつけたスポンジで擦って汚れを浮かし、流れるぬるま湯で十分に落とす、中央のレーベルは紙なのでまともに濡らさないように注意;キッチンペーパーでざっと拭いて乾かしました。作業中の写真はさすがに撮る余裕なし^^;
静電防止スプレーを何度か吹きつけると効果は持続するものですが、洗うとキャンセルされるようです。
ひたすらスプレーをかけては、クリーナーで拭きました。ちゃんと音溝の底まできれいになってるか?水道水にカルシューム分など硬質結晶物が含まれていてもまずいですが、幸い当地の水道水は地下水を塩素滅菌しただけのはず。

lp b

心配しつつ、針を降ろしましたが、どうにか元通りの再生音で埃ノイズも許容範囲v、これで中身は何とかなった、
あとはジャケットですが、さすがに水濡れでひん曲がった厚紙はどうしようもない、表紙面だけでも保存しようとスキャナーで撮りました;A4サイズ対応なので一発では撮れないので四隅で4回撮って、画像を繋ぎました^^;LPは順次CD-Rに収めるつもりですが、縮小印刷してケースに入れようと・・

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category: ベートーヴェン

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O.スウィトナー Mozart  

これも長くしまいこんであったLP、今のプレーヤーを買ってから針を降ろしたのは初めてかもしれない?^^;
セラフィム盤で出ていた、O.スウィトナー指揮、ドレスデン・シュターツカペレのモーツァルトsym.Nr31,35,36,38の2枚組です。これが兼価盤で出ていたのは得した気分でした。

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くっきりしながら、ウォーム・サウンドで思いのほか好録音だったのがわかりました。録音データはありませんが、60年代のものでしょう、この当時から、弦はあくまで涼しく清潔に扱い、スウィトナーらしい音作りが伝わってきます。しかし若々しさがある、「ハフナー」の第1楽章は他に例がないほど速いテンポで完璧なアンサンブル、「リンツ」の終楽章は歓喜湧きたつようなエンディング、「プラハ」も爽快な響きで活気よく進んでいきます。
「リンツ」と「プラハ」が入っているので、のちのN響盤との聴き比べができます。

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N響盤のほうは、演奏内容は大きな隔たりはないものの、幾分渋く、落ち着いた演奏に感じます。DENONのPCM録音とかで、おそらくLP盤のなかで最高に秀逸な音質ではないかと思います。総合的にはこちらも気に行っていますが、楽しんで聴けるのは、過去のセラフィム盤かな^^

PS.スウィトナーはハイドンの録音がほとんどないのが残念です、Sym Nr100のみありましたが、どの曲もさぞかし良い演奏が聴けたでしょうに。

category: モーツァルト

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王宮の花火の音楽  

アルヒーフ・ネタを続けます^^;
と言ってもこれはグラモフォン盤で出たCD復刻ですが、先のA.ヴェンツィンガー指揮、バーゼル・スコラ・カントルムによる王宮の花火の音楽 '62年録音、(先日の水上の音楽'65年録音も入っているものです)

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よく演奏される管弦楽版ではなく、国王の希望で書かれた初版の吹奏楽版です。その後も吹奏楽版の録音はいろいろ出て、T.ピノックも録音していますが、どうも演奏が完璧すぎます^^;しかし、このヴェンツィンガー盤はおそらく当時の王宮の花火大会で演奏されたときは、こんな風だったのでは?と思わせるほど大らかで現実感があります^^のちに弦楽に編曲されるパートを大勢のオーボエで吹いているのは賑やか!金管もおっとりしていて、いい!(それだけ古楽器の演奏は難しく、よく技をこなしていると思いますが)

もう一枚はK.リヒター指揮、イギリス室内OによるLP、管弦楽版です。'73年録音、タイトル画は同じですね。

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リヒターのヘンデルは一枚も持っていなかったので、買ったのですが、こちらは対極的な演奏というか、かつてのバッハ管弦楽組曲の録音と同様、寸分の隙もない、きちっとした演奏です。さすがに録音は新しいですが、アルヒーフらしいサウンドは保っていると思います。

category: G.F.ヘンデル

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遮熱板  

フレットガットの交換の際、結び目を火で焼いて固めていましたが、低音側の弦は熱を受けないよう、ゆるめていました。一度ゆるめると落ち着くまで面倒です;

gut

写真はダンボールの切れはしにアルミホイルを巻いたものです。
これでハンダゴテを使って手早く行えば、弦は張ったままいけるんじゃないかと・・?次回試してみようと思います。



category: リュート

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師匠のCD  

私のリュート師匠、中川祥治氏がCDを出しました。

nakagawa lute

バッハ:BWV1007、BWV1010、及びヴァイス:ソナタNo.34 D-moll(ドレスデン本)
バロックリュートのレパートリーとしてはお馴染みの曲(BWV1010はちょっと珍しい?)ですが、ひじょうに内容の深い演奏です。→詳細

私もレッスンを受けながら、この何分の一かでも弾きたいという願望は膨らむものの、ほんの数小節間の微妙なフレージング、強弱、間の取り方等々、頭では大方わかっているようで捕えきれない、指も言うこと聞かない、ってんで四苦八苦しています^^;

category: ルネサンス・バロック

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A.ヴェンツィンガー:ヘンデル 水上の音楽  

古いLPの話が続きます^^;
G.F.ヘンデル 「水上の音楽」
アウグスト・ヴェンツィンガー指揮:バーゼル・スコラカントルム 1965年録音
この当時、アルヒーフは国内盤がなく、ポリドールが輸入して、日本語解説書を挟んで売られていました。学術書風のグレーのジャケットは薄手の紙が三つ折り状態でLPが入っていました。

water music

これは古楽器による演奏で、良好な録音で出た最初のものだろうと思います。
G.レオンハルト登場前の頃で、今日聴きなれたピリオド演奏の一歩前といった感じですが、それでも当時最先端の古楽演奏で最高の「水上の音楽」でした。
弦はふくよかで厚みをおびていてモダン演奏的ですが、管は構造の違いから明らかに古楽器の響き。ナチュラル・ホルン&トランペットの幾分粗野で豪快な響きには魅了されました。たびたびオーボエ・ソロが間奏的に入りますが、原譜の簡潔な旋律から美しい旋律にリアリゼーションした演奏も当時他にはなかった記憶です。通奏低音にはチェンバロにリュート、ハープが加わった贅を尽くした編成。
これが、アルヒーフのしっかりとしたサウンドで収まっていて充実感たっぷり。
水上の音楽というと気軽に聴いてしまいがちですが、これはイージーリスニング向きではないですね、今聴いても十分価値ある録音です。

category: G.F.ヘンデル

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不揃いの凄み?  

ブラームス交響曲第1番はそれこそ多く集めていますが、フルトヴェングラーも3枚ありましたが1枚失いました。

sym1

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写真の1952年2月のBPOとのライブと、その少し前の同じくライブ録音のVPOとの盤が残っています。演奏内容は近いものですが、例によって第一楽章の序奏はゆっくり、ものものしく始まります、序奏がピアニッシモで消えて、主部の冒頭の一打が響くのですが、BPOのほうは「ダンッ!」とピタリ揃っています。VPOのほうは「ダ、ダン」と合奏がズレています、明らかに合奏ミスなんでしょうけど、私はこれが好きなんですね^^;拍の入りをじわっと捕えたような、武者震い的?凄みを感じるんです;一瞬のことですが・・そしてさらに演奏は熱気を帯びていく・・
フルトヴェングラーも完璧主義だったそうで、これがレコーディングなら録り直しでしょうけど、演奏困難なほどテンポを上げていくこともあるので、不揃いは多々生じるでしょうね;

どちらの盤も名演とされ、何度も再版がでていて、私も甲乙つけがたいですが、第一楽章のこの部分と^^;VPOらしい弦の歌わせ方でより熱気を感じるVPO盤に近差で軍配が上がります。

category: ブラームス

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ヘンデリアンには・・  

かのハイドンも英国に渡り、ヘンデルの「メサイア」を聴いて感銘をうけ、自らも「天地創造」を書いたほどですから、ヘンデル没後もその作品は不変の価値をもって演奏されていたんですね、おそらくここにあげる英国の作曲家は王室付きの音楽家として、ヘンデルの作品を上演、指揮していたのでしょう。さらに協奏曲など、バロック(ヘンデル)を継承する作品を、時は古典派時代にあっても書いていました。オラトリオ上演の合間に演奏されたのではないでしょうか?

handel

ヘンデル好きの人々:ヘンデリアンには②のウィリアム・ボイス(1711-1779)など最も親しめると思います、3楽章のシンフォニア集ですが曲はきわめてヘンデリック!^^;K.マロン指揮:Aradia Ensembleのとても良い録音がNAXOSから出ています。
①のジョン・スタンリー(1712-1786)の合奏協奏曲集もヘンデル、あるいはもっと前のコレッリのスタイルですね、まったく聴き劣りしない美しい作品です、チェロがソロを受け持つ場面などヘンデルにはなかった楽しみもあります。演奏はS.スタンデイジ指揮:Collegium Musicum 90。J.スタンリーのオンガン協奏曲も聴きましたが、これは当代のギャラント・スタイルのようです。
最後に③のカペル・ボンド(1730-1790)は最近知ったのですが、ハイドンと同世代の人で、詳細はわかりませんが、曲はまぎれもないバロック様式、ヘンデルを継承したような作品もあれば、もっと集中力を感じさせる魅力ある曲もあります。演奏はR.グッドマン指揮:The Parley of Instruments Baroque O(またもhyperion^^)参考:capel bond

これら英国の作曲家達は作品の数が少ないせいか、メジャーな存在ではないかもしれませんが、聴いてつまらないという曲はありません、3枚とも録音は秀逸!

category: その他・バロック

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ベーム・BPO  

K.ベーム指揮、BPO、モーツァルト、交響曲39&36です。
このLPに針を降ろすのも何年ぶりか?思いのほか良い内容を再認識して、残っていてよかったと思っています。
やはり、グラモフォンは黒いバックのこのジャケット!ですね^^

moz1

lp

私はCDもLPも録音芸術ととらえていますので、演奏内容はもちろん、録音センスも重要です。弦、管のバランス、ティンパニの聴こえ方ひとつでも、良くないと満足できません;
これは録音年不明ですが、たぶん60年代始め頃でしょう、ベーム&BPOの演奏も全盛期、録音は新しい鮮明なものとはいかないですが、弦が程よく厚みを持ちながら爽快なんですね、飽きない音です。ティンパニは「トンッ、トンッ」と短めの余韻で合奏全体を引き締めるような響きです。水も漏らさぬ完成度ですね。
79年録音のVPOとのLPもありますが、大きな違いはないものの、全般になにか弛んでしまった感じがします。

category: モーツァルト

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ヒッグス粒子  

CERNでの実験、観測で物質に質量を与えるヒッグス粒子の存在確認が、あと少しのところまで来ているそうです。私の勘では恐らく確認されるんじゃないかと思いますが。ヒッグス粒子というものがないと、物理法則そのものが成り立たないそうです。
質量とは動きにくさで、物体が動こうとすると抵抗がかかるようにヒッグス粒子が現れる、といった具合で、空間すべてを空気や水のように粒子として満たしているわけじゃないそうです。
光だけはヒッグス粒子の影響がまったくないので、質量ゼロ、宇宙の最高速度で移動できるわけです。じゃあ光より速い、と測定されたニュートリノは測定が正しかったとすると、(これには疑問を感じていますが)どう説明すればいいのか?ニュートリノはわずかに質量があり、光と同速でも不思議なんですが。
実験、観測のたびに新たな疑問が発生するのは今回に限ったことではないので、今後の検証、説明を待ちたいです。
それにしてもこの世の事象というのは、たいてい数学と一致する(間違いがなければ)、虚数時間とかも本当にあるのかもしれませんね;

category: 科学・自然・雑学

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嬰ハ短調とハ短調  

ついでですから、クラウスの話題、書いちゃいます。
古典派好きで、クラウスをまだ聴いたことのない方には、演奏の良さ、求め易さからまずこのNAXOS盤の交響曲集2枚がオススメですかね?押しつける気はありませんが(笑)傑作が集まっていると思います。左が第1集、右が第3集です。
演奏はP.スンドクヴィスト指揮、スウェーデン室内O、

kraus sym

第3集は全て短調作品というもので、指揮者もレコーディングには力を入れたコメントがあります。こちらに入っている交響曲嬰ハ短調VB140ですが、第1楽章は序奏のあと、鋭い弦のトレモロで開始、終始切迫感のあるバスの上に曲が進行する、まさしく疾風怒濤です。終楽章も同様にすばらしい、間の楽章は気分をクールダウンするためにあるような。
次に第1集に入っているハ短調VB142ですが、これはヨーロッパ修行の旅に出ていたクラウスがハイドンのもとを訪れ、ハイドンに献呈するために書いたもので、先の嬰ハ短調VB140の改作だそうです。改作といっても共通性が高いのは終楽章のみ、ほぼ新作とみていいでしょう。メヌエット楽章をなくした3楽章で、その分各楽章の充実をはかっていますが、第一楽章はメロディックになり、また別の魅力がありますが"疾風怒濤"は穏やかになっています。完成後、ハイドンの指揮でエステルハージのオーケストラで演奏されたとのことです。
また、第3集に入っている、序曲ニ短調VB147も聴きものです。曲は3部構成ですが、最後のフーガ部分はじつに巧妙複雑に書かれ、これだけでもクラウスの非凡さが伺えます。

category: J.M.クラウス

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J.M.クラウスのSQ  

時折、話題にしている古典派のヨーゼフ・マルティン・クラウスですが、当初、耳を奪われたのは交響曲など管弦楽作品でした。その他の作品にも興味がわき、弦楽四重奏を聴いてみました。幸い古楽器による良い演奏がありました。演奏はJoseph Martin Kraus-Quartett、このための結成でしょうか^^;

kraus sq

「まあまあ楽しめる」との評も聞きますが、私はありふれたものじゃない、独特の風合、充実感を味わいました。
4つのパートが絡み合う本格的な書法だと思いますが、基本的に3楽章。クラウスはメヌエット楽章を好まなかったようですね?交響曲嬰ハ短調では珍しくメヌエット楽章を書いていますが、きわめて簡潔、終楽章の前奏のようにも聴こえます。弦楽四重奏では終楽章をスケルツォにしているのもあります。
充実した楽章もあれば、極端に短く簡潔な楽章もあり、終止形ではなく、ふっと途切れるように終わって次の楽章へ行くものもあり(これがイイですけど)、楽章の規模がアンバランスだったりします。定型にこだわらず趣くままに書いたような。

しかしこの第1集の最後に入っている、作品1-4の終楽章Allegro moltoは圧巻です!これも「疾風怒濤」でしょうか?クラウスらしい魅力です。

category: J.M.クラウス

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