Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話題など

B.ハイティンク:ハイドン交響曲第96番、99番  

アンテナを張っていたら、希少なLPを見つけました。
ベルナルト・ハイティンク指揮、コンセルトヘボウ.O.アムステルダム(現、ロイヤル・コンセルトヘボウ.O)、PHILIPSのオランダ盤で、ハイドンの交響曲第96番「奇跡」&第99番です。かつて日本盤もあったのか?まったく存在は知りませんでした。日本の平安絵画をあしらったジャケットには何やら拘りを感じる。録音年は記されていませんが、ハイティンクの写真の若さからすると、60年代後半くらいかも?しれませんが、録音当時の写真じゃない可能性もあるので、70年前後かも?
PHILIPSにはハイドン録音の名人技術者がいるのか、その後出てくる、マリナー盤やデイヴィス盤と同様、克明でバランス良く音楽内容をよく捉えていて、サウンドも味わい深い。ハイティンクの演奏は先般レビューした2004年録音、SKDを指揮した86番で聴かせた手腕をすでに若い頃に確立しているようです。前時代的古さはまったくなく、現代的演奏の先駆けのようです。C.デイヴィスのようにシリーズ化された様子はない?のが残念、パリ・セット~ロンドン・セットくらいあればすぐにでもほしいところ。

hai hay 96 99a
hai hay 96 99b

第96番「奇跡」の聴き始めから魅了される。
第一楽章、序奏からRCOの弦、管の上手さが耳に飛び込んでくる、主部は快速で常に端正に引き締まり、弾むように快調に進む。各パートが明瞭でバランス良く、timpが弱音で打つリズムもはっきり聴こえ、デリケートに演奏内容が伝わる。小編成のようで、無用な物量感を避け、低音、tp、timpが心地よい力感を加える。
第二楽章、旋律美の楽章ですが、弦の柔軟な味わいも聴かせながら冷静に節目を付ける。短調の中間部の二度音程も印象的に響かせる。通常聴く楽譜とは異稿のようで第二楽章でtimpが使われません。
メヌエット、軽快でリズムが快活、ハイティンクが重っ苦しい演奏などするはずがない・・と予想どおり^^トリオのオーボエが透き通るような美音ですばらしい。メヌエットも通常版と違い、tpの使い方が面白い(トリオの始まりでobにtpが重なる)。
終楽章、快速でぴしっと引き締める、小忙しくなく流麗に聴かせるのはオケの上手さか、RCOは一流の室内オケでもある。
第99番
序奏の旋律から、切れ目、句読点を入れた拘り様、さらりと流す演奏が多いところ、只ならぬ始まり。主部の主題の歌わせ方もC.デイヴィスに似た音節をしっかり表したもので、提示部だけで引き付ける。ここまで聴けば展開部、再現部も期待どおりに運ぶ。弦楽の上手さを聴いているだけでも味わい深い。
第二楽章、96番同様、魅力の第二楽章、ここでは木管のハーモニーが聴きどころ、RCOはさすが一流の響きを聴かせる。最後に木管のハーモニーを弦楽が再現する。
メヌエット、落ち着いたテンポだが、このメヌエットの味わいに合わせたテンポでリズムは1拍ずつ歯切れよく聴かせ、重くはないがぐっと気分を引き締め、ツボをおさえている。トリオは弦が中心で清々しく聴かせる。
終楽章、ここも急ぎ過ぎず、96番より内容が高い構成感を聴かせる。展開部のフガートが聴きどころ。終結前のテンポをぐっと落とすところ、T.ファイも真っ青の思い切った表現、そして101番にも似た堂々とした終結。

伝統的似たり寄ったりの演奏が多い中、これはとても新鮮な演奏だったでしょう。C.デイヴィスの名演と肩を並べる、評価は(★★★★★)ですね。

category: F.J.ハイドン

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E.ギレリス:ブラームス ピアノ協奏曲第1番ニ短調  

この曲はブラームスの最初の管弦楽作品だそうですが、最初、ピアノ二重奏として書かれ、交響曲に改作しようとしたが中断、その後ピアノ協奏曲に仕上げることを思いついたそうです。そんな経緯からか、ピアノ協奏曲としては異例の様相に聴こえます。特に第一楽章はピアノ・ソロを組み込んだ交響曲といった感じですね。エミール・ギレリスのピアノ、オイゲン・ヨッフム指揮のBPO、只ならぬ予感のする顔ぶれですが、ふと見つけたLP、今もトップに上がる名盤だそうですね。ピアノ・パートが技巧的に非常に難しいそうですが、鋼鉄の指を持つ奏者と言われるギレリスの技巧とパワーが炸裂する。D.Gの録音は深々と渋く鉄光りするようなサウンドで曲にふさわしい。

bra ギレリス
エミール・ギレリス:ピアノ
ベルリン・フィルハーモニーO
指揮:オイゲン・ヨッフム
1972年、ベルリン、イエス・キリスト教会


第一楽章はティンパニ連打を伴った怒涛の第一主題で始まる、4分の6拍子でマエストーソとのみ書かれた楽章をヨッフムはじっくりとしたテンポでスケールたっぷりに始める、深い付点リズムの跳躍音程、力強いトリルが物々しい緊迫感。第一主題の変形か、副主題で場面を替えて一旦大波はおさまり、再び激しい第一主題が押し寄せる、vl群と低音の間でカノンがあり、彫を深める。ピアノがノクターン風に入るが、三たび第一主題の怒涛を聴かせる、ここでギレリスのピアノは鋭く粒立ったトリルでオケと対等に掛け合う。安堵感を表す第二主題はだいぶ後でピアノが始め、オケが繰り返す。提示部が静かに終わり、静寂を破るようにピアノ・ソロが始まり、第一主題と副主題による展開部に入る、ここはもうブラームスらしい緻密な内容と言うしかない;再現部は冒頭のオケの総奏とピアノが入れ替わった形で始まり、剛腕ギレリスのピアノはまさにオケの響きを再現、終結部はそれまで抑えてきたエネルギーを解放するような熱気で終わる。第一楽章には大波を物ともせず大型艦が航行していくような堂々とした安定感がある、じっくりとした6拍子の効果かな。
第二楽章、亡くなったシューマンへの追悼の意も込められているという、宗教曲的雰囲気の楽章、静寂ながら後半ではピアノ、オケともに盛り上がりを見せる。
第三楽章はロンド形式、古典派協奏曲を継承する要素が大きい、ブラームスらしい渋めだが印象的なロンド主題、間に入る副主題も多彩だが、ロンド主題を使ったフガートも聴かせてくれる、ここは何だか期待に答えてくれた感じ、この頃としては古めかしく、古典派流のカデンツァも入る。終楽章が一番ピアノ協奏曲らしいかな。これも聴けば聴くほどハマってしまう曲でしょう;

category: ブラームス

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M.アルゲリッチ:ハイドン ピアノ協奏曲ニ長調  

ブラームス、と行きたいところ、まだまだです^^;今日はハイドンの鍵盤協奏曲ニ長調Hob.ⅩⅤⅢ-11、最もお馴染みの曲ですね、ハイドンが交響曲パリ・セットを書く前頃の作曲。
溌剌とした主題で始まる、文句の付けようのない良い曲です。後のモーツァルトのようなシンフォニックな構成もなければ、鍵盤のヴィルトーゾ的なところもない小規模な曲ですが、冴えと閃きの詰まった純粋さがいいですね。当時も楽譜はベスト・セラーだったそうで。
さて、そのハイドン、ピアノ協奏曲ニ長調、M.アルゲリッチが指揮も行っているとのことで、どうまとめているか興味が湧き、随分前に購入したものです、何年かぶりに聴きました。
argerich hay
ベートーヴェン、ピアノ協奏曲第2番変ロ長調
ハイドン、ピアノ協奏曲ニ長調Hob.ⅩⅤⅢ-11
マルタ・アルゲリッチ:ピアノ&指揮
ロンドン・シンフォニエッタ  1980年 EMI


第一楽章、ヴィヴァーチェ、ロンドン・シンフォニエッタの前奏が始まる、ここでもうアルゲリッチの演奏は始まっている、きりりと引き締まった小編成オケの演奏は一端のハイドン指揮者のようにまとまっている。主旋律の第1vlに対し、内声とバスのリズムが良い力感で快活。そしてソロに入る、"チェンバロ又はフォルテピアノの為の"と記されたとおりの雰囲気で軽やかで確実なタッチ、強弱表現は最小限だがとても音楽的にこなす。鮮やかだが、かっちりした芯を持って進める。
第二楽章、ウン・ポコ・アダージョ、この楽章はモーツァルトの"21番"とそう遠くないような魅惑的な味わい、チェンバロじゃなくピアノで演奏されると一段とそう感じる。アルゲリッチは強弱に加えリズムに適切な溜めを付け、まさに華のある演奏。カデンツァは誰によるものか、ちょっぴりハイドンの世界から離脱するような響きも入れるのが味。
終楽章、ハンガリー風ロンド、快活なロンド主題の間に3つの副主題が入る。3つ目の感傷的な副主題が特にいいですね。アルゲリッチは快速なテンポで粒立ち心地よく決めますが、終結ではさらに加速して終わります。
1980年の録音ですが、前時代的な影はなく、すっかり現代的なハイドン演奏で爽快です、T.ピノックのチェンバロによる演奏と同じくらいか、やや速いテンポです。

PS.カップリングされているベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番は実質"第1番"だそうで、まだモーツァルトの延長上にあるような曲で聴きやすいですね。ハイドンやこういった曲を聴くと、長大な大曲を聴くのが面倒になってきます^^;

category: F.J.ハイドン

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M.ビルソン:ハイドン ピアノ・ソナタ第49番ほか  

今日は久ーしぶりにカラリとした天気、空もすっきり青かったです。まあ束の間の快適日和でしょうが;;

このところ、ブラームスのピアノ協奏曲など、こってり重い曲に聴き入っていますが、内容が込み入っていて感想文もちょっとやそっとじゃ書けません^^;ちょっと後回しにして、今日はすっきり、ハイドンのピアノ・ソナタですv マルコム・ビルソンのフォルテ・ピアノで第49番hob.ⅩⅥ:49と第52番hob.ⅩⅥ:52、Two Great E-flat Sonatasというタイトルです。使用楽器も作曲された頃の復元楽器2台を使いわけた録音です。

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アメリカのレーベルですが詳細はわかりません、盤面に手書きで刻印された文字が入っていて手作り風な感覚です、1982年のアナログ録音のようです。針を下したとたん、何の飾りっけもない、生録っぽい、ありのままの音が引きつけます。
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第49番 変ホ長調、第一楽章から理屈抜きに楽しいですね、作曲は1790年、交響曲なら92番を書いた頃、きっちりとしたソナタ形式で古典派らしい純粋さがいいです。Andreas Steinモデルの楽器は軽く明るい響きで一音ずつの粒立ちが心地良い、まさにこの楽器のための曲だと感じます。第二楽章はABAの三部形式、穏やかなAの中にも短調部分がありますが、Bの短調はちょっとベートーヴェンを予感するような味わい、フォルテピアノの低音が十分に深く鋭い響きで迫ってきます。終楽章はテンポ・ディ・メヌエットでABACAのロンド形式、比較的小規模で軽く終る感じですね、アマチュア奏者のための配慮で負担を軽く書いたのかもしれません。
第52番 変ホ長調、これは1794年、2度目のロンドン滞在中に書かれたものでソナタとしては最後の作品ですかね。厚い和音で開始する第一楽章は堂々として、まさにオーケストラを連想します。展開部の懐深さは交響曲やSQに劣らず惚れ惚れします。使用楽器はAnton Walterモデルだそうで、ややくすんだ音色で味わい深いです。
第二楽章もこれがオーケストラだったら、ここはフルートか?などと連想しながら聴いてしまう、ABAの三部形式で、穏やかで癒される始まりだが、同音の加速連打など意外と緊迫感を出してくる、中間部は鍵盤的技巧も聴かせる。
同音連打で始まるプレストの終楽章は見事としか言いようがない、傑作交響曲の終楽章と同じ充実感、鍵盤らしく駆けめぐる痛快さも聴かせながら、展開部は手腕充実しきったハイドンの技を満喫させる。純粋な意味での古典派鍵盤ソナタの最高傑作に類するでしょう。ビルソンは鮮やかに進めるが一音ずつの粒立ちをくっきり聴かせる快演。

category: F.J.ハイドン

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アルゲリッチ:シューマン ピアノ協奏曲ほか  

今年の夏は最悪ですね、猛暑か豪雨災害のどちらか、水源が渇水のところもあるし;地元では今日、防災訓練が組まれていましたが、中止。雨は小降りになったり大降りになったり不安定で会場の学校もかなり泥濘んで、訓練で怪我人をだしてもまずいとの判断のようです。気温は久しぶりに低く27℃止まり、しかし明日はまた暑くなりそう;

このところ、古典派お休みでロマン派を聴き入っています。
これも岐阜のショップにあったもの、マルタ・アルゲリッチ:p、M.ロストロポーヴィチ:指揮のピアノ協奏曲、シューマン:イ短調、ショパン:No.2ヘ短調のカップリングで、オケはワシントン・ナショナルSO、会場はワシントン、J.F.ケネディー・センター、1978年録音。MCカートリッジを使うと一段と弦の細やかな響き、ピアノのキリっとした立ち上がりが聴ける、そして十分厚みのある好録音です。

シューマンpf con

まずは2面のショパンから、弦で始まる前奏が深みのある音楽を聴かせます。ロストロポーヴィチの指揮はズバっと切るような器楽的表現を使わず、声楽的と言えるほど徹底して弦も管もしなやかに入念に歌わせ、力感もあり、これがいかにもロマン派的味わいに聴こえます。そしてアルゲリッチのピアノが鋭く切り立ったように入る、各音に瞬発力を感じさせながら、明快に粒立つ、剛腕ですね。ショパンは管弦楽の書法には長じていなかったとのことで、ピアノ・ソロの妙技で進め、オケは助奏的な扱いが殆ど。第一楽章は堂々として充実感があります、概ねソナタ形式の枠組みはあるものの、ピアノはテーマを繰り返すたびにショパンらしい華麗な装飾的変奏が加えられ、オケ・パートも変化していきます。第二、第三楽章も充実感を維持してほしいところやや物足りなく終わる。
1面のシューマンも対位法を駆使したような管弦楽書法は得意ではなかったというものの、さすがに充実。モーツァルト以来のピアノ・ソロとオケが綿密に組み合ったピアノ・コンチェルトの醍醐味を聴かせる。第一楽章はオケとピアノで衝撃的に開始、その後、悲哀的なテーマを木管が吹き、弦のやや陰鬱な旋律が続く。
先にオケの木管が旋律を吹き、それをピアノが繰り返す場面、木管が演じた表情を見事ピアノが再現する、オケとピアノの掛け合い、受け継ぎ等々、気を抜けないアンサンブルの技がありますが、そこが聴き手を引き付ける。
穏やかな第二楽章の最後に第一楽章のテーマを導入的に使い、休まず第三楽章のロンド・テーマに入る(ちょっとベートーヴェン風)、このテーマは明るく弾むようで良いですね、アルゲリッチは付点リズムの瞬発力、切れ味よく、心地よく進める、オケも輝かしく決める。第三楽章ではオケに対位法を駆使したところもあり、聴きどころ。

category: シューマン

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レコード:お手入れアイテム  

ツクツクホウシもやっと鳴きだした、日陰も長く伸び、秋草も茂りだし、夏の終りの一息つくような風情は好きなのですが、今日は37℃!午後に一雨降ったもののすぐやみ、風呂場のようにムッとくる夕方のクソ暑さ;勘弁してほしいです、晩夏の風情なんて、まだまだ・・;;
暑いなか、今日は午前中AEDの講習を受けました。私は長いこと、除細動を"助再動"と勘違いしていました^^;AEDは細動(けいれん)状態の心筋を電気ショックで正常な鼓動に戻してやるもので、心停止状態では手で胸部圧迫から始めるしかないのですね。

今日はいつも使っているレコードの手入れ用品について。
長く使っているのはこのナガオカのスプレー、クリアトーンとその脇のアルジャント・クリーナー(ベルベット)です。
クリアトーン
昔は好ましくないスプレーや塗りものがあったようで、盤面に凝結物を残し、それがルーム・ダストを吸着していたかもしれません、盤そのものの塩ビを溶かしてしまうものもありました。クリアトーンは最小限吹きつければそのような悪影響は残らないようです。静電防止は確実で潤滑効果もあり、クリーナーの滑りが軽くなるので針トレースの摩擦軽減にもなっているかも。アルジャント・クリーナーは小型なので局所的にしっかり拭きたいとき、具合がいいですが、主にクリアトーンの乾拭きの役割になっています。

その後、普段の再生前に使っているクリーナーがAT社のAT6017というベルベット・クリーナーです。イオン水で内部を湿らせ、静電防止するタイプです。
ATクリーナー
黒板消し風ですが、ベルベットの毛が密で埃を挟み取ります。幅広なので一回り拭けばOK。一度きれいになった盤はこれだけでその後の維持は大丈夫です。

チリチリという細かいノイズは古い盤のカビやへばりついた繊維質のルーム・ダストでしょうが、ゴリゴリ、シャリシャリという硬質なノイズは心配です、これはまず水洗いからスタート、水を含ませたスポンジに中性洗剤をちょいと含ませ、しっかり盤面にぬり、毛先の細い歯ブラシ(デンター・システマ等)で溝に沿って掃除します。
デンターシステマ
しっかり流水で濯いで、使い古した吸水のよいタオルで手早く水を拭き取ります。タオルの繊維屑は乾いた後、ベルベット・クリーナーで簡単に取れます。
風呂場で蛇口を絞り、強い噴射水をぶつける、というのも試してみたいです。
以上、いろいろ試みて、なおノイズのひどい盤は傷ついているものと見て諦めます;

category: オーディオ

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お掃除再生:DGチューリップ盤  

今日はお盆の振替休み、いつもの名古屋の中古ショップじゃなく、地元岐阜の同系列ショップを覗きました。さすがに在庫数は少ないものの、掘り出し物を見つけた^^v
F.フリッチャイ指揮、BPOのドヴォルザーク交響曲No.9「新世界」のヘリオドール盤が見つかればほしいと思っていたところ、もっと古くに出ていたDGチューリップ・レーベルがありました、ちょっと過呼吸^^;レーベルもジャケットも国内向けですが、チューリップSTEREOならOKでしょう^^

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ドヴォルザーク交響曲No.9「新世界より」
フェレンツ・フリッチャイ指揮、BPO
1959年録音、ドイツ・グラモフォン


ただ問題が・・さすがに古いだけあって、微塵やカビが溝にへばり付いたチリチリ・ノイズがかなり出る、ベルベット・クリーナーで撫でた程度では取れない、粘着式クリーナーとやらも結局、溝の底までは届かない。よって針を下して再生、針先で異物を掻き出す!これほど確実な除去法はありません;;直後に盤面を見ると、点々と掻き出されたゴミが見える、ここでクリーナーで拭き取る、2回ほど行えばかなり良くなる。できれば避けたい方法だが、この程度で針や音溝がすぐ傷んでしまうヤワな物なら、寿命なんかすごく短いことになる。屋外の砂塵のような硬質の埃は要注意でしょうが。
さて、フリッチャイの「新世界」、録音は古びているようでもD.Gらしく生々しく迫ってきて味わい深い、ブラスは豪快、第一楽章だけでも、緩やかな部分ではテンポを落とし、弦の柔軟な弓使い、木管の歌、豪快な部分は加速し、切れ味痛快、フリッチャイらしい名演が聴かれ、手入れのし甲斐のある音盤です、レビューはあらためて。

PS.この白い点々は星空ではありません;
埃
針が掻き出したゴミです、良質でないレコードスプレーなど過去の塗布物の影響かもしれませんが、溝に粘着していた繊維屑かカビか?硬質のものではないようです。前に買ったDGチューリップの中古盤も同様でした。開封後長く再生されていなかった盤はこんな状態に?、丁寧な扱いで適度に再生されていた盤のほうがコンディションは良いかもしれません。ラッピングされた未開封盤ならいかに古くても問題ないですが。

category: オーディオ

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C.デイヴィス:ハイドン交響曲第86番  

コリン・デイヴィスのハイドン交響曲86番について、そろそろ観念して書きます^^;
「オックスフォード」や「驚愕」「奇跡」、パリセットでは「熊」「雌鶏」などデイヴィス&RCOのデジタル期に録音されたCDは容易に手に入ったので、前から親しんでいました。いずれも妙な格好つけず、純粋に手堅く、これほど小気味良く聴かせる音盤は他になかったです。パリセットの傑作、第86番はアナログ期の録音のせいか、市場にも少ないようで、先般ようやく良質のLPを手に入れた次第、もちろんそれまでは聴いたことがなかった。
手に入れる前から、先に聴いた他の曲から、デイヴィスの86番は、こういう演奏だろうと十分に予測がつきました。そして針を下ろすとまったくそのとおり、デイヴィスの完成されたハイドンの演奏様式で期待どおりに応えてくれます。フィリップスのアナログ録音も最高調。

dei hay 86
コリン・デイヴィス指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウO
ハイドン 交響曲第86番、98番
1979年 コンセルトヘボウ


第一楽章、序奏も思ったとおり、RCOの清々しい響きで始まる、主部は理想の快速度、トゥッティは歯切れよく引き締まる、弦、管のバランスも理想、timpもtpも程よく主張し、ダイナミズムをかっちり整える。木管のソロは味わい深く歌い、弦はもちろん卒なく上手い。提示部だけですばらしい、きっちり整いながら、過度な力みなく、弾むようにいきいきしている。さらに展開部の構成を丹念に聴かせ、展開部の閉めの部分をぴしっと決め心地よいこと。
第二楽章、カプリチォはラルゴらしいテンポだが遅すぎるほどではなく、ちょうどよい、弦の甘ったるくない締まった合奏音、管も常に潤いのある豊かな色彩で聴かせる。
メヌエット、まさにアレグレットのテンポでリズム心地よく、適度な力感と歯切れ良さで決める、トリオもさらりと作為なく、レントラー風の楽しげな旋律を素朴に演奏。
終楽章、アレグロ・コン・スピリット、活気をこめて快速な魅力を出す、が暴走はせず、句読点をきちんと付けながらソナタ形式の各部をきちんと組み立てる。終結部の転調がまたいいですね。
何か際だった個性やら痛快さを求めると別の演奏を聴くことになるが、標準的名演の中央に鎮座するような普遍的価値をもった演奏でしょう。全曲通して、ここは気に入らない、というところが皆無で安心して聴ける。評価はもちろん(★★★★★)ゴールド。

これまでに聴いたハイドン交響曲86番で(★★★★★)に匹敵するものを振り返ってみると、今日現在、(私個人として)かなり絞り込んで、
サイモン・ラトル指揮、バーミンガム市響
ギィ・ヴァン・ワース指揮、Ens.レザグレマン
ベルナルト・ハイティンク指揮、シュターツカペレ・ドレスデン
が挙げられますが、これに続く(★★★★★)はB.ヴァイル、S.クイケン等々、たくさんあります。何枚になるかな?

category: F.J.ハイドン

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T.ファイ:ハイドン交響曲第43、25、36番  

トーマス・ファイ、ハイデルベルク響のハイドン交響曲、第20集まで来ました。今回は43番「マーキュリー」、25番、36番と楽しみな曲が揃っています。回を重ねるごとにT.ファイの演奏とhansslerの録音は車の両輪の関係のように音盤芸術を確立していきます、今回の録音も凄い;コンサート・ホールで聴く、というより、生産現場に立ち会うかのような生々しさ・・しばらくLP盤に馴染んだ耳には、1日置いて耳を馴らす必要がありました、いきなり聴くと消化不良を起こしそうな情報量です。コントラバスは実物が目の前で吠えるように迫ってきます。

fey kay 43 etc

43番 変ホ長調「マーキュリー」この曲は何か謎めいたところがありますね。
第一楽章は弦の重音奏法で第一主題を開始、迷宮の扉をいくつか開けて覗いて見ては考え込むような仕草に聴こえる、3度ばかり間違えた末、ようやく道を見つけ、トゥッティが快調に進みだす、シンコペーションで始まる爽快な第二主題が続き、提示部を快調に終わる、展開部の始まりも弦のみでまた大いに迷う、紆余曲折の展開部が終わり、再現部に入る所も数回扉を間違うように主調を探って入る。そんな隠れたストーリーをT.ファイは具現化したかのように聴かせる。
第二楽章、疾風怒涛期らしい緩抒楽章、弱音器付きの弦が一段と瞑想的ですが、転調が不思議な世界に心を遊ばせてくれるような楽章。
メヌエット、これまでの楽章と対比をなすような、明快素朴なメヌエットは心地よい。
終楽章、この楽章も弦のみで、ちょっぴりためらうような始まりか?すぐに快調になるが、展開部以後は44番的なエネルギッシュな魅力。この曲ではコーダが設けられ、この演奏では後半を繰り返した後に演奏されるが、このコーダも明らかに意味を含んでいます。意味ありげで何も語らないハイドンお得意の作戦か。
25番 ハ長調、第一楽章は初めにアダージョがありますが、これは序奏といったたぐいじゃない充実した楽章のようです、ゆるやかなフーガ風に始まり深みがある。続くアレグロ-モルトはハイドンらしい音楽的喜びがぎっしり詰まったような内容で隙間なく魅了する。
メヌエットは初期作品らしい雅びな雰囲気が良い。
終楽章はフーガ向きの動機で始められる、小規模ながら、ポリフォニックな聴かせどころを持つ、T.ファイは率直自然に演奏している感じ。
36番 変ホ長調 これもエステルハージ侯に仕える前の作品と見られそうです。
第一楽章は音楽的喜びに溢れ、華があります。展開部は二段構えのようにじっくりとした聴かせどころがある。T.ファイは意図的か偶然か展開部の1回目の演奏で中頃からテンポ・アップするように聴こえます。とにかくこの楽章の魅力をがっちり掴んだように聴かせます。
第二楽章はvlとvcの二重協奏曲風、ソロの上手さで存分に味わえる、特にノン・ヴィヴラートのvcが雅びで、ガンバか、バリトンを思わせ、味わい深い。
メヌエット、終楽章も演奏の手腕で味わい深くまとめます。

category: F.J.ハイドン

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R.クーベリック:ドヴォルザーク交響曲第8番  

ヘッドシェルは首元のプラグが固定されているものもありますが、回転して水平を調整し、ネジ止めするのが本格的ですね、首がスライドして針先位置を調整できるものもあります。シェルの水平は今まで目測だけで大まかに決めていましたが、シェルの上に鉛筆を乗せて傾きがないか見ながら再調整しました。鉛筆が水平に見えればOKでしょう。心做しか、音が滑らかで歪み感が減ったように思えます・・^^
水平

さて、先般、中古ショップで購入した、ラファエル・クーベリック指揮BPOのドヴォルザーク交響曲第8、9番の二枚組です、まあ楽しめるだろうと何気なく購入したのですが、なかなかの名盤。特に1966年録音の第8番が演奏、録音とも素晴らしい。バランス・エンジニアはG.ヘルマンスですが、カラヤン盤とは音の仕上げが違う、目の覚めるようなvl群の冴え渡った響き、ドヴォルザークはvlの高域を多用したハーモニーが爽快ですから一段と魅力。また第一楽章の開始のチェロの滑らかな響き、コントラバスのゆったり深い響き、終楽章開始のトランペットの透明度高い輝き、そして全体にはナチュラルなウォーム・サウンドでもある。
dvo sym 8
第8番、1966年
第9番「新世界より」1972年  ベルリン、イエス・キリスト教会
ジャケット写真はドヴォルザーク生家


クーベリックは抒情的な部分の柔軟でデリケートな表現の一方、活発な部分では思い切り切れ味よく、第一楽章の中で存分に聴かせます。ドヴォルザークは一つの楽章の中でテンポの変化を指定しているそうですが、それをどう実感的に捉えるかはやはり指揮者の音楽性でしょうね、クーベリックは自然に進めていきます。
ハイドンの時代からの交響曲の形式を引き継いでいるものの、ドヴォルザークはさすがに各楽章が多様な要素で交響詩的内容になってきます、第一楽章展開部も何段かで構成され、対位法的な部分も聴きどころです。アイデア満載のところはハイドンに通ずる感がありますね。
第二楽章も三部形式とは言え、ドラマティックな展開。
第三楽章のお馴染みの美しい主題は申し分なく、BPOだから上手いに決まっています。
乱奏的部分もある終楽章も、びしっと合奏が決まるので痛快。

category: ドヴォルザーク

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K.リヒター:バッハ チェンバロ協奏曲第2番 BWV1053  

今日も用事で出歩きましたが、このクソ暑さは勘弁してほしいです;アスファルトだらけの場所は軽く40℃いってるでしょう、世界の主要都市の気候を見ても日本の夏が一番過ごしにくいようですね。シャワーを浴びて冷房した部屋でくつろぐのはほんと極楽です^^;

今日はK.リヒター、ミュンヘン・バッハOのバッハ、チェンバロ協奏曲全集から、第2番ホ長調BWV1053です。この全集は過去に持っていたのですが失い、先日中古ショップで見つけて再入手というわけです。抜粋盤はあったのですが、第2番は割愛される場合が多いですね。第1番BWV1052に引けをとらない傑作なのでぜひリヒターのがっちりした演奏で聴きたいと思いました。第1番が音楽的深さもさることながら、vl的な技法をそのままチェンバロで弾くところが引きつけられる魅力ですが、同じvl協奏曲からの編曲と思われる第2番の魅力は構成です。

rich bach cem kon
rich bach cem kon 2

第一楽章、ヴィヴァルディ流のリトルネッロ形式が基盤ですが全体はA,B,Aのダ・カーポ形式をとり、Aはトゥッティの明るい主題とソロが交互に演奏する、ほぼおなじみのリトルネッロ、Bに入ると長い展開部とも言える部分で、Aで登場したトゥッティやソロの動機が掛け合ったり、重なったり、連結したり、転調も含めて複雑でとても味わい深い、バッハでしか書きえない音楽でしょう、一旦終息して、Aを再現して心地良く曲を結ぶ。
第二楽章のシチリアーナも並みのシチリアーナじゃない、弦楽が総奏するのは始めと最後だけ、間はチェンバロが情緒細やかな旋律を進める。
第三楽章、颯爽とした主題で始まるが第一楽章と同様にA,B,Aの形式、やはりBは聴きどころ、短いスパンで巧みに転調する深い精神性、Bで初めて登場する動機もあり、粘っこいほどに技法を凝らすバッハらしい魅力。神がかった技量を持ちながらヘンデルやテレマンほどに人気が出なかったのはバッハが難しく書きすぎたせいでしょうね?
リヒター&ミュンヘン・バッハOはいつもどおり、刃金で組み上げたような整然とした演奏、厚く整った弦楽、足元を固めて行くようなバス・パート、そこに音量は小さいがカリっと明瞭に浮かぶチェンバロ、作品の魅力をくっきり聴かせてくれます。リヒターの演奏とアルヒーフの録音技術も車の両輪の関係でしょうね。

category: J.S.バッハ

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C.デイヴィス:ハイドン交響曲101、102番を聴く  

LP盤集収にすっかりのめり込んでいます;C.デイヴィスのハイドン、これくらい揃えばいいかな^^; 101番&102番が加わりました。これも盤状態は良好。フィリップスの同じシリーズの録音でも数枚聴いてみると、同系ながら1枚1枚に特長があるのがわかります。この録音はぐっとマイクが近づいたような音、音溝のダイナミックレンジも大きく取ったカッティングで情報量が多い、その分、盤面をめいっぱい取っているので終わり近くの歪みは致し方ない、ここは昔ながらのレコード盤の宿命、欠点も多いですが、LP盤は特に弦楽のキュっとした鮮烈な味わいが良いです。デイヴィスの堅実な演奏に加え、この濃密な再生音にはこれらの曲の魅力にあらためて開眼させられる思いです。

dei hay 101 102
dei hay 101 102b

101番「時計」、第一楽章の小刻みでキビキビした主部、デイヴィスは率直にその魅力を表現し、肉迫してきます、多くの部分でフルートがヴァイオリン・パートと重なりますが、フルートが常に明瞭に歌って聴こえるのが華となります、また総奏の中でも木管群がくっきり響き、色彩感を豊かにしているのが魅力です、101番にも2本のクラリネットが入っているんですが、ソロ・パートが与えられず、総奏の中で和声を吹くのみですが、この録音ではクラリネットもはっきり存在が聴こえます。
第二楽章はまさに時計の振子を思わせるリズム、余分な飾りっ気なく、無用なレガートにもせず、男気の演奏。
メヌエットは堂々としているがリズムの歯切れよく、重くならない。
終楽章は落ち着いたテンポで堅実に聴かせる。
102番、第一楽章、序奏の始まりには緊迫感がある、主部は快速ぎみのテンポ、どっしり重みを付けた演奏もこの第一楽章には魅力だが、デイヴィスは他の曲同様、快活に仕上げる。
第二楽章はtimpやtpの効果が入るドラマティックな様相で、デイヴィスは一際じっくりと聴かせる、第一楽章以上にエネルギーが込められた感じがする大きなうねり、弱音器付きtpの音がはっきり聴こえ、その響きの存在意義を感じさせる。
メヌエット、このメヌエットこそ男気、デイヴィスの切り込みの良さが効いてくる。
終楽章、デイヴィスとしては快速に演奏しているが、急速ではない、様式感を大切にした演奏。

フィリップスは本当に細部に気を配った録音で、耳疲れしない心地よいサウンドにまとめているのは見事です。デイヴィスの演奏とフィリップスの秀録は車の両輪のような関係で、魅力の音盤を作り上げています。これも評価は(★★★★★)でしょう。

category: F.J.ハイドン

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B.ハイティンク:ハイドン交響曲第86番(ライヴ)  

そろそろ、C.デイヴィスの86番、といきたいところですが、今日届いてしまったベルナルト・ハイティンク指揮、シュターツカペレ・ドレスデンの86番です^^ライヴ録音ばかりをCD-Rで出しているアメリカのレーベルのものですが、有名レーベルのセッション録音では聴けないものが数多くあるのが魅力。堅実派ハイティンクのハイドンもぜひ聴きたいと思っていました。ハイティンクも本来ならPHILIPSからRCOと組んだハイドン交響曲のいくつかでも出てしかるべきかと思いますが、デイヴィスなどと競合するせいか、出なかったですね。このライヴ録音は下手なセッション録音より良いくらいの音質、バランスの良さで音楽的に十分味わえるものです。

hai hay 86

ハイドンを安心して聴ける、純粋でツボを心得た演奏は予想どおりです、本当にデイヴィスと競合しちゃう;
第一楽章、SKDの美しい弦で序奏の標準的な清々しい表現にまず安心、主部は快速に行きますがハイティンクらしい骨格のしっかりした引き締まった演奏、心地よい力感、第二主題はしなやかに力を抜き対比を聴かせます、展開部も順調に何の違和感もなく期待に応え、痛快に第一楽章を終えます。
第二楽章、ラルゴとしてはかなり速めでしょう、時間圧縮により、この楽章の構成を感じやすくしているように思います。しかしSKDのしなやかさで過度に性急にはならないところがいい。
メヌエット、アレグレットのテンポで歯切れよく引き締め、気品も聴かせる。レントラー風のトリオも同じテンポでさらりと、適度にルバートで区切りながら本当に平穏な気分にしてくれる。
終楽章、快速なテンポを取り、提示部一回でエネルギーが湧き上がるような喜びで満たす、これは快演!展開部も節度を持ちながら歓喜を増幅させ、再現部、終結部まで一気に運ぶ。2004年の録音とあるが、ライヴの空気か?ハイティンク、若い頃よりキレまくっているかもしれない^^終楽章は圧巻だが、本当に全楽章申し分なし、評価は(★★★★★)クラスでしょう。

カップリングされたモーツァルトの「ジュピター」はじっくりしたテンポで始まり、この曲なりの狙いの表現がありそうです。ハイドンで見せたバランス、構成感をしっかり聴かせる好演のようです。

category: F.J.ハイドン

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C.デイヴィス:ハイドン交響曲第86番(蘭盤)届く  

昨夜は降っては止みの繰り返しで不安定な天気、ひどい大雨と雷がうるさくてとても音盤鑑賞とはいきませんでした;近くへ落雷して何度かPC、TVがイカれたことがあるのでケーブル、電源はすべて外して寝ました。どうもまともに聴ける日がない;;

さて、過去にはひじょうにお気に入りのLPは予備をもう1枚購入しておいたりしましたが、今回、オークションに一度も針を下していないC.デイヴィス盤が上がっていました。ラップがかかったままなので新品間違いなしでしょう。競争なく開始価格で落とせました。

hay 86 98 b
hay 86 98 bl

こちらはオランダ盤ということで、先日の仏盤とはジャケットがちょっと違います、赤地のレーベルも蘭盤はクリーム色がかった印字です。盤面の溝の様子は仏盤と同一のようで、同じマザー盤から起こされたもののようです。よって音も同じと言えるでしょう。アナログ盤は2つとして同じ音のものはない、と言われ、確かに一枚のメタル原盤にも寿命があってプレス回数に限度があるとか、始めのほうのプレスのほうが鮮度が良いということになりましょうか、よって手元の2枚もわずかに違いはあるかもしれません?
LP盤は時が経つとカッティングし直されたものが復刻したりして、再生環境も含め、いくつも工程を経た音の違いは面白いところです。

category: F.J.ハイドン

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C.デイヴィス:ハイドン交響曲第103、87番を聴く  

せっかくLPが届いたというのに、数日、やたら疲れるやら眠くなるやらでまともに聴けませんでした;じっと座っているとすぐ睡魔が襲ってくるんですね;
今日は国内盤のコリン・デイヴィス&RCO:ハイドン交響曲第103、87番をじっくり、盤面はとても良好でCDを聴くかのようにノイズ無しです。
近年の様々な新感覚の演奏ではないものの、ハイドンをあくまで純粋に聴かせてくれる、究極の標準とも言えますが、それを完璧にやっている演奏、録音はざらにはないです。この点デイヴィスは理想的ですが、どうも好みじゃない典型がチェリビダッケです;

da hay 103 87
da hay103 87

103番、第一楽章序奏timpは遠雷音ですがppでかすかに打つのみ、これも引きつける効果ありです。続く低弦とファゴットのテーマがゆったり潤いのある響き、序奏全体が弱音でvl群の涼やかな美音、木管の色合いも美しく清涼に聴かせる。主部は舞曲的で快速な動きはないが一言で言えないハイドンならではのシンフォニックな快感のツボを心得た味わい、デイヴィスはちょうど良いテンポで明るく活気のあるアレグロ・コン・スピリットの主題の性格そのままに歯切れよく行く、弦に続くトゥッティ音の力感は絶妙の心地良さ、きっちり整いながら硬さがなく、弾力を帯びて活き活きしている。終結前のtimp連打もやはりpp、対比をつけて痛快に終る。
第二楽章も標準的なアンダンテ、すっきり心地よく、いつもながら木管パートの味わいを良く聴かせる、vlソロはインテンポでさりげないが気品を帯びて美しい、短調に戻った強奏もバランスの良いサウンドで荒っぽくない。
メヌエット、ユーモラスな表情もありながら、短調の深みもある傑作メヌエット、トリオで初めてクラリネットが味わえる。デイヴィスは軽やかさも失わず快調に聴かせる。
終楽章、ちょうどよい快速、ホルンの導入のあと、弦と木管がポリフォニックな書法を入れた主題を演奏、ロンド風で総奏がうち寄せては引く対比を繰り返しながらクライマックスへ持っていく、管弦楽の面白さを存分に聴かせる、ここはデイヴィスは堅実に演奏。

次は2面の87番、テンポ設定といい、表現といい、まったく期待どおりのデイヴィスらしい演奏です。第一楽章は強弱比をつけ、彫の深さを出します、小刻みな動機が支配、そこをくっきり自然に歯切れよく行きます。この曲も展開部の転調がいいですね、瞑想的に展開部を終わり、長い休符を置き、すんなり第一主題を初めてよさそうなところ、ちょっと展開部の終わりを繰り返すところ、味ですね。再現部に入ってからもぐいぐい引き付け、すっきりと終わる。
第二楽章はこの曲のチャームポイント、ハイドンの旋律の気品と豊かさを聴かせる、デイヴィスはとても弱音で神聖な雰囲気で開始、弦の涼やかな弱音の中からflソロが妖精のごとく出てくる、obソロが受け継ぐ、カデンツァを設け、fl&obの二重奏。二回目はfl&obに弦楽、ファゴットがカデンツァに加わる、ちょっとした協奏交響曲か?ソロの演奏も上手い。
メヌエット、気品があり、やはり103番と比べるとフランス好みのメヌエットでしょうね、トリオのobソロは最高音を吹くところが聴かせどころ。デイヴィスはくっきり引き締め、荘重にまとめます。
終楽章、落ち着いたテンポで始め、曲の細部がじっくり聴けるという安心感を与える。ポリフォニックな展開部は聴かせますね、幾分小規模ながら87番の充実ぶりは隅に置けません。デイヴィス、RCOは全曲きわめて安定的に聴かせてくれました。両曲とも(★★★★★)です。

1976年、PHILIPSの録音は当時も優秀録音として評判だったそうですが、こうして針を下ろすと、緻密で味わいのあるvl群、木管やホルンの豊かさ、ゆったり重心を支える低音、さらにはコンセルトヘボウの音楽的なホールトーン、この音響だけでも至福の時をつくってくれます。

category: F.J.ハイドン

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C.デイヴィス:ハイドン交響曲第87番届く、  

ここ数日、不要の物品をオークションに出品したり、一方入札したりで、時間を取られていました;いずれも落札でめでたしv
さて、今日はC.デイヴィス&RCOのハイドン、交響曲第87番、103番が届いていました、こちらはオークション品で国内盤ですが、状態は新盤同様、良好です。輸入メタル原盤使用とありますから、音質が劣るということはないでしょう、先日の88、99番も申し分なしの音質でした。

da hay 103 87
C.デイヴィス&RCO ハイドン交響曲第103、87番
1976年、アムステルダム、コンセルトヘボウ


こちらもタスキにキャッチフレーズがあります、「剛毅でりりしい、胸のすくハイドン」、うまい言葉を考えますね、事前にこういう触れ込みを見ると、本当にそれらしく魅力に感じたりするのが不思議です。もちろん触れ込みなしでもデイヴィスの演奏は素晴らしく聴けますが。
昨日の86、98番と合わせ、しばらく聴き込んでからレビューします。

category: F.J.ハイドン

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