Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

自作ナット  

いつも書いていますように、リュートはダブル弦で多コースという設定ですから、弦の間隔は奏者一人一人、微妙に具合の良さが違い、製作時に付いてきたナットが手に合わないこともよくあります。結果、うちは5つの楽器のナットを作り替えています、黒壇が多いですが。

6コースlute
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6コースの場合、弦溝の位置決めはさほど難しくありません、具合良く調弦できるよう、カーブ面を整えるだけです。

11コースlute
11c
一転してこれは厄介、バロックluteの低音コースは開放を弾くのみです、しっかり弾いてダブル弦がぶつかりにくいよう、間隔を開けて位置決めをしますが、どの程度か、限られたスペース内で位置配分が難しいです。

13コースlute
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これも11コースまでナットに掛けるので事情は同じ、この楽器は骨棒ですが、長い骨棒は特注になってしまうので、ギター用の骨棒を繋いで(矢印位置)作りました;溝から外れる位置で繋げばOKです。

ジャーマンテオルボ
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この楽器はペグボックスの角度がギターと同じくらい、よってさほどカーブ面にしなくてよいのと、8コースまでしか掛けないのでわりと楽に作れます。

アーチlute交換ナット
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アーチluteは弦をダブルに張ったり、シングルにしたりしますが、製作時のナットは両用できるようになっていました、しかし、ダブルでの具合がイマイチ、よってダブル専用の交換ナットを作りました。

category: 趣味のハンドメイド

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W.サヴァリッシュ:シューマン 交響曲第4番  

1971年録音、サヴァリッシュ49歳、中堅で活躍盛りの頃の演奏で今日はシューマンの交響曲第4番、あらためて聴くとまさかこれほどだったとは、ハイスピードで正確にズバズバと捌いていく、確かに"外科医"のイメージを抱かれても不思議はない気がする。これぞ耳に残っている(あるいは映像で憶えている)サヴァリッシュらしさだったような。

sawa sch sym4
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
シュターツカペレ・ドレスデン


当然アナログ録音だが、CD化に当ってリマスタリングされている、残響音も豊かだが、各パートを詳細に捉えた録音で序奏部分でtimpが弱奏している所もつぶさに聴こえる。
序奏からじつに折り目正しく厳格、加速しながら主部に繋がるが、予想以上のハイテンポとなり、さらに本当にここまでやるかと言えるほど正確無比な演奏、この動機が最小単位で曲全体を構成するが、
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個々の音に切れ目があるような緻密さ、もう少しロマン派らしく?嫋やかな表情もあってもよさそうだが、この演奏では余計なものとなりそう、切除するしかない;これは逆に凄味でもある。第二楽章に入ってもレガートな中にきちんとした折り目が感じられる。vlソロも気品はあるが飾りっ気は控える。スケルツォがまた極めつけ、
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開始のflと1st vlを抜粋したが、これらの音全てにスタッカートがかかったように切り立てる。我々日本人もどちらかというと、キッパリした表現は嫌いじゃないほうで、これは心地よいのではなかろうか。
スケルツォから終楽章への繋ぎ方も曖昧さがなく設計どおりという感覚、終楽章へ入った部分はテンポをどっしり落とし、やがて快速なテンポへと移行する、最後まで切り立った表現で貫くが、極めて爽快。一糸乱れぬとはこの事、SKDは見事に完奏する。壮年期のサヴァリッシュならではだろうか、ちょっと他では聴けない演奏。
マンフレッド序曲がカップリングされているが、またキレキレのテンション!

category: シューマン

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W.サヴァリッシュ:ブラームス 交響曲第4番  

サヴァリッシュのブラームス交響曲といえば、第1番はTV放送でも何度か、生でも一度聴く機会に恵まれた。第3番もよく聴いた、しかし不覚にも第4番は憶えがない、そこで取り寄せたこの1枚、WARNER CLASSICSから出たロンドン・フィルハーモニックを指揮した録音、かつてはEMI、今はBRILLANT CLASSICSから全集として出ている。いつもどおり、端正で申し分ない演奏だろうと予測していたが、これは意外な隠し弾丸だった;

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ウィルフガング・サヴァリッシュ指揮
ロンドン・フィルハーモニックO
1989年 ロンドン、アビー ロード No.1スタジオ


第一楽章、速度を落とし、躊躇うようにじわりと始まる、しかしいつの間にか普通くらいのテンポになっている、全体としては堅実なまとまりだが、要所で効果的にテンポを落とし、深く引き付け、さりげなくテンポに戻す、ロンドン・フィルの練られた美音も格別、完成度の高い演奏で閉じる、
間を置かず第二楽章に入る、じっくりとしたテンポ設定、ホルンの開始音が上手い、88小節からの弦楽、vlも低い音域を弾く、渋い和声は魅力だが、
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大袈裟に深々と開始せず、涼やかに抑制され、徐々に情感を深め、ゆっくりめのテンポが効いてくる。ここもロンドン・フィルは極めつけの美しさである。
第三楽章、わりと落ち着いたテンポを取る、速いテンポで弾け散るような演奏もよいが、荒っぽくもなる、サヴァリッシュはあくまで整然とした美しさを崩さない。スケルツォに相当する楽章だが、ここでも弦の音がしなやかで総奏が雄大である。
間を置かず、第四楽章、標準的な感覚で端正に始まる、しかし弦にどこか尋常でない熱気も感じる、瞑想的な変奏を通り抜け、再び129小節で冒頭部分が戻ってくるが、
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ぐっとテンポを落とし、132小節ff、136小節sfが二段構えに圧倒的に轟く、ここから以後はサヴァリッシュの演奏として予想できなかった凄味で迫ってくる、ここは速くして演奏する例があるが、ゆっくりなのが効いて量感を増幅、決して乱暴にはならず、押しては引く効果を使い、端正かつエネルギッシュに終結する、アレグロ・エネルジゴ・エ・パッショナート、の忠実な演奏とも言える。タイプは違うがフルトヴェングラーも真っ青というところ、これは持っていて損はない名演だ。

category: ブラームス

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好きな序曲Ⅳ:ブラームス 悲劇的序曲 その4   

年度末、今年も職場を変ることはなかったので余計な手間は出なかったものの、四月は慌ただしい、新緑の五月こそが楽園気分、それまで何とか乗り切りたいです。
ブラームスの悲劇的序曲、しつこく続けます。今日は正統派あるいは堅実派の代表と言えるW.サヴァリッシュとB.ハイティンクを聴きます。

ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
ロンドン・フィルハーモニックO
sawa bra tragi
1990年 EMI
演奏時間は12:42でアバドと同じくらい、しかし柔軟感覚のアバドとは対照的な意味でハマる演奏だ。冒頭の2音はかなりがっちりと、ブラスとtimpで芯を持たせた響き、じっくりしたテンポで行くかと思わせ、6小節の裏拍からぐっと加速して、あとはそのテンポを維持する、あくまでサヴァリッシュらしい一点一画の整った演奏だがハイスピード、凝縮による白熱として感じられる。誇張したところがなくキビキビ進められる。純度の高い魅力で一気に聴かせるのは流石サヴァリッシュ。ロンドン・フィルハーモニックの弦楽のきめ細かく練られた味わいもよく聴けるEMIの好録音だ。

ベルナルト・ハイティンク指揮
ロンドン交響楽団
hai bra tragi
2003年 LSO
こちらの演奏時間は15:12、どっしりとくるtimpに支えられた開始のテンポでそのまま行く、8小節裏からのmolto cresc.のスタッカートをこれ以上ないほどクッキリ切り立てるのが印象強く、全体の基調となる、
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ゆっくりめのテンポを活かした一音ずつの緊迫感に集中させられる、これは弱奏になっても深くエネルギーが張り詰める、もちろん、みょうな誇張は一切なく、最後まで堅実に進む。録音は最近のライヴ録音らしく難がなく、詳細に聴ける。
テンポ設定に大きな違いがありながら、サヴァリッシュとハイティンクの演奏には納得させられ、どちらもトップにあげたい。

category: ブラームス

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好きな序曲Ⅳ:ブラームス 悲劇的序曲 その3  

今日もあまり考えずに選んだ2枚、ブラームス 悲劇的序曲 その3です。

クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮
クリーヴランド管弦楽団
doh bra tragic
1988年、TELDEC
演奏時間、13:43、幾分快速に感じる、開始音の印象で、細部までコントロールし切ったような、しっくりまとまった合奏音が心地よい、ここはハイティンクと同系の魅力に聴こえる。颯爽と躍動感豊かに、速度変化も控え、淀みなく運んでいく。ブラスの厚みと輝き、爽快で味わい深い弦、timpがまさに要となった良い響きで合奏を引き締めている感覚、クリーヴランドOの上手さも効いているでしょう、演奏自体は悲劇的というより健康的に感じる、小細工なしで再現部から終結までが痛快。透明感とともに弦がしっとり響き、量感のある録音もまた良い。

カール・ベーム指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
k be bra
1977年 D.G
演奏時間、13:39、ベームならもう少しゆっくりかなと思ったが比較的快速なのが意外、しかし地にしっかり根を張った感覚で、極端な快速にもしなければ遅くもしない、また微かなまでの弱奏にすることもない、VPOらしい柔和な響きも控えぎみで渋い、そこはベームらしい。概ねインテンポで虚飾を排した厳然たる趣き、こういうのもわるくない。録音は古くはないが、やや高域が張り出し、もう少し潤いとゆったりした厚みがほしいところ。
演奏時間は同じくらいだが、敏腕で器用そうなドホナーニとは対照的に聴こえる。

category: ブラームス

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好きな序曲Ⅳ:ブラームス 悲劇的序曲 その2  

昨日に続き、悲劇的序曲 その2です。2枚ずつ書いていこうと思いますが組み合わせに迷います;今日はジェームズ・レヴァインとカルロ・マリア・ジュリーニ、ともにオケはVPOです。

ジェームズ・レヴァイン指揮:ウィーン・フィルハーモニーO
新鋭指揮者と思っていたJ.レヴァインも71歳になるんですね、この録音は1992年、'90年代なんてつい最近に思えますが・・レヴァイン48歳、演奏はいかにも意気盛んな印象。
levine bra tragic
演奏時間は13:55、普通くらいに思えるが緩急の変化をつける、開始は力強くじっくり、しかし6小節裏拍からすぐ速度を上げ、アバドほどのテンポになる、ダイナミズムと切れ味で押していく、106小節からはVPOの弦のしなやかさを堪能させる、126小節からしなやかさと緊迫感を両立して聴かせる。187小節から穏やかな部分が続き、264小節からさらに静寂、300小節から活気が戻り切迫した部分に移る、再び加速、切れ味で攻める演奏、VPOは弦の爽快さとブラスを轟かせエネルギッシュに終わる。

カルロ・マリア・ジュリーニ指揮:ウィーン・フィルハーモニーO
1989年録音、こちらはレヴァインに対し、伝統的演奏で枯淡な味わい。
giuli bra tragic
演奏時間は15:28、全体にゆっくりめ、長い弓使いで音を伸ばし、旋律美で歌わせる。急激な速度変化は付けず、レヴァインを聴いた後、切迫感には乏しいが、じっくりと安心して味わう演奏といえる。ひじょうになだらかな起伏でじわじわ引き付けていく、ブラスも丹念に透明感をもって演奏される。

category: ブラームス

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好きな序曲Ⅳ:ブラームス 悲劇的序曲 その1  

CD時代、ブラームスの交響曲の余り時間に大抵、ハイドンの主題による変奏曲とか、この曲が入っていて、おのずと数も増えます、しかしシューマンの「マンフレッド」序曲と並んで好きな序曲なので、数だけ楽しめます。同時に書かれた大学祝典序曲より圧倒的に人気があるでしょうね。手元に何枚あるのか探すのも面倒ですが、見つかったのから聴いていきます。

まずはC.アバド指揮、BPO、1989年録音で、アバドの最も活躍盛りだった頃の覇気を感じる、演奏時間12:59で全体にハイスピードな印象を与える。
abbado bra tragi
クラウディオ・アバド指揮
ベルリン・フィルハーモニーO 
D.G 1989

開始音はがっちり聴かせるが、あまり拍節を強調せずしなやかに、ぐいぐいと進める、強弱法やリズムのコントロールが冴え渡っていて、策を労せず、一気に筆を進めたような感覚が良い、結果として見事にまとまっている。誰の耳にも痛快でしょう、このタイプの演奏として、星5つといったところ。

次はカラヤン指揮、BPO、1988年の録音、演奏時間は14:36と意外にじっくりと行く。
karajan bra tragi
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
D.G 1988

BPOの弦楽は渋くたっぷりした弓使い、木管とtimpは弱奏でも明確に聴こえるのに対しブラスがやや引っ込んだ感じで室内楽的に響く、武骨なまでにインテンポで通した落ち着いた演奏、弱奏部は一際弱奏してじりじり引き込む。いつものイメージではアバドの演奏のほうがカラヤン風に聴こえてしまうが、カラヤンのブラームスはあくまでドイツ的なんでしょう。

ところでこの悲劇的序曲は付点リズムと音の跳躍が目立ち、この159小節など、1st vlは素早く跳躍して最高域を弾く、
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ヴァイオリン属は経験がないのでわかりませんが、跳躍して高域のツボを正確に押さえるのは難しいのか、各奏者間の音程にわずかに差が生じ、高域ゆえに目立つ、しかしこれが何とも言えぬ緊迫感となって引き付ける、フレットなんぞというものが無い勝負どころがvl属の血の通った音楽なんでしょうね。

category: ブラームス

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B.ハイティンク:ブラームス交響曲第4番(LSOライヴ)  

誰もが知っている傑作に誰も風変わりなものは求めていない、そこにあらためて聴く価値を持たせるのは難しいことと思う。ブラームスの交響曲第4番などロマンティックな時代には特異で熱烈な演奏も多々あった、しかし最後に求めたいのはやはり純粋さ、曲の真価をじっくり聴ける演奏。ハイティンクの2004年のLSOとのライヴ録音は演奏時間は'92年のボストン響との録音とほぼ変わりない。LSOとどんな演奏をしているのか、あらためて聴いてみる。

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ベルナルト・ハイティンク指揮:ロンドン交響楽団
2004年 LSO Live


ライヴらしい残響のない音だが、各パートの動きが明瞭で集中できる好録音。
第一楽章の開始は1st、2nd vlが切れ切れに弱い風を吹かせ、va、vcが秋の落葉を舞わせる、そんなイメージが浮かぶ。
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多くの部分でvaパートを2声に分けるdiv指定がある、2管編成と同じ和声的扱いを弦パートでも行うような、これは2nd vlでも行われる。ブラームスらしい内声の充実で深い味わいを醸し出す。そして旋律の受け渡しを弦同士、管同士に限らず、弦→管などランダムに行うのも変幻自在な色彩感。ハイティンクはフレーズが終わり、新たにフォルテとなって入るところ(45小節など)力まず、しみじみと入る、熟練の味わいを聴かせる。また弦楽の室内楽的な運弓の味わいも不可欠な曲と言える、LSOは流石味わい深く、しつこさがない。やはり速度の変化などは最小限、整然とクライマックスへ運ぶ、弦と木管主体の渋い楽章でtimpが使われる箇所は少ない分、その打音は効いてくるが、当録音では雷鳴のように底力をもって響き、圧巻に終わる。
第二楽章、この楽章で美しいのは41小節からのvcが高音で奏でるテーマ、
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ここは思いのほか、弱音で優しく奏でる、84小節から3連符の切迫したffを聴かせたあと、88小節から再び、今度は弦楽全体で弾かれるが、ここも厚過ぎない響きでしみじみと聴かせる。ダイナミズムを絶妙にセーブして引き付ける。
第三楽章、これまでの楽章と対比をなすように、ここは痛快に力感と切れ味を出す。
第四楽章、3部に分けた構成、静寂な中間部のあとの129小節から豪奏が戻り、133小節からのffの凄味には圧倒される、
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ボストン響との演奏と同じく、ハイティンクはインテンポで強弱の対比もキビキビ、整然とこのパッサカリアを進める、小細工なく誠実に進めてきた成果が最後に結実するように曲が書かれている、それを実証するような演奏だ。

category: ブラームス

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フェシュテティーチSQ:ハイドン弦楽四重奏曲op.20-5&6  

フェシュテティーチSQによる全集、まずは太陽弦楽四重奏曲、作品20から2曲聴きます。
弦楽四重奏は大抵6曲セットで作曲されるがそれぞれに個性を持たせているのは流石ハイドン。フェシュテティーチSQは滑らかで清涼な響きを基調に要所をきりっと引き立て、何時間でも聴きたいような好演です。

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フェシュテティーチ四重奏団
ハイドン 弦楽四重奏曲全集
より


ヘ短調op.20-5
第一楽章モデラートは1st vl主導の旋律美が目立ち、この時期の交響曲の作風とは違う、しかし他のパートの重なりがSQならではの充実感も作っていく、端正な美音が基調で弱奏でぐっと引いて、ふたたびクレシェンドで戻る表現が引き付ける。
第二楽章、哀愁を帯びるが激しさは無い柔和なメヌエット、やはり旋律美で聴かせる、トリオは長調となるが同じ感覚。
第三楽章、穏やかで親しみやすいテーマによる変奏、1st vlが即興的ともいえる装飾的な変奏を聴かせていくが、それが優美で作為感のなさが良い、ときに2nd vlがテーマを弾いたり、わりと自由な形をとるようだ。
終楽章、前3つの楽章とは不釣り合いなほど、厳密な2重フーガ、技法が見事なだけでなく、楽章全体を小気味よくまとめているのも素晴らしい、アレグロの適切なテンポでくっきりと聴かせる。そういえばこのフーガの主題①はモーツァルト:レクイエム、「キリエ」に似ている、②の始まりも同様、
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イ長調op.20-6
第一楽章、アレグロ・ディ・モルト・エ・スケルツァンドの指定どおり、楽しく跳ねまわるように始める、1st vlの素早いパッセージも切れ味よい、vcの刻むリズムにも重みと弾みがあって一段と活気づく、展開部も活気はそのままに進め、意外とぱったり終り休符を置いて再現部に入る、あくまで快活にまとめた楽章。
第二楽章、アダージョ、1st vlがソロを奏で、2nd vlが助奏するが、全体の進行は交響曲44番のアダージョを思わせる。
第三楽章、くつろいだ雰囲気のメヌエット、やはり1st vlが主導で最高音を弾くのが印象的。
終楽章、これもじつに見事な3重フーガでメヌエットから別次元に突入した感じになる、聴けば聴くほど緊密に書かれていて、喜遊部もなしに突き進む、バロック期にもこれほどのフーガがあっただろうか?ソナタ形式を暗示するような形態もみせ、楽章がセンスよくまとまっている。アレグロの指定があるが、あまり急速にせずくっきり味あわせる。

category: F.J.ハイドン

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井上道義&O.アンサンブル金沢:ハイドン 交響曲No.102ほか  

日本の地方を本拠とするオケではピカイチの O.アンサンブル金沢、以前、ルベン・シメオのtrp協奏曲のアルバムで魅力的なバックを演奏していただけに、思わずポチってしまったこの1枚、指揮は音楽監督の井上道義氏、曲はハイドンの交響曲No.102とモーツァルト交響曲「リンツ」、ズバリお気に入りのカップリング。2009年、本拠地でのライヴ録音シリーズの1枚です。なんだか予感どおりに希望に応えてくれた感じです。アンサンブル金沢はぴったりと言える室内編成、サウンドは現代らしいピリオドというか古典派モードと言える音作り、巨匠の年代となった井上氏は溌剌として若々しい演奏でこれら2曲の魅力を存分に聴かせる。手持ちの中からライバル盤をあげるなら、I.ボルトンあたりか。

inoue hay 102 etc
井上道義:指揮
オーケストラ・アンサンブル金沢
2009/9/6 2009/9/18
石川県立音楽堂(ライヴ)


ハイドン交響曲No.102
第一楽章、序奏はじっくりと神聖な響きをだし、さらりと音を切る、無用な粘りっ気はつけない、主部はごく適切な快速、開始からフォルテであるが、各パートのバランス良く、耳にしつこい響きなく、心地よい量感のダイナミズムが入る、ホールトーンが程良く入って響きも溶け合う。数多く聴いた102番として上々の始まり、特異な表現はなく、正攻法で進む、展開部の彫の深さもすばらしいが、再現部、244小節のsfあたりから、最後までさらに壮大に書かれているのがたまらなくいい、当然そこはツボを得た演奏だ。
第二楽章、弦楽の清涼な響きで始めるのはもちろん、vcソロのコクのある響きが良い、緩抒楽章でのtimpもやんわりと扱ったりせず、ビシっとダイナミズムを入れ、白熱させる、この感覚も古さがない。
メヌエット、極端に快速にはしないが、軽やかで引き締まった感覚、ただし、同音が3つの拍を武骨に刻むところが多い、timpの加わるところはまさに武骨、パワフルに聴かせる。
終楽章、プレスト、この楽章はまさに急速を求めているような曲、ここでの演奏時間は4:31、十分な急速感と同時に、重量感のある響きを機敏に操る痛快さで見事に聴かせる。

モーツァルト交響曲No.36「リンツ」
この曲はハイドンの影響を受けたとされるシンフォニックな音の対比が魅力、緩抒楽章でもtimpが使われるのも特徴。
第一楽章、序奏はどっしり重みを付けた開始がまさにツボ、じわりと序奏を終え、主部は意外に速め、動機の全音符が長ったらしく聴こえない、アンサンブルはびしっと決まっているので、今までにないキビキビした魅力の第一楽章となる、timpは古楽器タイプのようで、程よく粗野で鋭い打音が一層引き締めた感覚にする。この演奏は他を凌駕する特筆ものだ。
第二楽章は清涼感で満たすが、tp、timpが鳴るところはびしっと強奏を響かせる。
メヌエット、弱起で1拍目のtimp心地よく大らかさと切れ味を併せ持つ魅力なメヌエット、それを申し分なく聴かせてくれる。
終楽章、プレスト、やはり快速に生気に満ちた演奏、vl群のトレモロを力感たっぷりに弾くところや強奏、弱奏の大きな対比がエネルギー感をぐっと高める。白熱した終結。この「リンツ」は手持ち盤の中では最高かもしれない。

category: F.J.ハイドン

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銀河ウォッチング3  

ガリレオは木星の観測で4つの衛星が廻るのを見て、大きな天体の周りを小さな天体が廻る、金星が満ち欠けをする、これらから地球もまた太陽を廻る惑星の一つだ、とコペルニクスの地動説が正しいのを実感したそうです。
しかし20世紀初頭でもまだ、我々の銀河系の全貌は掴めていなかった。アンドロメダ銀河やマゼラン雲が銀河系内の天体か、外にあるのかもわかっていなかったんですね。近傍の恒星の距離が掴めるようになったのはここ100年、詳しくわかるようになったのは数十年だそうですから無理もありません。
銀河を真横から見た姿としてお馴染みのかみのけ座にあるNGC4565ですが、
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NGC4565
大型望遠鏡や宇宙望遠鏡のおかげで間近に見るような画像が得られるようになりました。
そして天の川の写真、こうして銀河系中心方向を広角で捉えると、
天の川銀河
天の川銀河中心
NGC4565と同じ姿だというのが実感できます、我々は円盤のちょっと内側に入った所にいるんだと。E.ハッブルさんは苦労してアンドロメダ銀河までの距離を観測で割り出しましたが、こうした画像が撮れれば、観測の前に誰もが別の銀河が多数あり、我々の銀河系もその一つだと、ひとまずガリレオのように確信できたでしょう。

銀河系円盤の直径は10万光年とされていますが、近々修正されるかもしれませんね、20万光年だった!なんてことはないでしょうが?

category: 科学・自然・雑学

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弦の精度  

ギター時代からいつも悩みだったのが弦の精度です。高音のナイロン弦も低音の巻弦も振動が正常のものが少なく、昔の某人気銘柄の弦などひどいもんでした、よく売れるから品質の低いまま品数を確保しちゃったのか?ナイロン弦は12ポジションで半音の半分くらい狂っているもの、また巻弦は解放弦がフレットに当ってビリつくものさえありました;今はだいぶ改良されたとは思いますが。
一方プレーンなガット弦はどのメーカーも驚くほど精度が良い、
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材料の動物の小腸が均質なためなのか、このプレーンガットのように手を加えず作られた弦はまず安心、解放弦も途中のポジションも極めて良好の弦が多いです。

一方、低音用に何らかの加重加工をされたガットになると一変、使える精度の弦がめったにないのです、このローデドガットという弦も数本購入したのが全滅というときがあります、しかもお値段がバカ高い;このローデドガット1本分の値段で、フロロカーボン糸1巻(25m)が買えてしまいます。
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リュートの低音弦は解放しか弾かないのでそれが正常なら良いのですが、目で見て明らかに脈動し、音程も不安定、そんなものがほとんどでした。
現在はフロロカーボンを張っている11コースluteの最低音だけローデドガットを張ってみました、珍しく良好で取ってあったものです。ほとんど区別つかない音です、低音の出方、余韻ともにちょうど良いのは同じ。
11c lute

category: 楽器について

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B.ハイティンク:ブラームス交響曲第1番(LSOライヴ)  

今月4日で86歳になられたベルナルト・ハイティンク、もうこんな年齢なんですね、堅実な演奏で好きな指揮者の一人ですが、長寿と活躍を祈りたいです。フィリップス・レーベルに残した多くの録音も良いですが、近年はロンドン交響楽団がライヴシリーズとして出しているLSOレーベルにより、近況の演奏が聴けます。残響音の少ないライヴらしい音だが、一貫してオケの各パートを明確に聴かせる好録音です。先日ショップでLSOとのブラームス交響曲1番と2番&3番の単売ものを見つけ、前回のベートーヴェン交響曲全集と合わせ収穫でした。今日はハイティンクでは初めて聴くブラームス交響曲第1番です。外面的な印象付けよりも内的充実に神経を注いだ、ハイティンクらしい演奏で期待に応える。

bra hai lso
2003年 LSO

第一楽章、序奏から中庸のテンポで整然と開始、ここでもう全体のイメージを印象づける、決めの総奏が心地よく整う。主部開始も同様、楷書的演奏だが角張った感覚はない、リズムの伸縮や溜めの間はほとんどなく、極端な強奏もない、節度ある構築感で進める。弦が厚過ぎず適度な量感、そして各パートのバランスの良さで内部的によく聴かせる、ハイドンを演奏するような端正さがここにもある。楽章全体の基本単位といえるこのリズムもtimpが弱奏を忍ばせた箇所がよく聴ける。
譜例1
最近の傾向だろうかあまり深いヴィヴラートを使わないので、特に木管同士のハーモニーがきれいに響く、これは緩抒楽章をより美しく聴かせる。第二楽章のvlソロも一際弱奏で耳を引き付ける。第三楽章はさらりとしたテンポ、この楽章は他の楽章に出てくるテーマが有機的に現れる、第一楽章の基本リズムもあれば、120小節から終楽章の「歌」70~も予感させる。
第三楽章120~
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終楽章61~
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ドラマティックな終楽章、開始も程々な力感、あまり急激な速度変化はつけず、構成を整える、象徴的な「歌」61~は速めで爽快、徐々に総奏部に向けて力感を増すがあくまで冷静な節度は保つ。ライブ録音ながら乱れた箇所は一つも聴かせない。木管が弱奏でソロの味わいを聴かせるところ、バックは上手く引いて支える。全般に総奏の響きが爽快で金管も透明感のある響きで出てくる。終結部の加速もじりじり引き付けるが極端にはせず、がっちり締めて終わる。

category: ブラームス

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フェシュテティーチSQ:ハイドン 弦楽四重奏曲全集  

はっきりした根拠はありませんが、最近巷の声ではハイドン人気は過去よりは高まってきているように思えます。これも演奏家の個性で聴かせる巨匠の時代が終り、新世代の演奏でハイドンはじめ古典派の魅力を雑味なく聴けるようになったからかもしれません。
今や古典派の演奏は楽器を問わずピリオド奏法を規範とするのが普通のようで、ハイドンの演奏に力を入れている四重奏団もその方向のようです。今回購入したフェシュテティーチ四重奏団、ふぇしゅててぃーちって読みにくいですが(笑)、こちらは古楽器を使用、どの楽器を選ぶかは奏者の判断でしょうね。同じくハイドンSQ全集を出しているブッフベルガー四重奏団は楽器はモダンですが奏法がピリオド、カザルス四重奏団も同傾向ですね、一方で当全集のフェシュテティーチ四重奏団は古楽器だけどチェロがエンドピンを付けている、とじつに様々、このへんの区分けもつきにくくなっている。大事なのはいかに純粋に作品の魅力を聴かせてくれるかです。

hay sq box
ARCANA
フェシュテティーチ四重奏団は意外と発足の早かった古楽器SQでこの全集の録音は1994~2009年にかけて、15年かけて録音しています。これは次々2枚組でリリースされていましたが、今回運よく全集で出たことを知ったしだい、ホグウッドの交響曲録音全集と同様、超お値打ちの価格です。
いくつか聴いてみましたが、極端な表現は控え、かっちり安定感があり、超弱奏まで奥行きの深い表現はじつに良い。太陽四重奏曲に含まれるフーガなど、各パートを明確に聴かせる。アレグロ・コン・スピリートとか、アフェットゥオーゾ・エ・ソステヌートとか、速度や表情指定を納得して感じさせる、作品に対する客観性も重視した演奏設定のようです。モダン、古楽器の区分けなく全集を出すにふさわしい演奏に思います、個性のキツい演奏で全集ってのは辛い。録音は直接音主体の室内的音響で秀逸、ARCANAレーベルは過去にリュートの実体的な好録音でも親しみました、当録音もさすがに楽器特有の味わいを捉えている。ディヴェルティメントに属する初期作品や「十字架上の~七つの言葉」は省略された19枚組、これで十分です。1万円弱で買って損はない全集、おそらく単売の2枚組は在庫のみで終りでしょう(割高だし)。
TOWER

category: F.J.ハイドン

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4月の雪  

今日は午後になるにつれ、気温が低下、雪が降ったり晴れたりの不安定な天気でした。夕方には薄っすら積もるくらい、雪はともかく寒いのにまいります;まあ3月の雪はよくあること。

これは今日の写真じゃないです、10年以上前だったかな?
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桜が七分咲きくらいのころだから4月です、そこにかなり本格的に積もりました。さすがにこんな時期はかんべんしてほしいです。

category: 時事・雑記

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トリル  

リュートの指記号は左手は人差し指~小指まで [ 1 2  3  4 ] で、右手は親指~薬指まで [ | ・ ‥ ∴ ]と記されます、ほとんどの曲はいちいち書かれていませんが、たまに初心者向けの曲に細かく書かれています。
さて私にとって大きな課題の一つが、トリルを含む装飾箇所を滑らかに決めること。トリルは本来 ♪~~~~ と滑らかに聴かせるもの、チェンバロのエッジ立ったトリルは特殊で、ヴァイオリン属や声楽のようなトリルを意識します。リュートの場合、弾弦音を左手の連続スラーで持続させます(上行は瞬発的に押え、下行は僅かに引っ掻きながら指を離す)が、使う指は1で押さえ3でトリルするのが一番動かしやすいです、1と2はやや鈍い、2と3はもっと鈍いのでやりたくない、隣同士の指ってのは動かしにくいので、まだ2と4のほうが良い、3と4でやるしかない場合もあります; 

譜例はS.L.ヴァイスの"L infidele"のクーラントですが、
cour.jpg
赤丸の音の横に付いている、コンマのような印は装飾を指示していますがここではトリルです。青線の2つの音はトリルの終結でトリル音の続きとして繋がります、そして赤線の間が滑らかに流れないといけない、というわけですが、各箇所で同じ運指が使えるとは限らないのが難しい;事前に次の弦に指を触れ、遅れないようにするなど秘策を駆使して練習を重ねるしかありません。

category: 演奏について

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ソロ・テオルボ  

長く使っていないアーチリュートですが、たぶんルネサンスlute調弦で今後使うことはない見通しです。寝かせっぱなしももったいないので、昨夜はテオルボ調弦に変えるべく、弦箱をガサゴソあさり、張り替えやらフレットの増し絞めやらで夜半までかかりました;
solo te01
短い楽器なので、本来のテオルボ調弦より4度高い、ソロ・テオルボ調弦(1コースがd)にしました、弦計算表とにらめっこしながら弦を探す、
弦計算solo te
ゲージはOKでも長さが足りなかったり、傷んでいたり・・でもなんとか揃いました;
ピラミッド社の巻弦は避け、aquilaのNG、D巻弦、及びPVFで組み合わせ、番外コースは3種混合ですが、音質の違いはさほど出ません。いずれ弦の質はもっと揃えたいです。
solo te02
フルサイズの楽器には及びませんが、テオルボ調弦というのはファンタジックでいい、
solo te00
(普通のテオルボより全体に4度高い)
①、②コースは本来オクターヴ高く張るところ、弦を細くできないのでオクターヴ下げた、と言われますが、これが結果的に近接音程の和音を鮮やかに響かせます、運指も独特です。こんな調弦で曲が弾けるの?と思われそう、でも弾けるんですね(笑)
これでド.ヴィゼに挑戦してみたいです。

category: 楽器について

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佳山明生:「氷雨」  

趣向をかえて久しぶりの45回転盤、佳山明生の「氷雨」です。最初うっかり33回転のままかけちゃいました;よく知っている曲のつもりでも、頭の記憶で響くのと、オリジナル音盤で聴くのとでは大きな違いがあります。歌手はもちろん、製作に当ったスタッフの熱意があらためて伝わってくるようで。

氷雨
とまりれん:作詞・作曲
佳山明生:歌


「氷雨」は歌詞と曲が良く融和した名作でロング・ヒット、複数の歌手がレコーディングしていましたが、私の一番は佳山さんでした。ぴたりとリズムに乗って気張らない上手さが逆にぐっと来る。
ギターをやっていた頃、ヒット中の曲を片っぱしから旋律、伴奏パートの二重奏にして、やたら仲間に付き合わせていました(笑)「氷雨」はまず、イントロを弾くのが気分イイんですね、爪のエッジを効かせた音で・・
典型的な歌謡形式で、サビの部分も良いですが、そのあとの、
歌詞2
"あの人を"で→D7、Gm7と移るところが泣かせる、これはコードを弾いて思いました、アルペジォ伴奏は和音が遅れて響くので、頭でコードを強調したいほどです。

category: 歌謡・ポップス・etc

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フレットの巻替え、増し絞め  

アルトluteのダブルフレットが2周巻じゃなく、2本巻になっていて緩んでいました。それに2本巻では結び目2つがぶつかって、どうしても隙間ができてしまう。そこで2周巻に巻き替えた、すっきり納まるし、長くなる分、伸縮が効いて絞めやすく、緩みにくいですね。バロックリュートも1ポジションくらい2周巻でもいいんじゃないかな。
アルトlute
ついでに、5コースに張っていたヴェニスガット1.04がちょっとテンション緩かったので、1.08の弦はないかとガサゴソ探したら、キルシュナーのガット弦1.08があったので交換。6コースに張ってあるPVF(フロロカーボン)と殆ど見分けがつかない。キルシュナーのガットはレスポンスが高く、音が叩き出される感じです。リュートのボディはティンパニのような形、ちょうど中央より端に寄ったところを叩いているのに近いかも。

もう1つルネサンスluteのシングルフレットがゆるゆるになっていたので、増し絞めを試みました。フレットをローポジション側へずらしてやると、結び目を通った端がひょこんと出ることが多いです、あとはラジオペンチでグイと引っ張り出して、
増し絞め
再度焼き玉にして戻せばしっかり絞まる、この方法を知って節約できるようになりました。今日は1ポジション以外は成功v
リュートのフレットが固定でないのは音律を変えるためです、よってあまりキツく絞めると動かせないので、ほどほどが良いのですね。

category: リュート

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生せんべい  

名古屋周辺の(程よく年輩の)人には懐かしい餅菓子ではないでしょうか。せんべいと言ってもパリっとしておらず、柔らかい、しかし同じく名古屋名物の"ういろう"より、ネチっとして歯ごたえのある食感です。つい懐かしくなって買ってしまった。幼いころ(10歳以前)に記憶していた味がよみがえります。

生せんべい1
生せんべい2

名古屋に勤めていた親父が甘党で、帰りによく買ってきて、私も親しんだ味です、昔は駅の売店などでも普通に置いてあった記憶ですが、今は限られたところしか買えません。白は白糖、茶色は黒糖味、昔はこの2色だけでしたが、今は抹茶味もあります。
こんな頃、初めて飲んだコーヒーの風味も記憶に焼き付いています。当時インスタントコーヒーなんて無かったので、挽いた豆でいれる、これが良かったんでしょう、それに何故かコンデンスミルクを加えて飲まされました、これは美味しかった記憶。なにかと親父のみやげを楽しみにしていた頃です。

category: 時事・雑記

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気分、体調、聴こえ方  

リュートの練習を続けていていつも思うのは、今日はどうも楽器の音がショボくて冴えない、と感じる日がよくあります;楽器も天然素材の物体ですから気候によって不調の日もあるでしょう、また弾き手の体調で指の動作がおぼつかない(これはよくある;)、また耳の要求がシビアーになっていて、ちょっとやそっとじゃ満足できない、なんてことも?

lute play

リュートは丸い指の頭でダブルの弦に触れてはじく、という確実性の低い弾弦法で、音量や音質を整えにくく、指先がガサついていると、足の指で弾いているみないな音しか出ません;
好条件が揃って、今日は調子良い、というのは稀です。調子出ないときもそれなりに、気長にやっていくしかありません。

いつもスピーカーで聴いている音盤、これは聴くだけですが、お気に入りの名録音も、今日はなぜか美しい滑らかサウンドじゃなく、ノイズっぽい音が目立って聴こえる、という日があります、システムにも調子の変動はあるでしょうが、やはり人間の聴こえ方(意識のしかた)の変動が大きいでしょうね。

category: 演奏について

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モザイクSQ:ハイドン 弦楽四重奏曲イ長調 op.20-6   

当ブログを初めて3年が過ぎ、途中から設置したFCカウンターもおかげさまで20000件を超えました。訪問下さった皆様にあらためてお礼申し上げます。早かったというより、初期の記事が随分昔に思えます(笑)

今日も書くことはいつも通り、ハイドンの太陽弦楽四重奏です。モザイク弦楽四重奏団の録音が6曲揃ってありました。モザイクSQはバロックvc奏者のクリストフ・コワンの呼びかけで結成された古楽のSQ、前レビューのコダーイSQは各奏者が組織体の一員のように控え目に卒なく演奏し、SQらしい一体感で聴かせるのにに対し、モザイクSQはじめ古楽のSQは各奏者がソロ演奏的により表情豊かに聴かせてくる演奏が多いです。またASTREEの当録音はガット弦を張った古楽器特有の味わいもよく捉えた好録音。

hay sq op20 6
太陽弦楽四重奏曲集(Op.20 No.1~6)
モザイク弦楽四重奏団
エーリッヒ・ハーベルト:vl アンドレア・ビショフ:vl
アニタ・ミッテラー:va クリストフ・コワン:vc
1992年 ウィーン、カジノ・ツェゲルニツ 


太陽四重奏曲にフーガが多いことに関して、当盤の解説文によれば『ハイドンがこれらを作曲する1年程前に、J.クルストフ.シュトックハウゼンなる音楽通の神学者が、ハイドンを含む近頃の作曲家は対位法を良く知らない、との評論を書いたのに対し、立腹したハイドンが目にものみせてやろうと書いた、という説がある』とのこと、たしかにハイドンが突然のように凝ったフーガを書いているのは、時期的にもこんな説が出ておかしくない気がする。
ひとまず今日はイ長調op.20-6(Hob.Ⅲ:36)を聴きます。

第一楽章、速めのテンポをとり、スケルツァンドとされたおどけた表情を快活に表現する、特に1st vlに喜遊的パッセージがあり、他のパートがリズミカルに支える。第一楽章からして太陽四重奏曲も各曲、個性にあふれる。
第二楽章、アダージョ、カンタービレ、この楽章は変奏形式で、あの交響曲第44番の第3楽章、アダージョに近い趣きを示し、後半の短調となったあたりもそれをよく感じさせる、弱音器を付ければもっとそれらしくなりそう。たしかに疾風怒涛期の作品であるのがわかる。
メヌエット、太陽四重奏曲はどれもメヌエットが簡潔で短いが印象深い曲が置かれる、この曲は優美で普通のタイプ、終楽章へアタッカで続く、
終楽章、3つの主題をもつ快速なフーガ、3曲あるフーガの終楽章でこれが一番見事だと言われるようだが、13小節でやっとvcが出てくるあたり、じっくり構えた感じ、
sc3.jpg
あの"シュトックハウゼン氏"に投げつける勢いが最も込められているようだ(笑)使われるテーマも快活でまさにフーガ的、これはtrp、timpの入った晴れやかな管弦楽にしても良さそうな雰囲気だが、複雑に書かれた内容はやはり室内楽向きかもしれない。

category: F.J.ハイドン

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