Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

弦スペーシングの調正  

バロックリュートのブリッジにおける全コース間のスペーシングは概ね標準があっていいでしょう、そうでないと持ち替えた際に見当が狂う;しかし、ダブル弦の2本間の間隔は奏者によって具合の良さが異なります。M.オッティガーさんに注文した最初の楽器はブリッジのダブル弦の間隔がかなり広めで、これは強く弾いても弦がぶつからない、プロ仕様?という感じのものでした。ブリッジのスペーシングは左手の押弦部にも影響し、私には開き過ぎて押弦し辛いものでした、押弦部は0.2㎜の違いでも大きな影響です。

スペーシング
解決策として、ブリッジ天板の弦穴より少しずれた位置に溝を彫ります、そこにはまるように弦を結ぶと、その半分の距離くらい弦もずれた位置で止まります、この楽器は天板に黒壇が貼ってあるので溝は目立ちません。
結果、1㎜ほどスペーシングが寄った状態に止まり、ちょうど良い具合です。楽器に傷を付けちゃうことになりますが、具合良くするためにリュート弾きは何でもやります^^;逆に広げる場合もあるでしょう。中古楽器はまず、前の持ち主に具合よくいじられていますね。

オッティガーさんに頼んだ2つ目の楽器は実物大のスペーシングを紙に書いて送ったので理想どおりに出来ました。
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スイスのオッティガー工房で出来あがった時のP.ライリッヒ・モデル、同じモデルを複数の人が注文すると、同時進行で製作されるようです、便乗して早くできました^^一番手前のが私の所に来た楽器、一番奥は13コース仕様になっています。

category: リュート

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michaの天動説:冥王星、クローズアップⅡ  

冥王星は楕円軌道を描き、太陽光を受けて少しずつ揮発する巨大な彗星のような天体だとの見方もあるが、ちっぽけな彗星核とは違い、地質変動さえ起こす立派な(準)惑星のようですね。氷は短い時間で見れば固体だが、長い時間で見れば氷河のように流体のふるまいを見せます、今日はこの部分、
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疑似カラー画像、ハート型はシャモジが2本クロスしたようにも?・・^^
明るいスプートニク平原の左上部分①と、画面上②が中間の明るさの領域、
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②の領域は滑らかなスプートニク平原①に対し標高は高く、海岸線を思わせる、陸側?にはクレーターも残っているが、だいぶ浸食を受けたように見える、画面左上③のあたりは河口のようでもあり、陸側にあった物質がスプートニク平原に流れ込んでいるような様子?、しかしスプートニク平原では対流が起こっていて、その物質は下部に混ぜ込まれつつあるような、またスプートニク平原の中央、明るい部分でもムラが見られ、物質が対流して混ざり合っているようにも見える、この対流は人間には止まって見える、氷河並みのゆっくりした速度かも。

どうやらNASAも窒素の氷が氷河のように流動していると発表したらしい。流動させるには地下に何らかの熱源がないと成り立たない、大きな天体の衝突の熱が残っているとの仮説もある。"熱"とは言ってもマイナス温度かもしれない、マイナス数十度でも宇宙の絶対零度からみればずっと高温で、物質を流動させる温度差は十分あると考えられる。
スプートニク平原のムラムラは味噌汁の味噌が対流する様子に例えられたが、私ははじめ火山地帯にある泥温泉をイメージした、次に太陽表面、温度はまったく違うが;同じ現象。
泥温泉

ニューホライズンズが冥王星を離れつつ逆光で撮った大気の画像、重力は小さいはずだが、窒素など揮発する物質が覆っているのでしょう。
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category: 宇宙・天体

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ガット弦の実験  

ガット弦の切れはしを3時間ほど水に浸けておくとこのとおりです、
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太さは倍くらいになり、フニョっと柔らかくなる、折れ癖もとれて真っ直ぐになりますね、ただし耐張力だけはしっかりしてて引っ張ってもゴムみたいには伸びません。乾けば一見元に戻ったように見えますが、再び楽器に張れるかというと疑問、たぶん太さが不均一になってて振動は悪くなるでしょう、フレットになら使えるかもしれない。

同じガット弦を冬と夏に測定してみると、夏のほうが少し太くなっています。
マイクロメータ

というわけで夏は合成弦に頼りきっています;

PS. 今、11コースlute用にガット弦一揃い、ユーロ圏で買うと、4万円弱・・まあ本数からすりゃあ安いほうですかね^^;

category: 楽器について

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地球の空  

今日も空だけは快晴でしたが地上は暑すぎ;;36℃はいったでしょう。

7 25
いつものありふれた空ですが、ちょっと見方を変えて・・
銀河系内に地面と大気を持った惑星は一千億個以上あるかもしれないと言われます、大気が薄く藍色の空の惑星、夕焼けが青い惑星、雲が厚く空はいつも赤暗い惑星、いろいろある中で、たまたま地球という惑星の空を見ている!と考えれば、感じ方も変わってくるのでは?・・^^;生物が居る居ないは別として、地球とよく似た惑星はいっぱいあるでしょう、別の惑星の地上に立って、地球とは一味違う空を想像するのも一興です。
NASA想像図
系外惑星b
系外惑星3

これはだいぶ前に撮った地球上の写真;夜じゃなく真っ昼間の1時頃です、
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分厚い積乱雲の下に入ったのですが、こんな暗いのは初めて、これで雨は降っていないんです。大気の分厚い惑星ではいつもこんな空かもしれません;

category: 時事・雑記

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装飾  

バロック奏者は心憎いような装飾演奏をやります、思いもよらないような箇所でセンス良く鮮やかに^^コレッリの作品など、コレッリ自身の演奏の具体例が楽譜に記録されていますが、現代も各奏者が名演を競っています。
タルティーニなど、超名人技を楽譜として書きおろしてあります(後世に書き加えられたところもあるかもしれない)、恐ろしく難しそう^^;
vnソナタ、悪魔のトリルより
悪魔のトリル

最近は古典派作品のソロでも時代の流儀に乗っ取った良い装飾演奏が聴かれます。
装飾と言っても、軽く短く飾るものから、旋律に細かい動きを加えていく変奏に近い要素まで様々、またこれらの用いどころは効果的な所と不適合な所があり、そこは理屈抜きのパっと感じた音楽センスでしょうね。

バロックリュートの場合、音符(アルファベット)の横に装飾を指示する記号が付いていて( ’ )は上からの前打音かトリル、( ’’ )は長いトリルを意味します、バロックのトリルはその音符の拍に入ってから行い、前倒しにはしません。
これらは最低限のことで、指示のない所でも、良い装飾は大いにやるべきです;作品自体に元々装飾的要素が書かれている場合があるので、これらは参考となるでしょう。
ヴァイスのL'infideleのアントレですが、
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7連符で書いてありますが、真面目に7等分しても面白くありません;上の~~は滑らかにという意味、溜めをつけた後、加速的に詰めてスリリングに決めないと・・;
跳躍した音の間をパッセージで繋ぐ装飾、これはリピートの繋ぎにも使われたりしますが、跳躍の緊迫感のあるところ、やるなら切れ味が必要ですね。

category: 演奏について

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Michaの天動説:冥王星、クローズアップ  

人間の経験則では水が凍るようなところでは何でもコチコチに固まっている、水が蒸発するところでは何でもカラカラに乾いている、とイメージしがちだが、水に替る物質がその天体に流動を起こしているようだ、太陽系外では恒星に極めて近いところを廻っている灼熱の惑星があって、水は無いが鉄が蒸発して雲を作り、鉄の雨が降っていることも考えられるらしい。また土星の衛星タイタンでは水は硬く凍ってしまい岩石のようなもの、液体のメタンが雲→雨→海として循環している、しかし景色は水が循環する地球のようだ。

その天体上の温度によって流動する物質が異なり、地質学的変化をもたらすようだ。しかし太陽から遠く離れ、月よりも小さく、強い重力の惑星も関わっていない冥王星は変化をもたらすエネルギー源もなく、絶対零度に近い、全てが凍りついた天体だと思われてきたが、ニューホライズンズの画像は予想をひっくり返す;
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例のハート型の明るい領域はトンボー領域と仮称がついているが、拡大画像では本当に平坦で、クレーターは一つもない、何十億年も固まっていた所じゃないのは間違いない、①の領域は何か液状化した物質がゆっくり対流したようにも見える、二本筋の溝が境界を作り、溝の一部には暗い物質(矢印)が溜っているというか、吹き出しているというか?そして②の領域は滑らかではなく、鳥肌立っている、揮発性物質が吹き出した穴だろうか。

そして下の画像はトンボー領域の西端、暗い領域との境を拡大したもの、
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パっと見、海岸線のようにも見える、①は平坦で流動的な領域、②はクレーターが残る陸地?のような・・その間にゴツゴツ見える③の山々は、海に押し流されてきた氷山のようにも見える。また矢印のクレーターには明るいトンボー領域の物質が溜っている、これも月のクレーターに流体(溶岩)が溜まった様子を思わせる。

何があったのかまったく見当がつかないが、様子から地質学的(あるいは気象学的)変化があったと見るしかない、大気圧が殆どない冥王星で凍った窒素は直接気化すると思うが、化合物など流体になりうる物質があるのか?氷河のように固体がゆっくり流れるのか?
絶対零度に近いような最果てでも、天体は活動的だというのが、コペルニクス的大展開かもしれない;

category: 科学・自然・雑学

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J.M.クラウスの傑作Ⅰ:カンタータ集(再掲)  

このところ、新盤を取り寄せるのは休止して、お気に入り盤を聴き返しています。全集BOXのたぐいも未聴盤がかなり溜っているし;
久しぶりに聴きたくなった、ヨーゼフ・マルティン・クラウスの作品、シモーネ・ケルメス(sp)独唱によるカンタータ集です。
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バックはヴェルナー・エールハルト指揮、ラルテ・デル・モンド 、これはクラウスの音盤で5本の指に入る。
まずは冒頭に入っている、演劇のための付随音楽、「オリンピエ」序曲が、同曲演奏の群を抜いて良い。ラルテ・デル・モンドのピリオド弦楽器は緩そうな弦の響き、涼やかだが緊迫感で引き付ける、楽譜を見てみると、主部の21小節にあるようなトリルの終結音にスタッカーティッシモが付いているが、
sc 01
1st vnパート
ここを一際明確に聴かせる、また23小節からのシンコペーションもしなやかに、かつ明確にする。と(剛ならぬ)の表現というか、のんびり聴き流したりさせない。

カンタータは4曲あるが各曲の最後のアリアが聴きどころ、「嫉妬」 VB 46、「弁解」 VB 43、「漁師」 VB 44 のアリアも素晴らしいが、圧巻は「春」 VB 47でしょう、コロラトゥーラの技巧としてはこれ以上ないほど、曲は協奏ソナタ形式、まず前奏がいい、独唱は声楽らしいテーマで始まるがやがてvn協奏曲のテクニックをそのまま歌うような超技巧に発展、クラウスはvn協奏曲も書いているが、このアリアのほうがより器楽コンチェルト的だ。緩抒な間奏を挟むような構成が効果的、展開部も期待に応え、カデンツァも置かれる。
ハイドンは技巧的な声楽曲って書かなかったけど、モーツァルトは大いに書いている、クラウスがそれを凌ぐ曲を書いているのには驚いた。
動画:J. M. Kraus - VB 47 - La primavera  アリアは8:10から

category: J.M.クラウス

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立奏  

うちのリュート達にはぜんぶストラップが付けてあります、手提げ用じゃなく、肩に掛けるやつです。
たまに立って弾くことがありますが、心地良いんですね、まるで病の床から起きあがったようで健康的、身体の重心が大きく動かせる、無意識に足を踏み出している^^音楽にもぐっと踏み込んだ感じがする・・気のせいだけじゃないでしょうね。

これから練習を始めるという曲は、運指を書き込んだりするので座りますが、暗譜に近いところまで行けたら立奏が楽しい、いつもやるわけじゃないですが。

この二つの楽器は立奏しやすいです、胴の断面が楕円で浅いので胸に当てやすく安定します。
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これは正円で奥行きも深く、ちょっと立奏はやり辛い、胸と膝の2点に当てないとズって上向いてきます;
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この球の形状は音の特徴も大きく変えます。

category: 演奏について

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中指と薬指の分離  

*) リュートはギターと同じく、左手は人差し指から小指まで、1~4と番号が付きます。以下、指は番号で書きます。

さて、指の長さについては、引っ張って伸びない限り;どうしようもない事ですが、あとは指の分離、開きが問題です。
指を伸ばした状態なら2、3指間は自力で楽に開きます、でもちょっと弦を押さえる格好に握ると殆ど触れるくらいになっちゃいます。これは指を握る動きが円の中心に向うような構造だからでしょう、だからこそ力も入るわけで狭まって当然、ここで開こうとするのが不自然なことに思います。
開きと握り
間に何か挟んでやると少しなら柔軟性で開きますが、開き過ぎは禁物、

リュートの基本的な構えは①のように手の甲が指板と並行になる状態、開くのが苦手な態勢でもあります。しかしセーハしたり、複数の弦を均等に押さえたり、安定的に行うにはこの態勢しかありません;
押弦
たまに遠くを押さえたいときなど②のような態勢にするときもありますが、手の甲や肘の角度が変り、演奏の流れが滞りやすいので難しいところです;

要は柔軟性と筋力でどこまで対応できるか、だと思います。普段の練習で2と3の間をしっかり開く意識をしていけば、開く筋力が付くと聞きました。ただ日常ない動作を根詰めてやると必ず痛めるので、特に訓練みたいなことはせず、若しかして僅かでも開くようになれば儲けもの、くらいのつもりが良いかと思います、筋や腱は痛めると治らないですから。

PS.もう一つ、みょうなことに気がつきました、
小指
左手は小指だけ、単独に曲げることができますが、右手はどうしても薬指がついてきちゃう、これって私だけでしょうか?;皆さんはいかがでしょう^^

category: 演奏について

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指のバランス  

私の手の場合、中指が一番長く、次が薬指、3番目が人差し指です、誰でもこの順番だと思っていたら、違うんですね、
手a
人差し指が2番目とか、薬指と人差し指が同じくらいとか、様々だそうで、人さまの指をじっくり見たことがないので、気づきませんでした^^;

ぜんぶ長ければ言うことなしですが、バロックリュートでは先日も書いたとおり人差指を伸ばして低音コースを押さえる所がありますが、人差し指が短いのが泣き所;
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手全体が低音側へ寄って、他の指の自由度が下がります;
また困っているのは指がフニャっと低反発なところです(骨は硬いけど;)、多弦のセーハがし辛いし、指先の一点で連続して押さえると痛くなります;

成長過程から楽器をやっている人は、指も個体進化してくるそうですが、子供用のリュートって・・見たことがありません^^;ルネサンスのソプラノluteなら小さいけど、弦のスペーシングは大人用です。
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成長後にやるしかない楽器でしょうかね、それなりに早く始めるのが良いですが、普通の生活で身に着いた指の機能で弾ける奏法が編出されていると思えます。

category: 演奏について

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S.L.Weiss L'infideleのサラバンド  

今日はレッスンでしたが、S.L.ヴァイス、L infideleのサラバンドが殊の外難曲で苦心しています;まず、サラバンドらしいリズム表現がし辛い、ウエイトの来る所でバスが無かったり、一定のパターンがあまり無い;
リズム感もさることながら、和声表現も注意が必要、概ね上声部と通奏低音で書かれていて、
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ざっと書いただけで記譜は不完全です
3小節目の頭は前小節のミが掛留して7の和音、二拍目のレ(6音)に落ち着く。掛留のミを強調して弾きたいところ、一番上の音じゃないのでやり辛く、安定的にできない、指のコントロールより耳で聴いて感じることが大事。チェンバロではすべて同じ音量で鳴っちゃうけど、リュートは強弱が出来るが故の難しさで;これは何度も言われた記憶があります^^;
チェンバロの場合は巧みにアゴーギグを使って強調っていうか印象づけたい音を表現していますが、リュートも同様の手法と本当の強弱を合わせればかなり豊かにできるはず。

category: 演奏について

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バス旋律  

冷房の効いたスーパーから出ると眼鏡がムワっと曇ります、今日も屋外湿度は98%、風呂の中と変わらない、楽器には"避難勧告"ですね;持ち歩くケースも密閉性が重要です。
楽器は、セラックニスを透過して汗を出してきます。ガット弦もオイルを含ませてあるとはいえ、ぜんぜん防湿にはなりません、天ぷらが天つゆにふやけるのと同じ。ナイルガットやPVF弦だけは影響受けないのが助かります。さすがにリュートもいつもの余韻が響きません、でも、めげずに弾きました^^;

さて、バロックリュートは初心者にとって弦数の多さがまず、難物でしょう、低音は親指だけで弾きますが、弦の位置が最初は掴めないですね、リュートの右手は響板に小指を置いて弾きます、
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小指に対し、どれくらい親指を開くかの尺度で覚えていきますが、半年もやっていれば何コースはこのあたり、というのを手が覚えてきます、しかし、曲中にはやたら跳躍して弾くところがあり、ハズしやすい、一つの策として、
weiss cour
赤で示したようにバス弦を弾いて、次が跳躍する場合、早めに次の弦に指を持っていく、これで位置を確認する余裕ができます、弾く直前にパっと移動しても狙いがハズれる;
バスは単純ながら旋律です、チェロかガンバで弾くイメージができると良いですね。
その他上手く行かない所のコロンブスの卵といえる解決策がいろいろあります、身に付くのに時間のかかる策も・・^^;

PS.エアコンを"除湿"にしたら、結局ガンガン冷房します、しかし効果は抜群、リュートも余韻でてきたかな。
湿度計

category: 演奏について

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湿度との闘い;  

台風は居座っているし、いつも触っている階段の木の手すりがジトっとします、木材の吸湿も飽和状態でしょう、最悪の日です;湿度計を見て、こりゃヤバイ、
湿度
エアコンを23℃くらいに設定して一旦下げていますが、寒い^^;難しいんですね、温度が下がるとそれだけ空気の飽和水蒸気量も下がってくるので、強引なんです。除湿機は強力ですが、これは乾き過ぎるうえに温風が出るのでやめたほうがいい;

さてめげずにちょっと練習、今やっている曲は"やだな~"ってところがいっぱいある、
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低音の⑧コースを押さえながら、③コースを小指で押さえる箇所、
⑨、⑩を押さえる曲もあるので、まあ⑧コースくらいはざらですが、低音が半音動くところは確かにイイところでもある。

前にも書きましたが、細い小指の先でダブル弦を押さえようとすると、こんなふうになるんですね、
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当然まともに音は出ない、ナットのスペーシングを近づけると開放弦がぶつかるし、何か解決策はないものか・・;

category: リュート

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Michaの天動説:冥王星、7月13日  

今日も空気が液体みたいに感じる一日です。ちょっと楽器を練習したけど、集中できずやめにしました;
湿度計を1台追加、某国製じゃなく日本の理化学機器メーカーのもので、信頼していいでしょう、既存の2台の中間の値を示します、
湿度計
実際こんなところでしょう。

さて、探査機ニューホライズンズは冥王星観測を無事終了したようでなにより!今日は最接近前日の画像が見られますが、これもかなり見ごたえあります。
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おそらく過去にはおびただしい小天体が衝突してきたでしょう、たくさんの"クレーター跡"らしいものが見えます(視力検査のCの字みたいな)、しかし、はっきりした窪みは殆ど残っていないのが氷天体らしい、衝突の熱で液化もしくは揮発して平坦になってしまったのかも、左下の暗い領域にだけ少しハッキリしたクレーターがあるが、ここは岩石か土の層があるからかもしれない。ほぼ中央の明るい部分(ハート形の左側)は他の地域では蒸発してしまった汚れのない氷がここだけ層が厚く、まだ残っているとか・・?

随時、高解像度の画像や分析結果などが公開されるでしょう、今は勝手な推測をして楽しんでいます^^

category: 科学・自然・雑学

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ロゼッタ ウォッチング  

"Lute rose 画像"と検索すると、いっぱい出てきますね、NASAの天体画像に負けないほど目移りが・・^^リュートのロゼッタ彫りは緻密な技術を要する工程のひとつですが、本当に製作家の労力と集中力が伝わってきます。

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①~③はよく製作される定番デザインですね、直線と曲線の構成が良く飽きがこない⑤や⑥も好みです。あまり細かく凝ったデザインにしても、茶漉しか、笊の底に見えてくるので、程々でパっと印象的な図形が見えてくるのがいいですね、疎密の変化というか。
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これ⑪なんかすごく気に入っちゃいました、部分的に茶漉しだけど^^

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大型の楽器にはトリプル・ローズ、これも凝り過ぎるとフィリップスのシェーバーに見えてくる;;

ロゼッタ彫りは大きく分けて、表面の"浮き彫り"と"切り抜き"になるでしょう、木目の縦横関係なしに切るので、当然良く切れる彫刻刀が必要、切り抜きは内側から外側へとやっていく、逆にやると損壊します;切り抜き面積はすなわち開口面積で音に影響するはず、モデルにしたオリジナル楽器と同じロゼッタにするのが良いと思います。

category: リュート

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Michaの天動説Ⅱ:月の南極  

昨日とは一転、地味な画像です。
これはよく見かける探査機クレメンタインによる月の南極です。永久影がわかりやすいよう、全角度、陽の当った時の写真を繋いであります。クレーターの影の角度が一致していないことからもわかります。いつもこの写真を見た瞬間、思うのですが、極を中心に、反時計廻りに、僅かながら渦を巻いているように見える・・?
月面 南極
月の南極
これは合成写真による、クレーターの影の角度が徐々にずれていくのが、そんな錯覚を起こすのかもしれません;月が誕生して以来、自転軸が変わっていないとしたら、極地域独特の地形が出来ることもあり得るかもしれませんが・・
ところで、永久影には大量の水(氷)があるという件、探査機かぐやでは検知できなかったというし、あったとしても僅かだ、という話も聞きます。

もうひとつ、探査機ドーンが撮影した小惑星ベスタ、これは南極を写したものですが、自転軸が大きく傾いているので永久影はないそうです。
ベスタ
しかし、こちらは南極を中心に渦、あるいは同心円の縞のような地形が取り巻いている。ベスタは岩石天体なので出来た当時は溶岩状態だったかもしれない、高速で自転していたとしたら、遠心力が地形に影響して残る、というのもありそうです。

PS.7月11日の冥王星の画像ですが、ドーナツというか、視力検査のCの字みたいな大小の地形が目につきます。
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NASAの予想図とはかなり違いそうで、期待を裏切らないですね、無難な予想に対し、宇宙の現実はいつもインパクトがあるv

category: 科学・自然・雑学

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NASAの宇宙絶景Ⅴ:星の最後  

超新星爆発で最後を迎える大質量の恒星は少数派で、ほとんどが太陽のような小さな恒星だそうです。太陽は単独星ですが、星空の約半数は2つ、あるいは3つ以上の恒星が廻り合う連星だそうです。太陽系の木星がもっと大きかったら恒星になり、連星となったでしょう。
アルビレオ3
はくちょう座のくちばしにあたるアルビレオは トパーズサファイアに例えられてきた、見かけ上近くに見える二重星だと考えられてきたが、近年の観測で距離と動きから重力関係にある連星らしいとわかった。

太陽サイズの小さな星は寿命が長く100億年を超えるものもあります。燃え尽きる前に大きく膨らんで、周囲にガスを放出し、星の残骸:白色矮星だけが残ります。この際のガスの輝きがまた絶景で、惑星状星雲と呼ばれますが、"惑星状"というのはあまり意味がありません、昔の望遠鏡で惑星のように丸く見えたことに由来する呼び名です。
大きくわけて、ガスが丸く拡がったもの2つの方向に拡散した双極性のものとあります。前者は単独星がガスを放ったもの、後者は連星の残ったほうが周回する影響で、一旦ドーナツ状のガス雲が取り巻き、上下の空いたところからさらにガスが放出されて双極性になると考えられます。中心に残った白色矮星がガスを照らし、その星が持っていた物質により多様な色彩。

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らせん星雲
典型的な単独星の丸い星雲、太陽の最後もこんな形と思われる、

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左:The Cat's Eye Nebula、単独星の星雲らしいが、この捻ったクロワッサン風の形は不明、自転する中心星から、断続的に、方向が偏ってガスが放出されたとか・・?
右:Eye-Shaped Planetary Nebula NGC 6826、単独星と思われるがキウイフルーツ色が美しい、左右の赤いアクセントがオシャレで目を引く。

以下は双極性の惑星状星雲、
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バタフライ星雲、双極性でお馴染み、次世代の星の材料を放出している

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左:the Boomerang Nebula右:CRL2688、これらも双極性で色彩が美しい。

やがて、このガス雲も宇宙に拡散していき、暗い白色矮星だけがポツンと残ります。

PS.ニューホライズンズ、11日の画像が届いてますね、あとひといき。

category: 科学・自然・雑学

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同音異弦  

今日も、めちゃくちゃ湿度が高い;リュート練習の時だけはエアコンをガンガンに効かせます・・それでも調弦するだけで大汗をかく;;しかしうちにある湿度計2つ、いったいどっちが正しいのか?体感的には左の値だと思うけど;信頼できる湿度計を注文しなきゃ、
湿度計

さて、バロックリュートでは同音異弦の響きを使うことが多いです。ヴァイスのL'infideleのサラバンドでは鼻っからやり辛い、③コースの解放と④コースのラを重ねます、
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④コースはダブル弦ですが、弦2本を細い小指の先で確実に押さえるのは難しい、1本は捕まえてももう1本が逃げてしまう;下手をすると小指が2本の間に挟まり込む;;薬指を使えば押さえやすいけど、指が太いので隣のコースに触れやすい;
押弦2
同様にやり辛い箇所というのはいっぱい出てきます。しかし、これらを大事にやらないと魅力の響きが出てこない、指を垂直に下ろし、ゆっくり練習します。
また、サラバンドは2、3拍目に引きずるステップがあるが、このサラバンドは2拍目にバスがない所があり、雰囲気を出すのが難しい;

category: リュート

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経年比較Ⅱ  

リュートの響板は薄化粧で素肌に近いと言えるでしょう。スプルースの新品楽器はかなり白っぽいですが、経年で褐色化します、板質によってもその進み方に差があるようです、この楽器は非常にゆっくり、
2001年、出来上がったばかりのmatuoジャーマンテオルボの写真が残っていました、

gt 2001-2015
14年越しの写真、ナットと貼りフレットは黒壇に交換

まだ、褐色とまでは行かないですが、白革の縁取りと少しコントラストがついてきました。気候変化の激しい場所で使ってきましたが、まだ一度も修理らしい修理は行ってません、これを撮ったデジカメも健在で、どちらも壊れないですね^^さすが国産。
問題なのは弾き手の径年劣化です・・;

category: 楽器について

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Michaの天動説Ⅰ  

"天動説"というのは大間違いかもしれないという意味です(笑)

冥王星とカロン、7月7日の最新画像が公開されています。
→NASAの冥王星サイト
刻々と画像が鮮明になっていきますが、最接近のときはこの500倍の解像度だそうです。赤道に沿ってかなり暗いクジラ形の部分があり、隣り合わせに最も明るいハート形の部分がある、ハートといっても直線的なのは理由があるのか、そして北極を含む広い領域が中間くらいの明るさ、このコントラストは興味深いです。
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pluto map
画像を横に開いた地図

はっきりとは見えない、今だからこその楽しみ、冥王星の姿、大予想!^^;
この地表面の不均一性、かつてボイジャーが捕えた海王星の衛星トリトンと似ているかも?同じカイパー・ベルトが起源と考えられるトリトンと同属の可能性はある。トリトンの地表もかなり違いが大きい、またピンクがかって見える部分も共通で有機物の存在が予測される、ただし大惑星の潮汐力を受けていないのがトリトンとの大きな違い、接近すれば想像もつかない細やかな地形が見えるんじゃないかと・・期待します;これは地表のある天体ならではの醍醐味です。衛星カロンは色彩は違って見えるが、表面の明暗の差は目立っている、土混りの氷の塊か、ミランダみたいな複雑な地形があると面白いですが。

ボイジャーが撮ったトリトンの接近前最接近の画像を比べると、接近前の画像で大方わかる気がしても、いざ最接近したら、予想もつかなかった衝撃の姿でしたね。
triton02.jpg
トリトン 接近前 この接近前の画像というのも貴重です。

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トリトン 最接近
この画像は今見ても"不思議"の一言、マスクメロン風の地形と斑の地形と、はっきり境がある、また黒い噴出物のあるところは冷たい火山だそうで、薄い大気に棚引いています。

category: 科学・自然・雑学

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NASAの宇宙絶景Ⅳ:星が生まれるところ  

我々、天の川銀河と隣のアンドロメダ銀河は40億年以内に衝突が始まり、最後には合体すると予想されています。
→NASA:シミュレーション
銀河の星と星との距離は非常に離れていて隙々、星は衝突することなく、一旦はすり抜け、かき乱され、最後には安定して廻り合うことになります。しかし星間ガスは空間を埋める存在なので衝突で圧縮し合い、濃厚な部分を中心に回転しながら集まってきます。収容しきれなかったガスは上下に弾き飛ばされジェットとなり、中心の温度と圧力が高まると原始星が誕生、
原始惑星系円盤02
想像イラスト
周囲に残ったガスと塵で惑星が生まれる(原子惑星系円盤)。

これは銀河系内のカリーナ星雲で恒星が生れているところ、(カリーナ星雲のこの部分
カリーナ ジェット
ガスの塊の部分からジェットが吹き出している。赤外線撮影すると中心に原始星が見える。

銀河衝突でこれが一気に起こるのがスターバーストです。このNGC4038-4039は2つの銀河が合体し、まとまりつつあるところでしょう、
NGC4038-4039.jpg
→拡大画像:NGC4038-4039
赤い領域は原始星ができたところ、青白い領域は誕生後の若い星々、そして両銀河に元からあった古い星々もたくさんあります。天の川銀河とアンドロメダ銀河も合体直後はこんな姿かもしれません。しかしその後は渦を巻かず、星々はランダムに周回、スターバーストでガスを使い果たして楕円銀河になると予想されています。

ところで回転円盤とジェット、という構造は恒星規模でも銀河サイズでもできるんですね、これらの銀河は中心の巨大ブラックホールがガスを引き寄せ、呑み込み切れなかったガスが上下にジェットとなって銀河の外に物質を放出している。
ケンタウルスA
ケンタウルスA

ヘルクレスA
ヘルクレスA

このジェットの速度は光速に近い凄さです。ブラックホールなど強い重力を持つものほど超パワフルな現象を見せてくれます。

category: 科学・自然・雑学

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リュートの保持  

リュートは背面が丸く、側面板がないので安定して抱えにくい形状です。昔から様々な保持法がとられたようです。
ルネサンス絵画にはリュートをテーブル上に乗せて弾いているのがよく見られます、
06.jpg
しかし実際やってみるとこれだけでは安定せず、謎です?テーブルの角にもたせ掛けるのは良いようですが、あまりやってみたくはないですね。

この絵はズバリ足台です、今のギターと同じ?
lute05.jpg
しかし腰かけている樽が低いので、この姿勢で長時間はきついでしょう。

この絵はズバリ、ストラップ!今やっている方法なので何の謎もないです^^
lute00.jpg
ストラップでお洒落に飾ってもいいでしょう。

楽器の構えとしては、これらの絵が理想ですが、保持法が不明の絵が大半です、これらの奏者はどう保持していたのか?
lute04_20150707221337357.jpg

この絵がヒントかな、ネックブロックとエンドブロックにピンが付けられ、紐が張ってあり、途中に輪っかが付けてある、バランスの良い位置のようです。
lute01_20150707222744e26.jpg
どこかに引っ掛けるのは間違いないでしょう、服のボタンに掛けたという説があるが、すべての服に具合よくボタンがあるわけではない、引っ掛ける側にも何かありそうです。

うちの楽器も2つ、ネックとエンドの両方にピンが付いているので、一応試すことはできます。
st pin

category: リュート

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ニューホライズンズ、復旧・・したのね!  

昨日は本当に心配させられました、太陽系外縁天体探査機:ニューホライズンズは冥王星最接近10日前にして、通信トラブルで、最悪、観測不能になるかも?と報じられましたが、原因がわかり、予定の探査に戻れるとのこと、ひとまず安堵かな;(NHKの報道は慎重みたいだけど)

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冥王星の発見者、クライド・トンボーの遺骨を載せているそうで"お守り"でしょう。NASAのスタッフにしてみれば、一人っ子を帰りのない旅に出したようなもの、追っかけて助けてやることもできない;片道4.5時間の電波通信でどうにか状況を掴み、対応するしかない。

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→動画(6月下旬、距離2400万~1800万km)

NASAの予想図より明暗の差が大きいかな、ここまで来たんだから、せめて詳細な絶景画像1枚だけでも見なきゃ、死にきれません^^;
しかしまだまだ楽観はできない、予定どおり観測を終えたとしても、その膨大なデータ信号を小さな出力で送ってくる、それを地上の大型パラボラで受ける、完了するのに来年4月までかかるとのこと、何がおこるかわからない、心配は長くなりそうです。観測は成功して、データが送れない、なんて辛過ぎますね;
宇宙は神秘的美しさとともに底知れない恐ろしさを秘めている、幾重にもバックアップが必要なのですね。

category: 科学・自然・雑学

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電車結び  

リュートは糸巻き部が長いので、弦に長さを要するのですが、バロックリュートでは特に⑥、⑦コースあたり、ペグが遠いので弦がとどかない場合があり、また使い古しの弦を再利用するときも長さが足りないことが多いです。

11c pe01

皆さんそれぞれ工夫しておられますが、私は簡単な電車結びというので延長しています。
電車結び
互いの弦を抱き込んで結び、絞めてからドッキングさせます。ナイロン弦やナイルガットでも外れないです。巻弦と他の弦を繋いでもOK、結び玉同士が当たり、鋭角的に引っ張りのかかる箇所がないのでギターのテンションでも切れないです。

最近は使っていませんが;せっかく結ぶなら、このアラミド繊維の糸と繋ぐのも手です、美観はイマイチかな;
アラミド
アラミドは伸縮がほとんどないので、ナット-ペグ間で伸縮せず、調弦の微調整がしやすくなります。巻弦を使っていた頃はナットを滑り難いので重宝してました。

category: 楽器について

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R.グッドマン:J.S.バッハ 管弦楽組曲第3&4番  

しばらく音盤鑑賞を休止していました。梅雨の最中、聴きたいのは晴々する音楽。
今日は随分前からあったロイ・グッドマンのバッハ管弦楽組曲第3&4番で、痛快、切れ味では今もピカイチの演奏で気に入っています。古楽器の天然素材らしい響きもよく味わえる。

bach suite 3 4
ロイ・グッドマン指揮、ブランデンブルク・コンソート
hyperion 1990


第3番ニ長調BWV1058
序曲のグラーヴェは付点リズムを強調した軽やかな感覚、アタッカで入るアレグロは一際快速、緊迫感のある主題のフーガは各パートが活き活きと湧きだしてくる、trpとtimpは景気良く押し出す、弦楽のvlをソロ演奏にして、危ういまでの快速が効いている。
次のアリアは引きずらずさっぱりとした基調、通奏低音をテオルボが奏で気分を変える、ここでもvlはソロで演奏、リピートでの装飾が趣味が良く、何度でも聴きたい。
ガヴォットも快速だが、圧縮した中にtrpはトリルを奏で、芸が細やか、ブーレー、ジーグとも快速基調、全楽章、妙技を込めながらもさらりとした感覚で一気に聴かせるところがいい。

第4番ニ長調BWV1059
こちらも序曲は軽やかに開始、trpとtimpが一際痛快に打ち出す、グラーヴェの中ですでに不思議な瞑想感も出てくる。アレグロの軽やかな付点リズムは第3番と対照的で入りの印象が何とも良いが、これも生命感が湧きだすテーマだ。オーボエ、ファゴットのみ、また弦楽のみで深い瞑想感を聴かせるところが、並みのフランス風序曲にはない、バッハならではの魅力、グッドマンはtrp、timpの出る箇所に絶妙な強弱対比を付け、ちょっと驚く効果を付ける。
次のブーレーがまた快速だが、リズムの快感を聴かせる、中間部でオーボエとファゴットのトリオとなるが、ファゴットは延々細かな動きが要求され、ここも危ういまでのテクニックが聴かせどころ。
最後のレジュイサンスは傑作だが、グッドマンは期待どおり、複雑な仕掛けの楽章を惜しげもなく痛快に推し進める。

追加で入っている、BWV29のシンフォニア、これは無伴奏vlパルティータBWV1006のプレリュードが原曲、メインパートはオルガンが演奏し、快速軽やか、そこに管弦楽が加わるとヘンデル風の輝かしい曲になる。

category: J.S.バッハ

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経験則  

私達はこの目で見てきたことや、肌で感じたことが経験則となって、その範囲の事象なら頭にイメージすることができるし、それが数式で表せることも知っています。これが物理学の出発点に思います。そこで人間の五感では感知できない領域も数式で経験則を延長することができます。それで目に見えない電気や磁力を日常使いこなしているわけです。目に見える信号に置き換える、それがいつの間にか経験則になってくるでしょう。どうやら自然界は数式が間違っていなければ、そのとおりに出来ている、というのも経験則になってきた。理論物理学者は紙や黒板にどんどん数式を構築して、真実を探ろうとしています。

hst deep f
今、可視光で見える遠くの限界でしょう→Hubble eXtreme Deep Field

しかし∞の空間とか、"無"とかいう話になると、生まれながらの経験則ではまったくイメージできません;これだけ、多くの事が見えてきた現代でも、複数の有力な学者が異なる説をとなえ、まだ天動説か地動説か?の時代と変わらないように思います;宇宙が無限にあるとしたら、質量(エネルギー)も無限にあることになってしまう、計算不能の世界です、そんなことってあるのだろうか?何らかの帰結があるのかも。
何世紀も前と比べれば科学は進歩はしているけど、謎は桁違いに横たわっていて、まだ人間は知らないことだらけかもしれません。

category: 時事・雑記

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NASAの宇宙絶景Ⅲ  

宇宙に浮かぶ星の島、様々な銀河を見ていると興味尽きません。どうしてこんな形をしているのか?というのをつい考えてしまいます。E.ハッブルが分類した銀河の形として、まず楕円銀河はE0~E7と分けられE0はほぼ球形のもの、扁平率が上がってE7まであります。中心部バルジの丸い渦巻銀河はSa~Scで、aが最も巻きが混んだもの、そして棒渦巻銀河はSBa~SBcと分けられる、最後にレンズ状銀河と呼ばれる楕円銀河と渦巻銀河の中間のような姿をしたもの、これはS0とされる。これらの形は宇宙初期の銀河が衝突合体の様々な過程を経て成り立ったと思われます。これらは過去の地上望遠鏡レベルの分類に過ぎず、HSTの登場で、そんな単純じゃない、複雑な構造が見られるようになりました。

そこで、地上望遠鏡時代からその姿に惹かれていたエリダヌス座の棒渦巻銀河NGC1300です、分類はSBa、
ngc1300_20150702220634e1c.jpg
→拡大画像NGC1300
棒状に伸びたバルジの両端がクネっと折れて渦を巻いている、そしてガス帯がバルジを横切り、中心で渦を巻いている、銀河核にある巨大ブラックホールが巻き込んでいるらしい。これも衝突合体の結果だろうが、どんな角度と速度で、相手の銀河の大きさは?この姿になるシミュレーションを見てみたいものです。

次に地上望遠鏡では普通の楕円銀河にしか見えなかったNGC4150
ngc4150.jpg
→拡大画像NGC4150
楕円銀河は星の材料となるガスを使い果たし、年寄りの星ばかりと考えられてきたが、NGC4150にはわずかではあるが、内部にガスの渦が見られる、完全に枯渇してはいないようです。元々持っていたガスなのか、合体した銀河のガスなのか?

最後は、今のところレンズ状銀河で分類S0とされているNGC5866
ngc5866.jpg
→拡大画像NGC5866
ガス帯の黒いシルエットが途中でぷっつり切れ、そこから明るくなっている、この光のマジックはどうなっているのか知りたいところ。斜め角度から見るとNGC7049に似ているのかもしれません。

category: 科学・自然・雑学

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