Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

ベルリン古楽アカデミー:C.P.E.バッハ フルート協奏曲ニ短調Wq.22  

先日話題にあげた、C.P.E.バッハのフルート協奏曲ニ短調の名演をもう一枚ほしいと思い、取り寄せたのがこれ、シュテファン・マイ指揮、ベルリン古楽アカデミー、flトラヴェルソがクリストフ・フントゥゲボールト。弟クリスティアンの作品とカップリングされていて、表紙にはクリスティアンの肖像が載っている。

c p e bach fl con d moll
DHM 2002年 ベルリン
先日の動画サイトの演奏で、これが気に入ってしまった。
もう一つ、このライヴ動画も素晴らしい。

カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ
フルート協奏曲ニ短調Wq.22、第一楽章はベルリン古楽アカデミーのしなやかな響きとともにガチっとした枠組みを聴かせる、強奏に対する弱奏をぐっと引いて聴き手を深く引き込む、flソロはバックのしっかりした枠組みに乗っかり、自由な遊び心を感じさせる、巧みな装飾演奏がよりくつろいだ気分に導く。
第二楽章の爽やかな風のような始まりは古楽器ならではと言えるだろう、flソロも遥か遠くから聴こえるように始まり、とても内面的な語りかけをしてくるようだ、明朗に鳴るモダンフルートに対し、笛と風の音を合わせたようなflトラヴェルソがよりふさわしい。
終楽章、オケは快速に、がっちりとテンションを上げて前奏部分で引き付ける、バスの力感、内声のトレモロが弱奏部にも緊迫感を与える。flソロは意外なほど優雅なゆとりを感じさせる美音に徹し、テンションは上げない、常に緊迫感を与えているのはバックのオケだ。

category: C.P.E.バッハ

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深爪寸前;  

昨日書いたことの続きになりますが、あのようにバロックリュートの奏法を徹底して行うには指を垂直に指板に降ろす必要があります。爪が少しでも伸びてくると指板に当って支障がでてきます。それでいつも深爪寸前まで、危ない爪切りをしています;

hukadume.jpg

左手は押弦する人差し指~小指、右手は爪をまったく掛けない弾き方なので親指~薬指、また右手小指も響板に当てるので引っ掻かないよう全部切る、よって爪を伸ばしてよいのは左手親指だけとなります。
長年そうした結果、左手の指頭に対し、爪の先端が後退した状態となっています;薬指と小指なんか少し伸ばしてもよいくらい、これで指頭の皮が厚くなればいいんですけどね・・

category: 演奏について

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長年の課題:均質  

ヴァイスのL'infideleですが、相変わらず苦労してます;3曲目のサラバンドには課題がいっぱい!頭から5、6小節目にレガートに下るところが出てきますが、

譜例1

例によって赤で記した線は次の音に重ねるところ、そして、弾弦音、上行スラー音、下行スラー音が不規則に混在します、にもかかわらず全ての音が凹凸にならず、同音量で均質に流れないといけません;これはバロックリュートに常に付きまとう奏法で、ここは聴かせどころなんですね、ちゃんとできればここが宝石のように聴こえてくる。バロックluteは各指の特性による役割分けがされず、平等扱いなのが難しいです;バロックギターにも共通したところでしょうが、バロックギターでは親指で弾く音もこの均質域に入ってくるでしょう;

指のコントロールにばかり気を取られると、どう弾きたいのか?が飛んでってしまう;まず、どう聴こえてほしいのかが頭にあって、それに指が応じる、という循環を途切らせないよう、心がけて練習したいです。

category: 演奏について

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かっこイイ終楽章  

古典派の短調作品、とくに管弦楽曲にはいつ聴いても痛快で飽きることのない傑作があります。いずれも主題がスカッとしていて、切れ味よく、緊迫感で引き寄せます。全楽章良いですが、今日はかっこいい終楽章を拾ってみます。

まずは前古典派から、やはりカール・フィリップ・エマヌエル Bachは外せない、代表で挙げたいのは、フルート協奏曲 ニ短調 Wq22、じっくりと構えた第一楽章、穏やかな風のような第二楽章のあと、終楽章の突如巻き起る疾風が現代人も虜にする、スリリングなフルートを弦楽がひしひしと迫るように支える。
手持ちの音盤ではT.コープマン盤、K.ヒュンテラーのflトラヴェルソが最高、トラヴェルソが鮮やかな上に深みを帯びて上手い。
c p e bach fl con
コンラート・ヒュンテラー:フラウト・トラヴェルソ
トン・コープマン指揮 アムステルダム・バロックO


動画ではこれが良いかな、ベルリン古楽アカデミー
C.P.E. Bach / Flute Concerto in D minor, Wq. 22 (H. 425) 
終楽章15:24~
もう一つ、ライヴ録画からは覇気が伝わってくる、
C.P.E. Bach - Concerto for flute, strings and continuo in D minor Wq 22
終楽章16:14~
 

二つ目はヨーゼフ・マルティン・クラウス、交響曲嬰ハ短調 VB140の終楽章、
ハイドンに献呈するため改作された交響曲ハ短調VB142の原曲だが、初作らしい勢いがあり、第一楽章から素晴らしいが、見事に締めくくる終楽章で、素早く巻き込むようなクラウスらしい旋律、研ぎ澄まされた躍動感。手持ちCDではN.マギーガン盤が最高、そしてクラウスに導いてくれたスンドクヴィスト盤もいい。
kraus sym01
左、ニコラス・マギーガン指揮、カペラ・サヴァリア
右、ペーター・スンドクヴィスト指揮、スウェーデン室内O


動画はコンチェルト・ケルン
J. M. Kraus - VB 140 - Symphony in C sharp minor
終楽章13:15~

最後はハイドン先生、魅力の終楽章はそりゃあ多々あって迷うが、代表として交響曲第44番ホ短調「哀悼」の終楽章、この曲にはユーモアの要素はなく、真剣勝負なのがいい、ズバっと開始する主題が決め手、始まりの音はアウフタクトだ、と意識していても、どうしても拍を取り違えて聴いてしまう、リピートではOKだが^^;
新鋭どころでは、ガリー・クーパー指揮のアリオン・バロックOがいい、快速な中に緻密な味わいを聴かせる。
hay sym 44
ガリー・クーパー指揮、アリオン・バロックO

動画はあまり音質良好なのがない、ひとまずホグウッド、
J. Haydn - Hob I:44 - Symphony No. 44 in E minor "Trauer" (Hogwood) 
終楽章22:58~

category: 古典派

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リュートの調弦環境  

リュートは同じ部屋で何人も音を出していると、自分の音がわかりません;しっかり聴いて確かめたいのですが、とりあえず、騒音の中ではこんなピックアップを楽器に付けて、チューナーの目盛だけを頼りに調弦します。

korg ot

チューナーも今では液晶表示のみで小型化されたものもありますが、古楽器弾きにはこのコルグのOT-12、又はOT-120が手放せません^^;サンプリング時間の取り方が変えられ、機械式指針の反応動作に実体感があるのが良いです。

それでも、そのまま本番に突入すると、狂っていることが多い;室外の通路にでも退避して、直接耳で確認しないと・・;

category: 楽器について

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ピノック:バッハ オーボエ・ダモーレ協奏曲  

バッハが声楽曲アリアのオブリカートでもよく使う、オーボエ・ダモーレは後のイングリッシュホルンであり、独特の魅力を持ったオーボエ属の楽器です。バッハの協奏曲も原曲譜が失われ、チェンバロ協奏曲BWV1055からの復元だそうですが、ソロはいかにもオーボエ・ダモーレらしい。いくつか音盤がありますが、やはりピノック盤、D.ライヒェンバーグ:ソロの録音が一番かな。
bach 3 konzerte
1984年、ロンドン
第一楽章の溌剌とした弦楽の開始、そこにゆったりとobダモーレが入る、この楽器の音はピンポイントではなく、その場で周囲に拡散して聴こえる、鳴り始めから印象深い。第二楽章はまさにこの楽器にふさわしい雰囲気、弦が同形のリズムで序奏するなか、obダモーレが哀愁を帯びたソロを歌う、聴きどころの楽章、終楽章は颯爽とした弦楽をバックにobダモーレのゆったりした歌いっぷりがいい、小忙しい旋律は似合わない楽器だ。

ところで、オーボエ・ダモーレの音が心地よく感じるのは写真のような、管の先に施した丸い膨らみの効果、
オーボエ
これと同質に感じるのが、人がナ行マ行を発音する際、鼻腔の膨らみを通して出す声だ、鼻づまりの声は心地よくない。
鼻くう

ここでまたリュートが登場^^;リュートのボディの断面は鼻腔の図と近い、この形状が心地よい音を作る重要な要素として維持されてきたのではないか?と思う。ソプラノ・リュートなど高域楽器ほど、その特徴がよく聴ける。テオルボサイズほどの低音になると、もはや形は何でもよいのかも??しれない^^;;

category: J.S.バッハ

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リュートのリブ  

楽器を上手に弾くのにも憧れますが、作るっていうのは自分の性分からして、それ以上ですね、出来る出来ないは別として;
和音好きさんが教えてくださったギター製作の動画サイトです。
Andrea Tacchi - Luthier
側面板の曲げなど、何らかの型にはめて行うと思っていた工程が、熟練の目測と手腕で行われている、それが結果的にピタリと正確なものになっている、独眼鏡で研いだ刃先を確かめる、その刃先で失敗の許されない箇所をざっくり削っていくスリル、鉋の切れの心地良いこと、ニカワで接合する面は接着が楽しみなほど、ピッタリ合わせてある、はみ出してくるニカワをさっと拭き取る、あらためて作業の精密さに驚きます。

リュートもたぶん、"弾ける"よりも"作れる"のほうが楽しいでしょう^^;
しかし、リュートのボディ、球面体を作るっていうだけで気が遠くなりそう;いったい誰がこんな面倒な工作を考え出したのか、地球儀を木で作る技が活かされたと聞きます。リュートの裏面を作るリブの枚数は必ず奇数で、真後ろに来るリブを中心に両サイドへ接合していく手順だそうで、そうなります。隙間も段差もなく、ピタリと隣と合わないといけない;
リブの枚数は少ないもので9枚から、うちの楽器では21枚が最多です、大きなテオルボではもっと多いです(何枚だっけ?)
リブ
メイプルの杢にも大波、小波とありますね
リブが多い少ないで、音がどう変わるのか、わかりません;、多数のほうが強度が増してよく響くとも聞きますが、大きな楽器ほど強度が不可欠で多数になるでしょう。
少ないリブ数で魅力的な音の楽器もあります。

category: 楽器について

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弦楽器の構造  

指板を持つ弦楽器としてはヴァイオリン属もリュート属も同種の楽器ですが、弦の振動を受け止める方式は随分違うようです。
チェロを側面から見ると、弦のテンションはエンドピンで受けられ、ブリッジには弦の圧力のみかかっています、
vc.jpg
チェロのテンションは1本あたり9~12kgと聞くので、十分な圧力でしょう、ブリッジの位置もボディの中央近く、弦の振動を音に変換する効率が高そうです。

リュートの場合、テンションは平均3kg以下、ボディ底部寄りに接着されたブリッジで全て受け止める方式です、
lute.jpg
これで響板もブリッジも極限まで軽くして反応しやすくしていますが、エネルギーが響板によく伝わる、押さえ込むような弾弦法が肝心なわけです。
どちらも歴史の古い楽器ですから、これ以上変更の余地なく完成した方式だと思います。

category: 楽器について

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弦楽器の装飾あれこれ  

弦楽器の装飾というのは昔から美術センスに優れた美しいものがあり、目移りしますね。
違う材質を合わせたコントラストで表現したもの、貝殻の内側の光沢を使った飾り、中には宝石をはめ込んだ楽器まであります;;ちょっとやり過ぎ?・・控え目が一番^^;

まずリュート属、古くはとてもシンプル、素朴な姿だったようで絵画からもわかります、そんなのも好きですけどね。バロック期に入るにつれ、装飾を施したものが多くなり、基本はコントラストですね、異なる木材(ときに象牙)を隣り合わせに配置したり、透かし彫りを入れたり・・ただ貝殻のような光りものをリュートに使った例はあまり記憶がないです。
ペグボックス
ベグボックスの裏板に入れた透かし彫り、こんなのも1つは欲しいけど・・「弦を巻くとき引っ掛るんじゃあ?」とか言ってガマンしてます^^;;

次はバロックギター、これは調弦など扱いが容易だったこともあり、昔もアマチュア層が多かったようで、貴族などが豪華な装飾を注文したことでしょう、実用本意ならごくシンプルに良い楽器が出来ちゃうでしょうが;
b g
ボディ全体もめいっぱい飾ってあり、特に目を引くのが響孔に付けられたパーチメントで、羊皮紙などを切り抜いて作られ、立体タイプもあります。
bg rose
こちらでいろいろ見られます。
パーチメント・ローズ製作家:Elena Dal Cortivoのページ

19世紀ギターになると貝殻の飾りが多く見られます、見る角度で色彩が変る。
19c g
かなりゴージャスな楽器もありますが、貝殻のような"光りもの"というのは響孔廻りに小さくあしらう程度とか控え目な使い方が好きですね。

category: 楽器について

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ハーゼフィヒテ  

弦楽器の響板に使われる松材の良材判定で、よくあるのが冬目が細かい(木目が詰まっている)のが良いと聞きます、またハーゼフィヒテ(木目方向とは違う方向に走る繊維が波打った杢)が入ったものが良い、とか;美観的に好まれるハーゼはこんな感じでしょうか、ランダムに入ってます→ヴァイオリンのハーゼ
これらは松材の密度が高く強度があり、楽器はひき締まった良い音になる、とか理屈はあるようですが、ハーゼはいっぱいあるけど、冬目が粗いってのはどう判断すりゃいいのか?^^;
また、長くストックされ枯れ込みが進んだ松材が良いとか、これは本当に良さそうですが、前述のような良材じゃなくても良い楽器はあります。

うちの楽器ではMさん作の7コースluteに木目とは垂直に波ムラがうっすら見えます。これもハーゼになるのかな?
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Mさんの前作よりは華やいだ音がしますが、これが材料のお陰かは断定できません;製作上もリニューアルしたと聞きましたし、

M.Oさん作の13コースluteは部分的に小さなハーゼがありますがこれは殆ど意味ないでしょう、ただ冬目は細かい、
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また木目と垂直に細かな波筋が見られます、これもギターをやってた頃、「こういうのが良い」と聞かされました、これも細かなハーゼみたいなものか?この楽器はうちでは最良品ですが、M.Oさんの技が一番の要素じゃないかと^^;

PS.ギターの響板で半分が松、半分が杉、というのがありました、どんな音がするのかな^^

category: 楽器について

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B.ハイティンク:ハイドン交響曲No.101「時計」ほか(ライヴ)  

もう1枚取り寄せたのがB.ハイティンクのライヴCD-Rで、モーツァルト「ハフナー」、ハイドン「時計」、そしてR.シュトラウス「ドンファン」の入った1枚、オケはVPO。ハイティンクのモーツァルト交響曲って聴いたことがなかったし?ハイドンの「時計」も初めてで興味深い。

hai hay moz
ベルナルト・ハイティンク指揮、ウィーン・フィルハーモニーO.
2000年12月 ウィーン


モーツァルト「ハフナー」を聴いて、さすがハイティンクらしい、外見的魅力や誇張した表現を聴かせる気などさらさらない、堅実そのもの、第一楽章のいたるところで出てくる、
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のリズムを常に明確に打ち出し、全パートをバランスよく、くまなく聴かせる、メヌエットの速めで颯爽とした感覚も心地よい。終楽章は強弱の対比をしっかり、引き締めて終わる。

ハイドンの「時計」についても同様だ、序奏は大袈裟に引きずらず、主部のテンポ設定も速すぎず、風変わりなところはひとつもないが、大事な基礎固めは徹底して行った信頼の演奏といったところ。展開部も整然として、キビキビ、じりじりと引き付けていく。第二楽章は遅くせず、まさに時計の振子のリズムでさわやか、メヌエットで一部装飾演奏がある。終楽章も程良い急速感でがっちり構成美をきかせる。

最後のR.シュトラウス 交響詩「ドンファン」がなかなかの聴きどころ、音の"塊"を聴かせず、爽やか。全般は快速なテンポ設定で一糸乱れぬ完璧なコントロール、緻密な内容を聴かせて行く。木管の小刻みな連打音がぴしっと決まり小気味よく、vnソロやパーカッションがきらびやか、timpが要所を心地よく絞める、演奏がVPO、とか?忘れてしまう^^;

category: F.J.ハイドン

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伊勢湾台風  

1959年9月26日に紀伊半島に上陸し、東海地方を中心に桁外れの被害をもたらした伊勢湾台風(台風15号:ヴェラ)、これを今の気象庁の台風情報で表すとこうなるらしいです、
動画:伊勢湾台風の再現
上陸直前が910hpa、超大型で猛烈な勢力、暴風域の大きいこと、防災整備の進んだ今でも、かなりの被害になるでしょうね;気圧配置図も記念切手になったほど;
天気図
当時、私は九州に行っていて、親に連れられこの台風の爪痕を追うように帰ってきました、鉄道を乗り継いだ、冠水した道路をタクシーで走った、地元の私鉄も泥に埋もれた敷石から顔を出したレールの上を架線の支柱も傾いたまま運行していた、そんな微かな記憶があります。

今、太平洋上にある台風15号と16号、目が大きくくっきり整い、きれいに並んでいます;;
8 19 19 30
8月19日 19:30
今後"第二伊勢湾台風"がいつ来ても不思議はない、今まではただ運が良かっただけでしょう。

category: 時事・雑記

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O.スウィトナー:交響曲-ハイドンNo.88、ブラームスNo.4(ライヴ)  

O.スウィトナーのライブ盤が魅力、ということで、これまで2つ取り上げましたが、
モーツァルト 交響曲 No.39-41 N響ライヴ
ブラームス 交響曲第1番(ライヴ)
今回はハイドン交響曲第88番とブラームス交響曲第4番の入ったライヴCD-Rを見つけた。オケはSKB、数少ないスウィトナーのハイドンがまず興味深い、いずれも1981年6月の同演奏会の録音でたぶん放送用でしょう。聴き馴れたD.シャルプラッテンやDENONのセッション録音のサウンドとは異なり、オンマイク的で、渋く厚みを帯びた録音がD.G風で、いつもと違った趣きで聴けるのが面白い。

sui bra sym4b
オットマール・スウィトナー指揮 シュターツカペレ・ベルリン
1981年6月 ライヴ録音


まず、ハイドンの88番、第一楽章序奏はレガートで速めにさらりと行く、この録音の特徴か、vn群の個々の音が聴こえてくるようで、一人一人の味わいが重なって聴こえるようだ。主部は程良い快速で、しなやかな感覚を通す、提示部の反復を省略し、展開部の充実感に早く運ぶのは効果的かもしれない、再現部もテンポを少し巻きつつ終わる。第二楽章、旋律美の楽章だが、あまり引きずらず爽快にまとめる、ffも大袈裟にしない。気品に満ちたメヌエットもこの曲の人気の要素だろう、きりっと引き締めた演奏がいい。充実の終楽章、強弱の対比をつけ、展開部は意外なtimpの強打で入り、深みを持たせる、終結に入る前に溜めを置き、加速して輝かしく終わる。88番はスウィトナーお気に入りの曲だそうだ。

次はブラームス4番、'86年セッション録音のD.シャルプラッテン盤との比較も楽しみだったが、これは大いにあるv
sui bra sym4
D.シャルプラッテン盤、1986年、セッション録音

清涼な響きでまとめながら、核心に迫ったところで灼熱のエネルギーを放つ、というスウィトナーらしさは同じだが、ライヴでは異なる作戦で攻めてくるようだ。
第一楽章の開始は86年盤ではさらりと枯淡の表情で入るが当盤はヴィブラート効かせ、じわっと躊躇うような入り、これで引き付ける、主部を整然と進め、終結に入るところで一旦テンポを落とし、徐々に徐々に加速していくのがじつにいい、フルトヴェングラーの危ない加速より上手い手法だ。
第二楽章で印象的なのが、88小節からの弦楽の聴かせどころ、これを厚い響きにせず、ぐっと控えながら充実感たっぷりの美音で奏でるところ、これは聴いてみてくださいとしか言いようがない。
第三楽章はかなり快速、ギビギビと快進撃、痛快な終結。
終楽章、パッサカリアはブラスによる主題提示は普通だが、次からが異様なほどじっくりしたテンポで、長い溜めを入れて行くような様相で引き付けていく、穏やかな中間部が終り、ブラスによる主題の再現のあと、
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132小節からのffは予測どおり、セッション盤を「非常に強い」とするなら当盤は「猛烈な」になるだろう。ここからはテンポアップ、timpは爆音を放ち、白熱のまま終結に向かう。

category: ブラームス

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弾弦位置  

このところ、チョットだけ左手指先の皮が厚くなった気がする、ヴァイスの難曲に取り組んだお陰か^^;右手の指先と押し合わせた感触がちょい左手のほうが勝っているような、、
指先
このペースでもっと厚くしたい、指先を庇いながらではまともな練習もできないので。
リュートの高音弦は細いけど、緩いのでまだ救われる、フォークギターの強くて細いスチール弦なんて、私には考えられない^^;

今日はもう一つの11コースluteの1コースもガットに替えてみた。ピッチはA=405で他の楽器より緩めにしているが、この楽器はナイルガットのパシャっとくる音質が目立っていた、粘りのあるガットの音がしっくりきて、あの歴史的な弾弦位置①のあたりで、指の感触も良く、鳴り方も好ましい。
弾弦位置02
2コース以下はナイルガットやPVFだが、このままでよい感じだ。たぶん指が馴れれば、②のあたりは弾き辛くなるかもしれない。ブリッジから離れるほどパワーが落ちるが、弦の真ん中③が最も弱い、バロックギターが柔らかい掻き鳴らしをするには③の位置が非常に美しい。

category: リュート

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張り替え  

11コースリュートの1コースに張ってあったナイルガットがもう2年以上は張りっぱなし;切れませんね、ガットもこれくらい長持ちなら言うことなしですが;今日は本物のガット0.42mm(キルシュナー製)に交換、どれくらいもつのか試してみます。
gut 1c

いつものようにコンポジションも塗る、以前は柘植ペグの楽器を3本持っていましたが、柘植にこの濃い茶色を塗るのには抵抗がありました;ベージュ色のコンポジションを作れば、きっとよく売れるでしょうね。今は柘植ペグが1つもないのでいいんですが;
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ついでに10フレットを交換、結び目焼きに遮熱板(ダンボールにアルミホイルを巻いただけ)を初めて使ってみる、ライターの熱でも弦に影響なしです。
遮熱板
ハンダ小手でやるにしても、このほうが安心。

category: 楽器について

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O.スウィトナー:モーツァルト 交響曲No.31「パリ」  

このLP2枚組は私の高校生時代、手当たりしだいに千円盤を集めていた頃のもの、珍しく手元に残っています。これは店頭にあったものではなく、何かで調べて注文した記憶。
現在どういうレコードが発売されているか、ネットで検索なんてできなかった頃ですから、「クラシック・レコード年鑑?」とかいう冊子を買って探したものです。しかし年鑑で知った頃には廃盤だったり、情報が遅かったです;

sui moz 31

EMIの兼価盤セラフィムからこんな2枚組が出ていたなんて意外だったが、オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデンの名演で、注文した甲斐があったというもの。
モーツァルト 交響曲No.31、35、36、38と入っていて、'68年の録音らしいが、スウィトナーの美質をよく聴ける。原盤はD.シャルプラッテンと思うが、D.Gのようなマッシヴな響きではなく、1st、2nd vnが清涼でくっきり分離して聴こえ、力感を帯びたtimpと量感のある低域が支える、管も色彩感をもって響く好録音。

じつはのちに1枚にまとめた再版盤には入っていないNo.31「パリ」が魅力なのだ。
「パリ」ってあまり好んで聴いたりしないが、スウィトナーはいい。第一楽章から速いテンポで、これほどカチっと整い、心地よい演奏は他に憶えがない、SKDの達演もすばらしい。古楽オケのブリュッヘン&18世紀Oのほうがずっと物量的で武骨だ。
第二主題だろうか、ここが非常にいい、要約すれば上行下行するだけだが、
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イタリア仕込みというか、モーツァルトらしいキレとスマートさが冴えたところ、ここはハイドン先生も一歩譲るかな^^
1st&2nd vnが管のハーモニーとともに、スウィトナーは切れ味十分に聴かせ、背筋がのびる。第二楽章は普通に美しい曲だが、終楽章が対位法も含めた凝った構成で楽しませる。
あと、No.36「リンツ」、メヌエットの典雅な演奏が格別、終楽章コーダで、ぐいぐいリズムで押してくるところなど最高v

category: モーツァルト

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O.スウィトナー:モーツァルト 交響曲 No.39-41 N響ライヴ  

1982年、NHKホールでのこの演奏はモーツァルト3大交響曲連続演奏とかでTVでも放送された記憶です。もう33年前ですか;;スウィトナーがSKBとPCM録音で次々録音をしていた頃でもあり、優れた録音で名演の多くが聴けるのは幸いです。しかし、スウィトナーのライヴがまた楽しみなんですね。

nhk sui moz
オットマール・スウィトナー指揮
NHK交響楽団
1982年12月、NHKホール ⓃⒽⓀCD


3曲連続演奏するというのは、やはり特別な設定が生じてくるのか、計12楽章を一つの構成のように一気に進め、リピートも省かれ聴衆の集中力を引っ張っていくようだ。
39番から、スウィトナーらしい爽快でバランスのよい演奏で期待に応える、テンポは快速ぎみ、メヌエットのくっきりしたリズム、トリオでのクラリネットの美しさが格別、終楽章は畳み込むような快演。
40番は第一楽章からやはり快速、さらりとした流線美の中に気迫を感じさせストイック、甘ったるい演奏とは程遠い。終楽章も一段と快速、疾風のような悲壮感。展開部での対位法はvaのじわっとした響きで始まる、彫の深い響きの対比が良い。
当録音には拍手も入っているが、最後の41番は拍手が鳴り止むと同時に演奏開始、がっちりした構成の第一楽章もさらりとした響き、外見的力み感を抜いている。メヌエットをさらりと通過したあと、あまり間を置かず終楽章に入る、これは最も快速、これまでの蓄積エネルギーが渦巻くような最終楽章として聴かせる。ファゴットなどレスポンスをちょっと越えたようなスリルだが、コーダでは金管が高鳴り、華々しいオペラの終曲のようだ。終了と同時の大喝采も収録されているが、まさに同じ気分である。

category: モーツァルト

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ハンドルネーム  

私のハンドル名はMichael Krausということに一応しています^^
Michaelはリュート復興に功績のあった奏者、故ミヒャエル・シェーファー氏からいただき、
Krausは近年知った優れた古典派作曲家、ヨーゼフ・マルティン・クラウスからいただいています。シェーファー氏の演奏を聴いてはじめてリュートの魅力(魔力)に取りつかれ、本気で始めようと思ったものです。クラウスは数多の作曲家とは違う、才気と独創性をもった作品が魅力、ハイドン、モーツァルトに引けをとりません。そんな人々にあやかったハンドル名(名前負けしてますが;)ちなみに頭文字M.Kは私の本名と一致します。

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ところで、アメリカ映画のエンディングでスタッフの名が字幕で延々とでてきますが、Michael(マイケル)という名がいくつも出てきます、それくらい多い名前なんですね^^;

さて、今日はリュートの練習しなきゃ;

category: 時事・雑記

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居眠り  

今日はハイドンの「天地創造」、S.ラトル盤を聴いていたら、CD1の途中で思い切り心地良く眠ってしまった^^;
だいぶ疲れぎみ、またあらためて。

category: 時事・雑記

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弦長とスペーシング  

うちにあるバロックリュートは指板部分の弦長が短いのが66cm、長いのが70cmです。不思議なことにこの弦長の差にはあまり戸惑わないもんですね、66cmを長く弾いて、久しぶりに70cmを弾いても「長いな」とは感じてもそれなりにポジションの見当は付く、縮尺感覚みたいなのがあるのかもしれません。
一方、弦の並ぶ間隔(スペーシング)、これは個々の楽器がバラバラだとやり難い;手持ちのバロックリュート4台のブリッジで1コースから11コース低音弦までの距離を計ったら、すべて122㎜で一致していました、ブリッジ側というのはおのずと標準が決まってくるのかな?

ブリッジ

確かに右手はどの楽器も手馴れた感覚で弾けて助かります。
あとは押弦に影響するナット側、こちらは奏者の手や指先の大きさに合わせて微妙な調正が要りますが、狭いスペースでの葛藤になります^^;最初は各楽器の差異が大きかったのですべて自作ナットで揃えました。

category: 楽器について

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多弦楽器  

今日もかなり蒸し暑く、風呂に入って夕食をとるとまたブワっと汗が出ます;;寝る前にシャワーを浴びないと・・;
自室のエアコンを冷房&除湿モードでガガッとかけたら、ここまで下がりました。
湿度計
左のデジタル式も結構正確でした。楽器のケースを開けて、しばらく馴らして弾きました、いつもより澄んだ良い音の気がする・・^^

ところで、歴史は繰り返すというか、リュートもバロック期になると、やたら弦数が増えてきました、初めは6コースでしたが、最終は13、14コースに。問題は多数のペグをどう収めるかです。それでも楽器というもの、姿も美しくなければ所有欲というのも湧きません。造形の美術性を失わないのがバロック楽器の好きなところです。改造してコースを増やした楽器も多いですが、見苦しくなくまとめています。当初から多コース楽器として作られたものは、それなりに優美な姿にまとめようという努力が見られます。
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この楽器はジャーマンテオルボと呼ばれる13コース対応の糸巻部で、糸倉を2段に分けて、流線美を持たせたスワンネックと呼ばれる形です。矢印の部分で継ぎ合わせてある楽器が多いですが、この形に木材を立体的に削りだすのはかなり手間でしょう。真横から見ると随分華奢です、余計な重量を削り取る目的もあるでしょう。取り回し要注意ですが;

19世紀に入ると、ギターの世界でも再び多弦楽器が登場する、しかし19世紀は音楽は貴族から市民のものへと移り、楽器も大量生産が必要となります、機能重視でバロック期のような手間ひまのかかる工作までできない;この10弦のギターは優美といえる姿には見えないけど、機能的工夫は凝らされています。
多弦19cg
この頃は左手親指で弦を押さえる技法もあったので、6弦までとそれ以下の低音弦には間が空けてあります、手すりみたいに見える細い部分はその親指が鳴っている低音弦に触れないためのガードレールではないかと思われます。やはり姿の美しいのは6弦のギターかな^^;20世紀以後も新たに考案された多弦ギターが登場します。

PS.本題とはまったく関係ないつぶやき・・私は子猫の後ろ姿がひじょうに好きです、
こんなような^^;

category: 楽器について

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トルナボス  

ギター、リュート、ヴァイオリン属など、空気を囲ったボディの一部に穴の空いた楽器には必ずヘルムホルツの共鳴箱の効果が発生します。ボディの内容積、開口面積、および開口の奥行きで決まる周波数をピークに内部の空気が共振する現象で、このような計算式になります。

数式b

これはスピーカーの箱に使われるバスレフ・ポートとまったく同じ計算で、しっかり出したい低域の周波数に照準を合わせ、増強させる仕組みです。普通に響孔の空いたギターでも響板の厚さ分の浅いポート(筒)があるものとして計算します。ヴァイオリン属は2つのf字孔面積の合算で計算できますが、開口が円以外の場合、逆算で円にした場合の半径:rを求めます。

響孔の周りにある空気の質量(動き難さ)が抵抗となって、共振の値が決りますが、ポートで奥行きをつけてやると、抵抗となる空気量が増えて、より低域に共振するようになります。

箱

この効果を利用したのがギターの響孔に付けられるトルナボスというもので、低域を増強します。楽器に仕込んであるものもありますが、普通のギターにボール紙等で作った筒をはめ込んで簡単に試すこともできます。効果が良いか否かはやってみての判断ですね^^;
ギターなら採寸でおよその共振値を計算できるでしょう、ただしボディ内の空気が隅々まで共振するわけではなく、③図のような動きが自由なあたりだけで、見当をつけて差引いた実効内容積で計算する必要があります。19世紀ギターは⑤、⑥弦の低音に笛鳴りが加わったような遠達性のある鳴り方をします、ちょうどこのあたりの音域に空気共振が働く内容積と響孔面積になっているようです。
リュートの場合、ロゼッタの隙間が開口面積ですが正確にはわからないし、ボディ容積を計るのも難しい、すべて目分量ですね; トルナボスは外からはめられません;;

category: 楽器について

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ペグボックスが邪魔;  

バロックリュートでは運指の都合で2指で1ポジションを押さえることはよくあります、3指で押さえるときもあるかな、その態勢では①コースや②コースのペグに手が当たって、ちょっと邪魔です。弾くのに支障がでるまでは行かないけど、コツンと当たるのが窮屈で気になるんですね;まあ、気合いが入ってれば何ともない事でしょうが^^;

peg box

後ろ向きに付けられたペグボックスの付け根が1ポジションの半分以上を占めています、もう少し外側にあればいいんだけど、構造的に仕方がないでしょう;

category: リュート

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R.レヴィンほか:ハイドン ピアノ三重奏曲Hob.XV:27~30  

先日の中古盤探しで一番の収穫はこれです、ロバート・レヴィン:pf、ヴェラ・ベス:vn、アンナー・ビルスマ:vcによるハイドン最後のピアノ・トリオ4曲。さすがに一曲ずつ個性豊かで充実感があるのはハイドンらしい。ピアノが主導でvnとvcは助奏的であまりソロイスティックな部分はないのが特徴だが重要な構成要素を成す。

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1992年 オランダ、ハーレム ルーテル教会

1曲目に入っているハ長調Hob.XV:27は堂々とした内容で引き付ける、第一楽章の展開部は例によって疑似再現を置きじっくりと楽しませる、第二楽章のテーマはチャーミング、終楽章プレストは急速な緊迫感で展開部の転調の妙、ダイナミズムで手に汗握る。

ホ長調Hob.XV:28は弦はピツィカート、静かに印象的に始まる、全体にも繊細な内容で聴かせる。第二楽章は一定の動きをもつバス部に乗せて不思議な感覚の楽想に引き込む、ハイドンには他に見当たらないタイプの曲だ。終楽章で普通に戻り、明るいロンド・ソナタ。

変ホ長調Hob.XV:29、ポコ・アレグレットの付点基調のテーマの楽章、リズム的な面白さが特徴、展開部に入る気分の切り替えが引き付ける、優雅にまとまった楽章。第二楽章はピアノが夢想的に始まるが変化に富む。終楽章、アルマンド、プレスト・アッサイ、3連符に基く4拍子で快活、ヘミオラで変化も持たせるのが面白い。

変ホ長調Hob.XV:30、第一楽章アレグロ・モデラートはがっちりした内容を持ち申し分なし。

R.レヴィンのフォルテピアノが軽やかで澄んだ響き、vnとvcとの調和もよく、耳に圧し掛かる響きなく明快で、作品を純粋に聴かせてくれる。

category: F.J.ハイドン

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レコード盤のハイドンⅠ  

レコード盤で困ることの一つが、盤の反りです、ひどい場合はアームがバウンドして再生不能だったり。過去の話ですが、ある本を読んで、反ったレコード盤はガラス板で挟んで日光にしばらく当て、涼しい日陰で冷ましておくと平坦になる、とあったのでさっそくやってみたところ、1枚は上手くいきましたv、しかしもう1枚は長時間、陽に当て過ぎて、音溝が融けてしまいました^^;;黒い盤面は高熱になります;
レコード盤の塩化ビニルは冬は硬くなり、夏柔らかい、温度に応じて針圧を加減することになっていますが、その前に部屋の冷暖房に盤を馴染ませる必要もありますね。どこか楽器の扱いにも似た感覚があります。
LP再生

今日は暑気払いでお気に入り盤を再生、ネヴィル・マリナー指揮、アカデミー室内O.のハイドン、「太鼓連打」「驚愕」、本当に気分が心地良く引き締まる名演。
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交響曲No.103「太鼓連打」は第一楽章の主部、54小節(→楽譜)で1st vnが埋もれずに明確に聴ける、他の総奏部と上手くバランス取っているようだ。70年代当時これほど活き活きとしたハイドンの真価を聴ける演奏はマリナー盤以外に無かった、「太鼓連打」指折りのお薦め盤である。一瞬の間も緩まない緻密なデュナーミク、力の込めどころがまさにツボ、「驚愕」も聴きどころをズバリ表現してくれる。「奇跡」「オックスフォード」なども期待どおりで次々と聴きたくなる。

category: F.J.ハイドン

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NASAの宇宙絶景Ⅵ:可視光と赤外線  

天文台の建設地は街灯りから遠く、標高が高い、空気の澄んだ場所が選ばれますが、我々の太陽系も銀河系の街外れ、星も疎らな良い場所にあるそうです。
銀河系
銀河の渦の中でも星の密集度が低く、星雲にも囲まれていない場所で、遠くの宇宙を観測するには好条件です、この点でも地球は運がいい。

これはHSTが捉えた画像で印象深かった、へび座のわし星雲です、濃厚なガス星雲が柱のように聳え立っている、海水中に漂うイカ墨にも見える?星が生まれるところでもあります、
わし星雲01
拡大画像、可視光
わし星雲02
拡大画像、赤外線
太陽系も46億年前にはこんなガス星雲に囲まれ、一緒に生れた兄弟星達が近くで輝いていたでしょう、やがて散々になって周囲の見渡しは良くなって行きますが。わし星雲も赤外線で捉えると、先端部で生まれる星が見え、背景が見渡せるようになります。

こちらは暗黒星雲としてお馴染みだったオリオン座の馬頭星雲、可視光では後方の星雲が明るく、暗いシルエットとしてみえますが、これも赤外線で捉えた画像は宇宙船で近くまで行ったみたいに壮観で驚きました。
馬頭星雲01
馬頭星雲02
拡大画像、赤外線
背後の明るい星雲は透明に消え去り、馬頭星雲がぐっと迫るような立体感、暗いながらも星に照らされていたんですね。
こうした星雲も遠くにあるからこそ絶景として見られますが、太陽系の近くにあったら、観測の邪魔でしょうね;

category: 宇宙・天体

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夏の中古盤セール  

今日は日中38℃、アスファルトの上は軽く40℃越えていたでしょう、日陰に居ても空気が熱いんです;;名古屋まで恒例の中古盤セール行ってきましたが、潮干狩りのように隅から隅まで探そうという気力は起きませんでした^^;今日はLP盤はパス、ざっと目ぼしいCDを5、6枚見つけたらさっさと帰ることにした。

8 1 CD
1.R.レヴィン、V.ベス、A.ビルスマ
 ハイドン ピアノ・トリオ集Hob.XV:27~30
2.N.アーノンクール
 ハイドン オラトリオ「天地創造」
3.N.マギーガン
 A.コレッリ 合奏協奏曲集
4.F.ビオンディ エウロパ・ガランテ
 J.S.バッハ vn協奏曲ほか
5.O.スウィトナー NHK交響楽団
 モーツァルト 交響曲 NO.39~41
6.M.ツェラー
 J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲No.1~3


いずれも予感どおり、良い内容です、ハイドン、ピアノ・トリオはあらためてじっくり聴きたい。アーノンクールの「天地創造」は思いのほか重厚でいい、スウィトナーのライヴ録音はやはり一味違う、SKDとのセッションより、このN響がいい。

CDは買ってきたらすぐプラケースから出し、ポケットケースに入れています、CDラックのスペースが小さくて済みます、インデックスをつけますが。
ポケットケース

category: 時事・雑記

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