Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

続・ナットの弦溝  

ナットの弦溝について書いたばかりですが、この写真にはちょっと驚いています。
ヴァイオリンのナット写真
本来なら早く替えるべきところ、使い続けた結果だと思いますが、A線の溝が深く摩耗し、指板にまで食い込んでいます、調弦方向だけでなく、横幅も拡がっている、演奏による弦の振動で横にも摩耗するんでしょうか。
不思議なのはA線以外は問題なさそう、溝の初期状態の影響か?ある時点から堰を切ったように摩耗が進んだように見えます。弦のたる~いリュートでは、摩耗が始まらないでしょうね、その前に楽器が壊れるでしょう^^;

ところで、vn属のナットはほとんどが黒壇のようです。luteは獣骨(又は象牙)が多いけど、黒壇も少なくないです。
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大差はないですが、黒壇のほうが1コースなど開放弦がちょっと締まって落ち着いた響きのようで好きですけどね。

category: 楽器について

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F.ビオンディ:バッハ ヴァイオリン協奏曲ニ短調 BWV1052  

チェンバロ協奏曲第1番としてお馴染み、BWV1052といえば、バッハのコンチェルトの中でも最高傑作のひとつだが、原曲はvnソロの協奏曲と見て疑問の余地はない。残されているのは原曲のチェンバロへの編曲譜のみ、これまで多くのvn奏者が自ら復元を試み、演奏している。
いざ鍵盤編曲譜を見ると、どこまでが原曲の形で、どこまでが鍵盤的に書き直されたのか?本当に確信できる復元は難しそうだ、実際バッハ自身の編曲と原曲が残った曲でも、原曲を崩さずに移したところ、使用楽器らしく変えたところと様々だし^^;
BWV1052で明らかにvnの原曲どおり残したと思われるのはこの部分、
bwv1052 1st
まずA線の開放を弾きながら、同音異弦を響かせるところ、次はE線で出てくる、ここは引き付ける魅力で、バッハもあえて鍵盤的じゃないのを変更しなかったのではないか、今日チェンバロでの演奏もここは二段鍵盤の上段を活用して、同音異弦らしく響きを重ねて聴かせる方法(例:T.ピノック)もあり美しい、また同鍵上を左右の手を交互に使って弾く場合もある、これは切迫感があり、むしろvnの力強さに近い、後者の演奏例が多いようだ。

さて今日のビオンディのvnによる演奏は鍵盤的パッセージと思われる箇所を排除し、逆にvn的な要素を加えていて今までにない積極的な復元編曲が興味深い。復元が正しいかどうかより、音楽的に良い結果になることが大事かと。
bwv1052 biondi
ファビオ・ビオンディ:指揮、vn エウロパ・ガランテ
ビオンディは各楽章、快速なテンポで闊達に決め、バッハの曲がイタリアのヴィルトーゾに委ねられたようで、そこも面白い。

category: J.S.バッハ

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運指  

バロックリュートというのは;;何時まで経っても楽器に振り回されているといった感じ;
入念に作戦(運指)を練らないとまるで弾けません(笑)ちなみに指の記号は左手が人差し指から小指まで、1,2,3,4で、右手は親指から薬指まで、,,, です。 両手とも同じ数字を使うと混同しますからね;
まず左手の押弦は必要な音の保持をしながら、動きの前後関係が良く、ミスの起きにくい指使いを考えます、装飾音など素早いところは、動かし易い指を持ってくる、通常は不合理なようでも、ある目的を優先した指使いも考えます。
右手は|は主に低音、上の旋律は・,,で同じ指の連続使用を避け、上手い順繰りになるように決め、ときに|を使ったりします。弾くたびに指が替ってしまわないよう、ゆっくり動作を覚え込んでいきます。

S.L.ヴァイス L'infidele メヌエットより
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一つ決めた運指も一長一短で、別の候補もあり、悩ましいです;

category: リュート

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リュート2つ修理中  

現在2つの楽器を点検修理に出しています。というのも、7年ほど前、自宅が半焼になって、そのときの消火で屋内は水浸し、高湿度に楽器がさらされました;はっきり異常がわかるものは二人の製作家さんに一斉に手分けして修理してもらいました。この楽器など、一部が濡れて響板が歪んでいましたが、何事もなかったように治してくれました。
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先般、発送した2台の楽器は最近異常に気付いたもので、やはり消火時の影響が今出てきたものと思われます、
梱包

結局全部の楽器が修理になりました、今回もお二人の製作家さんに頼んでいます、しっかり点検して適切な修理提案をいただき、さすが専門家です^^
このような事がなければ、そうそう頻繁に修理の必要もないと思いますが、オークションに出てくるような楽器には、プレハブ物置にでも置きっぱなしだった様子のものが出てきます、たぶん満身創痍で修理代のほうが高くつくでしょう;
また、いざというとき、キングハムのケースは頼りになります、舟みたいに楽器を守っていました。重いですが頑丈で蓋の密閉性が良い、軽量ケースはせいぜい徒歩の持ち運び用で保護には無力です。

category: 楽器について

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下降スラー、トリル  

バロックリュートではスラー音が重要な技法となります。滑らかに美しく鳴らしたい、また右手の弾弦音と左手のスラー音が入り混じっても質が揃い、綺麗に流れる必要のある場合が多いです。トリルも同様ですが、ヴァイオリンや声楽のような滑らかなトリルが理想、チェンバロの派手なトリルを意識することはありません^^;

このようにハイポジションから開放弦へと跳躍する下降スラー、
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このスラー音は跳躍した旋律線で、弱くても鳴り過ぎでもいけない、加減に注意が必要;

このようにすぐ上のコースを鳴らしたまま、下のコースで下降スラーをする場合、
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上のコースに触れないよう注意が必要、

下降スラーは指を真上に素早く離すだけでも結構音は残ります、ちょっとだけエネルギーを補充する程度に引っ掻いてやればいいですね、
弦
最小限の幅で動かします、

トリルも同様の動作の連続です、上のコースに触れないために、こんなふうに、
スラー
指板上から見て弦に沿った斜め方向に指を上げる、ってことも試しています、スラー音も柔らかくなります。
ただしスラー音のほうを強調すべき場合もあるので、そのときは強く鳴らします。

ハイポジションになるほど押さえが深くなり、こういった動作はやりにくくなります、とにかく弦高はギリギリまで低いのが助かるわけで・・

category: 演奏について

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水草と巻貝  

うちの玄関にある水槽、以前は小型の熱帯魚がいたのですが、とうに死滅、残ったのはマツモという水草とレッドラムズホーンという巻貝です。

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巻貝はたまたま水草と一緒に着いてきて繁殖したもの、苔や餌屑だけ食べて、水槽内が苔に覆われたことはありません、魚が居た頃も優秀な掃除屋さんでした。
ただの貝と水草ですが、水槽に20年近く存続していると放って置けず、たまに水を替え、水草を間引きします。水草の肥料を兼ねた餌を少量入れますが、入れなくてもいいみたい。
巻貝は延々子孫を残し、マツモも伸び続け酸素を出して水を浄化、放置状態で水槽内の命は絶えません、バイオトープに近いというか。
魚がいなくても緑を照らした水槽があるだけで、結構安らぐもんです。

category: 時事・雑記

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リブとスペーサー  

リュートのボウルは薄い板を曲げたリブを継ぎ合わせて作られますが、リブとリブの間に細い木が挟まれた楽器があります、あってもなくてもかまわないのですが、せっかく挟むなら飾りになったほうが良いので、リブ材とコントラストのつく木が使われます。ボウルは作り易さでは、少数リブより多数リブのほうが、またスペーサー無しより、有りのほうがやり易いと製作家は言われるそうで?狂いを調整しやすい、とのことですが・・
手持ちの楽器はスペーサーが0.5㎜くらいの細いものがあり、調整のために削ったりしたら無くなってしまいそう、太かったり細かったりしてもいけないし;

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これはスペーサー無し、9枚リブをぴったり整合させてある

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21枚リブで、スペーサーは0.5㎜くらいの黒壇でシングル

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15枚リブで、スペーサーは約0.5㎜の黒壇でメイプルを挟んだトリプル、
ここまでは切り出しの段階で精巧な作りのようです、

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スペーサーは約1mmのシングル、ただしネック付近のリブ幅が不揃いで、現場合わせの感じ。

リブの継ぎ合わせも難しそうですが、それを受け止めるのがネックブロック、
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外からは見えませんが、リブを受け止め、ネックに繋ぐ"要"です、ここが正確に削り出されていないと、始まらないでしょうね。

category: リュート

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フェシュテティーチSQ:ハイドン 弦楽四重奏曲op.50-4  

ハイドンの弦楽四重奏曲、作品50、第1~6(Hob.Ⅲ:44~49)の6曲はプロシャ四重奏曲は当時のプロイセン王フリードリヒ2世に献呈された作品で、交響曲でいえば88番、89番が書かれた時期にあたり、内容も大いに期待できるものです。
今日はこのセットの第4番(Hob.Ⅲ:47)嬰ヘ短調を聴きます。ハイドン弦楽四重奏曲の分類番号は複数ありすぎて、ややこしいですね、通常はホーボーケンの番号で表記するなど、統一してほしいです;
演奏は非常に優れた全集を録音している、フェシュテティーチSQ、真面目で緻密な演奏を貫いているが、ときに少々武骨なほど、かっちり明確な表現を行い、曲の魅力を引き出します。
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Op.50-4(Hob.Ⅲ:47)嬰ヘ短調
第一楽章は嬰ヘ短調で始まるものの、長調の明るい要素が大半を占める、ユニゾンでスタッカートのついた快活な動機で開始、
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特徴的な第二主題は出てこず、すべてこの動機で出来た単一主題にも聴こえる、この動機は期待どおり展開部で充実した対位法となる。
第二楽章はイ長調で、歌謡的主題の変奏曲、第一変奏はイ短調となり、開始のvcが引き付ける、次は元のテーマを繰り返し、それを分割音に変えた変奏、次に前の第一変奏を同様に変奏する。美しく良く出来ている馴染みのハイドンらしい曲。
メヌエットはポコ・アレグレットで嬰ヘ長調、ポリフォニックに書かれたトリオは嬰ヘ短調になるが、
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主題はメヌエットとほぼ同じなのが珍しい、単一主題に拘ったような曲だ。
終楽章はフーガで、跳躍のある印象的なテーマがvcで開始される、
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太陽四重奏曲で書いた厳格な多重フーガではなく、一つのテーマのみで引き付ける、全体にソナタ形式のような部分構成にまとめ、新タイプのフーガと言えそう。
これはちょっと聴き漏らしていた傑作です。

category: F.J.ハイドン

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睡眠・・夢2  

ちょっとお絵かきブログにもなってきそう・・
秋は昼寝の季節? 休日は計画的にちょっと寝たりします;

子供の頃から何度もみる夢、やたら高いところを走る電車の線路が
登場します、空を横切る超高架・・

超高架b

ぜったいこんな鉄道ないですね^^;
高所恐怖症なのに夢では平気、おめでたい性格なのかも;

category: 時事・雑記

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ナットの弦溝  

リュートのペグボックスが後方に折れているのは、テンションが緩いだけに、弦をナットに密着させる必要もあるからでしょう。
また弦溝の入れ方も注意が必要で、弦の太さに対し、溝が大きくダブついていると、溝の中で弦が振動してビィ~ンと雑音が出ることがあります、"サワリ"みたいな音かな?
ナット01
ひょっとして・・ダブルフレットにしたリュートの開放弦でも同様の音が得られるかも?^^;

これはともかく、通常は避けたい雑音です(・・);
ナット溝を掘り下げて弦高を下げたい場合は広がっていかないように、注意が必要。
ナット03
Vの字に掘っていけばいいかな。

楽器によってはこのように溝がつけてある場合があります、指板側の際には溝をつけない、
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これも雑音を防ぐ方法かと思いますが、ナットの際がちょうど良い弦高になっている必要があります。

category: リュート

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リュートのペグボックス  

あらためて、リュートのペグボックスは何故、90°近く後方へ折れているのか?
(ズバリ90°の楽器もあるようですが;)
①伝統的な形だから
②全長が短くなり、取り扱い易いから
③弦の圧力がナットに強くかかり、調弦が安定するから
など、いくつか考えられますが、じつのところ調弦し辛いです^^;一旦調弦が合えば③の効果はあるようですが、これも一長一短、調弦の際の摩擦が強いわけです。
弦を外してみるとわかりますが、ナットに当たっていた所で折れ曲がった癖がつきます、
7c ペグボックス
これは太いガットや巻弦になるほど顕著で、微妙に調弦しようとしても、この曲がり癖のところで止まってしまうんです;さらにナットからペグまで距離があるコースはこの間でも伸縮が起こり、この不具合を助長します;
緩めたり巻いたりしながら狙いをつけて何とか合わせますが;;
これがリュート弾き必須の技?
それでも具合が悪ければ、これを使います。
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アラミド繊維の糸、これでナット-ペグ間を繋ぎます、伸縮が殆どない性質で、ペグの僅かな回転に応えて調弦可能となります。巻弦を使っていた頃は必需品でしたが、今も一部に使う価値はありそうです。落ち着いた黄色で、そんなに違和感ないと思います。
繋ぎ方は電車結びです。
電車結び
こうやって繋げるのも、ギターのテンションまでかな・・

category: リュート

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M.シェーファー:フランスのリュート作品集  

ミヒャエル・シェーファーと同志オイゲン.M.ドンボアはリュート復興の先駆者、ヴァルター・ゲルヴィッヒに学んだ、その後のリュート界の総本山というべき二方です(西と東、みたいな流派の区別はありません^^;)リュート奏者は師を溯ればどちらかに行き着くでしょう。
惜しくもシェーファー氏は41歳の若さで亡くなり、ドンボア氏も昨年亡くなりました。
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今日は1966年録音のM.シェーファーによるLP盤、とても貴重なものとなりました。「フランスのリュート作品集」と題され、今日ではお馴染みのリュート・レパートリーを収めた1枚、録音も良好で多くの人が楽しめる内容でしょう。
m s lute
当盤のシェーファーの演奏は師W.ゲルヴィッヒの影響もあるでしょう、一音ずつを慈しむような弾弦音にまず魅了される、近年の奏者は装飾もあざやかにスリリングな演奏が多くなるが、全ての音を明瞭、端正に聴かせるシェーファーの演奏を聴くと、全曲が美しい宝玉のようで、原点に立ち返るべきか・・と思わせる。

1面の前半はピエール・アテニャンのTant que vivrayに始まり、5つの舞曲が続く、6コース、ルネサンスluteの素朴な美しさに溢れる。後半はお馴染みジャック・ビットナーの組曲ト短調、プレリュードが始まると一転して、深い低音弦に支えられたバロックの佇まい、同じ種族の楽器でありながら、これほど気分を変えられるのはリュートの面白いところ^^、シェーファーはリピートでの装飾演奏を行うが、ここも性急さはなく滋味に包み込む。
2面、1曲目は、ル・サージュ・ド・リシェーのグラーヴェに始まるフランス序曲、次にシャルル・ムートンの舞曲が3曲、このあたりもぜひ弾いてみたいような気品にあるれる曲だ。最後はロベール・ド・ヴィゼの組曲ニ短調、曲中のサラバンドなど、現代のギター・レパートリーとしてもお馴染みだが、原曲は5コースのバロックギターのもの、その独特の調弦法からくる響きが魅力だが、ここではシェーファーによるバロックluteへの編曲で演奏される、バロックギターがラスゲアートで奏でるウエイト部分が、リュートの深いバス弦に置き替り、あたかもオリジナル曲のような魅力を放つ。

思えば、シェーファーがSEONレーベルに残した最後の録音は、もう一歩踏み込んで、フレンチluteを聴かせてほしいという願いを叶えた1枚に思えます。

category: リュート作品

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聴き比べ:ハイドン ヴァイオリン協奏曲第1番  

ベートーヴェンの時代になると作品には斬新で深い内容が求められ、曲の規模も大きくなってくる、発想や練り方ひとつで、傑作にもなり、退屈な駄作も生まれやすいかもしれない?;
私の好きな古典派初期なら、定まった様式でセンス良く書けば、ひとまずサマにはなるかもしれないけど、そんな中でもハイドンは群を抜いた傑作を書いています。
今日は手元にある盤からハイドン、ヴァイオリン協奏曲第1番Hob.VIIa:1、3つの演奏の聴き比べです、いずれもソリストが指揮している。

1枚目はゴットフリート・フォン・デァ・ゴルツ:vn&指揮、ブライブルク・バロックO
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第一楽章は落ち着いたテンポで、合奏群が一際雅びな響きでに前奏を始める、ゴルツのvnソロはあまり張り出さず、合奏群の一部のようなバランスが良い。重音奏法、テクニカルな装飾的パッセージ、いずれも滑らかな流線美の中に収まり、古楽器らしい美質を十分に聴かせる。
第二楽章はcresc.の導入があり、あとはvnソロと弦楽のピツィカート伴奏のみのシンプルな楽章、穏やかで美しい旋律だが、特にテクニカルでもなく、ソリストの音楽性をじっくり聴かせるところか、diminuendoも徐々に弱く、もあれば、f→pへの切換えに近く、ふっと弱めるのが効果的な場合もある、ゴルツはこの上ない美音で語るように聴かせる。
終楽章、快活な楽章、ゴルツは前楽章同様、木目の細かい美しさを保ちながら、心地よい切れ味でまとめる。前古典派様式にふさわしい雅びな感覚が印象的。

2枚目はマルク・デストリュベ:vn&指揮、パシフィック・バロック管弦楽団
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第一楽章は幾分速めのテンポ、前奏のしなやかな美しさが印象的、デストリュベもやはり美音に徹するような演奏だが、心地よい気合いを感じさせる、弱音の透明感がじつに良い。
第二楽章、これまた申し分ない、ぐっと消え入るような弱奏に引き込まれる。
終楽章、fとpの対比を付け、適度にエッジを付けながらの表現がキリっとして心地よい。

最後はエリザベス・ウィルフィッシュ:vn&指揮、エイジ・オブ・エンライトメントO
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第一楽章、ウィルフィッシュのソロはテンポを巻き込んだり、緩めたり、付点はやや強調したり、といった手法で活気を持たせた味わい、粘りのある美音で聴かせる。
第二楽章、導入を聴かせたあと、長めに休符を置き、じっくりとソロに入る、これも強弱の深い移ろいと美音が見事。
終楽章、第一楽章と同様、気品のある活気の持たせ方が良い、ときにスタッカートを効かせたり、引き締めた感覚にまとめる。

category: F.J.ハイドン

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T.ピノック:ハイドン 交響曲第43番「マーキュリー」  

ご無沙汰になっている音盤レビュー、しばし耳を休めるとまた新鮮に聴こえるようです。
今日はBOXセットから、トレヴァー・ピノックのハイドン「マーキュリー」、アルヒーフの克明な録音が弱奏のハーモニーも鮮やかに聴かせてくれる。

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トレヴァー・ピノック指揮
イングリッシュ・コンサート
1989年


交響曲第43番「マーキュリー」
第一楽章は快活な印象に始まるが、主題をどう変化させようか弄るような、けっこうデリケートな楽章に思える。ピノックは溌剌とした中に絶妙なレガート奏法も加え、ふさわしい表現。第二主題の現れ方がいい、
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79小節から前兆的にシンコペーションが始まり、84小節で確定するような、この第二主題が清々しく提示部をしめくくる。展開部は疑似再現がすぐ現れ、そこからが聴きどころ、第二主題の扱いが素晴らしい。
第二楽章は疾風怒涛期の緩抒楽章として、特に魅力的な出来栄え、弱音器をつけた弦が眠りにつくような静けさを通す、後半に入ってからの和声の移ろいが深く引き付ける。
メヌエット、簡潔明快なテーマは何故こんなに良いのだろう^^
終楽章、第一楽章同様に、けっこう充実した粘りを持つ、展開部は期待以上に切り立った緊迫部分を置く、ここはぜひ2度聴きたい、ちゃんとリピートされるv
純度高く磨きあげたようなピノック指揮の演奏はベストの1枚です。

category: F.J.ハイドン

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睡眠・・夢  

近頃は音楽聴いたり、楽器を弾いたり、も楽しいですが、もっと楽しいのがそのあとの睡眠です^^床につけばすぐに眠れる・・まあ眠くなるぎりぎりまで起きてますけどね;明日はゆっくり寝られると思うと、嬉しくて寝られない、ってこともありません^^;
自分の見る夢は、いつも静謐な"夜"が背景なんです、
BGMがあるとすると、ハイドンの疾風怒涛期の緩抒楽章かな・・

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この夢の中でひっそりと行動します、とくに良い出来事があるわけじゃないけど、気分は常に深く穏やかなんですね、怖いもの見たさの夢でさえ平穏に受け止めているんです。
リュートがやたら上手く弾けてしまう夢もありました^^

category: 時事・雑記

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弱音のためのエネルギー  

当たり前のことですが、リュートは弾いた瞬間から音が減衰します、長い音符に徐々にcresc.は出来ません、よって次に来る音を徐々に強く弾いていくのですが、楽器のダイナミックレンジが低いのですぐ限界に来ます;
僅かな範囲でのコントロールが必要で、前後関係に気を使います、少しでも音楽に奥行きをつけるにはこれしかありません。
ある強さで弾いちゃったらそれを補正するわけにいかないので、特に弱音を狙いどおりの音で弾くときには、より集中を要します。
なんの引っ掛りもない丸い指先で、僅かに掠るような弾弦に、エネルギー使うんですね^^;

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category: 演奏について

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ベテルギウス  

遠い宇宙のことを調べても、我々の暮らしを直接豊かにはしないかもしれませんが、"知る"ということも形のない豊かさで、古来から人間は労力を惜しみません。また各種探査機や実験装置の成果は高い技術力の実証で、これは身近なところに応用できるかもしれません。

これはESAの天文衛星「ハーシェル」が捉えた、オリオン座の左上の一等星、ベテルギウス周辺の遠赤外線画像です。
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 ESA天文衛星:ハーシェルによる遠赤外線画像
ベテルギウスは画面の右から左に向かって秒速30kmで移動しているそうです。ベテルギウスが放出した外層の塵やガスが円弧状に見えますが、自分が出した波紋を追っかけていくような、ドップラー効果の説明図に似ています。さらに画面左側に直線状の帯が見えます、これは過去にベテルギウスが放出したものではなく、元々あった星雲らしいとのこと、あと5000年以内にはベテルギウスの最も外側の円弧と衝突すると見られています、しかしその頃には・・?

ベテルギウスといえば、640光年にある脈動型変光星で死が間近の超巨星です。超新星爆発を起こすのは数年内かもしれないし、数千年以内かもしれない?
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爆発のあとには中性子星(パルサー)が残ると思われますが、爆発をおこす前の恒星は不安定で綺麗な球形をしていると限らず、
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 ESAによる、現在の不安定なベテルギウスの想像イラスト
重心が偏った爆発をすると、中性子星が弾き出され、超高速で移動、秒速1000kmに達するものもあります。中性子星は超強磁場を持ち、高エネルギーの電磁波を放つ凄まじい天体、こんなのが近づいたら太陽系壊滅です、防ぐ手段はまったくありません。仮にベテルギウス爆発後の中性子星が1000km/sでこっちに向かってきたとしても、19万年かかりますが^^;

category: 宇宙・天体

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音の止め方  

チェンバロは演奏の最後の音を弾き終わり、手を離すとガチャっと機構音がして、弦の音も一応パっと止まる(実際にはまだ小さな余韻が響くけど)、こういうスパっとしたキリの良さもよいのですが、ギターやリュートならではの止め方があります。
弾いたあと、まずブリッジの際の弦に手のひらの端をそっと触れさせ、それからじわっと内側へ手のひらをかぶせていきます。(もちろん右手でやります)

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ぷっつりとは止めず、自然に余韻が消えるのをちょっと早めてやる感じですね、曲の雰囲気によってはこのように終わりたいわけで、ごく希によい感じに弾けたときは、最後まで丁寧にやりたい、おのずとこんな止め方をしたくなります^^;いつもこうでなきゃ・・

category: 演奏について

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六角形の謎Ⅲ  

人工的に作られたもの、たとえばちょっとした砂山もやがては崩れ、限りなく平坦になっていく、また水槽にインクを垂らすと、初めは局所的に濃いが、やがて散逸していき、完全に均一になって終息する、決して逆戻りすることはない。こういうのをエントロピー増大の法則と言うそうで、一つの閉じた系では、自然は必ず乱雑さを増す方向に動く、これだけ考えると生命の発生なんてありっこないとも思えます。
しかし異なる系からの影響があり、エネルギーが供給され続けると、エントロピーが減少し、整った構造が現れることもある、熱帯魚の美しい模様、トラの縞模様、神様が作ったような生物の絶妙な体が出来たのも言い換えればエントロピーの減少、自然界に起こったさざ波の産物かもしれません。

さて以前にも話題にした、土星の北極、正六角形の嵐ですが、こういうキチンとした形というのは、エントロピー増大の結果ではなさそうです。
土星北極 (2)
土星の北極 NASA カッシーニ撮影
大きな嵐の中に無数の小さな嵐があるように見えます。いったい何が外周の六角形を作っているのか?
ちょっと似ているかも?と思ったのが、地球の偏西風です、西から東へ真っ直ぐに(北極から見ればきれいな円に)なっておらず、蛇行することが多いです。土星の六角形も閉じた円の中に波をもつ形と言えます、地球の偏西風と共通部分があるのか?わかりませんが、大気の下層と上層の密度や温度の差で起きる対流、そして惑星の自転、いくつかの系の要素が影響して、エントロピーの減少が起きているのかな、と思います。
一方、土星の南極の嵐は円形です、
土星南極
土星の南極
これも北極とは大気の温度差に違いがあるとか?ちょっとした要因の違いが、大きな積み重ねの結果を変えているのかもしれません。詳しく説明するのは流体力学になるでしょうね。

category: 科学・自然・雑学

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ダブルコースのスラー  

昨日の記事で、③コースのダブル間隔に拘ったのは、こういうところがあるからです。
S.L.ヴァイスのL'infidele、ミュゼットですが、上行スラーがいっぱい出てきます;
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ダブルコースのスラーをしっかり、きれいに鳴らすのは結構難しく、順に上行スラーで指を置くと、ダブル間が開いていきがちです、特に下段の前のスラーなんか、最後に細い4指(小指)がくるので、よけい鳴らしにくい;指を寝かせぎみにすれば押えられるけど、鳴っている隣の弦に触れちゃいけないところもある;スラー音はバロックリュートの聴かせどころでもあるし、なかなか苦心します^^;
最初に押える指で、ダブル弦を寄せぎみに押えるという技があるかもしれない?;ダブル弦を1本ずつ分けて弾く曲も存在するくらいなので?

category: 演奏について

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0.2mm  

前から気になっていたんですが、この11コースリュートのナットで、③コースのダブル弦間隔が④コースと比べて若干開きすぎている;
目分量で0.2mm弱と思いますが、隣の④コースの幅くらいがちょうど良いのです。
そこで今日も細ヤスリで溝を調整、④コースと同じくらいに、何とか出来ました^^v
ナット1
写真で違いわかりますでしょうか?^^;
これだけで随分押え具合が良くなります。
ただ、⑤コース以下は近すぎると開放でぶつかりやすくなるんです;

category: リュート

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今日は何を聴こうか?  

今日は暇があるので、じっくりお気に入り盤を聴こうと思っても、何を聴こうか?・・と迷って時間がたってしまう;
そんなとき自分が過去に書いたレビューを眺めていると、こんなCD持ってたんだ、と思いだし、「ここが良い」とか書いてあると、そうだったっけ?とまた聴きたくなる、そして関連した曲も聴きたくなる、という連鎖で、取っ掛かりができる。
特にハイドンは第何番でどの演奏が良かった、なんて憶えきれないし;日記として無駄にはなってはいない^^;

category: 時事・雑記

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極細丸ヤスリ  

良質なリュートはペグもナットも具合よく調整されていますが、1、2か所は不具合なところが見つかります。この楽器もほぼ問題なしでしたが、3コースの片方がナットでややキリキリと、滑りがイマイチ、
ナット
こんなとき溝をちょいと整えてやると治ります。
いつも手放せない、この極細丸ヤスリ、径1.2mmですが先細になっています、
極細丸ヤスリ
細い弦の溝は先のほうで、溝を広げたいときは太い部分で、調整できます。

また、低音にガットなど太い弦を通したいとき、ブリッジとペグの弦穴を拡げないといけませんが、
ブリッジ
このヤスリで拡げています、ちょっと時間かかりますが、ドリル刃では元の穴中心になっちゃうところ、拡げる方向も意のまま、必要最小限に具合を見ながら開けられます。
ただこのヤスリは細いだけに、酷使すると金属疲労で折れます;予備が必要。

category: リュート

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羽ペン  

随分前のことですが、鳥の羽を取り寄せて羽ペンを作ってみました、羽軸の先をナイフで削ってペン先にします。一番具合が良いのはガチョウの羽でした。

羽01
左:ガチョウ 右:キジ

昔の人はどんな感じで筆記していたのか、ちょっと興味があって・・書いてみました。
拡大写真
ちなみに紙面の六線も手作りの六線ペンで引きました(ヒマ^^;)
羽ペンは思いのほか筆圧を弱くする必要があります、紙面を滑らせるように微妙に力を加減しながら、おのずと丁寧に書くことになります。ボールペンのように力を入れて書き殴るようにはいきません。
書き間違えたら、ゴムで擦って消せないので、昔はちょっと文章を書くときも、じっくり頭で文面を決めてから筆を下ろすのが習慣だったでしょう。作曲家もあの膨大な音符(言葉同然なんでしょうが)を殆ど間違わずによく書いたもんだと思います。

日本の毛筆もそうですが、羽ペンの感触には現代のガサツな日常とはかけ離れたものを感じます。昔は物事すべてが丹念で、たぶんリュートの撥弦も、他のどんな楽器の演奏もそうだったのでは?

category: 趣味のハンドメイド

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ヘッドシェル  

レコードプレーヤーでちょっと厄介なのが、トーンアームの後ろに付いている針圧調整のためのウエイトです。意外に重量の許容範囲が狭い、カートリッジ+ヘッドシェルが3g重くなると、ウエイトの位置がかなり後方になる、

ウエイト

ちょっと重すぎるとウエイトのゼロバランスを超えてしまう;重量の大きい交換ウエイトもあるが、ちょっと高価だったりする;新しいカートリッジを買うときはその重量を調べておき、総重量を超えないようなヘッドシェルも用意が必要、高級シェルなんか大抵重いので、軽いシェルを選べば無難です。

シェル
写真はカートリッジが重かったので軽い10g程度のヘッドシェルに交換しました。
ATのAT33PTG/Ⅱは重いとわかっていた、シュアーのM44Gも結構重いんです;

category: オーディオ

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Dubut "悪魔のシャコンヌ"?  

再掲となりますが、随分前から取り組んで未だ手中に収まらない、魅力な曲があります。
生没年不明のバロックのリュート奏者、Dubut(フランス人なら、デュビュ)のイ短調のシャコンヌです、作風からして初期のフレンチ・バロックより、だいぶ時代の下ったあたりと思われます。同じ和声進行の上で変奏をしていくシャコンヌ、パッサカリアはリュートにとって格好の形式で、ヴァイスも含め多くの作品があります。このシャコンヌのような傑作はそう多くはない、唯一録音している、R.キルヒホーフ氏が発掘した曲でしょう、キルヒホーフ氏本人に楽譜の出所を尋ねたところ、アメリカ・リュート協会所管のフィルムにあったそうで、同じフィルムを借りてスキャンを撮ったしだい、インクが褪せて見辛らかった;

201407131917515f4[1]

イ短調で書かれていて、恐れていたほど難易度は高くなかったものの、鮮やかに弾きこなすのは難しい;キルヒホーフ氏ほどの演奏は至難の技、
20140712231203b7a[1]
動画: "Preludio/Chacona en La menor" (Mouton/Dubut) para laúd
・まずS.Moutonのプレリュードが弾かれ、0:42からDubutのシャコンヌ

しかし魅了してやまないこの曲は小悪魔の戯れにも聴こえ、"悪魔のシャコンヌ"とでもあだ名をつけたい;
バッハのリュート作品に挑戦する気はまったくないですが^^;このDubutのシャコンヌが満足に弾けたら幸福、弾きやすいお気に入りの11コースluteが必要です。

category: リュート作品

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ESTIL CONCERTANT:ハイドン ロンドン・トリオほか  

ロンドン・トリオはハイドンが1794年、ザロモンの招きによる2度目のロンドン滞在中に書いた作品、ディヴェルティメントHob.Ⅳ:6~11も1784年にイギリスを訪れた際の作品、いずれも、音楽愛好家達を対象とした作品で、楽譜もよく売れたことだろう。アマチュアのある程度上手くなった人から上級者向けまで、様々なレベルに合わせた気配りも感じられる。

よい音盤はないかと探していたが、S.クイケンらのアクサン盤は入手困難、そこで目に止まったのが、エスティル・コンセルタントの演奏、vnのヒロ・クロサキはかつてロンドン・バロックのメンバーとして、生演奏を聴く機会を得た。
当盤はすっきりナチュラル感覚の好演で申し分なく作品を味わえる。

hay trios
ハイドン:三重奏曲&ディヴェルティメント集
ディヴェルティメント(フルート三重奏曲)Op.38 より
 第2番 ト長調 Hob.IV:7/第4番 ト長調 Hob.IV:9
 第5番 イ長調 Hob.IV:10/第6番 ニ長調 Hob.IV:11
フルート三重奏曲「ロンドン・トリオ」Op.100 Hob.IV:1-4 より
 第1番 ハ長調 Hob.IV:1/第2番 ト長調 Hob.IV:2/第3番 ト長調 Hob.IV:3

エスティル・コンセルタント
 ヒロ・クロサキ(ヴァイオリン)
 マリサ・エスパルサ、フェルナンダ・テイシェイラ(フラウト・トラヴェルソ)
 ハルム・ヤン・シュヴィッタース(チェロ)


最初に入っているロンドン・トリオ第1番 ハ長調 Hob.IV:1は特別親しみのある曲だ。かつてギター三重奏編の楽譜が出ていて、自ら弾いた数少ないハイドンの作品^^オリジナルの2:fl:&vcの編成はさすが、ハーモニーが美しい、技巧的には概ね易しく、ちょっと一頑張りさせる部分もある;ハイドンらしい快調さと充実感を楽しませる、ソナタ形式の手本のような第一楽章、展開部も簡潔なほうだが、いざ自分で取り組むとワクワクする、曲がおのずと表現を導いてくれる解り易さ、第二楽章の暖かさ、終楽章のロンドの快活さ、大作曲家の閃きにちょっぴり触れた喜びがあった。

ディヴェルティメント第2番 ト長調 Hob.IV:7はfl,vn,vcの編成でちょっと"通"向けの曲か、第一楽章のアダージョが雅びで凝った味わいを持つ、短いスケルツォを置き、終楽章も短いが魅力が凝縮されたフーガ楽章である。

続くディヴェルティメント第4番 ト長調 Hob.IV:9は快調で表情豊かな第一楽章が魅力、第二楽章アダージョはflが主導だが、3つの楽器がメロディアス、終楽章は充実したロンドだが、flパートのみ易しく書かれている、一人のアマチュアを達者な二人が支えるようだ。

ディヴェルティメント第6番 ニ長調 Hob.IV:11は第一楽章のflによる主題が気品を帯び耳を引く、やや上級者向けの書き方か。

最後のロンドン・トリオ第3番 ト長調 Hob.IV:3 第一楽章のスピリトーソがまさにそれらしい快活さで始まるが、"通"を満足させる味わいを持つ、ちょっと腕の見せ所も置く。終楽章アレグロもflが高音部を聴かせるなどテクニカルな部分もあり、展開部もポリフォニーを少し用い、快活な掛け合いが心地よい。

いずれの曲も小規模だが、愛好家らが自ら演奏するには魅力いっぱいの作品群だろう。

category: F.J.ハイドン

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