Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

屈折と反射  

ガリレオが天体観測をした望遠鏡は筒先が凸レンズ、接眼部が凹レンズというタイプで視野が非常に狭かった、その後両方とも凸レンズにしたケプラー式が考案され、視野が広がるかわりに像が倒立になったが、天体を見るには差支えなかった。micha
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屈折望遠鏡、ケプラー式 (Wikipedia資料)
ただガラスを光が透過してくるため、プリズムと同様、色による屈折率の違いで像がぼやけてしまう(色収差)、これを軽減するには焦点距離を長くする必要があった、レンズ上の解決策として、屈折率の違うガラスを凸レンズに貼り合わせ、焦点位置で色収差をある程度補正できる、色消しレンズ「アクロマート」という方式が取り入れられた、
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しかし、補正に伴い天体の色彩が自然に見られない難点がある。いずれにせよ屈折式で大型望遠鏡を作るには、巨大な対物レンズを作ったり鏡筒が長くなるなど困難が多い。

そこで反射式望遠鏡の登場、像を拡大する原理は屈折式とまったく同じだが、ガラスレンズを透さず、鏡で反射させるので色収差は発生しない、プリズムの実験で光の性質を知っていた、あのI.ニュートンさんが発明したが、さすが常人とは発想が違う、反射式は鏡筒を短く、大口径にしやすい、現在の天文台の大型望遠鏡はほとんどが反射式。因みにパラボラ型の電波望遠鏡も反射式と言えるが、鏡のように磨く必要はない。
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反射望遠鏡、ニュートン式
反射式には観測対象に向いて見られるカセグレン式もあるが、やはりニュートン式がいい、筒の横から覗くって、やりにくいんじゃ?、と思われがちだが、馴れるとこれが一番、空の高い方向でも天頂プリズムが要らない、三脚をさほど高くしなくてよい、また反射式共通の利点で、低コストで大口径にでき、色彩が自然に見られる、集光力があって暗い天体も見易い。

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手前:ガリレオの屈折式、奥:ニュートンの反射式

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およその見え方のイメージ:左が屈折式(アクロマート)、右が反射式

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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軽量コンデジ&望遠鏡  

コリメート撮影用に買った中古のNikon COOLPIX P5100です、重さ200gで、絞り、シャッター速などマニュアル設定が充実して、具合の良いものと思います。まずは日中の屋外をいろいろ撮って練習しようかと、
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Nikon COOLPIX P5100

あとは、望遠鏡:MIZAR-TEC LTH-150SS、最も馴染んでいるニュートン反射式、主鏡本体の性能はまあイケるとの評価で、接眼レンズも良品が付いている。鏡筒が思った以上に軽く、赤道儀や三脚もそれなりの作りだが、バランスは取れた感じか?全体が軽いので風がちょっと強いとふらつくでしょう、
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MIZAR-TEC LTH-150SS
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接眼レンズ
本格派向けではないけど、この組み合わせで月の写真は良く撮れたというレポートがあるし、惑星も条件が良ければ撮れるかもしれない。写真はぼちぼちとして、"軽量"というのが助かる(昔持っていた同社10cmより軽いかも)、自宅付近は暗い場所がないので、良い場所へ移動して設置するのが楽です、星雲や銀河を見てみたい、しかし冬で風のある夜は大気が安定せず像が揺らぐし、寒いのでたぶん休止^^;惑星も夏のほうが良いでしょう。

おまけの星座盤がみょうに懐かしい^^昔も同じのが付いていたような・・
seiza hayami
望遠鏡の白と黒の配色も変らず、あの頃に戻った気分です。

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category: 科学・自然・雑学

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恒星の固有運動  

アンティキティラ島の機械が発見されて、古代ギリシャには精巧な機械技術があった明確な証拠となった。アストロラーベという精密な方位観測器も当時からあって、ヒッパルコス(紀元前190頃-紀元前120頃)が残したと伝わる多数の恒星の位置を記録した星表も正確だそうで、こうした器具で観測したと思われる。micha
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ヒッパルコス
星座を形造っている恒星も動いている(固有運動)って、今はよく知られているが、それに最初に気づいたのがエドモンド・ハレー(1656-1742)だそうで、意外に近代のことだ。
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エドモンド・ハレー
肉眼で手動の観測には多少の誤差は生じたにせよ、多くの星の位置が正確に記されているのに、よく見える明るい星が、やけにずれている(月の視直径を超えるほど)となればおかしい、とだれもが思うことだが、過去の記録と比べないことにはわからない、ハレーは約1850年前のピッパルコスの記録と照合し、それに気づいた。
ハレーが見出した、動きが大きかった恒星は次の3つで、現在のデータでは、
シリウス
(距離:8.6光年、固有運動:赤経 -546.01ミリ秒/年,赤緯 -1223.07ミリ秒/年)
アークトゥールス
(距離:36.7光年、固有運動:赤経 -1093.39ミリ秒/年, 赤緯 -2000.06ミリ秒/年)
プロキオン
(距離:11.4光年、固有運動:赤経 -714.59ミリ秒/年, 赤緯 -1036.80ミリ秒/年)

*Wikipediaには3つめをアルデバランとしてあるが誤り
と、さすがに数値が大きい、アークトゥールスはやや遠い距離だが、それだけ、我々との相対速度が速い、高速度星である。

人間の一生の時間に動きが見られるのが、へびつかい座のバーナード星で、(距離:5.95光年、固有運動:赤経 -798.58ミリ秒/年, 赤緯 10328.12ミリ秒/年)
100年で満月の半分角(17.2秒角)動く。
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赤緯の北極方向に非常に速く昇っていく、近いせいもあるが絶対的な動きも速い、
バーナード星の固有運動→動画(*画面下が北極方向になる)
ただ9.5等星なので肉眼では見えない、条件が良ければ口径4cmでぎりぎり見えるらしい。
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バーナード星は現在へびつかい座のこのあたりかと思われる
このような高速度星は星雲の中で一緒に生れた星達が互いに接近し、小さな星が大きな星にスウィングバイ効果ではじき飛ばされる、というのが考えられる、
加速スウィングバイ→動画
バーナード星は赤色矮星でひじょうに小さく、108km/秒という高速で旅して、たまたま我々の前を通り過ぎるところかもしれない。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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九州場所:稀勢の里  

スポーツ観戦はしないほうで、オリンピックさえ観てませんが、相撲だけは親しんでいます。
今年最後の九州場所で、稀勢の里は年間最多勝の成績を残し、10~12日目は横綱3人を力で倒したが、それでも優勝経験がない。
kise vs kaku
11日目、好調の鶴竜をねじ伏せた
横綱戦が終わった翌日、栃ノ心に負けっぷり良く敗れるし、じつに稀勢の里らしい;
実力があるのは確かなのに、負けた3番はすべて平幕相手、不思議というか、こんなに見る者を期待させ、不安がらせる大関、見たことない;そこが人気にもなっているようだが;
ひとまず12勝はおさめた。来年の名古屋場所も観に行きたいが、それまでに綱取っていれば行き甲斐もあるが・・何とも先が読めない大関だ。
動画:対横綱戦3番
10日目 白鵬vs稀勢の里
11日目 稀勢の里vs鶴竜
12日目 日馬富士vs稀勢の里

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category: 時事・雑記

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スピーカー遍歴  

今の家に引っ越す前は部屋の事情であまり大きなSPは置けなかったので、ブックシェルフの出来るだけ良いものをと物色していた。国産、英国製等、いろいろ替えても一長一短で、ボリュームを上げても小型なりの押し籠めた鳴り方しか聴けなかった。その常識をちょっと変えたのが、DYNAUDIOのContour1.1(1995年発売、デンマーク製)だった。
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DYNAUDIO Contour1.1
オーディオ店で試聴して、即、自分の望む音だと思った、小型のわりにゆったりしていて、ヴァイオリンやチェンバロが詳細で品位がある、一方、オーケストラも観賞に不足ないスケールを出す、低域も底深いところまでは出ないが、量感十分だった。その後もこれ以上の製品はなかった。同社のトールボーイも聴いてみた、量感豊かだが、楽器ソロや室内楽が大柄になりすぎる感も・・自分にはContour1.1がちょうど良く、メーカー品では最も気に入った。

新居へ引っ越す前に同僚の影響で、物は試しとSPを作ってみた、どうせなら良い材料で・・とエンクロージャは21㎜厚のMDF材で、普通のバスレフ型にして、ユニットはFOSTEXのFW187とFT38Dで2ウェイにした、FW187は低域をやたら押し出さず、スコーカー帯域まできれいに出すタイプ、FT38Dも品位が良く双方気に入ったユニットだが、今は作られていない。
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ネットワーク回路は外に出してある
計算でバスレフポートやネットワーク回路を変更しながら仕上げたが、作り方が良かったというより、材料に救われたと思う;板材は同じ厚さでもベニア合板では比較にならない(オーディオ専門店に入ったときの独特の匂いはMDF材の匂いだ)、FOSTEXのユニットはマグネットが強力でだいぶ重量があり、小さな楽器は小さく緻密に描き、分解能はどのSPも凌ぐ、音質もクセがなく疲れない。やがて2台使い分けるのも面倒になって、Contour1.1は下取りに出し、この自作SPを20年近く使っている。

今日もご覧いただき、ありがとうございました。

category: オーディオ

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銀河ウォッチング5  

今日も興味深い姿をした銀河を観てみます、いずれもハッブル宇宙望遠鏡(HST)撮影。

まず、NGC3314AとNGC1344B、一見、合体中の銀河みたいだが、両者とも形は崩れていない、距離の異なる銀河が同じ方向に重なって見えている。
ngc3314.jpgarp272 b
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昔は1つの銀河と見られ、NGC3314の番号がついていたが、2つとわかり、A,Bに分けられたようで、Aが手前にある。
これらの間の距離は天の川銀河とアンドロメダ銀河間の10倍はあると見られるが、彼らの距離は南半球のヒドラ座、約1億4千万光年にあり、地球からみれば近い者同士になる。手前の銀河にある暗い物質分布が後方の銀河の灯りでシルエットで見える貴重な機会を与えている、また手前の銀河の塵が後方銀河の中心部を夕陽のように赤く見せている。

AM1316-241(ESO 508-45)
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接近した銀河で重力的に相互作用している、うみへび座4億光年のAM1316-241、これも奥にある楕円銀河の灯りで手前の渦巻き銀河の一部がシルエットになっている。

しし座、約3億光年にあるArp 87
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これはまぎれもない衝突銀河でArp 87、右の銀河NGC3808のアームが引き寄せられ、左の銀河NGC3808Aの周りを覆っていて、繭から糸を手繰るように見える。

最後はヘルクレス座の方角に約4億5000万光年にある衝突銀河Arp272、宇宙最大の構造、グレートウォール(超銀河団)に所属するそうだ、
arp272 c
"Arp"は衝突銀河など"特異銀河"に付けられる組記号で、このArp272にはそれぞれNGC6050とIC1179の分類番号もある、左の銀河はほぼきれいな渦巻き構造を保っているが、右の銀河は渦巻きアームというより、星形成が盛んな箇所がスクリュー羽根のように見える?中心のバルジは棒渦巻き型のそれに見える。また画像の上部に伴銀河?のような渦巻き構造も見える。どういう過程でこの姿になったのか?難しそうだ;

衝突銀河の今の様子を説明するには、それぞれの銀河の質量(重力)、回転速度、立体的にどういう角度で、どんな相対速度で接近したかを逆に探っていくのが銀河考古学だが、これらのシミュレーション動画を見てみたいところ。

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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ホグウッド:ハイドン 交響曲No.45「告別」&No.46  

ハイドンの交響曲のCDは一応全集があるものの、好きな演奏となると、あっちこっちから取り出すことになります。疾風怒涛期が良い演奏で揃っているのがC.ホグウッドの(未完の)全集、小編成のエンシェント室内O(AAM)の上手さも光り、反復を全て行っていて、緩抒楽章を美しく、じっくり満喫できるのも良い。
今日はまだ取り上げていなかった、45番「告別」と46番です。
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クリストファー・ホグウッド:指揮
エンシェント室内O


45番嬰ヘ短調「告別」Hob.I:45
第一楽章、展開部の終りに第二主題とも取れる主題が入るが間奏的で、実際、単一主題の楽章とされる特殊な面もある、とても良いのは再現部に入ってからのこのあたり、
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深く掘り下げるような転調で引き付けたまま終結する。ホグウッドは他の曲では快活で程良く角の取れたしなやかな感覚だが、この第一楽章は結構エネルギッシュに攻め出す、
第二楽章は遅過ぎず、リズム感も出し心地よい、ソナタ形式の後半は特に疾風怒涛期の緩抒楽章らしい、夢想的な味わいを存分に表現する。
メヌエットを軽やかに聴かせ、終楽章、プレストは十分に快速で切れ良く畳み込む、アダージョの後半も心地よい響きでAAM各奏者の上手さを聴かせて終わる。

46番ロ長調 Hob.I:46
第一楽章の充実は「哀悼」や「告別」に劣らぬ内容だ。第二楽章、ポコ・アダージョはシチリアーノのリズムだが、この時期らしい静謐で夢想的な魅力、後半が素晴らしいがホグウッドは弦と管の絶妙なバランス加減で、他のどの演奏も凌ぐ気品を醸し出す。メヌエットは主題がありふれた"ゆるい"感じだ、トリオもこれといった印象はない。終楽章、これは快速に畳み込む充実感、何故か終結前に前楽章のメヌエットが挿入され、一層"ゆるさ"が対比となってユーモラス、快速に戻ってスパっと終わる。

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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楽器の内側を見る  

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リュートの響板はひじょうに薄いので、部屋を暗くして響孔から光を入れると、内側に接着された力木(ちからぎ)が透けて見えます、(*熱の少ない懐中電灯かLEDの灯りを使う)
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*光源の漏れを押え、透過した弱い光を写す

力木は薄い響板の補強と質量調節になっていると思いますが、良く鳴って強度もあるように、昔の製作家達も試行錯誤したところでしょうね。
ニカワが緩み、力木の接着が剥がれると、外から叩くと「ベシベシ」と音でわかります、
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この楽器は矢印のところが剥がれかけているのがわかり、修理依頼した

楽器によって力木の配置、強度の持たせ方は様々なようです。
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うちのバロック系のリュート達
4 lute
全部の健康状態を保つのにも気を使います;

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: 楽器について

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コリメート撮影を  

昔、銀塩フィルムの頃、望遠鏡の接眼レンズにカメラを寄せて、月の写真を撮ったことがあります、たしか望遠鏡は別の双眼鏡等で覗きこんでピントを合わせておき、カメラは∞にして撮るとよい、また絞りやシャッター速度はこれくらい・・とか何かで読んで、全てがマニュアル操作の時代でした、中心がずれたのも多かったけど、結構上手く写るもんです、今なら液晶モニターで確認しやすいけど。そこで、こんなものだけ取り寄せました、
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クイックブラケット(Vixen)
これを使うには軽量のコンデジが必要で、手持ちのデジカメは重すぎる、これはわかっていましたが、肝心の望遠鏡もない!;アホみたいな話ですが^^;中古でよいので、ぼちぼちと安く必要品を揃えたいです。うまくいけば、月や太陽、惑星も撮ってみたい、また枝にとまった野鳥を遠くから撮るのにも使えるとか。

今日もご覧いただきありがとうございました。


category: 写真・散策

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めったにない景色  

うちのPCに保存してあった、古い画像です。micha
あり合わせのカメラだったので画質はきれいじゃないです;

満開桜に雪
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4月8日前後だったはず、こんな時季なら寒気が南下すればあり得ることですね、

くっきり虹
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勤め先だった所の隣がコンビニでしたが、その方向に現れました、こんなくっきりしたのは初めて見ました、虹の内側のほうが太陽の反射率が高いので明るいです。

夜みたいな昼
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8月だったか、昼の1時~2時頃です、非常に厚い積乱雲がかかり、空は赤暗く、ほとんど夜みたいでした、屋外をオート露出で撮ったらフラッシュが光った、これで雨も降らず、雷も鳴っていないんです、金星の空みたいで?幻想的でした^^;

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: 写真・散策

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星食  

夜空の星が月に隠されるのを星食と言いますが、月の通り道にあって星食が観測しやすい1等星はアルデバラン、アンタレス、レグルス、スピカの4つです。アルデバラン以外は惑星に隠される星食もあるそうです。先週の11月16日の午前3時頃、おうし座の1等星アルデバランが月に隠れる、星食がありました、micha
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各地の星食位置 (資料:AstroArts)
明け方なのでパスしましたが;次は2017年のエイプリルフール、19時20分頃にあるそうで、晴れれば見てみたいです。
アルデバランは白道(月の通り道)近くにある1等星なので、頻繁に月による食が起こる、
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おうし座 アルデバランと黄道(Ecliptic)
16世紀、地動説を唱えたN.コペルニクスはアルデバランが月に隠れ、出てくるまでの時間を調べたところ、プトレマイオスの天動説:著書「アルマゲスト」による計算よりずっと短いことを発見、このほかにも惑星の動きなど精密な観測と計算を照合して天動説との差異を見つけ、根本を疑い始めたそうで、学者らしい裏付けで攻めていったんですね。

さそり座のアンタレスは黄道(太陽の通り道)近くにあって、稀に月に隠されるときがあり、2005年3月30日に星食があったのですが、次は2023年9月21日17:19~18:45頃だそうで、日没前からですね;
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さそり座 アンタレスと黄道
遠い星が月に隠れる時は瞬時にパっと消えますが、アンタレスの場合直径が太陽の600~700倍の超巨星なので、隠れきるのに0.1秒ほどかかるそうです(高速動画なら撮影できるかな;)、月もアンタレスも共に動きながら速度差で隠れる時間なので、0.1秒が視直径ではないですが、それでもアンタレスの大きさを実感させるわけです。
(*アンタレスの視直径は干渉計により0.04秒角くらいと見られる、距離は600光年前後)
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想像図:青白い星は伴星のアンタレスB、15cm以上の望遠鏡なら分離して見えるらしい

あと、しし座のレグルスが2017年11月11日の深夜、日付の替る頃に食があるそうです、双眼鏡などあれば見やすいでしょう。
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しし座 レグルスと黄道

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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短く切って、レガートに  

バロックリュートの作品、S.L.ヴァイスの組曲 L'infideleも難題が多くて大変ですが、やっと終曲ペイザンヌの練習に入ったところです。
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少し、昨日の続きになりますが、いつも注意しているのが、レガートな連なりで、当曲、2曲目のクーラントに典型的な部分がありますが、6小節からのゼクヴェンツ、
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異なる弦を用いて響きが重なるよう、作曲者が考えています、 で記したように音を残し、次の音が鳴ってから止める、ただ楽器の都合上、全部分はできないので、13小節は同弦上でスラーを使っています、ここは弾き手の技で、ここの前と同質に聴こえるようにします、これが上手く行かないと美しくない;
また5曲目にミュゼットがあリますが、この舞曲は2拍子の歯切れ良い感覚を出したいところ、しかし心地よい流れも大事、
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を付けた音は短く、切れ目を置くのが良いです、また全般にバスの音も音価いっぱいより、短めに切るのが良い、ただし、レガートが内在するように、連なって聴こえる必要がある、こうしたい場面は多々ありますね。またリュートは強弱がついてしまうが故に、強迫と弱拍の音量が逆転したり、ギクシャクと崩れやすい、耳からのフィードバックで指をコントロールするのが大事です。

*シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1687-1750)
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バッハと同時代で、バロックリュート音楽を集大成した奏者。イタリアで学んだ時期もあり、リュートの特性を活かした旋律美も特徴、後期にはギャラント・スタイルも取り入れる。
バッハの「鍵盤とヴァイオリンのための組曲 BWV1025」がヴァイスとの共作であることに、近年、リュート奏者が気付いた、両者が交流を持った確たる証拠となった。
参考過去記事:
J.S.バッハ 鍵盤とヴァイオリンのための組曲イ長調 BWV1025
桐山建志&大塚直哉:バッハ ヴァイオリンと鍵盤の為の作品集 vol.5

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category: 演奏について

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れんめん  

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平安時代の和歌集など「仮名」の名筆は現代の仮名書道でも絶対的な手本となっています。
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左:「粘葉本和漢朗詠集」、右:「高野切第一種」
さらさらっと書いたように見えますが、筆の運び、墨の付けどころ、かすれどころ、適切にアクセントを付けながら、絵画を描くように丹念に集中して書かれています、筆速の緩急もあります。筆が流れ良く連なっているのを「連綿」と言いますが、これは漢字の行書や草書でも同じです、筆先が紙面を離れても動きは空中で繋がっている。
色紙などの区切られた空間に書く場合は、書いた部分、余白の部分のバランス「布地」も重要で、全体を見れば、書家のセンスが様式美のように見えます。
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「升色紙」より2点、太い、細い、詰めたり伸ばしたり、行を開けたり、隣とくっ付けたり、斬新な変化をつけ、「散し書き」の布地も面白い
年賀はがき等に(和風に)書く時も、びっしり書くより、適切に余白を置いたほうが美しく見えますね。

ちょっぴりながら;楽器(リュート)を弾く上でも似たことを意識します、流れの良さも大事ですが、
visee sa
ゼグヴェンツを揃えたり対比を付けたり、和声に基づく強弱をつけたり・・単調じゃなく、味わい深く弾くのに、気を配ることはいっぱいあります;;
lute le

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category: 演奏について

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重力マイクロレンズ  

重力レンズは大きなスケールでは数十億光年離れた銀河の光を手前にある重力源(銀河やダークマター)が曲げてその像を歪ませることが知られていますが、micha
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HST撮影:SDSS J1038+4849 (重力レンズ効果)
銀河系内の恒星が*固有運動で、運良く遠くと手前に重なって見えるときでも一過的に小規模な重力レンズの効果が現れる、これを重力マイクロレンズ現象と言います。
*恒星の固有運動は1718年にエドモンド・ハレーによって発見された。彼はシリウス、アークトゥルス、プロキオンの位置が、古代ギリシアの天文学者ヒッパルコスが約1850年前に記録した位置よりも0.5度以上動いていることから、固有運動の存在に気づいた。(Wikipediaより)
因みに0.5度角は月の視直径と同じくらい。


これまで系外惑星の発見法として、
ドップラー法:大型望遠鏡で惑星の重力による中心の恒星の揺れで確認する
トランジット法:ケプラー宇宙望遠鏡のように恒星の前を惑星が横切って遮る減光で捉える
を挙げましたが、重力マイクロレンズ現象のチャンスを狙うのも方法の一つです、
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この場合、観測対象となる恒星が固有運動でその後方にある光源星を横切った際、重力で光源星を増光させる様子を捉えます、ちょうど虫眼鏡が前を横切るような現象。
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恒星の重力による増光のピーク以外に小さなピークが現れると、そこを周る小さな重力源、「惑星」や「褐色矮星」などが存在するとわかります。重力マイクロレンズの長所は前述の2つの方法より、数千~2万光年という遠い距離でも発見しやすいことです。
ただ、恒星が固有運動で、同じ方向に、遠くと手前に具合良く並ぶ確率は低いので、星が密集する銀河系の中心方向(いて座付近)が観測の場となるそうです。

NASAジェット推進研究所が2015年に観測した、連星系の褐色矮星:OGLE-2015-BLG-1319(さそり座といて座の境界付近)は地上望遠鏡が先に重力マイクロレンズ現象を捉え、さらに赤外線観測衛星:スピッツァーとガンマ線観測衛星:スウィフトで観測を行った、
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褐色矮星OGLE-2015-BLG-1319(左)と主星の想像図
グラフは光度変化で、灰色が地上の望遠鏡、青がスウィフト、赤がスピッツァー(資料:NASA/JPL-Caltech)
情報:AstroArts

大きく離れた位置にある2つの観測衛星が連携で観測し、マイクロレンズ現象を解析することで、天体の存在だけでなく、質量や距離を計算することができるそうだ。

とてつもなく遠くのことがわかるって、自分的にはわくわくするんですね。
今日もご覧いただきありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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昨日の散策  

モノクロで見たモミジってのもいいねぇ・・micha
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\(‥) んなワケねえだろ!

前回(11/10)とは違う場所に行ってきました^^
市内の山林にある「自然遺産の森」という公園なんですが、人は手を付けず、本当の自然のままが良いです。
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湧水を通す幅1m弱の水路、この付近はサワガニの棲みかでもあったのだが、今回はハエの稚魚しか見つからず。ホタルの幼虫も放しているとか、
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晩秋とはいえ、イチョウが完全に色づくのはあと少し、といったところです。
今日もご覧いただきありがとうございました。

category: 写真・散策

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ミヒャエル・ハイドン-トランペット協奏曲ニ長調(3枚)  

昨日に続き、トランペット協奏曲で、今日は弟ミヒャエル・ハイドンの作品、ニ長調です。昨日の兄ハイドンの協奏曲は当時のtrp奏者、アントン・ヴァイディンガーが発明した、低域でも半音階が演奏できるキー・trpのために書いたものだが、ミヒャエルの曲はバロック期と変わらぬナチュラル・trpの為の作品、micha
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よって自由度の高い高音域で演奏される、このニ長調 MH 104は2つの楽章からなり、前期古典派的な作風が良い、アダージョの第一楽章で「3点A」という、trpでは記録的な高音を要求されることで知られる。
m hay tp con
第二楽章はアレグロの明るい楽章。

1枚目、最初にレコーディングしたのはおそらく、アドルフ・シェルバウムだろう、このグラモフォンのLPに入っているが、
a s tp con
アドルフ・シェルバウム:trp
カール・リステンパルト:指揮
ザールブリュッケン放送室内O
1962年 D.グラモフォン

1曲目には兄ハイドンの協奏曲が入れられ、2曲目だが、シェルバウムはこの高音域で吹く曲こそ本領発揮で魅力に思える、「3点A」も何とかクリア、録音史の快挙かもしれない。バックはカール・リステンパルト指揮、ザールブリュッケン放送室内O、古い録音ながら明瞭で、しなやかな弦楽の味わいも聴ける。

2枚目はM.アンドレ、昨日取り上げたLPで、こちらも兄ハイドンの次に入っている、
m a trp con
モーリス・アンドレ:trp
ハンス・シュタットルマイア:指揮
ミュンヘン室内O
1966年 アルヒーフ

アンドレは高音域を吹くバロック作品向けに開発されたピッコロ・trpを用いている、
p trp
「3点A」はアンドレでさえ、ぎりぎり鳴らしたように聴こえる、恐ろしい曲のようだ。しかし全般はさすがに滑らかで安定感のある演奏だ。バックのH.シュタットルマイア指揮、ミュンヘン室内Oはリステンパルトとは一味違う充実感。
参考動画:M.アンドレの演奏→ Michael Haydn. Trumpet Concerto in D major, MH 104
「3点A」は2:49の後から、

3枚目はルベン・シメオのアルバム第3弾から、ここではオケに代ってオルガンが伴奏する編曲で行われている、
r simeo
ルベン・シメオ:trp
アレホ・アモエド:organ
2011年 エイベックス・マーケティング

シメオの演奏は師アンドレと同じピッコロ・trpで、第一楽章をゆっくりたっぷりと聴かせる、始まりから滑らかこの上なく、装飾も取り入れる、「3点A」はまだ余裕がありそうな吹きっぷりに驚く;技術的には"新記録"を作る人がやがて現れる。
残念なのはこれほどのtrpソロがオルガン伴奏という点である、ソロと通奏低音の為の作品ならこれでよいが、当曲のほかにもヴィヴァルディなどバロックの協奏曲が入っていて、みな、バックは表情豊かな弦楽を想定した曲だ。オルガンのアレホ・アモエドは伴奏の達人だそうで、適切なパイプを選び雰囲気を出してはいるが、表情的ではないオルガンだけでは、物足りないというか違和感がある、ぜひオケと再録してほしい、と思わずにいられない結果だ。

このほか参考動画:
W.マルサリスの演奏→Michael Haydn - Trumpet Concerto in D major - Adagio
Brian Shawのナチュラルtrpによる演奏→Michael Haydn - Trumpet Concerto in D Major

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: M.ハイドン

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好録音再聴:J.ハイドン トランペット協奏曲(3枚)  

今日はあいにく曇り空ですが;秋空に相応しいトランペットの響き、ヨーゼフ・ハイドンのトランペット協奏曲(変ホ長調Hob.VIIe:1)を3枚選びます、

1枚目はお馴染み、M.アンドレから、アンドレは生涯に渡っていくつもハイドンを録音しているが、これは第1期の完成盤とも言えるかもしれない、1966年にH.シュタットルマイア指揮、ミュンヘン室内Oと組んだ演奏で、アルヒーフに録音したもの、
arc remo hay tp con
モーリス・アンドレ:trp
ハンス・シュタットルマイア:指揮
ミュンヘン室内O
1966年 アルヒーフ

アンドレはエラートやEMIに多く録音しているが、アルヒーフの飾りっけない生っぽい録音がまた希少で興味深い、CD化されているがやはりLPが良い、(この中古盤を見つけたときは過呼吸ぎみだった^^)針を下ろすと、弦楽の潤沢な響きが良い、アンドレのtrpも厚みと潤いが聴ける、演奏の見事さは言うまでもない、シュタットルマイアのオケもごく自然に寄り添う。
trpソロに耳を奪われがちだが、これはハイドンが書いた最後の管弦楽曲でもある、
sc01b_20161115094751f0f.jpg
trpが休止する間のオケの助奏、特にflや1st vnなどが入るところ、充実した味わいがある。

2枚目はバロックtrp奏者でも活躍するN.エクルンドと、R.グッドマン指揮:スウェーデン室内Oが組んだ演奏、
ekl hay tp con
ニクラス・エクルンド:trp
ロイ・グッドマン:指揮
スウェーデン室内O
1999年 NAXOS

顔ぶれからピリオド・スタイルが予期できる、全般にやや速めのテンポで、音符の表情を細かく捉えたグッドマンらしい前奏が始まる、エクルンドのtrpは滑らかさと輝き、切れ味の対比をつけ、表情が細やか、ソロtrpが最高音に上った音を輝かしく吹くのもよいが、
sc004.jpg
エクルンドはフワっと柔らかく、室内楽的におさめる、ここはバロックtrp奏者らしい?センスを一瞬感じる。
第二楽章、あまり引っ張らず、リズミカルな感覚も置く、trpは弱音で滑らかに吹き始めるのが難しいと聞くが、ほかの二人も含め、エクルンドも見事なもの。
終楽章は快活で申し分ない、良い意味で(ラッパ)らしい味わい。

3枚目はルベン・シメオ、スペイン生れの天才でM.アンドレ最後の弟子、この2枚目のアルバム録音をしたときは16歳だったが、ただ上手いだけの少年ではない。
sime hay tp con
ルベン・シメオ:trp
ケン・シエ:指揮
オーケストラ・アンサンブル金沢
2008年 エイベックス・マーケティング

M.アンドレが登場した時は、これほどの天才は今後現れないだろうと言われたが、予想に反して次々と凄い若手が出てきた、R.シメオは極めつけの一人。
カナダ出身の指揮者、K.シエ指揮、O.アンサンブル金沢との共演、アルバムはバロックと古典派の主要曲が収まっているが、ケン・シエの指揮もピリオド指向で、時代に応じて演奏スタイルを変える、ハイドンは古典派モード、シメオのtrpも師から受けつだ美質も聴かせながら、非の打ちどころのない新時代の演奏、第一楽章のカデンツァがちょっとアクロバット的だが完璧だし、若いのだからいいだろう。
第二楽章はゆっくりテンポで、師と同様、木管楽器的なtrpの伸びやかな美音を聴かせる、
終楽章もあまり急速にせず、trpは滑らかな強弱表現を聴かせる、K.シエ指揮、O.アンサンブル金沢も美しい演奏で多いに聴きどころ。

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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まだ使える,デジカメ補修 ≪追記あり≫  

発売が1999年、という恐ろしく古いデジカメをまだ使っています、
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Nikon COOLPIX950
今の新型を思うと接近撮影でAFが合いにくいなど難点は多いけど、画質は普段撮りには十分。レンズ部が回転するスイバル式で、上下方向も楽な姿勢で撮れますが、近頃は可動モニターもあるのでこのタイプは作られなくなったようです。しかしスイバル式はモニターを目に向ければ、同時にグリップの握り角度も具合良くなり、ここが手放せない、
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自撮りもしやすい
でもさすがに電池蓋を止めるプラスチックの爪が折れてきて、閉りが不全になった;こういう箇所はしっかり作ってほしいものだが・・
003_20161114101145d20.jpg
蓋の端に穴をあけ、ナイロン線と結束バンドを繋いで、ショルダーストラップの穴に止めたら、思惑どおり蓋はしっかり閉まった。
004b.jpg
結束バンドは電池交換のたびに切って使い捨てでいい、これでまだまだ使えてしまう^^;
新しい方のデジカメも電池蓋の爪はプラスチックで、いつか折れそう、でもこの手が使えるv

追記:結束バンドの代りにこのマジックテープを使ってもOK、収まりも良い、
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これなら繰り返し使えるv これも電線の結束用で何かと便利^^

この楽器の経年変化をはっきり画像比較できるのは同じCOOLPIX950で撮ったからです;
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上は新品の頃

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: 趣味のハンドメイド

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R.ケンペ:ブラームス 交響曲第1番(LP)  

クラシック音楽を聴き始めた頃は千円盤レーベルのセラフィムやコロムビア・ダイアモンドシリーズには随分お世話になり、今でも聴きたい名盤が少なくないです。
今日はひじょうに懐かしい、セラフィム盤でルドルフ・ケンペ指揮、BPOのこれも昔、始めて買ったブラームス1番のLPです。はじめジャケットは黄土色でしたが、青灰色にかわり、これは中古で再入手したもの。micha
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しかし当時は卓上タイプの簡易なステレオしか持っていなかった、知り合いの家がちょっと本格的なステレオを買ったので、これをかけさせてもらったら、壮大なサウンドが刻まれているのにすっかり魅了された。1959年の録音だが、EMIらしい音質でホールの空間をよく感じ、今聴いても結構HiFiな好録音。
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ルドルフ・ケンペ:指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1959年録音 セラフィム(EMI原盤)


ブラームス 交響曲第1番ハ短調
第一楽章、序奏はヒートアップせず、清涼に始める、主部にはメロディアスな主題はなく、単純な音形とリズムでがっちり構築されているのが飽きることのない魅力、ケンペは涼しげなサウンドを基調に、ややゆっくりめにこの味わいをじっくり構える、
提示部、84小節で木管がffで出るところをぐっと響かせ、印象深い、
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また全楽章言えるが、弦をあまり張り詰めず、BPOの端正な運弓の味わいをよく聴かせる。展開部も強烈な響きを控え、清涼サウンドを保って聴かせる。
第二楽章はさらりとした感覚、ここもBPOの端正な弦、木管が味わいどころ、
第三楽章、短めの楽章でスケルツォではなく、終楽章への間奏のような位置づけのようだ、ここも端正に心地よくまとめる。
終楽章、緊迫感をもった始まりで、主部は整然とした第一楽章に対し、ドラマティックな内容、この有名なテーマに象徴されるが、
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vnのG線の開放を含む低域の響きが曲全般で味わい深い、このテーマのあと、ケンペは終楽章も清涼な響きを保ちながら、速度の急緩をもって白熱感に引き込む。終結部分では結構加速して熱くさせる、端正に進めてきただけに効果的だ。
以上、清涼で味わいある第1番である。

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: ブラームス

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ABBA:CDとLP  

70年代、ヨーロッパ産のポップスが一世を風靡した、何と言っても音楽的に優れていた代表格はABBA、CD初期の頃にもABBAのヒット曲集のCD化されたのが出ていて、レンタルで借りたことがあるが、音が強烈で荒っぽく、聴く気がしなかった。近年出たものは、わりと良くなっている傾向にあるので、一か八かでこの2枚を少し前に取り寄せた、
ABBA cd
これでABBAの主要な曲はほぼ揃うし、手元にあるLP盤との聴き比べを楽しんだ、カートリッジの特性などもクラシックより、比べやすいようだ。
ABBA lp
一番好きなのがLPをMCカートリッジAT33PTG/Ⅱで聴いた音だ、
20160117215403e23_20161112084907383.jpg
AT33PTG/Ⅱ
曲によってはヴォーカルも楽器の一つのような響きに加工された録音音楽だが、アグネッタ、アンニ、2人の歌唱の実力をじっくり聴かせる曲もある、アグネッタが歌う「Thank you for the music」、アンニが歌う、「I wonder」などヴォーカルをよく聴ける曲では潤いがある、
MMカートリッジAT440MLbに替えると、ややCDに近い音質か?
abba lp02
AT440MLb
CDは過去に出たものより、だいぶ好ましくなっているが、やや高域が強く、「サ行」の発音が目立ち過ぎ、トーンコントロールのTREBLEをこのくらい押えると、
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LPに近い、程良く落ち着いた音になる。
白い表紙のCDのほうは2009年発売で、こちらにアンニの「I wonder」が入っているが、LPより鮮明で音質も滑らかでわるくない。

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: 歌謡・ポップス・etc

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VLTで「原始惑星系円盤」を直接撮影  

凄い!このところ目白押しに*原始惑星系円盤の発見ニュースが入ってきます、今度はアルマの電波望遠鏡じゃなく、ヨーロッパ南天天文台(ESO)のVLTが3つも捉えました。micha
【情報: AstroArtsヨーロッパ南天天文台
大型望遠鏡:VLTに取り付けられた**観測装置「SPHERE」で捉えたそうだ。電波観測の場合、可視画像に変換して見ることになるが、光学観測なので、直接見たということに。
原始惑星系円盤とそこで成長する惑星や伴星(恒星)との相互作用によって、円盤には巨大な環や腕状構造、暗い隙間などができ、円盤の様子は多様である、というのがわかってきた。
(*原始惑星系円盤:星雲の中で塵とガスが重力で集まり、太陽系のような中心星と惑星系が形成されつつある、回転する円盤) 
(**観測装置「SPHERE」:中心にある明るい星の光を避け、周囲直近の暗い対象物を観測できる装置で「分光偏光高コントラスト」の方式)


まず1つめはオランダ・ライデン天文台の研究チームが撮影した、さそり座の方向、約600光年にあるRX J1615
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RX J1615 (画像:ESO)
土星の環のようなきれいな同心円の環が見える、全体が形作られてから180万年ほどしか経っていない、極めて若い惑星系円盤らしい。斜め方向から見る角度だが、画面右下が手前になると思われる、このように明るい側と影の側が見える立体感も光学画像的だ。

2つめもライデン天文台のチームによる撮影で、カメレオン座、約500光年のHD 97048
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HD 97048 (画像:ESO) 
これも同心円の環をもつ円盤である、円盤の中心から左右方向に筋状のものが見えるようだ、原始星からのジェットに思わるが、解説では触れられていない。これも斜め角度からの眺めだが、画面左側が手前に思われる。

3つめが真上から見た様子で壮観、オランダ・アントンパンネクック天文研究所チームが撮影した、おおかみ座、約450光年のHD 135344B
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HD 135344B (画像:ESO) 
2本の渦状のアームがあり、この構造を作ったのは巨大な原始惑星らしいとのこと、円盤内の物質の影とみられる4つの暗い縞も発見、
003_20161112003159378.jpgこの部分だろうか?
その1つは数ヵ月という人間時間で変化を見せているとのこと、惑星の公転時間を思えば、それくらいかもしれない。惑星系全体の質量とか、成長過程のどの段階にあるかでもいろんな姿に変わるようだ。

因みに、すばる望遠鏡も系外惑星など眩い恒星直近の暗い対象物を観測できる「HiCIAO」という装置を備えていて、コロナグラフと補償光学の技術を合わせたもの、こうした技術は世界の天文台でしのぎを削っているようだ。

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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フユイチゴ  

昨日はちょっと風があったけど、散策日和。micha
フユイチゴの自生地を見に行ったらもう実をつけていた、日陰を好むバラ科キイチゴ属で地面を這うように伸びる小低木、実は甘酸っぱく渋みもある素朴な味。
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あとは郊外の公園を散策、当地は11月下旬近くが紅葉のピークで、まだ鮮やかではないが、その前に風でかなり散ってしまいそう;
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写真の心得がないので、ざっくばらんに撮りました^^;
今日もご覧いただきありがとうございました。

category: 写真・散策

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N.ミルシテイン:メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲  

当ブログでメンデルスゾーンを取り上げるのは初めてなんですね;音盤はいくつかありますが、4大vn協奏曲の1つ、ホ短調を聴きます、やはりメンデルスゾーンが一番親しみやすいかな、一番シブいのがブラームスか・・;
vnソロはナタン・ミルシテイン(1903-1992)、ウクライナ出身でちょうど20世紀真っただ中に活躍した傑出したvn奏者の一人。録音当時は70歳のときでしょう、しかし演奏はとても若々しく聴こえます。C.アバド指揮、VPOとの共演。
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ナタン・ミルシテイン:vn
クラウディオ・アバド:指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1973年録音 DG


ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
短調の作品ながら暗い印象はなく、"アパッショナート"とはいえ、優美で健やか、これほど名旋律に満たされた曲はメンデルスゾーンならでは。
第一楽章、アレグロ・モルト・アパッショナート、やや速めのテンポかと思う、ミルシテインは磨かれたような音であまり粘らず、控え気味のヴィブラート、オケに対してあまり張り出す音量にならず、くっきりと美音が聴こえる、131小節から、木管が優しいテーマを奏で、ソロvnがG線の開放を8小節弾くところがある、(これにヴィヴラートをかける方法があるそうだ)
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ここでミルシテインは微かなppから< >の間にふっと存在感を出し、美しくテーマを引き継ぐ。アバド指揮VPOはシンフォニックで、第一楽章はきりっと締まった心地よさ。
第二楽章、アンダンテだがここではゆっくり、情感を聴かせる、短調となる中間部の主題は第一楽章始めの主題に起因する感じだ、ミルシテインはここの重音奏法も端正で美しい。
終楽章はvnソロの入った序奏があり、この主題も第一楽章冒頭を回想させる、アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェに入ると、ミルシテインは非常に軽やかに速めのテンポをとる、(このリズムはチャイコフスキーのvn協奏曲とよく似ている)鮮やかかつ美音のvnソロにアバド:VPOもぴたり同調し、ひじょうに心地よい。

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: その他・ロマン派

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再聴、カラヤン:モーツァルト「ハフナー,リンツ,プラハ」  

カラヤンはモーツァルト・シンフォニーの録音が意外と少ないほうで、今日取り上げる、EMI盤は「ハフナー,リンツ,プラハ,39番,40番,ジュピター」を2枚組にした兼価盤で出ていたもの、1970年録音、DGサウンドと一味違うEMIサウンドも興味があった。
51oCkwMtePL__SL500_.jpgka moz sym cd
ヘルベルト・フォン・カラヤン:指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1970年録音 EMI (輸入盤)

ka moz symka moz sym02EMI表紙、別ヴァージョン

今日は抜粋で3曲、全般にあのベートーヴェン・シンフォニーと同様で「速い、重厚、レガート」な演奏だ、各パートを詳細に聴かせるというより、全体が大きなスケールでぐいぐい推進していく、たしかにそういう意味での聴き応えはあるが・・BPOの音作りは流石に上手い。

35番ニ長調「ハフナー」、第一楽章はやや速めか普通のテンポだが、異例なほどレガートに徹し、切れの良い緻密な味わいは犠牲になる、第二楽章はさらりと進める、メヌエットでまたレガートで重厚な感覚になる。終楽章プレストはかなり快速で、緻密とは行かないが、わりと決めている。

36番ハ長調「リンツ」、序奏は重厚で壮大、主部テンポは普通と言える、総奏になるとかなり壮大な量感で押してくる。第二楽章、BPOの弦サウンドを基調に清々しくまとめる。メヌエットは珍しいほどゆっくりしなやか、かつ大柄、このメヌエットの典雅な特徴を際立たせている。終楽章、速めに、力感をもってぐいぐい推進していく。

38番ニ長調「プラハ」、序奏はやはり重厚だ、主部は一変してかなり快速、ダイナミズムでは厚く量感を出す、提示部の79小節あたりから、8分音符1個分、ファゴットが遅れてズレてくるが奏者の責任ではない、
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(管の長いファゴットはタンギングから立ち上がりに遅延があるので、このテンポでこの8分音符の連打には無理がある。)展開部は壮大に描く、第二楽章はBPOの美音でしなやかに演奏、終楽章も快速、DGの録音より爽快な響きで、木管が鮮やかなのは良い、編成の大きい重厚なサウンドは同じだ。

PS.気付かずにいたが、カラヤンはさほど時を置かず、同じくBPOと1975~77年に同じ曲目をD.グラモフォンに再録音している、
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こちらでは少しスピードを緩め、「プラハ」での事故は起きていない^^
参考動画→Mozart - Symphony No. 38, K.504 - Karajan, BPO
安全に治まったDG盤も良いが、スリリングなEMI盤こそ、レアかもしれない;因みにこの時期、カラヤンがEMIに録音したハイドンの「時計」も第一楽章は非常に急速だった。

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: モーツァルト

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スーパーサターン(J1407b)の環は逆回転  

以前、話題にした系外惑星、スーパーサターン:J1407bに関連する新しいニュースがありました。この巨大なリングは惑星の公転の向きに対し、逆回転しているらしい。
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J1407b 想像図
理化学研究所によると、この系外惑星の中心にある恒星J1407(ケンタウルス座、420光年)の明るさが複雑な「食」によるらしい変化があるのが観測された。
2015年に「食」の詳細な分析がされ、巨大な環をもつ惑星J1407bが横切ったのが原因とわかった。J1407bは環の半径は約9000万kmと見られ、土星の環の約190倍に相当する、食の変化からJ1407bは楕円軌道で主星J1407を周っているらしく、主星に最も近づくと3億kmになり、J1407bの環の外側が主星の重力で壊れてしまうほど接近することになる。
理化学研究所では環の回転が惑星の公転と同じ向きの場合と、逆向きだった場合のコンピュータ・シミュレーションを行ったところ、公転と逆向きならば、大きな環が10万年以上存続し、同じ向きなら数十年で小さくなってしまうという結果が出た。
J1407b cg
理化学研究所による動画→ 太陽系外惑星J1407bの巨大リング:シミュレーション
左が逆向き、右が順向き、こうして見ると、右の順向きは接近して通って行く恒星の重力と方向に順じて環がより加速され、飛び散っていくようだ、これもスウィングバイの効果と言えるかも。左の逆向きの場合、一時変形はするが環の結束は撹乱しないようだ。なお動画は解かり易く惑星J1407bを中心に起き、恒星J1407が周って行く"天動説視点"にしてあるが、
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実際周っているのは惑星J1407bのほうだ。
これで惑星系が作られるとき、"大規模な逆回転"も生じうることがわかった。 

*因みに太陽系でも小規模な"逆回転"がある、海王星の衛星トリトンは海王星の自転とは逆向きに周りを公転している。
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トリトン(ボイジャー2号撮影)
土星の衛星フェーベも同様で、しかも土星の他の衛星に対し、公転面は傾いている。

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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好録音再聴:J.M.クラウス-フルート五重奏曲  

古典派は多くの作曲家達が共通様式で書く時代だったが、そこに個性を見出すのが面白い、
J.M.クラウス独特の個性もすっかり気に入ってしまった。
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ヨーゼフ・マルティン・クラウス(175-1792)はドイツ出身でスウェーデン国王、グスタフ3世の宮廷作曲家となり、1782年から4年間、イタリア、ウィーンなどへ音楽修行に出ることとなった、ハイドンを訪ね、交響曲ハ短調(VB142)を献呈している、また彼はフリーメイソンに加入し、モーツァルトと面識をもった可能性もある。ハイドンはクラウスを「モーツァルトに匹敵する才能」と言ったと伝わるが、作品からあり得る話だと思える。
今日はJ.M.クラウスのフルート五重奏曲ニ長調、1783年にウィーン滞在中に書かれたことから、Vienna flute quintetと呼ばれる、これは古典派室内楽の珠玉の傑作と言いたい。
flは名人級に書かれていて、5つのパートが対位法的に巧みな書法になっているうえ、まるで即興的にできたかのような、流麗なはこび、あの「タルティーニの夢の悪魔」のような存在から授かったような、インスピレーションに満ちた曲だ。

フルート五重奏曲ニ長調(VB188)
第一楽章、アレグロ・モデラート、弦楽のみで息の長いテーマが始まる、
sc vn 1st
13小節からflが高域でコンチェルト風に入る、
sc fl
とは言え、あくまで室内楽、以降flは1つのパートとして扱われ、5つのパートが織りなす巧妙な対位法的絡みが素晴らしい、ソナタ形式だが、あまり形式を意識させずに進む、展開部、再現部との境も区別しがたいほど充実、終結もじつに念入りで長い楽章だが短く感じる。
第二楽章、緩抒楽章のテーマは純粋で気取りのない味わいがクラウスらしくて良い。各楽器が交替で変奏するが、変奏の手腕よりも自然な美しさに惹かれる。
終楽章、これも巧みな内容でスリリングなアンサンブルの面白さを盛り込んで、引き付けてやまない。クラウスはフーガ書法も巧みだが、この作品では用いず、それが功を奏している。

手元には2枚のCDがあるが、まず、ヤープ・シュレーダー(vn)率いる5人の演奏、
kraus fl qu01kraus fl qu01cd
Lena Weman, treversflote
Jaap Schroder, violin
Per Sandklef, violin
Bjorn Sjogren, Viola
Kari Ottesen, Cello

ひじょうに端正な好演で、作品の真価を詳細に聴かせてくれる。
参考動画:Joseph Martin Kraus - Flute Quintet in D major

もう1枚はコンチェルト・ケルンゆかりのメンバーの演奏、
kraus fl qu02kraus fl qu02cd
マルティン・サンドホッフ(fl.トラヴェルソ)
シュパンツィヒ弦楽四重奏団
 
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こちらは腕利きの5人が快速に演奏、心地よいアゴーギグや装飾を効かせた魅力的快演、
第一楽章は提示部の反復をして、12:59となるが、もっと聴きたいほど。
第二楽章は清涼、終楽章も切れ味よく引きつける。

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: J.M.クラウス

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ドレミ・CDE・ハニホ  

音名の呼び名は大抵、ドレミで習い始めますが、ハニホなんて最初ピンと来ませんでした;「嬰」なんて漢字、音楽以外で見たことないし意味も知らない、なぜ♭が「変」なのかも?
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(鍵盤の並びは音楽理論どおりで把握しやすい)
アルファベットや数字もいろんな意味で使われます。コード表のC、Am、G7、などは和音記号ですが、これが通奏低音では低音から上に何度の音が乗るか数字で示します。
ドから見て同音のドは1度となり、レは2度、ミは3度・・となります。
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低音は決まっていて、和音で乗る音の上下の順とか、重複、省略は場に応じて変更できます、低音を基準とした表示のほうがわかり易く思います。

リュートをやり始めると、楽譜はオタマジャクシじゃなく、a、b、c、とか1、2、3、の記号で書かれる、タブラチュアという奏法譜になります、
11c 01
横線が弦(コース)を表し、記号が押える位置(ポジション)です、
フランス式タブラチュア
tab01b.jpg
フランス式は一番上の線が1コースを表し、ポジションをa、b、c(r)・・で書きます、添え書きの数字は左手の指番号、(|・ ‥ ∴)は右手の指記号、

イタリア式タブラチュア
tab02b.jpg
イタリア式は一番下の線が1コースで、ポジションを数字で書きます、馴れないと上下が逆だし、数字はフランス式の左手指番号と混同するし;

PCのソフト、デジカメ、DVD録画機なんかも取説とにらめっこで、使いこなすまで大変、
こんなことの繰り返しです;;

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: 演奏について

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スウィトナー:モーツァルト 交響曲「パリ」「リンツ」(LP)≪追記あり≫  

朝夕小寒くなり、音盤を聴く脇に無音の電熱ヒーターを置いた。
昨日取り出しておいたこの2枚組LP、随分昔、レコード店で取り寄せてもらった、スウィトナー&SKDのモーツァルト交響曲集。当時兼価盤でお馴染みのセラフィム(東芝EMI)から出ていたのを何かで知って・・しかしジャケットはあの黄土色じゃなく特別仕様だった。
「パリ」「ハフナー」「リンツ」「プラハ」を片面ずつに収めた2枚組でEMIから出ていたが、原盤は東独シャルプラッテンで、録音の特性からもわかる、東ドイツ時代の1968年録音、先日書いたエテルナ盤の39、40番はその続編だろう。micha
sui moz 31asui moz 31b
オトマール・スウィトナー:指揮
シュターツカペレ・ドレスデン

この2枚組、気に入ってはいたが、その後スウィトナーの新録音ばかりに目が入って、稀にしか聴かなかったが、あらためて聴いて"灯台もと暗し"希少な名盤だと気付いたしだい。スウィトナーが中堅バリバリで、N響に招かれる前の録音だが、ベームやセルも真っ青といえる厳格さ(もちろんスタイルは異なる)、それにSKDの0.01秒の誤差もないような合奏力に目を見張る、「ハフナー」など回転数を間違えたかと思うほどハイテンポだが完璧に決めている。
追記、参考動画:Mozart, Symphony No 35 Haffner, Suitner

31番ニ長調K.297「パリ」
この曲は「ハフナー」と同じく当時最大の2管編成でマンハイムのオーケストラの影響を受け、パリのコンセール・スピリチュエルの演奏のために書かれた、極めて華やかな内容。特にスウィトナーの「パリ」は比類のないものとして挙げたい、この曲のもつ華やかさと切れ味をこれほど具現化した演奏は、その後のピリオド演奏にも聴かれない、弦楽の人数は減らしているそうで、弦の内声、各管、全てが明確に聴ける、こうしたバランスはスウィトナーらしい。
快速なテンポで一例として第一楽章、61小節~の主題など
sc 31
赤で補記した音もスタッカート感覚、まさに背筋が伸びる。
終楽章もフガートを用いた充実した楽章。
追記、参考動画:Mozart,Symphony No 31 Paris, Suitner

36番ハ長調K.425「リンツ」
リンツは'79年のDENON-PCM盤で、唯一、N響とのセッション録音があるが、録音会場は荒川区民会館となっている、N響は申し分なく上手いし、録音もPCMらしいクウィリティだ、しかし会場の音響のせいか、いささか地味に聴こえるのが惜しい、愛着を覚えるのは、当セラフィム盤のほうだ、やや古い録音ながら、スウィトナーの美質はよく捉えていて、ウォームで色彩感のある響き、演奏もスウィトナー中堅期の覇気がこもっているようだ。
追記、参考動画:Mozart, Symphony No. 36 Linz, Suitner
今日は演奏の細かいことは省略、「低域のしっかりした清涼サウンドと心地よい気合い」で括れるかと思う。

その後、セラフィムのリニューアル盤で、「ハフナー」「リンツ」「プラハ」3曲を1枚にカッティングし直して出ている、幾分細身のサウンドになるが、魅力半減というほどではない、
sui moz 36asui moz 36b
ただ「パリ」が割愛なのが惜しい。

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: モーツァルト

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ハイドン作品の好きな主題  

前にも書きましたが、自分も気分の浮き沈みが大きく、小寒くなった時季など気分の沈む日が多いです。セロトニンというホルモンが低下した状態かと思いますが、そんなとき、リュートなど手にしたいとも思わない^^; micha
近頃は自然や動植物を撮った画像を見ていると俗世を離れたようで気分がほぐれるようです。幸いFC2ブログでは写真ジャンルの方々が充実していてよく拝見します、鉄道や古い街並の写真も好きですね。

音楽では、ベートーヴェンやモーツァルトを聴くのは気が重い時がありますが、ハイドンならいいです。例をあげれば交響曲No.103「太鼓連打」の第一楽章、シンプルで健康的な主題にはほっとする、主部の始まり39小節、
sc01_201611031042107c2.jpg
47小節のfからぐっと元気になる、
sc03_201611031103536e3.jpg
一つの作品にあれこれ盛り込まず、的を絞った純粋な楽しさで聴き応え十分に構成している、こういう作風が冷え切った気分をゆったりほぐしてくれるようです。

今日はフェシュテティーチ四重奏団の演奏で、ハイドンの弦楽四重奏曲 第78番 Op76-4、
「日の出」を聴きました、
fe sq hayfe sq hay cd
フェシュテティーチ弦楽四重奏団(ピリオド楽器)
Op76-4 HobⅢ-78

第一楽章は日の出の情景のように穏やかに始まり、やがてぐんぐんと元気になっていく、これも好きな主題です、展開部は楽しい音の綾取り、再現部もその続きのように聴きどころ。
第二楽章、変奏形式、「皇帝」のような名旋律を持つ楽章に対し、こちらはさらりとして深夜の静けさを思わせる、物思い想いにふけるような味わい。
メヌエット、アレグロでスケルツォ風、快活で親しみ易い良い主題、vcを効かせるポリフォニックで凝った書法、トリオではドローンを入れ、趣きを変える。
終楽章、コーダを持つ三部形式でアレグロ・マ・ノン・トロッポに始まり、アレグロ、プレスト、とテンポアップしていく、始まりからポリフォニックな要素が多く、聴き応え十分。
参考動画:J.Haydn- Hob Ⅲ:78-String Quartet Op.76-4 B♭ major
良いものに縋る、気分回復の一助かと思います。

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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土星の北極の色が変わった  

土星の北極付近が、探査機カッシーニが観測を始めてから、以前は青みがかって見えていたのが、最近は黄色く不透明な様子になってきています。土星
before.jpg
after.jpg
NASA 探査機カッシーニ撮影
土星は2008年8月が春分に当り、それ以後、北極側の太陽光は強くなっている、大気中に漂う光化学的な粒子が増えて、冬の間は薄かったモヤが濃くなってきている、との見方もあるようだが、明確な答えはでていないようです、探査機カッシーニが2017年のミッション終了までに解明に繋がるデータが得られるといいですが。

そして、長く謎だった、北極のジェット気流の六角形ですが、
北極2動画→ カッシーニ撮影
2015年9月30日、カラパイアに掲載された記事によると、「ニューメキシコ工科大学の惑星学者ラウル・モラレス=フベリアス教授の最新の研究によって、雲のある大気層で極周囲を東へと吹くジェット気流が、その下に流れる風に押されて六角形になることが判明した」とあります、押されるというのは、下の気流のほうが速いのか、それとも下から押し上げられるのか?上層と下層の関係など立体的に解かるシミュレーション動画がほしいところです。

それはそうと、なぜ、「六角」なのか、六角というパターンは雪の結晶など分子のミクロサイズから自然界に見られますが、ここでは回転運動が関わるでしょう、
因みに下図は磁性細菌のべん毛の断面で、微生物の体にも巧妙な仕組みがあります。
bennmo.jpg
左図は詳しく描いたもので、歯車になっているが、大小の円が接し合うと全てが滑らかに回転する、ここにも六角形のまとまりが出来ています。円と六角形は一体の関係か、

前にも載せましたが、木ネジ穴に面取りをするドリル刃を使うと、どうやっても円ではなく、必ず六角形になります、
面取り刃
刃先(刃先は五角で関係なさそう)
この現象を力学的に説明する情報は見つかりません、土星よりこっちが気になります;
速く動く方(ドリル刃)が土星の下層気流で、遅い方(動かない板面)が土星の上層気流に相当しないのだろうか??・・^^;

今日もご覧いただきありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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