Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

R.グッドマン:ハイドン 交響曲No.24(再聴)  

このところ、ハイドンの疾風怒涛期やさらに初期の作品に聴き入っている。特に初期作品は後期作品のような彫りの深さ、灰汁の強さがないかわりに初期古典派らしい優美な風合い、各パートから溢れる飾りっ気を帯びた作風もまたこの時期の完成度を持って素晴らしい。
そしてこれら作品の魅力は演奏に大きくかかっている。

まずはロイ・グッドマン指揮、ハノーヴァー・バンドによる、交響曲No.24ニ長調、先般もホグウッド盤で取り上げた。
good hay 24
ロイ・グッドマン:指揮&通奏低音
ハノーヴァー・バンド
1994年録音(hyperion)


第一楽章 アレグロ、グッドマンは快速に引き締めた基調で心地よい、楽譜にはない細かな強弱法を巧みに使う、例として提示部の23小節から指定どおり、fになるが、29小節で一旦弱奏にしてじわりとcresc.するところなど効果的で引き付ける、
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R.ランドン版
展開部の44~58小節の疾走するところでも、同様に自然で巧みな起伏をつける。
第二楽章 アダージョ、ロココ趣味の残るような雅びな名旋律のコンチェルトであるが、特筆したいのはこの楽章のflトラヴェルソの上手さである、ゆったりしたオケ伴奏に乗り、センスの良いアゴーギグや装飾と、モダンflでは決して出せないトラヴェルソならではの深みを聴かせる、この演奏は他のどの音盤より素晴らしい。
メヌエット、活気と切れ味を持つ小気味よい主題、トリオでのflとhornを重ねた何ともまろやかな溶け合いが印象的。
終楽章 アレグロ、快速にテンポを取り、極めて弱奏で開始し、トゥッティでぐっと押し出す、強弱の痛快な扱い、キビキビした弦のトレモロ、ツボを心得た快演でしめくくる。

しばらくは、これら初期や疾風怒涛期の作品について書いていく予定。
ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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ダブルコースの間隔  

リュートは緩い弦をダブルに張る、ということで、その間隔は微妙な調整が必要、弾き手によっても具合の良さに差がでてくる。あまり間隔を開け過ぎても押え辛いし、近づけ過ぎるとぶつかりやすい、さらに各コースのスペーシングも関わってくるのでじつに悩ましい;
この13コースluteはナット側はまさにちょうど良く、自分にとっての基準にしている、ここは0.2mmの違いで具合が変わる。
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しかし、ブリッジ側は当初、3、4コースがかなり離してあり、5コースは近づけ気味だった、これは5コースには巻弦を張る、という設定だったようで(巻弦は細くなるため)、ガットやナイルガットを張ると少々ぶつかりやすかった。
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調整前
そこで、弦穴を両外へ少し拡げた、
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精密ヤスリ
これで、前より少し離して止めることができた、
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調整後
ブリッジへの絡め方でも少し位置に影響するので、絡め方向も対象にした。
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ちなみにこのluteは3、4コースが自分にとっては開き過ぎで、押弦にも影響していた、ここは逆に近づけるよう過去に調整した、これで全コース申し分なしv

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート

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T.ファイほか:ハイドン 交響曲全集Vol.23(予約) ≪追記あり≫  

このアルバムは1/31発売でまだ手元にはないです^^;

ピリオド奏法の研ぎ澄まされたハイドン交響曲の録音を行ってきた指揮者のトーマス・ファイは2014年、事故による脳損傷で活動できなくなり、Vol.22で止まっていた。その後はハイデルベルク響が指揮者なしで収録を続ける、という話をちらっと聞いたが詳しくはわからない。
この度、Vol.23が2枚組で出ることになった、内容は以下のとおり、
fey haydn
CD1
交響曲第6番ニ長調「朝」 Hob.I:6
交響曲第7番ハ長調「昼」 Hob.I:7
交響曲第8番ト長調「夕」 Hob.I:8
CD2
交響曲第35番変ロ長調 Hob.I:35
交響曲第46番ロ長調 Hob.I:46
交響曲第51番変ロ長調 Hob.I:51

トーマス・ファイ(指揮):CD1
ベンジャミン・スピルナー(指揮):CD2
ハイデルベルク交響楽団
録音 CD1:2014年3月、CD2:2016年6月

TOWER---amazon
CD1はT.ファイがまだ活動できた時の録音と思われる、CD2はコンサート・マスターのベンジャミン・スピルナーが指揮をしている。CD1の「朝」「昼」「夕」、CD2のNo.35、46、51と聴きどころが揃っている。CD2ではスピルナーがどんな演奏を聴かせてくれるのか、待つこととしよう、レビューは後日あらためて。
また、これが録音再開のスタート盤?で、全集を完成させる予定なのか、ざっと情報を探ったがまだわからない。

ご覧いただき、ありがとうございました。

追記:当盤の発売は2/28に延期になったそうです。

category: F.J.ハイドン

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小錦 vs 舞の海  

ふたたび相撲の話で番外編です、

初場所で取り上げた十両の宇良関で思い出したのが、当時最軽量の関取、舞の海、運命の悪戯か、同時代に史上最重量の小錦がいて幾度か対戦した。小錦といえば、あの横綱千代の富士でさえ、初対戦でなにもできず、一気に押し出されてしまったのを憶えている。小錦と舞の海の体重差は180kgだったそうで、いくらなんでも相撲にならないだろうと思えた;
koni vs mai
舞の海のウエストより小錦の太もものほうが大きい;
しかし舞の海は「銭のとれる(お客を呼べる)お相撲さん」と言われた技師、とても「相撲」には見えない駆け引きがある、貴重な動画が残っていて、それぞれ本人の証言とデーモン閣下の解説が面白いv
動画:デーモン閣下が大相撲の名勝負をキリトル
あの漫画「北斗の拳」を思い出してしまう、ケンシロウが何倍もある巨漢を軽く倒す、こんなの漫画の世界だけだと思ったが・・^^
宇良関もくれぐれも怪我をせず、舞の海2世といえるような活躍を見せてほしいものだ。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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空間と時間は一体  

I.ニュートンは物理現象は絶対空間と絶対時間の舞台の上で起きており、空間は物体には何も影響を与えず、時間はどこの場所でも一定のテンポで進み、その中で全ての法則が成り立っていると考えた。しかし空間は時間と一体関係を持つことをA.アインシュタインが明らかにした。光速度は一定であり、極めて高速で移動すると、空間が縮んで、自然に辻褄合わせが生じる。一方でアインシュタインは宇宙は不変だと考え、量子論にも否定的だった。micha
また空間は物質がまったく無い真空であってもエネルギーを持った存在で、1948年、ヘンドリック・カシミールが真空では粒子が対生成と消滅を繰り返していると予言した、
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Hendrik Casimir(1909-2000)
これに基づき、1997年、真空中で極めて接近させた2枚の金属板の実験が行われた、狭い金属板の隙間より、外側の方が粒子の対生成と消滅が活発なため、金属板は押し寄せられ(カシミール効果)、真空は何もないのではなく、超ミクロでは賑やかな場だと判明した。
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カシミール効果
量子力学では、素粒子レベルの世界は時間の前後関係が曖昧で、粒子もある場所に現れては消え、別の場所へ現れたり、という非常識な世界らしい、
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水素原子で言えば、①のように陽子を周っている粒子とイメージされていた電子は②のようにモヤがかかったみたいに確率的に存在し、人間の観測という外部からの影響で、ある場所に1つの粒子として現れる、人間サイズのマクロ世界では物質は明確に存在し、時間は一方向に推移するだけである。(たしか理論物理では時間の一方向性は示されなかった)
「ドラエモン」は未来からやってきたという設定だが、我々は進んで行く時間の最先端に居るのであり、未来世界はまだ存在しない、よって未来の何者かが来るはずがない、恐竜が繁栄した過去の世界は確かにあったが、今は存在しない、存在しない過去へも行きようがない、と考えるのは間違いだろうか?
特に「過去に行く」というのには無理があり、それをさせない自然の法則があるのだろうと考えられている。自分から未来へ行くのなら、運動系の違いによる時間差の利用、又は人工冬眠?など技術さえあれば可能だと思うが、言い換えればいずれも時間経過を待つことになる。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 科学・自然・雑学

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Uuibersaleのガット弦  

私としては珍しく、高音弦にガットを張りました。66cm、11コース バロックluteの1~3コース用で、前より少しテンションは強め、表現上このあたり、力がほしいと思っていたところ、
イタリア、Uuibersale社の 0.44、0.50、0.62 mm
gut uni
180cmあるので、半分に切って2本取れます、
今回、3コース用の0.62の1本が振動状態がかなり悪かった、ダメモトで逆向きに張ってみたところ、使える!こういうことはたまにありますが珍しいですv
11c gut
Uuibersaleの細いガットは切れにくいと聞きましたので、どれだけもつか試してみます。

PS:ところで、古楽器製作家の松尾淳さんが、リュートの製作を再開されたと聞きました、
2010年に作られたリュートがあるので結構早い再開かと。
matuo 7c lute
拡大→ 松尾淳:7コースlute(2010年)
世界でもトップレベルの精度の高い仕事ですし、修理でも何度かお世話になっていますが、
嬉しい知らせです。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート

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加湿器と除湿機  

この2つの湿度計、ほぼ指示は一致しますが、かなり低いところになると正確な検知はできないようで、「とにかく低い」と見るしかないようです、
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暖房でよけいに湿度が下がる、こりゃあ、まずいと加湿器をかける、
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45%くらいでよいかなと思いますが、それでもタンクの水が早く減ります、こんなに部屋に水まいたのかと・・?壁材や木材、絨毯などが一旦吸収するのかも。暖房を止めた翌朝、湿度を見るといくらか残っているようです。
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加湿・乾燥を頻繁に繰り返しても楽器達には良くないかもしれないし、乾燥しすぎたときにちょっと補う程度にしています。

一方、風呂場ではお湯を抜いた後、除湿機をかけています、早めに乾かすとカビが生えにくいそうで、こちらは吸収した水がタンクに驚くほど溜ります、なんか、あっちとこっちでムダなことをしているような;家屋内の湿気をうまく使いまわせるといいんですが。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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ラート(Rhönrad)  

スポーツにはとんとウトいので、最近までこんなに見て面白い競技があるとはぜんぜん知らなかった、ドイツ発祥の器具を使った体操の一種のようで、ラート(Rhönrad)という、2つの大きな輪っかに間を開けた梯子があり、取っ手も付いている、パっと見、ハムスターの回転梯子みたいだが、元々は子供の遊び道具だったそうだ。
Rhönrad
参照→ wikipedia
転がるラートの中で体操競技を行うが、ラートを転がすのは選手の助走や体重移動、転がりと選手の動きのタイミングが微妙で、何と言っても、ラートの回転と選手自身の回転が合わさった動きが、惑星軌道と天動説の周転円みたいに複雑で面白い、フィニッシュでラートから高度な跳躍もするようだ、手順やタイミング誤ると大怪我しそう?;
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動画:Gymwheel 2016
2輪を地につけた直転と、片輪だけ地につける斜転があるようだが、ほとんど横倒しに近い、たらい回し状態からパっと起きあがれるのが凄い、
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動画:World Championships in Gymwheel 2016 Lilia Lessel
重力と遠心力を巧みに操った技だと思うが、こういう感覚は自転車みたいに身に付くものなのか?まったく未知の世界だ;日本にも世界選手権に出る選手がいる。
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動画:World Championships in Gymwheel 2016 Miho Tsukioka

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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大相撲初場所 千秋楽 ≪追記あり≫  

いつの間にか発足していた、「稀勢の里を横綱にする会」の会長、北の富士勝昭氏をさんざんヤキモキさせてきた稀勢の里がついに、"綱"を確実にした。
千秋楽結びの一番は白鵬が鋭い踏み込みで一気に攻め込もうとしたが、稀勢の里は残して、すくい投げで白鵬を降した、稀勢の里は攻め込まれてなお冷静、十分に残せたようで、白鵬のほうが必死に見えた、短いが切れ味のある一番だった。
kise haku 05
白鵬は体を預けるような、がぶり気味の寄りで決めようとした、
しかし稀勢の里の両膝は伸びておらず十分残せる形、

kise haku 06
稀勢の里は周り込んで、すくい投げを決める、
動画:2017年初場所 千秋楽 白鵬vs稀勢の里
インタビューの受け答えも控えめで落ち着き、懐かしい気がした。
これで横綱審議委員会で異を唱える人はないだろう。

ところで、横綱の土俵入りの型には「雲龍型」「不知火型」があり、現在は白鵬と日馬富士が不知火型、鶴竜が雲龍型である、土俵上で、せり上がるときに、不知火型は両手を伸ばすのが特徴、雲龍型は左手を胸の位置にもってくる、また綱の後ろでの絞め方も違う(画像参照)
siranui unryu
さて、稀勢の里の所属する田子の浦部屋は二所ノ関一門で、この一門の横綱は不知火型を選ぶそうだが、絶対ではないようだ、あの大鵬(二所ノ関部屋)も雲龍型だった。
ちょっと気が早いが稀勢の里には雲龍型が似合いそうに思う。
今年の名古屋場所を観に行く楽しみが増えた^^

追記:稀勢の里の土俵入りは「雲龍型」に決めたそうですね、予感どおりv(1/24)
ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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大相撲初場所14日目  

昨日の続きです;micha
大関稀勢の里は今場所、実力ありながら長く"貯蓄"してあった"運"が一気に下りてきたみたいな・・?大関昇進から31場所目での初優勝は、昭和以降1位のスロー記録だそうで;
まず、前半で取り溢しがなかったのが効いているけど、上位陣が続々休場し、あとは白鵬との決戦のみ、と思いきや、白鵬が貴ノ岩に敗れ3敗となって、稀勢の里の初優勝が14日目に転がり込んだ。キーマンだった豪栄道は白鵬にも当らなかったので、この点平等だろう。
稀勢の里の"綱取り"については先場所が横綱3人を倒して準優勝、さらに年間最多勝の実績、そして今場所優勝、ここまでで十分ではなかろうか。今日千秋楽の結びは勝ち負けよりも、両者にふさわしい一番を見せればなお良いというくらいで。
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動画: 14日目 稀勢の里vs逸ノ城,白鵬vs貴ノ岩

ところで、昨日話題にした十両力士の宇良ですが、今までも見たことない技が目白押しです、
背中で相撲を取ってる?
動画:

2日目 宇良vs.青狼『首捻り』
3日目 宇良vs.東龍『引っ掛け』
11日目 宇良vs 山口 独特の低い姿勢で前へ圧す『押し出し』
14日目 宇良vs 佐田の海『肩すかし』に近い『すくい投げ』
その他 "宇良技"
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「い反り」の形
レスリング選手の経験がとっさに出るようで、相手力士も困惑するみたいです。11勝目をあげ好成績、来場所、幕内に上ってくるのが楽しみ。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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大相撲初場所13日目  

またちょっと相撲の話です、

昭和30年以後、記録を取り始めてから誰も使ったことがない決まり手が出た、「たすき反り」 と言うそうで、まさか、と思えるような手、やったのは、十両3枚目の宇良、敗れたのは天風で、意図的ではなくとっさに出る決まり手で、イナバウアー的反り返りで、裏返し態勢で投げを打つみたいな?・・これは動画を見るほかない;
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動画→十三日目 珍手「たすき反り」決まる! 宇良vs天風
ちゃんと「決まり手」が用意されていて、すぐ適用するのが凄いです、宇良は元々、柔軟な離れ技?を使う力士で話題、幕内に上ってくるとすごく面白そう。

春の嵐というか、初場所はやたら予想外の事態のようです。上位陣、全員揃って始まったのに、日馬富士、鶴竜と横綱2人、ほか途中休場が目立ち、出場している上位陣も大関2人が負け越し、実力健在なのは稀勢の里と白鵬だけで、昇り調子の若手の健闘ぶりが目立つ。優勝の鍵を握る大関豪栄道も昨日から休場、対戦予定だった稀勢の里は不戦勝のおまけ付きで、気味悪いほど初優勝に追い風が吹いている。これで逃しちゃいけませんね;

category: 時事・雑記

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C.ホグウッド:ハイドン 交響曲No.24  

ハイドンの交響曲全曲から、親しみやすい曲を抜粋するなら、24番は外せないだろう、全楽章が均整よく書かれ、第二楽章がflコンチェルトの良い手本のような聴き応え、メヌエット、終楽章も入念である、一聴した上での大胆さは感じないが、意外なところもあるようだ。haydn
hog hay s 24
クリストファー・ホグウッド指揮
エンシェント室内O


交響曲No.24ニ長調
第一楽章[アレグロ]、obとhorが旋律を取って始まる、憶えておきたいのは提示部の第二主題の終り近く、31小節からvn2に出るゼクウェンツは内声であり、ここではあまり目立たない、
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展開部は第一主題で始まるが、44小節から、前述vn2のゼクウェンツをvn1、vn2が揃って転調しながら58小節まで駆け抜ける、
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こういう例は他にあっただろうか、
また形式上、再現部はどこからなのか、第一主題がニ短調となった61小節からか?
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展開部の続きのように聴こえるが、ここからだとするとやはり珍しい扱いと思える。
第二楽章アダージョは美しく書かれたflソロと弦楽によるコンチェルト形式、AAMのソリストはLisa Beznosiukと思われるが、flトラヴェルソが清涼で心地よい。
メヌエット、主題はオーソドックス、トリオはobとhorがほぼ重なって聴こえ、特徴的に聴こえるものはない。
終楽章、きちんと書かれたソナタ形式に思われる、提示部の21小節から、vaとvcに現れるテーマが展開部の始め35小節でvn1に現れ、対位法の主題の1つに扱われる。
hay s 24
参考動画→ F.J.Haydn-Hob I:24-Symphony No.24 in D major (Hogwood)

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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系外惑星探査  

また、おさらい的な話です;

科学番組でもよく、系外惑星まで行く方法が紹介されるが、大規模なものではスペースコロニー並みの宇宙船を作って百年前後かけて、近い系外惑星へ移動するというものだ、遠い惑星には人工冬眠で長期飛行をカバーする構想もされている、いずれにせよ光の何%かに加速して星間移動し、目的地に近づいたら同じように減速して、上手く惑星の周回軌道に入る必要がある、そこまで詳しく描いた番組は見たことがない。

今のところ実現可能とみて計画中なのは無人のブレイクスルー・スターショット計画だが、これはその名の通り、通り過ぎながらの観測でデータを送ってくるというもの、探査機本体はマイクロチップのようなもので、これに光学カメラも搭載するらしいが、せいぜい昆虫の眼のようなレンズになってしまいそう、小さくても高解像度、高速撮影する技術が成り立つのだろうか?これが出来なければ行く意味が殆どない。目的地は当初、リギル・ケンタウルスBの惑星とされていたが、プロキシマbが良いかもしれない。
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プロキシマb(ケンタウルス座 4.22光年)地球よりわずかに大きいと見られる

今、科学者の間では、系外惑星探査と地球外生命探しに本気で力が注がれているとのことだが、大きくわけて、
①太陽系の地球以外に単純な微生物、若しくは痕跡を直接発見する
②系外惑星の地表の色彩や大気の観測で生命の証拠を検出する
③系外惑星を直接探査する(スターショット計画)
④知的生命を発見する(彼らの発信する電波や何らかの証拠を捉える)

になるようだ、
①は太陽系内の惑星や衛星の探査となる、
②はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡や地上に計画されている超大型望遠鏡(TMTやE-ELT)による観測が期待される、
④についてはだいぶSFっぽくなるが、まったく可能性ゼロではない、ただ地球人も電波を使うようになって、わずか100年ちょっとである、宇宙時間の同じ時期に高い文明を築いた生命が、電波到達可能な範囲に居なければならない、電磁気以外のテクノロジーを使っているかもしれない?

生きている間に③スターショット計画の結果はまず見られないが、①と②は何らかの結果を知ることが出来るかもしれないので、もうちょっと生きることにしよう^^;

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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C.ホグウッド:ハイドン 交響曲 No.23  

"初期作品"といってもモーツァルトは主に10代の頃を差し、ハイドンの場合はもう30代の作品となり、意味合いが違ってくる、確かにモーツァルトの初期は才気あふれて引き付けるものはあるが、ハイドンはさすがに長じた技で、各時期における完成度の高さを聴かせる。haydn
今日は初期で好きな曲の1つ、交響曲第23番ト長調をC.ホグウッド指揮、AAMの演奏で聴く。
hog hay s 23
クリストファー・ホグウッド指揮
エンシェント室内O


交響曲第23番ト長調
第一楽章、アレグロ、ホルンを伴った大らかで活気に満ちた開始、obのみに主旋律を持たせ、弦は和声だけの部分がある、第一主題の終り34小節からのスタッカートはリズミカルに溜めを置くようで、これは繰り返し使われるが効果的だ、
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次の38小節からvn1のパッセージが導き、爽快な第二主題がホルンが加わって響く、
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この持って行き方がじつに心地良い。
展開部は対位法も使われ聴きどころだが、あくまで小気味よい仕上げで再現部へと流麗に繋げていく、ホグウッドの演奏は過不足なく上々、後半も反復する。
第二楽章、アンダンテ、解説本のI氏はつまらないらしいが、そんなことはない、すっきりとした良い主題のソナタ形式、弦楽のみの楽章だが、後半73小節から掛留で聴かれる2度がいつもながら魅力的な効果、
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AAMの弦楽の美しさは申し分ない。
メヌエット、洒落た主題でハイドンお得意の完全な2声カノンを用いたメヌエット、トリオは雰囲気を変えず、弦のみで3声カノンとなり、凝っている。
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終楽章、プレスト・アッサイ、6/8拍子の急速な楽章、あまりに簡潔で短く、最後は弦のピッチカートの弱音で消えるように終わる、どういう意図でこういう楽章になったかは謎である。
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参考動画→ F.J.Haydn-Symphony No.23 in G major HobI:23 (Hogwood)

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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焦がし醤油  

みたらし団子というと、焼き団子に甘い仕上げのタレを付けたものが普通かと思いますが、岐阜では高山など北部に行くと、甘味なしの醤油を塗っただけの団子が主流のようです。
syoyu dango
しょうゆ団子
近い所では関市にある、道の駅 平成(へなり)の売店にあるので、近くへ行くと買います。
地図 (この道の駅近辺は星空の環境も良いかも?一度、夜走ってみたいです。)
焼いた串団子に濃口醤油を塗って、また火で炙る、この焦げた醤油の香りがとても良い。

子供の頃からこの風味が好きで、火鉢で餅を同じように炙っていました、醤油が乾いて少し焦げるくらいで、あの香りが出てくる。今は火鉢がないので、まずオーブントースターで焼いて、醤油を付けたあとは餅専用にした魚包みで炙っています。
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だいぶ形が崩れちゃった;

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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C.ホグウッド:ハイドン 交響曲第41番  

ちょっと間があきましたが、音盤レビューです。

ハイドンの交響曲第41番ハ長調、これも疾風怒涛期の良い作品ながら、録音される機会は少ない、手元にはピノック、ヴァイル、ホグウッド、G.クーパー、D.R.デイヴィス盤があるが、最も心地よいのはホグウッド盤である、trp、timpの入る版もあるが、ホグウッドはこれらを除く版を使用、いつものしなやかタッチより、やや張り詰めた演奏で活気づけている。
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クリストファー・ホグウッド指揮
エンシェント室内O


第一楽章、アレグロ・コン・スピリート、ホグウッドは快速なテンポをとり、祝祭的な始まりだが、第一主題の後半、27小節からの弦のトレモロ(f)を切り立て、痛快に演奏する、
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57小節からはしなやかな第二主題、
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展開部の始まりは短調で第一主題の変化形に思えるが、新たな主題にも聴こえる、
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97小節から疑似再現を聴かせ、105小節から疾走を聴かせる。133小節からが再現部、ホグウッドは例によって後半も反復する。
第二楽章、ウン・ポーコ・アンダンテ、弱音器をつけた弦によるこの時期らしい緩叙楽章、そこにflとobがソロで彩りを加える、やはり後半が味わい深い。
メヌエット、印象強いものはないが、フランス趣味というか、洒落た雰囲気。
終楽章、プレスト、三連符の疾走が続く痛快な楽章、
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ホグウッドはここも快速にアンサンブルをカチっと決めていて心地よい、trp、timpのない版により、弦楽の緻密さがよく聴けるようだ。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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調弦対策:アラミド糸  

ギター属やジャーマンテオルボなら問題ないですが、糸倉が後ろに折れたリュートでは、張った弦が古くなってくると、ナットに当っている部分に癖がついて調弦がピタリのところに合わせ辛くなります。これは黒壇ナットですが、象牙か骨にすれば若干は滑り易くなるけど、大幅に良くはならない;
バロックリュートではナットから離れた6、7コースあたり、糸倉内で弦が伸縮して余計に合わせ辛いです、こういうときは伸縮の殆どない、アラミド繊維の糸を使います、
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ナット付近で弦と結び、ペグに巻く、これでかなり微回転に追従しやすくなります。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート

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未来の宇宙観測  

今日もおさらい的な話です;

人類の宇宙への興味は肉眼で星が見えることから始まったが、地球には呼吸できる大気があり、しかも澄んでいる、というだけで幸運かもしれない、地球人は宇宙を知るために絶好の時間に居ると言える。138億歳と見られる現在の宇宙はまだ若いとされ、宇宙最初期の情報は赤外線や電波でどうにか観測できる、また地球は観測に適した場所にあるのも好条件、銀河系の星も疎らな郊外で星雲にも囲まれておらず見渡しが良い。
milky way
遠方から近くまで順に観測すれば、138億年間の宇宙の推移を辿れるし、今後の予測もできる、
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すばるディープフィールド(国立天文台)

これから何百億年?も後に、どこかの星に地球人並みの知的生命が現れるかもしれない、しかし宇宙膨張が進めば、彼らに見えるのは自分達の居る銀河だけになる、銀河団の重力の結びつきより、ダークエネルギーによる膨張が勝り、隣にあった銀河の光も届かず、興味深い宇宙観測というのは殆ど出来ないかもしれない。これも宇宙年齢のある限度までで終りのようだ。

ダークエネルギーは空間を作り出して押し広げる力で、その分増えて行くとのこと、ダークエネルギー(+)が増えた副産物が空間(-)と言えるかもしれない。増えた分、次のダークエネルギーが作られるペースが指数関数的に、×2×2・・・と上がっていくのかも?現在は第2のインフレーションかもしれないという見方もある。

もし宇宙膨張が際限なく加速していくとしたら、重力を含む4つの力よりダークエネルギーの引き離す力が勝るようになり、原子構造も留められず、物質はバラバラの素粒子となって散逸していく、加速の度合が今後どうなるかで未来は決まるらしい。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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クラック  

うちで一番年長のリュート、
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前からでしたが、クラックが目立ってきたようです、
11c 2
ネック側で異音はないし、力木が効いているかぎり問題なさそうです、

裏面のリブにも一か所、板材は堅いハカランダで、メープルならたぶん起きにくいでしょう。
11c 3b
これも広がらなければ、このままでよさそう、音の異常は今のところないようです、
様子を見ながら、庇いつつ使っています;

ところで、リュート属のケースは立体的に結構嵩張りますが、こんなふうに同サイズのものは互い違いにすると、省スペースになります、
syuno01.jpg
これでどうにか押し入れの下段に7つ収めています、空気が入れ替わるよう、押し入れは開けっぱなしです。
syuno02.jpg
(ピンクラインの所にはもう1つ平たい楽器が置けそう・・^^;)

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 楽器について

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チューナーの点検  

楽器の調弦はKORGのOTシリーズを使っていますが、一番あてにしているチューナーが狂っていては話にならない、時折点検が必要だと思いました。先般、出かけて調弦しようとしたら、
OT-120の指針がどうも不信?(電池は新品)何も音を感知していないのに指針がふらつく、また表示にズレがある、単にアナログ指針の機械的故障じゃなく、回路がダメみたい。
ot 120 b
ot 12

一方、古いOT-12と小型装着式のaw 2は両者ともOK、一番新しいOT-120が先にイカれてしまったようです。
korg aw 2

昔ながらの音叉を一つ携帯して、まずこの音でチューナーを確認するのが確実、ということで、バロックピッチ、A=415の音叉を注文しました。が届きました。
onsa415b.jpg

PS.すごく安い、無名銘柄のマンガン電池を見かけますが、あれはダメですね、すぐに切れるし、最初から不良品のがあります。
ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 楽器について

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今年の大河ドラマ ≪追記あり≫  

昨年の「真田丸」から再び見出した大河ドラマですが、今年の「直虎」はどうなんだろう、
ヒロインの登場は少し後らしい。

naotora.jpg

まず、「笑点」でお馴染みの春風亭昇太がイメージ反転、同じ静岡出身の今川義元役で、背筋も凍るような威圧感を無言で出していた、もしセリフがあるとしたら、「答えがわるいと首を取ります」、「山田君、首はねて!」かな^^;これは期待。
そして初めは子役ちゃんが活躍するのが大河の名物、今回は異例で4話まで出演らしい。
おとわ役の新井美羽ちゃんは、まだ10歳だが、乗馬もでき、行動的な姫様を表情たっぷりに快演、のちの直虎役にぴったり。
意外なのは、鶴丸役の小林颯くんが現在11歳、亀之丞役の藤本哉汰くんは13歳だそうで、背丈は同じくらい、年下の颯くんがどう見ても大人びた雰囲気で、哉汰くんはやや幼顔、しっかり者の鶴丸と病弱で愛らしい亀之丞がそれぞれハマっている、
幼なじみ3人が「竜宮小僧」探しで森を冒険するところ、どこか宮崎アニメの実写化のような雰囲気だった、南渓和尚の抱いているネコがほっこりさせる。

駿府に呼ばれた亀之丞の父、直満が今川を裏切る謀反がバレて首だけになって帰ってきた、
泣きくずれる亀之丞と、これが自分の父、政直の密告のせいではないかと勘の鋭い鶴丸のシーン、このあたりが見せ場だったかな、
NHK→ 「おんな城主 直虎・登場人物」
直虎に関しては歴史資料も少ないと思われるが、この先面白くなるか、しばらく見てみようと思います。

なんだかネット上で亀之丞が可愛いすぎると、ちょっと騒ぎのようです?
ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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見逃さない科学者  

今日はお馴染みの話のおさらいになります、

現代は大望遠鏡の画像と先人による様々な知識のお陰で、宇宙を立体的に考えることができる、肉眼で見るしかなかった昔、遠い星は天球面に貼り付いたもの、惑星は地球の周りの決まったガードレールみたいなところを廻っている、と感じても致し方ない。また惑星の逆行運動も周転円という、遊園地のコーヒカップみたいなややこしい動きを取り入れて説明していた、
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観測されるままの規則性から先を予測できるように作られたのが天動説の計算法だ。おそらく誰もの頭には宇宙はこんな仕組みだと固定化されていただろう。
未知を解き明かす科学者はあらゆる事を見逃さず、常人が疑問視しないことに疑問を抱く、根本から違っているのでは・・と、詳細な観測結果を根拠に閃いたのがコペルニクスだった。
しかし彼の地動説がすぐに受け入れられたわけじゃなく、否定された根拠の一つが、もし地球が公転で大きく動いているなら、夜空の星の見える方角が変わるはず、つまり年周視差が観測されるはずだが、そんな様子はない、というものだった。のちに年周視差は検出されるがコペルニクスの頃にはそれだけの精度の観測ができなかった。

昔は科学者でさえ光の速度は無現だと考える人がいた、光を発すれば、どんな遠方にも瞬時に橋が掛かるみたいに?しかし、理詰めでいくと、光源と照らされる壁があるとして、光源が光を放ってはじめて壁は明るくなる、また光源と壁の間には距離がある、因果関係から、光は壁まで移動した、と言える、"移動"には必ず時間を要する、速度無現はありえない、となる。
仮に有限だとしても光は速すぎて測れないと思われた、ガリレオも有限だと考え、地上でランプを使った測定を試みたが、その方法じゃ測れないほど速いことがわかった。この困難な光速の測定も、"見逃さない"科学者がやりとげた。惑星間の距離を利用して初めて光速を測定したのがデンマークの天文学者のオーレ・クリステンセン・レーマー(1644-1710)だった。
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オーレ・クリステンセン・レーマー
彼は木星の衛星イオが木星に隠れる「食」が起きる周期が本来一定であるべきところ、時間差が生じる現象が、木星と地球の公転による距離の変化で、光の到達時間に差が生じているのが原因と考えた。1676年、観測から算出した光速度は214300 km/sだったそうで(正確には299792 km/s)、誤差はあるが、最初としては良い線行っていて、光速は有限であることが立証された。(詳細はこちら→レーマーが光速度を計算した方法
その後もジェームズ・ブラッドリー(1693-1762英)が恒星の光行差の測定で、またアルマン・フィゾー(1819-1896仏)が地上で機械を用いた測定で、正確な数値が求められた。凄いのが電磁気学で有名なジェームズ・C・マクスウェル(1831-1879英)で、電磁波の進行速度を理論計算から導いた、それが光速と同じだったので、光も電磁波であるとわかった。
J ClerkMaxwell
ジェームズ・クラーク・マクスウェル

PS.量子の不思議な性質で超高速コンピュータが出来ると考えたのは、デイヴィッド・ドイッチュ(1953-英)が最初だったか、"応用する"ことも見逃さない。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 科学・自然・雑学

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メトロノーム  

S.L.ヴァイスの"L Infideie"は終曲のペイザンヌを練習中で大詰めです。やはりジーグやアレグロと同様、急速に華々しく決めたいところ。4分の2拍子ですが、メトロノームで1拍=105を目指すことになっています^^;たしかにこの速度でやっと聴き応えがでてくるような、、
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MADE IN JAPAN
しかし、まずは80くらいで安定的になるようにしますが、あまりメトロノームを気にしても、ゆっくり積み上げた運指やタッチの注意点が曖昧になったりするし、悩ましいです;特に後半の下線のあたり、指がややこしいので集中が要ります。
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ペイザンヌ 後半
曖昧になるってことはまだ頭にしっかり焼き付いていないわけで、そこはまだ練習が足りない;完璧は無理でも、8割くらいにはする、これだけでも大変そうです;
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ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 演奏について

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負の数×負の数  

学校の教科で一番苦手だったのが数学だった、何か身の周りにある事を説明する必然性があって、こういう数式が成り立つみたいな憶え方なら面白いけど、ただ紙の上のパズルみたいなのは、ほんとに嫌いだった;

計算の答えの出し方だけは鵜呑みに憶えているが、例えば、負の数×負の数の答えがなぜ正の数なのかさえ、聞かれても説明できない;ちょっと調べてみると、

① (-3)×4=-12
② (-3)×(-4)=+12


①は(-3)を(+4)つ足し算するのと同じ、つまり負が増えて行く
(*普段は省略されている「+」を全て書く)
+(-3)+(-3)+(-3)+(-3)
括弧を外せば
-3-3-3-3
となって、答えは-12である

②は(-3)を(-4)つ足し算する
言い換えれば、 (-3)を(+4)つ引き算する
-(-3)-(-3)-(-3)-(-3)
括弧を外せば
+3+3+3+3
となって、答えは+12である
「-」には物事を反転させる意味がある

他にもいろんな説明法はあるらしい。

しかし、数学というのは、人間の頭に留められないほど複雑多岐な要素を一旦書き留め、明快に整理、簡潔化できることが多い。いかに変形、簡潔化しても誤りさえなければ、"神"が作った自然界のカラクリと一致する不思議な力がある。
あの反物質を予言したポール・ディラックも彼の方程式の中で、エネルギー(E)の答えが二乗根で求められるという形が現れ、+と-の二通りの答えが出てしまった、
仮に、Eの二乗=25だったとすると、Eの答えは+5と-5の二つとなり、マイナスのエネルギーもあることになる、もし反物質が存在すれば、この結果と一致する、という経緯だった。
そのわずか4年後、宇宙から飛来した反物質の1つである、陽電子(反電子)が霧箱で検出されて、ディラックの仮説が正しいと証明された。
Dirac 5
ポール・ディラック(1902-1984)

PS.最近、量子コンピュータの基本的仕組みに興味があるが、ひじょ~にややこしい^^;
記憶に使う量子ビットが増えるほど、指数関数的に演算速度が上がるそうで、トンネル効果、もつれ、など量子の不思議な振る舞いと合わせて理解する必要がある・・;

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 科学・自然・雑学

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年明けうどん  

って、去年の暮れまで存在を知らなかった^^;調べてみると、"讃岐うどん業界を中心に2009年正月から展開されている"そうだが、お馴染み日清食品のどん兵衛で知ったしだい。
年越し蕎麦のように古い慣わしではなく、"恵方巻"と同様、業界戦略のようで。
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このどん兵衛は昆布だしと薄口醤油で関西風の仕上げ、日の出に見立てた生梅干しが入っていて、酸味は合うけどすぐ沈んでしまう;小皿に出して交互に食べるのが具合よい、
自分としては鰹だしと濃い口醤油の関東風が好みだが、愛知、岐阜はちょうど関東と関西の中間に位置する、文化的にも中間かもしれない。

父の代から岐阜に居るが、父の出身地(三重)の親戚に久しぶりに行って伊勢弁(関西系)を聴くと、懐かしくホッコリした気分になる。鉄道の線路は繋がっているが、流れる景色のどこから、言葉が変わっていくのだろう、(鉄道が好きなのは、こういう事も含む^^)
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近畿鉄道
岐阜の言葉はどちらかといえば、三河(愛知)系に近いと思うが、ちょっと車を走らせ、桑名市に入ると三重(関西系)の言葉になる、木曽三川や鈴鹿山脈が地理的な境のようだが、
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すべての箇所に境があるわけではなく、徒歩で簡単に行き来できる所もある、実際、同じ岐阜県内でも接する地域に近い言葉が混ざり、はっきりした境界はないらしい・・
とは言うものの、徒歩でどんどん先へ行くと、少しずつ変わって行くのだろうか・・?やはり不思議に思う;
地元に長いお年寄りはしっかり方言が身についているが、転勤等で各地にそれぞれ長く居た人は最後に落ち着いた地でどんな言葉になるのか・・直前に居た所の言葉が残るみたい?
若い世代はどうなんだろう、これだけメディアと人の移動が盛んになると、標準語の中に方言のイントネーションが残るくらいで、生粋の方言は薄れていくのかも?

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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コンチェルト・ケルン:ヴァンハル 交響曲集  

随分前に購入して行方がわからず、再購入しようかと思ったCDをようやく倉庫で見つた;
コンチェルト・ケルンによる、ヴァンハル 交響曲集。
vanhal sym vanhal sym02
1996年 TELDEC 表紙は初盤のもの
コンチェルト・ケルンのリーダーであるヴェルナー・エールハルト(vn)やマルティン・サンドホッフ(fl)はその後も知られない古典派作品の優れた録音をピリオド楽器の新たなメンバーで出し続けていて、当ブログでも取り上げてきた、J.M.クラウスの交響曲も最初に出したのは彼らのようだ。

ウィーン古典派で、最初のフリー作曲家だったといわれる、ヨハン・バプティスト・ヴァンハル(1739-1813)、作風はどれを聴いてもまさに洗練されている、異風な味わいの曲はないが、常に冴えたスタイルを楽しませる。
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Johann Baptist Vanhal
当盤は5曲収録されているが、興味深いのは疾風怒涛期の短調作品が4曲入っていること、今日は聴き通して全般をまとめて書く、いずれの曲も楽章は3~4分代の簡潔なもの、急楽章にも旋律美をもった主題が使われ、喉越し滑らかな、心地よい曲が続く。
譜例は4曲目のイ短調(Bryan a2)第一楽章の始め、1st vnのパートだが旋律美があり、他のパートは和声的に急速なリズムを付ける、
sc02_201701060942536a7.jpg
C.ケルンは適宜、スタッカートを加えている
ポリフォニックな書法は少ないようだが、展開部での劇的な聴かせ方も堂に入っている、再現部も簡潔ながら変化を聴かせる。
C.ケルンの演奏は速めのテンポできりっと締め、曲の持ち味がぐっと圧縮される、緩抒楽章のみflが入る曲が多く、前古典派的な雅びな雰囲気を湛える、ハイドンの疾風怒涛期:緩抒楽章のような夢想的な気分とは違うがわるくない。メヌエットの主題も洒落たものが揃う、終楽章は劇的に熱気を帯びた曲が多い、C.ケルンはキビキビ心地よい演奏で締めくくる。
なお、イ短調(Bryan a2)の終楽章だけはやや長めで(5:49)、展開部~終結までが充実した構成で、ハイドンの上を行きそうな内容だ。
最後に入っている、ホ短調(Beyan e1)は第一楽章の主題が特に美しく印象に残る、C.ケルンはホルンを効果的に高鳴らせる。
動画→Johan Baptist Vanhal Symphony E minor Bryan e1

1曲だけ入った長調作品、3曲目のハ長調"Sinfonia comista"(Bryan C11)はtrp、timpの入ったじつに活気心地よい典型と言える、透明なナチュラルtrpが効いて、C.ケルンは一段と痛快。
動画→Johan Baptist Vanhal Symphony C-major"Sinfonia Comista",Bryan C1
弦楽の各パートが対等で、隅々まで味わえる録音だ。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: J.B.ヴァンハル

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甘酒  

地元のスーパーにあった甘酒です、多種は置いてないので、ある物まかせですが、amazake
amazake_20170105102642110.jpg
作ってみて、まずまず、米の風味が残ったさっぱり飲みやすい味でした。
amazake2.jpg

一方、酒粕を溶いて作る甘酒って邪道なのかな?これも結構好きでたまに作ります、
銘柄は月桂冠がいい、
gekkeikan.jpg
スッキリとフレッシュな風味、米の粒々も程良く残っていて飽きない味、これに液体の月桂冠もチョット入れて風味を追加^^、加熱でアルコールを飛ばします。

こたつに入って、録りためた正月番組の気に入ったのをゆっくり見ました^^
ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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E.ウォルフィッシュ:J.タルティーニ vn協奏曲集  

あのvnソナタ「悪魔のトリル」で有名なジュセッペ・タルティーニ(1692-1770)のvn協奏曲を取り寄せてみた。
昔からイタリアはヴァイオリンの国と言われるように、神がかった名人達がでている。
A.コレッリは楽譜にはない凄い装飾演奏を行ったらしいし、ヴィヴァルディの協奏曲はソロの妙技とともにシンフォニックな要素もある。続く世代として、F.M.ヴェラチーニやG.タルティーニが登場し、バロックを集大成する時期でもあった。彼らの演奏はまさにエキサイティング、白熱したものだったのではないだろうか、タルティーニのvn協奏曲もソロの技巧とバックの弦楽の効果で素晴らしいものだが、あまり多くの奏者が録音しているとは言えない。バロックvnで見事に演奏したのが当盤、エリザベス・ウォルフィッシュである。
j tar vn con j tar vn con02
helios(hyperion原盤)
5曲入っているが、いずれも魔性ともいえる、vnソロの高度な技巧に引き付けられる、
2曲目のト短調は4楽章で、第二楽章が半音進行のテーマによるフーガ、vnソロは活躍しないがこれが深い魅力、
3曲目のハ長調の第二楽章のテーマはシチリアーノ風で、ソナタ「悪魔のトリル」第一楽章の別バージョンのようだ、
最後のニ長調はバッハのBWV1052並みに長大に書かれていて、ソロと合奏群を十分に活躍させる、充実したコンチェルトに発展している。緩抒楽章ではvnの装飾的妙技を満喫させ、オルガン、テオルボの通奏低音が良い味わいを加える。終楽章はジーグ風のフーガとソロが巧みに絡み合う。
以上、これらはモダンの弦楽によっても魅力的だと思う。

ひとつの楽器に可能なことなら次々と新技法が生み出されるのが常だが、歴史は繰り返すというか、いつの間にかエレキ・ギターの世界でも凄い技が開発されて驚いている、このヴィヴァルディ「四季」など本来こういう曲だったと思わせる、
rock vi b2
動画→ Laura plays Summer Presto - Vivaldi (metal version two guitars)
エレGならではの技だが、凄く難しそう;

リュート曲のオリジナルにも、それなりに白熱した曲はある、バロック初期のA.ピッチニーニやカプスベルガーのトッカータなどもいけるし、
後期のS.L.ヴァイスならこのあたりかな、
weiss k
動画→ S.L.Weiss:Praeludium, Courante, Fuga And Presto In D Minor / Lutu Kirchhof
特にプレスト(6:42~)がいける、

ま、無理をせず楽しんでいきますが^^;
ご覧いただき、ありがとうございました。

category: その他・バロック

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赤方偏移で距離計算  

宇宙の距離を知る、距離梯子については何度か取り上げた、梯子の最初の基盤となるのが年周視差で、これは現代では直接観測と言ってよいだろう、次がケフェイド変光星による測定、次がIa型超新星となるが、Ia型超新星はたまたま出現した不特定の銀河の距離を測るのみで、宇宙膨張の速度を調べたり、ハッブル定数や距離梯子の基礎データにはできるが、観測したい特定の銀河の距離測定には使えない、
hasigo02.jpg
*次のステップへ重なる部分で、その両方が観測できる天体が必要
数十億光年という、非常に遠方の天体の距離を測るには赤方偏移とハッブル定数が用いられ、赤方偏移を求めるには、天体の出す水素原子の輝線(Hα線)を観測し、本来の波長(6563Å)より引き伸ばされた割合を求める、*1Å(オングストローム)=0.1nm(ナノメートル)
hatyo.jpg
Hα線の赤方偏移
非常に遠方にある銀河は赤外線レベルまで伸びている、仮にある銀河のHα線が9000Åと観測されたとすると、赤方偏移 Zは
Z=9000/ 6563-1=0.371
次に、光のドップラー効果の式から、
Z+1=√(1+V/C)/ √(1-V/C)
の関係がある、これにZ(赤方偏移)=0.371、C(光速度)=299790km/sを代入して、V(後退速度)を求めると、
V=91620km/s となる
また、ハッブルの法則で遠い天体ほど後退速度が速くなり、
V(後退速度)=D(天体の距離)×H(ハッブル定数)
の関係がある、2014年最新のハッブル定数は67.15km/s/Mpcとされているが、
ひとまず70km/s/Mpcで計算する、D(天体の距離)を求めると、
sekihen01.jpg
D=1308.86Mpc となる
Mpc(メガパーセク)を光年に変換するには0.0326を掛ければよい、よってこの銀河の距離は、
D=42.7億光年、となる
*以上は単純に赤方偏移による計算だけだが、このほか補正すべき要素が多々あって遠方ほど難しいようだ。
なお、ハッブル定数については、最近まで50~100という、ごく大まかな値しかわかっていなかったが、その後、ケフェイド変光星やIa型超新星などのデータを重ね、現在も正確な値が求められつつある、2012年、スピッツァーSTの観測から求められたハッブル定数は、74.3±2.1km/s/Mpc、最新の値は2014年、観測衛星プランクの観測による 67.15±1.2km/s/Mpc とされる、どの値を使うかによって結果に差が生じる。

ついでに近傍の銀河M104も計算してみた、
M104_20170103092217df2.jpg
Wikipedia公表データでは、赤方偏移 Zは0.003642で、距離約5000万光年とあるが、
sekihen02_201701030924528d8.jpg
再計算してみると5076万光年、と良い線が出た^^

関連過去記事
星に手がとどく
宇宙に手をのばす
宇宙に手をのばすⅡ
宇宙に手をのばすⅢ
ケプラーの超新星:SN 1604
ハッブル定数
星に手が届くⅡ

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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C.ホグウッド:ハイドン 交響曲 No.51  

新年聴き始めはハイドンからいきます。

ハイドンの疾風怒涛期の交響曲には名作が多いが、この51番も他に引けをとらない隠れた傑作、しかし全集ものでしか録音される機会は少なそうだ。過去にはピノック盤(アルヒーフ)を取り上げたのみだった、ホルンの名人技が魅力な曲でもある。
hog hay sym51
クリストファー・ホグウッド指揮
エンシェント室内O


交響曲 No.51変ロ長調
第一楽章vivaceは活気を持って始まるが、fとpの対比が大きく、ベーシックな小編成でなかなか懐の深い構造を聴かせる、展開部は第二主題で入り、108小節から、再現部に入ったように思わせ、117小節から様相を変え「まだだよ」と気付かせる・・
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疑似再現とわかるだけに期待させる、そして展開部後半は一段と深い魅力、本当の再現部から最後までもひじょうに練られていて引き付ける。
第二楽章、深く穏やかな疾風怒涛期らしい緩抒楽章であり、さらにホルンの美しいソロが見事に溶け合う、6小節でナチュラルホルンの最高音、12小節で最低音が吹かれる。ソナタ形式でやはり後半が一段と深みに誘う。
メヌエット、簡潔で小気味よいメヌエット主題、トリオが2つあり、第一トリオは弦楽のみ、第二トリオはホルンの切れ味が聴かせどころ。
終楽章、ロンド主題が結構旋律美を持つが、ホルンの響きも印象的、間奏部分も味わい深い。
全楽章ホルン・コンチェルト風な楽しみと交響曲らしい聴き応え、両面が冴えている。

ホグウッド指揮、AAMの演奏は活気を持たせながら、角張らず気品があり、ホルンのソロも申し分ない、弦楽が飽きない響きだ。反復が全て行われ、傑作を満喫できる。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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