Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

ローデドNG(一部)届く  

発売が中止となるのか?と心配していた、ローデド・ナイルガットですが、5月始めから生産開始、順次、注文者の所に届いているようです。ただ弦ショップでは注文した弦が入荷して全部揃ってから発送になるので、早い遅いはあるようです。師のところにはもう届いて、ヤンソンの13コースに張られていました、太さとサスティーンがちょうどよく、振動も良いとのことです、最も大事な"雰囲気"も良いようで^^v
意外なほど柔らかく、表面はサラっとしているので、ナットにへばり付かない、このへんは扱い易いですが、NGらしく非常に伸びるので、ペグの巻きしろが一杯になるとのこと、ここは工夫が必要。
2回に分けて注文した内の1回分だけ昨日届きました、今、中途半端な状態で^^;全部揃ってから張ります。パッケージは感じの良いコパーカラー、弦の計測だけしました。
ngl 01
ngl 02
NGL150と170をサンプルに、重さと長さを測り、ガット径に換算すると、このとおり、
ngl 03gut keisan
ngl sokutei
ほぼ正確です、実際の径は1.23 1.42㎜と82%ほどに細くなっています。弦長の短いリュートでは、「KF」はやや硬くて、扱い辛い部分があるので、このローデドNGは助かりそう。
ヴィウェラにこれを張った動画があり、ユニゾン低音で解かり易いです、
ngl 04
動画:Trying out New synthetic loaded bass strings from Aquila Corde
こんな感じですが、5, 6コースの雰囲気、良いですね、J.ダウランドもこれです^^v
早く残りが届いてほしい;

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category: リュート

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宇宙の距離単位  

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これまでも宇宙の距離に関することを書いてきたが、今日はその距離単位について。
hasigo02_201705301114360b0.jpg
距離単位はいくつかあって、スケールごとに使い分けられる、もちろん「km」も使われるが、桁数はかなり多くなる;

天文単位(AU):太陽と地球の平均距離で1天文単位=149 597 870.7kmである、太陽系内や系外惑星系内で惑星など天体間の距離を現わすのに使われる、地球-太陽間に比べ、どれくらい離れているか、という見方で実感?しやすい。因みに土星の近日点距離は9.021AUである。

光年(ly):遠くの天体の距離を現わすのには、光年(ly)がよく使われるが、
1光年=9 460 730 472 580.8kmで、太陽系より外の距離を表すのに多くの書物は光年が用いられ、各天体の距離が数値的に比較しやすい。

パーセク(pc):この単位も遠い銀河の距離に使われる、1パーセク=3.261563光年で、中途半端な数字にも見えるが、年周視差が1秒角(3600分の1度) となる距離が1パーセクである、恒星の絶対等級(MV)を表す基準にもなる単位で、恒星を地球から10pc(32.6光年)の位置にもってきたら、何等級の明るさになるかを表したのが絶対等級である、因みに太陽は5等級になるそうだ。またパーセクは赤方偏移から距離を求める、ハッブル定数にも関わってくる、現在最も正確とされるハッブル定数は宇宙背景放射から求められた67.15±1.2 (km/s)/Mpcである、これは1メガ(百万)パーセク離れるごとに、毎秒67.15kmずつ遠ざかる速度が加算されるということだ、あとは天体の赤方偏移を測定すれば天体までの距離が計算できる。
現在観測される最も遠い銀河の1つ「EGS-zs8-1」はWikipedia(英語版)によると、赤方偏移z=7.7で、距離4Gpc(131億光年)となっている、
Galaxy-EGS-zs8-1-20150505.jpg
EGS-zs8-1(HST)
実際の観測は赤外線となるが、赤方偏移を取り除いた色彩で青く表現されている、ファースト・スターの集まった銀河かもしれない。ハッブル定数を73km/s/Mpcとすると、ほぼこの距離になるが、67.15km/s/Mpcにすると142億光年で、宇宙年齢を超えてしまう?;
Z keisan
単純計算はできず、補正要素があるだろう、後退速度は光速に近い;

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category: 宇宙・天体

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大相撲の行司  

大相撲の行司で横綱格に当るのを立行司と言い、木村庄之助と式守伊之助の二人である、立行司は短刀をさし、最高位の庄之助は軍配の房が紫、準ずる伊之助は紫に白が混じる、この二人の名は後輩の行司が昇進して伊之助、庄之助の順に襲名する。
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木村庄之助の軍配
しかし、庄之助が停年となっても、空位のまま保留されることがある、立行司は指し違いがあると程度により処分を受ける。
三役格行司は小結、関脇、大関の相撲を裁く位だが、立行司を代行することもできる、軍配の房は赤で、この位から土俵上で草履を履くことができる。それに続く位が幕内格行司で房は赤に白が混じり、土俵には足袋で上がる。

さて興味深いのが、現・三役格行司の木村玉治郎である。
数年前、大相撲中継がTVから聴こえてきて、懐かしい掛け声がする、千代の富士が活躍した頃の、27代・木村庄之助の声が・・昔のビデオが流れているのかと思ったら、生中継の音声だ!?、その声は現在の木村玉治郎だった、掛け声が27代・木村庄之助そっくりなのだ、
27 syonosuke
動画:千代の富士53連勝でストップの瞬間(昭和63年九州場所)
行司 27代・木村庄之助

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動画:大相撲夏場所2017年13日目:遠藤-御嶽海
行司 現・木村玉治郎

現・木村玉治郎は、27代・木村庄之助(当時は23代・式守伊之助)の土俵上での風格ある裁きに憧れ、中学卒業後、直接弟子入りを願い、入門して現在に至っている、真っ直ぐに夢を叶えた人だ、なお"玉治郎"は師匠が三役格まで名乗っていた行司名でもある。2017年5月現在、木村庄之助は空位で、立行司の式守伊之助、三役格の式守勘太夫に続く3番目の位置に玉治郎がいる、いずれ"庄之助"に昇進し、師匠を継承した結びの触れ、「番数も取り進みましたるところ・・」が聴けるだろう。

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category: 時事・雑記

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隠れていた超大質量BH  

活動銀河の一種、「はくちょう座A」は1939年、電波銀河として最初に発見されたことで有名であり、その後も頻繁に観測対象とされてきた。
距離は約8億光年とされるが、赤方偏移は Z=0.057 だそうで、ハッブル定数を67.15km/s/Mpcとして計算すると、8.07億光年となった、まあ良い線か^^
英・リバプール・ジョン・ムーア大学のDaniel Perley氏らは2015年から2016年にかけて、米・国立電波天文台のVLA(超大型干渉電波望遠鏡群)で、はくちょう座Aをあらためて観測したところ、銀河中心核近くに過去にはなかった、もう1つ現れた電波源を捉えた。
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動画:はくちょう座Aの中心部、 電波源の出現
これは銀河中心部に2つの超大質量ブラックホールがあり、常に輝いているほうに加え、もう1つの暗かったほうが、恒星やガスなど、吸い込む「食糧」にありつき、アウトバーストを起こしたためだと見られている。超新星の可能性も考えられたが、長期間輝いているので、その可能性はないらしい。これら2つの超大質量BHは互いに1500光年ほど離れているが、周囲の物質を吸い込む特徴は一致しているそうだ。
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2つの超大質量BH 想像図、手前が新しい方、ちょっと手抜き画像だ
銀河合体の際、それぞれの中心にあった、2つの超大質量BHが周り合っているが、いずれはこれらも合体すると予想される。

はくちょう座Aは観測法によって様々な姿に見える、
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可視光で捉えたはくちょう座A、楕円銀河に見える

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電波で捉えた超大質量BHのある中心部と大規模なアウトバースト

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電波画像、可視光画像、X線画像(チャンドラST撮影)を重ねたもの

ところで、以下のようにいろんな名称が使われるが、未だ明確な使い分けがわからない^^;
* アウトバースト、アウトフロー、スーパーウインド(銀河風)、ジェット
* クエーサー、活動銀河

いずれも中心に大質量BHがある、というものだが;

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category: 宇宙・天体

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リュートの変形  

リュートの響板はひじょうに薄い、といつも書いていますが、1.5~2.0mmの間でしょうかね、位置によっても厚さが調整されているようで。そこに、多数の弦を張ります、バロックluteでは1本当りは緩いものの、総計で人の体重ほどのテンションになります;歴史的にはおそらく緩い設定だったと思いますが、どの程度が適正か?はっきりとはわかりません。
*奇士さんのブログに興味深い調査結果があります→「続 ホルバインのリュート」
しかし張力を最小限に押えたとしても、結果的には響板や楽器全体の変形はおきてきます。響板に限って言えば、このように、ブリッジを境に弾弦側が凹み、底部側がもち上がる、
outotu02.jpg
"これがリュートの形状"だ、と言えると思います;
*結果的に弦と響板が少し離れたほうが弾弦しやすいことにもなります。
また響板の補強に内側に力木が貼られていますが、
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ブリッジの真裏は避けてあります、そうでないと鳴らない。
この変形にも限界点があると思うので、弦高の調整をしながら、演奏に支障ないところで止まってくれればいい、限界点に耐えられないほど華奢に作られた楽器は、鳴るんだけど、クラックが生じやすく厄介です。

この13c.luteはやや変形が目立つけど、このあたりで安定してくれるのでは?と思っています;弦高に関わる修理は2度行いました。
13c lute

こちらの11c.luteは古いですが、意外と響板の変形は少ないほうです、ただし全体的な変形で何度か修理はしました;
11c lute

ただ、この6c.luteは殆ど変形はなく、一直線です、弦数が少ないのもありますが、響板そのものも厚みがあるようなんです、
6c lute
鳴り方も他のluteとはやや性質が異なり、響孔が大きめで「ヘルムホルツの共鳴箱」の効果を活かしたような? 19世紀ギターを思わせる鳴り方です、
20130402190814a0e_20170527084804d5a.jpg
こういうのも歴史的に有りなのか?

PS.同じく響板にブリッジを貼りつけたギターでも僅かながら変形はするでしょう、
過去にA.トーレスのデッドコピーを見たとき、かなり変形していました、これには現代のギター弦は強すぎるのかもしれませんが。

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category: 楽器について

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大相撲7月場所のチケット  

昨日の午前10時から発売開始だった、大相撲7月場所のチケットですが、ネットで購入しようとしたら、予想どおり、早々混雑で繋がらない^^;やっと繋がったらすでに、千秋楽はもちろん初日あたりまで席は埋まっているという有り様;稀勢の里が横綱になり、宇良を筆頭に楽しみな若手力士も出てきたせいか、人気急騰はわかっていますが・・
しばらく後で、キャンセル空きになった"2日目"の椅子席を見つけて1枚、辛うじてゲットできた、というしだい、まさに運とタッチの差!
oozumo 7
日本相撲協会
本当は"ゆったり枡席"がほしかったけど、もう空いていれば日にちも席も、どれでもいいつもりで「速攻」でいかないと買えませんね;2人分ほしい場合、席が離れてでも・・開始5~10分以内の勝負です;先行抽選予約というのもありますが、それは逃してしまった;
9月場所からは人が殺到するのを避け、直接販売所は設けないそうです。

今場所は白鵬と日馬富士が好調で引っ張っていますが、稀勢の里は途中休場を決めてむしろほっとしました、鶴竜ともども怪我を治して、7月場所は四横綱が万全で出てきてほしいし、宇良が上位と当たる?相撲も見られれば最高ですけどね、^^

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category: 時事・雑記

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スーパーノバ(SN)  

人類史に残る超新星爆発で最も近くで起きたのがお馴染み、かに星雲を残した爆発だが、約7000光年離れた場所だった、超新星爆発では強烈なガンマ線が放射され、これが5光年以内の近くで起きれば惑星上の生命は絶滅、50光年離れていても壊滅的な打撃とされる、太古の地球でも三葉虫の浅い海に生息する種が絶滅し、深い海に棲む種が生き残った、という事例が化石の調査でわかり、この時、太陽系近くで超新星爆発があったことが原因として挙げられる。
幸い、現在は超新星爆発を起こす候補の巨星は影響を受ける距離にはない。m
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ティコの超新星残骸(SN1572) *多様な色彩で多くの元素が含まれることがわかる
超新星は銀河系外で起きるものも含め、アマチュア観測家に発見されるものが多い、最新のもので米・ユタ州のPatrick Wiggins氏が5月14日に発見した、SN2017eawは、ケフェウス座の近隣銀河NGC6946(約2000万光年)に現れた。
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SN2017eaw
明るさは12.8等、分光観測からIIP型超新星らしいことがわかった。なおこの銀河NGC6946には過去100年間で10個目の出現だそうで、頻発している。

近年、これに近い明るさだったのは2014年におおぐま座銀河M82に現れたSN2014Jだった、
SN2014J b
M82は(近くのM81の重力の影響で)銀河風を放つ活動銀河として先般も取り上げた、この銀河は星形成が活発で巨星が次々寿命を迎えて爆発し、銀河風のエネルギー源となっているとされているので、これもその1つかもしれない。
SN2014j a
SN2014J(HST)
動画→SN2014J:出現前と出現時
超新星にはいくつかの"型"があり、Ia型といえば、距離がわかることでお馴染み、分光観測などで判別される。
参照:超新星の分類(Wikipedia)
参照:主な超新星(Wikipedia)

ところで、先述のSN2017eawなど、銀河系の星も多数写り込んでいるが、なぜ、NGC6946銀河の"超新星"とわかるのか、まず過去に撮影した銀河の画像と比較し、以前はなかった光点を見つける、それがもし我々銀河系内の超新星なら桁違いに明るいはず、また銀河間の星の無い場所で現れるはずがない、よって同じ方向に見える銀河に所属する超新星である、と判別できる。
1994年、おとめ座の銀河NGC4526(5500万光年)に現れた超新星SN1994Dは銀河円盤から結構離れた位置だが、
NGC4526-SN1994D.jpgNGC4526_2017052511311932e.jpg
SN1994D、左が出現時
ハロ領域か?ここも銀河の星が分布する所でそこに現れた。
超新星爆発は近くで起きれば脅威であるが、宇宙に重元素を含む多くの元素をもたらし、物質を豊かにしている。

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category: 宇宙・天体

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フォーマルハウトの塵リング  

可視光で初めて撮影された系外惑星で、事前に存在が予測されて発見されたのは"海王星"以来だと話題になったことのある、フォーマルハウトb(みなみのうお座、25光年)は2004年と2006年、HSTが掃天観測用高性能カメラを用いて捉えた・・はずだったが?m
Fomalhaut planet_b
フォーマルハウトb(HST撮影)
その後、再観測されておらず、存在は疑問視されている、惑星に見えたのは小天体の衝突で生じた「塵の雲」だったのでは、との見方もある。それ以後もフォーマルハウトbの正体は確認できていないようだ。

中心星のフォーマルハウトは大きさが太陽の1.84倍、年齢が約4億歳で非常に若いが、原始星の段階は終えた成熟した恒星だそうだ。距離25光年はヒッパルコス衛星の年周視差測定により、信頼できそうだ。
foma.jpgfomalhaut.jpg
フォーマルハウト(HST撮影)

5月22日の情報で、アルマ望遠鏡が最高の解像度でフォーマルハウトの周りにある塵のリングの全体像を捉えた、
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アルマ望遠鏡(オレンジ)とハッブル宇宙望遠鏡(青)で撮影したフォーマルハウトを取り巻く環
このリングは惑星系外縁部の彗星や小天体が衝突し合って出来たものと考えられている、リングはフォーマルハウトから約200億kmの距離にあり、幅は約20億kmと見られる、
太陽系との大きさ比較図
またこの環の形状は惑星の重力の影響で作られることが、コンピュータモデルの解析で確認されたそうだ。このリングはこれから惑星系が作られる原始星の周りの円盤ではなく、ある程度出来上がった惑星系の中であとから出来たものだそうだ。中心星から遠い場所では公転速度が遅く、塵が渋滞して密度が高まるので、強い電波が観測される、という理論予想のとおりであることも確認された。また先述のフォーマルハウトbを(一旦)見つけた、カリフォルニア大学バークレー校のポール・カラス氏は「いずれ、環を形作るちりの軌道に影響を与える惑星そのものを見つけたい」と語っているそうだ。

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category: 宇宙・天体

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「直虎」の音楽  

(第20回)、清廉そうだった井伊直親に隠し子が・・今思えば直親のカラリとした笑顔が怪しくも思えていたが、直虎と正室しのは怒り爆発;ドラマは後になって、過去のシーンが効いてくるように仕組まれている^^
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「真田丸」もそうだったが、「直虎」もかなりコミカルな場面がある、柴崎コウさん演じる直虎は見事に城主をこなす女傑になるのか、と思っていたら、周囲に振り回され、ふくれっ面でぼやきながら奮闘する、結構笑わせてくれて親しみを覚える。また小野政次役の高橋一生さんも微妙で深い役どころが上手い、頭の良さで姑息な相手を立板に水のごとく、やり込めてしまうのは父(政直)譲りか痛快、
森下佳子脚本、毎回のタイトルも「綿毛の案」「第三の女」ってどこかで聞いたような;
また音楽は菅野よう子、ドラマ中に流れてくる音楽がまたどこかで聴いたような?・・orch.によるワーグナー風の勇壮な曲や、J.ウィリアムズの「スターウォーズ」風の曲があったり、また悲しげな場面では久石 譲のジブリ作品音楽「ナウシカ?」風だったり・・
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動画:竜宮小僧のうた
滑稽なシーンの効果音楽もいい、菅野氏は多様な音楽ジャンルの要素を巧みに取り入れる、器用な作曲家でもあるらしい、こういうのも楽しませ方として効いていると思う。

重厚な描き方の大河もよいが、個人的にはこういうの、わるくない、面白いのが一番^^
しかし、寺猫のニャンケイは直虎の幼い頃から居るが、とても長生きか、2代目か、謎?
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category: 映画・TV・DVD

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照明と弦  

過去に、演奏の最中に、休符の間を利用してさっと調弦をなおすギタリストを見ました、左手は押弦したまま、右手を糸巻きに持ってくる早技です。何故そんな必要があるのか、ナイロン弦が安定していないのか?かなり照明が明るかったので、たぶん熱のせいかと思います、電圧下げて、暗めでもよいと思うのですが・・
これまでのステージ照明の主流だったハロゲンランプは確かに熱射が強く、赤外線を多く放っています、透明なナイロン弦は赤外線が侵入し、光ファイバーみたいに内部で乱反射して、温まりやすいかも?しれません、ギター奏者は器用に調弦を直しているが、音楽と関係のない動作がそそくさと入ると、手際良い仕事ぶりだけ見るようで、音楽の気分を削がれます;この技はガット弦しか無かった時代、必須だったとも聞きます、歯車式糸巻きに限った事でペグ楽器では出来ません;また冷房を客席にちょうどよく設定すると、出演者には相当暑い、というバランスになるそうで、ステージに立つ人の宿命か;
*ハロゲンランプは紫外線も多いそうで、長く当てると太陽光と同じく、着色物は色褪せするそうです。

幸い、自分はまともな照明の場所で弾かないし^^;あったとしても極力暗くしてもらいます;
最近、ステージ照明もLED化が進みつつある、と聞きますが、どの程度かはわかりません、
LED l
LEDスポット
しかしLEDにすると赤外線も紫外線もほとんど出さず、熱射もないので、人は快適だし、弦楽器のピッチも安定しそうです。
LED s
LED導入のホール(通常色の照明)

ギターやリュートに使う弦も種類によって、周囲の影響の受け具合が違います。
ナイロン弦が温度による影響が一番大きく、温度が低いとピッチが下がり、高いと逆です、変化幅が大きく、時間的にも変化が早い、ナイルガットも温度の影響があるが、変化幅はやや小さい、ただし細い弦と太い弦で狂い方が違う、なお、巻弦は影響が少ない。ガット弦は温度変化よりも湿度変化の影響が大きい、早い時間から演奏会場に持ち込み、そこの空調(湿度)に十分慣らす必要があるでしょう。KF(フロロカーボン)弦は、意外に温度による変化幅が小さく、低音に張る太いのは、安定すれば殆ど調弦要らずで助かる、もちろん湿度は関係なし。
1つの楽器に狂い方の違う弦をごちゃ混ぜに張ると大変です;混ぜるとしても、1、2本だけにしたいです。
6c lute
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category: 楽器について

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ロゼッタ ウォッチングⅡ  

リュートの飾りを施した響孔をローズ、又はロゼッタ(rosette)と言いますが、これも手にする楽しみの一つです。
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現在作られる図柄は歴史的楽器のコピーが多いけど、製作家のオリジナルもあるようです。
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右は歴史的オリジナル
画像検索するとじつに様々見られて飽きません^^
画像→lute rosette
作業は響板に下図を貼りつけ、先細のカッターナイフ、平刃のノミや彫刻刀、いろいろ使い分けて彫っていくようですが、
rose00a.jpgrose00b.jpg
必ず中心部から始めるらしいです、近頃は切り抜き部分をレーザーカッターで行う製作家もあるようですが、
下は最も手の込んだクラスの例です、
rose03.jpgrose05.jpg
これを彫る手間賃だけで、ウクレレ1個分くらい軽く行きそうです^^;
大型の楽器になると、トリプルにするものがあります。
rose04.jpg
これらの図柄しだいで、開口面積が変わるので、鳴り方にも影響するはずです。
また、バロックギターなどではパーチメントで別に作った飾りを内側に貼る例が多いです、
rose pa
これは立体に作られたタイプで、マチ針の頭みたいなのは「薔薇の朝露」かな?
こういうの一つくらい欲しいですね(弾けなくても^^;)
パーチメント製作家のサイト→Elena Dal Cortivo

彫り仕事は精巧なほど良いですが、結構大まかに仕上げてある楽器もあります;手持ちの楽器では松尾さん、オッティガーさんなどは完璧です。(ヤンソン氏のも良かった)
matuo 7c
matuo 7c.lute
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category: リュート

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N.ノース:バッハ「シャコンヌ」BWV1004(lute)  

バッハの「無伴奏vnパルティータNo.2ニ短調(BWV1004)」よりシャコンヌ、先日はオリジナルのヴァイオリン演奏だったが、今日は編曲もの、
当然、ギターやリュートにとっても難曲であるが、やるからにはバッハの原曲をその楽器ならではの美質(テイスト)で抱き込んではじめて納得できる。そのため原曲をよく理解し、自分の楽器が活きる適切な編曲が必要で奏者自身がやるほかないだろう。リュートによる録音もいくつかあった。
手持ちのナイジェル・ノースのバロックluteによる演奏、録音はノース、36歳頃である。
N N Lute
ナイジェル・ノース(バロックlute)
1990年録音 LINN

楽器はマイケル・ロウ作とあり、ジャーマン・テオルボと思われる、たっぷりとした余韻を響かせながらテーマを開始、原譜を見ながら聴くと、適切にバス音を加えている、また逆にこうしたところ、例:[189~]では内声とバスは余韻で繋げ、上声のみ弾いている、
T189.jpg
これもバロックluteの響き方に相応しく自然。
ギターやリュートはアルペッジョだけは得意である;よって[89]からは水を得た魚のように--(とまでは行かずとも)対応しやすい、
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[89]~アルペッジョ、構成音のみ書かれている
原譜では1拍分だけ、vn調弦に合う例が書かれているが、リュートでは右弾弦の工夫しだいで融通が効く。ノースは半拍6連符分けは行わず、流麗に落ち着いて進める、
[201]からのアルペッジョはまさに変幻自在、
bwv1004 b
[201]~アルペッジョ、構成音のみ書かれている
リュートに相応しいセンスで聴かせる、バロックluteは余韻の美しさを聴かせるのが本分、あまりテクニカルに小忙しくなるのは不自然、(個人的にはこの曲自体、合わないと思っているが)その点もかなり上手く治めた好演だ。

あと手元には福田進一のギター編もあり、名器を存分に鳴らしての演奏だが、「バロック」という感覚ではないので割愛する。

動画をあさってみた、ホプキンソン・スミスはテーマの演奏から脱力したバロックluteの物腰を印象づける。
h s bwv1004
Hopkinson Smith : Chaconne de Bach (1988)
[89]~アルペッジォは始めから半拍6連符で行く(途中、パターンを変える)リュートに小忙しい技は合わないが、もともと響孔寄りを弾く人なので柔らかく、さらりと聴かせる。

ホセ・ミゲル・モレーノはジャーマン・テオルボの弦をシングルにして弾いている、複雑な技法には対応しやすそうだ。
J.S.Bach Chaconne Lute version - Bronzino(Jose Miguel Moreno)
じっくりとした印象で始めるが、アルペッジォやパッセージは鮮やかに駆け抜ける、アルペッジォ・パターンは一定で4声部分はギター譜によくある2声同時弾きを加えている。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: J.S.バッハ

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うどんと割り箸  

今の「駅弁」はこんな樹脂箱入りですが、昔は木の折箱に入っていました、m
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幕の内タイプ
おかずもこんな豪華じゃなかったけど、ご飯が木の箱と蓋にくっ付いて、割り箸にもくっ付いて、もどかしくも懐かしい美味しさ^^;木箱の香りが良かった、鉄道旅の楽しみでした。

しかし、うどんを食べるには割り箸はがっちり掴めて具合いいです、
udon bwaribasi.jpg
塗り箸じゃ滑り落ちるし、汁は跳ねるし;
子供の時から麺類は好きですが、まずは蕎麦、しかし今日はうどんがいい、というときがあります、あの太い食べ応えv、カップうどんでは味わえない;
歯応えやコシの強いうどんもありますが、普通のが好きですね、スーパーで売っている、この「ゆでうどん」くらいの食感が、
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太いといえば伊勢うどんで、昔、伊勢の親戚に行く途中、店で食べたうどんが太かった、
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伊勢うどん
この写真以上に太くて、長径2センチ近くあった記憶で、うどんと言うより長い団子^^;
伊勢うどんは濃いだし汁をからめて食べるのが一般らしいですが、自分が食べたのは普通のうどんのようにだし汁に浸っていました、これも美味しい、これこそ割り箸じゃないと太刀打ちできないかな、また食べてみたいです。

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category: 時事・雑記

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R.ポッジャー:バッハ「シャコンヌ」BWV1004(vn)  

バッハの無伴奏vnパルティータNo.2ニ短調(BWV1004)の終曲シャコンヌはvnのみならずピアノ、クラシックギター、さらに奏者によってはリュートでも演奏される超名曲だ。(*個人的にはちょっと内容が重すぎる作品だが;)バッハの手稿譜に対し、各奏者がどんな姿勢で取り組んでいるかも興味深いところ。m
手元にある盤からまず、レイチェル・ポッジャーのバロックvnによる演奏を聴く。
(ヴァイオリンには詳しくないので推測多し^^;)
r p bwv1004
BWV1001、1002、1004のアルバム
レイチェル・ポッジャー:バロックvn
使用楽器:1739年、ジェノヴァのペザリニウス作
1998年 CHANNEL CLASSICS

シャコンヌ始まりのテーマの演奏がまず印象づけるが、ポッジャーはしなやかに粘る味わい、バッハの手稿譜のスラーやレガート記号の付いたところ、無いところの表情づけを忠実に弾き分ける、ロマン派的な大袈裟な強弱法、アゴーギグはなく、透明な音色で明快に通す。
さて、[89]から[120]まで長いアルペッジョ指定された部分が続く、一つの聴きどころだが、手稿譜は始めの1拍分のみ、アルペッジョ・パターンが記されているのみで、後は構成音と基本リズムが書いてあるだけ、
bwv1004 a
3声の部分は始めのようなパターンで行けそうだが、4声の部分がでてくる、いかに弾くかは奏者に委ねるところ、重音で2声一緒に弾いたり、半拍を6連符に分けたり、のちのvn奏者が実用版として書いた楽譜は多くあるようだが、
bwv1004 d
6連符にした例
ここは奏者のオリジナルを期待したい、ポッジャーは6連符で対応のようだ(素早くてよく聴き取れないが;)。
[201]~[207]も短いが同様にアルペッジョ指定があり、ここは4声が続く、
bwv1004 b
因みにこんなパターンの楽譜もあるようで、よく耳にするが、
bwv1004 c
あまり「アルペッジョ」という感覚じゃない、
ポッジャーはここも6連符で鮮やかに決め、終結に向け、穏やかに治める、好演の1枚だ。

PS.動画をいくつかあさってみた、
Viktoria Mullovaのバロックvnでの演奏、これは室内的で気張らず、弓をいっぱいに使わず、撥弦楽器の減衰する音を補うようで味わい深い。アルペッジョの4声部分は重音に見える?
v m bwv1004
動画:Viktoria Mullova: Chaconne (J.S. Bach BMV 1004)

Hilary Hahnはゆっくり目で端正だが、平坦に伸びた運弓の音は好みじゃない。
動画:J.S.Bach - Chaconne, BWV 1004 Hilary Hahn

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: J.S.バッハ

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銀河ウォッチング 6  

ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が捉えた多くの銀河を見ていると、どうしてこんな形をしているのか、ピンとくるものもあれば、天体物理学者も悩まされる奇妙なものまで様々・・;
エドウィン・ハッブルが銀河の形の分類を一通り決めているが、HSTの詳細な画像が得られるようになって、実際には単純に区分はできないだろう。
Hubble_sequence 02
E.ハッブルによる銀河分類

今回は塵のリングを持った、楕円状(又はレンズ状)銀河に注目した。
以前にも取り上げた、NGC5866(りゅう座、4400万光年)は一応レンズ状銀河(SO)とされているが、渦巻銀河である可能性もあるらしい。
NGC5866_20170517094659fc1.jpg
NGC5866(HST)
中央を暗い塵の筋が横切り、その延長に明るい(若い)星の層が見られる、これらはバルジを囲む円盤のようだが、真横から見ているため真の構造はわかり難い。

もう一つ、NGC4710(かみのけ座、6500万光年)は先のNGC5866によく似た姿をしていて、同じような経緯を辿ったように思われる、
ngc4710.jpg
NGC4710(HST)
異なるのは塵の帯がやや乱れて毛羽立ちが多いこと、またバルジの位置に謎の「X型構造」が微かに見られること。
ngc4710b.jpg

よくわからないのが、NGC2787である、分類はあらたに設けられた、棒状レンズ状銀河(SB0)とされている、
web_print.jpg
NGC2787(HST)
中心が明るく、全体には楕円銀河の中に塵の巻き込んだ渦、若しくはリングが見えている、中心に「棒状の構造体」があるとのことだが、画像からそれらしき様子はわからない?

次はお馴染みのソンブレロ銀河(M104:おとめ座、4600万光年)、つくづく珍しい姿で、こんな観測対象が近傍宇宙にあるのも幸運である、
M104 subaruM104 red
M104(すばる望遠鏡)               M104(赤外線撮影、スピッツァーST)
過去には渦巻銀河と見られていたが、渦巻き構造はなく、楕円銀河の中に塵のリングが収まっている、ハロー内には球状星団が非常に多く(数千個)あるのも特徴、一説には楕円銀河が初期宇宙の銀河フィラメントに多く存在したガスや塵を大量に取り込んだ結果だとされるが、矛盾のない説明は難しいようだ。
NGC7049(1億光年)などはまた違う類なのだろうか?
NGC7049_20170517095508efc.jpg
NGC7049(HST)

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category: 宇宙・天体

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枇杷の葉茶  

今日も、しょうもない話です^^;m
このところ、"煎じもの"にはまっていて、ちょっと気になっていた枇杷の葉茶です。
biwacha01.jpgbiwacha02.jpg
枇杷の実は食べたけど、葉っぱの味は初めて;
biwa.jpg
主な風味の成分として酒石酸、アミグダリン、タンニン、サポニン、だそうで、いろいろ効能の情報はありますが、入浴剤にしても良いって---何でもありです^^?
煎じた直後は淡い茶色、これが冷めて時間が経つと濃い色になる、
biwacha03.jpgbiwacha03 b
味はほうじ茶をほんのりさせた感じかな、強い匂いも苦味もなく、マイルドで飲み易い、
もうちょっと風変わりな味を期待したけど--普通;
急須でいれるより、少し煮出したほうがよいかも?っていうか、本物のお茶(チャノキ)の葉が、いかに充実した風味を持っているかがわかります;
チャノキ以外では、今のところ、アマチャヅル茶が良いです。
関連記事:甘茶 vs アマチャヅル茶

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category: 時事・雑記

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雨のにおい  

嗅覚が憶えている事って、視覚、聴覚以上になにか古くからの記憶を呼び覚まし、ノスタルジックでもあります。
m
雨の匂い:雨の降り始め、雷雨のときなど降りだす前から、あの独特の匂いが立ちこめてきます、この匂いをペトリコールと言うそうですが、
ame b
空から降る雨粒は無臭でしょうから、原因は、普段から地面に染み込んでいる植物が出す油脂成分が雨水と一緒に揮発するためだと聞きます(土や岩石そのものの成分かと思ってましたが;)、庭に水をまいても同じですね、何だか、ほっとする匂いでもあります^^?
5~6月の雨の風情はいいです、間もなく田に水を張る時季ですが、
suiden_20170515130917e4c.jpg
以前、当地の水田でホウネンエビを見かけました。
hounennebi01.jpghounennebi02.jpg
体長1.5~2cm程の小さな甲殻類で、背泳ぎします。形だけはカンブリア期のアノマロカリスを思わせますが^^まったく別種でしょう、しかし古い種と考えられ、卵は周囲が乾燥していれば何年も越年し、水が来たら孵化するという(植物みたいな)生命力を持つそうで、今年も発生しているか、見に行きたいです。

海岸の匂い:内陸部に住んでいるので、海岸の磯の香りというのを長く嗅いでいません;
sunahama.jpg
あの匂いは海岸にやってきて、はじめて香る、主に海藻類が発する匂いと聞きますが、海岸は生物の非常に豊富な場所で、貝類、甲殻類ほか多種の生物、および死骸の匂いも含まれるような気がします。砂浜や岩浜、生きた牡蠣と古い殻がびっしり堆積した場所とか;
iso_201705151259563f0.jpgkakijima.jpg
フジツボ、イソギンチャク等々         牡蠣が堆積してできた小島
少し陸側に離れても、沖に出てもこの匂いは薄れる、無臭の空気と混ざってしまうせいか?
毎月、桑名まで行くので、久しぶりに海岸に立ち寄ってみたいです。

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category: 時事・雑記

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「かに星雲」を5つの望遠鏡で撮影  

1054年におうし座の方向で起こった超新星爆発の残骸、「かに星雲」は6500光年という近い距離にあることから、超新星爆発や残された中性子星など、貴重な研究材料でもある。m
m1.jpg
かに星雲:M1(すばる望遠鏡撮影)
中国、日本、アメリカ原住民らがこの超新星の記録を残しており、今の「かに星雲」であることをE.ハッブルらが確認した。期間を置いた写真撮影で星雲は膨張していることがわかり、1100km/sで今も拡がっている。中心には1秒間に約30回転する中性子星(パルサー)があり、「かにパルサー」とも呼ばれる、
ケンブリッジ大学の高速撮影動画(Wikipedia)
パルサーは電波からガンマ線まであらゆる電磁波を放っており、周囲の星雲を照らしている、中心のパルサーからはガス雲のリングが放たれ、光の約半分の速度で拡がっていく、
201605011a.jpg
この画像の内側のリングで約1光年のスケールだが、これが数週間おきの観測で拡がる様子がわかる、凄まじい変化が動画で捉えられている、
NASAの動画(日本語訳) 1:28~

今月公開された、NASAによる動画では、カール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群(VLA)が電波、衛星「スピッツァー」が赤外線、ハッブル宇宙望遠鏡が可視光線、衛星「XMM-Newton」が紫外線、衛星「チャンドラ」がX線、という、電波(低エネルギー)からX線(高エネルギー)の5段階の電磁波で撮影し、合成されている。
m1_crab.jpg
動画:Composite View of the Crab Nebula
【赤:電波/黄:赤外線/緑:可視光線/青:紫外線/紫:X線】
高エネルギーの紫外線、X線の画像では、可視光では見えなかった、パルサーに関わる部分が鮮明になってくる。

また、パルサーはあまりに重力が強く、一度は飛び散った物質を再び引き寄せ、やがて第二の惑星系(重金属が多い"パルサー惑星")を形成するらしい。
201605011b.jpg
パルサー惑星系円盤:想像図

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category: 宇宙・天体

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今村泰典:S.L.ヴァイス ソナタ集 vol.2 (2008)  

昨日の続きになりますが、
抜群のテクニックで聴かせる今村泰典氏のシルヴィウス・レオポルト・ヴァイス、昨日取り上げた録音は1994年、CAPRICCIOレーベルだったが、その続編は間を置いて、clavesレーベルからvol.1とvol.2が出ている、手持ちのvol.2を聴く、録音は2008年、
Weiss Sonaten2_Imamura
imamura weiss
最初はロンドン写本にある、99と番号の付いた、ニ長調のソナタで本来Allemandeで始まるが、今村氏はロンドン写本の後ろにあるPreludeと充実したCapriccioを頭に付けている、これも難度は高いがギャラントな趣きで聴き応え十分、各楽章も長い、Couranteがじつに鮮やか、次のAngloiseが新鮮だ、リズムを際立たせるバスが今村氏の歯切れ良い演奏で引き立つ。
最後は単独でも演奏されるPassagalleで閉じる。
次はロンドン写本より、ハ長調のPreludeとFugue
weiss pre c
weiss fuga c
バスラインの忙しいフーガだが、ちょうど同演奏の動画があった、このとおり^^v
weiss y t
動画:Fugue in C Major / Silvius Leopold Weiss
快速で鮮やかに決まる(ヘンデルの鍵盤曲のようだ?)。
最後はドレスデン本の49ページと記されたト短調のソナタ、情緒深い傑作だが始まりはAllemande、そこで今村氏はロンドン写本のお馴染み、このPreludeを頭に持ってきている、
weiss pre g
終曲のPrestoは最も難度の高い部類で聴き応え十分の作品。

PS.当録音の使用楽器はアメリカの製作家、Cezar Mateusによる14コースのジャーマンテオルボで、Mateusの楽器も高評価のようだ。
imamura gt
製作家のサイトにこのレコーディングの件も紹介されている、
製作家サイト:Cezar Mateus Luthier

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート作品

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今村泰典:S.L.ヴァイス Lute ソナタ集  

バロックluteというのは、⑥コースから下のバス弦は音階になっていて、開放弦なので、弾いたら鳴りっぱなしである、(このぶっきら棒さが、"らしさ"でもあるが^^;)m
2015.jpg
減衰の早いガット弦は放っておいてもよい部分もあるが、和音外となってしまう音など必要に応じて止めないといけない、スタッカートにしたい場合もある、この点わりと大まかな奏者もいれば、消音動作も綿密な運指のようにきちんと行う人もいる。右手、左手の使える指や手の平を駆使して止める方法は様々ある。
今日は1994年録音の今村泰典氏(Lute)による、シルヴィウス・レオポルト・ヴァイスのかなり難度の高い作品を聴く。
weiss imamura
レーベル:CAPRICCIO
weiss imamura02
今村氏はじつにハイテクニックの持ち主で、ヴァイスにしても、バッハにしても、鍵盤で演奏するかのように完璧なコントロールで、バス旋律もよく整っている。
最初のハ長調ソナタの頭にOuverture(フランス序曲)があり、このアレグロ部分はヴァイスの書いた最も高度なフーガだが、
weiss ouv c
アレグロの開始部分
ここは今村氏のテクニックが効いて、緻密に内容が聴ける。
トラック⑧には例のニ短調のフーガが入っているが、これはお手のもの、当盤と同じ動画があった、これも前半にプレリュードを付けている、
imamura weiss
動画:Silvius Leopold Weiss - Prelude and Fugue in D Minor
ヴァイスはソナタの最後に置く急楽章にけっこう長く充実した(難しい;)曲を書いているが、ハ長調のPresto(トラック⑥)、またイ長調のPresto(トラック⑭)など、今村氏は可能な最速のテンポを取りながら、各声部を綿密に整えて聴かせる。
しかし、バロックluteは響きの重なりが魅力の楽器でもあるので、どこを響かせ、どこを止めるか、適切な対応が必要だ;

PS.今村氏が当録音に用いたのは、ウンシージャ・モレーノ(スペイン)作、13c.バロックlute、ウンシージャの楽器はひじょうによく鳴るので知られていて、バス旋律も豊かに聴こえるが、響板がかなり薄いそうで、耐久性では心配なところがあった、マティアス・デュルビー(フランス)の楽器も同傾向だったが、よく鳴るリュートはリスクも大きいようだ。
imamura.jpg
ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート作品

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カッシーニ:環の内側から土星を撮影  

1997年に打上げられ、土星の周回軌道に入り、土星や衛星に多くの新発見と貴重なデータをもたらした、探査機「カッシーニ」は土星のほか、タイタンやエンケラドゥスの詳しい探査成果やイアペトゥスなど各衛星の個性的な姿には惹かれた。
その「カッシーニ」が最終ミッションに入った。m
1 Cassini
土星と環の間を22回潜り抜けて、接近撮影する予定、4月26日に行われた1回目の撮影動画が公開された。
2 dosei N
動画:NASA:Cassini's First Fantastic Dive Past Saturn
視野が回転するのは姿勢制御でパラボラアンテナを盾としながら進むためだそうだ。
動画の始まりは北極の嵐の目からで、緯度を南下していく、環の内側に入り、かなり接近するように見えるが、土星の雲最上層に最も接近して6700km(ほぼ地球の半径)だそうだ;
Cassini.jpg
画像チームの佐柳邦男氏は「六角形の外側の境界や極域の渦の中心である台風の目の壁に、シャープな端が多く見られることに驚きました。異なる緯度において(縞の)端同士が混ざることがないのは、何かのメカニズムが働いているのでしょう」と語っている(情報:AstroArts)、確かに台風の目のくっきり穴が空いた様子は目をひく、土星の風速は最も強い偏東風で1800km/hだそうだ。
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この後の撮影もセッティングをいろいろ変えて行うらしい、画像の公開が楽しみ。

PS.こちらの動画は北極の六角形の嵐のメカニズムについて説明を入れている。
4 dosei 6kaku
動画:The Huge Hexagon-Shaped Storm on Saturn (The New York Times)

ご覧いただき、ありがとうございました。
5 saturn02L

category: 宇宙・天体

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次にやる曲  

このLPはナイジェル・ノースのデビュー盤で、過去に持っていたのを失い、3年前の正月、立ち寄った中古ショップで再度見つけた縁起物です^^
north visee 01north visee 03
オワゾリール 英国盤
north visee 02
1978年の録音だがひじょうに良好、ノース24歳くらいかな、この頃からひじょうに完成度高い名演でした。しかも、テオルボ、バロックguitar、バロックluteを持ち替えてロベール・ド・ヴィゼの作品だけ集めた凝ったアルバム、先々の活躍に期待させた人でした。2面にはバロックluteの嬰ヘ短調組曲と「ムートン氏に捧ぐトンボー」が入り、録音はガット弦のようで、今聴いても理想の演奏です。

そんなわけで?次に取り組みたいと思っていたのがヴィゼの作品、Saizenay本のP.199にある、11コースlute用の作品で、ニ短調の組曲にしました。
visee_201705101112248be.jpg
この曲は知る限り誰も録音していない?ヴィゼはパリ楽派とはちょっと離れた、ヴェルサイユ楽派でどの曲も旋律線が優美で楽しみです。
これと並行して、S.L.ヴァイスのニ短調のフーガも練習することに、
weiss fuga d
リュートには数少ない貴重なフーガ作品です、11コース、13コースlute、フル活用、また時間をかけてじっくりやりたいです^^

参考動画
weiss fuga
R.キルヒホーフのリュートで、ヴァイスのフーガd-moll
動画:Weiss, Sylvius Leopold - Fuga in D min

ほかに興味深いところで、チェンバロによる演奏もある、これは前半にプレリュードがつく、
動画:Weiss - Prelude and Fuga

ついでに、お馴染みのファンタジーc-moll(ラウテンヴェルク使用)
動画:Sylvius Leopold Weiss: Fantasia e Fuga
鍵盤ではゴージャスになりますね^^

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 演奏について

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リュートの鳴らし方、様々  

一言にリュートといっても、時代やお国柄によって趣味趣向が変わってくる。m
まず手持ちの6コース(alto)luteは④c.からoctave調弦にしているが、明るい響きになり、フランチェスコ・ダ・ミラノなどルネサンス期イタリアの作品に対応する。
6c lute
7コースluteのほうは⑥c.までユニゾン、⑦c.のoct.弦も控え目に鳴るようにして、内向的な響きに揃えた:画像

ピッチニーニなど初期バロックのイタリア作品も多コース楽器の高音弦からバス弦まで駆使して鳴らす、華々しい作品が多い。
一方、フランスのバロックluteになると、ルネ・メサンジョーが11コースでd-mollの調弦、いわゆるバロックlute調弦を確立し、ゴーティエ一族らが続き、パリ楽派とも言われる、幽玄で内向的な趣きのリュート音楽が栄えた、①c.をまったく使わず、中低音のみで渋く和音を聴かせるような曲もある。
下の11c.luteは⑥c.の万鮪が不調だったので、KF101Aに張り替え、具合よくなった。あとはナイルガットと*万鮪で構成、
11c_20170509091124fe8.jpg
manyu_20170509091710bf2.jpg
*「万鮪」:呉羽の大型魚用フロロカーボン(KF)釣糸

後期バロック期でお馴染みシルヴィウス・レオポルト・ヴァイスはバロックluteを集大成する位置で、イタリアで学んだ時期もあり、作品はフランス、イタリアの趣味を併せ持ち、自国ドイツの趣味もあるだろう、よってヴァイスには幽玄さに加え力感と輝かしさも出る楽器が欲しい、ここで、バスライダー式の13c.luteとジャーマンTheorboの選択がでてくる、
両者13コースで調弦はまったく同じ、
13c lute
バスライダーは指板部より8cm長い
gt 02
写真のジャーマンTheorboでは指板内の⑧c.までが弦長70cm、指板外の⑨c.からが弦長96cmと突然長くなり、当然響きが変わる、特にoct.弦が極端に細長くなるのが大きな要因かと--。
しかし、実際に曲を弾くと、この差は不思議と気にならない。この楽器は⑥、⑨c.にちょうど良い万鮪がなかったので、サバレスのKF弦に替えてやっと整った;
バスライダー式の13c.luteが11c.luteからの改造型であるのに対し、ジャーマンTheorboは完成型かもしれないが、バスライダー式の短い低音弦の響きもわるくない。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート

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ダイエット、その後;  

今日はしょうもない話です;
3月にいくつかある衣類のウエストがきつくなったのに気付き、あれから糖分を控え、もっぱらカロリーゼロ甘味料です、アマチャヅル茶は飽きない味で気に入りました。
20170314b.jpgbrite.jpgamachazuru02_201705081040091ce.jpgxylitol.jpg
また野菜を多く取り、夕食には刻みキャベツを必ずお皿一杯(胃腸の調子も良くなる^^)。

体重がチョットだけ減ったようで(変動の範囲かもしれない^^;)
ウエストも思ったほどきつくはなくなった気がする?
west02_201705081041400a8.jpg
この調子でなんとか、元に近づけたいです。

少し余裕めの綿パンを買ってしまったのですが、ちょっと緩すぎでした;
こんなときは、このように少しつまみ上げて縫いつけます、
waist.jpgwaist2.jpg
前後4か所くらい、2cm程度の調整はできます。
目立たないし、ベルトを通せば見えない^^またフトったら、糸を外すだけ;

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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KF弦(Savarez) を張る  

長くリュートをやっていて、始めの頃はギター弦と同じ作りのナイロン弦と巻弦しかなかった、それが普通だと思い、巻弦がボケてくると張り替えたりしていた。m
その後、J.M.モレーノ、パウル・ベイエルなどガット弦を用い、その特徴を捉えた録音が出るようになって、ふくよかで深々とした低音に魅力を感じた。
j m mo weiss
動画:S.L.Weiss - Fantasia in c minor(Jose Miguel Moreno)
そして近年、N.ノースがKF弦を用いて録音、
N N weiss sar
動画:S.L.Weiss -Sarabande from Partita in G minor(N.North)
リュートのバス弦がオクターヴにしてあるのは、太い弦はもっぱら低音成分を担い、オクターヴ弦が倍音をのせて音のラインを明確にするという役割分担だと実感した。
SPで言うと、巻弦はフルレンジ的鳴り方で、ガットやKF弦はウーファー的だ、ウォームで力感のある低音が短く鳴る。
004e.jpg
"低音成分"のイメージ
以下、そんな鳴り方が好み、という前提の話になる・・

昨日届いたSavarezのKF弦(フロロカーボン)だが、いずれも⑤コース以下の低音に使うものばかり。パッケージから出すと、Φ0.74㎜あたりの細いのは無色半透明で呉羽のシーガーエースそっくり、Φ0.95㎜になるとやや黄色の半透明で、万鮪かキルシュナーのガット弦みたい、
kf74a.jpgkf95a.jpg
Φ1.01㎜以上になると黄色で、研磨によるツヤ無し状態、太いのはまさにガット風の外見。
kf 108akeiryo KF
まず弦の重さと長さを計測した、いずれもフロロカーボンの比重と確認。製品番は実径に基くもので、* KF095A=Φ0.95㎜ガット換算Φ1.12㎜のように選定する必要がある。
原材料は日本製だそうで、質的には呉羽のシーガー、万鮪と同じと言える、混合で張っても区別つかない。無研磨の細い弦は原材料の良い部分を使っているようだし、研磨弦も特に振動状態に問題はない。さらにゲージのラインアップが細かいので適切なものが選べるのが利点だ。
参考:music-strings onlineshop
ガットやKFを活かすも殺すも楽器の性質しだいで、張るならこれらの弦の特性を音に変換できる楽器だ。手元の楽器ではM.オッティガーの13コースと11コース、もう一つ英国製11コース、松尾7コース、の4つで好ましい結果が出る。
今回特に気に入ったのが、13コースluteの⑪コース"C"に張ったKF160Aだ、万鮪よりさらにソフトで深い感じが良い、これはちょっと材質が違うかも?
m o 13clute
001c_201705071252076db.jpg
*太い弦はブリッジやペグに巻く部分を細く削ると巻きやすい
7c.luteの⑤コースもKF095Aに替えてみた、⑥コースは万鮪だが質感は同じ、
ma 7c lute
振動が良く、ふくよかな低音ユニゾンにハマる^^vヴィウェラもこの鳴り方は合うだろう。

PS.以前から万鮪のラインナップが釣糸としてはやけに細かく揃っていると思ったが、
manyu_20170507232528d75.jpg
manyu03.jpg
KFはハープ、ギター、ウクレレ、リュートなどの弦、さらにテニスラケットほか原材料として多方面の需要が関係しているかもしれない?

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート

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雑草だらけの花壇  

昨日はちょっと暑かったです。
日頃、家の前の花壇やプランターは手入れをサボり、雑草だらけですが、この2つだけは毎年咲きます;せっかくだから写真を、
hiruzaki.jpg
昼咲き月見草

biora.jpg
ビオラ
あと、ヤグルマギクあたり植えたいな^^

さて、リュート用のサバレス KF弦が届いたので、今日は何本か張り替え、明日詳しく書く予定です。
sava kf

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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そう考えるしかない!?  

科学の不思議については非常に興味があるが、本当に解からないことだらけ;;m

I.ニュートンが重力の法則を導き出し、A.アインシュタインは重力を時空の歪みという別の見方に置き換えられることを解き明かしたが、何故、質量が重力を生みだすのかわからない、引き合う力にも、それを伝える役割をもった粒子があり、重力もグラビトンという仮説の粒子が考えられている、また重力の伝播速度は光と同じとされる。

量子力学が示す事も日常の常識や古典力学では信じがたいけど、実験や観測結果から、そう考えるしかない世界だ、人間サイズの世界では空間的位置や時間の進みは明確だが、量子サイズの世界はこれらが不確定で曖昧とされる。原子核を周る電子も周囲のどこか一か所にあるのではなく、確率的に同時存在し「様々な状態が重なりあっている」とされる、人が観測すると、どこか一か所に粒子として現れる。
pp308524b_20170505092230b2d.jpg
電子の存在イメージ
2本のスリット実験:電子や光子は確かに粒子だが、2本のスリットに向け、1個ずつ発射すると、1個が両方を通ったかのような干渉縞が現れる、本当に1個の電子が両方を通るのか?
001b_20170505153309e86.jpgDoubleslitexperiment.jpg
*電子は1個ずつ発射する
一つの説に、粒子は周囲に波紋を纏っていてそれが粒子の行き先に影響する、というのがある。スリットの角に近づくと、波の当り具合で、すり抜けた後の方向が変わり、それで波の干渉が起きたような何本かの縞がスクリーンに現れるという、
hamon 2
粒子と取り巻く波
しかし、スリットの両脇に検知器を置くと、この干渉は消えてしまい、2本の筋だけになるそうだ、観測行為が何らかの影響を与え、波が消えてしまうのだろうか?
観測して結果が決まる:量子のふるまいを人の目サイズに拡大しようと考えられた思考実験が「シュレディンガーの猫」であり、箱内の猫の生死は人が箱を開けたときに決まることに?
(放射性物質ラジウムがα粒子を出すと検知器がハンマーを落とし、毒ガスの瓶が割れる、量子サイズの出来事を人間サイズに直結させる---)
Schrodingers_cat.jpg
(資料:Wikipedia)
開ける前までは「生と死の状態が重なりあっている」という理屈だが、実際は猫は時間が経つほど死んでいる確率が高いだけで;肝心の状態が重なりあった様子は見られない。
量子もつれ(quantum entanglement):1つの粒子を分裂させたペアは量子もつれ関係にあり、このペアはスピンの方向など、互いに必ず逆の状態を示す、この関係は近くにあっても何万km離れていても相方のように保たれ、手元の粒子を人為的に「右」にしたとすると、もう1つの粒子は瞬時に「左」になるという、光より速く伝わることは実験で確かめられている。
entanglement b
光より速い遠隔作用はないとされてきたが、距離に関係なく同時だそうで、一対の関係が保たれる。しかし情報が光速を超えて移動した、ということでもないらしい(よって相対性理論も正しい)、この粒子のペアには空間を超えた繋がりがあるのか?
002_20170505092927a0c.jpg003_201705050929397a1.jpg
量子もつれ関係のペア粒子にとっては空間の離れた場所も紙を折り返してくっついたようなもの?
という空想^^


ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 科学・自然・雑学

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遠方宇宙にX線の激しい閃光  

超新星が現れると、その明るさは所属銀河全体の明るさに匹敵するとか聞いて驚くが、数分間で所属銀河の数千倍のエネルギーを放ったという現象が観測された。m

2014年10月1日、NASAのチャンドラX線観測衛星が、ろ座の方向にある「Chandra Deep Field-South(CDF-S)」と呼ばれる領域で謎のX線放射を観測した。【チャンドラは宇宙の非常に高温の領域からやってくるX線を検出するため設計されている】
このX線源は、数時間で少なくとも1000倍明るくなり、約1日でチャンドラの感度以下まで暗くなった。位置はHSTとスピッツァー赤外線宇宙望遠鏡による過去の観測データから、距離107億光年にある小さな銀河の中であるとわかった。このX線現象のエネルギーはその明るさと距離から、所属銀河全ての星の数千倍と見積もられる。
cdfsxt1_525.jpg
下段は変光の様子(資料: NASA/CXC/Pontifical Catholic University/F. Bauer et al.)
動画:NASA Chandraサイト
この原因として、今のところ知られている現象には完全に一致するものはなく、異例で新タイプの現象かもしれないとのことだが、宇宙最大の爆発現象とされる、ガンマ線バースト(GRB)も候補に入れられている、
grb 2
ガンマ線バースト(GRB)
GRBは中性子星同士、あるいは中性子星とBHの合体の際に起きる、また大質量星ではその中心部にBHが出来てしまい、重力崩壊していく際にも起きる、GRBは双方にジェットを噴出するが、それが拡がってエネルギーが低くなると、X線があらゆる方向に放射される、今回はジェットが我々の方向を向いておらず、X線が放たれだした段階から観測されたとの見方もある。
別の可能性として、X線は中質量BHが接近してきた白色矮星を潮汐力で完全に破壊した際に生じたという説も出ている。
m bh
過去記事の「超高輝度超新星」の正体 に近い現象だろうか?
SN[1]
不明な要素が多いが、遠方宇宙(過去の宇宙)には、何かと桁違いの高エネルギー現象が観測されるようだ。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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真似しっ子;  

久しぶりに7cルネサンスlute(松尾 作)を手入れした。
今までは⑥、⑦コースをオクターヴにしていたが、⑥コースもKFのユニゾンにしてみた、
というのも、N.ノース氏の7コースluteもそうしてあるので^^;
7c lute005_20170503085620337.jpg
*⑤コースは万鮪を削って細くしたもの(0.95㎜)
とりあえずKF(万鮪)1.28mmでユニゾンにした、もちろん明快ではない、深くどんよりした内向的響き。しかし、ダウランドにはこれが合う^^;楽器は松尾さんの新作(2010年)のほうで、旧作とはだいぶ違い、ガットやKFの"単線弦"にも良く反応するようだ。

13c luteには一時、ヴェニスガットを張ったが、
13c gut
KF(万鮪)に戻した、さらに昨日、⑬コースのoct弦もKFに替えてみた、
kf ng
これもノース氏にならって^^、NGよりずっしり良い感じに思える。

なお、松尾 作ジャーマンテオルボ(2001年作)にも万鮪を張っていて、一応わるくはないが、巻弦に対し、好ましくなったという印象は少ない?

さて、注文したサバレスのKF弦は国内には到着したので間もなく届く、「万鮪」と違いがあるか、試してみたい。
sa kfmanyu_2017050309160079c.jpg
いずれも材質はKF(フロロカーボン)

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート

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N.ノース:S.L.ヴァイス vol.3 "Galanterie"  

ナイジェル・ノースの弾く、S.L.ヴァイスのvol.3 "Galanterie"が届いた。m
2012年5月に録音したvol.2と間を置かずの録音で、今回もL.ヤンソンの13コースluteを用いての演奏だが、使用弦のはっきりわかる写真が載っていた、ナイルガットとKFの組合せで、⑬コースはoct弦もKFのようだ。
n n weiss vol 3c
今回は曲もいい、まずドレスデン本の6曲目に入っているd-mollのパルティータ、ロンドン写本の後ろに入っているc-mollのソナタ、また両本に入っているヴァイスが唯一用いた調でf-mollのソナタ、と聴きどころが、現在最高と言える円熟味を湛えたノースの演奏で満喫できる。
n n weiss vol 3a
n n weiss vol 3b

d-mollのパルティータの頭、Fantasiaは1:26だが、もっと長く感じる充実した時間だ、ノースの表情豊かなアゴーギグが引き付ける、Allemandeの反復での装飾は流石!
Couranteは譜例のように---
weiss d cou01
---上声、内声、バスと3声が流れて行く書法が心地よい、後半にある2小節ずつのゼクエンツで、バスラインが開放バス弦へと移ったところ---
weiss d cou02
---ここはズシッと威厳の響きを聴きたいところ、ヤンソンの楽器とKF弦がよく応えているv
Gavotteも3声の類似した書法だ。
最後のGigueは充実して結構長い、高域で2声で始まるが---
weiss d gig
---バスラインは広い音域を動き懐深い感覚、ノースはテンポを落ちつかせ、始まりから絶妙なアゴーギグで聴かせ虜にする。

次のc-mollのソナタは他で聴いた記憶がない、頭のPreludeは幻想曲というべきもので、当CDのタイトルにふさわしいギャラント、あるいは"sturm und drang"の性格、ライナーノーツを見たら、ノースの解説にも同じ事が書いてあった^^
weiss c pre
バス声部のみで始まるのも異例で、C.P.E.バッハを予感させるような、多感な転調も多い、ただし写本ではこのPreludeだけが後から加えられたのか?筆跡が異なり、Allmande以後は同一の手になっている、
weiss c all
この事情はわからないが、ノースは写本のとおり順に演奏している、他者の曲?であるとしても、このPreludeはぜひ聴きたい魅力がある。
最後のf-mollのソナタも味わい深い。
ヴァイスの名演を聴きたい方にはお薦めのアルバムだと思う。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート作品

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