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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

悪魔の戯れ  

悪魔に取り憑かれるのは嫌だけど、ちらっと怪しの世界を覗いてみたい、って気持ちは昔の人にもあっただろう、音楽にもそんなイメージを持ったものがある、タルティーニの「悪魔のトリル」もそうだったが、L.ボッケリーニの交響曲に「悪魔の館」と副題の付いた曲があり、けっこう有名、1771年作なのでスペイン時代の曲だ。
曲はニ短調で、全楽章いい曲だが、標題の元になったのは終楽章だろう、第一楽章と同じ付点リズムの序奏があり、アレグロになると堕落と破壊の悪魔達の饗宴になる、
しかし人間の持つ本性でもあり?楽しくなってしまう^^
bocch sym d
交響曲ニ短調op.12-4「悪魔の館」終楽章
you tube:Boccherini "La casa del Diavolo" Sinfonia in Re minore Op.12 No. 4
クリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内O

もうひとつ、ハイドンの弦楽四重奏曲Hob.Ⅲ:76 ニ短調《五度》だが、これもちょっと小悪魔的な楽章がある、
hay sq
弦楽四重奏曲Hob.Ⅲ:76 ニ短調《五度》
you tube:J.Haydn - Hob III:76 - String Quartet Op. 76 No. 2 in D minor
クイケン四重奏団
曲全体はハイドン充実期の作品で聴き応え十分、第一楽章は5度音程を動く主題で始まり、副題の由来だが、
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ちょっとボッケリーニを思わせる優美なところがある。
第二楽章は変奏形式でほっと安らぐ主題、
メヌエット(16:00)が怪しげな主題で2声のカノンになっている、小悪魔がしつこく追っかけてくるみたいな?
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終楽章、これまたvnのポルタメントがちょい怪しい味を出し、
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こんなのもボッケリーニによくある、しかし快活で充実しているのはハイドンらしい魅力。

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category: 古典派

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K.ベーム:ベートーヴェン《英雄》 BPO  

"新風"の「英雄」を聴いている中、往年の名盤もまたいい、たしか最初に買った《英雄》は見開きジャケットのLPで、ベーム指揮:BPO、これが刷り込み盤だった、 
bohm be sym3 b
比較的快速で、隅々まできちっと整った楷書的演奏で、のちにいろいろ揃えたが、結局このベーム盤が一番気に入っていた。
のちのVPO盤も良いがちょっとの差でBPO盤を聴きたくなる。
bohm be sym3
カール・ベーム指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
1961年録音 D.グラモフォン 再版:兼価盤

you tube:Karl Böhm - Beethoven - Symphony No. 3 (1961)
録音は音場の見渡し感は乏しいが、耳心地よい音質で、パートバランスも取れ、演奏内容と録音が一体となったようなDGらしい仕上がり。
誰が聴いても違和感ないだろう純化したような演奏で、強奏も弱奏も誇張することなく、"新風"の興味深い演奏を聴いた後も、これはこれで良い^^

第一楽章にたびたび出てくるこの部分、
bohm be sym3 01
スタカートとスラーの構成がエッジを立てるほどでもなく、ぴしっと整っているのが心地よい、BPOの管、とくにhornの上手さが一層引き締めて聴こえる。終結部のtrpは赤で書いた演奏だが、やはり誇張なく、
sc01 (1)
ほどほどに収める。
第二楽章も淡々とした構え、じわじわ時間をかけた効果で、フーガの素晴らしさが引き立つ。
スケルツォが快活で、小刻みな音がしっかり整い心地よい、トリオのhornの上手さも際立つ。
終楽章は第二楽章と同じく対位法で書かれたところが深みがある、パッサカリア風変奏曲をちょうど良い響きで整然と収める、雄大に表現するF.フリッチャイと対照的だ。

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category: ベートーヴェン

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びっくりしない《驚愕》:ハイドン  

お馴染みのハイドンsym No.94「驚愕」第二楽章[16]のffは何も知らず初めて聴く人なら驚くかもしれないが、殆どの人は知っているので驚かない、
指揮者の故・岩城宏之氏が打楽器奏者だった頃、策を練ってティンパニの(お古の)皮にナイフで破れる寸前まで切り込みを入れ、本番で叩けば破れる予定だったが、破れず、まともに鳴ってしまった、という話を聞いた^^
M.ミンコフスキもライヴ録音で策を弄していたが、あれはその場限りで、録音で何度も聴けるものじゃない;録音する際は真面目に?普通にやればいいと思う。
でも、録音なしの演奏会なら、ハイドンの目論見を継いで何かやってもよさそう^^
たとえば、このffはGの和音だが、timpはCとGに調律され、Gを叩くところ、
hay 94
ここでCのほうを叩けば破壊的な非和声音が鳴る?、一緒にtrpもCを吹けば凄いんじゃないかと;実際どんなものか、聴いてみたいとおバカを考えている^^;

さて、手元に「驚愕」の音盤は多々あるが、特に好きなのが、W.サヴァリッシュがウィーン響を指揮した「驚愕」、第一楽章が誰よりも快速でキビキビ攻めてきて心地よい。
hay sym94 sa 02
you tube:交響曲第94番「驚愕」ハイドン/ヴォルフガング・サヴァリッシュ

A.ドラティの演奏は全集の中でも「驚愕」は気に入った1つで、清涼なサウンドがいい。
hay sym94 do
you tube:Haydn Symphony No 94 G major 'Surprise', Antal Dorati Philharmonia Hungarica

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category: F.J.ハイドン

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蒼い夕空  

まず、地球の日中の空はなぜ"青い"のか、これは大気中の塵や水蒸気の粒子が波長の短い青い光りをランダムに散乱させる性質があり、直射日光から外れて空全体から地上に降りてくるため青く見え、その分太陽の直射光は青い成分が減って、やや黄色く見える、
夕暮れや明け方の空(トワイライト)は、赤いとき、金色のとき、青いとき、とその時の気候によって変わるが、大気の層を長く通ってくるので、大気中に粒子が多いと前述の傾向が強まり、太陽の直射光はより波長の長い赤方向に偏り、その赤い光に照らされて周囲の空も赤くなる、ただし夕刻や明け方でも大気中の粒子が少ないと日中とさほど変わらず、黄色い太陽と青い空、になるそうだ。

古い写真だが、2012年7月7日の日没後、珍しく大陸の高気圧に覆われた、
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大気の塵が少なく、青い夕空、星を見るには絶好の夜になった。

こちらは2014年10月8日の月食写真、
2014 moon
暗い月が赤っぽいのは地球の大気によるトワイライトの光りが映っているため、このとき月面に居れば素晴らしい日食が見られるはず^^;

面白いのは火星のトワイライトで地球と反対のことが起きているらしい、この写真だけは自分では撮れない;
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火星の青い朝焼け(NASA)
火星の大気には酸化鉄を含んだ赤い塵が舞い上がっていて、これが赤い光を散乱させ、空は赤っぽい(オレンジがかったピンク?)、逆に太陽の直射光は赤い成分が減って青く見える、日没や日の出ではその傾向が強くなり、太陽の周りの空も青く照らされている。

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category: 科学・自然・雑学

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"エスパーニャ"なボッケリーニ ≪追記あり≫  

古典派音楽というと、当時のヨーロッパの共通様式みたいで、いくらか地域性はあったろうけど、正装の衣装とか、宗教儀式の作法みたいにこれほど音楽が共通化した時代も珍しいかもしれない。そんな中で興味深いのはルイジ・ボッケリーニ(1743-1805)、 
Boccherini.jpg
Luigi Boccherini
イタリア出身で自国にいた頃は"国際趣味"の作品を書いていた。
特にお馴染みなのが「ボッケリーニのメヌエット」
you tube:Quintet Op 11 No 5 in E major Minuetto Luigi Boccherini
彼は1769年、スペインの宮廷に招かれ、ドン・ルイス皇子付きの演奏家兼作曲家になり、そこで生涯を過ごした、
就任先の要望なのか、おのずとそうなったのか、楽曲はスペイン趣味で満たされたものになり、ボッケリーニは国民楽派の先駆けとも言われる。またソナタ形式などの書法に厳格にとらわれないのも特徴、弦楽四重奏、五重奏、他の楽器を入れた五重奏など室内楽に充実した作品を多く残している。
"エスパーニャ"なボッケリーニを紹介するのに格好の曲はこれだろう、初めは「えっ、これ古典派!?」って驚いた;
ギター五重奏曲No.4 G.448、終楽章「ファンダンゴ」
bocch fand
you tube:Quintetto IV "Fandango"G.448
演奏:エウロパ・ガランテ
もう一つ、ギターと鍵盤のためのバージョン(*原曲の第三楽章がここでは前奏となる)
bocch fand g c
you tube:Boccherini Fandango Guitar Harpsichord Boris Bagger Gottfried Bach
ボッケリーニの頃のギターは6複弦の可能性もあるが、バロックギター、ロココギターでも演奏できるようだ、なんたってファンダンゴなので、いやでもエスパーニャ^^

手元にはBRILLIANT CLASSICSのボッケリーニ作品集のBOXセットもあるが、気に入っているのはエウロパ・ガランテによる傑作を集めた2枚組、かなり久しぶりに聴いたが、なんといっても、ありふれた古典派と違うところがいい、
e g bocch
参考動画は魅力的な弦楽五重奏曲イ短調op.25-6
e g bocch s quin
you tube:Boccherini / String Quintet in A minor, Op. 25 No. 6 (G. 300)
室内楽としての充実はハイドンにも引けを取らない。
第一楽章の優美な主題がまず印象強い、第二楽章がメヌエットで、第三楽章は"国際趣味"のようでもあり、そこを聴き分けるのも面白い、そして終楽章はギターのラスゲアートが加わってもよさそうなリズムが痛快。
エウロパ・ガランテの演奏は強弱を大きく設定し、シンフォニックな聴き応えがある。

なお、遡ってバロック期にも同じイタリア出身のドメニコ・スカルラッティがギター音楽風の鍵盤曲を書いているのが面白い。歴史は繰返し、のちにアルベニス、グラナドスが登場する。一方で、ギター作曲家のフェルナンド・ソルは徹底して国際趣味で書いている、"活躍の場"が関係するだろう。

追記:D.スカルラッティのファンダンゴも挙げておきます、
d s fand
you tube:Domenico Scarlatti Fandango in re min
よくこれだけ鍵盤にギター風の曲を書いたもんです^^

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category: L.ボッケリーニ

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イエネコ  

道路を渡ろうとするとき、車が見えると、通り過ぎるのを待つ賢い猫もいますね。
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猫は目的を得るために段階を踏んで思考できたり、学習力があり、哺乳類の中でも高等なほうだと思います。好奇心旺盛で、家具の引き出しなど開けると、すぐ覗きにきます、行動を観察していると飽きません。
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イエネコ
人が飼っている動物の多くは利用目的があって、野生種を捕まえて飼い慣らしたものだが、猫だけは自ら人間に近づいてきた、と言われる。イエネコの祖先はアフリカに棲むリビアヤマネコだとされてきたが、DNA調査の結果、間違いないらしい、
Felis silvestris lybica
リビアヤマネコ
外見も殆どイエネコと変わらない、
人が農耕を始めた頃、穀物を貯蔵するようになり、そこに鼠が集まってくる、鼠を獲物にヤマネコ達も近づいてきた、徐々に人と馴染んで住み着くようになったのがイエネコの始まりで、この子孫が世界に広まった。紀元前3000年頃の古代エジプトではすでに定着している。
Egyptian mural pain cat
日本には奈良時代に入ってきたらしい。

イエネコは野生時代の本能を失っていないので普通の和猫など、原種に近い身体を持つものは人に飼われなくなっても、野良猫として生きていく能力がある、全ての仕草には野生に起因する理由があり、ジャレついて遊ぶのも、獲物を捕らえるときのトレーニングになっている、
猫は水に濡れるのを嫌がるが、澄みきった水には興味を示し、飲み水として衛生状態が良いことを知っている。
また基本的に孤独を好み縄張りを持つが、同じ家で数匹飼われていると一つの群れと意識する、互いの体を舐め合うのは群れの匂いを共有するためで、よその猫が近づくと、こぞって威嚇して追い払う。
しかし近年、交配によりペットとして作られた風変わりな身体の猫は野生で生きていく能力を持たないそうだ。
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エキゾチックショートヘアー
個人的にはキジトラなど原種に近い姿のネコが好みだが;

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category: 科学・自然・雑学

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S.ラトル:ベートーヴェン《英雄》  

2002年、C.アバドの後任でベルリン・フィルの主席指揮者兼芸術監督となったサイモン・ラトルは報道では2018年にそれを退任し、その後はロンドン響の同ポストに就任する見込みだ。 
バーミンガム市響、主席の頃は新進気鋭の指揮者と思っていたが、はや63歳になる、

今日はS.ラトルのベートーヴェンsym全集から、ただしorch.はウィーン・フィル、アバド指揮:BPOと同じくピリオド指向のラトル指揮:VPOの組み合わせも興味があった。
s r be sym3 02
you tube:ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55 / サイモン・ラトル指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 2002年4月-5月
第一楽章は快速でサウンドバランスも良く、ピリオド奏法ながらVPOならではの美しさも感じさせる、ラトルの強弱を何段階にも設定したような表現が奥深く、ダイナミズムが一段と闊達になる、ppは聴力検査ギリギリのような弱奏、
ラトルの効果的な秘技の一つが終結部で聴ける、
[672]でさっとmpくらいに落とし、cresc.して[675]のffを炸裂させる、
sc01 b
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(動画の15:45あたり)
第二楽章ではVPOのしなやかな弦が一際魅力、各楽器、ほぼノンヴィブラートで和声の色彩も良い、ここでも強弱表現の深さが効く、
スケルツォも本当に微かなppで始める、快速で切れ味心地よい。
終楽章も美しさと懐深さに満たされる、変奏形式だが、様々な技法を聴かせ、トルコ行進曲風になる武骨な部分もあって面白い。
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category: ベートーヴェン

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オリビアを聴きながら  

杏里といえば、シティ・ポップ、かっこいいイメージだったが、デビュー盤の「オリビアを聴きながら」をじっくり聴いたのは最近になってから; 

歌の内容は大人っぽいけど、デビュー当時は高校生で17歳、まだ少女っぽさが残る声で歌っているのがいい、のちの杏里とは別人に聴こえる?手元にはBest CDがあったが、「オリビア」はEP盤も取り寄せた、やはり針を下ろして初盤を聴きたい^^
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この初盤の動画は今、出ていない、
you tube:杏里 オリビアを聴きながら
このデビュー曲は小ヒットに始まり、ロングランを続けたそうで、たしかに一時流行って消えるタイプの曲じゃない。
杏里は作詞作曲でも活躍、松任谷由実のファンでその弾き語りをするのが趣味だった、というのが興味深い。

「オリビアを聴きながら」は尾崎亜美の名作で、彼女が歌うのもまた良い、
a ozaki
you tube:オリビアを聴きながら/尾崎亜美
作曲のセンス、多様性は松任谷由実の上を行くかもしれない、

杏里のBest CDにはお馴染みのヒット曲が集まっている、
anri best
「CAT'S EYE」はアニメの主題歌だったため、本人は乗り気じゃなかったそうだが、同時に出た「悲しみがとまらない」と一緒にヒットとなった、
「Groove A・Go・Go」は杏里自身の作曲、"トレンディー・ドラマ"の主題歌で、ドラマとともにハマってしまった;しかし、この時期以後の録音物って少しも古く感じないので、こんなに時が経ったという実感がない;

杏里、最新のアルバムより
anri Brand New Day
you tebe:ANRI Brand New Day!

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category: 歌謡・ポップス・etc

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C.アラウ:ブラームス pf協奏曲 No.1  

ショパン、メンデルスゾーン、チャイコフスキーなどの曲には甘い囁き?(あるいは女性を引きつける思惑^^;)みたいなもんを感じるが、ブラームスにはそんな欠片もなく、コッテコテに男性的、ベートーヴェンも大方、そんな感じか。

今日はクラウディオ・アラウのブラームス pf協奏曲No.1 ニ短調、
1969年の録音でアラウ66歳頃、まだ老巨匠とはいかないが、演奏家では壮年期だろう、そろそろ老練な味も出てくる頃かもしれない。
E.ギレリスの豪腕でビシっと決めた、O.ヨッフム指揮、BPOとの録音も圧巻で名盤だと思うが、アラウは大らかで、味のあるテンポルバートを入れ、ロマン的な趣も聴かせる。ハイティンク指揮、RCOも絶妙に反応して整っている。
c a br pf con1
クラウディオ・アラウ:pf
ベルナルト・ハイティンク指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウO
1969年 PHILIPS原盤

you tube:Claudio Arrau Brahms Concerto 1 (Bernard Haitink: Concertgebouw Orchestra)

第一楽章に登場する主題は先般、「ツィメルマン:ブラームス ピアノ協奏曲 No.1」 の記事に載せたが、「次はこれかな」と予感させたり、意外だったり、飽きることはない。ピアノとorch.が対等な重要性を持つ感じだ。第一主題は力強いトリルが効いているが、pfソロが始まって一旦終わり、orch.による第一主題が圧縮されて低音と上声でカノンになる、
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一段と迫りくるようでいいところだ。
また、再現部と思うがpfが冒頭の形で弾くとき、
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このトリルの締めくくりの所を素早く弾くのは困難のようで、やや武骨になるが、それが力感となって聴こえる、
第二楽章の神聖な雰囲気もアラウはさすが繊細に聴かせる。
終楽章は結構快速、たたみ込むように熱気を帯びた演奏で引きつける。

これは演奏者による違いが楽しめる曲だが、手がけないピアニストもいる、指揮者でもカラヤンは一度も取り上げなかったそうだ(No.2はやってるけど)。

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category: ブラームス

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謎だらけのバロック  

たとえばバッハのブランデンブルク協奏曲 No.3の中間楽章?Adagioは2つの和音が示してあるだけで、終楽章へ続く、というのはわかるが、実際何をやったらよいのか推測するしかない、 
bach br no 3
各演奏家がどうするかも面白いところ。

フライブルグ・バロックO、最小限の慎重な?対応、
f b bra 3
you tube:Bach: Brandenburg Concerto No. 3 in G major, BWV 1048 (Freiburger Barockorchester)

アバド指揮:モーツァルトO、チェンバロのO.ダントーネがソロを弾いている、
c a bra 3
you tube:Bach: Brandenburg Concerto No. 3 in G major, BWV 1048 (Orchestra Mozart, Claudio Abbado)
*弦楽器はモダンだが、バロック弓を用いている。

さて、リュート曲にも謎がいっぱいあって困る^^;
今練習している1つ、S.L.Weissのフーガ ニ短調だが、整然としたフーガの終わり近く、紫のところは、下から[ソ、シ♭、ミ♭、ソ]のナポリ6度が入る、
weiss fuga
続く下の段には、わざわざ長い空白(オレンジ)を置いて終結が書かれている、この空白は、何か即興を入れろというところか?わからないが、そのまま終結に繋いでも自然なので跳ばして弾いている;
y i weiss fuga
you tube:Silvius Leopold Weiss - Fugue in D Minor
今村氏はきちんと消音して、各声部が明快に歌っている。

もう一つ、このフーガの前に付けたい、プレリュード ニ短調、これは2重奏の片割れではないかと指摘されている、
weiss pre
2段目のAdagioと書かれたあと、オレンジで括ったように2分音符の音価で和音が2つ、次に同じ音価でパッセージがあり、また和音、この2分音符の間が独奏にしては長いというか、単純すぎるので、合方が何か弾いているんじゃないかと?
とは言え、よく演奏されるプレリュードで独奏曲として扱われる、片パートゆえに"動と静"があって面白いかも;
この参考になる良い動画はなかった。

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category: その他・バロック

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「田園」のピッコロ  

また、細かいところシリーズで、今日はベートーヴェンの「田園」、 
この曲は第1~第3楽章までtimpは使われず、第4楽章の「嵐」で初めて使われる、ベ-トーヴェンも明らかに前楽章との音響の対比を狙っていたと思われるが、それを現代のorch.で目いっぱい表現しているのがカラヤン指揮、BPOの演奏、厚い量感があり、瞬足なスーパーカー的なorch.だ^^一番好きなのは60年代、ベルリン、イエス・キリスト教会でのDG録音。
LP盤に針を下ろすと第1楽章はいつものボリュームでは随分音量が小さい、
ka be sym 6
1面(第1、2楽章)のカッティング部分は少ない
実際の演奏も70%くらいに押さえている気がする、しかし第4楽章になると100%で全開、嵐の脅威が襲う、この演出効果はカラヤンならでは。
この楽章のみflピッコロが使われ、稲妻の閃光を表すものと思われる、原譜では最高音で吹くのは[94-95]の高いG音までで、[97]からはoct.下がって1st.flと同音になるが、カラヤンはoct.上のまま高音を維持する、
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*以下、動画はこの部分から挙げる
ka be sym6
you tube:ベートーヴェン - 交響曲第6番《田園》Op68  カラヤン ベルリンフィル 1962
カラヤンの演奏にはこれが合うのかも、同じに行っている例として、フルトヴェングラー、C.クライバーがあった。
c k be sym6
you tube:ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68 / カルロス・クライバー指揮バイエルン国立管弦楽団 1983年11月
こういう譜が出ているのか、指揮者による変更なのかわからない。

個人的にはピッコロの高音Gは原譜どおり、1か所[94-95]だけが良い気がする、
C.アバドとS.ラトルの演奏例を挙げる、
ab be sym6
you tube:ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68 / クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1986年9月
ra be sym6
you tube:ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68 / サイモン・ラトル指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 2002年4月-5月
ほかに、B.ワルター、K.ベーム、O.スウィトナー、W.サヴァリッシュなど同様に演奏していて、これが多数のようだ。

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category: ベートーヴェン

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C.アバド:ベートーヴェン《英雄》  

2014年、80歳で亡くなったC.アバドは2000年に胃癌の手術を受けたそうだが、DGに《英雄》を録音したのが2000年3月とあり、下記動画のローマ聖チェチーリア音楽院ホールでの演奏が2001年2月とあるので、本当に早い復帰だったのに驚く。 
アバドに関心を持ち始めたのはDGにヨーロッパ室内Oを指揮したハイドンsymを録音した頃で、他の20世紀的な巨匠指揮者らとは一線を画す印象だった。アバドはドイツ系の作品に名演が多く、自国イタリアの作品では、ロッシーニには積極的だったが、プッチーニやその後のヴェリズモ・オペラは取り上げないという方針だった。
ベートーヴェン以前の作品ではピリオド指向にスタイルを変えていったが、快活な中にも流線的で巧みなアゴーギグで運ぶ天性も活きているようだ。晩年は活動拠点をボローニャに移し、モーツァルトOを指揮、録音した古典派作品もすばらしい。

さて、アバドの《英雄》、手元にはDGへの2000年録音がある、BPOのサウンドはカラヤン時代とは別物のようだ、アバドの"VPO時代"の演奏とも違う、
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ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」
クラウディオ・アバド指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
2000年3月 DG

you tube:Claudio Abbado - BEETHOVEN : Symphonien 3 & 4
第一楽章は開始音に力みがなく、快速で物量感を控えた見渡しよい響き、ズバっと入るダイナミズムとスっと収まる心地よさ、長い展開部と再現部も充実する、楽譜は原典に忠実な改訂版を用いているそうだが、例の終結部のtrpはこのとおりだ、
sc be sym 3
第二楽章もぐっと弱奏で始め、強奏も心地よい、後半のフーガも涼やかに音を重ね、timpが鋭く入り、引きつける、
次のスケルツォ、アバドの演奏は一際快活に決めていて魅力だ、トリオのhornはナチュラルhorn風に響かせる。
終楽章も快速で、乱奏的始まりは鋭い、続く弦楽の弱奏は気体の漂うような響き、フガートの部分でも弦楽、木管、各パートが音色の重なりを織りなす、和音の響きも良く濁った響きにならない。hornが高らかに主題を吹くところもよく輝き、付点リズムをやや強調するのがいい、終結も切り立った響きで痛快。

動画をもう1つ、2001年:ローマ聖チェチーリア音楽院ホールにて
c a be sym3
you tube:ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」/C.アバド (2001)

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category: ベートーヴェン

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「第九」の細かいところ  

ベートーヴェン続きですが、「英雄」が連続すると感覚がマヒするので、ちょっと「第九」に寄り道を; 
針を下ろしたのはF.フリッチャイ盤、1957年のステレオ録音で1枚のLPに収めてある、
f f be sym9 02f f be sym9 01
ベートーヴェン 交響曲No.9ニ短調《合唱」
フェレンツ・フリッチャイ指揮
ベルリン・フィルハーモニーO.
1957年 DG(ドイツ盤)

you tube:Beethoven: Symphony No. 9, Fricsay & BPO (1958)
演奏時間68分で意外に速めのほうだ、このLP盤はややボリュームを上げる必要があり、それだけノイズが少ないのが望ましいが、これは一か所も目立ったノイズがない希少盤で大事にしている。また、バリトンのD.フィッシャー・ディースカウが聴ける唯一の第九だそうだ。

ところで「第九」の終楽章はバリトンのソロが始まる前に壮大な前奏があり聴きどころで、フリッチャイ盤もここが素晴らしい、
vcとcb.によるレチタティーボ、前楽章の回想、そして低音が「歓喜の歌」を奏で始め、徐々に壮大になっていくが、そのクライマックスへ昇る[196]でいつもトーンダウン?というか物足りない響きになるのだが、obが3拍目からオクターヴ下がるのが原因のようだ、
sc be sym9
sc be sym9 02
flはそのまま上昇するが、obの音域限界だろう、これもベートーヴェンの頭に響く音楽に楽器が対応しきれない例かもしれない、

雅楽の篳篥は古来からあるダブルリードの楽器で、obと同族だが音域が狭く、オクターヴ移動をよく行う、第九:終楽章[196]のobも、これと似た印象に聴こえてしまう(のは自分だけか^^)、ダブルリードはそれだけ存在感がある。

PS.余談だが、前述の[196]で、obは下げるなら弱拍からが良いように思えるが?;
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フルトヴェングラー:ベートーヴェン《英雄》1944年  

確定申告の時期ですが、提出は3月15日までですね、すっかり今月15日までと勘違いしてて、昨日記入して出してしまった;まあ早いのはいいけど^^;e-taxは使わないけど、国税庁:確定申告書等作成コーナーで簡単にできますね。
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D.ジンマンに続けて、ベートーヴェン《英雄》を新旧取り混ぜて聴いていくことにした。
今日はフルトヴェングラー、音源は1944年、放送用の録音で聴衆はいないらしい、しかしEMIに録音したセッションより、フルトヴェングラーらしい熱演になっている、
fu be sym3
交響曲第3番 変ホ長調op.55《英雄》 
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニーO.(1944年)

作品に新しい発見をさせるジンマンの緻密な演奏とはさすがに隔たったもので、フルトヴェングラーの音楽表現には長い時間スケールが必要、演奏時間は52分(反復演奏なし)と長めになる、特に第一楽章では激しく燃焼する前の準備としてテンポを落とし加速していく、強弱もそれに伴い、ダイナミックな起伏を存分に聴かせる、第二楽章もひじょうにゆっくり、このLP盤では第二楽章の途中で盤を裏返すことになる;

*ところで第一楽章の終結部、[659]からtrpがテーマを奏でるが、この演奏では赤で書いたように変更されている、
sc01 (1)
sc01 (2)
このほうが華々しい、ってことで、のちの指揮者とか出版社が変更したのだろうか?出版譜をいくつか探ってみたが、こうなっているのは見つからなかった;憶えのある範囲ではほかに、カラヤン、ベーム、サヴァリッシュが"赤"に変更した版を採用している。
元の譜はtrpにとっては尻切れトンボみたいだが、テーマはhorn、木管が引き継ぐので差し支えない、これがベートーヴェンの意図した響きと思える。ジンマン、アーノンクール、アバド、ラトル、スウィトナーなど他は元の譜のとおり演奏している、たぶん近年では元の譜どおりが常識なのだろう。


さて、第二楽章、葬送行進曲はじっくりとしたテンポで楽章が1つの鎮魂歌のようだ、後半のフーガに入ったあたりは壮絶な面持ち、最後は目一杯テンポを落とし消え入るように終わる、
スケルツォ楽章は例によってエネルギッシュである。
終楽章、乱奏的な導入のあとは変奏形式、(パッサカリアだとも言われる)楽章全体はドラマチックな構成も持つ、フルトヴェングラーは各部にふさわしい劇的な変化をつけていくが、ややもすれば、聴き疲れする?演奏であるかもしれない。

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バロックのLuteとGuitar  

どちらも古楽器である以上、軽量の楽器だが、リュート属は球面体という力学的に強固な構造を持ち、ボディ内の反射音がストレートに響孔から出てくる感じで、音エネルギーへの変換率も高いように思う。リュートでラスゲアートをやると甲高くなるので、あまりやらない;
lute p r
11コース バロックlute
b g tuning (2)
バロックluteの調弦(⑥コースより下はオクターヴ弦が付く)
b l tab
*上の五線譜に対し、下のような弾き方になる、赤線は音を残して次の音に重ね、レガートに響かせる、バロックギターとも共通した特徴。

バロックギターやヴィウェラは断面としては四角く、内部で繰り返し反射して出てくるような音で、悪い表現で言うと、ヤワな箱に弦を張っただけ、って音^^;あまり鋭くは鳴らない、それが逆に良いところでもあり、ほっこりした響きで、ラスゲアートも耳ざわり良く鳴る。
b g st
b g tuning (1)
*バロックギターの調弦例
リュート曲には高音弦のよく鳴る所を狙って書いてある部分もあるが、バロックギターは各弦、均等な扱いのようだ、
バロックリュートでも概ね共通した技術だが、とくにバロックギターでは旋律線が1コースから突然4、5コースに移ったり、ハイポジションから別弦の解放に移ったり、というのが常にあり、さらに右手の使う指も特定できない;そこは現代のギターとはかなり違う、
b g tab
*バロックリュートと同様、音を残して重ねる部分が多い
それで滑らかに繋がって聴こえるように・・というわけで、親指だろうが人差し指だろうが、目的どおりに鳴らす、弾弦コントロールに苦労する楽器だ;;

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D.ジンマン:ベートーヴェン Sym「英雄」  

先送りしていた、D.ジンマンのベートーヴェンsym集より、まずは「英雄」から、 
この曲は長丁場だと意識していたが、ジンマンは全楽章の時間は45:24でしかも提示部など反復を行っている、因みにチェリビダッケは反復なしで57:08、K.ベームは49:47、カラヤンも49:44(緩叙楽章がゆっくりなため結構長い);
しかし、ジンマンの演奏はテンポを納得させる自然なもの、金管とtimpは古楽器を使い、vn群の分厚い量感を押さえ、低域の効いたバランス、弦の内声、木管、hornなど、各パートの細やかな表現が明確に聴ける。
d z be sym
you tube:ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調「英雄 Op.55 / デヴィッド・ジンマン指揮 チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
第一楽章、快速な中に緻密な筆さばきを見せ、歯切れよい推進力、これまで"普通の演奏"として聴き流していた所に新しい発見をさせる。木管のソロ部分では心地よく装飾も入れ、曲の武骨なイメージを取り払う。
第二楽章、葬送行進曲は、弦が刻む3連符が弱奏ながら、
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常にくっきり弾かれ、引き締める、
[114]から対位的な2つのテーマ(譜例:オレンジと紫)でフーガになるが、
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[121]から2本のcl.が重なってくっきり響き印象的、金管、timpも要所で押し出し、楽章を渋い雰囲気ではなく鮮やかにしている。
次のスケルツォも一際快速、強弱対比が深く、緊迫感を帯び、[110]から弦ほか全パートが四分音符を鋭くたたみ込む。
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終楽章、対位法も駆使される充実した変奏、[44]~[77]が弦楽のみとなるが、この演奏では[62]~[77]を各1人の弦楽四重奏にしているのが面白く効果的。
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前楽章と同様、終楽章も新鮮な発見があり、他の曲も楽しみだ。

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便利小物&工具  

普段、オーディオや楽器の手入れで重宝している小物類のまとめです。
(プラモ作りに良さそうな物も・・) 

ピンセット型ラジオペンチ、挟む部分にギザギザがないので、傷付けずに挟める、rajipen.jpg
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カートリッジのリード線脱着には絶好、
リュートの弦が奥の方にあるのをつまみ出すにも良い。

竹串、ペグに巻き付けた弦を外すときなどに使うが竹製で楽器を傷つけにくい。
takegusi.jpg

水平器(平板測量用)
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ターンテーブルの水平確認、またヘッドシェルの水平(左右)確認も小型で使いやすい。

ミニ電子秤、重量指示が正確で、トーンアームの針圧を直接確認できる。
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針圧計専用に仕立てた製品もあるが、このほうが汎用で使える。

簡易顕微鏡、レコード盤の音溝をはっきり見られ、埃の付着など状態がわかる、
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軽量で盤に乗せてもOK。

マイクロメータ、弦径が目視では区別つかないリュート弦には必須といえる、
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中身を間違えて送ってくるメーカーもあるので、張る前に確認している。

アラミド紐、強度が高く伸縮性がほぼゼロ、
aramido_20180212120219fbd.jpg20170611090341e97_20180212123223d35.jpg
リュートのナットからペグにかけて、これで繋ぐと切れにくく、調弦しやすい。

筆刷毛、楽器の響板に付着した埃は弦の下が掃除しにくいが、
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これで弦の上からきれいに掃ける。

細丸ヤスリ(1.2mm)、ナットの弦溝入れ、ほかブリッジの弦穴を広げたり、よく使う。
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イピカイエ(Yippee-ki-yay)  

昨夜はD.ジンマンのベートーヴェンを聴く予定だったが、息子が連休で帰ってきて、コタツでDVDに変更となった^^;映画のDVDも結構集めたが娯楽ものばかりで、「名画」のたぐいはない、ここは景気よく「ダイ・ハード ラスト・デイ」にした、 
die hard 5
20世紀FOX
ブルース・ウィリス主演のダイ・ハード シリーズ5作目、2013年の公開だったが、これが最新作だとしても十分楽しめそう、

ウィリス演じるジョン・マクレーン刑事の息子ジャックがモスクワで警察沙汰を起こした、
ということでマクレーンが身柄を引き取りに行くことになる、娘に「お願いだからひっかき回さないで」と言われつつ・・
息子ジャックはじつはCIAのエージェントだった。今回は国際的な重大任務、ロシアが舞台で007かMIシリーズみたいな雰囲気で始まり、ジャックは綿密な作戦を実行するはずだったが、不測の事態になったところへ、門外漢のマクレーンが(間が悪く?)やってくる、ジャックは親父に帰るように言うが、例によってマクレーンが首をつっこみ、ここからニューヨークの刑事大暴れの様相に変わる^^;CIA要員にはないジョンの刑事の勘が役立つ場面もあって面白い、
最大級のド派手なカーアクションや銃撃戦、親子ともボロボロになるが、しぶとく生き延び、最後の決戦場所はめでたくもチェルノブイリ、作戦もへったくれもない出たとこ勝負、マクレーンの決めセリフ、「イピカイエ」も出て(Yippee-ki-yay:ここでは「くそったれ」の意らしい)、最後は敵のヘリが派手に墜落大破・・楽しませるなぁ、
なお、ダイ・ハードは6作目も製作される予定だそうで(2019年?)、
現在62歳になるジョンのオヤジがまた大暴れらしい^^

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category: 映画・TV・DVD

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四苦八苦:楽器調整 <追記あり>  

モダンguitarの調整は製作家に頼むことになるが、古楽器は使い手がやる部分が多い;
昨夜はバロックギターの調整にかかりっきりで、あとはなにも出来なかった; 
昨年末に完成し、フレット高さは納得いくまで調整して、
b g 03
経過をみていたが、ハイポジションのビリが目立つ、

リュートはハイポジションを使う頻度は少ないのであまり感じないが、ギターはいつもながら本当に微妙でシビア;
ビリを無くすには、まず振動不良の弦は使わず、
①弦高を高くする
②テンションの強い弦にする
になるが、①も②も最小限にしたい^^;
強く弾けばビリつくけど演奏上は問題ない、くらいが狙い所になる;
経年変化による前倒れを考慮すると楽器本体は今の状態くらいが良いと思われる、
この楽器のブリッジは弦高が低く止まりやすく出来ているので、当面の対策として1mm厚のアクリル板を上に挟んで弦を止めた、
b g01
あとは弦の止め具合で微調整、どうにか狙いの高さにできたようだ。
ブリッジの飾りが隠れないよう透明板を使ったが、
b g02
これならパっと見、わからないかなv

*追記:ブリッジの弦の止め方をこうすると、簡単に高めに止めやすいのがわかった、
たしか、どこかのサイトで見た、(2~5コース)
b g 06
弦の端に緒止めを作り、ブリッジ上でねじらず一まわし、あとは反対側で弦の交差位置をずらして引っ張ればその位置で止まりやすい、
b g 07
4コースの太い弦がビリやすく、とくに高めにしてある

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category: Instruments

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バロック好きの経緯  

子供の頃の記憶をたどると、クラシック音楽というより、まずバロック音楽に馴染んでいた気がする、たぶんラジオから聴こえてきた曲で、誰の何という曲かも知らないまま、とくにtrpやhornの入る晴れやかな曲に惹かれた、そしてリコーダーのまるい音色も子供には楽しかった、そんな記憶のある中で、中学くらいだったか、ラジオでたまたま聴いた曲が理想的で魅力だった、「バッハ作曲、ブランデンブルク協奏曲第2番でした」とアナウンスがあり、好きな楽器がみな入っていた。それから曲名を憶えてレコード「主に千円盤」も探すようになり、あまり豊富ではなかったが、バッハ、ヴィヴァルディ、ヘンデルなど名作のたぐいは集めた。
A.ヴァンツィンガーは早くから古楽器を用いた演奏を録音していたが、まだそれは特殊な扱いで、パイヤール、イ・ムジチなどが王道だった。 
やがて、G.レオンハルト、N.アーノンクール、F.ブリュッヘンやS.クイケンらによる古楽奏法に基づく録音が出て、楽しみ方の転記となった、
ba bra
はじめは、そのソリッドな響きと表現に戸惑ったのが正直なところ、しかし、バロックvnの透明感、flトラヴェルソの深みのある音色、ナチュラル金管のブリリアントな響き・・次々に嵌っていった;(*リュートだけは、ちょっと区別した?楽しみだった;)
そしてバロックの装飾演奏にも興味が湧いた、それはリピートの際に妙技を聴かせるのが慣例だったようだ。A.コレッリが書いたvnソナタの原曲譜と、実際、コレッリが装飾演奏した実例を書き留めた楽譜が残っていて有名である、
core op5-5 01
ソナタop.5-5原曲譜:曲の骨子のみが書いてある、
core op5-5 02
コレッリが装飾演奏した一例と思われる記録譜、
ほか、当時の演奏家が残した教本など、今やバロックの演奏はこうした資料に基づき、音楽的に習得した演奏でないと成り立たないと言える、通奏低音奏者も同様、
バロックvnによるソナタop.5-5の動画を1つ、
cre op5-5 you tube
you tube:Corelli sonata in G minor op. 5 nr 5
装飾の妙技はリピートで行われる、

ほか、コレッリの「フォリア」の主題による変奏を3つ挙げるが、演奏史を追って聴き比べるのも面白い、
H.シェリングによる20世紀の巨匠らしい演奏、
h s corelli
you tube:Henryk Szeryng plays Corelli's "La Folia" Sonata

I.パールマンによるクライスラー編曲版での演奏、殆どロマン趣味にアレンジされている、
i p corelli
you tube:Itzhak Perlman - Corelli: La Folia (arr.Kreisler)

最後はHesperion XXIによる巧みな古楽演奏、通奏低音も大いに聴かせる。
corelli 04
you tube:Corelli : La Follia

少し時代が下ると、G.タルティーニなどは原曲譜にかなり高度な技法を具体的に書いている。
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category: その他・バロック

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<旋律美>:ハイドン sym No.32  

演奏史上、近年は伝統的演奏とピリオド演奏に一旦別れ、新世代が融合しつつあるように思うが、新しい価値観に付いていく巨匠演奏家もあるようだ、ハイドンも長い活躍の中で、古い作曲家にならず、親子二代でやりそうな進歩をしているところ、あまり例がない気がする。 

疾風怒濤期に入る前のハイドン初期の交響曲は前期古典派らしい旋律美をもった趣味で書かれ、さらに個性である活気も備わっていて、この時期ならではの魅力がある。これまでNo.36やNo.17など取り上げたが、今日はNo.32をじっくり、vn協奏曲No.1を書いた頃に当たる。
No.32はハ長調で書かれ、trpとtimpが入る祝祭ムード、hornの奏でる高域も痛快、こういう曲はいかに楽しくするかが勝負どころか、J.B.ヴァンハルも似たタイプの曲をいくつか書いているが、展開部の聴かせぶりはハイドンが長じている。
第一楽章の[20]弱起からと、再現部[157]弱起から変化して出てくるこの副主題?は心地よい、
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展開部は対位法の聴きどころを置く、
第二楽章にメヌエットがくる、典雅で晴れやかなメヌエットと、弦楽のみで感傷的なトリオの対比が効果的。
第三楽章が旋律美の緩叙楽章、弦楽のみだが表情豊かで、純粋な主題がセンス良い、カノン風に始まる後半も転調の深みを聴かせる、
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後半の始まり
No.39の淡泊な主題の緩叙楽章とは対照的だが、このような優美な緩叙楽章をNo.39に置いても性質が合わない気がする。
終楽章は快活だが、凝った書法はなく軽く切り上げる。

参考動画は今日もドラティとホグウッドを挙げる、ドラティは編成の強みを活かしている、1970年代初めの演奏だが前時代的古さを感じない。第三楽章はホグウッド盤のしなやかな弦楽が心地良い。
交響曲No.32 ハ長調
a d hay sym
you tube:Haydn Symphony No 32 C major, Antal Dorati Philharmonia Hungarica

hog hay sym
tou tube:F.J. Haydn - Hob I:32 - Symphony No. 32 in C major (Hogwood)

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59分の「第九」  

おそらく、演奏時間が1時間を切るベートーヴェンの「第九」はこれが初めてだろう、先日「コリオラン」序曲で取り上げた、デイヴィッド・ジンマンの演奏に惹かれ、交響曲全集+序曲集を取り寄せた、CD5枚に収まっている。
d z be sym
デイヴィッド・ジンマン指揮、チューリヒ・トーンハレO.
アーノンクール盤もそうだったが、中古市場に安価に出てしまっているのはもったいなく思う、誰よりも手間暇かけた内容と思われるからである。
聴き慣れた"標準的?"な演奏を期待した人は手放してしまうかもしれない、(今どき、何を標準的とするかわからないが)
これらの交響曲が作曲されて以後、19世紀、20世紀と力感、量感を込めた演奏へとエスカレートしてきた、orch.の楽器や編成もパワーアップしてきたせいもあるだろう。
これを元にリセットするには、原曲に忠実な改訂楽譜も必要だし、弦はボウイングを大幅に変更することにもなるそうで、それまでの手慣れた演奏をいろんな面でスクラップ&ビルドするらしい、
テンポは自然であれば極端に遅くしない、過剰に速くもしない、ffも大音響ではない、第九の合唱団も室内編成で"軽量級"のサウンドだ・・と言うとつまらないかもしれないが、物量に任せた感覚を捨て、巧みにバランスを操り、時々の主要なパートを明確に聴かせる、
今まで気づかなかった曲の構造が見えてくる、というのは魅力だ、例えば「ここでホルンが鳴る意味がわかる」とか・・
絶対的音量がなくとも、力感は表現できることも、また速めに進むことで全体像が視野に収まる感じがする、

第1番から9番まで、全般に速めのテンポだが全てではない、最良と判断した速さだろう、「第九」の演奏時間を調べてみるとB.ハイティンク、LSOのライヴ録音も68分なので大きく変わらない、カラヤンも同じくらい、K.ベームは73分、ほかフルトヴェングラーが75分、チェリビダッケが77分!これはえらい違いだ;

1曲ずつの感想はあらためて^^;
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category: ベートーヴェン

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天の川銀河:130億年のシミュレーション  

正体は不明だが何も見えず重力だけは発生している物質「ダークマター」は、光で観測できる物質の10倍も存在するという。
このダークマターを直接検出しようと、地下深くに超低温にした液体キセノンのような高密度物質を置き、ダークマターの衝突で起こる発光を捉えようとする観察が続けられている、日本の岐阜県神岡にある「XMASS」などもその1つ。
XMASS:ダークマターの検出原理
問題なのはダークマターが極めて質量の小さい粒子であれば、衝突による反応は殆ど見られないと思われること、しかし質量は小さくとも十分な運動エネルギー(速度)をもっていれば検出は可能になると予測される。

ダークマターは目には見えないが質量をもった粒子の一種である以上、見える物質と同様、天の川銀河を巡っているはず。米・プリンストン大学のMariangela Lisanti氏らのチームは2011年に行われた「Eris」と呼ばれるコンピューターシミュレーションのデータに注目した。
この大規模シミュレーションでは初期宇宙のダークマターやガスを6000万個以上の粒子で表現し、130億年にわたる銀河形成と進化を精密に再現したそうだ。
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you tube:ERIS: World's first realistic simulation of the formation of the Milky Way
この結果、天の川銀河によく似た渦巻銀河が形成され、ダークマターの速度分布が宇宙初期の古い星々の速度分布とほぼ一致するのがわかった。つまり古い恒星の動きを見れば、ダークマターの動きでもあると見ることができる。
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拡大
Erisシミュレーションで再現された天の川銀河、(左)すべての恒星、(中央)古い恒星、(右)ダークマターの分布、古い星の分布はダークマターと似て、より球状に近く銀河全体に広がっている(資料:L. Necib/Caltech)

古い恒星だとわかるにはスペクトル解析で重元素が非常に少ない星を探す必要があり、今のところ、その観測数は多くはないので、今後、天文衛星「ガイア」のデータがまとまれば、約10億個のデータが加わり、ダークマターの基本的性質を知る手がかりとなると期待される。
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天文衛星「ガイア」で観測された天の川銀河の恒星の分布図(資料:ESA/Gaia)
今続けられているダークマターの検出法が有効かどうか、わかってくるかもしれない。

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category: 宇宙・天体

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うどん  

昭和の商店街の記憶、
買い物で歩き疲れ、お腹がすいたころ、あちこちから、うどん、お好み焼き、カレー、うなぎ等々・・の匂いが漂ってくるとたまらない^^珈琲店の前は挽き立てのコーヒーの香り、お茶屋の前はほうじ茶の香りでいっぱい、客寄せ効果あり。
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うどん屋の匂いって、鰹だし、醤油、きざみネギの合わさったような匂いだろうか、
さすがに、カップうどんの麺は物足りないので;何の変哲もない普通のうどんを作ってみた、鰹だし、醤油、味醂のちょうどよい分量がわかってきたので、いつもどおりのつゆと茹でうどん、天かすを乗せてたぬきうどんにした、
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中部地方では昔からうどんやきしめんに薬味として削り鰹ものせる、どうやら、うどん屋らしい匂いになった^^
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暖かいつゆは香りの良い鰹だしがいいが、冷ました素麺のつゆは田舎風もよいと思う、だしは煮干をたっぷり、こんな銀光りした鮮度のよい煮干がいい、あるいはAjinomotoか^^
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臭みや苦みを取るため、頭やわたの部分はちぎったほうがよいそうだが、あまり神経質にならず、煮干らしく、ちょっとアクのある味でいい、甘みも抜きで素麺、ざるうどんなど、おろし生姜で食べる素朴な味もまた懐かしい。

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category: 時事・雑記

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ツィメルマン:ブラームス ピアノ協奏曲 No.1  

このような大曲の音符の数は気が遠くなるほどだが、ド素人の立場でいつも不思議に思うのは、作曲家はどんな手順で書いていくのだろうか、ということ、
まず、全体の大きな素描のような着想があって、同時に具体的素材(テーマ)もあって構築していくのか、とても細かいピアノのパッセージ、さらにorch.パートと、その沢山の音符を書いている間にも、ついさっき浮かんだアイデアを忘れてしまわないものかと^^;高い思考処理力と記憶力を持ち、数式はいつも頭に入っている物理学者のようにも思える?

ブラームスの pf協奏曲No.1ニ短調は1854~1857年にかけて書かれた。初めは2台のpfのためのソナタとして書いたものの満足せず、交響曲に書き直そうとしたが行き詰まり、1855年にpf協奏曲に書き換えを思いつき、改訂の末今の形になったとのこと。
初演は不評だったそうだが、そんな経緯があるからこそ、「ピアノ付き交響曲」と言われる異例の?深く練られた内容を持つのかもしれない。
各主題は関連付いた部分もありそうだが、第一楽章、Maestosoは堂々とした内容、第一、第二主題ほか各副主題を拾うと以下のようになるだろうか、

第一主題、Maestosoらしく、トリルを多様した険しい雰囲気、
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対照的に内向的な趣き
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やや悲哀味を帯びている
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この主題はホルン向きのようで牧歌的
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[76]からは第二主題の前ぶれだろうか、
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第二主題は夜想曲風で、pfソロで登場
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安堵感と温もりを帯びたテーマ
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各テーマが緻密に織り込まれていく、
第一主題が対位法的に書かれるところはさすが魅力、後半ではpfが力強く、orch.と対等の掛合いがある、じっくり進んでいくだけに、終結に向けてのエネルギー感も圧巻となり、交響曲No.4にも匹敵しそうだ。
第二楽章、アダージョ、亡くなったシューマンへの追悼の意も込められているという、宗教曲的雰囲気の楽章、静寂ながら後半ではpf、orch.ともに盛り上がりを見せる。
終楽章、ABACABのロンド形式で古典派協奏曲を継承する要素が大きい、ブラームスらしい渋めだが急き立てるように印象的なロンド主題、間に入る副主題も多彩だが、ロンド主題を使ったフガートも聴かせ、ここもブラームスらしく期待に応えた内容。

新たに取り寄せたCDはツィメルマンとラトルの演奏、音にゆったり潤いと太さを感じる好録音だ、ラトルはppをじつに微かに奏で、ツィメルマンのピアノがデリケートに溶け合う。
br z pf con 1 abr z pf con 1 b
クリスチャン・ツィメルマン:pf
サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィルハーモニーO.
2003年 D.グラモフォン

you tube:Brahms Piano Concerto No.1

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category: ブラームス

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<アウフタクト> ハイドン sym No.39  

日本の古謡にはないと思うが、西洋音楽には弱起(アウフタクト)で始まる曲が多くある。
強拍の前に準備的な拍(または拍の一部)が置かれる、この起源はヨーロッパの言語における冠詞や前置詞のようなものと説明される、実際ドイツ語などは名詞の前に置かれる冠詞や前置詞は強唱しない。よって冠詞,前置詞で開始する詩を歌詞として曲を作る際、そこを弱起に充てるのが自然である。
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シューベルト:「美しき水車屋の娘」より"Das Wandern"
なるほど、

ハイドンの短調交響曲で最初に親しんだのが、「告別」次が「哀悼」、3つ目がNo.39だった、過去はこのあたりの音盤は少なかった。No.39 ト短調も弱起で始まる曲だが、これが一味違って聴こえた。
第一楽章では早くも[4]から4拍休符を置き、再び弱起で始まる、
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下手な接続句があるより純度が高まり聴き手を集中させる。
展開部ではvn1と2がカノンを奏でる下でvaがポリフォニックなパートを弾く、
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A.ドラティ、PHの演奏では、大きめの編成を活かし、pとfの対比を付け、このvaパートがしっかり浮かんできて、ぐっと情熱感が出る。
a d hay s39
you tube:Haydn Symphony No 39 G minor Antal Dorati Philharmonia Hungarica

もう一つ好きな演奏がホグウッド盤だ、ハイドンのエステルハージorch.と同じ規模の編成の古楽器で、弦,管バランス良く、まさにこんな響きだっただろう。
hog hay s39
you tubeJ.: Haydn - Hob I:39 - Symphony No. 39 in G minor (Hogwood)
第一楽章、各パートは聴きやすい。
第二楽章は疾風怒濤期の緩叙楽章として、少々物足りないが、ホグウッド盤ではしなやかに気品を帯び、心地よい。
メヌエットはト短調に戻り、トリオはhornが聴きどころ、
終楽章、内声弦のトレモロを伴い疾風のように始まる、展開部の開始[39]は変ロ長調で新たな主題に聴こえるが、
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第一主題の変形のようだ。
ドラティ盤は急がず重厚感をだす、ホグウッド盤は快速にしなやかなタッチで聴かせる。

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category: F.J.ハイドン

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序曲を楽しむ 4  

オペレッタは19世紀半ば、パリに始まり、「天国と地獄」でお馴染みのオッフェンバックなどが人気となり、これがウィーンにも及んだ、ドイツ語圏ではスッペ、J.シュトラウス2世、レハールほか名だたる作曲家がいたわけだが、はじめJ.シュトラウス2世はオペレッタを手がける気はなかったそうだ、スッペが既に大成功を収めていて、参入の余地はないと思ったらしい。しかし周囲の強い勧めでオペレッタを書くことになり、確かな成功を収めたのは3作目でこれが「こうもり」だった。この序曲はお得意のワルツ、ポルカを組み込んだJ.シュトラウスの魅力が見事にまとめられている。

最も好きな音盤からF.フリッチャイ、60年代DGの好録音で収められた名演で、ブラスやパーカッションが明確に効いているのが痛快、しなやかな弦楽も味わい深い、48歳で亡くなった、F.フリッチャイ晩年近い録音でもある。
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you tube:Johann Strauss : Ouverture from Die Fledermaus - Ferenc Fricsay and Berlin Radio Orchestra
フェレンツ・フリッチャイ指揮、ベルリン放送SO
1961年 ベルリン、イエス・キリスト教会


次はカルロス・クライバー、バイエルン国立Oの日本公演から、アンコール曲のようだ、
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you tube:Carlos Kleiber -Johann Strauss II "Die Fledermaus"
カルロス・クライバー指揮、バイエルン国立管弦楽団

次はK.ベーム指揮、VPO
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you tube:"El Murcielago" (Die Fledermaus) de J. Strauss
カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO
全曲収録の一部でオーケストラ・ピット内だ、きっちり折り目正しい演奏。

幼少の頃、見聞きしたものは頭に焼き付く、
自分にとって「こうもり」序曲とは、これなのだ!^^
tom jerry 04
you tube:Tom and Jerry in the Hollywood Bowl
セリフなしで意思が伝わる7分程の活きた動画、これが本当のアニメーションだと思うが、今の日本でTV放送しているのは動く紙芝居だ。

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助六寿司  

今日も「昭和シリーズ」かな、m
昔、うちの小学校では、なぜか遠足や運動会の弁当は各家、自家製の助六寿司を持って行くというのが、慣わしになっていました^^;それがいつ始まり、いつまで続いたか不明です;
自分でも簾を使って海苔巻きをよく作りました。
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そんな経緯で、上ネタのにぎり寿司も良いですが、昔から好きなのが、良く出来た助六寿司なんです。しかし近頃はスーパー、コンビニなどにある助六(もどき)の海苔巻きは、ツナ、カニかまぼこ、レタスなんかが入ってたりして、がっかりします、昔ながらの本物の海苔巻きは、うまく味付けした干瓢や椎茸がたっぷり入っています、稲荷のアゲも一緒に味付けしてある、具はほかにキュウリ、卵焼き、好みで紅ショウガ、田麩など入れますが、旨ければ単に干瓢巻きでもいいくらい、
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こうじゃないと、助六と認められない;寿司飯が美味いのも当然、満足いくのは名古屋の老舗、東鮓あたりで買うか、自分家で作るしかないか^^;

因みに「助六」と呼ばれるのは、江戸時代、歌舞伎の市川團十郎家の十八番、「助六所縁江戸桜」が大ヒットして、主人公の助六の愛人が「揚巻」という名で、油げとき寿司の洒落から、稲荷寿司と海苔巻きが折り詰めにされたのが始まりだそうだ、
Sukeroku.jpg
また当時は倹約令が出されており、江戸前の魚を使ったにぎり寿司は贅沢とされたらしい。

もう一つ好きなのが酢鯖に昆布を被せた押し寿司「松前寿司」です、
matumae.jpg
これも良く出来たのはとても美味しく飽きません、子供の頃、名古屋の地下街へ行くと、持ち帰りでよく買ってもらった記憶。

いずれも上ネタではないが手間はかかる、良く出来ていれば上ネタ寿司に勝る満足感です、これが経木の折り箱に入ってたら最高だけど^^今やそれが贅沢?;
今度名古屋に行ったら買ってこようかな。

PS.あのドでかい、エホー巻きってのも好きじゃない;
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