FC2ブログ

Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

ポリーニ:ブラームス pf協奏曲No.1  

このところ、ブラームス続きだが、pf協奏曲No.1を1枚追加、ベームとVPOがバックを勤めるポリーニの演奏もぜひ聴きたかった。 
polli br pf con1 dg
マウリツィオ・ポリーニ:pf
カール・ベーム:指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1979年 DG

第一楽章、ベームとVPOの前奏はあくまでよく整いがっしりとして、timpもドカンと入り、良い意味の武骨さがなんともいい、総奏の中でツーンと鳴るウィンナobが緊迫感を出し効果的。演奏時間は20:55と速めのほうだ、ポリーニのpfは表情豊かだが、テンポを引き延ばすアゴーギグは少なめ、展開部から終結にかけてぐいぐい追い込んでいく、これが時間を詰めているようだ。トリルはこの楽章の重要な要素だが、ポリーニはパッセージやトリルの粒立ちを正確に決める、提示部を静かに終え、展開部[226]からpfソロが先導するが結構快速に駆け抜ける、
sc226.jpg
動と静が繰り返される展開だが、あまりゆったり緩めず、白熱していく様は群を抜くようだ。
第二楽章、ppで始まるAdagio、極めて弱奏だが充実感がある、[27]からppとあるが、
sc27.jpg
ここはpppくらい密やかに演奏され引き込まれる、
終りの[91]から弾かれるようなパッセージとトリルが合わさったところ、
sc92.jpg
ppで粒立ちよく滑らかに弾くのって難しそうだが?ここもじつに鮮やか;
終楽章、ポリーニは力強い始まり、11:57と比較的快速、装飾的に挟まれた音も正確にくっきり聴かせる、ベームも白熱したバックを演奏する、意外なところ[238]でふっと弱奏のフガートが挿入される、
sc03_20180420091328d47_20180430111308027.jpg
ハイドンの「時計」の終楽章にもフガートがあるが気の利いた効果、過去の作品を研究しているブラームスだけに、ひょっとしてヒントにしたとか?^^

ベームと組んだ演奏はポリーニ37歳頃で若々しいがyou tubeには無かった、
2011年に、ティーレマン指揮、SKDと組んだ動画を挙げる、
polli br pf con1 you
you tube:Johannes Brahms - Piano Concerto No.1 in D minor, Op.15 -Maurizio Pollini

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 0

手作り Audio  

自作するようになってからは、殆どプラシーボなマニアの談議には関心なくなった; 
電材店に行き、黙って必要な物を買ってすぐ帰る^^工作にのめり込む趣味もないので、さっさと作って聴くだけにする。
2018 b
sp01b_201804291116132d4.jpg
図のオレンジ色は自作部分でもう長くこの状態、メーカー品も役割を果たせば安いのでよい、ただし、SPユニットやアナログカートリッジは音を作る部分なので納得いく製品を選ぶ。
SPの箱(エンクロージャ)は作り替えしたが、ユニットはもう20年ほど使っている、ウーファーのエッジはセーム革に替えた。
SPのネットワーク回路に入れたコンデンサ(*トゥイーターに高域だけ送るフィルター)はちょっと上質と思われるFostex製に替えてみたが、
fostex etc
フィルムコンデンサ(3.3μF)左:Fostex製、右:SHIZUKI製  
普通の電材のコンデンサに戻して違いはわからない、
予想はしていたが余計な買い物をしてしまった^^;

MCカートリッジの昇圧トランスはネットに公開された回路図で作ったがとても単純、普通は降圧に使うトランスを逆向きに繋げば昇圧になる。
2013 b
主要部品は小型トランス(SANSUI ST-12a 800円前後)が2個だけ、
これでしっかり役を果たす。
2013_20180429083652451.jpg
外見はともかく、電気の通り道に支障がなければそれで良い、
ケーブル類はホームセンターにあるのを使っている、接続不良なく繋げば十分。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: Low cost audio

tb: 0   cm: 2

4手のピアノ:ブラームス Sym No.2  

ブラームスは管弦楽や室内楽作品をピアノの4手連弾に多く編曲していた、ハンガリー舞曲などはピアノ発表会でも人気のレパートリーのようだ。 
pf連弾では本来のorch.演奏に勝る利点もある、因みに唸るように立ち上がるコントラバスの音域でもハンマーの打音が伴い、各パートがすべて明確になり、曲の骨格がわかりやすい。
NAXOSからS-T.マティース、C.ケーンが組んだ交響曲、序曲など「4手のためのpf作品全集」が出ていて充実している、申し分ないテクニックでorch.を十分イメージさせながら、pf曲として美しく聴かせるところが良い。音色はpf一色だが純粋で和音はむしろきれいに響く、orch.に馴染んだ耳には単彩から多彩を連想させる。

さて、マティース&ケーンによる第7集から交響曲No.2を聴く。
br pf 4h
ブラームス 交響曲No.2(4手のpf編)
ジルケ-トーラ・マティース、クリスティアン・ケーン:pf
1996年 NAXOS

第一楽章、穏やかな第一主題はpfの余韻で十分賄える、[32]からtimpもきっちり印象づける、
sc28_201804281122471e1.jpg
orch.譜
ペダルを使いレガートな効果も十分、スタッカートの付いた音はpfならではの歯切れ良さが効く、ポリフォニックに声部が重なる明確さも心地よく、提示部は反復される、展開部の[218]からtrbとtubが鳴るところ、ちゃんと連想できる、
sc213.jpg
orch.譜
[314]以降、オルガンのような持続低音があり、不協和が印象的なのに気づいた。
sc307.jpg
orch.譜
第二楽章、pfで弾くと前半あたり、ノクターンのような雰囲気で、pfがオリジナルのような錯覚をする、展開部は切れ味よく熱気を入れる。
第三楽章、ABABAの構成でAの主題はpfがオリジナルに感じてくる、Bのスケルツォは極めて素早い演奏で切れ味よい。
終楽章、ここは2台のpfを駆使してorch.らしい音楽を表現している、結構速めのテンポで、たたみ込む、ダイナミックに決めた演奏だ。
(こうしている間、orch.のほうも聴きたくなってくる;)

当盤はyou tubeにないが、参考に・・
4 h br sym2 you
you tube:Brahms Symphony No. 2 (4 Hands, 2 Pianos) 1/4
この演奏はちょっと古いというかゴツい感覚だ、

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 0

手入れも楽し  

このところ、やたら忙しく、リュートを持とうという気になれない、時間がないわけではないが、落ち着かなければ手につかない、そんな時は音楽ではない作業だけしておく。
gt01b.jpg
久しく休ませてあったジャーマンテオルボ、どうもダブルコースの間隔が近すぎて特に3~5コースが強く弾くと弦がぶつかりやすかった。
gt02.jpg
ナット側はちょうど良いのでブリッジ側を広げるよう、弦の穴を横に広げ、間を開けて止まるようにした。
gen ana
yasuri_20180427084050e29.jpg
穴を広げた細ヤスリ

注文してあった、ローデドナイルガット弦がタイミングよく届いたので交換、今まで低音は全てフロロカーボン線を張っていたが、もう少し"芯"のある音にしたかったので、8コースと11~13コースをローデドNGに替えた。
aquila.jpg
ローデドNG弦は2017年10月製造(Aquila社)、改良後の製品で"切れる"問題は解消され、好ましい鳴りで振動も良いようだ、
gt 06
赤褐色の弦がローデドNG
しなやかで扱い易く、温度・湿度変化でピッチが殆ど狂わないのが何より助かる、
(フロロカーボンも影響の少ない性質だ)
ギターの巻弦は古くなると替える必要があるが、これは振動が良ければずーっと使えるv
gt01.jpg
5月か6月に少しはやれるかな、

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: Lute

tb: 0   cm: 3

東海道五十三次  

永谷園のお茶づけ海苔を買うと東海道五十三次カードが入っていて、あらためてじっくり観たくなった^^どれも見憶えがある絵で親しみがある。 
nagatanien.jpg
一枚の絵の中に切り取った構図というのは西洋、日本問わず上手いと思う。そして浮世絵は版木に彫られて広まった、多重刷りによる独特のコントラストと色使いが味わい深い、子供の頃から好きだったのはやはり歌川広重の「東海道五十三次」、
歌川広重 寛政9年(1797年) - 安政5年9月6日(1858年10月12日)
hirosige02 s
hirosige05 s
hirosige06 s
こちらのサイトで鮮明に楽しめる、
『歌川広重・東海道五十三次』を見る
線描の味わいに、色彩の取り合わせがセンス良く明るい、自然の景色と建築物、人物等が良い風致として纏まっている、隅々まで描かず、程よく省略した線描と心地よい色彩は写実的で生々しい西洋画と違い、何ともいえぬほっこりした世界で、心が絵の中に入って遊べるような楽しみがある。

ところで歌川国芳も面白い絵を描いているが、
歌川国芳 寛政9年11月15日(1798年1月1日)- 文久元年3月5日(1861年4月14日)
「スカイツリー予言?」だとか、よく話題になる絵がある、この絵の左側、高い櫓が2つあるが、低い方は火の見櫓で、この頃の絵地図にも記され実在していた、高い方は何なのか?
kuniyosi.jpg
所在地は今のスカイツリーとは異なり、河岸近い位置に見ているので、距離からしてスカイツリーほどの高さにはならないものの;
kuniyosi02.jpgsky t
実在したとして、仮設の井戸掘り櫓くらいしか考えられないが、火の見櫓の2倍を超える、木材でこんな高い櫓が出来るのか?

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: 時事・雑記

tb: 0   cm: 4

サヴァリッシュ:ベートーヴェン Sym No.7  

N響の桂冠名誉指揮者、W.サヴァリッシュ(1923-2013)の追悼番組の録画も大切に保存している、N響を指揮したのは2004年が最後で、ベートーヴェン Sym No.7だった。 

手元にはRCOを指揮した、(1962年 PHILIPS)と(1991年 EMI)がある、シャープに決めた若い頃に対し後者は芳醇な感覚を帯びているようだ。特異に感じるところはなく、何が必要で何が要らないか、知り抜いた演奏といった感じ。1991年 EMIの録音はコンセルトヘボウ会場の豊かな響きが入り、サヴァリッシュの録音では最もよいものだろう。
sawa be sym
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウO
BRILLIANT CLASICS (1991年、EMI原盤)

第一楽章、序奏はtimpから導かれるバランスのとれた響きでじっくりと開始、主部はちょうど良いテンポ、強奏でも心地よい響きにまとめる、展開部の[205]、vn2をキビキビと前に出し、活気をつける、常に端正に整いきった演奏だ。
sc205.jpg
第二楽章、ゆっくりめに低音部の淡々とした演奏で始まる(ここでのカラヤンの過剰なレガートとヴィヴラートは好きじゃないが)、vnまで昇るとRCOの清々しい響き、timpが威厳をつけて打つ。
スケルツォ、快活だが速すぎず、一音ずつをしっかり足固めしていく感覚が心地よい、トリオでのtrpが透明感があって輝く。
終楽章も速すぎず、ブレることなくカチっと決める、歯切れ良く端正にじりじり進め、ダイナミズムも程よく響き、理性的で落ち着いた心地よさがある。

終楽章のみ、1986年と2004年にN響を指揮した録画
sawa n s01
you tube:Sawallisch Conducts Beethoven Symphony No. 7 4th movement(1986)

sawa n s02
you tube:Beethoven Symphony No7 4thMovement - Wolfgang Sawallisch(2004)

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 2

LSO主席:ブラームス 二重協奏曲(ライヴ)  

複数のソロ楽器を持つ協奏曲、あるいは協奏交響曲というのが結構あるが、ソロ楽器1つの作品と比べると少ない、傑作と言えるのはさらに絞られる気がする、各時代の様式、趣味も関わると思うが。ハイドンの協奏交響曲はソロ楽器4つだが、長くない時間に巧みに凝縮されている。ベートーヴェンはpf,vn,vcの「トリプル」を書いているが、今一つ凄みに欠け、傑作群からは後退する感じだ、密度高くまとめるのが難しいのだろうか。ブラームスはvnとvcの「ダブル」に留めている、聴けば聴くほど味のある、密度高い傑作だ。
今回はハイティンク指揮で、LSOレーベルのライヴからLSOの首席奏者がソロを弾いた録音。
br d con lso 02
ブラームス vnとvcのための二重協奏曲 イ短調op.102
Gordan Nikolitch:vn Tim Hugh:vc
Bernard Haitink:cond. London Symphony O.
May 2003

従来は2人の奏者が左右チャンネル方向に位置した録音が多かったが、これは生の客席で聴くように両者ほぼ中央から聴こえる、鮮明な好録音だ。
第一楽章、総奏で始め、まずvcの緊迫したソロ、次に[26]から管が清々しい第二主題を奏で、
sc26.jpg
vnソロが続き、orch.による前奏に入る、これでツカミはばっちり、過去の作曲家に学んだ要素は多いと思うが、2つのソロとorch.が緻密に結びついた書法は恐れ入る見事さ、
2つのソロが並行したり、逆行したり、弾き継ぎしたり、と譜を見るだけで面白い、
sc175.jpg
[189]からのスタッカート、当演奏ではこれ以上ないほど鋭利に切り立て、痛快である^^
sc189.jpg
第二楽章 Andanteはソロにespress.と指示がある、低音線にゆったり深いヴィヴラートをかけ、楽器というより、声で歌うような感覚をだす。これが常套手段だろうか、
sc01_2018042408470471b.jpg
この演奏ではテンポはあまり遅くしないのでそれがクドくなく聴ける。
終楽章、心地よいリズム感が印象的、テンポは速めにソロが軽やかに始める、その分orch.の総奏になると壮大でキビキビした感覚になり効果的。両ソロは重音奏法など技巧的な聴きどころも十分、[69]からはvcが雄大な流れのような主題を奏で、vnが続く、
sc69.jpg
[119]からは趣を変え、展開的内容、[128]から始めの主題に戻る、縦横無尽の楽章だ。

当盤はyou tubeには無かったので代わりにvn:H.シェリング、vc:J.シュタルケル、RCOの演奏を挙げる、指揮は同じくB.ハイティンク、
br d con you tube
you tube:Szeryng/Starker play Brahms Double Concerto,
1rst mvt 2nd mvt 3rd mvt
この演奏では終楽章は落ち着いてリズムを噛みしめるようだ。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 0

系外惑星探査衛星:TESS  

4月19日、NASAの系外惑星探査衛星:TESS(Transiting Exoplanet Survey Satellite)が打ち上げられた。今後、細長く廻る軌道へと変更、約2か月間、動作試験が行われる予定。 
NASAが2016年4月に「10年以内に地球外生命体の有力な兆候を掴めるはずです。20~30年以内には確実な証拠が得られるでしょう。どこを探すべきで、どう探すべきかは分かっていて、そのための技術もあります」と声明を出している、これもその計画の1つだろう。
(生命が居る証拠とは言っていない?存在しない兆候を掴むかも^^;)
tess.jpg
TESS:ファルコン9ロケットによる打ち上げ(NASA)
先代の系外惑星探査衛星「ケプラー」と同じく、恒星の前を惑星が横切る際の減光を捉えるトランジット法が用いられる。
001 (2)
トランジット法
先代の探査衛星ケプラーは当初、はくちょう座の方向を集中観測していたが、姿勢制御装置の故障で向きを変えながらの観測に切り替えた、ケプラーの観測対象は300~3000光年の間で、地球サイズの惑星は赤色矮星の周りに多く発見されている(中心星が大きいと小さな惑星による減光は僅かで発見が困難)、
001 (1)
惑星の大きさは同じ
しかし赤色矮星はフレア活動(表面爆発)による放射線が激しい例が多く、ハビタブルゾーンが中心星に近すぎるため、地球のような生命には厳しすぎる環境と見られる。
kepler_438d_20180423101750726_20180423132754fc7.jpg
赤色矮星
今回のTESSは全天の85%が観測領域で、距離は30~300光年の近くに絞られ、ケプラーのときよりも30~100倍明るい星を目標とする、つまり太陽に近いタイプの恒星か。
中心星が明るければ、分光観測が可能で、惑星が横切る際に大気の成分など調べられる、ケプラーのときよりも踏み込んだ興味深い結果が得られるかもしれない。JWSTなど追加観測の望遠鏡もこれから充実してくる。
11672_tess.jpg
TESS:イラスト(MIT)
これまで発見されてきた惑星は中心星のすぐ近くを巨大ガス惑星が廻るという例が多く、こうなっていると地球サイズの岩石天体が内惑星として存在できない、太陽系に似た惑星配置は他にもあるのかどうか?

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: 宇宙・天体

tb: 0   cm: 0

ジンマン:ベートーヴェン Sym No.7  

ちょっと日にちが空いたジンマンのベートーヴェンsym、今日はきわめつけの第7番、 
テンポは快速基調だが、異例なほどではない、魅力は歯切れの良さ、絶妙のバランスにある。
編成はいくらか小さい響きで、管の味わいも聴きやすい爽快サウンド。
d z be sym7 02
ベートーヴェン交響曲 No.7 イ長調 op.92
デヴィッド・ジンマン指揮
チューリヒ・トーンハレO、 1997年

第一楽章、序奏の第1音から感じるが、引きずらず節目を付けていく、主部は程よい快速で自然だ、適切にレガートな表現も入れる。vn1ほか、大らかな主題を奏でる中、vn2、vaは16分音符を刻んでいく、[120]からの流れ下りが明確、
sc120.jpg
[161]から繰り返されるキレのよいリズムにはcresc. dim.の起伏をつけているのがよくわかり、内声部を効果的に聴かせる。
sc159.jpg
展開部では金管が輝き、各パートの噛み合いもよく聴ける、終結は心地よくダイナミック。
第二楽章も一昔前とは一新した感覚、あまり粘ることなく、節目を置いて小気味よい、弦が清々しく、clやhornの美音が印象的。
第三楽章、快活なスケルツォ、ここも清潔な響きだが、トリオも軽やか感覚、金管,timpの入る部分も歯切れ良く締め、耳疲れしない。
終楽章、快速ながら力みすぎず、軽やかな開始、総奏の中でもflやclなどが浮かんで聴こえる。熱気渦巻く演奏より冷静な感じだが、要所でff十分に響かせ、さらに張り詰めた感覚と切れ味がダイナミックな効果となって引きつける。
d z be sym7 you
you tube:ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op. 92 /デヴィッド・ジンマン指揮 チューリヒ・トーンハレ管弦楽団 1997年12月

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

盛りとざる  

盛った蕎麦の上に海苔がかかっていたらざる蕎麦、なかったら盛り蕎麦としか知らなかった。東京の事情はわからないが、今も一般の店では「盛り」と「ざる」は区別されているんだろうか。私の地方では特に区別される様子はない(大抵、海苔がかかっている)。
しかしそれぞれ呼び名には由来があるそうで、
sukeroku_20180421101209600.jpg
盛り蕎麦は要するに器に茹でた蕎麦を盛った状態で、鰹だしのつゆを別の器(蕎麦猪口)で出した、蕎麦に初めからつゆをかける、かけ蕎麦と区別する対義語らしい。そういう意味でざる蕎麦も盛り蕎麦の一種となるが、
mitsuke.jpg
ざる蕎麦は江戸の深川にあった「伊勢屋」が始まりだそうで、普通の盛り蕎麦より高級だったとか、使われる蕎麦粉は蕎麦の実の中心部分のみ使った粉で白っぽく、のどごし良く甘みがあるそうで、更科蕎麦とも言い、酒なら大吟醸みたいなもの、またつゆは一番だしを使い味醂を加えた、蕎麦は水切りのよい"竹のざる"に盛った、これが「ざる」の由来らしい。
Sarashina.jpg
更科蕎麦
なお、ざる蕎麦にきざみ海苔をかけたのは明治以後だとか。
*情報に少しずつ違いがあり、定かでない部分も;
neko soba

蕎麦の食い方:江戸っ子の正しい盛り蕎麦の食い方は箸で取った蕎麦の下のほうにだけつゆをつけ、ぞぞっとすする、蕎麦の風味を味わうため、ぜんぶ漬けないとか聞くが?
それでさっと銭を置いて出てく、"通"らしい粋な振る舞いってのも半分なような^^?
morisoba.jpg
大食い大会:蕎麦猪口は置いちゃってる・・
「江戸っ子は気が短けえから、つゆなんかつけねえときがあんだよ」?^^

落語では「時そば」「そば清」などお馴染みだが、蕎麦通だったはずのご隠居がいよいよ死ぬことになり、忌のきわに「一度でいいから、つゆをたっぷりつけて食いたかった」って枕話を聞いたことがある。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: 時事・雑記

tb: 0   cm: 2

ティベルギアン:ブラームス pf協奏曲 No.1  

ブラームスのpf.con No.1、区切りをつけたはずだが、若手の演奏をもう1枚聴きたくなった;1975年生まれ、フランスの気鋭C.ティベルギアンのpf、指揮はチェコ生まれでBBC交響楽団やチェコ・フィルの音楽監督を務めたJ.ビェロフラーヴェク(1946-2017)、 
古楽レーベルと思っていたharmonia mundiってのが只ならぬ予感^^
br pf con1 c t
ブラームス pf協奏曲 No.1 ニ短調
セドリック・ティベルギアン:pf
イルジー・ビェロフラーヴェク:指揮
BBC交響楽団 harmonia mundi 2007年

Tiberghien.jpg001_20180420091456016.jpg
録音は近年のものらしく良好、60~70年代の録音は硬質で乾いた印象のもあるが、当盤は潤いがあり解像度がよい、各パートの細かな息づかいも感じる、内声部が充実して入り組んだブラームスには好ましい。
第一楽章 Maestoso 前奏は威厳ある力感とともに柔軟なタッチでもある、弱奏では哀愁を帯びた感覚、重すぎずtimpのパンチが効いた良いバランスだ、pfは淡々とした入り、ffのタッチに至っては十分なパワーで切り立つ、pfソロが主導する部分ではまさにソロ演奏的なじっくりとしたアゴーギグ、orch.楽器が息を合わせる。緩めるところは緩め、詰めるところは詰める、そんな進め方のようで、展開部のクライマックスではテンポを詰め、ぐっと高揚し、しなやかさと力強さのある若々しい良さではないだろうか、ブラームス20代の作品でもあり、ふさわしい感じだ。終結に向けても見事で切れ味よい。
第二楽章 Adagioは三部形式、暖かく包むような弦の対位法ではじまる、神秘的で祈るような楽章、最後に完成した楽章で、特別な想いが入っているようだ。
いつもながら[20]で弦のppによる短2度の掛留に引きつけられる。
sc01_20180420091325c59.jpg
弦とpfが交互にppで奏でる箇所が多く、木管の悲哀的な響きも印象的。[75]~pfソロの下で低音が持続するのはオルガンのペダルを思わせる。
sc02_20180420091327ab0.jpg
終楽章、ロンド楽章でわりと快速に演奏される、pfの技のキレは抜群、ダイナミズムも正確に決めて痛快、orch.は引き締めた感覚と柔軟性を聴かせ、ソロと相性よく一体化する、
[238]から、ロンド主題による弦楽のみのフガートはさすがブラームス、こんなのはワーグナーには聴けないかな?
sc03_20180420091328d47.jpg
この曲、何枚か揃えたが、当盤も気に入った。
どれが一番とは決めがたい、曲自体が素晴らしく、いろんなアプローチが活きてくるようだ。

動画は第一、三楽章だけ挙がっていた、
you tube01
you tube: Piano Concerto No. 1 - Johannes Brahms by Cedric Tiberghien
I. Maestoso
III. Rondo. Allegro ma non troppo

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 0

楽しい「しらす干し」  

大根おろしにしらす干しをあえたのが好きで、これがあれば食が進む。
しらす干しの材料はカタクチイワシ、マイワシなどの稚魚で、釜ゆでして干してあり、概ね乾燥度の高いのをちりめんじゃこと言うそうだが明確な区別はない、地方によってはすべてちりめんじゃこらしい。
しらす干しはイワシのほかに小さなエビ、タコ、他の魚の稚魚などが混ざっていることがある、製品になる前に大方取り除かれるが、完全にとはいかない、
昨日買ってきたしらす干しは残念ながら混じりっけなしだった;
sirasu02.jpg
スーパーにあるのはこんなのばかりか?
お借りした写真ではこのように宝探しだ^^
sirasu.jpg
親と同じ姿をしたプチサイズのタコ、カニ、シャコ、長いのはタチウオの稚魚か?一緒に干物になってるのが面白いv
釜ゆでしたときにすっかり味は同化していて、違和感なく食べられる^^フグの稚魚も混じるそうだがそれにアタったという話も聞かない。
chirimen.jpg
you tube:チリメンモンスター
あえて"チリモン"を除かずに通販している所もあるv
最近は記憶にないが、子供の頃、某有名メーカーの味付け海苔にカニの幼生がいっぱい付着しているのがあった、贈物でもらったので、それがたくさーん;「食べても大丈夫」と親に言われて食べた。生物がウヨウヨいる海を掬ってきたようで楽しい。

これからアサリの美味しい時季だが、殻の中に小さなカニが入っていることがある、
kakuregani.jpg
カクレガニの仲間で二枚貝に寄生しているそうで、これも一緒に食べて問題ないらしい。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: 時事・雑記

tb: 0   cm: 0

バロックなモーツァルト:K.427   

レクイエムと並ぶ傑作として有名なミサ曲 ハ短調 K.427は先日のK.399と同様、モーツァルトがバロック体験した直後くらいに書いた曲と思われ、ヘンデルやバッハのエッセンスが沸き立つような楽章を持つ。 
ただこのK.427も全曲は完成できずに終わっていて、1783年に"初演"されたときは出来上がっている楽章(kyrie、Gloria、Sanctus、Benedictus)に、過去のミサ曲から欠落曲を転用して演奏したとみられる。またK.427はイタリア語の歌詞をつけて、カンタータ 「悔悟するダヴィデ」 K.469という曲に転用されていて、完成されないわりに使われている;
今回聴いたのはガーディナー盤、
j e g mo mass
ミサ曲 ハ短調 K.427
シルヴィア・マクネアー(S)、ダイアナ・モンタギュー(S)
モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮


1曲目の kyrieは深く威厳を持つように素晴らしい、
2曲目、 Gloria Gloria in excelsis Deoもフーガで書かれたラッパと太鼓華々しい合唱と管弦楽、ヘンデルが思い浮かぶ、
sc01_201804181112022c3.jpg
you tube: Gloria Gloria in excelsis Deo
一方、3曲目、Gloria Laudamus teになると完全にモーツァルトらしくなる、ホモフォニックでオペラのアリア同様、ソプラノ歌手による技巧的なコロラトゥーラの聴かせどころとなる、
sc02_2018041811120397c.jpg
you tube:Gloria Laudamus te
5曲目の Gloria Domine は再びバロック風、声楽とorch.の上声、通奏低音、それぞれが独立した動きでポリフォニック。
sc03_20180418130254817.jpg
you tube:Gloria Domine
10曲目、Credo Credo in unum Deumも興味深い、この楽章は未完で合唱とバスのパートのみ書かれていて、あとは補筆された版で演奏されるが、骨格は出来ていたとみてよいだろう、timpがチューニングされるGとCの音で主題が導かれる、これまたヘンデルの何かの曲から引っ張ってきたようだ。
sc06_20180418131147709.jpg
you tube:Credo Credo in unum Deum
11曲目、Credo Et incarnatus estはモーツァルトらしく、ソプラノよるコロラトゥーラをじっくり聴かせる。
you tube:Credo Et incarnatus est
全曲バロック風に統一しないところが面白い。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: W.A.モーツァルト

tb: 0   cm: 0

高速自転する接近小惑星  

JAXAの観測施設による3月12日と3月18日の観測データにより「2018 EZ2」「2018 FH1」の2つの地球接近小惑星が発見された、発見時の軌道決定によると EZ2は14日11時24分頃、地球から21万km(地球と月の距離の半分強)まで接近していたとわかった、FH1のほうは15日19時頃、地球から132万kmまで接近していた。
jaxa 04
2018 EZ2の軌道(資料:JAXA研究開発部門リリースページ)
jaxa 02
赤い円囲いが2018 EZ2(資料:JAXA、撮像JSF/JSGA)
いずれも軌道を把握し、地球へ最接近の日時ががわかったのは後になってからである;
これらの小惑星の直径はいずれも約20mと推測されている、2013年にロシアに落下したチェリャビンスク隕石とほぼ同じとみられ、遠方にある段階で発見するのは困難のようだ。
*因みに事前に捉えた例として小惑星2015 TB145(通称:ハロウィン小惑星)があるが、直径は約600m、最初の発見は2015年10月10日、地球への最接近は同年10月31日17:01で地球と月の距離の1.27倍まで接近した。
2015tb145.jpg
動画:2015 TB145(アレシボ天文台、レーダー画像)

今回のEZ2の特徴は 明るさが、172秒という短時間で変化を繰り返すことから、高速自転しているとわかった、光度変化は1.7:1の割合だそうで、これもEZ2が細長い形状で、向ける面の変化によると推測される。
jaxa 03
2018 EZ2の自転に伴う光度変化のグラフ、横軸は1周期(約172秒)に対応(資料:JAXA宇宙科学研究所リリースページ)
これほど速い自転にも関わらず遠心力で分裂しないのは強い構造を持っていることになる。
動画:小惑星2018 EZ2の動き(JAXA)

危険天体接近への対策はいろいろ考案されている、これほど高速自転する小天体には高いジャイロ効果が生じて自転軸の姿勢は安定するが、衝突体を上手く当てれば、ベーゴマと同様にはじかれ、軌道をずらすことは可能ではないだろうか、
001 b
小惑星が図の方向(時計廻り)に自転していたら、衝突体は右寄りの位置に当てるのがいいのかな^^?

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: 宇宙・天体

tb: 0   cm: 2

モーツァルトのバロック作品  

モーツァルトは支援者であったヴァン・スヴィーテン男爵からバロック期の楽譜を提供され、バッハやヘンデルの作品にすっかりのめり込んだらしい、これらはモーツァルトの宗教作品にも活かされているし、以前記事を書いたフーガ作品の元にもなっているだろう。 
古典派のフーガ
単にバロック作品の習得、再現ではなくモーツァルトならではの変化技も投げかけてくるようで芸術的な冴えを感じるのは流石と言おうか。
今日は興味深いところで、モーツァルトが書いた鍵盤曲、K399について。
これはヘンデルの手法で書いたとされるが、バッハ風、もありそうだ。
主要作品ではない?とみなされているせいか、録音は少ないようで、クリスティアン・ベザイデンホウトのfpによる演奏を聴いた。
moz suite
クリスティアン・ベザイデンホウト:fp
ハルモニア・ムンディ

1曲目はハ長調、フランス風序曲で、付点リズムのグラーヴェにフーガのアレグロが続く、
moz01.jpg
グラーヴェからアレグロへ入るところ
2曲目はアルマンド、ハ短調で優美なテーマは優れたバロック作品を思わせる、
moz02.jpg
3曲目はクーラント、変ホ長調
moz03.jpg
4曲目、ト短調サラバンドは書きかけで終わっている、
moz04.jpg
バロック組曲は同じ調で統一されるので、調の違うこれらは単独曲とみるべきだろう。
後期バロックの様式を見事に再現しながら・・ちょっぴりモーツァルト自身もちらつくような仕上がりで面白い。このように未完に終わっている曲が他にもあり、モーツァルトにとっては試作的な楽しみだったかもしれない?

C.ベザイデンホウトのfpによる動画が挙がっていた
mos suite02
you tube:Mozart - Suite in C major, KV399 | Kristian Bezuidenhout

過去の作品を研究するというのは優れた作曲家は皆やっているようだ、ハイドン、ベートーヴェンはフーガの手法を巧みに用いている、ブラームスも師のシューマンが所蔵する大量の楽譜から古くは教会音楽、バロック、古典派~と過去の作品を熱心に書き写し、それまでの音楽史を集大成するような作曲法を築いている、その典型が交響曲No.4だろう。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: W.A.モーツァルト

tb: 0   cm: 4

アーノンクール:ベートーヴェン Sym No.4  

アーノンクールは近年のピリオド指向の演奏の先駆けとなる人だろう。ヨーロッパ室内Oを指揮した、ベートーヴェンsym全集を用意して、まだ全部は聴いていなかった; 
sym No.4にもアーノンクールならではの聴きどころが多い。楽器は金管がナチュラル管でtimpも古楽器のようだ。録音は良好で音場が透明に拡がる。
har be sym4
ベートーヴェン 交響曲No.4 変ロ長調 op.60
ニコラウス・アーノンクール指揮
ヨーロッパ室内O 1990年 Teldec

第一楽章、序奏はノンヴィヴラートの響きが神秘感をだす、主部はナチュラル管が響き豪快な入り、心地よい切れ味が基調ではあるが、アーノンクールは適所でこのようなレガート奏法を使う、(ムード音楽的なレガートとは本質が違い、聴き手を集中させる)
mosiki07_20180415095055404.jpg
レガート奏法のイメージ
[121]からはスタカートの指示があるが、きっぱりとじゃなく、ふわっと切る、
sc119.jpg
さらに[135]から一際レガートにし、切り立った演奏の中に上品な対比ができ、効果的だ。
sc131.jpg
第二楽章、付点リズムに乗り、優美な主題が一際涼やかに奏でられる弦の響きが味わい深い、ダイナミズムが置かれるが極端に刺激的じゃない、中間部に入って力感が強調される、そのあと、ppのclはじめfl、hornのソロもレガートで美しい。
第三楽章、スケルツォは快速でズバっとくる感覚、しかし響きには透明感があり常に耳心地良い。トリオは少し緩やかで変化をつける。
終楽章、ここも快速な演奏、金管、timpが輝きとパンチを効かせ、弦はキビキビした中に、しなやかな味わいも両立、展開部の[135]fにくると、何かポリフォニックな凝った書法を期待してしまうが、以降は意外に簡潔だ、
sc129.jpg
声部が並行して力強く奏でるところが多いようで推進力と変化で引きつけていく。
be sym 4
you tube:ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60 / ニコラウス・アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団 1990-91年

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

ダークマターのない拡散銀河 <追記あり>  

また遠い宇宙に目を向けてみよう、かつて星の大集団、銀河は「島宇宙」とも呼ばれ、銀河団という大集団も形成しながら、どこまで拡がるかわからない宇宙を埋め尽くしているらしい。 
nasa you tube
我々の居る天の川銀河のように、これまで全ての銀河には目に見えない物質、ダークマターがあり、銀河質量の9割以上を占めていると考えられてきた、さらにダークマターはその重力で星や物質を集め、銀河の形成に欠かせないとされてきた、麺のツナギのようなもので、これが無ければ粉は散らばっていく;
Milky_Way.jpg
天の川銀河:想像図
しかし、米・イェール大学の研究チームがダークマターが殆どない銀河を観測から発見した。
イェール大学のPieter van Dokkum氏らはDragonfly Telephoto Arrayという独自開発の望遠鏡で非常に淡く、暗い天体の観測を続けている、NGC 1052-DF2という暗い銀河はくじら座方向、約6500万光年にあり、巨大楕円銀河NGC1052を中心とする銀河群に属し、「-DF2」はその一員を意味する。
ngc 1052 df2 01
HSTで撮影されたNGC 1052-DF2【資料:NASA, ESA, and P. van Dokkum (Yale University)】
NGC 1052-DF2は天の川銀河と同じくらいの直径(約10万光年)を持ちながら恒星の数は200分の1ほどしかない、スカスカの銀河だ、同研究チームはハワイのケック望遠鏡を使い、NGC 1052-DF2に所属する10個の球状星団の運動を測定(球状星団は銀河の周りを衛星のように廻っている)、これら星団が秒速10.5km以下という速度を示した。その運動速度からこの銀河の質量(重力)を計算すると太陽質量の3億4000万倍程度と小さく、目に見えている恒星の質量だけで殆ど成り立っている、
ngc 1052 df2 02
赤囲いが球状星団
通常の銀河のハロ領域に恒星や物質が拡散しているようで、密度が低く、後方の銀河が楽々と透けて見える、HSTなどでさらに詳しく観測したところ、NGC 1052-DF2には渦巻銀河に見られるバルジや渦巻腕、円盤構造もなく、中心に大質量BHを持つ様子もない、さらに他の銀河と過去に相互作用をした痕跡もないとのことだ。
*仮に高密度に集まっていたとしても、星の数、質量が少なすぎるので、不規則形の矮小銀河にしかならないのでは?
どのようにしてNGC 1052-DF2のような非常に珍しい銀河が出来たのか今はまったく不明で、いろいろ仮説が出ている段階だ。
NGC 1052-DF2の観測結果はダークマターがないとこうなってしまうという例としてダークマターの存在を逆に証明しているともされるが、通常の物質とダークマターとの関わり方には新たな謎が生じたと言える。
なお、先般のアンドロメダ銀河の質量でも書いたように、ダークマターの存在比率をどの銀河も同一に見てきたことも改める必要があるかもしれない。
*ダークマターもまだ仮想の存在だ。

PS.我々は天の川銀河を中心から外れた内側から見ているので、遠くの(真横から見える)銀河と似た様子で、ありふれた渦巻き銀河の中に居ることに気づきやすいが、NGC 1052-DF2のような特殊な銀河の中に居たらどうだろう?;
ngc 4565
左:天の川中心方向、右:NGC4565(約4300万光年)

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: 宇宙・天体

tb: 0   cm: 0

スウィトナー:ブラームス Sym No.3  

あまりに気分がよくないと、音楽を聴く気にもなれない、汚れた手で大事な物に触るみたいで。少し落ち着いたところで救ってくれるのはドイツ3大Bやハイドンかな。 
クラシックに興味を持ちだした頃、TVのN響番組もよく観ていた、指揮者や演奏者が映像で見られるというのは興味ひかれ、何か得るものがある。
W.サヴァリッシュ、O.スウィトナーはすっかりお馴染みだったし、ホルスト・シュタインやロヴロ・フォン・マタチッチなども記憶に大きい、楽しみを教えてくれた親父みたいな存在。
そんな懐かしさもあり、O.スウィトナー指揮、ブラームスsym No.3を聴いた。
sui br sym3
ブラームス 交響曲No.3へ長調 op.90
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン
1985年 D.シャルプラッテン

この曲は初演の指揮者がブラームスの「英雄」と呼んだと伝わり、確かに勇壮な部分もあるが、本質は内向きで繊細な内容だと思う。個人的には4つの交響曲で最も気分安らぐ曲だ。
第一楽章はブラスの導入のあと、第一主題はシューマンの「ライン」が関係していると言われる、勇壮な一ときがあり、早くも[15]から穏やかな趣きになり、あえて拍節をはっきりさせない、複数のせせらぎが交錯するような書き方だ、vcからvn2に、あるいはvaにパートが渡されたり、内声も細やかで室内楽的、[31]からイ長調になり[36]から木管がpで第二主題を奏で、さらにppになり夢想的で安息感がある、
sc35.jpg
展開部に入り[77]から嬰ハ短調、第二主題のせせらぎが大きな流れとなり、魅力を深める、
sc77.jpg
再現部は再び繊細、終結部で一旦勇壮になり、静かな終りになる。
第二楽章、三部形式だが、clが主導する穏やかなテーマ、中間部はclとfagがコラール風の主題を始める、[81]からの弦パートの弾きつぎが面白い、
sc81.jpg
sc85.jpg
やはり内面的でしみじみくる楽章だ。
第三楽章、ハ短調、それまでのスタイルではスケルツォになるところ、vcで始まる優美な楽章になっている、憂いはあるが悲愴感はない、中間部の終り[87]からdim.がかかり密やかなppになるところが引きつける。
sc86.jpg
終楽章、最もエネルギッシュな楽章、ヘ短調で模索するように始まる、展開部では熱気渦巻き、スウィトナーはテンションを上げる、終結は第一楽章の主題が戻り、安息の中に終わる。

スウィトナー氏は1990年を前にパーキンソン病のため引退した、2010年1月 87歳で死去、
追悼番組でN響の指揮台に立った最後の録画は大切に保存している。
sui br sym3 y t
you tube:Brahms Sym.No.3 ブラームス 交響曲第3番Otmar Suitner/NHKso
第一楽章 第二楽章 第三楽章 第四楽章

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 0

アバド:ベートーヴェン Sym No.4  

ベートーヴェン交響曲No.4、続いてはC.アバドを聴いてみた。 
この演奏でもBPOはカラヤン時代とは大きく様変わりしたサウンドを聴かせる。因みにカラヤン、BPOによる同曲を聴くととにかくvn群が厚い響きで強烈だ。アバドの演奏では編成も少し小さくして、vn群は常に優しい弾き方、重心の低いバランスで、内声部や木管パートが余裕ある響きで聴ける、耳疲れしないサウンドで新しい感覚。
2014022822031430a_2018021711132229d_20180412105520891.jpg
クラウディオ・アバド指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1999年12月 D.G

第一楽章、序奏はかなり弱音で開始、暗がりをさまよい、主部入りの輝かしさを引き立てる、主部は快速、低音やtimpの量感が効いてダイナミックな効果がある、展開部はあまり込み入った書法はなく、転調と響きの対比を聴かせる。アバドはアゴーギグの上手さと合わせ心地よく運ぶ。
第二楽章、付点リズムを持ちながら、しなやかな美しさも持つ楽章、timpがダイナミズムの音源で弦や管が爽快にあふれ出すような響きが良い、弦の弱奏の上にclがソロを乗せるところも聴きどころ、終結にも少し楽器ソロの魅力を置く。
第三楽章、スケルツォ、快活な楽章だがアバドは適度に柔軟な味わいも聴かせ、武骨にはならない、トリオは洒落た雰囲気で対比をつける。
終楽章、ハイドンのロンドンセットあたりでは、終楽章の内容を詰め、面白く聴かせる手法はできているが、このソナタ形式の楽章はその発展版のような楽しみがある、アバドは6:42の快速、目まぐるしい開始はぐっと弱奏で、cresc.がかかりffとなるのは[21]からだが、[25]からの堂々とした立ち上がりが印象強い、
20180410175954a6d_20180412105524017.jpg
提示部の最後をポリフォニックにたたみ込む、展開部は込み入った書法より快調さが際立つようだ、再現部~終結は大いに変化をつけて面白い。
abbado be sym4
you tube:Claudio Abbado - BEETHOVEN : Symphonien 3 & 4

こちらは2001年:ローマ聖チェチーリア音楽院ホールにて、BPOとの演奏、
c ab be sym4 r
you tube:ベートーヴェン 交響曲第4番変ロ長調作品60 / クラウディオ・アバド (2001)

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

スティールパン  

何を思いついたのか、息子がこの楽器を買った^^;ひとまず初心者向けを、 
st pan e
スティールパンという楽器は、カリブ海南端の島国、トリニダード・トバゴ共和国で発明されたそうで、1939年、ウインストン・スプリー・サイモンという人があちこち凹んだドラム缶を直そうと叩いた際、叩く場所で音程が変わるのに気づき、スティールパンの元となる楽器を作ったそうだ。
まず、缶の叩く面を全体に凹面にして、さらに大小の凹面(又は凸面)をつけただけ、こんなにシンプルな構造で立派に音階を奏でることができ、"ピャン"という独特の余韻は他の楽器では絶対に出せない音で面白い。音響的構造は凹みの部分が音程を作り出し、残った面が共鳴板になっているような、合理的な構造だ。
弦楽器や管楽器など、大抵の楽器は長い歴史の中で洗練され、機能を高めてきたが、スティールパンは、いきなり完成、といえるかもしれない^^そういう意味でも傑作楽器だろう、適切な缶があれば自作も可能だがチューニング加工は難しいそうだ。

名手によるハイテクニックな演奏もある、
st pan
you tube:Mario Bros. Theme by Steelpan solo
なぜか、スーパーマリオの曲がぴったりくる、この楽器を想定して書かれたみたいな?^^

技はなくてもバンドを組んで、timpみたいな音程打楽器として、2~4音だけ鳴らしても効果的に使えそうだ。様々なバリエーションが作られているが、やはり最もベーシックなタイプの音が良いと思う。
st pan02
you tube:"Under The Sea" performed on Steel Drum from The Little Mermaid

上記の初心者向けでも立派にスティールパンの音がする、量産タイプとはいえ、チューニング(板金?)は手作業でしっかりされている。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: Instruments

tb: 0   cm: 2

ハイティンク:ベートーヴェン Sym No.4(ライヴ)  

ベートーヴェンの交響曲No.4、2つめは2006年11月に収録されたライヴでハイティンク、77歳の時になる、LSOレーベルから全集として出ており、第4番の演奏時間は11:19/9:05/5:37/6:47(計32:48)、これも全般に快速である、録音はライヴ独特の残響の少ないものだが、演奏内容は肉迫してくる、'80年代、PHILIPSにRCOと録音した演奏に対し、ピリオド指向が入ってきて、より活気と切れ味が際立つ。 
hai rco be sym4 01jpg
ベートーヴェン 交響曲第4番 変ロ長調 op.60
ベルナルト・ハイティンク指揮
ロンドン交響楽団 2006年11月

第一楽章、序奏から主部の入りまで、混沌から何かが生まれるような効果に聴こえる、主部はスパっとした切れ味が基調、各パートが明瞭に押し出し、やはり強弱の起伏が深く、昨日のジンマンに近い活力、切れを感じる。
[297~]のtimpのppはマレットがフェルト巻きのようで微かになる。
sc289_20180410123910ea8.jpg
第二楽章、付点リズムが基調で、[9]では全パートがこのリズムを重ねる;ダイナミックな要素と対比して[81~]のclなど木管の滑らかなソロが美しい、
sc79.jpg
第三楽章、スケルツォ、昨日も書いたように凝った書法だ、バシっとくるエネルギッシュな演奏も痛快。
終楽章、前作「英雄」の終楽章(長い変奏形式)に対し、ハイドンに立ち帰ったようなソナタ形式で切り替え早く推進する、ハイティンクのテンポはジンマンとほぼ同じ、timpは硬いマレットに替え、打音はさらに景気よい、覇気では勝っているかも^^

動画はほぼ同時期と思われるヨーロッパ室内Oを指揮した演奏、
hay eo be sym4
you tube:BERNARD HAITINK - Beethoven Symphony # 4 - Chamber Orchestra of Europe

参考に1987年5月録音の、ハイティンク58歳 ロイヤル・コンセルトヘボウOの録音、高齢となったのちの演奏より幾分落ち着いている。
hai rco be sym4
you tube:BEETHOVEN: Symphony No. 4 in B flat major op. 60 / Haitink ・ Concertgebouw Orchestra

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

ジンマン:ベートーヴェン Sym No.4 <修正あり>  

ベートーヴェンの交響曲は偶数番のほうが好みだという声も結構聞く、特に4番、8番は長大にならないところも良く、技法も充実して楽しみどころが詰まっているようだ。 
まずはD.ジンマンの時間的にも圧縮された演奏から聴いてみた、
zin be sym4
デイヴィッド・ジンマン指揮
チューリヒ・トーンハレO

第一楽章、ピリオド指向のすっきりとした奏法の序奏に続き、主部 Allegro vivaceは提示部の反復ありで10:01に収める快速、強弱を深くとり、アンサンブルは切れ味よく決まり心地よいこと、これで"飛ばしすぎ"と感じさせない自然さだ、展開部で面白いのは[297~]弱奏の弦楽にtimpだけ、あるいは[317~]でfl、hornが重なってppを奏でるところ、
sc289.jpg
sc309_20180409103612a68.jpg
timpは硬いマレットなのでppでもハッキリ聴こえる。
第二楽章、Adagioは演奏時間8:15、緩叙楽章ながら付点リズムが基調で結構ダイナミックな要素が多い、展開部を欠くソナタ形式だが再現部が充実して補う、最後にtimpが付点リズムを打って終わる。
第三楽章、Menuetto Allegro vivaceとあるがスケルツォ楽章だ、始まりから、シンコペーション、ヘミオラが多用され、ポリフォニックでもあるひじょうに凝った書き方になっている。
終楽章、Allegro ma non troppo 演奏時間6:15、目まぐるしく始まる主題のパッセージはfagにも求められ、難しいそうだ、この始まりも[25]できりっと締まる感覚が心地よい、ジンマンの演奏は一際快速でチューリヒ・トーンハレOはびしっと決める、
sc23 b
全体が魅力の終楽章だが、聴きどころが圧縮してあふれ出すようだv
zin youtube be
you tube:ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op.60/D.ジンマン指揮 チューリヒ・トーンハレO. 1998年5月
↑すみません、リンクが繋がっていなかったので修正しました。

しばらく第4番をいくつか聴いてみたい。
ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ベートーヴェン

tb: 0   cm: 0

昭和の飲料(ガラス瓶)  

資源ごみ回収を見ていると缶、ペットボトルが圧倒的に多く、ガラス瓶は今も、無色、青緑、茶色が殆どのようだ。
 
子供の頃親しんだサイダーや大人のビールは各メーカー、ガラス瓶は統一規格で回収してそのまま再利用していた、ガラスの瓶にも「三ツ矢サイダー」など一応メーカーの刻印があったが、別メーカーがそれにラベルを貼って使っていたりした;
mituya saida
子供のサイダーさえ、ガラス瓶からガラスのコップに注ぐから美味しいと思う、ペットボトルや紙パックから、紙コップに注ぐとチープで味気ない、

なんだかキリンレモンが好きだったので、いつも酒屋さんにワンケース持ってきてもらった、今もあるがペットボトルだ;
kirinremon03.jpgkirin remon

炭酸飲料は栓を開けたら気が抜けてしまうが飲みかけの瓶に使うボトルキャップは重宝した、
Bottle cap

ワインも今のようにコルク栓の本格ワインなんて普通にはなかった、憶えているのは「赤玉ポートワイン」かな、アルコールは有るがワインシロップに近い感じで、これをキリンレモンで割ると懐かしい風味が蘇る。
akadama.jpg

PS.かき氷なんかも、せめてこれくらいのガラス器がいい、
kakigori.jpg
金属スプーンでサクサク溶かしながらが美味しい、発泡スチロールのカップとスプーンストロー、てのは味気ない;

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: 時事・雑記

tb: 0   cm: 2

記譜法いろいろ  

ピアノやヴァイオリン協奏曲には40分前後もの難度の高い曲があり、奏者はそれを暗譜しているのが凄いと思う; 
リュートはというと5分足らずの曲でさえ、譜(タブラチュア)を見て弾く、普通ならとっくに暗譜してしまうほど練習しても・・;
11c lute02

古典派以降のギター曲の場合、通常は五線譜で書かれていて、どういう運指にするか(どの弦を使うか)自由度があり、奏者が自分で考えて覚えていく、繰り返せば暗譜できてくる。
f sor 2
フェルナンド・ソルのファンタジア op.30、序奏部の最後が主題に繋がっている
同曲の演奏
sor you tube
you tube:SOR, Fantasia Op.30 played by Giuliano Belotti

一方リュートのタブラチュアは"奏法譜"であり、決められた調弦法の楽器上の動作を記してある、「見て→手が動く」というのが一体の動作になっているので、譜を外すとそれが出来なくなる。リュートは原則、運指の自由度はなく、作曲者が考えたとおりに弾くが、合理的な運指を決める作業は済んでいる、また、どういう響き(音楽性)を求めているのかもわかる。
バロックluteではギターで言うカンパネラ奏法的な弾き方が多い、
201703171529042ef_20180407110502856.jpg
実音(上)とタブラチュア(下)
これを五線譜で書くと運指の補記(弦や指)で一杯になるがタブラチュアなら不要になる。
tab001.jpg
tab002.jpg
S.L.Weissのファンタジアc-moll始め(上)と後半の始め(下)
同曲の演奏
weiss north
you tube:Fantasia in c minor by S. L. Weiss, performed by Nigel North

近年の動画を見ていると、バロックluteと同じ調弦にされたギターを用い、オリジナルのままタブラチュアで弾く人が結構多い、
調弦の異なる6弦や11弦ギター等に工夫して編曲する手間がない。
同曲、13弦d-moll調弦ギターによる演奏
b l guit
you tube:S.L Weiss, Fantasie Cm - Mark Anthony McGrath,13-string guitar
lute f b
バロックlute:指板・対照表

PS.バロック期には舞踏譜というのも作られ、床上でのステップや移動、踊りの動作などを細かく表しているそうで、紙面上も美しい図柄のようだ。
isaac-rigadoon-1.jpg
動きを記す点で一種のタブラチュアとも言えるが、踊りとなると暗譜するほかないか^^;

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: 演奏について

tb: 0   cm: 0

獲れたての魚  

今日はほっこりする動画を、
 
犬や猫に親しみを覚えるのは多くの動物の中でも知恵や感情があり、本質は人とさほど変わらず、似たような行動をするところかな?ある程度、人と意思の疏通も成り立つし。
概ね「犬はお人好し、猫は抜け目がない」^^

漁港の獲れたての魚は美味しそう、
cat 05
you tube:獲って来た魚を狙うノラ!
↑怒られるのを知っているので遠慮ぎみの仕草; 左利きなのでオスの可能性が高い、
↓こちらはたぶんメス、
cat 03
過去記事:動物の「利き手」

漁船が戻る音だけで集まってくる、
cat 02
you tube:出迎える猫
数の多いこと!

PS.漁港じゃないけど、奇士さんのブログで知った動画、
cat dog
imgur:No Barrier Friendship!
ワンちゃん、大喜び!

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: 時事・雑記

tb: 0   cm: 2

スウィトナーのハイドン&ブラームス(ライヴ)  

ライヴ録音を収めた正規版ではないCD-Rもかなり出ていて、セッション録音とは異なる楽しみがあるのはご承知のとおり、また聴きたくなって取り出したのが、O.スウィトナー指揮、SKBのライヴCD-Rで、ハイドンのSym No.88とブラームスのSym No.4が入った1枚、
いつもD.シャルプラッテンの残響豊かなセッション録音に耳慣れているが、当録音は殆どが直接音、それだけに、いつもは聴けないスウィトナー、SKBの生々しい音に迫れて興味深い。 
sui br sym4 sui br sym4 sp
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン
(*右はD.シャルプラッテン盤)

Fachmamm fur Kiassischer Musik'Societyから出ているライヴ録音のCD-Rで、データは1981年6月ライヴとあるだけで、会場は不明だったが、you tubeに挙がっていたこちらを聴いてみると、当盤と同一音源らしい、
sui br sym4 you tube
you tube:Brahms Symphony No. 4 - Suitner, Staatskapelle Berlin (Live, 1981)
来日公演のたぶん放送用の録音だろう、1981年6月8日、東京厚生年金会館 だった^^
セッションではキリスト教会の響きで弦楽も各々のパートが1つに溶け合っていたが、ここでは個々の楽器が粒立って聴こえる分離の高さ、まさに"素"の音がわかるv
耳慣れしてくると、やはりスウィトナーらしい演奏が浮かんでくる、

CD-Rは1曲目に、ハイドン 交響曲No.88が入っている、同日のプログラムだろう、この曲はスウィトナーのお気に入りであると何かで聞いた記憶。
第一楽章、この楽章のみtimpが使われず、序奏は小ざっぱり、主部は快速ぎみ、反復を省略して軽快にまとめる、
第二楽章は優美な変奏曲で親しまれやすい、あまり粘らず[41]からのffも耳心地良く響く。
メヌエットAllegretto、快速で弦の柔軟な味わいで気品が引き立つ。
終楽章、ロンド風ソナタは程よい速さ、展開部はポリフォニックな書法と快調な運びが両立している、ここでぐっと力感をつける、
[194]のフェルマータのあと、テンポを上げて華々しく終わる。
sc193.jpg

2曲目、ブラームス交響曲 No.4は演奏内容は'86年のセッション録音にほぼ近いと言える、それをここでは"生っぽく"聴けるv
清涼な響きが基調だが、各楽器は粒立って聴こえる、核心に迫ったところで白熱感を放つ、というスウィトナーらしさは同じ、
第一楽章の開始はセッション盤ではさらりと枯淡の表情に聴こえるが、当盤はヴィブラートの温もりをよく感じる、終結に入るところで一旦テンポを落とし、"徐々に徐々に"加速していくのがじつに引きつける、フルトヴェングラーの急加速とは違う効果だ。
第二楽章で印象的なのが、88小節からの深い弦楽、これを厚い響きにせず、控えながら充実感ある清音で奏でるところ。
第三楽章はかなり快速、キビキビと進撃して痛快。
終楽章、パッサカリアはブラスによる主題は普通に聴かせ、次からが異様にじっくりしたテンポで、深い溜めを入れながら進める、穏やかな中間部が終り、ブラスによる主題の再現のあと、[132]からのffは、直接音がセッション盤より強烈に聴こえる、ここからテンポアップ、timpは爆音を放ち、白熱して終結に向かう。
sc126.jpg

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 0

「天宮1号」突入完了 <訂正あり>  

天宮1号は中国初の宇宙ステーションで2012年に3人の宇宙飛行士が11日間、2013年にも3人が15日間滞在する実績があったが、2016年3月、中国政府が機能を停止したと発表、制御不能となってしだいに高度を下げていたが、日本時間4月2日9:15頃、南太平洋上空で大気圏へ再突入したと発表された。 
tiangong1.jpg
4月1日、天宮1号のレーダー画像(画像:FHR)、この時点では高度161kmでまだ大気圏外とされる、因みにオーロラが発生するあたりの高度だ。

天宮1号の追跡情報を提供していた米・エアロスペース社の軌道・再突入デブリ研究センター(Center for Orbital and Reentry Debris Studies; CORDS)によれば、再突入地点は南緯13.6度、西経164.3度(南太平洋のクック諸島付近)となっている。落下物は全て空中で燃え尽きたのか、海上に到達したのか、確認されていない。

3月の時点で発表された、ヨーロッパ宇宙機関・欧州宇宙運用センター(European Space Operations Centre; ESOC)など、宇宙デブリの監視・追跡を行っている各国機関の予測で、3月末から4月初めに北緯43度から南緯43度の間で大気圏に再突入する可能性が高いとみられていた。この緯度範囲には日本列島もすっぽり入っていた。

大気圏に突入した様子の参考画像がesaの動画などで見られる、
tiangong02.jpg
you tube:ATV-1 reentry 本物の画像じゃないのね;
大きな隕石の落下でも高熱でいくつかに分裂する"火球"が見られる。

小惑星探査機「はやぶさ」の帰還映像に似ているが、こちらは軌道が制御され、目標地、南オーストラリアのウーメラ砂漠にカプセルを軟着陸させたものだ、小惑星のサンプル・リターンを部分的だが初めて成功させた。
hayabusa.jpg
you tube:NASA Team Captures Hayabusa Spacecraft Reentry
カプセルは耐熱防護が施され、燃え尽きない。

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: 時事・雑記

tb: 0   cm: 4

サヴァリッシュ:ブラームス Sym No.2  

サヴァリッシュのブラームス続きです; 
ひとまず〆として交響曲No.2、ロンドンPOによる演奏は1989年録音、サヴァリッシュ66歳で巨匠真っ盛りの頃。EMI原盤の録音も良好で、スウィトナーが録音したD.シャルプラッテンと遜色ないレベルで詳細に聴ける。
sawa br sym2img038.jpg
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
ロンドン・フィルハーモニーO
1989年 EMI原盤

第一楽章、弦の響きは爽快だが、芯の通った感覚がある、始まってすぐ、[19]からpでvn1とva(→vc)が下降音型を心地よく奏で、続く[32]から、
sc28.jpg
ppのtimp連打と金管が引きつける、
vn1の[44]からのテーマは満ち足りた気分、
sc44.jpg
vcとvaの[82]からは憂いをおびた名旋律だ。
sc82.jpg
[118]のfに入る前、timpに思い切ったcresc.をかけ、バンッと締めて心地よい、
sc115.jpg
展開部[204]からはフーガの書法が入る、
sc204.jpg
[224]からtrbとB.tubが入るが、B.tubのドスが効いて聴き応えあり、[246]と[259]からの2段構えのクライマックスも切り立った力感、以降再現部、終結部も巧みな書法で味わい深い。
第二楽章も、スコアを見ながら聴くと、orch.の楽器の組み合わせ方には無数の選択肢があり、よく決められるもんだと関心する;ブラームスはorch.作品をまずピアノの連弾の形で書くそうだが、入念な推敲を重ねるのだろう。交響曲No.1では両端楽章に重量を置き、間の楽章は間奏的だったが、ここでは深い内容を置く。
第三楽章は始まりのAllegretto grazioso(Quasi Andantino)の1小節が、[33]からのPresto ma non assaiの3小節分に相当し、拍節が入れ子の関係になっている、
sc30 b
始めのAllegretto graziosoのテンポがPresto ma non assaiの急速感を決めるがサヴァリッシュは速めにキビキビと進める。
終楽章、ほぼ普通かやや速め、楷書的で引き締まった演奏で爽快さもある、終結に向けて端正さを崩さず痛快なダイナミズムで閉じる。

この演奏のyou tubeがあった、
sawa br sym2 you tube
you tube:J.Brahms, Symphony Nr. 2, D-major, Op. 73, Wolfgang Sawallisch

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: ブラームス

tb: 0   cm: 0

ソメイヨシノとヤマザクラ  

毎年、サクラの咲く頃というのは良く捉えれば「新しい出発」の象徴、しかし「慌ただしく落ち着かない」というイメージの方が大きい;
堤防沿いや公園などソメイヨシノが一斉に咲く場所は花見の名所となるが、自分の性格ではそこで呑気に花見(より団子、酒でワイワイ)なんて気分になれない、一段落してくる5月後半、新緑の時期はわりと落ち着くが。 

各地で開花前線の基準に使われるのもソメイヨシノだが、
someiyosino.jpg
ソメイヨシノ
これは江戸時代末期に作られた品種で、「エドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできた単一の樹を始源とするクローン」だそうだ、成長が早く、堤防に根を下ろし地固めになるが、根が盛り上がって道路のアスファルトが割れたりもする;
平安、鎌倉時代には当然無かった種で、和歌にうたわれたりしたのはヤマザクラなど古来からある種である、
yamazakura.jpg
ヤマザクラ
雑踏を離れた山里にポツンと立っているヤマザクラを見つけるとほっとした気分になる、白い花と同時に茶色の葉も開き、そのコントラストがなんとも雅な風情。人間社会の動向とは関係なく、真に花を愛でたくなる。

今年は4月から、町役がまわってきて慌ただしい1年となる、どうせ廻ってくるなら、早いとこやってしまったほうがいい、
どうにか過ごして、来年の今頃はヤマザクラをほっこり愛でたい^^;

ご覧いただき、ありがとうございました。

にほんブログ村

category: 時事・雑記

tb: 0   cm: 0

パンスペルミア説 ≪追記あり≫  

天体物理学からも恒星間で惑星や小天体の"キャッチボール"があり得ることが予想されていたが、現に昨年、太陽系外期限の小天体、オウムアムア(A 2017 U1)が接近し、観測で捉えられた。1つ見つかったということは、多数あったであろう証拠であり、多くは観測網が見逃しているだけだとみられる、何万年とかいう時間スケールなら数知れないほどに・・?
Oumuamua.jpg
Oumuamua 02
オウムアムアの想像図と接近軌道

これをきっかけに、地球生命の起源を説明する1つ、パンスペルミア説が再浮上してきている。
パンスペルミア説の根拠の1つは、38億年前の地層から真性細菌の化石が見つかっているが、地球誕生から僅か数億年の環境で、「代謝、自己複製能力、膜構造」を持った完璧な生命が出来上がるのは難しいということ、
Halobacteria.jpg
真性細菌
最古の生物祖先は1種類ではなく数種があり、出来上がった生命の種(耐久卵?)あるいは生命となる直前の高分子化合物が小天体によって運ばれてきたとすれば大幅に時間短縮できる。

英国の科学者フランシス・クリック氏の仮説によれば、地球上の生物の遺伝情報が驚くほどに共通した仕組みになっているのは「たった一つの種」から進化したからだとされるが、最初のたった1種類の生命が全ての多様な生物の祖先になるというのも困難だという考えもあり、異なる種であっても生物の遺伝伝達法は化学的におのずと共通になるという見方もある。
地球に棲む生物は軟体動物、甲殻類 脊椎動物等々多様である、特に外骨格のエビやカニ、昆虫などは同じ地球に生息しながら、我々から見れば異星生物に見えるが、これも性質の異なる生命の種が地球外から複数もたらされたと見た方が説明しやすい。

sea scorpion
ウミサソリ化石
温暖な地球で生きている生物は代謝し、個体の寿命はすぐに尽きるが絶対零度に近い宇宙では活動を停止、休眠状態で、岩石内部では宇宙放射線からも守られることが、隕石を利用した微生物実験で確かめられた。現在地球に広く生息するクマムシ門が宇宙空間で乾眠生存できるという例も有力な材料である。

なお、日本でも「たんぽぽ計画」という宇宙生物学的プロジェクトが進められている、
ISSのきぼう実験棟に設置された機器で、パンスペルミア説の可能性を検証する目的だ。
tanpopo.jpg
きぼう実験棟(左)と船外実験プラットフォーム(右)

追記:すみませんm^^m 恒例のApril Foolネタでした;
緑文字に変えたところは、そんな仮説もある部分、
ピンク文字はまったくの空想、ねつ造です^^;
怪しいとわかりつつ、いつもさりげなくお付き合いいただきありがとうございます。

ご覧いただき、ありがとうございました。 *

にほんブログ村

category: 科学・自然・雑学

tb: 0   cm: 6

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック