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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

C.デイヴィス:Dvorak Sym No.9(LP)  

早くからハイドンの交響曲をよく整った演奏で納得させてくれたサー・コリン・デイヴィス、ドヴォルザークの交響曲というと自分にとってはレアな気がして興味が湧いた。 
c d dvo
RCOを指揮したPHILIPS盤だが録音年が不明、アナログ期最後の頃だろうか、伝統のマルチマイクからのミキシングは拡がりのあるvnパートでさえ、1か所に固まったように聴こえてくるが、当録音は自然に拡がる感じ、金管が厚みをもって響き、木管同士のハーモニーも味わい深く聴ける。オランダ盤LPだが随分と薄い、
c d dvo sym9 lp
ドヴォルザーク 交響曲No.9「新世界より」
サー・コリン・デイヴィス指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウO


第1楽章、序奏はゆっくり初め、主部もゆっくりめに感じるが、楽章通してほぼインテンポ、pの[91]から、あるいは第2主題の出る[149]からはテンポを緩める演奏が多いが、
sc01 149
ここは速く感じる、ディヴィスの整然と通す演奏も他にはない引き付ける効果がある。
第2楽章は12:26で普通くらいの時間、コールアングレ含め全体に弱奏に押さえた演奏、バーンスタインのようなソロ演奏的な表情付けはなくさらりとするが、内面的に響いてくる感覚で引き付ける。
第3楽章、比較的落ちついたテンポだが、ぐっと引き締め、timpが力強く、心地よい力感を込めるが、極端ではない、
sc03 31
トリオに該当する部分も一貫したテンポで整える。
終楽章、10:32、やや快速か普通だろう、RCOの清々しい弦、がっちりした力感で、端正に整えた感覚が耳を引く、テンポの変化も最小限だが、終結はエネルギッシュに決める。
c d dvo sym9
you tube:Dvorak: Symphony No.9 "From the New World" - Colin Davis
1st 2nd 3rd 4th

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category: ドヴォルザーク

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逆走:帰化小惑星  

太陽系も星団の中で誕生したが、その星団はかなり密集していたと考えられている、それだけ規模の大きな星雲で生まれたことになる。
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初期の太陽系の星空は近接した恒星が多数輝く賑やかなものだったろう、
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初期の地球の夜空:想像図
大質量の星は超新星爆発で早くに無くなるが、残った兄弟星は今どこに居るのか、太陽が銀河系を公転する同じ軌道上に前後に引き延ばされた状態で散逸していると考えられ、軌道の前や後ろを探せばよいが、兄弟星の候補が僅かに見つかっている。
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天の川銀河、黄色の軌道が太陽
密集した星団では互いの固有運動で頻繁に接近することもあり、そのとき従えていた小天体の交換もあり得た。
2015年に発見された小惑星「2015BZ509」は木星に近い軌道を持ち、他の太陽系天体とは逆向きに公転していた。
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巨大双眼望遠鏡(LBTO)がとらえた小惑星「2015 BZ509」(黄色い丸の中)(資料:C. Veillet / Large Binocular Telescope Observatory)2015BZ509 動画
公転軌道を詳しく見ると下図のとおり、
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↑木星軌道の南極から見上げた図、中心の点が太陽、緑の円が地球軌道、赤丸が木星で黒い円がその軌道、2015BZ509の軌道は木星の軌道面より上にあると青、下にくるとマゼンタで表す、*摂動のために軌道が変化して、1回の周回での終点は一致しない。
(*摂動:力学系において、主要な力の寄与による運動が、他の副次的な力の寄与によって乱される現象)
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↑木星軌道の赤道から見た図

仏・コート・ダジュール天文台 Fathi Namouni氏らは太陽系内で惑星形成が終わった頃にあたる約45億年前にさかのぼるシミュレーション研究を行った結果、太陽系起源の小惑星に逆走はあり得ず、別の恒星系が接近した際に重力で取り込まれた小天体と考えられている、
探査機を送るのが可能なら興味深い小天体で、サンプルリターンしたいところ^^物質組成からも"系外天体"と確認できるかもしれない?
2017年9月、太陽系に接近した系外小惑星「オウムアムア(1I/2017 U1)」がニュースとなったが、これは一度きりの訪問で遠ざかる運命だった。
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オウムアムア(1I/2017 U1)

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category: 宇宙・天体

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バーンスタイン:Brahms Sym No.2  

バーンスタインがVPOを指揮した多くのライブ録音がD.グラモフォンにあるが、いずれも滑らかな好録音で聴ける、Brahms Sym No.2は聴かせどころを押さえた活きの良さもあるが、ドヴォルザークやシューマンのときと違い、全体には落ち着いた堅実な演奏に感じる、響きはやや厚めといえるが心地よい。 
berns br sym2
ブラームス 交響曲第2番ニ長調 op.73
レナード・バーンスタイン指揮
ウィーン・フィルハーモニーO 1982年 ライヴ

第一楽章、始まりはウィンナhornの一味違う濃い響き、弦楽のしなやかさも堪能させる、[134]から始まるシンコペーションが[152]まで長く続き、じわじわ引き付けていく
sc01 137
[156]アウフタクトから第2主題は風になびく草原、細やかに奏でるflも何かヒラヒラ舞うような?無理にイメージしなくてよいが^^;この曲は何か描写しているように聴こえてくる、
sc01 154
提示部は反復されるが、これで展開部の入りが印象深くなる、さっそくフーガ書法に入り、trbとtubが鳴って流れを変え、山場に移る、バーンスタインはさすがダイナミックに聴かせる、再現部も一段と力強くなる。
第2楽章、VPOの弦を十分に歌わせ、ドラマティックな楽章を懐の深い強弱で引き付ける、
第3楽章、ウィンナobで始まる長閑なテーマ、急速なPresto ma non assaiが2度入るが、ここは切れ味と活気で聴かせる、田園を駆け抜ける快速列車のようだ。
終楽章、テンポはあまり急がず、がっしり線の太い響きで歯切れ良くまとめる、終結部もインテンポを崩さず、堅牢豪快な終り。

動画はバーンスタイン氏の解説付き、ブラームス嫌いな評論家の話から始まる、
beans bra sym2
you tube:Brahms: Symphony No.2 【with Commentary】 / Bernstein Wiener Philharmoniker (1981 Movie Live)

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category: ブラームス

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千秋楽  

昨日は町内役の用事で1日つぶれた、夜は寝るまで相撲、大河、笑点の録画を見てのんびり。

大相撲夏場所千秋楽は鶴竜が優勝で初の連覇、白鵬が勝てば、鶴竜vs栃ノ心の決定戦で盛り上がったけど、そう希望どおりにはいかない^^;正面は北の富士氏の解説で味があって向正面は舞の海氏、意見が食い違ったり良いコンビで面白い。
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you tube:大相撲夏場所2018:千秋楽:鶴竜(13-1)-白鵬(11-3)

しかし一番観応えのある相撲で盛り上げてくれたのは栃ノ心に違いない、大関昇進が決まり、千秋楽は白星で締め、13勝2敗の準優勝、来場所も快進撃してほしい。
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you tube:大相撲夏場所2018:千秋楽:栃ノ心(12-2)-勢(8-6)
あの寄り切りで勝った後など、相手にポンポンと触れてねぎらう仕草がいい、

阿炎ちゃんはあと1つのところ負け越したけど来場所も上位と当る番付に残るだろう、また大いに引っかき回してほしい^^
ozumo 02
you tube:大相撲夏場所2018:千秋楽:嘉風(7-7)-阿炎(7-7)
もうひとつ突き押しに重みがほしい感じだが初挑戦で横綱に勝つ一回きりのチャンスをものにして、「もう帰っていいですか」が話題になった^^
you tube:阿炎 金星 白鵬相手に勝利で座布団が飛び交う 18年夏場所6日目

名古屋場所では、稀勢の里や高安ほか休場力士が皆復活するのを期待して、混戦模様となればすごく面白い、チケット(12日目)を買った甲斐があるけど、もう優勝の行方は見えている、という盛り下がった状況は勘弁してほしい^^;

PS.話変わって、大河「西郷どん」で大久保正助を演じている瑛太さんだが、高倉健さんに似てきたなと思ったら、ネット上でも同じ話題が出ていた、口数少なくじっと考えるシーンは一段とそんな雰囲気、
NHK「西郷どん」サイト→フォトギャラリー
「のだめカンタービレ」では軽~い青年で笑わせていたが^^

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category: 時事・雑記

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Hi-Fi  

ハイファイ(High Fidelity 意味:忠実度、高再現性)なんて言葉、今は使わないと思うけど、'70年代にはアナログ再生を含むオーディオが趣味として流行った頃、よく使われた。
普通の家電店にもオーディオのコーナーがあり充実していたのを思い出す、今は手に入らないようなスゴいSPも置いてあった、一般の住宅では使い辛いが、小型高性能とされるブックシェルフ型がどう頑張ってもこれらにはかなわない^^; 
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左:YAMAHA NS-1000M  右:ONKYO D77-NE
メインSPが全帯域をバランスよく再生するのと、小型・中型SPにサブウーファーを付け加えた再生とでは現実感が違う、知人の持っていたYAMAHA NS-1000Mを聴いて実感した;

自然な音響は低域ほどエネルギーが高く、高域は低エネルギーでも遠達性は高い(*よってアナログ盤の溝を細くするため、低域の音量を押さえたバランスに彫られ、再生の際にフォノイコライザーで本来の音量に戻す、この記録法の帯域バランスをEQカーヴと言う)、
また絶対音量としても、金管や打楽器は圧倒的音圧を押し出す、これをできるだけ現実に近づけようとしたのが録音・再生ひっくるめてHi-Fiと言っていたと思う。
繁用機の場合、小型のフルレンジSPで再生するので、音源からダイナミックレンジを下げ、聴きやすい帯域バランスに変換されていた。
高音質を求めたHi-Fiオーディオとラジオカセットなど繁用機とは区別されていた。"カセットデッキ"でHi-Fi録音したテープをラジカセで再生しても帯域バランスが合わなかった。
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TEAC カセットデッキ R-565
オープンリールデッキやカセットデッキというとTEACやAKAIだった;ドルビー、クロームテープ、オートリバース、なんて用語忘れていた;現在は同じCDをどんな再生機でも普通に聴けるよう、各々に対応した増幅回路を内蔵している。

'70年代はクラシックの兼価盤も多く出ていてた。
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ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」
フェレンツ・フリッチャイ指揮、ベルリン・フィルハーモニーO

お馴染みのF.フリッチャイがBPOを指揮したドヴォルザーク「新世界より」はヘリオドールから再版されたもの(上)で、金管が豪快に響くHi-Fiバランスだった。これより前に出た同録音、D.グラモフォンのチューリップ盤(下)を聴くと、金管が押さえられた繁用機向けのバランスだった、まだ一般にはHi-Fiシステムが無かった頃か。
you tube:Dvořák - Symphony No.9 "From The New World" Fricsay
英DECCAも早くからHi-Fi傾向の高いアナログ盤を出していたが、卓上ステレオみたいな簡易装置では真価が聴けなかった。
その後アナログの技術は高まり、手に入りやすい高音質のLP盤はDENONだろうか、すでにデジタル(PCM)録音の時代だったが、その音源を優れたカッティング技術でLP盤にしていた、カッティング速度をゆっくりにして行うとか。
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ユーザーは少ないだろうが、カートリッジも優れたものが出続けている、同じマスター音源のCDとLP両方聴くのもマニアックだが面白い。

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category: Low cost audio

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スウィトナー:Dvorak Sym No.9  

「新世界より」もメロディアスな主題が常に流れていて、音階の4度、7度が抜かれた民謡調の旋律が多いことから親しみやすい曲で、普段はあまり聴かないが、先日のスウィトナーの「第8番」が非常に良かったので、久々に取り出した。 
特異というわけではないが、他の多くの演奏とは根元が違う音楽作りに思える、SKBの演奏はBPOのように上手すぎるという感覚ではなく、大事なところを押さえ、各楽器の天然な持ち味を放ってくる大らかさ?もまた良い。
D.シャルプラッテンの録音はまだアナログ期だが、CD化された音はその後の録音と区別つかない、スウィトナーの美質と優秀な録音が一体となって楽しめる気がする。
sui dvo sym 9
ドヴォルザーク交響曲第9番ホ短調op.95「新世界より」
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ベルリン
1978年 D.シャルプラッテン


第1楽章、いつもどおり低域にエネルギーを寄せ、vn群は涼やかだ、序奏では[5]の休符に溜めを置き次の木管が奏でる、ここで引き付けられる、
sc01 1
主部は快速ぎみ、さほど切り立てず、行書的タッチだが張り詰めた感覚があり、終始透明感のあるサウンドが味わい深い、弱奏をぐっと押さえ対比が効果的、強奏は金管、timpが豪快に担う、第2主題のflと続くvnは一際柔和で穏やか、
sc01 149
提示部を反復しているので、[177~180]を珍しく聴ける、
sc01 174
展開部はブラームスのような対位法的書法は少ないが、転調とvnの最高域を多用したorchestrationの巧みさで聴かせる。スウィトナーは終結部を加速し、活き活きと終わる。
第2楽章、程よいテンポ(11:25)、イングリッシュホルンに始まり、[26]からpppの弦がきめ細かく密やか、第一楽章の再現も入る。
sc02 26
情感豊かな和声も見事な楽章だがスウィトナーは一段と溶け合い美しく聴かせる、
第3楽章、Molto vivaceでスケルツォ楽章になるが、快速なテンポをとり、キレは抜群、[68]からPoco sostenutoで長閑になる、また第一楽章の再現も入る、気分を変えてはスケルツォの活気に戻る。
終楽章も快速ぎみに行く、弦の爽快な流れ、金管、timpの切り込み、木管やhornの味わいも聴かせる、1か所弱奏のシンバルも明快、各楽章のテーマが回想され、加速して終わる。
同演奏の動画、
sui dvo sym 9 you
you tube:スイトナー指揮ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」

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category: ドヴォルザーク

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昨日の燕とお相撲  

ツバメはお隣の家との間の軒下に巣を作っている、1羽がじっと座っているので抱卵しているように思われる、
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たぶん6月に入れば雛の声が聞けると思う。
巣は2階の窓のすぐ傍なので、そこからなら撮りやすいが、窓を開けて覗くと親鳥は警戒してその辺を飛びまわったり、私の前をホバリングしたりする、巣から気をそらす本能だろう、
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「いつものオジサン、害はない」と慣れてくれれば観察しやすくなる^^

さて、大相撲夏場所12日目、ついにやった栃ノ心12連勝、今まで白鵬に0勝25敗だったなんて不思議に思う、変化技は使わずまともに対戦してきたせいか?
ozumo 01
you tube:大相撲夏場所2018:12日目:栃ノ心(11-0)-白鵬(10-1)
白鵬はこのところ、というか前からか、立ち会いを自分有利に誘導しようとしている感がある、立ち会いの素早さも重要なのでそれも技の内かもしれないが、昨日も一度目はフライング、栃ノ心は応じず、二度目で合って右四つがっぷりになった、互いにまわしを切ることが出来ず、こうなると力の勝負、白鵬との差を詰め、超えた寄り切りだったかも。
栃ノ心の残る難敵は鶴竜くらい、全勝優勝もあり得そうだ。硬派な面構えと気合いで体が真っ赤になるのがいい^^実力からして大関は通過点?もっと上が狙えそうに思える。

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category: 時事・雑記

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65kg  

リュートの響板はこのように響孔から懐中電灯の明かりを入れると提灯のように内部が透けるほど薄い(2mm以下?)
11c lute
13コースバロックluteでは弦を24本張るが、1本当りの張力は平均2.7kg程度とおそらく弦楽器の中で一番緩いと思う、しかし24本の合計で約65kgになる、
(*ちなみにクラシックguitarは6本で45kg前後)
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13コースリュート張力計算表
この薄い響板に細いブリッジをニカワ接着しただけのところに大人1人がぶら下がるのと同じ力がかかる;
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騙されている気がする;これで壊れるなというのが無理というか、もっと緩くするのが正しいだろうと思う。

ルネサンス期のリュートは初め6コースくらいで、張力合計約30kg、楽器の構造に対し健全でこれが完成形に思うが、
6c lute
6コースlute
時代が下り、音楽の求めに応じて低音コースが増えていった、少コースのリュートを改造したのもあった、バロック後期には13コースになり、壊れる寸前で持ちこたえている?
あまり気にすると精神衛生によくない^^;

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category: Lute

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バーンスタイン:Dvorak Sym No.9  

1度聴いて、どうも好きじゃないなと思った演奏は大抵再度聴いても同じだが、珍しく2度目に良いと思う演奏もある、初めはちょっと聴く態勢が良くなかった? 
バーンスタイン指揮、イスラエル・フィルのDvorak「新世界より」は第2楽章があまりにゆっくり(18:22)なのが有名で、聴き馴染んだ多くの演奏(12分前後)の中で、この第2楽章の真髄かもしれない。録音は鮮明で聴き心地良いサウンド、豪快なブラスもクリアに響く。
berns dvo sym9
ドヴォルザーク 交響曲第9番ホ短調op.95「新世界より」
レナード・バーンスタイン指揮
イスラエル・フィルハーモニーO D.グラモフォン 1986年


第1楽章の序奏も非常にゆっくり、弱奏で引き付け、快速に入る主部はバーンスタインらしく極めて活きの良い演奏、timpは豪快に打つ、適宜テンポを変化させ、ツボに持って行く、
第2楽章、おそらく他のどの演奏例よりゆっくりだろう、また演奏可能な最弱音ppppが基調になっていて、mpくらいがmfに感じる対比だ、夢想的ではあるが、それがさも現実のように拡がる鮮やかさもあって不思議な感覚、弦楽のみの弱奏は聴こえる限界くらいで、速度、強弱ともソロ演奏なみに繊細な表情が込められる、obソロが始まる[90]からテンポは快活になり、第1楽章が再現され、また静謐に戻る。
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DG盤最高といえるこの鮮明な録音ではじめて味わえる演奏かもしれない、夜、静かでじっくり聴く態勢も必要;
第3楽章、打って変わってスケルツォは快速に極めてキビキビと演奏、さすがバーンスタインと言うか思わず喜んでしまう^^
終楽章、前の楽章に出てきたテーマを後の楽章に再登場させるのはハイドンの頃からあるが、この楽章ではこれまでのテーマ全てが登場し、全テーマは同じ因子で関連付いているのが明かされる。曲の細かい仕掛けもこの録音で気づいたりする、ちなみに[316]から第3楽章のテーマが弦を下がっていき、最後にtimpに移るのが面白い、
sc04 316
終楽章もバーンスタイン豪快な締めくくり。

you tubeに同録音があった、
bernst dvo sym9
you tube:Dvorak - Symphony n9 "From the New World" - Bernstein - Israel Philharmonic Orchestra

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category: ドヴォルザーク

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大相撲チケット  

大相撲のチケットは発売初日から殺到して買い辛い、先行抽選予約というのにダメ元で申し込んでおいたら当選してしまった、これはキャンセルできないので、即カードから落ちる^^;
七月(名古屋)場所12日目にしたが、当日面白い展開になっているのを祈りたい。 
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昨年は宇良が初の上位戦に挑み、横綱を破って盛り上がった、今は怪我による手術とリハビリで休場しているそうだが、早く復帰して戻ってきてほしい。
今年盛り上げているのが阿炎、こういう何かやらかしそうな若手は期待に応えてくれる、6日目に初挑戦の白鵬を一気に押し出した、
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you tube:阿炎 金星 白鵬相手に勝利で座布団が飛び交う 18年夏場所6日目
翌日も豪栄道を叩き込み、あの射程距離の長い腕は有力な武器のようで、これだけで終わってほしくない力士だ。

栃ノ心は絶対的に強いと思う、初優勝前から潜在していた力が覚醒したみたいだ、どうもパっとしない上位陣に代わって盛り上げている。
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you tube:大相撲夏場所2018:8日目:栃ノ心(7-0)-逸ノ城(4-3)
両関脇とも不戦勝で1番得をしているのも面白い、
また2日休場した遠藤が今日から再出場で白鵬と当る、遠藤が勝てば座布団飛ぶだろう^^
*昨日の白鵬の立ち合い、フェアじゃない、しかし審判も止めなかったので成立;?
you tube:2018:9日目:琴奨菊(6-2)-白鵬(7-1)
横綱陣も大きく崩れることなく踏ん張っている、こんな白熱する土俵に稀勢の里は復帰できるのだろうか、と起死回生を願いつつ気がかりだ。
三役格行司の式守勘太夫、もう次は伊之助(立行司)に昇格させてよいのでは?
今年のこの状況はまったく予想できなかった、次の7月場所も何があるかわからないかも;

PS.貴重な映像(四股、脚上げ対決?)
ura vs abi
you tube:宇良 vs 阿炎

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category: 時事・雑記

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スピーカーの"再着磁"  

オーディオ専門店には高級機や話題の新製品、拘りの?アイテムなど置いてあるだけの所もあれば、古い機器を長く使うメンテナンスの手助けをしているところも多い、
 
うちで長く使っているウーファーユニット FW187はやや高価な製品にも関わらず、エッジがウレタン製だった;これが音響特性には良い"純正"なのかもしれないが?やがてボロボロになり、耐久性はまったくダメ、ゴム製のエッジもいずれ硬化してヒビが入るだろう、
布(繊維)か本革なら耐久性は高い。
fw187 01
ウーファー FW187 重量 2800g
このユニットは音場の解像度が良く気に入っているが、かなり前に生産終了している。これは手慣れた専門店に鹿革エッジに換えてもらった、交換後、性能に支障は出なかった。
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鹿革エッジに交換後
このときに、ユニットの永久磁石の"再着磁"も一緒に薦められたのだが見送った、今のところ支障はなさそうだが、もう数年経ったら頼むかもしれない。
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トゥイーター FT38D 重量910g
トゥイーター FT38Dも緻密な再生音でFW187と相性よく作られているようだ。

スピーカーユニットの後部には永久磁石とコイルがあり、音声電流でコイルが発した磁力と永久磁石との間に駆動力が生じ、コーンを振動させる、
d sp
ダイナミック型スピーカー ユニット
このユニットに組まれている永久磁石は新品の段階から磁力が不揃いらしい?そうで、経年でも弱っていくが徐々に徐々になので気づかない、
左右チャンネルの力がアンバランスになり、2つ以上のユニットを使うマルチウェイのSPでは低域から高域にかけてテスト信号を再生すると、ウーファー、スコーカー、トゥイーター、各ユニットの磁力のばらつきが原因で音の中心位置が左右に揺れることもあるという、だとすればorch.の楽器の定位も帯域によってブレてしまうことに?(最新のSPは技術向上で良くなっているかもしれないが)、こんな問題のあるSPユニットは再着磁を行って磁力をfullの状態にすると良いらしい、なお防磁型のユニットは再着磁を行うと、防磁型ではなくなってしまうそうだが、TVやPCのすぐ傍に置くのでなければ防磁型の必要はない。
まあ神経質にならず、音楽を聴くのに何か支障が出た時点でやればよいと思う^^;

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category: Low cost audio

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C.アバド:Brahms Sym No.2('71年 BPO)  

先日のSym No.1に続いてアバドのNo.2もぜひ聴きたいと思い、中古盤を取り寄せた。
この頃アバドは4つの交響曲を異なるorch.で録音しているが、R.クーベリックもベートーヴェンのSymをすべてorch.を換えて録音している、結果の善し悪しは別にしてD.グラモフォンは面白い企画をやっていた、
C.アバド指揮、ブラームス交響曲全集
第1番 ウィーン・フィルハーモニーO
第2番 ベルリン・フィルハーモニーO
第3番 シュターツカペレ・ドレスデン
第4番 ロンドン交響楽団

録音の特徴もそれぞれ違っていた?記憶だ。
第2番はBPO、ちょっと離れた位置で聴くようなサウンド、音圧が押してくる感じではないが、音場の奥行きと木管など位置感覚もくっきり、高域寄りだが歪み感なく聴きやすい。第1楽章は提示部を反復して1面に収め、第2楽章から2面になる。
abba br sym 2
交響曲第2番 ニ長調op.73
クラウディオ・アバド指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1971年 DG(独盤)

第1楽章、先述のとおりのサウンドで爽快、弦は澄んだ空気、hornが遠方の景色を眺める印象、[82]からのvaとvcによる第2主題が前に出て十分深みをもつ、
sc01 75
展開部に入り[204]からのフーガは締まった感覚のレガート、またtrbとtubが一段とブリリアントに響く、
sc01 204
第2楽章、BPOの弦楽がきめ細かく味わいどころ、flやhornの上手さも耳を引く、全パートが重要な声部を担っていて、vcもバス声部よりもvaと組んだ内声として活躍する部分が多い、
第3楽章、3/4拍子の始まりはobが長閑な田園を思わせるが、[33]から2/4拍子でPresto ma non assaiとなり、弦に厚みを持たせたスタッカートで、
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蒸気機関車が快速でやって来たみたいだ、都会の慌ただしさも一緒に乗せて、そうイメージすると聴き応えがある^^
終楽章、弱奏で始まるが活気を帯びていて、第3番の終楽章に通じる感もあるが、こちらは歓喜に満ちている、金管がよく輝いて歪みのない響きが良い、終結部は一際華やかで、ちょっとドヴォルザークの曲も思い浮かぶ。
you tubeはLP盤の再生、
abba br sym2 you
you tube:Brahms / Claudio Abbado, 1973: Symphony No. 2 in D Major Op. 73 - Berlin Philharmonic
こうなるとSKDを指揮した第3番も聴きたくなる;第4番は過去にLPを持っていたが、何だか音がデッドだった、CD化されても同じだろうか?

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category: ブラームス

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音と匂いの記憶  

今朝は小寒いが大陸の高気圧に入って快適、こんな天気が続いてほしい。 
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自宅の周りはほとんどコンクリート張りと砂利敷きで、土面は2畳ほどの狭い花壇だけ、手入れもせず、自然に任せてある^^;ドクダミは他の雑草が生えるよりはマシと思い、わざわざ植えた;その隙間からキンギョソウ、シロタエギク、ナデシコなど多年草が生えて、若干は目を楽しませてくれる。
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ナデシコは昔住んでいた家にも生えていた、ほんのりした香りがその頃の情景をパっと呼び覚ます。ドクダミやシソ、自生していたハッカの葉など外を遊び回っていたときの匂いだ。

聴覚から入った音楽も昔を思い出すが、年月とともに少し変化したりする、しかし嗅覚の記憶は変化せず、過去の情景をストレートに呼び覚ますようだ。牛乳石鹸や花王石鹸の匂いは湯上がりにTVの前で家族と過ごしたおぼろげな記憶と直結する。

昔の歌謡曲でペギー葉山の「南国土佐を後にして」は有名だが、幼い頃はB面に入っていた「ドクトル・ジバンヌ」が妙に気に入って、ラジオに繋いだプレーヤーで何度も聴いた。
doktor ci
you tube:ペギー葉山/ドクトル・ジバンヌ(1969年)
トルコのポピュラーソングだと今わかった;ワケわからないが、独特の異国情緒に引き付けられたようで、幼少期の微かな記憶に遡れる。
あまりに古い話で恐縮;誰しも物心ついた頃に焼き付いた音楽はあると思う。

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category: 時事・雑記

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幕末の大河ドラマ  

小中学校の頃の教科で、理科は日常目にすることの謎を解くようで面白かったが、歴史とか社会には興味湧かなかった、過ぎた昔の事を知っても仕方ない、教科書に書かれた文面も実際にどんな事かピンと来なかった;
NHKの大河ドラマで「徳川家康」や「独眼竜政宗」を見たあたりから、"ドラマ的"に面白くなった。源平の時代など、あまり大昔でも講談っぽくていけない、やはり室町~幕末あたりが面白いかな、
taiga.jpg
今やっている「西郷どん」も含め、幕末もの5作の登場人物と配役を表にしてみた、タテに見るとどんな人物が出てきたか、ヨコに見るとそれを演じた歴代俳優が並んで面白い、
幕末は有名人てんこ盛り^^
taiga cast
主人公が誰かで関わる人物もかわってくるが、薩摩の「西郷どん」「篤姫」「翔ぶが如く」の登場人物は当然ながらほぼ共通になる、
過去の大河、あるいは他局のドラマや映画のハマリ役となった俳優を同系の役で登場させる洒落っ気もある、5作全部に出ているのは西郷と大久保、一橋慶喜、桂小五郎、坂本龍馬で、さすがに欠かせない人物だ、次いで井伊直弼、阿部正弘、勝海舟、岩倉具視も登場が多い。
斉彬役は大きな存在感が必須、
慶喜役は粋な若様ってところか、好きじゃない役者もいるが;
本寿院さまは濃い!お由羅もハマりどころか、
お公家さんの岩倉具視や近衛忠煕はなぜかお笑い系の人が目立つ^^
月照様は俗人ぽくない"ありがたい"気風を湛えた人だろう。
「西郷どん」ではまだ未登場の人もいて、岩倉具視、勝海舟など楽しみ。

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category: 映画・TV・DVD

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ハイティンク:Brahms Sym No.2(ライヴ)  

昨日から明日にかけて暑いが、土曜日からまた気温は平年並みの見込み、前線が近づいて曇るようだ。
 
今日はハイティンク指揮、LSOのライヴ録音、先日のDouble concertoとのカップリングで残響は少ないが音質はきめ細かく、各パートがよく聴ける。2003年の録音でハイティンク74歳、練りに練った演奏だろう。
hai br sym2
ブラームス交響曲第2番 ニ長調op.73
ベルナルト・ハイティンク指揮
ロンドン交響楽団 2003年

第1楽章、主題は滑らかで清々しい美音で始め、申し分ない、trbとtubは使われる箇所が少なく、[31]に出たときから特殊な存在として印象付く、
sc01 31
[118]からのfはぐっと切り立て引き締める、その前までtimpはfを予感させ、[118]からは沈黙する、(*timpはAとD音の一対で、ここで使える音がない)
sc01 115
[204]からのフーガはレガートに演奏するが、締まった感覚を保つ、
sc01 204
[246]でtrbとtubが異質に踏み入って展開部のクライマックスへ導く、
sc01 246
上述の提示部[118]で沈黙していたtimpは[386]からA音D音とも鳴らせる、
sc01 384
結果的に提示部に対し、再現部で力感が強調され効果的でもある。
第2楽章、この楽章もドラティックな内容を持ち、ふくよかな弦で始まる、
[91]まで弦が緊迫したパッセージを聴かせ、休符の次はffの総奏が来そうなところ、12/8拍子でじわりとcresc.なのが内的な緊張を持たせる^^
sc02 90
vn属それぞれの特徴で、vnの低音部で弾く音は渋く、同じ音をvcの高音部で弾くとつややかだ、ブラームスはそうした各弦楽器の響きを使い分けるのが深い味わいどころ、vaがvnより上の声部を弾くこともある。
第3楽章、3/4拍子でobが主導する始まりは大らかでスケルツォの雰囲気ではないが、[33]のPresto ma non assaiは2/4となり、ここからの3小節がそれまでの1小節に当てはまり、入れ子の関係になる、[101]でその種明かしがある、
sc03 94
しかし、このobの休符を挟みスタカートがつき、タイで繋がっているって、どう演奏するのか楽譜だけでは困惑する^^;
終楽章、この楽章も対位法を用いた充実した内容だが、Sym No.1のときとは違い、解放されたような楽しさ、ゆとりを感じる、ライヴ録音でorchに近づいたようなサウンドは一段と肉迫してきて覇気が伝わり、圧巻の一言。

動画はRCOとの録音(1970~1973年)、こちらは会場のコンセルトヘボウの響きが美しい。
hai br 2
you tube:Brahms - Symphony No.2 in D major, op.73 - Bernard Haitink - Concertgebouw
覇気、パンチはLSO盤のほうが良いかな^^

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category: ブラームス

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カラメル&メープル シロップ  

いつも写真ブログを拝見するお陰で、花や鳥の名をいくつか憶えた^^
今、シャクヤクの花をよく見るが、花の名前にウトくてシャクナゲと区別つかなかった; 
syakuyaku.jpg
確かにボタン科とツツジ科の違いはわかる、シャクナゲは数輪集まって咲くので遠目には似たように見えるかな?
 
ところで、カラメルシロップとメープルシロップ、どちらかを黙って洋菓子にかけて出されても区別つかない、
h k m
洋菓子を作る人はちゃんと拘って使い分けるのだろうか;ブレンドしちゃいけないのかな^^

砂糖を水に溶かし、煮詰めると茶色になってくるが、これがカラメル、砂糖を焦がした状態であの香ばしさとほろ苦さがでてくる、
caramel_201805161013233c9.jpg
焦し具合で苦みを加減、プリンにかける場合は色の濃い状態が合うようだ。
pudding.jpg
砂糖を含んだカステラやホットケーキの焼き面の茶色もカラメル状態だと思う、この甘い焼き菓子の香りが漂うと何かほっこりする。

メープルシロップはサトウカエデの樹液を煮詰めて作るそうだが樹液は無色の液体で、煮詰めることで茶色になってくる、
maple.jpg
糖分が焦げたということで、カラメルと共通だろうか、カラメルよりさっぱりしていると聞くが加熱しだいで変わるのでは?
caramel 02
サトウキビとサトウカエデ、原料が違うので、微妙な風味の違いはあるだろうが、その違いをじっくり味わってみたい。なお、和菓子にかける黒蜜は黒砂糖だそうだ。

PS.フルーツなどトッピングの多いケーキより、ロールケーキにシロップやホイップクリームが塗ってあるシンプルなのがいい、昭和30~40年代?のロールケーキというと、バタークリームのこんなのしか憶えがない;
201612 b

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ブラームス:pf協奏曲No.1 まとめ  

まとめなんて律儀に書かなくてよいが^^;今まで聴いたブラームス:pf協奏曲No.1について振り返ってみた。曲が素晴らしい上に、どの演奏にもハッとする個性があって楽しみになる。
 
エミール・ギレリス:ピアノ
オイゲン・ヨッフム:指揮

ベルリン・フィルハーモニーO
D.グラモフォン 1972年、ベルリン、イエス・キリスト教会
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鋼鉄の指を持つと言われるギレリスの技巧とパワーが炸裂、ヨッフムはじっくりとしたテンポでスケールたっぷり、

ウラディミール・アシュケナージ(ピアノ)
ベルナルト・ハイティンク(指揮)

ロイヤル・コンセルトヘボウO
録音1982年 LONDON
002_201805150923555a6.jpg
ハイティンク指揮RCOはバランスよく引き締める、アシュケナージのピアノは剛腕というより端正な印象、すべてがバランス良く整い心地よい。

クリスチャン・ツィメルマン:pf
サイモン・ラトル:指揮

ベルリン・フィルハーモニーO.
2003年 D.グラモフォン
003_20180515092357a57.jpg
ラトルはppをじつに微かに奏で、ツィメルマンのピアノがデリケートに溶け合う。

クラウディオ・アラウ:pf
ベルナルト・ハイティンク:指揮

ロイヤル・コンセルトヘボウO
1969年 PHILIPS原盤
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アラウは大らかで、味のあるテンポルバートを入れ、ロマン的な趣も聴かせる。

ダニエル・バレンボイム:pf
セルジュ・チェリビダッケ:指揮

ミュンヘン・フォルハーモニーO(ライヴDVD)
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チェリビダッケによる前奏は悠然と力を抜いたレガートタッチ、威風堂々、白熱、

エレーヌ・グリモー:pf
アンドリス・ネルソンス:指揮

バイエルン放送交響楽団
2012年録音 D.グラモフォン(ライブ)
006_20180515092403eab.jpg
ネルソンス指揮、バイエルン放送響の充実した前奏が気に入ってしまった、グリモーのソロは柔軟なアゴーギグ、

スティーヴン・コヴァセヴィチ:pf
ウォルフガング・サヴァリッシュ:指揮

ロンドン・フィルハーモニーO
1981年 EMI原盤
007_2018051509240414b.jpg
サヴァリッシュの楷書的でキビキビとした演奏は期待どおり、コヴァセヴィチの鋭敏な指さばきが見事で細かなパッセージもくっきり小気味良い、

セドリック・ティベルギアン:pf
イルジー・ビェロフラーヴェク:指揮

BBC交響楽団 harmonia mundi 2007年
008_201805150924061d3.jpg
前奏は威厳ある力感とともに柔軟なタッチ、ティベルギアンはしなやかさと力強さのある若々しい良さ、

マウリツィオ・ポリーニ:pf
カール・ベーム:指揮

ウィーン・フィルハーモニーO
1979年 DG
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ベームとVPOの前奏、端正だが良い意味の武骨さがなんともいい、ポリーニ、展開部から終結にかけてぐいぐい追い込んでいく、

意外と言っては失礼だが、最後のポリーニ&ベーム盤は気に入ってしまった、コヴァセヴィチ&サヴァリッシュ盤も好きな演奏、ツィメルマン&ラトル、ティベルギアン&ビェロフラーヴェクも良い、他の演奏も順繰りに聴きたい内容だ。

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category: ブラームス

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ダークバリオン  

今日も心地よい風が吹いている、慌ただしい4月病にはかかるけど、5月病にはかからない、
一番心地よい時季ではないだろうか、今月も忙しいけど、ま、なんとかなるだろう、
今日は地上の事などどうでもよくなる宇宙の話、
 
宇宙は何らかの物質やエネルギーで空間が満たされているはず。ダークマターもダークエネルギーも今の宇宙論で、無いと説明がつかないという仮想の存在で正体は確認はされていない。さらに「ダークバリオン」という聞き慣れない名がある、バリオンとは我々が検知できる通常の物質のことである。水素、ヘリウムから重元素、ニュートリノまで全てである。ビッグバンで始まったとする宇宙論では宇宙の構成要素はおよそダークエネルギーが73%、暗黒物質(ダークマター)が23%、残り4%が通常の物質(バリオン)となる、
barion.jpg
しかし、近傍宇宙の銀河を観測すると、通常物質は予測される量の3分の1しかない、我々の天の川銀河も半分以下しかないらしく、上の円グラフの4%とされる部分が実際の観測では満たされないそうだ。 *遠方銀河(初期宇宙)では満たされるらしい
Hubble_Extreme_Deep_Field_20180514110847989.jpg
Hubble eXtreme Deep Field
この有るはずのダークバリオンは「ミッシングマター」とも呼ばれているが、これらは何処へ行ってしまったのか?
質量があるはずなので、銀河の周りに集まってくるのが自然だし、ダークマターではないので、検知も可能なはずだ。銀河を取り囲むハローに存在するだろうという予測でX線による観測が行われたが、あまりに希薄なデータで背景宇宙のX線と区別しにくいそうだ。
米・ミシガン大学のJiang-Tao Li氏らはESAのX線天文衛星「XMMニュートン」で観測した複数の銀河のデータを重ね合わせ、平均的なデータを求めた、
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5つの銀河の観測データから作られた、銀河周囲のX線放射(紫)を示したイラスト【資料:ESA/XMM-Newton; J-T. Li (University of Michigan, USA); Sloan Digital Sky Survey (SDSS)】
従来より信頼度は高いと見られるが、これによっても、銀河のハロー領域にダークバリオンは無さそうだ、という結果だった。
何故存在しないのか?過去にはあったが超新星爆発や超大質量ブラックホールの影響で銀河の外に飛ばされ、散逸してしまった(初期宇宙ではまだそうなっていない)という見方もある。
大きな未解決問題として研究は続くそうだ。

人間がわかっている宇宙はほんとに氷山の一角で「何やら不思議なものがいっぱい見えるな」と言っていた、昔と大してかわっていない気がする^^;

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category: 宇宙・天体

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カッコ良く?  

昔からギターというとラテン系の作品が多く、情緒があり、リズミカルで官能的だったり、ラスゲアート(掻き鳴らし奏法)も切れ味よく、びしっと決めないといけない; 
古くはバロックギター作品、ボッケリーニ、F.タレガ、編曲ものでアルベニスやグラナドス、南米陣のヴィラ・ロボス、A.バリオス等も主要なレパートリーだ。(古典派期のF.ソル、アグアドなど民族性を廃した例外もあるが)
アルベニスのコルドバなど好きな曲だけど;
j w guitar
you tube:John Williams | Cordoba | Isaac Albeniz
すごく難しい;
バロックギターを1棹だけ持っているが;音楽の性格は近いところがあり、格好良く決めるというイメージ、
b gutar
you tubeMiguel: Rincon | Santiago de Murcia & Gaspar Sanz
聴く分には好きなんだけど、弾くとなると、どうも自分らしくないな;という気がする^^;

リュートならオッサンが難しそうにえっちらほっちら弾いてても、まあ許容される雰囲気かな?と思い込んでやっている;オリジナル曲が好きなことも大きいが。
r b lute
you tube:Sonata in C Major by Conradi for Baroque Lute Performed by Robert Barto

PS.N.ノース氏もローデドNG弦を使っているようだ。
n north 02
you tube:Lute 101 with Nigel North

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category: Instruments

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イヤーパッド  

ヘッドフォンは臨時に使うだけなので拘るつもりはないが、重低音が出る云々より、音質が自然、というのを優先して選んでいる。イヤーパッドと耳との間にできた空間が音作りに関わるので、イヤーパッドも重要な音響パーツになる(耳に密着せず隙間ができると低域が聴けない)、ヘッドフォンは構造にによって癖が変わりやすいようだ。
これまで、AKG、SENNHEISER、audio-technicaなど試したが、機種・タイプによってそれぞれ癖がある、耳にはめ込むイヤホン・タイプも同様だが。 
行き着いたのは高価すぎないSONYのスタジオモニター、弦楽が比較的、違和感なく聴ける、現在使っているのはこの2つ、使い初めからSPで聴く音質と差異が少ない感じだった。
mdr cd900st
SONY MDR-CD900ST
耳を覆うタイプで低域の豊かさや帯域バランスは良いようだ、聴きやすいがやや高域がおとなしい感じか?
mdr 7502
SONY MDR-7502
耳たぶに乗せるタイプ、中高域の集中度はこちらが良く、低域も不足というほどではない、普段はこれをよく使う。
なお、イヤーパッドはやがてボロボロになってくる、製品に付いていたのは薄い合革で量産風、音が透過する部分にウレタンが貼られていた、しかしこれが純正品でもある、
y p 03
交換用として取り寄せたこちらはサランネットのみ張ってあり合革も丈夫そうだ。
y p 01
Geekria Direct:MDR-7502対応
取り付けたところ音に問題はないようだ、純正より良い、とまでは行かないが;
y p 02
殆どのヘッドフォンは"フルレンジ"であり、1つのユニットに全帯域をカバーさせると、どこか荒くなる所がでるのだろうか、orch.の強奏などは分離の曖昧な音だ、2ウェイ以上のSPなら各ユニットのきれいに鳴る帯域に分担するので澄んだ音になる。
なお、テクニクスから2ウェイヘッドフォンが出ているが効果のほどは?
Technics EAH-T700 ちょっとお高い;

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category: Low cost audio

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アバド:Brahms Sym No.1('72年 LP)  

燕が巣を作り出した頃から、朝夕、屋外は十分寒い(明け方8℃)、思わずコタツのスイッチを入れてしまった!掛け布団も厚いのに戻している; 
tubame 02
5月11日

今日はアバドが40歳前にVPOと録音したブラームスSym No.1のLPについて。
のちにBPOとデジタル期にも録音しているが、No.1についてはこのLPが音質、帯域バランスとも良く気に入っている、
abbado lp
クラウディオ・アバド指揮、ウィーン・フィルハーモニーO
1972年 D.グラモフォン

第一楽章、序奏の開始はtimpのリズム力強く、サウンドは清涼、sc0101.jpg
[25]から再び冒頭が出るが、ここではtimpの連打を押さえて、cbのリズムをぐっと押し出す、
sc0102.jpg
主部への入りはスパっと短く打つ、そして主部も清涼に起伏に富んだ演奏、展開部の山場である[321]から、vn1と2、vaとvcが掛合いになるが、timpなど控え気味にして、この掛合いをしっかり聴かせる、
002_2018051110070652a.jpg
ほかでも、timpの連打は最初の一打をffにして、続きを余韻のように押さえ、主要な声部を聴こえやすくするバランス配慮がある。
第二楽章、VPOのしなやかな弦で密やかな弱奏を使う深い起伏と静謐さで美しい緩叙楽章にしている、vnソロもその味わいを象徴する。
第三楽章、前楽章と同じく美音で整い、弦のしなやかさに管も同調する。
終楽章、ダイナミズムは程よく押さえ、やはり清涼な響きを壊さない、それで十分な高揚感に運ぶ。[61]からのテーマも心地よくさらりとして味わい深い弦楽だ、
sc04 61
しかしコーダはキレたようにぐっと加速し、欲求を満たして終わる。
Abbado.jpg
you tube:Brahms / Claudio Abbado, VPO, 1973: Symphony No. 1 in C minor, Op. 68 - Digitized LP

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category: ブラームス

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スウィトナー:Dvorak Sym No.8  

昨日も五月雨の後、夕方はけっこう冷えびえとした、でも暑いよりはいい、何となくこんな時季聴きたいのは、Brahms Sym No.2とかDvorak Sym No.8あたりだ。 

今日はO.スウィトナーの指揮でDvorak Sym No.8、D.シャルプラッテン1977年の録音だが、これこそHiFiと言える好録音だ、音場に奥行きがあり、各楽器の発する音のエネルギー差(低音ほどエネルギーが高い)に実在感がある、低域を深々と聴かせ高域(vn群)は常に力を抜き滑らか、ブラスは厚みを帯びて押し出す、そんなバランスがよく再生される。
sui dvo s8 sui.jpg
ドヴォルザーク 交響曲No.8ト長調 op.88
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
(1977年 D.Schallplatten)

第1楽章、滑らかに情感深い強弱で開始、この歌い出しを大事にしているようだ、続いて快速で活気を持った演奏、先に述べたとおりのサウンドが心地よい、展開部は見事だが、このブラスがテーマを力強く奏で、弦が半音階で上下するクライマックスが圧巻、
sc 01 1
ここでも耳に爽快な演奏だ、終結はキレたように加速し熱気あふれる。
第2楽章、弦楽による始まりは涼やかな風、鳥が鳴く森、湧き出る泉、大渓谷?・・何かいろいろ情景が浮かんで楽しませる楽章、vnソロが一際美しい、スウィトナーは聴力検査ギリギリのpppまで使い、奥行きや色彩感を豊かに聴かせる。
第3楽章、スウィトナーはゆったりと、いかにも優雅なワルツ風に聴かせる、
sc 03
弦の一弓のデュナーミクにも気品を持たせる、サヴァリッシュのきりっとした演奏も良かったが、こちらもまたハマる^^
このfzでの量感の入れ方も絶妙で期待どおり、
sc 03 2
弦楽の爽快さと、obソロを助奏するvcが味わい深い。
終楽章はわりと落ち着いたテンポ、trpの澄んだ響きで開始、この楽章もppをpppくらいに下げて奥行きを付ける、flソロのバックでtrpが弱奏する、この澄んだ響きも良い、トルコ行進曲風になる変奏でちょっと武骨になった後がスマートに決まる。

スウィトナーのサウンド作りとDvorak Sym No.8はとても相性よく感じる。
you tubeに同録音があった、
sui you
you tube:スイトナー指揮ドヴォルザーク交響曲第8番

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category: ドヴォルザーク

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弦の不振動部分 (追記:燕)  

リュートの弦はナットとブリッジ、あるいはフレットとブリッジで止められ、その間が振動するが、厳密には端から端まで振動していない、大なり小なり、固定された近くは弦の素材の硬さが原因となって不振動部分が生じる、弦の質が硬く、弦長に対して太いほど影響が大きく、ハイポジションほど、不振動部分の占める割合が増えて、実質の弦長が短くなり、ピッチが高めになる。 
001_20180509083646a5b.jpg
リュートの低音に張る単線のガット弦やクラシックギターの③弦のナイロンも太いので、この傾向が出やすい、
バロックluteの6コースに単線のガット弦(キルシュナー)を試したが、ハイポジションでピッチが高めになる、
gut K
ギターの場合、サドルに③弦の弦長を少し伸ばす工夫も見られる。
c guitar
リュートの場合はフレットの位置を動かせるが、問題はオクターヴ調弦に張ったコースで、オクターヴ弦は細く不振動部分は僅かだが、低音弦はそれが大きい、よってハイポションに行くほど、低音弦のピッチだけ高めになる、これは調整のしようがないか?
この問題を避けるには、
1.巻弦を使う、芯線は柔らかいので、こういう問題は出ない、
2.太くても十分柔らかい材質の弦を使う(AquilaのローデドNG弦が柔らかいのはこの解決と思われる、ただし6、7コースに使う太さには振動不良が多い;)
l ng
11c L NG
6コース以下はオクターヴ調弦

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追記:ツバメの巣がだいぶ出来上がってきた
tubame 5 9 c
つがいが引き込み電線に止まっている
tubame 5 9 a

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category: Lute

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ベザイデンホウト:Mozart 鍵盤音楽  

私は何事も「長くなる」のが好きじゃない、宴席も長くて1時間半が切り上げどきだと思うが、下手すると2時間超え;皆よくそんなに喋る事があるもんだと;誰とは言わないが、ご近所同士の立ち話や長電話、同じような内容を延々20分超え・・私なら2、3分で済む; 

ハイドンはあまり接続句を入れず、休符を挟んでパっと切り替える、そんな書き方が個人的に性に合うが、深淵な緩叙楽章など長く聴きたいと思う曲もある。
モーツァルトは流暢で話し上手というか、長くても退屈させない術がいくらでもあるようだ。(かったるい演奏では退屈な事も;)
先般「モーツァルトのバロック作品」ということで取り上げたK.ベザイデンホウトのシリーズ録音はモーツァルトの有名曲の間に、めったに演奏されない小品など"落ち穂拾い"的に収録しているのが面白い、
bez moz 01
クリスティアン・ベザイデンホウト:fp

バロック風のK.399のほかに、トリオのないメヌエットK.355やジーグK.574も入っている、これら2曲揃えば組曲完成と言いたいところ・・どうも様相が違う、楽譜ではポリフォニックでバロック風かと思えても、書かれたのはK.399より7年後、晩年近い頃で、モーツァルトの作風として消化されているようだ。ジーグのほうはyou tubeにあった、
moz gigue
Gigue K.574
moz k574
you tube:Mozart Gigue in G major, KV574 | Kristian Bezuidenhout

このアルバムにはピアノを始めた人が最初に弾くであろうモーツァルト作品、ソナタ K.545が入っている、易しく書かれたこともあり、書法的充実は乏しいが、それでも楽しませるのがモーツァルト、さらにベザイデンホウトは心地よいアゴーギグと古典派趣味の装飾をセンスよく加え、リピートが楽しい、こうした装飾のヒントは具体的に音符にされた楽句の中にたくさんあると思う。
moz k545
tou tube:Mozart Piano Sonata No.16 in C major, KV545 "Sonata facile" | Kristian Bezuidenhout

もう1曲、モーツァルトの変奏曲で特に好きな「デュポールのメヌエット」の主題による変奏曲K.573が入っていた、
moz k573
K.573
moz 003
you tebe:Mozart - 9 Variations in D major, KV573 | Kristian Bezuidenhout
当時のフォルテピアノの音の特性は立ち上がりは明確、余韻は短め、鍵盤上をコロコロ転がる書き方はそんな楽器にぴったり、ダイナミックな変奏もあり、聴きどころ。
変奏曲というと在り来たりで退屈な曲もあるが、モーツァルトはじつに言葉巧み、9つもの変奏が新鮮でよく湧いてくるもんだと思う、こういう繰り返し、長話ならわるくない。

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category: W.A.モーツァルト

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サヴァリッシュ:Dvorak Sym No.8   

昨日は燕の巣作りを許可したし、ちょっと清々しい気分。ブラームスならSym No.2が合うが、久しぶりにドヴォルザーク、一番好きなSym No.8を聴いた。今回はW.サヴァリッシュ指揮、フィルハーモニアOで、 
ドヴォルザークのNo.8は凝った書法も使われ充実しているが、国民楽派的な親しみ易い主題が、常にどこかのパートで明確に奏でられ、曲の流れが聴きやすい、
sawa dvo sym 8
ドヴォルザーク:交響曲No.8ト長調op.88
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
フィルハーモニアO
1989年 EMI

第1楽章、ソナタ形式だが変化技も多い充実した楽章、サヴァリッシュらしい堅実でキビキビした演奏が冴える、
第2楽章、3部形式のようだが、弦楽による始まりは少し憂いを含んだ五月の澄んだ空、そよ風をイメージする、
sc01_201805071004270f4.jpg
しかし楽章全体はドラマティックで1つの交響詩のようにも聴こえる、終結ではvn1が最高音域を聴かせて終わるのもドヴォルザークらしい、
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フィルハーモニアOは透明感ある音で決める。
第3楽章は優美な主題で、ワルツ風に書かれている、
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サヴァリッシュはやや速めのテンポ、甘ったるくならずスッキリと聴かせるのが良い。
終楽章は内容的に聴き応え十分、変奏形式だがソナタ形式的なまとまりがある、突然ハ短調となってトルコ行進曲風の変奏が面白い、
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その後、展開部とも言える見事なオーケストレーションが続く、曲全体に武骨さがなくスマートに進行していくのもドヴォルザークの人気要素だろうか。
この演奏はyou tubeになかったが、サヴァリッシュによるきりっとした演奏はひじょうに良かった。

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category: ドヴォルザーク

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ツバメの巣っ!  

2013年の今どき、二階軒下の換気口にツバメが巣を作ろうとしていた、 
そこの下が糞だらけになるのは必定;巣作りを妨害すべく、このような突起物を施した、効果があり、巣作りは諦めたようだった。
20130619.jpg
2013年6月
左は地面に敷く猫除け、右はカラス除け・・(これ、人も歩けない;)

しかし、最近また窓の外でツバメの声がするので、もしやと思ったら、
これが落ちていた、
togetoge.jpg
見上げると・・
tubame su2
ついにやられた!換気口の上、
ここまで出来てしまうと除去するには忍びない;
tubame su
幸いエアコンの室外機のある位置ではないので下にシートでも敷いて受け入れることにした、産卵、子育てはこれから。
tubame06.jpg
エアコン室外機のダクト入口、こっちに作られると厄介だった

よく立ち寄るコンビニでは軒下のATM看板の上に毎年ツバメが巣を作っている、手を伸ばせば届きそうな低い場所で、すぐ傍を人が出入りするが、店も客もそっと見守っている。
konbini.jpg
こんな場所に

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category: 時事・雑記

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ハイティンク:Brahms Sym No.1(ライヴ)  

ブラームスが20年の歳月をかけて推敲した第1番はさすがに開始の序奏から引きつけ、何十年聴いても飽きることはない。
hai br sym1 you
今日はスコアに忠実なハイティンク、2003年ロンドン響との演奏、ライヴ録音らしい響きだが、この録音は気に入っている、低域が効いて全パートが明確に聴こえ、弦もしなやかで耳心地よい、外面的に特徴めいた表現は一切なく、大きな速度変化をつけることもない、
hai br sym1 b
ブラームス交響曲 No.1 c-moll op.68
ベルナルト・ハイティンク指揮
ロンドン交響楽団 2003年 LSO

第1楽章、序奏、どっしりしたtimpの打音とともに程よい弦の厚み、昔のような大編成的な響きではないようだ。[29]からobソロの表現がじつに良い、
sc29.jpg
主部は中庸のテンポで歯切れ良く整えるが、柔軟さもあり、整然と落ち着いた中に気合いも感じる、展開部も正攻法で進め、[333]のsfに瞬発力を効かせる。
sc330_2018050511055398b.jpg
第2楽章、遅すぎずちょうどよい、LSOの弦の美質、ob奏者の上手さが耳に残る、Concert Masterのvnも同様だ。
第3楽章は速めでさらりとしたテンポ、この楽章は他の楽章に出てくるテーマが織り込まれ、第1楽章の基本リズムもあれば、[120]から、終楽章[70~]の歌うテーマも前ぶれされる、幕間的な楽章のようだ。
sc118 61
終楽章、序奏部分の始まりから主部の終りまで、誇張なくテンポの変化も起伏なだらか、自然な運びに着々と引き込んでいく。[70]からのテーマも遅くなくさらりと涼やか、[185]から再び同テーマが出るが、テンポの流れで少し速めになる、
*[246~]などvn1,2が左右配置だと面白そうだ。
sc246.jpg
再現部、終結に向けても、気負い立つところを一歩落ち着いて良い響きでまとめる。

同演奏の動画
hai br sym you
you tube:Brahms: Symphony #1 In C Minor, Op. 68
1st. 2nd. 3rd. 4th.

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category: ブラームス

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球状星団の距離を年周視差で  

遠い天体までの距離を知るというのには、それ自体に興味が湧くが、
4月11日、球状星団の距離が初めて*年周視差の計測で求められたと発表があった。
従来調べられていた距離は10~20%の誤差が見込まれていた。

具体的にどんな手法なのかわからないが、「空間走査(spatial scanning)」という方法でハッブル宇宙望遠鏡(HST)のカメラ、1ピクセルの100分の1に相当する位置変化を、1ピクセルの3000分の1の精度で計測できるそうだ、この方法は距離梯子の2段目となるケフェイド変光星の距離を正確に知るために考案された。
今回、米・宇宙望遠鏡科学研究所のTom Brown氏らはこの方法で我々に最も近い球状星団の一つ、NGC 6397の恒星40個の年周視差を調べた。
ngc 6397
NGC 6397
結果、距離は7800光年で誤差3%と求められた、球状星団の距離が正確にわかれば星の実際の明るさ、質量もわかり、年齢も推定できる、NGC 6397の年齢は134億歳であると発表された。宇宙誕生から数億年の頃、銀河合体で初期の天の川銀河もその頃に形成されたことになる。
なお、ESAの天文衛星「ガイア(Gaia)」は地球を中心に半径3万光年にある10億個の恒星の距離、光度、固有運動を計測していて、そのデータも合わせてさらに誤差を減らすそうだ。
Milky_Way04.jpg
ガイアの計測域は概ね黄色の範囲になる

*年周視差:地球の公転直径を利用して三角測量で距離を測る、同じ天体を半年後にもう一度計測して僅かな角度の変化を捉える、
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遠い目標物の距離に対して三角形の底辺は長いほど精度が増すが、ガイアの精度は縮小して例えると「1ユーロ硬貨(2.3cm)程度の底辺で地球から月までの距離(38万km)が測れる」ということになる!
過去記事:銀河系の立体地図作り

追記:5月1日、「ガイア」の第2期データが公開された、これまでに13億個以上の星の距離や固有運動など立体データを集めている。
11798_allsky.jpg
*ガイアカタログの17億個の恒星データをプロットして作成した天の川銀河の全天図
拡大→ESA:Gaiaページ

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category: 宇宙・天体

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4手のピアノ:ブラームス Sym No.1  

先日取り上げたNAXOSのブラームス、4手のpfシリーズ、このpf連弾による録音は少ないが、いくつか出ていて、orch.を意識したような剛腕な演奏もあるが、マティース&ケーンのコンビはいずれもpf曲らしい響きで細やかに聴かせる。 
br 4h naxos 01
ブラームス 交響曲No.1(4手のpf編)
ジルケ-トーラ・マティース、クリスティアン・ケーン:pf
1996年 NAXOS

第1楽章、序奏はあまり重々しくせずさらりと運び、弦楽のピチカートの描写もよく表す、主部には程よく重厚感を持たせ、ダイナミズムの配分が上手い、ピアノの利点として、和音がきれいで、[74]のようなcb音域の動きもハンマー音とともに切れ味よく聴けるところだ、
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内声部も同様に聴きやすい、
スタカート、レガートの対比を聴かせorch.を意識したような過剰な力も入れず心地よい、展開部の山場は[320]からだが、
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[329]からの弦楽が渦巻くところもpfの粒立ちが凄みを感じさせる。
第2楽章、穏やかな始まりはpf曲の緩叙楽章のようでぴったり、[90]vnソロの部分もpf曲らしい雰囲気になる。
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第3楽章、テーマはレガートだが、バスのピチカートを模した音がorch.以上に歯切れ良く、そこが新鮮に感じる、この楽章は1つに治まった様相がなく、終楽章の前ぶれに思わせる。
終楽章、序奏部はぐっと弱奏に引いて音量差をつける、お馴染みのテーマで主部に入る、
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以降、4手のpfは不足なく原曲を表現していく、さすがにorch.のfffまでは行かないが、orch.原曲が頭にあればfffに聴こえる^^終結もカチっと決める。

当盤の動画もyou tubeにないようだ、
参考動画はシンフォニックで誰かが指揮したorch.演奏を思わせる?
br sym 4h pf you
you tube:Brahms Symphony No.1 for piano duo

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category: ブラームス

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C.ティーレマン:Beethoven Sym No.7  

ラックの中にずっと前からあったCDで、これは、というのを探して取り出した。 
C.ティーレマンのBeethoven Sym No.5&7、フィルハーモニアOを指揮した、交響曲の録音としては最初のもので、ティーレマン(1959年4月1日~)37歳の頃、その後長くBeethovenのセッションは出さず、2008-2009年、VPOとのライヴDVDでSym全集を出している。
thiele be sym7
Beethoven Sym No.7 A-dur
クリスティアン・ティーレマン指揮
フィルハーモニアO
1996年 DG


ティーレマンは一貫して、orch.のvn1とvn2を左右に配置するヨーロッパ式を好むようだ。
vpo_20180502095519bde.jpg
VPOでの配置
「舞踏の神化」と言われるような躍動感よりも端正な美しさで聴かせる感覚だ。
第1楽章、序奏は整った響きで引き締めた感覚、序奏から主部へ繋ぐ部分は弱奏でじわりと溜めを置く、主部は落ち着いたテンポ、ダイナミズムは清潔なサウンド、整然とした感覚でしなやかなレガートも織り込む、弱奏はぐっと密やかにしてcresc.する、
vn1,2の左右配置で例のここもvn2が明確になり効果的、
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木管群の響きも効いていてバランス良く端正に聴かせる。
第2楽章、ちょうど好ましいテンポで素朴に歌い始める、ここもぐっと弱奏に下げる効果で引きつける、
スケルツォ、Prestoも程よい快速、トリオではテンポをかなり緩やかにする、cresc.して金管、timpを雄大に聴かせるが響きは清潔、
終楽章、快速に始めるが、この動機が乱れず、ぴしっと決まるのを前提としているようだ、
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[26]ffからやや加速するが、端正な演奏だけにその変化がわかりやすい、[133]からはっきりテンポを落とす、[254]から再び加速、効果的な変化を付けていく、[361]から弦楽の受け継ぎになり、[408]に至るが、vn1,2は左右配置であるべきだと思える。
sc408.jpg
終結に向けて熱気を増すが、最後まで動機をびしっと決める快演。

動画はVPOを指揮したライヴ、
thiele vpo
you tube:Beethoven: Symphony No.7 in A major - Wiener Philharmoniker, Christian Thielemann (HD 1080p)

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category: ベートーヴェン

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