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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

フルトヴェングラー:Schumann "Manfred" 序曲  

1953年にフルトヴェングラーがD.グラモフォンに残した、シューマンの交響曲No.4は最も録音状態が良いことは確かで、セッションらしい仕上がり、ベルリン、イエス・キリスト教会での録音でモノラルだがD.Gの黄金時代を予感させる、
ただ、フルトヴェングラーは晩年近いほんの数年は落ち着いてきたというか、鬼気迫る熱気が影を潜めている、この録音にもそういう要素はあまり期待できない。 
sch sym 4 you
you tube:Schumann: Symphony No 4 Furtwängler/Berlin
これ以外の古い録音がないか検索したが見つからないので何とも言えないが;
当盤にカップリングされた「マンフレッド」序曲は1949年、ティタニア・パラストでのライヴ録音で、こちらは熱気渦巻く演奏が聴ける。
20140630230557cab_20180831093644847.jpgdg.jpg
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1949年 ベルリン、ティタニア・パラスト

例によって会場の物音だらけの録音だが、鑑賞には支障のない録音だ。
1小節の導入のあとフェルマータを長く取り、じわりと序奏に入る、主部にはいると徐々に燃焼にターボがかかる、BPOはフルトヴェングラーの加速の度合いが掴みきれず乱れが生じる場面があり、スリリング、曲は劇的な構成が取られている、緩やかに減速し、場面の変わる[131]の f も柔らかく緩やかに入り、
sc01 128
じわじわと勢力をつけ、再現部に入り再び燃焼、劇音楽であるため最後は密やかに曲を閉じる(このあと第1幕が始まる)。
schu sym 4 you
you tube:Schumann - Manfred Overture Op. 115 (1852) - Furtwangler, BPO, 1949

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category: シューマン

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さくらももこさん 死去  

1990年から放送されていて、毎週子供と一緒に見ていたアニメ、「ちびまるこちゃん」の作者、さくらももこさんが8月15日に53歳で亡くなっていたと報じられた、まだこんなに若かったとは。2年前の2016年5月にはまる子のお姉さんの声を担当した声優、水谷優子さんが同じ病で亡くなったばかり(51歳)、今年5月にはさくらさんがファンで、番組のテーマも歌ってくれた西城秀樹氏が亡くなり(63歳)縁の繋がる方々だった、心より哀悼の意を表します。 

ちびまるこちゃんは小学生の視点で描かれた昭和の家庭や学校、懐かしく思うことも多かった、登場キャラの個性が強いのも面白い。初期の「ちびまるこちゃん」は銀塩フィルム仕上げでアニメーションとしても良く作られ(日本アニメーション)味があった、台所シーンではお母さんがまる子と喋りながら豆腐を切ったり、さやエンドウの筋を取ったり、下ごしらえする手元も細かくアニメ化していて、ほっとする日常感を出していた、原作の価値を高める制作者のこだわりのようだ。
「サザエさん」は理想の一般家庭を象徴的に描いているが、「ちびまるこ」は"本音"なのがいい、母はしっかり者だが怒りっぽい、父ヒロシのぐうたらぶりも現実的で共感をおぼえる^^お姉ちゃんもしっかり者だが、結構笑わせてくれる。
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you tube:「山が呼んでる!ハイキング」
学校の行事、町内会や子供会の催しが面倒だってところも大抵の家の本音だろう、でもまあ、出かけてよかったことも少しはあるってとこかな;
you tube:「まる子 遊園地に行く」
傑作キャラ、野口さん(左)が初登場した話も笑った、
maruko 02
you tube:まるちゃん 掃除係の役割
フジTVでは今後も新たな脚本で放送を続けていく、作者の生み出したキャラクターはすっかり根付いて生き続ける。

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category: 映画・TV・DVD

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"ママ友"ドラマ  

TVドラマとして、"昼ドラ"はフジ系のお家芸だったろうか、なんでここまで泥沼化するか、と思える展開で続きを見ずにはいられないようだ;"ママ友"関係の話も昔からあったような。
一方、「ナースのお仕事」や「のだめカンタービレ」といった漫画的でカラっとした無害なドラマもよく製作している。
2011年、21時からのゴールデンタイムにちょっと昼ドラを引きずったような?(そのものではない)、「名前をなくした女神」というドラマが放送された、
namae 01namae 02

各回のサブタイトルをみると、
1.女の闘い開幕! ようこそ、ママ友地獄へ…
2.身も凍る再会
3.今、試される親子の絆
4.泥棒猫に天罰を
5.もう限界! お受験ママたちの赤い涙
6.遊園地の謎が今! 最大の危機が来る
7.直接対決! どん底からの脱出始まる
8.もう許さない…! 幼稚園最大のスキャンダル
9.今夜ついに解禁! 本当の敵が今隣に
10.嘘と裏切りの微笑 最後の聖戦開始!
11.5人の女、最後の答え

と、まあ凄いもので怖い物見たさについDVD見てしまった、カメラワークもサスペンスドラマ風だったりする^^;
子供のために骨身を惜しまない、そういう意味で皆良い親達なのだが、同じ幼稚園に通う子の母親達の嫉妬、見栄、嘘、裏切り、騙し合いになる、お互いの立場や真意を理解すれば何も起きないのだろうが、子も巻き込んでズルズル悪い方へ転がっていく、
ここまでくると悲壮感通り越して笑えてくる?;
話は健全な家族だった秋山家親子が引っ越してきて、子の健太(藤本哉汰)が近くの幼稚園に通いだしたのが始まり、母の祐子(杏)がヒロインの位置にすえられ、ニュートラルな立場だが、5人のママ友関係に引きずり込まれていく、皆、家庭事情が違うなかで、同列に並べるはずがない、しかし悪戦苦闘しながら道を探るママ達は逞しい。
各家の子供達はその後も活躍めざましい子役ちゃん達を起用していて、その演技も重要、その点も昼ドラとは違う豪華なところか、子役の谷花音ちゃんがわずか6歳で、昼ドラ女優みたいな表情ができるってのも凄かった;
ヒロインの子、健太役の藤本哉汰くんがSMAPxSMAPに出ていた、このとき8歳だがさすがの演技、現在は15歳になる。
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you tube:SMAPxSMAP 2012 03 05 Child Actress

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category: 映画・TV・DVD

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M.ザイラー:Bach vn con BWV1052(復元版)  

バッハの傑作協奏曲、ニ短調BWV1052は最初にvnのために書かれ、次にソロをオルガンにして、カンタータBWV146およびBWV188のシンフォニアに転用、
参考 you tube:J.S. Bach - Kantate BWV 146
さらにcemb協奏曲No.1へと編曲されている、原作のvn協奏曲の譜が失われているため、vn用に復元して演奏される、一応その出版譜もあるが、大抵はソリスト自身が復元して演奏する、そうでなくては面白くない。 
vn的な技法が本来のvnで聴けるし、cembでは出来なかった微妙な強弱が聴きどころとなる。
今回はミドリ・ザイラーのvn、ベルリン古楽アカデミーによる演奏、編曲はソリストが行っている、例の"黒い"CDである
bwv1052 01bwv1052 02
ミドリ・ザイラー:vn
ベルリン古楽アカデミー
2004年 harmonia mundi

第1楽章、cemb編でちりばめられた鍵盤的装飾?をカットしているのが目立つ、速めのテンポで活気を帯びた歩調で整然と進める、[152]からvnが無伴奏でソロを弾くがここからテンポを自由にして、まさに無伴奏vn作品を彷彿させて引き付ける、[162]から[171]までの弦楽の助奏もあえてカットして無伴奏で通し、[172]のtuttiからテンポで弦楽が入る、
20180828.jpg
sc01 170
思い切ったやり方だが、効果的なアイデアだ。
第2楽章、十分レガートに演奏、vnのソロパートも伸びやかに聴かせる形に変えて、より幻想感をだしている。
終楽章、速く快活に入る、テクニカルな切れ味で引き付け、vnならではの重音奏法の部分では十分な強弱で深みをつける。
sc04 360
当演奏がyou tubeにあった、
bwv1052 vn you
you tube:Bach - Violin Concerto in D Minor BWV1052
Mov.1/3 Mov.2/3 Mov.3/3
これで完璧と思える編曲(復元)はないが、様々聴けて逆に楽しみになる。

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category: J.S.バッハ

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アルビレオは連星ではない  

オレンジと青の対比が綺麗な二重星でお馴染み、はくちょう座の嘴にあたるβ星、アルビレオは見える方角が近いだけの見かけ上の二重星と思われるが、遠いながらも重力で結びついた連星の可能性も残される、とされてきた。
albireo_20180827104953173.jpg
アルビレオ
Cygnus.jpg
はくちょう座
連星といえばおおいぬ座、シリウスの伴星のように極めて接近していて光度差が大きく、小型の望遠鏡では分離して見られないことが多いが、
Sirius_A_and_B_20180827104957b5e.jpg
シリウス、左下が伴星(HST)、伴星は先に年老いて白色矮星となったもの
アルビレオは容易に見られるほど離れており、もし連星であれば約6000億kmの距離で、約10万年の周期で公転し合っていると考えられた、
オレンジの明るいほうをA、青いほうをBとする、じつはAのほうにはシリウスのように小さな伴星が廻っていて、Bも含めれば3連星となるところだ、

米国の天文学者Phil Plait氏はESAの位置天文衛星「ガイア」のデータから、AとBが連星か否かの解明を試みた。
Gaia_Spacecraft.jpg
位置天文衛星「ガイア」
ガイアが観測したA,Bの地球からの距離はAが328光年、Bが389光年と結果が出ており、この差どおり60光年も離れていれば連星はあり得ないことになる、しかしガイアは近くて明るい星の観測は苦手なのだそうで(星像が大きく写り過ぎて誤差が生じてしまう)、誤差を考慮すると決め手にならない;
そこで、A,B星の固有運動を調べることにした、これは誤差少なくわかるらしい、
(*固有運動:星が天球上を移動していく方向と速さ)
連星の関係にあれば方向、速度とも同じになるはず、また仮に連星関係の公転の動きがあったとしてもそれは非常にゆっくりなので無視できる、結果は、
Aの固有運動は16.66m秒角/年、方向は南南東、
Bは1.13m秒角/年、方向は西南西、

albi.jpg
仮想図
この移動方角を見れば互いに無関係とわかる、結論は見かけ上の2重星だったということ。
大発見ではないが長らく不明だった事がスッキリした。
天体には近いがゆえに観測し辛いこともあるようだ。

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category: 宇宙・天体

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S.ラトル:Haydn Sym No.90(新・旧盤)  

ハイドンのSymには演奏会で注意が必要な曲がいくつかある、 
まず、60番「うかつ者」、これは6つの楽章があり、知らない聴衆は第4楽章Prestoが終わったところで拍手してしまう;もう一つは90番、終楽章で終わったかに思わせて4小節全休符を置いて続きがある、
sc04 162
No.90 終楽章より、ob、弦楽パート
現代、最高品質のハイドンを聴かせる一人、サイモン・ラトルは90番を1992年と2007年に2度同じEMIに録音している、
まず、1980-1998まで首席指揮者を勤めたバーミンガム市響との演奏、
s r hay 90 01
ハイドン 交響曲No.90 ハ長調
サイモン・ラトル指揮
バーミンガム市交響楽団 1992年 EMI

こちらの録音はホールトーンが適度に入った爽快な響き、管楽器のソロが多いが各奏者はセンスよく装飾を加えて演奏、
第1楽章、序奏で主部のテーマが現われるという特徴がある、主部は快活な第1主題、旋律美の第2主題で構成、第2主題は管楽器のソロが奏でる、ラトルは快速なテンポで強弱を広く設定、絶妙なデュナーミクで聴かせる、
第2楽章、工夫をこらされた変奏楽章、同テーマを長調と、緊張感のある短調に分け交互に置かれる、短調の強奏も柔軟な感覚で耳心地良い、この楽章も木管のソロ、vcにvcが助奏したソロがある。
メヌエット、やはり木管のソロが目立ち、トリオではobが聴きどころ、
終楽章、Allegro assai 速めのテンポで内容の緻密さもしっかり聴かせる、展開部には力強い推進力がある、この終楽章の後半は1回で終わるのがよいと思っていたが、ラトルは反復している、仕掛けがわかったところでもう一度、というのもわるくないだろう。

もう1枚、2002-2018まで首席指揮者兼音楽監督を務めたBPOとの録音、
s r hay 90 02
ハイドン 交響曲No.90 ハ長調
サイモン・ラトル指揮
ベルリン・フィルハーモニーO 2007年 EMI

各楽章の演奏内容に大きな違いはなく、旧盤で完成の域だと思うが、BPO盤はホールトーンが少なく集中して聴く感じだ、演奏はメリハリが強くなった感じ、デュナーミクも新たな工夫が感じられる、管楽器ソロの装飾が一段と凝った演奏になり、さすがに達演で楽しみどころだ。終楽章の後半は同様に反復して聴かせる。

tou tubeはBPO盤だけ挙がっていた、
s r hay 90 you
you tube:Joseph Haydn - Symphony No. 90 in C major

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category: F.J.ハイドン

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A.シュタイアー:J.S.Bach Cemb協奏曲集より  

バッハのcemb協奏曲の新盤がほしかったところ、A.シュタイアー(Cemb)とフライブルク・バロックOの演奏を選んだ、1台のcembのための作品のみで、"複数台"含む全曲までは要らなかったのでちょうどよい、面白いのは曲の趣きに合わせて編成を変えているところ。
2枚組で今日はCD1より、 
a s bach
アンドレアス・シュタイアー:Cemb
フライブルク・バロックO
harmonia mundei 2013年


協奏曲No.1 ニ短調 BWV1052
弦楽はvn1,2:各3人、va:2人、vc:2人 db:1人の編成で、cembも弦を複数鳴らす設定で重厚な趣きにしている、第1楽章は急ぎ過ぎず、この楽章にふさわしい力強さで整然と進める、
第2楽章、弦楽が柔らかくバス・テーマを繰り返し、即興性を帯びたソロが奏でる、この楽章もcembは複数弦を使い、ソロに重みをつけ、じっくり聴かせる。
終楽章、快速なテンポをとり、切れ味鮮やかに進める、エネルギッシュな魅力、この楽章にも原曲のvn上の技法を残していて、鍵盤らしからぬところが余計に引き付ける、
sc03 cemb
なお、シュタイアーによると思われるカデンツァが加えられ聴きどころ。
a s you 01
you tube:J.S. Bach Harpsichord Concerto in D minor BWV 1052, Andreas Staier

協奏曲No.2 ホ長調 BWV1053
原曲のソロ楽器はオーボエ・ダモーレか?と思われる、こちらは一転して、弦楽を各1人にした編成、cembも穏やかに設定、始まりからくつろいだ気分になる、しかし第1楽章の後半からはcembソロにvnが対位的に寄り添う巧みな内容になっていて、バッハの協奏曲屈指の傑作かと思う、第2楽章は情緒細やかなシチリアーノ、終楽章もひじょうに充実している。
a s you 02
you tube:J.S. Bach Harpsichord Concerto in E major BWV 1053, Andreas Staier

協奏曲No.7 ト短調 BWV1058
原曲はイ短調で現存するお馴染みのvn協奏曲 No.1 BWV1041、これを聴くとバッハ自身がvnの技法のままにしたり、鍵盤的に変更したり、魅力的に編曲する工夫が伺える。
当演奏では弦楽はfull、ソロcembのほか、通奏低音にもcembを加えて華やかにしている、
第2楽章のバス旋律はリズミカルに区切られ、その動きにも集中させられる。
終楽章も快速ぎみ、通奏低音のcembが効果をあげる、シュタイアーのカデンツァも見事。
a s you 03
you tube:J.S. Bach Harpsichord Concerto in G minor BWV 1058, Andreas Staier
この曲がこんなに聴き応えあったとは、

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category: J.S.バッハ

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黒いCD  

コンパクト・ディスク(CD)の読み取り面はアルミ蒸着による銀色かゴールド・ディスクなど、金属光沢が当り前と思っていたが、昨日届いたharmonia mundi盤、バッハ:vn協奏曲集(ベルリン古楽アカデミー)を取り出したら、CDの読み取り面も"黒"なのに驚いた、
一見ダミー盤を間違えて入れたのかと思ったが、プレーヤーでもPCでもちゃんと再生する、 
bach vn con 02
レーベル面
bach vn con 03b cd 02
読み取り面:細かなデータ・ビットがあるので、虹色の反射がある
bach vn con
(演奏については、あらためて^^;)
読み取り側は黒いけど、保護のため透明なポリカーボネイトは貼られていると思う、
考えてみればCDというのは780nm(ナノメートル)という特定の波長の赤外線レーザーを当ててその反射を読み取るという規格になっている、要はこの波長帯の赤外線さえ反射すればよいので、たぶんそのように作られているだろう、可視光は反射しないので肉眼には黒く見えるわけで、見た目はあたかもレコード盤を思わせる。(*CD-Rにも黒いタイプが出ている)
黒い読み取り面は音質を良くする?云々の情報もあるが、さて普通のCDとどれほど違うのかわからない。

そういえば、国立天文台で130億光年という遠い銀河だけを絞り込んで撮影するため、すばる望遠鏡の広視野カメラに特定の波長の赤外線だけを透過するフィルターを取り付けたそうだ、
fig1_201808241043121a2.jpg
国立天文台
赤方偏移 Z=7.0のあたりで、ハッブル定数をH0=73にすると約130億光年になる。
h0.jpg
この赤方偏移に合わせ、波長973nm近辺の赤外線み透過し、それ以外の光は全て遮断するハイテクで高価な特注品らしい。
fig4.jpg
NB973 フィルター:国立天文台
このフィルターも肉眼には真っ黒なガラス板にしか見えない;

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category: Low cost audio

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HST:星雲ウォッチング  

HSTや大望遠鏡の解像度と露光時間を得てはじめて見られる、これら一般に公開されている画像はノイズの除去、データに基づく配色など丹念に処理して出来上がるそうだ、オリオン大星雲やカリーナ星雲など、星が生まれる場所は画像としても見事で、見ていて飽きない、最近は立体データによりこれらの天体に接近するバーチャル飛行のCGが見られるが、動画の速度は光速を超えている、現実の探査機が数万~数十万年?くらいかけて飛行撮影した映像を早送りすれば、こんな感じかもしれない^^;
 
HSTが捉えた傑作画像の1つ、星団と星雲が壮観なWesterlund 2
002_20180823092304e4d.jpg
you tube:Flight to Star Cluster Westerlund 2
中央右寄りに誕生間もない赤い星団があり、左から下方にかけて星雲が見える、星団の放つ光圧(輻射圧)で吹き払われている、ただし星雲の濃い部分は暗い柱のように留まっている、

次に、お馴染みカリーナ星雲を見渡しても各所にも面白い構造がある、
006 s
拡大画像
饅頭を横からみたような空洞域があり、中央付近に明るい星の集まりが2つある、オリオン大星雲で言う、トラペジウムのような明るい巨星だろう、この星々の光圧でガスの薄い部分が押し払われた空洞域と思われる、ただし右上の塵やガスが濃い塊の所は払われにくく残っている、Mystic Mountainと呼ばれ、星が生まれる所だ。

3つめは大マゼラン雲にある R 136、マゼラン雲は 星間物質が銀河系より豊富で密集した星団が生まれており、これは球状星団として残るかもしれないと言われる、若い星団で明るい巨星は寿命は短い。
R136-Hubble.jpg
拡大画像

4つめはバブル星雲とも呼ばれるNGC7635、青いバブル構造は一見左上から光に照らされているように錯覚するが、バブルそのものが発している光である;
NGC7635 s
you tube:The Bubble Nebula in 4K (NGC 7635)
バブル内部(左上寄り)の明るい星から出た物質の恒星風によって、周りに残っていた薄いガスが球状に掃き寄せられている、一方、光圧のほうは光速なので先に進み、画面左上の星雲が吹き流されている、広い範囲で見ると、星雲に大きな空洞域がある様子がわかる。
NGC7635 02 s

最後にこれはオリオン座の三つ星の左上方向にある、HH24と呼ばれる、星雲内で原始星が生まれているところ、
web_print_20180823092312ed2.jpg
you tube:Celestial Lightsabers: Stellar Jets in HH24
原始星から両極にジェットが吹き出している、なおこの手前には暗い星雲が立ち込めていて、そこを透過して見ているので、全体に赤暗く見えている。

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category: 宇宙・天体

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クーベリック:Dvorak Sym No.9 "新世界より"(LP)   

アナログ盤再生を再開して、いろいろLP盤を物色に出かけるのが楽しみだった、このところちょっと落ち着いたが;また近々行く予定^^ 
このR.クーベリックのドヴォルザークSym No.8 & 9の2枚組も5年くらいになるが、No.8だけ聴いて保留してあった、ふと目について聴いてみたが、これが演奏、録音ともにトップに挙げたい名盤だった、
R K Dvo LP
ドヴォルザーク 交響曲No.9「新世界より」
ラファエル・クーベリック指揮
ベルリン・フィルハーモニーO.
1972年 ベルリン、イエス・キリスト教会
D.G バランス・エンジニア:ギュンター・ヘルマンス

2枚組のNo.8は1966年の録音だったが、こちらは'72年、G.ヘルマンスが手がけた録音でも特に傑作盤ではないか、程よく距離を置いたサウンドで、D.Gらしいゴツさがない、弦楽サウンド含め滑らかで明瞭、音場の奥行きがあり、木管もくっきり、何度も針を下ろしたいLPだ。
at 2
クーベリックは強弱幅を広く設定した懐深い演奏、
第1楽章、序奏はかなり弱奏で始まるが、ボリュームは普通でよい、あとで十分ダイナミックに押し出す、hornの弱奏dim.が安定して上手い、主部は落ち着いた開始だが、すぐに熱気を放ってくる、テンポの緩急がじつにツボを得た変化で、強弱の深い設定とともに引き込んでいく、提示部の反復はないが、この演奏はそれが良い、キビキビ切れ味良く追い込んでいく。
第2楽章もひじょうに弱奏で開始、テンポは遅すぎずちょうど良い、イングリッシュホルンも遠くに響く感覚だ、夢見心地に運び、[96~]の ff は思い切って豪快、
sc02 95
第3楽章、テンポは普通くらいか、歯切れ良くダイナミック、そういえばvn1とvn2の左右配置も効いている、BPOの管の上手さもよく味わえる。
終楽章、快速に開始、金管も透明感があって心地よい、弱奏とダイナミックの対比も痛快で過不足ない演奏だ、

you tubeで聴いてもなかなか音質良好、
dvo sym9 you
you tube:Dvorak 9th Symphony "From the New World" Rafael Kubelik BPO

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category: ドヴォルザーク

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藤原の効果  

台風19号と20号が接近しつつある、19号に20号が追いついて並走するような見通し、 
t 19 20 01
しかし、19号の目はバカみたいに大きい;
t 19
t 19 20 04
気象庁 ひまわり8号
2つの台風が接近した場合、互いの進路に影響がでるが「合体して強力になる」とか「打ち消し合う」というのはないそうだ^^;弱い熱帯低気圧が強い熱帯低気圧に接近して急激に衰弱し、取り込まれることはあるそうだが、それで強い方の勢力が増すことはない、
このように2つの台風、または熱帯低気圧が影響し合うのを「藤原の効果」という、
Wikipedia→藤原の効果
相寄り型、指向型、追従型、時間待ち型、同行型、離反型とあるそうだが、今回の19、20号は同行型だろうか?時間待ち型も加わるような、
去年か一昨年?、時間待ち型(東側の台風を先に行かせる)があったのを記憶している;いろんな型が複合するようだ。

2009年、17号と18号の例
2009 T17 18
2009 t17 18 2
指向型・離反型
離反した末、18号が日本へ接近;

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category: 科学・自然・雑学

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K.ベーム:Haydn Sym No.90(LP)   

先般の「オックスフォード」に続き、ベームによるハイドン、Sym No.90を再聴。 
この作品は書法的内容に優れ、管楽器のソロが多彩に活躍する聴きどころ十分の曲だが、録音される機会は少ないほうだ、当時としては貴重だったかもしれないベームとVPOの演奏もあらためて聴くと格調高い逸品。
k bohm hay 90
ハイドン 交響曲No.90 ハ長調 Hob.I:90
カール・ベーム:指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1973年 ウィーン、ムジークフェラインザール

第1楽章、序奏は堂々としている、序奏部に主部の第1主題が明確に現われるのは珍しい、
sc01 01
主部は落ち着いているが遅いというほどじゃない、例によって弦楽は芯の通った楷書的感覚、あまり編成の大きな響きではなく、高音を奏でるhornや木管がよく出てくる、旋律美をもった第2主題がflで入り、obが続く、ここでのウィンナobが一味ちがって良い、
sc01 51
展開部の対位法、再現部での変化も聴かせどころ。
第2楽章、Andante 旋律美の主題が長調、短調の交互に変奏書き方、ベームらしい情緒に陥らない演奏だ、ここでもflのソロの変奏が魅力、さらにvcのソロも楽しませ、終結も洒落ている。
メヌエット Allegrettoは颯爽とした主題を引き締めて聴かせる、トリオは優美なobのソロ、
終楽章、Allegro assai 快速感と構築感を両立するテンポ、ソナタ形式の展開部、[216]から弦楽とfagがユニゾンで一丸となって目まぐるしく引き付ける、
sc04 215
ユーモアを含んだ終結があるが、ベームは茶目っ気無く?整然と終わる。

you tubeにベームの演奏はなかった、
参考に現代の魅力にあふれたサイモン・ラトルの演奏
hay s 90 you
you tube:Joseph Haydn - Symphony No. 90 in C major

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category: F.J.ハイドン

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りゅうこつ座:η星のシナリオ  

ここ3日ほど大陸の高気圧に覆われ、気温は33℃止まりで空気も乾き夜は涼しい、夏の間ずっとこうなら文句は言わないが^^;
 
さて、宇宙が描いた芸術と言えるりゅうこつ座のカリーナ星雲は視野の狭いHSTの画像を手間暇かけて繋ぎ合わせたものだ。
Carina Nebula
画面右側(黄矢印)にはMystic Mountainと呼ばれる、恒星が誕生する現場がある、
m m 2
原始惑星系が放つジェット
また画面の左側に見える明るい天体(赤矢印)は銀河系全体でも数十個しかないと言われる、超大質量星 η(イータ)星である、
EtaCarinae.jpg
膨らんだ雲の中心に連星のη星がある
恒星は質量的に大きくなれる限界(エディントン限界)があって、η星はそれに近い星と考えられてきた。記録に残る範囲でもη星は過去に何度も異常な増光現象を起こしており、19世紀前半には 0等級前後という増光を4回は起こしている。1841-43年には-0.8等級に達し、全天の恒星でシリウスに次ぐ明るさとなった、このときは超新星爆発と見てもおかしくないが、η星は残っているのが謎であった。
米・アリゾナ大学のNathan Smithらはチリ・ラスカンパナス天文台でη星の観測を行い、170年前に星から出た光のうち、星の周囲に広がった物質で反射し、遠回りして近年ようやく地球に届いた光のエコーを調べた、これにより、170年前の噴出で周囲の物質が時速3000万km以上で膨張したことがわかった。この増光現象の経緯を説明するシナリオとして、Smith氏らは「η星は以前は3連星だった」と考えた、
η carinae nasa
HUBBLESITE
1.η星は接近した2つの大質量星A.Bとそれらを中心に離れて廻るCによる3連星だった、
2.接近した2つのうち、重い方Aが先に老いて巨星化し、物質がBのほうへ引き込まれる、
3.物質を吸収したBは太陽の100倍ほどの質量になり、Aのほうは太陽の30倍程度に軽くなる、これで重力の釣り合いが変化して、AとBは離れていく、
4.Aは外を廻っていたCに接近し、重力が影響し合い、Cは連星系の内側へ落ち込み、反対にAは長い楕円軌道に弾かれる、
5.Cは大質量のBに接近し、周りに円盤を形成する、
6.最後にBとCは合体する、このときに爆風が生じ、時速3000万kmで拡がった、この爆風が過去に放出された物資と衝突し強い光を放った、これが170年前の増光の原因、現在も5.5年周期で楕円軌道のAがBの外層を通過し、衝撃でX線を放っている。
・・と長々と文面にするより、このシミュレーション動画がわかりやすい^^;
η carinae you
you tube:Animation Showing Scenario for Eta Carinae Outburst

PS.超巨星とは地球や太陽の大きさからみて、どんなものか順に比較した動画、
Comparison of the sizes of stars
you tube:星の大きさを比較 2

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C.P.E.バッハ:vc協奏曲ほか編曲版  

C.P.E.バッハも同一の協奏曲をソロ楽器を替えて編曲したものが多い、今日取り上げる曲はチェロ、フルート、鍵盤と3つのヴァージョンがあり、原曲が同一でもそれぞれ異なる分類番号が3種類付いている、分類番号が複数あるのは他の作曲家にもあるがややこしい; 
鍵盤協奏曲 イ短調 : Wq.26 / H.430 / DC.2-29
フルート協奏曲 イ短調 : Wq.166 / H.431 / DC.2-30
チェロ協奏曲 イ短調 : Wq.170 / H.432 / DC.2-31

Wq.は協奏曲やソナタといった曲種ごと、またソロ楽器ごとに連ねてあり、H.DC.は同じ原曲からの編曲があれば連番にまとめてある、よってH.かDC.番号の順に並べた表があれば、同一曲が見つけやすいが、ハッキリ「Wq.26、Wq.166、Wq.170は原曲が同じ」と関係を補記した表がほしいところだ、C.P.E.バッハは作品数が多いだけに、何とかならないものか;
いずれもイ短調になっている、書かれた順は不明らしい、チェロが最初?のような印象だが;
チェロ協奏曲イ短調 Wq.170 / H.432
第一楽章のソロの始まりをみると、
vc con 01
cemb con 01
vc(上)、鍵盤(下)
チェロやフルートの旋律楽器的な趣きがある、鍵盤的なパッセージも出てくるが、vcの楽譜では一部簡素になっている、
cv sc 01
cemb sc 01
同じ部分のvc(上)と鍵盤(下)、
vcソロでは1弦の開放弦の響きも効果的に活かしてある、
vc con 03
ここを見ても、vc用に初めに書かれたようにも思えるが?
vc協奏曲のほうは動画の見られるyou tubeをリンクしておく、ただし第1楽章のみ、
vc con you 01
you tube:C.P.E. Bach: Cello Concerto in A Minor Wq. 170; William Skeen, Voices of Music, First Mvt. 4K UHD
全楽章はこちら、
vc con 02 you
you tube:C.P.E. Bach / Cello Concerto in A minor, Wq. 170 (H. 432)
Peter Bruns:vc、ベルリン古楽アカデミー

フルート協奏曲イ短調 Wq.166 / H.431
最初に聴いたのはフルート編だったが、tuttiの力強さとフルートの雅びな味わいが対比となって魅力だ、スリリングなパッセージも聴きどころ。
これも第1楽章のみ、
fl con you
you tube:CPE Bach, Flute Concerto Wq. 166 in A minor (1750) - I. Allegro assai

鍵盤協奏曲イ短調: Wq.26 / H.430
最後に鍵盤編を聴いた、手元にはミクローシュ・シュパンニのタンジェント・ピアノによる演奏がある、
m s cpe bachm s cpe bach 02
ミクローシュ・シュパンニ:tangent piano、Opus X
他の演奏と比べ、ゆっくりめのテンポだが、楽器の余韻とともに完璧に粒の揃った音が心地よく、自然に感じてくる、
you tubeはモダンピアノの演奏のみあった、タンジェント・ピアノにはほど遠いが、
you tube:Kammerphilharmonie Berlin-Brandenburg (KBB): C.P.E. Bach - Klavierkonzert in a-Moll
カデンツァが入り、再現部ではorch.が演奏するtutti主題をソロが再現する、この協奏曲手法はブラームスになっても引き継がれている。
曲自体が多感様式の迫力に満ち、いずれの楽器でも、それぞれ聴き応えがある。

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category: C.P.E.バッハ

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M.ハジェット:Corelli Violin Sonatas  

アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)はヴァイオリンの名人で作曲家、イタリア・バロック音楽の純度の高い美しさを誇り、vn音楽の聖典といったところ、その後の作曲家達にも大きく影響している。 
20180817093129a1c_201808171057472c3.jpg
残しているのは殆どが弦楽器と通奏低音のための作品で、唯一トランペット・ソナタを残しているのみ(これがまた良い曲で)。コレッリは超絶的な装飾演奏を行ったことが、当時の誰かが具体例を聴き書きで残していてわかる。
corelli 001
corelli 002
上が原譜、下が具体例の聴き書き
今日のバロックvn奏者はこの研究と習得が必須だろう、これが無ければ演奏する価値はないと言える、比較的早い時期に名演を録音した1人が英国のvn奏者、モニカ・ハジェットだった、
460.jpgM Huggett 02
Violin : Monica Huggett
Harpsichord / Organ : Mitzi Meyerson
Cello : Sarah Cunningham
Archlute, theorbo, guitar: Nigel North
recordings in 1988, 1989
Label : Virgin Classics

当盤の魅力はハジェットの名演に加え、ナイジェル・ノースがリュート属による見事な通奏低音を弾いているところ、通奏低音はvc、cembも入り、適宜組み合わせを変える。
ソナタNo.1ニ長調より、Adagioの楽譜とyou tube:M.ハジェットの演奏を引用すると、
corelli so no 1 02
you tube:Sonata No.1 in D Major op.5-1/Adagio
一見、この楽譜の演奏に思えないが、vnパートは旋律の骨格のみ、バスパートも上に和声記号が数字で記されているのみ、残されているのはこれだけで、vnソロはもちろん、通奏低音にも名人技が要求される。
この曲集(CD 2枚組)は全曲、you tubeに挙がっている、オーディオとしても逸品で、じっくり味わえる。
corelli vn sonata you
you tube:Corelli - Violin Sonatas Op.5 / Follia Variations
冒頭にフォリアの主題と変奏があるが、通奏低音にはバロックギターを使っている、ソナタNo.1~6はvnが2声を弾いて、トリオソナタのように聴こえる。

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category: A.コレッリ

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複数のハッブル定数  

8月7日、電波銀河としてはこれまでで最も遠い銀河を発見したと発表があった、オランダ・ライデン天文台の研究チームがインドの巨大メートル波電波望遠鏡(GMRT)で行った全天の電波サーベイ観測のデータから発見した「TGSS J1530+1049」で、へび座の方向にある。 
TGSS1530_pressrelease.jpg
TGSS J1530+1049
米・ハワイのジェミニ北望遠鏡と米・アリゾナ州の大双眼望遠鏡(LBT)で分光観測を行ったところ、赤方偏移が5.72と求められた、これにハッブル定数:H0を当てはめて計算すると128億光年になったそうだ。
H0を73.0くらいにするとこの距離になる、
ho.jpg
【*ハッブル定数:H0は km/s/Mpc という単位のとおり、宇宙膨張によって、距離1Mpsあたり、毎秒、何km遠ざかっているという定数】

赤方偏移を調べれば遠い天体の距離がわかるハッブル定数:H0だが、21世紀になってようやく信頼できそうな値が得られるようになった、それまで雲を掴むような状況だったが、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の任務としてこの解決は重要だった。
参照.Wikipedia:ハッブル定数の値
2001/5のHSTによる観測以来、大幅に外れた数値はないが、それでもどの数値を使うかによって、計算結果に開きがでる、因みにTGSS J1530+1049の距離を2015/2のプランクミッションの値、67.74km/s/Mpcで計算すると、138億光年で宇宙年齢と同じになってしまう;
プランクミッションのように宇宙背景放射の観測に基づく値とHSTやガイア計画など光学機器を使った様々な手法による結果に開きが出る傾向だ、また2017/10、重力波の解析でもH0の値が求められた、この値は距離梯子を使わず、宇宙論的に直接推計できるらしい、ただし今のところ誤差範囲が大きいようだ;
1929年にエドウィン・ハッブルが求めた数値500は桁違いの誤差ではあるが、まだケフェイド変光星による測定の基礎データなども不十分だった頃で致し方ない、初めて観測に基づいた第一歩であり価値がある、距離梯子は異なる測定法を繋いで成り立ち、初段階の測定値を元にその先の値が決まるので、誤差も大きく拡大する、よって精密な測定が続けられている。
hasigo_20180816095706ba2.jpg
距離梯子のつながり
現在、遠い天体までの距離を表すのに用いられるのは光路距離で、今やっと天体から届いた光がその天体を出発した時点(過去)の距離である、実際、現時点では宇宙膨張により天体はもっと遠ざかった、共動距離にある。
002_20180816095703ae2.jpg
観測可能な宇宙の最も遠くは光路距離で半径138億光年となるが、現在の共動距離は計算で半径470億光年になるそうだ。
470 ly

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category: 宇宙・天体

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Mission:Impossible「フォールアウト」  

お盆でいささか混み合っていたが、しばらくぶりに息子と映画館へ行ってきた、映画の好みは同じ、なんたって親父が吹き込んだのだから;
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Paramount映画
トム・クルーズ主演、ミッション・インポッシブルの6作目「フォールアウト」、シリーズ初期の頃はスマートに決める部分もあったが、とにかく体を張るオッサンになってきた^^;
監督は前作と同じクリストファー・マッカリーで、話の展開は定番型で期待どおり、「指令の声」はなんとアナログの磁気テープで自動的に消滅する、
主人公イーサン・ハントの所属するIMFは架空の秘密機関だが、CIAやMI6も絡んでくる、CIAは"お面"をかぶって他人に化ける手法をバカにしたりする^^
悪役は前作と繋がりがあり、そこは最近の「007」みたいだ;例によって騙し騙されの知略の押収、だれが敵で味方かわからない、その複雑さが見どころだが、終盤になると一転して明快、スクリーン見てりゃいい、ここまでやるかという危なさ、プロペラを失って胴体だけになったヘリが2機、断崖の岩間に挟まるなんて誰も予想できない、敵もハントもしぶとい、
まさに不可能の連鎖である。
主人公が敵のヘリを墜落させるシーンはダイハードや007でも痛快な見せ場だった。
mi 6 04
公式サイト

同世代の人は昔親しんだだろう、元祖「ミッション・インポッシブル」、
日本タイトルは「スパイ大作戦」
m i or
今の映画MIシリーズのようなアクションはなく、緻密な作戦を整然と遂行する、予想外の危機に陥ったときは機転と演技力で切り抜ける、これが十分に面白い、毎回、技術系の仕事が細かく描かれ味がある。
このように面白いTVドラマは日本では作れなかったので、米国産がほかにもいろいろ吹き替えで放送された、同時に声優の活躍が重要になった、日本のドラマではあり得ない、"欧米もの吹き替え会話"独自の世界があるようだ。
なお、この当時の敵を騙すトリックが映画MIシリーズでも再現され、上手く使っている。

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category: 映画・TV・DVD

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系外惑星:新たに40個発見  

たびたび話題にしている系外惑星だが、これまでNASAのケプラー宇宙望遠鏡によって3000個近くの系外惑星が発見されている、その惑星系は太陽系とは似ても似つかないものが大多数を占めている。
当初は天の川のすぐ横、はくちょう座とこと座の境界付近を集中的に観測していた(この方向は恒星の数が多く、観測しやすいため)、しかし姿勢制御装置の故障のため2014年から、太陽光圧を利用して姿勢を安定させ、別の領域を観測するK2ミッションに切り替えた、 
003b_20161202202401f2f_201808140929575b6.jpg
ケプラー宇宙望遠鏡(K2ミッション):六角形の形を利用し、側面に太陽光を受けて安定させている、
年に4回方角を変える必要がある。

K2ミッションからは赤色矮星を廻る系外惑星の発見が多くなった。
13217_illustration.jpg
ケプラー宇宙望遠鏡が捉えるのは恒星の前を惑星が横切る際の"食"による減光をとらえる、トランジット法だが、系外惑星の候補を見つけるくらいで、高解像度の望遠鏡を使い、追加観測が必要だ、8月、東京大学のJohn H. Livingston氏らの国際研究チームは、K2ミッションの生データを解析、恒星の明るさを精密に測定して有力な惑星候補を選び出し、44個の系外惑星をまとめて確認した、下図はこれらの惑星の大きさと軌道の大きさの比較、
(*公転円と惑星の大きさ表示は同じ縮尺ではない)
k2.jpg
左上は太陽系の惑星の大きさ、左下は水星の軌道の大きさを表す、惑星の色は表面の温度を表す(赤は溶岩、青は地球の表面程度)(資料:John Livingston)
これを見ると、どれも太陽系の水星の軌道よりもずっと小さいものばかり、公転周期が1日未満とか、主星に極めて近い巨大惑星(ホットジュピター)と予想されるものもある、

トランジット法による発見は惑星系の公転面が地球から見て水平に近いものに限られる、完全に水平になる確率は低く、大抵は傾きがあるだろう、直径の小さな赤色矮星を横切る"食"減光が見られるのは主星のごく近くの惑星だけだろう。
005_201808140955013b3.jpg
惑星CとDは"食"から外れる
太陽系と同じように、主星が太陽と同じような恒星で、内側の軌道を適度な距離で地球のような岩石惑星が廻っている系外の惑星系を見つけるのは難しそうだ、太陽系のような具合のよい惑星配置は他にあるのだろうか。
title_20171110.jpg
*大きさ比較のみ表現、
最初に生まれた惑星(木星)が惑星系の物質の半分以上を吸収してしまい、ホットジュピターになる可能性もあったが、太陽系は複雑な経緯の末、太陽から適度に距離を置いた惑星配置に収まったという説のシナリオがあり、希少な存在かもしれない、また火星が小さいのは、この軌道域の物質を木星が多く吸収してしまったため、という説がある。
過去記事:惑星系のでき方 2

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category: 宇宙・天体

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編曲いろいろ:Bach BWV1053  

バッハのチェンバロ協奏曲は2台のチェンバロのための協奏曲ハ長調(BWV1061)のみがチェンバロのためのオリジナルで、他は全て別楽器のために書かれた協奏曲からの編曲だ。
チェンバロ協奏曲No.2(BWV1053)はNo.1(BWV1052)とともに充実した傑作で、バッハはイタリアの作品から習得した協奏曲のリトルネッロ形式を遙かに発展させ、第1、3楽章に展開部に相当する内容を盛り込んでいる、シチリアーノで書かれた第2楽章も味わい深い。 
原曲譜は失われ、元はヴァイオリン、あるいはオーボエ・ダモーレか、フルートのためだったとも言われる、移調されているかもしれないので、それも考慮しないといけない、また技巧的にも鍵盤的に変えたり、そのままだったりするので断定は難しい?
BWV1053はソロの始まりを聴くと管楽器的だなという印象があり、個人的には"オーボエ・ダモーレ説"が有力に思っている、
まずはチェンバロ協奏曲No.2ホ長調(BWV1053)を聴いてみる、鍵盤的に思えるパッセージも元は簡潔だったかもしれない、
bwv 1053 cemb
you tube:BWV 1053 - Harpsichord Concerto in E Major (Scrolling)
bwv 1051 sc01
鍵盤ソロの始まり部分
元がvnのためだったら、どこかにNo.1(BWV1052)のようなアルペッジョや重音奏法の痕跡があってよさそうだが見当たらない。

こちらはob.ダモーレ協奏曲に(復元)編曲した演奏、ホ長調からニ長調に移し、鍵盤的な技巧をこの楽器らしく"戻して"あり、とても自然に聴こえる、第2楽章はob.ダモーレに相応しい趣き、第3楽章の半音上行が印象的、
20180813.jpg
カフェ・ツィマーマン アントワーヌ・トリュンチュク(Oboe d'Amore)
you tube:Bach - Oboe d'Amore Concerto in D BWV 1053
*you tubeは第2、第3楽章の再生へ繋がる、

you tubeにはないが、V.ムローヴァがバロックvnを弾いた演奏が手元にある、
bwv 1053 vn
ヴィクトリア・ムローヴァ:vn
オッタヴィオ・ダントーネ指揮、アカデミア・ビザンチナ

こちらもvnに合うニ長調に移調しているが、これはこれで味わいがある、やはり元は管楽器的に感じるが、装飾要素を加えたvnならではの細やかさで聴くのも良い。
バッハ自身が鍵盤に編曲し、それを元に戻す試みがされ、行ったり来たりが面白い。

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category: J.S.バッハ

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バロッカネルネ:C.P.E.Bach Sym & Con  

C.P.E.バッハの新盤を取り寄せた、ob奏者のA.ベルナルディーニ率いるノルウェーの古楽アンサンブル、バロッカネルネの演奏で、1989年から活動しているが、当盤がデビュー盤だそうで、手始めがC.P.E.Bachとは気合い入っている^^北欧では優れた古楽団体を耳にするが、ノルウェーは初登場か? 
収録曲はC.P.E.バッハの魅力が一望できる選曲だ、アンサンブル・ゼフィロの創設者で古楽界有数のバロックob奏者、A.ベルナルディーニとノルウェー人として初めてEuropean Union Baroque Orchestraに参加したCemb奏者、C.ショスがリードしている。
c p e bach sym con 2
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ
1.交響曲ホ短調 WQ.178
2.オーボエ協奏曲変ホ長調 WQ.165
3.チェンバロ協奏曲ニ短調 WQ.17
4.交響曲ニ長調 WQ.183/1
アルフレード・ベルナルディーニ:ob、クリスティアン・ショス:cemb.
バロッカネルネ   LAWO 2012年

1曲目の交響曲ホ短調 WQ.178で引き付ける、3楽章のSymで、協奏曲に比べ短いが、驚きの内容が集約されている、バロックと古典派に跨がるこの時代、よくこういう前衛的ともいえる音楽が生まれたものだと思う、
wq 178 ovn1パート
当SACDではもっと生々しく迫ってくる、ナチュラルhornの荒々しさが相応しく効いている、第1楽章の趣きからか「ファンダンゴ」という副題が誰かによって付けられたようだ?
バロッカネルネのライヴ動画が第1楽章のみあった、
barokkanerne.jpg
you tube:CPE BACH: 1st. movement, Allegro Assai from Symphony in E-minor WQ 178
追加:こちらは同曲を全楽章聴ける、これも活きの良い演奏、
wq 178 you
you tube:C.P.E. Bach / Symphony in E minor, Wq. 178 (H. 653)
ベルリン古楽アカデミー

2曲目はオーボエ協奏曲変ホ長調 WQ.165、これはギャラント様式らしい安定した趣きもあり、のちのハイドンの協奏曲にも繋がっていきそうだ、もちろん"多感"な様式としての聴きどころもある。
you tubeはFrank de Bruine;Roy Goodmanによる演奏、
wq 165 you
you tube:C. P. E. Bach (1714-1788) - Oboe Concerto in E flat, Wq.165

3曲目はチェンバロ協奏曲ニ短調 WQ.17、これも聴き応え十分、鍵盤協奏曲の代表的傑作だろう、またハイドンの鍵盤協奏曲に影響しているのもわかるが、こちらは気分の変化著しい多感の音楽だ、特に終楽章では、WQ.178と同じ「フェンダンゴ」?のようなスペイン音楽の趣きに聴こえる部分あり、
これは当盤、バロッカネルネの演奏が挙がっていた、
wq 17 you
you tube:C.P.E.Bach: Concerto in D minor for Keyboard, Strings & B.c Wq. 17 H.420

最後は交響曲ニ長調 WQ.183/1、第1楽章始まりの主題は一度聴けば忘れない、これまた斬新なものだ;
sc 01 1
you tubeはAndrew Manze The English Concertの演奏を挙げる、
*ボリューム上げる必要あり、
wq 183 1 you
you tube:C.P.E. Bach - 4 Symphonies Wq.183 | Andrew Manze The English Concert

余談:バルト海の北、北欧諸国と言ってもまだ混同しがちだ、国旗を見ても殆ど「十字」が基本デザインで区別し辛い;
n eu
陸続きで歴史があるようだが言語も国内の地方で違う所があったりする、多くはヨーロッパ系の言語だが、フィンランド語は膠着語というタイプで、日本語や韓国語とも同じ分類になるというのが不思議で興味深い。

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category: C.P.E.バッハ

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K.ベーム:Mozart Sym No.29 & "Haffner"(LP)  

近年の演奏に耳慣れしたあと、K.ベーム最晩年のセッション録音となるモーツァルトSym 29番と「ハフナー」を再聴してみた。 
弦楽のしんなりした魅力もありだろうがそれを押し殺してでも、ベームらしい骨筋のある構造物のようにに仕上げている、それがきりっとした爽快さを帯び、格調高い趣きになる。
「ハフナー」の第一楽章、終楽章は反復指示が一切ないので多くの演奏はそのとおりにされる、一方29番は概ねホモフォニックに書かれており、38番以降のような書法的密度はまだ少ない、しかし前半、後半とも反復指示があり、結構長いコーダが付く、因みにベームの演奏は提示部のみ反復して9:06、もし後半も反復したら12:30くらいに長大になってしまう、さすがにここまで聴かずとも、ベームのじっくりしたテンポなら提示部も1回でよい感じだ;
be moz s 29 35
カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO
1980年 DG

29番イ長調
第1楽章、ベームは最晩年でも新鮮なアイデアで演奏している、提示部が終わり、反復の際、また展開部へ移る際の接続句でぐっとテンポを落とし、間奏のようにレガートにする(後述のyou tube、1973年のライヴではまだ目立たない)、
sc01 a
テンポに戻った提示部、展開部がまた新鮮な活気を持つ、上手い効果でベームはお堅いだけでなく意外な楽しみを聴かせる。
第2楽章も淡々と運び、甘ったるくならない、
メヌエットも彫りの深い味わいで聴かせ、最後の音にすーっとritをかけ、終楽章に続くように聴かせる(当LPでは)、これもアイデアv
この曲は終楽章がエネルギッシュで展開部も聴き応えがあり、一番かも、ベームは遅くせず、引き締めて終わる。
you tubeは1973年、ライヴの収録
bohm moz s 29 you
you tube 交響曲第29番(モーツアルト)1973年06月02日 カール・ベーム指揮 VPO

35番「ハフナー」
第1楽章、力強い動機と流麗目まぐるしいパッセージが入り乱れるモーツァルトならではの楽章、始まりの総奏は厚いが整った響き、VPOとの演奏もベームらしい厳格さだが、過去のBPOとの演奏はもっとゴツくさく聴こえた;
第2楽章、弦楽が気品を帯び、木管も要所で浮き立ち、良い意味で淡々として飽きさせない。
メヌエット、きりっと気高く演奏する、この感覚は近頃の演奏ではないかもしれない、このメヌエットの最後もすーっとritをかけ、間を置かず終楽章に入る、
終楽章はメヌエットの余韻から柔らかく開始する感じ、急速なテンポは取らず、がっちり個々の音符を噛みしめる感じ、BPO時代のような覇気が足りない、とかジャケットの解説者は書いているが、内容的に決してそうは思わない。
you tubeに同じくライヴの収録があった、
bohm moz s 35 you
you tube:Mozart Sinfonia no 35 Haffner Karl Bohm
1st 2nd 3rd 4th

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category: W.A.モーツァルト

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アビオジェネシスゾーン  

宇宙がどういう構造で出来ているのか、永遠の謎かもしれない、同様に生命がどういう環境下で発生するのかについても、諸説入り乱れて、まだまったく手探りの段階?その場所は海底の熱水噴出口か、陽の当る水面付近か、あるいは陸が必要で海岸付近か?・・別の天体に生命を探るにしても、化学や生物学が主導して観測目標や手法を決めるべきだろう。
Kepler-452b.jpg
系外惑星Kepler-452b 想像図(NASA)
英・ケンブリッジ大学キャベンディッシュ天体物理学グループのPaul Rimmer氏らは、英・MRC分子生物学研究所のJohn Sutherland氏らの先行研究に基づいて生命の材料物質を作り出す化学反応には恒星が放つ強い紫外線が必要だという研究結果を発表した。
太古の地球の海に隕石がもたらしたシアン化水素が太陽の紫外線により多くの元素と相互作用を起こし、生命の遺伝子に必要なRNAが作られたという想定で、実験室の紫外線ライトの下でこの化学反応を再現し、水中のシアン化水素と硫化水素イオンから生命の材料となる化合物がどれくらいの速さで作られるかを測定した。結果、暗闇の中では生命材料となる化合物は出来ないことがわかった。
また合同研究チームはケプラー宇宙望遠鏡が発見したハビタブルゾーンにある系外惑星と主星の表面温度のデータをプロットした。この図の中で生命誕生に必要な化学反応に十分な光を得られる領域を「アビオジェネシスゾーン(Abiogenesis Zone)」と呼んでいるそうだ。
graph_0_20180810.jpg
縦軸が主星の表面温度、横軸が惑星の公転周期(日)、黄色の範囲がアビオジェネシスゾーン、青色の範囲はハビタブルゾーン、赤色の帯はアビオジェネシスゾーンの境界の誤差範囲を示す(資料:Paul Rimmer)
太陽と同じくらいの温度の主星ならば十分な紫外線が得られる、今のところ図にあるように、地球に最も条件が近い系外惑星はKepler-452 bで主星の温度と公転周期(385日前後)は地球とかなり似ているが、Kepler-452 bの半径は地球の1.6倍、質量は約5倍と見られ、重力も相応のはず、これは大きな違いだ。
kepler452b.jpg
大きさ比較
また赤色矮星でも強力な表面爆発(フレア現象)が頻繁にあれば、その紫外線によって少しずつ化学反応が進む可能性はある、ただしフレアの際には同時に強力なX線も放ち、生命存続には不利な条件でもあるが;
Proxima_Centauri_2018081008312311e.jpg
フレアを起こす赤色矮星 想像図

地球には酸素呼吸をしない嫌気性細菌がいて、暗い深海にも生息している、嫌気性で光合成域とは関係ないようでも、その体に必要な化学物質を作るのに太陽の光が必須であれば、エンケラドゥスやエウロパの暗闇と思われる海はどうだろう。
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一応、エンケラドゥスから噴出した水の中に、海底熱水噴出口を示唆するナノシリカが探査機カッシーニによって検出されている。
いつだったか、NASAが20**年までに地球外生命の痕跡を発見すると宣言したが、どこまで根拠をもって言っているのか、その詳しい説明も聞きたいところだ。

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category: 宇宙・天体

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J.ラモン:Bach Brandenburg Con No.4  

バロックの音楽では内容とともに楽器の美しい響きを楽しむ要素が大きいと思う、録音物でもそれがよく再現されるのが好ましい、
'70年代後半、LP盤の頃から、hormonia mundiやSEONのようなレーベルが古楽器の鮮明な録音を聴かせていたが、古楽の普及とデジタル録音の時代がうまく重なった。 
ブランデンブルクConは多く集めたが録音面でも抜きん出て良かったのが、SONYのVIVARTEシリーズから出た、J.ラモンとターフェルムジーク・バロックOの録音、演奏も過不足なしの自然体で気に入っている。
ブランデンブルクConで最も親しみ易い趣きなのは第4番(BWV1049)だろう、それゆえ?あまり聴かないので、じっくり再聴した、
20130615.jpg
ジーン・ラモン(vn)
ターフェルムジーク・バロックO

第1楽章、vnソロが一番の名人芸で弾いているが、なぜか2本のリコーダーのハーモニーに耳が行ってしまう;J.ラモンの弾くvnの倍音もよく聴こえ、煌びやかなサウンドだが、過剰ではなく、すっきりまとまっている。
第2楽章、ソロは2本のリコーダーのみで書かれる、あまり遅くならず、少々インネガルにリズムをとり、軽やかな歩調で聴かせる、昔は重っ苦しい演奏が多かった。
終楽章、プレスト、フーガの形式だが、vaが主題を弾き始め、同時に通奏低音が付く、低音パートはフーガの1声も弾くので、[7]から沈黙し、あらためて[15]からフーガ主題を弾く、
bwv1049 01
この楽章もソロはvnが主役だが、[43]からリコーダーによるフーガ主題の掛合いとなり、これが心地よく、vnソロは助奏のように聴こえる、
bwv1049 02
もちろんあとでvnの聴かせどころは出てくる。
you tubeは終楽章のみあった、
bwv 1049 you
you tube:Brandenburg Concerto No.4 - Tafelmusik

終楽章は始まりの通奏低音をなくし、1声のみで始めたら、ヘンデルのフーガ楽章みたいに聞こえるかもしれない、
he sc01
(参考)ヘンデルの合奏協奏曲より、

PS.ほかにヘンデルの合奏協奏曲が良い画像と音声で挙がっていた。
t m handel
you tube:Handel, Allegro from Concerto Grosso in G Major op. 6 no. 1 ~ House of Dreams
you tube:Handel, Allegro from Concerto Grosso in D Major op. 6, no. 5 ~ House of Dreams

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category: J.S.バッハ

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S.クイケン:Haydn Sym No.103 「太鼓連打」  

古楽器orch.による古典派演奏が盛んになった頃、F.ブリュッヘンとS.クイケンは競ってハイドンの録音も残していた、ブリュッヘン指揮18世紀orch.(PHILIPS盤)がみなライヴで、録音の出来に差があったのが惜しいが、クイケン指揮、プティット・バンドのほうはセッションで入念な仕上がりになっている、ロンドン・セットはDHMに録音しているが、繊細な高域、量感十分な低域で拡がる、プティット・バンドの清涼なサウンドもよく伝わる好録音だ。 
ロンドン・セットよりNo.103「太鼓連打」を再聴した、
2012092000471680a_20180808083918d30.jpg
ハイドン 交響曲No.103変ホ長調「太鼓連打」
シギスヴァルト・クイケン指揮、ラ・プティット・バンド
1995年 DHM

第1楽章、序奏は近雷timpで始まり、fagが目立つ響き、主部は6/8拍子でけっこう快速なテンポをとる、弦楽の清涼な開始のあと[48]tuttiのドシっと切り込む対比が良い。
聴いただけでは気づきにくいが、[vn1とva]、[vaとvc]を各々同音やoct.で重ねている、[vn1とvn2]、[vaとvc]の組み合わせでも可能だと思うが、ちょっと謎;
sc01 47
この楽章の魅力は簡潔で活き活きした主題で構築されているところ、これぞ交響曲らしい楽しみだ、クイケンは適度に切れ味良く、清涼さを保ちながら聴かせる、演奏時間は提示部の反復ありで9:31(因みにチェリビダッケは反復なしで10:41、序奏部でかなり時間を食う)、
第2楽章はレガート基調、弦の弓使いのしなやかさ、美しさで魅了するが、Concert Master寺神戸亮のソロが代表的にそれを聴かせる、
メヌエット、快調でじつに楽しいテンポに思わず乗せられてしまう、おどけた表情とシリアスな味を交互に放つ主題が飽きさせない、
終楽章、心地よい快速で始める、クラリネットの加わったハイドンのfull編成の扱いの巧みさ、弱奏部とtuttiの対比の効果が古楽器orch.のやや大きい編成でよく味わえる。

you tubeにクイケン指揮、プティット・バンドのライヴがあった、
hay sym 103 k
you tube:Haydn: Symphony No.103 "Drum Roll" / J.Kuijken La Petite Bande (1994 Movie Live)

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category: F.J.ハイドン

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R.ブラウティハム:J.M.Kraus fp Sonata   

今朝は曇り、危険な暑さが続く中、曇り空がこんなに有り難く思うことはない;

J.M.クラウスのピアノ作品は全部集めてもCD1枚に収まってしまう少なさでモーツァルトとは大違い、3楽章のまとまったソナタが2曲と単一楽章の作品、あとは小品が数曲しかない、
クラウスはピアノの達人だったという話は聞かない、自ら演奏会で披露することもなかった?、よって作品数も少ない、と単純に捉えるべきか・・あるいはこれ以上の曲は書けないと思って別の仕事に精を出したのか・・この可能性も否定できないほど、ソナタで書かれた2曲は集約されたような内容で素晴らしい。特にソナタ ホ長調(VB196)はひじょうに充実しており、演奏時間も3つの楽章で30分弱という大曲になる。 
どちらかというとハイドン風なかっちりした形式感で、ロマン派的精神も予感させる。
ハイドンの鍵盤ソナタでも名演を聴かせているR.ブラウティハムのfpで久方ぶりに再聴、
kraus vb196
ヨーゼフ・マルティン・クラウス ピアノ作品集
ロナルド・ブラウティハム:フォルテピアノ

第一楽章、自信に満ちた第一主題で始まる、強と弱、動と静、彫りの深い楽想で提示部だけでも味わい深い、休符(溜め)を置いて短調の展開部に突入、右手の疾走するパッセージの下で、左手が怒涛のように第一主題を展開するのは圧巻で、ここは絶対的に指さばきの鮮やかさがないと魅力半減だろう、ブラウティハムは鮮やかでダイナミック、
第二楽章は自由な幻想曲ととらえるべきか、鍵盤のあらゆる表情、語り口を聴かせ、楽想もセンスがいい、途中で終楽章に入ったか?と思うような軽快なアレグロ部分が置かれ変化多彩。
第三楽章は親しみ易いテーマによる変奏曲だが、ありきたりではなく、じつによく練られていて、変奏から変奏への繋ぎ方が良い、「次はどう変奏しようか?」と弄るような、今まさに作曲しているような表情が聴かれる、短調となってベートーヴェンの「月光」を思わせる変奏も聴きどころ、内容たっぷりの第二楽章をもう一つ聴くような約10分間である。これはもうベートーヴェンの大作を聴くのと同じ姿勢で味わうべき;
録音数は多くないので選択枝は少ない、BISレーベルから出ているRonald Breatigamのフォルテ・ピアノによる演奏が技のキレ、表現ともに群を抜いて素晴らしい。

ホ長調(VB196)はyou tubeからMario Martinoliの演奏を挙げる
kraus vb196 b
you tube:Joseph Martin Kraus (1756-1792) Piano Sonata in E major VB196 (1787)
*3つの楽章は続きで再生される
使用楽器はAndreas Stein作に基づく
fp a ste
もう一つのソナタ 変ホ長調(VB195)は幾分小作りだが、それでも22分前後の作品、こちらはモーツァルト的な軽快さがあり、VB196とは違った楽しみがある、終楽章が凝っているかな。
これはyou tubeにブラウティハムの演奏があった、
kraus fp you2
you tube:J.Martin Kraus: Piano Sonata in E flat major VB 195

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category: J.M.クラウス

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重力赤方偏移  

音波のドップラー効果は日常よく耳にする、音源の移動によって空気を伝わる音の波長が縮まったり伸びたりする、宇宙での光のドップラー効果も天体同士の相対的空間移動や、宇宙膨張によって居場所自体が遠のいて波長が伸び、赤方偏移を起こす、近傍のアンドロメダ銀河は相対的に我々に接近移動をしているので光の波長が縮まり、青方変移して見える。

赤方偏移と言ってもいくつかの要素に分かれる、まず何億光年も遠方の天体から光が出発した時点で、その天体は地球に対して宇宙膨張による後退速度をもっているので、それによる赤方偏移が生じる、また天体の重力が強い場合、重力赤方偏移が出発時点で加わる、そして光が旅してくる間にも宇宙膨張が続き、さらに波長が伸ばされて赤方偏移が大きくなる、 
002_20180806100353201.jpg
ということを以前書いた。
今回はこの内の重力赤方偏移を銀河系内で観測したニュース、銀河系中心の星の動きをヨーロッパ南天天文台(ESO)が10年ほどかけて観測し、何も見えない箇所を中心に巨大な恒星達が惑星みたいに廻る映像は見た方も多いだろう、超大質量ブラックホール(BH)がそこに存在するほぼ確実な証拠といえる。
S2 you
you tube:Stars orbiting the black hole at the heart of the Milky Way
VLTで観測された、約20年間にわたる天の川銀河の中心付近の星の動き(資料:ESO/MPE)
画面の中心付近で最も急カーブで廻るのが恒星"S2"
この(何も見えない)中心の超大質量BHは、いて座A と名付けられている、この いて座A を廻る恒星 S2 は最も接近したときの速度が時速2500万kmを超える、光の3%の速度だ。
eso1825b s
2018年5月19日に超大質量ブラックホール(いて座A)に200億kmまで最接近した S2 の軌道の一部を示した図(資料:ESO/MPE/S. Gillessen et al.)
独・マックスプランク地球外物理学研究所のReinhard Genzel氏らは、ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTを用いた観測で観測機器の精度を高め、いて座A の最も近くを廻る恒星 S2 が接近したときの光に、重力による赤方偏移を捉えた、結果は一般相対性理論による予測と極めてよく一致していた。
かつて太陽の一番近くをまわる水星の軌道が重力の影響で近日点移動が起き、ニュートン力学による予測と実際の観測に僅かにずれが生じていたのを一般相対性理論で補正できることがわかったが、S2 の動きにより、超大質量BHの近くという極端な重力場においても同じであることが初めて証明された。
13113.jpg
天の川銀河の中心(資料:ESO/L. Calcada)
ヨーロッパ南天天文台サイト

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category: 宇宙・天体

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レオンハルトほか:Bach Brandenburg Con No.6  

イタリアのコレッリの音楽とか、フランスのリュート音楽などは、大人のセンスで味わう感じだが、バッハの音楽は大人だけでなく、幼い子供さえ引き付ける力があり、単に優美・華麗とは違う独特の主題が使われ、自然界の生命のようなものが湧き出してくる。
 
ブランデンブルク協奏曲はバッハがブランデンブルク=シュヴェート辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒに献呈した曲集でこの名がついた。バッハが過去に書いた協奏曲を集めたもので、3番と6番はヴァイマル時代に書かれたもの、他はケーテン時代のものと推定され、5番が最も新しい、ケーテン侯が多くの楽士を抱えていたのに対し、献呈を受けたルートヴィヒ伯には常任の楽士は少人数しかおらず、演奏できたのは6番くらいと見られている。
ヴィオラ2、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、チェロ1に通奏低音という編成は異例で、渋い響きをもち、ガンバのパートはアマチュア級が加わるような難しくないパートになっている。
第一楽章、始まりのtuttiは2つのvaが8分音符ずれて絡んだり並行したりするのが面白い、
sc01 1
ガンバと低音は単純に和声を弾くのみ、これがソロ部を挟んで何度も登場する、和声の変化もゆったりしたもので、しばし安定して移行するのが不思議に引き付ける、
ソロ部では[17]のvcに始まるテーマが掛合いとなるが、ガンバにも同じテーマを易しく弾ける形で与えている。
sc01 16
[92]からの声部の重なりが盛り上がる。
第二楽章は調を変えず、変ロ長調のままというのが珍しい、ガンバは休みで穏やかなテーマで運ぶが[40]などからぐっと深みを聴かせる。
終楽章、ジーグ風のリズムで、tuttiは2つのvaが同パートで重なり明確、他のパートが簡潔に和声を入れる、間は2つのvaとvcがソロイスティックに活躍する。
1~5番にはない深い味わいをもった6番だが、1枚もののCDでは割愛されることが多い。
音盤はいろいろ揃えたが、代表でまずG.レオンハルト指揮するメンバー、
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ゆったりしたテンポで各楽器の味わいをよく聴かせ、雅びな雰囲気、録音もくっきり。

R.グッドマン指揮、ブランデンブルク・コンソートの演奏では
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速めのテンポで活き活きとした生命感、通奏低音にオルガンとリュートが入って、一段と渋い風合いなのが楽しみどころ。

参考you tube
bwv 1051 you
you tube:Bach: Brandenburg Concerto No. 6 in B-flat Major, BWV 1051

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お好み丼  

お好み焼きというと、それぞれ地方によって作り方が違って面白い、店によっても違いはあるが、概ねその地の標準形はあると思う。
溶き小麦粉に最初から具材を混ぜるのと、上乗せして焼いていくのと大別されるかな、いつの頃からかマヨネーズもかけるようになって、何でもありって感じ;
個人的には味をシンプルに絞り込むのが好みだ。 
当地(岐阜の南部)ではキャベツを使わず、ネギがベースだったが、大阪や広島の影響を受けてか、今はキャベツが多い、ソースは大抵とろみと味をつけた"お好み焼きソース"が使われ、どうもこのソースの味だけで食べさせるようで、ソースが足りないと味気ない。
大阪、広島など地方によってはコテ(ヘラ)で食べるのが普通?のようだが慣れないと食べにくい、当地にその習慣はなく、箸でよい。
たまに自宅で当地流、昔のお好み焼きを再現して味わう、ゆるく溶いた小麦粉を薄く広げ、そこに刻みネギほか具材を乗せ、粉鰹をたっぷりかけて、つなぎのために溶き小麦を渦巻き状に少量かけて裏返し、押さえ付ける、焼けたら表に返し、さらっとしたウスターソースを刷毛でしみこませる、最後に青海苔かけてできあがり、マヨネーズはNG、卵は入れない。
okomomiyaki 02
お借りした画像で、こんな感じに近い
しかしお好み焼きって意外と準備、片付けが面倒;

手を抜いて近い風味を味わうため、ご飯をこんなふうにしている、量は大きめの茶碗くらい、
okonomidon.jpg
あったかご飯に鰹のふりかけをたっぷりかけ、天かすを少々、そこにウスターソース(濃い口)を適量かけ、きざみネギ、紅ショウガを乗せる、これを混ぜながら食べるだけ^^
海苔はふりかけに入っているし、鰹、ネギ、ウスターソース、紅ショウガが当地のお好み焼きらしい風味を作る。おかずも必要だが、とにかく簡単^^
hurikake.jpg

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第3の銀河:M32p  

先日の町内夏祭りの作業で体調を崩し、まだ引きずっている、音楽にも集中できない;こんなときは遠い宇宙のことでも夢想するのがいい、
 
我々に最も身近なアンドロメダ銀河:M31はすぐお隣(254±6万光年)にありながら意外な新事実が浮かび上がってくる、M31は質量が天の川銀河の2~3倍ほどあると見積もられていたが、同じくらいだったという観測結果が今年3月に出たばかり、
M31 a
M31と伴銀河M32、NGC205
M31も衝突合体を重ねて今の大きさになったはずだが、米・ミシガン大学の研究により、天の川銀河に次ぐ規模の大型銀河が過去に衝突したことが示された、天体力学に基づくシミュレーション研究で、仮称:M32pとされた大型銀河が約20億年前に衝突したらしい、
なお、別のフランスの研究チームがM31で20億年前に爆発的星形成が起きたと発表していて、これとも時期が一致する。
また現在、伴銀河として寄り添っているM32は衝突したM32pの中心部が集団を維持して残ったものと見られている(よってM32を引用してM32pと仮称を付けた)、
m32 b
M32 画面の多くの星粒は天の川銀河内の星
一見、小さな楕円銀河に見えるが、普通に見られる楕円銀河とは違って若い星が多いという謎の答えにもなりそうだ。
M32p_20180803154446c8a.jpg
アンドロメダ銀河(M31)とM32pの衝突合体の過程。大型銀河M32pは破壊され、現在見られるM32銀河と、M31を取り囲むハローとなった(資料:Richard D’Souza. Image of M31 courtesy of Wei-Hao Wang. Image of stellar halo of M31 courtesy of AAS/IOP)
M32p 02
銀河大きさ比較
ミシガン大学のサイト
またM31を取り囲むハロー領域には球状星団が約500個もあり、天の川銀河の約150個を大きく上回る、これも大規模なイベントがあったことを想像させる、天の川銀河が呑み込んできたのは矮小銀河が多いと見られている。

なお、このような大衝突があってもM31は現在、きれいな渦巻き構造を持っている、将来(約40億年後)天の川銀河とアンドロメダ銀河は衝突合体すると予測され、合体時に爆発的星形成が起きて、その後は楕円銀河になるとされてきたが、渦巻きを持った状態で残るのかもしれない、M32pは銀河考古学、天体力学的に銀河進化を知る手がかりとなるかも。

PS. M31の円盤面には内側と外側との間に少し歪みがあるように見える。
M31 b
M31:広域赤外線探査衛星 WISE 撮影

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偉人達のBrain  

大バッハの遺骨が掘り出され、その頭骨が調べられたというのはよく知られている、
肖像画を見ても太っているだけでなく、頭のでかいおじさんに見える、実際頭骨は群を抜いて大きいものだった、 
Bach_20180802083245561.jpg
Bachs skull 01Bachs skull 02
Bach's skull
脳の容積が大きければシワの面積も増え、知的に優れていると大まかに言える、バッハの作品も常人とは群を抜いた内容で、細かく分析すれば入れ子状態のように組織立って出来ている、神の御業のような作品が大量に書けたのもこの脳のお陰か、
データはないが、ブラームスも頭大きく見える?^^
johannes-brahms-1895.jpg

アイザック・ニュートンが残した力学、微分積分法など主要な業績は23歳の頃、既に論文にまとめていたそうだ、脳も若いうちが働きどきかもしれない、歳を重ねるほど脳は萎縮し機能も低下するが、知識経験と意欲がそれを補っていくと思う。
いかに優れた脳の持ち主でも、あまりに疲れていると働きも鈍る、まず休むのが第一だが、健康に過ごし、セロトニンやドーパミンなどモノアミン神経伝達物質っていうのが分泌すると脳を意欲的にさせるそうだ、

ハイドンの頭骨も一旦盗まれたそうだが、その大きさは普通くらいらしい、
joseph-haydn-3.jpgHaydns skull
Haydn's skull
ハイドンは生涯をかけて作曲法を新時代に向けて進展させ、古い作曲家にならなかったという他に例が少ない特徴がある、ハイドンは生涯、この意欲が衰えなかった人ではないだろうか、やる気満々の芸術家は皆そうだと思うが^^

最後に常人では思いつかない大発見をした天才、A.アインシュタインだが、本人の生前の承諾もあり、亡くなった後、脳が摘出され、調べられたそうだ、脳は切り分けられ何人かの研究者に散逸したが、その特徴がわかってきた、
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Albert Einstein
全体に大きくシワの面積も大きい、また"計画、判断、推論"を受け持つ、前頭葉の脳塊が常人は3つしかないが、4つあったそうだ、こういう違いは突然変異(又は個体変異)のように生まれつきのものだろうか?人間はよく使う部分は発達する個体進化もあるが、アインシュタインは幼少より目にする不思議な現象に誰よりも興味を持ち、考え抜く性格だっただろう、成長過程で発達したのか、興味あるところ。

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