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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

J.S.Bach:ブランデンブルクCon No.5,あれこれ   

チェンバロをメインとした3つのソロ楽器を持つブランデンブルクCon No.5 BWV1050は昔から人気が高く、うちにある音盤を数えるのも面倒くさい、しかし現在、聴いてみたいと思うのは、あのG.レオンハルトほか錚々たるメンバーの1977年SEON盤以来の時代に限られる、 
g l brendenburg lp
最新盤を含め、お気に入りをいくつか拾い聴きした。

まず、1984年の録音で、C.ホグウッド指揮&チェンバロのAAM盤、いつも他の人がやらない所を拾ってくるホグウッドはブランデンブルク協奏曲集の第1版を使っている、バッハが手を加えた第2版のほうが聴き応えはあるが、最初の発想で出来た内容も興味あるところ、No.5のカデンツァでのチェンバロ・ソロは短めだが斬新でもある、
hog br bwv1050
この録音は室内的で3人のソロがくっきり前に出て、ホグウッドはカチっと端正に決め、C.マッキントッシュの清楚なvnも心地よく、終楽章の充実感は飽きがこない。
bwv1050 hog you
you tube:C.Hogwood J.S.Bach Brandenburg Concerto No.5 BWV 1050a (Complete).

次はスイス・バロック・ソロイスツによる演奏、快活でしなやかな運びが心地よい、第2楽章ではセンスよいアゴーギグが引き付け、チェンバロはじめ、各々の装飾も楽しませる、終楽章の軽やかさも逸品、flトラヴェルソのほんのりした味わいも印象的、NAXOSの名盤の一つではないだろうか。
Swiss b s bwv1050 you
you tube:Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050:
I. Allegro II. Affettuoso III. Allegro

新しいところで、ゼフィロの演奏は速めのテンポで踏み込み鋭く活気がある、この録音もソロ楽器がくっきり前に出て鮮やかに聴ける、ときにバスパートや合奏群がソロのように効果的に踏み出し、気付かなかった楽しみを聴かせる、全楽章、巧みな装飾も聴きどころ、
zef bwv1050 you
you tube:Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050:
I. Allegro II. Affettuoso III. Allegro

最後にS.クイケン指揮、La Petite Bandeチェンバロは若手のEwald Demeyere、ソロvnはシギスヴァルト・クイケン、flトラヴェルソは
バルトルド・クイケンの巨匠兄弟である、S.クイケンの一弓ごとの抑揚が味わい深い、B.クイケンのトラヴェルソは小味の効いた装飾で高貴な雰囲気を持つ、you tubeは日本公演のライヴ収録を挙げる、鮮明だがやや高域が強く張りだして聞こえる、
s k bwv1050 you
you tube:La Petite Bande Osaka 2011: Bach Brandenburg Concerto No.5
(1/3) .mp4 (2/3).mp4  (3/3).mp4
セッション録音は会場にマイルドに響く音質でひじょうに心地よい。
s k bwv1050 you 02
you tube:Bach: The six Brandenburg Concertos. Kuijken, La Petite Bande

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category: J.S.バッハ

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リュートの個性 II  

今朝は7時頃から十分暑く、クマゼミが鳴き出した、クマゼミを聴くと、小学生の頃、早朝のラジオ体操を思い出す、今はあまり早起きしても、お昼前にまた眠たくなってしまい、車の運転が危ない;

先日のバロックluteに続き、今日はルネサンスlute、これも同じ古楽器でありながら、様々なタイプがあり、選ぶのに迷う、手元にある2つも外見は同じようでも、かなり個性が違う、
7c lute
7コースlute Jun Matuo 2010年 弦長58.5cm
6c lute
6コースlute 英国製 '80年代 弦長60cm
上の楽器は比較的新しく、製作家の過去の楽器と比べると響板がやや薄くなったようで、反応のよい、いかにも響板がよく振動したような鳴り方をする、近年はこのタイプがよく作られる気がするが、どうしてもブリッジ前後のうねりは生じてくるようだ、今のところ、ほぼ支障はないが、もう少し進めば調整が必要かもしれない、
下の楽器はラベルが貼ってなくて、わからないが'80年代くらいの作だろう、この楽器は購入時、ペグの具合が悪かったので全て交換してもらった、新しいペグに合わせ穴を開け直すが、元のペグが細かったので具合良くできた。響板は厚手のようで、うねりがまったくと言えるほど生じていない、明らかに上の楽器とは鳴りの性質が違い、高域はくっきり芯があり、低音は独特の雰囲気でよく前に出る、19世紀ギターのようにボディ内の空気共振が有効に働いた感じである、響孔飾りの隙間が大きく、開口面積も大きくなる、全コース、ユニゾンに張るとヴィウェラの曲に雰囲気が合う;

ところでルネサンスluteには2種類のタブラチュアがあり、これはフランス式と呼ばれる、
tab 02
一番上の線が第1コースを表し、五線譜のイメージで一番上が高い音、という感覚で捉える、ポジションはアルファベットで書かれる、
一方これはイタリア式、
tab 01
一番下の線が第1コースになり、実際楽器を構えると第1コースが下になり、鏡に映した感覚、開放弦:0から順にポジションは数字で表す、どちらかに先に馴れるともう一つが結構やりにくい;バロックluteでは殆どフランス式なので、割合としてはフランス式を見ることが多い、
音の伸びないルネサンスluteでは「フィゲタ奏法」という、親指と人差し指を交互に使い、音価を細かく割った旋律を弾く、というのが特有の語り口である、人差し指の往復で弦を弾く「デディリオ奏法」というのもある;

you tubeより、先日のロブ・マッキロップのluteを1曲、これはガット弦を用いている、
lute you
you tube:Lachrimae Pavan by John Dowland - Rob MacKillop, Lute

ルネサンスluteと同時期、スペインではもっぱらヴィウェラという楽器が弾かれ、ボディはギター型になっている、調弦法や奏法はluteと概ね共通だった。
ホプキンソン・スミスのヴィウェラで、Luys de ナルバエスの曲集
Vihuela you
you tube:Luys de Narvaez

PS.タブラチュアにはもう一つ「ドイツ式」というのがあるが、また別の機会に・・;
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category: Lute

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J.S.Bach:ブランデンブルクCon No.2,あれこれ  

昨夜は超蒸し暑いなかで夏祭り、大型電機店と家具店の共同駐車場を借りて行なっている、
昨年は主催者の町内役員でめちゃ疲れたが、今年も少年補導員の役で場内と周辺を歩きまわり少々疲れた、行き来は自転車でやたら重いと思ったらタイヤの空気が減っていて最悪;
  
先日も古楽器のモダン楽器化ということを書いたが、リュート属の場合、狂いやすいガット弦を公開演奏で用いるのは弦数の多さから大変で、殆どの奏者は現代素材の弦を使う、
またナチュラル・トランペットと真正に呼べるのはすんなりした管だけで仕掛け無しの楽器である、自然倍音のみで、低域で出せる音は限られ、曲もこれに合わせて書かれる、
Eheiii.jpg
オリジナル、ナチュラルトランペット
n trp
しかし現代の聴き手は正確な音程を希望するという環境だ、trp奏者のマイケル・レアードが考案した管の途中に"vent hole"が施され、不正確な音程を補正するタイプが多く使われ、これも古楽器として扱われる、
20181203110539b60_20190729101958bb2.jpg
vent hole付き
本来の透明な響きは損なっていないが、昔にはあり得なかった演奏が出来てしまうことにもなる;? 区別のため、こちらをバロックtrpと呼ぶことが多い、個人的には何ら不満のない楽器であるが、S.クイケンはあくまで作品が書かれた当時、存在した楽器で最良の演奏をするという方針で一貫しおり、ブランデンブルクConの1回目の録音ではtrpの代りにナチュラルhornを使っている(バッハも代りにhornを使うのを可としている)、2回目の録音で真正ナチュラルtrpが吹ける奏者、J-F.マドゥフが登場してようやくtrpによるBWV1047が実現した。

そこで、ブランデンブルクCon No.2 BWV1047をいくつか聴いてみる、
まず、vent hole付きのバロックtrpによる名演を3つ挙げる、
ニクラス・エクルンド:trp、スイス・バロック・ソロイスツ
bwv 1047 01 you
you tube:Brandenburg Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047:
I. [Allegro] II. Andante III. Allegro assai
エクルンドのtrp、vnほか他の合奏陣も滑らかタッチで心地よい、

ウィリアム・ロス:trp、ピーター・ヤン・ベルダー指揮、Musica Amphion
bwv 1047 02 you
you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concertos (Full Album)-BWV 1047
ウィリアム・ロスは先日のコレッリで、trpの入る唯一のソナタでも名演を聴かせた、

ガブリエレ・カッソーネ:trp、アルフレド・ベルナルディーニ指揮、ゼフィロ・バロックO
bwv 1047 03 you
you tube:Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047:
I. [¢] II. Andante III. Allegro assai
快活で切れ味良い演奏、室内的な響きで各楽器が間近に聴こえ、克明で引き付けられる、

最後はジャン-フランソワ・マドゥフのナチュラルtrp、シギスヴァルト・クイケン指揮、La Petite Bandeによる演奏、
bev 1047 05 you
you tube:Bach: Brandenburg Concerto no. 2. Kuijken, La Petite Bande
*第3楽章のみ、映像付きがある、
bwv 1047 04 you
you tube:Bach BWV1047 3 1 La Petite Bande
右手でtrpを持つのみ、左手は腰にあて何の操作もしない、これぞ問答無用の切り札である^^

PS.ブラームスの時代には自由に音階の吹ける現代のバルヴ式trpはあったが、ブラームスはorch曲の中で、ナチュラルtrpで演奏可能に書いているとのこと。
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category: J.S.バッハ

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リュートの個性  

昨日はミニ台風のおかげで、1つ面倒な用務がキャンセルにできた^^; 
201907271350-00.jpg
雨と風も一時強いときがあり、南から流れる雲の様子、一応台風らしい風情はあった。
何だかヨーロッパでは記録的な気温上昇で、ドイツ、ベルギー、オランダで40℃前後、フランス南部は観測史上最高の41.3℃になったそうだ、刑事コロンボの「別れのワイン」を思い出したが、ワイン庫も冷房がないと全部イカれるかな;膠付けの弦楽器も要注意だろう、一般家庭のエアコン普及率はフランスで5%、ドイツで2%弱だそうで、夏は涼しいのが当り前だった、
しかし、蒸し蒸しした30℃より、カラっとした40℃のほうがマシかもしれない;

昨夜は除湿をかけて、少し楽器を練習したが、バロックluteで11コースの場合、このどちらかを使う、
11c lute m o 2011
モーリス・オッティガー 2011年 弦長66cm
11c lute m c 1982
マイケル・キャメロン 1982年 弦長67cm
比較すると上の楽器は響板の面積が広く板厚はやや薄い、2011年作だが響板のブリッジ前後にうねりが生じて弦高が上り、フレットを太くして対応していたが、2017年に指板を下げて調整してもらった、
outotu02_201907280932361bf.jpg
強調図
11c m o genko
調整前と後、見た目殆どわからない;
下の楽器は古いけど、ブリッジ前後のうねりが少なく響板は厚手と思われる、ただネックからボディにかけて楽器全体が撓んで弦高が上がったので、何度か修理してもらった;
上の楽器は全体に音量は出るが、やはり「もっと強く弾け」と楽器が要求する感じだ、
下の楽器はあまりエネルギーを受け付けず「やんわり弾け」と言う感じ^^弦のゲージは同じなので、1cm長い下の楽器が若干テンションは高いはずだが、全体にゆったり鳴り、最低音Cに深みがある。感触は変るが似たような楽器2つより面白みはあるかな;たぶん昔のオリジナル楽器に近いのは下の楽器ではないかと思う。
弦高は出来るだけ低いほうが良いのは楽曲が示している、
menuet_201907280910583c0.jpg
aは開放弦、gは6、hは7ポジション
譜例のようにハイポジションの押弦と開放弦が交錯するところ、開放弦に触れずに隣を押え、重ねて響かせるにはギリギリまで低いとやりやすい。

you tubeからロブ・マッキロップの興味ある演奏を、いずれもRobert de Viseeの曲
まず、ガット弦らしいヒストリカルな味わいの演奏、
visee 01 you
you tube:Tombeau de Dubut by Robert De Visee - Rob MacKillop, lute
こちらはバロックluteに弦をシングルに張っている、これだけでテオルボ風に聞こえて面白い、
visee 02 you
you tube:Suite in Dm for lute - Robert de Visee - Rob MacKillop
マッキロップは作曲家でもあり、このほか、クラシック、アコギ、エレキ、バンジョー等々、何でも本格的に弾いてしまうマルチ奏者だそうだ、一つモノにするだけで大変なのに器用過ぎである^^;遺伝学的には誰もが脳の中に持っている素質を沢山引き出しているか、眠らしているかの違いとか・・

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category: Lute

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アルマがとらえた「周惑星円盤」  

以前は数百光年彼方の原始惑星系円盤に惑星が作られる現場を捉えた観測画像に驚いたが、さらにその惑星に衛星が作られるであろう現場にまで迫っている。
先般も周惑星円盤の記事を書いたばかりだが、 
原始惑星系に「周惑星円盤」発見か
これはまだ推定的な内容だったが、アルマ望遠鏡の観測で明らかとなるニュースがあった、
観測されたのは6月に記事にした、
形成中の系外惑星を直接撮像
で挙げた、ケンタウルス座約370光年にある原始惑星系「PDS 70」で撮像された2つの巨大惑星に周惑星円盤が存在するのをアルマ望遠鏡が捉えたという前進したニュースだ、
20190607_201907271024390a1.jpg
今年6月、ESOのVLTが「PDS 70」に捉えた惑星の画像
ALMAimage_201907271337286ff.jpg
7/12発表、アルマ望遠鏡観測による惑星系「PDS 70」の塵の分布、○内が惑星の位置
資料: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO); A. Isella.

太陽系の木星や土星は多くの衛星を持っているが、巨大惑星は誕生時に周惑星円盤を伴い、これが衛星の材料になって、同じ血統の集まりとなる、
土星の多数の衛星も周惑星円盤から生まれたが、現在の大きなリングは別の出来事で、太陽系の歴史のごく最近、氷を多く含む天体が土星に周回しながら落下していき、土星の潮汐力で氷が粉々に砕けた結果だと考えられている、
Saturn-cassini.jpg
探査機「カッシーニ」撮影
今回のアルマ望遠鏡の観測では原始惑星系「PDS 70」に既に発見されていた2つの惑星の周りに、0.1mmほどの小さな塵が放つ電波をとらえ、ESOのVLTの可視光、赤外線観測の結果を合わせ、少なくとも外側にある惑星「PDS 70c」の周りに複数の衛星を作り出す質量の塵円盤があることが明らかとなった。
RGB-ALMA-VLA.jpg
PDS 70の疑似カラー合成画像、アルマ望遠鏡観測データの他、VLTによる可視光画像を水色、
赤外線画像を赤色で合成している【資料: ALMA (ESO/NOAJ/NRAO) A. Isella; ESO】

2つの惑星のうち、主星に近いほうの惑星PDS70bは、太陽~天王星の距離と同じくらいで、惑星の後方に塵の塊が尾のように繫がっている、これがどういう物で、惑星系にとって何を意味するのかはまだ分かっていない。
また外側の惑星PDS70cは主星から、太陽~海王星と同じくらいの距離にあり、質量は、木星の質量とほぼ同じ~10倍程度と推定される、もし質量が木星の10倍規模だったら、その周りには惑星サイズの衛星が形成される可能性もあるとのこと。

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category: 宇宙・天体

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バロックギターの再調整:ちょっと妥協;  

一昨日あたりからカーッと暑くなり、昨日ようやくセミの声を聴いた、日中のジメジメ感は下がったが気温が下がる明け方は湿度80%くらいになる、
 
ギターやリュートの響孔から覗いた位置に製作者のラベルが貼ってあるが、リュートなら何とか見える、パーチメントを貼ったバロックギターは大抵見えない;よって製作年は憶えておかないとわからなくなる;これは2017年10月、このブログの過去記事が記録になるv
一年半ほど経ち、若干はネックの前倒れは起きただろうが、弦数の少ない楽器なので急な変化はないようだ、
b g 00
バロックギターはハイポジションをよく使う上に緩い弦を張るので、弾きやすく、ビリつかない弦高に調整するのは至難のわざ;フレット径の選定もデリケートである、
前にも書いたようにバロックの作品は弦高が高いと演奏に支障がでる、強く弾けばビリつくが通常に弾く分には目立たない・・くらいがよいのだろうと、ブリッジの止め方だけ高めから少し低めに調整した、
genkou_20190726103328e75.jpg
b g 01
ハイポジションのフレットをもっと細くすればビリにくくなるが、固定フレットも削って下げる必要がある、まあ急がず今後の様子を見てからにしよう;
003_201907261847156ae.jpg
フレッティング(強調図):中~高ポジションにかけてが難しい、
b g 008
なお、オリジナル楽器に固定フレットを貼ったものは殆ど見られない、一例だけ?あったが、
Early lute
途中が1つ短いのは謎、

バロックギターの響孔にあるパーチメントは細かな穴が空き、通気はあるが少し妨げている、マスクをはめて喋るのに近いか?これがふくみを持った独特の鳴り方にしているようだ、
バロック後期になると開放的な鳴りを求めたのか、パーチメントが取り払われロココギター、19世紀ギターへと移行していく。
ここで、バロックギター作品で最もポピュラーなロベール・ド・ヴィゼのニ短調組曲をレックス・アイゼンハルトの演奏で、
L E b guitar you
you tube:Robert de Visee, suite D minor. Lex Eisenhardt baroque guitar

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category: Instruments

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A.コレッリ:唯一の管楽器ソナタ  

アルカンジェロ・コレッリが音楽を学んだ経歴の詳細はわかっていない、生涯の最後はローマのオットボーニ枢機卿の寵臣として暮らし、作品の推敲を重ね、完成度の高い作品だけ残し、それ以外は破棄したと言われる、残された作品はバロックの聖典といったところ。 
Arcangelo_Corelli.jpg
Arcangelo Corelli (1653-1713)
コレッリはvn作品に生涯をかけた超名人だったようで、実演での装飾演奏が誰かの聴き書きで残されている、
corelli sonata
下がコレッリの実演
また残された作品はvnをソロとする弦楽作品だけと言えるが、唯一例外としてトランペットがソロで入るソナタがある、
trpと2つのvn、通奏低音のためのソナタ ニ長調 Wo04で、書かれた経緯は不明だが、作品集に入っているので自信作なのだろう、コレッリらしい魅力をtrpが晴れやかに奏でる。
20181206095013cd5_2019072601355560b.jpg
バロック トランペット
sc01 01
ピーター・ヤン・ベルダー指揮、Musica Amphionが優れた演奏で全曲録音し、BRILLANT CLASSCSから10枚セットが出ている。
20140124.jpg
このソナタも当全集CDに入っている、バロックtrpはWilliam Wroth、
corelli Wo04 you
you tube:A.Corelli Sonata a quattro in D(Wo04)
かつて、trpの第一人者モーリス・アンドレはコレッリのvn作品をtrpで演奏していたが、このソナタの録音は見つからない、
ほか、リコーダーなどのレパートリーにコレッリの曲があるが全て編曲ものだ。

最後にコレッリで最もポピュラーな「クリスマス協奏曲」Op.6,No.8の映像付きを挙げる、obとfagが加わっているが、vn1と2、バスパートに重ね、独立パートはない。
M A corelli you
you tube:Corelli: 12 Concerti Grossi, Op. 6, No. 8; Christmas Concerto - Musica Amphion - Classical Music HD

ほか、当10枚組はyou tubeに全曲挙っているので、じっくり楽しめる、
you tube:Corelli Complete Edition Vol.1
you tube:Corelli Complete Edition Vol.2
you tube:Corelli Complete Edition Vol.3

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category: A.コレッリ

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S.クイケン:Haydn Sym No.103「太鼓連打」  

前日、S.クイケン指揮、La Petite Bandeのハイドン Sym 「朝、昼、晩」を聴いて、編成の大きいロンドンセットも聴きたくなった、
DHMのSym12曲を4枚のCDに収めたセットは手放せない逸品、編成が大きくとも、透明感のある響きは変らず録音はよく捉えていて、HiFiバランスでorchのスケール感も十分。 
20120920.jpg
ハイドン Sym No.103変ホ長調「太鼓連打」
シギスヴァルト・クイケン指揮、La Petite Bande1995年 DHM

No.103「太鼓連打」のライヴが動画に挙っているが、セッション録音と同時期の演奏だ、
ヒストリカルで美しいサウンドに拘っているクイケンの演奏がこの音声や弦奏者のしなやかな弓さばきからも伝わってくるようだ、
S K hay sym103 you 01
you tube:Haydn: Symphony No.103 "Drum Roll" / J.Ku?ken La Petite Bande (1994 Movie Live)
第1楽章の主部に入ってすぐ、[47]から、vn1&va、vn2&vcがペアになっている(色枠オレンジと紫)、またfl&clとvn1&vaが重なり、逆進行のobパートを分散形にしたのがvn2&vc、という関係になっている、また、例の[53]からの聞こえにくいvn1のみのパートはflほか多くが奏でるパートの分散形である、
timp(E♭、B♭音)も木管群と同等の活躍をするよう書かれている、
sc01 45
たぶん[47~49]も聴いただけではオレンジ枠のパートが優勢に響き、紫枠パートには気づきにくいだろう、総譜を見ると細かい仕組みも聞こえてくるようで面白い、展開部はカノンが多く使われる。
第2楽章はレガート基調だが心地よく節目を付ける、弦のしなやかさが魅了するが、Concert Master寺神戸亮のソロが代表的にそれを聴かせる、
メヌエット、快調で楽しいテンポに乗せられてしまう、ユーモラスな表情と短調が交互にくる主題が飽きさせない、
終楽章、程よい快速で始める、clの加わったハイドンのフル編成扱いの巧みさ、弱奏部とtuttiの対比の効果が古楽器orch.のやや大きい編成でよく味わえる。

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category: F.J.ハイドン

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リュートの再調整: とにかく低く、  

リュートの調整は「あちらを立てればこちらが立たず」のような微妙なところを狙うことになる、妥協する部分もあるが;
この11コースluteも1年ぶりに使ってみて難点が見つかってきた、 
11c_20190723101140a1d.jpg
フレットガットの径はこれ以上ないセッティングにしたはず、
201708220.jpg
1フレットは十分太いが、それでもナットが少し高いようで、1ポジションの押さえがやや深い、もう少し下げたいが、ここで注意点は、下げすぎると開放弦がフレットに当って雑音が出る、それが出なくとも、バロックluteでよく行なうハイポジションから開放弦へと跳躍スラーした際に弦がフレットに当たることがある、以上の不具合を出さず、できるだけ低くする^^;
また低音弦に行くほど弦の振幅が大きくフレットに当りやすいので、低音弦側は低くしないよう傾斜を付ける必要がある、
20190723101135a0a_20190727201508d2a.jpg
平板にサンドペーパーを敷いて、注意して力を加減しながらナットの底面を削る、
いつも「削り足りないな」ということが多いので、今回思い切ってやったら削り過ぎて、1コースが1フレットに接触寸前;;そこでいつもの手で、ナットの下に厚さ0.2mmの樹脂板を挟んだ、運良く、ぎりぎり低く、不具合が生じないところに修まった^^
11c 04
11c 02
弦高が高くて良い事は何もない、0.1mmでも低い方へ持って行く;

リュートに限らず、"古楽器"と言いながらモダン楽器化しているところがあり、現代の演奏環境がそうさせている、バロックvnでも奏者によってテンションはだいぶ違うと聞いた。
リュートも大勢に聴かせるプロ奏者はいくらか楽器に負担をかけているかもしれない、とてもよく鳴るけど長持ちしない楽器も作られ、これも真正な古楽器ではないかもしれない、
バロック期当時は弦のテンションも今の(とりあえずの)標準よりもっと低かったと思う、とくに低音弦は緩かっただろう、バスライダーという応急的な弱い構造に弦を張ったのだから;弦高も低くないと対応し辛い曲が多い。

ふと思い出して聴いたのが、シギスヴァルト・クイケン指揮、La Petite Bandeのハイドン Sym No.6~8「朝、昼、晩」
S K hay sym 6-8
amazon
古楽orchの中でも群を抜いて弦楽がしんなりとして、弦のテンションが低い感じに聞こえる、
音が団子にならず、ガラス細工のような響きが溶け合う、緩叙楽章で弦の和声が鮮やかに魅了し、コレッリの合奏協奏曲のようだ、ハイドンが指揮したエステルハーザのorchもこうだったのではないかと思わせる、ヒストリカルに拘るクイケンらしい1枚である。

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category: Instruments

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名古屋場所 千秋楽  

名古屋場所は2横綱と他の力士と差がありすぎて盛り上がらないと思っていたが、14日目は琴奨菊、見せ場を作ってくれた、白鵬と対戦し、まず立ち会い負けしていなかったかな、さっともろ差しになり一気に白鵬を寄り切った、 
koto haku you
https://www.youtube.com/watch?v=o2WcwIErzg4
you tube:[大相撲2019名古屋 14日目] 琴奨菊 対 白鵬
座布団飛びすぎ^^;その琴奨菊は7勝7敗となった、
同日、新小結の阿炎も逸ノ城を一気に押し出して、7勝7敗、これは良い相撲だった、
千秋楽はその琴奨菊と阿炎が対戦、どっちかが負け越すことになる;こういう組み方って嫌だが、来場所の番付編成がしやすいように?ってことで白黒つけるのだろうか、
結果、阿炎は変化してはたき込み、三役を守った、
7 21 abi koto you
you tube:2019大相撲名古屋場所15日目 阿炎vs琴奨菊
琴奨菊は立派な姿勢だが正直過ぎた、阿炎は今日ぐらい悪人になっても勝ち越しを決める、これも技量の内か;
横綱同士の対戦は鶴竜が勝って、決定戦なし、
立ち会い後一旦白鵬が有利な組み手になったが、鶴竜の巻き替えが凄い、勝つ気満々の相撲で最後もろ差しで寄り切った。
7 21 kaku haku you
you tube:[大相撲2019名古屋 千秋楽] 鶴竜 対 白鵬
しかし白鵬も休場のあと、ちゃんと調整をつけてくるからさすが、

一方、リュートを約1年休場?していた自分はなかなか調整が付かない、去年の弾けずに苦労したところがそのまま蘇ってくる;;ヴァイスを弾くので13コースが必要だが、このどちらかを使う、弦のテンションは同じはずだが、
13c_20190722105110b28.jpg
gt_20190722105112b13.jpg
上は音量は出るが張りが強く感じ、それだけ力を要求してきて難しく感じる、下は鳴りはほどほどだが弦が柔らかく感じる、一年ぶりにその違いがよくわかる、今のところ下が楽に弾けるようだ;

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category: 時事・雑記

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Bach:Pedal harpsichord の魅力  

ペダル・ハープシコードとはどんな響きなのか、後述のダグラス・アムリンのCDを聴くまで知る機会がなく、オルガンの練習用楽器として存在するくらいに思っていた、しかしその素晴らしいこと、立派なコンサート楽器である。(*D.アムリン以前にも、パワー・ビッグスなどorg奏者の録音はあったがモダン仕様の楽器で音がゴツくさい、)

始めに最もポピュラーなトッカータとフーガ ニ短調BWV565をこの楽器の演奏で、
P H BWV565 you
Luc Beausejour:Pedal harpsichord
you tube:J.S. Bach, Toccata in d minor / en re mineur, BWV 565
オルガンに引けを取らない、
音が減衰する分、次に重なる音が聴きやすい、オルガンより有利な部分もある、

*ちょっと話がそれるが、BWV565は原曲はヴァイオリン・ソロのため曲だと以前から推測されてきた、確かにvn上のテクニックを思わせるところがある、何人かのvn奏者が復元編曲と演奏を試みているが、例によって容易ではなさそう;
まず、Maxim Vengerovの演奏、調はニ短調のままがvnに乗りやすいようだ、
BWV565 you
you tube:Sonata for solo violin BWV 565 (attriibuted to Bach)
よく探求したアンドルー・マンゼの演奏も興味深い、和音が長く続くところはアルペッジョに置き換える方法をとっている。
A M vn BWV565 you
you tube:Bach Toccata & Fugue d minor BWV 565 - Transcribed for Solo violin and played by Andrew Manze
編曲は他にも挙っており様々だが、vnソロにorchが加わったのもある、「トッカータ」は一人の奏者の即興性を聴かせる楽曲であり、大勢で合奏するってのは、かのL.ストコフスキー編と同じく異様である、まあ一つのパフォーマンスか;

*話を戻し、ここからダグラス・アムリンのPedal harpsichordによるバッハ、手鍵盤はあくまでharpsichord的な魅力で聴かせる、
Amrine-D-R02a[Priory-CD]
Douglas Amrine:Pedal harpsichord
1999年 PRIORY

ファンタジアとフーガ ト短調BWV542もドラマティックな良い曲だ、バッハは足鍵盤の達人と言われたが、このフーガにも聴かれる、テーマは足鍵盤に具合良いジグザグ進行が多い、それがフーガをより迫り来る様相にして一石二鳥、
bwv542 01
D A BWV542 you 02
you tube:Fantasia and Fugue in G minor BWV 542
こうした楽器を聴いていると、バロックには広く動く低音域が不可欠で、楽器の都合でオクターヴ上げたりするのはNGで深い魅力を損なう。
バッハはパッサカリア、シャコンヌといった変奏曲にも壮大な曲を書いているが、オルガンではパッサカリアとフーガ ハ短調BWV582が傑作、このテーマが「重い、暗い」という人もあるようだ、しかし冷静でもあり、BWV1004:シャコンヌのような中間部を置かず、同調で最後まで行くところが引き付ける、同じテーマで休まずフーガが続く、この深い満足感はブラームスのSymにも匹敵する。
D A BWV582 you 02
you tube:Passacaglia in C minor BWV 582

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category: J.S.バッハ

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楽器の装飾,その他諸々  

近頃の物品の装飾や図柄には原色を使ったり、目が落ち着かない模様が入ったり、どこが良いのか解らないものがある(目立つ効果はあるが)、それが高価な備品に施されている、具体例は控えるが;置く場所も限定されるような、
 
楽器で好きなのは、バロック期の幾何学模様や蔦草の絡まる模様など基調としたアンティークデザインは洗練された不変的な美しさだ、
005_20190720102005407.jpg
各種木材や象牙など天然の色彩とコントラストで構成され、金属は殆ど使わないところが良い、バロックギターなど羊皮紙のパーチメントが響孔飾りに使われる、インレイ飾りは貝殻を使った例もあるが、光り物は限定的、かなり手が込んでいるわりに好きじゃないのもある;
Inlay_201907201302169a1.jpg
これらは全般に暖かみがあり飽きがこない、全体のフォルムと調和した控えめな飾りがセンス良く、見た瞬間好きになる。
このバロックギターならレプリカが欲しい感じ
20171024085003ced_2019072009444296b.jpg
チェンバロの鍵の手前に同心円の彫り込みがよくあるが、これが並ぶとたしかに美しく、無いと物足りないから不思議だ。
harpsichord key
リュートのポイントも無いと締まらなく見える;
point_20190720094448420.jpg
*「ポイント」というと意味が多様でピンとこないが、図の尖った部分のこと、

19世紀になると時代の価値観か、実用主義的に趣きが変わり、
ギターでいえばこのようなベーシックな姿なら自然で心地よいのだが、
Lacote_01cb.jpg
以下のような装飾は注文主の希望だろうか、すごく手間はかかっているはずだが、インレイの形に芸がないというか、
19c guitar 02
貝殻など光り物は響孔周りだけ小さくあしらう程度なら趣味も良く効果的だが、この派手さはどうも馴染めない;パーフリングは音に影響しないのか?
19c guitar 01
現代のクラシックギターは音で勝負、高価でも余計な飾りはなくすっきりまとめている。

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category: Instruments

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弦楽器の縁飾り,あれこれ  

楽器の飾りは各部いろいろあるが、今回はボディの角になる縁飾りに注目、
この縁飾りをバインディングとかパーフリングとか言うがあまり意識して区別していなかった、響板はスプルースなどヤワな木材なので縁は補強するのが望ましい、
バインディングはまさに角に位置するところに施される硬い木材のラインで補強が主な目的、本体とコントラストを付けて引き締める飾りの要素もある、パーフリングはその内側に施される、飾りのラインになるらしい、
BP 01
バロックギター
リュートではバインディングのみ、という例が多いようだ、
11c lute b
リュート
*ヴァイオリン属になると、パーフリングはあるが、バインディングは無い(あるのを見た憶えがない)、
vn p
よく縁が欠けて修理するらしいが、構造的な理由か、今のところわからない;
またリュートではこのように縁からボウルに被せて羊皮紙のテープが貼られたものがある、
11c_20190722143042c77.jpg
古いリュートは修理を重ね、バインディングが痛んだり、修理によっては削ることもある、テープはそのマスキングを兼ねて補強の代役となる、これはテーピングと呼ぶべきか;
Mouton.jpg
シャルル・ムートンの肖像画より
リュートの「ポイント」と呼ばれる切れ込み部分は指板の延長にも、バインディングの一部にも見え?何だかわからない^^;
始め8コースくらいに作られたリュートを11コースに拡げた場合、こうなるだろうか、
point.jpg
ヤコブ・リンドベルイが所有するSixtus Rauwolfのリュートはこんな経緯をもつ、佐藤豊彦氏所有のLaurentius Greiff(1610年)より古く、ガリレオ・ガリレイの青年時代、1590年頃に作られ、125年後の1715年に改造されている、現在約430歳の楽器だ、古けりゃ良いと限らないが、こうして存続したのは素性が良かったからだろう、
j l weiss
バインディングも修復してあるようだが、オリジナルどおり、貼りフレットは付けていない、
このリュートを弾いたS.L.ヴァイスのアルバムを改めて聴いた、枯れた味の高音、ハ短調の曲で響く低音Cなど思い切り熟れていて深い、
このアルバムから1曲だけyou tubeに挙っていた、
j l weiss you
you tube:Silvius Leopold Weiss - Fantasia for lute No. 1 in C minor

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category: Instruments

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ポジションマーク  

昨夜は前線と台風の影響でかなり蒸し蒸しした、人間の体で最も酸素消費量が多いのは脳だそうで、確かに集中して頭を使うだけで汗が出る、じっとしていれば汗をかかなくても、面倒なリュートの調弦をすると汗がじわっと出る;手の筋力は大したことないが、頭の集中でエネルギーを使う気がする;よって調弦と弾く間、冷房は少し強めにする、 
kisyocho_201907180944117bf.jpg
気象庁 7月18日 6:00

さて、エレキやフォークギターにはポジションマークが指板の上に付くことが多いが、光沢のある貝殻等が使われ装飾も兼ねているようだ、
e g position
19世紀ギターにも同じように付いた楽器があり、その流れかもしれない、19世紀のシュタウファー・モデルのヘッド(糸巻き部)はエレキギターに引き継がれているらしい、
Stauffer.jpg
19世紀 シュタウファー・モデル
ブリッジにピンで弦を止める方式はフォークギターにも残る。
lacote folk
左:19世紀 ラコート・モデル、右:フォークギター
現在主流のクラシックギターの原形はフランシスコ・タレガが使った、アントニオ・デ・トーレスが開発した楽器で、それまでの19世紀ギターとは分岐したスパニッシュ・ギターとも呼ばれ、サイズが大きく、音量を求めた構造だ、これはポジションマークは無いのが基本、初心者向けに指板の側面に小さなマークを入れたものがあり、上級器になると無しというのが慣例化していた;しかし、何か印を貼る人もいる、
tarrega.jpgguitar position
Francisco Tárrega(1852-1909)

ギターを始めた頃に、マーク無しの楽器を譲ってもらい、その後も無しの楽器でずっとやり続けたせいか、たまにマーク有りの楽器を持つとそれが邪魔になる、マーク無しで「ここだ」と見当を付けていた習慣を惑わすのである・・^^?
リュートには付かないものだと思うが、うちの楽器2つに付いていた、これは黒のマーカーで目立たなくしている;
Position mark
もしマークが欲しければフレットにちょっと色塗りすればよい、

ピアノの場合、黒鍵の並びが目印となるが、プロは目をつぶっても目標の鍵に命中するから凄い^^;
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category: Instruments

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梅雨時の楽器点検  

屋外は湿度90%前後の日が続いている、室内は何とか60%を切るところへ持って行きたい、
時折エアコンを「除湿」にしてどうにか下げている、 
situdo_201907171010158b0.jpg
手持ちの楽器は、いつも全部使っているわけではないし、今年の春まで放置状態のもあって、このジャーマンテオルボなど冬の間ペグ(糸巻き)が乾燥で縮み、だいぶ緩んだ弦があった、一方、踏み止まって緩まなかったペグは再び湿気で膨らみ、ガチガチにきつくなっている、
と、散々な状態;このペグ材はサクラで一番膨張率が高い、
g t 02 (1)
バロックguitarのペグはツゲ材で、冬の緩みを乗り切り、今廻しても、ちょうど良い感触、
g t 02 (2)
ツゲが一番扱い良いのだろうか、偶然か?
あとは黒檀(左)とココボロ(右)のペグだが、
11c 02 (1)11c 02 (2)
黒檀も湿度による膨張差が大きい、ココボロは油分が多く防水性があり、状態の急変はないのが助かるが、一冬放置するとさすがに緩む、

エンドピンを替えるはずだったアルトlute、古い楽器ではないが響板の一部が剥がれていた、
alt luteend pin
弦の張力で引っ張られるあたりだ、これは元々接着不全だったと思う、
膠は用意したが、せっかくなので、ピンの穴拡げを先にやって(切りくずが出しやすい)、再接着は乾いた季節になってからやろうかと^^;
nikawa_2019071710101352a.jpg
最接着セット

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category: Lute

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大相撲:解説,あれこれ  

今年は名古屋場所のチケット買えなかった、横綱2人が概ね好調で、そこは安泰だけど、なんか盛り上がらない;
haku ichi
9日目、白鵬が1敗
栃ノ心は大関に復帰したのに途中休場、どうやら満身創痍で、力が出ないらしい、解説の鳴戸親方(元琴欧洲)が診断書にいっぱい書かれた内容を見て、「よくこれで土俵に上がっていましたね」と驚いていた、また快復して強い相撲を見せてほしい。と思ったら豪栄道も8日目から休場、同日、高安が左肘を痛め、今場所続けられるか?4大関総休みの可能性も;
takayasu 7 14
you tube:【大相撲名古屋場所2019】玉鷲‐‐高安
ゲスト解説の吉田沙保里さんは、さすが高安の状態を見抜いた、

長丁場の中継をどう楽しませるか、解説者やゲストにもかかってくる、解説と言えば北の富士氏がおっとりと本音で語るのが面白いし、向こう正面の舞の海氏と良いコンビで実況を楽しませる、初日、中日、千秋楽の要の日にはこの二人である、
また、荒磯親方(元稀勢の里)がTVではこれまで2度正面の解説に上がった、現役の時はぶっきらぼうであまり喋らないイメージだったが、解説が流暢で上手い、わかりやすいと好評、
相撲より上手いんじゃ・・とまでは聞かないが^^;
7日目の大栄翔‐白鵬戦、解説:荒磯親方、
ozumo 7 13 02araiso.jpg
you tube:【大相撲名古屋場所2019】大栄翔‐‐白鵬
各力士の特徴をよく知っていて、中継アナウンサーの質問にさらさらと答えが返ってくる、
今もまわしをつけて力士らの指導と稽古相手をしているそうだが、いずれ名解説者になりそうな予感、

また相撲通で知られる、デーモン木暮閣下がいつもの素顔で、正面のゲスト解説で数回出演、近年は北の富士氏との絡みもよく面白かった、また実現してほしい^^
デーモン閣下、過去の動画を2つ
nhk ozumo 02
you tube:デーモン閣下 大相撲解説 初出演 2/3 20070115
you tube:デーモン閣下に聞きました!稀勢の里に必要なもの!2016年5月6日

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category: 時事・雑記

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J.ヘルト:S.L.Weiss 初期作品集  

ちょっとマニアックかもしれないが、最近知ったリュート奏者、ヨアヒム・ヘルトによるS.L.ヴァイスの初期作品のアルバムが届いた、録音はガット弦に思えるが、ブリッジに近い側を弾く人のようで、弱音では指が弦をかするような音が目立って聞こえる。
j held
Joachim Held
シルヴィウス・レオポツト・ヴァイス(1687-1750)は父にluteの手ほどきをうけ、若い頃にはイタリアに滞在し、明朗なイタリア音楽の影響を受けた、一方d-moll調弦のバロックlute音楽はフランスで発展を見せたが、こちらは深くデリケートな音楽である、各国の流儀を身につけたヴァイスはバロック期のlute音楽の集大成をした人とも言える、当盤はイタリア色の強い初期作品を集めている、luteは11コースで対応できる。
j h weiss
(1)幻想曲とフーガ ニ長調「Weiss a Rome」
(2)組曲 イ長調 SW 44
(3)組曲 ニ短調 SW 61
(4)ソナタ ハ短調 SW 7
(5)幻想曲 ニ短調
(6)組曲 ヘ長調 SW 1
2017年1月22-25日/エァレーザー教会(ヴァーレンドルフ) Hanssller

リュートに親しんでいる人にはオーセンティックな味わいというところ。
(4)のハ短調ソナタはドレスデン:Manuscriptにも含まれる曲で深みがあって良い曲だが、初期作品だったとは意外、you tubeはこれを挙げる、
j h weiss you
you tube:Lute Sonata in C Minor, Weiss SW7:
I. Allemande II. Courante III. Gavotte
IV. Sarabande VI. Gigue
weiss d m
Allemande

さて話かわって、これまで多弦ギターが様々登場し、G.セルシェルが使ってお馴染みの11弦ギター(調弦法はルネサンスluteと同じ)でバロック作品にも対応していたが、いかんせんバロックluteとは調弦が異なり、結局、編曲作業は避けられない; いっそバロックluteのd-moll調弦にしてしまえば編曲要らずということで、国内でも一時?そういうギターが出回った、しかし外観は11弦ギターをモデルにしたようで、良いスタイルとは言い難かった、19世紀に登場した多弦ギターもモノごっつい感じ;
11 13 guitar
開放弦しか弾かない低音部に指板は不要、その後、理に叶った姿の楽器が登場したようだ、
ジャーマンテオルボをモデルにしたような姿で、ネックも軽くなる、
この楽器は弦はすべてシングル、バス弦のテンションは緩めと思われる、
13c guitar 01 you
you tube:Sylvius Leopold Weiss Allemande SW 49
こちらは6コース以下をオクターブに張るタイプ、①~⑤弦はギターらしい美音で奏で、低音部にはリュートの利点を持たせるというアイデアだろう、
13c guitar 02 you
you tube:Sylvius Leopold Weiss, Allemande d-moll (Sonata no.35, Dresden Manuscript), Guitar: Mauro Zanatta
響きからしてどちらもわるくない、ヴァイス等の作品を苦心して6弦、11弦ギターに編曲する手間より、タブラチュアに馴れてしまうほうがずっと楽だと思うし;d-moll調弦の上に出来た音楽が活きてくる、バッハにも有用だろう。

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category: S.L.ヴァイス

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十割蕎麦  

有り難いことに贈物で信州の十割蕎麦を頂戴した。
二八蕎麦から格上げで蕎麦粉10割、半生で一食分ずつ密封してあり、蕎麦つゆ付き、
説明書どおりに茹でて、さっそくいただく、2分茹でて火を止め、湯の中で1分蒸らし、その後冷水で締める、ここはいつもの乾麺とは違う^^
10wari soba
蕎麦のうま味があり、歯応えが締まっている、蕎麦つゆも上質のたまり醤油の風味がある、
こりゃあ江戸っ子流に、つゆ少し漬けでも美味しそう(しっかり漬けたけど^^)、
贅沢な逸品を味わった、このつゆの味は覚えておいて、うちでも作れないか試してみたい;
soba hanasobanomi_20190714111557180.jpg
蕎麦の花と実 (*蕎麦殻は枕の充填材に格好)
子供の頃、蕎麦掻き というのを食べた、スーパーがなかった昔は食料品の品目ごとに店が分かれていて、商店街に各種の粉、乾燥豆など扱う店があって、蕎麦粉はいつでも買えた、これを熱湯でかーっと掻き混ぜるだけ、
sobagaki02_2019071414073007a.jpg
味付けはいろいろあるが、ちょんと醤油を付けるだけが風味がわかって美味しい。

そういえば地元で交配種の赤蕎麦を植えた畑を見たが、一面に咲くときれい、
akasoba_20190714111823445.jpg
akasoba 02
味も良いそうだが、収穫量は普通の蕎麦の3分の1ほどらしい。

ここで聞きたくなるのが蕎麦の出てくる落語^^
古今亭志ん朝の「そば清」を一席、
sincho sobasei you
you tube:志ん朝 『そば清』
morisoba_20190714104321a16.jpg
大食い大会

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category: 時事・雑記

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モーツァルト:Sym No.36「リンツ」, あれこれ  

"あれこれ"が癖になってしまった;
モーツァルトのSym No.36 ハ長調「リンツ」については、前にも同じような事を書いたが、モーツァルトがリンツに到着したのは、1783年の10月30日、当地のトゥーン・ホーエンシュタイン伯爵の依頼により、新作の交響曲を書くことになった、その演奏会が開かれたのは11月4日だった、日付が正しいなら到着翌日から数えて5日目に演奏されたことになる、またモーツァルトは4日間で書いたと伝わる、写譜屋の使いが書き上がったページから預かっていき、手分けしてorchのパート譜を書いたとすれば間に合うかもしれない、しかし原稿が書き上がったのは11月3日になる、写譜も同日完了したとして、11月4日の午前中までにはorchリハーサルをやって夕方には本番、というタイムスケジュールになるか?orchには当然初めての曲、これはorch経験のある方でないと実感的にわからない^^;
しかしこのSym No.36というのはモーツァルトにとって新タイプの曲で、ハイドンの作法を研究した内容が含まれている(第1楽章に初めて序奏を置いた、主部は行進曲風の歩みで、弱奏とダイナミズムの対比が効果的に書かれる、緩叙楽章で、trpとtimpが初めて使われた)、そういう転機とも言える作品を急場しのぎの際に速筆で書くだろうかという疑問が湧く、orchの楽器編成はtrp、timpまでありながらflがなく、木管はob属だけで彩り的にやや乏しい、そこは現場合わせらしく思えるが、
当時の楽譜を探してみたら、写譜屋が書いたと思われる、きっちり読みやすいパート譜はあった、orchの実用譜のようだ、初演時のものかわからないが;
moz s36 manu
vn1:パート譜
写譜屋に渡した原稿があれば何か見えてくるかもしれない。

こういう急な間に合わせ演奏会というのは他にもあったようで、モーツァルトのSym No.37(K.444)というのは旅先で、ミヒャエル・ハイドンのSym No.25(ト長調)の総譜をたまたま持ち合わせていて、それにモーツァルトが序奏を加筆して演奏したそうだ。
参考:モーツァルト Sym No.37(Original:M.ハイドン)
moz sym37 you
you tube:W. A. Mozart - KV 444 (425a) - Symphony No. 37 in G major (Michael Haydn)
また、出来上がっていたミサ曲ハ短調 K.427の歌詞を入れ替えて他作品(カンタータ 「悔悟するダヴィデ」 K.469)に転用している、未発表の曲ではないのがバレて、ミサ曲の依頼主に作曲料を値切られたらしい。
参考:カンタータ 「悔悟するダヴィデ」 K.469
K 469 you
you tube:W. A. Mozart - KV 469 - Davidde penitente

さて、Sym No.36の好きな演奏で、O.スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデン
sui moz s36
1966年 ルカ教会 D.シャルプラッテン原盤
しっかりとした低域に清涼な高域、各パートの分離もよく、ルカ教会のよい響きも捉えている、メヌエットは高貴な雰囲気を湛える、
sui moz s36 you
you tube:Symphony No. 36 in C Major, K. 425 "Linzer":
I. Adagio - Allegro spiritoso II. Andante
III. Menuetto IV. Presto

「リンツ」と「プラハ」を収録した、N響とはたぶん唯一のセッションになるLPがあリ、録音はDENONらしく鮮明なのだが、
sui moz s36 lp
オットマール・スウィトナー指揮、NHK交響楽団
1979年 DENON

会場(荒川区民会館)の響きが残念で、どこにでもある多目的ホールのようだが、そのままの感じで、cb、fag、timpなど低域の楽器がモコモコ混ざり合って分離感がない、いつもFM放送で聴いた国内公演のライヴ収録に似ている;

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category: W.A.モーツァルト

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モーツァルト:pf Con No.24,あれこれ  

作曲家はどのような手順で作曲を進めたのだろうか、というのも興味深い、見やすく印刷された出版譜を見てもそれはわからないが、最初の草稿が見られると、それが推察できそうだ、 
今日はモーツァルトのpf協奏曲No.24の草稿を見ながらいくつかの演奏を拾い聴きしてみた、
ハ短調のNo.24(K491)はorchも当時のフル編成で、orch部分は短調作品として、Sym No.40さえ凌ぐような魅力がある、
モーツァルトは生涯に音符のオタマジャクシを何個書いたことか、天文学的数になりそうだが;pf協奏曲などorchパートに加えpfの音数も多くて書くのが大変、いくつもパターンが浮かび、即決められない、とりあえず骨子となる音だけ書いて、上段を空けておき、入念に気に入るパッセージにまとめた・・ように見える、
k491 sc 03 18
K.491 終楽章[18]~
気の済むまで書き直したような所もある、
k491 sc 03 43
K491 終楽章[43]~
これでも完全とはいかず、実演の際にはさらに湧いてきたアイデアを即興で弾いたであろうと想像する。pf協奏曲だけでも大変な労力に思えるが、オペラ、宗教曲など同時期に多くの仕事をこなし働き過ぎ?命を縮めても不思議はない気がする;

現代の演奏を聴くと、草稿にはなかった装飾的パッセージが加わっている、後にそういう版が作られたのかと思うが、奏者によるものかもしれない。
まずはピリオド楽器、
マルコム・ビルソン:fp、ジョン・.エリオット・ガーディナー指揮、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
bil moz pf con 24
1988年録音 ARCHIV
フォルテピアノは軽やかな響きだが、粒立ちよく転がり、まさにこの楽器のための曲だと感じる、orchがひじょうにダイナミックでシンフォニックな楽しみも十分聴かせる。
k491 you 02
you tube:Mozart: piano concerto no. 24 in C minor, K 491. Bilson, Gardiner, English Baroque Soloists

次に古い録音だが、
ウィルヘルム・ケンプ:pf、フェルディナント・ライトナー指揮、バンベルクSO
W K moz pf con 24
1960年録音 DG
こちらは低音部ががっちり押し出してくる、pfもorchも甘い感覚には陥らず、堂々として、この曲のエネルギッシュな魅力が出ている、
k491 you 03
you tube:KEMPFF, Mozart Piano Concerto No.24 in C minor, K.491

最後に新しいところをyou tubeで見つけた、
Iryna Krasnovska (pf), Giuliano Betta (指揮)
orchの前奏から新時代を感じさせる、pfソロは心地よい装飾が加えられる、活気溢れる終楽章が良いのだが、途中で切れて続きが挙げてある;
k491 you 01
you tube:Mozart. Konzert c-Moll. Iryna Krasnovska (Klavier) Teil 1
(続き):Teil 2, Debussy L'Isle joyeuse
このカメラワークはわからない;

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category: W.A.モーツァルト

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昭和の週刊誌:表紙  

子供の頃から、書店や駅の売店などにある週刊誌の表紙絵でいつも目に付き、記憶に焼き付いていたのが、谷内六郎さんの絵である、童心に共鳴して飛び込んでくる。
この6冊(単行本)はだいぶ前に揃えて大事にしている、
roku books
amazon
週刊誌の表紙となった絵と谷内さんのエッセイが並記されていて、寝る前などにめくるとあくせくした日常から離れ、忘れていた情景にほっこりしてくる。
roku 00d
roku 00c
空を飛ぶ布団から下界を眺める夢、谷内さんも見ていたのだ^^
子供心というのは楽しい事ばかりではない、大人は何でもない事でもすごく不安だったり、熱をだしてもうろうとした頭に浮かぶこと、なにか不気味な情景が頭からはなれなかったり・・そんな情景も具現化して描いている。
色彩のほか"匂い"として記憶に残ることをテーマにした絵もある、初期作品にはそんな童心の深層を描いたものが多い、単行本の「夢」に集められている。
roku 00b
名古屋の百貨店で谷内さんの原画展がこれまで何度か開かれ、2回ほど見に行った、いつも入場者で賑わい、平成生まれの若い人もいて、興味深く見入っている、描かれているのは昭和の風景が多いが世代に関係なく、引き付けるようだ。
こちらのサイトでいくつか鮮明に紹介されている、下のほうのスライドページで初期作品も見られる。
IMGRIMOMGRI'S NOSTALGIC & FANTAGY SCENES

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category: 時事・雑記

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ロングレール  

鉄道のレールは従来、ある長さごとに繋ぎ目を設け、そこに隙間を空けていた、ご存じの方も多いが、夏期の高温で鉄のレールが膨張しても隙間が吸収してレールは曲がったりしない、
rail 01
この隙間を電車が通るとガタンゴトンと音を出し、鉄道らしい風情でもある、因みに拙宅のすぐ北を走る名鉄の路線はまだ昔ながらの接続法である;
線路沿いの建物などは鉄粉を受けて、古い建物ほど茶色く染まり、これも窓からの風情だ、
meitetu01_20190710103556097.jpg
線路沿いの寺、屋根はすっかり茶色、手前の墓石も茶色っぽい

近年は名古屋本線など特急が突っ走る路線ではガタンゴトン音を発せず、スーっと走る区間が結構あり、ロングレール化が進んでいる、といってもレールは従来の定尺レール(25m単位)を繋いでいくのだが、こんな繋ぎ方になる、
rail 03
rail 02
なるほど、膨張しても互いにすれ違って、ガタンとくる節目はできない、また定尺レールは何本か溶接して長くしても、温度上昇で伸びるのは両端付近だけ、とわかってきた(間の部分は太るのかな?)、よって繋ぎ目自体も減らせるらしい。
つい最近まで不思議に思っていて、膨張しない鉄材でも開発されたのか?などと恥ずかしいことを考えていた^^;

一方、拙宅北のローカル路線は昔は単独の鉄道会社で、昭和初期に名鉄に吸収されたが、駅と駅の区間が極端に短いところがあり、それも昔のまま維持されている、マイカーのない時代は多くの人が必要とした交通機関だったろうが、
駅を間引き廃止しようという話も過去に出たのだが、そのままである、
この東西の駅間は500mしかないが普通電車はいちいち止まる、
500m.jpg
手前で下りて歩いても大したことない、こんな所ほかにあるだろうか;
これでも全駅に駅舎を設置し、自動改札口も付いている、それまでは何もない露天駅だった;
拙宅北の駅も露天駅だったが、ちょうど家の北側に駅舎が位置して、防音壁になり助かっている、騒音が多いのは電車の足もとなので、プラットホーム部分だけでも防音になるが、
meitetu03_20190710103557570.jpg
これでロングレールになればもっと静かになるだろう、特急が止まらず突っ走っていく駅ほどそうしてほしい。乗降客が一番少ない駅なのに、特急が止まる駅もある、普通電車への乗換えに便利という理由で;

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category: 時事・雑記

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バッハ:Prelude, Fugue & Allegro BWV998,あれこれ  

バッハのプレリュード、フーガとアレグロ BWV998はリュート風鍵盤曲と言うべきか、他の鍵盤曲とは一味違う美しい流れを持っていて、鍵盤奏者にも好んで演奏されるようだ。 
まず先般も一度取り上げた今村泰典氏のバロックluteによるBWV998の演奏を新旧盤で聴き比べてみた、
imamura bach 01imamura bach 02
1990 ETCETERA            2018 NAXOS
旧盤からして、他のリュート演奏、ギター演奏も含めて追随を許さないような完成度だ、新盤でも大きく変った要素はないが円熟味が加わったようで、腕前の冴えは変らない、例によって開放弦で弾くバスラインも音楽的によく整い、上声と対等に制御している、終曲アレグロも妥協を許さず速いテンポで決めている。
録音はETCETERAの旧盤がウォームサウンドで落ち着いた感じ、NAXOSの新盤はクリアなのでいくらか印象は変わる、
y i bwv998 you et1990 ETCETERA
you tube:Prelude, fugue and allegro in E flat major BWV 998,
I Prelude II Fugue III Allegro

y i bwv998 you na 2018 NAXOS
you tube:Prelude, Fugue & Allegro in E-Flat Major, BWV 998:
I. Prelude II. Fugue III. Allegro

以前、luteの教室で有名奏者の録音を聴いて「間違い探し」というのをやった、
ジュリアン・ブリームのギターによるBWV998で気付いたのは終曲アレグロで、
J B bwv998 allegro
you tube:Prelude, Fugue, and Allegro, BWV 998
楽譜の[6]のG音をoct.上げている、これは奏者の変更かもしれないが不適切だ、
[12]では"A♮"が正しいが、"A♭"で弾いている、これは使用楽譜の誤植か?
bwv 998 allegro 02
鮮明な手稿譜コピーでは確かに"♮"である、
bwv 998 allegro 01b
*) オリジナル手稿譜では上段のト音の線が下から3本目である
動画をいくつか聴いたが、同箇所が間違った演奏が他にもあり、広く出回った楽譜かも、
因みにジョン・ウィリアムズはOKであるv
J W bwv998 allegro you
you tube:Prelude, Fugue & Allegro in E-Flat Major, BWV 998 (Arr. J. Williams for Guitar) : III. Allegro

BWV998といえば手稿譜を上野○園大学が長年、非公開で所蔵し、あげくにオークションに出したのが2016年のこと、(落札後、どう扱われているかは不明)
不鮮明なファクシミリしかなく、出版社がそれを元に楽譜を作ったとすれば、♮記号と♭記号は判別しづらかったかも。どのみち出版物には誤植(あるいは編者による変更)は付きものなので、鮮明なオリジナルが見られる環境がほしい。
なお、件の所蔵譜はPreludeとAllegroの最後がページに収まらず、紙面を取らない鍵盤タブラチュアに変えて書いたようだ。
bwv 998 pre allegro

PS. このヤコブ・リンドベリの動画は競売にかかる前の筆写譜なのか?
J L BWV998 you
you tube:A Rare, Hand-Written Copy of J. S. Bach’s Prelude in E Flat Major, BWV 998

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category: J.S.バッハ

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ゼフィロ:Bach Ouvertures No.3, 4ほか  

昨日は大陸側の高気圧に入って、少しは過しやすかったがまた低気圧がやってくる、低気圧hpaといえばバッハのBWV番号でlute作品あたりの数字だ^^; 
10_1621.jpg
気象庁の長期予報はころころ変るが、今日のところは夏の前半は平年より気温低めの予想だ、
temp-00.jpg
桂枝雀風に「お日ーさんが、、カー」とくる熱さはまだないようだが;
去年は異例の南下進路をとる台風12号が接近した翌日、一っち番クソ暑い日に夏祭りの作業をした、っていうか年中、行事の度に悪天候だった;
先日は九州南部を中心に記録的豪雨、深層から山そのものが崩れるというのは想像を絶する、重ねて豪雨被害が出ないことを祈るばかり、
*  *  *  *  *  *  *  *  *  *

さて、フランス風序曲というのは文字通りフランスが発祥だが、バロック後期のドイツで充実した発展をみせた形式だ、付点リズムのグラーヴェに始まりフーガ形式の急速部に入る、この対比はいつ聴いても良い、バッハのほか、テレマン、グラウプナー、ファッシュなど長大で充実した内容にしている、そこに舞曲が組曲となって続く。
TOWERさんに頼んでおいたゼフィロ バロックOのバッハ、管弦楽組曲No.1, 3, 4が届いた、
zefiro bach ouv
組曲No.2はブランデンブルクConとカップリングされていて先に聴いたが、室内楽的でflトラヴェルソの装飾が見事な演奏だった。
No.1, 3, 4はob、trp、timpが入る華やかなサウンドとなる、細かいことは抜きにして、当盤もひじょうに気に入った。
zefiro bach ouv 02
始めにカンタータBWV119の序曲を入れている、初めて聴くがtrpが4本入る、合唱パートを含むが器楽に置き換えて編曲した演奏、一風変った感覚で魅力がある、また、グラウプナーを聴いたときと似た感じもあり、ドイツ音楽らしいと言えようか。
zefiro bwv 1068 you
you tube:Ouverture in C Major, BWV 119R
次にNo.3 BWV1068、序曲やBourree、Gigueは快活、音場感十分の録音でtrpが光沢をもって響き、timpが良い意味で粗野に小気味よく打ち出してくる、2曲目のAirは合奏の形をとり、弦楽のハーモニーが一際透明に味わえる、
you tube:Ouverture No. 3 in D Major, BWV 1068:
I. Ouverture II. Air III. Gavotte 1 & 2
IV. Bourree V. Gigue
*因みに第2曲、Airをvnソロにして、装飾の妙を聴かせた演奏はムジカ・アンティクヮ・ケルンが素晴らしい、
MAK bach air you
you tube:Bach Orchestral Suite no. 3 BWV 1068, Musica Antiqua Koln 2. Air
最後にNo.4 BWV1069、序曲はグラーヴェに続くアレグロが一貫して9/8拍子の付点リズムなのが特徴で、和声の推移とともに魔術にかかったように引き込まれる、
bwv 1069 sc
管楽器の活用法が古典派とはまるで違うのも面白い。
終曲のRejouissanceは上声とバスの組み合いが面白く、最後は乱奏的にも聞こえ、華々しい終りとなる。
you tube:Overture No. 4 in D Major, BWV 1069:
I. Ouverture II. Bourree 1 & 2 III. Gavotte
IV. Menuet 1 & 2 V. Rejouissance

*20世紀のバロックブームの演奏で聴くと、もはや別の音楽に聞こえる;
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category: J.S.バッハ

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K.331「トルコ行進曲」の前打音  

モーツァルトのpfソナタ イ長調 K.331は始めの変奏曲が好きだが、終曲のトルコ行進曲が最もお馴染みである、この終曲には2種類の楽譜が出回っている、なお、このソナタの自筆譜は断片しか残っておらず、終曲は失われている。
sc C
現在も譜例Aのような演奏が多く、表情記号はたぶん後に加えられたもので古い出版譜だろう、テンポもアレグロの速さで流麗に弾くのが好まれるようだ、
k331 01 you
you tube:Mozart - Rondo Alla Turca (Marnie Laird, piano)
正直、このタイプの演奏は聴き飽きた;
譜例Bは当時の出版譜に従っていると思われる、始まり部分で言うとBの最初は小さい16分音符の前打音で書いてある、ここで今の一般的楽典から、
appoggiatura_20190707104537e6d.jpg
長前打音①と見なすと次の音価と長さを2分し合うことになり、事実上譜例Aのように弾くことになる、よってAは実用譜であるとされる、では何故、Bのような書き方がされたのかというと、イ短調の曲で、頭の音はシで非和声音、次のラが主音であり、和声的に適切な表記だから、ということらしい。
しかし、昔も今も楽典だの記譜法はきちんと共通とは限らない、短前打音③には斜線を付けることになっているが、いちいち書かなかったかもしれない、斜線がなくても短前打音のように短く弾く奏者もいる。
当時流行したトルコ風の音楽を考えてみると、太鼓やシンバルを打ち鳴らし行進する勇壮で武骨な感じを楽しんでいたと思う、長前打音①にしてしまうと一拍目の踏み込みが弱く、行進曲らしさが半減する、テンポも指示どおりアレグレットならびしっときまる行進になるが、アレグロでは小忙しい、
短前打音③で演奏した例を2つ挙げる、
k331 02 you
you tube:W. A. Mozart Sonata No. 11 "Turkish Rondo" in A major, K. 331
弱音基調で耳心地よく集中させる、
もう一つはクラヴィコードでの演奏、
k331 03 you
you tube:W.A.Mozart :: Rondo Alla Turca (Turkish March) KV 331 :: Wim Winters, Clavichord
この音量でもちゃんと太鼓とシンバルがイメージできる、鍵を押えている間しか鳴らないがそれが歯切れ良く聴ける。
どう演奏するかは、奏者の判断,責任になる、聴き手の好みも含めて;
ただ教わったとおり皆と同じように弾くだけ、は今更聴く気はしないが、探究心を持った演奏には興味が湧く、正しいか誤りかは別として。
*) なお、装飾音の入れ始めを拍の前に前倒しする例もあるが、バロックではそれは行なわない、必ず拍の頭に来てからである。

追記:元祖、オスマン トルコ軍楽
Ceddin Deden
you tube:ジェッディン・デデン(Ceddin Deden)

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category: W.A.モーツァルト

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O.スウィトナー:Mozart 3つの「ジュピター」  

手元にO.スウィトナー指揮のモーツァルトSym No.39~41のCDが3枚あるが、初めて「ジュピター」をじっくり聴き比べしてみた。 
①1973年 シュターツカペレ・ドレスデン(セッション、ルカ教会)D.シャルプラッテン
sui moz s41 d
②1978年 シュターツカペレ・ベルリン(ライブ、東京厚生年金会館)エフエム東京
sui moz s41 b
③1982年 NHK交響楽団(ライヴ、NHKホール)キングレコード
sui moz s41 n
指揮:オットマール・スウィトナー
4~5年置きの録音で、orchが異なるのも面白い、3枚共通なのはパートバランスが良く、木管の味わいが豊かに聴けること、
第1楽章はそんな響きで意気込まず開始、力の抜けた余裕を感じる、
第2楽章、弱音器の弦で始まり、[2]、[4]で奏でる総奏音がふわっと柔らかく溶け合い、ここで引き付けられる、
sc02 01
メヌエット(アレグレット)はやや速めのテンポで清涼感があり、とっておきの終楽章の前奏的位置づけにも感じる、
終楽章、空前絶後のフーガ楽章、コーダにおいてはvcとcbも別れ、これまで登場した5つの動機がすべて対位法で組み込まれる、
sc04 384
flは1本で、あとは2管編成
以下、三大Sym連続演奏の最後にくる「ジュピター」の終楽章に着目する、
いずれもスウィトナーは快速なテンポで一気に推進する、

①SKDはセッションだけに念入りな仕上がり、ルカ教会の響きも心地よく、録音物としては一番の出来だろう、
sui moz s41 skd you
you tube:W.A.Mozart - Symphony No.41 in C major K.551
(1st Mov) (2nd Mov) (3rd Mov) (4th Mov)

②SKBとの来日時のライヴ、放送用の音源をリマスタリングしたものだが、会場の空気が生々しく伝わってくる、終楽章の熱気はさすがにセッションを上回る、
sui moz s41 skb you
you tube:Mozart Symphony No 41 in C Major, K551
1 Allegro vivace 2 Andante cantabile
3 Menuetto 4 Molto Allegro

③N響との演奏はyou tubeにないが、スウィトナー・ファン必聴の1枚かも、
TOWER はお取り寄せになっている、中古盤は何故か高い;
録音がクールな音質で落ち着いたように錯覚していたが、最も熱のこもった演奏だった、終楽章のテンポは最速のようだ、前述のSKBでも十分キレているが、
おやっと思ったら、[281]でflとobが重なるところ、flが1小節遅れて出てしまうハプニングがあり; これも緊迫を示す^^
sc04 274
[285]からはob、flと1小節ずれの掛合いになるので良いのだが^^;
再現部、コーダへと熱気と気合いを増すように突き進む、聴衆は大満足。

*対位法を駆使して終楽章の充実を図ったのはハイドンのパリセット、Sym No.82「熊」が思い浮かぶ、モーツァルトはこのパリセットに触発されたとも言われる。

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category: W.A.モーツァルト

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原始惑星系に「周惑星円盤」発見か  

天体物理学で理論予測されていた事が観測で実証されていく、今回はその一歩手前かな、
原始惑星系円盤「うみへび座TW星」は距離194光年と近くにあり、ちょうど我々に極を向けていて、中心星は太陽と同じくらいの質量である、 
tw01.jpg
うみへび座TW星
7月3日、国立天文台がアルマ望遠鏡を用い、従来の3倍の高感度で原始惑星系円盤の電波強度分布を調べたところ、未発見だった小さな電波源を発見、
tw03.jpg
アルマ望遠鏡で観測した、うみへび座TW星の原始惑星系円盤の電波強度分布(資料:ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), Tsukagoshi et al.)
これは惑星が形成される現場の可能性もあり、これを中心に長さ6億km、幅5000万km程の広がりがあり、円盤の回転方向に伸びている、この様子について考えられる可能性の1つは「周惑星円盤」を捉えたのかもしれない、中心には海王星サイズの惑星があり、周りをやがて衛星を作る塵とガスの円盤が回っている・・しかしそう考えるには、やや電波が強すぎるらしく、想定される円形ではなく楕円形なのが疑問という、
もう一つが、原始惑星系円盤に局所的にできた渦に塵が掃き集められている状態とも考えられる・・しかしそれが一箇所だけというのがまた疑問、まだ結論は出せないが、別の観測手法を合わせて解明していくそうだ、

「周惑星円盤」とは、原始惑星系円盤内でガス惑星がガスを捕えて成長する際に周囲にできる円盤で、木星や土星が持つ多数の小衛星(規則衛星)が作られる材料となると考えられる。
syuwakusei_201907051824116ca.jpg
001 b

一般に惑星は原始惑星系円盤の塵とガスが集まって形成されると大まかに言われるが、実際に惑星が生まれるプロセスを説明するには難しい問題がある、という件について過去に書いた、
Fig3_20190705103445aa6.jpg
過去記事:惑星系のでき方

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category: 宇宙・天体

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Lute:ロゼッタ ウォッチング Ⅲ  

また新しいのも含めたロゼッタの話、 
工芸的美しさもリュートを手にする楽しみの一つ、リュートは果物を縦に切った形をしており、ちょうど種がありそうな位置に響孔がある、
11c m o 02
その孔にロゼッタ(Rosette)と言う彫り抜きの飾りが施される、この部分は別体で上手く作って貼り合わせることも出来るが、響板に直に彫る真剣勝負なのがいい、失敗すれば上質の響板が1枚無駄になる;熟練と根気の仕事だろう。
楽器の製作は各製作家が工夫をこらし、方法も様々のようで、
ロゼッタの切り抜きを昔ながらにカッターナイフでやる例もあれば、
Cut.jpg
中心部から始める
小さい穴を開け、そこから糸ヤスリのジグソーで切り抜く例もある、
cutting.jpg
you tube:Cutting a lute rose, part 1
またコンピューター制御によるレーザーカッターも使われる、
laser cut
you tube:laser cutting a laouto rosette
下、左のように細く切り抜けるのはレーザーカッターだろう、右は同デザインの手彫り、
002_20190704095358e74.jpg7c rose
この切り抜き面積のトータルが開口面積であり、音の出方に影響する、
ロゼッタは切り抜きだけでなく、立体感をつけるための浮き彫りも必要、
001_2019070409535710c.jpgcut 2
デザインは様々あり目移りする、ネット上でもいろんな型紙が手に入る、
katagami 2katagami.jpg
逆光でみるとステンドグラスの窓みたい、
003a_201907040954004cb.jpg003b_20190704095401d78.jpg

その他、面白いのがあった、これはLuteメーカー製のコースター、
Holiday_Items.jpg
これはモダンギター用の装着式ロゼッタ、いつ頃からあったんだろう、これもレーザーカッターかな、トルナボス効果もあるかも。
B.jpgA.jpg
C.jpg

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category: Lute

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N.ノース:R.de.Visée Lute曲集 (LP)  

2014年の元旦、息子といつもの名古屋の中古ショップに行ってみたら休みだったが、スマホで調べ、金山の支店は営業とあるので足をのばした、そこはクラシックコーナーは多くはないが、そこでポツンと見つけたこのLP、久しぶりに廻してみた、 
n n visee lp01
ロベール・ド・ヴィゼ:テオルボほか曲集
ナイジェル・ノース(Theorbe、Guitar、Lute)
1978年 オワゾリール 英国盤

今はリュート界の大御所である、ナイジェル・ノースのソロ・デビュー盤で、一旦失い、再度欲しいと思っていたLPだったが、CD化されず、手に入る確率は低かった、ノース、24歳頃の録音でロベール・ド・ヴィゼの作品のみ、
楽器はテオルボが2種(通奏低音でも使われるAチューニングと4度高いDチューニングのソロ・テオルボ)、バロックguitar、バロックlute、合わせて4つの楽器を使い分けた凝ったもの、
曲目
n n visee 01
使用楽器
instu.jpg
ノースはその後ヴィゼを録音していないので貴重だが、この時期からひじょうに完成度の高い演奏で恐れ入る;
リュート属の幽けき響きは録音法で量感を補強できるが、あまり現実離れしてもいけない、当録音は自然な量感で、テンションの緩い脱力感でゆったり聴ける、アナログ期の好録音だ。
002_20190703121401f72.jpg
1面はAチューニング・テオルボの深い響きで魅了し、後半、Dチューニングに替え、序曲「ヴェルサイユの洞穴(La grotte de Versaills)」から雰囲気を変える、
2面の前半はバロックguitar、序曲「ヴェルサイユの洞穴」のギター版を再度聴かせる、後半はバロックlute、楽器が替わったときの雰囲気の変化がいい^^まず嬰ヘ短調の組曲で終曲のジーグが好きな曲だ、最後が「ムートン氏のためのトンボー」、これが深みがある。

ロベール・ド・ヴィゼ(1650?-1725)はルイ14世に仕えたヴェルサイユ楽派で、リュート属のための作品にも明確に雅やかな旋律があり、分散的な音のなかにもそれが聴き取れる、同作品を管楽器を加えた室内楽に仕立てた曲も曲集に収まっている。

N.ノースの演奏はyou tubeにないが、
ヴィゼの同じ曲(Prélude)を4種の楽器で弾いた面白い動画があった、テオルボ、バロックlute、バロックguitar、クラヴサンの順である、
visee pre you
you tube:Robert de Visee: Prelude in 4 versions
わずか5コースしかないバロックguitarでも表現できてしまう、これは調弦法の妙にある。
b g
tuning.jpg
各楽器の調弦法、*テオルボはAチューニング、ソロ・テオルボはこれが4度高くなる

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category: Lute music

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C.アバド ほか:Haydn Sym No.103「太鼓連打」  

昔からティンパニのような太鼓はtrpのファンファーレ同様、開幕の合図に使われるというのはあったようだが、ハイドンのSym No.103「太鼓連打」の開始部分を見ると、timpに主音E♭の連打と"Intrada"の指示があるのみ、実際どう演奏すべきか明らかではない、 
sc01 01
Intradaには開幕の楽曲の意味もあり、一対のtimpが2音を使って即興を演じるのもあり得る、そんな実例を録音で聴かせたのはC.アバド盤が最初だったと思う、そのtimpも硬いマレットで叩く古楽器で、連打の粒立ちが明快。
20181031.jpg
クラウディオ・アバド指揮、ヨーロッパ室内O
1995年 DG

そのように始まる第1楽章、主部はスリムな響きで明快な表現、まさに希望を叶える演奏だ、[53]から総奏の中でvn1だけが異なるパートを弾く、ここはfz(フォルツァンド):"強くアクセントをつけて"であり、"強く"ではない、
20181031b.jpg
ここではvn1を打ち消さない程度の強調だろう、しかし音盤ではvn1が分離して聴きやすいのは3例ほどしかない、
N.マリナー盤、A.ドラティの全集盤など、当アバド盤も比較的聴けるほうだ、
第2楽章、程よいテンポで始まる変奏主題はレガートに入るが、付点の部分を二重付点に近くしてリズミカルでもある、vnのソロでは奏者のセンスのよい装飾がある、
メヌエットは速めで活気と気品がある、トリオはテンポを緩め、ここでもソロのclが少し装飾を入れる、
終楽章、快速で爽快な始まり、金管やtimpが痛快にダイナミズムを繰り出す、flのパッセージなども切れ味良く、引き締まったアンサンブルも上々。
この「太鼓連打」は今も数少ない名盤の1つになる。
abbado hay s103 you
you tube:Haydn: Symphony No.103 In E-Flat Major, Hob.I:103 - "Drum Roll"
1. Adagio - Allegro con spirito 2. Andante piu tosto allegretto
3. Menuet - Trio 4. Finale (Allegro con spirito)

次は'70年代になるが、初めて全集録音を果たしたA.ドラティ盤、じつはこの録音前にも旧盤があり、楽譜はR.ランドン版が普及する前のようだ。
20170730083057873_20190702081848930.jpg20170730083108ddf_201907020818466e8.jpg
アンタル・ドラティ指揮、フィルハーモニア・フンガリカ
録音:1969~1972年 DECCA

'70年代としては他に例がないほど新感覚が感じられる、同時期のマリナー盤やヨッフム盤は20世紀流なorchの優等生ぶりがやや鼻につくが、ドラティ盤は使い古された演奏スタイルではなくスッキリ、
第1楽章のtimpはランドン版に基づき、ffで始まるが、全楽章でtimpの活躍が目立つ扱いだ、小編成的な清しいサウンドで快速ぎみのテンポ、
メヌエット楽章はゆっくりめだが、いつも上品にまとめる。
終楽章の[91]から、vn2とvn1がパッセージの掛け合いをするが、vn1にはflが重なる、
sc01 91
ここが明確に聴けて心地よい、
a do hay s103 you
you tube:Haydn: Symphony in E flat, H.I No.103 - "Drum Roll"
1. Adagio - Allegro con spirito 2. Andante più tosto allegretto
3. Menuet - Trio 4. Finale (Allegro con spirito)

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category: F.J.ハイドン

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