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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

もう一度食べたい果物 2  

音楽の話を書こうとすると、まずちゃんと聴かなきゃいけないし、好きとはいえクラシックは長いので面倒でもある^^;何が楽しいかというと、懐かしい話や気軽な日常話になる、 
以前書いた、もう一度食べたい果物・野菜 の続編をいろいろ思い出す、

庭木や畑の隅に植えられた樹に生る実には懐かしいものがある、前回取上げたポポーの実などまさに庭木しかなく、幻の果実とされる;
popo.jpg
ポポー
同級生の家の庭にあったグミの樹、サクランボに似た実がいっぱいつくが、バラ目グミ科だそうで、渋みと甘酸っぱい味が良い、庭で摘まむおやつで、鳥も食べていく、
これも農家が専門で栽培するのが難しくスーパーにはない、
gumi.jpg
グミ
ナツメの実も枝ごともらって親しんだ、ミニ林檎な感じでたしかに同じバラ類とか、
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ナツメ
キンカン、ビワ、イチジクなどは買ってこられるが、庭に生ったのを貰うことが多い、あらためて食べると昭和の懐かしい風味だ、
キンカンでマーマレードを作るレシピがあるが、風味良さそう、
kinkan_202003310916170d2.jpg
キンカン
リンゴは今のようなゴージャスな品種はなく、紅玉(こうぎょく)や国光(こっこう)が一般的で素朴な林檎の味だった、
kogyoku kokko
インドリンゴも出てきたが、甘さは十分だが酸味が殆どなく、これも物足りなかった;
昔は国光を木箱で買って、緩衝材で詰めた籾殻の中にリンゴが埋まっていた、
ringobako 2
手を突っ込んでリンゴが残っているか探った感覚を思い出す、

季節はずれだが;子供の頃喜んで食べたのが種なしスイカで、種を気にせず、思いきりかぶりつけるのが痛快だったが、今はスーパーには殆ど置かれていない、
tanenashi_20200331094042f98.jpg
理由は消費者があまり求めない(筆者は求めるが)とか、種なし状態にするためコルヒチンという薬剤が使われ、これが有害だからとも言われるが、スイカの中に残留するわけではない、発芽した後の処理にコストがかかる、というのが一番の理由のようだ。

PS.ハスの実も美味しいのだが、見た目がチョットという人も多い;
hasu 2
山野草になるがフユイチゴも見つけるとうれしい、
huyuichigo.jpg

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category: 昭和の記憶

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めげずに楽器補修  

本当に懲りずに、昨夜も楽器の補修に勤しんだ; 
バロックギターの調整は大方これでいいところまで来たが、先般ピッチ修正で固定フレットを貼り直した際、剥がし痕がやや目立っていたので、
20200312093858dfe_2020033010064393f.jpg
響板に塗布したのと同じオイルステインを送ってもらった、
Oil stain
表面に残ったニカワをサンドペーパーで落とし、必要な箇所だけオイルステインを塗って余分を拭き取る、完全に痕跡なしとは行かないが、ま・・これなら合格か?^^
b guitar

ところでいくつか楽器を持っているが、ルネサンスlute、バロックluteなど、弦の設定はA=415hzでテンションもほぼ同じと、どれも画一的にやってきたが、本当は個々の楽器が本領発揮する固有の値があるはずである、
strings_20200330102431402.jpg
ソロ楽器として使う限りそこは自由で、昔も標準ピッチの話など出てこない。
しかし楽器一つベストな状態にするだけでホネである、一つの楽器でもコースによって、強めがいい、緩めがいい、など特性がある、予備の弦はたくさんあるわりに、ぴったりのが無かったりするし^^;

新入荷のビウエラ、ひとまずリュートを参考に仮の弦を張ってあるが、まだこれから・・
vihuela_20200330100649f43.jpg
K.Tanaka
当然、リュートとは性質が異なり、鋭くはなく、温和な鳴り方をするので、どんな弦が最適か探っていく必要がある、
フレットはすべて同じ径でよさそうだ、ナットの高さと弦のスペーシングは再設定したい、
初めはこれでいいと思っても、弾いているうちに調整の余地がわかってきて、何度もやり直すことがある、(今後の記事ネタになる;)
たぶんオーケストラの弦楽器は機能が最高になる標準が概ね決まっているだろうが、"定型"がないこういう楽器は1つずつ手探りである;

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category: 手工・修理

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モーツァルト:Sym No.38「プラハ」 3枚  

J.F.パイヤールの音盤はめったに取上げないが、このモーツァルト、Symは気に入って取ってある、過去にLPで持っていたこともある、「ハフナー」「リンツ」「プラハ」と、サービストラックで「Sym No.37」の第1楽章が1枚に収まっている、 
Sym37_20200329104441f6a.jpg
ジャン・フランソワ・パイヤール指揮
イギリス室内O

イギリス室内Oを指揮した録音だが、orchバランスが良い、低域がしっかり出て、vn群は滑らか、木管パートも色彩良く出る、適度な編成で、この点はスウィトナー盤のように聴き心地がよい、ただしテンポは落着き、意外とどっしりした構えだが、各楽章、滑らか基調に程よい区切りも入れている。なお当盤はyou tubeに挙っておらず、CD等も中古が若干あるのみ、いつの間にか希少盤になっていた、

次にスウィトナー指揮、SKDの「プラハ」
20190628095851218 b
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ドレスデン

第1楽章は快速で小気味よく、不要なレガートも避け、スッキリ区切っている、
キビキビとした弦楽に[81]から木管の和声が鮮やかに乗っていくのが心地よい、
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第2楽章も無用な甘ったるさがなく、すっきりして飽きがこない、
終楽章、速すぎないテンポで緻密な合奏、弦楽と管の対等バランスのやりとりが心地よい、展開部に入るとぐっと熱気が入り引き付ける、ポリフォニックな部分もくっきり、
20190628094725e01_20200329104434286.jpg
you tube:Symphony No. 38 in D Major, K. 504 "Prager":
I. Adagio - Allegro II. Andante III. Finale - Presto

もう一つ、カラヤン指揮、BPOの「プラハ」
BPOは量感たっぷり、大編成の精鋭部隊といったところ、レガートに繫がれ快速にぐいぐい進む、ときにこれもいいかと、
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ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニーO

帝王カラヤンは完璧主義だと思っていたが、セッション録音で録音スタッフから「○○小節でミスがあった」と指摘があり、再生を聴いて、「ああ、この程度ならわからない」と録り直ししない、アバウトな一面もあった、
しかし、1970年、EMIに録音した演奏では誰が聴いてもわかるミスがある、第1楽章で、fagがテンポからズレて、[79]から8分音符1つ分ほど遅れる、(*you tubeで、4:29のあたり)
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you tube:Mozart Symphony No 38, K 504 ''Prague'' (Karajan BPO, 1970)
誰も気づかなかったのか、わかってて出しちまったのかは不明;

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category: W.A.モーツァルト

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さくら餅、草餅  

以前も話題にしたが、和菓子の定番で好きなのがさくら餅と草餅、柏餅もいい、
さくら餅はには関東風、関西風とあるそうだが、関東風は溶いた小麦粉を焼いた皮で餡を巻いたクレープ形で、向島の「長命寺桜餅」が本元らしい、
sakuramochi 02
長命寺桜餅
クレープ形でも"餡巻"ではなく"餅"と呼ばれる、"饅頭"と"餅"の区分けも明確ではないが;
関西風は「道明寺桜餅」と言われ、半潰しにした餅米で漉餡を包んである、
sakuramochi 01
道明寺桜餅
関西風とはいえ、全国的にあるそうだ、餅米の粒々の食感が好まれるのだろうか、
当地中部では関東風のクレープ形というのは見たことがなく、食べてみたい、この食文化の境はどのあたりか?また気になる^^;

草餅のヨモギは良い香りというより"野の香り"という感じでこれがたくさん入ったのがいい^^
草餅や柏餅は餡を挟んで二つ折りにするオムレット形が普通だと思っていたが、いろいろ見てみると圧倒的に丸餅形が多く、全国的ではないのだろうか?
kusamochi 03kusamochi.jpg
当地では両方見かけるが、オムレット形が普通?の印象がある、
*昭和の草餅はベタつかないよう、片栗粉か米粉をふってあった、

蒸し饅頭や餅は蒸器にくっつかないよう葉っぱで挟む工夫がされる、桜餅は葉っぱごと食べられるが、このサルトリイバラは食べるときに剥がしやすいので重宝する、
sarutoriibara_20200328103532548.jpg
サルトリイバラ、野山のどこでも生えている、
昔、父がたくさん採ってきて自家製の蒸し饅頭など作ったが、これは丸餅形に餡を包んだ、
ちょっと塩味も付けた田舎饅頭である、
sankiraimochi.jpg

PS. 昭和風オムライスのリベンジ、今回は二つ折りのオムレット形にしてみた、フライパンの上で炒めご飯を乗せて折り返した、
Omelette rice 3 27
タマネギを炒める匂いって、いつもの平穏な家庭を思わせるほっとする匂い^^

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category: 昭和の記憶

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スウィトナー:Mozart Sym「リンツ」('68、'79)  

新しい演奏をいろいろ聴いたあとでも、O.スウィトナーの演奏は心地よいorchバランスなので、すんなりと耳に入る、一方で良い意味で古き時代も思わせる、
スウィトナーがN響とセッション録音したのは、DENONのモーツァルト「リンツ」「プラハ」を収めた一枚が唯一だったと思う、CDでも出ているが、DENONのスクラッチ一つないLP盤の品質の高さはどれも素晴らしい。
sui moz s36you tubeには挙っていない
演奏も録音もさすが秀逸だが、惜しいのは会場の響き、1979年、荒川区民会館での録音だが、国内によくある多目的ホールらしい雰囲気までよく捉えている;低音部の音が全体に籠もる感じになる、演奏はもう一つのSKD盤に引けをとらないものと思うが、本質は同じでも会場が違うとこれだけ趣きも変わるという例で面白くもある。

スウィトナーは録音には恵まれていたようで、D.シャルプラッテンの1968年の録音も素晴らしく、教会を録音会場としていて、各パートが高貴に締まったサウンドである、
sui mo s36 lp
交響曲No.36ハ長調K.425「リンツ」
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
セラフィム(D.シャルプラッテン原盤)

第1楽章、序奏の開始音から、低域に重心があり常に涼しげな響きが心地よい、主部はやや速めだろう、[42]からのva、vcが歯切れ良く、しっかり前に出て、vnはくっきりスタッカート、
sc01 39
過剰な物量感なく見晴らしのよいサウンドで、このあたり、西のカラヤンとは対照的だ、
第2楽章、しなやかな演奏だが、やはり弦の涼しげな響きで、嫌気がこない程度に歌わせる、
メヌエットはじつに大らかでここが特筆したい演奏、
sc03_2020032710333749a.jpg
スタッカートとtimpの打音に何とも言えぬ気品が伴い、ほかに例がない魅力。
終楽章、プレストは快速に演奏、キビキビと進めていくが、それでも力の抜けた爽快サウンドでまとめる、終結にかけて熱気をあげて終わる。
高校生時分に買ったLPで大昔だが^^;いまだに飽きることはない。
sui moz s36 you
you tube:Symphony No. 36 in C Major, K. 425 "Linzer":
I. Adagio - Allegro spiritoso II. Andante
III. Menuetto IV. Presto

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category: W.A.モーツァルト

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物品の経年変化  

デジタル・カメラの光学部分は昔と変わらないが、かつてフィルムがあった位置に画素を敷き詰めたプレートがある、画素は多数のフォトダイオードで、光を電圧に変える、フォトダイオードは光の強さを感知するだけで、色彩の区別はできない、そこで赤青緑のフィルターを透して各色の強さをデジタル記録する、PCの液晶画面やプリンターはそのデータに基づいてカラー画像を再現している。それぞれの再現機器の特性(発色)によって色調も微妙に変わるだろう、データ記録以外の部分はアナログ的である。 
またデジカメの写り具合(色彩の感知力)はずっと変わらないのだろうか、フォトダイオードに劣化がある、あるいは三色フィルターも紫外線などの影響で退色する、としたら新品の頃と変化してきそうだ。この長く使っているデジカメも色の捉え方が新品の頃と変わっている気もするが・・撮り方によっても色調は変わるので何とも言えない; 
COOLPIX950_20200326083804ad7.jpg
Nikon COOLPIX950:発売1999年

このレコードクリーナーのプラスチック部分は新品の頃、全面真っ白だった、今は上面のオレンジ矢印側に黄ばみが出て、側面の青矢印の側はほぼ白い、
cleaner 02
汚れが被ったわけではなく変色している、空気中の何かの影響なら全面変色するはず、いつも部屋の定位置に置いてあり、蛍光灯の真下より少し横に寄った位置だ、角度から見て蛍光灯が直射する部分だけ黄ばみが生じたと考えるほかない、因みにこの部屋は日中も遮光カーテンで屋外光は遮っている、蛍光灯の発する紫外線は人体には影響ない線量だそうだが、出ているのは確かで、長い時間で物品の黄ばみや退色を引き起こすようだ、
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人体は新陳代謝があるが、物品は蓄積するのみ、物品の材質で差はあるだろうが、印刷物など色褪せを避けるなら、閉じるか、暗い場所に置く必要がありそうだ、

M.オッティガー作(スイス)の13コースluteは新品の頃から、数年置きに上記のカメラCOOLPIX950で撮ってきた、画像処理はせず、素のままの画像で比較している、
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新品の頃は色白だった、日光にさらすことはまったくないが年々褐色化、これも蛍光灯の紫外線が主な原因か? 空気に触れた酸化もあるかもしれない、2017年以降は殆ど変化はないように見える、飽和状態だろうか、(*因みに地下室に100年以上保存してあったギターが変色していないという例がある)
次に力学的変化になるが、オッティガー氏がはじめ設定してきた弦のテンションは1、2コースが4kg超え、複弦コースも3kg超えであった、スイスといえば古楽の先進地であるが、これがむこうでの標準なのだろうか?筆者個人としてはさすがに強すぎるので、手慣れたテンションの弦に替えた(1コース3.6kg、複弦2.7kg程)、これで十分鳴る、
しかし遅かれ早かれリュートは変形する、この楽器も張力で撓み、弦高が上がった、
Neck and body
①指板を削る、②ボディを削る、両方の調整を行ない直線性を確保した、その後は変形が進む様子がないので、飽和状態だろうか・・そう願いたい^^;

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category: 複合話題

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G.クーパー:Haydn Sym No.44「悲しみ」  

これまでハイドンの疾風怒濤期のSymについていろいろ書いてきたが、その中で特に霊感冴えるのがNo.44やNo.45だろうか、ハイドンは音楽の都会であるウィーンやパリと離れたハンガリー西部で、耳の肥えたエステルハージ侯爵に使え、少人数の優れたorchと仕事をしていた、
これが良い意味で他者の影響を受けず、独創性を持つことになったと言われる、凝った書法が用いられ、味わい深い緩叙楽章も他に例がない、なお、エステルハーザorchにはva奏者が一人しかいなかったが、ハイドンは重要なパートなので二人に強化するのを望んでいたという、
 
録音の素晴らしさも特筆の、ガリー・クーパー:指揮、アリオン・バロックorchのNo.44「悲しみ」を再聴、エステルハーザのorchを再現した編成で、奏者1人ずつの音が分離して聴けるように鮮明、エステルハージ侯はこんな音を聴いていたのだろうか、と思えてくる。
hay sym44
ヨーゼフ・ハイドン
交響曲 第44番 ホ短調 Hob.I-44「悲しみ」
ガリー・クーパー:指揮、アリオン・バロック・オーケストラ
2008年 ケベック(カナダ)サントーギュスタン・ド・ミラベル教会

第1楽章は程よい快速、2本のobが効果的に使われているのが引き立つ、疾走する弦の上で繫留しながら和声、非和声と聴かせる、自然な音の膨らみも心地よい、
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再現部でもobの和声が効果的に入る
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第2楽章にメヌエット、上声の主題に対し低音が徹底したカノンを奏でる、
第3楽章、このAdagioはハイドン自身もお気に入りだったようで、この時期の緩叙楽章を代表する傑作、アリオン・バロックOの美音で満たされる、
終楽章、緊迫感いっぱいに快速、cresc.によりテンションを上げていく途中にワンクッション入れて、じりじり進める表現法が効果的、
展開部で[79]からfの指示があるが、ここからも適切なcresc.効果を使う。
sc04 75
hay sym 44 you
you tube:Symphony No. 44 in E Minor, Hob.I:44, "Trauersinfonie" (Mourning) :
I. Allegro con brio II. Menuet - Trio
III. Adagio IV. Presto

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category: F.J.ハイドン

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M.シェーファー:French Baroque Lute  

S.L.ヴァイスはバロック後期にあたり、バロックluteの音楽を集大成した人でもある、この頃、luteは徐々に衰退する時期でもあった、 
現代の本格的なリュート復興に貢献した2人、O.M.ドンボアと今日取上げる、ミヒャエル・シェーファーの両氏は'70年代の終り、当時、古楽の優れた演奏を鮮明な収録で次々出したSEONレーベルに続けて録音した、まず、ドンボアがヴァイスとバッハを中心としたアルバムを2枚出し、第3集でシェーファーがヴァイスより前のバロックlute最盛期の作品を録音、良い順番だったと思うが、当時これらを聴いてリュート音楽に魅了された人も多いと思う、筆者もこれが「バロックlute音楽の真骨頂か」などと思いながら味わった^^
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バロックluteのニ短調調弦とも言われる調弦法はルネサンス期の調弦法から模索され、1~6コースの音程差を詰め、2度の不協和音による幻想的響きを多用するようになり、バス弦を拡張し、通奏低音の音楽に対応して完成、11コースが標準となり、後期には13コースになった、
Lute_Tuning_Baroque13.jpg
過去記事:ニ短調調弦
この調弦法に相応しい音楽がフランスで発展し、厳格な書法によらず、和音の移ろいが内面的に響いてくる「スティル・ブリゼ」というスタイルが確立した、これはルイ・クープランなどクラヴサン音楽にも影響している、他国のlute奏者もこの流儀の影響を受け、ヴァイスにも継がれている。
m s b lute you
you tube:Michael Schäffer - French Baroque Lute Suites
you tubeは1曲ごとに選択できるが、作曲者は以下のとおり、
0:00~13:04 フランソワ・デュフォー
14:53~24:07 ジャック・ガロ
25:32~38:14 エザイアス・ロイスナー
40:15~49:33 ヨハン・G・コンラーディ

lute音楽でも死者に捧げる「トンボー(Tombeau)」という曲が書かれたが、6:43からのデュフォー:「ブランロシェ氏のためのトンボー」がそれにあたる、
tombeau.jpg
組曲の順はアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグが一応の標準だが、プレリュードや任意の舞曲が加えられる、原曲の曲集には同調の曲がまとめてあり、奏者が任意に選んでよい曲集もある。
m low lute
当録音に用いられた、マイケル・ロウ作、11コースlute

PS.これらリュート作品はオリジナルの調弦と運指が魅力を発揮するので、通常の6弦ギターに編曲しても表現しづらい、そこでニ短調調弦のギターも作られている、
13c guitar
you tube:S.L. Weiss, Fugue Dm - Mark Anthony McGrath,13-string guitar

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category: Lute music

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リュートの保持  

リュートは側面板がなく、裏面が球形なので安定させにくい、保持の仕方にもいろいろあるが、昔はこんな例がある、衣服にボタンなど引っかけるところがあるのが前提、 
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今はストラップを使う人が多いようだが、歴史的にも例はある、
strap.jpg
しかしリュート向きのストラップなんて売ってない、アコギ用を使うこともできるが、文字通り大袈裟になる、リュートは軽いのでもっとすんなりして、固形物の出っ張りが少なく、長さ調節しやすいのが好ましい・・ってことで、いろいろ自作してきた。
最もスッキリさせたのがこれ、
11c lute 01
長さ調節はマジックテープを使い、固形物は掛け紐を支えるパイプのみ、紐はポリアミド繊維で強度は十分、

これは長さ調節にバネ内蔵のストッパーを1個使ったもの、
11c lute 02
意外にズレてこない、紐はストッパーに合う太さを選ぶ。

久しぶりにアジャスター式を作ってみた、長さ調節がさっと出来て、最も使い易い、
strap 02
固形物はプラスチックのアジャスターとパイプ1つのみ、
革を使うと大変だが、布ベルトなら手縫いで楽に作れる。

それでも滑って楽器が上向いてくる、筆者は膝の上に滑り止めを敷いて補助するのに馴れているが、ストラップの延長を膝下と椅子の間に挟み、楽器を安定させる方法もある、筆者は尻尾を追加して延長することもある、
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奏者それぞれに工夫している、N.ノース氏は延長ストラップ+滑り止めのようだ
N North

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category: 手工・修理

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ハイティンク:Brahms Sym No.3(更新)  

ブラームスのオーケストラ作品は室内楽のように緊密だとよく言われるが、交響曲No.3など聴くとまさに、多くのパートが一人の奏者のように息を繋いで受け渡すアンサンブルのようだ。
B.ハイティンク指揮、ロンドン響のライヴCDは、ホールの響きはあまりないが、弦楽の表情が近接して細かく聴ける。 
hai bra sym3
ベルナルト・ハイティンク指揮
ロンドン交響楽団 2003年

交響曲第3番ヘ長調op.90
誇張した所なく、端正な演奏、弦楽が味わい深く複雑な構成の内声もよく聴ける、
第一楽章 アレグロ・コン・ブリオ、4分の6拍子、勇壮な始まりだが、穏やかで繊細な部分が多い、内声の弦などはシンコペーションで和声を入れることが多く、
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3連符系の変拍子となったり、パッセージが別パートに受け渡される所が多い、
[36]からは4分の9拍子となり、klar.が第二主題を奏で、va、vc2が和声を弾くが、
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vaは拍の頭を避けた絡みになる、[49]で6拍子にもどる。
展開部の[77]からはvaとvcが6拍子型になった第二主題を深く奏で、
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vn1,2は拍の頭から生じた波紋のように聴こえる、リズム上も単純ではない音の織り込みが何とも深い味わい。
[187]から、f marcatoとなり、ここで加速気味に畳み込む演奏もあるが、ハイティンクはテンポは維持し、じりじりと白熱させる。
第二楽章 アンダンテらしく、あまり引っ張らず素朴な雰囲気で始める、やはりスコアをみるとそれまで気づかなかったような、ppの微かな音まで各パートの複雑な織り込みがされている、[80]から、管が引き付け、弦パートはppであまり耳に飛び込まないが細かな受け継ぎなどで深みを作っている。[40]からの主題は終楽章にも出てくる。
sc07.jpg
第三楽章 ポコ アレグレット、有名な主題をvcが弾き、vn1,2とvaは、pp leggieroで目立たない細やかな声部を絡ませている、
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じつに襞の細かい味わい。
終楽章 アレグロ、ヘ短調の不安な動機で始まる、最も熱気を持つ楽章、 [19]で第二楽章で予告された動機がppで出る、
sc08.jpg
ハイティンクは比較的落ち着いたテンポで引き締め、[167]のffに向けても、じりじり、整然と歩を進める、作品そのものをしっかり聴かせる正統な演奏だと思う。
hai br sym 3 you
you tube:Symphony No. 3 in F Major, Op. 90:
I. Allegro con brio II. Andante
III. Poco allegretto IV. Allegro - Un poco sostenuto

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category: ブラームス

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O.スウィトナー:Mozart Sym ≪Paris≫  

今は発売中のCDなどネット情報ですぐわかるが、昭和の頃はレコード店にある「レコードマンスリー」を見て新譜情報は拾った、発売中の全情報は「レコード年鑑」なる分厚い冊子で調べていた、これで知らずにいた興味深い盤が見つかることもあった。
スウィトナーの録音の多くはD.シャルプラッテンが原盤だが、かつて旧東ドイツからの音盤は、EMI、PHILIPS、Gramophone、徳間ジャパンなど様々なレーベルから入ってきた、近年ようやくBerlin Classicsにまとめられてモーツァルト全集が出た。
sui mozart 6cd
先日のセラフィム盤(EMI)で「ハフナー」と同アルバムだった1968年録音、Sym No.31「パリ」もまたとない名演だ、これもレコード年鑑あたりで知って取り寄せた記憶、当時は入荷まで日にちもかかった;
sui moz lp
オットマール・スウィトナー指揮
シュターツカペレ・ドレスデン

第1楽章、始まりの総奏が清潔な響き、快速なテンポでSKDの緻密なアンサンブルが小気味よい、[40]からの主題がこれほど引き締まる演奏はほかにない、
sc01 60
木管もゆとりをもって色合い豊かに聴かせる、
第2楽章、Andanteはさほど深い趣きはないが透明感のある弦にflのパートが優美に引き立つ、
終楽章は対位法も用いた充実感を持つ、程よく快速で緻密な演奏にまとめる、
sui moz s31 you
you tube:Symphony No. 31 in D Major, K. 297 "Parisian":
I. Allegro assai II. Andante III. Allegro

PS.一方、対称的なK.ベームの演奏、スウィトナーの後に聴くと、なんと鈍足でゴツくさい!と感じてしまうが、これはこれで聴き手を捉えるのだから面白い、特に終楽章など、このゴツさがなんとも引き付ける味なのである。
bohm moz s31 you
you tube:MOZART SYMPHONY #31 (Paris) Karl Böhm - Vienna Philharmonic Orchestra

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category: W.A.モーツァルト

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ハイポジション  

先般も書いたように弦楽器の指板は弦を振動させる土台で、しっかりした足場でないといけない、モダン楽器では指板が拡張され、ヴァイオリンもそうだが、マンドリンもすごい、
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エレキギターはこのハイポジションこそ積極的な聴かせどころのようだ。
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現代作られるリュートやビウエラには、本体はヒストリカルでもハイポジションの延長として12ポジションあるいはそれ以上まで響板上にも貼りフレットを付けるのが慣例のようだ、
しかし、指板ではない、薄い響板上で押弦しても、ペシャった音しか出ない、どうしてもこの音域を弾きたいときの補助程度で、積極的に使うところではない、筆者の楽器は一応(習慣的に;)12ポジションまでにしている、
20190929095746a5d_202003201108420b0.jpg
オリジナル楽器には貼りフレットの例はほとんど見られないし、ここまで必要としない範囲で曲は書かれている、
201907261017565c4_20200320110333081.jpg
右は珍しく貼りフレット?が付いた例
J.S.バッハの曲では移調によってはこの貼りフレットまで使うことになる、
バッハの弟子が無伴奏vnソナタBWV1001からフーガをリュートに編曲(BWV1000)しているが、原曲に従えば補記のようにn(12ポジション)へ上がるべきところ、変更している、
bwv1000 tab
これより上にフレットがなかったためかもしれない、とは言え、m(11ポジション)まで使っているので、響板上の貼りフレットは必要だったと思われる。

なお、手持ちの楽器で、M.オッティガー作のリュートは響板のフレット裏側の位置に当て木を貼って補強してあり、ここもしっかり鳴る(ここを使う曲はやったことがないが;)
13c lute
プロ向けに考案されたのか、どうせならこういう工夫がほしい、ただフレットを貼っただけでは飾りの一部みたいなもの;

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category: Instruments

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K.ベーム:Brahms Sym No.2(更新)  

ブラームスは第1番の作曲に21年の期間を要したのに対し、第2番は4か月と短期間に書かれている、準備はもっと前からされていたという説もあるが、「第1番」という大仕事を済ませた、ゆとりの中からできたような、第1楽章始まりの主題は頭から離れず、一生飽きない。 
さて、1年ぶりにK.ベーム盤に針を下ろす、落ち着いたテンポで入り楷書的、VPOの奏でる音のライン一本ずつに芯が通った感覚、こういう演奏も良い。
bohm br sym 2
カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO
第一楽章はhornにふさわしい第一主題が始まり木管が続く、
br sym2 00
弱音もくっきり聴こえる、好きなのが[82]から出る、やや憂いをもつ第二主題、
br sym2 01a
ここはvaの3度上をvcが弾いている、vcの高域のほうが豊かに響くからだろうか。第二主題は後で長調に転じて出てくるが「ブラームスの子守歌」に近い旋律だ、[118]からの付点は穏やかな流れを引き締め心地よい、
sc07_201803111301035f5.jpg
ここでtimpが入ってもよさそうだが、ここでは使える音がない(再現部では入る)。
展開部は対位法でさすがに聴き応えあり、[246]からffでtrb.とtub.が交互に第一主題を吹くのが目立つが、
br sym2 02
次でoct.下がる動きになり、様相が変わる。
第二楽章は自由なソナタ形式、後半にはダイナミックな山場が置かれている、timpの用い方が弱奏部でも効果的でデリケート、こうした用い方はハイドンのSymの頃からよく見られる。
第三楽章、Allegretto graziosoとPresto ma non assaiのスケルツォが交互に現われる形式。
終楽章は静かな始まりだが、躍動する楽しさがあの手この手と駆使して書かれている、ベームの演奏は落ち着いた折り目正しさが印象的、同時にけっこうエネルギッシュだ、sym No.3終楽章でも同様の印象があった、しかしNo.2は歓喜に湧いて終結する。
bohm br
you tube:Brahms : Symphony No. 2 in D Major, Op. 73 / Karl Bohm & Vienna Philharmonic Orchestra 1975

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category: ブラームス

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J.M.クラウス:Sym Es-Dur VB 144 ほか  

ベートーヴェンの弟子で、ピアノのエチュードで有名なカール・ツェルニーは著書や教授活動で優れた人だったが、ピアノ協奏曲を聴いたところ、よく出来てはいるが真面目すぎて、はじける面白さがない;兄弟子のフェルディナント・リースは聴かせどころを心得ている、「作曲」で残る人は限られてきそうだ。 
ヨーゼフ・マルティン・クラウス(1756-1792)はスウェーデン国王グスタフ3世に高くかわれ、王室付き芸術家となり恵まれていた、独創性を持ち優美な趣きもあり、はじける要素は十分、無名の一群に埋もれさせる人ではない。
何故か良い事は続かず、グスタフ3世が暗殺された翌年、クラウスも結核で亡くなった、

クラウスの作品はNAXOSがシリーズで出したのが復活に貢献したとされるが、W.エールハルトはそれより前から優れた演奏で録音を手掛けている、NAXOSのシリーズは数こそあるが粒揃いではなく、20世紀半ば的な古いスタイルの演奏もあるので、選ぶ必要がある;
CAPRICCIOレーベルから出ていた、コンチェルト・ケルンゆかりのW.エールハルトほか、flのM.サンドホフ、シュパンツィヒSQなどによるクラウス作品の名演をまとめた絶好の5枚組アルバムが出ている、(筆者は既に1枚ずつ集めた^^;)
j m kraus cdJ.M.クラウス作品集、CAPRICCIO
他のレーベルからも良い演奏は出ているが、当アルバムを凌ぐものはないと言える、
you tubeでいくつか曲目を拾った、
まず交響曲嬰ハ短調VB.140、これはハイドンに献呈したハ短調VB.142の改作前の原曲で、唯一メヌエット楽章がある、共通部分もあるが第1楽章は大幅に異なる、むしろ当VB.140のほうが斬新かもしれない、
コンチェルト・ケルン
vb140 you
you tube:J. M. Kraus - VB 140 - Symphony in C sharp minor

交響曲をもう1つ、変ホ長調 VB.144、これも傑作で、親しみ易さもあり、両端楽章は対位法による凝った部分もあり、聴きどころ十分、第2楽章の哀歌的主題もすぐ憶えられる、メロディーメーカーでもある、メヌエットは省いた3楽章、
コンチェルト・ケルン
kraus sym vb 144 you
you tube:Symphony in E-Flat Major, VB 144:
I. Allegro II. Larghetto III. Finale. Allegro

次は声楽曲で、カンタータ「春」 VB.47より、アリア
クラウスは幾つも作法を備え、これはモーツァルトと同系でイタリア風の作品、
Sop:ジモーネ・ケルメス
you 03
you tube:Joseph Martin Kraus - Cantata "La Primavera", VB 47
緩叙部分を挟むがソプラノのコロラトゥーラの技巧はvn(又はpf)協奏曲を思わせる凄さで、カデンツァも入る、

最後に室内楽でフルート五重奏曲 ニ長調 VB 188
マルティン・サンドホフ:fl、シュパンツィヒSQ
you 04
you tube:Flute Quintet in D Major, Op. 7, VB 188:
I. Allegro moderato II. Largo III. Finale. Con brio
fl協奏曲風の響きにもなるが、各パート対等で緻密な室内楽の書法、第1楽章は快速な演奏でも13分かかる大作、第2楽章は充実した変奏だが、主題にはクラウスが生い立ちのどこかで身につけたような独特の良い趣きがある、終楽章は快活な運びに緻密なパートの掛合いがある。
kraus fl quin
1st vn パート
以上、新時代の優れた演奏でこそ、良さがわかる、

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category: J.M.クラウス

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J カーブ  

モダンギターでは金属フレットを打ち込んだ固定式だが、古楽器は殆ど巻きフレットである、
フレットを持つ楽器に共通のことと思うが、弦に対するフレットの離れ具合はローポジションからミドルポジションにかけて、なだらかなカーブで下がっていくのがよい、Jの字を横倒しにした曲線で、Jカーブと言っている、この形状がうまく出来て、ビリつかず、ハイポジションで弦高が上がり過ぎない状態にできる、 
J curve 2強調図
楽器によっては①のように指板のカーブが適切に調整されていて、全てのポジションに同じ径のフレットガットを巻けばよいのもあるが、②のように指板のみで調整せず、ローポジションに太い(高い)フレットを巻き、徐々に細くして、フレット径で調整する楽器もある、
経年変化でネックが前倒れしてきたら、①は指板を削り、②はフレットを細いのに替えれば、ある程度対応できる、

太いフレットガットを巻く場合は硬くて結びつけが大変である、力づくでやるとネックを傷めかねない。
DSCN7781_20200317113258aac.jpg
ヴィオール属は太いフレットを巻くようで、フレットガットを水に漬け、適度にふやかして結ぶそうだが、これはリュート等でも具合よくできる、ちょっと時間はかかるが・・;
ピラミッドやキルシュナーの太いフレットガットは硬いので、こうでもしないと結べない;
DSCN7783_20200317111816484.jpg
20分前後でよいようだが、ふやかし加減が大事であまりヤワヤワになると弦径が潰れたりするのでいけない、ヤワすぎるときは少し半乾きになってやるとよい、
DSCN7784.jpg
一旦仮絞めして、十分乾いてから再度絞めて焼き止めをする、
gut_202003171423566b7.jpg
ふやけている間は太く短くなり、乾くと元に戻る
これで結び目がよく絞まり、指板の角に来る部分も形なりに折れ目が付いて浮かない、
このバロックギターはナットの高さに対し問題ない範囲で太いのから始め、ハイポジションへ少しずつ細くしていった、(太い分、押えやすいv)
DSCN7786_20200317102626945.jpg
ローポジションで結んで、本来のポジションへずらす、ビリ箇所が出ても張り替えず、サンドペーパーで適宜削る、
もし絞めたあと緩い場合、フレットをローポジション側へずらすと、長すぎた分が結び目から出てくることがある、
Pull out
ラジペンでしっかり摘まみ出し、再度焼いて詰める、
応急処置としては、何か挟み込んで絞める、みんなやっているようだv
violone_20200317111405df9.jpg
*ネックの裏にもフレットの突起があると邪魔ではないか?と思われるかもしれないが、初めて手にしたときから、何の支障もなかった、

PS.結束バンドで絞めることもあるが、ネックの細い楽器では邪魔くさくなる;
kessoku_202003171346079a3.jpg

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category: 手工・修理

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スウィトナー:Beethoven Sym「運命」(Live 動画)  

スウィトナーのベートーヴェン「運命」、一昨日記事の同会場で、貴重なライヴ録画が挙っていたので、またセッションとの聴き比べをした、
sui be sym 5 you 01
まずDENONのLP盤から、
20190917104144221_20200316101919731.jpg1981年8月、東ベルリン・キリスト教会
カートリッジはMCに換え、昇圧トランスは名古屋大須で買った電材で作ったもの^^
後に出たCDで聴くよりHiFiで充実サウンドである、
mc mm
スウィトナーのベートーヴェンSymはいずれもcbの低域が充実し、高域の弦は決してヒステリックにならず涼しげ、木管もゆとりをもって味わいを聴かせ、金管とtimpのパワーでダイナミズムを押し出す、モーツァルトと同様、心地よく響き、スパっと気合いのこもった演奏で引き付ける、スケルツォ~終楽章への移行も痛快、終楽章の最後は結構巻き上げる、
sui be sym you 00
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン
you tube:Symphony No. 5 In C Minor, Op. 67

次に神奈川県民ホールでの録画、
このライヴも1981年で上述のセッション録音の直前なのも興味深い、
録音環境は違うが、パートバランスは同じに聞こえ、同様の美質で聴けるようだ、
*音量小さめだが、ボリュームを上げると良好、
sui be sym 5 you 021981年7月、神奈川県民ホール
you tube:Otmar Suitner: Beethoven Symphony No. 5 "Fate" (SKB, 1981)
いつもながら、スウィトナーはセッションとライヴでは熱の入り方が違うように思う、
上述のLPはやや落ち着いて整えた印象だが、こちらは第1楽章から一段と気合いが入り、聴き手を巻き込んでいく、
[52~]のffはtimpを強打した激しさが際立つ、
sc01 48
展開部以降[479~]はさらに極めつけ、
sc01 473
この印象から期待どおりスケルツォ~終楽章も熱気渦巻く、これもCD化してほしい演奏だ。

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category: ベートーヴェン

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トロと赤身  

筆者は子供の頃から白牛乳が苦手だった代わりに?
寿司やざる蕎麦にワサビを効かせるのは好きだった、 
juwari_20200315085146b51.jpg
熊本の辛子蓮根とか、茄子の辛子漬けなど、さすがにがぶりとはいけない辛さで、少しずつご飯のおかずにすると美味しかった、
Karasirenkon001_202003150851497e2.jpgnasu karasi
蓮根の穴に辛子味噌を詰めるのはこんな要領だそうで、両端を切った蓮根を辛子味噌の入った容器にぐいっと押しつけるそうだ、
karasirenkon_20200315085147b29.jpg
因みに和辛子とマスタードはともに辛子菜が原料で仕上げ方が違うが、練り辛子をマヨネーズで割って、マスタード代わりにしている^^ワサビ、辛子菜ともに辛味成分は「アリルイソチオシアネート」で、揮発すると抗菌、防カビ効果があり、以前は切り餅を入れたタッパーに練り辛子を猪口に一杯、一緒に入れて密封していた。
nerikarashi_2020031508592875a.jpg

ところで寿司ネタのマグロは江戸時代まではさっぱりした赤身部分が一番高級で、
akami.jpg
トロの脂のしつこい部位は不味い部分として、捨てるか畑の肥料になっていたそうだ、
「猫またぎ」と言って猫も跨いでいくほど・・とされた。
maguro_202003150851506cd.jpg
幕末以降、西洋の肉料理などが入ってきて脂っこい食材に馴れて、大トロや中トロが美味しい高級食材となっていった(逆に外国では今も不味い部分として嫌われるらしい)
ootoro_20200315085155b1d.jpg大トロ
筆者は中トロ、一切れくらいは味わってもよいが、やはり好きなのは赤身で、子供の頃はワサビの入った鉄火巻きが好物でよく注文した、
tekkamaki.jpg
緑茶も新茶の風味が良い・・なんてぇことも早くから拘っていた、コーヒー好きも含めすべてはオヤジの影響だと思う;

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category: 昭和の記憶

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スウィトナー:Mozart Sym "Haffner"(Live 動画)  

sui moz s351981年、神奈川県民ホール
モーツァルトのSym「ハフナー」は20~21世紀にかけてそれこそ幾多の録音があり、曲の始まりの印象も様々なだけに面白い、
1968年、O.スウィトナー46歳の頃、シュターツカペレ・ドレスデンと録音したモーツァルト:Sym 「パリ」「ハフナー」「リンツ」「プラハ」の4曲が入った2枚組LPは今も貴重で、特に「ハフナー」と「パリ」の気合いの入った演奏は他に例がない、
20190628.jpgsui skd moz
モーツァルト時代のorch楽器が全て加わった編成だが、SKDのアンサンブルは緻密に決まり、[58]のvn1の上行パッセージにcl、flがぴたり粒が揃って重なる、
sc01 58
この演奏には背筋の伸びる感覚と同時に力の抜けた大らかさもある、
メヌエットはゆったりテンポだが、[9]からvn2をくっきり区切り、凜然とした気品がある、
sc03 01
終楽章も力は入れず、気は抜かず引き付ける。
sui moz s35 you
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデン
1968年

you tube:Symphony No. 35 in D Major, K. 385 "Haffner":
I. Allegro con Spirito II. Andante
III. Menuetto IV. Finale - Presto

さて、この「ハフナー」だが、1981年に神奈川県民ホールで、シュターツカペレ・ベルリンを指揮した動画が挙っていた、スウィトナー59歳、上述のSKD盤を映像付きで聴くようだ、まだパーキンソン病の兆しもなく溌剌とした指揮ぶりで、引退が近い頃の映像しか見られなかっただけに、貴重な動画だ、
*音量小さめだが、ボリュームを上げると良好、
sui skb moz 02 you
you tube:Otmar Suitner: Mozart Symphony No. 35 "Haffner" (SKB, 1981)
終楽章はライヴならではの熱気が入る、

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category: W.A.モーツァルト

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リュートのためのフーガ (更新)  

あらためて、リュート音楽の魅力について取上げていきたいが、親しみ易い曲と、いわゆる"通"好みの曲・・いろいろある;過去記事のまとまったものも再掲しながら連載したい、

フーガのように同じテーマを各声部で折り重ね歌わせていく書法は、リュートでは機能上難しいが、ルネサンス期には簡潔なテーマでポリフォニックな曲が多く書かれている、
6c lute
テーマの動きには制約があり、穏やかなものだった。
参考:フランチェスコ・カノーヴァ・ダ・ミラノのファンタジア
Milano Fantasia you
you tube:Francesco da Milano: Fantasia, Ness 30 (Erik Ryding)

後期ルネサンス~初期バロックのイタリアでは自由な形式のトッカータがリュートのために書かれた、自由とはいえポリフォニックな要素を織り込む箇所もある。
参考:アレッサンドロ・ピチニーニのトッカータ etc
a p you
you tube:Toccata VI - Alessandro Piccinini - Giulia Cantone
バロック期になると、主旋律と通奏低音の音楽になり、リュートの機能(調弦法)もそれに合うものに変化して、主旋律、バスとも広い音域で動く劇的な効果を出せるよう、低音コースも増えていった、
g t
自由なプレリュードや各種舞曲は得意だが、厳格なフーガなどこんな楽器ではとてもじゃない;・・と思えるが、作品は非常に少なく弾くのも難しい。
バロック後期のリュートの大家、シルヴィウス・レオポルト・ヴァイスが少ないながら、よく出来たフーガを書いている、いずれも今村泰典氏のLuteで達演である。
まずニ短調、これだけは自らも取り組んだ、短いが気に入った曲だ、
weiss fuga d moll
weiss d you
you tube:Silvius Leopold Weiss - Prelude and Fugue in D Minor
ハ長調のフーガもある、
weiss c you
you tube:Fugue in C Major / Silvius Leopold Weiss
次は"Grande Partita"とされる長い組曲の冒頭、フランス風序曲が置かれるが、グラーヴェに続きストレッタで書かれたアレグロのフーガ部分が演奏の巧みさも加え素晴らしい、
weiss Overture c
weiss ov c you
you tube:YASUNORI IMAMURA - Silvius Leopold Weiss, Sonata No 39 C Major "Grande Partita"
もちろん、難しい曲だ;

最後にバッハの曲も一つ、BWV1000は無伴奏vnソナタBWV1001のフーガからリュートに編曲された楽譜が当時からある、
bach bwv1000
BWV1000 imamura you
you tube:Fuga in G minor BWV 1000
全声部が明確な演奏である、
同曲をラウテンヴェルクで演奏した動画も挙げる、
bwv1000 lautenwerk you
you tube:J.S.Bach: Fuga in sol minore BWV 1000

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category: Lute music

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楽器の集中修理  

そのうちやろう、と思いつつ延び延びになっていた楽器修理、昨夜はついに決行した、ニカワを使うのは乾いた時季のうちがいいし;
まず、表面板が一部剥がれていたアルトluteから、 
alto lute 01
作業は台所、鍋でニカワを溶かし、細筆で隙間に塗り込んだ、
nikawa 02nikawa_20200312180305335.jpg
テープで止めて乾かす、ちゃんとくっ着つくか?まあ、剥がれればやり直せばいい;
alto lute 02
ついでに用意したストラップピンを取り付ける、
(はじめ、19世紀ギター用の弦止めピンが付いていた)
pin_20200312113237b2c.jpgreamer.jpg
リーマーで穴を拡げるが、案外軽く拡がってしまうので、少ーしずつ注意して;
alto lute 03
接着せず、差し込むだけ、
20200312093852c39_2020031214543431d.jpg
一応、完了(まだ弦はゆるめてある)

せっかくニカワを溶かしたので、バロックguitarもちょっと手を加える、
b guitar 04b guitar 01
固定フレットをアイロン加熱で剥がし、ピッチを少し修正した位置に貼り直した、
b guitar

以上約4時間、これでやれやれ、気になっていたことを済ませるとスッキリする^^
余ったニカワは冷めるとゼリー状になるので、燃やすゴミで出す、ニカワや墨は配水管に流さないほうがよい、

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category: 手工・修理

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宇宙は加速膨張していない?  

天文や物理学の世界では多くの学者が支持している定説を疑う観点から研究する人がいて、かつてコペルニクスがそうだったようにそういう人も必要で、切磋琢磨の末、真実に行き着く、
20世紀終りには、遠くの銀河で起きたIa型超新星の観測により、宇宙の膨張は加速している、という結果を得た、
HUDF_20170413110157a00_20200311111032eea.jpg
この膨張を説明するには、重力に反して宇宙の膨張を説明する何かのエネルギーが必要で、仮想的にダークエネルギーというものが考え出されたが、存在が確認されたわけではない、
barion_20200311111028e30.jpg
"バリオン"だけが、直接確認できている
ここでIa型超新星による観測について着目する、
Ia型超新星は白色矮星が連星を成すもう1つの恒星からガスを奪い、ある"一定の質量(太陽の1.38倍)に達したとき"爆発を起こすもので、実際の明るさは全て同じくらいだとされている、
eso1028a_20200311111031e21.jpg
esa想像図:大きな星ほど寿命が短かいので、かつては白色矮星のほうが大きな星だった
よって観測上の明るさから所属銀河の距離を割り出すことができ、さらに赤方偏移により、遠ざかる速度が割り出せる、こうした観測により、宇宙は過去より近来のほうが膨張速度が速くなっている、という結果が出た。
赤方偏移について
しかし研究者の中には、Ia型超新星は所属していた銀河の大きさや年齢で、明るさが変わる可能性があると指摘する声がある(具体的にどんな理由なのかは不明)、仮にそうなると、Ia型超新星はあてにできないことになり、加速膨張して見えるのは錯覚かもしれない?
また、ダークエネルギーなしで宇宙の膨張を説明できるという研究者もいる、
関連過去記事:
ダークエネルギーは存在するのか?
宇宙は本当に加速膨張しているのか?
Ia型超新星の爆発メカニズム

天動説の「地球が中心にある」と仮定した計算法で天体の動きを説明できたことから、長く定説であったように「ダークエネルギーがある」というのも、同様の定説にすぎないのか・・?
人間がわかっている宇宙はほんの一部で、昔と大してかわっていないかもしれない^^;
cover_20200311112630c2b.jpg
宇宙大規模構造

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category: 宇宙・天体

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オムライス:昭和仕立て  

冬の間、大根は煮物ばかりしていたが、大根おろしがとにかく好きで、電動のおろし器を買ってきた、手ですったのと変わらずうまくできる、 
daikonoroshi.jpg
ちりめんじゃこを混ぜて醤油をかけるが、ついでに・・とガラスの醤油差しも用意、
syoyusashi_20200310111910db4.jpgoroshi_20200310113430c0f.jpg
これで完全に昭和の大根おろしである^^

昔、家庭科で習った要領で超久しぶりにオムライスを作った、今はコンビニにあるオムライスもふわっと焼いた卵がたっぷり乗っている、デミグラソースがかかったのもある、これもわるくないが、我々の頃のオムライスは一食分に卵1個を薄く焼いて、チキンライスを包むのが普通だった、ライスを皿に盛ってから卵焼きを被せ、端から寄せればいい、
omuraisu.jpg
肝心なのは中のチキンライスを美味しく作ること、固焼き卵の、食べるのに少し時間を要する歯応えに充実感がある。
ケチャップはカロリー1/2が甘さも少なくちょうどいい、
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小学6年にキャンプがあったが、夕食メニューは各班好きな物を作ることになった、我々はよせばいいのにオムライスとポテトサラダにしてしまった、
飯盒で飯を炊く、次は具と一緒にフライパンで炒め味付け、次に1枚ずつ卵を焼く・・これをすべて焚き火でやる;ポテトサラダもジャガイモ煮から順にやる・・火加減は火とフライパンの距離で調整した。
hango_2020031111594744b.jpg001_202003102311291f4_20200311115946c17.jpg
カレーライスにした班はもう食べ始めていたが、こっちはまだまだ;
しかし奇跡的に出来は上々、苦労が報われ美味しく食べた、
筆者は班長ではなかったが、知らぬ間に調理奉行になっていた;

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category: 昭和の記憶

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S.L.ヴァイス:Fantasie c minor  

ヴァイスのファンタジーはギターをやっていた頃、初めて暗譜した曲で、リュートをやりだしてからも飽きない、 
何度も練習したのに2-3年も弾いていないとすっかり手が忘れて、やり直しになるが、ちょっと麻痺ぎみだった頭には新鮮に感じる、プレリュード風の前半からフーガ風の後半に移るところが良いが、後半はアップテンポにするのが引き締まって好みだ。
バロックluteが心地よく鳴る良い曲で、こういうところ、
201703171529042ef_20200309092053fff.jpg
旋律は音階的だが、赤ラインのように音を残して次の音に重ねると弦が替わってもスラーで繫がったようにきこえる、あえてそういう運指に書いてあり、タブラチュアは響かせ方も明記した記譜法になる、指が寝ていると隣の弦を止めてしまう;
まず、今村泰典氏の聴き応えある演奏、
imamura weiss
you tube:Fantasie in c minor/ Silvius Leopold Weiss

ギター譜はホ短調かニ短調に移調されるが、昔はセゴビア盤のコピーみたいな楽譜が出ていて、あえて変更した音もあるかと思うが、これらなど旧来的、
you tube:Fantasie Weiss   you tube:Silvius Leopold Weiss Fantasie
ホ短調編の楽譜サンプルを1つ見てみると、
weiss-fantasia.jpg
①のDはこの楽譜どおり#が正しいが♮になっている楽譜があった、
②のAはこの楽譜も間違いで#になっているが♮が正しい、
そして前半最後の低音Bが続くところ、
weiss fantasia 2
③の2つを6弦Eに変えてある楽譜があるが、ここはオルガンペダルのような持続低音なので、
この譜例のようにBのままじゃないといけない、
ほかにもあるが、昔はヴァイスの原譜なんて見られなかったのでこうした譜に頼るしかなかった、今はネットで博物館の原譜を閲覧できる、(繫がりにくい時がある)
British Library Add MS 30387
134.jpg

you tubeにも新旧多々挙っているが、
この演奏は下譜の囲った繰り返し部分が(見落としか、抜いたのか?)欠落している、
fantasie 01 b
you tube:Silvius Leopold Weiss - " Fantasie", guitar Asya Selyutina

この演奏はニ短調編で、先述の持続低音は5弦の開放Aになる、一番安心できる演奏かな、
weiss fan you
you tube:Fantasie - Silvius Leopold Weiss played by Sanel Redžić

PS.全音から出ている「阿部保夫・恭士編 バロック名曲選集」にもFantasieがニ短調編で入っていたが、原譜を調べた正しい編曲だったと思う。
154419.jpg

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category: S.L.ヴァイス

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ハイドン:リラ・オルガニザータ 作品  

ハイドンは奏者も少なかったであろう珍しい(マニアックな)楽器のために作品を書いているが、1つは雇い主だったエステルハージ侯が弾いていた「バリトン」という楽器、 
Baryton.jpg
ヴィオラ・ダ・ガンバが元になった楽器のようで、フレット付きの指板上にガット弦が張られ、弓で弾く、さらにネックの裏側に金属の共鳴弦が12本前後張られ、間近に聞く人や奏者自身には魅力な響きのようだ、この共鳴弦は左手親指で撥弦もされる、
hay baryton you
you tube:Haydn - Two Baryton Trios - La Jolla Music Society SummerFest 2014

さらに凝った仕掛けの「リラ・オルガニザータ」という楽器があり、ハイドンはこれを2台使う、2つのリラのための協奏曲を5曲書いている、
まず楽器についてだが、ハンドルで回転させる円盤が弦を擦り、鍵盤を押え弦の長さを変えて音程を取る、ハーディ・ガーディが元になっている、
hurdy gurdy
ハーディ・ガーディ:ドローン弦を持ち、バグパイプの弦楽器版のような楽器になる、共鳴胴はリュート型、ギター型などがある
*大正琴は撥弦楽器だが仕掛け的にはハーディ・ガーディに近い、弦を押えるキーはタイプライターがヒントになったそうだ。
Taishogoto.jpg
たぶんカラクリ好きの誰かがハーディ・ガーディを見て、「ハンドルを廻すんなら、フイゴも動かせる、パイプを並べて一緒に鳴らしちゃえ」ってなアイデアを浮べたのだろう、鍵盤を押すとハーディ・ガーディ同様に弦の音程を変え、同時にパイプにも空気を送る、オルガンと弦が一緒に鳴る面白い楽器になった^^
lira org
リラ・オルガニザータ:パイプは卓上オルガンのタイプで角形の木製、
ハンドルを廻し音を出す作業は右手、鍵を押え音程を作る作業は左手、というのはヴァイオリンと同様に自然なのだろうか?弦にヴィヴラートもかけられるv
Lira organizzata you
you tube:Rue de begles
ナポリ王のフェルディナンド4世がこの楽器を得意とし、ハイドンが依頼を受けて書いた作品で、ハイドンの"ソロ楽器2つを持つ協奏曲"で真作と言えるのはこれらだけだが、1声しか弾けない機能からして2つ必要のようで、ダブル・コンチェルトらしい楽しみではないが、複数の楽器が協奏交響曲のように加わる、
e0046190_10265065.jpg
この第2楽章で、楽器の特色が味わえる、
hay lira you
you tube:Haydn Notturno No.2 (Lira Organizzata) Ensemble Baroque de Limoges
アマチュアの楽しみ用とは言え、本格的で聴き応えのある内容だ。

ハイドンが最後に書いたトランペット協奏曲も"新案機能付き"のキーtrpのための曲で、珍しい楽器の機能を踏まえ、傑作にしている。
key trp

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category: F.J.ハイドン

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銀河ウォッチング 7  

最近は、NASAがいかに太陽系や系外惑星を調べても地球外生命の発見は、無いだろうと感じている。残された関心事はHSTやVLTでさえぼんやりとしか見えなかった遠い銀河を次世代望遠鏡でもっと鮮明に見る、というあたり、分解能が上がると意外なものが見えてきたりするし、遠くと近く(宇宙の過去と近来)ではどう違うかとか・・
 
不思議な姿で興味そそられる銀河を過去にも取上げてきたが、久しぶりに銀河ウォッチングを楽しむ、まず、知られている銀河の中で2番目に大きいというUGC 12591
UGC12591_Hubble_4000.jpg
拡大
ペガスス座、約4億光年、銀河の形状分類ではS0/Saになり、レンズ状銀河と渦巻銀河両方の特徴をもつタイプになる、
2017051711430415f_20200307100900f2c.jpg
形状による銀河分類
ほかUGC 12591の特徴は銀河円盤の回転速度で、これは銀河回転の近づいてくる側と遠ざかる側のドップラー効果でわかる、UGC 12591は秒速約480km、天の川銀河の2倍ほどに速い、回転速度から銀河の質量が計算されるが、天の川銀河の4倍ほどになるらしい、これはダークマターという仮想の重力源も含まれる。
ちなみに一番大きいとされる銀河は、きょしちょう座約60億光年のISOHDFS 27である。
275px-ISOHDFS_27.jpg
ISOHDFS 27 (HST)

もう一つ、ソンブレロ銀河としてお馴染みのM104、これもUGC 12591と同じく形状がS0/Saに分類され、珍しいタイプで距離4600光年という、観測しやすい近傍にあるのが興味深い、
レンズ状の銀河の中に塵とガスの円盤が収まっていて、星が集中する明るい部分の外にも無数の星が分布している、
20170517095330b13_2020030710085894c.jpg
M104(スピッツァーST)
HSTによる拡大
HST観測による、2020年3月の発表で、M104の明るい部分から離れたハロの領域にある星々を観測したところ、金属量の多い星が予想以上に数多くあることがわかった、構成元素は星のスペクトルでわかる、
stsci-h-p2008a-f-1136x1148.jpg
*ハロ:銀河円盤の直径の10倍以上の範囲を球状に囲む領域、球状星団など銀河円盤を離れ、ランダムな軌道を取る星やダークマターで満たされている、
ハロ領域では星の材料がないので新しい星が生まれることはなく、重元素の少ない宇宙初期型の星が多いと考えられてきたので予想外の結果である、新しい星の材料を得るには銀河の衝突合体など必要なはず、今のM104は安定した姿でそれらしい乱れた痕跡は見られないが、相当の過去に合体があった可能性もあるという。

この銀河、NGC7049もほぼレンズ状銀河の中に塵とガスの円盤があり、SOに分類される、
これもM104に近い形成プロセスなのだろうか。
NGC7049_20170517095508efc_20200307100902ce4.jpg
NGC7049
2021年打ち上げ予定?のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は遠くの宇宙をより鮮明に見るのに主眼を置かれているが、トラブルがあっても修理に行けない、宇宙の粗大ゴミにならないよう祈りたい;

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category: 宇宙・天体

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ダブル・コンチェルト Ⅰ  

ソロ楽器が活躍する協奏曲は無数にかかれているが、傑作の多くはソロ楽器1つの作品に集中する、しかし数こそ減るが、ソロが2つの曲なら結構名作がある、

J.S.バッハは生涯、国外に一歩も出ることなかった、若い頃、兄が所有する多くの楽譜を書き写したという話をなにかで読んだ憶えがあるが、そのなかにヴィヴァルディ、マルチェッロなどイタリアの作品もあり、その音楽趣味も学んでいったと思われる、旋律美をもった協奏曲がいくつも書かれ、後世でもよく演奏される要素だろう、どれを聴いても"バッハ風"だが^^
特に親しみ易い名作が2つのvnの為の協奏曲BWV1043、vnとobの為の協奏曲BWV1060(R)だろう、BWV1060は原曲譜が残っておらず、バッハが編曲した2台のcembの為の協奏曲ハ短調BWV1060として残るのみ、 
bwv 1060
bwv 1060 01
you tube:Concerto for two harpsichords in C minor BWV 1060
cemb:クリストフ・ルセ、クリストファー・ホグウッド

BWV1060(R)は復元された方で、原曲はvnとobがソロだったと推測され、各々の楽器の技法に合った書法である、両楽器に適したニ短調に移調するのが普通だ、
bwv1060r.jpg
*↑この譜例はハ短調で書いてある
bwv 1060 02
you tube:Bach - Violin Concertos BWV 1060 - Elizabeth Wallfisch 432Hz
E.ウォルフィッシュ(vn)、A.ロブソン(ob)
確かにobが1本入って蘇るような曲である。

ここで、過去も取上げた面白い演奏、まずはobパートもvnで弾いた、A.マンゼとR.ポッジャーによる演奏、obのときと違い、ソロvnが合奏と重なるとソロが消えたようにきこえる、
bwv 1060 03
you tube:Johann Sebastian Bach, concerto for two violins d-minor BWV 1060, Manze/Podger

もう1つはソロの1つをvn、もう1つはcembが弾く、という演奏、調はハ短調をとっている、
bwv 1060 04
you tube:Concerto for Two Harpsichords in C Minor, BWV 1060 (arr. for violin and harpsichord) :
I. Allegro II. Adagio III. Allegro
V.ムローヴァ(vn)、O.ダントーネ(cembと指揮)
現代もいろいろ楽器を入れ換えて楽しめるが、これは当時もよく行なわれたようだ。

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category: J.S.バッハ

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甘い和菓子  

子供の頃、面白かったのが「玉羊羹」というのだろうか、小さなゴム風船に羊羹が詰まっていて、爪楊枝で刺すと風船が破れ、丸い羊羹がツルンと出てくるのをよく貰った、 
tama youkan
これの醍醐味は"爪楊枝刺し"で、中身はまあ普通の羊羹だった;

いつ頃までだったかよく思い出せないが、昭和の結婚式などの引き出物で定番だったのが、大きな鯛を象った落雁である、鯛がメインで鶴や亀、松竹梅の小さいのもセットだった、
rakugan taituru kame
落雁は干飯の粉と砂糖を混ぜて型に嵌めて作る乾菓子だそうだが、茶席で出るような高級落雁じゃなく、ザラザラしてて、そんなに食べられるもんじゃなかった;中には水飴で練ったような日持ちする漉餡が入っていた;
やがて落雁から、漉豆を練った豆菓子の鯛に替わった、一応生菓子で柔らかくはなったが恐ろしく甘い;中に白餡など入っていたが、外側とあまり区別つかない;
Choseiden.jpgmame namagasi
左:高級落雁:「長生殿」、右:豆生菓子
その後は鯛を象ったパックに白砂糖が入ったのに替わり、実用的になった。

甘すぎる菓子も苦手だが、練り羊羹だけはこってり甘く、ねっちり歯応えで、苦いお茶と合わせるのが美味しい、沢山食べるもんじゃないし、
youkan01.jpg
栗など入ったものより漉した小豆だけの滑らかなのが良い。
youkan02.jpg
最近は、一見別の物に見える面白お菓子がでているが、
この写真も羊羹で出来ているそうで^^;
youkan sashimi

過去記事:昭和のういろう
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category: 昭和の記憶

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ハイドン:歌劇「無人島」序曲 ほか  

ハイドンは短調交響曲には序奏を付けていないが、短編歌劇の「無人島」、この序曲には序奏を置き、主部ともにト短調である、書かれたのは1770年代後半、ハイドンがオペラの作曲に集中した時期で、交響曲の作曲は少ない頃である、C.W.グルックの作品の影響を受けているとも言われる、 
Largoで劇的な序奏のあと、同調のままVivace assaiのソナタ形式、
sc01 01
序奏部開始
20200304090839692.jpg
主部開始
展開部の緊迫感が聴きどころ、穏やかなメヌエット風の部分が挿入され、急速に戻って終わる、やや異例の作品なのが興味深い、
haydn ov
you tube:HAYDN: L'Isola d'isabitata Overture - Apollo's Fire/Jeannette Sorrell

この「無人島」序曲を聴くと、J.M.クラウスの劇音楽「オリンピア」序曲も思い出す、やはりグルックの影響を受けており、短調で書かれた序奏に始まり、いかにも劇的である、こちらも主部はソナタ形式で序奏部を最後にも再現する緩、急、緩の構成、
kraus o
you tube:Joseph Martin Kraus: Ouvertüre zu der Oper "Olympie"

また、クラウスは短調交響曲にも序奏を付けている、交響曲ハ短調 VB142はハイドンに献呈した曲で、この曲ではhornが4本あり、vaやbassパートまで全て2声ずつに分けられている、重ねる部分もあるが、別パートで動く部分も多い、
sc kraus sym
序奏部開始、対位法的である、
kraus sym
you tube:Kraus Symphony VB 142 | Giovanni Antonini | Kammerorchester Basel (Haydn2032 live)
当時としてはかなり独創性のある凝った作品といえる。

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category: F.J.ハイドン

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指板の厚さ  

弦楽器の指板は密度が高く重い、黒檀が最もよく使われ、ヴァイオリン属やクラシックguitarなどは殆どである、(縞黒檀を黒く染色してある場合もある)
violin_20200303100920247.jpg
弦を押える土台として、硬度と質量が最も適材で、次いで、ココボロやウォルナットも適している。ただしある程度厚さがないと効いてこないだろう、弦の振動に対し、響板をよく鳴らすためにも、指板のほうは振動を吸収しないほうが良い、クラシックguitarなら6mmくらいはあるだろうか、
手持ちのリュートを手入れする際にナットを外すことがあるが、そのとき指板の断面の様子が見られる(ネックにも黒檀のツキ板が巻いてあり、わからない場合がある)
歴史的にどんな厚さがよいのかわからないが、この11コースluteは響板の延長のような厚さで(2~3mm)ツキ板程度だった、
11c lute a
弾く手応えも柔らかく感じる。

一方この11コースluteは、厚い部分で6.5mmある、指板はネック材の一部と言ってよい、
11c lute b
11c lute 02
さらにココボロ材のペグを用いたベグボックスが繋がり、戦車みたいにがっちりしている、
11c peg
tiger02b_20200303101410983.jpg
幅も広いので当然、ネック側は重い、ネック側は楽器を鳴らすための土台でもあるので、確かにオーディオ用語で言うスピード感のある鳴り方になる、弾く手応え(弦の張り)もこちらの方がガチっと感じる、
2015071121524287d_202003021332407a8_20200303102054a98.jpg
しかし鳴り方にも好みがあるし、元々音量を求めた楽器ではないので、どちらが良いとは言えない。
テオルボ型の長い楽器はとにかくネック側を軽くするのが優先だろう、ネックが空洞になっている部分もある、

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category: Instruments

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C.P.E.バッハ:協奏曲 2曲  

依存症というか中毒というか;時を置くと、無性に聴きたくなる曲、あるいは名盤がある、
大バッハの二男、C.P.エマヌエルの作品は昔G.レオンハルトの演奏を聴いて以来、エマヌエル・ファンとなってしまった、その特徴ある音楽は多感様式と呼ばれ、C.P.E.バッハを中心とした18世紀後半のドイツで発達した感情表現を重んじ、突然の気分の変化が特徴的で、音楽進化の中で少し枝分かれした部分にも思える、これは初期~疾風怒濤期のハイドンにも影響を与えていて、エマヌエルを彷彿させる楽章も聴かれる。 
c p e bach
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788)
G.レオンハルトが録音したのは鍵盤協奏曲ニ短調Wq.23で、これ以来の名演盤がフランス気鋭のチェンバロ奏者、ジャン・ロンドーとディナスティのアンサンブルによる演奏、この演奏では各パート1人ずつの編成だが、バス声部はcemb、vc、fag、cbの4人が演奏し、明確で構えがしっかりときこえる。
wq 23 you
you tube:Harpsichord Concerto in D Minor, H. 427:
I. Allegro II. Poco andante III. Allegro assai
第1楽章、跳躍の大きいテーマ、キビキビしながら弦楽がしなやかな味わいも加える、総奏が終り、ソロに入る前の溜め間が引き付ける、鮮やかな鍵盤さばきは申し分ない、
wq 23 sc
第1楽章始まり、跳躍、鋭い動きも多い
第2楽章は幻想的で、終楽章はふたたび切れ味良くたたみ込む、
なお、この曲はorchを増強するとシンフォニックな聴き応えがある。
父バッハのBWV1052と同じニ短調のWq.23はともに冷静さと熱情が同居したようで、あまり甘美に陥らないのが魅力に感じる。
 
さて、もう1曲、魅力溢れるのがフルート協奏曲ニ短調 Wq22、手持ち盤は同曲の鍵盤編と合わせ5種あるがこれが気に入っている。
c p e bach fl con wq22 *カップリングの関係で表紙の肖像は末弟 J.C.バッハである
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ フルート協奏曲ニ短調 Wq22
flトラヴェルソ:クリストフ・フントゥゲボールト
シュテファン・マイ指揮:ベルリン古楽アカデミー  HM

c p e bach fl con you01
you tube:C.P.E. Bach / Flute Concerto in D minor, Wq. 22 (H. 425)
第一楽章はベルリン古楽アカデミーのしなやかな響きとともにカチっとした枠組みを聴かせる、弱奏をぐっと引いて聴き手を引き込む、flソロはバックの枠組みに乗っかり、自由な遊び心を感じさせる、巧みな装飾演奏がくつろいだ気分にする。
第二楽章の涼やかな風のような始まりは古楽器ならでだろう、flソロも遠くから聴こえるように始まり、内面的な語りかけのようだ、笛と風の音を合わせたような flトラヴェルソの味わいがよりふさわしい。
終楽章、orchは快速、びしっとテンションを上げて前奏部分で引き付ける、バスの力感、内声のトレモロが弱奏部にも緊迫感を与える。flソロは意外なほど優雅でゆとりのある美音に徹しテンションは上げない、緊迫感を保っているのはバックのorchだ。
fl 向きに書かれた部分もあるが、鍵盤的に駆け抜けるパッセージも多くあり、特に終楽章はスリリングな聴きどころ。
c p e bach fl con
終楽章より

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category: C.P.E.バッハ

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