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Classic音楽,リュート,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

秋口の風情  

昨日はツクツクホウシの声を聴こうと山手の公園に出かけた、昆虫の写真は難しい; 
semi hi
右:ツクツクホウシ
ooshiokaratonbo.jpg
オオシオカラトンボ
8月も終りで陽の陰も長くなり、秋口の風情も視覚的には若干あるが・・
まーだまだ真夏の暑さは続く;;
kishocho_202008310941443a1.jpg
気象庁、平年並み以下になった様子は憶えがない;

今の家を建てた当初はマルチエアコンで、1台の室外機で2~3部屋ずつ冷暖房するというタイプだったが、送風音だけ一人前であまり効かなかった、仮に28℃に設定しても屋外が暑すぎるとそこまで下がらない;今はマルチってのはあまりないと思う。
その後は一部屋に一台ずつ室外機のある態勢にした、数が多いので一番お値打ちな機種にして、いかにもローコストな作りだが、オーディオの普及機と同じく?基本機能はしっかりあり、ちゃんと設定どおりに効く、
Air conditioner
去年は排水パイプが詰まり、室内機から水が落ちて床が水浸しになった;
mizumore_20200831101115958.jpg
たぶんパイプの出口に蜘蛛が巣を張ったんだろうと、住建会社の社長さんが屋外掃除機で吸い取ってくれたら、ズズーっと水が抜ける音がして、すぐに復旧v
「このエアコンも長くなるが、これだけ持ちゃあ十分、壊れたら修理費出すより買い換えがいいよ」とのこと、
左右の風向調整の羽が一枚動かなくなったが些細なこと、取ってしまえばいい^^動く限り使って消耗品的に考えればいい、

風量は「静」にすると大抵の音楽を聴くのに支障はない、
ただベートーヴェン「運命」で、終楽章に入る前のpppではちょっと邪魔かな;音場の見渡しを良くするにはやはり静寂状態が必要、
sc04 320
昔使っていた自作PCには強力な冷却ファンを付けていてうるさかったが、PCも今は静かなのが当り前、

PS.冷房の設定を28℃にするか、27℃にするかで部屋に入ったときの体感がハッキリ違う、
また同じ28℃でも、除湿効果を加えるとリモコンの省エネマークが消える、除湿のためにけっこう電力を食う、
Remote controller
ただの28℃じゃはっきり言って暑い、湿度計が50%台じゃないと;
shitudokei_2020083121291590c.jpg
人間が決めた温度尺度の"1℃"はエネルギー的には大きな違いだと思う、地球の平均気温が1℃上がるのは本当に大変な事である;

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category: 時事・雑記

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スウィトナー:Beethoven Sym「英雄」 (1977 ライヴ)  

ちょっとレアなCDを見つけた、
O.スウィトナー指揮 SKBのベートーヴェン Sym「英雄」、1977年のライヴ録音である、 
sui be s3 cd01
sui be s3 cd02
録音はDENONやNHKの放送録音とも一味違う感じだが良好で、DENONのセッション録音より3年ほど前になる、スウィトナーは55歳頃、ちょっと活きの良さもある演奏だ、やはりサウンドバランスはいつもどおり、
近年でこそ、大柄になりすぎたorchバランスを見直そうという傾向だが、スウィトナーはずっと前から他では聴けない耳に心地よい演奏で注目してきた。

第1楽章始まりの総奏、2音を聴くだけで、管の色合いもよく溶け合っている、
sc01 01
続いていつもクラリネットが特に味わい深く聞こえる、
第2楽章は涼やかに始まるが、[114]のフーガの始まりで、エンジンを再起動したような気合いを感じる、
sc02 113
フーガが進み、[126]からtimpが加わるが、この響きが威厳に満ちた底力を感じさせる、
sc02 124
この感覚は録音のちょっとした加減で、捉えるか捉え損なうか、微妙なところかもしれない、当盤はこの第2楽章だけでも繰り返し聴きたいv
スケルツォ楽章はスウィトナーらしく、快速にキビキビと行く、
終楽章、終盤での金管の透明感も期待どおり、常に清涼なサウンドは崩さない。

you tubeは1980年のN響とのライヴも挙がっているがモノラルなので、1988年3月5日収録のほうを挙げる、
sui nhk be s3
you tube:ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 スウィトナー指揮 N響

PS.「英雄」の第1楽章冒頭部分は「運命」以上にサウンド作りの差がわかる気がする、
(スウィトナーのセッションも挙がっているが、不備があり冒頭が聴けない;)
H.von.カラヤン
you tube:Beethoven: Symphony No.3 In E Flat, Op.55 -"Eroica"
S.チェリビダッケ
you tube:Beethoven: 3rd Symphony "Eroica" - Celibidache
K.ベーム
you tube:交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」Op. 55 / K.ベーム VPO 1972
R.クーベリック
you tube:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55《英雄》クーベリック 1971
C.アバド
you tube:Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55 "Eroica" (Live)
S.ラトル
you tube:Simon Rattle - Beethoven - Symphony No. 3 Mov. I
*聴き比べの際、さっと次を聴きたいがCMが入って集中が削がれる;

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category: ベートーヴェン

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宇宙の雲  

HSTなどが捉えた天体画像を見ると、宇宙のあちこちには地球の大気中に発生する雲にも似た星雲があり、いかにも物質が濃厚に集まったように見えるが、その場に行ったとすると人間にとっては真空に近いほど希薄なものだ、遙か遠方から全貌を見ているので、濃厚な雲のように見える、 
これはHSTが捉えた最も美しい画像と言われる、りゅうこつ座、カリーナ星雲の内部、中心部に明るい星々の2群があり、周囲の星雲に饅頭型の空洞域ができた様子がぼんやりわかる、これは恒星の放った光子(光の圧力)で押された結果である、
Carina Nebula
この空洞域の右上にゴツっとしたもの(黄囲い)が見える、ここは本当に星雲が一際濃く集まった部分でミスティックマウンテンと呼ばれるが、星雲の外側から恒星の光圧で"風化"し、残った部分だろう、拡大すると、双極方向へ吹き出すジェットが見える、
Mystic Mountain
星雲内部で誕生したばかりの原始星の周りにある原始惑星系円盤から原始星が吸収しきれなかったガスが円盤の両極へ吹き出されている、
オリオン座 HH 24にも見事なジェットが見られる、
hh24-hst.jpg
HH 24
飛行機雲にも似ているが、違うのは双極に吹き出しているところ、飛行機雲は前進するジェット機が残していった水蒸気になるが、これはまさに吹きとばしている、
空気中のスプレー霧のように拡散せず、宇宙では真っ直ぐ飛ぶ、
8495f_20200829105545b69.jpg
原始惑星系円盤

もう一つ見栄えのするのがカシオペア座にあるバブル星雲(NGC 7635)、
一見、風船形の星雲が左上方向から灯りに照らされたような錯覚を受けるが、星雲自体が放っている光である、
NGC_7635 01 s
拡大
バブル内、左上の明るい星から出た物質の恒星風によって、周りにあった薄いガスが風船状に内側から掃き寄せられて出来たものらしい、右下側が暗いのはガスが少なかったため、
一方、バブルから離れた画面左上、巻雲のもつれ雲に似た形の星雲がある、
ngc7635 02
濃い塊から流れ出す感じ?
これは先述したように、恒星から光速でやって来た光の圧力で吹き流されており、バブル星雲内の恒星風(物質圧力)は到達していない、

HSTや運用中の大型望遠鏡を継ぐ次世代望遠鏡が予定どおりなら2021年あたりから続々完成するはず→次世代(超大型)望遠鏡
GMT_20200829102614d4d.jpg
これまで以上に鮮明な画像のファーストライトを見てみたい。

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category: 宇宙・天体

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JOHN WILLIAMS IN VIENNA  

さて、予約していた第2弾、「JOHN WILLIAMS IN VIENNA」が届いた、 
映画の都(米)ハリウッドと音楽の都(墺)ウィーンの共演である、
デジパック版では、D.グラモフォンのいつもの黄色いタイトル部分はインペリアル・ゴールド?である^^
j w vpo
収録曲は以下のとおり、
01. ネヴァーランドへの飛行(『フック』から)
02. 『未知との遭遇』から抜粋
03. 悪魔のダンス(『イーストウィックの魔女たち』から)
04. 地上の冒険(『E.T.』から)
05. 『ジュラシック・パーク』のテーマ
06. ダートムア、1912年(『戦火の馬』から)
07. 『ジョーズ』から組曲
08. マリオンのテーマ(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から)
09. 『スター・ウォーズ』メイン・タイトル
10. レベリオン・イズ・リボーン(『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』から)
11. ルークとレイア(『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』から)
12. 帝国のマーチ(『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』から)
13. レイダース・マーチ(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から)

ジョン・ウィリアムズ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン03 & 13)
2020年1月 ウィーン〈ライヴ・レコーディング〉


すでにyou tubeで聴けるようになっているが、サンプルで1曲だけ聴いて、あとは聴かずにいた、PCの小スピーカーじゃなく、CDを拙宅システムで再生する音を最初に聴きたくて^^
j w vpo cd 01
ライヴ録音だが、そのサウンドの素晴らしいこと、オーディオ的にも最上クラスである(この点詳しくは後日書きたい)。
映画音楽の第一線で作曲してきたJ.ウィリアムズはクラシック音楽の伝統も、古き良き映画音楽のエッセンスも、また新しさもすべて持ち合わせている技量をあらためて感じる、
2曲目、「未知との遭遇」は大作で、仮に映画が存在しなくても、タイトルと音楽だけで不思議の世界と未知への憧れを感じさせる傑作だと思う。
3曲目、「悪魔のダンス」には高度なvnソロが入り、アンネ=ゾフィー・ムターが演奏、
j w vpo cd 02
7曲目の「ジョーズ」からの組曲には息の長いテーマによるフーガの技法が用いられる、
9曲目、「スター・ウォーズ」メイン・タイトルなど感無量、

VPOに招かれ、J.ウィリアムズは「ウィーン・フィルが自作の演奏にどのように適応するのか確信が持てなかった」そうだが、実際演奏して「こんなに嬉しい驚きはなかった、全てのスタイルの音楽を演奏する彼らの優れた妙技と素晴らしい能力を称賛する」と語っている、
VPOの金管奏者たちが、スター・ウォーズの「帝国のマーチ」を演奏に加えたいと希望したそうで(やりたかったんだろう)、プログラムの最後に加えたそうだが、ウィリアムズは「これまで聴いた"帝国のマーチ"の中で最高の演奏のひとつ」と述べたそうで、確かにこれは気合い入っている^^v
j w vpo you 02
you tube:John Williams & Vienna Philharmonic – Williams: Imperial March (from “Star Wars”)

ほかyou tubeを john williams vienna philharmonic で検索すれば全部聴ける・・けど、お好きな方は直に"CDかDVD"がお薦め。
j w vpo you

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category: 近代・現代作品

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N.マリナー:Haydn Sym 「軍隊」「太鼓連打」 LP  

旋律美の要素も多いモーツァルトに対し、ハイドンは演奏しだいで随分変わってしまう、 
筆者が高校生くらいまで好ましい演奏が存在しなかった、当時、名盤ガイドのような本に紹介されていた、ハイドンのSym「時計」を例にみるとF.ライナーやT.ビーチャム、K.リヒター盤等がお薦めとあった、著者の好みに過ぎないだろうが、
ライナー盤の大仰な演奏は、今ではまったく的外れにしか聴けない、リヒター盤はがっちりとしてそれなりに面白みはあったが、orch(BPO)の響きがガサゴソと重たい、PHILIPS盤には良い録音があったが、D.G盤はいまいちが多かった、

ハイドンSymのツボを捉え、活き活きとした演奏を最初に聴けたのが、ネヴィル・マリナーやアンタル・ドラティだった、70年代なので今から見れば古い要素もあるが、orchのバランスがよく、聴きどころを上手く表現している、楽譜はオリジナルに忠実なロビンス・ランドン版を用い、真価を探る姿勢である、いずれも長大な曲ではないだけに一瞬の決めどころが勝負といえる、orchの上手さも効いているだろう。
hay sym 100 103
n m hay sym lp
ネヴィル・マリナー指揮、アカデミー室内O
1976年 PHILIPS


No.100「軍隊」
第1楽章、主部は心地よいテンポで、楷書的に引き締める、弱奏とtuttiの対比をつけ、v1とvn2の掛け合いなどパートの動きが明確、バランスのよい響きで最後まで運ぶ、
第2楽章はゆっくりで、大太鼓、シンバルなどは痛快に打ち出す、信号ラッパは距離感を置いた響きで、朝の宿舎を思わせる、
メヌエットは歯切れ良く決めた名演、
終楽章も程よく急速、各パートが粒立ちよく聞こえ、構成がよくわかる。
n m hay sym you
you tube:Haydn Symphony No 100 G major Military Neville Marriner

No.103「太鼓連打」
始まりのtimpはランドン版に従っているがさほど強打にしない、主部の活き活きした感覚は魅力、[54]でsfのtuttiのなか、vn1のみが弾くパートが埋もれずくっきり聴けるのは当盤含め僅かである、
sc01 53
それだけ各パートの動きが聴きやすい演奏が心地よい、
第2楽章はゆっくりで、後半がやや重くなる、
メヌエットは彫りの深い傑作だと思うがこちらも快演、
終楽章、ロンド風で弱奏とtuttiが交互に打ち寄せる楽章、対位法的書法もこの演奏でくっきりと聴ける。
n m hay sym you
you tube:Haydn Symphony No 103 E flat major 'Drum roll' Neville Marriner

いかに秀演でも真面目過ぎはつまらないし、言葉にし難いセンス、遊び心も欲しい、
あのアダム・フィッシャーさえ、全集を録音した後に完成の域に達したようだ。
ピリオド演奏の時代も助けになっているが、その後昔に戻るような演奏は登場しない。

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category: F.J.ハイドン

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多感様式:C.P.E.バッハの交響曲  

多感様式、今日はエマヌエル・バッハの交響曲に注目してみる、 
第1楽章は提示部、中間部、再現部の構成をとるが、中間部はやがて技法を凝らした展開部へと発展していき、ソナタ形式が完成する、早くもエマヌエルは展開部的書法を見せている、
しかし多感様式は曲の始まりからいきなり引き付ける要素がある、

まず、Sym D major Wq.183-1
第1楽章、vn1が動機を奏でるが、これ以上単純で印象強い始まりはないだろう、
wq 183 01
思い切った主題が使われ、協奏曲ではできない切り口で、管楽器も入るがハイドンの時代の用法には至っておらず、独特の効果になっている、
第2楽章がまた斬新で、弦楽はvaに上声を取らせ、vcとviolone(コントラバス)が別パートを弾くという珍しい響きである、vn1、2はpizzの助奏を入れるだけ、
20200826.jpg
終楽章もすんなりとは行かずユーモアか、
セレナードやディベルティメントとは異なり、交響曲とは"驚かす"音楽なのである、
c p e bach sym you 01
you tube:Symphony in D major, Wq 183 1, CPE Bach

2曲目はB minor Wq.185-5
これは筆者が最初に親しんだC.P.E.バッハの曲で、演奏もコレギウム・アウレウムによる、初めて手にした古楽器の音盤だった、
c p e bach sym
曲の斬新さと古楽器の響き両方が新鮮この上なく、不思議な魅力であった。
終楽章はバスラインにvaを重ね、力強く疾走するのが聴きどころである、
wq 185 5
you tubeはG.レオンハルト指揮による演奏、
c p e bach sym you 02
you tube:C.P.E. Bach - Symphony For Strings in B Minor Wq. 182/5

最後はE minor Wq.178
第1楽章は短調の力強い開始、こういうのも、のちの作曲家の短調作品に影響を与えているかもしれない、
wq 178 sc
1st vn パート譜
c p e bach sym you 03
you tube:C. Ph. E. Bach Symphony in E Minor - Reinhard Göbel & Budapest Festival Orchestra

驚きの始まりという点では、ベートーヴェンのSym「運命」などの先駆けと言えるかもしれない、あるいはこれらの曲でも?
ハイドン Sym No.44「哀悼」第1楽章
you tube:J. Haydn - Hob I:44 - Symphony No. 44 in E minor "Trauer" (Hogwood)
J.M.クラウス Sym C sharp minor VB.140 第1楽章(主部)
you tube:J. M. Kraus - VB 140 - Symphony in C sharp minor

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category: C.P.E.バッハ

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タコなし焼き:デパ屋  

また、ふと思い出した、取り止めのない昭和の話で恐縮; 
幼少の頃、デパートへ連れてってもらったとき、まず寄りたいのは玩具売り場、次が食堂、屋上遊園地、デパ地下も美味しそうなものが一杯で楽しみだった、
image7_h24sum_s_20200825134929c61.jpg
私鉄デパートで、駅舎と続きの構造
大抵の百貨店には大判焼きのコーナーがデパ地下にあった、
当時はテナントの飲食店はなく、直営の食堂に食券を買って入る、この時点で楽しい^^
ラーメン、うどん、そば、カツ丼、ハンバーグなど、どのメニューも「昭和のデパ食の味」で出来ているのが当り前、「オムライスはちょっとお時間かかります」と言われた、
syokudo.jpg
こんな雰囲気だがテーブルクロスはなかった
定番メニューは一通りあって、寿司類だけは厨房が別になっていて職人が拵えていた、お決まりの味だったがそういうのが好きだった。
以前、自宅でその食堂風の味を再現しようと試みた、見た目はともかく^^;
syokudo 02
今残っている地元デパート(岐阜高島屋)は最上フロアにレストラン街として、テナントで何軒か入っている状態。

屋上遊園地というのは大人になると用はないのでもう半世紀以上?;上がったことはない、冷暖房効かないし;
よく行っていたデパート(名鉄:新岐阜百貨店)は遊園地は大がかりではなく、簡易な遊戯設備があり、あとは小プールにアヒルやガチョウが居たのを憶えている^^
shingifu.jpeg
このデパートの屋上写真が残っていた
屋上には今で言うファーストフードの店もあって、そこのタコ焼きが気に入っていた、
ただし、タコが入っていない、
takoyaki_202008250958294fa.jpg
こんなきれいな丸じゃなく、手早くガサガサっと焼いていた、タコは歯応えを楽しむのに入っているようなもので、無くても美味しく作れるし、タコなし焼きはどこでもあった;発泡スチロールの皿じゃなく、こんな木船だったはず、木の香りが風味をさらに良くするv
kibune.jpg

屋上の一角が建屋で熱帯魚店もあった、ネオンテトラが1匹400円と、百円札が4枚!当時の額で高価だったのを憶えている;
Neon tetra
飼育の用具一式も大ごとだったはず、買う人がいたのか?不思議に思う;今でさえ熱帯魚店ってやたら維持費も手間もかかりそうに思うが。

当市内にも大型スーパーが建ってだいぶ経つが、広い駐車場から店内まで歩き、テナント店が多数のだだっ広い店内を物色してまわる、映画館もある・・デパートを中心とする旧繁華街を歩き回るのと大して変わらない気がする;

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category: 昭和の記憶

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西と東のブラームス Sym No.1  

過去に何度か記事にしたが、興味深い2枚のブラームス Sym No.1を改めて聴き比べた、
1つはH.von.カラヤン&BPOの来日公演で1988年5月5日、カラヤンが亡くなる前年の収録、 
kara br 1kara br 1 b
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニーO amazon TOWER
もう1つはO.スウィトナー&SKBで、1988年6月13日の収録、引退前の最後の公演である、
sui br 1
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン TOWER amazon
1か月半ほど間があるだけ、いずれもNHKが放送用に収録した音源で、たぶん録音技術も共通とみてよいだろう、会場も同じサントリーホール、両者の違いが録音でわかる、と思われる点も興味深い、発売元は異なるがⓃⒽⓀCDである、

まず、カラヤン&BPOだが、いつものD.G風ではなく、DENON風の音質なのが面白い、サントリーホールの響きが良質なせいかもしれない、orchバランスはいつもどおりに聞こえる、D.Gのセッション録音より全般にテンポは少しゆっくり、
第1楽章序奏が堂々と始まり、アレグロの主部も音はレガートに繫がれた弦楽に満たされている、木管は上手いがバランス的にやや奥に引いた感じ、第2楽章も弦楽が深々と満たす基調、
終楽章が一番ライヴっぽいかな、ドラマティックに構成された楽章だが、落ち着いてじっくり進め、[61]からのテーマをしなやかに始め、
sc04 61
やや加速して次へ繋ぐ、クライマックスへの持って行き方は流石である、とくに終結で深い溜めを置くのが印象的、
kara br 1 you
you tube:ラヤン ベルリンフィル 最晩年のブラームス第1番 劇的ライヴ

次にO.スウィトナー&SKB、カラヤン盤より少しボリュームを上げぎみにするが、演奏自体のバランス設定が随分違って聞こえる、低域のしっかりした支えにvn群は清涼に重なる、強奏部でも耳心地よいバランスを保つ、
序奏は速めにさらりと入るがtimpのパンチを効かせエネルギーを立ち上げる、主部はセッションよりやや速め、徐々に追い込んでいく感覚、第3楽章は異例な速さで終楽章の前奏的印象、
終楽章はセッションでの表現をより加熱したように入る、[61]からのテーマはゆったりしなやか、[94]からぐっと切換えて加速する、
20181109_2020082410462292d.jpg
[285]のffで凄まじい高鳴りを聴かせ、
sc04 283
この熱気を帯びたまま終結まで進む、
当CDはyou tubeに挙がった録画と同じ音源である、
20181109_202008241023325f3.jpg
you tube:スウィトナー /ブラームス/交響曲第1番
第1楽章(Part1) 第1楽章(Part2)
第2楽章
第3楽章
第4楽章(Part1) 第4楽章(Part2)

you tubeでは良い音質で聴けないが、両者とも「日本での最後のステージ」を意識したかのような熱演に感じる。
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category: ブラームス

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多感様式:クヴァンツとベンダ  

先日のC.P.E.バッハと仕事仲間だった人に、ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツとフランツ・ベンダがいる、共にフリードリヒ2世に仕えた人でクヴァンツはフルートが専門、フリードリヒ2世のfl教師も務め作曲もした、ベンダもヴァイオリン奏者兼作曲家で宮廷のコンサートマスターだった、いずれもC.P.E.バッハとともに多感様式の楽派で、彼らも魅力ある作品を書いている、 
Johann_Joachim_Quantz.jpgFrantisek_Benda.jpg
左:Johann Joachim Quantz, 1697-1773 右:Franz Benda 1709-1786
またフリードリヒ2世自身も政務を熟しながらプロ級のflの技をもち、作曲もしている。
クヴァンツはもちろん、C.P.E.バッハもF.ベンダも王の好むフルート作品を書いていて、今日はfl協奏曲づくしになるが、

まずはクヴァンツのfl協奏曲から、
you tubeに4曲続けて挙がっている、C.P.E.バッハより幾分和らいだメロディアスな趣きに思えるが、そこが魅力でもある、
Quantz - 4 Flute Concertos
you tube:J.J. Quantz - 4 Flute Concertos

次にF.ベンダのfl協奏曲E minor L2.4
これはまさにC.P.E.バッハと同様の魅力を放つ、ベンダのほうがむしろflのスペシャリストかと思う曲だ、
benda fl con you
you tube:Franz Benda: Flute Concerto in E minor, L2.4

ここで大王フリードリヒ2世の作品も挙げる、もはや嗜みの域を超えている;
Friedrich II fl con you
you tube:Friedrich II - 'Der Große' Flute Concertos

最後にC.P.E.バッハの傑作、fl協奏曲D minor Wq.22、
c p e bach
Carl Philipp Emanuel Bach 1714-1788
疾走する終楽章はさすが圧倒する、
you tube:C.P.E. Bach / Flute Concerto in D minor, Wq. 22

多感様式は好奇心を充たすようにゾクゾクする、どのように生まれたのか探っていきたい。
Flötenkonzert_Friedrich

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category: 前古典派

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リュート:立奏で練習  

こう暑いと気怠く、楽器を練習し始める、までに気力が必要;
 
ギターをやっていた頃、始めは左足を足台に乗せる一般的なやり方だったが、楽器と体が縛り付けられたような姿勢で疲れやすかった、左膝を高くするってのがどうもよくない;その後は楽器に取り付けるギターレストを使い、だいぶ楽になった、
Guitar rest
挟みつけ部分にビニル材が巻いてあったが、楽器にへばり付いて塗装を痛める、コルク板に替えると良いと思う、

リュートではストラップで肩に掛け、椅子の高さによっては右足を低い足台に乗せるが、右足の場合は姿勢的に苦ではない、体はかなり自由で楽である、
11c lute a
ashidai02.jpg
リュートは背が丸いので楽器がツルンと上向いてきて安定しにくい、座って弾くときは右膝に滑り止めを乗せているが、立奏のときはこれを胸と楽器の間に挟めば何とかなる、滑り止めシートは百円ショップにもあるが、効果が弱いタイプが多い、
sheet 2
薄くて、ねちっとズレない良材を見つけた、
Non-slip sheet
埃が付着すると効果が鈍るが洗うと元に戻るv
剥がし易い両面テープで弾くときだけ楽器の背に貼ってもよい、

ヴァイオリンや管楽器など大抵ソリストは立奏だが、リュートやバロックギター、19世紀ギターも立奏する人がけっこうある、
弦楽器は息は使わないが、立奏は深く呼吸ができ、座奏の上半身だけより、体全体が自由に動いて(一歩踏み出したり^^)、音楽的に集中できる感覚がある(気のせいか)、同じ姿勢を続けると体が凝ってくるがそれも緩和される、
先日来、癖になっている腰痛で練習を休んでいた、ひどい時は無理だが、軽ければ立奏で何とかいけそうv

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category: 演奏について

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アメリカのTVドラマ  

'60年代~'70年代、懐かしいお菓子などと一緒に思い出すのが、人気だったアメリカ製の1時間枠TVドラマである、アニメもそうだがまだ国産はレベルが低く、輸入ものが面白かった、 
日本語に吹き替えられても、日本の日常やドラマにはないような独特の欧米風?な会話の世界が成り立ち、これは声優陣が作り上げたと言えるだろう、そもそも日本人とは振る舞いも仕草も違うのでそれに合せたセリフになる、若山弦蔵、納谷悟朗、田中信夫、山田康夫、野沢那智、ほか外国ものには不可欠な声優陣だった。

スパイ大作戦は初回に放送された当時はまだ年少すぎて、再放送以降で親しんだと思う、
20180815a.jpg
20170406_202008210937180e5.jpg
トム・クルーズのMIシリーズの元祖であるが、派手なアクションシーンは殆どなく、緻密な作戦を着々と進めていく、想定外の事態となっても機転を利かせて切り抜ける、スパイは何より"役者"じゃないといけないという印象^^大がかりなセットの中で敵の人物を騙したり、電気工作や貴金属を溶かして鋳型で固めたり、技術的なシーンもマニアックに表現、
ストーリーとしては政情不安定な仮想の国に潜入し、実権を狙う悪党達のもくろみをくじく、というのが好きであった。

本家よりもスピンオフ作品のほうが人気が出るという典型がリンゼイ・ワグナー主演の「バイニックジェミー」だった、本家はリー・メジャース主演の「600万ドルの男」で、バイオニック(サイボーグ)の体をもつ主人公の活躍だったが、
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20170406c.jpg20170406d.jpg
嫌な任務もあり断ろうとするが・・諦めて引き受ける、
ゲスト出演で同様にバイオニックとなった「ジェミー」が注目され、シリーズ化された、
やはり見る側としても、リンゼイの姿が良い^^
所属する機関はスパイ大作戦と似たようなところ、バイオニックパワーを使うシーンはここぞという時だけ、やはりスパイとしての活動が中心で、役者ぶりとご愛嬌でも楽しませた、

以上、古い映画フィルムは普通の環境では退色してセピア色になってしまうが、これらのDVDは保存状態の良いフィルムからデジタル化されたようで、色彩は良好である、これに当時日本で吹き替えされた音声が乗せてあり、昔のカラーTVの発色や解像度では見られなかった映像で再度楽しめる。英国の「キャプテンスカーレット」や「謎の円盤UFO」も好きだったが同様に良好な画像で楽しめる。
20170403.jpg
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category: 昭和の記憶

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スウィトナー&N響:Beethoven Sym No.6「田園」  

スウィトナーのベートーヴェンSymはSKBと録音したDENON盤はひととおり持っているが、N響とのライヴ録音も探してみたら、1986年の放送用収録のNo.5&6が出ていた、 
このCDの解説を読んで意外だったのは、スウィトナーがN響を指揮したベートーヴェンの「田園」と「運命」の連続演奏はこのライヴ1回きりで、記録でわかる限りこれら2曲の演奏自体が少ない(たぶん2回?)、SKBを率いて来日した際には何度か演奏したことと思うが、N響との収録は貴重で、引退も近い頃である、
sui be s 65
オットマール・スウィトナー指揮、NHK交響楽団
ⓃⒽⓀCD 1986年12月12日、NHKホール
 

解説文は大木正純氏によるものだが、
スウィトナーについて、「あの独特の風貌は人を引き付ける・・貴族的な風格もある一方、田舎のおやじさんのような武骨ながら親しみやすい雰囲気もある・・そんな人間味が音楽から伝わってくる・・」とあり、珍しく読んで楽しい文面である、
さて、通して聴いてみたところ、録音はDENON盤ほど上質ではないが印象に大差なく、あのいつものサウンドバランスで聞こえる、音質もよく似ている、あとは会場が「東ベルリン、キリスト教会」か「NHKホール」かの違いだろうか^^;
sui be s6 lpsui be s6 lp2
シュターツカペレ・ベルリン
DENON 1980年、東ベルリン、キリスト教会 *LPのほうがHiFiサウンドで素晴らしい

N響盤では「田園」が魅力に思う、
スウィトナーの演奏の美質はどこからくるのか、大木氏の文面によると、「ヨーロッパの中でも旧・ドイツ民主共和国は楽壇の奥座敷のような所で、グローバル化の影響がない伝統を引き継いでいる」とある、確かに西の精鋭達のような押しつけがましさがなく、無添加な天然の美があるような、それが最新鋭の録音技術で残されたのも幸いである。
涼やかで力みのない弦楽、各木管やhorn達のほんのりした味わいは何度聴いても良い、
当N響盤はyou tubeに挙がっていないので、1980年録音、SKBとのセッションを挙げるが、
sui be s6 you
you tube:Beethoven - Symphony No. 6, "Pastorale"

N響ライヴで印象的なのは終楽章の終り[237]からのsotto voceで弦楽が一際祈りを捧げるような、ひそやかな表現をとって終わるところ。
sc05 237

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category: ベートーヴェン

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FM エアチェック (昭和)  

気象庁の長期予報を見ると現実逃避したくなる、 
kishocho_202008190943138ee.jpg
せめて外出が減って感染拡大が抑えられるといいんだけど;

さて、カセットテープデッキとビデオデッキの頃なのでこれも昭和の話、
過去には「FM Fan」や「週刊FM」などの雑誌にFMの放送予定が載っており、これで興味湧く番組を予約録音した、
fm_20200819095216ba4.jpg
当時はyou tubeなんて当然ないので、新盤の試聴やまだ知らない曲を探る手段だった、とても気に入ったら音盤を探した、

機材として便利だったのはVHSのビデオデッキで3倍速の長時間録音でも音質は問題なく、ワウフラッターが起きない点でもカセットデッキより優れていた、ビデオデッキも初期は高価だったが最盛期には機能も良くなり安くなってエアチェック用に1台買った、
vhs.jpg
ビデオデッキにFMチューナーを繋ぎ、電源タイマーも併用して留守録した、チューナーは付属のTの字アンテナで十分受信できた、

クラシック以外で楽しみだったのがnhkの「昼の歌謡曲」で、懐かしいヒット曲などの特集がよくあった、こういう曲集はカセットやCDのセットとしても出ていたが、全部欲しい曲ではないし、エアチェックが効率的v
気に入った曲だけ、カセットテープ(のちにMD)にダビングしていったが、あまり録り溜め過ぎるとそれが大変だった;

ま、クラシックはおいといて^^こんなあたりを拾えたときは喜んだ、
Sherry_2020081909431663a.jpg
you tube:ダニー飯田とパラダイス・キング  シェリー(1) 1963 / Sherry
ichiro araki
you tube:荒木一郎/いとしのマックス (1967年)
同じ懐かしさでも、子供の頃、若い頃、とでは当然違う、これらはもうCD時代だったが、まだドーナツ盤もあったと思う。
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you tube:石川ひとみ ♪まちぶせ♪ Ishikawa Hitomi 1981
oginome_2020081910182537c.jpg
you tube:荻野目洋子 Yoko Oginome - Dancing Hero (Eat You Up) 1985

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category: 昭和の記憶

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S.ラトル:Beethoven Sym 7 BPO&VPO(更新)  

S.ラトルが2度録音しているベートーヴェンのSym全集、1つは2015年、ベルリン・フィル:レーベルのライヴ盤、もう1つは13年前になる2002年のEMI盤でウィーン・フィルである、
まだ全部聴き通していないので、あらためて第7番から聴き比べた、
音響的にはムジークフェラインの響きを捉えたVPOのセッション録音が好ましいが、ライヴのベルリン・フィルのほうも身の締まったような聞こえ方が集中させる、新しいBPO盤のほうが完成形かというとそうではなく、各々orchの持ち味を活かした完成スタイルに思える、
s r be sym 7 v b

第1楽章、響きはスリムだが低域はしっかり出て支える、開始音からピリオド指向の響きで序奏部分は弦の重音 ff も引きずらずスッキリとした面持ち、これは録音のせいかVPO盤のほうがよく感じる、vnのsf、2分音符も清々しく弾く、
sc01 13
主部は快速で切れ味があるが滑らかな奏法も入る、強弱のレベルを何段階にも設定したようなデュナーミクを緻密に実現、展開部に入るとややテンポを緩め、以降は場面に応じた緩急の変化をつける、[256]から木管群がよく聴けるよう金管を押え、バランスを配慮している、
sc01 252
第2楽章、低音がテーマを気だるい表情で始め、続いてva以降、弦の柔軟な奏法が重なっていく、clやhorn、flが同質で滑らかに引き継ぐのが心地よい、終わり近くの総奏では適度に切れ味をつける、
第3楽章、快活でキビキビと始まる、強奏音の後をすっと引いた弱奏にするなど、巧みに引き付ける、
終楽章、VPOとの演奏では普通くらいのテンポで始め、緩急の変化を付けながら、accelerandoを用いるが、[400]から sempre piu f の指示があるので、加速の効果も自然に湧いてくる、
sc04 400
you tubeはVPO盤が全曲、
s r be sym 7 you
you tube:交響曲第7番 イ長調 Op. 92 / S.ラトル指揮ウィーン・フィルハーモニーO 2002年

一方、BPO盤は終楽章は頭から急速である、timpの打音鋭く、再現部から終盤に向けてさらに加速ぎみになるが、BPOの恐るべき合奏力が決める、楽器によっては弾き(吹き)始めから音が立ち上がるまで一瞬タイムラグを持つものもあると思うが、そこをぴたりのタイミングに合せる技だろうか、フルトヴェングラーの頃には実現できていなかった、
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BPOは終楽章のデモ動画
s r be s7 bpo you
you tube:Beethoven: Symphony No. 7 / Rattle ・ Berliner Philharmoniker

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category: ベートーヴェン

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多感様式:C.P.E.Bach 協奏曲2曲  

バロック様式から新時代に移行するギャラント様式の一派として、ドイツ語圏で発達したという「多感様式」は感情表現を重んじ、転調による気分の変化が著しい、
のちにハイドンの疾風怒濤期やベートーヴェンの作品に霊感を与えた様式で、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハがその第一人者だろう、バロックと古典派の間によくぞ成立したと思える斬新な特殊性を感じる、時を置くとまた聴きたくなる;
 
まずはチェロ協奏曲イ短調Wq.170、これは同一曲が3つのソロ楽器のためにあり、最初の原曲はどれだろうか、
・鍵盤協奏曲 イ短調 : Wq.26 / H.430 / DC.2-29
・フルート協奏曲 イ短調 : Wq.166 / H.431 / DC.2-30
・チェロ協奏曲 イ短調 : Wq.170 / H.432 / DC.2-31
vc協奏曲のソロでは、このようにvcの1弦開放を多用する箇所があり、最初はvcのために書かれたのかもしれない、
201904012a_2020081710145173a.jpg
(*C.P.E.バッハは作品分類番号が複数あり、ややこしい、検索のときはWq.を使うが、曲同士の関連はH.かDC.のほうが連番でわかりやすい、)
vcソロ:ペター・ブルンス、ベルリン古楽アカデミーの演奏は快速で鋭く、
c p e bach cd
第1楽章 Allegro assaiは春の嵐を思わせる緊迫感である、vcソロの開放弦の余韻が印象的だ、カデンツァは奏者によるものだろうか、曲中の技法を発展させた見事な内容だ、第2楽章は例によって清々しい始まりだが、深い気分の移ろいがある、終楽章もAllegro assai、急速に引き締めた演奏だ、
c p e bach vc con you
you tube:C.P.E. Bach / Cello Concerto in A minor, Wq. 170 (H. 432)

*同曲のfl編で、良い演奏がyou tubeにある、
c p e bach fl con you
you tube:C.P.E. Bach: Flute Concerto in A minor, Wq.166, H.431 ? Bremer Barockorchester

次に鍵盤協奏曲ハ長調Wq.20、これぞ多感様式の魅力といえる、練られた傑作である、
第1楽章、前奏部だけでもそれが味わえる、
sc wq20
鍵盤譜:始まりは通奏低音であり、上段は空白、
第2楽章はハ短調で憂いを帯びて始まるが、それだけでは言いくくれない深い移ろいがある、
終楽章 Allegro assaiは快速で切れ味見事な魅力。
cemb:ラファエル・アルパーマン、ベルリン古楽アカデミーの演奏
wq20 you
you tube:Concerto in C Major for Harpsichord, Strings and Casso Continuo , Wq. 20:
I. [Ohne Satzbezeichnung]
II. Adagio ma non troppo
III. Allegro assai
それにしても、これらを聴くと父J.S.バッハの音楽に対し、一気に時代が進んだ感に驚く、おそらくバッハ一族で最も高名になったのはエマヌエルではないだろうか。

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category: C.P.E.バッハ

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Swiss Baroque Soloists:Bach Brandenburg Con  

バッハのブランデンブルクConはいろいろ買い漁ってきたが、ざっとこのとおり、 
古楽系で、G.レオンハルト盤ほかT.ピノック、C.ホグウッド、R.グッドマン、T.コープマン、
J.ラモン、R.ゲーベルP.J.ベルダーアンドレス・ガベッタS.クイケンE.ゼフィロ、J.W.de.フリエンド、C.アバド(*フリエンド、アバド盤はモダン+古楽器)、
古いところではA.ヴェンツィンガー、コレギウム・アウレウム、
またかつてのバロックブームから、K.レーデル、K.ミュンヒンガー、K.リヒター、R.バウムガルトナー、K.リステンパルト、H.von.カラヤン、イ・ムジチなど(パイヤール盤はない)、
これらの中で、今後も聴きたいと思う魅力ある盤というのは絞られてきて、上記オレンジ文字が該当、あとは経歴で、バロックでは"古い名盤"を聴きたいという気になれない。

NAXOSから出ている、スイス・バロック・ソロイスツ盤も魅力を放つ名盤だと思う、音楽監督とvnはアンドレス・ガベッタ、収録会場の美しくクリアな音場が拡がる録音も秀逸、バロックは"音"を楽しむのも重要な要素だ。
s b s bach br con
2005年 フランス、ミュルーズ、サン・ジャン寺院
全体に速めのテンポを取りながら、短い時間の中に表現をしっかり盛り込み、小忙しく感じない、各楽章のリズム感を楽しませる、気品ある装飾も見事、

第2番で、名手ニクラス・エクルンドが吹いているバロック・トランペットが注目だったが、さすがに上手い、柔らかな響きで難しい最高音も透明に聴かせる。ほかに美しく鳴らしている人はフリーデマン・インマーと、P.J.ベルダー盤のウィリアム・ロスだろうか、第2番のtrpも曲集の価値を上げる要素である^^
なおこれらのtrpは音程補正孔を設けた現代の古楽器?である、
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you tube:Brandenburg Concerto No. 2 in F Major, BWV 1047:
I. [Allegro] II. Andante III. Allegro assai

第3番の"中間楽章"はいかなる扱いか不明、という学究的理由で終楽章への軽い導入程度のソロで済ませる例が多かったが、久しぶりにチェンバロによる積極的な演奏が入って楽しませるのに好感もてる、終楽章は4:09とR.ゲーベル盤に迫る速度で小気味よくきめる。
s b s bach br con you
you tube:Brandenburg Concerto No. 3 in G Major, BWV 1048:
I. — II. Adagio III. Allegro

地味にも受けられがちな第6番、筆者は好きな曲で、こう聴きたいとイメージしていた演奏である、第1楽章に心地よい活気と気品がある、第2楽章は滑らかなソロとバスのリズムが絶妙、
you tube:Brandenburg Concerto No. 6 in B-Flat Major, BWV 1051:
I. — II. Adagio ma non tanto III. Allegro

第5番がまたいい、速いテンポでも小忙しく感じさせない滑らかな演奏、カデンツァのチェンバロは和音を聴かせる所ではじわっと間を取り、トリルも始まりをゆっくり、リズムの柔軟な伸縮で引き込んでいく、第2楽章は装飾を十分楽しませる、
you tube:Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050:
I. Allegro II. Affettuoso III. Allegro

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category: J.S.バッハ

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「運命」のエンディング  

ベートーヴェンのSym No.5について、「ベートーヴェンの会話帳」と題する伝記を書いたアントン・シンドラーが第1楽章の有名な動機について、作曲者自身が「このように運命は扉を開く」と語ったと書いており、「運命」の副題が常用されるようになった、
しかしこの話はシンドラーの捏造の可能性が高いとわかり、今は第5番とのみ記され、いまだ「運命」と呼ぶのは日本だけだそうだ、 
ハイドンの「時計」や「雌鶏」といった軽い副題なら差し障りないが、「運命」は曲の精神を強く表わすようで演奏に影響する、シンドラーの作り話なら、指揮者も聴き手も"運命的"なイメージを持つ必然性はないことになる、
(とりあえず以下、便宜的に「運命」の表記を使う、)
Czerny_20200815090629677.jpg
一方、pianoエチュードでも有名な弟子のカール・ツェルニーは、この動機は師がキアオジという鳥の囀りをヒントにしたと伝えている、
kiaoji you
you tube:Yellowhammer
下記の①が運命の動機のパターンだが、キアオジは②のように聞こえる、
sc01a_202008151016457f7.jpg
音数が多いので、一見関係なさそうにも思えるが、楽章の終盤ではこのように音数が増え、なるほどと思わせる、
sc01 473
この動機は「コリオラン」や「エグモント」序曲でも変化形のように使われ、同様に緊迫感をもたらすが、ト長調のピアノCon No.4にも現われる、
you tube:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58 / M.ポリーニ(p),K.ベーム指揮/VPO
モーツァルトの「40番」も悲哀的か劇的か、捉え方で大きく変わるように、演奏例も多様で、クラシックの代表的曲ながら謎は多い。
moz s 40

かつて、タレントのタモリ氏が「運命の終楽章はエンディングがクドいね」と言っていたが、思わず同感した^^;sempre più Allegroを経てPrestoになる終結部[364]からは演奏によっては長ったらしくもある、
sc 04 355
これも「運命」がどういう性格を持った曲か、捉え方で変わってきそうだ、
以下このPrestoからyou tube聴き比べ、(*音量差注意)
frt be sym5 you
W.フルトヴェングラー:Beethoven: Symphony No. 5, BPO (1947)
F.フリッチャイ:Beethoven: Symphony No.5 In C Minor - 4. Allegro
H.von.カラヤン:交響曲 第5番 ハ短調 Op.67《運命》BPO
S.チェリビダッケ:Beethoven - Symphony No.5 in C minor
sui be sym5 you
O.スウィトナー:Beethoven Symphony No. 5 (SKB, 1981)
C.アバド:Beethoven - Symphony No. 5 Mov. IV
S.ラトル:Beethoven - Symphony No. 5 Mov. IV
A.フィッシャー:Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67: IV

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category: ベートーヴェン

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砂上を転がるアサリ  

まったく季節はずれの話で恐縮、腰痛で大した話が書けず・・^^; 
小学生の頃の記憶だが、父と車で海に出かけ、バケツを持って行ったので潮干狩りが目的だったと思う、愛知県のどこの砂浜だったか憶えていないが、今でいう潮干狩り会場でもなんでもない海岸で人けもなかった、
潮干狩りというのは砂を掘るのが普通だが、その砂浜では何故か砂の上をアサリがごろごろ、波打ち際で転がっている、死んだアサリかと思ったが、身は詰まっているし、波の来ない砂上に置くと足を出して潜ろうとする、
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アサリの殻の紋様には山水画や焼き物の図柄を思わせるのがあり、見ていて飽きない
地元の人に聞いたところ、「一応食べられるけど、このへんのは"砂食い"だよ」と言われた、それでも砂を吐かせりゃ食べられるかも、とバケツに3杯くらい拾ってきた、拾うだけなのであっという間だった、
帰って塩水に入れておいたところ、元気よく水を吐いた、たしかに砂も大量に出た、塩水を替え、2日目には砂を出し切り、食べられるようになった(当地の水道水は井戸水のせいか塩を溶かせば支障のない砂抜き水になる)、量が多いので茹でて身を取り出し、しぐれ煮を作ったら良いおかずにできた。
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しかし今思っても、生きているのに砂に潜らず転がっていた状態はどういう事だったのか?
波打ち際よりもっと深いところへ移動するために波に身をまかせていたのか?生態的な何かがありそうだが、はっきり該当する情報が見つからない;
またこのように、石ころに覆われた浜に打ち寄せられたアサリもあり、砂には潜れないがそれなりに生きていて、味も良いという、(砂抜きの必要もない?)
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楽に採れる穴場というのが結構ありそうだ。

いつもアサリ汁とかしぐれ煮くらいしか芸がないが、次は深川丼など作ってみたいv
hukagawadon.jpg

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category: 昭和の記憶

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2部屋冷房  

夏はタンパク質の補給が大事、家内がスーパーで黒豆納豆が安かったと買ってきた、
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普通の大豆と同様、買ってきたばかりではまだ硬くて粘りが少なく、茹で豆に近い味である;納豆菌の増殖を待ってからが食べ頃のようだ;

癖になっている腰が痛くなって何もしたくない気分だが、昨日はどうにか墓参りに行った、
外は危険を感じる暑さ、長期予報ではこんな日が続きそう;
気象台が発表する気温は百葉箱での環境であり、今は百葉箱の代わりに強制通風筒というのを各地に設置して測定している、
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強制通風筒
アスファルト上などプラス5℃くらいに思ったほうがいい、今のクルマには外気温センサーが付いているので、そんなところだろう;
梅雨の終り頃は屋内の湿度が70%に迫り、除湿を強くしないと過しにくかったが、そこは少しはマシかもしれない、
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拙宅の1階は居間と台所の間に一応扉はあるが、いつも開けっぴろげで仕切っていない、両部屋のエアコンを動かすのはもったいない気がして、こんなふうに片方ずつ交替で動かし、せんぷうきで隣にも送っている、
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これが節電になっているのか不明だが、1台で済むなら得したような・・錯覚か^^;
冷えた空気は下に降りるので、居間でTV前の床に座るとエアコンの直撃になってしまう、この時は台所のほうを動かし、風でこっちへ送るくらいがちょうどいい、
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オーディオ部屋のリスニング椅子はこれを使っているが、床に近いような低い椅子で、けっこう足もとから冷える、
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できるだけ部屋の低い位置にじっとしていれば、設定温度が高めでも過ごせる、コンビニや店舗に入ると寒いほどに効いているが、そこで働く人に合せた設定である。

およそだが当地の夏の最高気温は35℃くらいざらにある、冷房で28℃に設定すると温度差は7℃、一方冬の最低気温は氷点下に至らない日もあるので、4℃くらいとする、暖房で18℃にすると温度差14℃、温度差=電力だそうで、冬の暖房のほうが電力がかかる、夏はエアコンに頼らないと命に関わるが、冬は厚着やコタツ等で補助すれば死ぬことはない;

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category: 時事・雑記

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ロッテのガム(昭和)  

嗅覚や味覚の記憶というのは強く残るもので、それを思い出してイメージできるし、再び現物に接したら記憶どおりで、そりゃもう懐かしい、カルミンをヒントに思い出したガム、 
今はキシリトールガムが主流だが、ガムは昔からロッテがダントツで、クールミントとグリーンガムは定番だった、
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玉置宏氏が司会をしていた番組「ロッテ 歌のアルバム」と記憶が結び付いている・・(共感してもらえる方は絞られるかな^^;;)、当時は通っていた床屋さんの理容師もガムを噛みながら仕事で、ミント系の匂いを漂わせていた、
今も復刻してほしいと声が上がるのが、コーヒーガムとスペアミントである、特にスペアミントの特徴的な香りが好きでよく買った、
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前の家に居た頃、庭にミント類を植えて楽しんだが、スペアミントも植えた、まさにロッテのスペアミントそのままの香りだった、
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スペアミント
隣り合わせてペパーミントも植えたが、スペアミントの勢力が強く、ペパーミントは駆逐されていった。
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ガムもいろんなアイデアが出ては消えていったものがあり、キャンディインガムとか、ソーダガムなど思い出す。
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ロッテから花の香りの「イヴ」というのも出て、芳香剤みたいな香りだった、
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フルーツ系のガムもいろいろ出たが、クイッククエンチというのも憶えている、レモンの酸味を強くしたガムで、スポーツのあとは格別だったという、
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最後に非常にレアになるが、ピンクミントガムというのがあった、女性向けとのふれ込みだったがこれが妙に気に入った、
Pink mint gum
どんな香りって・・特定の果物等の香りなら言葉で表せるが、何とも言葉にできない不思議な魅力が記憶にある、確かにミントの爽快さはあり、フローラル?なようでもあり、こればかりは噛んだことのある方じゃないと記憶を共有できない^^;
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category: 昭和の記憶

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多重構造  

2つから4つくらいまで、ソロ楽器を複数持つ多重協奏曲はバロック期からあるが、それぞれの楽器を活躍させるには相応に長くなりそうなところ、意外に短い曲が多い、 
ヴィヴァルディの4つのvnのための協奏曲も長くはない、
vivaldi you
you tube:Vivaldi Concerto for 4 violins in B minor, RV 580 Il Giardino Armonico
バッハのブランデンブルクcon No.2も異なる4つのソロを持ちながら短めに終わる、
ハイドンの協奏交響曲Hob.I:105もソロが4つあるが、長くならず上手くまとめてある、
haiy hob I 105 you
you tube:Joseph Haydn, Sinfonia Concertante, La petite bande
それでいて、各ソロ楽器の活躍は十分聴けて、物足りなさは感じない、こうした曲の各ソロパートは並行して動いたり、対話したり、対位法的に重なったりする。
しかしこれ以降、多数のソロを持つ協奏曲は著名な範囲では浮かんでこない、長大な傑作にしなければならない、という時代のせいか、ベートーヴェンの"トリプル"はイマイチだし、傑作はブラームスの"ダブル"くらいか、

フーガは単一の主題を元に長大に書かれることもあるが、喜遊部を置いて仕切り直す場合がある、バッハの平均律クラヴィーア曲集の場合、フーガは喜遊部を置かず短く書かれている、BWV846のフーガは4声だが、
bwv 846
2段譜を4段に分けた楽譜
bwv846 you
you tube:Prelude and Fugue No. 1 in C major BWV 846:Fugue
4声フーガという場合、主題は単一であっても4つの声部に分かれていることを言う(バッハは主題を鏡で反転させた形に変化させる部分がある)、また多重フーガというのもあり、2重フーガはよくあるし3重、さらに4重がある、
4重フーガという場合、4つの異なる主題を持ち、各声部が重なって行く複雑な書法となる、
サンプルを挙げると、ハイドンの弦楽四重奏曲op.20-2ハ長調の終楽章など良くできている、
fuga haydn
主題を鏡反転させるところもない、しかし緻密に構成されているがゆえに長い大曲にできないのもわかる気がする?
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you tube:J. Haydn - Hob III:32 - String Quartet Op. 20 No. 2 in C major
4. Fuga a 4 soggetti: Allegro

フーガには主題を重ねる小節を詰めるのはよくあり、主題を変奏形にしたり、主題の音価を伸ばして用いたり・・多様な書法があって面白い。

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category: 音楽様式

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C.ホグウッド:Bach Brandenburg Con (1984)  

ハイドンの交響曲の室内楽版(ザロモン編)を最初に録音したのはホグウッドだったろうか、ちょっと他では聴けない新鮮どころを持ってくるのが彼の常だった、ヘンデルの「水上の音楽」も通常版以外を録音しているし、バッハのブランデンブルクConも通常演奏される第2版ではなく、初版を演奏しているがこれが好評だったようだ、必ずしも第2版が優れているとは言い切れない良さがある、最初の閃きが宿っているからかも? 
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クリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内O
DECCAの技術でマルチマイクでなく、ワンポイントマイクで録音したというのも興味深い、音は妙な厚みがなく、すっきり清涼に響き、チェンバロの基音がよく聞こえる、
レポートによると僅か2日で録音完了したとのこと・・そう聞くと入念な収録ではなく、腕利きが揃って全曲さらりと出来たような?そんなのもわるくないと思う。
第1番は3楽章のみで、ヴィオリーノ・ピッコロが使われず、普通のvnでoct.低く演奏されるがつまらない響きではなく、落ち着いた感じも良い、第3楽章がメヌエットだが、トリオⅠとポラッカのみで、楽器の入れ替え前の状態でもあるが新鮮に聞こえる。
hog br you
you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No. 1 in F Major, BWV 1046a -
1. (Allegro) 2. Adagio 3. Allegro
第2番はバロックtrpの名手F.インマーが安定的で伸びやか、4つのソロ楽器が音の万華鏡を楽しませる、それも各パートが巧妙に組み合った上でのこと、バッハの凄さである、
第3番、4番はお手の物といったところ、第4番のvnソロはモーツァルトSym全集録音から共演しているJ.シュレーダーが担当、
第5番、初版の第1楽章のカデンツァは短いがこれでいい、ほかの聴きどころに集中できる、
華やかな演奏が数ある中、このしっくり端正な演奏は逆に飽きがこない。
bwv1050a.jpg
第5番 初版のチェンバロ譜:カデンツァの入り、ソロ部分以外は通奏低音の数字が記され、vnのパートも小さく補記されている、
you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050a -
1. Allegro 2. Affetuoso 3. Allegro
ブランデンブルクConはNo.4とNo.5を除き、第1楽章の速度指定が書かれていない、奏者の判断しかない、第6番は快調さを持ちながら落ち着いたテンポ、ヴィオラ・ダ・ガンバが装飾を加えながら滑らかで雅びな雰囲気でまとめる。
you tube:J.S. Bach: Brandenburg Concerto No.6 in B flat, BWV 1051a -
1. -- 2. Adagio ma non tanto 3. Allegro

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category: J.S.バッハ

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R.ゲーベル:Bach Brandenburg Con (1986)  

バロックの演奏において、これが完全無欠の演奏、というのはあり得ないだろうし、"オーソドックス"な演奏、というのも成り立たないと思う。
作品に対し、光の当て方によって、いろんな反射が返ってくる、時に異例的な試みをすることによって、今まで見えなかった輝きに気付くこともある。
 
1986年の当時、衝撃的といえるブランデンブルク協奏曲を出したのがラインハルト・ゲーベル指揮、ムジカ・アンティクヮ・ケルンだった、
r g bach br cd
かつてこのCDを注文したときは入荷が遅れた、話では人気が高く品不足だったそうで、
これを音楽仲間の人に貸したところ、「これは聴けない」と言われ、当時は好き嫌いの分かれる先進的演奏でもあった、
まず全曲とも当時の常識からして非常に速いテンポが取られ、No.3の終楽章は極限的レベルで、No.6の第1楽章の速度にも始め驚いた。スタッカート奏法により一段と張り詰めた感覚でもある、しかし雑な印象はなく、きっちり整えている。ロマンティックな趣きはなく、音の一つずつを活き活きと躍動させる純粋な楽しみといったところか。
No.5のチェンバロのカデンツァは前半じっくりとアゴーギグを利かせ、後半のパッセージからはひじょうにスリリングな対比を繰り出す、
bwv 1050 sc
また緩叙楽章での装飾も小気味よく聴かせる、
r g bach br you
you tube:J. S. Bach - Brandenburg Concerto No. 5 in D major BWV 1050 (1/2) - Musica Antiqua Köln

No.2では快速ながらF.インマーのバロックtrpが鮮やかに決めている、第1楽章のtuttiで合奏群のvnが重なる所も効果的に涼やかに響いてくる、
bwv 1047 sc
you tube:J. S. Bach - Brandenburg Concerto No. 2 in F major BWV 1047 - Musica Antiqua Köln - ("Cavoletto")

No.3の終楽章は先述のとおり、演奏時間:3:51(反復あり)と今も最速記録でこれではじめて楽章のエネルギーが全開になって聞こえる。その後もこのテンポに迫る演奏はある。
you tube:J. S. Bach - Brandenburg Concerto No. 3 in G major BWV 1048 - Musica Antiqua Köln

No.6の第1楽章は急速に拍節を大きく捉えたように進んでいく、バスパートは殆どの部分で同音が並び単純で、tuttiではリズムが強調される、通奏低音のチェンバロは同じ和声内でゆったりと和音を奏で、大きく間を取った落着きも聴かせる、
bwv1051 sc
you tube:J. S. Bach - Brandenburg Concerto No. 6 in B major BWV 1051 (1/2) - Musica Antiqua Köln

ほかでも聴けそうな演奏はすべて避けたような、常に気を抜かせない演奏はある種、中毒性?がある^^

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category: J.S.バッハ

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Night Music:J.M.Kraus fl五重奏曲 ほか  

予約してあったCDの第1弾が届いた、 
アメリカの古楽演奏はあまり多くは入ってこない気がするが、当盤のナイト・ミュージックは団体名で「1760年~1825年頃の産業革命期の音楽を当時の楽器で演奏するために結成されたピリオド楽器アンサンブル」とのことで興味深い、
「ウィーンのサロンのための音楽」と題され、曲目が、J.M.クラウスのfl五重奏曲 VB188、ディッタースドルフの二重奏曲、最後にハイドンの交響曲「驚愕」の室内楽編、と筆者の触手をそそる内容、早くも全曲、you tubeに挙がっていたが、あえて聴かずにシステムにセットして初めて聴いた^^
night music 01
Night Music 2018年録音
ジャケットの豪華なソファの意味がわかる気がする、「ここに座ってじっくりお楽しみください」というような演奏と実在感十分なHiFi録音で、期待に答える逸品であるv

1曲目、J.M.クラウスのfl五重奏曲は何度か取上げた曲だが、既にある2枚に対し新たな魅力が加わった、NIGHT MUSICの演奏は落ち着いたテンポでこの上なくしなやかタッチ、この緻密に書かれた傑作を細部まで聴かせる、第1楽章は提示部の反復入れて14:12という大曲だが展開部に加え再現部も見事で時間も短く感じる、第2楽章は変奏形式だが、独特の優しさを持つ主題で、複雑な変奏技ではなく、センスの良い変化で、対位法的な書法に惹かれる、終楽章は短めにまとまっているがソナタ形式、やはり室内楽的書法の充実が見事。
night music 02 b
you tube:Quintet for Flute and Strings in D Major, VB 188:
I. Moderato II. Largo III. Allegro con brio

2曲目、ディッタースドルフの二重奏はヴィオラとヴィオローネという組み合わせが珍しい、
初期古典派の趣きで、これら低音部に寄せた楽器が深々と響く、これを味わうには低域を十分再生するシステムが必要だ、
night music 03
you tube:Duetto for Viola and Violone in E-Flat Major, Kr.219:
I. Allegro II. Menuetto I III. Adagio
IV. Menuetto II V. Tema con variazioni

3曲目は、J.P.ザロモン編曲による、ハイドン Sym No.94「驚愕」
原曲がSymのため、総奏と弱奏の対比をつけながらの進め方であるが、ここではさほどSymを意識せず、あるがままの室内楽という意識で演奏されるようだ、細やかで美しいハーモニーを大切にして切れ味もよく、じつに耳心地良い演奏で通す。当演奏では通奏低音のfpを用いず、バスパートにヴィオローネを加え、低域を補強している。
niguht music 04
you tube:Symphony No. 94 in G Major, Hob.I:94 - 'Surprise':
I. Adagio cantabile - Vivace assai II. Andante
III. Minuet IV. Allegro di molto
室内楽というと、20世紀には古典派といえど、各パートが張り詰めて対決するような演奏もあったが、このように美しく溶け合うのが本来だと思う。

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category: 古典派

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S.クイケン:Bach Brandenburg Con(2009)  

バッハのブランデングルク協奏曲の音盤はいろんな興味の観点から随分と買い漁った、一つの演奏団体で6曲じっくり聴くことはめったになく、中には初めて聴く印象のものさえある; 
ご無沙汰していたS.クイケン指揮、ラ・プティット・バンドの2009年盤を聴いてみた、
クイケン自身はもっぱらヴィオロンチェロ・ダ・スパッラという小型サイズのチェロ音域の楽器を演奏、ソロはすべて他のメンバーが演奏している。
20171126014910194_2020080710122995b.jpg
CD1にはNo.3、5、1、の順に入っている、
クイケンのテンポ設定はさほど急速じゃなく落ち着いている、No.3では弦楽のしなやかで透明な響きを印象づける、この全集ではチェロ、コントラバスの代わりに、それぞれ、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ、バス・ド・ヴィオロンという小型化した低音楽器が使われ、どっしりくる響きではないが、大会場でない限り、良いバランスではないだろうか。
録音も秀逸で、No.3はこの写真どおりの音の展開、
s k bach br
No.5は気品にあふれ、終楽章の快活さが心地よい。
CD1で聴き漏らしていたNo.1が魅力的、2本のナチュラルhornが良い意味で荒々しくもあり、柔らかな味わいもあり、音場いっぱいに拡がる、クリアに整った弦楽と対比が際立ち、この曲の良さを最も味わえるようだ。horn奏者はNo.2でtrpも吹いているJ.F.マドゥフと弟である、
CD2はNo.4、6、2、の順、
No.4は秀逸な演奏、第2楽章を比較的ゆっくり、しなやかな響きで味あわせる。
vnが入らないNo.6も渋いというより、滑らかな美しさが印象強く、終楽章も急がず、雅やかな気品を帯びている。
最後のNo.2は希少な演奏、現代はバロックtrpとして、音程補正孔を設けた半古楽器?のタイプが多く使われるが、クイケンはこれを古楽器と認めなかったようだ、
trp奏者J.F.マドゥフは何の仕掛けもない真正な古楽器であるナチュラルtrpで演奏している、
バッハと同時期の、ゴットフリート・ライヒェのような名手のために書かれたであろう曲を、そのままの楽器で再現している。
002_20200807101226a5e.jpg
ゴットフリート・ライヒェ(1667-1734) *ホルン型に巻いたtrp

No.2のライヴより第3楽章、
trp_20200807102507fa0.jpg
you tube:Bach BWV1047-3
左手は何もせず腰に当てる、

当盤の全曲
bach br you
you tube:Bach: The six Brandenburg Concertos. Kuijken, La Petite Bande

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category: J.S.バッハ

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遠足のお菓子  

小中学校の行事で一番嫌だったのはマラソン大会;体育得意な連中は上位を狙ったが、こっちはそんな気さらさらなく、体育苦手な連れと一緒にぼちぼち走った^^
遠足はもちろん嫌ではなかった、どこの学校もそうだったと思うが、持って行くお菓子の合計額に上限が決められ、その範囲で迷いつつお菓子を買った、ビスケットのたぐいはあまり買わなかった、

清涼菓子で人気だったのは明治のカルミンでクール感は程々だったが、
calmin.jpg
たまに気分を変えて森永のピースを買ったりした、
morinaga 04
同形のパッケージでフルーツドロップもあり、手頃だった、
クールカルミンが気に入ってよく買った記憶、
cool calmin
清涼感が強く、四角い粒で長いパッケージ、沢山あるのがよかったv
溶けやすいチョコレートはコーティングされた明治のマーブルチョコが具合よかった、
small.jpeg
普段買いには不二家のパラソルチョコをよく買ったが、細い先っちょを折らずに食べられたのは稀である;
fujiya 02
アイスクリームは勿論持って行けなかったが、普段買いはこれが懐かしい、
mirinaga03.jpg
キャラメル類として記憶にあるのが、不二家のフランスキャラメルで、不二家というと豪華なイメージもあるがバニラ、コーヒー、チョコレート味と3色入っていた、
EE4_-UsUcAMBax_.jpg
アイスクリームといい、「3色」がお得意か^^
森永に「食べられるチューインガム」という、チューレットというのがあったが、実際はキャラメルの一種だったと思う、
morinaga02.jpg
ボンタンアメもキャラメルに近い、これも長く親しんだ。
bontaname01_20200806085723486.jpg

潮干狩りなど遠方に行く際は地元私鉄の貸し切り車両を申し込んで、学年全員が乗り込んだ、貸し切りというと大抵古い型の車両があてがわれた記憶があるが、マニアとしては好きな車両だったりする^^
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弁当のにぎり飯の海苔と海の匂いが溶け合ったのも懐かしい。

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category: 昭和の記憶

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ベテルギウス:明るさ復活  

オリオン座のベテルギウスは昨年末から大幅に減光し、今年の2月には2等星にランクされるほど異例に暗くなった、ということで話題にした、 
betelgeuse 02
右が2020年初頭
今の時季、オリオン座は日本からは見えないが、2月22日に減光が止まり、その後増光に転じ、順調に明るさを快復したらしい^^;
このグラフでは5月頃には0.3等級近くまで増光している、
Betelgeuse_20200805.jpg
アメリカ変光星観測者協会資料
直近のデータは不足しているが、また減光する傾向か?
元々ベテルギウスの変光サイクルは半規則性で数か月のスパンでも変化するので、また冬近くになって、どれくらいの明るさで見えるかわからない、
Eso2003c.jpg
ヨーロッパ南天天文台:撮影
赤色超巨星の外層部の重力は弱いため、過去に塵やガスを放出して殻が囲むように星を取り巻いている、今回異例に暗くなった原因はこうした塵の層が地球方向に厚くかかり、減光したと考えられたが、マックス・プランク天文学研究所が行なったサブミリ波の観測結果では、塵の影響を受けにくいはずのサブミリ波も可視光と同様に減光していたことから、塵が遮ったという説は否定されるようだ、よってベテルギウスの表面温度が低下する現象が起きたと考えられている、巨大な黒点が覆ったとか?
超新星爆発の話は置いといても、ベテルギウスは近距離にある晩年を迎えた巨星として興味深く、貴重な研究対象である。

ところで、ベテルギウスまでの距離は現在、約640光年と一般には公表されているが、じつのところ、642.53±146.77光年という大きな誤差範囲があり、判然としていない、年周視差による測定が重ねられてきたが、640光年は2008年に行なわれた超大型干渉電波望遠鏡群(VLA)の測定結果で、
VLA.jpg
VLA:アメリカ国立電波天文台
±146.77光年という誤差範囲にはピッパルコス衛星など他の測定結果も一応入ってくる、
まあ、450~800光年の範囲ではあるだろう、というところか;ガイア計画の測定結果はかなり正確なものらしいがまだ公開されていない。
明るい星でも「近くて遠い」という印象をもたらす、

銀河系の隣にあるアンドロメダ銀河も、20世紀初頭まで、銀河系の中の天体なのか、外にあるのかさえ確認する術はなかった(銀河系の大きさも推測の範囲だった)、我々と同じ銀河(島宇宙)で外にあると考える天文学者もいたが、距離がわからない限り確証は得られない、
M31_20200805085149930.jpg
近いようで遠い存在だったが、道を切り開いたのがケフェイド変光星だった、今は一般に約250万光年とされているが、古い書物などでは大幅に違う数値がでてくる;
hashigo_2020080520402453d.jpg
距離梯子

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category: 宇宙・天体

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20世紀バロックブームと現在  

20世紀中頃から、イ・ムジチ、K.ミュンヒンガー、パイヤール、K.レーデル等のバロック演奏が一世を風靡して、ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデルなどバロック期の名作に親しむことができた、K.リヒターの作品の骨格を明確に聴かせる演奏スタイルも特徴的だった。
ただ、この頃の演奏スタイルは当世流で、真に古楽復興とは言えず、それなりに楽しめて人気を集めたのはヴィヴァルディやマルチェッロなどイタリアの作品やその影響を受けたバッハやヘンデルの作品など、馴染みやすい旋律美を持ったものが多かった、
A.コレッリの曲も旋律美で聴けたが、近年では装飾法の研究による洗練された演奏で、活き活きとした真価が楽しめる。
corelli you
you tube:Corelli - Sonata for violin and continuo opus 5 no 7 in d minor (live and unedited)
コレッリが実演した装飾演奏の聴き書きが残っているのが有名で貴重な資料である、
20180817091630eb1_2020080409564615c.jpg
聴き書き譜
また、vnの名手G.タルティーニは装飾的内容を細かに作品の中に書き込んでいる。

当時ドイツでバッハよりずっと人気の高かったテレマンやグラウプナーなどは20世紀中頃の演奏法では真価が十分表現できなかっただろう(演奏もあまりされなかった)、グラウプナーはまだ多くの作品が公開されていなかったので演奏のしようもなかった、グラウプナーの作品群は彼が仕えたダルムシュタット方伯の城館に200年以上保管されていた、死蔵だったとも言えるが、これが作品の散逸を免れ、下手に演奏されることなく、古楽研究の整った近年、日の目を見たのは逆に幸運だったと言える。

テレマンのソナタイ短調TWV 42:a4を挙げるが、テレマンは民族音楽も取り入れていて、古楽奏法の快活な切れ味、装飾は不可欠な要素になる、
tele you
you tube:G.Ph.Telemann - Trio Sonata in a minor for recorder, violin and basso continuo, TWV 42:a4

バッハの通称「G線上のアリア」でお馴染み、管弦楽組曲No.3のアリアで最も好きなのがR.ゲーベルとムジカ・アンティクヮ・ケルンの演奏、1985年の録音だが、先進的な演奏で音楽の楽しみに溢れている、
BWV1068 MAK
you tube:Bach Orchestral Suite no. 3 BWV 1068, Musica Antiqua Köln
またMAKのNo.3やNo.4ではtrpが室内的に柔らかな奏法なのが心地よい。
MAKといえば、テレマンの演奏もひじょうに魅力だった。

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category: ルネサンス・バロック

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多弦楽器 ≪追記あり≫  

いつの時代にも現われては消える多弦の楽器、 
リュートで言えば6コース~11コースまでが、本来のリュートらしい姿を保てたが、
6c lute
11c lute
それ以上となると付け足しの糸倉を設けるしかないし、最低音の弦は長くする必要がある、
それに対応して機能と意匠を両立、最も良くまとめられたのがスワンネック型のジャーマンテオルボではないだろうか、
gt_2020080309104180f.jpg
一応定着した型となっているし、また13コースの楽器を使う曲が多く書かれている。

この多弦ギター(10弦)はいつ頃のものかわからないが、バロックギターを何度か?改造したものと思われる、
19c guitar 05
糸倉の部分はスワンネックを引き継いでいるが、スッキリ見えてわるくない、

バロック期までは美術的にも良くするというのが当り前の考えだったようだが、19世紀ギターの時代が本格化すると・・6弦までは標準で、じつに様々な形で低音弦が付け足されている、
これは製作家と依頼主がその都度考案したかのように、定形はあまりないようだ、
Multi-string 19th century guitar
機能は満たしているが、特にヘッドが;何だか馴染めるような姿には見えない、有名なオリジナル曲というのも聴いたことがない、

20世紀以降もモダンギターの多弦タイプが作られたがイエペスが使った10弦は「共鳴弦」として弦を追加したのが主な目的で特殊と言える。ほか、アルトギターに弦を追加した11弦、バロックlute調弦に張る13弦・・などあるが、この中で残っていく楽器はどれだろうか、

追記:
上記写真の②コントラギターの演奏動画
c guitar
you tube:Brin Addison - Beethoven's Moonlight Sonata 15 string Harp Guitar
11弦ギターを拡張して13弦にしたギター
you tube:Andreas Koch - Air - Bach

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category: Instruments

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鉄道模型の記憶  

先日の貨物列車の記憶の中でちらりと書いた鉄道模型の話、 
筆者が子供の頃、買ってもらった模型はズバリ、この電気機関車だった、(これ以前にも電池で走るブリキの電車を買ってもらったが、)
mokei01_20200802095900ba9.jpg
今は作られていないタイプで、玩具らしくもあるが結構精巧に作られていた、貨車を買ったらちゃんと扉も開く、不覚にも車掌車は買わなかったが;
レールが3本あるのが特徴で、中央のレールは絶縁体を挟んで固定してある、
mokei02.jpg
中央のレールは本物の鉄道でいう架線に該当し、これが(+)とすれば両脇のレールは(-)である、事実上のパンタグラフは車両の底部にあり、中央のレールに接触しながら電気の供給を受ける、このレールに電源線を繋ぎ、100v電源からトランスを通じて電圧を上げ下げする操縦器があり、電車の速度を加減する、この模型のモーターは交流電流対応である、
本物と同様に分岐ポイントも設けられ、標準でこのように繋げるレールが付いてきた、追加でレールを買い、様々な展開もできた、
senro_20200802092057043.jpg
追記:この模型の分岐ポイントでは、中央のレールは写真に黄色で印したようになっている、
senro_2020080319561799f.jpg
電力が一瞬途切れる箇所ができるが、短いので走る勢いで超えられる、

また、本物の電車に乗って一番前で見ていたら、
point_20200802092056f03.jpg
電車が①の方へ行くには、ポイントはこの写真のとおり事前に切換えられる、なお、②の方向から来たときは事前に切換えずとも、車輪の圧力で切換えてしまう事がある、模型でも同じことが出来たのがマニアックな面白さだった、

現在の鉄道模型はNゲージ(軌道幅9mm)などずっと小型で精密になり、車輪の左右を絶縁して2本レールで電源が取れる、ジオラマも縮小して広範囲を再現できる、
子供心に自分が小さくなって、模型に乗れたら楽しいだろうと思ったものだが、今はカメラ搭載車というのがあり、ジオラマの街を走りぬける様子をモニターで楽しめる、
002_20200802092048266.jpg
カメラ車:ジオラマ世界だけの特殊車両であるv
mokei_20200802092051873.jpg
you tube:Nゲージ、車載カメラ、夜景、進化版
これなら地下鉄も有りかと^^
chikatetu_20200802092050584.jpg

PS.島根県三江線、宇都井駅はこんな高架の途中にある、
utuieki.jpg
あの「天空の城ラピュタ」に登場する、とてつもない高架鉄道には至らないが^^
これもジオラマなら再現できる、

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category: 昭和の記憶

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