C.アバド:Brahms Sym No.2【'71 独LP】(更新) 
2020/10/31 Sat. 08:51 [edit]
今日はC.アバドが'70年代に録音したブラームスSymからNo.2、
この頃アバドは4つの交響曲を異なるorch.で録音しているが、結果の善し悪しは別にしてDGは面白い企画をやっていた、
C.アバド指揮、ブラームス交響曲全集
第1番 ウィーン・フィルハーモニーO
第2番 ベルリン・フィルハーモニーO
第3番 シュターツカペレ・ドレスデン
第4番 ロンドン交響楽団
会場も異なり録音の特徴も各々違いがある、第2番は好ましく、ちょっと離れた位置で聴くような響きで音場の奥行きがあり、木管の色あいもよく配置感覚もある、ちょっとD.シャルプラッテンを思わせる音が面白く、この演奏に相応しい、

交響曲第2番 ニ長調op.73
クラウディオ・アバド指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
1971年 DG(独盤)
これもドイツ盤だった、第1楽章は提示部を反復して1面に収め、第2楽章から2面になる。
盤状態はノイズレスで、若干ゆがみがあり上下に揺れるが、DP-47Fのアームが軽々と順応しているのがわかる(針のカンチレバーが撓らない)。

第1楽章、レガートに歌う感覚で始まる爽快サウンド、弦は澄んだ空気、hornは遠方の景色を表わす印象、[82]からのvaとvcによる第2主題が前に出て十分深みをもつ、

展開部に入り[204]からのフーガは締まった感覚のレガート、またtrbとtubが一段とブリリアントに響く、

第2楽章、BPOの弦楽がきめ細かく味わいどころ、flやhornの上手さも耳を引く、全パートが重要な声部を担っていて、vcもバス声部よりもvaと組んだ内声として活躍する部分が多い、
第3楽章、3/4拍子の始まりはobが長閑な田園を思わせるが、[33]から2/4拍子でPresto ma non assaiとなり、弦に厚みを持たせたスタッカートで、

田園に蒸気機関車が快速でやって来たような、都会の慌ただしさも一緒に乗せて、そうイメージすると面白い^^
終楽章、弱奏で始まるが活気を帯びていて、第3番の終楽章に通じる感もあるが、こちらは歓喜に溢れる、金管がよく輝いて歪みのない響きが良い、終結部は一際華やかで、ちょっとドヴォルザークが思い浮かぶ。
*you tubeはLP盤からの再生 (回転速度は正確)

you tube:Brahms / Claudio Abbado, 1973: Symphony No. 2 in D Major Op. 73 - Berlin Philharmonic
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: ブラームス
B.スピルナー:Haydn Sym No.35,46,51 
2020/10/30 Fri. 11:29 [edit]

第24集 ベンジャミン・スピルナー指揮、ハイデルベルクSO
今日はスピルナーが指揮した、この前の23集より、No.35,46,51という単独で録音される機会は少ないが魅力ある作品、
No.35は第1楽章が溌剌として小気味よくまとまったソナタ形式、ハイドンに親しむなら、いきなりロンドンセットより、このあたりからが良いと思う、

you tube:Heidelberger Sinfoniker - Joseph Haydn Sinfonie Nr. 35 B-Dur
No.46の第1楽章はNo.44「哀悼」の第1主題を裏返しにしたような共通性がある、

ロ長調だが短調に向かう傾向があり、展開部は疑似再現を置く進め方、再現部も凝っている、
第2楽章はvnが弱音器をつけた疾風怒濤期らしい魅力でシチリアーノで書かれる、終楽章の中でメヌエット楽章が再現される、

you tube:Symphony No. 46 in B Major, Hob. I:46:
I. Vivace II. Poco adagio
III. Menuet IV. Finale: Presto e scherzando
No.51は一段とアイデア満載の聴き応えがある、
第1楽章は彫りの深い構成で、[26]のffに入ったところが引き付ける、

展開部は第2主題で入り、[108]から疑似再現を行ない、

疑似再現の頭
そこからが素晴らしい、再現部も多様な変化を見せて引き付ける、後半も反復される、
第2楽章は疾風怒濤期の特徴を見せながら、hornソロの活躍が聴きどころ、最高音から最低音まで奏でる、
メヌエットは明確な主題で心地よく、ここもトリオでhornの超絶技巧を聴かせる、
終楽章は活気あるロンド風主題で、hornの高鳴りを聴かせる力強い変奏を入れ、短く終わる。
you tube:Symphony No. 51 in B-Flat Major, Hob. I:51:
I. Vivace II. Adagio
III. Menuetto IV. Finale: Allegro
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: F.J.ハイドン
ご馳走とゲテ物は紙一重 
2020/10/29 Thu. 09:18 [edit]
人間の食う事に関する貪欲さは全生物の中でも一番だろう、普通じゃない、きわどい美味さ?が病みつきになったり;
好奇心もあれば、飢え死にしそうで食えるものを漁った結果もあるかもしれない、
生き物が焼け焦げた臭いというのは、気味の良いものではないが、焼き魚、焼きイカなどは、美味しい匂いとして認識されている、サザエの壷焼きも生きたのを殻ごと焼き殺した死骸を食うのだが、これも癖になる;

カニの内部も美味しいとわかっている、

ワタリガニの断面
オオグソクムシ

カンブリア紀からいた三葉虫を思わせるが、エビに近い味で美味しいという静岡の名産、

たしかに全体を見るとエビに進化しつつある?姿にも見える、
腹部に排泄物を溜めているそうで(大糞食い虫?)調理の際に取り除く必要があるそうだ。


オオグソクムシ煎餅 (化石に見える^^)
ひょっとしたら、三葉虫も美味しかったのかも;
ワラスボ

有明のエイリアンと言われる、ハゼの仲間だが体は鰻のように長細く、眼は退化して歯が並んだ口だけ目立ち、見慣れると愛嬌もある?

見た目に関わらず、味は良いそうで、新鮮なのは刺身でいけるとか、干物からは良いダシがでるそうだ。you tube:ワラスボの活き作り
マテ貝


美味しいので知られる細長い殻を持つ二枚貝、「貝」と聞けばほっとするが、中身だけ見せられると、なにこれ!;と思ってしまう;
以上は見た目さえ馴れれば美味しいのだが、臭いがきわどいのが発酵(腐敗)食品である、
過去に臭気がダントツのシュールストレミングや、生きたウジが巣くっているというカース・マルツゥという恐るべき食品について書いたが、
インパクトの強いのがもう1つ、キビヤックという発酵食材がある、
(詳細:いずれもWikipediaにリンク)
これはアザラシの腹を裂いて内蔵と肉を取り出し、そこにアパリアスという海鳥を何羽も詰め込んで縫い合せ、地中に埋めて発酵させる・・

組み合わせに土地柄はあるが、作り方といい食い方といい凄いものを感じる、こんな方法いったいどうやって考え出されたのか?;
(偶然、茹でた大豆と稲藁が合わさって納豆になるのに気付いた・・ならわかるが;)
シュールストレミングと同様、極地方の大事な保存食材らしい、強烈な臭気食品としては世界第4位である、第5位に焼きたてのクサヤがくる;
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 時事・雑記
スウィトナー:Mozart Sym No.39 (エテルナ LP) 
2020/10/28 Wed. 09:41 [edit]
今日は1975年録音のエテルナ盤で、スウィトナーのモーツァルトSym No.39、

オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデン
1975 ドレスデン、ルカ教会
序奏部が始まると、低域のしっかりした涼やかな弦楽と管の色彩が溶け合い最後まで聴きたいと思わせる響きである、

主部は快速でしなやかだが、ピリっと張り詰めた感覚もあって引き付ける、2本のクラリネットのハーモニーがよく聴ける、
第2楽章は全てが爽やかで、ヘ短調の主題に入ったところ[30]~も重くならず、よい響きで引き締める、

メヌエット楽章は簡潔な良い主題で書かれると飽きがこないが、この楽章もその好例、

スウィトナーは管楽器の総勢をよく響かせ、リズムを切り立て、この楽章の魅力を聴かせる、
終楽章、けっこう速いテンポをとる、弦の爽快な感覚と足取りのしっかりした踏み込み、木管がくっきり浮かび心地よい、
全楽章、反復は省略しているが、短時間にさらりと聴くのも良い。
当盤と同じSKDとの録音、

you tube:Symphony No. 39 in E-Flat Major, K. 543:
I. Adagio - Allegro
*第2楽章以降も続きで再生される、
もう一つ、N響とのライヴ、
orchと録音は違えど、やはり"スウィトナーの演奏"が伝わってくる、

you tube:モーツァルト 交響曲第39番 スウィトナー指揮 N響
近年ではorchを過剰に重くしない演奏が主流になってきているが、スウィトナーはそこも耳に馴染み、古くならない。
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: W.A.モーツァルト
炊飯器:今昔 
2020/10/27 Tue. 10:16 [edit]
幼少期はお釜で炊いていたのを憶えている、湯気はパッパと出た、

底がお焦げになって、お焦げを集めたにぎり飯が好物だった^^この頃は当然、木のお櫃、
その後を思い出すと、ガス器具メーカーのガス炊飯器を使っていた、パロマ、リンナイ、と聞くだけで懐かしくもある、

電気炊飯器もあったが、ガスの火力のほうが美味しく炊けるとかで・・
炊いている間、蓋の縁から泡や湯気が噴き出し、米のデンプンが乾いて、"オブラート"がびっしり、ご飯にもそれが混ざってきた。
お櫃に変わって登場したのが、魔法瓶式の保温ジャーだった、保温効果のため縦長で、今見ると意外である、

これを肩掛けサイズにしたのが、弁当を保温するランチジャーだったろうか、
一目でお弁当とわかる、これを毎日下げて出勤するのが1つの文化だったのでは^^

その後電気式の保温ジャーが出てきて、

さらに近年になると電気炊飯器兼保温ジャーが進化して、今の主流になった、
日用品だけあって各社機種が多いのに驚く、拙宅で今使っているのはこれ、

蒸気が外に出るのを30%カットしているそうだが、目に見える吹き出しはない、加熱効率がよく炊きあがりはふっくらして申し分ない、
日立、三菱など、高級な炊飯器もあリ、蒸気カットが80%以上の製品もあるが、仕掛けが込んでいて手入れが面倒なデメリットもあるらしい、

日立 RZ-W100CM K
まあ冬など加湿器も兼ねて?今使っているタイガー製で十分かと思う。
PS.むかごも銀杏も余っていたので、2回目を炊いた^^

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 昭和の記憶
W.サヴァリッシュ:Beethoven Sym No.7 LP(更新) 
2020/10/26 Mon. 10:40 [edit]
'60~'70年代は各レーベルのお家芸とも言える録音の特徴があった、現在のような性能ではない録音機材でいかに充実した再生を聴かせるかが「音盤芸術」としてあったように思う。
今日はPHILIPS盤らしい特徴で聴ける、W.サヴァリッシュ指揮、RCOによるベートーヴェンの「第7」、1962年の録音である、

ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウO
1962 fontana(PHILIPS)
ベートーヴェンの「第7」はリズムが支配した熱狂的な作品と捉えられがちだが、繊細な味わいどころが多分にある、そこをよく聴ける演奏と録音に仕上がったのが当盤である、
録音会場の響きは殆ど入っておらず耳心地よいサウンドではないが、各パートをピックアップしたような明瞭な音がうまくミキシングされて、精密機械を組み上げたような出来栄え、影で奏でる弱奏の楽器もくっきり聴ける、

サヴァリッシュは誇張なく、幾分快速で精緻な演奏を聴かせる、
第1楽章[205]からのvn2が奏でるキビキビした活力がハッキリ効いてくる、

検盤すると、第二楽章のトラックで土星の"カッシーニの隙間"みたいに暗いところがある、

弱音でカッティングスペースを細く節約した部分で、ダイナミックレンジを大きく稼ぐスペーシングでSN比の良い厚みのある音が期待できる。
この録音はyou tubeに挙っている、

you tube:Beethoven: Symphony No. 7, Sawallisch & COA (1962)
ほかにyou tubeで1988年のN響との演奏、終楽章のみだが、サヴァリッシュ65歳でまさに全盛期を思わせる、(60、70代なんて、まだまだ元気^^)

you tube:Sawallisch Conducts Beethoven Symphony No. 7 4th movement(1988)
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: ベートーヴェン
昭和:粉末スープ、つゆの素 
2020/10/25 Sun. 10:14 [edit]
日清焼きそばもあえて粉末ソースなのが美味しい、


また、ざる蕎麦、そうめんなどにつける2倍に薄める液体の麺つゆはすっかり定着、手軽で美味しくなっている、

しかしこれが出る前の昭和は、麺つゆも粉末で;1杯分ずつの小袋で出ていたのを思い出す、
粉末といってもサラサラじゃなく、融解ぎみで固まりになっている事もあった、
メーカーや袋デザインは憶えていないが、わざわざ、ざる蕎麦、そうめん、ひやむぎ用、と分けてあり、味にどんな違いがあったか?憶えがない、一応使い分けたが;

冷たい水に溶かすが、よく掻き混ぜても溶けきらず、底に粉が溜った、いかにも煮詰めて乾燥させたような味で今の麺つゆには及ばなかった;この頃、大抵麺つゆはダシと醤油で家で作った、そうめん、冷や麦はこんな色付きが数本入ったのが楽しみだった、

永谷園の「松茸の味お吸い物」はロングランだが、同社のお茶漬け同様、さっぱりしたもので無難であった。

味の素から出た、クノール・スープは1964年、チキンクリーム、マッシュルーム、オニオンクリーム、チキンヌードル、ビーフヌードルの5種で始まり、

その後ヴァリエーションが増えていった、カップスープではなく鍋で作るのだが、当時は製法が今ほどではなく、コクのある充実した味を粉末にするのは難しかったようだ。
マッシュルーム・スープと言っても実際はシイタケが使われていて、もろに干し椎茸の匂い、田舎の煮物とポタージュスープが合わさったみたいな風味だった;それでも皿に入れてスプーンで・・洋風っぽく楽しんだが^^;
コンソメタイプのチキンヌードルなどはあっさりして無難だった。
最も初期に出た即席カレーの素も製法的には同様だったと思う、

今は粉末製法も進歩して、お湯で溶くだけのカップスープも格段に美味しくなった、フリーズドライの塊で具の食感も自然に再生されたりv 今一番好きなのはオニオンコンソメかな、

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 昭和の記憶
ライバル機:フルオート・プレーヤー 
2020/10/24 Sat. 09:27 [edit]
'80年代のオーディオ機器にも同様なところがあったようで、フルオート・プレーヤーでパイオニアから出たPL-707とDENONのDP-47Fは価格もぴったり同じである、高出力のMCカートリッジが付属していたのも同じ(これはあまり使う気にならなかったけど)、
オート・プレーヤーというと、主要部がお粗末なイメージがあるがそれは入門機クラスの話で、これらは主要部にも技術が込められ、量産して安く提供した製品と言える。

Pioneer PL-707 :詳細ページ

DENON DP-47F :詳細ページ
PL-707はスタティック・バランスアームで手前のボタンで殆ど操作できる、
DP-47Fはダイナミックサーボトレーサーアームで、アームに一切触れずボタン操作できる、
それぞれの操作機能が一目でわかる動画がyou tubeにある、

you tube:Pioneer PL-707

you tube:DENON DP-47F
DP-47Fのほうが後から出ているが、電気的制御が積極的で、電源を入れるとアームに電磁力で針圧がかかる様子がわかる、アームはアルミパイプ、ヘッドシェルはプラスチックで軽量だ、PL-707はLP,シングルの盤サイズを手前のボタンで選択するが、DP-47Fは光線を当てて自動検知する、盤を乗せないままスタートボタンを押しても、すぐアームが戻り停止して、安全性を徹底している、PL-707はスタティックのロングアームで素材に拘っており、いずれもオートの使いやすさのみでなく、再生性能にも技術を込めている、

*ダイナミックバランスの場合、アームやシェルの質量は軽いほど効果的である、
スタティックの針圧は重力に依存し、盤の歪みによりエレベーターの上昇,下降による体感重力と同様に実効針圧が変動する、
磁力式のダイナミックは、重力をキャンセルし、磁力で針圧をかける、アームの上下の動きを検知して、盤の歪みによる変動を磁力制御で相殺し、実効針圧を一定に(近く?)保つ、
反りのひどい盤は聴かないが、完全に平坦な盤もめったにない、同時制御のかかる磁力式ダイナミックは実情に応える良い技術で、現行製品にもあってほしい。
おそらく、この両機に同じカートリッジを付けて聴き比べたら、アームの素材や質量、針圧の掛け方の違いから音質は結構変わってくると思う、
過去に持っていたDP-47FからDP-500M(スタティック,S字アーム)に替えたとき、良く言えば音が締まり、悪く言えば硬く感じたのが第一印象だった、ここは使い手の好みだろう。
PS. DP-47Fのバランスウェイトは0バランスで重力をキャンセルするだけの役割で、ネジ廻し式になっていない、

単にスライドさせて0バランスを取る、回転させながら移動すると合せやすい、内側に樹脂板があり、ネジで適度に締めてズレを防止する。
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: Low cost audio
銀杏飯 
2020/10/23 Fri. 10:00 [edit]
クリもあるが、「今日は栗が食いたい!」・・と思う程のもんじゃないので、わざわざ栗御飯を作ることはまずない;

マツタケの匂いは外国では悪臭の類いで敬遠されるらしい、マッシュルームはクセがなく美味しい歯応えだが、馬糞に生えるきのこである;
銀杏は手頃で、わずかに苦くも甘くもあるような淡白な味、ねっちり歯応えは飽きがこない、早めの時季に採ったのは翡翠色だったりするv

今度は銀杏めしを炊いた、銀杏は生のまま殻の出っ張ったところをペンチで挟むと剥きやすく割れる、渋皮もぬるま湯にしばらく浸けると剥がしやすい、

ダシと醤油で炊き込んだが、炊飯器を"おこげ"モードにすると香ばしくなるv

TIGER IH JKT-J101-TP
秋には神社などにある大木が黄葉で目を楽しませ、雌株からは銀杏の実が落ちて美味しい食材となる、外種皮は橙黄色で軟化し臭気が厄介だが、日本では古くから親しまれている、

たくさん食すと中毒を起すそうだが、そこまで一度に食うことはまずないだろう;
イチョウは植物としては非常に古い種であることも知られていて、ペルム紀(約2億9900万年前~2億5100万年前)からあることが化石からわかっている、恐竜時代の遙か前である、

いくつか種類があった中で、現在あるイチョウは唯一生き残った種になるそうだ、
銀杏の味には年季が入っているかも^^
PS.気象衛星の画像をみると秋雨前線のラインがはっきりして、秋の空気に覆われている、

心地よい天気が続きそうで、食欲も湧くv
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 時事・雑記
スウィトナー:Schubert≪未完成≫LP. DENON vs ETERNA 
2020/10/22 Thu. 11:20 [edit]
しかしこのブログを始めた頃と中古LPを漁り始めた頃が一致するので、"再燃"はブロ友さんの影響が少なくないはずだ、名古屋のデパート等で数軒の中古ショップの合同セールが定例的にあり、山ほどある中から目当ての盤が2、3枚も見つかると過呼吸気分^^
コロナ渦でご無沙汰しているが、こんな「見本盤」というのも意外に出ている、

再度聴きたい盤もかなり集まり・・
ついにはかつて使い馴染んだプレーヤーの中古まで確保した^^;
DENONの好録音として親しんでいたO.スウィトナー、SKBのシューベルト Sym「未完成」だが、重すぎないorchがシューベルトに相応しく、一番好きな演奏でもある、
LPはDENONからもPCMレーベルで出ているが、同一の音源でETERNA(D.Schallplatten)がDmm盤で出した輸入盤を見つけ興味が湧いた、Dmm方式はマザー盤(銅板)の段階でカッティングするというアナログ期の新技術だった、


TELDECのDmmカッターマシン
このマシンを見ると、工場というより工房を思い浮かべる。
さて、カッティング技術はどちらが優秀か、おんなじか;こんな楽しみができるのも中古LPが安いおかげ、どちらも「未完成」と「第5番」のカップリングである、
まずDmmのETERNA盤だが、第1楽章始まりの低音がppながら底力がある、

vn群も耳当りよい、Dmmならではという要素はわからないが、ゆったりとした厚みをもって、音場の立体感も十分である、仕上げも良くノイズは殆どない、
次にDENON盤に針を下ろした、こちらのカッティング方式はDENONの技術である、

音場の見晴らしがクリア、各楽器もくっきり存在感がある、HiFiなバランスはいかにもDENONらしく、盤の仕上がりもさすが。
それぞれのマシンのカッティング方式よりもバランス特性が出ているのではないか、
幾分ウォームで厚みがあるのがETERNA、より音場感が鮮明なのがDENON、
勿論、同音源らしく聞こえるが、レコード盤、カートリッジ、スピーカーの各特性が合わさって、プレーヤーのアーム方式も若干加わって、1つの楽器になるようなところがレコード再生ならではの楽しみである。
DENONのCDもあるので聴いてみたが、今回これも遜色ないサウンドである、

元の音源が素晴らしい、CDだけでもよかった、と言ってしまえばそれまでだが^^;
製作技術や機器による違いは出るようで面白い、

you tube:Schubert - Otmar Suitner (1983) Symphony № 8 h moll D 759 «Unfinished»
you tubeはモノラルで挙がっている
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: シューベルト
バロックリュートの装飾 (更新)【追記あり】 
2020/10/21 Wed. 10:57 [edit]
次にやる予定は作者不詳の難易度の易しい曲で基本をやり直すことになったが、並行して自習したいのが、ロベール・ド・ヴィゼのニ短調組曲である、ヴェルサイユ楽派のスタイルで独特の気品が魅力。

バレエが好きだったルイ14世の姿も一緒に浮かぶような、
【追記】CDではないが、you tubeにこの曲のRob MacKillopによる演奏が挙がっていた、

you tube:Suite in Dm for lute - Robert de Visee - Rob MacKillop
期待どおり良い曲v (誰か弾くだろう・・)
通常、複弦に張るリュートをシングルに張っていて、テオルボの雰囲気が出ている・・
ジャーマンテオルボをシングルに張ればもっと雰囲気出るかも^^
*当時、フランスのリュート曲はパリ楽派のスティル・ブリゼ(ブロークン・スタイル)という、旋律線を分散させ、リュートに相応しい書法が主流だったが、ヴィゼは主旋律とバスの流れを崩さない書法だった、よってリュートやテオルボ等の作品は旋律楽器と通奏低音のための曲としても編曲された。
バロック楽器をやる魅力は様々な装飾音である、やるからには音楽の流れにさらりと溶け込まないといけない;その前に曲そのものの構成、和声などを理解して、適切な装飾を行うのが重要。バロック期の決まりで、装飾の開始は該当音の拍の頭からで、前拍内から前倒しで始めることはしない。
トリル:どんな楽器でも共通だが、リュートは余韻の音にかけるので、指の押えと離しの際に軽くエネルギーを補充する、力を入れ過ぎず、小さな動きで、~~~と滑らかに入れる声楽的なトリルであり、チェンバロの粒立った音は意識しない。
モルデント:通常、同じ弦上で行なうが、バロックリュート独特のやり方もある、

②のように2本のコースを使い、先に弾いた音を残し、次の弦が一時不協和に響き、同音に重なる、これが雅び、軽くきれいに弾く。
あと、不協和音を先に鳴らし、スラーで和声音に落ち着く内声のアッポジャトゥーラなども、上述のモルデントと同じ技法で使うと良い。

装飾ヴィブラート:バロックluteは通常ノンヴィブラートだが、印象付けたい音を適切に揺らして装飾的にヴィブラートを使う、他の弦楽器と同様にネックと水平方向に押さえた指を揺らす方法と、ネックと直角方向にフレット上でずらす方法とある。揺らし方もその場に適したように、数回揺らしたり、1回(ひと山)揺らすだけが良い場合も・・

一瞬の憂いのようでこれはフレンチの曲などハマる、
ほか、簡潔な旋律に経過句を加えたり・・何もやらないほうが良い場合もあり、
生かすも殺すもセンスにかかってくる^^;

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 演奏について
K.ベーム:Beethoven 「第九」 【独盤LP】 
2020/10/20 Tue. 09:25 [edit]


ナットは上側が具合よく、これでスッキリv
今日は長く聴いていなかった、K.ベームの「第九」、これも国内盤LPを過去に持っていたが、中古セールで見つけ買いなおした、出してみるとドイツ盤で、輸入盤は中古でも少し高いところ普通の値段だった、しかも未聴盤のような良い状態v

カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニーO
1970年4月
これはベームの録音で最高の音質ではないかと思う、グラモフォンらしいのだが、鮮度が高いというか、VPOの弦楽がキメ細かく、ずっと聴いていたい音だ、金管群が結構張り出して会場の立体感も出ている、

第1楽章からベームらしく過度な強調はない、落ち着いた手堅いまとめ方、前述のとおり良好な音質でtrp、hornなど金管の輝きが爽快、
第2楽章、速度は速くないが、スケルツォのキビキビ切り立てた感じで十分引き締まる、
第3楽章、この楽章が一番好きなのだが、ベームは弱奏においても芯のある奏で方でおぼろげにならず、折り目正しい感覚で、じっくり聴きたくなる、
終楽章、落ち着いた開始で、まずVPOによる前奏部を整然と聴かせる、独唱陣ではギネス・ジョーンズのsopが甲高くなく、耳にしっとりくるのがいい、よく整えながら結構ドラマティックに踏み込んだ表現もあり、終結はフルトヴェングラー並みの加速をして終わる。
かつて大合唱を含む強奏サウンドはレコード針のトレースが苦手なところだったが、ラインコンタクト針によって過去には聴けなかった改善された音で聴ける。

you tube:Beethoven : Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, "Choral" / Karl Bohm & Vienna Philharmonic
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: ベートーヴェン
むかご飯 
2020/10/19 Mon. 11:33 [edit]

むかごは芋の食感になり、少しほろ苦く"山里の風味"である、濃い味付煮でおかずにしてもよいし、野菜のかき揚げに混ぜても美味しい、
ヤマイモ(自然薯)の蔓に多数出来るむかごは茎が肥大化して形成された肉芽で植物の栄養繁殖器官の1つ、むかごから翌年発芽してヤマイモとなる、

ヤマイモのむかご
また地下に残った芋(地下茎)からも翌年芽をだし生育する、ヤマイモを掘ったとき、蔓側の上部だけ切り残して埋めておいても翌年、芽を出して育つ、

天然ヤマイモ
雄株と雌株があり、むかごをつけるのは雌株だが、花を咲かせ種子もできる、種子は乾くと風に飛ばされやすい形で、繁殖域を広げるのに有利である、

ヤマイモの花と実
植物というのは各部位に全部位の情報が入った遺伝子を持ち、全体を再生できるものが多い、
ところで、ヤマイモ、オクラ、モロヘイヤはよく似た粘りを持つが、ヤマイモは加熱すると粘りがなくなり、芋のような食感になる、モロヘイヤは加熱しても粘りっ気は変わらず、オクラは少し減るが粘る、という違いがある、ヤマイモは糖タンパク質が粘りの主な成分で加熱で粘りがなくなる性質らしい(卵が固まるのと同じ)、
モロヘイヤは

モロヘイヤ
オクラは水溶性食物繊維のペクチンや

オクラ
因みに納豆の粘りは納豆菌が大豆のたんぱく質を分解してできたグルタミン酸と糖の一種であるフラクタンという成分だそうだ。
こうした粘る食材は好きだが、粘りが味付けを絡めてくれるのでより美味しいようだ。
PS.次は銀杏飯を作る予定^^
訂正:ムチンという粘性物質は動物性で植物に含まれるものではないそうだ、日本の文献には未だ植物の粘り成分にムチンと記されているが、よく調べてみたい。
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 時事・雑記
奇跡の航空技術 (更新) 
2020/10/18 Sun. 09:49 [edit]

このプロペラ旅客機を見ても、こんな巨体に対し、随分小さく見えるプロペラ2発だけで引っ張って飛ぶ、力学的に可能なんだろうけど、見た感じには不思議に思う;
離着陸のときの車輪もよく壊れないもんだと・・

ボーイング747などジェット機とはいえ、最大離陸重量が440tだそうで、全長70m、

スピードしだいで揚力は得られる理屈だが、こんなのが空を飛ぶとは騙されているようだ、
上空の薄い大気の中でも揚力を得ている、貨物型のB747-8Fは最大積載量140tで、ドイツ戦車のティーガーⅡ型が2台載せられる!
あの日航ジャンボ機墜落事故から35年になるが、山頂に墜落した現場では残骸が細かく散乱、まったく跡形はなく、衝突の凄まじさもあるが、飛行機の機体というのは軽量化のため最小限の強度しかないのか?と思った。

事故発生:1985年8月12日
「垂直尾翼、方向舵、ダッチロール、圧力隔壁、金属疲労」など悪夢を伴う言葉として焼き付いた、自動車と比べ事故の起きる確率はずっと低いが、一度にこんなに大勢(520名)が亡くなるのは他に例がなく、惨状は想像しがたい。
大型ロケット、アポロ計画のサターンⅤの場合、全長110m、離陸重量は2890tだそうで、重量の殆どは大量の燃料である、ロケット本体が自重で壊れないかと思う、また噴射ノズルはこの全重量+推力に耐えている、

重力圏外への飛行も大変な技術だと思うが、これもミッション達成までに大事故があった、
鉄や各種合金の強度をもって辛うじて飛べる、地球の重力と大気が奇跡的環境なのかもしれない、飛行機体に不可欠な鉄は太古の光合成生物が海に溶けた鉄を酸化沈殿させ、採取しやすくしている、さらに生物は化石燃料も作っている、条件揃いすぎである。
探査衛星TESSが発見した、ハビタブル圏の系外惑星:TOI 700 d は地球の1.2倍ほどで、仮に重力も1.2倍だとしたら、今の人間の技術で宇宙開発に飛び出せるだろうか?

TOI 700 d:想像画
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 科学・自然・雑学
昭和の屋外販売 
2020/10/17 Sat. 11:21 [edit]
今でこそ飲み物等の自販機はどこでもあるが、昭和の40年代?までは、観光地の広場など屋外では、こんな冷水槽に瓶の飲み物を浸けて売っていた、暑い日の屋外こそ欲しくなる、


氷水じゃなく、注ぎ口から冷水が常に流れ込み、排水口があった、冷蔵庫のような"空冷"よりも"流れる水冷"のほうが早く冷やせる、ちょうど良い冷え具合だった、
また電気を要しない、アイスボックスというのがあって、屋外でのアイスクリーム販売にいくつか並べて使われていた、

中は魔法瓶と同じ構造(ガラス容器に真空の隙間と鏡面があった)、たぶんドライアイスで冷気を維持していたと思う、
店内ならば上面がガラス蓋の冷凍庫で様々なアイス類が入っていた、今は蓋なしでコンビニやスーパー備え付け型がある、


とにかく外へ出かければ何かとおねだりしたくなる、みたらし団子も好きで、当地岐阜南部はとろりとした甘い醤油ダレを浸けるのが普通だった、

高山など岐阜北部では醤油を塗るだけの素朴な団子が普通だが「みたらし」と言う、
今も、火で焙った醤油の香りがすると買わずにいられない;


配達になるが、毎朝の牛乳配達、この木箱も懐かしく、自転車で配達される時刻は寝ているのでお目にかかった憶えがない、

瓶入りは重いし、回収瓶もあるので自転車では随分労力だったと思う、
瓶は厚紙の蓋で、こんな蓋取りを刺して開けるのだが、


先はさほど鋭くなくて刺さらず、蓋がズボっと入り込んで溢れたりしなかったかな?
PS.地元の牛乳はこれだった、まだ使っているお宅もある^^

昔はヨーグルトも作っていた名残が側面に、
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 昭和の記憶
K.ベーム Brahms sym No.4 (更新) 
2020/10/16 Fri. 09:35 [edit]
今日は第4番、

ブラームス 交響曲第4番ホ短調 Op.98
カール・ベーム指揮、 ウィーン・フィルハーモニーO
1975年 DG
録音はさほど厚い響きではないが"仕立てが良い"感じ、緻密に引き締まってちょうど良い。

第一楽章、落ち着いた始まりだが遅すぎることもない、速度の変化は押さえ、弱奏部も微かなほど小さくせず、しっかりした線で描いていく、[57]からvcに野性味を帯びたウィンナhornの重なる主題が渋い光沢を放ち味わい深い、

金管群も輝きがあり、timpはちょうど良く締めどころに効くバランス、展開部から終結までのクライマックスも着実な歩調でじりじり引き付けていく。
第二楽章も程よいテンポ、柔和に過ぎる表現は取らず、そこが清々しい、この楽章の山場の1つ、[84]からのff 3連符、強調はしていないが、ここまでの整然とした運びのせいか、堂々と聴こえる、

そのあと[88]からの弦楽、vnも低い音域を使い、vn2以下を2声に分けているブラームスらしい深みが凄い、

第3楽章、テンポは急がずエネルギッシュ、がっちり締まった感覚が心地よく聴ける。
終楽章、遅くはないテンポで整然と進める、大きく3部に分けられるパッサカリアで劇的な構成も持たせてある、穏やかな中間部もほぼインテンポで通す、再び強奏となる[133]から十分劇的で、金管、timpも豪快に用いる、

しかし最後まできっちり整えていく。

you tube:Brahms : Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98 / Karl Bohm & Vienna Philharmonic Orchestra 1975
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: ブラームス
専用ヘッドシェル 
2020/10/15 Thu. 10:20 [edit]
倉庫に置いてあった旧機にまだ1つ付いていてラッキー、ほんとに軽いプラスチック製である、しかし、リード線が付いていない、このシェルはプラグの差し込み部が非常に接近していて、普通のリード線では隣と接触しそうで怖いのだが、ルーペで確認しながら取り付けた;

これで使いたいカートリッジ3個分揃った、
もう1つ使いたかったのはシュアーのME75EDである、

ヴォーカルを中心に音出しを試したが、ME75EDは出力が高く、だいぶボリュームを絞るが、全帯域がガツンと聞こえる、
まず、阿川泰子とトミー・フラナガン・トリオのLPを聴く、

ピアノとドラムスの質量感と瞬発力が効いてくる、ウッドベースの押し出しも十分、ヴォーカルは高域が刺激的に張り出してくる、声のハスキーな部分が目立つようだ、
次に17cmシングルで、アームのオートON作動の確認も兼ねてこの2枚を聴く、

you tube:オリビアを聴きながら 杏里
you tube:中村晃子・細川俊之 あまい囁き 1973 / Paroles,paroles
これらも高域が張り出すが、「あまい囁き」で細川俊之氏の声が右脇から電話機を通したような音声?キザっぷりは半端じゃなく痛快^^昭和のフルレンジ・パルプコーンスピーカーで聴いているような、やや暴れのある懐かしい音にも感じる、
このあと、AT440MLbに交換してかけてみたところ、対比効果もあってさすが新時代の日本製らしく、ノーマルバランスで潤った声になるが、ME75EDも耳当りが変わって面白い、

・・とまあ、マニアっぽい事を書いてしまった^^;
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: Low cost audio
即時制御 
2020/10/14 Wed. 08:30 [edit]
その後、補償光学という技術が開発され、地上望遠鏡でも大気による光の歪みを瞬時に補正して解像度高く見られるようになった、

補償光学望遠鏡

過去記事→補償光学
これは大気の揺らぎを検知し、可変形鏡を駆動させて、歪んだ光の方向をミリ秒単位で補正するという高度技術で、今回ノーベル賞受賞となった、銀河系中心のBHを廻る星の動きを観測するのにも威力を発揮した。
そこでまた、プレーヤーの話で恐縮;調べてみたら面白くて・・
'80年代のレコードプレーヤーには「補償光学」には遠く及ばないものの、即時制御といえるテクノロジーが使われていた、こちらはレコード盤の歪みに対応する技術と言える、
DENONが1982年、一般向けに出した上級モデル「DP-67L」だが、

このトーンアーム部の構造図を見ると、

拡大→画像サイト
コイルなど電気仕掛けの部品が目立つ、針圧やアンチスケーティングのダイアルの下には可変抵抗(ボリューム)が付いている、多くの制御を電磁気力で行ない、検知・フィードバックで即時に適正状態を保つ、ダイナミックバランス・アームと言っても機械的なバネではなく、磁力で非接触に針圧をかけている、(*これほどの中身で当初8万円弱だったのに驚く)
手持ちのDP-47Fはこれの簡略ヴァージョンだと思うが、操作スイッチを全てダストカバーの外に並べてある、

確かに電源OFFの時、アームは0バランス状態、電源を入れるとアームがストンと降りる、どういう仕掛けか不思議だったが、磁力によるものとやっとわかった;
ターンテーブルの回転も実際の速度を検知して、水晶発振の位相に合せ、モーター速度を調整する、電磁気なら素早い制御も可能だろう、
その後なぜ作られなくなったのか?
また電気仕掛けをユーザーが支持しないとか・・
アナログ盤時代の終焉で需要が減ったのが一番の原因か^^;
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: Low cost audio
K.ベーム:Beethoven sym「英雄」(更新) 
2020/10/13 Tue. 10:49 [edit]

こんな配置にした各々のモノラルスピーカーから真っ直ぐ聞こえてくるようだ、生では聴けない録音音楽ならではの聴き方かと思う、EMIとは違う収録方針のようだ。
K.ベーム、BPOのベートーヴェン「英雄」のLPもそんな聞こえ方、はじめこんなDGらしいジャケットだったが今は兼価盤で買い直したのが手元にある、


カール・ベーム指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
1961年 DG
第1楽章から気が引き締められるような演奏がすっかり気に入り、クラシック鑑賞にのめり込んでいった頃を思い出す。
緻密な設計図どおり、寸分の狂いなく仕上げたようで、誇張もなく、誰が聴いても違和感ない純化したような演奏に思える。
録音は新録音のような鮮明さないが、飽きの来ない音で耳疲れしない、上述の録音法により詳細に聴ける、手を抜かない職人技みたいな仕上がり。

第1楽章に出てくるこの部分、

スタカートとスラーの構成がエッジを立てるほどでもなく、ぴしっと整っているのが心地よい、終結部のtrpは赤で書いた変更版を用いている、

グレーで囲ったほうがオリジナルと思われる、
第二楽章も淡々とした構え、じわじわ時間をかけた効果で、フーガの素晴らしさが引き込む。
スケルツォが快活で、粒立ちよく整い心地よい、トリオのhornも見事。
終楽章は変奏形式、ブラームスのSym No.4の終楽章ほどではないがパッサカリアの要素もあるようだ、変奏はドラマティックに組まれ、第二楽章と同じく対位法で書かれたところが聴き応えとなる。

Karl Böhm - Beethoven - Symphony No. 3 (1961)
絶対音感はなくても、つい今しがた聴いたピッチは頭で覚えている、このyou tubeはLP盤から起こしてあるようだが、プレーヤーの速度は正確、
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: ベートーヴェン
ベンジン懐炉 
2020/10/12 Mon. 09:17 [edit]
幼少の頃、冬は布団に入っても足が冷たい間は眠れなかった、最も古い記憶は湯たんぽだが、

翌日、冷めたお湯を捨てるとき、トタン製の内部はサビがきて、水が茶色く濁っていた、
次は豆炭アンカ、これは豆炭を挟む燃えない綿は石綿(アスベスト)であると教わった、

厚みが嵩張るが足の裏の高さには具合がよかったか、専用のコールテン(コーデュロイ)の袋があったが、さらにタオルで巻いた、今も電気の使えない環境では必需品となる。
これを小型化したのが懐炉灰を使う懐炉で、寒い日は使った記憶がある、

焼香用の炭に似ているがもっとゆっくり燃えるタイプだろう、
小中学生の頃、よく使ったのがベンジン懐炉で、使い捨て懐炉が出る前の定番だった、
毎日自分でベンジンを補充し、点火していたので、それだけに懐かしい、着火に失敗して熱くならないときもあった;

不思議に思っていたのが、ベンジンに普通に火が付けば炎が出て高温になる、それがこの穴あきキャップを被せると、火が出ない程度の温度でゆっくり燃え続けるところである、どういう燃焼なのだろう、その秘策は燃焼部の「触媒燃焼(プラチナ触媒)」という、普通の燃焼ではない、低温で燃やす発明のようだ、商品名の「白金カイロ」は意味を持つ、
詳細→ハクキンカイロ・サイト
燃焼というと"高温,炎"をイメージするが、すべてそうではない、酸素と化学的に結合させる低音発熱は人体の代謝でも起きる、調べてみると、炭やレンタンなども、灰の中のカリウム塩やナトリウム塩の触媒効果でゆっくり燃えるらしい、
*以上のアイテムは現行品で、非常用に役立つものもある。
さて、人間をダメにするというコタツだが、足が温まるのが効率的で省エネ器具でもある、
あとは生活態度しだい^^; 今は温風式だが、昭和の赤外線コタツがあった頃、

柔らかな放射熱で、可視光の赤い光は赤外線ではないが、目にも温かでほっとした。
PS.昭和のコタツは天板を裏返すと麻雀台になっているのが普通だった、

同級生らと怠惰な一夜を過したが;もちろん今はやってない。
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 昭和の記憶
インシュレーター ≪追記あり≫ 
2020/10/11 Sun. 11:12 [edit]
レコードプレーヤーはハウリングを起しやすいので、その対策は必要だろう、このプレーヤーの脚部はフワっとしたクッションがあり、置いたときに沈みこむ、

しかし完璧というわけではない、
オーディオの世界のインシュレーターにはゴム材もあれば木材、金属、石材のような硬い素材もあり、金属をスパイク状にしたものもある、これをスピーカーのみならず、アンプ、プレーヤーなど機器の下に挟むと良いとして多くの製品がある、

本来の脚部からは外すと効果があるとか?
音の好みに合せて選べば良い・・とか言われるが、何をどうしたらよいのやら;
因みに筆者は何か挟んで変化があったという経験はない、
スパイクに絞ってみるとよく言われるのが"振動の一方通行"で、スピーカーの振動は逃がすが床からの突き上げは止めるという、これは木の床に突き刺すように置いて効果があると聞く、脚部がピンポイントになると何か違いがあるのか、同じ金属製の受け皿まであるが、これでもピンポイント?の効果があるのか、そのまま一体化した金属とは違うのか、
スパイクがあろうとあるまいと、SPは自重でがっちり床に乗っているのに変わりない、

さっぱりわからん^^;*ある専門家は物理的に何らかの変化はあるが、聴覚的にわかるほどの変化があるか効果は疑わしいと言う、
小型SPとSPスタンドの間にインシュレーターを挟む例もあるが殆ど意味ないのでは? それよりSPとSPスタンドを一体化させたほうが質量が増して防振になるだろう、ベルトなどで締め付ければいい、地震対策にもなり一石二鳥v 何かやるなら?スタンドの足元だけでよくなる、
これにも「スピーカー専用」とした高価なベルトがあるが、荷止め用のしっかりしたベルトで良いのではないか、


*↑使用例の写真はそもそもスタンドが頼りないので、何しても無駄に見える
スピーカーケーブルにさえ、木のブロックなどインシュレーターが有効とか言われるが、床からの振動を防ぐなら、これが一番ではないか、

その前に・・以前にも書いたが、2ウェイ以上のスピーカー内部にはこのようなネットワーク回路が入っている、

ずばり音声信号が通る回路で、最も振動する場所にある、何かと振動対策が問われるが、ここには触れられない、発振源の内部ならば振動は同期するのでよいのか?・・考えにくい;
追記. 前の家では畳の部屋に置いていたので、スピーカーの足元を固めるべく、図のような方法を取っていた、受け箱に丸砂利を厚めに敷き、スタンドの底面を水平になるよう押さえつけると均されてガタつきなく安定する、

線路の敷石と同じような効果か、スピーカーはDYNAUDIO Contour 1.1を乗せていた。
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: Low cost audio
食べ頃 
2020/10/10 Sat. 09:37 [edit]
柿とバナナ、
筆者個人は、柿は甘くなってシャキとしているうちが良く、ヤワになると好きじゃない、

毎年、家内が友人宅からサイズ不揃いの富有柿をたくさんもらってくる・・
バナナは皮に黒い点々が出てきたころが甘くて好きだが、

同じ職場にいた女子はどちらも逆で、柿は柔らかくなった頃、バナナは買ってきたばかりの青っぽい甘くないのが好きという、「え~、信じられない!」とか言い合ったのも懐かしい^^
スイカは収穫時が肝心で素人には難しい、

昔はよくあった、種なしスイカ
収穫が遅い、あるいは長く置きすぎると、薄紅色がどんよりしてシャキっとせず、香りも変で酸味をおびてくる、
納豆、これも買ってきたばかりより、数日置いて、納豆菌が増殖した頃が柔らかくなって、
よーく練り廻して食うと味も良いと思うのだが、これもそれぞれだろう;

関西では今も納豆は敬遠されるのだろうか、筆者の中部は根付いている、
保存食になるが、干し柿や干し芋、これも美味しい頃合いがあって、あまり硬く乾いたのより、歯応えのちょうど良い半生が美味しい、

岐阜の大垣名物で柿羊羹というのがあり、干し柿を練り込んだもの、

割り竹に入れて固めたちょっと贅沢な羊羹、
今の店にある干し芋はちょっと硬く、風味も食感も昔食べたのにはほど遠い、干し芋に適した品種があるが、今はそれらしいのを見かけない、
昭和の頃、当地の農家ではたくさん干していた、あちこちから芋を蒸す匂いが立ち込めて季節を感じた、こんな黄色~飴色に近い色に干しあがった半生状態は絶品だった。

今、洋菓子風に作られるサツマイモのモンブランなど、幼い頃食べた棒付きの芋飴そのままの味で、新しいような懐かしいような・・^^

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 昭和の記憶
DENONでDENONを聴く 
2020/10/09 Fri. 11:00 [edit]


またレコードプレーヤーのほうも、当時放送局用に開発された電子制御技術が一般向けの製品にも導入され、アナログ盤再生の1つの黄金期だったとも言える、

DENON DP-47F
しかしその後、こうした技術を使うのをプッツリやめてしまい、今は他のメーカーとかわりないフツーのプレーヤーしか作っていない、最上モデルのDP-1300MK2-Mでさえ、単純な機構のスタティックバランス・アームで、価格半分以下のDP-500Mと主要部分は変わりない、

DENON DP-1300MK2-M
たまにいろんなオーディオマニアのレビューを見てみたりするが、何の影響か「そこかよ?」と思うような部分の評価に拘って;肝心な事から外れている、
今のユーザーが求めないせいか?日本の技術を発揮した'80年代の高水準から見ると、すっかり退廃的になってしまった、アンプ類は良い製品を作り続けているのだが。
中古で求めるしかなくなった'80年代DENONのLP盤をプレーヤーDP-47Fに乗せて聴いた、(カートリッジだけはaudio-technica;)

再生音は申し分なし、一とき黄金期が蘇る、
スイッチ1つでプレイ開始から終了までオート、その動く様子がゆっくり丁寧なのである。
1985年発売の本機にはこんな電子制御のための基板が入っているそうだ、使いやすさだけではなく、適正針圧を保つなど、再生に有効な制御機能も入っている。

電気と磁気の力でオート機構を動かしている、無音で作動するのもそのおかげか、これを全て昔のカメラや時計みたい機械式に組むのは無理かもしれない;
PS.先日の反った盤への対応、この方法ならどんなプレーヤーでもいけるかも、剥がしやすいテープを使う、一時的な対処であるが、

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: Low cost audio
L.Mozart trp協奏曲 ほか 
2020/10/08 Thu. 09:53 [edit]

ナチュラルtrp
譜例のように低域は簡潔な和声音による旋律しか演奏できないが、これがtrpであり、昔はこの楽器が不完全だとは誰も思わなかっただろう。

バロック~古典派初期までにこの楽器を活かした作品が多く書かれており、それがtrpらしい語り口になっている、ブラームスの時代には現代のバルブ式trpは完成していたが、ブラームスはorch作品の中であえて昔のナチュラルtrpでも演奏できるように書いているそうだ。
古楽演奏が定着した現代、多く使われるのはナチュラルtrpの響きを壊さず、微妙にズレる音程を補正する孔を設けた現代古楽器?と言えるもので、今の演奏環境に合わせたものだ、

こういう例はtrpに限ったことではないだろう。
さて、この楽器で演奏するニクラス・エクルンドの録音は1995年のものだが、美しく安定した響きと技巧はトップレベルだろう、

ニクラス・エクルンド:バロックtrp
ドロットニングホルム・バロック・アンサンブル
まず、レオポルト・モーツァルトのニ長調、この1曲があればいい、といえるtrpの純粋な美質を聴かせる、2楽章のみで第1楽章の跳躍した高音が魅力、


you tube:Leopold Mozart - Trumpet Concerto in D-major (1762)
ミヒャエル・ハイドンも同じく2楽章のtrp協奏曲を2曲書いているが、L.モーツァルトと職場を同じくしていたので、同じtrp奏者のために書いたかもしれない、

第2番 ハ長調、
第1楽章での高域の演奏がさらに高度になっている、

you tube:Michael Haydn - Trumpet Concerto No.2 in C-major
PS.なお、F.J.ハイドンが書いた名作、trp協奏曲変ホ長調は全ての音階を演奏可能にした新案の楽器、キーtrpのための曲で、

キー・トランペット
その機能に合わせて書かれている、いまいち濁った音であるが、このお陰で現代のtrpのために用意されたような曲がハイドンの手で残される幸運となった。

you tube:F.J.Haydn trumpet Concert/Niklas Eklund
Allegro Andante Allegro
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 前古典派
ダイナミックバランス・アーム ≪追記あり≫ 
2020/10/07 Wed. 10:14 [edit]
何故今さら・・と思われるかもしれない;

本機に惹かれるのは、今のプレーヤーの主流になっているスタティックバランス・アームではなく、ダイナミックバランス・アームで、それに電子的な制御機能が加わっているところ、
よくこんな仕掛けの込んだ製品がミドルクラスで出たもんだと思う。
スタティックは0バランスを取ったあと、目盛を見ながらウエイトを前に寄せて、地球の重力で針圧を掛ける、ダイナミックは0バランスを取ったあと、バネの力で針圧を掛ける、

スタティックでは重力による一律の加圧になるが、ダイナミックは盤面に対し柔軟なバネ圧で押えようとするので盤のうねりによる多少の上下揺れにはしなやかに順応する、ただしカートリッジやアームにも質量はあるので、小刻みに揺れるような酷い盤になると、変動が急で対応できない(慣性の法則)、よってヘッドシェルとアームは出来るだけ軽質量が望ましい、
追記:アーム部のスタティック(重力)とダイナミック(バネ)による針圧の掛かり方について、下図のようにイメージしてみた、

スタティックは走る自動車に例えられ、接地面に山があったとして、上り坂では重力が増し、下り坂では重力が弱まる、速度が速く、下りが急な場合、宙に浮くこともある、地球の重力は一定だが、"等価原理"により実効重力が変動する、
ダイナミックは筆の穂が同じ接地面をなぞるのに例えられ、筆の穂は柔らかなバネでもある、
上り坂では即座に撓って、突き上げを吸収し、下り坂ではすぐ元に戻り、変化に対する追随の即時性が高い、(レコード針のカンチレバーにもこの性質はある)
ウエイトは0バランスを取るのに動かすだけで針圧を加える目盛は付いていない、0バランスを取るときは電源をOFFにする、本機ではアームの脇に針圧を加えるダイアルがある、

電源を入れるとアームがコトンと下りて針圧がかかる、ダイアルを廻して調整する、電子秤に針先を乗せ確認したが、ダイアル目盛は正確である。

本機はストレートアームで、軽量のヘッドシェル及びコネクタは独自のもので、一般的な統一規格のシェルは使えないが、交換シェルが1つあればいい、

ターンテーブル及びゴムシートにはスリットが開いており、ここに光線を当て、中の光センサーが30cmLPか、17cmシングルか検知し、アームのオートONの降ろし位置を判断する、

至れり尽くせりのオート機能は過剰とも言えるが、あればやはり便利で快適v
オートリターンでアームがゆっくり戻り、ふわっとストッパーに着地する作動の様子には精度の良い機械的魅力?がある^^回転制御はクォーツロックでこれは不可欠、
新たにプレーヤーをセットした際、いつも試聴盤としてかけるのがこれである、

1958年録音 DG
耳慣れたグラモフォンの名録音がいつもどおりに聴けるか・・意外に確認基準となる、
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: Low cost audio
プレーヤー:DP-47F 再び 
2020/10/06 Tue. 10:11 [edit]
全て回転制御機能付きが前提である、
DENON DP-47F

発売年は1985年、CDプレーヤーに対抗するようなフルオート機能が付き、ダストカバーを閉じたまま外部のスイッチで全て操作できるというもの、クォーツロックはこの頃からあった、トーンアームのダイナミックサーボトレーサーなどDENONが開発した先進技術を投入、中級機でこれほど仕掛けの込んだ機種は後にも先にも憶えがない、過去に購入した本機は動作不良が生じてきて使い切った。
これを最後にDENONの中級機以上はシンプルなマニュアル・タイプに変わった、オートタイプが作られなくなったのは後々の修理対応の問題か、あるいは"マニア向け"らしくしたのか?
DENON DP-500M

フルマニュアル・タイプでダイレクト・ドライヴ、回転はクォーツロック、各部はしっかり出来た何の変哲もないプレーヤー、難を言えばリフターレバーを下げたとき、アームの降り方が速すぎて、外周の無音部分の斜面で針滑りが起き、録音部分へ飛び込んでしまう、手でゆっくり降ろす必要があった。しかしひじょうに長持ちする造りである。
DENON DP-400

DP-500Mより下のクラスで出た製品だが、ベルトドライヴでクォーツロック付き、オートリフトアップ機能が加わった、トーンアームも申し分ないレベルで、リフターレバーでゆっくり降りるのも良く、軽量で嵩張らないのも良い、DP-500Mを持つ意味がなくなった。
ところで、最初に挙げたDP-47Fの状態の良い中古がオークションに出ていた、出品写真からも使用痕の少ない美品とわかり、入札も競り合っていた、
即決価格に迫る勢いに見えたので「即決」でかっさらった^^

→DP-47F 仕様詳細
オート・タイプはトーンアーム等のクウォリティが下がる?・・と敬遠されるかもしれないが、『ダイナミックサーボトレーサー:カートリッジの弾性率とトーンアームの実効質量による低域共振を水平、垂直両方向ともに電子的に制振しており・・』など、機械式だけでは成り立たない効能ある技術が使われ、大して効能のない付加価値よりずっと良い、
上記のDP-400も良い製品だが予備機にして、これを使い切る予定、≪続く≫
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: Low cost audio
極薄 
2020/10/05 Mon. 09:27 [edit]
半端じゃないところが痛快v
まずは杉並区にあるこの建物、5階建てというのが素晴らしい、奥のほうは若干広いようで、階段を設けるにはそこしかなさそう、

アパートじゃなさそう、貸しビルか?普通に考えて隣の部屋へ行く廊下のスペースが取れない?部屋を通り抜けていくのか、
次は長崎市内の1つ、奥側茶色の建物、1階は和食店のようで3階建て、

左側に廻ってみると、歩道とすぐ後ろのビルに挟まっている、

ここも階段やら、隣への通路がどうなっているか気になる;
これも長崎市、道路側からみると3階建ての普通の建物に見え、1階にうどん屋さんがある、

この左側に廻ると、

特に手前のほうが極薄!内部は人1人立てるくらいの幅か、ここも歩道と後方の敷地に挟まれている、畳の長辺分の奥行きもあれば立派なもんかも;
気になるのは階段、このように踊り場で折り返すように出来るのか?


階ごとに梯子で結ぶ形なら出来そうだが、
いずれも前回の記事の上をいく、
→敷地の小さな建物
しかし薄ければよい?というものではなく、狭い空間にほっとするような古びた佇まいがあると、なお良い^^

ここは最高だった、
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 時事・雑記
軽いのが好き 
2020/10/04 Sun. 10:48 [edit]
前の家から今の家に引っ越しする際、自分で運べる物はできるだけ済ませてしまおうと思い、腰を痛めた、それからずっと癖になっている;何とか運べるにしても、重たい物が嫌になり、同じ用を成すなら軽いものを選ぶようになった、
プリメインアンプも一旦は現製品でいうこのクラスを買ったが、

電源トランスが2個入っているためか17.6kgになる、

この程度平気だろうと思っても、腰をかがめて腕の力だけで扱うには体に負担がかかる;
これはすぐ売却し、ローエンドのこのクラスに替えた、

7.4kg、これで快適な重さになった、性能も何ら不満はない、
自作スピーカーも初めは全体を一体型で作ったが、箱は21mm厚のMDF材、SPユニットも重量があり、しんどい重さになった、その後、箱を3部分に分けて作りなおし、積み上げるようにした、元々下部は空間を仕切って脚部にしてあっただけ、運搬はだいぶ楽になった。

そう言えば、昭和の本格的なカメラもずっしり重かった、金属部品で構成されていたせいだろうが、重さは高級感でもあった、うちはKonicaでこんなのを使っていた、たぶん同品、レンズの蓋を取り忘れて真っ暗になるやつ;革製のケースが付いていた。

シャッター速度から何からすべて機械式に作られた精密技術で高価なのはわかる、
たしか一眼レフのCMで、どこか寒い地方で野鳥?を撮影すべく、小窓に垂れたツララを望遠レンズでガツンと折って向ける、ってのがあった、戦車みたいな頑強度も魅力としていた、
しかしこれを持って旅行に行くのは大荷物だった、やがて一眼レフ本体も交換レンズも一気に軽量が当り前になって、間もなくして銀塩時代も終わった、
初期のデジカメも意外に重かったが、

Nikon COOLPIX950:発売1999年、まだ現役
その後は軽量、低電力になった、

性能は良くて軽い、こんな良いことはない。
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: Low cost audio
多感様式:クヴァンツ fl協奏曲集 
2020/10/03 Sat. 10:16 [edit]
クヴァンツはC.P.E.バッハとともにフリードリヒ2世に仕えたfl奏者兼作曲家で、作品番号は概ね作曲順と思われるが、後期ほどC.P.E.バッハに近い多感様式で、ワクワク、ゾクゾクする楽しみが色濃くなる、

当アルバムも初期から後期までの代表4曲が選ばれ興味深い、flトラヴェルソのソロはFrank Theunsで卓越した演奏、Les Buffardinsの弦楽は各パート1人ずつの編成、この録音も良好で後ろのチェンバロも冴え渡って響く、


1曲目、ト短調 QV 5:196はC.P.E.バッハの協奏曲だと言っても疑わないほどだろう、緊迫した急楽章に穏やかながら移ろいのある中間楽章は、始めの曲として引き付ける、
(下記you tubeはアルバム順に全曲入っている)
なお、当時の常として、flはソロ部分以外でもvn1と重ねて演奏する、

第1楽章始まり
2曲目、ニ短調 QV 5:86はまだバロックの様相が強く、ヴィヴァルディの流れを感じる、第2楽章のSicilianaが魅力で、flは1つのはずだがvnもしくはvaが重奏として奏で、その音色が不思議とflに似た響きで、flが複数あるかのように聴かせる、
3曲目、イ短調 QV 5:236はやや長い曲になり、後期の曲と思われ、多感様式らしく内容も深まっている、flトラヴェルソとしても高い技術を要するように思える、緩叙楽章では何とも高貴で憂いも漂い、フリードリヒ大王がflを好んだのもわかる気がする。
4曲目、ト長調 QV 5:173は短めでバロック的な様相ももつ、面白いのは第2楽章が間奏的で、flソロがレシタティーボを奏でる形式で書かれているところだが、なかなか惹かれる。

you tubeは4曲続けて再生される

you tube:J.J. Quantz - 4 Flute Concertos | Frank Theuns Les Buffardins
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 前古典派
同音異義語、同形異音語 
2020/10/02 Fri. 12:08 [edit]
文脈から、何を意味しているか察知する必要があるが、誤読を避ける配慮も要るだろう、

牧場: ぼくじょう/まきば・・訓読み音読みの違いだけ、
工場: こうじょう/こうば・・音訓混合もある
仮名: かな/かめい・・かな文字/仮の名称(仮称と書いて混同を避けられる)
辛い: からい/つらい・・からいには厳しい意味もあるかな、
大家: おおや/たいか/たいけ・・借家の家主/その道で有名な人/身分や権力の高い一族
大人気: おとなげ/だいにんき・・結合どころが違う、
寒気: さむけ/かんき・・温度が低い意味では共通か
人事: じんじ/ひとごと・・意味こそ違うが、人事異動はひとごとだったりする、
人気: ひとけ/にんき・・コロナ渦の中、「ひとけがない」と書こうとして、「人気」と変換
された、「にんきがない」と読まれそうで「人け」と書いた、
生物: せいぶつ/いきもの/なまもの・・わざと読み間違えてギャグにされる、
最中: さいちゅう/もなか/さなか・・好きなのは"もなか"である
心中: しんちゅう/しんじゅう・・しんちゅうお察しするが、しんじゅうはよくない;
鋼: こう/はがね・・はがねは「刃金」が語源だと思うが「鋼」と書くのが正しい、
競売: きょうばい/けいばい・・どっちをよく使うだろう、珍品のオークションを傍観する
のは面白いが、
金星: きんせい/きんぼし・・力士にとってはあとのほうが有り難い、
通った: とおった/かよった・・1回きりでもとおった/ 同所へ複数回行き来した、
気質:かたぎ/きしつ・・集団が共有する性質/個人生来の性質、
ちなみに戸籍にはフリガナはない、住民票にもフリガナを付けない役場もあるし、便宜上本人の言うとおり付ける所もある、人の名は漢字が特定されれば、読み方はどんなふうにもできるそうだ、あまり突飛な読み方にすると当人がいちいち困るが;
ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
category: 時事・雑記