光秀羊羹 
2020/12/31 Thu. 11:15 [edit]
知り合いからタイムリーなお土産をもらった、「明智光秀 酒ようかん」だそうで、今年の大河ドラマに因んで作られた地域興し商品、

白餡ベースにアルコール分の残る日本酒が入っている、
食感は羊羹だが風味は洋酒ボンボン風で、苦いお茶と合わせるとけっこうな味わい。

今年の大河ドラマ、長谷川博己主演「麒麟が来る」は医者の東庵やその助手の駒、芸人一座の伊呂波太夫が重要人物と深く関わっているのが斬新だったが、今回、幕府の摂津晴門を演じた片岡鶴太郎さんは大河の出演歴が多くいつも難物で濃い役どころで盛り上げてくれる^^

今まで大河ドラマに出演する帝の役は歌舞伎界からの主演が多かったが、今回の正親町天皇を演ずる板東玉三郎さんは格別に思える、出演時間は短いが、じっとして言葉を発するだけで、皇族らしい重厚な気品、全てを見透した威厳を醸し出している、
高僧、公家などの重要人物も歌舞伎、狂言、あるいは落語界の人達が演ずることが多い、日頃TVで馴染んだ俳優よりも俗世から離れたような雰囲気、物腰が効いてくるのだろうか。
2021年の大河は幕末~明治もので「青天を衝け」、やはり、キャストが豊富な戦国か幕末が面白い、それを誰が演ずるか、ハマリ役だったり、意外だったり、それも楽しみv
さて、2020年はコロナ渦がいっこうに治まらず、何かと予定がくるいながら、どうにか乗り切り;妙に拘ったへんてこな記事ばかり懲りずに書きましたが、新年からもお付き合いいただければ幸いです^^皆様良いお年をお迎えください。
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category: 時事・雑記
インパクタ 
2020/12/30 Wed. 11:10 [edit]
この動画はTVや映画で見覚えのある銃器の実際の音だそうだ、

you tube:【フリー効果音】世界の銃声 Gunshot in the world #1
最初に出てくるドイツ軍の歩兵が持っていたボルトアクション式のKar98kの音はなかなかサマになっている、5発の装弾の音も^^命中率の高い名銃だったと聞く、
ほか、動画中のワルサーP38、通称シュマイザーMP40など興味深い、ワルサーのマガジン内は8発だが、1発装填済みなら9発連射できる。


また懐かしい「コンバット」でサンダース軍曹が持っていたトミーガン(トンプソン:サブ マシンガン)の動画もある、お~、これもさすがv

you tube:The Thompson M1A1 Submachine Gun (Full Auto)
おまけ、トミーガン vs シュマイザーMP40

you tube:Thompson Vs. MP40 Shootout
次に「ダーティハリー」でお馴染みとなったマグナム44、構造解説入り、

you tube:ザ・マグナムハンドガン Chapter 3 マグナムとは何か?
マグナム44の動画の実験でわかるが、弾丸は小さなものでも「運動量=質量×速度」なので、その速度が高ければ大きな物体を衝突させたに等しいエネルギーとなる、

ゼリー体を貫通させたところ、弾丸より大きく穴が膨らむ
地球に落下してくる大隕石は質量、速度ともに大変な値である^^;
さて、ここから本題^^
「はやぶさ2」でも行なった、小惑星リュウグウの表面にクレーターを作ったインパクタもようするに銃砲である、

銅板が丸い形状になって飛び出す特殊な開発がされている、強い発射速度も得られる、
また過去記事に書いたESAによるミッションだが、
→小惑星衝突ミッション
これも、インパクタを小惑星に打ち込み、軌道にどの程度影響を与えるかの実験計画である、

将来、地球に衝突する危険のある小惑星の軌道をずらす方法の1つにインパクタが考えられているが、他の方法もいくつか考案されている、早い段階ならほんの少し軌道をずらせばよい、

しかし小惑星には様々なタイプがあり、1枚岩のような塊、土砂を丸めたようなスカスカな状態、土混じりの雪玉(彗星)、鉄やニッケルの塊で原始惑星の衝突でコアが飛び出したもの(隕鉄)等々、また表面が黒っぽいか明るいか、形状や自転の状態、詳細なデータを事前に知っておいて有効な対処法を選ぶ必要があるだろう。
その他過去記事:高速自転する接近小惑星
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category: 科学・自然・雑学
乳鉢の代り 
2020/12/29 Tue. 10:08 [edit]
いつも重宝している、味の素の各種だしの素であるが、

どれも顆粒状である、沸かした湯ならさっと溶けるが、低温でもすぐ溶けて馴染ませたいときには微粉末にしたい、乳鉢が要ると思ったが、これで十分代用できる、

底が丸い磁器の皿と、同じく丸いレンゲが代りになる、これに必要な分だけ入れ、レンゲの背でザリザリ押えて砕けばいい、

昆布だしを微粉にしたところ
野菜の一夜漬けにも「昆布だし」を微粉にすれば下味に溶けやすい、塩分少なめに美味しく作れると思う^^
チャーハンや野菜炒めを作るときも「中華あじ」を下味にちょっとかけるが、微粉なら水分が少なくてもムラなく混ざるv

食卓塩も荒い粒であるが、これも場合によって微粉に砕くと具合よい、
ソフトマーガリンで「昭和の塩味マーガリン」を再現したいとき、微粉なら練り合せやすいだろう^^ちょうど良い分量割合を探りたい、

*カシューナッツなど塩分なしのナッツ類が売られているが、あまりに味気ないので若干加減してまぶすのにも良い、
さて、昨夜は炊き込みご飯「田舎風」にした、だしの素は顆粒でよい^^;
具はゴボウ、ニンジン、揚げ、干し椎茸、どれも煮崩れしないので炊き初めから入れてよい、
昔、町内の集会や催しの昼食に出たような(お茶はこの湯呑みでw)、


あとはアジの干物としじみ汁、この一夜漬けなどあれば満足、


塩の量は野菜の重さの2%、いつも"レコード針圧計"代わりの秤でもよいv
PS.一夜漬けの漬け方改良、ワンサイズ小さいタッパーに水を入れ、重しにした、底面が均等に載る、さらに食器を積んで加重、今度は上述の昆布だしの微粉も混ぜてみた、

漬物ができるのも地球の重力のおかげ!^^
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category: 時事・雑記
Mozartほか:フルート四重奏曲と五重奏曲 
2020/12/28 Mon. 10:40 [edit]
今日知られるfl四重奏曲は4曲あるが、
No.1 ニ長調 K.285、No.2 ト長調 K.285a、No.3 ハ長調 K.Anh. 171 (285b)、No.4 イ長調 K.298
すべてドゥジャンの注文した曲か、については疑問視されている、自筆譜の残るのはNo.1とNo.4だけで、No.1ニ長調は内容からしても、fl協奏曲No.2との近似性も聴かれ真作に違いないだろう、他の曲については他人の手によるモーツァルト作の編曲もの、またモーツァルトの手ではあるが、多作からの転用?・・など、純正な作品かどうか疑いの余地があるらしい、
手元には有田正広:flトラヴェルソとボッケリーニSQによるDENON盤がある、

まず、No.1ニ長調K.285は誰もが聴いたことのある曲で親しみやすい、
第1楽章は整ったソナタ形式、第2楽章が弦のピッチカート伴奏で短いながらflトラヴェルソの幽玄な魅力を聴かせる、

you tube:モーツァルト: フルート四重奏曲No.1ニ長調 K.285 有田正広 1989
興味深いのがNo.3ハ長調K.Anh.171(285b)で真作性?はともかく、やや規模の大きい第1楽章の展開部や第2楽章の変奏書法に引き付ける魅力がある、

第1楽章 展開部より
you tube:モーツァルト: フルート四重奏曲No.3ハ長調 K.Anh.171 有田正広 1989
いずれもアマチュア奏者を想定した3楽章、2楽章の小規模な作品にまとめられている。
次はflとvn:2 va:1 vc:1による5重奏、当ブログでお馴染みのヨーゼフ・マルティン・クラウスのfl五重奏曲ニ長調、これも結構名演が出ている、
こちらは3楽章だが長大で、プロ奏者を想定した曲に思える、flは華やいだ存在ではあるが、対等な5重奏パートの1つとして扱われ、対位法書法が緻密で見事である、
第1楽章は提示部も展開部以降も長大だが、充実内容の曲は長々と感じない^^
第2楽章の変奏はテーマといいクラウスならではの趣きが魅力、終楽章も緻密な聴きどころを持つが長くしすぎずスパっと終える。
you tubeはマルティン・サンドホフ:fl、シュパンツィヒSQを挙げる、

you tube:Flute Quintet in D Major:
I. Allegro moderato II. Largo III. Finale con brio
五重奏曲といえばルイジ・ボッケリーニもじつに多数書いている、弦楽のみ(vn:2 va:1 vc:2の編成)もあれば他の楽器を入れた五重奏もあり、あの有名な「ファンダンゴ」を持つのもギター五重奏である、
参考 you tube:Quintetto IV in re maggiore g.448 : IV.Fandango
ボッケリーニはイタリア出身だがスペインに帰化した音楽趣味で、古典派ながら独創的な魅力を持つ意味ではJ.M.クラウスと同様かもしれない、
fl五重奏曲ト短調op.19 no.2を挙げる、(収録状態はあまりよくない)

you tube:L.Boccherini (1743-1805). Quintetto g-moll op.19 №2
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category: 古典派
もらった野菜で一夜漬け 
2020/12/27 Sun. 10:19 [edit]

大根、蕪、白菜、ネギ、里芋ほか・・
元々野菜は溜まりぎみ、人参など根菜類は日持ちするが、菜っ葉は持たない、冷蔵庫のしなびてきた野菜は処分して、この新しいのから使っていきたいが、冷蔵庫のキャベツはまだ新鮮だった、ひとまず、野菜ラーメンを作って消費^^

うちはキャベツ、ニンジンなど麺のように細く切って、さっと調味炒めして乗せる、スープに浸しながら食べると美味しい、
まず白菜を使わねばと、一夜漬けに挑戦、(自分で作ったなんて憶えがない;;)
葉っぱ数枚を適当に切って重さを量ると550gだった、


塩はこの重さの2%でよいらしいので11g、いつもリュート弦の計量に使っている電子秤が役に立ち、正確に計量できた^^塩をまぶしてポリ袋に入れ、袋ごと広めのタッパーにひろげ、ざる蕎麦用のスダレで押え、丼など食器を重しにした、


タッパーに対し、スダレや丼のサイズがぴったりv みるみる重しが下がっていく、
どんなモノになるのか、待たないとわからない;
そして約12時間後、

さっぱりとまずまずの出来、食べる少し前に塩昆布(ふじっ子)を混ぜた、
次は大根も漬けてみたい、蕪は辛子酢漬けにしたいが、ネット上のレシピが助かる。
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category: 時事・雑記
Bach:Brandenburg Con. No.5 (3つ) 
2020/12/26 Sat. 10:23 [edit]
このところflトラヴェルソの演奏に聴き入っているので、集中してしまう、
vnもflトラヴェルソも人の声と同じく音律はほぼ自由であり、一定の音律を正確に演奏するだけじゃ得られない、人間の琴線を揺らす演奏ができる(そうでなければ、あっけらかんと平坦でつまらない)、チェンバロだけでは表現できない要素を2つの楽器が聴かせる、
古楽器を味わうには鮮明な録音が不可欠だが、それが可能になった、1976年、G.レオンハルト率いる奏者らが演奏したSEONの録音、錚々たる顔ぶれで、古楽器によるバランデンブルクconの金字塔でもある、

グスタフ・レオンハルト指揮、チェンバロ
フランス・ブリュッヘン(フラウト・トラヴェルソ)
シギスヴァルト・クイケン(バロック・ヴァイオリン・ソロ)
ルシー・ファン・ダール(バロック・ヴァイオリン)
ウィル・ペータース(バロック・ヴィオラ)
アンナー・ビルスマ(バロック・チェロ)
アントニー・ウッドロウ(ヴィオローネ)
flトラヴェルソはフランス・ブリュッヘンでこの味わい深さは貴重なものだ、
第1楽章の[95]から、オリジナル譜にはPianissimoと書かれ、2小節に渡って?波線が記されている、波線は何らかの装飾と思われるが、トリルか装飾ヴィヴラートか?また波線は[95、96]の2小節だけを指定したのか、同パターンの[100]まで行なえという意味なのか・・
たぶん[100]までを指示したように思える、原譜を見ないと気付かない事は多々ある、

ここは奏者によって様々である、印刷譜のまま[95、96]だけトリルしている例もあるが、このppの全音符は何か密やかで幽玄な趣きを求めているようだ、
ブリュッヘンは[100]まで装飾ヴィヴラートを続ける(クロスフィンガリングを使った技法にきこえる)、この演奏が最もツボを捉えたように感じる、
全体にメリハリがくっきりした演奏はレオンハルト指揮の特徴だろうか、

you tube:Gustav Leonhardt - Brandenburg Concerto #5
ブランデンブルクconの音盤はどれだけ揃えたかすぐ思い出せないが、NAXOS盤のスイス・バロック・ソロイスツは特に良かった印象、No.5のflトラヴェルソはステファーヌ・レティであるが、第1楽章で[95~100]の解釈はブリュッヘンと同じのようだ、

you tube:Brandenburg Concerto No. 5 in D Major, BWV 1050:
I. Allegro II. Affettuoso III. Allegro
最後にS.クイケン指揮、ラ・プティット・バンドの近年の演奏を挙げる、
flトラヴェルソはバルトルト・クイケン、第1楽章[95~100]は何も行なわず、幽玄な味わいを醸し出している、

シギスヴァルト・クイケン(指揮 / ヴィオロン・チェロ・ダ・スパラ)
ラ・プティット・バンド
ヴァイオリン:サラ・クイケン
フラウト・トラヴェルソ:バルトルト・クイケン
チェンバロ:エーヴェルト・デメイエール

you tube:Bach : The Brandenburg Concertos No.5 in D major (BWV 1050)
ところで、この第1楽章、tuttiのテーマだが、

同音が2つずつあるのは弦楽の弓のダウンとアップで滑らかに繫がる音形で、タンギングのあるflやチェンバロでは奏しない、
以前このパートをギター重奏で弾いたCDを聴いたが、可笑しなものになっていた;
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category: J.S.バッハ
モミの木の枝 
2020/12/25 Fri. 09:44 [edit]
さらに点滅する電飾を掛け部屋を暗くして眺めた、


頂天の星は樹をいためないよう、枝先を紙でくるんでから嵌めた、
サーモスタット付きの電球が2個ありそれに繫がった球が点滅した、いつ頃までやっていたか?憶えていない;
*日本はキリスト教国でもないのに、何故お祭り気分だけ模倣しているのか、明治の半ばから、西洋文化のイベントを体験してみようというのが始まりだったようで、本来のクリスマスとは外れ、勝手な趣向で広まったらしい、商業的にも重要なイベントとなってしまった、
ずっと気になっていたのは、鉢植えのモミの枝は上向きに伸びているのに、

大抵のイラストに描かれるツリーは枝が垂れ下がっている、

確かに大木なら枝も重くなり、さらに雪が積もれば垂れ下がるようで、そのイメージだろう、

しかし室内に飾る程度の大きさなら枝は上向きが当り前、イラストもそのへんを常識化してはいかがなものだろう、
これは数年前取り寄せた、バタークリームのX'マスケーキ、薔薇飾りに銀粒が振ってなかったのが残念だが、箱を開けたとたん、昭和の香りが・・v

2層のケーキの間はマーマレード、懐かしい美味しさと食感である、また来年あたり頼もうか、早めに注文しないと予約一杯で打ち切りになる、
山崎屋(YAHOO!ショッピング)
今となっては子供の頃楽しんだクリスマスを思い出すのが楽しみと言えようか^^
年末やお盆、四季折々の倣わし、風情を味わったものだ。
PS.子供向けシャンパンもよく買った、中身は炭酸の強いサイダーである、

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category: 昭和の記憶
Haydn:古楽器orchによる Sym 86 (更新)  
2020/12/24 Thu. 09:48 [edit]
Night Music:J.M.Kraus fl五重奏曲 ほか
今日はその前に取り寄せたアメリカの古楽orch、ヘンデル・ハイドン・ソサエティの演奏、
これも2017年録音で音のクウィリティも高く楽しめるライヴ録音である;当盤はハイドンのSym No.26、No.86、モーツァルトのvn Con No.3が入っているが、お目当てはNo.86、パリセットで最も編成の大きな曲である、

交響曲 No.86 ニ長調 Hob1/86
ハリー・クリストファーズ指揮
ヘンデル&ハイドン・ソサエティ
2017年 ボストン、シンフォニー・ホール ライヴ録音
Handel & Haydn Societyは米国で最も古く設立されたピリオドorch.でクリストファー・ホグウッドを桂冠指揮者に任じ録音も行っている、2008年から英国の指揮者、ハリー・クリストファーズが音楽監督に就任した、会場の響きも良く、録音が主目的に思える出来栄え。

第1楽章の後半も反復している分、充足感がある。弦の編成は大きいようだが透明感があり、vaやvn2のパートもパワー不足にならず聴けるのが良い、vn2は右に配置している、
第1楽章は序奏を爽やかに終え、主部は程よく快速、活気は持たせるが、柔軟な味わいも両立、強奏部にも程よい強弱を付け、古楽器らしい響きのtimpがそれを明確にする、

展開部以降も、力感が湧き上がる快演で反復する。
第2楽章、Capriccio:Largo この楽章はCapriccioというのが珍しく、次のNo.87の第2楽章のような変奏の魅力はないが、クリストファーズはあまり遅くせず、緊迫感を引き出した演奏にしている。
メヌエット、Allegrettoの活気を持たせたテンポは小気味良い、少し間を置いてトリオは穏やかな基調、flトラヴェルソのソロが常に味わいがある。
終楽章、最も活気づいて楽しい楽章、クリストファーズは心地よい快速をとる、trpやtimpの押し出すところも痛快、[138]の f で変ロ長調に転じるところが引き付ける、

切れ良く高らかに終わる。

you tube:Symphony No.86 in D Major, Hob.I:86:
I. Adagio - Allegro spiritoso
II. Capriccio - Largo
III. Menuet & Trio - Allegretto
IV. Finale - Allegro con spirito
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category: F.J.ハイドン
白菜とキャベツ 
2020/12/23 Wed. 09:23 [edit]
食材を余らせちゃいけないので、買い物も計画的にしたい、今あるもので献立を考え、新鮮なうちに使い切る・・ようにしたいが;白菜とキャベツは同じアブラナ科で近い種でありながら、一緒には使えない・・ダメってことはないが;
白菜とくれば、大根や豆腐と合わせた煮物、キャベツは肉や卵と一緒に炒め物かサラダ、に分れてくる、
どちらも一夜漬けにすると美味しいが一緒には漬けない、どうしても白菜かキャベツ、どちらかがベースになって、合せる野菜の相性もある、共通で合せられるのは細く切ったニンジンくらいか、キュウリを持ち出すとキュウリをベースにしたくなる;


ハクランという白菜とキャベツの交配種があるが、買った記憶がない、

ハクラン
両方の中間的な性質だそうで、白菜風、キャベツ風、どちら風にも使えるという;中途半端な気もするが実際どうなのか?
過去に中華店のランチで、キャベツと豚肉の味噌炒めがほどよい甘味仕上げで美味かった、
キャベツが余りぎみだし、ちょっと味を思い出して、この甘味噌ダレでいけそうに思った、

キャベツ、ニンジン、豚肉を胡麻油で炒め、野菜は程よく歯応えを残す、この味噌ダレを火にかけながら適量入れてまぶした、

けっこういける(絵面はともかく;)、味噌カツにも使うタレなので豚肉と相性よいようだ、
PS.岐阜流のおでんは具の茹で卵にも味噌ダレをかけ、美味しいのだが、

卵焼きに味噌ダレをかけたりしない、「卵焼きには醤油」という味の決まりがあるようで;
次は牡蛎飯を作りたいv
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category: 時事・雑記
ダブルタンギング,フィゲタ 
2020/12/22 Tue. 10:43 [edit]
一瞬フィンガリングが先に成されていないといけない;しかし小学校ではそんな奏法は習わず「tu tu」だけだった、そこまで難しい曲はやらないせいか、

リコーダーといえばテレマンが得意な楽器で数多く書いている、

you tube:Telemann - Concerto for Recorder , Viola da gamba in a minor, II. Allegro
ダブルタンギングは当然リコーダー以外の管楽器でも用いられる、
細かく区切るトレモロやパッセージは弓弦楽器なら弓の往復で容易にできる、
マンドリンやピックを使うギターでもピックの往復で弾弦すればいい、
ルネサンスluteでは親指と人差し指を交互に使って弾く、フィゲタという奏法がある、親指と人差し指は「押す、返す」の位置関係なので実に具合が良い、必ず強拍に親指、裏拍に人差し指を使う、

フィゲタの練習曲、・印は人差し指、あとはすべて親指、
これも左手の押弦とタイミングを合せるのが練習どころ;これをやらないとルネサンスluteはまったく弾けないほど基本の奏法である、

you tube:John Johnson - Ground - Alejandro Sosa
過去、ギターをやっていた頃、筆者は中指と人差し指(m,i)の交互が速く動かないのが致命的だった;あのF.ソルの「魔笛の主題による変奏曲」でも下譜のパッセージが弾けないのである、
そこでルネサンスluteをヒントに親指と人差し指(p,i)の交互で弾いた、

実際、19世紀ギターの時代にもこの弾き方はあったようだ、まあ弾くためにはあらゆる手段を考えたことだろう。
19世紀ギターによる、ソルのグランソロ、

you tube:Cecilio Perera - Grand Solo / Fernando Sor
やはりこの楽器の鳴り方は音楽的で耳に馴染み、完成度を感じる、半分管楽器のような、胴内の空気が鳴る感じが心地よい。
トレモロが一番やり辛そうなのは鍵盤楽器、octを交互に使う奏法もありだが、同鍵を連続して素早く弾くのは難しそう、数本の指を順に入れ替えて打鍵する方法がある、グランドピアノは素早く次のスタンバイができる構造になっているが、クラヴィコードは自然落下に任せるので、速いと追いつかないかも?しれない、
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category: 演奏について
Mozart:Flaut traverso 協奏曲 No.2 K.314 
2020/12/21 Mon. 10:04 [edit]
第1楽章はこの上なく気品と愉悦に溢れ、第2楽章は慈しみに満たされ、暗い翳りはない、音符の流れをみるとごく当り前の古典派趣味の曲だが、磨き抜かれ、おいそれと書けない;
この曲がob協奏曲からの編曲であったため、依頼者から作曲料を値切られたとも伝わる;
第1楽章のソロの入り、こんな洒落た美しさは他に思い当たらない、

[33]からの長く引く音で引き付けるのは、F.ベンダのfl協奏曲でもあった、
多感様式:F.Benda fl協奏曲 ほか
第2楽章のソロの始まり、こういう所こそ絶妙なデュナーミク、孤高の趣きを期待してしまう、

[202]の半音上がるところ、ぐっと弱く優しく、[203]で高域に上がり[204]で下がるところも同様、[210]でoct上がるのも柔らかに・・これをflトラヴェルソの名演で聴きたい、ヴィヴラート無しの木質でややくすんだ響きには魂が宿るようで、モダンflに代えられないのである、
手元には管きよみ(flトラヴェルソ)、鈴木秀美(指揮)、リベラ・クラシカのライヴCDがあるが、希望を満たしてくれる名演である、

この録音では当時の演奏習慣に倣い、orchの前奏が始まった時点からflソロはvn1のパートを共に奏でる、vnにflが重なる響きは本来求められている、

you tubeを探ってみたが、管氏の演奏は挙がっていない、有田正広氏も名演だがそれもない、flトラヴェルソによる演奏自体が少ない、この曲はパッセージ中にクロスフィンガリングが多く入るなど特に難しいと聞くが詳細はわからない、昔は名人が多かったのだろう。
唯一見つけたのが古楽界の先導者、バルトルド・クイケンの演奏である、弦楽が綺麗に整って聞こえないのが残念だが、貴重な動画になる、前奏部での演奏はないが、装飾を入れた演奏が期待に応えて素晴らしい、

you tube:Mozart - Concerto for Flute and Orchestra in D Major (1778), KV 314
I. Allegro II. Adagio ma non troppo III. Rondeau (Allegro)
モダンflによる、E.パユの演奏も挙げておく、C.アバド、BPOとの共演、新時代らしいこれ以上ない秀演だろう、
最近はモダンピッチがやや高くも感じる;

you tube:Flute Concerto No. 2 in D Major, K. 314:
I. Allegro II. Andante ma non troppo III. Rondo. Allegro
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category: W.A.モーツァルト
こんがり醤油餅:サトウとStyleONE 
2020/12/20 Sun. 09:37 [edit]
今度は試しにサトウとstyleONEの切り餅を食してみた、今回、製造元は異なるが、十字の切れ込みといい、味の違いも「わからない」としか言いようがない;

ただ袋を見ると、サトウは個々の内袋を開けなければ2年持つ、StyleONEは外袋を開けなければ2年持つ、と表示されている、実際どうなのだろう;


サトウ


StyleONE
餅を焼いて醤油をつけたあと、さらに火で焙ると香ばしくて美味しい、昔、火鉢があった頃はよく焙っていた、下は炭火なので醤油が垂れても平気、今のガスコンロは空焚き防止のセンサーがあり、このような焼き網をのせると高温と感知して火が弱まってしまうが、

1つだけセンサー解除できるバーナーがあった、
100円ショップを覗くといろいろ便利小物がある、焼き網は目が大きいので餅を焙るのにちょうど良い小型の網(2枚入り)を買ってきて乗せた、餅は先にオーブントースターで焼いて醤油を付ける、醤油塗りの刷毛も用意(もう1本はソース用)

魚焼きグリルでもよいが一度も使ったことがない、(魚は焼き済みしか買ってこない;)

こんがり、理想の焼き具合
味付け無しの団子を買ってくれば、高山の醤油団子も作れそう、冷凍物でよいので探したい、

こんな脚付きの網も100円ショップにある、

左義長(どんど焼き)のときに残り火を掻きだして乗せると餅やスルメがうまく焼ける、
このためにあるみたいな^^

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category: 時事・雑記
Mozart:バセットcl協奏曲 K.622 
2020/12/19 Sat. 10:48 [edit]
バセットclは通常のクラリネットの最低音が記音ホ(E3)までなのに対し、記音ハ(C3)まで拡張されている、


バセット・クラリネット(ストレート型)、管を中ほどで"く"の時に折った型もある、
原曲は高域とバス域、2つの声部が対話するかのように書かれたところがあり、大きな跳躍が聴きどころだが、通常のclへの編曲版は部分的にoct移高されている、

魅力が大きく失われることはないが、旋律の動きはバセット・クラリネットが理想である、
ソロのバックアップは弦楽が中心で、orchがシンフォニックな以前のピアノ協奏曲のように管楽器とのやり取りは少ない、やや従来の協奏曲スタイルに戻った感もある、
まずはオリジナルのバセットclによる演奏を聴く、手元にあるのはE.シュラーダー(バセットcl)、P.アンゲラー指揮、ウィーン・コンツィリウム・ムジクムの演奏だが、

2012年録音 Gramola
古楽器のcl属はモダンよりもやや軽い木質な響きにきこえる、
you tubeはAntony Payによるcl独奏と指揮、

you tube:Mozart - Clarinet concert in A - Vlad Weverbergh - Terra Nova Collective
1. Allegro 2. Adagio 3. Rondo
つぎにモダンのクラリネット、A.カルボナーレ(cl)、C.アバド指揮、モーツァルトOで、こちらはclのデリケートな表現で魅力を補っている、

you tube:Mozart: Clarinet Concerto In A, K.622 -
1. Allegro 2. Adagio 3. Rondo
クラリネット属は音色も好きだが、音域が広く、表現力があるのは何故かと不思議だったが、他の管楽器とは構造が違う"閉管楽器"になるからだそうだ、

過去記事:クラリネットだけが「閉管楽器」
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category: W.A.モーツァルト
発音原理:リード楽器いろいろ 
2020/12/18 Fri. 10:34 [edit]


いずれも共鳴管を持ち、音程に応じて適切な長さ、太さに設定される、昔はフイゴ職人が人力で空気を送っていた、鍵盤を押した管に空気が行く、

リード管の発音部
ここで少し昭和の話になるかな、日本においてオルガンと言えば一般に学校などに置かれていたリード・オルガンを思い浮かべる、校舎はもちろん木造が合う^^足踏みのオルガンはミシンにも似た感覚?だが、リズムに関係なくフイゴを踏むのは結構やりづらいと思った、

これはパイプオルガンと違い、管を持たず、フリーリードと呼ばれる種類で、枠の中の金属リード(簧)が空気が通ることによって自由に振動し、その音程はリードの長さと厚さ(質量と硬度)で決まる、いかにも金属リードが振動する音で、あまり深みのある響きにはならないが、楽器をコンパクトにできるのが特徴、

アコーディオンのリード
リード・オルガンは足踏みフイゴやモーターで空気を送る方式がある、ハーモニカ、鍵盤ハーモニカ、アコーディオン、笙はそれぞれ空気を送る仕掛けは様々だが、発音部の原理は同じである、またフリーリードは空気が通れば吹いても吸っても音が出る、

笙
人の声も声帯が開いたり閉じたりする振動で発するのでリード楽器の一種と見なせる、この声帯と同じ事を唇で行なうのが金管楽器(リップリード)になる。

ナチュラル・トランペット
そして、リコーダーやフルートは物体としてのリードを持たず、エアリード(ノンリード)と呼ばれるが、管の入口で外側と内側の堺に設けたエッジに集中させて空気を当て、その先にある管の空気にヘルムホルツ共鳴を起こさせるホイッスルである、これは空気がリードの役割をしていると言える、音程は管内の空気質量によるので、1本の管に息を吹き込む楽器は指穴が設けられ、開閉によって管の長さを増減させ音程を変える、

竜笛
ヘルムホルツ共鳴といえば、スピーカーに詳しい方ならご存じだろう、ビール瓶の口に息を吹きかけると「ボー」と鳴るのがそれ、バスレフ型スピーカーでは低域のある周波数をピークにヘルムホルツ共鳴を起こさせ、低音を補強している、

バスレフ型スピーカー
胴をもつ弦楽器も胴内の空気が低域に同様の効果を出すようサイズや開口部が合わされたものがある、19世紀ギターなどそうなっている。


PS.リラ・オルガニザータという楽器、

you tube:Rue de begles
周囲に並んで立つ四角い管はフルー管、ハンドルを廻して空気を送り、同時に弦を擦弦する、
ヴァイオリン、ギターと同じく"入力"は右手がやりやすいようだ、
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category: Instruments
比較:サトウとStyleONEのご飯 
2020/12/17 Thu. 09:32 [edit]

風呂は寒いし、暖房をいれても足元が寒い、こういう時こそコタツである、ただしくつろぐのは寝る前の時間だけにしている;
何かあったわけではないのだが;1人の食事が続いている、
ご飯は炊飯器で炊くと余るので、レトルトパックを温めて使っている、StyleONEは安くて助かるし十分美味しい、サトウのご飯と違いはあるのだろうかと食べ比べてみた(ヒマ;)、

さすが、サトウのご飯は雑味を取り去ったような炊きたての味・・の印象があったが、かといってStyleONEが劣るということもない、先入観なしに目隠し比べしたらわからないかも?
それもそのはず、製造元はどちらもサトウ食品である!^^;


左:サトウのご飯、右:StyleONEのご飯
しかし米というのは何の味付けもせず、水で炊くだけというのが基本、あくまで淡白で柔らかい粒々の食感が良いのが一生飽きないところだろうか、味がニュートラルだからおかずの取り合わせも和風、洋風、様々に合う、
野菜などもあまり濃い味を持たないものが飽きない、大根や白菜は欠かせない、そして豆腐、入れられた鍋の出汁に馴染み、肉や魚より美味しくなっているかも;ネギやシュンギクは香りのアクセントになる、

さて、昨日の夕飯はこれだけ(質素;)、ご飯はサトウ、

あと漬物や瓶詰めものを添える;

1人だと手の込んだ物は作らず、せいぜいカレーまで、洗い物が少なくなるように済ませたい。
そういえば、サトウの切り餅は年中切らさない、常温で2年間持つという、ながもちフィルム入りは助かるが、

その前に消費してしまうので、StyleONE商品でもいいかもしれない、数日でカビるようなら困るが?
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category: 時事・雑記
R.ヤーコブス:Mozart Sym 38 ≪プラハ≫ (更新) 
2020/12/16 Wed. 11:01 [edit]
因みにJ.M.クラウスもメヌエット楽章を欠いた作品が殆どで3つの楽章に内容を集約している、ハイドンに献呈した交響曲VB.142さえ、4楽章の原曲VB.140から3楽章に改作している。
今日はルネ・ヤーコブス指揮、フライブルク・バロックOによる「プラハ」、
例によって録音は極めて鮮明、古楽奏法に基づくとは言え、まったく新しい扉を開いたような演奏で聴き手の気分を引き締める、

ルネ・ヤーコブス指揮
フライブルク・バロックO 2006年
古楽器orchは苦手という方々も、あらためてその価値を認めるかもしれない、各楽器群のバランスイメージはこんな感じ?

響きが透明で打ち消し合わない、弦は厚くないがくっきり音のラインとして響く、
まず、第1楽章、序奏[17]からさっそく出てくる前打音だが、

これの演奏は、様々な例がある、
①事実上、この譜でいう32分音符を2つ並べる
②"前打"らしく小さく短く入れる(拍の頭から)
従来は①が当り前のように行われたが、②の演奏例も少なくない、バロックと古典派でも演奏習慣に違いがあるが、因みにレオポルト・モーツァルトの教則本には①のように指定されているらしい、ここで、どれが正しいかはさておき、ヤーコブスは②の奏法を全箇所で行っている、個人的にはこれが好ましく思える。
フライブルク・バロックOは誰が言ったか?古楽器のBPOと言えるほど上手いとか、ヤーコブスの理想を見事に具現化しているようだ、管とtimpの絶妙な効果、似たような編成でもSymphonyとDivertimentoは違うと実感させる。ヤーコブスは強弱の操作をこれまで以上に巧みに行い、ダイナミズムへの効果を一層高める、
第2楽章も新鮮な楽しみに引き込まれる、
終楽章、ヤーコブスはprestoと指示があればかなり急速にする、これは時間的視野を広げることになり、曲全体を一気に見渡すような効果が生じる、もちろんフライブルク・バロックOの切れ味抜群の演奏にも魅了される。
you tubeに挙がっているが、十分聴くにはHiFiで聴けるシステムと静かな環境が必要になる、

you tube:Mozart: Symphony No. 38 in D Major, K. 504 - "Prague"

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category: W.A.モーツァルト
天文衛星「ガイア」:第3期データ 
2020/12/15 Tue. 09:31 [edit]
ESAが2013年に打ち上げて以来、年周視差で全天の星の距離や固有運動を測定し続けている、位置天文衛星:ガイア(gaia)であるが、

この第3期初期リリース(EDR3)が公開された、18億個を超える星のデータが含まれ、この内約15億個は色情報も含まれる、星の色は温度を表わし、距離と見かけの明るさから質量も見積もることができて、個々の星の実態もわかる、
また連続した観測により、個々の星の動きもわかった、天の川銀河は約100億年前に「ガイア・エンケラドス」と呼ばれる別の銀河と衝突したことが示唆されていた、
過去記事:「衝突銀河:ガイア・エンケラドゥス」
今回のEDR3のデータは、衝突前の天の川銀河の、今より小さかった円盤の痕跡を浮かび上がらせている、銀河考古学の上でも成果をあげている、
はるか遠方(数十億光年以上)にあるクエーサーの位置は、見かけ上動いている、これは太陽系が天の川銀河内を動いているためで、

EDR3のデータから太陽系の動きが年々わずかに変化していることも突き止めた。
これは太陽系近傍恒星4万個の、今後160万年間の動きを白線で表示した全天マップ

当然、今の星座の形は失われる、

(資料:ESA/Gaia/DPAC; CC BY-SA 3.0 IGO. Acknowledgement: A. Brown, S. Jordan, T. Roegiers, X. Luri, E. Masana, T. Prusti and A. Moitinho)
ESAページ:Gaia’s stellar motion for the next 1.6 million years
また天の川銀河の伴銀河である大小マゼラン雲に含まれる星の動きを分析、星は老齢から若い順へと、赤、黄、青に色分けされている、
大マゼラン雲は小規模ながら渦巻き構造を持ち、中心部に老齢の星が多く、腕の部分に若い星が多い、渦巻き銀河の特徴がわかる。

小マゼラン雲からは大マゼラン雲方向へ星が流出しているのが鮮明となった。

20世紀初頭まではこれら外部の銀河の距離も皆目わからなかったが、今は高度な宇宙の物差しと測量器を持つ時代となったv
その後はさらに遠い距離を知る「物差し」が発見されていった。

宇宙距離梯子
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category: 宇宙・天体
音が持続する楽器、減衰する楽器 
2020/12/14 Mon. 10:06 [edit]
音が持続する楽器は声部が重なったとき、和音がよく響く、ただ次の声部の出だしは前の声部が重なり、多声になるほどその出だしが埋もれがちになる、

一方、音が減衰する楽器は次の声部の出だしが邪魔されず、明瞭に聞こえやすい、アルペジオは撥弦楽器が最も美しく響く、ただ前の声部と重なった響きは持続音ほど強くない、

バッハの同じ曲、プレリュードとフーガ ト長調 BWV541をオルガンとペダルハープシコードで聴き比べてみる、

you tube:J.S. Bach: Praeludium und Fuge in G-dur - BWV 541

you tube:Prelude and Fugue in G major BWV 541
オルガンの練習楽器と思ってきたペダルハープシコードだが、各声部の発音が明確に粒立って聞こえる点では優れた楽器に思える、ただしオルガンは多声の重なりが力強く、息継ぎなしでどんな長い音符でも鳴らせる壮大さがある、


オルガンのふいご職人、ペダルハープシコード
orch音楽は多くの楽器が持続音楽器で、互いに重なり合い、あるパートが聴きづらいことさえある、そこは演奏(および録音)のバランス手腕に掛かってくると思うが、録音物を聴く際、いつも気になるところだ、
orchが本来であるブラームスSym No.1などピアノ連弾編で聴いてみると、各声部が骨格のように聴き取りやすい、

you tube:ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op. 68 (ピアノ連弾編)
先日も編曲について書いたところ、原曲に使われた楽器又は合奏体が最も相応しいが、楽器を替えて聴きやすくなる一面もあって面白い。
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category: Instruments
R.ヤーコブス:Haydn Sym 92 ≪Oxford≫ (更新) 
2020/12/13 Sun. 09:58 [edit]
今日は2004年録音のR.ヤーコブス指揮、フライブルク・バロックOによる演奏、先般も書いたとおり、古楽器orchのサウンドバランスだが、演奏の細やかな内容を聴き取れる、

21世紀の進歩した録音で実在感があり、ハイドン時代のorchが目の前に居たら、まさにこう響くのではないかと思わせる、

交響曲No.92 ト長調「オックスフォード」
ルネ・ヤーコブス指揮、フライブルク・バロックO
harmonia mundi 2004年
第1楽章、序奏はppで密やかに、透明な響き、主部の始まり[21]は属7の p だがやはり pp くらいに押さえ、次への期待となる、[25]の f で主和音がドンとtimpのG音に乗り、花火の打ち上げのようなパンチだ、各パートが賑々しく楽章を彩る、

vcとbasパートが分けられている
強弱法の準備的使い方も効いている、展開部は緻密で無駄のない聴きどころ、vn1と2を左右に配置しているのも効果がある、後半も反復し、この楽章は満足。
第2楽章、自筆総譜の上にAdagioとあり、vnパートの上に"Cantabile"と記されているので、そのように演奏すべきだろうが、

個人的には過剰に"しみじみ"としないほうが良い、ヤーコブスは程よいところ、[40]からニ短調で f だがここも"Staccato"と明記されており、しっかり切り立てて演奏する、ここも匙加減だが、極端でないほうが好みだ、(因みにA.ドラティなどもそこが良い)
メヌエットは力を抜き、アウフタクトに溜めを入れたり、表情に応じた速度変化をつけて面白い、しばしばソロで扱われるflトラヴェルソが華を添え、よく聴ける。
終楽章は当演奏の聴きどころ!第1楽章と同様の充実した内容だが、ヤーコブスの演奏はまさにPrestoで速さに驚く、切れ味良く合奏を決めるが、小節上を足早に進んで音楽的に見えてくるものがある、フォルテピアノの通奏低音も効果的で、この楽章も後半反復で満足。
*この演奏は非常に強弱を深くとっているので、序奏の始まりほか微かな音量である、まさにHiFiシステムで聴くべきサウンド。

you tube:Symphonie No. 92 in G Major, Hob.I:92 "Oxford":
I. Adagio - Allegro spiritoso II. Adagio
III. Menuet. Allegretto IV. Finale - Presto
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category: F.J.ハイドン
キャンディの記憶 
2020/12/12 Sat. 09:48 [edit]
まず、親子とも好きでよく買ったのがカンロ飴(株:カンロ飴)

醤油が入っているそうでその風味と適度な塩分がまろやかにしている、みたらし団子の甘ダレに近いともいえる、
すっきり甘い黄金糖(株:黄金糖)もよく買った、べっこう飴風で大正時代からあるそうだ、粒の形がよく似た味覚糖の純露は黄金糖そっくりなのと紅茶味がミックスされている、


ミント系の飴はじつに多くあったが、春日井のハッカアメはすっきりと純度の高い香りと甘さで一番好きである、

ハッカとくればニッキ、これも姉妹品である、

昔はザラメでくるんだニッキ玉が多かった、ニッキの香りは甘さを引き締めるような相乗効果があってやめられない;
○○inキャンディというのも人気が出て、味覚糖のチョコハイディ、サクマのチャオがお馴染みだった、

チャオのほうがチョコが大きかった記憶、ほかにもジャムインキャンディなどあった、
以下はメーカーは特定されないが、フルーツなどの香料や酸味料はたぶん原料が共通で同じような味だった、フルーツドロップ、パインアメ、バターボールの類がそれである、

バナナとかバターの香料はそれらしくなかったが;親しんだ、
飴といえば味覚糖や扇雀飴の缶入り詰め合わせを贈り物で貰った、こんな缶が懐かしい、

抹茶、胡麻、青海苔など和風仕立ての飴で、子供には人気なかったかも;
最後は水飴、今のスーパーなどにあるカップ入りの水飴はゆるくていけない、筆者の定義する水飴は割り箸に絡ませてまったく垂れてこない粘りの強いものだ、

幼少の頃、親戚の家でもらった業務用の缶入りは、箸を突っ込むのにも力が要る粘りだった、くるくる巻き取りゆっくり舐めるのがいいv
*昭和の日持ちする菓子は大抵甘すぎで、袋入りのモナカの餡など小豆粉を水飴で練ってあり、餡が尾を引いた;
クッキーの類もサクサクじゃなく、バリバリだった;
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category: 昭和の記憶
SF作品:宿敵のテーマ 
2020/12/11 Fri. 09:16 [edit]
まずメインテーマがいい、このロゴと同時に華々しく始まる、

シンフォニックで過去のクラシック作品を引用したような部分もある、
敵方のテーマである「帝国のマーチ」も印象強く、後々も人気があり、J.ウィリアムズがVPOを指揮した際も、VPO側からリクエストされたそうだ、


you tube:John Williams & Vienna Philharmonic – Williams: Imperial March
敵方にも魅力的なキャラが必要で、これはダースベイダーの音楽としても使われた、
アニメになるが日本では宇宙戦艦ヤマトが大ヒット、音楽を担当した宮川泰の旋律美をもった曲が効果をあげた、残しておいたLPはけっこう充実サウンドである、

you tube:無限に広がる大宇宙
初期シリーズのヤマト2では、白色彗星という強大な敵が現われ、そのテーマにはパイプオルガンが使われ、神にも近い力を持った悪・・みたいな威圧感で迫る、どこかバッハのパッサカリアとフーガBWV582を一部リスペクトした感もある、これは耳コピによる演奏だそうだ、

you tube:恐怖のパイプオルガン曲「白色彗星」&「宇宙戦艦ヤマト」
ガミラスのデスラー総統もすっかり人気キャラになり、その後は地球と友好を結ぶ、ガミラス艦隊の襲撃の音楽は武骨にはじまる、

you tube:デスラー襲撃
初期シリーズの最終話で、ヤマトが敵艦隊に囲まれ接待絶命のとき、間一髪、ガミラス艦隊が現れて敵艦隊を撃破、この時は頼もしい味方の音楽として響いた。
ヤマト2202のシリーズも折あらば観てみたいが、初期シリーズに親しんだ者が楽しめるかどうか気になる、新たなキャラも多く登場する、
宇宙戦艦ヤマト2202サイト
ヤマトに登場したメカで一番かっこいいのは宇宙戦艦アンドロメダだろう、

艦首波動砲を2門持ちながら均整のとれた姿である、2202シリーズでは同型艦がいくつかあるようで、自律無人戦闘艦BBB アンドロメダブラックというのも興味深い、

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category: 映画・TV・DVD
多感様式:F.Benda fl協奏曲 ほか 
2020/12/10 Thu. 09:39 [edit]

Franz Benda
今日はこれら3人の作曲家そろい踏みでいくv
ベンダの傑作はfl協奏曲ホ短調だろう、取り寄せたCDはローレンス・ディーン:flトラヴェルソ、 ハノーファー宮廷楽団による演奏、これもTOWERさんに頼んで「入荷しません」の通知が来るのかと思ったが、約2か月で届いた^^期待以上に名演で録音も申し分ない、

2002年録音 CHRISTOPHORUS
第1楽章、まず駆け抜けるような前奏、この前奏部からflはvn1と重ねて演奏するというのが協奏曲の常だった、現代はここは演奏しないのが慣例のようだ、

ここからflソロがゆったりと始まる、

始まりに長い音を聴かせ引き付ける、モーツァルトのfl協奏曲No.2にも見られる、
L.ディーンのflトラヴェルソがデリケートに味わい深く歌いだし、引き付ける、ソロvnの助奏が寄り添う、このflトラヴェルソの味わいはモダンフルートには置き換えられないだろう、大王がこの楽器に魅了され、愛好したのもわかる気がする、続く楽章を聴くとベンダは雅びな風合いもよく感じる、
終楽章はジーグ風のリズムで軽やか、flソロの妙技もよく聴かせる。

you tube:Flute Concerto in E Minor:
I. Allegro con brio II. Adagio un poco andante III. Presto
聴き比べに以前挙げたクヴァンツのfl協奏曲G minor QV 5:196も再掲、
クヴァンツも多感様式の魅力とともに、雅やかな趣きがある、

you tube:J.J. Quantz - 4 Flute Concertos | Frank Theuns Les Buffardins
最後にC.P.E.バッハのfl Con A minor Wq.166も再掲、
さすが多感様式の旗手とも言えそうな、凄味も利いた曲になっている、

you tube:C.P.E. Bach: Flute Concerto in A minor, Wq.166, H.431 – Bremer Barockorchester
*多感様式:前古典派に位置するが、突然の気分の移ろいや研ぎ澄まされた感覚、跳躍の多い動き、バロックと古典派の間によくこんな斬新な音楽が生まれたものだと思う、初めてC.P.E.バッハのシンフォニアを聴いたときには取付かれた;父バッハのポリフォニックに構成された音楽に対し、C.P.E.のホモフォニックな書法を用いた曲は和声の移ろいがより明確に聴かれる。
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category: 前古典派
自炊:オリエンタルカレー 
2020/12/09 Wed. 10:08 [edit]

ついでに具材も、いつも食材を無駄にしているので、タマネギやニンジンは1個売りを買い、福神漬けも忘れずに・・牛肉は必要な分だけ使い、あとは冷凍、野菜と肉は一度炒めて鍋に移して煮込む、カレーの粉末を様子を見ながら加えて溶かす、
一度冷まして食べる前に再度煮立たせるのがいい、

出来上がり、うちでは具は小粒に入れる、
近頃、いろんな拘り調味のカレーがある中、これは普通に馴染める昭和の味で期待どおり、
ちょっと濃いめにとろみをつけて仕上げるとコクがある、
以前作った、明治キンケイミルクカレーとはだいぶ風味が違い、やはりオリエンタルカレーが一番馴染み深い、

マルタイラーメンのスープと同じく、時折食べたくなる味だ、

手早く食べたいときはレトルトカレーだが、拘りの品は1つ280円だの高いが、StyleONE商品なら78円、しばらく1人なのでご飯もこれでいい、


オムライスなど、ご飯ものにはクノールのカップスープ「オニオン コンソメ」を付ける、

これも飽きのこない味でお気に入りv
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category: 昭和の記憶
Furtwänglerの「第9」:バイロイト盤 3枚 
2020/12/08 Tue. 10:32 [edit]
筆者としては一頃出ていた"疑似ステレオ"だけは気が抜けたようで避けたい。
以前はLPも持っていたが、今手元にあるのは3枚のCD、この録音の場合、LPかCDか、というのはさほど問題じゃなく、元の音源からどう仕上げたかになるだろう、
お馴染みのこのジャケットデザインは東芝EMI、日本盤独自のものだそうだ、

ソプラノ:エリーザベト・シュヴァルツコップ
アルト:エリーザベト・ヘンゲン
テノール:ハンス・ホップ
バス:オットー・エーデルマン
指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団
録音:1951年7月29日 バイロイト祝祭劇場 (実況録音)
もう1枚EMI盤があるが、音質は同じのようで、どちらか1枚あればいい、

さらに追加したのがDeltaレーベルから出た「第2世代LP起こし」というCDで、残された良好なLP盤から音源を拾ったもの、

磁気テープに対し、レコードは音が固形化されて残り、劣化が起きないタイムカプセルのようなもの、従来のEMI盤はラジオのAM放送のようなカドの丸まった音に聞こえるが、こちらはより鮮度が高く、肉迫してくる感じだ、(とは言え、古いモノラル録音の範囲のことで、好みは分れるかも、)
ド真ん中に集まったモノラル音だが、弦楽の各パート、管楽器、timp、それぞれによく聴き分けられる、ライヴながらその点は優秀な録音であり、集中させられる、
終楽章の合唱音も鮮度が良い分、塊感がない、ただ、こだま的反射音だけは致し方ない;
場内の空気はフルトヴェングラーの絶対的オーラに包まれている、
このしつこい終結は猛スピードで一気にすっとばす!聴くたびに驚く;


you tube:Beethoven: Symphony No. 9, Furtwängler & BayreuthFO (1951)
PS.もう1つ好きなのはバイロイトの半年前(1951年1月)録音のVPO盤である、
第3楽章が絶品、

you tube:Beethoven "Symphony No 9" Furtwängler 1951 Wien
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category: ベートーヴェン
好きじゃない編曲 
2020/12/07 Mon. 10:11 [edit]
ある独奏楽器のために書かれた原曲をオーケストラに、あるいは別の楽器に編曲したというものに、これは良いと思えるものは少ない、ちょっと聴いてみるには面白いかもしれないが、
ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」の原曲はピアノ曲でラヴェルほかのorch編があるが、
ピアノ的に書かれた曲で、ピアノソロならではの俊敏なアゴーギグや切れ味による描写力が、多勢のorchでは鈍る感じだ、orchの楽器で多彩な音を具現化できるが、ピアノだけの単彩でも十分イメージできて不足に思わない、

you tube:Mussorgsky Pictures at an Exhibition - Solti, Chicago SO (Live, 1981)

you tube:Mussorgsky - Pictures at an Exhibition (original piano version)
L.ストコフスキーによる、バッハのトッカータとフーガニ短調 BWV565のorch編があるが、
トッカータは本来、独奏のための楽曲で奏者の即興性、俊敏な技の切れがスリリングな聴きどころだ、これを大orchでやっても変に大仰でもどかしくなる、

you tube:Toccata and Fugue in D-Minor BWV565 Toccata.
無伴奏vnのためのシャコンヌBWV1004もF.ブゾーニ(Ferruccio Busoni)がピアノ独奏に編曲しているが、これはバッハの原曲が近代流のピアニスティックなスタイルに改変され(そう編曲したのだろうが)、バロックと近代の混ぜ物に感じ、好きではない、

you tube:ブゾーニ/「シャコンヌ」(バッハ)BWV1004
*以下は興味深い編曲になる、
編曲といえばバッハ自身も多く行なっていて、これは本人の編曲なので問答無用だが^^原曲と編曲が両方残るものもあれば、一方が失われた曲もある、
上述のトッカータとフーガニ短調BWV565の原曲は無伴奏vn作品(他人の作かも?)で、バッハがオルガンに編曲したものと推測されている、you tubeにも現代奏者が無伴奏vn曲に復元を試みた演奏がある、

you tube:Bach Toccata & Fugue d minor BWV 565 - Transcribed for Solo violin and played by Andrew Manze
確かにvn的な技法が多く聴かれるようだ、
同じく上述のシャコンヌBWV1004だが、こちらはクラヴィコードを使いバロックのスタイルに基づいた編曲で、十分納得させる編曲は難しいかもしれないがブゾーニ編よりは興味深い、

you tube:J.S.Bach/Chaconne(arr.by GenzoTakehisa)
G.レオンハルトもチェンバロに編曲している、1975年の演奏、バッハを深く研究してきた上の結果だろう、

you tube:J.S.Bach Chaconne BWV1004 Gustav Leonhardt
しかし、これ程こぞってこのシャコンヌを弾く必要もないと思うが・・
ブランデンブルクCon No.4はチェンバロCon No.6に編曲され、両方残っている、終楽章に出てくるvnの[106]からはさすがに鍵盤では無理なので、譜例の形に変えているが、原曲の趣きは崩さないようにされている、


you tube:Bach: Brandenburg Concerto No. 4 in G major, BWV 1049- 3/3

you tube:Bach - Harpsichord Concerto No.6 in F Major BWV 1057 - 3/3
チェンバロCon No.1 BWV1052も原曲はヴァイオリンConに違いないが、原曲は失われている、しかし、これはvnの弦上で成り立つ技法がそのまま鍵盤上に移され、極力、原曲を崩さない方針のようだ、

vnの開放弦を使った技法になっている
PS.面白いのは、D.スカルラッティ、I.アルベニス、E.グラナドスらの鍵盤作品はギター独奏への編曲が自然に乗る(演奏は難しいが)、初めからギター編曲を想定したみたいに?
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category: 音楽様式
はやぶさ2:カプセル帰還 
2020/12/06 Sun. 10:54 [edit]

宇宙というところはまったく過酷で楽観はできないが、地球上の気象条件のような不確定要素は少ないだろう、カプセルの切り離し、大気圏突入と着陸、1ステップずつ全て成功させなきゃいけない、関係者には常にプレッシャーがあるのか、あとはプログラミングどおりだから結果を待つだけ、なのか・・どっちだろう?ドキドキはしていると思うが、無事を知らせる信号をキャッチしたら、そりゃもう大歓喜だろう^^
今朝のニュースで無事着陸とのこと、この火球の映像はちょっと懐かしくもある、夜になるよう設定されているのだろうか?^^

カプセルの回収も伝えられた、

nhk:「はやぶさ2」現在の状況

JAXA: はやぶさ2プロジェクト
人類は太陽系の小天体に狙いを外さず、到達できる技術を持った、これはプラネタリー・ディフェンスにも有力な基礎となるはず、
しかし「昨日見つかった小天体にロケットを飛ばそう」なんてすぐできるわけじゃない、まず期間をかけて小天体の軌道を正確に把握、つぎにどんな手順で到達させるか計画する、すぐに向かうんじゃなく、地球の重力でスウィングバイして加速する必要がある(太陽系内とはいえ宇宙的距離を飛ぶのだから)、そのために一旦地球から十分離れる必要がある、最終的にその天体にスピードを合せ、寄り添うような軌道に乗せる、最小限の燃料で出来るだけ早く目標に到達、また帰還できる綿密な計算と準備が要る、はやぶさ2は打ち上げから6年のミッションになるが、その前の準備をいれるともっと長い、
リュウグウのサンプルは表面のみならず、インパクターで人工クレーターを作り2度目のタッチダウンで地下のサンプルも採取したはず、その分析から太陽系初期の情報など、何がわかるか注目したい。

はやぶさ2本体はこのあと、つぎの目標「小惑星1998 KY26」に向かい、2031年7月に接近探査する予定。
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category: 宇宙・天体
リュートの面白さ 
2020/12/05 Sat. 10:12 [edit]
もっともベートーヴェンなど作曲者自身も改変をよくやっているので、最終のものを採用すると思うが、他人の手じゃない限りそれぞれに正しいとも言える、
近年は最善に改訂された楽譜も出てきて、新しい録音で「聴き馴染んだ音とは違う」と気付いたら改訂版による演奏である。
幸か不幸か、リュートの楽譜はあらためて活版印刷されたものは殆どなく、昔の出版譜や筆写譜の写しがいろんなルートから流通している、

ヨーロッパの図書館などがネット公開しているのもある、よって誤植や変更はない、
(原譜自体の書き誤りはある;)

こういう写しはカラーが望ましく、白黒では判別しにくい所がわかりやすい、
リュート譜(タブラチュア)は元々弾き方で表わした楽譜だが、特にバロック期の手書き譜では、装飾記号のほかに左手、右手のどの指を使うかの記号も補記されることが多い、

それは時を超えて^^昔の奏者に手ほどきを受けている感触もある、その指示はほかでも応用の効く奏法であり、極力守るべきである、何も書かれていない場合はその経験を基にうまい指使いを丹念に考える、下の譜例など、指順をうまくしないと弾きづらい;

意味のわからない記号も出てくるが、ほかに何か所もあると、状況証拠からわかってくる場合もある、そんな謎解きもしながら音に再現して、魅力ある曲だったりすると面白い、
楽器に関しては、リュートには定形がなく、スリム型もあれば幅広型もある、当然音の傾向も独特に変わる、

弦についても、ギター弦と同質のナイロン&巻弦もあれば、昔の再現を試みたガット弦、新案の合成素材の弦、と現在は様々ある、どれも一長一短の所はあるが;

素材が違うだけに特性も随分変わり、張り替えてみると「おお~っ」という違いである^^

低音用弦で、左はガットを撚り合せたもの、右は合成素材
参考:S.L.Weissのシャコンヌ、永田平八氏の演奏、バスを消音するといいなという所もある、

you tube:Chaconne Es-Dur シャコンヌ (S.L. Weiss ヴァイス)
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category: Lute
「セラフィム」と「ダイアモンド1000」 
2020/12/04 Fri. 09:09 [edit]
クラシックを聴き始めた頃、次々買い求めたのが千円盤で東芝の「セラフィム」とコロムビアの「ダイアモンド1000」シリーズで2本柱だった、ほかにテレフンケンやバロック音楽のエラートもあった、この頃は買い足すたび、何を聴くにも新鮮でワクワクしていた;
初めて買ったクラシックLPはセラフィムで、R.クーベリック指揮、ロイヤル・フィルハーモニーOのBeethoven「田園」だった、

恐ろしいほど昔の事で;演奏内容も忘れ、あらためて聴くと新鮮に聞こえる;EMIらしいが意外に奥行き感があり、木管がくっきり浮き立つ、
セラフィムがEMI原盤なのに対し、ダイアモンド1000はいろんな方面から原盤を集めたようで、これも面白かった、

なぜか今の中古市場にダイアモンド1000は少ない気がする、
この頃、うちには簡易な卓上ステレオしかなく、カートリッジ部はトーンアームに組み込まれ、針だけ替えるというやつ;三菱製でこんな感じだった、

ヤワなアンプとSPでラジオをステレオ化した程度の音だったが;
隣の家が本格ステレオを買ったので、何枚かかけさせてもらった、

はじめて買ったブラームスのSym No.1がセラフィムのルドルフ・ケンペ指揮、BPOで1959年の録音だが、これが奥行き感のあるHiFi音が入っているのがわかリ、システムでこんなに違うのかと目が覚めるようだった、
これも中古盤を買い直して、しまいっぱなしだったが、

*ジャケットは黄土色から青灰色に変わった
あらためて聴いてみると、滑らかな音質で当時としてはかなり良好、かつてこの音に感動したのかと懐かしくもある、スタジオ録音とあるが場内の残響も豊か、

ケンペの演奏はあまり力み込まず清潔だが雄大感もある、終楽章も端正だが、有名なテーマを奏でたあと、ぐっとテンポを速めテンションを上げる、終結への入り方も同様で金管がきらびやかに響く。
you tubeの音質はやや劣る気がする?

you tube:Brahms - Symphony n°1 - Berlin / Kempe
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category: Low cost audio
R.クーベリック:Beethoven「第9」LP (更新) 
2020/12/03 Thu. 10:23 [edit]
DGらしい音質だが鮮度が良い感じで、音場の拡がり、各パートの解像度など、DENONのスウィトナー盤と比べても不満なく聴ける。

ラファエル・クーベリック(指揮)、
バイエルン放送交響楽団、バイエルン放送合唱団、
ヘレン・ドナート(ソプラノ)、テレサ・ベルガンサ(メゾ・ソプラノ)、
ヴィエスワフ・オフマン(テノール)、トマス・ステュワート(バス)、
1975年 DG
演奏時間は順に、16:34、 12:20、 16:29、 24:25(計69:48)、
vn2を右に配置した効果もある、
第1楽章はひじょうに弱奏で始まり、過度な強奏にしない範囲でよく整えた印象、全般に緩急の変化も控えめで落ち着いた趣きだが張り詰めた感覚もある、管が鮮やかに浮き立ち、時折clの高音が突き抜けてくる、展開部のあと、再現部によるクライマックスは程よく熱気を入れ、timp連打はフレーズの頭を鋭く打つ、
第2楽章、開始に入るtimpがきっぱり豪快、続く木管の刻むハーモニーが場内によく響く、
スケルツォの[268]ffに入ると一際パワフルに立ち上げるのが効果的、

トリオはテンポを緩め、木管やhornが長閑である、
第3楽章、全体に弱奏基調で密やかな弦が神聖な面持ちに徹する、とっておきの演奏、[131]でvn1の重音をしなやかに聴かせ、心地よい。

終楽章も"熱血"ではなく、所作の整った感覚、始まりのorchから弦と管のバランスの良さが印象づく、独唱の距離がちょうど良く、合唱団の響きも良い、orchと合唱団の弱奏部分での溶け合いが心地よい、昔、アナログ盤が苦手とする"合唱音"は歪んだ塊に聞こえたが、ラインコンタクト針で分解能よく聴けるようだ。
盤面の配分はまず1、2楽章を1面に入れ、3、4楽章をそれぞれ1面ずつに分けている、

第3楽章盤面

you tube:Rafael Kubelik Beethoven - Symphony No 7,9
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category: ベートーヴェン
足踏みミシンと編み機 
2020/12/02 Wed. 11:29 [edit]
うちにあったのはジャノメで、こんな型だったと記憶している、
ギコギコいう木製の椅子が付いていて、


子供の筆者はミシンの仕掛けが面白くて、やがて布きれを適当に縫い合せるのを憶えた、下糸の準備なども一通り、
足踏みで意のままに速度が調整でき、回転を伝えるベルトはあえてスリップする掛け方で右のハンドルをパッと押えればすぐに縫い作動も止められる、体の一部になった感覚で具合良く出来ている、(今の卓上に置く電動ミシンは何だか扱いにくい)
ミシンといえばいつもオイル臭いものだった、あちこちに注油口があり、このオイル差しの底面をペコンと凹ませ注油した、

*マブチモーターで動かすプラモ戦車のギアもこのオイルで調子良く廻ったv
小学校の家庭科でもミシンの授業があり、一通り習ったあと、このようなプリントが配られ、線のとおりに空縫いするテストがあった、

慣れていないと、方向がずれたり行きすぎたりするが、ほぼ線のとおり、クラスで一番うまく縫えたのは筆者だった!(ちょっと自慢^^)ほかの子は普段やったことがないようで、
また、当時は編み機を使って家族のセーターなど大抵の家で作っていた、
柄無し一色とか、いかにも自家製風の毛糸を着た子供が多かったような;

可動部を左右にスライドさせるとガーっと音をたてて編んでいく仕組み、編み機教室に着いていったこともある。毛糸を解いて再利用もした、編み機の前に毛糸玉があり、先に輪のついたアンテナを通し、もつれないように引き込む、猫がいると転がる毛糸玉で遊ぶ、

しかし筆者は毛糸アレルギーで毛糸ものにはあまり良い記憶はない、首元など直に毛糸が触れると、チクチク不快なのである、トックリ(ハイネック)など最悪;よって編み機には感心が向かなかった。
PS.若い頃、ハイネックのセーターとツナギのジーンズが流行っていたかな、しかしハイネックは嫌だし、ツナギはトイレで面倒だし、この服装は避けた;

ツナギというと、フォークシンガーのイルカさんしか思い出さない、
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category: 昭和の記憶