Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

タブラチュア、活版と手書き  

リュート・タブラチュアは演奏のイメージを紙面に書いたものとも言えます。もちろんこのとおりにすらっと指が動くわけではないので;相当の練習は要りますが、少なくとも五線譜から運指を決めるような手間は軽減されます。

tab

上段はルネサンス時代の活版印刷によるもの、この頃はリュートを弾く人も多く、印刷出版されました。タブラチュア専用の活版があり、何も音がないところには"横線の活字"を入れて繋ぐわけですね。これも馴れでしょうが、字間が詰まりすぎて、音価も掴み辛く、設計図のように無味です;
バロック時代になるとリュートを弾くのも限られた人になってきて、下段のように手書き譜が主流です。バロックリュートの作品では、細かな装飾記号やスラー記号、その他演奏指示の書きこみが必要になり、活字では対応できなくなったこともあるでしょう。文字の筆勢や適度な字間隔から表情が読みとれます、肉筆の力ですね。このタブはヴァイスのハ長調のプレリュードですが、初心者向けの曲でもあるようで?左手の運指番号が細かく書かれていて、さすが合理的な運指です^^
手書きタブラチュアは同じ調弦の楽器を手に、300年以上前の奏者に直接手ほどきを受けているような感覚です。

現代は五線譜もタブもPCソフトできれいに書けますが、写し間違いや、表情書き込みなど不十分だったりするので、必ず原典譜を見る必要がありますね。原典を見て、なるほどと気付くことがあります。
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category: 演奏について

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コメント

No title

原典は面白いですよね。
活版印刷された物は、たまに印刷ミスがありますが、当時この楽譜を購入したリュート愛好家の中にはこの印刷のまま演奏した人と、作曲家が本来意図したであろう音を想像して直して演奏した人がいたのだろうなあ、などと考えると楽しくなります。

セズネの本はご覧になられましたか?おそらくセズネ氏本人による運指と弾けなくて苦労している痕跡のある箇所を見ると、この人は熟練者ではなく、教師にも付いていなかったかったように思われますが実際どうだったのでしょうね。 

りうと #bnoDs3g6 | URL
2012/05/04 19:14 | edit

No title

りうとさん コメントありがとうございます。
ゼズネの写しはひととおりあります、じっくり1ページずつ見てみたいです。
昔も今もリュート弾きは同じ悪戦苦闘をしているようで、手書きのタブはなおさら親近感をおぼえます。
現在、バッハのむずかし~曲で苦闘中ですが;
セズネはフレンチの美しい曲がいっぱいで、こっちも早く取り組みたいです。

michael #xNtCea2Y | URL
2012/05/04 23:02 | edit

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