Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

F.フリッチャイ:ベートーヴェン交響曲No.9「合唱付」  

年末だから、というわけではなく、お気に入りのLP盤を廻したくなり、取り出したのがF.フリッチャイの第九です。
この録音は初めCDで聴いて演奏に魅了され、やがてLP盤でも聴きたくなり、中古ショップで探しましたが、何しろ1時間20分もの間、ノイズなど不具合箇所のない盤はなかなかありません;3枚目に見つけたドイツ盤、これは合格!

f be sym9
フェレンツ・フリッチャイ指揮、ベルリン・フィルハーモニーO
イルムガルト・ゼーフリート(S)、モーリン・フォレスター(A)
エルンスト・ヘフリガー(T)、D.フィッシャー=ディースカウ(B)
聖ヘトヴィヒ大聖堂聖歌隊
1957年録音、D.グラモフォン


1枚のLPにこれだけの演奏時間を詰め込むのは難しいが、細いカッティング溝内にいかに技術を投入しているかも逆に興味が湧く^^;フリッチャイの演奏は強弱の懐深いだけに、開始の弱奏など本当に小さく、ボリュームはかなり上げぎみになる、それだけにスラッチが出ないのは助かる^^vしかしこの盤は強奏に入ると弦楽の潤い、透明な音場、意外なほど鮮度の良いサウンドが聴かれ、マスターテープが劣化していない頃に原盤が作られたのだろうか?盤面を比べると国内盤とはカッティングが異なるのがわかる。

f be sym9 j
国内盤

第一楽章は遅くない自然なテンポ、強弱の起伏を深く、ビシっとした響きの緊張、やんわりとポルタメントの効いた弦、常に引き付ける気迫を維持し、時間の経つのも忘れる、大袈裟ではないが効果的なアッチェルランドを行う。
第二楽章は快速、スケルツォのリズムがことのほか緊迫感があり、強弱が深く、ピアニッシモになるほど引き付ける。
そして素晴らしい第三楽章、年末に第九を聴くという習慣で意義があるのはこの第三楽章が一年の心の垢を洗い落してくれる効果だろうか。長い変奏曲だが、変奏曲であることを忘れて自然な雲の流れのように聴いてしまう神がかった傑作楽章。フリッチャイは起伏の深い演奏で理想と言える、終番ではトランペットが鳴り響くが、この響きが半端じゃない高鳴り、終楽章の前にも大きなクライマックスを聴かせる。第三楽章の途中で盤を裏返すことになるが、それが楽しみな?充実感。
終楽章の乱奏的な始まりは管の響きが中心、バス弦によるレシタティーボは深々と響く、ここは音盤の優秀さで満足、バス弦で始まる歓喜の歌は遅くせず淡々と始め、声部が重なって壮大に発展、アッチェルランドがかかり、再び乱奏、声楽部へ突入、ディースカウの潤ったバリトンが始まる。ここまで聴けばあとの見事さは十分予感できる、
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