Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

N.マギーガン:ハイドン交響曲No.57、67、68  

今日、これが届き、午後さっそく聴いたのですが、途中でうたた寝をしてしまい、夕方聴き直しました^^;2015年、Daisyさんベスト盤の1枚でもあります。
ニコラス・マギーガン指揮、フィルハーモニア・バロックOによるハイドン交響曲No.57、67、68です。マギーガンは以前取り上げた、J.M.クラウス 交響曲集&ヴァイオリン協奏曲で、くっきりと作品の魅力を聴かせていました、今回のハイドンは第2集だそうですが、全集録音でもない限り、まず陽の当らない選曲、しかし聴きどころ十分の傑作を取り上げていて、ここからマギーガン本領発揮というところか?
これらのうち、No.67と68はC.ホグウッド盤、No.68はN.アーノンクール盤を過去に取り上げていたのに気が付きました^^;

hay sym 57 67 68
ニコラス・マギーガン指揮
フィルハーモニア・バロック管弦楽団(ピリオド楽器)
2014年録音


No.57ニ長調
第一楽章、序奏は前打音の付いた音に始まり、総奏を奏でる特徴的な印象で引き付ける、主部アレグロは極めて快活、力感に溢れる魅力、涼やかな第二主題が対比をつける、マギーガンはくっきりとした表現で余すところなく聴かせてくる。
第二楽章、ピッツィカートに始まるアダージョは変奏曲ではあるが、変奏の技よりも疾風怒涛期を思わせる夢想的な音楽に浸らせ、これが美しい。
メヌエット、リズムが特徴的で新鮮な味わいの主題、トリオも大きく雰囲気を変えない。
終楽章、プレスティッシモは素早い三連符が続く目まぐるしい主題、展開部ではさらに入り組んだ面白さ。マギーガンはぴしっと決めながらも爽快さを失わない。

No.67ヘ長調
第一楽章、プレスト、小刻みな動機に始まり、第一主題後半は切れ味をもったパッセージがじつに爽快、展開部は短調に転じ、パート間のカノンといい、転調といい、期待通りに聴かせるv
第二楽章、アダージョもソナタ形式で清涼なテーマに始まる、展開部は短調で始め、ここでもカノンの手法を楽しませ、全体に疾風怒涛期の緩抒楽章に近い魅力もあり、新しさもある。
メヌエット、こういう明快なテーマは飽きがこなくていい、優美さもある、トリオはドローンの入る民謡風だがvn2つのみで弾かれる、なぜか2nd vnがG線をFに下げて重音奏法、
trio.jpg
vaを使わず、あくまでvn二重奏によるトリオにしたかったのか?
終楽章、普通の終楽章でまとめるかと思いきや、提示部のあと、なぜかアダージョとなる、弦楽三重奏で始まりこれが非常に美しい、やがてオケが加わる、再びアレグロに戻って終わる。

No.68変ロ長調
第一楽章、じつに溌剌とした第一主題は文句なしに良いv第二主題はあまり目立たない。展開部は規模は簡潔で再現部と合わせて聴きどころを作る、後半も反復される。
第二楽章にメヌエットが置かれる、さりげない感覚でトリオも含め簡潔に終わる。ヘビーな次の楽章の前で控えめか?
第三楽章、アダージョ・カンタービレ、非常に長大でこの作品のメインのようだ、3度~6度音程を交互に繰り返す伴奏が全曲リズムを刻み、夢想的なカンタービレ旋律が乗っていくが徐々に力感を付けて突如フォルテに達する変化、隠されたストーリーの描写に聴こえる。展開部と思われる後半の始まりから転調の妙でより夢想的な世界に引き込み素晴らしい、フォルテ音で一旦展開部を閉じ、再現部となる。後半も反復され時間は13分ほどと長くなるが、特に展開部はもう一度聴きたい魅力にあふれる。
終楽章、プレスト、ややおどけた味のロンド主題、この主題の間に挿入される部分の充実、ロンド主題そのものの変奏も聴かせ、最後には各パートのソロの交代をpppで引き付けで終わる。
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category: F.J.ハイドン

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