Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

D.R.デイヴィス:ハイドン 交響曲No.102  

連休の最後、今日はちょっと贅沢な曲いきましょう。D.R.デイヴィス、ハイドン交響曲全集CD35より、No.102です。この曲は堂々たる立体感が魅力、最高傑作とする評論家もいます。編成を大きくしても効果の出るタイプの曲だが、デイヴィス盤は小編成のスリムな響きで満喫させ、ゴツくさくないのが良い。また耳ざわり良いサウンドの中にチェンバロの金属質の音がキラっと聴こえる緻密な録音も嬉しい。

hay sym102
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮、シュトゥットガルト室内O

No.102変ロ長調
第一楽章はまさに立体的に切り立った魅力がある、デイヴィスは序奏をノンヴィヴラートの神聖な響きで始める、主部は昔に戻ったようなじっくり聴かせるテンポだが、清涼な響きに心地よい強奏の力感を入れる引き締め方は新しい、見通しのよいサウンドで各パートをよく聴かせる、展開部の構造は見事で、特に161小節から、
sc sym102
2拍ずつ遅れたストレッタの重なりが聴き応え満点、しかし冗長にならず、次の聴かせどころへ移る、展開部を堂々と終え、推進力をつけて再現部へ、ここから終結までがまた素晴らしい。
第二楽章、ピリオド指向の爽快な音作り、柔軟な起伏をつけた演奏が心地よい、緩抒楽章らしいやんわりとしたダイナミズムが自然でtimpとtrpが効果的に使われる。
メヌエットは力強い表情を持つが、デイヴィスは過度に切り立てず、ここでも自然体、引き締まった感覚で聴かせる。
終楽章は極端ではないがデイヴィスは快速、巧みな書法の楽章を切れ味よく一気に進めるのがいい、あまり落ち着いたテンポだと、終盤、休符を挟むところで勢いがなくなる。最速記録はバーンスタイン、T.ファイ、R.グッドマン、C.アバドなど記憶にある。

ところで、No.102は過去にも名演盤をいくつか取り上げた、
始めて引き締まった名演を聴いたのがC.アバド、ピリオド指向に量感的魅力を加えたI.ボルトン、多様な作戦で能動的に表現したT.ファイ、古楽オケの美しさを極限まで聴かせたS.クイケン、などなど・・
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category: F.J.ハイドン

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