Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

N.アーノンクール:ハイドン交響曲No.45、60  

N.アーノンクールはハイドンのロンドンセットをRCO、パリセットをCMWと録音済みですが、これら以外の聴きどころを集めたBOXセット(5枚)を店頭で見つけ、選曲が興味あるところだったので購入。演奏はコンセントゥス・ムジクス・ウィーン(CMW)

n a hay sym
ニコラウス・アーノンクール指揮、コンセントゥス・ムジクス・ウィーン

アーノンクールらしく、ありふれた演奏とは違う、各フレーズを何か言葉に置き換えたような意味を感じさせ、引き付ける。古楽オケのCMWはやや編成を大きくした響きで、低音部にも量感がある。今日はこの中のCD4です。

No.45嬰ヘ短調「告別」
急速過ぎず、最的なテンポ、ぴしっと張り詰めた中に涼やかなレガートを聴かせる、内声のシンコペーションもくっきり奏でる。展開部の最後に第二主題?が出るがここはしばしの安らぎのようにゆったりと演奏、その後の再現部が本当の展開部のように切迫する。
第二楽章はやや速め、ppで始め奥行きのある強弱、涼やかな音づくりが一段と夢想的。
メヌエットも異例な速さだが、この活気は自然に感じる、トリオはゆったり演奏して対比をつける、ナチュラルホルンが美しい。
終楽章、ソナタ形式の前半はわりと落ちついたテンポ、じわりとしたレガートで始める、急速でない分、がっちり風格がでてくる、アダージョの後半は涼やかな合奏と各ソロの美音で魅了、最後はvn2つがかすかなpppで終わる。

No.60ハ長調「うかつ者」
この曲は喜劇の付帯音楽を6つの楽章にまとめたもの、確かに、そう思って聴けばこの異例な雰囲気も納得でき、じつに楽しめる作品。ユーモアに溢れるが高い作曲手腕で書かれているだけに安っぽくない。
第一楽章、華々しい序奏をもち、主部は陽気で活気にあふれる、>pppを聴かせffを轟かせるところ、アーノンクールはここでのffも爽快に聴かせる、展開部も充実させ、流石ハイドン。
第二楽章、穏やかな緩叙楽章らしく弦楽で始まるが、すぐに管楽器が静寂を破る;これも劇音楽としての要素だろう。しかし全般には美しく劇的な展開も感じさせる。
メヌエット、堂々かつ優雅な主題で初め、すぐに弦楽によるバロック風のフガートが挟まれるのが味、トリオは短調で風変わり、これも劇の要素だろう。
第4楽章、始まりの動機はハ短調だが、これが逆にユーモラスな印象を与える、すぐにハ長調に変わり、快調な終楽章風だが、やはり、劇の場面が盛り込まれる。
第5楽章、アダージョ、弦楽による穏やかな始まりだが、突然軍楽が轟く、再び穏やかになり、最後の楽章へと続く、
第6楽章では開始間もなく、ヴァイオリンが"調弦"を演奏として聴かせ、異例の面白さ、ここは何としても合わせないと続きが弾けないかも・・^^;因みに日本の雅楽では調弦にあたる"音取り"を音楽の開始として聴かせる儀式としている。
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category: F.J.ハイドン

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