Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

O.ダントーネ:ハイドン 交響曲No.78~81  

さてさて、今日は楽しみにしていたアルバムが届きました。
2016年内にハイドン交響曲全集を発売予定としている、オッタヴィオ・ダントーネ指揮、アカデミア・ビザンチナのプロモーション盤2枚組です。O.ダントーネはバロックの演奏で親しんできたが、この全集録音はいつの間に始まったのか?最近知ったしだい;
完成すればC.ホグウッドが成し得なかった最初の古楽オケによる全集となる。

o d haydn
交響曲第78番ハ短調 Hob.I-78
第79番ヘ長調 Hob.I-79
第80番ニ短調 Hob.I-80
第81番ト長調 Hob.I-81
H.C.ロビンス・ランドン校訂版使用
オッタヴィオ・ダントーネ:指揮
アカデミア・ビザンチナ
録音:イタリア、ラヴェンナ、ゴルドーニ劇場
2015年7月 DECCA

TOWER HMV

今までの全集ものは一つアルバムが出来るたびにリリースされ、長期間かけて完成させる例が殆どだった。現在、ジョヴァンニ・アントニーニ、イル・ジャルディーノ・アルモニコも2032年(ハイドン生誕300年)の完成を目指している。一方、同イタリア勢のO.ダントーネは集中的に録音を進め、一気に完成させようという方針、この例は先駆者ドラティ以来で、年内発売予定ということはもう、大方の録音は出来ていると思われる。長期に渡ると同じ演奏家の中にも変容があり、新旧入り混じったような出来となってしまうが、ダントーネの全集は演奏、録音ともに質の揃ったものが期待できる。プロモーション盤のNo.78~81という選曲がまた、ハイドン・リスナーのツボを突いている^^録音はT.ファイ盤のような、オケにぐっと接近した、詳細な聴かせ方。
一曲目、No.78ハ短調は第一印象として良いかもしれない、始まりからきりっとしたスタッカート~清涼なレガートを適切に使い分け、強弱法もじつに細やかで起伏がある、展開部の対位法も彫深く、古楽オケの弱々しさなどまったくない。木管の美しさも申し分なし、緩抒楽章も涼やかな聴かせ方で、ピンと張り詰めた感覚を失わない。終楽章は急速過ぎるのは避け、構成をきちっと聴かせる、ホルンの豪奏を効果的に使う。
No.79ヘ長調も同様な基調だが、過度に張り詰めることなく、曲の持ち味に自然な表現、トリルの入れ方が徐々に速めるイタリア流?展開部以後、特に再現部が魅力的である、後半も反復される。第二楽章、かすかな弱奏まで用いた透明な弦の美しさを聴くと、疾風怒涛期の緩抒楽章も期待してしまう。メヌエットは優雅な楽章として聴かせる。終楽章は急ぎすぎず、ポリフォニックな書法を丹念に聴かせる好演。
CD2のNo.80ニ短調は第一楽章の第一、第二主題の表情の分け方がじつに上手い。
一曲ごとに集中力が込められ、急ごしらえ的な希薄さはない、これらを聴くと、パリセットやロンドンセット、初期や疾風怒涛期にも期待が膨らむ、全集の完成発売を過呼吸ぎみに待つことになりそう^^;

PS.この記事に関しては→追記あり
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category: F.J.ハイドン

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