Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

アルコ・バレーノ:ハイドン交響曲No.101、99、104(P.ザロモン編曲)  

さて、アルコ・バレーノ・アンサンブルによる楽しみなもう1枚です。
これが編曲ものじゃなく、オリジナルの"室内交響曲"だとしてもよいくらいに聴こえますね^^ザロモンの編曲は主要パートはあくまで旋律楽器を用い、fpは通奏低音にしているのが良いのでしょう、fpが主要パートを弾きだすと様相が変わってしまう?アルコ・バレーノの演奏も一部の関心層のみならず広く親しまれるものだと思います。

a b hay 101
アルコ・バレーノ・アンサンブル
レーベル:ET'CETERA


No.101ニ長調「時計」
第一楽章、じっくりと序奏を聴かせ、主部に入った快活さが心地良い、このプレストの楽章は分厚いオケの響きより、やはりこの編成によって始めて聴ける良さがある、小刻みで器楽的な主題をくっきり、そこにノンヴィブラートのflが色彩を加える響きはひじょうに良い。
第二楽章、ピッチカートで始まる振子のリズム、ゆっくりめのテンポでvnが十分に歌う、vaやvcが弾く重音がオケの厚みを暗示する、flは原曲でも活躍が多いので、ほぼそのままの雰囲気、
メヌエット、快速で軽やか、オケでもこんな演奏が良いと思うしだい、トリオでflと掛け合うfagの替りにvcが弾くが、fagみたいに聴こえてくるから不思議だ、各一人ならではの聴かせどころも置く。
終楽章、快調なテンポ、思いのほかエネルギッシュに気合いを入れ、オケにも負けない力感を感じさせるのは見事というほかない。

No.99変ホ長調はロンドンセットの中でも均整のとれた優美さを誇る曲だ、
第一楽章、序奏から澄みきったような魅力を聴かせる、obの替りをflが吹けば、ob見たいに聴こえる^^主部も期待どおりに美しく、外連味なく聴かせてくれる。
第二楽章、原曲の木管アンサンブルによるハーモーニーが魅力だが、fl一本と残りは弦が代役で弾く当演奏はよく溶け合い、不足感はない。
メヌエット、快活で典雅なメヌエット、これも申し分なし。
終楽章、最適な快速でしょう、ポリフォニックな聴かせどころが多いが、純粋な響きで詳細に聴ける、展開部ではさらに踏み込んだ対位法で魅了し、エネルギッシュに決める。

No.104ニ長調「ロンドン」
第一楽章、序奏の始まりの豪快さは無理に模倣せず、編成に相応しい力を抜いた美音で始める、これはこれで良い。主部は快活なテンポ、堂々たる内容の各パートが明瞭に聴けるのが何より、時に鋭いアタック、vcやfpがシンフォニックな量感を上手く補ってくる。
第二楽章、「時計」の緩抒楽章とは趣きを変え、速めにさらりと行く、短調に入って以降の変奏にキレが効いてくる、
メヌエット、アレグロ、原曲のtimpを伴った力感の代りに軽やかな心地よさ、しかしvcのトレモロがtimpの連打を模倣して楽しませる。
終楽章、程よい快速、オケで聴く強奏ffはちょいと遠くへ引いて鳴っている、みたいな聴く側のコントロールが出来てくるので、あくまで緻密な美しさに満たせばいい、アルコ・バレーノは美音を保ちながら、終結はぐっと押し出して終わる。

PS.ザロモン編曲によるハイドン・シンフォニーはこのほかコンバッティメント・コンソート・アムステルダムの演奏も取り上げていました、聴き比べも面白そう。
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category: F.J.ハイドン

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