Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

T.ファイ:ハイドン 交響曲No.87  

なかなかの傑作であるハイドンの87番イ長調、アーノンクールに続いて今日はT.ファイ、ハイデルベルク響の演奏で聴く。
がっちりした構えのアーノンクールの演奏に対しファイのほうはややハイテンポでスマートな感覚。ただしバス部は力強く、立体的な味わい。

fey hay sym87
トーマス・ファイ指揮、ハイデルベルクSO

交響曲第87番イ長調
第一楽章、鋭く活気に満ちた主題に始まる、師アーノンクールと同じ技が多く聴かれるが、たとえば25小節からの8分音符(vnパート)、
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pでスタッカート記号とともに滑らかに繋ぐ指示もある、ファイは師と同様に短く切らずサラサラと繋げる、その前の23、24小節のシンコペーションの感触が続くようだ、これは楽章全体の基本表現となり、効果的で引き付ける。展開部は第一主題の転調で始まり、彫の深い魅力、84小節から全管楽器がfでC音を響かせるのが粗野で鋭い。展開部の終り嬰ト短調のあと(123小節)、まる2小節休符があり、ホ長調の導入があって、主調イ長調の再現部に入る(131小節)、この変幻ぶり、まさに迷わせる楽章だ。
第二楽章、パリセット中、最も優美な緩抒楽章ではなかろうか、シンフォニア・コンチェルタント風に書かれ、ぐっと弱奏にする弦が清涼で引き付ける、flの活躍が目立つが、カデンツァが置かれハイデルベルク響の管楽器のアンサンブルが美しい、ハイドンらしさもあるが、どこかモーツァルト的美質も含んだような味わい。
メヌエット、装飾で始まる風変わりな主題、ファイはゆっくりめに典雅な味わいに仕立てる。トリオではobソロによる最高音が聴かせどころ、透き通った響きの名演だ。
終楽章、快速に決める、第一楽章でも聴かせた、"滑らかなスタッカート"を用いて切り立った中にしなやかさを置き効果的、展開部は対位法を用いた聴かせどころ。
流石にT.ファイ、緻密な技を駆使した快演。
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category: F.J.ハイドン

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