Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

天動説は正しい?  

古代ローマの学者クラウディオス・プトレマイオスがまとめた著書の天動説は千年以上にわたり常識として信じられてきた。
地球が宇宙の中心に据えられており・・と言うと間違いとなるが、天体の動きの説明としてはほぼ正確に表現されていたし、プラネタリウムのように地動説を地球視点から見た表現とすれば間違いとは言い切れない。
地動説を発表したニコラウス・コペルニクスも当初は天動説がとれだけ正確なものか、天動説に記された計算と精密な天体観測とを照合することから始まり、そこから誤差を次々見出していった。また天動説では惑星の逆行という不可思議な動きを、周転円という小さな円運動をしながら地球の廻りを公転しているという仮定で説明している。

02_20160326173016258.jpg

後にニュートンが発見した万有引力の法則に従えば、周転円の中心にも重力を持つ天体が必要になるが、この法則が知られていなかった当時は惑星軌道には目に見えないガードレールみたいなものがあって、そこを廻っていると考えられたらしい。
天体を含め物体の自然な力学はシンプルなものであり、コペルニクスはこの周転円とやらに疑問を感じていた、ここが勝負どころで、周転円を排除し、すべての惑星の動きをシンプルな円公転で説明できないか、そこで太陽を中心に置き、地球は内側から3番目の惑星とすれば、すっきり説明がつくのに行き着いた。火星などが逆行して見えるのは内側を公転する地球が追い抜く際に見られる様子となる。
逆行
火星の逆行

しかし、コペルニクスの地動説に基づいても惑星の動きに誤差が生じた、これは惑星が真円を描いて公転しているという前提から抜け出せなかったためで、のちにヨハネス・ケプラーが惑星の公転が楕円であることを見出して解決した、これはケプラーの師ティコ・ブラーエが残した正確な観測記録のおかげだった。
業績は引き継がれ、天動説も地動説の生みの親として評価できるだろう。

A.アインシュタインも宇宙の大きさは変わらないと考えていたが、大前提から抜け出す発想が新しい発見をもたらしてきた。
関連記事

category: 宇宙・天体

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/1087-f4eeb46f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック