Micha クラシック&リュートの楽しみ

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N.アーノンクール:モーツァルト 交響曲「ハフナー」「リンツ」  

N.アーノンクール、RCOによるモーツァルトの後期交響曲から、No.35「ハフナー」とNo.36「リンツ」、これも随分前から持っていたが、あらためて聴くとその新鮮さに驚く。

har moz 35 36
ニコラウス・アーノンクール指揮、ロイヤル コンセルトヘボウO
1980年、1984年録音


No.35「ハフナー」
当時のフル編成の曲でもあり、第一楽章、終楽章ともに反復指定がないのはいかにもエネルギッシュに快進すべき曲に思わせる。ちなみにO.スウィトナーだけはSKDとの録音で提示部を反復し、これに違反?している。
アーノンクールの演奏は、きりっと引き締まる第一楽章、優しい弱奏と攻撃的な強奏の対比、各パートが明瞭で立体的に聴こえる、一つ一つの音の意味を聴かせるような演奏にはおのずと集中させられる。
第一楽章の基本リズム、
moz sym 35
これを提示部の終りにtimpできっぱりと打ちだすのが心地よい、93小節が提示部の終りだが反復記号はない。終楽章でも同様の効果で聴かせるが、さらにエネルギッシュ。

No.36「リンツ」
モーツァルトがリンツを訪れて、新作の交響曲を依頼され、わずか4日間で書きあげたと伝わるのがNo.36「リンツ」で天才ぶりを伺わせる話として有名だが、本当に可能なのだろうか?
リンツに到着したのが1783年の10月30日、演奏会が開かれたのが11月4日、到着翌日から数えて5日目である、その間、書きあがった部分から写譜屋がパート譜を作り始めたとして、その後最低限の演奏リハーサルも必要だったと思うが、この時間を含めて考えると、かなり厳しいのではないか?いろいろ疑問に思えることがある。また「リンツ」はハイドンの作風を取り入れた、モーツァルトにとっては新タイプの作品で、急場しのぎに書いた内容に思えない。曲の構想は前々からなされ、頭の中にほぼ完成していて、速筆で書くことができたとか?(にしても天才の技)この総譜の写譜をするだけでも3日かかるとの話もある・・
さてアーノンクールの「リンツ」はやはり濃密な内容で引き付ける。大御所指揮者の演奏をいくつか聴いても、この演奏から見れば殆ど似たり寄ったりの世界だ。
カラヤンは別の意味で特殊だが。
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