Micha クラシック&リュートの楽しみ

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高速度星  

夜空の星座はずっと昔から形を変えないもの、通常はそのとおりですが、18世紀の天文学者エドモンド・ハレーが、古代ギリシャのヒッパルコスが1800年以上前に観測した記録に対し、星の位置が僅かにずれているのに気付いた、多くの星は現在の位置と一致するのに、一部の明るい星(シリウス、アークトゥールスなど)が何故かずれている、これはヒッパルコスの観測が正確で、星が星座面を移動したことを示していて、時を隔てた優れた観測者の連携による発見でした。
この星の動きを固有運動と呼び、あくまで天球面上の動きを示します。距離が近く、横向きに動く星ほど動きが大きいわけで、今知られている最も動きの速いのがバーナード星という6光年の距離にある星です。
Barnardstar2006.jpg
バーナード星、2006年の位置
地球に対する相対速度も速く、100年で満月の半分(17.2秒角)ほど移動するそうです。暗い9.5等級の赤色矮星で、肉眼で見えないのが残念。  動画:バーナード星の移動

一方、太陽系に近いのに殆ど動いて見えない星もあり、太陽系に対し、真っ直ぐ遠ざかる星です、その例が発見者の名がついたショルツ星(中央)
ショルツ星
現在20光年の距離にあり、毎秒80kmで遠ざかっているそうで、逆算すると7万年前に太陽系をかすめていったらしく、オールトの雲の端をかき乱すほどの接近だった。7万年前は人類が文明を持ち始める頃で、地球史で言えば昨日の事と言える。もっと接近コースを通れば、惑星軌道も乱され、地球が宇宙を放浪する浮遊惑星になったもしれない。
浮遊凍結
凍結して浮遊する地球

ところで、星の速度、とは言っても何に対してなのか、とりあえず地球、あるいは太陽系から見て、とするしかないです、宇宙に絶対的な基準点というのは置けませんから、全て相対速度です;
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category: 宇宙・天体

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コメント

まっすぐ地球に向かってくる星は、今のところ見つかってませんね。

そうそう話は逸れますが、2001年のしし座流星群のとき、明るさだけ変わって移動しない流星を見ました。ちょうど自分に向かってきた流星だったんでしょうね。
もし消滅しなければ私を直撃していた? (w

奇士 #nLnvUwLc | URL
2016/03/31 22:31 | edit

奇士さん こんばんは

>明るさだけ変わって移動しない流星
貴重な目撃ですね!
それが特別明るかったりすると怖いかな;

0.5光年くらいのところを別の恒星が通り過ぎていく、
っていうのも、見たいような見たくないような^^;

michael #xNtCea2Y | URL
2016/04/01 19:11 | edit

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