Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

ビッグリップ  

コペルニクスの地動説以来、科学の進展はそれまでの固定観念を覆すことから始まっている、A.ニュートンは地球も小さな物体も互いに引き合っているという発想で万有引力の法則を発見、これで天体の動きも正確に予測できるようになった。
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アイザック・ニュートン 1642-1724
しかしニュートンも宇宙には無現の絶対空間と絶対時間があり、何事かあろうが無かろうが整然と一定のテンポで時間は進むと考えた。20世紀、A.アインシュタインは空間と時間には相関関係があり、互いに伸び縮みすると理論で導き、それは実証されている。また重力も時空の歪みに置き換えることができると導いた。しかしアインシュタインも宇宙は永劫の過去から、永遠の未来まで変化することはないと考えた。しかしそれも、E.ハッブルが遠方銀河の赤方偏移の観測で宇宙が膨張していることを発見し覆された。

現在は宇宙の膨張の度合がどのように変化しているか、詳細な観測が重ねられ、膨張が加速していると始めて聞いたときには驚いた。S.パールムッター、B.シュミット、A.リースらが、遠方の銀河の1a型超新星の観測でその距離と後退速度を割り出した結果である。
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赤で示された遠方の銀河ほど後退速度が中央の予測線より上に位置するものが多い

このまま宇宙膨張が加速の度合を高め、急激になる最も端的なのがビッグリップ仮説で、天体はおろか物質は素粒子レベルにまでバラバラに引き裂かれるという、
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膨張の度合はホルンのアサガオの断面のようになり、その開きは限りなく90°に近づく、これを見ると横の時間軸が意味を成さなくなるように見える、宇宙が一定ペースの円錐形に膨らんでいけば、こうはならない。宇宙が限りなく希薄になり、変化を起こす要素が全て無くなったら時間も無くなると言われる。
宇宙が始まる前、"無"の状態でも時間は無かった、それがインフレーション、ビッグバンによって大量の物質とエネルギーが生みだされ、それらが存在する限り、変化が起こり、一方向に流れる時間の矢が生じるという考えだ。
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category: 科学・自然・雑学

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