Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

N.アーノンクール:ハイドン 交響曲No.97  

音盤の話題がお留守になっていました、一応聴いてはいるんですけど;今日はN.アーノンクールのハイドン:ロンドンセットで、まだじっくり聴いてなかった97番です。
パリセットやロンドンセットが書かれた頃は音楽が貴族社会から市民へと移っていった頃です。とは言えこれらの演奏会に足を運んだのは地位のある選ばれた人々で音楽通が多かったでしょう、並みの曲じゃ満足しない、しかしハイドンはそんなお歴々の上を行くアイデアの持ち主で、97番にも通の予測を許さない仕掛けが込められています。

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ニコラウス・アーノンクール指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウO

交響曲No.97 ハ長調
例によってアーノンクールは柔と剛の響きを使い分け、ときに謎をかけるような演奏、
第一楽章、序奏は優美だが、極めて柔軟な響きで魅了する、透明な弦に木管が重複する響きが美しい、主部はハ長調らしい力強い動機に始まる、切れ味よいダイナミズムと涼やかな弱奏が心地よい、そこで聴衆を驚かす、60小節から全パートがユニゾンで異様な和声進行を・・
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「何事か!?」と誰もが驚く、続く第二主題でほっとさせる、展開部は前半、木管群による美しいアンサンブル、弦が切れぎれに助奏する、後半は白熱する、再現部は型どおり始まるが、193小節からの変化が見事、240小節からは一時の静謐、最後は堂々と閉じる。
第二楽章、親しみやすい主題の変奏曲、第二変奏で突如ダイナミックになる、第三変奏は小刻みに・・全般に定番的だが、風格のある出来栄え。
メヌエット、祝祭的な輝きを持ったテーマ、trp、timpが残響美しく響く、トリオは穏やかでレントラー風か。
終楽章、快活なロンド主題、この楽章では同音の力強い連打が何と言っても印象強い、対位法も用い、渦巻くように見事な変化で、耳の肥えたお歴々も舌を巻くであろう、傑作終楽章だ。アーノンクールの集中力を帯びた演奏が一段と引き付ける。
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category: F.J.ハイドン

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