Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話題など

B.ヴァイル:ハイドン 交響曲No.101「時計」  

昔から「驚愕」「軍隊」「時計」は最も録音数が多いでしょう、あまりに聴き慣れて耳がマヒ気味なのは弊害で、どうも大ざっぱに聴き流してしまう;気分を集中させて、今日はブルーノ・ヴァイル指揮、カペラ・コロニエンシスの「時計」です。
b w haydn sym101
ブルーノ・ヴァイル指揮、カペラ・コロニエンシス
2013年録音


交響曲No.101「時計」
一聴していつもどおり、さらりとした感覚だが、なかなか神経を注いだ技を感じます。
柔と剛緩と喝、の絶妙な使い分けが効く。
第一楽章、序奏は爽快な響きで引きずらないが、十分に柔の美しさもある、主部は6/8拍子のプレスト、第一、第二主題とも音階的で小刻みな8分音符が基調の斬新な楽章でもある、ヴァイルは快活だが過度に切り立てず、キビキビ感覚に程良く柔の味わいも入れる、展開部は第二主題でポリフォニックに引き付け、後半は総奏でぐっと壮大、低音楽器を増強しているので量感十分に押し寄せる、
第二楽章、大きな古時計じゃなく、掛け時計の振子のリズム、爽快な弱音で始め、短調の変奏で総奏の剛が襲ってくる、後半はハ長調に転じ、ホルンのリズムを十分響かせるのが魅力。
メヌエット、速めで喝の効いたキッパリした感覚が心地よい、トリオで印象的なのが、flソロをppで伴奏する弦楽、同音が続くのを涼やかにレガートする、柔の極み、
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アーノンクール以来、ファイ、ノリントンなど、古楽指揮者共通の表現のようだ、ノリントンの動画でも見られるが、奏法は弓を弦から離さず、小さく緩く往復させるようで、エッジが付かず滑らかに繋がる、ヴァイルの演奏は一段と美しく耳をそばだててしまう。
終楽章、程良い快速、ロンドテーマを柔らかく始め、期待どおり、剛が痛快、展開部のフガートをあまり弱奏にせず、じっくり聴かせるのが良い、最後はtrpが透明な響きで輝かしい、きりっと締めて終わる。
私の好むところとして、ヴァイルの「時計」は最高といえる演奏です。
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category: F.J.ハイドン

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コメント

某ラジオ番組

遥か昔、ラジオ通信講座百万人の英語のテーマ音楽が、後に時計の第二楽章だと知り、私にとって一番近しいハイドン作品となりました。

MK #- | URL
2016/05/15 10:06 | edit

MKさん こんにちは

たしかに何かの番組で流れていた、というのを記憶してます。
ラジオ講座のテーマ音楽に「時計」はぴったりきますね、
あと、ブラームスの大学祝典序曲とか^^

michael #xNtCea2Y | URL
2016/05/15 12:36 | edit

初めまして!
HN「私はタワシ」と申します。
こちらのブログ、いつも読ませていただいてます。
あまり有名でない作曲家についても取り上げられているので とても勉強になりますね。
またリュートのお話も新鮮で興味深いものがあります。(私のブロ友さんはほとんどピアノ弾きのかたばかりなので)

私のブログも訪問してくださっているようで、感謝いたします。
機会がありましたら今後とも遊びに来てくださると嬉しいです。

それではまた。

私はタワシ #5eVrhZok | URL
2016/05/15 19:54 | edit

私はタワシさま はじめまして、
ご訪問とコメントいただきありがとうございます。

鍵盤も過去に少しだけ親しんだことがありますが、今はリュートだけで手一杯です;時間と体力があればバロックの易しい鍵盤曲などもやってみたいのですが;

まだ聴いたことのない良い作曲家を探るのも楽しみで取り上げていきたいと思います。
今後もブログのほうは拝見させていただきます、よろしくお願いいたします。

michael #xNtCea2Y | URL
2016/05/15 20:43 | edit

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