Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

サヴァリッシュ指揮:VPOとVSO  

今日はW.サヴァリッシュが指揮した、いずれもライヴ録音で、ウィーン・フィルハーモニーO(VPO)とウィーン交響楽団(VSO)の聴き比べです。

まず、VPOを指揮したモーツァルトの交響曲No.39(1983年録音)、
saw vpo
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1983年、ライヴ録音

これは再掲になりますが(→過去記事)、いかにもサヴァリッシュらしい水も漏らさぬ演奏で、VPOのサウンドは確かに伝統の美質も感じさせますが、グローバル化した一流オケ、とも受け取れる感じです。

そこで今日のメインは同じくサヴァリッシュがVSOを指揮した、ベートーヴェン交響曲No.3「英雄」(2000年録音)、
saw vso
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮、ウィーン交響楽団
2000年6月ライヴ録音

比較的近年の演奏ですが、サヴァリッシュが老境に入ったことも反映してか?オケの持ち味を存分に聴かせる。
第一楽章開始の総奏に続く弦の味わいに「ああ、これだ!」と思わせる、ウィーンの昔ながらのローカルな響きが迸る、弦のタッチは常に優しく、ふくよかなヴィヴラート、音の立ち上げも柔らかで、味わい深い奏楽音で満たされる。木管もしっくり溶け合い、ゴツくさい響きは一切ない。それが、サヴァリッシュの凛然としたコントロールで進められる。
第二楽章はゆっくりとしたテンポで、さらにVSOの美音に浸らせ、後半のフーガではまさにじりじりと深く引き付けられる。
第三楽章、スケルツォは快速にキビキビと決めるが響きはあくまで爽快。
終楽章、乱奏的な導入のあと、フーガの書法も含む充実した変奏楽章となる、はじめのほうでは弦のフェルマータの付くpの奏音に魅了される、変奏が進み木管も金管も活躍するが、各楽器が色彩感豊かに味わえる。終結部で再度始まりの乱奏があり、プレストの指示だが、ゆっくりめに、じっくり堂々と終わる。

聴き終えて、VPOによる堅牢なモーツァルトのNo.39が"英雄交響曲"で、VSOによるベートーヴェンのNo.3のほうが"歌うシンフォニー"のような印象を受けた^^
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category: ベートーヴェン

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