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球状星団の卵?:「爆竹分子雲」  ≪追記あり≫  

子供の頃から、天体・宇宙の本が好きで読みふけっていましたが、当時の本にも載っていた球状星団は古い星が球状に集まっているとあるだけで、なぜ球状なのか、どのように出来たかは不明でした;矮小銀河のなれの果て説とか、他にもいろんな説がありましたが、こんなに密集しているには生れたときから密集していないと、互いの重力から離れ、散逸してしまう、というのには納得できました。
ω星団
ω星団 ケンタウルス座17,000光年 VLT
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初期宇宙は銀河合体が頻繁で、ガスが圧縮されスターバーストが多かった、その中でもとくにガスが密集した塊のような所で、狭い領域に多数の星が生まれた、大質量の星は短命だが、太陽質量以下の星なら100億年過ぎても残っている、それが現在見られる球状星団で、初期宇宙の化石のようなもの、
その後の宇宙では銀河合体の頻度は少なくなり、球状星団になるような高密度のガス圧縮は起きなくなった、しかし現在でも稀に球状星団の卵となる高密度の分子雲があるのではないか?探すとしたら、現在合体を起こし、ガス圧縮が起きている銀河が狙いどころだった、バージニア大学の天文学者、ケルシー・ジョンソン氏らは約7000万光年離れた合体中の触角銀河の中で、まだ星が形成されていない暗いガス雲の奥を、高解像度のアルマ望遠鏡で観測、
bakutiku.jpg
触角銀河「爆竹分子雲」 からす座6800万光年 HST、アルマ望遠鏡
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そこに太陽の5000万倍の質量をもつ分子雲を発見、普通の星間空間より約10,000倍も高い圧力となっていて「爆竹分子雲」と呼んでいる、ここで爆竹のように連鎖的に多数の星が生まれると予測してのことだろう。たった一つ見つかった球状星団の卵候補である。
また現在見られる球状星団はある一定以上の規模(質量)のものだけで、誕生後の銀河合体等の重力の影響で小さかった星団は崩壊して残っていないと考えられている。大きなものは合体の中心部から離れ、巻き添えを食わなかったと・・

なお、大マゼラン雲にある球状星団NGC1783はちょっと特殊で、古い星の中に若い星が入り混ざっている、"青色はぐれ星"とは別で、本当に若い星らしい、約8億9000万歳と約4億5000万歳と2段階に若い世代の星がある、
NGC1783.jpg
NGC1783 大マゼラン雲16万光年 HST
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これはNGC1783が星間ガスが豊富な大マゼラン雲内を移動する際に星の材料を補給していったと考えられている。ある程度若返ることもある、球状星団の多様性を伺わせる。

追記:「爆竹分子雲」とはどんなものなのか、ちょっとイメージしてみました。この分子雲の中で1つ星ができれば、恒星風や紫外線が周囲のガスを圧縮する、元々密度の高いガスなので、すぐに次の星が多発的にできる、これが連鎖的に拡がっていく・・
爆竹分子雲2
最初の星は導火線に火がついたようなもの?こんな様子を考えました^^
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category: 宇宙・天体

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